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吾輩は猫である
吾輩は猫である
夏目漱石/新潮社
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総合評価

241件)
3.9
64
72
57
9
3
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読書とは経験則である。というのを身をもって実感した本。 小学生の時は解読不能だったのだけど、中学生になってようやく内容が頭に入るように…。 タイトルはチャーミングな癖に、なんて瓦煎餅な本なんだ!と思ってました。 今ではおもしろく読めますです。はい。

    0
    投稿日: 2016.02.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    明治図書版と同じです。  超有名な一文。「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」ですが、飼い主の所に集まる人たちが持ってくる「珍談・奇譚・小事件」の数々を猫の目で語っています。

    0
    投稿日: 2016.01.09
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    作者1867年2月9日(慶応3年1月5日)生1916年(大正5年)12月9日没 明治改元1868年10月23日 1905年1月に「ホトトギス」へ発表 当初は第1回のみの読み切り作品、1906年8月までに第11章が発表 一 吾輩は猫である。名前はまだ無い。 二 吾輩は新年来多少有名になったので、猫ながら一寸鼻が高く感ぜらるるのは有難い。 …人間の心理程解し難いものはない。…第一日記などという無用のものは決してつけない。つける必要がないからである。主人の様に裏表のある人間は日記でも書いて世間に出されない自己の面目を暗室内に発揮する必要があるかも知れないが、我等猫属に至ると行往坐臥、行屎送尿悉く真正の日記であるから、別段そんな面倒な手数をして、己の真面目を保存するには及ばぬと思う。日記をつけるひまがあるなら縁側に寝ているまでの事さ。 三 三毛子は死ぬ、黒は相手にならず、聊か寂寞の感はあるが、幸い人間に知己が出来たので左程退屈とも思わぬ。 四 例によって金田邸へ忍び込む。 五 …先達中から日本は露西亜と大戦争をしているそうである。 六 こう暑くては猫といえども遣り切れない。 七 吾輩は近頃運動を始めた。  「いや、まだ飲む。一番長い字を教えてやろうか」「ええ。そうしたら御飯ですよ」「Archaiomelesidonophrunicherataという字だ」 八 … 九 主人は痘痕面(あばたづら)である。 …「ハハハ日本堤分署と云うのはね、君只の所じゃない。吉原だよ」 「あの遊郭のある吉原か?」 「そうさ、吉原と云やあ、東京に一つしかないやね。どうだ、行ってみる気かい」と迷亭君又からかいかける。 十 「あなた、もう七時ですよ」と襖越しに細君が声を掛けた。 十一 床の間の前の碁盤を中に据えて迷亭君と独仙君が対座している。 …三平君のビールでも飲んでちと景気を付けてやろう。 …我に帰ったときは水の上に浮いている。 …吾輩は死ぬ。死んでこの太平を得る。太平は死ななければ得られる。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。有難い有難い。

    0
    投稿日: 2015.12.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中毒2個目に挑んだのがコレ。生来の猫好きでこの時期は確か6匹くらいネコがいたはず。名前だけは知ってたのでやはり文庫版で挑戦。しかし経験不足で挫折。当時活字初心者の私にはワリと長尺で内容もチョイと高尚。後日図書館の子供用にダイジェストしたので通読。後年正式版を読み返した。内容も文章も超上級の一品なんだけど私にはパス。 だってねえ・・・最後がねえ・・・猫好きは絶対にあそこでもうヒトヒネリあってほしい。猫モノはなんといっても超ご都合主義のハッピーエンドであるべき。 だから動物モノ(ナンタラの犬とかカンタラ物語とか)は極力読まない。当然 ナンタラとカンタラ2作品も読んでない。

    0
    投稿日: 2015.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    基本的には、エピソードのつながりを猫の視点でつないだもので、よくこんな日常を文語文でおもしろおかしくかけるもんだなと漱石の筆力に感心します。銭湯や野球、ネコの金田家探検、塀めぐりをカラスにジャマされるシーン、主人の一家の朝食シーンなど、おもしろいところはたくさんあります。最後の個人主義の発展によって、夫婦も成立しなくなり、芸術もほろぶという点は、とても興味深いです。未婚者が増えてはいるだろうし、若者の間では共通の文化もなくなっている昨今、示唆的だと思います。しかし、漱石のようなエリートこそ文明の申し子であり、まあネコではないですが、自縄自縛の感があると思います。

    0
    投稿日: 2015.08.24
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    猫の発言や行動の描写が可愛らしくて、想像していたよりずっと楽しめましたが、禅用語や注釈が多かったので、読むのにかなり苦労しました。 一番好きなのは、猫が垣巡りをするシーン。烏の小憎らしさには笑いました。阿呆、と鳴かれて激怒する猫。電車の中で想像しながら読んでいたら、にやにやが止まらなくて困りました。

    0
    投稿日: 2015.08.12
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    ・一匹の猫の目を通して描かれた小説、文豪夏目漱石のデビュー作です。 夏目金之助、のちの漱石は、東京帝国大学を卒業したのち、熊本の高等学校で英語教師を務めていました。 明治33年に文部(科)省からイギリス留学を命じられ、イギリス文学研究のためロンドンに渡り、そこで本場の小説や詩を読みあさります。 膨大な書物に埋もれて過ごしていくうちに、漱石の心にある大きな疑問がわいてきました。 「…私は、何のために、書物を読むのか、 自分でもその意味が、解らなくなってきました …私は、ちょうど霧の中に閉じこめられた孤独の人間のように、 立ちすくんでしまったのです……」 (夏目漱石)『私の個人主義』 漱石は、留学中「人間にとって、文学とはなにか」と、当時世界レベルでもそこまで突きつめることのできなかった文学理論という、壮大な問いの迷宮に迷い混んでいきました。 一人で、やりきると思っていたので、もがいているうちに、やがて自身を追いつめることとなり、 下宿を訪れた友人は、漱石が真夜中にただひとり、明かりもつけずに泣いている、と不安を溢すほど、漱石のこころは崩れていったといいます。 イギリス留学を了え帰国した漱石は、医師に診てもらい、 精神的な病気だと診断されます。 家族にさえ冷たくなっていました。 そんな時、漱石の家に、あの野良の『黒猫』が現れます。 猫は、漱石に、とてもなつきました。 漱石も、猫を、とても気に入りました。 ニャァ 「……今、鳴いた ニャァ、という声は、感投詞か、副詞か」 妻鏡子 「はい?」 漱石 「その、はい?、という声は、感投詞か、副詞か」 鏡子 「そんなこと…、 どうでもいいじゃありませんか」 …ニャァ 漱石「笑」 妻鏡子「笑」 「こういう感投詞を心の底から叫び出される時、 あなたがたははじめて心を案ずることができるでしょう もし途中で、霧か靄のために懊悩していられるかたがあるならば、 どんな犠牲を払っても、ああここだと堀当てるところまでいったらよかろうと思うのです だからもし私のような病気に患った人が、もしこの中にあるならば、どうぞ勇猛にお進みにならんことを希望してやまないのです…」 (夏目漱石) まもなく、知人の友人高浜虚子から、雑誌「ホトトギス」に載せる文章の仕事を頼まれます。 それが、明治38年1月、連載の始まった、小説「我輩は猫である」でした。 たちまち反響を呼び、秋には、単行本「我輩ハ猫デアル」(上編)を出版し、爆発的な売り上げを記録。これをきっかけに漱石は、『坊っちゃん』『三四郎』『こころ』などの話題作を次々と発表し、文豪への道を歩んでいきました。 漱石が小説家になるきっかけを作り、優しくて、繊細な漱石を取り戻してくれた野良の黒猫に、漱石はとても感謝していたからこそ、明治の文豪、夏目漱石は生まれたのだろうと思いました。  

    0
    投稿日: 2015.07.23
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    巻末の注釈を読みながらも難しく、何故だろうと思っていたらこの方エリートで留学経験もあるのね。。 だから海外の偉人も沢山出てくるのか。。。 読み進めるのに時間がかかるのだけれど、一冊纏めてではなくて章ごとに読めば ナルホド と思う箇所もあって面白いだろう。 結末がまさかこんなんだとは知らなかったが。 漱石の考え、思いがつまめるエッセイのようなものだと思った。

    0
    投稿日: 2015.07.21
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    文豪・夏目漱石のデビュー作品です。 「吾輩は猫である。名前はまだない。」という有名な文句から始まる長編。 長編といっても、ほとんどが登場人物たちの雑談や小さな事件があつまったもので、 ストーリーの軸は細くて、まるでつけたしたくらいのものでした。 それでいて、面白いのです。 漱石は世の中や人間一般に関してよく知っていて、考えているなという印象。 批判的に語るところもあれば、皮肉的に諧謔にしたものもある。 そういうところが、本作に流れるひとつの音であり、味なんです。 それにしても、漱石の博覧強記ぶりに恐れ入る次第です。 古今東西の書物を読み漁った人だからこその引用にあふれている。 それでもって面白おかしくユーモラスに仕上げていて感服してしまいます。 一流の人が作家をやったという感じ。 そして、そんな、新しい明治の文化に重きがあった時代なんだろうなという感じがします。 昭和時代の初期から敗戦、戦後の復興期までに比べたら、 よっぽどいい時代に感じるんだよなぁ。 550ページくらいあります。 滑稽小説だけれど、会話の部分以外はぎゅっとした文章。 たたたーっと読み進めるのももったいない気がして、 味わいながら読んだら、読了までにだいぶ時間がかかりました。 なれてくるとスピードがあがるのは、どの読書でも一緒ですが。 もっと漱石の作品を再読したり読んでいないものを読んだりしたくなりました。

    1
    投稿日: 2015.05.20
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    中学の教師宅に集まる人物たちの話・事件を猫の目線から風刺的に描かれた教訓と皮肉がたっぷりの小説。物語として話が発展することはあまりなく、各部分(登場人物や語られる話、出来事)の面白さのみが強調されていて、昔の本なのに今でも新鮮に読めた。

    0
    投稿日: 2015.05.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日本文学の古典で、教科書で必ず紹介されている。その俗っぽさが嫌で毛嫌いしていたのだが、今更になって読むと、随分愉快痛快で面白い。 夏目漱石作品ではいちばん好きかも。 主人のモデルは漱石本人なのだろうが、ある意味、猫という比喩人格を通した自虐的私小説。人間もそうだが、猫仲間の描写も滑稽。いまのサブカルっぽい。 ただし猫から見た世界は面白いのだが、人間どうしの会話は冗長で退屈。なので星を減らした。

    0
    投稿日: 2015.05.04
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    猫目線で語られるいろいろな出来事が面白い。吾輩が、鼠を取ろうと頑張ったり、餅を食べてみたり、銭湯を偵察に行ったり。主人の苦沙弥先生と寒月君や独仙君、迷亭君たちのおしゃべりもどうでも良さすぎて笑ってしまう。最後のシーンはショックだった。

    0
    投稿日: 2015.03.08
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    我輩が中学生の頃に中ばまで読んだはずなのだが、果たしてどこまで読んだかはとんと思いだせぬ。 読了後の感想は「やっぱり漱石は苦手」であった。我輩は文学を少々学んだつもりであったが、文豪と呼ばれる類の良さはとんと理解できぬようである。モグリであったらしい。 猫の視点で語られる人間の奇妙な行動の描写が興味深いのであって、迷亭君のホラ話に興味はないのである。結末は広げた風呂敷を無理矢理まとめたようであった。 しかしこれは面白いと感銘を受けたのは、餅を喰う話と泥棒の話、銭湯の話であろうか。 我輩は猫である。名前は未だにない。

    0
    投稿日: 2015.03.06
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    類稀に見る高二病小説。人間を包括的に揶揄し、面白おかしく話して見せる。古典落語からの引用を踏まえたユニークセンスと、人間の批判を自由気ままな「猫」に語らせる着眼点こそが、この作品の最たる素晴らしさ。 それにしても、教え子の自殺さえもネタにしちゃうのはやりすぎじゃあありませんかね。

    0
    投稿日: 2015.01.20
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    中盤の哲学者の、日本の良さについて話す所は、とても納得出来た。夏目漱石さんは、ものすごいお堅い話だと思ってたら、すごく吹き出す様なユーモラスな話で、意外でした。猫が語る方が、難しい話が多かった気がします。注釈が多過ぎて、すごい苦戦しました。 最初と後半では、文章の長さなどが違うのは、高浜虚子さんが添削してくれたりしてたと解説に書いてあった。後半の感じは長ったらしく感じたけど、その中に言いたいことが隠されてる気がする。注釈だけで、教養がある人って感じ。

    0
    投稿日: 2014.10.24
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    登場人物がしゃべっているというよりも著者の気持ちがセリフに表れていると感じた。現代人の探偵化について語る場面など。

    0
    投稿日: 2014.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんとも、皮肉の利いた話である。 内容らしい内容は、ない。同じ舞台、おおむね同じ登場人物で何度でも同じような日々を繰り返す。大体どうしようもないキャラクターばかりである。それを俯瞰して眺め、記述している「猫」は、しかしビールを呑んでみたら案の定酔っぱらい、足を滑らせかめに落ちて死ぬ。 生意気なことを言い、登場「人物」よりよほど様々なことを考えていた猫は、それでいて死をもありがたい、と感じながら死んでいくのだ。 この「猫」は、我々の理想を体現している存在に他ならないのではないか。手に入れられない、理想の境地、理想の生活。だからこそわれわれの手に届かないところへとあっさりと身を隠してしまったのだ。 現代にも通じる問題を、笑い転げながら痛烈に批判しているように感じた。

    1
    投稿日: 2014.10.08
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    主に寝る前の枕元本にして数ページずつ読んだ。これはオモシロ小説ってことでいいんだよね?苦沙弥君や迷亭君たちのお喋り、何度も吹き出したよ…。我輩くん(個人的にこの猫のことを勝手にそう呼んでいる)が、冷静で賢い上から目線猫なのに、ちょっと間抜けっぽいとこも可愛い。(まぁ猫族としては、我輩くんが部屋のすみで苦沙弥君たちの様子を上から目線で分析しているとこを想像しただけで可愛いんだけども!)おもしろかった〜。

    0
    投稿日: 2014.10.01
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    明治時代に書かれたとは思えないような瑞々しさ。言葉の使い方やリズム、個性あるキャラクターの描き分け、ユーモアのセンス。夏目漱石ってすごい人だったんだ。吾輩(猫)は人間を馬鹿だなぁと思ってみているのだけど、吾輩自身も少し抜けていてかわいい。漱石が当時(明治時代)の日本社会について考えていたこと、今の日本社会にも通ずるところがあるなぁ。

    0
    投稿日: 2014.09.20
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    先生の家に迷い込んだ事から飼い猫になる猫。 そして、その猫の目線と考えから流れていく日常。 我輩は大人しく三人の話を順番に聞いていたが可笑しくも悲しくもなかった。 <猫>

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    投稿日: 2014.09.19
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    書評を書くのもおこがましいという感じですが、名作ですね。大学時代に一度、通読していて、10数年ぶりに改めて読んでみました。 当時の世相、風俗、一般庶民から見た「金を稼ぐ新興勢力」への嫉妬も含めた批判的な論調、他にもいろいろなテーマが切れ味好く並んでいます。全体的にボリュームの多い本であり、一章あたりも決して短くはないですが、どこか一章だけを抜き出して読んでも十分に楽しめます。 しかし、久々に読んだらオチの唐突さと強烈さをすっかり忘れてました。この辺の虚無的な感覚、著者の遊び心だったのか真意だったのか。この作品だけでは測りかねます。

    0
    投稿日: 2014.09.15
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    いや〜、長かった。 長すぎて、後半は少し飽きてしまった。 1つの作品かと思ってたけれど、短編の組み合わせなんだね。 第一章が個人的には1番好きだな。

    0
    投稿日: 2014.07.23
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    1章は普通に楽しく読めたがそれ以降が冗長で当時の時事ネタなど多く読了まで非常に時間を要した…が、最終章とオチは必見。漱石の(当時の)人生価値観を感じられる。

    0
    投稿日: 2014.06.20
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    トチメンボー、オタンチンパレオロガス… きゃっきゃと笑ってしまいました…。 てっきりもっと敷居の高い作品かと誤解していました。

    0
    投稿日: 2014.06.13
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    長い小説ですけどまったく苦になりませんでした。あの時代にこの文章で書いたということにに意味があるでしょう。

    0
    投稿日: 2014.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    名前は知ってるけど内容を知らない本を減らそうキャンペーン第一弾。 明治時代の日常を、教師である主人の下で暮らす「猫」の視点から風刺的に語る。 世間ずれした偏屈教師で猫の主人である苦沙弥先生に始まり、奔放な饒舌の化身 迷亭、結婚騒動に巻き込まれたり玉磨きに勤しんだりで忙しい美学者 寒月、芸術の世界に生きる詩人 東風と俗物紳士が勢ぞろいである。 「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」の書き出しはあまりにも有名。 犬ではなく猫ならば、人間のことをこんな風に考えていてもおかしくないだろうな、と素直に思えるから不思議です。 主人である中学教師の身の回りで起こる小事件について猫が二言三言物を申していく構成となっています。 当時の世相が、猫らしからぬ鋭い見識でもって風刺的に語られ、作者の教養の深さが窺える一冊です。

    0
    投稿日: 2014.04.29
  • お堅い純文学だと敬遠している人にこそ読んでほしい。

    古めかしい難しい文体で描かれていますが、中身は落語的な要素がたくさん詰まったお笑い話です。 内容は注釈を読めば十分理解できますし、読み慣れてくれば難しくはないと感じました。 自分は途中でちょいちょい出てくるくだらない日常エピソードに爆笑しました(笑) 電車の中で読むと危険です。ホントに。 猫が人間を客観的に観察する様子も面白いですが、猫の飼い主である苦沙味先生をはじめ、迷亭殿、寒月さん ・・・などなどユニークな登場人物が数多く登場します。 オススメの一冊です。

    1
    投稿日: 2014.04.17
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    時代を超えて読み継がれる名作には、その理由がしっかりあるものですね。「吾輩は猫である。名前はまだない。」しか知らなかったもので、今さらながら拝読しました。 猫の視点で人間の所業が痛烈に皮肉られていくのは、本当に愉快な設定です。 しかし、こんなにも猫にさんざん嫌味を言われても、明治の時代から人間は、あるいは日本人はなんにも変わっていないという。 その点においては、なんだか面白くもあり、自分たちにがっかりもしますね。

    0
    投稿日: 2014.02.23
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    有名な作品だし、読んでおかなきゃと思い手に取りました。 くすくす笑いながら読む娯楽小説ですね。 しかし、細かな言葉や時代背景が現在とは異なるため、(最近書かれた軽い読み物のようには)さくさくとは読めません。 このせいでちょっと読むのが苦しかった。 もう少し短いか、もう少し内容があればなぁ……。 冒頭と結末のおかげで全体がくるんと綺麗まとまっています。

    0
    投稿日: 2014.02.18
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    他作品とは何だか違う・・・ようでいて草枕なんかと似たようなもんかと思わないでもない、何ともいえない小説でした。 話題はあっちこっちへ飛びつまろびつ。 色んな人が行きつ戻りつ。 最期は綺麗にオチをつけてちゃんちゃん。 お茶とせんべいのお供に毎日ちょっとずつ読めばいいんじゃないでしょうか。

    0
    投稿日: 2014.01.18
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    図書館をうろうろしていてふと目に入り、タイトルや冒頭部分ばっかり知ってて読んだことはないなぁと思い、手に取りました。 いや、予想以上に長編だった。長い!(笑) 猫視点で語られる人間模様、みたいなことは知識として持ってはいて、なるほど面白いなぁと思って読んでいったんですが、毎度話にとりとめがなく、あっちこっちに脱線して迂回して、「あれ?何で今こんな話してるんだっけ?」って思うことばかりで。正直疲れました(笑) 何か本筋のストーリーがあるってわけじゃないんですね。強いて言えば主人と金田の不毛な攻防…?それもオチがあるようでないようなで。 この辺りがいつも読むような作品と違ってて、なんだか長ったらしく感じられてなかなかページが進まない原因だったのかなと思う。 でも、友人は読むのにそんなに時間かかる作品じゃないでしょって言ってたので単純に私に合わなかったのかなぁとも思う。 思わず笑ってしまうような鋭い猫のツッコミなどユーモアもあり、こういうセンスは嫌いじゃないなぁと思いました。 登場人物が全て濃くて、虚実ないまぜで教訓があるようでないような馬鹿馬鹿しい会話の数々、どこかで読んだ雰囲気だと思ったら森見登美彦ですね。言い回しが難しかったり。辞書引いたり註まで読んだりしようかと思ったけれど、キリがないので諦めました(笑) 気になったのは、これって猫が回想して書いた手記みたいな設定だったんじゃないかと思って。なのにラストはあれで良いのだろうかと。 これは、もう一回読むかと言われたら多分読まないかなー。

    0
    投稿日: 2014.01.06
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    2013/12/31読み始め 2014/2/8読了 今まで読んだ本の中で一番長かったかもしれない。苦しかったー! 猫の視点か主人の視点か、自らが読んでいて想像の中で切り替わる。これがこの時代にしては新しかったのか、漱石の小説はどこか明るい感じがするのが評価されるのか。いずれもか。 最後の友人が集まっての会話、個人主義とはが非常に興味深かった。FBを台頭とするSNSがはびこる現代を物語っているようだ。 ここまで読めたということを自信にして、更に読書力をつけていきたい!

    0
    投稿日: 2013.12.31
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    久しぶりに読んだ。やっぱり面白い。 漱石は、この物語を通して自分自身を一番批判的に見ているんだと思う。 超自虐的なドM物語。だからこそ愛嬌があると思う。 つづきはブログで。 http://nekura-tohsan.blogspot.com/2013/12/blog-post.html

    0
    投稿日: 2013.12.06
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    11月末開催の読書会で題材になっている本。 色あせない面白さがあって、読書の楽しみを再度思い出させてくれます。 ラストの展開が衝撃とともにあっけなさを感じた。とりわけ、夏目漱石の人間くささがよく出ていた。 読書会の記念すべき第1作にしては、かなりいい本を選んだと思う。

    0
    投稿日: 2013.11.17
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    超有名文学作品であるにもかかわらず、恥ずかしいことに今まで読んだことがなかったので読んでみた。第一章しか読んでいないが、もともと第一章だけを読むつもりだったので、読了ということに。 第一章だけなら、そこそこ面白く読める。他の娯楽が少なかった明治時代に人気が出たというのは分かる気がする。だが、現代人が最後まで読み切るのはなかなか難しいと思われる。

    0
    投稿日: 2013.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    単純に面白い。冗長な部分はあるけど。 猫から見て人間を描く客観的な視点はすごいなと。 終わり方はあっけなさ過ぎるw

    0
    投稿日: 2013.07.11
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    なんべん読んだかわからん。首括りの力学のところなんか読むたびにゲラゲラ笑ってしまう。ダメな大人が集まってやいのやいの下らないことで騒いでるカンジがすごくツボ

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    投稿日: 2013.05.28
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    漱石の書いた初めての小説。 四十歳になってこれを書いたらしい。 ううむ、この小説の面白さがわからなかった。 使っている言葉や引用している表現も難しく、 注解を頼りに読み進めた。 久しぶりに不自由な読書をした。 後、自分が理屈っぽい人間に対し、 アレルギーがあるからかも。 主人公の猫の飼い主苦沙弥先生をはじめ、 彼の家にやって来る面々の個性が強烈で、 呆れたというか圧倒されてしまった。 どうでもいいことをこれだけ盛り上げたり、 横道にそれたりして、 散々語り尽くせるこの人達って一体。 この作品が世に出た当時は、 知識人仲間の間で大いに内輪受け したのではないかと思う。 しかし、ラストも悪ふざけが過ぎる気がして、 私はこの小説には入り込めなかった。 相性が良くなかったようだ。

    0
    投稿日: 2013.05.20
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    足掛け3年、暇を見つけては読み、他の本に浮気している間は積読し、やっと読み終わった。 一気に読み進められなかった理由は、時代の差だ。 言葉の使い方、使用される語彙が少々自分には古いという言語の壁に苦戦し、現代日本にはない生活文化の壁が脳内の描写を難しいものにした。 それでもなんとか解釈しようと頭を捻ったり、諦めて流し読みしたり。 ロングセラー作家にして日本を代表する文豪夏目漱石に、日本語を使いこなせいいち若者が敵うとは端から思っていない。 が、読めないものは読めない、わからないものはわからない、悔しいものは悔しい。 結果フラストレーションが溜まり、他の本へ浮気することになった。 だが、"時代の差"に慣れてしまえばこれ程あらゆる物事に対して興味深く且つ説得力のある考え方が散りばめられた本はないのでは。 正確な記述は忘れてしまったが、猫のいう通り、天は人間が線引きをして分けられるものではないし、地(土地)も同様に分けられるものではない。 それを皆が土地争い、領土争いをしているのは馬鹿馬鹿しいと。 ・・・確かそんな感じのことを言っていた気がする。 要は、土地争いなんて馬鹿馬鹿しいと。 これは領土問題で揺れる現代でも通用するひとつの考え方では、と思う。 それが直接正解となるか、真理であるかはさておき。 時間があればもう一度、猫と猫の周りの愉快な人間どもの日常へタイムトリップして小さな笑いをいただき、猫の興味深い見解に自分の狭い世界を広げてもらいたいものである。

    0
    投稿日: 2013.05.08
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    取るに足らないようなことまで絢爛豪華な語句と言い回しで仰々しく書き連ねるものだから、つい噴き出さざるを得ない。しかしその平坦さと冗長さゆえ、文学としてはともかく物語としては今ひとつ退屈の感を拭いきれなかった。

    0
    投稿日: 2013.03.16
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    筋もない、ドラマティックな展開もない、 それでも最終話、何故か惹かれ、 読後に余韻を残すのは初読から変わりません。 海外作品のような度肝を抜く強烈さはありませんが、 代わりに日本人の何か粋のようなものが息づいている。 ぼくらは元来深刻に物を考えるようには出来ていない。 辛いのだそんなことは。 個人として自分を見つめ“なきゃならない”生を生きる。 辛いね。 文明論より鼻論を語って上野公園を散歩したいじゃないか。 後々どんどん深刻に迫ってゆく漱石先生、 後作とは違った完成が、『猫』にはあります。

    0
    投稿日: 2013.03.08
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    生まれて初めて、、 我輩は猫である、を読み終えた。(笑) 面白かった。 猫目線というだけでも面白いけど、でてくる人たちの個性といったら。濃すぎ! 猫目線という設定で、そして登場人物を変人にして、夏目漱石の言いたいことをつらつら書いているようにおもう。 夏目漱石が本をだした当時に読んだら、また違うんだとおもう。今じゃ当たり前のような…むしろ古いような…そんな風に感じちゃうから。 ところで、正岡子規がでてきた! 坂の上の雲を読んでたから、子規の名前がでてくすくすなった。漱石さんが40の頃の作品だそうで。子規は生きてないけど、これ聞いたら喜ぶな。 おもしろかった。 迷亭先生が一番すきかも。(笑)

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    投稿日: 2013.03.06
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     奥泉光の「クワコーもの」がおもしろかった。→今度は彼の『「吾輩は猫である」殺人事件』を読んでみよう。→そのためにはまず、『吾輩は猫である』を読まねば。・・・ということで読んでみた。  おもしろい。”高等落語”という評が従来からあるそうだが、まさしくそれ。内容も構成も散漫だが、読んでいて笑えるし文章が心地よい。漱石が選んだ言葉を辿ること自体が楽しい。  で、実は「クワコーもの」にも同じことが言えるわけで、奥泉は「クワコー」で現代版の「猫」をやっているのだろうなと思った。漱石は探偵が嫌いらしいが・・・。

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    投稿日: 2013.03.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    漱石作品を読み返し中。 まあ、こんなものかなという感じだった。 語り口調や話の進め具合は嫌いじゃなかった。 でも結構読み終えるのに時間がかかったから、大好きな部類ではないんだろうなあ。

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    投稿日: 2013.01.26
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    とりとめもない日常。だからこそ当時がわかる。だからこそ可笑しい。ニヒルなユーモア?頭にスルスル入ってポンポンぬける。読み返したいです。

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    投稿日: 2013.01.25
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    誰も彼もが常識として知ってる「我輩は猫である」から始まる名著。 という前知識だけで読んだ本だった。 高尚な猫が頑固で胃が弱い教師の主人(漱石?)と変わった客人の世間話を聞きながらその弁論を楽しみ、人間世界を評価し、猫から見たら各も世はこうだろうという体で文章が進んでいく。ジョークや皮肉が膨大な引用から散りばめられてあるため、笑えたり感心したりしながら読める。また、漱石の時代の価値観が良く表れてて為になる。 ただ、冗長が過ぎる。脱線話と分かりながら敢えて読んでもオチが無かったりで疲れた。猫目線なのでそういうジョークなのかもしれないが、特に後半1/3がひどい。 ストーリが酷いのに続きを最後まで読もうと思えたのは、文章の魅せる技か猫の大明神か。 そして終わり方は物寂しく、でもすっきりとできたので良かった。

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    投稿日: 2013.01.04
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    まっ黄色のカバー くしゃみ先生の細君にハゲが見つかる話とか面白かったw 日常を猫の視点から描かれた作品で、 もしかしたら猫さんたちは、こんな風に人間たちを見ているのかもしれないなぁ〜と思った。 読んでいて どういうこと?どういう意味? って難しいところもあったけど、 まぁだいたいは理解できたからよし!✨ 達成感!✨

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    投稿日: 2012.12.07
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    猫の目線で人間を描写する。 それだけで面白い。 猫はすらっとぼけている。 洒落っ気が強い作品だなと思う。 洒落っ気は登場人物の名前からもわかる。 酩酊とかくしゃみを連想させる名前の登場人物は それだけでどんな人なんだろうかと想像をかき立てる。 笑いの種が多く仕込まれている作品だけど、 描写はすごく正確だと思う。 人間の本質が描かれ、批判されているように思う。 面白かった。

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    投稿日: 2012.10.29
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    長い、長かった。 これがかの有名な「吾輩は猫である」なのか、と。 細かく記述を追っていけば、全体としては風刺の効いたユーモラスな文体で、100年後の現代に生きる私でもくすっと笑ってしまう内容がふんだんに盛り込まれていた。 「吾輩」が初めて銭湯というものに出会った時の感想は、かなり合点がいった。また、坊ばととん子とすん子の3姉妹のやり取りは、今思い出しても思い出し笑いをしてしまうほどである。 しかし、全体として夏目漱石氏がこの作品を通じて何を言いたいのか、まではたった1回読んだだけでは到底把握できなかった。その点が私にとってこの小説を分量以上に厚く感じさせているものなのかと感じるとともに、またこの作品を面白くしているのかもしれない。

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    投稿日: 2012.10.28
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    猫の人間に対する視線が皮肉がかっており面白かった。 台詞等が長くてやや疲れるが、長くてくどい言い回しが面白さを生み出してもいる。

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    投稿日: 2012.10.22
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    「吾輩は猫である名前はまだない」 このパンチのある一文をはじめ、夏目漱石のセンスにただただ感心してしまうばかり 文中では猫の視点を通して人間社会がユーモラス(風刺的でもある)に描かれていて、 登場人物もなんだか風変わりでその会話も面白い。 教養として読んでおこうかなというお堅い感じで読み始めたが、次はどんなだ、と楽しみになってしまった。 お三に猫撫で声ですりよってご飯をもらおうとするあたりが個人的には好きだ。 古典だなんだといって気張って読むのではなく楽しんで読むことのできる本じゃないかなと。 ただどういう結末かと思っていたら、ちょっと切ない終わり方だった。

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    投稿日: 2012.09.29
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    ずっと何故だか、子供むけの話かと思ってたら勘違いだった。 大人の話しですね。 最初の方は、なかなか皮肉交えつつ微笑ましいが、どんどん猫から離れて、説教臭く・・・ 長すぎ。 最後がに脱力笑い。

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    投稿日: 2012.09.25
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    明治37年12月に、高浜虚子のすすめによって書かれた漱石の最初の小説。翌38年1月の「ホトトギス」に掲載されたところ好評を博し、当初第一回のみの短編であったものが、連載されることとなった。 物語は猫の一人称。中学教師苦沙弥先生の家に住み込んでいる猫の日常のつぶやきを通して、漱石の痛烈な社会批判が繰り広げられる。一見物語としての起伏がなく、論理的になりがちな文章だが、苦沙弥、迷亭、金田といった登場人物たちのキャラクターや、それに対する猫の鋭いつっこみがユーモアたっぷりで笑いを誘う。 結末は悲しくもあっけないもので、落語のようだと思ったら、それもそのはず、漱石は落語の愛好者だったそうだ。

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    投稿日: 2012.09.25
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    ただのユーモア小説(貶してるわけではなく)と思っていたら意外と風刺的で驚いた。ラストも驚いた。まとまってるとは言い難いけど傑作。

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    投稿日: 2012.09.17
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    主人公は猫である。 名前はまだ無い。 そしてこの作品には筋がない。 しかし、長い。 説明過多で、小説を引き延ばすために無駄口が延々と続けられる。 ところどころに哲学的考察やら文明論やらが差し挟まれている。 そこは、さすが明治を代表する知識人・漱石。 ウィットを効かせながら皮肉とともに語られる。 しかし、長い。 一人あたりの台詞も長い。 飛ばして読んでも差し支えない、なぜならそこには殆ど筋らしい筋はないから。 ところが、読める。読み切ってしまう。 時間がかかったとしても、なんとか読み切れてしまう『猫』の魅力。 『猫』を読むときは、前後をつなげるためでなく、その場その場を読むのではないか。 なんてったって、あのギャグセンス! この滑稽洒脱な作品から、漱石大きく舵を切ったな。

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    投稿日: 2012.09.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日本で初めての、猫を擬人化した物語と言われていますね。この作風、当時にはかなり珍しい新しいモノだったようです。夏目漱石が、日本の文学に大きな影響を与えたのだと私は思っています。 ちなみに、この作品は第1回のみの短編読み切りとして発表されたもので、虚子の手が加えられ、他の回とは多少文章の雰囲気が異なるそうだ。人気が出て長編となった為に、小説としての筋書きなどは無いのだそう。 しかし、この作品の登場で、堅苦しい読み物だった日本文学に、ユニークさや彩を与えたことに違いないと思っています。

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    投稿日: 2012.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    猫の気持ちがユニークな視点で描写されていてとても面白かった。 が、言葉が難しいことと単調なストーリーのため、全体の1/3ほどで飽きてしまった。 当時は雑誌で数ページずつ掲載されていたようだから読みやすかったのだろうと思う。 結末は気になったので終わりの3ページほどを読んだら、「吾輩」は人間のビールを飲んで酔っぱらって池かどこか、水に溺れて死んでしまうという最期を迎えるのであった。

    1
    投稿日: 2012.08.06
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    ストーリーと言える物は殆どなく、猫や飼い主一家、その他の人々の雑談によって纏められた冗長な文章、といった印象。

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    投稿日: 2012.06.30
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    哲学的で、思考深い猫の視点から見る人間たちの姿がとても面白く描かれている。猫がかしこ過ぎてまず面白い。そして、猫の飼い主の家に集まってくる人々のキャラクターがそれぞれ個性的で、独特の思想を持っていて面白い。普通に笑えるエピソードも満載で、声を出して笑っちゃうとこもあった。 物語はないに等しいが、彼らの会話や、猫の思想を読むのは面白かった。 物語がないし、難しい言葉(古い言葉?)が沢山でて来て読むのは大変やったけどね。

    0
    投稿日: 2012.06.24
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    前半は面白く読めたが、後半になるとテンションが下がってしまった。登場人物は皆個性的で、一癖も二癖もある人たちで面白い。もう一度読むことがあったら、もっと熱中して読めるかもしれない。

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    投稿日: 2012.06.18
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    辛味の効いた日常であり、軽快な非日常でもある猫から見た人間世界。落語のようなのらりくらりとしたお話の流れも感じるが、この文章には少々慣れが必要だろう。ここに出てくる俗物紳士たちの饒舌な奇譚は、現代の即物的娯楽に浸かった我々にとっては手強いものだ。 特に、主人公である『吾輩』の主人たる苦沙弥先生の友人たる迷亭君、彼の語り口は人を食うものだ。しかし彼のキャラクターはとても個性的に見え、その実、一番読者に近いものを感じる。迷亭君は苦沙弥先生の家に集まる俗物紳士たちをからかい、話に横槍を入れる。それが小難しい捻くれた彼らの物語に一息を入れるような気がする。もっとも、迷亭君が脱線させてそれがさらに捻くれた展開を呼ぶ場合もあるのだが。 当の猫である『吾輩』はどういった人物(猫物)であるだろうか。彼も先生やその友人たちに負けず捻くれで皮肉屋である。動物は飼い主に似るとはよく言ったものだ。主人を(猫なりに)冷静に分析し、ピシャリとこき下ろす様は、猫のふてぶてしさをよく表してる部分だろう。漱石の猫に対する観察眼には目を見張るものがある。私自身、猫を複数飼っているから、このふてぶてしさをこうも的確に表されるとついついニヤリとしてしまう。また、猫の人間に対する不満や疑問が面白い。きちんと「猫の視点」として納得出来るものなのだ。人間は猫の目にはこう写っているに違いないと膝を叩ける描写が数々ある。 これは哲学の物語であり、無駄話であり、落語の前置きのようであり、真理でもある。新聞の四コマ漫画のような取り留めもなく、しかし芯を捉える物語やサザエさんや、最近の『日常系マンガ』にもこの精神は受け継がれている。人を人らしく悪ふざけをするように表すお話の原点はこの作品にあると言えよう。

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    投稿日: 2012.06.13
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    夏目漱石の本で、ちゃんとわかる!ってなって、純粋に面白いと思えた。滑稽滑稽。字がちっちゃくて多いから読むのに集中力を物凄く使うのが難点。

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    投稿日: 2012.03.22
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    言葉が難しくなかなか読み進めることができなかった一冊。読むことに必死になり内容を理解しきれなかった。しかし、この一冊で夏目漱石のファンになった。

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    投稿日: 2012.03.11
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    言葉や使い方が難しいが、猫からみた人間がとてもおもしろい。猫だからゆるされる、皮肉的で人を見下した物言いが、壮快。おもしろいが、もう少しわかりやすいと、もっとみんなが読むと思う。

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    投稿日: 2012.03.04
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    あっちこっちに話が飛ぶので少しイライラしてしまったが、解説をよんで読む心構えみたいなものを間違えたと思った。話の本筋を楽しむのではなく、ひとつひとつの話を楽しむことがこの作品の楽しみ方であって本筋が進まないことにイライラするのは作品の読み方としてもったいないことだった。次へ次へと急がずにのんびり再読したい。 個人的には独仙君の考え方は良し悪しは別として「おぉ」と納得してしまった。

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    投稿日: 2012.02.25
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    ・漱石の作品で、声出して笑ったのはこれが初めて。 「猫」という語り手を得て、言いたいことを言いまくっている感じが良い。 書きたいこと(社会批判、日ごろのうっぷんなど)を書くために作った小説、という印象。 ・漱石の病的妄想の片鱗がうかがえるのも興味深い。 ・再読した時は、「寒月くん=寅彦」という頭で読んだから、寒月くんの言動がいちいちおもしろくてしょうがなかった。この小説が世間に出た後、寅彦が、「プークク ほれ、あそこに寒月君がいるぜ」と指を刺されたというのも分かる気がする。

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    投稿日: 2012.02.25
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    猫が主人公。ユーモアにあふれているけど、ものすごく痛烈。 漱石は近代社会を常人とは別の次元で見ていたんだなぁ、というのがわかります。

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    投稿日: 2012.02.19
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    明治時代の江戸の生活を感じられるし、人の本質を皮肉っぽく書いてあって面白かった。笑える箇所が多いのが意外だった。猫に語らせるってのがニクい。

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    投稿日: 2012.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すっかり、更新が滞っておりました・・・ 新しい職場の隣の同僚に名作で落語を聞いている気持ちで読めるかたと勧められた本で、借りました。 なるほど、確かに落語のようでした。 その中でも漱石の人間描写術はさすがだなと考えさせられました。 ただ、最後の終わり方が中々インパクトがあり、この展開には驚かされました。同僚とはきっと新聞の連載小説だっただけに、急に打ち止めになってしまったのではないか?と笑いながら予想していました。 普段あまり古典?を読まないので、こんな面白い世界があったんだ、と勧めてくれた同僚に感謝しています。

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    投稿日: 2011.12.31
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    昨日(12月9日)は夏目漱石の没後95年目に当たる日でした。『吾輩は猫である』はたいそう思ひ出深い作品であります。 いはゆる児童書以外で、一般の書籍として初めて買つて貰つたのが本書であつたのです。小学六年生でした。 なぜ『猫』かといふと、当時コーヒーのCMで「吾輩は猫である。うちの主人は寝る前だといふのにコーヒーを飲んでゐる...さうか、カフェイン抜きだから寝る前に飲んでも大丈夫なのか...」といふのがありまして(せりふは正確ではない)、『吾輩は猫である』を読んでみたくなつたからであります。もうすぐ中学生だし、かういふものを読んでも問題あるまい... 実際に読むと、コーヒーは登場しませんでしたが、予想以上の面白さに夢中になつたものであります。影響を受けすぎて、当時は普段の会話の中に意味も無く「アンドレア、デル、サルト」「大和魂!」「タカヂアスターゼ」などのフレイズを挿入させてゐました。 本作は元元第一章のみで完結する短篇として発表されました。それが好評だつたので連載が続き、かかる長篇小説の体をなしてゐる、といふのは有名な話。 したがつてこれといつた物語の筋はございません。映画やアニメでは寒月君と富子の恋愛に重きを置いた演出が多かつたやうな記憶があります。 また、吾輩は犬であるなどのパロディを数多く生んでゐて、その数は数え切れぬほどであります。ちなみに「我が肺は2コである」の駄洒落を最初に活字にしたのはさだまさしさんらしい。 で、本書との付き合ひ方としては、別段大文豪の代表作だからといつて畏まる必要は全くありません。たとへば、①猫の目を通して、当時の社会風俗などが分かつて面白い(同時に、昔も今も変らぬ人間の物悲しさも)。②漱石先生の生活ぶりが窺はれて微笑ましい。③苦沙弥先生の家に集ふ迷亭君や寒月君との落語調の会話が愉快だ。といつたところでせうか。 書名は知つてゐるが、読んだことはないといふ人が多いらしいので、該当の方は是非読むとよろしからう。と勘考する次第であります。 http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-276.html

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    投稿日: 2011.12.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    我輩は猫である。名前ままだない。 この本を読んで以来、私は猫になってしまったかもしれない。 それくらい,人間世界と距離を持ってしまう異邦猫になってしまった。 ものを考えるのは,人間世界とは別のところで考えるのが習慣になりました。 全能の神の視点ではなく,人間世界を支配できない猫の視点で。

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    投稿日: 2011.12.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんかわからんが、若干長く感じた。だらだら時間をかけて読んでたからかな? 本としては、『こころ』の方が断然好きだし、『坊っちゃん』の方が面白いかも知れない。 なんだか微妙に位置づけが難しい・・・んー・・・とにかく迷亭はすごい好き。 寒月と東風が区別つかなくなってきて、途中何度も混同してたw 連載でちまちま読むといいかもって思うけど、頑張って続けて読もうとするとちょっと疲れる。 文章は好きは好きだけど、ちょっと野暮ったいなとか思うのは、私の好みかなー。

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    投稿日: 2011.11.30
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    「吾輩は猫である。名前はまだ無い」の出だしは有名だけど、実際には読んだことの無い作品。夏目漱石のデビュー作だそうな。  吾輩の虚勢とユーモアにあふれた視点が面白い。  筋がどうこうというよりは、登場人物たちの濃さを楽しむ作品なのかもしれない。

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    投稿日: 2011.11.19
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    いまいち集中して読めませんでした。 なんだか文章が散漫な気がするんですよね。私の読解力がないだけなのか? 吾輩の人間考や登場人物たちの駄目っぷリはたいへんユーモアに溢れていて面白かったですが、ほんと散漫で読み辛い…。 気が向いたら再読します。 11.11.09

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    投稿日: 2011.11.11
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    猫の視線から始まる物語。 猫なのだが、考えは人間。 それを軽妙に綴っていく。 名前はまだ無い、というのが憎いじゃないか。 ユーモアの小説として有名だが、 最後は悲しい幕引きとなるのである。 しかし、漱石の生きた時代にこんな小説が発表されていたのだな。 当時、どんなに評判となったであろうか。

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    投稿日: 2011.10.22
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    難解だが、滅法面白い! 躁状態の漱石が、思いつくままに筆を走らせた感じで、バランスはめちゃくちゃだし。物語の体裁もない。しかし、深い教養に裏打ちされたペダンティズムと諧謔にもうひたすら感嘆し、ゲラゲラ笑ってしまう。

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    投稿日: 2011.10.02
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    大きな筋があるわけではなく、苦沙弥先生の家に飼われている猫が、日々起こることを語っていく。気楽に読めばいいんですね。教科書にとりあげられる・誰でも知っている・明治の大文豪・夏目漱石だ!なんて構えずに。 トチメンボーには笑いました。

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    投稿日: 2011.09.29
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    個性豊かな登場人物が魅力的に書かれていた。会って話してみたいくらい。世俗的な愉快で滑稽な話には始終笑いが耐えなかった。面白かった。単に面白いだけでなく、世の中を論理的に批判している内容があってなかなか勉強になりました。夏目漱石マジック。

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    投稿日: 2011.09.21
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    卒論製作の為に最近になって読んだ 何故こんなに面白い作品を今まで読まなかったんだ自分…… 無駄にオシャレな表紙ですなあ

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    投稿日: 2011.09.12
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    「吾輩は猫である」(夏目漱石)読み終わりました。これ読むのって35年振りくらいか。いやー、やっぱり漱石はすごいです。面白かった。迷亭君の未来記などまさに今を言い当てているし。今ちょっと私の中で漱石ブームです。

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    投稿日: 2011.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    名もない猫が酒(ビール)を喰らい甕の中で溺れ死ぬ話だ。 三々五々理屈をこねまわす輩が集まり言いたい放題で帰っていく。 これって小説?こねまわす理屈の中には関心するものも有るが寒月のヴァイオリンの話は、それこそ辟易した。現代の二十歳台でこの小説理解できるだろうか?古典落語を聞くようなテンポがいかにものユーモアで展開する明治の知識階級のお話でした。

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    投稿日: 2011.08.29
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    猫の目から見た人間の観察録。日露戦争当時の知識層に属する人々の言動が面白く、一気に読める。長編小説というよりも連作社会風刺小説。ただ、エピソードのそれぞれにきちんとオチがある。ラストはすべてのエピソードを締めくくる壮大なオチと考えても良いかもしれない。やや厭世的。明治人の話し方が心地良い。

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    投稿日: 2011.08.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    朝日新聞の日曜書評をきっかけに読み始める。明治時代ということもあり、思った以上に言葉がわからずなかなか読み進められなかった。 主人の家に飼われることになった、猫「我輩」を通して、さまざまな人間模様、猫仲間の様子を客観的に見ることができる。 とにかく日常に起こるささいな出来事や主人の考え方が次々と語られていく感じで、一貫性があるという感じではなかった。そして、意外な猫「我輩」の結末。

    0
    投稿日: 2011.07.06
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    限定スペシャルカバーというお洒落な装丁のものを買った。 さてこの吾輩は猫である、久々に読んで見るとこれがなかなかに面白い。 明治の文豪の作品だなんだと言って内容を有り難がって読むことはない。雑誌の尻の長編日常風刺エッセイというぐらいのものだ。現代の作家で同じような日常ファンタジー小説を書いている人は僕は知らないが、土屋健二と宮部みゆきと町田康を足して三で割ったような感じだ。違うか。 まぁとにかくそれが明治の猫の視点から書いてある。それがそこはかとなく面白い。猫に感情移入すると人間というものが殊更滑稽に観える。さらに輪をかけて登場人物が酔狂な連中だ。はやみねかおるのあれに出てくる夢水教授のやる気のない時がずっと続いてるような主人、とにかくペラペラと嘘八百を並べ立てて周囲をうんざりさせながら読者をくすりとさせる迷亭に、森博嗣のあれに出てくる小鳥遊君をダメにしたような寒月。等々。彼等を通して当世を皮肉って綴るのを読むにつけ、市井の人々の不満やら社会の矛盾やら、現代と変わらぬ面白味を見出せるだろう。 加えて言えば、主人の名前が苦沙弥先生である。糸色望もびっくりのナンセンスだ。 新潮のこの版は巻末に解説がついていて、夏目のしょうもないギャグというか駄洒落の意味について一々解説がついている。解説がついていると趣向が判って可笑しい処も増えてくる。当時の風俗も今の時代からは興味深い。一編読み切りで十編のボリュームも十分だ。黒甜郷裡に遊ぶお供へどうぞ。

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    投稿日: 2011.07.05
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    漱石の処女作であると共に、一躍その名を高からしめた代表作でもある。苦沙弥先生に飼われる一匹の猫にたくして展開される痛烈な社会批判は、今日なお読者の心に爽快な共感を呼ぶ。(

    1
    投稿日: 2011.06.24
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    厚くて文字びっしりで、注釈ばかりで取っつきにくそうだけど、慣れるとテンポのいい文体がくせになる。『吾輩』の扱いにぞんざいな、主人はじめ登場人物がいちいち面白い。表札が米粒で固定してある所や、寒月君のヴァイオリンを買うまでのもどかしいくだりが特に笑えた。

    0
    投稿日: 2011.06.23
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    猫の人間考察が楽しい。うちの猫も時々人の顔をじっと見たり、なでまくっているとため息をついたりしてる。そんな時こんなことを考えているのかしらと思った。 ネットにより簡単に個性を主張できる場ができたことで、個性は細分化され誰でもパソコン一台あれば自分の個性を認めてくれる場所に行くこともできる、そんな今の世をくしゃみ先生がみたらどう言うだろう。猫先生はあのころとそんなにかわってないと言いそうな気がする。

    0
    投稿日: 2011.06.13
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    名作だが、ひとつ気になる場面が。 家の竹垣で生じる子どもとの"もめごと"の場面がつまらない。 実体験の話となると小説に描くのは難しいのか。

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    投稿日: 2011.05.24
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    朝日書評欄に影響されて、40にして初読。いや、ストーリー性に欠けるので確かに取っ付きにくいです。でも、思いきって読んでみてよかった。 同じ文脈でいうと、次はカラマーゾフの兄弟か、資本論なんですが、さすがに今は勇気かありません!40代のうちになんとか(笑)

    0
    投稿日: 2011.05.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「僕の法螺は単なる法螺ですよ。あの女のは、みんな魂胆があって、曰く付きの嘘ですぜ。たちが悪いです。猿知恵から割り出した術数と、天来の滑稽趣味と混同されちゃ、コメジーの神様も活眼の士のなきを嘆かざるを得ざる訳に立ち至りますからな。」  吾輩の蟷螂狩りの描写が生生しい。うちの猫もこんなんやってた。 とん子、すん子、坊ばの描写もおもわず吹き出す。うちにもいるよー。坊ば! 「西洋人のやり方は積極的積極的と云って最近随分流行るが、あれは大なる欠点を持っているよ。第一積極的と云ったって際限がない話だ。いつまでも積極的にやりとおしたって、満足という域とか完全という境にいけるものじゃない。」 「日本人の文明は自分以外の状態を変化させて満足を求めるのじゃない。西洋と大いに違うところは、根本的に周囲の境遇は動かすべからざるものという一大仮定のもとに発達しているのだ。」 「分からぬところには馬鹿に出来ないものが潜伏して、測るべからざる辺には何だか気高い心持が起るものだ。」 「不用意の際に人の懐中を抜くのがスリで、不用意の際に人の懐 中を釣るのが探偵だ。知らぬ間に雨戸をはずして人の所有品を盗むのが泥棒で、知らぬ間に口を滑らして人の心を読むのが探偵だ。ダンビラを畳の上へ刺して無理に人の金銭を着服するのが強盗で、おどし文句をいやに並べて人の意志を強うるのが探偵だ。だから探偵という奴はスリ、泥棒、強盗の一族で到底人の風上に置けるものではない。そんな奴のいうことを聞くと癖になる。決して負けるな」 「生まれる時には誰も熟考して生まれるものでは有りませんが、死ぬときには誰も苦にすると見えますね」 「金を借りるときには何の気なしに借りるが、返すときにはみんな心配するのと同じことさ」 「借りた金を返すことを考えないものは幸福である如く、死ぬ事を苦にせんものは幸福さ」 「個人が平等に強くなったから、個人が平等に弱くなったわけになる。人が己を害することができにくくなった点において、確かに自分は強くなったのだが、滅多に人の身の上に手出しがならなくなった点に於いては、明らかに昔より弱くなったんだろう。」 「呑気と見える人々も、心の底を叩いてみると、どこか悲しい音がする。」

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    投稿日: 2011.04.07
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    猫が自分の主人やその周りの人間たちを皮肉をまじえつつ書いた、観察日記のような小説でした。 吾が輩は猫である、というタイトルですが猫はあまり自分自身のことを書いていません。 あまり知識がないので猫や迷亭くんの冗談?の元ネタが分からなかったのが残念です。知識を蓄えてから、もう一度読み直したいと思います。 こういった表現の難しさとか、文体も古いから読み慣れないとか言って遠ざけてきましたが、10代のうちに読んでおけたのは良かったと思いました。

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    投稿日: 2011.03.26
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    夏目漱石の著書中に出てくる人物は誰も彼も、愛すべき人が多い。 しかしキャラクターが、一辺倒とも取れる。 内容は散文的で、読みやすく、彼の哲学にも馴染みがあるので大変楽しい。 問題のラスト 書き手の心情的には納得 個人的には苦手

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    投稿日: 2011.03.19
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    学生のころ読んだときは、代表的文学作品という意識が強く、この作品から何を読みとるのかを考えて必死で活字を追っていたが、正直何がどう素晴らしいのかさっぱり理解できなかった。 年月が経ち、夏目漱石が落語好きで足繁く落語を聞きに行っていたということを知ってからこの作品を見る目が変わった。 ははーん、これは小ネタいっぱいの落語のネタ本なんだ。 そう思うと読み方も変わり、肩の力も抜けて寝転びながら、おかき食べながら読めるように。 苦沙弥先生の家に集まってくる連中も落語の登場人物のようだし。 ただ落語ほどのオチを期待するとどの話もキレがないか。

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    投稿日: 2011.03.10
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    青空文庫より。 登場人物たちの当てのない会話がユーモアたっぷりで、思わず吹き出してしまい初めにもっていた夏目漱石に対する堅いイメージが一転しました。 猫の人間に対する皮肉なんかも的を得ているように感じます。 終盤に登場人物たちが未来の社会について語る場面があるのですが、これがけっこう当たっていて、漱石の鋭さを感じます。

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    投稿日: 2011.03.01
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    これは再読。いやいややっぱり漱石よ。笑う。迷亭さん愛してる。 そりゃ猫が主人公なんだろうけどその存在感がなくなる人間達の濃さ。しかもそれが…寒月君のモデルは寺田寅彦だろう。くしゃみ先生は漱石本人で、また子規の名前も出てきてる。いやー、漱石本人の友人関係もこんなに面白かったのかなと思っちゃいます。 だからなのか良い歳した悪友が生産性のないくだらない話している物語書かせたら漱石は天下一品ですよねー。ただそれって文豪か?少なくともこの小説、人生に役立ったりはしない。ただ面白い。100年後の人間も笑わせるんだからやっぱり只者ではないんでしょうが。 そういえばこんな感じに覚えがあるなと思ったらプッチーニのオペラ、ラ・ボエームですね。猫にさえ小馬鹿にされているこの人達が芸術家かといえばそれは疑問だけれど。 問題の最後のアレは「もう続き書きたくないわー」っていうドイル的行動だと思います。

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    投稿日: 2010.12.17
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    中学教師苦沙味先生の書斎に集まる明治の俗物紳士たちの語る珍談•奇譚、小事件の数々を、先生の家に迷い込んで飼われている猫の眼から風刺的に描いた、漱石最初の長編小説。江戸落語の笑いの文体と、英国の男性社交界の皮肉な雰囲気と、漱石の英文学の教養とが渾然一体となり、作者の饒舌の才能が遺憾なく発揮された、痛烈•愉快な文明批判の古典的快作である。 長いが、調子に乗るとスラスラ読める。漱石のユーモアの感覚を感じることが出来る。『こころ』などとは違って単純に楽しめる。 ただ予想に反する結末にびっくり。

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    投稿日: 2010.12.16
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    吾輩も野良猫みたいな性格である)笑 やっぱ、小説と言えば登竜門的な存在感なのかな? …と思い、アマゾンジャパンへアクセスして5クリックくらいで 購入。。。こんな便利な世の中はねぇなといつも関心★★★★★ あ! それと漱石さんだったら猫の気持ちがわかるのかな?! との期待感は、あったが猫の気持ちのコトを書いている 本ではない!!な、な、なんと哲学的で弁論上手な思考な 持ち主な猫でした?!至高な猫?w 猫様でした。 メーンは猫じゃなく、苦沙弥先生(主人公)と 愉快な仲間達の物語です。 うーん、正直小説の理解度、作者の意図は読み取れなかったの が正直。あとがきを一生懸命読んで…そうなのね(ドンっ と妙に納得。 というか、自分の仲では「あとがき」が一番面白かったという噂w 当時(明治、大正、昭和)くらいの言葉遣い? とか、読み慣れてないと理解も苦しいです。 ※なんとなくは解るのですが… 「吾輩は猫である」のような小説の「型」は 当時では、前衛的だったみたいである。 あとがきから得た情報だが、 ここでの小説の型というのは、坊ちゃん見たいな 一本筋の通ったストーリー(結末がある)とは、全く違う ※竜馬がゆくとかもそうだよね。 断続的に可変的なストーリー展開をする小説。 ↑簡単に言えば ※当時の小説の型で言えば、邪道のようなものだったみたい 型としては、村上春樹の…ノルウェイの森とか もそんな感じなのかなぁ〜?! 何か、この手の読み物は、腑に落ちない 性には、合ってないんだよなぁ〜 一つの筋があって、始まりがあり、終わりがある方が ヴァタシの性には合ってるかもにゃ 〜人間の性質上、だいたいの事において事象が、曖昧だから こう言う文芸が出てきたのかな?と勝手に推測。 現代の小説のが読みやすいな、ってそりゃそっかw 難しい用語が多かったぉ)笑 調べて言っても良かったけど、他の本も読みたい本あるし また、古い本読んで時間があったら難語も挑戦↑♪

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    投稿日: 2010.11.21
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    小学校3年の時読んで、それからずっと手元にある。こんなに何回も読み返した本は他にない。 教養がある、というのはこういうことなんだな、と子供心に思った。 寺田寅彦は椎茸で歯を欠かしたのか。それがとても気になる。

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    投稿日: 2010.09.07
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    「文学作品だから笑えない」なんてこと、ありません。 私はこの作品を電車の中で読んで、吹き出しそうになって困りました。 ネコ踊りとか、空き巣に遭遇しちゃった奥さんの言い分とか。 皮肉を言ってるような笑いもありますが、ちりばめられてるのは「落語」的な笑いだと思いました。 敬遠せずに読んでみて、損はないかと思います。

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    投稿日: 2010.08.29
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    衝撃的な、しかし納得できるようなラストでした。 世を憂うネコさま。 書かれた当時の言葉や文化を知らなくて理解ができなかったり腹落ちできてない部分がたくさんあるのだけれど、文を目で追ってるだけのときもあったのだけれど、皮肉に滑稽さにニヤリできました。 おもしろかったと思います。 迷亭先生が好き。 部長がくれた空也の最中が読むきっかけ。 誰もが知ってる有名な作品であるのに読んだことがなかったので前々から読んでみたかったというのも理由のひとつ。 やっと読み終えられた。 一回挫折して、間を置いて続きから読みやっと。

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    投稿日: 2010.08.01