Reader Store
虫と歌 市川春子作品集
虫と歌 市川春子作品集
市川春子/講談社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

293件)
4.5
166
62
24
3
1
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読むたびに色々気がつく…そして味わいがかわる素敵な作品集。 「日下兄妹」「虫と歌」がお気に入り。 …生きてよかった…好きでよかった…この作品集に出会えてよかった…市川春子さんありがとう。 ぜひ〜

    12
    投稿日: 2024.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    細い線、一見やわらかに見えるキャラクター、なのに、度肝を抜く圧巻の世界観。 やわらかな風と思って吹かれているうちに、やがて全て薙ぎ倒される様な。市川春子作品の、呆然の中に不思議なあたたかさを残す読後感に、すっかりと虜になっている。

    0
    投稿日: 2024.09.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    学習マンガリストから。不可思議世界の物語。そしてこの世界観にはこの絵っていう、何だか既視感のある作品。悪くはないんだけど…。

    0
    投稿日: 2024.07.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最近気になっている市川春子先生の短編集。 【虫と歌】 虫や植物を題材にしている。 個人的に好きな話は「ヴァイオライト」 飛行機の墜落事故の生き残りの少年みらいと雷の特性を持つ少年すみれが出会う。最後、みらいと離れてしまったすみれが女の子の姿でみらいを探し続けるんだけど、なぜ女の子の姿で現れたのか解釈が難しい。

    0
    投稿日: 2024.02.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    市川春子先生は宝石の国で知りました。絵柄やお話のファンタジー感が好きで購入したものです。 どれも素敵な話で、読み終わりたくないな……とずっと思っていました。記憶を消してもう一回読みたい!!

    0
    投稿日: 2023.12.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    曲線が多いのでふわふわして見える。 人物の書き込みが少ない。それになんかシャープで洗練された、骨って感じの書き方でなんかかっこいい。いい意味で人間味を感じないというか。 筋肉とか自然物の描写が細かくて人物画とのギャップで謎のリアリティ?世界観?が生まれている気がする。 筋骨隆々って感じの男の人が出てこないのはなんでだろう。タイプじゃないのかな。セーラームーンとか少女漫画に出てきそうなくらい華奢な人物しかいない 個人的にはヴァイオライトが好き。 雷の化身的なにかが脆い人間を哀れに思って助けようとするけど、結局主人公はそれの輝きで焦げちゃうってオチ。 けっこうシビアな内容なのに会話がコミカルかつ詩的でテンポよく話が進む。ちょっとわかりにくい 市川春子さんは見せたいものがクリアーにあってだから話の構造や流れにスッキリしているのかもしれない。 砂糖の下りはどういうことなんだろう。 未来はなにしようとしたんだ。 食べてる?砂糖を?すみれの手を食べた? 触れ合おうとしたのかもしれない。 超自然的ななにかと、でもお互いに触れ合うことができないのが切なくて、悲しくて て感じですごくエモい。最高!

    1
    投稿日: 2023.05.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    SF 非生物の生物化。 消えるとわかってるもの、人の寿命とはサイクルが違うもの。 だから切なさが生まれる。

    2
    投稿日: 2022.05.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日下兄妹の話がとても気に入っています。この話なら子供に読み聞かせれるかと挑戦しましたがまだ少し早かったようです。市川さんの作品はどれも好きですが個人的には虫と歌がお気に入りです。

    4
    投稿日: 2021.12.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ちゃんと読まないとなんというか逃してしまうんだけど、面白い作品だった。 星の恋人、が結構好きで、設定がよかったな。なんとなく全体的に寂しい感じがするのはなんでなんだろう。

    1
    投稿日: 2021.11.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     不思議で寂しく、とても綺麗なお話の詰まった短編集でした。    なんとなくの想像ですが、どの作品も出会いと別れをテーマの一つに据えて描かれているような気がします。 それがただ悲しいだけのものではなく、残った人の心に一生残り続けるような出会いと別れ、そんな印象を受けました。  絵が綺麗やぁ。

    2
    投稿日: 2021.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    もしかしたら、私は博物館に来ているのかもしれない。 繊細な愛に、魅了される。 これは、見ないと損をしてしまう。

    3
    投稿日: 2021.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    奇想天外かつ、ちょっとしっとりした作風。 数少ない短編漫画の佳作だと思う。 もっとさっぱりしたのがいい人は九井諒子の短編集や「世界八番目の不思議」などがいいかも。

    2
    投稿日: 2021.06.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    科学的で詩的な短編集。SFのような展開では専門的な言葉で描かれていたり、生命の不思議さを詩のような雰囲気で描かれていたり。とにかく不思議でとんでもなく想像力豊かな作品でした。指から生まれる話、部品が妹になる話、虫が人間になる話など普通ではない物語があり、そこに切なさに似た何かを感じました。1%入るギャグのセンスとシンプルな絵も味があって好きです。ただこれ一度や二度読んだだけじゃ私の頭では理解できません。奥が深い作品で、読む人を選ぶと思います。何とか読み解きたいので一生かけて読もう。

    1
    投稿日: 2020.11.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    各話、優しさを感じる面があるが、草花や虫等、小さな生物の営み、海や星それらが持つ美しさに人間が組み合わされた数々の物語に生命の儚さや脆さを感じ、胸が締め付けられるような読後感があった。

    3
    投稿日: 2019.11.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この世界観、妙に印象に残る。あっさりしてるのにインパクトがある。ファンタジックでSFでシュール。ただ、キャラの描き分けがわかりづらいところがいくつかあった。

    1
    投稿日: 2019.11.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    こっちも読み返し。好きなのはヴァイオライト。 人と人外の関係性が面白い作品ばかりだが、誰が人か誰が人外なのかが最後まで気を抜けないので面白い。

    2
    投稿日: 2019.10.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    個人的5月必読書「星の恋人」毎年5月に必ず読んでるので今年も!滑り込みセーフ。何度も読んでるのに未だに発見がある、恐ろし素晴らしい…

    2
    投稿日: 2019.06.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    決して上手な絵ではないのだけど、「余白」の描き方がとんでもなく巧い。 その「余白」はコマ上のそれだけではなく、物語としての「余白」も含まれる。 「語らずして語る」という演出を、高いレベルで実現しているなあと感嘆した。 アフタヌーンに載った作品を初めて読んだとき、その高い表現力に圧倒された。 短編集としてひとまとまりになると、その才能の凄さにただ平伏するしか無い。 「お話」を「物語る」という才能とはどういうものか、本作品を読めば理解できると思う。

    1
    投稿日: 2018.11.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    シンプルな絵柄ゆえに、くっきりとした陰影と余白が多くを語る漫画。すごいわ……。ウットリしながら読みました。「日下兄妹」がお気に入り。

    1
    投稿日: 2018.10.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ジャンルはSFだろうか。 この作者はキャラクター重視の作画で、メカは登場するが綿密には描かない。 女性作家故に機械には関心がないのだろうか。 この作品集のテーマは「人と人外の疑似家族」ではなかろうか。

    1
    投稿日: 2018.01.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2017.10月。 虫と植物のSF的な不思議の世界。なんていったらいいか、言葉にするのが難しい。でも何かこう、響く。純粋で残酷で美しい。 .

    2
    投稿日: 2017.12.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    奇想が詰まった短編集。 どれも「どうやったらこんな話思いつくの?」という意外性に溢れていてセンスオブワンダーが光るアイディアに唸らされる。 自分の指から生まれた妹に恋する少年とか虫の弟とか聞くと「?」「??」なんですが、読んでるうちにその優しくあたたかく少し哀しい世界観に引き込まれる。 設定は突飛だけど作中で描かれるのは人と人に似て非なる異形の触れ合い、魂の交流。友情だったり恋愛だったり家族愛だったり形は様々だけど、どの話でも重要なキーとなるのは誰かを慕い愛する人の想い。 特に印象に残ったのは表題作「虫と歌」。 虫から変異した弟がある日突然やってきて家族の仲間入りをするが…… ほろ苦く哀しい読後感。 最後の場面、机に突っ伏して苦悩する長兄の姿にどれほど胸を打たれたことか。 四季の移り変わりを切り取った場面が静かで美しく描写が淡々してるだけに、余命を知った上での選択が胸に迫りました。

    2
    投稿日: 2017.08.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    市川春子さんの作品の、漫画ならではの表現。本当に凄いなぁと思う。 前回読んだ時はあまり漫画に慣れてなかったのか若かったのか、ところどころで意味を解することができてなかった部分があった気がする。 今、やっとしっくりくる形で読むことができて、地味に感激している。

    2
    投稿日: 2017.07.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    悲しい 寂しい だけど愛おしい。 噛み締めるほどじんわりと胸に響きます。 (2009年12月6日)

    2
    投稿日: 2017.04.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    作品集としてはこちらが先で「25時のバカンス」が後になります。本来であれば古いものから読むのですが、訳あって今回は順番無視です。 25時のバカンスに漂う雰囲気が「海」・「冬」・「月」なら、こちらは「大地」・「春&夏」・「太陽」といったところでしょうか。 あちらは表紙の加工も海ぽかったのに、こっちは表紙をめくったらバッタとかカマキリとか見えて見なければよかったと思いました。 4話おさめられていますので1話ずつ感想を書きます。 「星の恋人」 「宝石の国」ではわからなかった著者の世界観というか作品の方向性を「25時のバカンス」で悟ったので、こちらも間違いなく何か爆弾が仕込まれているに違いないと用心しましたが、突然の腕を鎌で切り落とすという展開にやはり思考が一瞬停止しました。 パパが「宝石の国」の金剛先生みたい…!と思ってドキドキしたのですが、こちらは眠そうではありませんね。 つつじがホットサングリアを飲んでるコマが好きです。 「ヴァイオライト」 このお話、何度読んでも意味がわからない…。何かの物質、鉱物の名前?と思ったのですが、造語なんでしょうか。すみれ(violet)と光(light)を混ぜたのかな? 以下わたしなりの解釈です。 MIRAI AIRLINEという航空会社を経営している両親の元に生まれた未来くん(会社名はもちろん息子の名前から付けた)は修学旅行のため、お父さんがパイロットで機長、お母さんがCAを務める飛行機に乗っていた。 ところが人知を凌駕する存在が小指を引っかけたために雷が飛行機に直撃し、飛行機は空中で破裂。未来くんは空中に投げ出されてしまう。自責の念に囚われた人知を凌駕する存在は未来くんを救うべく、人に似せた偽物(天野すみれ )を作り出し未来くんと行動させる。 未来くんを何とか灯台の近くへ導いたすみれは役目を終え限界がきたため、人としての姿を保てず消えてしまう。 しかしもう力の残っていない未来くんはよろめいて崖から落ちかけてしまう。すみれは最後の力を振り絞って何とか未来くんを助けようとするが助けられなかった。 …しばらくの後。 またもや人知を凌駕する存在はくしゃみをしてしまったか何かで嵐を起こし船を難破させてしまった。そこで再び生き残った人間を導くべく同性の偽物を作り出すが、すみれとしての記憶が残っていた彼女は未来くんを探し始めるのだった。 おわり。 お砂糖をこぼした理由は何だったのだろう。 「日下兄妹」 前半、男子高校生のやり取りが面白いですが、一転後半は切なくなって泣きそうになってしまいました。 ヒナが肩を治すと言った時、ユキが「肩はいい。10年かかって壊した」と答えるのがなぜかとても好きです。 きっと最後はこうなるとどこかでわかっていたのに、やっぱりヒナが消えてしまうのは悲しかったです。 ヒナが何を考えているのか、きっとこういう顔をしているのだろうな、というのが表情がないのにわかるというのが不思議です。 キティちゃんに口がないのは、口があると表情が決まってしまうので、人それぞれが好きに表情を解釈できるように敢えてつけていないと聞いたことがありますが、それと同じなのかもしれません。 ハラと別れる時に自分が剃った頭にマキロンを塗ってあげるヒナ優しい。 トイレに閉じこもったヒナを誘い出すシーンは天照大神が岩戸に隠れてしまった時と同じですね(笑) 「虫と歌」 表題作です。いちばん好きかもしれない。 シロウが死んでしまったときも悲しかったのですが、やっぱり歌が死ぬと分かった時が悲しかった。いや、歌も人間ではないのだとわかった時がショックでした。 詩が大学に行きたいと言った時、晃はどういう思いでやってみろと答えたのでしょうか。本当にそうなったらいいな、という気持ちだったのかたぶん無理だろうなという気持ちだったのか…。 気になるのが晃のことですが、彼は本当に人間なんでしょうか。最後、机の突っ伏していたのは泣いていたから?寿命で死んでしまった?絶望して自殺してしまった? 恐ろしいと感じるのは決して暴力的なものに対してだけでないのだと思い知らされた感じです。 ずっとあると思っていた日常が、その先の未来がないとわかったときに感じる絶望とそれらを実際失った後の余韻に漂う虚無を描くのがこの人は巧すぎる。

    5
    投稿日: 2016.01.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「星の恋人」 自分の指から別の人ができるとは思わないわな。お父さんがイケメンです。 「日下兄妹」 一番好きかも。妹が欲しくなるお話。 「ヴァイオライト」 ラストがすっきりしないかも。ん〜〜〜?とちょっと考えるお話。悲しいお話。 「虫と歌」 世界がこうしてできていたら面白いかも。 と思いつつ、真実を知ってしまうと、悲しさと理不尽さに悲しくなってしまう。

    1
    投稿日: 2016.01.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めて読む作家さんですけれども、割かし良かった! かと存じます…社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー 色々な短編が入っているんですけれども、タイトル通り、昆虫やら花やら…ともかく自然に関わることが出てきて喋ったり踊ったりするような? 若干ファンタジー要素も含んだ作品群だと思うんですけれども、個人的にはファンタジー要素というのは苦手なんですけれども、これは割かし早い段階で馴染めましたかねぇ…。 ↑ファンタジー要素はあるんだけれども、根は地面に…というか現実に下ろしてるよ、みたいなところが僕の気に入ったところでしょうか…思わず涙してしまうやうな…そんな場面もあったかと思うんですけれども、感受性が鈍磨しているせいなのか、僕は泣けなかった… ヽ(・ω・)/ズコー まあ、再読必至の本だと思います! 一読しただけだと絵がちょっと分かりにくい? というか、あまり見慣れないタイプの絵なので混乱するかと思います…ので、やはり再読を…さようなら。 ヽ(・ω・)/ズコー

    0
    投稿日: 2015.10.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白い!!二度読みで更に面白味がましたような 表紙もすっごい凝ってらっしゃるなぁ・・・ 表題作の虫と歌が一番好k いや、全部好きだ!

    2
    投稿日: 2015.08.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    こういうSF作品ほんとにいいですよね。 どれも奥深く味わい深くて読み応えたっぷりでした。 ヴァイオライトと虫と歌が特にお気に入りです。

    1
    投稿日: 2015.07.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とても深い物語ばかり。好きです。 根底にあるのが、人の愛の物語な気がする。優しさと切なさが苦しい。 根からの悪人が出てこない。でもだからこそ、なんだかやるせない。 大切にします。

    1
    投稿日: 2015.07.18
  • 特別製のニセ物たち

    市川春子さんという作家の特徴なのかもしれませんが、全ての話に共通しているのは生と死を描いたファンタジー。物語には様々な擬人達が登場するのですが、彼らが発する言葉や行動は胸に深く刺さります。1頁1コマで描かれた結末がその先を読み手に想像させ、余韻に浸れる素敵な作品集です。

    0
    投稿日: 2015.04.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【印象】 ぬめり。 【類別】 短編集、全4編+α。 ファンタジー。 【脚本等】 ぬるっとした感触。 【画等】 線の少なさ。でも背景は割と描く。

    0
    投稿日: 2015.01.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人のまねの出来ない科学的発想と軽やかな描線、人を喰ったキャラ、そして真面目な生命の謎に対する探求である。社会性がほとんどない分、その射程は遠くまで届くだろう。

    3
    投稿日: 2014.12.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    話はサクサク進んで読みやすいのですが、理解が難しいです。。。でも何度も読み返すうちに慣れていき、理解できた時の嬉しいさは言葉にできません

    5
    投稿日: 2014.12.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    きれいだった。話がわかりにくいのとコマはっちゃけてるとこがうちの理解力ではつらいけど。すきだ。虫を作る話がいちばんすき、かな

    1
    投稿日: 2014.09.23
  • 面白いけど好きじゃない

    コマ割りが独特でセリフもわざと少なくして、線も必要最小限、無駄のない、フランス映画のような雰囲気です。 内容は日常にSFを織り交ぜた感じ。 発想も変わっていて、よくこんな話思いつくなあーと面白く読みました。 けど、好きじゃない。 だいたいが人間が人間じゃないものに好かれる話なんですが、献身的に好かれるというのが都合がよい気がして、気の毒な気がして、作者の妄想につき合わされている感じがして、私はだめなんだと思います。あと、いちいち痛そうな描写が出てくるのもちょっと苦手。

    0
    投稿日: 2014.09.23
  • 不思議な感じのお話のつめあわせ

    虫と歌はSFチックなお話の詰め合わせです。 「えっ、どうしてこういう設定なの??」と思ってしまうような普段考えもつかないようなストーリーが楽しめます。生物系の科学的なお話が多めです。 絵のタッチはサンプルで確認する方が良いと思います。最後まで読むと「いい作品に出会えたー!」という充実感に浸れます。 すてきだなと思えたら、25時のバカンスもきっと好きになると思います。

    0
    投稿日: 2014.09.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    友達から借りて読みました。 とっても不思議。最初の「星の恋人」を読んだ時はどういうこと?と思って何度も読み返しました。あとの方になってこの独特の世界に慣れたので、最後の「虫と歌」なんかはすんなり理解できたけど、やっぱり不思議。 想像力のとぼしい私には「ヴァイオライト」がどうしてもわからなかったのが残念なところです。。もう少しヒントが欲しいです(笑)

    1
    投稿日: 2014.08.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日下兄弟、が一番分かりやすく好きになりました。何度も何度も読んで他の話も理解できてきた、かな。 表題の『虫と歌』が非常に切ないです。 でも暖かいです。 全体的に会話のテンポが良い。

    1
    投稿日: 2014.07.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今までに聞いたことのないようなセリフ回しなのに妙にしっくりくる 必要最低限の線で書かれた人物たちが必要最低限の言葉で重大なことを軽く喋ってしまうシュールさ 作中の言葉を借りるならば市川先生の漫画は99%の見えないもので構成されてて残りの1%がこちらに向かってキラキラと光っているんだと思う

    1
    投稿日: 2014.05.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    先に宝石の国で市川春子にはまって、既刊の作品集を二つ購入。まずは美しい装丁が目を惹きつける。作品集から入った人は短編がいいという人が多いようだが、長編にも十分な魅力は備えていると思う。 収録作品の中では日下兄妹が一番好き。たぶんそれは、おまけの書き下ろしを除いた中で、コメディー的な要素が強い上に、最も理解しやすいストーリーであるからだろう。もちろん理解しやすいといっても単純なストーリーではない。そして読後には涙腺が決壊した。 自分は高野文子作品を読んでおらず判断できないが、手塚治虫作品に似ているとは思う。それは、作品の根底に命を取り上げていること、人と人ではない知的生命体との物語であること、「人」が必ずしもすべて正しくはないこと、誰もが分かるようなハッピーエンドで物語が終わらないこと、といったような点が共通しているように思われる。 収録の4話は、すべて登場人物(人ではなくとも)達が深く静かな孤独を抱えており、それと向き合う物語である。 以下、各話考察。未読の方は、先にマンガを読むことを推奨。 星の恋人 さつきはつつじに一目ぼれをしたように見える。さつきとつつじは、植物としては似た者同士。同じように物事を考えている場面が描かれており、つつじはさつきが自分のことを好きなのがよくわかっていただろう。 そして、その二人の思いを叔父さんもわかっていながら、ただ静かに見守っていたのだろう。 また、つつじが自らの「枝」を切り落とした際、叔父さんが涙して口付けをしている場面が、さつきの視点で描かれている。 真黒なトーンでこぼれた涙が白く抜かれている。さつきは叔父さんが泣いているということしか「理解」できないということ、なおかつ、叔父さんはこの先、いくばくかつつじが記憶を失うことを知っていたと読める。 そういう事態となっても、叔父さんはさつきを責めず、ただ受け入れる。剃髪している叔父さんが「僧侶」の役割をも担っているからである。 ただ、後につつじが「小さくなる」まで剪定したのは、 自分との記憶を失っても、さつきとの記憶を持たせたくないという気持ちもあったのかもしれない。 このマンガ、市川春子版のブラックジャックではないかと思う。 叔父さんとつつじは、ブラックジャックとピノコの関係に相似しているといえる。命を生み出した(救った)点で親娘であり、最愛の恋人(妻)であり、常に寄り添う母でもある。そして、再婚する母に捨てられ、庇護を必要としているさつきは、ブラックジャックに助けを求めに来た患者である。 そこで恋をして、失恋して、新たな家族を得て、新たな恋を見つけ、きっと幸せを手に入れられる… それは、叔父さんが剃髪した僧侶の姿をしていること、 切り落とした「枝」の上に仏画が掛けられていること、 水につけている器が、蓮華(仏の座)に似ていること、 といったことから、枝は仏が救いを差し伸べる「手」であり、その手を取るのはさつきであると約束されているから、これは救われる物語と言えよう。 記憶を失ったつつじがさつきに「はじめまして」と言った後、真黒な8ミリフィルムが描かれる。これによって過去が清算されて新しい生活が始まったことを示す。 手術が終わったのである。 話は変わるが、この「星の恋人」から「宝石の国」へ受け継がれているアイデアがいくつか見受けられる。 主役たちを見守る僧侶役や「仏」の登場、失った体の分だけ記憶が失われる、といったこと等が挙げられる。 ヴァイオライト 最初は「静電気」かと思ったw 収録されている中で、最も理解しがたい作品には違いない。読解のポイントは扉絵と、「ちょっと小指を引っかけただけだぜ?」のセリフ。 未来は、名前に反して「命は」助からない。 「早まるな」「左手が変だ」というセリフがそれを暗示している。怪我をした左腕が化膿したのか、高熱を出していたのだろう。最後にフラフラしてまともに歩けず転落してしまう。 そして、すみれは「本来の姿」でとっさに手を差し伸べてしまうが、人間にとってそれは耐えられないほどのエネルギーであったため、未来は燃え尽きてしまった。 すみれは「未来を失って」しまった。 悲嘆にくれ、気持ちをかき乱され涙したため、それが嵐を呼び新たに船を沈めてしまった。すみれは、再び「崩れてない」人間を一人助けようとする。 それは失った未来を求めるかのように。 「でも灯台がちかくてよかった」というセリフが示すとおり、灯台に行けば助かるという設定となっているようだが、未来といた時は、「海だ」とは言っても「灯台」という言葉は出てこない。 そして「灯台」にはそこだけ天から光が差し込んできており、まるで「教会」のようでもある。灯台は教会に見立てられており、そこは天から祝福された約束の地、 救いがもたらされる安息の地であると示唆されている。 未来は安息の地である灯台に至るまで、すみれと行動を共にした。すみれのことを当初は「相性悪いな」と言っていたが、その後「おまえいなかったらとっくに死んでたな」「おまえが言うならそうだろう」と変わり、すみれが仮の姿を失う時には「助けて 神さま すみれ」と、すみれを神と等しいものと認識した。 すみれを見失った時の「先を見に行ったんだな」とは、 安息の地の灯台に向かって行ったということとともに、未来がこれから訪れる「未来」を見に行ったという意味をも含ませている。 転落時に本来の姿でのすみれの顔を見たときに、神に等しいすみれが実は「なんだそこにいたのか」「すぐ そば に」と未来が気付いたことで、未来には「神は常にそばにいる」と提示される。そしてまた、すみれの姿も神のような姿で描かれている。 この時点で未来は命を失っても、神と共に、すなわちすみれが先に見に行っている天国へ行くことができた。 未来は救われたのである。 一方のすみれは、欲しいものを得ようともがいても、けして手に入らないと描かれているように思われる。 すみれが求めていたものは、一人ぼっちの寂しさを埋めてくれるものであろう。 それは、物語当初ではなんでもよかった。 未来に対し、「これで二人のありがたみを教えてやるんだ」というスタンスであったことがそれを示す。 しかし、それも未来の様に最後には「なんでも言えなんでもする」と変わっていく。すみれにとっても未来が大切な存在に変化していったことがわかるが、とうとう仮の姿を保つための材料が持たなくなり、本来の姿では手に入れようと触れれば燃えてしまう。まるでギリシャ神話のミダス王の様に。 これはすみれに課された呪いといってもいいかもしれない。 なぜ呪われたのか? 「悪かったとは思ってるよ」とすみれはつぶやいているが、物語の発端が「わざと」した行為だったと考えるとつじつまが合う。未来をあそこまで助けたのも罪悪感が手伝ったのだろう。 いつしか「あそこまで運ぶ」ことができれば、すみれにも幸せが訪れるのかもしれない。この物語の中では、すみれの願いはかなわないが、女の子が登場することで、 いつか救われる可能性があることも示されているのである。 最後に砂糖の絵で終わっているのも、二人の今後を暗示している。「Have a nice trip」の言葉は、二人のこれからにかけられている。 遭難時の行動食になる砂糖を、独り占めできる状態にあったのにせず、すみれに託そうとした未来には、文字通り天国へのよい旅をと。「甘い」気持ちで「苦い」結末を招いたすみれには皮肉をと。 最後に、タイトルの「ヴァイオライト」について。 表面的には「命の光」とか「命ある光」というように思え、すみれのことを指しているのかと考える。 だが、このタイトルは、ちょっとしたアナグラムかもしれない。 すみれの英名「ヴィオラ」の文字がタイトルに含まれている。そして、ヴィオラを除く残りは「アイト」である。 つまり、「愛とすみれ」の意味をも持たせているのではないか。 このマンガは、すみれが愛を探す物語だったのだ。 結論がBLにww ちなみに、「すみれ」と名乗ったのは、未来が名乗ったときにたまたますみれの花が目に入ったからで、「天野」は文字通り。 日下兄妹 読み返すたびに涙が溢れ出てしまう。とても外では読めない一話。 ヒナは古道具屋に置かれるくらいの和箪笥のねじあてだったので、人型に変態していくにあたり、おそらく箪笥が作られた時代のからくり人形の構造を模しているようだ。服を着たばかりのころは脚が4本のままであったが、やがて2本となり外に出られるようになった。 それから夜に流れ星の絵のボールで野球をしたことでヒナの正体の、またホームランを打つことで、返らない、帰らない、を暗示。 図書館で宗教の本を読んだ最後には、すらりと手足が伸び、体つきも「幼女」から「少女」に変わっていた。 「幼女」は、家族の誕生を表す「天使」の役割であった。一方「少女」の形をとることで、人を救うことができる「女神」となり、「永遠に お兄ちゃんのこと好きよ」という言葉に釣り合う「女」となってユキテルと一緒になれたのだ。 ヒナにとっては、「とてもきゅうくつ」な場所から出してくれたユキテルに恩返しをすることが目的だったが、「妹のつきそいで」とユキテルがヒナのことを家族と認識し始めたことで、ユキテルを愛し始めたのだろう。 恩返しにユキテルの願いを叶えることを選び、文字を覚えたり、服を着たり、料理をつくったりとヒナが感じた「願い」を叶えていった。 だが、ユキテルの本当の願いは、「次は間違えない 全部捨てて ひとりきりではじめから」「いつも星に願った」将来有望なピッチャーであっても束縛の証である野球からのがれ、自由になることだった。 そのために「必死でやれば」肩が壊れ束縛が「壊れて自由になれる」はずだった。特殊な家庭環境から来る「バーカ 俺はひとりがふつうなんだよ」という孤独感を埋めることだった。 しかし、ヒナの成長に伴い、「妹のつきそいで」「ふたりか」「でも妹を捨てることはできない」「ひとのくずとほしのちりの兄妹」と、自らヒナの存在に家族を見出し、願いを叶えてしまっていた。 図書館での「妹のつきそいで」という言葉でヒナはそのことに気付いたのだろう。同時に、そこで「うで」が壊れていることを知った。 それから、ユキテルのおかずを持つ手がふるえたり、ヒナのあたまをなでる手がふるえたりと、ユキテルの調子が悪いことに気付いていく。 だが、ユキテル自身は肩をなおしたいとは思っていない。肩を治したいのはヒナの願いである。 ヒナの願いをユキテルの願いとするために、宗教の力を借りようとした。宗教の本を読んでからのヒナのセリフは「声」にはなっていない。 それでもユキテルの願いは変わらず、結局ヒナは自分の願いとユキテルの願いを両方叶えるため、あのような形をとったに違いない。 そして、最後におばさんに早く言えと怒られたことで、 実はすでに気付かなかっただけでユキテルには家族がいたんだと、青い鳥のような終わりとなった。 ユキテルは幸せに気付いたのである。 虫と歌 「居場所を失った昆虫が人にカモフラージュする可能性」という発想をする市川春子はすごいと思う。とても思いつかなかった。 歌の視点で物語が進んでいくため、歌が主人公と思っていたが、実は晃兄の物語だった。 ある意味、生産ラインから見た企画研究ラボの苦悩の物語でもある。 4話に共通するテーマ「孤独」をカギとすると、この物語ではまずシロウが孤独に見える。 深海深くに沈められて、一人でずっと海を見つめていたシロウは確かに孤独だった。 しかし、うたが「すべての新作には」と気付いたように、帰巣本能に従って生まれた家に戻った結果、シロウの孤独は、うたと出会うことで救われた。バッタとカミキリムシという「草食」同志で惹かれあったのかもしれない。(一方のハナはカマキリで「肉食」なので怖かった。晃が「偏食は直んなかった」といっているのも、元の昆虫の食性が残ってしまったということを意味している。) 物語の途中で寿命で亡くなってしまうものの、「ずっと海にいなくてよかった」という一言が、幸せな生を送れたことを示している。 では、うたはというと、最初から最後まで晃兄がそばにおり、シロウやハナとも一緒の時を過ごしている。そんな中、自分も昆虫かもしれないと気付いたのはそう遅くはないはず。 物語中では、シロウが家に来た時、2階に飛んで行ったシロウに対して、普通の人間ではなし得ない2階の高さのとび蹴りをみまったし、俊足をかわれ陸上部にスカウトされていたり、他の「人間」とどこか違うとわかるだろう。倒れた時に体温計の電池切れと自身の電池切れ、すなわち寿命が重なって見えたのだ。 シロウとの出会いを経て、大学で昆虫の勉強をして兄を手伝いたいとまで考えていたのは、自ら最後に「生まれてよかった」と伝えたように、終始幸せであったからだろう。 さて、そこで晃である。晃兄はいったい何者なのか? 「新種の昆虫を生み出す」という「変わった仕事」をしている「人間」の様であるが、気になるのは「クライアント」との関係である。 「クライアント」と呼んだ友さんとは何者か? シロウが亡くなる時に突然現れ、「今日だとは言わなかった」「お母さんよ」「特別だから迎えに来た」というセリフがあてがわれた上、シロウの死亡時刻の確認をしている。 うたに対しては「今あなたが願っていることはなにひとつ叶えてあげられない」と、うたがどんな願いを持っているのか、まるですべてわかっているかのようである。 そして、その言葉を伝える直前に、シロウは「消えてなくなっている」。 また、晃兄がまだ名前が無いころのシロウの取り扱いについて、友さんのところに相談にいっているが、そこはまるで天国かの様に、雲間から太陽が見え隠れしている情景が描かれている。 そのような言動や経緯から、友さんは「命を司るもの」であると推察される。 そして、それは誕生のみではなく、死も司っている。 シロウを消したときの友さんの影は、あたかも死神の影のようであるし、死の間際に訪れ足元に立ったのも死神を連想させる。 ただし、友さんが訪れた時には、天から後光が差しており、友さんが天から降りてきた高貴な存在であることを示す。シロウが消えたのは友さんが「迎え」たからであろう。 「白烏」と名をつけられた時点で、シロウは神使の性格をを帯びたのだ。うたが与えたジャージのマークが鳥であったのもそれを暗示している。 倒れた時には凶兆を示す形でカラスが描かれているが、 「特別だから迎えに来た」のは、シロウは他の新種の昆虫の様にはならないため「特別」だからだ。「子」として友さんの「世界」に迎えるのではないだろうか。 友さんは「生と死」を両方司っている神の様な存在なのである。 そんな友さんのことを、晃兄は「クライアント」と言っていた。しかし、顔を合わせた時には「友」「コーちゃん」と呼び合い、独白時には「おまえにとってはたかが昆虫実験」とおまえ呼ばわりもしている。 つまり、この二人は対等な関係にあるといえる。 晃は、特殊な仕事をしているただの人間ではない。神の様な存在の友と対等である存在、つまり晃も「新しい生命」のデザインをする神の様な存在なのだ。 晃は「人間のいる世界」に釣り合ったデザインを作るために「人間のいる世界」に住んでいるのだ。そこで市場リサーチ、デザイン、実験研究、経過観察を行い、次の「新しい生命」作りにそれを生かしている。 一方の友は「人間のいる世界」とは違う世界に住んでいる。晃のデザインした「新しい生命」を生産する工場、リサイクルする工場の役割を担っているからだろう。 二人は対等な関係、補完しあう関係だからこそ、晃は友さんのいる場所に行くことができるのだ。そこは「特別な」場所で誰もが訪れることはできないだろう。 (突然晃が顔に怪我しているように見えるが、この場面は過去の回想で、おそらく海に沈める前のシロウがあばれたのだろう) 最後の晃の独白で、幸せそうに見えていた晃兄が、実は深い悲しみを背負っていることが分かる。 きっと、生み出した生命を一つ一つちゃんと愛したことで、より深い悲しみを抱えていき、実験を繰り返すたびに愛したものを失う孤独感が再生産され続けているのだろう。 デスクの上の窓が監獄にはめられた鉄格子を連想させ、 晃はその悲しみ、孤独からは逃れることができないことを暗示している。だから電話がかかってきているのだ。 晃の涙は、愛するものを失う前での「崇高な目的、大いなる目的」の虚しさを内包している。 戦争で子を失った親を前にして、愛国心を叫ぶ行為に似ているのかもしれない。 この作品の中で、ただ一人救われないのが晃なのだ。 残念ながら、暖簾の模様の変化の意味と、「しらない ちがう うたは同じって」のセリフの意味するところが理解できなかった。 読み返すたびに新しい発見ができる作家なので、いつかわかる日がくるだろうか。

    12
    投稿日: 2014.05.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    残酷で、後味は決して良くないのに、それでいてどこか優しくて、折に触れて読み返したくなる。 そんな不思議なエピソードばかりの短編集。 個人的には「日下兄妹」が一番好きです。

    1
    投稿日: 2014.04.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    特に日下兄妹が大好きです。ヒナの成長や図書館の本棚などの細かな描写(仕掛け)に胸を打たれます。「お兄ちゃんのことすきよ」というセリフに号泣しました。他のお話も大好きです。静かで淡々としているけれど切なさや面白さをしっかりと書いていました。

    1
    投稿日: 2014.04.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    漫画です。 短編集で読みやすい、なのに全然わからない。 わからないからこそ心にずっと引っかかって、何度も読み返して自分の答えを考えるのがすごく楽しい。 キラキラしていて残酷で「わからないけどよくわかる」という不思議な体験ができた本です。 人も食べ物も人じゃないものも描き方にあまり差がなくて、食べ物が食べ物に見えずおいしそうじゃないところもすごく良い。 ネジあてがもうかわいくてかわいくて。メガネのシーンも切な過ぎです。

    2
    投稿日: 2014.03.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この間続き物の第一巻を買ってイマイチ自分には合わないなあと言ったら友人が短編が良いよ、と勧めてくれたので借りてみました。面白かったです。 登場人物が少ない方がこの人の話、解りやすいし後に残るインパクトが強くなる気がする。物凄いセンスだな、と思います。 アンハッピーエンドのようなハッピーエンド、暗く重い題材の割には明るくどこかひょうきんな登場人物たち。バランスがすごいな、と。セリフとコマ運びと見せ方のデザイン性が独特でかっこいいなあと思いました。面白かった!ので他の短編集も今度借りてみようと思います。

    0
    投稿日: 2014.03.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とても良かったです!!登場人物みんなかわいらしくて最後の二話は感動しました!暖かかったです。日下兄弟が一番好きです。始めは気持ち悪いと思ってたんですが… 虫は苦手なものの25時のバカンスより気持ち悪さが無く、すっきり読めました。こちらの方が私にはあってるかな。

    1
    投稿日: 2014.03.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    植物 に人の細胞を植え付けて生まれた少年と、彼の薬指から生まれた少女(星の恋人)。たった一人だけでも助けたかった雷の化身(ヴァイオライト)。恩返しのために孤独な少年の妹になった流れ星のかけら(日下兄妹)。天才科学者が作った人型昆虫のこどもたち(虫と歌)。 特別製で偽物のもろい命と、彼らをめぐる愛についての短編集。

    1
    投稿日: 2014.02.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日下兄妹が一番面白かった 他の話がよくわからなかったからもう一度読み直す。 私には合わなかったのかな〜とも思う…

    0
    投稿日: 2014.02.11
  • ストーリーは独創性があって良いです。

    ストーリーは独創性があって、絵も魅力的です。が、いかんせん漫画としての構図やコマ割が上手くなくて、表現したいことがついていっていない印象を受けました。なので所々ハッとするような場面や表現はあるものの全体としては読みづらく、スッと話が入ってこないのが残念です。 お話としては「日下兄弟」が好きです。ヒナが可愛すぎる。まあこのヒナも普通ではないけれどw

    0
    投稿日: 2014.01.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本日読了。 水晶のように硬質な透明感が全編を覆う。 鳩山郁子を彷彿とさせるがもっと軽やかなタッチ。 虫と人 植物と人 螺子と人 異物との同化、インセストに対する 密やかな願望をただただ美しく描き切る。 作者自身が手がけた装丁の美しさに目を奪われる。

    0
    投稿日: 2014.01.02
  • 想像のつかない話

    びっくりするような出だしや、えええなにそれみたいは話ばかりです。悪い意味ではなく、いい意味で先への興味を惹かれるような。 話の流れ方やキャラクターの絵柄が独特で、他にはないような雰囲気があります。話の中にのめりこむ、というより一歩引いて不思議な世界をのぞき込んでいるような気分でした。 悲しい話や、冷静に考えると不気味な話もありますが、不思議とどれも読後感は悪くないです。読み終わったあと、ふわふわしたようなものが心に残ります。 ヒナのお話が、ちょっと可笑しくてかわいくて好きです。

    2
    投稿日: 2013.12.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ザッと読みだったのを理解しきるまでじっくり読み直し。いやあ深い…素晴らしい世界観とそれを引き立てる絵柄と、とにかく読んだ後もしばらく夢から醒められない感覚が心地いいね。

    1
    投稿日: 2013.10.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    4作品収録されていて、どれも切なく不思議な世界観です。家族とか絆とか、そういうのが推されてるのですかね どの話も何度読んでも飽きないです 個人的に書き下ろしのおまけが一番気に入ってます。

    0
    投稿日: 2013.10.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    不思議なお話集。好きな感じだった。ふとした時に読み返したくなるような、気づいたら思い返しているような。

    1
    投稿日: 2013.10.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校生の時に、表紙に惹かれて手にした本です。最初に読んだ感想は、単純に「怖い」でした。正直買ったことを後悔したくらいです。 絵はシンプルで、無駄なものがほとんど無いです。内容も一度読んだだけでは理解し難いもので、読み終えた後のなんとも言えない感覚が残ります。初めて読まれる方は、ただ「不思議な話だったなぁ」と感じてしまうかも。 自分で読み返して意味を考えてみるのもこの作品の醍醐味だと思いますが、難しいと感じる方は他の方の解釈や解説を見てみるのもおすすめです。 「なんの意味もなくただ描かれている絵や会話」と思っていたものが、実は大きなヒントだったり。 意味がわかると、この本の見方が大きく変わりました。読んでいる間は、限りなく無音な世界。儚くて残酷だけど、どこかあたたかい作品です。 「ヴァイオライト」と、「ひみつ」という話が個人的にとても好きでした。

    0
    投稿日: 2013.09.26
  • 恐ろしくも不可思議、そして美しい短編集(どちらかと言えばSF?)

    表題作『虫と歌』他、計4編からなる短編集。淡白な線から紡ぎだされる独特の世界は、時にコミカルで、美しく、そして同時にグロテスクでもある。不条理が日常的に存在している、SF的な話が好きな方にはオススメ。ついつい引きこまれてしまう、不思議な魅力を持った作品群。

    0
    投稿日: 2013.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集。虫の歌には5作が収録されている。 噛めば噛むほど味が出る作品。 初見では絵の見づらさと説明の省略に首をひねるかもしれないが、2度、3度と読み返すうちにせりふの省かれた部分がわかってくる。 とくにヴァイオライトはそれが顕著であるように思えた。余計なせりふどころか必要なせりふまでカットされ戸惑うかもしれないが、どこか儚く美しく、もう一度読み返してみようという気持ちになる。 もう一度、もう一度、と繰り返しているうちにコマのすみにヒントが描かれていることや、抽象的に描かれたことの大筋が読めてきて最後にはすとんと納まる。 私はまだスミレの「体質」の意味を解明できていないので、またヒントを探しに行こうと思う。 第一印象はよくある"おしゃれな漫画"だと思っていたが、かみ砕いていくと張り巡らされた伏線と絵の魅せ方に舌を巻くことになってしまった。 読んで意味が解らなかったらネットの考察を読むもよし、己の力で読み解くもよし。 でも読むのならば立ち読みではなく、購入しリラックスして読んでほしい一冊。

    1
    投稿日: 2013.09.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    情報の少ない絵柄なので何をしているのかイマイチわかりにくい箇所が多々あった。 キャラクター達は息吹が感じられず吹けばユラユラしそうな浮遊感が漂う。 最後の表題作『虫と歌』だけちょっと笑えるキャラが出て来てホッとしました。 ストーリーは非凡で評判になるのも頷けます。 活字で読みたい珍しい一冊でした。

    0
    投稿日: 2013.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ゆったりしてるのに少しエグさがあって不思議な雰囲気の漫画 一回読んだだけでは理解出来なかったシーンもありましたが、読み直すと あぁそういうことか と理解できました 何回でも読みたいなと思える漫画です

    0
    投稿日: 2013.08.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    不思議な世界観にどっぷり浸らせてくれる作品集。 想像以上によかった。 今後も注目していきたい。 「日下兄妹」「虫と歌」が個人的に好き。 儚くも切ない感じが何とも言えない。

    0
    投稿日: 2013.08.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この雰囲気大好きです!漫画なのに何回も読み返して小さな発見をし、その度に胸がキュッと締め付けられて悶絶する。その繰り返しでした!特に日下兄妹は最高でした

    0
    投稿日: 2013.07.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    素敵な漫画だったー。 久しぶりに面白い漫画を読んだ。 4話中、3話が兄弟をモチーフにした話だったが、兄弟の描き方がとても良い。 温かくて草の匂いのするきょうだい。 2013.05

    1
    投稿日: 2013.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表紙をみてこりゃきたな。と、思いました。キレイな装丁です。 「日下兄妹」の世界観は表現をするのが難しいが、 ネジと星と野球とを繋げて、世界とお話を広げられるチカラがすごい。 他に収録されているマンガもおなじく、 普遍的な世界に生きる異質なものたちがとてもかわいくてステキです。

    0
    投稿日: 2013.04.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    近年稀に見る傑作。テクノロジーの穏やかな、それでいて残酷な側面に目を向ける視座は星新一や筒井康隆といった日本の SF の伝統を忠実に引き継ぐ。芦奈野ひとしの影響も当然あるだろう。しかし、最も強く連想されるのは冨樫義博で、これは自分(人類)とは異質な存在に対する優しい目線による。今後が本当に楽しみ。

    0
    投稿日: 2013.04.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    星の恋人/ヴァイオライト/日下兄弟/虫と歌 短編4本。 独特の世界観。背景の陰影が強いせいか、常に真夏の昼下がりみたいな倦怠感が漂ってる感じ。ちょっとノスタルジック。個性的。タイトルどれも素敵。 表題作が特に良かった。 考えるな!感じるんだ!!

    0
    投稿日: 2013.03.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    透明である。内にも外にも、広がりがある。 マンガでしか描けないものを、この作者は確かに持っていると感じた。 中学生(3年女子)が控えめに薦めてきた。 なかでも、「日下兄妹」を読んでほしいと。 ・・・確かに! 彼女も、いよいよ今週末には卒業だ。

    0
    投稿日: 2013.03.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物たちが見せる潔すぎる自己犠牲に圧倒された。 彼らは自分を犠牲にすることにまるで迷いがない。 悲しくなる前に呆然としてしまう。 あっけにとられつつ何か物哀しい気持ちになる、そんな短篇集。 表題作でもある「虫と歌」は、ただただ圧倒されたくて、どっぷりと余韻に浸かりたくて、何回も読み返してしまった。 物語にはギクッとするようなシーンが必ずあってそれがまた癖になる。

    3
    投稿日: 2013.02.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    絵と紹介文で買ってしまった。正直よく分からないけど切ないのはどの話からも伝わってくる。表紙、綺麗だな。

    0
    投稿日: 2013.02.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    正直どっちかというと好きではないかも。でも独特の儚い雰囲気がとても印象的。最初の星の恋人はゾワッとさせられた。ヴァイオライトだけは分からなかった。私の理解力不足?それぞれの想像力で行間(絵間)を埋めて自由に解釈してくださいということ?

    0
    投稿日: 2012.12.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人のかたちをした人じゃない生き物って、どうしてこうもいじらしくて愛おしいんだろうか。と改めて悶えさせてくれた逸品。もう、愛してる。

    0
    投稿日: 2012.12.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「虫と歌」市川春子 詩的SFコミックス。ライラック。 さいたま読書会mini。 短編集(作品集)です。『日下兄妹』は、2009年日本SF傑作選「量子回廊」で既読。 シャッてした線画でスリムだなあ、ってのと、着想とストーリーが過不足なくて読みやすいなあ、ってのが第一印象。 てっきり作者は男性かと思ってました。 読了。(4)

    0
    投稿日: 2012.11.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日下兄弟、虫と歌が好きです。何回も繰り返し読んでじわじわくるかんじ。言葉の言い回しだとかすごく綺麗で、詩的な雰囲気だなあと。

    0
    投稿日: 2012.10.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日下兄妹のはなしがすごい好きです。ユキテルくんのことばが染みます。はじめてよんだ時はとても驚いた。自分の中にあったファンタジーの基盤が揺らいで、目が覚めた気分になりました。目から鱗ってこういうことを言うのかと、感じました。

    0
    投稿日: 2012.10.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    漫画を読んでいてここまで衝撃を受けたのは、大友克洋以来じゃないかと。末恐ろしいほどのセンスを持った方だ。 一見すると難解なように見えるけど、この手の作品にありがちな読者置いてけぼりな形には決してなっておらず、ちゃんとカタルシスが得られるよう丁寧なプロットが敷かれている。非常に好感が持てる点だ。 市川春子。この人の作品は無条件で買うことになりそうだ。

    1
    投稿日: 2012.10.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日下兄妹が好きです。 ゆきてるの孤独が最初は読んでて切ないけど、話の終わり方が優しくてすごく良かったと思いました。 全体的に落ち着いていて読んでて心地の良い漫画。 どこか孤独でSF的な雰囲気を感じさせるような登場人物たちがとても魅力的です。

    0
    投稿日: 2012.10.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    以前からとても気になっていておもいきって買ってみました。 とても、とてもすてきでした。買って本当に良かったと思います。 透明だけど色鮮やかという感じでしょうか。この不思議要素の話に絵がとてもあっていると思います。

    0
    投稿日: 2012.09.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編の漫画で一番好きです。 日下兄妹の最後のシーンで泣きそうになった・・・。 ヴァイオライトは分かりにくかったけど、何回か繰り返し読んで、好きになった。

    0
    投稿日: 2012.09.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    図書館 ↑入ってたことにびっくりだよ! すこしふしぎ…だいぶふしぎ? なおはなし5編+α 日下兄妹がすきかな。 ヴァイオライトはちょっとわかりにくかった

    0
    投稿日: 2012.09.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人生で出会えてよかったマンガトップ10に入ります 表題作がダントツに面白いです なんとなく全部SFチックな内容と シンプルな線で書かれたイラストがとてもマッチしていてとにかくとても面白いです 普通の少女マンガとかにはない魅力が詰まっています

    1
    投稿日: 2012.08.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人とひとでないひとのふしぎな関係性を描いた短編集。よむと分かるのだけれど、全ての主要人物に最終的に別れが訪れている。 コマ割りが木の枝だったり画面に抽象的な表現が多かったりするので繰り返し読み直すと新たな発見がある。もちろん話自体も難解だけれど面白く、どの作品の根底にも一貫して愛情というものを強く感じる。 絵とともに言葉を噛みしめるように読んで行くと身にじっくりと浸透していくような感覚を覚える、不思議な作品。

    0
    投稿日: 2012.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    性を介さない生殖。セックスが介在しない愛。もしかしたら人間というものが存在しない世界なのだろうか。それでも、人を思う心や切なさ、悲しみの感情はリアルである。悲しく厳しい現実から逃避し、しばしそこに漂いたくなるような愛しい世界たちが、この作品集にある。

    4
    投稿日: 2012.07.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    よくよく考えたら、自分が虫が苦手なことを忘れていた…。 虫が平気な人にはもう少し楽しめるのかもしれない。 不思議な雰囲気は素敵だと思う。

    0
    投稿日: 2012.06.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    線の細い絵とSF入り混じるファンタジーが素敵。 この作家さんならではの世界観や表現、類をみない感じ。

    0
    投稿日: 2012.06.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    レビューは後で(*´ω`*) 野球少年の話が好きでした。 25時のバカンスよりも全部好きかもしんない。

    0
    投稿日: 2012.06.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この作品集に出会えてよかった…読み終わった時、心からそう思いました。人を選ぶ作品集かもしれませんが、好きな人は市川先生の世界観に惚れてしまうだろうと思います。どの作品も切なくて、市川先生の世界観爆発です…中には理解しにくいものもあるかもしれませんがまたそれがいい…個人的には作品集のタイトルにもなっている、虫と歌が大好きでした。

    1
    投稿日: 2012.06.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表題の「虫と歌」をアフタヌーン四季賞で読んだのがきっかけ。 中々好みの分かれる作風ですが、一度読んだら忘れられない素敵な作品です。 個人的には、日常風景にSF要素が溶け合っていて「良く考えたらすごいシュールなんじゃ」と思うのに自然に見える所がとても好きです。

    0
    投稿日: 2012.06.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ヴァイオライトがいちばんすきというか引っかかるというか、惹かれる。 すみれに対する単純なキャラ萌えもあるけど、最後のいい意味での放り投げ感が効いてる。ただの不思議短編で終わらせない、不安がずっと残るかんじ。長野まゆみさんのテレヴィジョンシティの読後感とにてる。

    1
    投稿日: 2012.06.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    絶妙です。 一読した後も 読み返しまくってしまいました。 「風がすごくて聞こえないのー」の前のコマと、 ヒナの「お兄ちゃんのことすきよ」 が何回目でも心臓ぐわっとつかまれる。 線が綺麗で、まつげの描写がとても好みです。 絵柄以外にも、言葉の選びかたや展開・雰囲気も魅力的で SF好きさんには是非おすすめしたいストーリーになっています。

    2
    投稿日: 2012.05.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ものすごく緻密な画でもなく、言葉でもない。 とっても単調で淡泊な印象、なのに読み終わったあともなにかひっかかってる。 ひっかかったものをぼんやり思い返していると、切なくなって。 決して優しいわけじゃない。あたたかいだけでもない。 そんな静かなおはなしが詰まっています。 どのおはなしも女の子のキャラクターが魅力的でした。 不思議でかわいい、つよくて寂しい女の子たち。 2つめのおはなし、「ヴィオライト」のインパクトは最後まで読み終えたあともずっと残ります。ふとした時に思い出しそう。 ひとり、雨の日に部屋でじっと読んでいたい本です。

    0
    投稿日: 2012.05.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表紙にやられて、生まれて初めてジャケ買いしました。大当りでした。 何度も何度も繰り返し読んでます。 心の端っこのほうからじわじわっと沁みてくる感じ。静かなんだけど、切ない。 細めの線であっさりすとんって描いてて、全編通して淡々としてるんだけど、その分すごく読み手にきます。 『日下兄妹』『虫と歌』が大好きです。 ヒナ本当に可愛い。 ユキの野球部の仲間たちも好き(笑) 『ヴァイオライト』はいつ読んでも難しいです…

    2
    投稿日: 2012.05.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    知ってるか この宇宙の中で 人間に見えてる物質は わずか5%で 残りの23%は光を作らず 反射もしない物質で あとの72%は もっと得体の知れないものだって だから 世界の95%はわかってないんだと

    3
    投稿日: 2012.04.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「ふり返ってばかりいると歩くのがいやになるぞ」 「でも忘れてもなかったことにはならないだろ」 細い線で描かれた単調な漫画。 空間の使い方がすごく好きです。 どの話も非日常で淡々としているけど、あたたかい。 大切なことは始まりか終わりに描かれているっていうのは、あながち間違いではないのかもしれない。 暖かい日差しの下にはいるけど、音のなくなった日常にいるような、少しの孤独を感じる作品集でした。

    0
    投稿日: 2012.04.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    チンウーさんから薦められて。 市川春子さん初の単行本。短編集 どこか星新一のようなノスタルジックなSF的空気。 「日下兄妹」では初読で泣いて、速攻で読み返してまた泣いた。 「虫と唄」のラストの兄さんの背中と電話の音が切ない。 空気が、音が、風が、光が感じられる。

    0
    投稿日: 2012.04.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    SF短編漫画集。昨年度読んだ漫画で一番市川春子さんの作品が好き。"もの"を擬人化したキャラ(やっぱり微妙に人とは内面の異なる)と人(多くは生物の研究者・エンジニア?)とが交流する話が多い。 キャラクタがキュートでユーモラス。 不思議な話しが多くて、説明しにくいけど、どの短編も面白くて心に残る。何度も読み返したくなる作品。

    0
    投稿日: 2012.04.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    25時のバカンスで市川春子氏の作品に惹かれて、こちらも購入。 「星の恋人」「ヴァイオライト」「日下兄妹」「虫と歌」の四作を収録。 作者独特のSF的ガジェットとユーモアのある言動や事件を通して人外との交流が描かれている。 「日下兄妹」は不思議だが明るい展開。これ以外の三作はどことなく悲しい部分が感じられました。しかしキャラクターたちの会話にはユーモアが溢れていて楽しいです。

    0
    投稿日: 2012.04.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    全体的にSFっぽい話が多いが、題材は植物や自然が多く ギャップや織りあわせが上手いと思う。 25時のバカンスよりも精神的にくるグロさはかなり控えめ。 収録作では日下兄妹が一番好き。

    0
    投稿日: 2012.04.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人間と非人間の交流をを描いた4つの作品。非人間の設定に戸惑うし、よくわからないから面白い。再読してイメージが出来る感じ…でも、物語に惹かれてく不思議な感覚があるのも確か。「日下兄妹」がなんともいえなくいい。

    0
    投稿日: 2012.03.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    死ぬほど良作 デザイン化された美しい背景、キャラクター。 ただおしゃれなわけではなく、作者の表現したいモノを映すには、その絵柄が最適だから使われているように思える SF的ストーリーの面白さ、読めば読むほど深まる思い、一つの本に集約されたエンタテイメントの底力を見せつけられる漫画だと感じた。

    1
    投稿日: 2012.03.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なんだか、手塚治虫のマンガや藤子不二雄の短編を思い出しました。 とっぴな設定とせつなさのバランスがとても好きです。買って良かった。

    0
    投稿日: 2012.03.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    通り過ぎていった夏の想い出のような切ない印象を受けた。会話の独特なやりとりが面白かった。短編なのに、ひとつひとつのお話を読み終えたあとに、一本の映画作品を見た様な気持ちになりました。

    2
    投稿日: 2012.03.14