
総合評価
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powered by ブクログ爆笑問題の太田さんが、この本から所属事務所の名前に「タイタン」を名付けたと知り、興味を持った。 超ド真ん中のSFという感じ。ストーリーも読者の視野も、地球から火星、水星、タイタンへと押し広げていく。 過去も未来も知っているラムフォードが“神”のような存在に思えたが、その外側には、さらに高次の存在がいて、これまでのストーリーと人類の営みも歴史も全てちょっとしたお使い。余興程度にしてしまう。それを知った瞬間、コンスタントの苦労や痛みが、どこまでも虚ろに響いた。 1959年に書かれたとは思えないほど、いま読んでも古びない発想と構造。 むしろ、ここからSFというジャンルが広がっていったのだと実感させられる。 正直、これまでSFを読むと途中で眠くなってしまうことが多かった。本作はそんなこともなく、読んで良かった。人にも勧めたい。
2投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログ3年越しでようやく読み終えた。中盤まで読んで放置してたので最初から読み返したよ。 とてもスケールの大きな話ではあるのだけど、読み終わって身の回りの人を大切にしなきゃなあ、というとても平凡な感想を持つ平凡な私。 キリスト教的な神を理解していないので、神に対する考え方というか皮肉が肌感覚で感じられない面がある。 グッドラックという挨拶に、神が関わってくるのだなあと勉強になった。確かに才能に恵まれた人を、ギフテッドって言ったりするのは神の存在が根底にあるのですね。
0投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログむずい、むずすぎる。今の自分のレベルでは到底理解はできなかった。この本の前に「ツァラトゥストラ」を読んだからなのか、同じようなものを感じた
0投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログ1959年に書かれた古典的SF小説です。 ストーリーがあちこちに飛ぶので難解なところがありますが、最後につながるので気にせず読むと良いと思います。 でも、思っていたものとは違っていて、全体的には難解でした。
12投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログいままで出会った中でいちばん、なんというか判断に困る物語だった。 ユーモラスなのか哀しいのか、感動的なのか単なるドタバタ劇なのか。教訓めいた説話のようでもあり、そのじつ何の意味も読み取れないほど難解だった気もする。 運命と自由意思、そういったものは確かにテーマの一つではあるのだろうが、それだけでこの物語全てを片付けることは到底できない。 ただ確実なのは、他のどんな物語よりも奇想天外で荒唐無稽だったこと。陳腐な表現だがオンリーワン、そうとしか言い表せそうにない。
1投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログ難しくて読み飛ばすところもあったけど、話としては理解できたし、終盤どんどん引き込まれた。サロの存在がなんとも愛おしい。こんな結末を伝えたい本だったんだ、ってわかってなんだか感動。
0投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログカートヴォネガットの独特の世界観が存分に堪能できる。 冒頭から難解な用語が飛び出してくるのでとっつきにくさはあったが、人の実体化を見物するという特異な物語の書き出しから引き込まれる。 荒唐無稽なストーリーかと思いきや、伏線が張られており、綺麗に回収されていく。 作者の死生観、宗教観などがユーモア溢れる文章で表現される。
6投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログなかなかのよく分からない話だったが、面白くないことはない。 1959年に書かれた小説なのに、時代遅れの感じは全くない。 時空間を超えて地球や火星、タイタン(土星の月)に出現(「実体化」)するウィストン・ナイルズ・ラムファード氏とその飼い犬のカザック。 ラムファードは一部の地球人を火星に連れ去り、その彼らによって地球を攻撃させる、という計画を実行する。 地球で億万長者だったマラカイ・コンスタントとラムファード氏の妻だったビアトリス。この二人も地球での記憶を消され、 火星に連れさられる。 この物語には、人が「利用する/される」という言葉がしばしば出てくる。 人に利用される、とは普通ネガティヴに捉えられるだろう。 コンスタントもビアトリスもラムファードに人生を翻弄され、ラムファードの大きな目的の計画の主要人物として利用されたと言える。 ビアトリスのセリフが印象的だ。 「だれにとってもいちばん不幸なことがあるとしたら」「それはだれにもなにごとにも利用されないことである」 「わたしを利用してくれてありがとう」「たとえ、わたしが利用されたがらなかったにしても」 人に利用される=人の役に立つ(ただ、自分の意志ではなく)、とも捉えられるのか。
1投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログ何十年ぶりの再読。 一種独特の世界観で唯一無二の小説だと思う。 個人的にはスローターハウスが好きだが、この本もいいね。 25/09/02 35冊目
1投稿日: 2025.09.02
powered by ブクログこれまで読んできた本の中でもトップクラスで難解だった。 『この世界は全て何者かに決定づけられているのか?それらの運命から自由な意思は存在しないのか?』というのが本作のテーマ。本作には、その絶対的な力を持つ男ラムファードが登場するが、彼は主人公コンスタントの行く末を最後まで言い当てることはできなかった。 この事から、作者自身も、本作のテーマに明確な答えは持っていなかったんじゃないかな。コンスタントには救いもなく不遇だったけど、最期に報われてよかったと思う。
0投稿日: 2025.08.27
powered by ブクログ知らない言葉や難しい表現が多く読みにくい。 睡魔と戦いながらなんとか最後まで完走したけど今のところよくわからない。
0投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読みにくい SF要素が難しくて読みにくいんじゃないかと思っていたが、SF要素は大したことなく、文章が普通に読みにくい。マラカイ父の話とか何が起きたかよくわからなかったし、水星に到着するところは「まだ着陸してない?」って3回くらい思った。 よくわからない表現が多い 「ユナイテッド・ホットケーキ優先株というのは、ファーンのお得意のジョークだった。」「大天使ガブリエルの足もとの万年床のような関係にあった。」とかのジョークは微妙だった。意味がありそうで実際はない表現も結構あった(気づいていないだけ?) 自由意志がメインテーマか 実はラムファードが裏でいろいろやっていたとか、宇宙人に操られてありとあらゆる事象が起きていたと言われても、自由意志の存在について考察するトリガー足りえない。やはり「観測された事象は確定する」という物理っぽい展開のほうがいいかな。 展開が読めない 怒涛の展開で先が読めないという点では面白かった。惑星間移動もこんなにやると思わなかった。12章で色々判明したのも良かった。自由意志がテーマって聞いていたからそんな気がしていたけどね。 息吹との対比 同じく自由意志や決定論を扱っていても、テッド・チャンの『息吹』は論理と哲学が緻密に積み重ねられていて、自分には理解しやすかった。特に時間を逆行しても「選択は変えられない」という描写は、量子力学的な「観測によって世界が確定する」イメージに近く、納得感があった。やっぱり物理っていいよね。一方で『タイタンの妖女』は、論理よりも風刺やブラックユーモアで迫ってきて、自分の理解スタイルとは合わなかった。 ※この感想文はトラルファマドール星人に操られて書きました。
0投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんかあちこち場面が飛ぶので楽しいが、これだけ長い割に、あったことはそんなになかったように感じた。かといって無駄にダラダラ書かれてるわけじゃないし不思議な感じ。
0投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログ最初は「これは本当に名作なのか…?」と思ってしまうほど、登場人物には共感しづらく、物語の展開にも乗れなかった。でも、終盤で一気に印象が変わった。まさか最後の2割で泣かされるとは! 皮肉で満ちた世界のなかに、じわっと人間の強さや優しさが浮かび上がってくる。最後まで読んで初めてわかる“仕掛け”があって、そこに心を揺さぶられた。読み終えてから物語の構造を思い返すと、いろんなことがじわじわ効いてくるタイプの作品。
1投稿日: 2025.08.03
powered by ブクログ難解なSFと言ってしまえばそれまでだが、ザ・SFという読み応えがあった。 決定づけられた運命を旅する主人公を通じて、自由意志は存在するのかという問題を考えさせられた。 この自由意志という命題にはテッド・チャンの作品にも通ずるところがある。
0投稿日: 2025.07.28
powered by ブクログはちゃめちゃだけどしっかりSFしてる内容で夢中で読みました。「スローターハウス5」の作家なんですね。
0投稿日: 2025.06.30
powered by ブクログ太田光が人生でいちばん大事な本として紹介しており興味を持った。 はじめに主人公がこれからたどる道筋を提示されるが、どのようにそれが達成されるのか全く予想がつかず、とても面白かった。 自由意志に関するニヒリズム的な解答から、人類の歴史の隠された真実まで描く大きな規模のSFだが、等身大の人間のおかしみを通して語られるため、とても読みやすかった。
0投稿日: 2025.04.02
powered by ブクログはじめてのSF小説でしたが、楽しく読めたと思います。わからないことがあってもそのまま読み続けたら、どんどん繋がっていってさらに読みたい気持ちがあふれていきました!
0投稿日: 2025.03.12
powered by ブクログこの世には運のいい人間と運のわるい人間とがいる。それは偶然性であり、たまたまだ。 人生に目的などない。あるとしたら、自分の中にある真実に気づくことだ。 人生の意味を自分の中に見つけ出す方法を知っている。これは運がいいことだ。 これまでの人生でやった善いことを、たったひとつでいいから話せること。幸運といってもいいだろう。 今ある幸せに気づけること。まずはそこからだ。 運が悪いってのは、"ひとつながりのアクシデントの犠牲になった"ってだけのことだ。 そんなときは、"徹底的に無関心な神"の教会で祈ることだ。 自分の中にある真実に気づけないと、果てしない無意味さの悪夢にうなされることになる。 一つ運が悪くなる行いをあげるとしたら、流れに逆らうことだ。 あらゆる推進力、世界を無から創りあげたもの、それが"そうなろうとする万有意志"だとしても、"Don’t resist “ けっして逆らうな。 人生を終える前に、「誰にとってもいちばん不幸なことがあるとしたら、それは誰にも何事にも利用されないことであり、人生の目的は、手近にいて愛されるのを待っているだれかを愛することだ」と思えたなら、幸運な人生だったってことだ。
1投稿日: 2025.02.28
powered by ブクログなんとか読み切った。 なんというか、昔の海外小説特有の読みにくさを終始感じていました。翻訳の関係で面白く話を整理するのが難しいのかなと、小説初心者ながら考えてしまいます。 「有名人が大絶賛!!」 書店のポップに釣られて手に取りましたが、今回はイマイチの結果になりました。だけど500ページ近くある文章を読み切ったことで、脳の筋トレになったことは唯一良かったこととします。
2投稿日: 2025.02.03
powered by ブクログSF小説は結構分かりにくいものかと思っていたが めちゃくちゃ分かりやすくて面白い(分かりにくい) むちゃくちゃに話が飛ぶこの小説は自分の想像力を刺激しますね
0投稿日: 2025.01.30
powered by ブクログとある大富豪のお話から宇宙を駆け巡るところまでゆくドタバタのストーリー。人間の自由意志の存在をモチーフの一つにしながらも、どこかフワフワとした読み味を残す独特な味わいの作品だった。本編の面白さもさることながら太田光さんの解説も素晴らしかった。
0投稿日: 2025.01.18
powered by ブクログかなり面白かった。 まず本の中に本が登場する入れ子構造が凄く印象に残った。 また情景描写も美しいし、頻出するラテン語や英語も文学的で翻訳小説読んでるなーって感じで楽しかった。 火星の記憶除去手術とアンテナは恐ろしかったし、「レンテッド・アテント・アテント・アテント」のリズムで行進操縦されるのが印象的で面白い。 水星ではハーモニウムという美しい生き物の描写も良くて、アンクの生き方とボァズの生き方について考えさせられた。 全体を通して、ラムフォードの苦しさとか上位存在に捨て駒にされる虚しさとか凄く感じられた。 また、作者はキリスト教が大嫌いなんだなと思ったが、私もその気持ちに共感できる部分があり、徹底的に無関心な神は割と好きだった。 ただ、ハンディキャップ主義の宗教観は異常過ぎて面白かった。 全体を通して文学的でもあり哲学的な深さもあって、すごく面白い小説だった。 引いた視点で人間とは何か、神とは何か、運命とは何かについて考えられた気がする。
0投稿日: 2025.01.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私では理解できないところが多かったので、YouTubeやWebサイトで不明点を補完しつつ理解を進めました 他者からの解説を見て、継ぎ接ぎですが、理解を進めた上で、思ったことを書き留めたいと思います このお話は作者であるカート・ヴォネガットについて知る必要があると感じました 作者の伝えたかった事は、要約すると 「地球人の行動は全て決められており、トラルファマドール人の大したことのない出来事のために利用されていた だが、自分自身の身近で起こった出来事や身近な人の存在は、自分の人生において大切であり、大きな意味があるという事」 ではないかと想像されます マラカイの人間関係から考慮すると、そんな気がします 私の感想のここだけを見ると「なぁーんだ、大したことじゃないんだ」と感じる方も多いと思います しかしこの作品を理解するためには、上記の通りカート・ヴォネガットについて知る必要があると思います この方と私たちの大きな違いは生きてきた時代にあると思います 現代を生きる私たちだからこそ、身近な物ほど有り難みが薄く、当たり前の事のように思ってしまっているのであって、カート・ヴォネガットの時代に身近な存在というのはとても貴重な物だったのではないでしょうか 「国のため」 このような大きくて、身近に感じるにはなかなか難しい存在のために生きねばいけない時代だったのではないでしょうか 「何のために生きているのか」 このようなことを考えた結果、生み出された作品ではないかと想像します 第二次世界大戦を経験し、数々の悲惨な経験があったからこそ、身近な存在への大切さに気づけた人の作品だと、私は感じております 私なりの感想なので「正解」ではなく、誤読もあると思いますが、私自身が感じた事を書き留めました より深い理解のために、同作者の「スローターハウス5」やドレスデン爆撃についての歴史書を読んでこの方が体験してきた悲惨な歴史の出来事を知った上でもう一度読みたいと思った本でした
1投稿日: 2025.01.06
powered by ブクログ「愛されるのを待ってる人を愛することだ」 私は奇妙も奇妙な宇宙旅行をしてきた。 水星で見るハーモニウムの透き通る藍玉色や、火星での無機質な軍隊と火星人の正体、タイタンの美しさ。 滑稽だけど時に優しい本。 頭の中で映像化する時、度々宮崎夏次系の絵になる滑稽さ。
0投稿日: 2024.11.06
powered by ブクログ本作は解説にあるように時系列が散らばっていたり、話の途中で場面が急に変わったりと、全体としてまとまりのない印象を持つかもしれない。また、ある場面に出くわし、謎の展開に面食らい、困惑するかもしれない。しかし、本作はそのような不可解な描写とそのときの受け取り方が大事だという。
0投稿日: 2024.10.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ワイドスクリーン・バロックとな。 こないだ読んだSFもこんな感じだったからその分類かな。 マラカイコンスタントと言うイケイケ金持ちプレイボーイのスペースワイドな一生。面白いとか思える余裕がないくらい全く筋が読めない。なんだけど、散りばめられたキーワードはきっちりと回収して終わる。 何を読まされたんだ? と呆然とする読み心地。
3投稿日: 2024.10.15
powered by ブクログストーリーとして、私には感動はあまりないけど、 この世界観を作ったのが1959年だということが驚きです。SF好きな方には、是非読んで欲しい作品
7投稿日: 2024.10.14
powered by ブクログ場の設定、登場人物の言動、ストーリー展開等、全てが破茶滅茶!荒唐無稽!と思いきや、読み進めるうちにその壮大な構想に納得させられる。 宇宙の厳しさと美しさが見事に描かれており、特に水星の原生生物「ハーモニウム」の描写には心を奪われた。作者は一体どういう想像力をしているのか… 終盤は深い感動に包まれ、読了後しばらくは茫としてしまった。これまでの読書体験の中で、これほど個性的な作品は思い浮かばない。死ぬ前に出会えて良かったと思える名作。
0投稿日: 2024.10.05
powered by ブクログSF界を代表する作家の一人、カート・ヴォネガット(・ジュニア)の代表作の一つ。ずっと積まれていたのをようやく崩すことに。 ヴォネガット作品は『スローターハウス5』しか読んでいなかったが、読んで分かるヴォネガット流SF。過去、現在、未来を同時に観測する力、それによって頻繁に転換するシーン、トラルファマドール星人...etc。 波動存在となったウィンストン・ナイルス・ラムフォード、地球・火星・水星・土星の衛星(タイタン)を巡るマラカイ・コンスタント(=アンク)、ラムフォードの元妻ビアトリス、彼女とマラカイとの間に生まれた子クロノ、トラルファマドール星人サロらの立ち位置、関係性、目的等を整理出来ていないと、物語を理解するのにかなり苦しくなる。自分はこれらをうまく整理することが出来ず、この作品が持つ魅力を存分に味わうことが出来なかったように思う。なんとも悲しい不完全燃焼感・・・。
0投稿日: 2024.09.22
powered by ブクログ荒唐無稽だし、登場人物たちの行動は滑稽にも思える部分が多々あったが、運命の偶然性・必然性について考えさせられる不思議な物語。途中、恐怖を感じる場面もあったが、最後はなんだか心が安らぐような、本当に不思議で魅力的に感じた。
0投稿日: 2024.09.17
powered by ブクログ友人のおすすめで読みはじめましたが、丁寧に考えながら読んでいたんですが、言葉が自然と入ってこない為大変でした。 物語の中で沢山、やりきれない悲しさやどうにもならない虚しさを感じていましたが、最後は良かったと思える終わり方だったのかなと、。 また数年後にこの本を読んだ自分は全く違う読後感を得られるのかなぁ、。
122投稿日: 2024.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
壮大な時間軸で語られる物語。 どんな苦難に見舞われても何処か優しさを感じる文体。 ヴォネガットの魅力に思わず引き寄せられてしまう。
0投稿日: 2024.07.26
powered by ブクログ超SF!うーん、やっぱり、翻訳されたものだと、しっくりこないんだなあ。なんか、作者と文化が違うから、「?」ってなりやすかった。ま、それは置いといて、設定・内容はバリ面白かった!すごいなぁ。人間を客観的に最初、書いていたのも、印象的だったなあ。ふむ。
7投稿日: 2024.07.13
powered by ブクログちょうど忙しくなる頃に読み始めてしまい、読了するのに3ヵ月くらい掛かってしまいました。 なのでストーリーは入ったのですが、感情移入や考察が出来なくて消化不良気味です。 歴史的名作と呼び名の高い本作ですので、また時間に余裕が出来たら再読したいと思います。
0投稿日: 2024.07.09
powered by ブクログ没落貴族がキャトルミューティレーションされ、仮面ライダーの如く宇宙戦争に巻き込まれるSF小説です 火星、水星、土星と拉致される様は、どの惑星も美しく宇宙旅行気分になれました ロボトミー手術を受けた没落貴族の、少年時代から老衰するまでを描かれています ヴォネガット作品を初めて読むのですが、宇宙人のモノローグが上手でした 謎の固有名詞がほぼ出てこず特有の倫理観が伝わりやすかったです 洗脳前後の没落貴族のモノローグも、本当に別人の様子が伝わってきてすごかったです 一番好きなパートは、火星に拉致された人々が指紋鑑定によってどのような地球人だったか答え合わせをする場面です 軍曹がふつうの警備員だったり、教師がカルト宗教の末端信者だったり、友達のいないナードだったり、指名手配犯だったり、正体が明るみにでるのは読んでて楽しかったです 地球人のまま人生を終えるより、火星人として矯正されていた自分のほうが、はるかに優れていた人生を過ごしていたのではないかと総括していたのは、残酷かつ美しいなと思いました 地球の歴史が、宇宙人たちのチャットに利用されてきたログだった解釈されていて面白かったです 地球がSNSアプリみたく使われていて、人々の運命は1つモジュールでしかなかったのは豊かな陰謀論でした 惑星を行き来していますが話が散らからず、読みやすいSF小説でした
7投稿日: 2024.07.06
powered by ブクログ不思議な物語である。SFの要素を用いつつファンタジーを描いているとも思わせるが、最後まで読了すると、SFでなければこの物語にはなりえなかった、と納得させられる作品であった。誤解を恐れずに言えば、悲惨な描写や辛辣な表現も数々見受けられるのだが、それらが深刻に感じられることがないのはカート・ヴォネガット・ジュニアの独特の筆致のなせる業であろう。喜劇的な雰囲気が物語の全体を占めているので、ハードなSFを期待していた人は違和感を感じるかもしれないが、SF作品として上質な物語を味わえるのは間違いない。物語のラストでは悲しいような、すっきりしたような、なんとも言えない感動を味わうことができるだろう。 新装版の解説で太田光は「この小説のテーマは、人間に選択権はあるのだろうか?ということだ」と述べているが、この考え方に私も同意したい。このテーマが作品全体を貫いているので、一見わけがわからないように見えるが物語としては実に一貫している。太田がいみじくも指摘しているように、1つのまとまったイメージとして記憶されると言うべきか。SF愛好家のみではなく、上質な文学作品を楽しみたいという人にこそおすすめしたい。
0投稿日: 2024.06.14
powered by ブクログ81冊目『タイタンの妖女』(カート・ヴォネガット・ジュニア 著、浅倉久志 著、2009年2月、早川書房) 初出は1959年。1972年に単行本、1977年に文庫本として翻訳され、本書はその文庫本の新装版である。爆笑問題の太田光は予てからファンを公言しており、本書に後書きを寄せている。 荒唐無稽なSFだが、その中で人間の自由意志や運命についてがシニカルな語り口で展開される。翻訳が古いこともあり要点が掴みにくいのだが、エピローグは非常に感動的。 〈「だがな、天にいるだれかさんはおまえが気に入ってるんだよ」〉
15投稿日: 2024.06.13
powered by ブクログSFの名著と言うことで読んでみました。 行きつ戻りつしながら、時間かかりましたがなんとか読了。 私には正直難解でした…。 一度読んだだけでは理解しづらい不思議なお話。 爆笑問題の太田光さんのあとがきにも、理解しにくくても、あまり気にしないでほしい、と。 不思議な世界に浸っていた時間でした。 というのが正直な感想です。
2投稿日: 2024.06.11
powered by ブクログとても良かった! SF吸いてえ〜〜!!欲が満遍なく満たされた… 読んでいる間はどうしてそんな酷い事するの!?みたいな気持ちだったのだけれども、 読み終えた後は爽快感がすごい。 次から次へと起こる予想だにしない出来事と、ハードSFな世界観にぐんぐん引き込まれた。 正直とても疲れたけども、もう一度読みたい。
2投稿日: 2024.05.26
powered by ブクログ何回かうるうるしてしまった(特に水星での話)ほとんど無宗教のわたしでも、〈徹底的に無関心な神の教会〉は衝撃的だったから、アメリカ人からしたらものすごい皮肉に感じるだろうな 『スローターハウス5』もそうだったけど、酷い話をサラッと書くというか、なんというか押し付けがましくないから、余計にラストは鳥肌がたったし、じーんと響くんだよなあ
2投稿日: 2024.05.19
powered by ブクログAudibleにて。 「私を利用してくれてありがとう。たとえ、わたしが利用されたがらなかったとしても」 「僕に命の贈り物をありがとう」 登場人物たちの別れに際しての言葉。感謝により締め括られた別れの時。いかんともしがたい運命に翻弄されつつも、人生の価値を見つけられたという何よりの証左だろう。美しい物語だったな。 トラルファマドール星人が辿った歴史は、哲学を失った生命体の末路だと思える。目的のための争いではなく、争うことが目的となっていく。暇を弄ぶようになった人間に、ろくなことは起こらない。
1投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログ今時の「見事な伏線回収!」とか「今年一番泣ける小説!」「衝撃のラストにあなたは震える」などおよそそういった小説たちに最近どっぷり浸かっていた自分にとってはなんじゃこりゃ?と、どう解釈していいのか、どう感情移入していいのやらよく分からず眉間にシワを寄せながら読んでました。ただ読んでる途中で太田光さんが書いてたあとがきをふと読んだら格段に読みやすくなった。この小説は訳わからない、ただ訳わからないままでいいじゃないか。そう思って読むとなんだか素敵な物語に思えてきた。万人にはおすすめできないが、万人に読んでほしい小説。かな(笑)
9投稿日: 2024.04.27
powered by ブクログ悪くはなかったけど、自分にははまらなかった。 SFの名著らしいが…うーん 読む前は妖女を幼女と勘違いしていてファンタジー的な話かと思っていたが全然違った。 しかも妖女生きてないし。
1投稿日: 2024.04.25
powered by ブクログ地球、火星、土星が舞台となる壮大なSF。シニカルが効いていて、オチもなかなか良かったが、個人的にはそこまでハマらなかった。
1投稿日: 2024.04.07
powered by ブクログところどころ理解しづらい部分もありましたが、SFの名著と言われるだけあります!メッセージ性もあり面白かったです!自由意志、神、宗教といったテーマが扱われていて、壮大でコミカルな物語でした!YouTubeで解説を少し見てまた読もうと思いました!
2投稿日: 2024.04.06
powered by ブクログこの哀れな生物たちは、ある種の目的はほかの目的よりもっと高尚だという観念に取り憑かれていた。 こんな現代人を別の視点から見て皮肉ったセリフがあるのがSFの魅力だと思う
2投稿日: 2024.04.02
powered by ブクログ正直読みづらかったが、50年以上も前の小説とは思えない新鮮さがあった。突飛な発想と不思議な語り口に魅了された。
2投稿日: 2024.01.04
powered by ブクログ世界観が鮮やかに僕の頭の中に映っていった素晴らしい小説だった。 久しぶりにこの作者の他の作品も読んでみたいと思わせてくれる一冊でした。
2投稿日: 2023.11.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
遅読な自分は半年くらいかけて、ちまちまとこの小説を読んだ。岡田斗司夫のオススメで、太田光の愛読書という触れ込みで興味を持った。 全体の構造を把握しながら一気に…という読み方よりは、毎日5ページずつくらいの方が、次から次へと展開していくこのストーリーを無理なく楽しめたかもしれない。まるで短編集を読んでいるみたいに次々と物語の筋が移っていく。そして最終的には1冊の本が総体として「人生とは何か」ということを仄かに伝えてくれるような感じがあった。 物語の細部は思い出せないけれど、得体の知れない異星人が宇宙の果てに「よろしく」と伝えるために、これまでの地球の歴史を操作してきたというとんでもない発想は、どこか皮肉めいているようで、深い愛があるような感じがしてよかった。我々の存在理由はそんな大それたものではない、けれどどこかの誰かの役に立っている、そんな感覚が心地よかった。 大金持ちのコンスタントの生涯が踏み躙られ、未来も何もかもを手にして新しい宗教を立ち上げようとしたラムファードの生涯も踏み躙られる。そんなキャラクターたちが最終的には「誰かに利用されることが最大の幸福」というところに辿り着く、その一連の流れが美しかった。 今までSFと言えば、「こんな世界だったら人類はどうなる?」といったことを思考実験するようなもののイメージが強かったので、本書のような宇宙冒険物は新鮮で面白かった。が、当初、予期していたような話の内容ではなかったので、ちょっとしっくりとは来ていない。しばらくはこの手の小説は読まなくてもいいかな。
1投稿日: 2023.11.01
powered by ブクログ普段、SFを全く読まない私が読んだ『タイタンの妖女』 この小説は冒頭から「実体化現象」、「時間等曲率漏斗」など固有の名称が出てくるため、初見のものはグッと堪えて読み進める必要がある。 裏表紙に書いてあるのでネタバレではないが、「主人公が火星へ行く」と説明されてから実際に行くまでの話がとても長く、「いつ行くのか?」とこれまた忍耐を必要とした。それからの主人公を待ち受ける物語については割愛するが、これは悲劇と見せかけた喜劇である、と最後まで読んで得心した。 著者はおそらく人類をどうしようもない愛すべき存在として捉えてるのだと感じた。 著者のいいたいことは、ラストクライマックスに凝縮されている。 「だれにとっても一番不幸なことがあるとしたら、それはだれにも何事にも利用されないことである」 そしえ、特筆すべきは次の台詞 「たとえ、私が利用されたがらなかったにしても、 私を利用してくれてありがとう」 ここに、著者の思いが集約されていると感じた。 様々な他人の思惑や思いもよらない悲劇がたとえ待ち受けていようとも、人は人をして人たらしめられている。そのように考えさせてくれた本である。
2投稿日: 2023.10.31
powered by ブクログ400p過ぎから全てを回収しまとめていくのがあまりに読んでいて気持ちいい。 最高のSFで最高のラヴストーリー。 好きなフレーズがたくさん。 また読みたい。
3投稿日: 2023.09.28
powered by ブクログ名作と評判の一冊ですが、遂に読めました。コミカルなsfです。銀河ヒッチハイクガイドほどぶっ飛んではいません。
2投稿日: 2023.09.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
カート・ヴォネガットの文体は、表紙の和田誠さんのイラストのイメージそのままだった。全体的にコミカルだけど、精読するほどはぐらかされてしまう。掴もうとするほどヌルッとウナギのようにすり抜ける感じ。この表現、どこまで意味があるのだろうか?コレ、必要?と感じる未回収な言葉を乱発しつつも、登場人物たちの意味深なセリフで主人公と読者を撹乱し、カート・ヴォネガットの意図する方向へ導いていく。そうだ、この構図(手法)は、村上春樹さんの初期作品と似ている。独特なリズム感がクセになる人は居るだろう。人間社会に低通するバカさ加減を風刺するシニカルさも村上春樹さん(ハルキストも?!)や爆笑問題の太田光さんのような人たちを魅了し続けるのかもしれない。 本作のテーマは多岐にわたるが「自由意志」と「存在意義」について言及したい。主人公マラカイ・コンスタントは自分の意志で宇宙の大冒険をしてきたが、実は神のような存在のラムファードに導かれていたことが終盤で明かされる。でもその万能の神ラムファードもトラファマドール星人に導かれていたことが判明する。それだけではない。人類も宇宙船の故障でタイタンに足止めを余儀なくされていたサロを助けるためのメッセンジャーの役割を担わされていたり(万里の長城やストーンヘンジも伝言メッセージだった!)、修理部品を作るために進化させた文明だったと言われて、読者もこの「マトリョーシカ」の入れ子構造に組み込まれる。さらにさらに今はトラルファマドール星人は滅亡して存在しないときた。物語の目的の出発点が不在なのだ。まるで玉ねぎの皮を一枚一枚向いたような話じゃないか。そしてトラルファマドール星が滅亡した理由もドキリとさせられる。高尚な目的を持って発明を重ねてきたトラルファマドールの人々がサロのような有能な機械を作り、機械にもっと高尚な目的を探索させたところ、「生物が高尚な目的を持ち得ない」と知らされ、幻滅し、滅亡するまで殺し合ったというのだ。「人類最後の発明」と言われる汎用性人工知能の誕生を前にこの風刺は痛烈過ぎる。 こうして「受動意識仮説」のような自由意志のフラクタルの先に自由意志どころか、存在意義さえも消えてしまった、という話だった。 これは喜劇であり、悲劇である。
2投稿日: 2023.09.18
powered by ブクログ「何か私にできることは?」は1番厭ったらしい愚劣な表現らしい 人生の目的は、手近にいて愛されるのを待っている誰かを愛すること トーストみたいにあったかだ
2投稿日: 2023.09.12
powered by ブクログ長い映画を観た後のような読後感。場面の展開が何度もあり、見知らぬ言葉も多いので戸惑うが、個人的には人におすすめ出来る素晴らしい本だと思う。
2投稿日: 2023.09.03
powered by ブクログほぼ初めてSF小説を読んだ身としては、特に序盤の設定が難解でなかなかページが進まなかった。 小説自体のエッセンスはある程度掴めたし、そこに関しては楽しめた。SF好きな人は非日常的な舞台の中に、徹底的に緻密なリアルを詰め込んだ世界観を思考実験のように考察したり楽しんだりしているイメージがあるが、その過程を楽しむにはある程度数を読んでSF的な文脈を掴んでいないと、やはり100パーセントは楽しめない感じがした。 しかしエッセンスな部分に言及すると、今までの硬い表現に対する拍子抜けするオチは考えれば考えるほどシュールだった。まるで今までの肩苦しい表現が対比的で伏線になってるのでは、と思うほどのオチだった。 読んでる最中はそれぞれの立場に感情移入してドキドキしたりモヤモヤしたりしていたが、読み終わって全体を俯瞰すると、もはやあの真面目な文体が笑けてくる。 宗教における「神」の死が宣告されて以降、科学に対する信仰が勃興した近現代において、物事と物事との間を神話的な説明でなく、データに基づく再現性のある説明を求められている時代。ある意味ではいかに合理的な因果律を与えることが出来るかが絶対であり、エンタメでさえ目的が与えられ“消費”される時代において、この作品は「そんなにガッチリした因果律に囚われて、常にその目的や原因に追われなくても大丈夫」と言ってくれているような優しさを感じた。
2投稿日: 2023.08.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ヴォネガットらしくケレン味に満ちた名作。 あらすじでは「シニカルかつユーモラス」と言われていたけど、素直に「趣味が悪い」とか書いてもいいんじゃないです?まぁ、それを面白く読ませるのがヴォネガットの持つ魅力なわけなのだけど。 内容については、解説で太田氏が殆ど語ってしまっているかも。 登場人物の全ては誰か(何か)に利用され、地球の文明すらメッセージを送ることに使われていた。ビーもコンスタントもラムファードに、ラムファードもサロの母星に、サロもたった一言のメッセージを伝えるためだけに。 そういった階段を上っていくと、最終的にあらゆるものは”そうなろうとする万有意志(UWTB)”のために存在することになる。けれどこのUWTBすら、サロの宇宙船のエネルギー源に使われてしまう。使われる/利用されるというのは連環構造なのだな(だからラムファードは神を否定しているわけだけど)。 だから「私を必要としてくれてありがとう」というのは、その繋がりに感謝することなわけだし、それは使われる/利用されるというより”愛する(必要とする)”とか言っちゃうほうがしっくりくるかもしれない。 ある意味ヴォネガットらしい、けれどまっすぐな愛の話だった…のかも。 『ガラパゴスの箱舟』で警戒してたけど、意外と「シニカル」で収められる範囲の作風だった。オススメです。
2投稿日: 2023.08.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この作品が何を描きたかったのかを考えてみると、コンスタントに本当の愛を知ってもらうための物語なのではないかと思った。「天にいるだれかさん」は、コンスタントのことが好きだという記述が出てくるが、作品の最後がその言葉で締め括られていて、様々な困難は「天にいるだれかさん」がコンスタントに本当の愛を知ってもらうために与えたものではないかと思った。 極端な思想や謎が多くある作品で考えさせられた。
2投稿日: 2023.08.08
powered by ブクログ人類の色々な出来事、個人の行動が自分で選んだものではなく大きな存在から仕組まれたものだったりしたら・・・。 と、聞くと大いなる陰謀から逃れようとする人間の戦いが始まりそうですが、基本自分よりも上位の次元の存在だとしたら、その行動から逃れようとするのは至難の業だと思います。この本もそういう悲しみを湛えた本です。 読んだときはあまり好きではないと思ったのですが、数日置いたときに何故かじわじわと沁み込んできて、物語の意味を考えてしまう自分がいました。
7投稿日: 2023.08.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ストーリーは把握できるが、細かな部分がかなり難解だった。 自由と抑制の狭間で、人は愛を求めては忘れる。 誰かに操られていたとしても幸せは確かにあるのかもしれない。 すべてが理不尽だったように感じ、すごく孤独だし、寂しい物語。死ぬ間際、救いはあったのかも。 壮大な救出劇に人類は利用されることになった。 アンク亡きあと、サロが自分の星に帰る手段を手にしたあと、初めて人類の歴史が上書き消去されていくんだと思った。 読了。
18投稿日: 2023.06.20
powered by ブクログ時空を超えてあらゆる時と場所に存在する男が様々な計画を実行する、そしてそれに巻き込まれる地球一大富豪の男の話。 なんか有名なSF小説らしいから読んだけど、これ面白いのか……?話がどこに向かっていくのか全然分からなくて最後までずっと振り回されたまま終わった感じ。この壮大な計画の目的とそのオチの不条理さが当時はセンスオブワンダーだったのかな。ちょっとピンとこなかった。 印象に残ったのは、振動だけを食べる生物しかいない水星に「いいことだけをして暮らせる」というだけの理由で残る事を決めた男の話、これ猫を飼う独身者のメタファーか?
1投稿日: 2023.05.28
powered by ブクログ太田さんがあんまりにも面白いと言うので読んでみた。 途中までは続きが気になる感じで読んでたけど、後半は少し読むのが億劫になってしまった。 昔の翻訳の仕方のせいなのか?文章が少し分かりづらいように感じた。現代版の翻訳が出ていたら読みやすくなっているのか? 星新一とかに似てるのかな。SFと皮肉が混ざってる感じ。 わからない部分は多々あったけど、ストーリーは先が読めなくて面白かった。
1投稿日: 2023.03.22
powered by ブクログ発想とスケール感が狂人のそれで、とにかく奇抜な話だった。銀河ヒッチハイクのときも思ったけど、オチを無意味なものにするのって、面白いかなあ。期待を悪い意味で裏切られた感じで、不快な上に興ざめなんだけど。しかし、滑稽小説らしいから馬鹿真面目な気持ちで読んだのが悪いのかもしれない。最初から、馬鹿話として読めばもっと楽しめたかもね。SF読み慣れてないから、肩に力入りすぎてた感はある。途中途中の展開は奇想天外な感じだったので、ハラハラドキドキしながらわりと楽しく読めた。
1投稿日: 2023.03.11
powered by ブクログ世界観や出てくる言葉が複雑で、気合を入れて丁寧に読み進めました。初めはよくわからなかったものが、読み進むうちに繋がっていって、すっかり宇宙空間の広大な時間の流れに引き込まれてしまいました。 一度では理解できない言い回しの一つ一つが示唆的です。非現実世界の出来事なのに何度も自分の平凡な生活を振り返り、反芻する部分が多くありました。 ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかももはやよくわからないけれど、後味の良い読後感です。 読み終わった今広大すぎる時間と世界(宇宙)を彷徨う疲労感と満足感に満たされています。この世界に「偶然」はないのかもしれないと、思うようになりました。
1投稿日: 2023.02.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
少しとっつきにくいところがあるがよちよちと読んでいくと読まずにはおれない気分にさせてくれる本だった。 人類の究極の目的がわかってしまった時の悲哀が感慨深い。それでも…と思わずにはいられない。
0投稿日: 2023.02.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この世の原理はカルヴァンの予定説的摂動()であり、然もその予定は神ならざる力に拠りもたらされる!みたいな。 予定説のヨの字も出てこないんですけど、これは予定説です。 唯一、作中のハーメルンの笛吹き男的登場人物のモデルがF・ルーズヴェルトてのが気に入らなかったけど、面白かった!
1投稿日: 2023.01.06
powered by ブクログ文学ラジオ空飛び猫たち第101回紹介本 https://spotifyanchor-web.app.link/e/8huabFV3hwb SF苦手な人でもぐいぐい読める内容。テーマが文学的。 我々は自分の意志で生きているのか、動いているのか、という大きなテーマが読み進めていくと立ちはだかるのでぜひともそこを楽しめるような人は読んでもらいたい。
3投稿日: 2023.01.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白い。 人は生きる限り、使命やら目的やらを見つけねばならないが、それが全くアホみたいなものの力によって動かされていたとしても、耐えられるだろうか。 「それでも良い」と言えるような意義を、私は見つけたい。
0投稿日: 2022.12.26
powered by ブクログ物語は壮大なファンタジーだが、その中身は総じて哲学的な問いが目立つ。 一度読んだだけでは この作品が放つ本質的な問いを理解しきれず、分かった気になることしかできなかった。 が、壮大なスケールで繰り広げられる物語は面白く想像をかきたてられた。
0投稿日: 2022.12.18
powered by ブクログSF界では有名?なこの作品、学生の時に友人に勧められていたのだが、手が伸びずに縁がないまま*年。気が向いたので読んでみることにした。 この本、なかなか読み進められない。大抵の本は最初が進まなくてもある程度進むと勢いで読んでしまうのだが、その勢いが出るところがない。読み進めても着地点が見えてこない。毎日少しずつ読んで何とか読み終わり、最後にようやく納得の結末です。 人間関係、住んでいる世界、自分の目に見えているもの、認識しているものは何がどこまで確かなのか、本当なのか。この小説も、サイエンスな部分はどうでもよくて、どちらかというと哲学や宗教的な色が強い。文学作品として評価される作品だということは理解できましたが、個人的には、もうこういうのは読まなくてもいいなと。わかってもわからなくても、わかったような気になることも、大差ないと思うので。
0投稿日: 2022.12.05
powered by ブクログ☆岡田斗司夫YouTube/SF読むGAFA系企業の社長/独創的なアイディア2017年3月の動画(R040806に見た/知るのが遅い/借りるまでに時間かかっている) ☆R041107Mon登場人物、ストーリーがつかめなかった・引き込まれる感覚なし →いつか再読したときに何か感じ取れれば良い
0投稿日: 2022.11.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
皮肉とユーモアに満ちたSF珍道中 聖書の文章から頭文字を取って株券を買うという、信心深くも超適当な投資で莫大な財産を築いた父を持つ、大金持ちのダメダメドラ息子が、ある日自分の人生の行く末を聞かされ、抗うも結局は逆らえずに、予言通りの波瀾万丈な人生を歩む羽目になる… めちゃくちゃなあらすじで、細かいディテールは悪ふざけの嵐(聖書株券とか、火星軍の行進の歌とか、そもそも火星軍とか…)なんだけど、そこがたまらなく癖になってグングン読み進めていってしまう本。 宗教や、戦争がいかに超小規模な個人のための利益に操られているか、という痛烈な風刺として読んでいたら、最終的に、人類が今まで歩んできた歴史すらも遥か遠くの宇宙人の個人的な通信のために使われていた、という衝撃的な結末に後ろ頭をハンマーで殴られたような気分になった。 オイディプスのような、逃れられない運命という神話的な大枠に、さらにそれを覆うようなオチが用意されていて、スケールの巨大さに呆然とする。 デカい話と細部のくだらない描写が同時に存在しているところが、たまらなくいい。 そして人間の、何万年の歴史を巻き込んだ巨大な物語が、徒労としかいえない結末を迎えるところも、虚しくてとてもいい。 人生には意味があると信じ、目に映る全てに意味を見出そうと躍起になり、それを解き明かそうと絶えず脳を動かし続けて気が狂いそうになっているとき、この小説を読むと、ふっと肩の力が抜けて、立ち止まれるきっかけになると思う。
0投稿日: 2022.09.28
powered by ブクログ初の海外SF小説 海外小説ならでは?の表現や文章を少し読み辛く感じたが、今までにない世界観の大きさや独特な雰囲気を感じて、かなり満足感があった。 結局何を伝えたかったのか、なんとなくイメージはできるが言語化しづらく、恐らく読み取れていない部分も多々あるのだろうと思う。 表面的な物語として十分楽しめたので満足だが、もう少し考察というか、作品のテーマ的な部分を深掘りして理解できれば、もっと面白く読めそう。
0投稿日: 2022.09.09
powered by ブクログ“そうなろうとする万有意志”とやらで、わたしたちは自分の人生に活路を見いだせるだろうか。 それとも、知りもしない、遠い遥か彼方の存在である誰かの手のひらの上でただ転がされてしまうだけなのか。
0投稿日: 2022.08.11
powered by ブクログ神のような力を使う人物によって、富も記憶も奪われて宇宙を流浪させられた男の行く末が描かれた物語。 ユーモアさとシニカルさと哲学的な要素が混じった話。
0投稿日: 2022.07.30
powered by ブクログ太田光がラジオを始め、さまざまな媒体でお勧めしていて、いつか読みたいと思って取っておいた作品。 徹底的に無関心な神の教会とかUWTB=そうなろうとする万有意志とか無地獄!と鳴り響く鐘とかどうやったら思いつくのか想像もつかない語彙にまずは圧倒される。軽妙なタッチ自体は既に指摘されている通り、風の歌を聴けに似ているが発想の突飛さは日本の作家では中々お目にかかれない代物。 物語中盤で主人公のマラカイ・コンスタントはラムファードに自分の人生のネタバレというか予言をされる。その予言はこの著作自体のネタバレに他ならないわけで実際に作品は予言の通りに進んでいく。いわば作品自体がUWTBに突き動かされて進んでいく。 オイシイところを全部知った上で読む本作を面白いのかと感じる人もいるかもしれない。これがまた面白いのだ。運命論をある種の言い訳と考える人もいるかもしれないが大事なのは手近にいて愛されるのを待っている誰かを愛すること。そう教えてくれたのが本作だった。
3投稿日: 2022.06.10
powered by ブクログめちゃくちゃ面白かった、というわけではないが、不思議な余韻がある本だった。 「時間は不可逆的なもの・過去から未来へと流れているのではなく、過去も未来もすべて同時に(というとややこしいが)存在している。ただ人間の認識ではそれを知覚できないだけだ」とする考え方は、今日では割とメジャーな時間論だろう。『インターステラー』ではそれを視覚化する試みも行われていた。 人ひとりの生に、それどころか人類の活動すべては、もしかしたらあるひとつの(しかし、言ってしまえば取るに足りない)目的のためにこれまであり、現在もあり、これからもあるのかもしれない。 また過去も未来も同時に存在するとしたら、物事には因果関係などなく、ただすべてがそうなるべくしてなったにすぎなくなる。 しかし仮にそうだとしても、そうした活動のすべてが直ちに無に帰すわけではない。 誰かを利用すること、利用されること。誰かを頼ること、頼られること。誰かを愛すること、愛されること。誰かと関わり合うこと。 そうした関係の中で生まれてくるものは、なにかの法則や意志の存在に関わらず、きっと美しいものだろう。 「パノラマの説教は、この宇宙にひとりの友もいない人間でも、やはり彼のふるさとの星を、ふしぎなぐらいに、泣きたいぐらいに、美しいと感じるものだ、ということだった。」 「『だれにとってもいちばん不幸なことがあるとしたら』と彼女は言った。『それはだれにもなにごとにも利用されないことである。』」 「『わたしを利用してくれてありがとう。』」 「たとえ、わたしが利用されたがらなかったにしても。』」 「『おれたちはそれだけ長いあいだかかってやっと気づいたんだよ。人生の目的は、どこのだれがそれを操っているにしろ、手近にいて愛されるのを待っているだれかを愛することだ、と』」 「『だがな、天にいるだれかさんはおまえが気に入ってるんだよ。』」
0投稿日: 2022.05.03
powered by ブクログ語り口は滑稽小説の如く軽い感じだが、扱っているテーマは重い。運命が既に定まっていることを知らずに操られることの恐怖、実は自由意志に基づく行動などないことの絶望。それでも人は他者に頼り頼られ生きていくことの大切さ。語り口に騙されてはいけない。
0投稿日: 2021.12.17
powered by ブクログ疲れてる時や心がささくれてる時にめちゃくちゃ染みる本。読後の感動がじわじわくる感じで、押し付けがましくないのが好きです。
0投稿日: 2021.09.06
powered by ブクログ笑ったなーーー...最後の方はしんみりしてしまった。すごく好きな本だった。人によるだろうけど、こっそり人におすすめしたい一冊だな。 訳者あとがきの「とても話し上手なおじさんが、とぼけた口調で面白おかしい物語を聞かせてくれます。どうしようもないほどバカな人間たちの演じる、時にはグロテスクで、時には悲しく、時には美しい、しかしつねに滑稽である物語です。腹をかかえて笑いころげながら、聞き手はいつのまにかしんみりとなにかを考えさせられてしまいます」に全てが凝縮されている、と思う。 自分の人生が何の目的を持つのか、どうして生きているのか、何のために私という人間が存在しているのかといったいつもの問いを、こういう角度から切り取ることもあるのかと、「救われた」と縋ってはいけない、受け止めるんだと自分に言い聞かせる、そんな一冊。浅倉さんの訳もすごく好きだった。浅倉さん訳で本を借りるのもありだなと思った
1投稿日: 2021.08.28
powered by ブクログ伝えたいメッセージがあり、主人公は時間や空間をどんどん飛び越えて行く。 壮大な話なのにオチがくだらなくて笑った。 こういう、一服の時間を楽しい気持ちにしてくれて、それでいて、ちゃんとそこに哲学があるような本をこれからも読みたい。
0投稿日: 2021.08.16
powered by ブクログ初のK・ヴォネガットに本書を選んだ。これはなんだろう?SFのガワをしているが、おもちゃ箱を床にぶちまけ一つ一つの玩具をピースに見立ててジグソーパズルの絵を完成させたような。時間軸にそってストーリーが進んでいく小説として考えていると、混乱するし読みにくい。場面があっちこっちに移るし、話が入り組んでいて、何が起こっているのかつかめないことが、ワクワクよりもイライラにつながることが多かった。しかし終盤にいたり、あちこちに張り巡らされた伏線がつながり始めると、俄然面白くなってくる。さらにそれまでわけが分からず読んできた部分すらも、あとになって輝き始める。シニカルな視点の裏に強い愛を感じる結末。サロがかわいい。爆笑問題太田光さんの解説は秀逸。
0投稿日: 2021.07.22
powered by ブクログ物事に意味を求めるのは人間の性。 でも実は意味なんてないのかもしれない。 ラムファードすら操られていたということが衝撃的だった。 しかし何にも誰にも左右されない人生なんて不可能だという点では納得した。 この世界には神という絶対的に超越した存在はおらず、大きさに差はあれどみんな一つの点なのかもしれない。 誰かが人間は幸せになる為に生まれてきたと言っていたけど、何が幸せかをフォーカスして考えてしまうと頭が割れそうになる。 時には誰かに利用されて、時には望まぬ方向に向かっても、それはそれで良いじゃないか。 コンスタントが幸せだったとも、不幸だったとも思わない。 人の生涯に評価なんてつけなくていいと思う。
3投稿日: 2021.04.05
powered by ブクログこれまでの人類の歴史は、たったひとつの馬鹿げてるとも言える宇宙人の目的のためで、その結末を見届けるために読者は500ページ近くを費やし、主人公はその人生を犠牲にして終えるという、とっても皮肉な物語。人生が無意味だとしても、とにかく生きようと思える作品でもある。
0投稿日: 2021.02.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み始めは正直退屈だったが、次第に展開が進むにつれ、のめりこんだ。 利用されるということは必要とされているということ。コンスタントやビーがラムファードに(間接的にトラルファマドール人に)利用されていたことは、当人からして当初は悲劇だったかもしれない。 けど、そこでひとつの悟りを得たことに救いが、そしてこの物語のメッセージが込められていると思う。 「おれたちはそれだけながいあいだかかってやっと気づいたんだよ。人生の目的は、どこのだれがそれを操っているにしろ、手近にいて愛されるのを待っているだれかを愛することだ、と」
0投稿日: 2021.01.27
powered by ブクログ2021年1冊目。読了により積読解消。 登場する人物・星の名前は何かのアナグラムのようで、偶然が重なり合って話が進んでいく。全編を通して、幸福とは言い難いが、最後に救われる感じ。
1投稿日: 2021.01.04
powered by ブクログわれわれがいったすべてのことを、われわれはいまでもやはりいいつづけているんだよーこれまでも、いまも、これからも、変わりなく
0投稿日: 2020.12.16
powered by ブクログ読み始めから意味がわからなく…頭に全然入ってこなく…そもそも私はSF作品をほとんど読んだことがない。 爆笑問題の太田さんが会社名にまでしたということだったのでとても気になって読むことにした。 途中からもぅなんだかラムファードに腹がたってきてなんなんだと。ただ頑張って読み進めていくうちに、少しずつ色んなことが繋がってくるような感じがして、悲しくて。 最後に訳者さんと太田さんの解説のようなものが掲載されていて、読んでいて意味がわからなく感じるかもしれない的なことが書いてあったのでホッとしました(笑 これは、私の頭脳では1度読んだだけではダメなのかもしれない。 んー。この著者はとても有名な方みたいだし、それが理解出来なかった自分が残念に感じ悲しい。 他の作品もチャレンジしてみようかと思う。
1投稿日: 2020.12.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
カート・ヴォネガッドの代表的なSF作品。これが1959年の作品なのか…と驚くくらいに先見の明がありながら話もめちゃくちゃオモシロかった。支離滅裂と言われればそれまでだけど最後の方に点が線となっていき、過去/現在/未来がズバーッと連なっていくのが目に浮かぶようだった。 人類共通の敵が登場して、それをきっかけに世界が団結する。この流れを自作自演して宗教を新たに生み出そうとする、この発想がオモシロい。しかも、その敵は実は地球から拉致られて記憶飛ばされた人間で地球側が遠慮なくそれを皆殺しにしていく。陰謀論とまでは言わないけど、世界に対する視線がアイロニーに満ちていて表面上に見えるものだけが正しい訳ではないことをマッチポンプな設定から感じた。火星に行くまでが少し読みにくいのだけど、そこからは戦争ものになるし、さらに宇宙ジャーニーへとガンガン展開していくので飽きることがなかった。お話がオモシロいのはさることながら、登場人物がキャラ立ちしているところも魅力の1つ。特に記憶を消されているもののの、同じ人物なのに各フェーズで見せる顔がそれぞれ違っているのがオモシロい。そんな中で物語を1人でぶち抜くラムフォードの絶対的ポジション。彼が物語を引っ張って行くし、こいつがすべての黒幕やと思っていたら実は…という展開になり、さらに終盤、抱えている孤独がぶちまけられるところは少し切ない。 一番グサリときたのはタイタンで生きていた異星からきたロボットのくだり。それこそ今の効率至上主義を予期していたかのような寓話が描かれていて先見の明よ…と驚いた。新装版になるにあたって、あとがきが爆笑問題の太田光が担当しておりそれも良かった。まさか事務所の名前が本著由来だなんて。
1投稿日: 2020.10.02
powered by ブクログ何をどうしたらこんな作品が書けるのか… ラムファードによって、火星、水星、土星、土星の衛星タイタンを放浪させられる男、大富豪コンスタント。 ハーモニウムのシーンが好き。ボアズが彼らと仲良くなるところ、胸が熱くなる。 最後にビアトリスの言う、 「だれにとってもいちばん不幸なことがあるとしたら」「それはだれにもなにごとにも利用されないことである」という言葉が印象的。 つまり、コンスタントはこんな目にあってもなお、幸せだったということか。 神はあなたを、わたしを愛している。 何か大きなものによって生かされているわたしたちの命。ただ生きて、死んでいくだけなのだ。だけど、 「単時点的(パンクチュアル)な意味において」というのは、つまり、今を大事にするということなのかな、そんなメッセージも読み取れる。
0投稿日: 2020.09.04
powered by ブクログ海外掲示板のまとめサイトでこの本がよかったと言っている人がいたので読んでみました。時間等曲率漏斗によって現在過去未来の太陽からペテルギウス星まで波動現象として存在するようになってしまったラムファード。彼はとある計画を実行しようとする。巻き込まれていく彼の妻ビアトリスや大富豪コンスタントそれに世界中の人々物語の核心に近い異星人。人生において人より多くのものを手にしていた人間が零落した時何を考えるのか。人生の意味とは?宗教を利用したり人生哲学が物語全体の軸になっていて楽しめました。
0投稿日: 2020.07.20
powered by ブクログワイドスクリーン・バロックと呼ばれる作品のうちの一冊。 ワイドスクリーン・バロックのそのほかは、アルフレッド・ベスター「虎よ、虎よ!」と、ヴァン・ヴォクト「非Aの世界」だそうだが、これらの作品も、もう一度読んでみる機会があるかもしれない。 昔、学生時代に読んだ時の衝撃は、さすがにいまはない。 あのときに感じた酷さもそれほど感じないのは、世の中の不条理に馴れ、耐性がついたということだろうか。
0投稿日: 2020.07.12
powered by ブクログ「アンク」が「UNK」になった、 「私」が「俺」のなるなど、ちょっと変化。 太田光の解説が秀逸。
0投稿日: 2020.06.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
60年前の作品がこんなに新鮮に読めるのに驚いた。滑稽な描写に絡め取られながら深く惹きつけられていくのが気持ち良い。 「自由」はそれが無制限ではないと悟りあきらめたときに開放される。 『人生の目的は、どこのだれがそれを操っているにしろ、手近にいて愛されるのを待っているだれかを愛することだ』 それだけの覚悟があれば、暖かく最期を迎えることもできるのではないか。この物語の彼らのように、たとえ身体として孤独であっても。
0投稿日: 2020.05.05
powered by ブクログ内容の理解が難なくできるにもかかわらず、感想が上手くまとまらないのは素晴らしい作品なんだろうと思う。そしてこの「タイタンの妖女」はまさにそういった作品だ。 まじでどうでも良い理由で、人生が左右された人が出てくる話だが、結果どうであったかというのは、人生においてはあまり意味がないことだ。長期的にはみんな死んでいるのだから。 誰かに操られて利用されるというのは、気分の良いことではないが、誰にも利用されないというのはやはり寂しいものだ。「利用される」という言葉にはマイナスなイメージしかないが、誰かのために何かをしているのだ。主体がどちらにあるかの差だけで、起こっていることに違いはない。 誰もが、自分が良い人間でいられる場所を見つけられると良いなと思った。
3投稿日: 2020.04.02
powered by ブクログSFあるあるなんだけど、設定が飲み込めるまで読み進めるのに苦労する。 分かってからも、これは難しい……というか、目的が理解できなかった。 それが明かされてからは、何というか、無力感に支配された。 そんな些細なことに、人の一生が狂わされるなんて。
0投稿日: 2020.04.02
powered by ブクログ読んだ後、何故か暖かい気持ちになった。 物語の中で起こった数々の出来事がこの結末によって全て優しい喜劇のように思えた。 私はヴォネガットをはじめて読む初心者だが、巻末の太田光の文に、読後軽くフォローしてもらえたような気持ちになり、こちらもよかった。
0投稿日: 2020.03.29
powered by ブクログSF。 序盤は、設定も会話も奇妙で、なんとも分かりづらい感じ。 4章、舞台が火星に移ってからは、ストーリーが進んでいくのが分かり、読みやすくなった印象。 水星の生物"ハーモニウム"の描写がとても好み。 エピローグは、何故か良い話っぽく終わって、読後感は爽やか。 SFとしても、冒険ものとしても、単純に奇妙な物語としても見所があり、有名作品であることにも納得。
0投稿日: 2019.10.08
powered by ブクログ物語が壮大になり過ぎて笑ってしまった。 訳者のおかげもあるだろうけど、ワードセンスが良い。 ストーリー全体は悲哀に満ちているのにユーモアセンスがあるので気楽に読める。 一番アツかったのは火星での手紙のくだり。
1投稿日: 2019.04.04
