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特捜部Q―檻の中の女―
特捜部Q―檻の中の女―
ユッシ・エーズラ・オールスン、吉田奈保子/早川書房
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総合評価

120件)
4.2
35
55
16
0
0
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    半分惰性で読んだ感じ。主人公は好きにならないし、物語の進行が分かりにくい感じ。2冊買ちゃったので一応読みますが!

    0
    投稿日: 2025.11.05
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    デンマーク発の警察小説シリーズ。 M・W・クレイヴンのワシントン・ポーシリーズを一気読みし、ポーロスに陥っていたところ、こちらの小説に出会いました。 捜査への情熱を失っていた刑事マークと、シリア系の変人アサドが、未解決事件の再調査を行うというストーリー。事件の内容はなかなか重たい内容でしたが、被害に遭ったミレーデと、捜査をするカール視点で描かれており、徐々に二つの視点が重なっていく過程が面白かったです。 今回の事件で、被害者が助かることがその後の被害者にとって本当に良いことなのか、問われる内容となっていましたが、カール自身が抱えていたその悩みに対する一つの答えが提示されており、最後は感動的でした。こちらの作品も少しずつ追っていきたいと思います。

    18
    投稿日: 2025.11.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【2025年101冊目】 事件に巻き込まれ、怪我を負った警察官のマークが復帰後に配属されたのは「特捜部Q」と呼ばれる未解決事件を専門に扱う新部署だった。明らかに予算獲得のためだけに設置されたお飾り部署に配属されたのはカールの他にはアサドという中東人のみ。二人は自殺したと思われる女性議員の事件に取り組み始めるが——特捜部Qシリーズ第一弾! アマプラで映画をながら見して面白かったので、キャストが変わる前までシリーズを全部みてからの原作でした。おかげでマークもアサドもイメージの中でしっかり動いてくれて楽しく読めました。映画の話を先にすると、しっかり原作を大事にして作ったんだなということがわかりました。映画を見たのは数ヶ月前でしたが、「そうだったそうだった」と思い出しながら読みました。 本シリーズは事件そのものも面白いのですが、やっぱり主役二人の人間臭さが魅力的だったりします。特にシリーズ一作目の今作は相棒のアサドのことは全て明かされないので謎めいた男としての今後の活躍にも期待できてしまいます。 現在と過去が交互くらいに語られ、果たして交わることがあるのか、と初見だったら思うような被害者にとってかなりシビアな事件なわけですが、ラストがとっても良かった。あと、生きる力が強すぎる、人間ってすごい。 外国小説ならではの独特のテンポがありますが、それもひっくるめて楽しむのがいいんじゃないかなと思います。次作以降も時間をおいてじっくり楽しんでいきたいところです。

    1
    投稿日: 2025.08.22
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    有名なシリーズの第1作を今更ながら読んでみました!なかなか名前が覚えられず、また地名もピンとこず、その点で苦労しました。第1弾は、5年前に突如失踪し、死亡したとされる女性の事件。実は監禁されているわけですが、この女性を助けることができるのかに、ハラハラとさせられました。終盤の犯人たちとのやり取りは緊迫感のある展開で、まさに警察ものの本領発揮というところ。癖の強い刑事カールと謎に包まれた相棒アサドのコンビの今後が楽しみです。

    1
    投稿日: 2025.08.10
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    新たに手を出したシリーズもの。 こちらはデンマーク産。 自らのチームが事件の最中銃撃を受け、 1人が死亡、もう1人は一命は取り留めたものの 体が麻痺状態に。 トラウマから立ち直れない主人公は 通常業務から外され、特捜部Qと言う部署へ移動。 窓際族のような状態に。 特捜部唯一のメンバーは謎のアラブ人、アサド。 この人がすごく良い! 癒し系?すっとぼけ系?いや、実は切れ者? この方がいれる甘ーいお茶、飲んでみたい。 まだまだ謎だらけなので、この先明かされる真実に期待。 事件の方はかなり狂気に満ち溢れてる。 「檻」に閉じ込められた女性の章と カールとアサドが地道に捜査をする章が交互に綴られ 徐々に真相に近づいていく。 エピソード多めで、名前も含め、わかりづらい部分も多く、繋がるかと思ってたところが、あ、そこは関係ないんかーい、だったりしたものの、 全体的には楽しめ、満足。 ラストシーンに涙。

    40
    投稿日: 2025.08.02
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    未解決事件を扱う新設部署の所長職という体のいい「左遷」をされたカール。部下を失い失意のなかにある彼は仕事への情熱をすっかり無くしてしまっていた。というどん底からのスタートで、逆に言うとあとはもう駆け上がるしかない状況。この意味で言うならば、さいきん読んだリンカーン・ライムシリーズとやや近く、相棒にはアラブ系の真面目で有能なアシスタント、アサドくんが配置される。関わることとなる事件はかなりどぎつい内容で、2002年に誘拐された女性議員がいかに苦しめられるかをじっくりじっくり描いていきます。そのきつさを中和するかのようにカールとアサドの捜査はテンポがよくエンタメ度が高いので、2002年と2007年の出来事を交互に見せていくこの構成は全体の解像度を上げるだけでなく、陰と陽のバランスを取ったすえに出来上がったものなのでしょう。 にしても、捕まえた女性議員を与圧室に閉じ込め、6バールの気圧にさらすことで、脱出しようにも外へ出れば体中のすべてが爆発して死に至るって舞台装置がすごすぎ。よくそんなことエグいこと思いつくもんだなと感心しちゃったよ。北欧ミステリって、犯罪者側がいかに外道な行為をするかで勝負してるようなところあるよね。

    6
    投稿日: 2025.07.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2002年と2007年と場面が変わるうち、これはきっと現在進行形の事件に違いないと戦慄させられ、祈るような気持ちで読み進めていった。事件がこんなふうに繋がるなんて想像もできなくてスリリングな体験ができた。 ミレーデの監禁シーンはこちらまで苦しくなってくる。終盤はハラハラさせられて胸が痛いくらいだった。 優秀だが怠惰なところのあるカールと、優秀だが変わり者のアサド。コンビの相性が良いのか悪いのかよくわからず、面白かった。アサドはあくまでもアシスタントであって警察官ではないというところがポイントで、結果的に型破りな捜査になるのが予想を上回っていてよかった。意外と屈強なところも頼もしい。 このコンビが熟練になったらどうなるのか、シリーズを追ってみたい。

    1
    投稿日: 2025.06.21
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    初めて北欧ミステリーに挑戦。デンマークが舞台とのことで、人物や場所の名前の響きが新鮮。ハラハラしつつも、ラストに安堵。シリーズ物らしいので、これからカールはじめ登場人物達がどう育っていくのか気になります。

    0
    投稿日: 2025.05.30
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    う〜ん、面白かった。 タイトル通り、檻の中に囚われた女性と、刑事たちの視点が切り替わって行くのだけど、苦しかった。 囚われた女性がどんどん窮地に追い込まれていき、でも捜査は遅々として進まず。 そんな状況で読み進めるのは、正直辛かった。 でもなあ、そんな理由? 何不自由なく生活してたお坊っちゃんだから、そんな発想になるのかな? なんにせよ、ハッピーエンドで良かった。 シリーズ物として、次作、絶対読みます!

    1
    投稿日: 2025.05.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    デンマークの作家、ユッシ・エーズラ・オールスンの特捜部Qシリーズ第一弾。そろそろシリーズもひと段落しそうなため十数年ぶりに再読。 銃撃事件により同僚を亡くしたカール。折よく組織再編の流れで、未詳事件だけを取り扱う特命部署、特捜部Qの立ち上げを任される。奇妙なシリア人助手アサドと共に、まずは5年前の女性政治家失踪事件を調べるのだが。。。 監禁シーンが非常に息苦しく辛いが、事件を追うカールとアサドのキャラも立っており、再読でも全く問題なく面白い。 シリーズ全体の謎もありつつ、課長をはじめ魅力的なサブキャラたちも多い。完結までには追いつけるよう、ゆっくりと読み進めたい。

    15
    投稿日: 2025.04.27
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    ▼オモシロい、という評判だったので買ってみた一冊。はじめちょっと読みづらいかと思いましたが、のって来たらナルホド、よくできたミステリでした。パチパチ。このシリーズ、しばらく読んでみようと思います。 ▼デンマークなんです。北欧の。いわゆる北欧ミステリですね。それでもって、バリバリ現代です。スマホです。主人公は現場たたき上げの腕っこき刑事マークです。仲間の刑事が撃たれる現場に居合わせたりして、心に癒やされぬ傷を負っているし、妻とは離婚済み。仕事にもやる気がむらがある。ここまではよくある刑事物設定です。  このシリーズはバディものなんです。このバディが、アサドという名前の、中東系の男性なんです。これが秀逸。しかもこのアサドさんは刑事ではない。言ってみれば警察が雇っている「事務スタッフ」なんですね。日本的にいうと、派遣とか業務委託の。で、どうもまだデンマークに慣れていないし、なんだか不法移民の匂いもして怪しい。なんだけどけっこう、ネアカであっけらかんとしていて、ユーモアに溢れている。 ▼このふたりが、ふたりきりで、「特捜部Q」という、過去の迷宮事件を捜査することに。いろいろ事情があって予算獲得のための部署で、あんまり期待はされてないし、まともな部下は充ててくれない。 ▼このアサドさんが、 ・めちゃくちゃ実は頭脳明晰。 ・なんだけど運転とかは下手くそで危険。 ・そして終盤でわかる、アサドさんは格闘も戦闘も経験している。 ・修羅場くぐってる。すごい過去がありそう。 ・そして絶対、不法移民っぽい(笑)。パスポートとか偽造して入ってきたんじゃないかという・・・。 ▼マークさんがアサドさんのことを、先入観で見下していたのが、徐々に見方を変えていく。このふたりの関係が秀逸で、むちゃくちゃにおもしろいですね。 ▼さらには、現代のデンマークですから、どうやらLGBTQ的なこととか、女性の社会進出とか、結婚制度のうんぬんとか、そういうことが大変に(日本と比較すると)先進的で根付いている。さらにはアサドさんみたいな人もいる、というグローバル性がある。そういうことが普通に社会の背景としてあるのも、興味深いです。 ▼当然ながら事件そのものよりも、主人公たちのキャラクターが読ませどころなんですが、事件そのものでいうと、 ○過去のいたましい事故から ○めぐまれぬ人生を歩んだ家族がいて ○その長男が社会や、関係者への恨みで殺人を繰り返す知能犯になっており ○復讐として女性政治家を誘拐して監禁していた という話。どうしても現代物だから、犯罪そのものはけっこうぞっとするものが多いんだろうなあ。まあでも、<カールとアサド>の活躍が読めるなら、ありです。

    10
    投稿日: 2024.12.30
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     期待通りの面白さでした!  今回はデンマークの警察小説。異色ながら息の合ったコンビの活躍物で、ワシントンポーシリーズを彷彿とさせられました。  この作品もでしたが、最近、読む海外の作品で時々、いきなり出てくる日本。海外作品で日本車の描写はよく出てきますが、その他、要所要所に時々何かしら出てきます。日本文化ってそんなに世界に周知されているのか…!?と読んでいて、びっくりします。    何はともあれ、また好きなシリーズに出会えて嬉しいです。さぁ読むぞ〜!!

    14
    投稿日: 2024.12.06
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    司書さんから勧められた時、「文庫本で読んだほうがいいよ。ポケミスだと読みにくいから」と言われていたのですが、ポケミスで借りました。 だって行きつけの図書館にはポケミス版しかないんですもの。 特に読みにくいとも思わないし。 最初は主人公のカール・マークが自己中で情緒不安定なのが嫌で、なかなか読むおエースが上がらなかったけれど、人気実力ともに圧倒的な女性議員ミレーデ・ルンゴーが誘拐されたあたりから俄然面白くなって、後半は一気読み。 この女性議員誘拐事件というのは5年前の事件で、本来なら迷宮入りで終わるところを、カール・マークを現在進行形の事件捜査から排除し、なおかつ国の予算をたっぷりせしめるために作られた、未解決事件捜査部に配置したことから、捜査が再び始まります。 船から姿を消した彼女は、遺体が見つからないまま死亡として処理されますが、実は誘拐された、ということは犯人以外誰も知りません。 なぜなら身代金の要求も犯行声明もないから では何のために彼女は誘拐されたのか? そして、日に一度の粗末な食事とトイレ代わりのバケツ、週に一度のトイレットペーパーだけを与えられて、何もない部屋でただ放置されている彼女の精神力がすごい。 もう目が離せません。 カール・マーク唯一の部下であるアサドと、カール・マークの同居人であるモーデン・ホラン。 ふたりともちょっと変わっているんだけど、とても有能。 「しごでき」な人が好きなので、ふたりの活躍には心躍ってしまう。 だけど、一つだけ。 主人公の名前がカール・マークの時、上司の名前がマークス・ヤコプスンってどうなのよ。 最初のうちは混乱したわ! 日本人で考えると、例えば主人公が鈴木桜だった時、上司が桜木桃子だったらちょっと混乱するでしょ? 桜?桜木?鈴木?って。 そんな感じ。 デンマーク語だと混乱しないのかしら?

    0
    投稿日: 2024.08.12
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    署内の鼻つまみ者カールを追いやるために新設されたような、未解決事件を扱う特捜部Q。その最初の事件は5年前の女性議員失踪事件。部下を1人は死なせ、1人は全身付随にしてしまいPTSDに苦しむカールが、癖の強い謎多きアサドとジワジワ手がかりを増やしていく過程と、極限状態に監禁されたミレーデの壮絶な5年間の章が交互に展開される。かなりエグい監禁生活の緊張感は凄まじい。歯痛は特にねぇ… ハーディとの関係やアサドとのバディ、シリーズの今後が楽しみ。

    0
    投稿日: 2024.03.24
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    はみ出し刑事カール・マーク警部補が、部下のシリア系変人アサドと共に未解決事件を捜査する、デンマーク産の警察小説第1巻。 5年前に自殺と片付けられていた女性議員失踪事件に纏わる話しで、現在と過去が交互に語られる展開に、ドキドキしながらページを捲りました❗ キャラクターは非常に個性的で、残り100ページ以降はとても読み応えがあって、とても感動しました♫是非とも1人でも多くの方に読んでもらいたいオススメのミステリーです❗

    8
    投稿日: 2024.01.08
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    2023.05.12 読み進めるのに忍耐が必要。丁寧に書き進められていることと、なかなか簡単に解決させないやきもきさせるストーリーのため。 でもそれは悪い意味ではない。私は評価してます。これを読んで歯のケアは重要だと思った。最近歯科に行けてない。予約せねば。

    1
    投稿日: 2023.05.12
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    さあ、デンマークのコペンハーゲンで、ドラマが始まります。 「特捜部Q」は「ミレニアム」とともに北欧ミステリーの代表ともいえるシリーズ ともに映像化され、北欧の深い森と霧、過酷で静寂な自然とは相反する壮絶な事件の物語。 『檻の中の女』はその第一作 荒削りなストーリーで突っ込みどころ満載でも、こんなにオモシロイと感じるのは、やはり主人公となるカールやその相棒、その他の登場人物の魅力に尽きる。 事件は2007年と2002年の出来事が並行して語られて、徐々に一つの点へ進んでいく……とてもドラマティックな演出で、読み進めるとどんどん映像化が進んでいく。 シリーズを通して主な登場人物となる刑事カールやアシスタントのアサドが、さっそく個性を振りまきながら事件にぶつかっていく。 さあ、特捜部Qの始まりです!

    4
    投稿日: 2023.05.06
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    なかなか疾走感のある作品で作品でおもしろかったです。 アサドの過去であったり、冒頭にカールが遭遇した事件は解決されていないので、続編以降で取り扱うのかな。シリーズ通して人気のようですので、継続して読み進めようと思いました。

    1
    投稿日: 2023.04.07
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    捜査中に銃で撃たれ重傷を負ったカール・マーク警部補。一人の同僚は死に、一人は脊髄損傷で身動きできない体に。そんな中、過去の未解決事件を再捜査する部署が作られ担当に任命される。 数ある未解決事件ファイルから選んだ事件は、5年前に起きた若き女性議員ミレーデの失踪事件。自殺とみなされたが肝心のミレーデの遺体は見つかっていない。そこで部下無し、事務室は地下室、という中で、一人のシリア系のアサドを下働きにつけてもらい、解決に乗り出す。物語は事件の起きた2002年と、現在の2007年が交互に語られる。 ミレーデ失踪の原因が分かると、ちょっとあっけない気もしたが、そこにたどり着くまでのカールとアサドの捜査の進行具合がおもしろい。舞台がコペンハーゲンとあって地図も見ながら読む。 ミレーデ失踪の場面で、あれ? 既視感・・ なんと以前にドラマを見ていたのだった。でもドラマは画面が暗くて途中で寝てしまったらしい。本は飽きることなくずんずん読めた。 カールとアサドのコンビをもっと読みたい、と思わされる1冊。 早川ミステリハンドブック・胸にぐっとくる相棒ものミステリ 2008発表 デンマーク 2011615発行 図書館 (ドイツ語からの重訳)

    4
    投稿日: 2023.03.03
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    鬼★5 数年前に発生した女性政治家の失踪、厄介者刑事が再捜査を始めると… #特捜部Q #檻の中の女 ■きっと読みたくなるレビュー 強烈な警察小説、これは面白い★5 名作シリーズとは知ってましたが、控えめに言ってやっぱり凄かった。 まずプロットが出来すぎ。 鬱屈とした事件だし、全編通して暗く寒いイメージで物語が展開していく。しかも刑事同志の醜い争いや、政治の駆け引き描写も多く、まぁ読んでてストレスがたまるんですよ。 しかしながら、少しずつ事件のほころびが見えてきたり、敵を言い負かしたり、犯人に近づいていく展開がたまらなすぎ! 特に後半の怒涛の展開は、マジで徹夜で読むことになりかねない。 そしてなんといってもキャラクターが濃すぎ。 人間性、関係性、過去の出来事や背景、人種、性別、社会性、宗教などなど。これでもかっていうくらいキャラの完成度が高くて濃密なんです。 特に主人公カールなんかは、今にも匂ってきそう。 刑事の信念や拘りがあり、やたら他人を信じない偏屈者、美女に弱いという下衆っぷりもイイ。相棒のアサドも怪しさと切れ者っぷりが満点だし最高。 サスペンスの描写も良く書けてるんですよ。 被害者の不安な心情、必死さ、諦めが手に取るように伝わってくるんですよ…これは強烈だし、めっちゃ怖い。 読み応えたっぷりの警察小説ですね。ミステリー好きは絶対読んでおきたいシリーズだと思いました! ■推しポイント 人生、どんなきっかけで、どんなことが起こるか分からない。 それでも自身ができる環境で、自身ができることだけでいいから、精一杯の努力をするようにしたいですね。 大切な人はそんなあなたを見てくれていて、最後には微笑んでくれるでしょう。 人生、辛いことも多いですが、前向きに歩いていきたいですね。

    71
    投稿日: 2023.01.26
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    【全欧ベストセラーの警察小説.ᐟ.ᐟ】 未解決事件の再調査を行う『特捜部Q』 捜査するのは、はみだし刑事カールと変わり者のシリア人アサド。 このシリーズ作品は映画で観て面白さは先に知っていたのだが、原作も面白かった。 北欧ミステリーは初めて読んだのだが、最初は名前に馴染みかなかったので苦戦したものの、テンポがよく一気に読んでしまった。 ラストのアクションもスリリングで面白い。 本書で垣間見れる、デンマークの政治や生活様式などが知れるのも新鮮だった。 カールの過去に自身と相棒2人を重症と亡くした事件が描かれるのだが、こちらも未解決事件であり、今後シリーズにどう関わっていくのか楽しみだ。 このシリーズは映画も原作通りでいいので、気になる方は是非観てみてほしい。 北欧の雰囲気を存分に楽しめる1冊だ。 こんな人におすすめ.ᐟ.ᐟ ・海外ミステリーが好きな人 ・北欧ミステリーが好きな人 ・警察小説が好きな人 ・北欧が好きな人 ・映画化されている作品が好きな人 ・ホワイダニットものが好きな人

    4
    投稿日: 2023.01.19
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    疾走して亡くなったと見られている美貌の女性政治家を巡る過去の事件と、銃撃事件で刑事仲間を失った主人公が追いやられるように配属された特捜部Qで、たった一人の部下と一緒に過去の未解決事件に迫っていく。

    0
    投稿日: 2022.12.08
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    面白くて一気に読了。「特捜部Q」キャラの作り方が魅力的だった。人間臭さと天才ともいえる考察力を併せ持つカールとアサド、二人の変人の、コントかと思うような会話も楽しい。 アサドの過去も気になる。そして、彼の能力も!かくし球がまだまだありそうで。 次の作品が早く読みたい。 他のキャラ、カウンセラーや重症のカールの同僚の今後も気になるところ。 フランスや北欧の小説を何冊か読んだだけだけど、暴力的な場面の描写が結構きつめなのは、この辺りの国の小説の特徴なんだろうか…。 私が彼女の状況に追い込まれたらとても耐えられそうにない。

    4
    投稿日: 2022.11.29
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    カールとアサドのコンビがいい。 読み始め、なかなかカールに好感が持てなかったのに、アサドが登場してからは急速に好ましい感じに。 事件の内容は結構ハードなのに、二人のやり取りがどこかゆるい。今後が楽しみなコンビだなぁ。 しかし、色々とエグい事件であった。

    1
    投稿日: 2022.10.21
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    「ユッシ・エーズラ・オールスン」の長篇ミステリー作品『特捜部Q ―檻の中の女― (原題:Kvinden i buret、英題:The Keeper of Lost Causes)』を読みました。 「サラ・ブレーデル」に続きデンマークの作家… 北欧ミステリが続いています。 -----story------------- 捜査への情熱をすっかり失っていたコペンハーゲン警察のはみ出し刑事「カール・マーク」は新設部署の統率を命じられた。 とはいってもオフィスは窓もない地下室、部下はシリア系の変人「アサド」の一人だけだったが。 未解決の重大事件を専門に扱う「特捜部Q」は、こうして誕生した。 まずは自殺と片付けられていた女性議員失踪事件の再調査に着手したが、次々と驚きの新事実が明らかに! デンマーク発の警察小説シリーズ第一弾。 ----------------------- 未解決の重大事件を専門に扱うコペンハーゲン警察「特捜部Q」シリーズの第1作、、、 期待して読んだのですが、期待を超える面白さ… 600ページ近いボリュームでしたが、愉しく読めたので、一気に読み終わっちゃいました。 コペンハーゲン警察の「カール・マーク警部補」は、2か月前の捜査中に部下一人を亡くし、もう一人は半身不随となり、自らも銃弾に倒れて入院… 復帰を果たしたものの職務に対する情熱を失い、その反抗的な態度が職場で煙たがられていた、、、 そんな中、過去に未解決のまま放置されている重大事件を専門に扱う「特捜部Q」が設立されることになり、厄介払いとして「カール」が責任者役を押し付けられる… 警察内部にとって「特捜部Q」は、殺人捜査課全体の予算を拡充するための目的でもあり、体よく「カール」を左遷する先でもあった。 暗い地下室で事務所を構え、捜査員は「カール」と助手の「アサド」だけ… しかも「カール」は警官ではなく、デンマーク語すら怪しいシリア系の奇人変人だった、、、 二人とも、謎の過去を持っており不透明な性格なのですが、これがまたまた魅力的… しかも、頭の回転が良く、コンビの相性も意外と良くて、二人が協力して地道に真相に近付く展開が愉しめましたね。 当初、全くやる気のない「カール」でしたが、、、 「カール」が与えたヒントから、「アサド」が調査・推理を進め、当時判明していなかった新事実が明らかになるにつれて、徐々に事件解決に向けて興味を感じ… いつの間にか情熱を傾けて事件解決にあたる展開も、テンポが良くて好感が持てました。 そして、並行して登場する女性議員「ミレーデ・ルンゴー」の過去から現在に至る物語、、、 少女時代に交通事故で両親を失い、弟「ウフェ」は障害を抱え、「ウフェ」との生活を続けながら、議員として成功を手にしようとした矢先に失踪… 自殺か事故死と思われたが、謎の人物(家族)に特殊な方法で長年に亘り監禁されていた。 監禁された動機が判明したときは、衝撃的でしたねぇ… しかし、それにしても、その報復方法は残忍極まりない、、、 その事件の捜査を進め、徐々に核心に近付く「カール」と「アサド」… 二つの物語が交差したとき、これまでの伏線が全て繋がり事実が判明しますが、「ミレーデ」を救出するには、特殊技術を使用した救出方法が必要だった。 結果的には「カール」と「アサド」の事件解決に向けた執念と知識、経験、機転が活かされ、無事に救出できたのですが、、、 終盤はドキドキハラハラが続き、一気読みになりましたね… そして、「ミレーデ」と「ウフェ」が再会するエンディングは、なかなか感動的でした。 この物語の魅力のひとつは、個性的な脇役ですね、、、 特に「カール」を取り巻く面々は印象的… 「カール」と別居中の妻「ヴィガ」は、職務中にも関わらず迷惑な電話をかけてくるし、一緒に生活している義理の息子「イェスパ」とは、なかなか心が通じないし、「カール」の家に同居している料理上手の「モーデン・ホラン」がイイ味を出しているし、「カール」の元部下で半身不随で入院している「ハーディ・ヘニングスン」は、自分を殺して欲しいと言いながらも捜査(推理)に協力してくれるし、美人の心理学者「モーナ・イプスン」には心を奪われそうになるし、上司の「マークス・ヤコプスン」は意外とイイ奴で好感が持てるし と、作品に彩を加えています。 スピーディーな展開に豊富なアクション、気になる今後の「カール」の私生活の展開、そして謎だらけのアラブ人「アサド」の正体は、、、 いやぁ… 今後も目が離せない魅力的なシリーズになりましたね。 こんなに愉しめたのは「スティーグ・ラーソン」の『ミレニアム』シリーズ以来だと思いますね… 次作以降も早く読みたいな。 以下、主な登場人物です。 「カール・マーク」  コペンハーゲン警察殺人捜査課警部補。特捜部Qの責任者 「ハーフェズ・エル・アサド」  カールのアシスタント 「ヴィガ」  カールの妻   「イェスパ」  カールの義理の息子 「モーデン・ホラン」  カールの同居人 「ハーディ・ヘニングスン」  カールの元部下 「アンカー・ホイア」  カールの元部下 「マークス・ヤコプスン」  コペンハーゲン警察殺人捜査課課長 「ラース・ビャアン」  コペンハーゲン警察殺人捜査課副課長 「ボーウ・バク」  コペンハーゲン警察殺人捜査課刑事係の警部補 「モーナ・イプスン」  心理学者 「ミレーデ・ルンゴー」  民主党副党首 「ウフェ」  ミレーデの弟 「マーリオン・コック」  ミレーデの秘書 「スス・ノーロプ」  ミレーデの秘書 「ヘレ・アンデルスン」  ルンゴー家の家政婦 「テーイ・バゲスン」  急進中央党の交通政策広報官 「ビレ・アントヴォースコウ」  陳情団の代表。大富豪 「ダニエル・ヘイル」  陳情団の一員。研究者 「カーアン・モーデンスン」  ソーシャルワーカー

    1
    投稿日: 2022.09.10
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    映画をみて購入し積読してたもの。 正直映画の内容はほぼ忘れかけていて、空気感だけ覚えてた。 カールがかなり病んでいていい。

    0
    投稿日: 2022.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読友さんお薦めのデンマーク警察のQシリーズ。滅茶苦茶面白かった。鼻つまみ者の警部補・カールが国会議員の思い付きで未解決事件を追う特捜部に異動。アシスタントはシリア人のアサドは切れ者でとてもいいヤツだがどこか雰囲気が異様。今回、民主党副党首・ミレーデが拉致され、5年間監禁される(その女アレックスに似ている)。トイレはバケツ。ミレーデの過去から人生を狂わされた犯人達。彼らの復讐は凄まじい。部屋の圧力5年かけて加え、一気に減圧する狂気の計画だったが、ミレーデの弟が解決に貢献した。コペンハーゲン、懐かしい!⑤↑

    29
    投稿日: 2022.08.15
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    満を持して『特捜部Qシリーズ』スタートです! シリーズそのものがスタートしたような言い方ですが、単に自分が読み始めたというだけです 随分前にsanaさんの本棚でレビューを読んで読もうと思ってたんです ちなみに自分はこの方のレビューを読んで読もうと思ったり、コメント欄ですすめて頂いたりというのを途中からタグ付けして記録に残しているんですが、最初からやっておけばよかったなぁってくらい皆さんにもおすすめです そもそもブクログの醍醐味って他の方のレビューや評価を見て新しい出会いに繋がることだと思うんですよね そんな中タグ付けしておくことで後で見返したり、絞り込みかけて見ることで自分とその人の関係性が見えてきたりして、そこに新たな発見があったりで次の本選びの道しるべになったりするんですよね 例えば自分の場合1位はsanaさんで特に海外ミステリー方面で外れなしの高アベレージ、2位は土瓶さんでごめんなさい自分にはちょっとってのもあるけと特大ホームランもあるみたいなね あとはSFならこの方とか、この方はいつも新しい扉を開けてくれるなぁとか、赤丸急上昇中のあいつは星の数がだいたい一緒だわwとか けっこう楽しい遊び方だと思いますよ さて本編です もちろん面白かった! 知ってた!sanaさん高評価のシリーズだもん面白いに決まってるし! ということで何がどう面白かったかはsanaさんのレビュー見て!(おい!) ハヤカワ・ポケット・ミステリ版の方だよ! sanaさん無許可で名前出しまくってごめんなさい! (土瓶さんはいいのかよ!)

    41
    投稿日: 2022.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    珍しく一気に読んでしまったのは、図書館で借りたら次の予約の人がいたから、というわけでもなく純粋に面白くて話が魅力的だったからだと思う。 副題「檻の中の女」がどういう意味なのかがわかると「面白くて」などと思えず、ただおぞましいのだが。 正直言ってこの分厚さ(本編570ページ)は、シリーズ一作目を試しに読むには少々尻込みする量。それでも一気に読んでしまった、家事を投げ出して。 もともとシリーズ最新刊の紹介が興味深かったので最初から読んでみるか、と思って読みはじめた。二冊目も図書館で私を待っている。読み進むのが楽しみ。

    2
    投稿日: 2022.07.28
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    映画よりはるかに残酷で、凄まじくて、すごかった。感動さえさせられた。アサドが最初から飛ばしてたなあ。こりゃ続くよね。しかし作者、閉じ込められ限界系多いよね。こわい

    1
    投稿日: 2022.07.26
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    大好きな北欧ミステリ映画の原作を遂に。好きな世界です。面白かった。。 カール!ア、アサド…!? 1番驚いたのがバディの凸凹です。得体の知れない、過去を抱えつつ陽気なシリア人アサドが自由にやってしまうのを寧ろカールがフォローしているだと…?それにアサドは警官じゃなくて、カールが頼んでた人にどうしても仕事が欲しいと付き纏ってた人だったとは。 でもフォローの鬼で有能な片鱗はうかがえます。優しいし。謎パイが気になります。 カールもあまり朴念仁じゃない。有能すぎるのと言葉を選ばないとで敵は多いけど、カールが有能なのはコペンハーゲン警察もよくわかってる…だからこそムカつく、みたいなんかも。カールの皮肉の語彙センスが好きです。イギリス人を思わせられましたがデンマーク人もこんな感じなのかな。。 事件は映画で観ていたとはいえ、あれコンパクトに纏まってたんだなと思うくらい詳細でキツかったです。何年も与圧室に監禁して気圧をじわじわ下げていって体内細胞を変化させていって、一気に気圧上げて……という復讐は心にも身体にもダメージ大きい。それだけ憎悪してるんだろうけど。 「カールの強烈な奥さん出てきますよ!」と言われた通り、強烈な奥さんでした。カールの駐車場でいつもバーベキューしてるご近所さんもなんだか好きです。

    4
    投稿日: 2022.04.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    素晴らしかった!   北欧デンマークを舞台とした警察小説。   犯罪者から銃撃を受け、同僚の一人は死亡、もう一人は寝たきり状態。 ただ一人軽傷ですんだカール警部補は、復職したてで新設された未解決重大事件を捜査する「特捜部Q」に配属されます。 最初に手掛けるのは、女性議員失踪事件。   ブグログレビューで高評価を受けていたことから購入。 読む前はドラマの「コールドケース」みたいな感じの短編集なのかな、と思っていました。 が、600ページ近くある長編。 本格的な警察小説でした。 中盤過ぎくらいで犯人や動機がなんとなく予想でき、その段階では、☆3評価だったのですが、後半のスピードで手に汗握らされ、美しいラストにウルウルさせられて、5に近い☆4です。   主人公カール警部補の助手を務めるのはシリアから亡命?してきたアサド。 なぜか身分は警察官ではないのに警部補のアシストを任命されます。 これがまた飄々と有能。 特に後半は推理にアクションにと大活躍。いい。   しかし海外ミステリーって、この手のパターン、監禁された女性被害者を救えっ! みたいなの多いですねー。 間に合うか‼間に合えー! ってドキドキハラハラさせようって手です。 おもしろいんですけどね。   長いわりにほぼ一気に読めたなー。 難を言えば、名前がわかりずらい。 英米ならまだしもデンマークですからねー。 パッと出た名前の性別の区別すらできないわ。   次作もよもうかなー。

    28
    投稿日: 2022.02.05
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    被害者側と警察側の話が交互に進む、よく有るパターン。 折角、話が盛り上がり頁を捲る手に勢いが付きそうなところで、章が変わり、話が別側に移る。 それこそ先が気になって読み続けるのだろうけど、僕は逆にそこで、読む気力を失う(笑) 一旦流れを止められると、読む手も完全に休止するので、次の章を読み始めるのに時間が掛かる。 苦手な構成だ。

    2
    投稿日: 2021.08.25
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    情熱を失ったベテラン刑事が、未解決事件に挑む 本筋の事件の展開は警察小説の王道で、主人公を取り巻く人々もキャラがたっていた。最後の姉弟の姿により読後感も良かった

    2
    投稿日: 2021.06.21
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    コペンハーゲン警察が舞台のミステリー。 主人公カールは、特捜部Qで未解決事件の捜査を任される。はみ出し者ではあるが、魅力的な人物。助手のアサドもユニークで目が離せない。ボリュームのある小説だが、展開が複雑なので長く楽しめる。

    1
    投稿日: 2021.06.13
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    これがシリーズの一作目の様だが、多くの人が嵌るのも無理ない面白さ。さすがに一気読みは辛いがちびちび読むのがお勧め。他の、まして駄作と一緒に読むと尚の事この作品が光って見える。訳も読み易い。 特捜部Qとはデンマークにおいて実在ではない存在だ。PTSDを追ったカール(事件の捜査で仲間を一人失い、一人を障害者に至らしめた)を軸に据え、たった一人の相棒をつけて解決困難事例を扱わせる。 アサド!解説によれば、最も変人である事になっているが、デンマークへ来た「シリア人」しかも逃亡政治犯と自ら名乗るだけで十分に紗はかかる。しかし、天才的頭脳とまだら呆け❔がユニークで、人間性も温かくて面白い。この2人の捜査進展状況と「監禁された美貌の女性議員の身辺」を交互に・・長い。ナンバリングされた区切りが短いので苦にならずに読めるが。 犯人の動機はしょっぱなで推測できた・・一件の自動車事故で10人も犠牲が出る悲惨な過去・・それが絡んでいくプロセスがいささか疑問が多く理解できない所もあったけど。

    3
    投稿日: 2021.01.15
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    めちゃくちゃ面白かった!キャラクター設定、ストーリー展開、物語の締め方、どれをとっても完璧。ラストシーンは自分的海外ミステリ史上最高レベル。魂が震えた。続編早く読みたい。

    6
    投稿日: 2019.11.16
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    長かった。初読みの作家さんで、舞台がデンマークとのこと。デンマークには縁も所縁もなく、全く知らない状況で読んでみた。意外と日本と変わらないのね⁇という感想。政治家の腐敗やら不満など共感するところもあり。ただ監禁やその他の付随する場面は苦手。歯が痛くなった箇所はリアルすぎてこっちの歯まで痛くなりましたf^_^;何年か前に好きで読んでいたリーバス刑事シリーズ等、あとがきにあったシリーズ物が好きだったときはもっとハマって読んだかも。でも長いわりにはスイスイ読めます。

    2
    投稿日: 2019.06.14
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    〝特捜部〟というと、なんだかカッコイイ響きではあるけれど、実はそうでもなくて、PTSDを負った主人公である刑事の左遷先。オフィスはコペンハーゲン警察の地下の物置で、部下は謎の多いシリア系の男ひとり。けれどこの2人、とても優秀で迷宮入りしそうな事件を解決してしまいます。 事件の特殊性もあるけれど、本筋とは関係のないサイドストーリーや、登場人物の個性もしっかり描かれていて、読みごたえがありました。 シリーズものということなので、ぜひとも続きも読まなきゃ。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

    4
    投稿日: 2019.04.30
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    「ミレニアム」などと一緒に北欧小説の金字塔的な感じで紹介されていて手に取る。 タイトルから勝手に「ジョーカー・ゲーム」の「D機関」を連想してて スパイ小説ではなく警察小説だと知って驚き、エリート集団なのかと思いきや、一匹狼のおっさん刑事カールがていの良い左遷先として作られた国内の未解決事件を取り扱う部署という設定で二度驚く。 相棒となる「奇人」アサドのキャラクターが良い。こいつがいると暗い事件を扱ってるのになんか楽しい。 サブタイトルが今回の事件、監禁された女性側の視点と、事件を追うカール達の視点が切り替わりながら進む。 カールは事件を追いつつ、過去に同僚をなくした銃撃事件や、別居中の奔放な妻からのタイミング悪い電話に悩まされる。そしてよくある署内からの冷たい目、圧力、クソみたいな記者など 「あるある」とうなづきたくなる要素満載で大好物でした。 解説にはアサドを超える奇妙な仲間が捜査に加わる?と書かれていて続編も楽しみ。 こりゃシリーズになるわ…

    10
    投稿日: 2019.04.11
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    2019.03.13読了 北欧ミステリーはミレニアム以来久しぶり。 ちょっとした残酷さがミレニアムを彷彿とさせる。これが北欧ミステリーの特徴か? ミレニアムに見られたこの男と女の絡みは要るの?と言う場面もなく、私にはこちらの方が好み。 国内ミステリーで最近面白い作品に出会えないので、このシリーズは読破しようと今から楽しみだ!

    6
    投稿日: 2019.03.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    バディものですぐに浮かんだのがデンマーク発の警察ミステリシリーズ第一弾のこの作品。仲間の死傷で捜査への情熱を失った刑事カールは捜査の第一線から外され未解決の重大事件を扱う新設部署を任される。オフィスは窓もない地下室。部下はシリア系の運転がめちゃくちゃで天才的頭脳を持っているかに見えて常にどこかズレている変人アサドのみ。たった二人のチームが『特捜部Q』。この二人の妙にずれて、どこか噛み合うやり取りで進む捜査と監禁された檻の中で生への渇望と戦う女性の2つの視点が交互に語られクライマックスまで一気に突き進むこの作品。読めばいつしかアサドが淹れる異常に濃いコーヒーや怪しいお茶が飲みたくなる!この後も数々の未解決事件を解決することとなるなぜか一部女子人気(?)も高いこの相棒(コンビ)。バディ要素にモヤモヤしながら徐々に明らかになってくるお互いの過去とシンクロする現在を是非追いかけてみてください

    4
    投稿日: 2019.02.25
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    デンマーク産警察ミステリ イギリス以外も紹介されるようになってきたのは結構なこと 『クリスマスのフロスト』シリーズのような 無理に前向きでも卑屈に後ろ向きでもない主人公の活躍が素直に気持ちよい 日本だと「組織のせい」に終始するが こくみせいだしねしかたないね

    2
    投稿日: 2018.10.26
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    原書名:KVINDEN I BURET 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン(Adler-Olsen, Jussi, 1950-、デンマーク・コペンハーゲン、小説家) 訳者:吉田奈保子(1974-、翻訳家)

    0
    投稿日: 2018.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネットで見かけて。 ドキドキ、ハラハラした。 5年も監禁されていた女性議員が無事助かるかどうかではなく、 予算目当てで新設されたQ特捜部の行く末でもなく、 仲間の刑事を死亡させ、もうひとりを重傷にしたのは自分だと思っている刑事が立ち直るかどうかでもなく、 頭が良く、推理力もあり、仕事の手際の良いシリア系の助手が事件に巻き込まれて死んでしまうのではないだろうか、 と心配だった。 変人、変人と何度も書かれているが、全然そう見えないのは、 読者が彼に好意を持つよう描かれているからだろうか。 もしくはデンマークの「常識」が自分には無いからだろうか。 次作でも彼が活躍してくれることを願う。 監禁事件の方は、 全く脈絡なく昔の自動車事故が動機だとぼんやり気が付いたところから、 興味を失ってしまった。 でも本来の主人公、カール刑事の型破りぶりな感じや心に悲しみを宿した感じが、 フロスト警部を彷彿とさせたのもあって、作品としては面白かった。

    5
    投稿日: 2018.07.25
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    分厚さに気圧されながらも丸一日かけて読了。有能だが厄介者扱いのカールと謎多き相棒アサドから成るコールドケース専門部署【特捜部Q】が事件を解決するバディもの。5年前の女性議員失踪事件を洗い直す本作はカール視点で現在を、議員視点で過去を描き徐々に時間軸が統合されるドラマチックな展開。日本の警察にも通ずる地味で地道な捜査だが、集めた情報が一本の線に繋がるのはやはり警察小説の醍醐味。シリーズ第一弾なので諸設定や各々のキャラクター説明に随分尺を割いた印象はある。そしてやはり海外モノは登場人物の名前が覚えられない…。

    4
    投稿日: 2018.06.20
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    長いあいだ読みたいと思っていて、手をつけなかったものをやっと読めた。北欧ミステリーは割と相性がいい。登場人物が個性的過ぎてちょっとついていけなかったが、だんだん慣れてきた。最近は男性の恋人が女性とはかぎらないし、女性のパートナーが男性とは限らないので、ときどき混乱してしまう。主人公の相棒アサドがわけありっぽくて興味がわく。それにしてもミレーネの意志の強さはみごと。ラストは涙を誘い、とてもよかった。シリーズはやはり順番に読んだ方がいいのだろうか?

    4
    投稿日: 2018.03.11
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    書店で薦められ期待して読んだのだが、期待値を遥かに超えるスーパーK点超え。もう何ていうか骨太過ぎる。これがシリーズ物ってのも嬉しい。この濃密な時間をまだまだ味わうことが出来る。ワクワクが止まらない。

    2
    投稿日: 2018.02.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2012年バリー賞、このミス16位、早川ミステリー10位 特捜部Qシリーズ1作目 カール・マーク警部補 特捜部Qの責任者 ハーフェズ・エル・アサド 特捜部Qアシスタント ヴィガ  カールの妻 イェスパ  義理息子 モーデン・ホラン 間借り人 ハーディ・ヘニングストン 元部下 2002年~のミレーデの視点が描かれてるのが効いた カールとアサドのキャラには、そんなに魅力が感じれない アサドって、そんなに変人? 期待したほどではなかったけど シリーズ読み進めてみようかな 特捜部Q 檻の中の女- Traile https://youtu.be/D4InpAJFOWU 特捜部Q キジ殺し - Trailer https://youtu.be/TLDCZcIFbN4

    0
    投稿日: 2017.11.21
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    10月-8。4.0点。 事件で撃たれ、同僚一人死亡、一人下半身麻痺の主人公。 未解決事件捜査班特捜部Qを新規立ち上げ。 謎のシリア人が相棒。掲示では無く事務担当。 面白い。すごい。 現代と、檻に囚われた女性のシーンが交互に。 地道な捜査で段々と真相へ。 結末も非常に良い。

    4
    投稿日: 2017.10.18
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    事件の真相は途中でなんとなく分かったけど面白かった!叩き上げの刑事だったカールが閑職に追い込まれる経緯も興味深いし、シリア人アシスタントのアサドがオフィスでサモサ焼いてるところも最高でしたwww やっぱりバディものはいいですね!

    2
    投稿日: 2017.06.10
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    なかなか。 ストーリーやキャラクター共に面白かった。 地名や固有名詞がイマイチ分かりにくく、もっとすんなり読めたらなお良かった。

    0
    投稿日: 2017.01.11
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    未解決事件を再捜査するために発足した特捜部Q。機能することは期待されず、予算と政治のために発足した部署で、責任者は主人公カール警部補。 今回の事件は、5年前に発生したフェリー上からの行方不明事件。船上からの入水自殺ということで片づけられていたが、実は誘拐・拉致されていた。現在の特捜部Qの捜査と、5年前の状況が並行して語られ、徐々に5年前の事件が現在の捜査に追いついてくる。 果たして間に合うのか・・・。 現在の捜査が5年前の事件を追いかけているのか、5年前の事件が現在の捜査を追いかけているのか、展開は鬼ごっこのようだ。途中で犯人の目星はつくが、緊迫感は途切れない。 新聞書評で、シリーズ5作目の『特捜部Q知りすぎたマルコ』が紹介されていたが、助手アサド、第2作目で登場するローサ女史の来歴もシリーズ・ストーリーの一つなので、シリーズ第1作『檻の中の女』から読むべき、特捜部Qシリーズだ。

    4
    投稿日: 2016.11.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これは、デンマーク発の世界的なベストセラーですね。元は腕利きなんだけれど、とある事件で銃撃されてひん死の重傷を負って以降、仕事に対してやる気をなくしちゃったカール・バークという刑事が主人公です。その彼が「使いにくいヤツだから、地下室に特別班でも作って、これまで何百人という刑事がやって解決できなかった未解決事件だけ渡しておこう。どうせ何にもできないけど、形だけ作っておけば、国から予算がひっぱれるからいいじゃない」っていうことで「特捜部Q」を任されるんです。そして、なぜかその超難事件を解決してしまうんです。これはおもしろいですよ。 (石田衣良公式メルマガ「ブックトーク『小説家と過ごす日曜日』」16号より抜粋)

    0
    投稿日: 2016.11.18
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    プロローグですぐ「アレックス」を思い出した。しかし状況はアレックスよりも悲惨で読んでいて重苦しかった。が思っていた以上に面白く一気読み。骨太でキャラもしっかりした筋立てで 読み応えのある本だった。登場人物が話す言葉、感じ方も状況説明も実に現実的。端折ることなく でもしつこくなくさらりと書かれている。普通触れられる事のない しかし現実的に考えたら「●●はどうしたんだろう」と疑問に思う事もさらりと挟まれているので 余計にリアルに感じられて引き込まれたのかもしれない。次をすぐに読みたいと思わせる本だった。

    4
    投稿日: 2016.08.28
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    面白いのに一気に読むのがつらくて結果的に三日もかかってしまった。構成がすごい。カールのキャラも素敵だし、以降のシリーズを読まなくちゃという気にさせられる。ただすごい疲れる。面白くて疲れる。本を読むのも体力勝負だなぁとしみじみ。

    0
    投稿日: 2016.08.07
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    「外国人の名前はややこしい」というコメントが、翻訳本を読むのが苦手な理由としてよく挙げられているが、今回は私も少しそういう気持ち。 事件は派手め、脇役のキャラも濃いめ、シリーズものとしては上々のスタートなのでは。

    0
    投稿日: 2016.07.01
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    デンマーク コペンハーゲン警察で、特捜部Qを率いる刑事マール。彼は、前に担当した事件で2人の同僚とともに犯罪者に襲われ、ひとりだけ現役に復帰している。 特捜部Qの唯一の下働き兼相棒アサドは、シリア系難民だけど並みの難民じゃない怪しいところ満載の元気もの。 そして、特捜部Qシリーズ第一作の最大の被害者である民主党副党首ミレーデは才色兼備で鉄の意志を持ち、次期党首を伺う。 これら登場人物のそれぞれが、非常に強いキャラクターを持ち、また、彼らの周りを固める助演陣が更に物語をいろいろな方向に引きずり回していく。 この混乱のなかから、ひとりの人物の姿が浮かび上がってくると、ばらばらに展開された筋が、どんどん一つの目標に向かって嵌っていく。 でも、そのままでは物語は終わらない。 最期のギリギリまで、読者を引きずり回す。 タイトルの通り、檻の中に閉じ込められた女、そして出てくる描写は、かなり凄惨。 しかし、その凄惨さに生々しさがないのは、北欧の色か? そして、最後の最後に救われるひとこと。 非常に面白い警察シリーズで、すでに6冊も刊行されているようなので、読んでいくのが楽しみです。

    2
    投稿日: 2016.05.16
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    久々に海外ミステリー読んだ。デンマーク発のミステリーは初めてでどんなものかなぁ、と思いつつ。 最初は久々の海外ものとあって 登場人物の名前にごちゃついたり、カールが特捜部Qに配属されるまでの経緯と特捜部配属の事件とやらがあいまって、???って具合(単に私の理解力不足ですね、苦笑) ただ、後半から事件の展開がどんどん見え出して、うぉー!そうか、そういう事かー!なんて興奮を抑えきれないまま読了。アサドのキャラがいい。 しっかし北欧のミステリーって、内容が凄惨なのにぐいぐい引き込まれて読み切っちゃうんだから不思議だよなぁ。

    2
    投稿日: 2016.03.17
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    北欧ミステリ。主役が分かりやすいヒーローではなく、やさぐれた訳ありくせ者の中年のおじさん。そしてワトソン役として存在感を出しているのがシリア系のアサド。今後のシリーズでアサドの過去や経歴も明らかになっていくようでし楽しみ。事件捜査中に銃撃に遭い、三人のうち自分を除く一人が死亡、一人が重傷で寝たきりとなる体験をして燃え尽きPTSDを負ったカールを持て余した上司が、政治家が突如作った「特捜部Q」という未解決事件を担当する特別部署のトップに任命、カールはしぶしぶながらも元来持っている正義感と刑事の素質、観察眼をもって難事件の見落とされ忘れられた手がかりを丁寧に追いかけ、真相に迫ってゆきます。シリアスな内容ながら、謎の異邦人アサドがいい味を出していて、ところどころふっと息抜きも出来ます。事件は陰惨でしたが、読み物としてはととても面白かったです。

    2
    投稿日: 2016.02.02
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    メインの事件の犯人は途中で判りましたが、登場人物のキャラがたっているし、アクションもあって面白かった。 全部が丸く収まる訳ではなく、少し苦いラストも好みです。最後には救いもあったしね。相棒のアサドといい、カールが巻き込まれた事件といい、まだまだ謎が残されているので、シリーズものとして追いかけるのが愉しみ。

    0
    投稿日: 2016.01.29
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    久々に翻訳小説を読了した。キャラクターが立ちすぎていて面白い。アサドのキャラが可愛い。天然なのか計算なのかは分からないけど・・・。まだシリーズは続いているので、次は英語で読んでみようと思う。 特捜部Q、めっちゃ面白い。デンマーク舞台なのでチェスナットマンと陰鬱さや事件のエグさみたいな雰囲気は似てるんだけど、キャラが濃すぎてどんどん知りたくなる〜あと翻訳がかなり上手い(結局和書で読んでいる)もったいないので少しずつ読んでシリーズを追いかけていこうかなあ❤️

    0
    投稿日: 2015.12.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画が面白かったので原作読んでみようと思いました(*´ω`*) 購入したのは映画を見た頃。もう、7年も経ってんだ・・・ お蔭様で、良い感じに忘れてます。 読んでるうちに、大筋は思い出したけどね!(←言い訳) かなり陰惨な事件です。 なぜ、誘拐・監禁されたのか? 理由もわからないまま、5年もの間、あんな環境で、良く耐えたな・・・ 確かに過去のあの事故は、ひどい事故ではあったけれども、そこまでするか・・・ 被害者、救い出せて良かったよ・・・ 5年前の事件を再捜査するのって、大変ですよね・・・ とにかく、バクは、報告書に大事な事書かなさすぎ。 新しい、名前だけ立派な部署に追いやって、運営費だけ巻き上げようとしてたけど、きっちり仕事しちゃいました。うん。すまないね、課長。カール、仕事出来るんで。 しかし、アサドは良いね。 皆さんおっしゃると思いますけれども、良いね。 謎が多いけれどもね。 今後、シリーズ展開していく中で、その謎は、少しづつ解明していくんですかね。楽しみです。 あと、カールとハーディをこんなめに合わせた(アンカーに至っては亡くなってしまって)犯人は、今後、なにかしら絡んでくるんですかね? 色々と楽しみです。

    0
    投稿日: 2015.12.12
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    ミレニアム以降、同じような作品を探していますが、本作品なかなか良かったです。 次作も読んでみたいと思いました。 思っていたよりも残酷な場面はなかったかな。

    0
    投稿日: 2015.11.13
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    『特捜部Q 檻の中の女』 Jussi Adler-Olsen著。 デンマーク警察が舞台のお話。 ある事件をきっかけに、やる気を無くした刑事カールと、カールを手伝う謎のアラブ人のアサド。 不思議な組み合わせの二人が、未解決事件を解決していく。 この二人のターンと、誘拐され監禁されている女性議員のターンが交互に展開する。 カールとアサドのやり取りは、ちょっと気が抜けるようなクスッと笑えるような描写があるんだけど、監禁されているシーンは読むのも嫌になるような、辛い描写が続く。 『その女アレックス』もそうだったけど、海外小説の残酷な描写は詳細過ぎて、読むのが辛くなる(´・ω・`;) でも、途中から解決の糸口が見つかって来ると、展開が早まって来てドキドキハラハラになってくる。 海外の小説は、クライマックスに向かうにつれての盛り上げ方とか、ホント映画向きだなーって思う。 このまま映像化出来そうだなぁって思ってたら、どうやらこの本も映画化されているらしい。 見なきゃ‼︎ そして、特捜部Qはシリーズでこの後も何冊か出てるみたい! 読みたい*'v')ノ゙

    0
    投稿日: 2015.08.05
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    映画を先に鑑賞したけど、やっぱり小説の方がいいなと。 海外ミステリー小説、今年は読むぞ、と思ってやっとこさ。 でもシリーズがたくさんあって、これから読める楽しみ!

    0
    投稿日: 2015.07.08
  • わくわくドキドキ

    物語については淡々とすすみますが、なにしろ キャラが魅力的で、皮肉が多く、楽しいです。 トリックや解決についてはいろいろ意見も ありそうですが、キャラの魅力にやっぱり引き付けられてしまいます。シリーズで皆さんに読んでもらいたいです。もっとお得になればいいかな?

    2
    投稿日: 2015.07.03
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    2015/6/6 実はDVDで本作を観たところ 映画では検索できなかった。デンマーク スゥエーデン 北欧ミステリーって 暗い感じだけど なかなか重厚感あって良いね。ミレニアムシリーズを彷彿しました。もう少し展開にメリハリがあったり テンポがあった方が面白い気もするけど…イジイジさせるところが見せ場なのかもね〜まあまあでした。本の方が面白い気もするけど…。

    0
    投稿日: 2015.06.07
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    デンマークの作家さん。 冒頭は「その女アレックス」と同じような感じです。海外小説は回りくどいというか説明が多いというか…若干小説の世界に入りづらいですが、推理小説として面白いのではないかと思います。

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    投稿日: 2015.04.24
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    珍しいデンマークの警察小説ながら、すんなりと物語の世界へと入っていけた。街の情景や社会的な背景など一切無駄だといわんばかりに、著者が登場人物の造形に力を入れているためで、例えば舞台が他の国であっても何の違和感もないだろう。 重い悔恨に苛まれつつも己の職務を全うするために地道に真相を追い求めるやさぐれた警部補カールと、その助手で繊細でありながらも内に激しい暴力への衝動を抱えた正体不明のアラブ民族のアサド。相反するようでも、根底で共通する卑しい犯罪者への煮えたぎるような怒りが、たった二人だけの特捜部が事件を解決する原動力となっている。この魅力溢れるキャラクターの創造によって、本シリーズの成功は決まったようなものだろう。 本筋は、従来の警察小説に沿った地味な捜査活動を展開。犯罪者の動機や言動に弱い部分もあるものの、結末に向かって一気にボルテージを上げていくところは秀逸で、次作への期待を高める。

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    投稿日: 2015.03.20
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    はみ出し刑事のカール・マークは過去の未解決事件の再調査という地下の閑職に左遷される。仕方なく手始めにある女性議員の自殺事件を調査するうち意外な事実が浮かび上がってくる。これは読者にとってもも意外。主人公をはじめ(家庭事情も少し触れられる)上司や友人、被害者や犯人までものキャラクターがしっかりしていて感情移入しやすい。特に部に部下のアラブ系移民アサドがいい味を出している。終盤の息詰まるアクションシーンもあり、またしても出た北欧のミステリー秀作。

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    投稿日: 2015.03.13
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    ぼちぼち読んでた北欧ミステリ。特捜部Qは所謂「未解決事件捜査課」と言う新設部門でもう導入部分から主人公のカール・マークの置かれた状況がめちゃくちゃツボる!!死体発見現場で同僚二人と共に何者かに撃たれ、一人は死に、もう一人は脊髄損傷で寝たきり、自分だけ生き残った負い目を反骨心で覆い隠し、新設部署に押し込まれる…タマラン!! マークが生え抜きで有能さゆえに新しい課を任されたっぽいんだけど、実は同僚3人と共に撃たれてPTSD状態だから丁度いい、ここへ押し込んでおけ、って感じなんだよね。マークも最初は事件の書類を3つに分類分けしましたって感じでダレてる(笑)殺人捜査課で有能だっただろうに、そこから地下室へ押し込まれ、アサドと言うアシスタント一人と自分しかいない新設課に島流し的に送られるわけなんだが、この課の予算がどのくらい出てるのかとか裏から調べて上司に圧力かけたりするとこが強かでいいんだよー。そして何より警察オタクっぽいアサド!!掃除、お茶くみ、雑用係のアサド(つまり警察官ではない)が警察大好きでこの仕事をコネで貰い、上の思惑には乗らんぞ的に重い腰を上げようとしないマークより熱心に資料を読み、女性議員失踪事件の捜査が始まる。マークとアサドのやり取りが非常にユーモアで、面白コンビに仕上がるフラグ立ちまくり! 地下室に押し込まれる→X-ファイル 未解決事件を扱う部署→コールドケース なんだけど、そんなことはどうでもいいくらい面白い『特捜部Q』。 檻の中の女、まだ1/4しか読めてないけど、もう面白い。 相棒もの好きな人はハマる筈!! 北欧ミステリが面白いのは、恐らく米国のドラマや映画・小説に毒されてる事に関係してないのかな。犯罪を犯したものを突き止める、と言うアプローチの仕方が微妙に違う気がする。家庭不和・トラウマを負っているなど、登場人物が背負うものは似てるんだけど、復讐を滾らせ猪突猛進じゃない、と言うか。アメリカのミステリ・サスペンスを読みまくっていた時期があるが(映画も見まくってた)犯人の犯罪動機の異常さに対する刺激を求めるばかりになって、結局嫌気がさして読むの止めたんだよね。まだ北欧ミステリ読み始めたばっかなので一概に言えんが、因縁や社会背景がしっかり根付いてる気がする。 大義名分とか正義感とか振りかざさなくとも単独行動が出来る、ってとこが日本に入って来がちなアメリカのミステリと違うとこかもな。証人に会う段取り着ける時に相手の電話の声の調子から苦手だ、とか好意的だ、とかカールが考えるとことか、日本人っぽいのかも。自分には手厳しい秘書相手にアサドがいとも簡単に懐に入った現実を知ると、秘書連中の所で有意義に交渉できるのはアサドの方だ、と考えて送り込むとことか、合理的なんだよな。適材適所の判断が早いのは個人主義が徹底してるからかも。カールが皮肉屋と言うのではなく、相手の能力見極めるのも早い。猪突猛進で自分の信念のままに突き進むアメリカナイズされた主人公とは明らかに違うな。捜査をすると言う信念は曲げないが相手の表情や動き・心理面をじっと見てて、自分の立ち居振る舞いを考えられると言うか。かと言って策士、と言う感じじゃなく、「刑事」としての勘がいいんだろうな、カールは。 カールとアサド(物凄いマーペース、真面目で勤勉家なんだけど、恐ろしくマイペース、恐ろしくフレンドリー、そして可愛い女の子大好きだな、こいつ・笑)のやり取りがめっちゃ笑えるんだけど、この辺映画でどう表現されてるのかなー、BD出たら買う。脳天に釘を打ち込まれた遺体現場で銃で撃たれてほぼ植物状態で体は動かせないハーディに、女性議員事件の頭脳労働をやって貰おうとアサドを送り込むカール、この二人の友情がどこまでのものなのか。自殺か事故死か、とにかく生きてないと言う前提で未解決とされている女性議員が実は…とか面白すぎ!!カール自身、たった一人で新設部署(特捜部Q)に追いやられたストレスもあるだろうし、半身不随のハーディに対する負い目(ネタバレ気味になるからぼやかす)がある…そこの部分に対してぐちぐち悩むような描写がない分、優秀な殺人課の刑事であるカールが事件解決を含め如何に行っていくのかがもう…可哀想なカール、ではなくて、決していい状態ではないだろうけど、ふて腐れるよりもやっぱり優秀な刑事の血が彼を動かしている、ハーディーに対しても寝たきりでも頭は働くだろ、と空気読めないからそうするんじゃなく、もがいてても現状は変わらない、だったら…と凄く合理的なんだよね、色々と。かと言って「冷徹」ではなく、分相応に、優秀な刑事であるが故にあっさりしてる部分もあって、ハードボイルド小説の探偵ほど一匹狼を気取ってないし、浪花節で義理人情振りかざすわけでもないけど、とても人間的と言うか。とにかく、カールは男にモテると思う(笑)作中そう言う描写がある訳じゃないが。ハーディに対する負い目をカールがどのくらいまで背負ってるのかが気になる。すまないと思いつつハーディの望みを叶えられる訳もないけどどうしたらいいのか分からないから事件の資料をアサドに読ませて頭脳戦に引っ張り込んだがハーディに生きる意志を持たせようといい人面で画策してる訳でもない… この辺のカールの、考えなきゃならないのは重々承知してるし考えているが答えが出ないしハーディの望みを叶えられない事は解ってる、と言う感じが絶妙。悶々とするカールを描くわけでもなく、机の上に両足を上げる描写で殊更深刻にしないカールの性格を表してる気がするし。望みを叶える業を背負うタイプ、そんな倫理観に逆らうことが出来る筈がないからお前は意地でも生きろ(俺もトラウマ背負った、お前も頑張るしかない)と叱咤するタイプ、俺にどうしろって言うんだと自分をひたすら悲観するタイプ、そのどれでもないんだよね。読み終えないと判らんが心底刑事なのかも。CVで言うとうえだゆうじさんと藤原啓治さんの間、って感じ。カールの頭の中が、仕事しながらプライベートの人間関係や諸々の事もあり、自分の身に起きている事もありで、思考が行ったり来たりする生身の人間の描写として(あーこの感じ解るわー)ってなるとこがひたすら凄い。行きつ戻りつする感じ。それを「(様々な)ストレスの性」って考えてないとこがいい!優秀だけど、特異な人間として描かれてないとこがいい。普通に仕事やって普通に生きてる人間として地に足が着いてる描き方、と言うか。ヒーローでもダーク・ヒーローでもない、刑事と言う職業の男が描かれている。優秀なのは本人も承知してるけど、どこにでも顔突っ込んで、それは俺が優秀で俺しかこの事件は解決できないんだ!!って熱血漢でもない。ハリウッド映画のブルース・ウィリスが好んでやりそうな刑事とは真逆って感じ(笑)心の中で皮肉はつぶやくけど、捜査の為にごり押しして相手を脅してばっかじゃなくて、非いたり押したりして対人スキルが高い気がするんだよな、マーク。女見る目はないみたいだけど(笑) 押し込められた罪の意識、と言うのがこの作品の根底にある。追う刑事にも、被害者にも。 女性議員のミレーデが何故監禁されているのか、監禁されているミレーデの淡々と事実を描き出しているだけに見える描写が物凄い読ませる。思考・行動・過酷さ、自分には耐えられるのか、と言う具合に。誘拐され、くすんだ丸硝子がハマってるだけの空間に閉じ込められ、一日一回の粗末な食事とトイレ代わりのバケツを寄越され、「真っ暗闇」「煌々と灯りが照ったまま」を誕生日の一年ごとに入れ替えられ、気圧を1バールごとに上げられ…こんな過酷な目に遭いながら狂わないミレーデの原動力は何か…。圧巻である。ミレーデは結果7年間もの間監禁されていたわけだが、最後まで「狂気」に囚われなかった。たった一人の障害を持った弟の為に、弟を想っているだけで真っ当な頭のままで希望を捨てずにいられた、なんて強い精神力だろうか。ここがラストに繋がる。 感動だーーーっ!!!警察もの、ミステリ、ジャンルの面白さは無論あるが、最後にガツンと持って行かれたよ…!!!ドン・ウィンズロウのニール・ケアリーものを読んだ時に感じた感動に近い…マジ傑作だよー!!!!こういう本に出会うと、本を読む習慣を持つ人間で良かった、って心底思う。兄弟3人でお小遣いも少なく、駄菓子食べちゃダメとか見るテレビも制限されてたけど、本だけは買ってくれてた親のお蔭だ。 解説の『作者がカールとともにきびしい現実を見すえているからである。きびしい現実とは読者一人一人の現実であり、小説には読者が味わっている苦しみがある。オールスンはまさに読者の苦悩を引き受けているのだ。だからこそカールは現代の僕らのヒーローなのである。』…この部分が秀逸過ぎる。 半身不随になったのに妻は家で女友達とどんちゃん騒ぎ、夫が家に帰りたいと思っていても介護する気力がない、とか言ってるハーディをマークが「俺の家に来い」とか言い出さないだろうか、とか妄想しながら仕事して来た。マークの罪悪感を思うと、何とかしたいと思っている筈…切ない。全作読破する!!絶対!!

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    投稿日: 2015.03.08
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    犯人やその動機がすぐにわかってしまうが、その監禁手段が特異だったので本当にこんな事ができるのかとびっくりしたし、恐ろしかった。それより、助手のアサド氏が気になるので次作以降も読みたい。

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    投稿日: 2015.03.02
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    図書館で。 シリーズ一作目。なんとなく読み始めて夜中の二時までかかって読み切ってしまった。休みの日に読み始めてよかった。とは言え夜中なので監禁されていた彼女の辺りは大分怖かったです。 北欧の推理物って結構翻訳されているんだなあ。そして主人公が頑固で真面目な人が多い気がする。北国の人の気質かしら?主人公は有能ですが元を付けたい奥さんはなかなかサイテイ。何であんなのと結婚したんだ?顔かな。義理の息子も世話になっている割には横柄。これも性格だろうか。やっぱり一番チャーミングなのはアサド(だったかな)さんだろう。作中の女性たちだけでなく実際読んでいる異性もひきつける彼はスゴイ(笑) お話は暗いけれども最後少し光が見える。彼らの今後が気になるラストでした。という訳で続きも借りてこよう、うん。

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    投稿日: 2015.02.23
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    面白かった( ´ ▽ ` )ノ コペンハーゲンは港付近しか行ったことなく なんか暗いイメージしかなかったけど そこにユーモアも絡んで話も面白くて、 続きを読みたい‼︎と思えた。 気長に楽しみたいシリーズ

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    投稿日: 2015.02.10
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    デンマークの警察推理小説である。様々な地区が出てきて、場所も特定できる。さらにデンマークの政治体制や人々の生活も描かれているので、観光案内としても最適である。

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    投稿日: 2015.01.31
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    中々複雑に絡み合ったお話です。 デンマーク人もゲルマン系なので、どことなく同じゲルマン系のドイツ語文学と似た香りを感じます。説明っぽいとか、長いとかね。英米系の推理小説だったら、同じ題材も、違った描き方に買ったと思います。 ラストが、ああ言う描き方なのは、良いのでしょうか?ハッキリ描かれるのが好きな人と、こんな思わせぶりなのが好きな人と、色々居ると思いますので、好みが分かれそうですね。

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    投稿日: 2014.12.18
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    プロローグからしばらくは各章が短めでするする読めて物語に入り込みやすい。 解説にあったけどアサドが何するかわからないから、無事に事が済むのか心配になる。 警察小説は久しぶりだけど、こりゃ評価高いわけだ。

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    投稿日: 2014.12.04
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    本屋でなんだかよく見る気がしたQシリーズ。なんだかあやしい一発ものな気もしたけど、シリーズも続いてるし、何より北欧ミステリーなら『ミレニアム』みたいな重厚なものかもと思って読みはじめてみた。はじめはなんだかよくわからなかったが、あるときから、具体的には2つの話がリンクし始めたところから一気に読む手が止まらなくなった。決して内容が重厚なわけではない。むしろ読後は何がどうなって犯人にいたったかはパッとは思い出せない(笑)なのに面白い。リンカーンライムシリーズを彷彿とさせる登場人物の描写と、先の読めない展開にどんどん読んでしまう。他のレビューにもあるように多少都合よく展開するとこもあるが、それも気にならない。なぜならそれでいいと思える、適度な軽さがあるからだ。もしこれがリンカーンライムシリーズなら個人的には許せないが、期待値が低い分許せる。 こうなると問題は次作品。どんな話になるか楽しみにしつつ、寝かせてからよむことにする。なぜなら、食傷気味にならないため。

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    投稿日: 2014.11.30
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    未解決事件を担当する新部署の特捜部Q。 部長カールと助手アサドのコンビは見事に読者の心を掴む。内容は重いのに文体が重くならずコミカルでさえあり、読みやすく読後感と悪くない。

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    投稿日: 2014.11.23
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     Amazonのお勧めから読んでみる。  タイトルからは内容がまったく想像できないのだけれど、非常に面白い。  何が面白いんだろうか、と問われれば。空気感だろうか。デンマークの異国の空気を感じることが出来る。  あ、いや、主人公カールとその相棒アサドのバランスだろうか。  どちらにせよ続きの読めるシリーズは楽しみである!

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    投稿日: 2014.11.06
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    特捜部Qシリーズ第一弾。コペンハーゲン警察のカール刑事が主人公。周りから煙たがられているため「特捜部Q」という新設部署に追いやられ、過去の迷宮入り事件を担当させられる話。雑用係兼アシスタントとしてシリア系の男性をおしつけられる。この相棒がたまらなくキャラクターがよくて、おもしろすぎる。最初の事件は、何年も前に死んだとされていた女性議員の失踪の謎を追う。ストーリーは普通の感じで、読みやすい。二人の掛け合いなどがよい。

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    投稿日: 2014.10.23
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    久しぶりにページをめくる手が止まらなくなる良作。不可解な謎、主人公の境遇、個性的な同僚、過去の事件といった消化不良になりそうな様々な要素が上手いこと配置され、見事なまでにまとまっていて、しかも読みやすいという驚きの完成度だ。シリーズものの第1作目だということなので、次作以降も楽しみ。

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    投稿日: 2014.10.18
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    現代人の精神的な闇、人種問題などの道具立てで単なるミステリに終わらない。でも文句なく面白い。特に後半はハラハラドキドキ。映画化されてもいいのでは。北欧の人の名前がすっと頭に入らないのが玉にきず(苦笑)。 (2014年8月、3冊目)

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    投稿日: 2014.08.14
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    さすが評判の高い作品だけのことはありますね。 キャラクター小説としても充分面白いし、被害者の視点と捜査側の視点が次第に近づく構成もサスペンスフルでわくわくしました。 構成がうまいなぁって感じ。 被害者の環境は相当に酷いんだけれど、捜査側のキャラクターのおかげで、陰惨な雰囲気にならないのも良かったですね。

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    投稿日: 2014.07.13
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    デンマーク版「ケイゾク」。 グイグイ読ませるし、社会派に重みを置きすぎて本格要素の少ない海外ものの中では十分ミステリといって良い。7.5

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    投稿日: 2014.07.07
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    おもしろかった。海外ドラマの「キリング」、「ブリッジ」が好きで、ようやく北欧ミステリーを読んでみたが、似たようなテイストで期待に違わず。このシリーズは続けて読みたい。

    2
    投稿日: 2014.07.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    北欧デンマーク産の警察小説シリーズ第1弾。 腕は立つが周囲との軋轢が絶えず、半ば閑職としてもうけられたような特捜部Qの主任として地下室に追いやられるカール。その助手としてあてがわれた謎だらけだが非常に有能なアサド。この二人が未解決の事件となっていたミレーデ事件を追う。 過去と現在が入れ替わりに描かれる手法で読者の興味を引きつけながらも軽快なテンポで物語が進んでいく。とらわれの身となったミレーデを取り巻く状況は悲惨そのもので、自分がその立場になったらあっという間に発狂するであろうことは想像に難くないが、そんな状況をもミレーデは強靱な精神力で乗り越えていく。一方、ミレーデ事件を追っているカールたちはずさんな捜査によって迷宮入りになったことに腹を立てつつ、一つ一つを丹念におっていき、やがて一人の容疑者を絞り込む。 北欧ミステリという括りにされてはいるものの、謎解きの部分はそれほどの比重を置いていない印象。むしろ、終盤のタイムリミット・サスペンスのハラハラドキドキ感が物語を引き締め、ラストでほんのりと感動させるあたりがとてもうまい。救いのない状況をこれでもかと描いた後にやってくるラストは、それまでの状況があるが故に静かな感動を呼ぶ。 シリーズ化されているので、続編も気になるところ。

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    投稿日: 2014.05.05
  • 北欧デンマーク産の警察小説シリーズ第1弾!

    腕は立つが周囲との軋轢が絶えず、半ば閑職としてもうけられたような特捜部Qの主任として地下室に追いやられるカール。その助手としてあてがわれた謎だらけだが非常に有能なアサド。この二人が未解決の事件となっていたミレーデ事件を追う。 過去と現在が入れ替わりに描かれる手法で読者の興味を引きつけながらも軽快なテンポで物語が進んでいく。とらわれの身となったミレーデを取り巻く状況は悲惨そのもので、自分がその立場になったらあっという間に発狂するであろうことは想像に難くないが、そんな状況をもミレーデは強靱な精神力で乗り越えていく。一方、ミレーデ事件を追っているカールたちはずさんな捜査によって迷宮入りになったことに腹を立てつつ、一つ一つを丹念におっていき、やがて一人の容疑者を絞り込む。 北欧ミステリという括りにされてはいるものの、謎解きの部分はそれほどの比重を置いていない印象。むしろ、終盤のタイムリミット・サスペンスのハラハラドキドキ感が物語を引き締め、ラストでほんのりと感動させるあたりがとてもうまい。救いのない状況をこれでもかと描いた後にやってくるラストは、それまでの状況があるが故に静かな感動を呼ぶ。 シリーズ化されているので、続編も気になるところ。

    2
    投稿日: 2014.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    個人的には、犯行の描写が気持ち悪くなるのですが、ストーリーは面白いです。キャラクターも魅力的。物語の半分頃には犯人はわかりますが、それを一緒に追いつめるようなドキドキ感があります。

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    投稿日: 2014.05.04
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    デンマーク発の警察小説の話題作をようやく読むことにした。はみ出し刑事ものとして十分に楽しめる。 追記 映画化作品をDVDで鑑賞。長大な原作をコンパクトにまとめていてよい。2015.10.8

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    投稿日: 2014.04.13
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    北欧の小説は独特の雰囲気あるがこの小説もなかなかいい感じだった。謎が面白いというよりリズムが非常によく、登場人物もひと癖ある人間ばかりでシリーズ化されるのも納得です。色々と秘密を抱えている登場人物の今後が気になるので続編も読んでみようと思う。

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    投稿日: 2014.03.17
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    また、私のヒーロー!見つけてしまいました。 カーター・マーク、アサドの名コンビ。 過去の 女性国会議員謎の失踪事件と現在の署内の鼻つまみ者との二つの話が並行して描かれそしてそれが一つになって行くとき・・・ これはシリーズまた読み続けなくてはなりません。

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    投稿日: 2014.03.10
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    非常に面白い。 北欧ミステリの鬱屈とした雰囲気を主人公や周辺のキャラクターがいい具合に調和させていて重すぎない。

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    投稿日: 2014.02.06
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    未解決事件を専門に捜査するという設定は時効警察っていうか相棒ぽい。でも主人公にはトラウマがあるから重厚感ある。時間軸を並行させるのはよくあるテクニックとはいえきっちりしてる。あとコペンハーゲンの街の雰囲気がそこはかとなくあって良い。

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    投稿日: 2014.01.05
  • 未解決事件を追うコンビにハラハラ

    殺人事件の捜査中に同僚を撃った犯人をみすみす取り逃がしてしまい自暴自棄になっていたカール警部補をもてあました上司は、未解決の重大事件を扱う特捜部Qを新設しその統率を彼に命じる。 部下は謎のシリア人・アサド一人。 二人が着手したのは女性議員の失踪事件。 やられた。 面白かった。 誘拐された女性議員の描写と現在の捜査過程が交互に進み、カールとアサドはその救出に間に合うのか、議員の孤独な戦いはどうなるのか、緊迫感十分だった。 自責の念に絶えず駆られているカールと対を成すようなアサドの明るさ。 この二人のバランスが非常に心地よく、はらはらするだけでない作品になっている。 犯人の目星は途中でついてしまうものの、これはそこを読むミステリではないので、じっくりとその先も楽しめる。 むしろそこから先の展開もいい。 実は意外と地味な捜査が続く警察小説でもあったりするんだけど、そういう印象を抱かせないほど巧いつくりになっている。 個人的にはデンマークの名前ってスウェーデンやアイルランドものほど覚えにくくなくて、登場人物紹介を一度も見返すことなくさくさく読めた。 ポケミスで450ページがあっという間だったよ。

    1
    投稿日: 2013.12.23
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    主人公の仲間を喪った過去を抱えた皮肉屋で我が強く署内で煙たがられている警部補・カールと、シリア系の優秀かつコミカルでしかし謎の多い助手・アサドの二人のなかなか掛け合わない掛け合いがいい!カール達側と「檻の中」、それぞれの展開が交互に組み合わされた構成はとてもわくわく、そしてハラハラします。(特に後半…!)デンマークを含め北欧のミステリを読むのはこの『特捜部Q』が初めてですが、北欧発のドラマや(THE BRIDGEやTHE KILLING)映画(ミレニアム)でも感じた寒々しさと事件のえぐさはあちらの国のミステリの独特のものだと感じました。これは続きを買いに行ってしまうなあ……

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    投稿日: 2013.12.10
  • 一瞬の事故から・・・

    檻の中の女 両親を亡くし、弟も不自由な体になってしまったのに懸命に生きる彼女。 被害者がおかれた過酷な状況、解けない謎と怒りは一つずつしか進まない。 カールとアサドに最後はなんとか間に合って!という悲痛な願いだけに!後半はいっき読みです。

    1
    投稿日: 2013.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    北欧のミステリは初めて読んだが、面白かった。 被害者と刑事の二つの視点で物語が進んでいき、次はどうなるのか気になる展開が多かったので、ページ数のわりにすぐに読み終わった。 北欧ということもあって、個人的には登場人物の名前が覚えにくくそこは少し苦労したけど…。 特に終盤の展開はスピード感と緊張感があって良かったです。 犯人のやったことは残酷極まりなく腸が煮えるような場面もありましたが、アサドがいい緩衝材だったんじゃないかと。 そのアサドも結局謎が多くて気になる存在ではあるけども…。 シリーズもののようなのでまた機会があれば読みたいな。

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    投稿日: 2013.10.03
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    これは旅に出る前に読みかけだった本。 文句なしにおもしろかった! 自殺とされていた女性議員が実はとんでもない羽目に陥っていて…それを心に傷を持ち、特捜部に体よく追われた刑事がユニークな相棒とともに解決に向かっていくの。 作者はデンマークを代表するミステリ作家とのこと。このQシリーズがあと3冊あるみたいなので、読むのがとても楽しみ(^^) 良い作家に巡り会えるとほんと嬉しいよね。

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    投稿日: 2013.09.26