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しろいろの街の、その骨の体温の
しろいろの街の、その骨の体温の
村田沙耶香/朝日新聞出版
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総合評価

147件)
3.9
36
51
37
4
2
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    田舎のニュータウンに暮らす少女達の話。 描写が妙に生々しく、リアルにイメージができるのがきつかった。(いい意味で)

    0
    投稿日: 2026.01.11
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    忘れかけていたあの頃の未熟さ、情けなさ、残酷さを、ヒリつくような緻密さで正確に表現していて、作者はまさにこの渦中にいる女子中学生かと思うほど。解像度の高さよ。すごすぎる。 主人公の捩れっぷりは相当なもので、伊吹くんがかわいそうでかわいそうで…中学校編からしんどいながらも読み進めていたら、急展開からのエンディング。 村田さんの作品を貫く、暗い肉体的な欲望や手に負えない感情を扱いながらも、これはそこからいくばくかの解脱を遂げた数少ないものなのではないかと。絶望の真ん中にほったらかされなくてよかった… あまり読み返しはしない方だけど、この作品は珍しく最後のパートを2度読みました。直前まで苦しかったから、清涼剤がほしかったのかな。

    0
    投稿日: 2025.12.06
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    前半…てか3/4きしょって思いながら読んだ。読むの止めようと何度も思うくらいきしょかった。 でも最後まで読んで、よかった。 ちゃんと良かった。 女の子の発情を、こんなに丁寧に描いた作品て他にない気がする。

    0
    投稿日: 2025.11.20
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    村田沙耶香さんの作品を読み漁り始めて何冊目になるだろうか。1番読後感がスッキリしていて気持ちが良くて美しい感じがした。 きっとそれは村田さんの作品では珍しく未来が見えるというかその先の物語が想像出来るからだと思う。 他の作品の世界観で言うと「ギンイロノウタ」に似ているのかもしれないし、ニュータウンのイメージは「世界99」とも重なる。 性的な描写は多数あったけれど、美しく文学的な表現がその世界へぐっと引き込んでくれた。 少女から女性へ移り変わる、思春期の異性に対する嫌悪は一種の発情であるような、歪んだ初恋と性の芽生えをモヤモヤと抱えながらスクールカーストの中を漂っている主人公。 彼女に自分を照らし合わせることは出来ないけれど、村田沙耶香さんの作品が女性から人気なのは、そういう思春期の過去をモヤモヤ抱えたまま大人になった"少女たち"がどこかで共感しているのかもしれないなぁと思った。 じゃあ自分は村田沙耶香さんの作品たちの何処に共鳴しているのか。その答えを理解したい気もするしわからないままで良い気もする。

    2
    投稿日: 2025.08.02
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    主人公の女の子の視点、感覚、考えがありきたりな物語と違って、とても新鮮で引き込まれた。 自分も周りの視線や雰囲気を感じ取るタイプなので主人公の気持ちがよくわかる。 そして後半にかけての心情の変化は人間性が根底から変化するくらい大きなもので!読み終えた時は素晴らしい小説と出会えた感覚を持てた。

    1
    投稿日: 2025.07.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小学校時代:生々しい〜!悪い意味でなく、懐かしさもあるこの感じを上手に描けるのがすごいという褒め言葉の意味で 中学校時代:ぐおお、つらい…辛いが懐かしい楽しい思い出 これどうやって着地するやつ? 繋ぎと思って読み始めたのにめちゃハマっちゃった 私の時はこんなにひどくなかったけど…と思ったけどよくよく考えればそれほどひどくないと自分が勝手に考えてるだけで、似たようなことをやってた 小学校の頃はそんなことなかったのに中学になって急に私は地味なんだって恥ずかしくなるの、人間が持って生まれた本能としか思えないんだけどな… 初体験の迎え方うらやまぴい… 主人公が急に達観する所は、これは希望なのだよね、こうあってほしいという 私も人目気にしすぎなのやめたいなー切実に… 思ったままに行動したい

    2
    投稿日: 2025.07.11
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    男子が知ってはいけない女子の世界を覗き見るようで、年甲斐もなく(還暦過ぎですよ)ドキドキしながら読み進めた。 本当に女子の心理戦は怖い。男に生まれてよかったと思う。 一番印象的だったのは、信子が暴れるシーン。 暴れる信子を主人公は「美しい」と感じる……それが最も印象的だった。読了後、「美しさ」とは何か、と考えてしまった。 中学高校の女子に読んでほしい作品ではあるが、薦めづらい。性的な描写が結構多いから。特に、最後の性行は必要なかったのでは? ほとんどの生徒は中学校ではそこまでは経験しないわけだし。 まあなんにしても「迫力」みたいなものに圧倒された作品だった。 以下、作品からの引用 ■言葉は色鉛筆に似ている、と私は思った。今までは、太陽を塗るときは赤色、海を塗るときは青色の色鉛筆を、なんとなく大きな力に従って取り出していた。けれど、太陽を真っ青に、海を真緑に、好きな色鉛筆を取り出して塗りあげていってよかったのだ。そんな当然のことを、信子ちゃんはとっくに知っていたのかもしれなかった。  窓の外には、巨大な骨の街が広がっている。

    13
    投稿日: 2025.07.08
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    電車の中で読むの緊張した。性的な描写がしばしばあり気になった。悪い意味でないです。惹き込まれている自分を認識していて個人空間に入っちゃって、社会的な立ち振る舞いから精神状態が一歩内側に入っちゃっている感じ。 なんかやらかすんじゃないか、主人公の行動がバレるんじゃないかとヒヤヒヤするミステリー小説感を勝手に感じてました。 で、そんなハラハラ感は主軸ではなく、自己肯定感の低い女子小学校高学年から中学の生きにくさを永遠と描いています。 なんとゆうかな、誰しも自分の居場所を確保するために、自分の見せ方と人の見え方を対人関係により調整します。それは打算的なことやウソだけでなく、本当に素敵と思うことや嫌だと思うことの表裏一体の感情からミックスされていると思うのです。 本作は小説でありますのでこの負の方の感情を際立たせて(というより一方的に)描写することで、思春期のコントロールできない自我を際立たせ、人というものを覗き見せています。 これが、スリリングで怖いもの見たさの快感でした。 伊吹くんは王子様ですよね。これは女性目線での話しですが、こんな王子様は現実にいません。ココだけはおとぎ話です。救われています。 男性の私は視点逆転の都合の良いヒロインでこの話を読んでみたいと思いました。でも成立しない気がする、犯罪として扱われそうです。

    2
    投稿日: 2025.06.25
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    これはすごい本だ。一気読みしてしまった。 大人になると思う、狭い世界で生きていたあの頃はあの頃で、その小さな世界が全てだったんだよな。 懐かしさと恥ずかしさと苦しさでぐちゃぐちゃになる。

    2
    投稿日: 2025.04.04
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    どなたかの作家さんのエッセイに出てきた1冊。小学校高学年から中学生までの、とてもデリケートな思春期の女の子の話。中学2年生の時に度々発せられる「きもちわるい」が苦しく、ヒエラルキーの下層の辛さが苦しく、何度も休憩を入れないと読み進められなかった。いじめとは少し違う、見えない差別。でも、最後に主人公が救われて良かった。伊吹と奏でられて泣けた。救いがある終わり方で本当に良かった。

    1
    投稿日: 2025.01.24
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    カーストだけで悩むことができるなら、それはいい学生時代だと思った。 彼女の親は、いつも彼女の味方 自分にとって、あの時代は 親から、早く逃げる為の時間だったな。 感想を見ていると、懐かしいとか書いている人が多く、 自分の親との関係性の違和感が多く、うらやましく思ってしまった。

    0
    投稿日: 2025.01.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    村田さんの作品は、「わかるわかるー」から「わからない!!!」への飛躍が激しく、その浮遊感が気に入っています。もしかしたらそのぶっ飛び具合がストーリーの破綻に見え、だからこそ西加奈子さんが「村田沙耶香は小説がヘタ」っていうのかもしれないけれど、これはもう唯一無二の才能だなと思う。 スクールカースト(小説内ではピラミッドと呼ばれてますね)をリアルに描いた作品で、私も他の皆さん同様自分の学生時代を思い出して何度も胸がぎゅっとなりました。私も主人公の結佳にちょっと似て、カースト下位のくせに上位の男の子と付き合うようになり、でも小川さんみたいなイケてる女子たちから冷やかされるのが嫌で早々に別れてしまったという過去があります。別れたいって伝えたとき、相手の男の子は伊吹みたいにきょとんとしていて、男子には女子の力関係が本当にわかっていないんだなあと思ったもの。当時はうまく言語化できてなかったけど、自分たちだけの個人的な恋のはずが社会の中で評価されるから嫌だったのだと思う。 私自身はそんなふうに他者から与えられた価値観の中で自分の初恋を葬ってしまったので、そこから出て自分で自分の気持ちに触れられた結佳はすごいなのひと言。 快感を得たあと、星屑のようにキラキラしたものが足の間に残っているのではないかと探すのもいい。若さって、ドロドロ醜い部分もあるけどこんなふうに澄み切った感性もある。あの頃に戻りたいとは欠片も思わないけど、こうして小説で追体験できるのは悪くないな。

    1
    投稿日: 2025.01.03
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    はじめは、あるある中学生小説かよと、ページが進まなかった。けれど伊吹と主人公の関係には最初から魅力があって読み進めていくとあるあるとかを超えていくほんとうに素晴らしい作品だった。最終章前の描写はほんとうにすごかった、読んでよかったありがとう!

    1
    投稿日: 2024.11.28
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    すごい本だった。思春期辺りの少年少女の日々を描いていた。 しんどい気持ちでいる時に読んだので、本に描かれている、クラスでの見た目で酷いことを言われ続けるところや、クラスカーストの様子など、読んでいて気が滅入った。 でもその長く続く苦しい描写の後だからこそ感じられるものがラストにあったように思う。思春期の恋心や性的な情動を初めて意味のある美しいものと感じることができた。実際は、この話に描かれているほど綺麗なものではないと思っているけれど、稀に見る伊吹くんという好青年の存在のおかげで、美しさが成立していた。 内容がハードで気持ちを持っていかれるので、心が元気な時に読むことをお勧めしたいです。心をざわざわとさせ、エネルギーがある本でした。思春期の少年少女がこれを読んだほうがいいかは、ちょっと私には判断しかねました。

    42
    投稿日: 2024.11.20
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    余りにも極端過ぎる主人公の言動やスクールカーストの描写の数々に、共感と嫌悪の狭間を何度も行き来させられながら最後まで読んだ。でもその分、この小説で初めて触れる感情や「生」が剥き出しになる瞬間の描写も間違いなくあって、不思議な作品。

    0
    投稿日: 2024.10.27
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    教室の中で人をランク付けすることが自然に作られていたんだろうな。その世界しかないから。大人になるとまた別のランク付けがある。それに惑わされず、振り回されず、自分を自然に信じれる強さを身につけたい。 性の表現が気持ち悪く感じた。

    0
    投稿日: 2024.10.03
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    西加奈子さんのおすすめ本だったので 読んでみた。 学校、 クラスメイト、 友達グループ、 住んでいる街、 人によって 同じものが全く違って見えているんだな、と改めて気付かされた。 とても繊細で複雑な感情表現しかできない結佳、真っ直ぐで濁りのない伊吹。 とりまくクラスメイト達。 村田さんの人間観察眼と 文学的表現が素晴らしい。

    3
    投稿日: 2024.05.01
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    中学時代の鬱屈した女子のカースト制度。懐かしい。めんどくさかったな。 小学生の時仲良かった人が中学で下のグループになるあの気まずさとか、人を見下す感じとか、自分の学生時代を再現されてるかと思った。 あれってカーストの1番上の人はなんにも感じてないのかな。息吹みたいな「幸せさん」ってほんとに気付いてないのか? 私は社会人になってやっと自分の感性のままで判断していいんだ、と実感したけど、ゆかはハブられたことでそれを自覚してちゃんと行動してて、かっこいいと思った。 息吹への衝動だけは強烈だったけど。

    0
    投稿日: 2024.04.28
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    自分に触れて、自分だけの価値観を知り、その言葉で他人に触れることで輪郭をつくる。 自分につけられていると思う値札は、誰の意思でもない。でも、自分が他人に値札をつけているから、きっと他人も自分につけているだろうと思ってしまう。 自分がどこに向かうか分からず、街もどんな形になるのか分からない。何がしたいのか、どうなりたいのかわからない中で必死に軋んでいく。

    0
    投稿日: 2024.04.07
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    NHK「理想的本棚」で紹介された1冊 本当に村田沙耶香さんは無機物を有機物として捉える表現が素晴らしい。あるあるの話をしているようで村田世界の人物であるからこその不気味感が醍醐味。

    7
    投稿日: 2024.03.04
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    思春期の女子が主人公になっての異性に対する屈折した複雑な感情を赤裸々に描いている。とても珍しい小説と思った。

    0
    投稿日: 2023.09.27
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     白。 『都合のいいやつ。』  ってエヴァのマリみたいに言ってしまいました。  素敵な作品でした。

    12
    投稿日: 2023.08.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    共感しか出来なかった。 村田沙耶香先生の作品を読んだのは3作目ですが、過去一で共感しすぎて最初から最後まで苦しくて苦しくて仕方がなかったです。 主人公が小学生の頃。可愛く賢いオシャレな女の子の取り合いを傍観しつつ、結局は他の子と同じように私が1番の仲良しで彼女のことは私が1番理解しているのに、と思っている姿が、ただ家が近所だったから、という理由で顔が可愛くて賢い女の子と親友だった私を思い出しました。高校で再会した時に彼女はカースト上位に食い込み、私とはもう一切連絡を取り合っていません。私は結婚式に呼んだけど、彼女は結婚したのかどうかさえもわからないな。さてこんな自分語りは置いておき。 小学校での信子への嫌悪感が垣間見える、土の付いた爪で触るとか、べたべたした手で、とかが本当に素晴らしい。ラストの信子への感情とも対比できててもう圧倒されました。 ここからすでに苦しいのに、中学生時代に突入するともう、主人公の息苦しさが自分にも迫ってきて駄目ですね。ただ、現実ではもっと教師が空気じゃないのではと思うし、なんなら伊吹くんも目の前で明らかに悪口言ってる友だちに「クラスを盛り上げてるだけ」とかよく言えるな、と幸せさん通り越してただの無知だよな…なんてモヤモヤしました。毎年転入生が大量に入ってくるわりになんで中学生になってこんなクズの集まりのクラスになるんだ? 女の汚いところを見せつけられているようで、男の卑怯で狡賢くて汚くて無知で最低なところもきちんと描いてくれるのが最高です。全人類読んで欲しいですね。

    6
    投稿日: 2023.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公と自分が重なった。 ずっと囚われていた考えから解き放たれて、美しいと素直に思えるようになったところは最高だった。 スクールカーストやほぼいじめのいじり、自分の中学生の頃を思い出してかなり辛かった。 信子ちゃんすごい。幸せさんの伊吹に会いたい。カースト上位のやつらはどんな大人になるんだろう。 自分がこの年齢の頃の価値観をまだまだ引きずっていることに気づいた。 追記 主人公の目を通して物語を読んでいたので今まではっきり意識してこなかったが、これは女の子による男の子への性的加害で男の子が傷を負う話でもあった。 伊吹はずっと嫌がっていたのに。

    3
    投稿日: 2023.05.23
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    街が膨れていく音がする ニュータウンに伸びる白い道は骨のよう 身体の中で骨が伸びて軋む音がする 五感が研ぎ澄まされていくようだ。 小学女子のあるあるや、中学校でのクラスカーストの描写がとてもリアル。自分より"下"がいることに安心するが、"上"の女子から標的にされたら終わりだ。仲の良かった3人に値札がつけられ、 グループ分けされて、次第に距離を置く場面は読んでいて息苦しくなるほどだった。 言葉の選び方がどうしてこれほど上手いのだろう?「女の子の未成熟な身体の中で、エピソードは宗教になり、初恋は化け物になる」「好きな人をもう一目見る放課後」・・etc 結佳は教室から弾かれて初めて気づいた。皆の価値観をバカにしながら、その価値観で裁かれることに怯えていた自分の薄気味悪さに。自分の価値観を持ち言葉にして誰かと触れ合いたい! 中断していたニュータウンの工事が始まり、塞がれていたトンネルが抜けた。見知らぬ真っ白な道をペダルを漕ぎながら進んでいく結佳の姿が一瞬見えた気がした。彼女のこの先の物語も読んでみたい。

    14
    投稿日: 2023.04.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    傷ついても自分の価値観に責任を持つっていう話。 設計された通り発展していく清潔だけど不自然な新興住宅地が、その後設計図通りではなく自然発生的に街が出来ていく様と、 他人の価値観でぬくぬくと安全に生きている子供が、傷つき笑われながら自分の審美眼を持って大人になる様の対比がわかりやすくて読んでいて気持ち良かった。 ただ、大人になってから読むより中学生くらいの時に読んでいたらもっと感動できただろうな、とは思った。 p. 189 あんたくらいの子は、自分のことを世界で一番醜いと思ってるか、可愛いと思ってるか、どっちかなんだから。白雪姫の魔法の鏡が、故障しているようなもんなのよ。

    3
    投稿日: 2023.04.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    淡々と…かつどろっとしたものが漂いながら進むストーリーに目が離せなかった。 小学生の頃から曖昧なカースト制度はすでにあるように思う。 ただそれは完成形じゃないから、小学生の頃上位にいた子が中学で目立たなくなったりもある。 自分で言うと恥ずかしいのだけど、私は小中とカーストでいう所の一番上に居て、それは自分が望んでなったものとは少し違っていて…なんだかいつの間にかそんな存在になっていた気がする。 他人に興味を抱かないせいか、自分から話しかけることをしない為、周りにはどことなく気を使わせてしまっていたかもしれない。 けど、私自身は分け隔てなく仲良くしたい気持ちはあった。 大人しい子達から見た私って、こんな風に教室で緊張させる存在だったのかな…って嫌な気持ちになった。 イジメは嫌いだし、もちろん悪口なんて言わなかったけど、存在だけでピリつかせる事はあったのかもしれないなーと悲しくなった。 けど…この本に出てくる男子のように、特定の女子を見て吐くふりしたり容姿を揶揄うような発言なんてする子居たかなー?そんな幼かったかな? と必死で思い出すも… そんな事を言って笑う男子生徒の記憶は無い。 けれど、きっと私と違う世界で過ごしていた子達の思い出には、そんな男子が実際に居たのかもしれないんだよね。 立ち位置が変わると、見えてくる世界もきっと180°変わるんだろうから。 もしもあの頃のやり直しができるとしたら 教室の中の一人一人と話がしてみたいかな。 何年間も毎日会っていたのに、私は誰の事も何もしらないままだったなー。 本気で感情をぶつけたり、本気で誰かと向き合ったり、そんな事一度もしたことなかったな。 もしそれができていたら、きっと私の見えた景色も色も変わったのかもね。

    7
    投稿日: 2023.02.28
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    前半は淡々と。でも著者の描く世界は絶対何かが起こるはず、と読み進めると…。後半、とんでもない展開に。その昔、誰しも感じたであろう閉塞感や苛立ちや諦めをリアルに表現しすぎていて気持ち悪いくらいだった。後味が悪い訳ではないが、誰にでもお勧めしたいコンビニ人間とは違う、モヤモヤした気分になる話だった

    2
    投稿日: 2023.01.15
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    「コンビニ人間」以来、著者の本を読んでみた。 小学校高学年~中学校の、まさに思春期真っ只中の男女を描いている。 思春期特有の身体的な変化、気持ちの描写を非常にリアルに、繊細に描いていて、私も読んでいていて昔の自分を思い出した。 小学校、中学校でのクラスの描写も非常に生々しい。私はあまり学生時代対人関係で悩んだことはなかったが、この本で描かれているようなクラスでの序列や暗黙のルール、いやーな雰囲気みたいなものってあったなと。 子供の悩みなんて大人の悩みに比べれば大したことないだろ…と思うこともあったがとんでもない。子供は子供でその世界の中で必死に悩みもがき苦しみ日々葛藤している。 前に読んだ「嫌われる勇気」という本でもあったが、大人も子供関係なく、悩みの全ては「対人関係」であり、そこに大人子供で優劣はない。 その悩みから抜け出すにはいかに自分らしく生きるか、自分を受け入れることが大事である。そのことを改めて教えてくれたような本であった。 もし自分の子供が成長して同じような人間関係で悩むことがあったら、そんな時に見せてあげたい本である。

    4
    投稿日: 2022.12.31
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    結佳は新興住宅街で暮らし、周囲とのつながりと友達関係を差しさわりないように取り繕いながら過ごしている…小学4年の時に同級生の伊吹と会話を交わすようになり、2人の関係が変化していく。中学2年生になったとき、また小学生の時とは違う環境に身を置くことになる…結佳は変わらず自身を取り繕いながら過ごしていたが、伊吹への想いが抑えきれなくなっていた…。 激しく共感できることもあれば、反感を覚えてしまうようなこともあったりと読んでいてほっとできる時間を持てなかった印象で残念かなって感じました。村田沙耶香さんの他の作品は何冊か読んでいて、この作品を絶賛する読書家さんも多いので手に取りましたが…私にはあわなかったのかもしれません。それでも、この作品のことは何年たっても忘れないと思います。

    20
    投稿日: 2022.10.13
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    私は小中高、女子校だったので、共学のスクールカーストの話を読むと、女子校って平和だったんだなって今なら思える。女子特有の面倒くさい人間関係はあったけど。 でも、私が共学に行ってたら、カーストの下の方にいただろうなと思って怖くなった。 女子校は好きな人を一目見て女子で盛り上がるんじゃなくて、好きな芸能人やアニメのキャラで盛り上がってたし、中2とか毎日くだらないことして笑ってた時期だったから、女子校で良かったと思った。共学無理…。

    3
    投稿日: 2022.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読むきっかけは、フォロワーさんの本棚。 白く無機質なタイトルと表紙に吸い寄せられてしまった。 最初はイメージ通り。 でもすぐに、繊細で鋭くて生々しい、小学4年生の世界に引きずり込まれてしまった。 女子のグループ内外での会話•駆け引き。 中学に入ってからの、クラスの中での序列•イジメ。 主人公結佳の、友だちへの軽蔑心、劣等感、プライド。自分でも理解•制御できない自分の行動。 人に見せたくない恥部すべてを晒されているようで、読みながら同化している自分に、後ろめたさまで蘇ってきてしまう。 いろいろなマイナス感情でない混ぜにされて、この本は何が伝えたかったのか、と思っていると、 信子ちゃんの「爆発」で気づかされる、1人の少女の成長物語でした。 読み終えてみると「圧巻」。 でも、精神エネルギーをかなり消耗したなぁ。 フォロワーさん、厳しくも良質な作品、ありがとうございました。

    15
    投稿日: 2022.07.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今まで「コンビニ人間」「授乳」「地球星人」「変半身」を読んできたが、この作品は断トツで気に入った作品になった。 中学生といった思春期真っただ中で人目が一番気になるころは、クラス内のカーストや男子の目などがとても嫌だった。だけど、穏やかな学校生活を送るには、それに従順するしかならない。体の変化に伴う見た目の変化は、普段の生活に大きな影響をもたらす。 主人公が、クラスの男子を客観視して馬鹿にしているところが少し自分と重なって読んでいて苦い記憶がよみがえってきて苦しくなった。 主人公の伊吹をはじめとしたクラスカーストに気づいていない人を「幸せさん」と呼ぶのはいいなと思った。幸せさんでいることが一番幸せなのかもしれない。 結末が全く予想できなかった。 伊吹が本当に主人公のことが好きなのかはわからなかったけど、最後はあの終わり方でよかったと思う。これで主人公も自分のことを好きになってくれればいいなと思った。村田さんの作品は、読み終わった後もう一度タイトルを見ると「おお…」となる。とても好きな本になった。

    3
    投稿日: 2022.05.20
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    小学生から中学生のことを書いてるから途中途中で自分の過去を振り返ってちょっと時間がかかってしまった。 クラスの子たちだいぶ治安悪いし自意識過剰だと思ったけどありえない世界ではないと思った。 主人公はとんでもない子でサイコパス…なのに伊吹くんはいい子過ぎて心配だよ。狂った世界が村田さんって感じ。でも恐ろしすぎる主人公。怖いわこんなん。

    1
    投稿日: 2022.04.01
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    やってくれたな! これから新しい中学校生が 始まるというのに、 なぜ、こんなにも 不安にさせるのだろうか。 新一年生、 これは読むな。 リアルな生々しい気持ち悪さを 叩きつけられる。 主人公の気持ち、よく分かる。 私も信子ちゃんのような人が あのような行動をとると、 美しいと思ってしまう。 私のしろいろの家も死んでいるみたい。 そして、私も死んでいるみたい。 骨も、もう、延びない。

    41
    投稿日: 2022.03.26
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    小学生の無邪気な友情が、中学生になって残酷な友情に変わってしまう。 自身の中学生時代を思い出して、心が痛くなった。 明るい伊吹に対する結佳の愛情は、許せないレベルで腹立つ。 中学時代の私がこの本を読んでいたら、結佳に共感して、ベスト1になっていたかもしれない。 それぞれの成長物語を読んでみたい。

    4
    投稿日: 2022.01.27
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    あの頃のスクールカースト。ひたすら慰めて保ってきた自尊心。抑えきれない衝動。 こんなにリアルに生々しく描かれている本を初めて読んだ。 カースト上位の男子に対して、カースト下位の女子が抱く、歪んだ恋。 周りを勝手に見下して、自尊心をひそかに向上している主人公の様子を、最初はこちらも上からこっそりと眺めているような気分で読んだ。だけど途中からは、同じ目線になって、ハラハラしながら読んでいた。 小学校のとき、たしかにカーストなどなかった。成長するにつれ、自然とグループで分断されるのは、本当に不思議だ。 カースト内でもさらにカーストが存在する。主人公の行動を嫌だなぁと思いつつも、私も全くしていないとは言いきれなくて、少し共感もした。いや、正直共感のほうが大きいかもしれない。 谷沢の気持ちにはわかるところが多かった(全くわからないところもあった)けれど、伊吹の谷沢への感情の理由は最後までわからなかった。 なんでこんな谷沢のことを…?と思った。笑 “幸せさん”だからなのか。 というか伊吹みたいなのは現実に存在しないと思う。 若葉のことも信子のことも、最後には不思議と愛しく思えた。みんな白くて狭い世界で、それぞれなりに生き抜くのに必死だ。

    17
    投稿日: 2022.01.01
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    スクールカーストというテーマを描かせたなら、村田沙耶香さんの右に出る人はいないのではないでしょうか。その着眼点や切り込み方は、やはり特異で鋭く、読み終えた後も強い印象が残ります。 しかし、個人的な好みで言えば、この作品は好きな作品ではありませんでした。私は村田沙耶香さんの作品の中では、もう少しユーモアの成分が多い作品の方が好みです。

    1
    投稿日: 2021.11.14
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    ニュータウンとかがあるような都会の田舎ってこういうのありそうだなーと思いつつ、青春の不器用さがチクチクする

    2
    投稿日: 2021.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    思春期のヒリヒリ感、といえば聞こえはいいけれど、やはり村田沙耶香さんだなという感じはしました。思春期に誰でも持っている自分は特別なんだという慢心、それの心許なさ、破壊、再生が描かれていました。 伊吹くんの存在が、フィクションぽかったです。

    1
    投稿日: 2021.09.30
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    「思春期」と一言で表せば、そうなのかもしれないけど、 一言では言ってはいけないと思わせる話だった。 小4年から中学生までの話。 主人公には、自分の思い通りにしてもいい、 おもちゃ(人)がある。 でも、そのおもちゃを他の人にもいじられてるのを 見ると、「私のおもちゃなのに…」って思う。 スクールカーストとか、ものすごく共感できるように なっており、今を生きてる学生さんの大変さを感じた。 小学校では仲良しでも、中学で離れるってあるよねー。 性的な部分もあったけど、イヤらしさを感じなかった。 なんでだろぅー。 大人のドロドロではないからかなぁー。

    5
    投稿日: 2021.09.20
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    うわ。ヒリヒリするような教室の身分制度。つらくて息苦しく生々しい。 白いニュータウンの骨と主人公が重なる。伊吹くんはそりゃみんな好き。 話ははらはらした。

    2
    投稿日: 2021.09.10
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    全ての作品を読んだわけではないが、村田さんの作品の中では、珍しく、分かりやすい未来の見える終わり方が印象的だった。他作品の、次第に精神的な方向へ行くそれらとは異なる理由として、私が思ったのは、村田さんなりの、もがき苦しんでいる人たちへの励ましの作品なのではないか、ということ。 私も、物語の主人公「結佳」のような、孤独で辛い体験をしている。ただ私の場合、高校だったので、周りの責め方が少々大人びたやり方だったという違いはある。まあ、それはそれで、たちが悪かったが。 そして、この作品の舞台の中学校だと、より分かりやすく、ストレートな子供っぽさを発揮するので、余計に刺さって辛い。今の私の年で考えると、そういうやり方でしか自分の存在価値の高め方が分からなかったのだろうなとも思うのだけど。 いじめてた人って、大人になってから後悔とかすることもあるのだろうか? あの頃の自分は恥ずかしかったな、とか。そういう気付きが出来ないから、いじめをするのだったら、明らかに人として問題があるから、まだ気休めくらいにはなるかもしれないが、後悔しているとか思われたら思われたで、当時の血塗れの自尊心(本編より抜粋、印象的な言葉)は出口を見失い閉じ込められたままで、なんの解決にもならない。若さゆえって言うけど、この問題になると、その言葉の整合性も分からなくなる。身分制度じゃあるまいし、人間に上も下もないんだけどね。 それでも、当時毎日通うことでしか、人生をやり過ごせなかった子供心にすれば、学校が本当に逃げられない牢獄のように見えたし、本編でも、「開発途中で途絶えた、一見小綺麗に見えるけれど、体温を失った無機質な街」と、「自らの行き所と価値観を見失い、人生が途絶えたかのように思い込んでしまう結佳」とを、重ね合わせた様にどうしようもない、やるせなさを感じ、少しずつ、精神的なバランスを崩していく痛々しい描写は、真に胸に迫るものがある。 それで、この後、私は学校を逃げ出したが、結佳はそうしなかったところが、おそらくこの作品の主題であると思う。ネタばれになるので詳細は控えるが、怒濤の展開になります。この辺は、正直、こんなに上手い具合に事が運ぶかなとも思う。思ってしまう自分に嫌な感じもある。けれど、だからこその、励ましの作品だと解釈しています。机を倒したりすれば、何かしらのお咎めもあると思うのに、そうしたシーンは書いていないことも、結佳の物語だから。 ただ、一つ、私の中で確かな励みになったのは、結佳の「伊吹」への狂おしい程の情愛。おそらく、これらのシーンだけつなぎ合わせれば、別の作品になるのではと思うくらい、骨太で、狂っていて、切なくて、哀しいほどの、手を持て余した情愛の塊は、それこそ、そこら辺の上のクラスメイトより、よっぽど真っ当な生き方だと私は思う。ただ、それを、より正当な方向へと向けて歩み始めた結佳を見て、私とは違うなという、寂しさを覚えたのも確かなのだけど。 自分の過去が入りすぎたので、評価はできません。 こういう感覚は、宮内悠介さんの「黄色い夜」以来です。

    24
    投稿日: 2021.07.25
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    純度の高い青春小説 この頃の年って平気でなんでも言えちゃう怖さがあったなぁ。 経験値が浅くて心にまだ自信というガードがないから辛かった。 心を守りたいから傷つかない選択ばっかり選んで。 あの頃、達観した気持ちで包み隠さない自分で ありのまま好きなものは好き!と言えたら どんな道になっていたんだろう。 もう戻れないからこそ色んな妄想をしてしまいます。 このクラスメートたちが10年後に同窓会したらどんな感じなのかな? そんな未来の話も読んでみたい。

    4
    投稿日: 2021.04.09
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    めちゃくちゃ心を抉ってきます。いわゆるスクールカーストで上位だった人々はこれ見ても響かないんじゃないかな。まあでも思い返せば、上位の人の中でも出入りもあったし、はじき出されたりしていたから、そんなに楽なものではないのかもしれないけれど。 僕は高校時代は完全にアウトオブカーストになって、卒業まで殆ど誰ともしゃべらなかったのを思い出します。よくぞ辞めずに卒業したとほめてやりたいです。 この本は小学校を前編、中学校を後編とした一人の少女の物語です。見た目いまいち特に取り柄が有る訳でもない、一人の女の子が波風立てずにひっそりと過ごそうとしていながら、恋なのか分からない激しい性の衝動に突き動かされます。そのはけ口となる明るく正しい少年伊吹君。年齢より幼く男女の区別もしない非常に無垢な少年です。 やがて中学生になりスクールカーストがはっきりしてくると、以前は漠然としていた男性からの視点が絡まり合い、さらにその階層の区分けの線引きは目で言えるほどになります。 小学生の頃は仲が良かった友人同士も、カーストが分かれ中学になると同じクラスでも疎遠になります。 この感じ物凄く分かるというか、人生でもトップクラスで嫌な奴がいる時期ではないでしょうか。人を貶めて自分の価値を上げようとしたりする奴が沢山いて、日和見して自分の価値が下落しないように強者におもねる・・・。でも仕方が無いですよね、人間だれしも弱いんですから。 この本でもカーストを丹念に丹念にねちっこく書いているので、昔の事を思い出して胸が痛くなるようでした。学生時代が楽しかったと言える人達が本当に羨ましい。 正直誰に勧めればいいのか分からない位傷を抉り込んでくる本ですが、心にしっかりひっかき傷を残してくれる本です。 ちなみに、こういういじめを含んだ本を読んだ元いじめっこ達は、どういう感覚で読むんだろうか。もういじめた事は忘れてしまったのかな?だとしたらとても悔しい。

    4
    投稿日: 2021.03.23
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    村田さんの本は何よりも優先させて一気に読んでしまいたい本。 女性の特有の感情や気持ちをズバリ書き上げて、むかしを思い出しながら一気に引き込まれて読んでしまった。

    2
    投稿日: 2021.02.09
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    中学生の思春期では男女間に大きな差があることをあらためて思い知らされました。幼い恋心の行方にハラハラしながら読むことができて良かった。

    1
    投稿日: 2020.12.22
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    学生時代を思い出しては動悸がした。教室の空気が生々しくて。まさにこの本の通り、私は小学校のとき上にいた。中学校に入り二軍か三軍になり、とうとう精神的に負けて不登校になった。無視を決めたことがある、それだけで未だに思い出しては罪悪感に苛まれる。それらを主人公は体当たりで吹っ切るつもりなんだろう、美しく。 信子ちゃんのような子は居なかった。美しいな。 恐らく共学だと誰しも経験したことだと思う。したことがないとしたらあなたは"伊吹くん"なのかもしれない。 気になるのは親になった今、どう育てたら伊吹くんになるん?と思っている(笑)

    6
    投稿日: 2020.12.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    信子ちゃんが美しいでしてやられたー!となった。教室の価値観ではなく自分で初めて生み出した価値観。信子ちゃんは美しい。 どんだけ自分が自分の価値観ではなく世の中の価値観で物事を考えてるのか思い知らされた。

    3
    投稿日: 2020.11.29
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    読む人と時期を選ぶ本だと思った。大人になった今、ぼんやりとした輪郭に纏われた記憶が掘り起こされて、どろっとした中身が溢れ出てくる。遠くに消えかけていた思春期の現実は、友人と共有している思い出ほどキラキラしてはいなかったでしょ、と突きつけられて、じくじく心の膿みが出てきそうになる。主人公の年代の頃だったら、この本はきっと読めなかったと思う。純粋にいいものを読んだと思えること自体が、過去の己の振る舞いへの懺悔のような気もするけれど。この本の良さをわかる大人になれたことは嬉しい。

    5
    投稿日: 2020.01.19
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    ここ最近の1番面白かった本です。情景がありありと想い描くことができて、自分が物語の主人公かと思ったくらいです。小学生の頃自分を特別な存在だと思ったり、少しずつクラスの人間関係がややこしくなったり、中学生になってスクールカーストに悩まされたり。 この小説を読みはじめて、先が気になりすぎて会社にも持っていき、休み時間に読み進めました。読んだあとは幸せな気持ちで満たされました。またこんな本が読みたいです。この本に出会えてよかった。

    2
    投稿日: 2019.08.31
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    主人公の結佳が自分の中で溢れだす気持ちをどうすることもできずにもがく姿に感情移入しながら読み進めた。 とくに結佳と伊吹が交わすシーンには涙が溢れるくらい胸をうつものがあった。 心を震わせながら読むことができた一冊でした。

    3
    投稿日: 2019.08.04
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    小学生から中学生までの、女の子のお話。 小学生のときは感じなかったいろいろな事が、中学校に入って気付かされて影響されていく。教室の中での位置付け、格上、格下、許される人、そうじゃない人、、、 主人公の結佳は、自分の位置を見定めて、そこからはみ出てしまわないように必死になるあまり、言いたいことも言えない。 ここまで極端ではないにしても、 そういえばそんなことがあったように思えてくる。 いつの時代もこういうことがあるんだろう。 これから育っていく我が娘が、どういう思いで思春期を迎えて行くのかを思いながら、興味深く読みました。

    2
    投稿日: 2019.06.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あんなに見下していた信子ちゃんを突然「美しい」と思うところがあんまり理解できなかった。 自分の価値基準が変わっていったからだというのはわかるけど、腑に落ちない。 不細工な自分を受け入れた感じも腑に落ちない。

    1
    投稿日: 2019.05.06
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    こう言っては何だが、意外にもマトモな終わり方だったのでビックリ。 教室という集団にあって、暗黙の了解として存在する価値基準。正しいかどうかではなく、それが集団の中で共有され支配的であるが故に正しさとなる。 所謂スクールカーストの下位に属する主人公は、決して上位の者達から目を付けられたり集団から弾き出されたりしないよう、曖昧な笑いで誤魔化し俯いて目を逸らす。 劣った自分への嫌悪と否定、ちっぽけな自尊心を必死に守ろうとする足掻き、残酷なまでに主人公を抉っていく筆致は胸が苦しくなった。 思春期の痛々しさを切り取った良作だと思う。

    1
    投稿日: 2019.02.15
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    一気に読み終わりました。中二病全開なお話。 初めは信子ちゃんに自分を投影し、後半は若葉ちゃんになってた。 学校内でこんなことを考えるほど敏感に生きていらした村田さんはさぞ生きづらいだろうなあと。

    1
    投稿日: 2018.12.24
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    女子の友達関係をやり過ごす小四から小五、己の容姿を醜いと感じながらクラスを観察する中二、の結佳。スクールカーストに気付かない上位で幸福な伊吹陽太を玩具にする欲。繊細さと狂暴さの混在。伊吹が見抜く結佳の魅力。意味もわからないままの無機質な発情的暴走も剥き出しに迫る学校の閉塞感も冷静で嫌悪感に傾かない。

    1
    投稿日: 2018.10.14
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    同じ市内なのに小4でニュータウンに引っ越したら世界が変わってしまった私には分かりすぎた。引っ越したら誰も放課後男女一緒に遊んでなかった。男子と女子はくんとさん付けで呼ばれていた。隣のクラスでは女子の中で何日かごとに誰かが変わるがわる無視されていた。学年には明確にボスがいた。クラスにもはっきりとしたカーストがあった。 私は小5のときちょっといじめられたけど、その時は本気で主犯格のボスが死ぬことを願っていた。小6になって自分のポジションを自覚し、それなりに振る舞い、一番いい場所にいた。上とも下ともそれなりに仲良くできていた。中学になると更に厳しいカーストになるわけだけども、こんなこと書いてるだけでもあほらしくなるくらいしょうもないことなのに、これが世界のすべてになってしまう小中学生の歪さをうまく書きすぎていてこわい。 この頃ボスに気に入られる条件は美醜よりもコミュ力+空気読む力、なわけよ。だから結佳が馬堀さんを冷静に分析する気持ちもわかる。でも自分の醜さにあれだけ執着するのもわかるし、お母さんが言うようにこの年代の鏡が壊れているのもわかる。学校っていうのは、本当に何を学ぶ場所なんだよ、と思うね。 独白してしまったけど何が言いたいかというと、こういう世界をリアルに描きすぎてると言うこと。でもこういうことって誰も教えてくれないでしょう。それがマズイよ。だからいじめやカーストはなくならない。たった数年間、されどその期間が人生を左右することもある。そこから大人は何ができるんだろう。自分の子供を守るくらいかな…。力ないな。。。独白終わり。

    2
    投稿日: 2018.02.18
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    時に息苦しくなるような、しかし目が離せない小説でした。小中高校の短い間のとある女性の話ですけど緊迫感を覚えながら読み進みました。コンビニ人間 で芥川賞を受賞した作家さんの作品、コンビニ人間が面白かったので他も読んでみたくて読みました。根底に流れるところは同じものが感じられる作品です。

    1
    投稿日: 2017.10.16
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    やはり気持ち悪い。 でも、グループの序列や陰湿ないじめの学校時代が終わって本当に良かったと心から思った。 なかなかあの世界で生きるのは厳しいよな。特に女の子は。そりゃ不登校にもなるし、あんな学校行かなくてもいいって思うわな。

    1
    投稿日: 2017.09.16
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    読んでるうちにどんどんどん辛くなって「こえー読みたくねえー」とか言いつつ読了。 伊吹くんみたいな男の子はいるけど、伊吹くんほど懐の深い中学生はいなくない?? まあいいか… 私も容姿や存在は主人公と似たり寄ったり(この世界にいたらむしろ信子ちゃんグループかも)だけど、中学時代こんなに辛くなかったぞこの世は地獄だな…いや鈍感だったのか。 価値観や実存を自分の中に据えること、中有学時代を遥か昔にした今だって、ちょっと危うい。 畳み掛ける終盤が、見事。

    1
    投稿日: 2017.08.23
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    気持ち悪い嫌な感じ。日記のようなメリハリのなさに何度も離脱しそうになった。正直ひたすら胸糞悪くて後味悪すぎです。

    1
    投稿日: 2017.08.04
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    コンビニ人間が面白くて、この著者の他の作品も気になって読んでみた。 主人公が小学生の時は苦手な話でしまったな、と思ったけど中学になってからは面白かった。 そしてコンビニ人間と同じく最後は引き込まれて一気に読んでしまった。

    2
    投稿日: 2017.07.24
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    コンビニ人間、消滅世界、殺人出産など、印象に残る本を次々書かれている注目の作家さん。 この本は、小中学生の女の子の気持ちが深く、的確に、ひねくれて、時にかわいく書かれていて、自分の学生の頃を思い出し、そうだったよなぁ~って、こんなに分析して生きてる結佳ってすごいなって、結佳のこと応援しながら読んでた。 この本は思春期の子供たちに読んでもらいたいけど、大人が読んでもじーんとくる。泣けた。いい本だった。

    1
    投稿日: 2017.07.21
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    過酷、虚栄、エゴイズムをくぐり抜けて、体を大切すること、触れることで極まること。話しは喜びを持って結ばれている。最後の描写が好きだが、全体的に迫真の描写だ。 小学生、中学生の話し。 いぶきをのぞく、登場人物たちの閉塞感と街の閉塞感がシンクロする。

    1
    投稿日: 2017.07.12
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    主人公の最後のブレイクスルーは大人でも勇気付けられる内容だと思った。けど、全体的にアラフォーのおっさんが通勤電車の中で読むのはなんとなく恥ずかしい。

    1
    投稿日: 2017.06.11
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    学校のヒエラルキーの中で、ちょっぴり歪んだ見方をしながら自己形成しつつ、自分の殻を破る。その工程が、何とも独特の村田ワールドで綴られた作品。 西加奈子のあとがきも良いです!

    1
    投稿日: 2017.05.16
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    2017年3月14日読了。「コンビニ人間」「殺人出産」を読んで、特殊な世界観を持つ面白い作家さんだなーと認識していたけど、この本を読んで、良い意味で認識が覆された。鋭い観察眼、美しく力強い表現。クラス内ヒエラルキーや成長期の自己嫌悪をよく描いている以上に、何といっても性的興味から「おもちゃ」にした男子への膨らんでいく欲望とそこに潜む恋慕の情がせつない。10代だけじゃなくて、大人になってもこんな気持ちで人を好きになることはあるだろうなぁと共感した。川上未映子の「ヘヴン」を思い出した。

    2
    投稿日: 2017.03.14
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    クラスの描写は、女子的あるある。 結佳と伊吹のもどかしい感じが、好き。 時折、胸がしめつけられる感じがしたのは、なんでだろう?

    1
    投稿日: 2016.12.13
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    「価値観の奴隷」 解説で西加奈子さんが言っていた言葉 この言葉が本作を表すのにすごくしっくりきた。 初めての恋 性の目覚め 気付いたら始まっていたクラスという小さい社会のヒエラルキー 読み進めると 主人公の結佳の思考が重たくて どんどん気持ち悪くなった。 卑屈で、 見下して、 自分のことが大嫌い 気持ちが分かることとかもあって すごく今しんどい。 結佳は救われたんだろうか。 これからどう変わっていくのか… わからない バットエンドかもしれない。 私も中学時代が一番嫌いだった。 どこのグループに属してたっけなぁ。 自分に相応しくないのにグループで、ボスに嫌われないように話を合わせたりしてたっけなぁ。 あのころの自分が1番弱かった。 あんまり思い出したくない。 そういう痛いところをグリグリ突かれた感じ。 クラスのグループの、上の人も下の人も見方によっては色々で、誰が正しいのか、なんてなくて、今の私のまわりでもそうなのかもなーと漠然と思った。 自分に正直になろう、と少し前向きになれた。 すごく繊細で 描写が細かくて 美しくて 確かに西さんに通ずるものがあるな と思ったけれど、 西さんと違って『あたたかさ』は全くない と思った リアルさに酔った。 次は西さんに癒されよう、、、

    1
    投稿日: 2016.12.03
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    うーん。なんか怖かった 僕は伊吹だったんだろうな 伊吹から結佳に変わっていったのかもしれない 結佳は強い どうして世界に触れることが出来たんだろう 世界に触れることはとてもとても怖いのに 伊吹と結佳はこれからも続いて行くのかな? 伊吹はキチンとしたいいやつだから続いて行くのかもしれないな 続いていくなら結佳の一人よがりではなくて、きっと二人で話しあって進んでいけるだろうな 結佳が素直になれて、ラストの方は泣きそうになった

    2
    投稿日: 2016.12.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者の年齢で、 教室にそこはかとなく流れていた空気を ここまで克明に覚えているということに まず驚く。 だが、教室内の格付け、差別感、 それにとどまらず終盤は思わぬ方向に転じる。

    1
    投稿日: 2016.11.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    開発が進む街と主人公自身の成長を 重ね合わせた物語。 やや生臭さが漂うものの、うまいなぁと思います。 小学生のときは出来事を描き、感情を表現する ことばがぼんやりとしたものだったけど 中学生になるとしっかりしたものになっているところとか。 主人公が好きになる男の子がやや理想的で ラストが少女漫画のようなところを差っ引いても 良い小説です。学校の息苦しさを思い出しました。

    1
    投稿日: 2016.11.24
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    ラジオ番組で、著者の村田沙耶香さんが「嫌な人のことも、この人って人間らしいなって思って愛しく感じる」といった内容の話をされていたのが印象的で、この方の小説を読んでみたいと思っていた。 そして今回村田さんの著書の中で初めて読んだのがこの小説。スクールカーストの下層でもがく女の子のお話。 主人公の視点から一方的に善悪が描かれるのではなくカーストの上位の人も、下位の人もそれぞれがそれぞれの立場で悩み苦しんでいる様を的確に丁寧に書き表している。その視点こそが村田さんの人間に対して感じている「愛しさ」なのだと思う。

    1
    投稿日: 2016.11.19
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    泣いた、何度も泣いた。 覚えてもないような思い出が 走馬灯のように身体を掻き毟る 痒い 怖い 寂しい あの頃は全然楽しくなかった すごく美しい恋愛映画を観て泣いた 魔法使いになるための努力だってした 思い出したくない、と思ってしまった 思い出せるものなんて何もないのに 大切な一冊に出逢えた歓びを抱きしめた一冊

    1
    投稿日: 2016.09.26
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    再開発がすすむニュータウンにずっと前から住んでいる結佳。 転校生がたくさん入ってくる中で出会った、伊吹という男の子。 無機質にどんどん白く塗り潰されていくこの街を好きになれない結佳も、のん気で無垢な伊吹とならたしかな体温を感じていられた。 胸が目立ち初潮をむかえ性が芽生える小4と、ふくらみつづける性欲を持て余す中2。 少女から大人へと成長していく密やかなこの時期を、ここまで詳らかに描き切ってしまう話はこれまで読んだことがありません。 過剰な自意識、肥大する自尊心。 身に覚えのあるアイデンティティが、ぎゅうぎゅうにひしめき合っていたあの教室に連れ戻されたようで、読んでいる間中とにかく頭痛がした。 馴染めないそんな空間で、恋とも執着ともつかず性衝動としてぶつけるしかなかった結佳の伊吹への想いは甘苦しかった。 伊吹をおもちゃにすることでしか自我を保てない結佳。 彼女を見捨てることなく”幸せさん”らしく包み続けた伊吹はいっそ神聖なほど。 骨が軋み合うような二人の成長が、もどかしくてままならない思春期を、私にも思い出させてくれた。 村田沙耶香を認識する前から、しんとしたこのタイトルはずっと覚えてたなぁ。 静かで激しい素敵な小説。大切な一冊になりました。

    4
    投稿日: 2016.09.08
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    少女たちの世界は、どうしてこんなに閉塞的で、上下に厳しく、自己保存的で、多感で傷つきやすく、ナルシストで、性と恋に敏感で、夢見がちなものなのだろうか。作者も若い女性なので自分の少女時代の経験がもとになっているのだろうから、現代の少女たちの実態を示しているのだろう。私たちの時代とはあまりに違うように思えるが、それは私が男で無知なだけなのかも知れない。やはり女性は、基本的に男性とは違っているとも感じた。小説としては、青春モノとして面白く、少女たちの心理が繊細に書かれていると感じた。

    2
    投稿日: 2016.08.27
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    本屋さんで立ち読みした雑誌の中の『魔法のからだ』というお話で、村田さんに興味を持ちました。 学生の頃は、他のみんなからどう思われるかがすごく大事だったけど、自分の感覚を大切にして生きようとすることは、他人とまっすぐに繋がろうとすることは、とても美しいとおもいました。 読みおわってなんとなく、YUKIさんの『コミュニケーション』という曲を思い出しました。

    1
    投稿日: 2016.08.17
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    思春期のひりひりした痛みを通り越してズタボロに傷つく、主人公・結佳。村田さん、容赦ないっす……。 結佳が抱えているそれは、どこかしら自分にも心当たりがあるものばかりで、読んでいて辛かったです。他人とはちょっと違う自分になりたい感覚とか、外から観察して見下して自尊心を保つ姿とか……ごめんなさいもう許してという感じで。 クラスのヒエラルキーの描写は、あまりにもリアルでした。 終盤の、とある事件からの大きな転換で解き放たれていく結佳の姿の眩しさと、物語を通じて登場する「白」色の印象の変化が重なり、読み進める手が止まらなくなりました。 少女の心と身体の成長物語とという言葉では語りきれない凄みがある1冊。

    2
    投稿日: 2016.08.10
  • 女の子って! 私は何点のシンデレラ?

    小4の女の子 結佳が 中3の新学期になるまでの 成長と挫折の物語、と言ってしまうのは この小説を正しく伝えたことには全くならない。 誰しもがそうであるように 自分が傷つくことを惧れ、周りの空気をよみながら逃げ惑っている(自分の棲む場所を探している)自分に苛立ちながらも、一方で そうした自分に違和感を何となく感じている自分。 それが、大嫌いな自分が住んでいる住宅団地の開発の停滞が、ある時から、急に開発が進捗し始めたこととリンク するかのように、そんな自分から 解放される道を選ぶことになる。   女性の好きな童話といえば、「シンデレラ」「白雪姫」などがその代表とされているが、それらは『自分が(人よりも)幸福を掴めるか』と いう物語ともいえる。 だから?女の子は幼い頃から 周りの女性と 自分との比較に余念がない、と 単純化してみた時、 女の子はなんと面倒な現実を生きているものか 男のそれに比べ。 (それを 繊細さとよぶのも違う気がするが)  伊吹君という、まことに(都合の)よい子(=好青年という意味です)の存在が、彼自身の成長につれて結佳自身も感化されながら、この物語は 怖いくらいな血なまぐささと共に 進んでゆく。 女の子が、可愛くて、甘くて、柔らかいと思っている男。 女は何考えてるのか分からん、と思っている男性は、これを読んで 女性嫌いになっても 私の関知するものではございませんので

    0
    投稿日: 2016.08.10
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    都市の開発計画が進む中、近所の普通の習字教室の中、毎年続々と子どもの数が増える学校の中、こんな・こんな・こんな世界が繰り広げられていたなんて・・・

    1
    投稿日: 2016.05.21
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    小中学生女子特有のカーストというか、その中で自分を持ってると逆にしんどいんだな…て感じがした。 伊吹とは最後はこれでいいんだか分からない。 二人の結末より教室でのこれからが気になる。

    1
    投稿日: 2016.04.01
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    +++ クラスでは目立たない存在である小4の結佳。女の子同士の複雑な友達関係をやり過ごしながら、習字教室が一緒の伊吹陽太と仲良くなるが、次第に伊吹を「おもちゃ」にしたいという気持ちが強まり、ある日、結佳は伊吹にキスをする。恋愛とも支配ともつかない関係を続けながら彼らは中学生へと進級するが――野間文芸新人賞受賞、少女の「性」や「欲望」を描くことで評価の高い作家が描く、女の子が少女に変化する時間を切り取り丹念に描いた、静かな衝撃作。 +++ 小学4年生という、ことに女子にとっては自分の躰のなかで起こる激動に心がついていかずにあたふたする年頃である。男子との精神年齢のギャップもいちばん目立つ頃ではないだろうか。そんな年頃の自意識過剰の結佳と、まだまだまったくのお子ちゃまの伊吹との歪んだ関わり、表皮だけでつきあう級友たち、クラス内カーストを必要以上に意識し、蔑まれながらもあらゆる人たちを見下すという複雑な精神構造。描かれることすべてに思い当たることがある人も少なくないことと思う。もちろん程度の差はあるが。それにしても伊吹がひとり――空気を読めないのか、一瞬にして全体の空気を読めすぎるのか――超越していてかっこよすぎる。舞台設定も見事だと思う一冊である。

    1
    投稿日: 2016.03.30
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    とめどなく流れ出る憎悪に怖気づき観察することで傷ついた自尊心を修復する。あるいは、憎悪を垂れ流すことで自分を守る。残酷な光が、白い世界で、全てを明るみにしてしまう。走っても走っても白い街は続く。出口はない。光の中ですべての醜さが晒される。自分が傷つかない程度の波紋の中で、それにうっとり見とれながら、光の世界で過ごし始める。これが残された道。

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    投稿日: 2016.02.28
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    この本を読んで、中学高校の自分をちゃんと泣いてあげることができた気がする。 自尊心の低さでぐちゃぐちゃめちゃくちゃになった結佳を受け止めてくれた伊吹の強さと優しさに泣けました。 2015/02/19

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    投稿日: 2016.02.20
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    自分も小中学生の頃、教室のヒエラルキーがあったことを思い出した。かわいいかかわいくないか、人気者かそうでないかで自然とグループがわかれ、なんとなく優劣がつけられる。多感な頃の繊細で微妙な心情を、これまでかというくらい丁寧に描いてる作品で、たまに読んでいて悲しく苦しくなるくらい。

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    投稿日: 2016.02.19
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    白い世界。黒い世界。まっしろで無機質な新興住宅街で、生き苦しさを抱えながら生きる主人公。 鏡の前で、自分の容姿を眺めて悦に浸ったかと思えば次の日には欠点を見つけて思い悩んでいたり、恋に苦しんだり、目が合っただけでその日が最高の1日になったり、自分の教室内でのランクを確認したり…自分にも経験のあることがたくさんありいろいろと思い出した。 主人公の心情描写がリアルで生々しくて後半は痛々しいほどだった。単なるスクールカーストがテーマの話ではなく、思春期特有のいろーんなモヤモヤが含まれてた。

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    投稿日: 2016.01.07
  • 成長してくニュータウンと少女の体。

    この小説は、男性読者には刺激が強いかもしれない。 性的な意味も含んではいるが、それはエロと呼ばれる意味ではない。 ままならぬ自身とそこから溢れる嗜虐性と困惑する少年性とでも言えば良いだろうか。 子どもの頃、たいていの男子は言葉通りの子どもで、 心身ともに成長の早い女子は、何歩も早く”子”が取れていく。 成長による自分の体の変化や脆い友人関係に戸惑いながら、 自分を支配できない少女は少年の心を支配し、その代償とするのです。 少女の成長と同調するかのように、 爆発的に広がり続ける新品の白い家が立ち並ぶニュータウン。 そして経済不況により、止まる開発。 少年も成長していくなか、少女は何を思うのか。

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    投稿日: 2015.12.11
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    うーん、痛々しい… いつ崩れてしまってもおかしくない精神状態で、心は何度となく血を流してるけど、誰も死ななくてよかった。ひやひやしながら読んだ。 ホントに伊吹は幸せさん、でも、ずっと変わらずにいてくれて(彼なりの成長も認めるが)そしてきちんと結佳をみてくれていてよかった。 小さな頃からそんな仕打ちされて、よくそんな眩しいほど真っ直ぐに育ったわね。 その幸せさんがみんなに伝染しますように。 自分は若葉ちゃんだろうか…小川さんや井上くんを幼き日の彼らに重ねる。あの馬堀さんはどうしてるだろうか… 身分とは恐ろしいもので、初老になった今でもあのランクのまま想い出にある。 母の全く愚鈍さが自分に重なって苛立つけど、ここは子供だけの世界。学校が街が舞台なのに先生や大人がほとんど出てこないのが、その白い世界にのめりこみやすかった。

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    投稿日: 2015.11.29
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    ひりひりする。 自分が小、中学生だった頃を思い出して。 こういう、少女時代を過ごさなかった人っているのだろうか。だったらすごくうらやましい。でも、そうでもないのかな…、こういう時を過ごすのも大切なのかも…なんて思ってぐるぐるしてます。 今、彼女たちの母親の年齢の方が近くなって、 「あんたくらいの子は、自分のことを世界で一番醜いと思ってるか、可愛いと思ってるか、どっちかなんだから。白雪姫の魔法の鏡が、故障しているようなもんなのよ。」 という言葉にものすごく同感。 だけど、きっと彼女たちの耳には入らないんだろうな。 自分がこの年齢の頃に出会いたかった。 信子ちゃんのかっこよさをわかりたかった。 ちゃんと気持ち悪くなりたかった。

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    投稿日: 2015.10.22
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    読み始めて間もなく、自分が読む本ではないかなとの思いがよぎったが、西加奈子さんの解説にある通り、ページに留まらせるものがあった。 現実社会に照らして考えたのは、不安定なコミュニティーが学校の崩壊を招くのではないかということ。マンションの自治会のお金の使い方として、お祭りへの参加が問題であるという意見まで出てきていいるようだが、それも深刻と思いながら、年に1度の行事がいくるかあるだけではコミュニティーは育たないとも思う。縦つながりのある安定した地域があって、プライバシーなど関係ない全方位人格がさらされていて、各人の得意・不得意そして個性が理解されていないと、学校の時間だけの社会序列のなかでのいじめはなくならないのではないかと感じた。

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    投稿日: 2015.10.10
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    『私たちの身体は機械じかけで、ある程度身体の中が成長すると大人のスイッチが入って、そのしるしに少し血が出る。私は漠然と、そんなふうに思っていた。』 『朝が来ると、闇の魔法は解けて、私たちは黒い世界から白い世界へと引きずり戻されている。』 『女の子同士の適当な褒め合いは、結局自分が褒められる言葉を引き出したくて相手を褒めているだけなのだ。』 『見返すなんてばかみたいだな、と私は思った。見返すということは、相手と同じ価値観を共有するということだ。』 『黒い世界は私の呼吸をいつも少しだけ楽にする。』 『伊吹はこんなふうに、容易く女の子にエピソードをあげてしまう。女の子の中で、それが宗教になってしまうのも知らずに。』 『女の子は妄想と現実を絡み合わせて、胸に巣食った発情を処理できずに、体の中で初恋という化け物を育てていくのに。』 『余計なことしなければいいのに。出すぎた真似をせず、教室の中の価値観に従ってやり過ごすのだ。大人しく、立場をわきまえて振る舞うこと。それが自尊心を傷つけられない、唯一の方法なのに。』 「ならいいけど。あんたくらいの子は、自分のことを世界で一番醜いと思ってるか、可愛いと思ってるか、どっちかなんだから。白雪姫の魔法の鏡が、故障しているようなもんなのよ。大人になったらね…」 『女の子の未成熟な身体の中で、エピソードは宗教になり、初恋は化け物になる。』

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    投稿日: 2015.09.27
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    2015/9/11 「おもちゃ」にしてしまった伊吹に恋い焦がれてしまう結佳。 小学四年生の好奇心と自尊心、中学二年生のクラス内カースト。帯にあった「鮮烈」て言葉がぴったりの271P。 「教室」という世界しかなかった小〜中学時代のことがどんどん蘇ってきて苦しかった。 皆がわくわくしているものを、こっそりけなすと、なんだか自分がすごく特別な女の子みたいだ。 自分からちゃんと楽しんでる奴と、何もしない奴。楽しんでる奴は、調子に乗りやすくて、誰かを傷つけたりしてるのかもしんない。でも、自分から何もしないのに、つまんないって不満言ってる奴が、正しいっていうふうには思えない

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    投稿日: 2015.09.11
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    自分をさらけ出すことが難しい世の中だ。大人も子どもも。伊吹を見ていると、昔の自分やいろんな出来事・風景と重なって、すごく苦しく痛かった。物語は思春期の、男とは逆の立場から捉えた初恋物語だが、人とぶつかりあうことが苦手な全ての人への応援歌だなと思った。自分も含めて。出会えて良かったと思える作品。

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    投稿日: 2015.09.03
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    とにかく読み進めるのが苦痛だった。 私はノーテンキ過ぎるのかもしれないが、こういう事をぐしゃぐしゃ考えるのが鬱陶しい

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    投稿日: 2015.08.23
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    息苦しい。僕は男だからまだましなのかもしれない。それでも十分に息苦しい。僕はそこまで教室の中で自分自身を見つめたことはなかったかもしれない。強者と弱者を、上下関係として認識はしていなかった。たぶん。それでも十分に息苦しいのだ。記憶は蘇る。思い出しもしなかったことが、この本を読みながらいろいろと蘇った。そして、ますます息苦しくなっていった。小学生から中学生への過程の中で、確かにこれと似たようなことが自分の身の周りにもあった。そう、あったのだ。 結末は唐突で、だからといって明るい未来が待っているとは決して思えないけれど、少なくとも彼女にとっての確かな未来を手に入れたのだと思う。 読みながら、きっとどこかで大人になってからの再会シーンから始まる章があるに違いないと思っていたが、ついに最後までそれはなかった。よかった。たぶんそれを書いていたら、この物語はただの感傷になってしまっただろう。 でも、大人になっても、それなりには息苦しいよね。

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    投稿日: 2015.08.09
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    ブランチで西加奈子さんがおすすめしてて。 今思うと学生時代の悩みってほんとにささいな事にすぎないけど当時は毎日の様に悩みが生まれていったのを思い出す。中学高校って進むにつれてスクールカーストは拡がっていく。 歪みすぎててちょっと共感まではいかない、でもラストまで読んだら少しだけ救われた。

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    投稿日: 2015.06.28
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    テレビで取り上げられていたので読んでみました。 なんだか胸が痛いなあ。 中学校時代を思い出したから。 心に宿る不安な気持ちと違和感の正体が何なのか知りたくて図書館であらゆる本を読み漁った中学校時代。 あの頃探していた答え合わせをしているような気持になった。 ニュータウンの完成を待つワクワク感、ニュータウンの建設によって失われる寂しさが、主人公たちの感情と交差して、物語を味わい深いものにしていた。

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    投稿日: 2015.05.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ただ圧倒されました。 これほど読んでいる間中、息苦しさを覚える作品は初めて。 それでも、ページをめくる手が止まらず、 最後まで読むことが出来ました。 不遜と言ってもいいほどの自意識と、残酷で痛々しい小説。 振り返ってみると、私の時代にもグループの格付けのような空気は 何となくあったように思います。 なにより、”初恋”というにはあまりにこの二人の関係がつらい。 あんなに素直で純粋な伊吹が、なんだかかわいそうに思えて…。 村田紗耶香さん、はじめましての作家さんでしたが、つらい、息苦しいと感じながらも、最後まで読ませてしまうってすごい。 忘れられない一冊になりそうです。

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    投稿日: 2015.05.11
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    スクールカーストと思春期の危うい心のバランスを見事にあぶり出した作品。開発途上のままのニュータウンの閉塞感と思春期のクラス内カーストの閉塞感がものの見事にリンクしている。村田沙耶香は苦手なのが多かったけれどこれは素晴らしい。相変わらず性を書いてはいるけれど、その衝動が今作では良い方向に働いている。オススメ。2013/222

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    投稿日: 2015.04.08