
総合評価
(50件)| 15 | ||
| 14 | ||
| 13 | ||
| 4 | ||
| 0 |
powered by ブクログモンテクリスト伯で、盗賊の首領が読んでいたので。 フランス、ベルギー、ドイツ、イギリス辺りを転戦。 基本的に敵地なので、兵站や叛乱が大変。
0投稿日: 2025.08.29
powered by ブクログ訳は古く、聞きなれない部族名も多数あって読みづらさはあるが、それでもカエサルが諸民族の平定・制圧時において類稀なる指揮力や洞察力が全編に渡って発揮されているのが十分に体感できる。属州に追い出されてもタダでは起きないのがカエサルらしい所なんだよなぁ。 またカエサルとの戦いを通じて、ローマ兵だけでなく、群雄割拠するガリアの各民族もまた勇敢であったことを物語っている。
8投稿日: 2025.03.26
powered by ブクログ読み始め。カエサルのフランス征伐記と読み替えると面白い。何かその時代に必要な条件が整うと、後世から偉人と言われる人も予想以上に大活躍。そしてその成果を利用して益々権力が増強する歴史の切り抜きではないか。実力ある人は結果で示す。寡黙な英雄の記録。これは今の時代も同じ。続いている。
0投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログ戦い、勝ち、裏切られ、また戦い、勝ち、裏切られ・・ これガリア平定なんて永遠にできないんじゃないのと思ったらいきなり終わる。 淡々と攻防が描かれているが、これマンガに落としたら大長編になりそう。
0投稿日: 2024.01.31
powered by ブクログ働き盛り、脂がノリに乗っているキレッキレのローマ執政官・カエサルによる言わずと知れた一大戦記。 とにかく闘争に次ぐ闘争、アドレナリンがバチ漏れダダ漏れ水芸セント・へレンズ大噴火状態。 めっちゃくちゃ面白かった!面白すぎて細かくメモを取りながら読んでいたら丸々一週間かかっておりました。 筆マメな人物だったんでしょうか。紀元前58年から52年までの7年間に及びガリア各地部族の動向や戦闘の経過が実にまざまざと記述されており、尚且つ登場人物のキャラクターまでがしっかり描き分けられていて全く飽きが来ない。 唐突に初出の人名が出てきたり、呼び方が箇所によって違ったり混乱する部分もちょいちょい見られるが、そこはメモでカバー。どうしてもわからない箇所は巻末の〈地名人名索引〉や補註を活用すれば解決できます。 似たような人名が多いし〜ヌスとか〜ウスとかどんだけ出てくるのよって感じだけど慣れさえすれば問題無し。むしろ難関は部族名、そして地名・都市名だと思うけど、それも頻出する単語は嫌でも馴染んでくるし世界史好きならばともかく騙されたと思って一度読んでみてもらいたい。 以下、個人的ポイントを箇条書き… ・カエサルがスーパーヒーロー。味方のピンチに颯爽と駆けつけ縦横に軍略を巡らし敵を撃破していく爽快感。 ・副将のティトゥス・ラビエーヌスもかっこいい。何でもこなすスーパーサブ。良将。 ・エブロネース族のアンビオリクスは相当なクズ。後味も悪い。 ・「すぐ怒る野蛮な乱暴な人」(p57)と評されるゲルマーニー人の王・アリオウィストゥスは強者の風格だけど散々な目に遭う。 ・ヘタレ過ぎて名前が残ってしまったローマの偵察兵「コンシディウス」(p47)。 ・「ゲルマーニー人は〜(中略)〜いちばん長く童貞を守っていたものが絶讃される。その童貞を守ることによって身長ものび体力や神経が強くなるものと思っている。」(p232、233)そうなのか。 ・「クローディウス」(p251)あなたはどちら様でしょうか…何度読み返しても名が見当たらず検索に時間を取られましたが索引に解説あり、あっさり解決。 かなり唐突にスンッと終わるので拍子抜けするかもしれないが、読了感は満足のひとこと。続編の『内乱記』も手に入れたい。 84刷 2024.1.11
17投稿日: 2024.01.11
powered by ブクログどんなものかと思ったけど、戦争の背景に当時の風俗からとても詳しく書いてありとても面白かったです。 但し、部族名が大量に出てくるのと、地名や川の場所など地理的背景が分かり辛いのが難点です。 添付の地図は分かり辛いので、地図を印刷して書き込みながら読み進める必要がありました。
1投稿日: 2023.04.08
powered by ブクログ「ガリア戦記」カエサル著・近山金次訳、岩波文庫、1942.02.05 320p¥588C0122(2021.07.24読了)(2002.03.21購入)(1997.04.05/53刷) 2008年に「ローマ人の物語」第5巻を読んだついでにこの本も読んでしまいたかったのですが、13年たってやっと読み終わりました。「内乱記」は、読めそうもないですね。 以下は読書メモ この作品は、ガリア(現在のフランス)での7年間の戦いの記録とのことです。 1年ごとに戦いの状況を報告するために書かれたのではないかとの事です。トルストイ著「戦争と平和」の一節を読んでいるかのようです。自分も戦いの真っただ中に放り込まれて右往左往しているような錯覚を覚えます。第二巻まで読み終わりました。全部で第7巻まで。 「ガリア戦記」読み終わりました。 船を使って海を渡りブリタンニア(現在のイギリス)まで行っています。 嵐などでたくさんの船が大破、小破で苦労しています。 ガリアでの戦争は、平定して、反乱してが繰り返され、その際には大体、北方のゲルマーニアが関わっているようです。 ゲルマーニアと戦うには、大きな川を渡ることになります。 ローマ軍は、橋を架けて渡ります。ローマ軍には、工兵隊がついています。 【目次】 解説 第一巻 紀元前五八年 ヘルウェティー族との戦争 ゲルマーニー人との戦争 第二巻 紀元前五七年 ベルガエ人との戦争 海辺諸族の服属 第三巻 紀元前五七-五六年 アルペース諸族の討伐 海辺諸族との戦争 アクィーターニー人との戦争 北方諸族の討伐 第四巻 紀元前五五年 ゲルマーニー人との戦争 ブリタンニー人との戦争 北方諸族の討伐 第五巻 紀元前五四年 ブリタンニー人との戦争 北方諸族の謀叛 第六巻 紀元前五三年 北方諸族の討伐 ガリアの事情 ゲルマーニアの事情 エプロネース族の乱 第七巻 紀元前五二年 ガリー人全部との戦争 ☆関連図書(既読) 「ジュリアス・シーザー」シェイクスピア著・福田恒存訳、新潮文庫、1968.03.25 「ローマ人の物語Ⅳ ユリウス・カエサルルビコン以前」塩野七生著、新潮社、1995.09.30 「ローマ人の物語Ⅴ ユリウス・カエサルルビコン以後」塩野七生著、新潮社、1996.03.30 「フランス史10講」柴田三千雄著、岩波新書、2006.05.19 (「BOOK」データベースより)amazon カエサル(前102頃‐前44)の率いるローマ軍のガリア(今のフランス)遠征の記録。現地から彼が送る戦闘の記録はローマ全市を熱狂のるつぼに化したという。7年にわたる激闘を描いたこの書物こそ、文筆家カエサルの名を不朽にし、モンテーニュをして「最も明晰な、最も雄弁な、最も真摯な歴史家」と賞讃せしめたものである。
0投稿日: 2021.08.04
powered by ブクログくっそおもしろい。カエサルのガリア遠征をただ延々と描いてるだけなのに、下手な戦争ものの小説や映画よりはるかにおもしろい。 やっぱり戦争は兵站と土木技術なんだな。いかに物資を前線に運び、いかに陣地を形成するか。勇猛果敢な武人、軍師の奇策、なんてのは、戦争の上っ面のそのまた上澄みみたいなもんなんだよね。
2投稿日: 2018.06.03
powered by ブクログカエサルによるガリア地方の討伐報告を自身の手で書かれた報告書。非常にシンプルでまるで第三者が記述したような印象を受ける。 部族の数が非常に多く、土地勘も無いので巻頭の地図を見比べながら読み進めることとなり時間がかかった。また、当時の設備等がイメージしにくいこと、登場人物の名前が長く皆似ていることも読みにくくしている要素と思う。 多くの苦労をしつつガリア地方を平らげていったカエサルは軍事と民政、両者の天才だったのだろう。
0投稿日: 2017.08.20
powered by ブクログ世界史上の大英雄によるガリア遠征の記録。長年積読してしまってたが、ようやく読了。 正直、人名地名のカタカナが多いのには閉口してしまうものの、それだけ詳細な記録となっている。また、「カエサルは…」と三人称で書かれているのにも驚かされる(あえて客観性を狙ったという説アリ)。 「勝利と事態の成り行きについて指揮官よりも心得ているかのように思いこんだ放縦と傲慢については厳しく叱り、兵士に、武勇やたくましい士気に劣らず服従と自省を期待すると言った(p254-255)」など強いリーダーシップも垣間見れる。 それにしてもカエサル。文武両道という言葉さえチープに思える卓越した将軍であり、名文筆家である。
1投稿日: 2017.05.21
powered by ブクログ観点の位置、視座が高い。 部下への叱咤と労い。 決断。 並々ならぬカエサルの軍才を感じます。 「人はすべて自由を熱望し、奴隷の状態を嫌うのが自然である」 そんなカエサルでも、ガリア地方を平定するのに7年。 最後の最後まで抵抗を示したガリアの部族。 アレシアの戦争。 しかし、 最後は暗殺され人生の幕を閉じる。 人生とは。 カエサルのガリアでの戦記を通して 考えさせられる著書でした。
0投稿日: 2017.02.22岩波文庫にこだわる人向け
カエサルの代表作。ローマ史だけでなく、西洋古代史を見る上で避けて通れない名著……なのですが、いかんせんいささか翻訳が古い。読みにくいというほどではないものの、時々漢字づかいなどが慣れてない人にストレスとなるかもしれません。またカエサルによって著されていない八年目と九年目が省かれて七年目で終わってしまっています。文学的に見ればカエサルの著作という点を重視するのは正しいのでしょうが、史料として考えるとポンペイウスとの決戦を描いた『内乱記』との間に二年間の空白を生じさせてしまっており、不完全と言わざるを得ません。 岩波書店からは電子化されていないものの、新訳が発行されていますし、電子化されたものであれば、講談社学術文庫版や平凡社ライブラリー版があります。そう考えると岩波文庫にこだわる理由がないのであれば、他の版を読まれるのが良いかと思います。
1投稿日: 2016.06.24
powered by ブクログカエサルが自身の有利に書いていたり、ゲルマーニー人への偏見っぽい描写とかもあるけど、総体的に読み物としてのレベルが非常に高いことにまず驚かされる。最後のウェルキンゲトリクスの描写にあたっては、彼の指揮官としての素質が十分に描かれているし、それを敵としてカエサルが非常に警戒していたことも分かる。古典やローマが好きな人なら絶対に読むべき。
1投稿日: 2016.03.15
powered by ブクログ多少の誇張はもちろんあるだろうが当時の戦況やカエサルの思考を垣間見れただけで価値があった。本のはじめの方に各部族や国の地図があるので、それを見ながら話を追っていくと戦況の進み具合などが俯瞰できて良いかと思う。
1投稿日: 2015.08.08
powered by ブクログ【内容】 古代ローマ共和政末期の紀元前50年代、フランス方面での戦争を報告。 執筆者は執政官経験後の属州提督であり、当該戦争においてローマ軍を指揮した人です。 訳者による解説と幾らかの簡略地図、索引が付いているので本書単体での理解は可能でしょう。 【類別】 戦記。 【着目】 まず簡潔的に分かりやすい文体が目立ちますが、読み進めるにつれて凝らされた技巧を感じるかもしれません。技巧とはつまり、(1)三人称視点での記述を為すことによってあたかも内容全てが客観事実であるかのように思わせること(2)物語的な記述で脚色を意識させないこと(3)「敵」「味方」という表現で全体を統一することにより読者を無意識のうちに「味方」側へ引きこみ「味方」意識を強めること、以上3点の能弁です。 また、部族や地名等の固有名詞の多さも目を引きます。 したがって雄弁に関心を寄せる人へお薦めしたい著作ではあるものの、総合的な読みやすさは保証できません。 【備考】 このレビューは第75刷に拠っています。 本書には、原典における第8巻(異なる筆者による戦後処理記述)は収録されていません。 余談として、このレビューは以前に希望聴取されて贈られていたものを繙読したのちに書かれました。
1投稿日: 2015.07.05
powered by ブクログカエサルの自筆の書で当時の戦績が細かく書かれてる。紀元前にすでに文字のある文化がうらやましい。しかし、フランスも随分と細かく民族が別れていたんだな。今はどうなんだろうか。
1投稿日: 2014.10.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この書籍は、カエサルがガリア(今のフランス)へ遠征し、帰国するまでの戦記物です。 紀元前58年から51年までの一年ごとを一冊として収録され、八巻目はカエサルの死後ヒルティウスによって書かれたものです。 当時のイタリアフランスの歴史や戦争などがわかるものです。
1投稿日: 2014.05.25
powered by ブクログローマ人の物語の該当箇所を読みつつ平行して読んでみた. 簡潔でありつつ面白い. これ原文で読んでみたい…そう思ってラテン語に手を出してしまった.
1投稿日: 2014.02.14
powered by ブクログいろいろな人が愛読書として挙げていたが、なかなか手に取らなかった。しかし、読んでみるととても面白くて一気に読んでしまった。現代にも通じる問題への対処の仕方、統率の仕方がいくつも見られた。今度は部族や土地の名前を頭に入れつつ読んでみたい。
1投稿日: 2014.02.05固有名詞がちょっとつらい
ローマ人の物語の塩野七生さん絶讃のガリア戦記を読んで見たのだがそこまで熱中出来なかった。 巻頭に訳者が「どう見ても古くさい昔の訳文を改め、簡素な原文の体裁をできるだけ生かそうとつとめた。」と有るが、初版は1942年で改版が1964年。やはり言葉遣いがやや古い。 もう一つは固有名詞が頭に入りにくい。ローマ人の物語では所々地図と進行方向が有りイメージしやすかった。 写本がいくつかあるとは言うものの2000年前の文書がそのまま残ってるのは凄いことだけど。
0投稿日: 2014.01.01
powered by ブクログ2013 11/15読了。神田の古書店街で購入。 岩波文庫を読もうシリーズ。 ずっと読みたいとは思いつつも、冒頭部分のそっけなさになかなか手を付けずにいた本。 しかしいざ読みだすと、簡易さがわかりやすくリズムにのって読みやすい。 有名なスパ帝がパロっていたカエサルの演説部分はさすがの名調子である。 それにしてもガリア人を平定⇒冬になってカエサルがいない隙に反乱⇒また平定、の繰り返し感は半端ない。 それでも皆殺しにしようとかは言い出さず、何度でも人質をとって平定する忍耐。
1投稿日: 2013.11.20
powered by ブクログカエサルの世界的に有名な戦記。戦いばかりの内容であるが、史実から当時の時代をかいまみることができ、貴重。 九州大学:すず
2投稿日: 2013.11.18もぐらたたき戦記
共和制ローマ末期の天才的将軍、ユリウス・カエサルが元老院への報告書として書いたもの。 報告書のわりには読み物として成立しており、カエサルの文才が垣間見られますが、やはり原文ではないので魅力が直に伝わってくるわけではなく、また馴染みのない地名やら人名やらがたくさん出てくるので、前半から中盤にかけては読み進めるのは大変かもしれません。 が、後半、ウェルキンゲトリクスが登場してからは、好敵手に対してカエサルも気分がのったのか、文章に勢いがでてきます。 全編を通して、際限なく反乱を起こすガリア人の土地をローマ人達が根気よく統治しようとする様子が描かれ、頭が下がります。
0投稿日: 2013.10.31紀行文の名作だが
古代ローマ史に興味がある人は必読の本。可能であれば原文で読みたい(原文は半分読んで挫折しましたw)。 内容は極めて面白いのだが、いかんせん翻訳はいまいち。生きた文章として読ませるための本ではなく、ローマ史研究の学術書として本書が書かれているためだろうが、無用に注釈が多く、読み疲れる。第7巻のウエルキンゲトリクス主導の全ガリア反乱が本書の山場なのでここは是非読んで欲しい。
0投稿日: 2013.10.18
powered by ブクログ以前読んだときは時代背景を理解していなかったため、全く楽しめなかった。 ローマ人の物語のカエサル(ルビコン前)を読んでからあたると、楽しめる。
1投稿日: 2013.08.10
powered by ブクログローマ人の物語から派生して読んでみた。先にローマ人の物語読んでないと、理解は難しかったかも。非常に淡々と語られていて、カエサル本人の想いを読み取ることはできないけど、先読みの力と複数を同時に実行する力は良く伝わってきた。
1投稿日: 2013.07.20
powered by ブクログローマ人の物語の塩野七生さん絶讃のガリア戦記を読んで見たのだがそこまで熱中出来なかった。 巻頭に訳者が「どう見ても古くさい昔の訳文を改め、簡素な原文の体裁をできるだけ生かそうとつとめた。」と有るが、初版は1942年で改版が1964年。やはり言葉遣いがやや古い。 もう一つは固有名詞が頭に入りにくい。ローマ人の物語では所々地図と進行方向が有りイメージしやすかった。 写本がいくつかあるとは言うものの2000年前の文書がそのまま残ってるのは凄いことだけど。
1投稿日: 2013.02.19
powered by ブクログ塩野七生を読んでいないと、かなり理解が難しかったように思う。添付の民族の地図を拡大コピーして、照らし合わせて読んだ。かなりあっさりとした文体。塩野七生であんなに盛り上がった”アレシアの戦い”もあっさりと書かれていた。一貫して思ったのは、カエサルは指揮官としての意識を強く持っていて、部下への指示も、また部下の行動に対する評価も、指揮官の目線で客観的に行っていること。なによりも、客観的事実に基づいて何事も判断していて、私情が一切、出ていないところがすばらしい。また、途中、カエサルが、ガリア人やゲルマニア人の文化や生活習慣、さらに生息している動物について説明しているのが、とても興味深い。 岩波の近山訳の方が、国原訳よりも、カエサル像がはっきりしているように思う。また、本の作りとしても、読み始めるにあたっての時代背景や地図が一番最初にあり、段落毎に注解もあって読みやすかった。
2投稿日: 2013.01.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
カエサル(前102頃‐前44)の率いるローマ軍のガリア(今のフランス)遠征の記録。現地から彼が送る戦闘の記録はローマ全市を熱狂のるつぼに化したという。7年にわたる激闘を描いたこの書物こそ、文筆家カエサルの名を不朽にし、モンテーニュをして「最も明晰な、最も雄弁な、最も真摯な歴史家」と賞讃せしめたものである
0投稿日: 2012.05.28
powered by ブクログユリウス・カエサルのガリア遠征についてのレポート。 2000年前の戦争報告書なので、かなり難解なものであることは確か。ハッキリ言うと、位置関係やどういう部族がどれくらいの領土を持っていて……というところが(現代の日本人には)ほとんど分からない。当時の人々にとっては自明のことかもしれないけれど、やはり2000年後の人間には優しくないのは明らか。 なので、補完するような「図説ガリア戦記」みたいなものがあれば、併せて読んでみると面白いかもしれない。当時のガリアの人々の政治体制とか、習俗とか、ローマの対ガリア戦略などを概説したものがあれば、理解もかなり進むはず。翻訳はかなり良い。カエサルの論理的な人柄が偲ばれる。研究書としても戦記ものとしても、この本の価値は不朽だと思う。
1投稿日: 2012.05.12
powered by ブクログ共和制ローマの指導者にしてローマの共和制に実質的に終止符を打ったユリウス・カエサルが、紀元前58年から51年にかけて行ったガリア(現在のフランス)遠征の記録。 元々は元老院への報告書だったためか、余計な修飾を省いた徹底的に実務的で論理的な文章。その簡潔で洗練された文体ゆえに、ラテン散文の傑作と言われた作品です。 実際、読んでみると簡にして要を得たシャープな文体に引き込まれて最後まで一気です。ビジネス文書かくあるべしの見本。訳が少し古色蒼然としているのと、カタカナ地名と部族名の多さに目をつぶれば、下手な小説なんかよりよっぽど面白い。最後のアレシア攻防戦の描写は激戦の様子が目の前に浮かぶようです。 読む場合は、カタカナ地名と部族名は思い切って気にしないか、塩野七生の『ローマ人の物語』に載っている地図を見ながら読むかしないと、最初で挫折すると思います。 岩波版は原文全8巻のうちカエサル自身が書いていない最後の第8巻が入っておらず、事実上の最終決戦だったアレシア攻防戦までです。講談社学術文庫では、ガリア遠征後のポンペイウスとの内戦を描いた『内乱記』も刊行されているので、そちらも読みたくなるような出来でした。 ちなみに、有名な「来た、見た、勝った」は、内乱時にとある戦闘に勝ったカエサルが、ローマにいる部下に送った戦勝報告。余計な修飾語がないところが逆に凄みを増しています。デキる男はかっこよすぎます。
1投稿日: 2011.10.22
powered by ブクログ某ゲームが好きで、その流れで1度読んでみようと思いました。 一応読んだのですが、自分の世界史の知識のなさもあいまって よく分かりませんでした。
0投稿日: 2011.06.13
powered by ブクログ20110603読了。 カエサルが著した、執政官時代のガリア討伐の記録。 歴史のある書物やカエサルが書いた、という以前に 非常に明晰なラテン語の文章であるというだけで高い評価を得ている。 文章はただの戦争の記録にとどまらず 戦略を含む、カエサルの考えも記述されており興味深い。 また、敵民族の文化風習や、各種工事の記録も細部までいたっており 非常に広い範囲に気が配られていたこともわかる。 特筆すべきは、これらの文章が 机上ではなく、戦時における馬上の口述にて記録されていたこと。
0投稿日: 2011.06.05
powered by ブクログ有事の際のリーダーのあるべき姿が分かります。東日本大震災による危機的状況にある今の日本に必要なのはカイサルのような人物かもしれません。
0投稿日: 2011.05.20
powered by ブクログカエサルの文章がよめるというのも不思議だけれど、実際むちゃくちゃ面白い。フランスやドイツへのイメージを本書で作ったおいらはたぶん間違っている。
0投稿日: 2011.04.04
powered by ブクログ2000年も前の著作が現代でも読めるという事に、まず感謝し古代ローマ人の歴史伝承の正確さに敬意を表します。数風の戦線で部下を鼓舞し戦略を練り上げたカエサルのリーダーシップには学ぶべき点が沢山ありました。ローマ帝国という国家意識を非常に先鋭化させたカエサルの言動には危険な感じを受けます。やはり暗殺される運命だったのでしょう。残念ではありますが歴史は非情です。
0投稿日: 2011.02.25
powered by ブクログ面白くはない。 物語を描いているのではないのだから当然といえば当然。 ただ、ところどころ緊迫した空気が感じられるところがあり、さすが古典になる名著ではあるなと納得する。
0投稿日: 2010.06.18
powered by ブクログこれも「ずっと前に読んでおくべきだったが、今までなんとなく読み逃してしまった本」の一つだ。 この本の重要性はさまざまな本に言及されているが、紀元前50年という書物の価値ははかりしれないだろう。 個人的には、戦闘シーンの描写より、敵国の文化を分析・解読していくあたりが面白かった。
0投稿日: 2010.06.12
powered by ブクログ読書目的:欧州の成り立ち,位置づけの理解. 感想:カエサルの「ガリア平定」と教科書で一行で片付けられる事業だが,各地で噴出する反乱をもぐらたたきのように抑えて達成されたことがわかる.戦記としても,ブリタニア平定,ローマ軍が壊滅したアトゥアトゥカの戦い,ヴェルキンゲトリクス率いるガリア勢との全面対決は,三国志に通jる面白さがある.また,ローマから見たガリア,さらにゲルマンが未開・野蛮の土地に他ならぬことが,カエサルの筆致を通して伝わり,その後のフランス,ドイツとローマとの位相を考えるうえでも面白い.
1投稿日: 2010.04.19
powered by ブクログ物書きが最も憧れる文章。最初の一言でもう土下座したくなります。カエサル閣下は城も人間も陥落させる達人でございます。女もな!
0投稿日: 2009.12.05
powered by ブクログ塩野七生とか、司馬遼太郎が好きなら、 簡潔明瞭で、視覚的に戦闘を描写してくれるこの本は読んでも面白いかも。 ただ、地域名、部族名が多すぎるのが難点。 もっと図とかで説明して欲しい。 しかし、岩波文庫にこんなに面白い本が隠れてるとは思わなかった。 講談社学術文庫のほうが、意訳されてて読みやすいと聞いた。 こっちは、かなり学術的な訳し方をしていたので、やや読みづらい。 最後のアレンシアの戦いは、どうかんがえてもカエサル勝てないだろww カエサルのチートっぷりがすごい。
0投稿日: 2009.10.29
powered by ブクログカエサル(前102頃‐前44)率いるローマ軍のガリア(今のフランス)遠征記録(前58-52) 二千年以上読み継がれ今なお愛される不滅のロングセラー このガリア戦記を初めて読んだ時は、歴史書の登場人物の英雄本人が書いた書物を 2000年後に自分が読める事に幸運と偉大なるロマンを感じたものだ(笑) このガリア戦記@近山訳はラテン語原文に非常に忠実に訳している為、日本語として読むと 少々読みにくいがあのキケロ、モンテーニュをして「名文」と絶賛せしめたラテン語原文の 簡潔明瞭な文体を忠実に再現していると言えるだろう。 しかし最初に読んだ時はカエサルが「第三者」のように書かれていることに少々とまどった。 内容も勇壮な戦いの文学というよりは…言葉は悪いが説明書きが続く戦場レポートと言った方が ピンとくるような感じを受けた。 あと何より混乱したのがやたらと出てくるガリアの部族名や長ったらしい人物名。 この本を読み進めるにあたり、さし当たって必要なのはフランスと古代ガリアの地図と古代ローマの 基礎知識と根気と情熱である(^^) ローマについて書かれた本を読み(手近では塩野七生)地図を見ながら叙述された地形を頭の中で 整理していく内に次第にその簡潔明瞭な文章の魅力に気づき虜となるだろう。 最初は嫌いになるほど混乱したガリア部族名も、いくつかその部族名が起源となって現在のフランスの 地名になっていると発見していくと親しみがわくし、地理感覚が掴めれば行軍の進路や戦闘体系なども わかるようになり、より立体的にこの戦記を楽しめる。 このガリア戦記では当時のガリアの状況、ローマ軍の戦い方を実に簡潔に把握できる。 ローマ軍がいかに土木技術に富んでいたか、情報収集を怠らなかったか、敵に対していかに苛烈で そして時に寛容であったかを知りながら、名高いカエサルのガリア征服を知ることができるだろう。 ガリア戦記最大の戦い、ガリアの英雄ウェルキンゲトリクスとのアレシアの戦いでガリアが平定されるまで、 カエサルは現在のフランス、オランダ、ベルギー、イギリス、ドイツ、スイスと縦横無尽に駆けめぐり ガリア人と戦っている。 第1巻(B.C.58) ヘルウェティイ族との戦闘 第2巻(B.C.57)ガリア北東部への遠征 第3巻(B.C.56) 大西洋岸諸部族との戦争 第4巻(B.C.55) 第一次ゲルマニア遠征、第一次ブリタニア遠征 第5巻(B.C.54)第二次ブリタニア遠征、ガリア北東部において遠征初の大敗 第6巻(B.C.53)第二次ゲルマニア遠征 第7巻(B.C.52)全ガリア人の大反攻、アレシアの戦い ガリア戦記ではガリア人は野蛮人のような叙述をされているが、彼らが誇り高く自由を求め、 命を賭けてローマ軍と戦い、そしてカエサルの元に敗れ去った経過を知ることができる。 カエサルに破れた事で、その後ガリアはローマ化そして文明化しローマ帝国の属州として繁栄することに なるのが歴史の皮肉と言える。 歴史的第一級史料にして文学的にも第一級と言える名著。 機会があったらラテン語原文でカエサルの名文を目と耳で味わうのも良いだろう。
0投稿日: 2009.03.22
powered by ブクログユリウス・カエサルのガリア戦記。 塩野七生さんのローマ人の物語に引用されていて、どうしても読みたくなって。 読みました。カエサル、という人は文章においてもすごく魅力的な人物だった。
0投稿日: 2008.05.16
powered by ブクログユリウス・カエサルによる記録。ローマがガリア(現フランス)、ゲルマン、ブリタニアに侵攻した際の記録。土木工事の記録と、当時のゲルマン人、ガリア人、ブリタニア人の風俗に対する観察が興味深い。
0投稿日: 2007.11.03
powered by ブクログ普通に読むのに苦労したのですが、普通におもしろくて困りました。 離れられなかった。 いわば業務連絡でしかないこの記録がこんなにおもしろいというのがカエサルのカエサルたる所以のような気がします。古代の人はかわいいな!
0投稿日: 2007.10.05
powered by ブクログどこが楽しいかと言われてもわからないのだが、最後まで淡々と読んでしまえる。自分で考える余地が非常に多くてそれが新鮮なのかもしれない。
0投稿日: 2007.01.06
powered by ブクログユリウス・カエサルの戦争報告。キケロとともに古代ローマの文筆家として名高いカエサル。英雄でありまた独裁者であるカエサルの名著
0投稿日: 2006.09.10
powered by ブクログもし人を扱ったプロジェクトをおこなうのなら 考え方 タイミング よりよい効果 何を分析するか をこの本を会得していなければ 話にならない 帝王学のテキストと言われるゆえんである
0投稿日: 2006.02.09
powered by ブクログカエサルは卓越した軍人、優れた文人だったんですね。部族関係がややこしいのでメモりながら読みましたよ。
0投稿日: 2005.12.20
powered by ブクログ塩野七生さんがローマ人の物語のなかで褒めちぎっているから思わず読んで買っちゃいました。 読みやすいのですが、質のいいドキュメンタリー番組を見てるような緊張感と迫力がある。これが2000年以上前に、まさにその現場にいた(というか主役で)人が書いたものだと思うと、感無量になる。内容は「面白い」とは言いがたいのですが、カエサルに敬意を表して★5つ! at okayama kinokuniya
0投稿日: 2005.06.15
