
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第3弾 ロシア出身の ユーリ オズノフ を主役とした回 影のゾロトフ、灯火のユーリ 最も痩せた犬達の7か条 ルイナクというネット上の武器密売市場が、新型機キキモラの入札のため実体化した一瞬をとらえた潜入捜査 ロシア人の名前が入ってこなくて苦労したが、伏線や構成は流石 読後感は良かった
0投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログ購入済み 2025.04.29.読了 まずは機甲兵装とはなんぞや?というところからスタート。SF?実在する武器なん? スマホで検索しても月村了衛機龍警察とでてくる。どうやら空想の武器らしい。ガンダム的な内容ならとても上下巻読了する自信がない。そもそもガンダムもどういう内容なのか知らないが、SFは大の苦手だ。やめておこうか?とおもったが、ブクログであらすじを確認するとSFでもないらしい。ブックオフでやっと手に入れた作品。もう少し読んでみるか。と 100ページほど読み進めるとだんだんおもしろくなってきた。評価が高いだけのことはある。 手に汗握る臨場感は最後まで続く。 解説をチラッとみたら、この作品はシリーズモノの第3弾ということらしい。 興味のある方はぜひ第一弾から始められることをオススメ。 しかしながら、私の様に本書から入っても十分楽しめる作品に仕上がっている
0投稿日: 2025.04.03
powered by ブクログロシアの底深い欲望の闇と社会主義が崩壊した後にも残る深い傷を感じる作品。ユーリの苦衷が警察官の誇りで昇華出来るように。こんな近未来が来ないことを祈る。
2投稿日: 2024.10.10
powered by ブクログ機竜警察はいつもおもしろい。メカニック、ロシア、警察などのは内紛、戦いなど、ハラハラドキドキの連続。読み続けます。
0投稿日: 2023.06.06
powered by ブクログ〈痩せ犬の七ヶ条〉 班長が言ったーーー「一つ、目と耳と鼻を決して塞ぐな」。 プリゴジンが言ったーーー「一つ、尻尾は決して巻くな」。 ジャギレフが言ったーーー「一つ、相手の目を惹かず、相手から目を逸らすな」。 レスニクが言ったーーー「一つ、凍ったヴォルガ川より冷静になれ」。 ボゴラスが言ったーーー「一つ、自分自身を信じろ」。 カシーニンが言ったーーー「一つ、見方を変えて違う角度から見ろ」。 そして父が言ったーーー「一つ、まっすぐに生きろ」。
14投稿日: 2022.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
オーディブルで。ユーリオズノフ警部が主役。 ユーリは、正義感の塊のような警官の父の血を そのまま継いだ子供。まっすぐに生きるクラスの人気者。その対局=影というべき落ちぶれたロシアンマフィアの父の子であるゾロトフとの少年時代の友情。落ちぶれた父に日々酷い目に合わせれながらも、父と楽しそうに過ごすゾロトフを目撃するユーリ。ユーリの父が犯罪を犯したゾロトフの父を知らずに射殺してしまった事件。そして、10数年ぶりに 警官になったユーリと、マフィアになったゾロトフとの 再会。何かすごく切ない気持ちになった。 ユーリのモスクワ民警91分署時代の、素晴らしい仲間や上司.恋人との幸せな時代からの暗黒への急展開。 まさかの仲間全員が裏切り。本当にロシアは、怖い。国家権力は怖い。 やせた犬の7か条が、かっこいい。警官じゃなくても 人生に有効だと思う。 ①尻尾を決して巻くな ②相手の目をひかず、相手から目をそらすな ③凍ったヴォルガ川よりも冷静になれ ④見方を変えて違う角度から見ろ ⑤自分を信じろ ⑥目と耳と鼻を決してふさぐな ユーリは、ものすごくタフガイ。過去の裏切りや 過ちに傷つきながら、まっすぐに生きようとしている 姿勢に感銘を、受ける。最後に裏切った上司が、当時の最善策を取っていて、本質的には、ユーリの、味方だったみたいな件は、国家の陰謀の前には、仕方ないのも理解できるが、気持ち的には、納得がしにくかった。 そしてなぜだろう。影であるゾロトフ、テイエーニのことは、最後まで憎めなかった。何か、ゾロトフとユーリは、最後まである意味お互いを分かり合えたまま、敵対 した気がする。
2投稿日: 2022.09.10
powered by ブクログ毎日暑い日が続きますなぁー もうやんなっちゃう! シフト制の仕事なので平日休みになることが多く節約も兼ねて日中は図書館を避暑地として活用しているんですが本を読むペースも落ちてまして 今年はずっと日に1冊だったのがこのところはそこまで読めていません それから本の題名を使ったあの下らないことこの上ないがごく一部に熱狂的ファンがいる駄洒落もぜんぜん思い浮かびません いつもは仕事中に考えているんですが(おい)こう暑くてはまさに昼行灯状態でもや〜っとして思考が定まりませんw 『気候灼熱 行灯思考』なんちて さて『機龍警察 暗黒市場』です シリーズ3作目の今回はもちろん3機の龍騎兵の搭乗要員でもある3人の傭兵の最後のひとり「〈魔犬〉バーゲスト」を駆るロシアの元警察官ユーリ・オズノフ警部のメイン回です(待ってました!) 本作を読み終えた時にある声が聞こえました それは作者である月村了衛さんの声だったのか、自分の内なる声だったのか シリーズ3作目までを順番に読み終えた方なら必ず聞こえる声です 「で、3人の中では誰が1番好きなの?」 もうそうなるでしょうよ!どうしたって! 自分ですか? 自分はもう第一印象から決めてました!もちろん今作の主役ユーリ・オズノブですよ! 「弱さ」を持ってる人なんよ そして「迷い」の中にいる人なんよ 3人の中で1番人間らしいともいえる人でなんとか正義を実行しようともがくけど果たして自分にその資格があるのかと葛藤し続けているような1巻と2巻 そして今回はその葛藤の原因となるユーリの過去が語られるわけです! そして前作ライザの回で自分は「対比」がテーマだったのでは?とレビューに書きましたが今回は作中にもあるように「相似」がテーマだったような気がしました 二組のロシア人の幼馴染もそうですが、この「相似」は作中いたるところで語られていたように思います 例えば物語の後半に犯人を追ってロシアから来日するロシアの警察官に特捜班の捜査官たちが自分たちと同じ匂いを感じ共感するところとかね 腐敗と陰謀にまみれる各国の官僚組織であったりね それにしても今作はかっこいいのよ! もうなにもかもかっこいいの! 特にお気に入りはなんといっても ユーリが警察官となり九十一分署捜査分隊第一班に配属されたところ ここはユーリの父親の薫陶を受けた刑事ダムチェンコが班長をつとめ腐敗をよしとせずに民衆によりそう強い信念を持った刑事たち6人の集まりで通称「最も痩せた犬たち」 この人たちがユーリのことを「息子であり弟」と認め育てあげるんだけどその教えに“痩せ犬の七ヶ条というのがあって先輩たちがユーリに一つずつ教えていくんです 班長ダムチェンコが「一つ、目と耳と鼻を決して塞ぐな」 老刑事ブリコジンが「一つ、尻尾は決して巻くな」 強面の逮捕術の達人ジャギレフが「一つ、相手の目を惹かず、相手から目を逸らすな」 2歳上の身近な目標であり相棒レスニクが「一つ、凍ったヴォルガ川より冷静になれ」 ゴリラのような外見で力と優しさを併せ持つボゴラスが「一つ、自分自身を信じろ」 アメリカ映画が大好きで高い分析力を持つカシーニンが「一つ、見方を変えて違う角度から見ろ」 あれ?七ヶ条に先輩刑事が6人? そうです最後の一つは自分で見つけるのです! そしてもちろんユーリは物語の終盤最後の一つに気付くんだけどこれがまたすんばらしいのよ! ぜひとも自分の目で確かめてほしい! 最高に面白いんだから!
44投稿日: 2022.07.22
powered by ブクログオズノフ警部の物語。 武器密売をめぐり、ロシア、中国、警視庁、外務省が複雑に絡み、敵味方が入り乱れる。 最後までドキドキの連続。
0投稿日: 2022.03.15
powered by ブクログ今回はユーリの過去を絡めて事件が進んで行きます。誰がどう裏切っているのか、過去も現在もわからず、でもどんどん追い込まれていく面白さ!飛ばして読むとついていけなくなるので、ゆっくり読み進めた。そろそろ姿の過去編になるのかなぁ。 もしこの本がマンガでキャラクターランキングなんかがあった、關と姿が上位に来そう。沖津さんもかな?そもそも主人公があやふやな流れなのだよね。
1投稿日: 2022.01.06
powered by ブクログ面白かった。 後半の特捜部、外務省、宮城県警間の駆け引きの描写とかたまらない。読む手が止まらなかった。
1投稿日: 2021.09.10
powered by ブクログ姿、ライザに続きユーリの過去に焦点を当てた一冊。3人の中で一番打たれ弱いユーリかわいいね……と思ってたら過去も現在もめちゃめちゃ壮絶で可哀想になってしまった。テンポが良くて全編一気に読み通したんですが、特捜部がこれからも戦い続ける相手が途方もなく巨大で……。ユーリとゾロトフとの関係がかなり良いのと、「痩せ犬の7ヶ条」の演出にやられました。
1投稿日: 2021.07.28
powered by ブクログ主要登場人物の過去をえぐり出し、シリーズの展開も見せて行く。 相変わらずの面白さだが、やっぱり、その過去のエピソードが長すぎる気がする。ちょっとダレる。いや、そこもハラハラなんだけど。 読み続けるのが楽しみなシリーズ。
1投稿日: 2020.02.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ユーリの「契約破棄」と裏社会への進出というショッキングな出来事から始まる。 充実した刑事時代、一転して突き落とされた地獄と負け犬の日々、そして現在進行形の潜入操作の「相似」に翻弄されながら、ユーリ、そして特捜は闇の市場を暴くことができるのか。 潜入捜査の緊張感とワクワク感。 特捜と組対の合同捜査、そして宮城県警、受け入れがたくとも目的を同じくする者の熱い共闘。 沖津に翻弄される由起谷夏川コンビ、やはり沖津はすごい。 龍機兵乗りの中で一番脆い部分を抱えたオズノフ警部が、過去においても現在においてもとにかく大変な目に逢いまくる。 「影」ゾロトフとの複雑な関係のもつれや、かつての上司ダムチェンコへの信頼・尊敬・敬愛、それを裏切られた憎しみと哀しみなど、こういうのが……ブロマンス……???
1投稿日: 2020.01.26
powered by ブクログ11月-6。3.5点。 機龍警察シリーズ。今回はユーリに焦点。 警察から契約解除されたユーリ。ロシア時代の知り合い、闇の武器売買組織に手を貸す。 面白い。スピード感あり。龍機兵操縦者達のエピソードが揃った。次作も期待。
1投稿日: 2019.11.12
powered by ブクログシリーズ第3弾。主人公は、ロシアの元刑事ユーリ・オズノフ警部。シリーズ2弾もすごかったが、今回も凄い。ひたすら最後まで凄い。近未来エンターテインメントだ。 しかし、話の中でロシアの現状(警察の現状)が、語られているが、これが本当なら、そして、日本の警察の現状のそうなら、非常に怖い話だ。近未来ではなく、現実の世界なのかもしれない。
1投稿日: 2019.07.17
powered by ブクログ月村了衛のクセなのかもしれないが、いかにもお決まりといった設定ばかりなので説明的なナレーションとストーリー展開を待たずとも結果がわかってしまい読んでいて刺激がない。刺激がないから悪いというわけではないが、個人的には小説は展開をあれこれ思い巡らせながらときに期待を裏切られつつわくわく読みたいもの。
1投稿日: 2019.01.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シリーズ3作目だが、読了した中では最高の出来。うん、ムッサオモロいぞ。 警視庁特務部隊の龍騎兵パイロットが順番に主人公を張ってきて、今回も想定通りの元ロシア警察官ユーリ・オズノフが主人公。しかも冒頭シーンでいきなり日本警視庁との契約を解除され、ロシアンマフィア武器密売チームの一員となるべく登場する。 「これ、オトリ捜査かな」という予想はものの見事にあっけなく当たるのだが(笑)、じゃぁ、そっから先も予想通りに展開する王道パターンかというと全くそうではなく、想像を絶する展開。ユーリの過去遍歴と現在日本での武器密売シーンが壮絶さを極めた筆致でグイグイ描かれていく。 ドン・ウィンズロウを彷彿させるノアール展開、ボトムズもびっくりなバトリングシーン、官僚も政治家もヤクザもぐったくたに煮込まれたような愛憎相食む人間模様…。手に汗握るどころではない、腋からも額からも汗かきまくりで、心拍数も上がるし、これ高血圧患者に読ませたら危ないんちゃうかと思わせるくらいの、怒涛の展開。 読みだしたのがこんなに遅くてごめんなさい。でも期間をおかずにこのシリーズを次々読める幸せかみしめてます。4作目はもうパイロットでない主人公なんだろうが、それはそれで非常に楽しみである。
2投稿日: 2018.11.17
powered by ブクログ龍機兵「バーゲスト」搭乗員、ユーリ・オズノフ警部は突然警視庁と契約を解除。旧知のロシアン・マフィアと手を結び武器密売に手を染める。 彼らのもとには、国境なき密売組織による暗黒市場ルイナクへの招待状が届いていた――。 すべてが裏切りと不実に満ちている。信じられるものは何もない。 ロシアに生まれ、警察官の息子として育ったユーリ。彼を警官として育て、裏切り、すべてを奪ったもの。 それはロシアという国が抱える宿痾と呪い。この国で果てしなく繰り返される同じ悲劇が、かつての若い彼をも飲み込んだ。 モスクワからハバロフスク、マカオ、大連、台湾、そして日本にまでユーリ押し流してきた壮絶な逃亡と戦いの運命。 彼を蝕み、縛り、しかし今まで生かしてきた、たくさんのものたち――もう二度と会うことのない両親、恋人、上司、仲間、そして暗黒街に潜む影・少年時代の忘れ得ぬ友人たちの記憶。 誇り高き痩せ犬たちの信念が、暗黒の市の罪と罰を明らかにしてゆく。 「まっすぐに生きろよ。何があってもまっすぐにだ」 特捜部長沖津旬一郎による、ブラックマーケット壊滅作戦が展開されるシリーズ3作目。 1作目から垣間見えていた、ユーリが警察という組織に抱く複雑な感情の正体と並行して作戦の模様が描かれる。 月村さんの描く男たちは設定やセリフがクサいなあ、でもカッコいいなあ。と思いながら、いつも夢中になって読んでしまう。至近未来を舞台にした、世界観はハードなパトレイバーという風なアニメテイストなのに、人間ドラマは往年の香港ノワール映画を彷彿とさせる世界観。「誇り高き痩せ犬たちの挽歌」という感じ。
2投稿日: 2018.08.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
龍機兵バーゲスト搭乗員であるユーリ・オズノフ警部が警視庁との契約を解除されるという驚愕のスタート。旧知のロシアン・マフィアであるゾロトフとの関わりとユーリの転落を描く「最も痩せた犬たち」のエピソードは暗く悲痛で読み進めるのが苦痛なほど。しかし最後にすべての伏線が明らかになるカタルシスのあるラストが待っていた。DRAG-ON、アグリメント・モードでのユーリ=バーゲストの死闘に涙せずにいられない。
1投稿日: 2018.05.01
powered by ブクログ機龍警察シリーズ第3弾 本作はシリーズ中最高傑作の呼び声高い1冊。 面白さの要因は何と言ってもシリーズが深まり書き手も読み手も機龍警察に慣れてきたこと。 想像上の兵器、龍機兵の説明とか警備部を取り巻く環境とかいちいち長ったらしい説明が端折られてきて非常に読み易くなった。 また自分は龍機兵と言うものに慣れてきて頭にイメージが出来るようになってきたので戦闘シーンも臨場感が出てきてスリルを感じるようになった。 もちろんストーリーは色々なものが詰め囲まれた折り紙つきの面白さです。
1投稿日: 2018.03.14
powered by ブクログ「ロシアの闇は深い」 第三作目は“魔犬”「バーゲスト」の搭乗員であるオズノフが主役。元刑事でもある彼がいきなり警察を辞めさせらたところから話は始まる。そんな彼が頼ったのはかつての友であり現在はロシアン・マフィアであるゾロトフ。彼との因縁をはじめ、オズノフが日本にたどり着くまでの数奇な運命、彼がなぜ刑事であることにこだわるのかが描かれている。そして彼は過去と対峙しなければならない苦境に立たされる。今作もラストまで緊張感が途切れないストーリー展開は圧巻。最後は少々お涙ちょうだいな感じがするが今後の展開を見据えれば仕方ないか。作者がロシアの警察に関する文献が日本では見つからないと知り(トム・ロブ・スミスが最高の教科書だったのこと)苦労して書いたとされるロシア警察の世界はトム・ロブ・スミスに負けないくらい良く出来ている。誰が敵だか分からないこの戦いの中で、純粋過ぎるオズノフは少々役不足な気がしていたが、今作を読んでやはり特捜部には必要な人材だと思わされた。今後も姿警部と凸凹コンビを演じて欲しいものだ。
3投稿日: 2018.02.27
powered by ブクログ今回の主役はユーリでした。 相変わらず重厚で、痛くて苦しくて、でも少し救われた。いろんなことに気づいた今、ユーリはどう生きていくんだろう? 〈敵〉も見えたと思えば姿を消すのでハラハラする。沖津の過去も気になるが、今後どこかで掘り下げられるのかな。
1投稿日: 2018.02.03
powered by ブクログ突入要員の一人であるユーリに焦点を当てた物語。前作に続き突入要因のキャラクターが明らかになっていくとともに話のスケールも大きくなっているので、右肩上がりに面白くなっているように感じる。読了後には壮大な映画を見たあとのような感動すら覚えた。
1投稿日: 2017.12.23
powered by ブクログ「機龍警察」シリーズ3作目。今作は元刑事のユーリが主役なので警察小説の色合いが濃くハードボイルドな仕上がりに。 いきなり冒頭からユーリが契約解除で特捜部を離れ武器の密売に手を染めるという驚きの展開。そして明らかになる過去。 数奇な因縁を持つことになるゾロトフとの出会い。「最も痩せた犬達」の一員として邁進したモスクワ民警時代。裏切りにより警察を追われ闇社会に堕ちていく過程。 そこからユーリの持つ繊細さや捨て去ることのできない警官としての矜持の理由が見えてくる。 プロフェッショナルの姿・超人のライザと比べてやられ役気味だったユーリをきっちりカッコ良く描いてくれたことが何ともうれしい。 シャープな印象が強い前作とは対照的にいい意味で男臭い人間味のある内容。
1投稿日: 2017.08.27
powered by ブクログ2014/7/26 話は目新しいものではない。よくあるパターン。しかし、緊張感のある文体や巧みな言葉選びにより、心躍らせられることしばしば。このシリーズは文句なく面白い。ファンになった。続編では、まだまだ語られていない人物の過去や「敵」との攻防が繰り広げられるのだろう。楽しみだ。
1投稿日: 2016.12.15
powered by ブクログいやいや〜さすがに本作も面白かったです。 ホンマ、このシリーズは鉄板ですね〜 とにかく龍機兵の活躍よりも組織のしがらみや軋轢とかの方が面白すぎるだろうって感じます。それに敵と味方のあり方が普通じゃなさ過ぎですよ。あと警察って組織の中もそこで働いている人達も……それがまた堪らんところが本作の魅力じゃないですかね。 前回のラードナー、今回のオズノフの経緯となる物語の面白さや伏線の引き方と回収の仕方の巧さは脱帽って感じですね。 重くて暗くて鬱屈しちゃってる彼らに少しづつでも救いがある物語の展開も大好きです。 クセのありすぎるお国柄のアイルランド、ロシア、中国とがお相手で絡ませ方が非常に現実的でね。面白いんです。 超オススメのシリーズです。
1投稿日: 2016.04.05
powered by ブクログ機龍警察シリーズ第三弾は、元ロシア警察のユーリ・オズノフにフォーカスされる。 彼がロシア警察から追われるきっかけとなった事件、そして、その後日本警察と契約するまでに辿った日々。 本作でも、機龍は重要な登場人物ではあるが、主役にはならない。 主役は、あくまでもユーリ・オズノフ警部と警視庁特捜部。 本作も、スピーディーな展開を持ちつつ、じっくり読ませてくれる。 そして伏線と伏線が絡み合って、時間を超えて見事に解決されていく。 実に面白いこと請け合い。
1投稿日: 2016.04.04
powered by ブクログシリーズ第三作。ユーリのロシア警官時代の事件が仙台の閖上につながる。モスクワも東北も、読みながら想像する情景は暗い雪空。 京都、岡山、大阪、名古屋と動きながら読了。面白かった。
1投稿日: 2015.12.11
powered by ブクログこのシリーズで一番面白かった。眠気押して三章は一気読み。 ユーリの過去もライザと同じくかなりダークだけど、人間らしさがそこにあるというか、結構ユーリに感情移入できちゃう。強くない、迷う、不安になる、裏切られても信じたい、そんな姿が人間らしいと思える。 ストーリーも敵味方わからない人や、立場が二転三転する人もいてなかなかスピーディに進みます。クワンがいいキャラだなぁ。 機龍兵は相変わらず私のなかではエヴァ。
1投稿日: 2015.10.15
powered by ブクログ極めつけの傑作だった。 機龍警察シリーズ、最初から凡百の小説とは 一線を画す面白さだったけど、 シリーズを重ねるごとにレベルアップしていき、 シリーズ第三弾の本作で完全に化けたと確信した。 ページをめくる手が止まらない。 何人たりともこの本を読むことを妨げるな。 久々にそう感じる作品を味わえた。
1投稿日: 2015.05.13
powered by ブクログロシアの内情から起こるさまざまな事件。 目まぐるしいストーリー展開に、目が離せません。 世界的なスケールの小説です。 ますますスケールアップしています。 出だしから始まるすべてが伏線になっており、最後に見事につながります。 このシリーズ、目が離せません。
1投稿日: 2015.04.23
powered by ブクログおもしろい。読ませる。いろんなギミックがちゃんと違和感なく配置されていて、単なるSFではなくきちんとした「物語」になっている。
1投稿日: 2015.03.21
powered by ブクログシリーズ第3弾です! 本シリーズは、 現在までに、長編4編、短編集1編が、 刊行されておりますが…、 このうち、第1~3作は、 「龍機兵」の3人のパイロットについて、 それぞれ一人ずつ、物語の主軸に据えて、 それぞれの過去と現在を交錯させながら、 警視庁特捜部(架空)での任務が、 リアルテイストで描かれています。 第3作となる本作品は、 「龍機兵」のロシア人パイロットの、 ユーリ・オズノフの物語となります。 ユーリの設定は…、元ロシア警察の警察官で、 ロシア警察の腐敗の中で、嵌められて逃亡し、 警視庁特捜部に入隊した、といぅ設定ですが、 警察組織の腐敗に抗ぅ一匹狼的な刑事の設定は、 キャラの立ち位置としては、アクセント的にも、 プロフェッショナル・チームの不安要素ですが、 少しばかり、ウダウダ感がまとわりつく感じ…。 本作品のお話も、それほど意外性はなかった…。 各ミステリー誌の年間ランキングでは、 シリーズの中で、最高の評価ですが…、 正直、ボクの中では、評価は逆かな~。
1投稿日: 2015.01.21
powered by ブクログシリーズ3作目。 新型機甲兵装が売買されるブラックマーケットの探索を行う特捜部。その一画を担うロシアン・マフィアは、龍機兵搭乗員ユーリと因縁のある男だった… 今回はユーリの物語である。元ロシア警官である彼がなぜ警察をやめ、日本で龍機兵搭乗員になったかという経緯が語られる。今までも彼が警察に抱く複雑な思いは折に触れて描かれていたが、その半生は前作のライザと同じく壮絶なものだった。事件を通してユーリは過去の真実と、今は武器密売商人となった幼なじみとの因縁に向き合うことになる。 ラストはそれぞれ見せ場のアクションもあるが、腐敗しきった警察組織の中で真の警官であろうとする男たちの苦渋と失意、そして希望が痛いほど伝わってくる警察小説である。 面白いからほとんど一気読みだったが、中盤のユーリの回想部分が辛かった…
1投稿日: 2014.10.13
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) 警視庁との契約を解除されたユーリ・オズノフ元警部は、旧知のロシアン・マフィアと組んで武器密売に手を染めた。一方、市場に流出した新型機甲兵装が“龍機兵(ドラグーン)”の同型機ではないかとの疑念を抱く沖津特捜部長は、ブラックマーケット壊滅作戦に着手した―日本とロシア、二つの国をつなぐ警察官の秘められた絆。リアルにしてスペクタクルな“至近未来”警察小説、世界水準を宣言する白熱と興奮の第3弾。
1投稿日: 2014.09.29
powered by ブクログこのシリーズで本作を最初に読んだ。 中盤以降の疾走感とだんだん明らかになる真実、人々の気持ちに心揺すぶられる。
1投稿日: 2014.04.26ロシアの「最も痩せた犬達」の物語
毎回、龍機兵搭乗者の過去に絡んだ事件が描かれるこのシリーズ、今回の主役はユーリ・オズノフ警部。いきなり警視庁をクビになったユーリがロシア時代の知り合いゾロトフと組んでの武器密売。まあ何か裏があるとは思いましたがその通りの展開に。まるまる1章分費やして描かれるユーリの幼年時代からロシア警察時代。少年時代のユーリ(警官の息子)とゾロトフ(ヴォルの息子)の因縁。そして日常的に行われる不正に流されることなく誇りを持って生きようとする不器用な青年時代の彼にできた仲間「痩せた犬」たち。そして暗転。3名の搭乗者の中では唯一元警官のユーリ。なので警察小説としての座りは良くかなり警察してます(笑)。 後半、「相似」というキーワードで描かれるユーリとゾロトフの光と影、ロシア警察時代と現在(警視庁時代)がシンクロして最終決戦へ。それまで彼が感じていた疎外感や忸怩たる思いがこの決戦で爆発・昇華します。とにかく盛り上がります。バトルシーンも豊富で突入から最終決戦での「どつきあい」。「機甲兵装」同士のバトリングや飛び道具での殴り合いなど肉弾戦が堪能できます。 「武器密売」という題材をテーマに龍機兵と警察をシリーズ中1番無理なく扱った作品。素直に面白かった。しかしユーリ、泣いたね。
0投稿日: 2014.04.19
powered by ブクログ機龍警察シリーズ、3作目。 今回は龍機兵搭乗要員の1人、ユーリ・オズノフにクローズアップ。元ロシア警察の捜査員であり、無実の殺人容疑を掛けられていたユーリ。前回のライザも同様であったが、あまりに壮絶な過去に言葉を失うほど圧倒された。その壮絶さに対し、ストーリー自体はSFなれど、ロシアの現状を上手く填め込んであって、単なる絵空事と感じさせないのがこのシリーズの凄いところ。また、3人の龍機兵搭乗要員の中ではユーリが一番人間的な弱さを持っているキャラであるだけに、ライザ以上に感情移入もしやすく、展開に胸を打った。今のところ、シリーズの中では今作が私の一番。
2投稿日: 2014.04.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読 1作目は機龍警察の紹介、2作目はライザの過去とIRFのテロ阻止、今作はユーリの過去とロシアの武器密売グループの因縁がメイン。 機龍警察(特捜部)のメンバーの過去と現在進行する事件がシンクロして描かれる構図は過去作と同じ構図。 しかし今回は、武器密売市場時代の恐ろしさとその壊滅をメインプロットとしながら、三つ巴四つ巴の闘いが繰り広げられ、とにかくプロットの巧さに引き込まれる。 ロシアマフィア、チャイニーズマフィア、外事、”敵”、中国、ロシア警察、様々な思惑が絡む。 本当の敵は?そして敵の敵は? これほど多くの伏線やエピソードをばらまきながら上手く回収する作者の手腕は半端ではないし、濃厚な文章には圧倒される。
1投稿日: 2014.04.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シリーズ第3弾、もはや安定的圧倒的エンターテイメントの傑作、面白いのなんのって…賞賛の言葉ナシ、生涯ベスト10に入賞決定。以下意味もないが自分の記録としてツラツラと…完全なるネタバレ含みますのでご注意ください! 過去の作品においてSFとミステリ的本格警察小説の融合に成功しているシリーズである。今作でメインを張るのは機龍兵搭乗員の一人、ユーリ・オズノフ警部である。 小説のジャンルとして「サスペンス」なるものがあり、キリキリと胃の痛むような緊張感を読者に与えることが至上なのだが、その舞台としてタイムリミット(いつまでになんとかしないと誰かが死ぬetc)やら、自然災害(暴風圏の航海やら、大寒波の中の雪山遭難etc)やら様々ある中で、キリキリさ加減半端ナイのが潜入、囮捜査である、今回ユーリはその渦中のど真ん中で活躍することになる。 元警官の彼がなぜ機龍兵の搭乗員にまで身をやつしたか?その過去がフラッシュバック的に綴られるのだが、それも囮捜査に端を発した裏切りによるものだったとは!物語は過去と現在のユーリの潜入捜査を交互に描いていく。この対比と、ユーリの苦悩内面の描写に読者は圧倒される、なんてドMなんだよ!ユーリ! そもそも3人の搭乗員のキャラ付けは当初からハッキリしていたと思うし、自分的にもその色合いは判別容易だった。ユーリは「苦悩」。最も人間的で、だからこそ悩み、だからこそ強くなれる素養を感じていたのだが、見事にユーリ・オズノフ警部の生き様を反映させる物語構成であり、月村氏のリーダビリティのなんと凄まじいことか!(ちなみに姿は「野生」ライザは「虚無」でした) かくてクライマックスにおけるユーリの戦い、そして敵味方が反転するミステリ的結実と、政治的駆け引きと、混然一体となって雪崩れ込んでいくのだが途中で止めることなどできない、ただただ読むしかない面白さなのだ。 いまだシリーズとしての終末は見えてこない、次作「未亡旅団」も刊行された。いったいどうなるんだ?このシリーズ。しかしもう疑いの余地などなく絶対的エンタメの傑作であることをファンは知っていることだろう。 月村氏は刑事ドラマ見てたんだろうな~ユーリのロシア民警時代って「太陽にほえろ」とか「特捜最前線」とか、刑事のキャラ立ちとか、そのままでこれだけで別の物語できそうだし。「痩せ犬の7か条」には痺れた。
3投稿日: 2014.03.06
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「イワンの誇り高き痩せ犬」 ユーリ・オズノフをフィーチャーして描いた第三部。 簡潔にまとめると、ロシアと日本を股にかけた「西部警察」及び「太陽にほえろ」である。 まぁ、無愛想気味なキャラ中心のエピソードとしては随分とコテコテである。しかもノリノリでコテコテである。 またそれが読んでて楽しい。 冬のロシア・東北と寒いシーンが続くので、是非冬にどうぞ。 BGMは「太陽にほえろ」のテーマで。
1投稿日: 2014.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なかなか文庫にならないので図書館で借りました。 機龍警察第3弾!今回は元ロシア警察ユーリ・オズノフ警部のお話。 契約を破棄して警視庁特捜部を解雇されたユーリは、かつてロシアでの幼馴染、今はロシアンマフィアの大物になっているゾロトフと手を組む。 がしかしそれは、武器密売市場を摘発するための囮だった。 父親が警官で、貧しいが幸せだったユーリの子供時代。一方、ならず者の世界からも追放されたどん底の父親を持つゾロトフ。 複雑に絡まりあった二人の因縁は学校卒業とともに消えたかに見えたが、警官になったユーリが無実の罪に陥れられたときに、再び結び合わされる。 何がいいってアナタ!金髪にアイスブルーの氷の瞳、表情の少ないユーリに対して、黒い豊かな長髪、黒曜石の瞳、甘い目元のゾロトフですよ! ユーリの通り名が「灯火(アガニョーク)」でゾロトフは「影(ティエーニ)」ですよ! しかもゾロトフは全身に刺青で、ユーリの左掌には彼に無理やり入れさせられた黒犬の刺青。 萌え! 囮捜査の過程で、ユーリが過去に陥れられた事件の真相も徐々に明らかになっていきます。 自分を裏切って陥れたと思っていた人達が、実は自分を守るために泥水を飲んでいたと知り、自分を暗黒街に引き込んだ相手が、本当は自分を庇護していたと知ったユーリ。 全世界に裏切られたと思っていたけれど、本当は、リーリヤもダムチェンコも九十一分署の皆も、黄も、そしてゾロトフも。皆がユーリを守っていたんです。 なんつーか、腐女子的に言うとまさに総ウケ……。 囮がばれて、旧型の機甲兵で最新型とデスマッチをすることになったユーリ。周囲が最新型の勝利に賭ける中、ゾロトフはユーリの勝ちに賭けます。 二回戦ではクヮン(中国黒社会の幹部。このヒトもお気に入り!)も何気にユーリの勝ちに賭けてきます。 萌え!! そして気力体力ともに限界となりながらも、ユーリは自分の分身、龍機兵のバーゲストに乗り込み、ゾロトフと対決します。 バーゲストの龍骨とユーリの脊髄に埋め込まれた龍髭が連動する! 萌え!!! 萌えはまぁこの辺にしておいて。 最初からふっきれている姿さんは別として、ライザとユーリは機龍警察で「再生」していきます。 ユーリの性格・容姿もお話の流れも、ありがちな設定・展開といえばありがちですが、いいの!龍機兵もユーリもツボだから! 3人のお話がひと通り終わって、これからが「機龍警察」の本ストーリーになっていく予感です。 あああ動く龍機兵をアニメか実写で見たい……!
2投稿日: 2014.01.17
powered by ブクログシリーズ物ということだが、前作を読んでいないが十分に面白かった。警察に代表される権力はどこの国でも腐っているが、その汚辱の中にくっきりと立つ者がいることも信じさせてくれる様な展開。ユーリへの屈折したゾロトフの想いが哀しかった。そして、龍機兵というのは挿絵が欲しいところだ。
1投稿日: 2014.01.07
powered by ブクログパトレイバーのハードボイルド版という感じですが、過去2作より更に完成度が上がった感じで、面白いです。浪花節的なところが鼻につく部分もありますが、SF好きにも警察小説好きにも満足できる作品だと思います。 プロダクションIGあたりがアニメ化すれば、かなり面白いものになるのでは。
1投稿日: 2013.12.31渇きをいやすことはできても、決して酔えない安酒のような作品
前作含め未読だが、この巻だけでも愉しめる。 が、渇きをいやすことはできても、決して酔えない安酒のような作品。文体は短文を多用して読みやすく、脚本を読まされているよう。言葉の微妙な綾もなく、読者が登場人物の心情を忖度できるような余白もない。 最後の「班長はやっぱり班長だったんですね」とユーリが叫んだところで、思わず本を落としそうになった。本を閉じ、カバー裏に「世界水準を宣言」と書いてあるのを見つけ鼻白む。これだったら、『チャイルド44』のロシア3部作の方が数段愉しめるだろう。 読む前は期待していたのに残念だ。
0投稿日: 2013.12.12
powered by ブクログ#読了。機龍警察シリーズ第3弾。、本作ではユーリ・オズノフに焦点をあて進む。オズノフは契約を解除され、幼なじみのロシアンマフィアと手を組み武器密輸に絡むが。以前から小出しに出されていた、ロシア警察のオゾノフの話も面白いが、ラストに進むにつれての緊迫感がよかった。前作のライザ・ラードナーもそうだが、スピンオフ作品として一作になるのでは?
1投稿日: 2013.11.25シリーズの中では一番おもしろかった。
突飛な展開が目立った前作に比べて、うまくまとめられていた。 ロシアの警察についてあまり詳しくないのが幸いしたのだが、違和感なくユーリの心境の変化が理解できた。 今までの作品が最新鋭のドラグーンばかりだったので、ある種俺つええになっていた感もあったが、今回は一概にそういうわけではないということも面白さを増した理由であるとも思う。
0投稿日: 2013.10.05
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とてももえました。 順番からしてユーリさんの出番であろうから、一番人間らしいこの人としては泥臭く戦って燃える展開ではないかな、と思っていましたがやはりそうでした。 が、それはさておき序盤のハラハラ感はすごかった。じたばたしました。 まさかの幼馴染ですよ。ティエーニとアガニョークですよ。そして刺青ですよ。 最後の最後での一騎打ちは予想通りでしたが、キモノ戦は会話がないのが惜しいなあ…もうちょっとこう、フォローがあると良かった。 しかし活躍して日本警察に認められるENDかと思ってたらよもやロシアから来てくれるとは…ユーリさん報われてよかったね!
1投稿日: 2013.08.30
powered by ブクログ第三弾もシブい メンバーの中では、少しばかり弱い印象があるユーリが主役。今回は戦闘シーンよりも、生身の駆け引きが主軸だ。 加えて脇役がいいなぁ。班長もさることながら、最期があっけないのが残念な悪役キャプテンもいい味だ。 全体像もかなり鮮明になってきている。次作は姿が主人公なんだろうが、楽しみだなぁ。 ちなみに、これがブクログ登録 999冊目。次は楽しみにとっておいたあの本にしようっと。 8/15 追記 間違い。これこそが、記念すべき 1,000冊目だった。自分におめでとう!
1投稿日: 2013.08.14
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機龍警察シリーズ第三弾。 今回は元ロシア警察ユーリの過去の話。 最初から最後まで良い意味で漫画的な展開だと感じました。 ユーリは傭兵三人の中で一番精神が安定していないというか、 あぶなっかしい感じがするのでハラハラしました。 しかし一番人間味があるのもユーリで警察への憧憬と過去の経験からの 懐疑心に板ばさみになりながらも最後はまっすぐ前を向く姿がかっこいいです。 今はまだ沖津部長初め謎が多く個人の思惑でバラバラに動いてるような特捜部ですが、もし一致団結するような展開がくるならばユーリの存在が必要不可欠になってくると思うのでユーリには今のまままっすぐ突き進んでほしいです。
1投稿日: 2013.08.09
powered by ブクログくどいようだが、小説はミステリーやサスペンスに限る。ストーリーが現実離れしているほど、ある意味他人事として安心して楽しめるからだ。今回の小説は早川書房出版だ。出版社名を聞いただけで、なにか隠微な匂いとともに、昭和の懐かしさが見え隠れする。講談社や文藝春秋社ではないところが、B級感を感じさせるが、ストーリーはエンターティメントとして一級。話題の作品だというのが頷ける。「月村了衞」、また琴線に触れる作家を発見した。このシリーズをずっと続けて欲しい。
1投稿日: 2013.06.07
powered by ブクログ機龍警察シリーズ第3弾。 今回の主役はロシア人のユーリ・オズノフ。 期待外れ。展開がベタ過ぎ。過去の裏切りの真相や今回の敵、最後のオチすらベタだった。
1投稿日: 2013.06.01
powered by ブクログシリーズ第3弾では元ロシア警官のユーリ・オズノフ警部の過去が明らかになります。現代パートよりも回想パートの方がメインになっているように思える点には少し首をかしげざるを得ないのですが、面白いことに間違いはありません。順番から言うと、次は姿警部の番でしょうか?
1投稿日: 2013.05.16
powered by ブクログこのシリーズは様々なバックグラウンドを持った登場人物たちと、映画のように臨場感溢れた情景描写が魅力。 今作はユーリの人生の絡み合った糸がゆっくりと解かれていく話。 血と雪と痛みに満ちた道程の中で、護られる存在からの脱却を果たした彼がこれからどうなって行くのかが気になる。
1投稿日: 2013.05.03
powered by ブクログ私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ つまらない もしくは趣味が合わない 2013.4.28読了 すばらしいです。 前ニ作も面白かったですが、どこか脚本っぽい感じで、小説としての薫りが無く、今ひとつと感じましたが、今回の作品は、どこがどう変わったとはわかりませんが、脚本という感じは無しに、読み応えのある小説になっていました。 現在の事件のサスペンス感とユーリの過去との絡みも過不足なく、とても良いものに仕上がっています。 まあ、欲を言えば切りがないもので、以前にあった独特なアニメっぽい感じは、薄れてしまっていますね。 まあ、今回の作品が1番良いのは、間違いのないところだと思います。 変なもので、脚本ぽくなくなった本作になって、初めて映像化されたものを見たくなりました。
1投稿日: 2013.04.30
powered by ブクログシリーズ3作目。 一番面白かったかな。 後味も一番良かった。 やっぱり、アニメかなにかで見たいと思う。 特に、この物語はアニメ向きだと思うなあ。
1投稿日: 2013.04.28
powered by ブクログ機龍警察第三作。間に過去編を挟む話の流れは共通してるけど、このユーリ主役のエピソードが一番気に入った。
1投稿日: 2013.04.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
燃えた!これは燃えた!!ユーリとダムチェンコさんの絆が熱い!敵役のティエーニことゾロトフも最後まで最強なダークヒーローでカッコいいし、クライマックスまでの盛り上がりがもうたまらん…しかも舞台は宮城県閖上というリアリティ溢れるロケーション!沖津さんの静かな力強さも相変わらずぐっときます。ユーリの命を救った鈴石警部補の頑張りにも泣けました!
2投稿日: 2013.03.30
powered by ブクログ機龍警察シリーズPart-ⅲ:今回は〈龍機兵〉パイロット、ユーリ・オズノフの過去(モスクワ警察時代)と、武器売買のブラックマーケットを絡めながら、一級の警察小説として展開。前作の首都高速ノンストップアクションのような派手さはないものの、ストーリー的には更に練られた構成です。泣けます。
1投稿日: 2013.03.08
powered by ブクログユーリの過去が紡がれ、物語が展開していきます。 物語の二重構造、関係性の相似と、話の巧さに、 夢中になって最後まで一気に読んでしまいました。 影と灯火、この二人の一つ一つのエピソードが繋がります。 現代で再び相対したとき、二人はどのような感情を抱いたのでしょうか。 それは最後までわからない感情であったのでしょうか。 物悲しくなりつつも、清々しい終わり方で、読後感が良かったです。 相変わらず沖津部長が謎ですね。 続きがとても楽しみです。
1投稿日: 2013.02.28
powered by ブクログ面白いんだけどこの次も、次の次も出るだろうからそこでもっと唸らせてもらえそうだから☆5じゃなくて4。 このシリーズはなにかアクション(アニメ化とか)があれば一気にバカ売れすると思う。実際に面白いし凄い。
1投稿日: 2013.02.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文庫になるまで我慢できずにとうとう読んでしまった。相変わらず物語を読ませる力が半端じゃない。無印は過去と現在が頻繁に入れ替わるのでやや分かりにくかったけど、自爆条項からは過去エピソードがまとまっているので集中できる。あと、やっぱり脚本家出身だからか映像映えするだろうなあという印象。 痩せ犬そこまで魅力的に思っていなかったけど一気に株が上がった……。痩せ犬の七ヶ条……。事件自体はやっぱり前と同じ上層部に巣食うと思われる強大な敵がエンドだけど、過去の闇と決着をつけたからラストシーンがすごく清々しくて、ユーリがんばれ……まっすぐに生きろよ……と震えた。
1投稿日: 2013.02.22
powered by ブクログシリーズ3作目。 今作はユーリ・オズノフが主人公です。 突入班の三人の中では最もメンタルも技術も未熟にみえるユーリですが、泥臭く捨て身で戦う姿が良いです。まさに「痩せ犬」。 冒頭からいきなりユーリが辞職しているという展開になっていて何事?と思うわけですが、今作は作戦が始まる1部、ユーリの過去が明かされる2部、そして現在の作戦も過去の真相もすべてに決着が着く3部と分かりやすい構成でした。 故に展開も結末も意外性はないのですが、囮捜査の緊張感と駆け引きや、機甲兵装による戦闘のおもしろさもあって全く飽きることはありません。とにかくボロボロになっているユーリが可哀想。そして同時にひたむきさが可愛らしくて、ユーリ頑張れ!の気持ちで一気読みでした。 姿俊之とライザは全く違う世界の人という感じがしますが、ユーリはどこか甘さがあって親近感があります。 天才肌の2人とは違い、些細なしぐさや言葉からの堅実な推理は良かったですし、脆そうな精神は人間臭いです。 ご都合主義な感じもするラストですが、清々しさがあり気持ちよく終えました。 しかしこのシリーズはやっと分かり合えた!という人物が次々死んでしまいます。この先大丈夫なんでしょうか。 本作でようやくプロローグが終わったという感じです。次作から本格的に「敵」との戦いがはじまるのかもしれません。沖津さんの過去も気になるところです。
4投稿日: 2013.02.13
powered by ブクログ見開きを使った登場人物の多さに腰が引けますが、読み終わるまで殆ど「これ誰だっけ?」と思う機会は有りませんでした。今回はユーリ・オズノフ警部がメインなんですが、現在の捜査、ロシアの回想がはっきり分かれており思考があっちこっちに飛ぶような展開になってないんです。まぁいつもの描き方と言えばその通りですが。前2作に渡って暗い翳のある屈折したオズノフさんが描かれていましたが、なるほど物凄い過去です。よく挫折しないでまた警官になったものです。その過去と綺麗に決別する為の今回の事件、また上手い具合に過去の事件の主役たちが勢揃いしますが、まぁそれを言っちゃあお仕舞いよ!と言う処でしょう。壮絶な対決で事件は解決、これで3人の龍機兵操縦者の紹介は終わり。個人的には非情の暗殺者、ライザ・ガードナー編が一番かなぁ~。次回から新展開?
1投稿日: 2013.02.03
powered by ブクログ堪能した。文庫化されるのが我慢できずに買ったわけだが、よかったよ。 辛かったなユーリ。まっすぐ生きるんだぞ。
1投稿日: 2013.01.29
powered by ブクログ前作が女性テロリストの過去との訣別を描き、本作では同様に元警官の過去との訣別を描く。多分、次回作は白髪の傭兵ということで話を紡ぎ、最後に見えない敵との戦いを描くことになるのであろう。話としては良くできているが、過去との訣別が、そうそう今の敵に置換されて都合よく、過去の因縁の登場人物が全て現在に揃うかというと、少々、非現実感が否めない。また、最初から物語のガジェットとして登場する人型ロボット兵器と警察小説との融和に必然性が無く、兵器としての火力が圧倒的なだけに、警察抑止力との拮抗性が無いので、何のために警察がいるのか、また、何のために制約が大きい警察でロボット兵器を使うのかが分からない。ロボット兵器を犯罪に使う相手に合わせてということなのかもしれないが、犯罪に使うにしても足がつきやすく、幾ら強くても最終的に逃げられなければじり貧となってしまう犯罪に、投資に見合うリターンが得られそうにないので、知能犯罪には向いていない。物語の飛び道具としてはあるのだが、主役には成りえず、このままでは局地戦の物語になるだろう。脇を固める警察官が最終的に解決に何の寄与もしないのが良く分かる。
1投稿日: 2013.01.27
powered by ブクログ文庫になるまで待つつもりだったのに、サインにつられて単行本購入。 読んでよかった。ユーリ繊細。可哀想萌え。 犯罪の国際化に日本警察がついていけてない、というベースは幾多の警察小説でも使われてるけど、これもまた未来予測の範疇。現実はSFをどこまで超えられるだろう。
1投稿日: 2013.01.04
powered by ブクログシリーズ第3作。「自爆条項」は未読。 SF的な部分があっても、立派に警察小説として読ませます。ユーリのロシア時代のエピソードは、トム・ロブ・スミスの一連の作品を思い起こさせます。
1投稿日: 2012.11.20
powered by ブクログ『機龍警察』、『自爆条項』に続くシリーズ第3作。今回の中心となるのは元モスクワ民警のユーリということで前作、前々作にもまして警察小説色が濃厚。彼の壮絶な過去と現在の事件が絡みあうスリリングな展開から目が離せない。腐敗した組織の中で自らの正義を貫く男たちの矜持にも涙
1投稿日: 2012.10.27
powered by ブクログ警官達の生き様を描いたSFポリスアクションの傑作 ロシアの「最も痩せた犬達」の生き様が涙を誘います。 是非お薦め。
1投稿日: 2012.10.10
powered by ブクログやっぱりすごいわ。機龍警察シリーズ。 今、これほど「次」を待ってるシリーズは他にない。 今回もヤラレっぱなしで一気に読み終えた。 この世界観、空気感、雰囲気がいい。 ここまで、警察小説とSFを質高く融合させている小説は他にないでしょう。 政治や経済も絡んできて、重さも申し分ない。 外交上の駆け引きも、息詰まる展開。
1投稿日: 2012.10.04
