
総合評価
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powered by ブクログある日ふと、杜子春ってどんな話だったけなあ、と思って買った。なぜか読み始める直前に思い出して損した気分。他の話もまあ…あえて読むほどではなかったかと。
1投稿日: 2010.02.22
powered by ブクログ知っている話ばかりだけど、改めてイイ話だなと感じた。特に蜜柑。短い文章でこれだけ深い感動を感じさせる、名作はやっぱり違いますね。
1投稿日: 2010.02.16
powered by ブクログ美しく洒脱な文章が随所にちりばめられています。さらに世間や人間に対する鋭い洞察、厭味のないユーモアがあり、読み物として奥の深い興趣を添えています。高校時代に読んだときとはまた違った楽しみを持って読ませていただきました。「杜子春」やっぱりイイ話です。「白」も好きです。「蜜柑」文章の見本です。収められた短編すべてが二十六歳から三十一歳の若い頃に書かれた作品ばかり。小難しくなく本質にズバッと切り込む潔さが清々しく好感が持てる。やっぱり芥川はこの頃が良いですね。
1投稿日: 2010.01.31
powered by ブクログ芥川龍之介の有名な作品の中の一つである。 その中でも有名な「蜘蛛の糸」はとても読みがいのあるもので、自分自身に対して問いかけたくなるような、とても印象的な作品になっている。
1投稿日: 2010.01.21
powered by ブクログ芥川龍之介の子供向け短編集。 蜘蛛の糸・犬と笛・魔術・白・仙人・アグニの神・杜子春・トロッコ・猿蟹合戦・蜜柑の10編収録。 前7編は童話らしく、子供に誠実さと正義、欲の罪深さを示唆する内容になっている。 特に「杜子春」は原作の中国古典を芥川的視点から改変したもので、親への愛を捨ててまで仙人になれるくらいなら平凡で平和な人生を送るべし、という「狂人・芥川」のイメージとは一線を画した人生論を体験できる。 後3編は大人向けの寓話で、意味深な内容に考えさせられてしまう。 「蜜柑」は超がつくほどの短編だが、100年に一度の不況と呼ばれるこの時代に読んでほしい。陰鬱な気持ちをぬぐい去ってくれる、気持ちの良い秀作。 「トロッコ」は中学の教科書で見覚えのある方も多いのでは。 たぶん今これを読めば、当時の自分が子供だったと気付くはず。 トロッコに夢中になり、遠出しまった少年。 不安に包まれながら黄昏時に駆け抜けた、細々とした藪だらけの家路。 少年は大人になり、仕事に疲れ、人生という終わりなき道が立ち塞がる度に、その時の記憶を思い出す… うーん、かっこいいね(笑 中学生のときは全然気付かなかったわ(笑 読みやすく、おすすめの一冊!
1投稿日: 2010.01.12
powered by ブクログ限定カヴァー購入 いい色 まあね 人間とはどこまでも弱い生き物 この事実を忘れそうな時に読み返すといい
1投稿日: 2010.01.01
powered by ブクログ芥川第2弾。子供向け短編集、120P程度でさらっと読めた。 Kさんおすすめの蜜柑は、とても素敵な作品だった。 たった5Pなのに、ちゃんと主人公に感情移入できるドラマになっていて、映画を観てるかのように列車のスピードが感じられ、情景が思い浮かぶ。 ん~すごい。この短編はすごい。確かに、なんども読みたくなる。 蜘蛛の糸も何年かぶりに読んだ。 お釈迦様、なんかすごい適当だなあ。 まあお釈迦様にとって人間なんてそんなもんなのかもね。
1投稿日: 2009.12.30
powered by ブクログ大学受験の面接の順番待ちの間に読み切った一冊。何故か読んでいるうちに癒され、無事合格できました。ありがとう!
1投稿日: 2009.12.27
powered by ブクログ美しく洒脱な文章が随所にちりばめられています。さらに世間や人間に対する鋭い洞察、厭味のないユーモアがあり、読み物として奥の深い興趣を添えています。高校時代に読んだときとはまた違った楽しみを持って読ませていただきました。「杜子春」やっぱりイイ話です。「白」も好きです。「蜜柑」文章の見本です。収められた短編すべてが二十六歳から三十一歳の若い頃に書かれた作品ばかり。小難しくなく本質にズバッと切り込む潔さが清々しく好感が持てる。やっぱり芥川はこの頃が良いですなあ。
1投稿日: 2009.12.24
powered by ブクログ楽しい本。「蜜柑」の風景が目の前に広がって、ちょっと寂しいけど、なんだかすがすがしい気持ちになる。多すぎる状況説明はほとんど無くて、想像が広がる。 「犬と笛」は呑気でおかしいし、「トロッコ」はかわいい。 雪がしんしんと降っている日に、あったかい家の中でコーヒーでも飲みながら、読みたい本。
1投稿日: 2009.12.15
powered by ブクログ中学時代、読書感想文を書くために購入。弟、妹にも貸せて、重宝しています。蜘蛛の糸は読書感想文にもってこいの要素が多いですよね。今の中学生たちにも現代小説だけでなくこういった名作を一度は読んでみてほしいものです。
1投稿日: 2009.12.12
powered by ブクログこの書籍には二つの物語が書かれています。ひとつは「蜘蛛の糸」と「杜氏旬」です。芥川の有名な著書であり、特に蜘蛛の糸は傑作でした。 カンダタという男は盗み、殺人などを働く罪人で死後、地獄に落とされる。 しかし、ある時なぜか一匹の蜘蛛をなにげなく殺す事に罪を覚え止めてしまった。それを知っていた天国にいるお釈迦様に一度のチャンスを貰う。 それは天国から地獄に一本の蜘蛛の糸を垂らす事。カンダタはそれを必至に上るが最後は自分の欲の重みで糸が切れてしまう。 人間の欲やエゴ、本性をかいた物語です。
1投稿日: 2009.12.11
powered by ブクログもう一回読みたい、が正しいかも。 蜘蛛の糸がとにかく好きで、これと羅生門、鼻以外はあまり読み込んでない。 本・文章を介して作者の人生観を覗くことが出来るんだと初めて思った作品。
1投稿日: 2009.12.04
powered by ブクログ収録:「蜘蛛の糸」「犬と笛」「蜜柑」「魔術」「杜子春」「アグニの神」「トロッコ」「仙人」「猿蟹合戦」「白」
1投稿日: 2009.11.26
powered by ブクログ高校時代以来の芥川の作品。 古典のわりに、読みやすく言いたいこともわかりやすい。 子供向けの寓話で中国の古典『杜子春伝』が元である。 人間にとって大事なことは、金銭や仙術ではなく、 損得なしに他人を思いやる心や正直な気持ちであると 説く。 「蜘蛛の糸」でもそうだったが、地獄とか天国とかが 出てくる話が多い。 最後に仙人が杜子春に与えたものが、畑や桃の花付の 家というのがほっとする。贅沢でない普通の家が 幸せのベースとなっているのであろう。
1投稿日: 2009.11.19
powered by ブクログ芥川龍之介の童話的短編10篇から成る短編集。 『蜘蛛の糸』のような年少向けの作品から、『蜜柑』のような大人向けの作品まで。 『蜜柑』や『トロッコ』には志賀直哉の短編に非常に近いものを感じた。 『蜜柑』の中で主人公は乗り合わせた粗野な少女に当初嫌悪感を覚えるものの、少女の弟たちに対する思いやりを目にし、「不可解な、下等な、退屈な人生を僅かに忘れる」ほど心を動かされる。 そして『トロッコ』においては、良平の憧れのトロッコでの冒険に対するワクワクした気持ちが日が暮れていくとともに先の見えない不安に変わって行く様子が短い文の中でありありと描かれている。 特に憧れだったトロッコの車輪を蹴る良平の姿から、彼の不安を感じる様子が見て取れる。 このような心情の繊細な描写は、非常に志賀直哉の作品に通ずるところがある。 そしてもう一作品印象に残ったのは、やはり『蜘蛛の糸』である。 この作品はポール・ケーラスの作品を元にしているようであるが、ポール・ケーラスの『蜘蛛の糸』は最後に教訓的な文章が書かれいる。 芥川龍之介はその教訓の代わりに、お釈迦様に「悲しそうな御顔」をさせたのである。 このような終わりにすることで、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』は元の『蜘蛛の糸』よりも一層説得力のある作品に仕上がったのではないだろうか。
1投稿日: 2009.11.17
powered by ブクログ中にある『蜜柑』を読みたくて買った一冊。 芥川さんの作品をはじめて読んだけど、難しくなく、情景が頭の中にぱっとあらわれやすく、人の心の変化を楽しめる一冊です。 おすすめはやっぱり『蜜柑』!!
1投稿日: 2009.11.09
powered by ブクログおそらく、全部読んでない。 羅生門が教科書に載ってて、思わず買った気がします。 学生の頃は、羅生門の下人のようになりたいと思ってました。
1投稿日: 2009.10.31
powered by ブクログ杜子春懐かしいです。中学校の教科書に載っていました。 芥川龍之介の話は教科書に載るほど有名なので興味がありましたが、不思議な話ばかりでした。 人間の深層心理を描いているような、醜い所を主人公の些細な セリフや行動に表しているような、そんな感じでした。 文豪と呼ばれる偉人の著した本は、読んだほうがいいなと つくづく思った一冊でした。
1投稿日: 2009.10.31
powered by ブクログ「杜子春」や「トロッコ」のあのなんともいえない読後感が最高。でもうちが一番好きなのは「蜜柑」。非のうちどころのない傑作短編だと思う。
1投稿日: 2009.10.22
powered by ブクログ久々にブクログ来たらいろいろ進化してた。 ここから読書状況つけるかな。 羅生門を授業でやったから読んでみた。結構好き。
1投稿日: 2009.10.08
powered by ブクログ『蜘蛛の糸』大好きです。 『杜子春』も考えさせられるお話でした。 でも一番空きなのは『蜜柑』。 最後、少し泣きそうになりました・・・ 短いお話しの中で、ここまで感動出来る作品もスゴイです!!
1投稿日: 2009.09.03
powered by ブクログ少年向けの作品で「羅生門・鼻」よりも健康的な作品群。とはいえ、ところどころに芥川らしい人間社会へのひねくれた視線が感じられる。 「君たちも所詮蟹なんですよ」(「猿蟹合戦」)にはぞっとするかんじがした。最近では、世の中騙すほうより騙されるほうが悪い、なんていう考えもだんだんメジャー化してきてしまってるような感じがするんだけど、それを大正時代の人が的確にとらえて、江戸時代の旧道徳の崩壊と絡めて軽く書き上げているところが、すごいよなぁ。ほかには、過ちを犯してもそれを悔いて真摯に反省すれば、また人生やり直しがきくんだという救いのある話「白」も結構好き。 表題作「蜘蛛の糸」の一番すごいところは、自分だけが助かろうとする利己的な心が結局自己を滅ぼす、という主題ではなくて、気紛れに地獄の罪人を助けてやろうとする極楽の神仏の残酷な恣意にあると思う。地獄でのた打ち回る罪人たちを尻目に、自分たちは悠々と、蓮の花咲く美しい極楽に住んでいるのだ。そうして、人間たちに先に書いた主題のような戒めを提示しているのだ。「杜子春」もとても素晴らしい名作なんだけど、健康的・道徳的にまとまっていて、こういうものすごさはちょっとない。人の好みはそれぞれだけど、この文庫の中でどれが一番名作かといわれたら、迷わず「蜘蛛の糸」を挙げることにしよう、と思った。
1投稿日: 2009.08.30
powered by ブクログ久々の芥川でした。 どれくらいかって言うと、高校生以来。 もともと羅生門のあの絶妙に生々しい感じが凄く好きだったんですが何故か食わず嫌いで短編集は読まずじまい…。 これが教科書以外での初・芥川でしたが。 やっぱり面白いですね。ハッピーエンド(というか、説話系)も表情豊かで楽しめますし、ある意味バッドエンドの作品も、人を気分悪くさせない皮肉って言うか…。 確かにこれらの作品が青少年向けって言われるのも納得です。 一編毎が短いから電車の中とか、病院の待合とかでさらりと読めるのもいいですね。
1投稿日: 2009.07.27
powered by ブクログ児童向けに書いたものをまとめた短篇集。全集で読むとあちこちにあるから意識できませんが、こうしてまとめられるとそこにひとつの文体があって驚きます。語り口のやさしさがありました。
1投稿日: 2009.07.10
powered by ブクログ小学生のときに国語の授業で習ったのを思い出し久しぶりに読んでみようと購入しました。 蜘蛛の糸のみ読んでみましたが、地獄が舞台のため怖い話の印象がありましたが、 芥川龍之介らしいユーモアがちりばめられていて面白く読めました。 他の短篇も引き続き読んでいきたいと思いました。
1投稿日: 2009.07.06
powered by ブクログ人生初芥川は、聖☆お兄さんに登場したカンダダが気になって読みました。イケメンの芥川をなぜ今まで読まなかったのか不思議だけど、心つかまれる子ども心のツボをはしばしで押され、いまさらはまりました。ただのイケメン作家ではなく、天才だったんすね。脱帽っす。
1投稿日: 2009.06.17
powered by ブクログ改めて、芥川再読…っていうか、読んだことないやつの方が多かった。 この短編集は、童話的というか、教唆的なものが多くて、なんだかまったりとした雰囲気。
1投稿日: 2009.06.07
powered by ブクログ想 カンダタは大泥棒の罪人で地獄へ落とされたけど、小さな蜘蛛の命を助けたところがめっちゃ優しいと思った。だけど、その助けた蜘蛛の糸で自分だけが地獄から脱出しようとするせこい考えはよくないと思った。
1投稿日: 2009.06.04
powered by ブクログ私は結構いろいろな作家の本を読んできたつもりではありますが、そのなかでも、芥川龍之介の魅力はイマイチつかめないでいました。というのは、芥川はなぜか短編しか書かず、しかもその短編は殆どどこかの文献のアレンジであるからです。長文小説を出すことが作家の前提だろうと思っていた私にとって、彼に魅力を見出すことは困難だったのです。 その上知っている限りでは、この短編集の冒頭の「蜘蛛の糸」はほとんどドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟の中の挿話「一本の葱」そのままです。私はこの「蜘蛛の糸」を読み始めたときには、まだ、「芥川って所詮こんなものか」などと考えてしまっていました。 しかしそのような失望は、その次に続く彼のさまざまな短編を読むことによって徐々に「楽しみ、感動」に変わってゆきました。この短編集を呼んで考えたことは、彼は非常に人道主義的な作家だということです。 特に、「杜子春」の最後には大きな感銘を受けてしまいました。それまでの、「芥川=短編=中身がない」といった考えが音を立てて崩れていく思いがしました。この短編集の作品は、個人的に引っかかる「蜘蛛の糸」を除けばどれも一級品の短編であるという考えを、読み進めるにつれて進めて行きました。 再び書きますが、「杜子春」は短編でありながら、どんな天才作家の長編にも引けをとらないクオリティーを内包しています。そこには親子の愛という、最も美しい愛の形が、見事なまでに綴られており、私は杜子春とその母親を自らに置き換えることによって、その愛情描写を味わいました。 この本は薄い本なので、全ての作品を読むのはたやすいですが、時間のない人にはぜひ「杜子春」を読まれることをお薦めします。巻末の解説では、「『杜子春』は『蜘蛛の糸』に次ぐ名作である」とありましたが、私的にはこの「杜子春」こそこの短編集の本質であり、心臓部であると思いました。
1投稿日: 2009.06.01
powered by ブクログ随分前に読んだ本。 大体の内容は把握出来てるけど、ガッツリと感想が書けるほどではない。 でも好き。 「蜘蛛の糸」「蜜柑」が特に好き。 短い作品ばかりだから、読書に慣れてない人でも読みやすいし、充分楽しみるはず。
1投稿日: 2009.05.05
powered by ブクログおーもしろかったーーーー この、なんて言うんでしょう、物語の息づかい、 動きを与える言葉、飲み込まれます。 個人的には「アグニの神」がすごい好き。なぜか。 「白」も、実話と絡ませて物語にするっていうのが わたしには今新鮮なかんじだった。 「猿蟹合戦」は、 ごっつの、殺人事件シリーズのコントを彷彿させます。 なんかわけわからないかんじ! もっと読みたい!
1投稿日: 2009.04.20
powered by ブクログトロッコが好きと思ったてけど杜子春の方が好きかも。 しかしわたし短編しか読む気力がないのかなと危惧 集中力がないんでしょうか。 上手な人が書いた文章だなとわたしにも分かるので凄いな どれも外さないっていうか。全部上手になさっている!
1投稿日: 2009.03.07
powered by ブクログ先に「羅生門・鼻」の方を読んでいた為にとても読みやすかった。 これは少年少女向けだから当然なのだが。 妙に心に残ったのが「猿蟹合戦」 人間社会をコミカルに、シニカルに描いている。 「蜜柑」の終わり方も好き。
1投稿日: 2009.03.04
powered by ブクログ●蜘蛛の糸● 極楽ももう午に近くなったのでございましょう。 ●杜子春● それは確に懐かしい、母親の声に違いありません。
1投稿日: 2009.02.20
powered by ブクログ少年文学だという「白」が今読んで印象深い。 白は身体の毛が白い飼い犬で、たまたま散歩中に隣の犬が「犬殺し」に捕まるのを目撃する。犬殺しは黒という犬を捕まえるのに注意を呼びかけようとする白を睨みつけて黙らせる。白は恐ろしくなって逃げるが、後ろから「助けて!」と叫ぶ黒の悲鳴が聞こえる。 白は夢中で家に帰り着くけれど、なぜか身体の毛は黒くなっていて飼い主の坊ちゃん嬢ちゃんに狂犬扱いされる。 白はその日から東京中をさまよい歩くことになる。そのうちに子供にいじめられている子犬に遭遇し、記憶の中にある黒の悲鳴を聞き、いてもたってもいられなくなって助ける。 その日からすごい犬の記事が新聞に載り始める。 疲れ果てた白はとある晩お月様に告白をする。「罪の意識」から逃れるために、罪にまみれた身体を「主人に見せる臆病」に、自分を殺したくて火の中に飛び込んだり狼と戦ったりしたのだと。だけど強運のために生き延びてしまう。もう自殺をするからただひとつ飼い主に逢いたいと願い、眠りにつく。 なんていうか…。最近よく見る夢とザッピングするのですよ。 「助けられない」「罪悪感」「善悪の判断がつかない極限の状況」 贖罪など、自分の心の中でしか清算できない。なら、はじめから罪など犯さないことだ…。 私は多分、正義感でもなく罪滅ぼしでもなく、あの腹の底の気持ち悪さを感じたくないだけで偽善をするのでしょうね。 本当に疲れるんですよ罪悪感って。んなもん負わされてたまるか。
1投稿日: 2009.02.13
powered by ブクログ少々教訓くささがあるけれど少年少女向けということで非常に読みやすい。 この短編集は一話一話が深いと思います。
1投稿日: 2009.01.06
powered by ブクログ芥川の少年少女文学的なものが主な短編集。 年少者向けなのでわかりやすく、説話的な色が濃い作品が多い中、「猿蟹合戦」は異色。これだけは、ものすごくシニカル。むしろ、蟹になにか特別な恨みがあるかのように冷酷に糾弾します。その上ラストの言葉たるや。物凄い上から目線が個人的にはシビレますが、これは少年少女にはちとキツですねぇ。 とはいえ、何度でも言いますが、天才芥川の「馬鹿はすっこんでろ」的な黒い語りは、個人的には面白いし納得しちゃうので、説話風より好きです(笑)
1投稿日: 2008.12.24
powered by ブクログザ・文豪!って感じの芥川さんを読んでみた。 こういう名作を知らなくていっつも母親に馬鹿にされるから読んでやった。児童向けなのだろうがかなりおもしろい! さすがザ・文豪! ・蜘蛛の糸 昔パパから聞いたことがある程度だったので読み直してみた。人間の弱さが丸見え!怖い怖い! ・犬と笛 犬の名前が「嗅げ」「飛べ」「噛め」だった。 ・蜜柑 おすすめ。なんか健気でピュアピュアな少女に惚れる。 こういう描写は心が洗われますね。5ページしかないけど。 ・魔術 魔術を覚えても結局欲に使ってしまい使えなくなってしまう話。やっぱ人間は弱い。魔術の先生ミスラ君もがっかり。 ・杜子春 こんな話だったんだ!大金を手に入れても手に入れても使い切ってしまう男がついに仙人になりたがる。しかし仙人になるには愛すらも乗り越えなければならず結局断念。おいおいまた人間の弱さ丸見えかよ!って思ったけどこの話は、大金や仙人よりもほのぼの暮らす方が良いよって話だった。人間は人間らしく生きよう。ムズイ! ・アグニの神 アグニの神は正義の味方。 ・トロッコ これもなかなかおもしろかった。子供っていいなぁ。 なんとなくこの主人公が最後になく気持ちがわかる。 ・仙人 なんだかよくわかんねぇ・・・。 ・猿蟹合戦 猿蟹合戦のパロディ。猿を殺した蟹は犯罪者だ、裁かれるべきだ!っていう話。発想がおもしろい! 「君たちも大抵蟹なんですよ。」 ・白 白い犬が真っ黒になっちゃった!黒を見捨てた白は真っ黒になり、それから死のうと思ったけど結果としていろんな人を助け元に戻る話。白君は頑張ったよ! 乙一みたいだった。 まぁなんか童話を読んでいるようだったけどおもしろかった。気軽に読めるし意外と深いし、読み継がれる理由もわかりました。 児童雑誌『赤い鳥』ってのを教育学の授業で学んだけど、それに載った作品もいくつか掲載されていました。さりげなく教育学とリンクさせておく。
1投稿日: 2008.12.05
powered by ブクログ「芥川賞」にもあるように、この人の名を知らない日本人ってほとんどいないでしょうが、案外作品は読んでいなかった気がする。表題の「蜘蛛の糸」「杜子春」のような戒めを説くものがあれば、「猿蟹合戦」では、あの童話のその後をシュールに描いていたり、「トロッコ」のような妄想系があったりと、著者のバリエーションを感じる。次は、長編ものでもよんでみようかな。
1投稿日: 2008.10.19
powered by ブクログ人間の限界ってどこだろう。 自分の命がかかっている時に人を見捨てたりしないか、人を妬んで嘘をつきはしないか、自分を棚に上げて人を貶めてないか。 考え出すと答えが見つからない、見つけたくない問題を昔話を土台に作り上げた世界で問う一冊。 自分はできると思っていてもじつはできないこともあるんですよ、自分をもっと見つめなおしてみてください。 そんな風に語りかけられているような心持にさせられます。
1投稿日: 2008.09.23
powered by ブクログ大好き☆芥川龍之介っ!! な私なのですが、彼の作品の中でも特に「蜘蛛の糸」という小説に惹かれます…。 有名すぎて改めて説明する必要も無いような小説ですが、一度読んだことがある方にも、是非もう一度、読み直して頂きたいお話です。 私がこの小説に初めて出会ったのは、幼稚園の時です。先生が、紙芝居として読んで下さいまして…。 その瞬間に訳も無く、とにかく惹かれたんですよね。なんかカワイくない幼稚園生だ…(笑 一般的に、仏教的・道徳的な話として扱われがちですが、私はそれとは関係なく、深い深い優しさと哀愁を感じます。 読み直すごとに、新しい感情の浮かんでくる本なので、もう読んだことがある方も、まだ読んでいない方も、是非是非、読んで下さいvv
1投稿日: 2008.09.13
powered by ブクログ小さい頃、寝る前にお父さんがよく「むかーしむかしのお話」 をしてくれてたんだけど そのお話が今思えば芥川龍之介の話ばっかりでした。 小学校に入って文庫本が読めるようになると あくたがわりゅうのすけも読みはじめて、 「あ〜!あの話じゃん!」ってかんじでした。 だから、杜子春も蜘蛛の糸もトロッコも河童も読むと 全部小さい頃の思い出をリマインドさせてくれます
1投稿日: 2008.07.27
powered by ブクログ芥川氏の代表作の一つ『蜘蛛の糸』は、教訓です。 あまりにも優れている作品。 短編集なので非常に読みやすい。
1投稿日: 2008.07.20
powered by ブクログ『蜘蛛の糸』『トロッコ』は読んだことがあった.。 『杜子春』『猿蟹合戦』『蜜柑』『白』がよかったかな。
2投稿日: 2008.07.08
powered by ブクログ短編といえば、やはり芥川龍之介。 教養あふれる文章であるが、ユーモアがあふれる。 一見、難しそうな文章も読んでいるうちに慣れてきて、芥川の世界に入り込んでしまう。 大衆、短編小説という部分で大きな貢献をしたといえるであろう。 芥川のルーツは何かにあるかと思うが、現代の多くの作家のルーツがここにある気がする。 ちょっとした小話の詰め合わせ、まさに言葉の宝石箱と思わず言いたくなってしまう。
1投稿日: 2008.06.02
powered by ブクログ芥川さんの作品の中で一番好きな話。(かもしれません) 美しい文体にのせ人の欲望を描いているこのお話は、本当に色んなことを考えさせられます。 「幸せ」は、いったいその人にとってどういうものなのか 読みながら色んなことを考えることのできるこのお話が、私は大好きです。
1投稿日: 2008.05.12
powered by ブクログ純文学に挑戦 第三弾!芥川の兄貴! 実際のところ、本当は「我輩は猫である」も挑戦してたんだけど、挫折しちゃった!えっへ! でもネーミングセンスが抜群で素晴らしかった!もっかい挑戦するぞ! トロッコが確か中学の教科書の後ろの方に載ってたんです。 でもですね、教科書だとやっぱり 読まされる っていう感覚が拭えなくて素直に読めないんですね。 走れメロスもそうでした。ひねくれてるんですね。 電車の中で読むと違いますね。 トロッコの少年の焦燥感がたまらんです。ずっと少年でいたいです。 071206
1投稿日: 2008.05.01
powered by ブクログどれもすごく素敵な短編集。児童向けもちらほら。流石芥川、短編はもう天才!センスが溢れてる! 秀作『蜜柑』、お気に入りは『杜子春』『魔術』。
3投稿日: 2008.04.27
powered by ブクログ杜子春 小学校の朗読劇をやった。 読んだ瞬間雷が身体を突き抜けた。 いのちは大切なんだ 生きることはかけがえのないことなんだ 芥川の世界に引き込まれていった「きっかけ」
1投稿日: 2008.03.12
powered by ブクログ大正の文豪芥川竜之介の年少文学集。もともとこども向けの作品ばかりなので読みやすく、面白い。古くささを全く感じさせない、現代でも通用する内容はさすが。「蜜柑」が特に心に残った。
0投稿日: 2008.02.25
powered by ブクログ年少物を集めただけあって、とても読みやすかった。一つ一つ雰囲気が違って飽きがこないかんじ。好きなのは「蜜柑」と「白」かな。「蜜柑」の方は、主人公の気持ちの移り変わりが鮮やかで面白かったし、「白」は白が健気過ぎて泣ける・・・ 短編もよいですね♪
0投稿日: 2008.02.06
powered by ブクログ「杜子春」が、最後に両親を捨てられなかった姿と、山上憶良が子について詠んだ歌と私の中ではリンクした。親子愛こそが煩悩で、仏教思想にからんでるのかなと感じた。今読んでも読み応えのある作品です。
0投稿日: 2008.01.28
powered by ブクログ何度も読み返したいと思い、龍之介の本、初購入です♪ これは年少者向けの作品を集めたということです。わたしはこういう安心できる「良いお話」が読みたかったのです。何度も読み返して、きれいな日本語を堪能したい。
0投稿日: 2007.12.10
powered by ブクログ「電車の中で見かけたかっこいい人がこの本を手にとっていたから」といういかにも不純な動機で読み始めた芥川先生、最高でした。小説がエンターテイメントであることを教えてくれる。純文は、そういうところが、いいのだなぁ。と改めて思わせていただいた。「白」わんわんほしい。最後のせりふにガチで泣いた。
0投稿日: 2007.10.02
powered by ブクログ私的に「猿蟹合戦」と「白」が特に面白かったかも。芥川龍之介の文体はそれほど好きではないが、ストーリーの突発性が好き。説明が丁寧だから国語が苦手〜っていう人でも理解しやすいと思う。・・でも一番天晴れなのは、彼の名前の長さでしょ。テストの時「龍」がちょっと難関だった記憶があります。
0投稿日: 2007.09.08
powered by ブクログ蜜柑がよかった。電車の中で小声で「うわぁ・・・」って言ってしまった。所謂、教訓的なものが多いと思うんだけど、すごくシュールだった。学校でやる漢文とかも針で突っつくようなところがあるけど、あれよりも皮肉だし、からい。 (名作を読もう:第二回)
0投稿日: 2007.07.28
powered by ブクログ蜘蛛の糸ー!少年向けに書かれた不朽の名作ですよ。ほか魔術や白、犬と笛など主に少年文学が多いですが「魔術」は大人も読んでおきたい。ミスラ君好きだ。「蜜柑」なんかは大人向けですね。が、「猿蟹合戦」のうすら怖さといったら……君たちも大抵蟹なのですよ。
0投稿日: 2007.06.12
powered by ブクログ有名な蜘蛛の糸をはじめ、10作品が収めれられている短編集です。風刺的というのか何というのか、好みの分かれる作品もありますが、杜子春やら蜜柑などは心にしみる話です。
0投稿日: 2007.05.30
powered by ブクログ地獄に落ちた男が、やっとのことでつかんだ一条の救いの糸。ところが自分だけが助かりたいというエゴイズムのために、またもや地獄に落っこちる『蜘蛛の糸』。大金持ちになることに愛想がつき、平凡な人間として自然のなかで生きる幸福をみつけた『杜子春』。魔法使いが悪魔の裁きを受ける神秘的な『アグニの神』。
0投稿日: 2007.05.24
powered by ブクログ今までで、一番多く繰り返して読んだ本。 高校までは感想文として、大学に入ってからは多言語との比較で取り上げられた。 やはり面白いから何回も読んでしまう。
0投稿日: 2007.05.19
powered by ブクログ自分にとっては読めば読むほど・・なスルメ的存在。蜘蛛の糸が切れない方法、杜子春が最後まで金持ちでいる為の屁理屈を見出すまで読み返すのをやめないつもり。
0投稿日: 2007.05.03
powered by ブクログ皮肉めいた無常観の残る『蜘蛛の糸』と対照的に、芥川らしからぬ、と思わせる優しさを含んだ『杜子春』。 無意識的に悲惨な結末を予測していた自分を恥じる裏切りは、しかし読後感をより暖かなものにしている。
0投稿日: 2007.03.26
powered by ブクログ個人的には、「蜜柑」と「杜子春」が 好きです。でもどれもいい作品ばかり。 いろんな作品が読めておもしろいです。
0投稿日: 2007.02.16
powered by ブクログ杜子春は何回読んでも同じ場面で泣いてしまいます。幸せとは何かということを探求できる話のような気がします。
0投稿日: 2006.12.26
powered by ブクログ神様はよく見ているなぁ…と思わされる。小さな命を救ったはずだったが、自分だけ天国に行き、楽な生活をしようと思った者は、見捨てられた。金はいつまでもあるわけではないと思い知らされる者もいる。 どの作品も、童話に近い感じなので読みやすい。
0投稿日: 2006.11.28
powered by ブクログ芥川龍之介の物語はおもしろく。人間の心と道徳を如実に描いた文学というか、古典落語や囃子に似た趣があって読みやすい。蜘蛛の糸の主人公「カンダタ」との最初の出会いはドラクエ3の最初の塔のボス。
0投稿日: 2006.11.04
powered by ブクログこどもにかかれた童話と言うだけあって、分かりやすい本でした。蜘蛛の糸では、日ごろの行いを考えさせられました。
0投稿日: 2006.09.24
powered by ブクログわかりやすいから、好き。けど、何か説教されてる気分になるんだよなぁ(笑)多分子供の頃に読んでも、素直に迎合はしてなかったと思う。ひねくれ者って、イヤですね。何度か読み返すうちに、これだけわかりやすく要点を書くことってスゴイよな、と感心した。
0投稿日: 2006.09.17
powered by ブクログ蜘蛛の糸。 杜子春。 こどものころに 興味しんしんにきいた 物語たち。 このあたりの芥川作品は、 わかりやすいかんね。 でも やっぱ なんかコエーよ。 「大川の流れ」 という単品は 一体どの文庫に載ってるんだ! あの、短編は なんか、 ステキだよ。 ジンとします。
0投稿日: 2006.07.24
powered by ブクログ蜘蛛の糸が読みたくて買いました。 これほどシンプルに人間のエゴイズムを表現出来るのは本当にすごいと思います。
0投稿日: 2006.07.18
powered by ブクログ蜘蛛の糸に至っては、わたしがまだ幼い頃に、絵本のようなもので父に読み聞かされた気がする。やはり仏も神も悪心ばかりの人間には甘くはない。
0投稿日: 2006.07.07
powered by ブクログ有名ですね。説明不要です。ただこの中(たぶん短編集)にあった絵師の話が私は一番好きです。卓越した芸術家だけが達する凶器と美がよく書かれています。
0投稿日: 2006.06.28
powered by ブクログ言わずと知れた、良書です。 短編なので小中学生向け、となっておりますが、決してそんなことはなく、読み返してみても改めて考えさせられることがまだまだ沢山あります。
0投稿日: 2006.05.20
powered by ブクログ小学校の国語の教科書で出会いましたが 痛烈なものを感じました。 新たに手をに取ってみると 犍陀多(かんだた) どう考えても御釈迦様の暇つぶしにしか思えないのですが、 芥川の地獄の描写と御釈迦様の真相心理描写は 非常にブラックだとおもうのですがどうでしょうか
0投稿日: 2006.01.17
powered by ブクログ説明はもはや不要の文豪の名作短編集。本は薄いが中身は一級品。丁寧調で書かれた文章の流麗さで、芥川氏に勝る作家はそういないと思います。日本語の美しさを堪能するのにも最適。でも、ここでは敢えて、数ページしかない「猿蟹合戦」を強く推薦!真面目な堅〜い文章で、弁護士が蟹の吹く泡を拭ってやっている描写なんぞされた日には、電車内でひとり怪しい人になれます。
0投稿日: 2005.11.17
powered by ブクログ羅生門・鼻と同じく突然、蜘蛛の糸が読みたくなって買った短編集。実は杜子春の方が好き。蜘蛛の糸は短い話の中に考えちゃうようなことが一杯詰まってて、良いです。
0投稿日: 2005.10.25
powered by ブクログうっすら読んだことのあるものばかりだったのに、その事実はぼんやりしていたというのは、やっと読むべきときが来たということで、子供向けに書かれているらしいけど、子供時代の私はただそれを文字通り読む、ことしかしてなかったのかな。
0投稿日: 2005.10.17
powered by ブクログ全部で10編からなる短編集。特に印象に残った3編について。 「蜘蛛の糸」は、どんな悪人でも救済の余地があるということ、エゴイズムは罪悪に等しいという筆者の主張が読み取れる。お釈迦様と、悪人である「カンダタ」の存在が実にうまく対比されていると思う。「杜子春(とししゅん)」については、感情を捨てて仙人になるよりも、愛苦を伴って人間臭く生きる道を選択した主人公に大きな共感を覚えた。そして、最も面白かったのが「猿蟹合戦」。童話でよく読まれる猿蟹合戦の続きを書いてみたもの。蟹は猿を倒した罪で死刑となり、その他、石うすや蜂も無期懲役になるという風刺たっぷりの短編である。個人的にこういう話は大好き(笑)たった4ページなので、この話だけでも是非読んでいただきたいと思う。 10編とも童話だが、大人でも十分楽しめる一冊だと思う。
0投稿日: 2005.07.26
powered by ブクログ短い生涯を天下の奇才ぶりで駆け抜けた芥川氏による、十篇の「青少年向け短編」が収められています。表題作の二篇始め、「蜜柑」「トロッコ」「芋粥」など、人間のエゴを絶望の中に描くコトで自らの人道主義的思想を反映させた、芥川氏の繊細な内面が垣間見える作品集です。
0投稿日: 2005.07.18
powered by ブクログ高瀬舟と共にオススメ。高瀬舟とは正反対の「罪」の存在を考えさせられる。この本の方が人間らしいけれど…
0投稿日: 2005.04.28
powered by ブクログおめめを真っ赤にして考えてほしい。 「蜘蛛の糸が切れたのは、なぜ?」お釈迦様が切ったから? 大勢の人の重みに耐えられなくなったから?健陀多のエゴがそうさせたから?これは絵本ではなく文字で読んでほしい。
0投稿日: 2004.09.30
powered by ブクログ蜘蛛の糸は幼稚園の頃、NHKの影絵人形劇で見て泣いた。地獄とか天国とか、とにかく死ぬのが怖くて泣いた。夜、布団の中でまた思い出して泣いた。死の概念を植えつけられた作品といえるのかも。
0投稿日: 2004.09.25
