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夕映え天使
夕映え天使
浅田次郎/新潮社
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総合評価

121件)
3.5
10
46
44
11
1
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    初めての浅田次郎なのですが、私には合わなかった。 最多涙小説と、やたら泣きを煽った帯だったが1ミリも泣けなかった。わからんではないのだけど。

    0
    投稿日: 2025.09.16
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    6つの短編からなるこの小説はどの章を読んでもすぐに映画のような映像が浮かんでくる。 登場人物が生き生きとそれぞれの置かれた境遇でそれぞれの運命を受け入れながらも少しの諦観を持って生きている。全てのお話がもやもやと夕闇に包まれて終わっていくようだった。

    0
    投稿日: 2025.06.28
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    どれも浅田次郎らしい、人間の、一言では表現の出来ない感情や思考、生活や人生を描いていると思った。それが短編という形でサクッと読めるので、なんというか、、ちょうど良かった。

    0
    投稿日: 2025.05.07
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    表紙の雰囲気が好きで買ってみました。個人的には浅田次郎作品は初めてでしたが難しい漢字が多く調べながら読んでいたため読み終わるまでに時間がかかりましたが、ストーリー自体は面白かったのでスラスラ読めました。

    0
    投稿日: 2025.04.21
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    浅田次郎さんって、不思議な人だと思う。 登場人物の誰も彼もがものすごく人間くさい。 どうしようもない一面 生々しい欲望 切なくなるほどの胸の内 鮮烈で個性の塊みたいなそれらがぐちゃぐちゃに混ざり合っているはずなのに、なぜか立ち上る風景は、全てがセピア色だ。 それでいて、人間くささはあっても 計算くささは全くない。 6つある短編はどれも決して長くはないのに、 なぜか読み終わった時にどっしりと余韻が残る。 余韻に絡めとられて、 すぐに次の話には行き難くなる。 日を変えて次の話を読めば、 また知らないうちにその世界に囚われてしまう。 戸惑いながら読み始めても、 いつしか目が離せなくなる。 いろんな人の人生を、少しずつ覗き見た気持ち。 一体どこまで計算して書いているんだろう。 浅田次郎さんって、本当に不思議・・・

    0
    投稿日: 2025.01.17
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    琥珀を読みたくて…。 西田敏行が亡くなりました。彼が出演している2時間ドラマの一つに"琥珀"を原作にしているものがあります。西田敏行、寺尾聰と鈴木京香の3人のが素晴らしくて心に残るドラマの一つです。

    0
    投稿日: 2024.11.03
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    BSテレ東 西田敏行追悼ドラマ「琥珀」 東京の片隅で、中年店主が老いた父親を抱えながらほそぼそとやっている中華料理屋「昭和軒」。そこへ、住み込みで働きたいと、わけありげな女性があらわれ……「夕映え天使」。定年を目前に控え、三陸へひとり旅に出た警官。漁師町で寒さしのぎと喫茶店へ入るが、目の前で珈琲を淹れている男は、交番の手配書で見慣れたあの……「琥珀」。人生の喜怒哀楽が、心に沁みいる六篇。

    4
    投稿日: 2024.10.20
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    6編からなる短編集。 最初が表題作から始まり、なんか切ない気持ちにさせられる物語で、期待とともに、その後はどんな物語が続くのかなと思って読み進めたが、最初の表題作が自分には1番良かったかな。

    0
    投稿日: 2024.04.05
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    短編集ではあるが、浅田次郎さんらしく、人間の機微が描かれており、持ち味が活かされている。時代モノとはまた一味違った良さがある。

    12
    投稿日: 2024.02.23
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    短編集。 昔読んだことがあったけど、本屋でさらっと流し読み。浅田次郎さんにしては、なんだか薄味だったかな。

    2
    投稿日: 2023.12.26
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    "哀愁"って言葉がピッタリな短編集。 読後のじんわりとくる余韻に浸って、短編という短さで書かれてないあれこれを考えた。 初浅田次郎!他も読んでみたい!

    5
    投稿日: 2023.10.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    浅田次郎の短編集。 面白かったのは「夕映え天使」と「琥珀」でした。 「夕映え天使」 中年店主がほそぼそとやっている中華料理屋「昭和軒」。そこへ、住み込みで働きたいと女性がやってきて… 短い時間を共に過ごす。 「琥珀」 定年を目前に控え、三陸へひとり旅に出た警官。喫茶店へ入った際に見つけた店主は、時効まであと少しの殺人犯…。 ただし、大手柄を挙げたとしても、報告できる妻もなく。 「本当ならこの秘密をわかちあうであろうたった一人の連れ合いを失ってしまったのだと、米田はようやく気づいた」 歳をとること。人を愛すること。悲しみを描いた味わい深い短編集です。

    1
    投稿日: 2023.09.24
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    時代背景に馴染みがないからなのか、あまり感情移入する事が出来ませんでした。どの話も悲しさに包まれてるし、非日常を描いてるような気がして、リアリティーを感じられませんでした。 どの話も序盤は面白いかなあと期待できるんだけど、感情移入できないのもあるし、途中からダラダラしてきてる気がして、読む気力が奪われてしまいました。 この時代を生きてきた人、同年代の人は面白く読めるのではないかなあと思います。ちょっと読むには早すぎたのかも。

    0
    投稿日: 2023.09.07
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    表題作を含む六篇からなる短編集。 切なさ、空虚、不思議、と様々な感覚を楽しめた短編集。 特に好きだったのは「特別な一日」 そうだろうな〜から、あぁそういうことか〜に変わった。読んでる途中から感じてた不思議な違和感が腑に落ちた。

    0
    投稿日: 2023.07.17
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    作者は読者を泣かせるつもりで書いていない 読者ははなからなくつもりで読んでいない 本の帯に「泣く」は辞めていただきたい 作品を信じて作者を信じて そして読者を信じて店頭に並べてください 浅田次郎にポップはいらない

    0
    投稿日: 2023.06.16
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    全六篇からなる短篇集。帯で「最多涙小説!」と謳われていたため、気になり購入。実際読んでみるとSFチックな話があったりと、私が期待していたような内容とは異なるものだった。しかもどの短篇も不完全燃焼感が否めない。 読み終えてみても それで最後どういうことだったの という余韻が残るのみであった。しかし、この小説がつまらないかと言われるとそうではない。ただ、不完全燃焼で終わるのだ。解説の言葉を借りるとしたら、物語は宙吊りにされたままなのである。これが作者の意図したものであれば、してやられたりだが、私には難しかった。

    0
    投稿日: 2023.05.15
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    SFチックなテイストを感じる小作品を収録した短編集。 定年を迎える1日の話かと思って読み進めた「特別な一日」がそうではない「特別な一日」の話だったことに気づいて「…してやられた。」な。 タイトル作の「夕映え天使」からして、SFとはいえないが、不思議な読後感に包まれる。 時効迄の一週間の邂逅を描いた「琥珀」もいい。三陸の寂れた漁村と偶然そこに降り立った定年間近の老刑事、曰くのありそうな過去を抱える2人のその後が気になる。 「切符」、「丘の上の白い家」も捨てがたい。作者の実体験をベースに書かれたと思われる「樹海の人」も余韻を残す。 おれの認識している浅田次郎スタイルとは異るアナザーサイドオブ浅田次郎のアンソロジー。 つぎは何を読もうか。

    0
    投稿日: 2023.04.28
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    父と息子2人だけの小さな中華料理店。味気ない日々を過ごす俺たちの前に現れた天使のような女・純子。あいつは儚い思い出を俺たちに残し、突然消えてしまった。

    0
    投稿日: 2023.04.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    定年間際や初老男性が主とする短編集より あまり人生上手くいっていなさそうな人達の、感情が伝わってくる。どの話もあまり幸せな展開には感じられなかったけど、各々の気持ちが迫ってきました。 夕映え天使 救ってやれず、本当は惚れていたかもしれないと最後に気付いた感情。それを共有しつつも僅かに反発心を感じる関西のうどん屋。 一緒にいて幸せだった時間がもう戻らないのが、悲しいが諦めてしまっている感もあり、切ない。 特別な一日 定年の日を特別な日にしないと決めて臨んだその日、普通に過ごそうとするのだが、突然の玉音放送。 ?戦時の話だったかな、いやいや違うよ、と少し話に追い付けずページを戻す。 特別な日はこの人だけではなかった。急展開だけども周囲のひとも日常を普通に過ごしている。 最後に夫婦でこれから人生よりも長い一瞬を過ごす、という感覚は破滅的に感じるも、幸せなのかもしれない。

    2
    投稿日: 2023.04.01
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    帯には「最多涙小説」、泣かせの浅田次郎とありました。帯に釣られました。 6編の作品集です。表題の「夕映え天使」のラスト、泣けますね。 他も短いながら、どれも映画化できそう。 「特別な一日」は前半、微妙に違和感のある会話が後半で一気に展開が変わります。 起承転結、伏線回収とはこういうことか、 プロの小説家の凄さを感じる作品でした。

    0
    投稿日: 2023.01.30
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    短編6編。現状、幸せとは思えない主人公たちが、恵まれない現状から一歩先に進もうとするストーリー。 ほんのり温かかったり、固い決意だったり、さまざまだけど、人はまだまだ頑張れるんだな。っていう勇気をもらえた気がする。 人生っていい事よりも悪い事の方が多いらしい。でも悪い事も考えようによってはいい事に向かうステップにもなりうるのかも。

    6
    投稿日: 2022.09.12
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    帯には「泣かせの浅田次郎史上、最多涙小説」とありましたが、自分の涙腺のポイントとは違っているようで、まったく涙は出ませんでした(笑) とはいうものの人生の哀愁を感じる物語 6編からなる短編小説 ■夕映え天使 ■切符 ■特別な一日 ■琥珀 ■丘の上の白い家 ■樹海の人 なんとも、驚いたのがSFチックな 「特別な一日」 退職を3か月繰り上げた高橋の、その退職の日の物語かと思いきや、最後はびっくり。 また、 「丘の上の白い家」 はブラックな感じです。 丘の上の白い家の少女に親友の清田を紹介したところ、しばらくして二人は心中したとのこと。 その死の真相は? 遺書のメッセージがブラック.. 「琥珀」 では定年間際の老刑事が旅先で、見つけた時効寸前の放火殺人犯。 老刑事のとった決断は? どの物語も、哀愁を感じるものばかりです。 THE・昭和の物語

    48
    投稿日: 2022.09.04
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    哀愁漂う6つの短編。この中では「夕映え天使」が1番好き。惚れていたことに気付くも、どうにもならない無力感。

    8
    投稿日: 2022.06.26
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    一番最後の「樹海の人」を読んだとき、村上春樹さんの、題名は「鏡」だったと思う、短編を思い出した。夜の校舎だったかで、壁の鏡に自分がうつっていたが、その表情がものすごい憎しみの表情で、怖くなって持っていたバットで鏡を割ったが、後でその場所に行ってみたら鏡などなかった。「樹海の人」は未来の自分が世をはかなんで樹海で自殺しようとするのに出くわしたと信じるようになった。自分は何のために生きるのか、自分とは何者なのか、自分自身の存在意義を考えさせられる。

    1
    投稿日: 2022.06.04
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    泣けるということで購入。短編小説が数話。昭和ですね。なかなか進まず、三週間かかりました。 難易度 中 感動★☆☆☆☆ 涙線☆☆☆☆☆ 興奮★★☆☆☆ 感心★☆☆☆☆ 伏線★★★☆☆

    0
    投稿日: 2022.04.26
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    私は浅田次郎さんのファンです。 でも今回の短編は泣けるみたいな帯より昭和を生きた人々の物語の方が良いのでは? と、思いました。。

    0
    投稿日: 2022.04.12
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    読み出してすぐに前に読んだことがあると気付いたが、物語に引きずり込まれるように積読することになった。 浅田次郎の小説は、知識と調査に裏打ちされて長編も短編も感嘆符付きの素晴らしいものが多いが、特に切ない短編を書かせたら右に出る作家はいないのではと思う。本書もどの編も胸が締め付けられるような切なさが残る。一方、時代背景やシチュエーションがかなりバラエティに富んでおり、SF ショートショートような話もあって面白い。

    3
    投稿日: 2022.03.22
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    この作品を批判する気は毛頭ない。 でも、書店でこの作品を買おうと思ったのは帯に「泣かせの浅田次郎史上最多涙小説!」と派手に書いてあったから。 それなのに、私は6編のうち1つも泣けなかった。

    0
    投稿日: 2022.03.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    三十代の女です。 帯の煽り文句のように泣くことはおろか涙ぐむこともなく、共感することもあまりなかったです。ただ、読み終わってから思い返すことが多い小説でした。 特に印象的だったのは、地球最後の日を描いた『特別な一日』でした。たった一日にフォーカスを当てることによって、彗星の衝突が避けられないと知ったときのことやこの三年をどう生きようかと苦悩したであろう人々の思いを想像する余白があり、たくさんの登場人物に思いを馳せることができました。 ひとりぼっちで世界の終わりを受け入れる方もいるようで切なく思いつつも、この一日こそがその人の生き方の集約のように思えたりもしました。でも、人生をそんな一日ごときで語るのは軽いかなとも思いつつ。 もし同じ状況なら私は何をするかな?と考えましたが、なんとなく今とそう変わりない生活を過ごしそうです。 楽園のような花の庭で奥さんと最後を受け入れる主人公は幸せだと、今の私は思います。 私が言えるようなことではありませんが、六編にはどことなく昭和の男性の見栄っ張りなところというか本音を言わないところというか、ずるさというかもどかしさというか……そういうものがあって、これは今の私にはちょっとわからないなぁと思いました。女性として昭和平成令和を生きている私は、素直に物を言ったり気持ちを伝えることの方が得るものが多いと感じているからです。 もう少し歳をとれば分かる想いが増えるのかも知れません。今のなんかよくわからないなーって気持ちをまた違う角度で持ち直すかも知れません。 だからまた十年後くらいにも読み返したいです。

    0
    投稿日: 2022.02.21
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    いくつかの短編で構成された小説 時代背景の匂いがしてきて、没頭するとこが出来た。 あとがきにもあったように浅田次郎が三島由紀夫の自死を経て自衛隊に入隊したのは知らなかった。

    0
    投稿日: 2022.01.31
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    「最多涙小説!」 うーむ。 泣けない。。。 時代背景の古さや、 登場人物の年齢などから、 感情移入できない。 この本だけでなく、 浅田次郎が合わないのかも。

    3
    投稿日: 2022.01.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    泣かせの浅田次郎史上 最多涙小説!とのことで手に取ってみた。私の好みではなかったが、独特の世界観で引き込まれ一気に読んだ。 それぞれの人生の深みを感じる短編集だった。 夕映え天使  中華料理店に住み込みで働きたいと現れた…ある日警察署から電話があり。 切符  母から渡された切符  祖父に育てられる広志  「さよなら」その一言は、命を絞るほどつらかった 特別な一日  定年をむかえるその日  通い続けた居酒屋  妻と娘との時間 琥珀  外れの街でコーヒー店を営む荒井のところに  偶然行き着いた米田  時効まであとわずか  二人の人生がつまっている話だった 丘の上の白い家 樹海の人  

    0
    投稿日: 2022.01.15
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    浅田次郎作品は、ノスタルジックな雰囲気がとても好きなのだけど、この作品集はその持ち味にプラスして、いろんなジャンルの話があってとっても好きだった! 全て読後感が良く、終わってもはぁ…と余韻に浸る感じ。 全部が全部ハッピーな終わり方では無いのだけど。 考える隙を与えてくれるこの短編集は手元に置いておきたいなぁ。

    0
    投稿日: 2021.12.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「特別な一日」が一番よかった。定年最後の日と思いきや、実は…。いま読むのと、10年後に読み返すのでは、さらに感想が変わるんだろうなぁ。

    1
    投稿日: 2021.05.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いつもの雰囲気を持った短編集。最後の一話は浅田次郎本人の自衛隊に入隊する経緯を描いているようで興味深い。

    0
    投稿日: 2020.08.15
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    人生の喜怒哀楽+欺瞞+恐怖。でも現代とは違う、何か夕日の向こうに目指す明日と温かさを感じる不思議さ。

    0
    投稿日: 2020.04.05
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    他の短編集も読みましたが、作者が幼少期のころから現代までの話があります。それぞれの話の主人公も子供から60歳と、さまざまです。それぞれの話で情景が浮かぶような描写があり、本当に素晴らしい文体です。話の終わりにはとても感動します。とくに 特別な一日 は感動しました。

    0
    投稿日: 2020.03.01
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    全6編の短編集で、昭和から現代、はたまた近未来?のものまで、時代は違えども終始哀愁漂う雰囲気があった作品でした。 様々な「別れ」の要素がどの短編にも含まれていて、悲しい部分があるけれども、どんよりとした気持ちにはさせませんでした。主人公だけでなく、それぞれの作品での脇役の人たちの存在が引き立っています。普通なら、主人公が目立つ存在のですが、登場人物みんなにスポットライトが当てられている感覚があり、良い作品を読んだ気にさせてくれました。 また、情景描写が美しく、幻想的な雰囲気がありました。そう考えると、「特別な一日」の終わり方が、意表を突かれました。驚きの展開でしたので、特に印象深かったです。 一つの短編が終わるごとに心にしみさせてくれます。程よい心地よさですが、もう少し浸ってみたいなという気持ちにもさせてくれました。

    0
    投稿日: 2020.02.01
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    浅田さんの短編はいい。画家の書くラフなデッサンが、写真よりも雄弁なように、書かれていないはずのものが、行間から浮かび上がってくる。 巻末の解説から、浅田さんの軌跡を知る。その経験から拾い上げたかけらに何かを足し、何かを引き、特別な角度から光を当てて、作品を編んでらっしゃるのか。 とりわけ、昭和の時代の作品から立ち上る哀歓は、特別の味わい。

    1
    投稿日: 2019.11.16
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     日常で起こり得そうな話からSFっぽい話まで、人間って少し面白いなと思える作品集。人生のほんの一瞬を切り取った印象の作品が多い。  個人的には特に3話目「特別な一日」と4話目「琥珀」がおススメ。「特別な一日」では、拘り過ぎる主人公が滑稽に映るが、みんな何かしらこうした感覚は持っているだろうなと感じてしまう。また「琥珀」は、偶然にも自分が探し求めていたものが全く違う瞬間・場所に現れた時の苦悩の様子が描かれており、誰しもこうしたエゴをもって生活しているのだなと妙に納得してしまう。

    1
    投稿日: 2019.11.10
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    なんとも切ない物語である。六篇の短編のうちで『琥珀』と『夕映え天使』に、ノスタルジックな念と哀切の想いに駆られた。

    2
    投稿日: 2019.10.18
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    2017/1/15 旅行のお供にと 本箱から出してきた。 浅田次郎の作品は好きだから これも きっと面白いと思います。 夕映え天使 (新潮文庫) 内容 : 東京の片隅で、中年店主が老いた父親を抱えながらほそぼそとやっている中華料理屋「昭和軒」。 そこへ、住み込みで働きたいと、わけありげな女性があらわれ……「夕映え天使」。 定年を目前に控え、三陸へひとり旅に出た警官。 漁師町で寒さしのぎと喫茶店へ入るが、目の前で珈琲を淹れている男は、交番の手配書で見慣れたあの……「琥珀」。 人生の喜怒哀楽が、心に沁みいる六篇。 著者 : 浅田次郎  読み始める。 読み終わる。  

    0
    投稿日: 2018.11.11
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    短編集。スキマ時間に都度都度読むのに最適。 時代は戦後復興期〜バブル後の不況期。心温まる作品ばかりです。フィクションですが、描かれた時代の背景を知れるのもためになって面白いです。 印象に残ったのは、両親の離婚により、お祖父ちゃんと二人暮らしする少年の物語。

    1
    投稿日: 2018.11.02
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    いままでのベスト10を作ろうと考えて、ふと思い浮かんだのがいつぞやに読んだ「琥珀」。あとの短編は覚えてないけど、これは深く心に残っている。

    1
    投稿日: 2018.10.11
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    「夕映えの天使」「切符」「特別な一日」「琥珀」「丘の上の白い家」「樹海の人」の6編の短編が収録。どこか切ない昭和の陰影が漂う作品集。

    1
    投稿日: 2018.06.18
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    良い物語とそうでもないもの半々。どこかで知ってるような設定もあって、それを懐かしさと言うのかもしれないが、全体的には今ひとつ。最近当たりに巡り会えないなぁ。

    1
    投稿日: 2017.11.22
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    穏やかに、静かに進む話。 劇的ではなく、やはり静かに終わる話。 こういう世界にしばし身を置く心地よさ。

    0
    投稿日: 2016.03.21
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    浅田次郎の短編集。誤って二作買ってしまった… 例によって、ウォーミングで味わいある作品ばかりで、求めていたものが確実に与えられる。 ただし、もう少し硬質で、うら哀しい話が好み。 どちらかといえば、普段読書をしない人にも勧めやすい、そういう感触はあった。 「特別な一日」は大変よかった。 3+

    0
    投稿日: 2016.01.17
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    深みがある本だった。今の自分には、7割くらいわかって、3割くらいわからなかった。 きっと、自分がもっと歳をとって、人生経験を積んでいったら、この本の中身の捉え方が変わってくるんだろうな。 そんな奥行きを感じる本だった。 内容を全部理解できる本は面白くない。3割くらいわからない方が、奥行きがあって面白い。

    1
    投稿日: 2015.12.16
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    世間慣れしておらず、不器用な男が主人公。 その不器用さが読者の根底にあるものを摩りながら、計算された構成の美しさ惹きこまれていく。 その描写が女性の読者からはどのように写るものか気になるところである。最近は浅田次郎作品に嵌りつつある。 お勧めします。

    1
    投稿日: 2015.10.31
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    人生の喜怒哀楽を綴った短編集。どの作品というものはないけれど、読み進めて、最後に考えたり、ほっとしたりと言う物語でした。

    0
    投稿日: 2015.09.05
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    ものすごく感動するわけではないが、セピア色の情景が胸を打つ。 本書に綴られた6つの短編は、昭和を感じるものも現在のものも混在しているが、いずれも妙に懐かしさと哀愁を感じ、そして最後に意外な展開が待っている。 少年時代の著者のちょっとグレた後ろ姿が見えたような気もする。

    0
    投稿日: 2015.02.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2015年の5冊目です。 2,3日、風邪を引いて臥せっていたので、この本を読んでいました。 私の好きな作家の一人である浅田次郎の短篇集です。 表題作「夕映え天使」のほか、「切符」「琥珀」「特別な一日」「丘の上の白い家」「樹海の人」の6篇が収められています。 人とはこうあるべきといった主張や何かを問いかけるといった作風ではないのですが、読み始めると没入してしまいます。敢えて言うなら一つ一つの作品に「匂い」があるという感じがします。私の好きな小川洋子や角田光代の作品には、「匂い」よりも透明に近い「色彩」を感じます。 極めて抽象的な感想です。 この短篇集の中では、「琥珀」という作品に優しさと哀しみを感じます。定年を前に一人旅にでた刑事が、雪吹雪く北の街でふと入った喫茶店でコーヒーを入れている男は、時効間際の殺人犯。僅かな時間の二人の会話は、互いを探り合う言葉から、心情の吐露へと続いて行きます。一瞬にして互いの人生の哀しみを理解し合う。刑事の取った行動は、人生最大の大手柄となっていきます。

    0
    投稿日: 2015.01.25
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    6つの短編集で構成されています。「鉄道員」で浅田氏の短編集に興味をもち、読んでみました。正直面白いものと、個人的にイマイチだったものがあり、★3です。

    0
    投稿日: 2014.11.23
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    短編集。浅田さんの作品にハズレはないとあらためて実感。どれも良かったが『特別な一日』の最後の展開がすばらしい! 意外なところで、『樹海の人』も面白い。思わずニヤッとさせるあたりの表現はさすがだ。

    0
    投稿日: 2014.10.03
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    6編入っているが、一番最初の夕映え天使が一番よかった。 人間の複雑な心境が言葉でうまく表現されている。 現代風じゃないところも、懐かしいような感じがする。

    0
    投稿日: 2014.08.12
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    六編で構成されている。内容はわかるようでありわからないようでもあり… 感じ方でいろいろにとれると思う。 切ないところも多かった。 「特別な一日」に関してはちょっと… 同じような境遇の人じゃないと感情移入しずらいと思う。

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    投稿日: 2014.01.27
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    「夕映え天使」「切符」「特別な一日」「琥珀」「丘の上の白い家」 「樹海の人」6編からなる短編集。 浅田さんの作品を最近読みまくっているが「丘の上の白い家」が純文学作品となっており、今まで知らなかった浅田さんの一面を知った。もちろんおすすめも「丘の上の白い家」。

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    投稿日: 2013.12.25
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    訳ありの女に惹かれる「夕映え天使」、定年直前刑事が、旅行先で時効直前の男に遭遇する「琥珀」、これまた定年をまたずに退職する男の、会社を去るその一日を綴った「特別な一日」等々、加齢臭がぷんぷん匂ってきそうな話が続く中、「切符」はオリンピックを控えた東京の、浮かれた昭和な空気が、懐かしくて好きだ。 お金はなくてもなんとなく豊かだったなぁ。暖かかったなぁ。

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    投稿日: 2013.11.10
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    私が気に入ったのは『特別な一日』。 地球最後の日、もしあるのなら、どうやって迎えるだろう?やっぱり、大切な人といたいよね。

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    投稿日: 2013.10.01
  • 何だかシンミリします

    浅田次郎氏の作品はあまり知らないのですが、評判を聞いて読んでみました。 短編と言うことで、気楽に読むことができました。 心温まるお話で何度も読みたくなると思います。

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    投稿日: 2013.09.25
  • 余韻が響く人情話

    人間臭く、じんわりと胸に染みるような短編が詰まった1冊。表題作「夕映え天使」では、中年の店主と年老いた父親が営む中華料理屋に、身寄りのない40歳の女性が住み込みで働き始めます。よく働く女性で、妻にしたいと思った矢先に突如姿を消してしまいます。その後店主は、同じように彼女が住み込みで働いていたという、うどん屋の店主と遭遇。彼女は何者だったのか? その謎は明かされないまま、ふたりは彼女との思い出を語り合います。他の短編も、語り過ぎずに巧みに物語を省略し、余韻を残した作りとなっています。(スタッフI)

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    投稿日: 2013.09.20
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    高度成長期が背景の短編集。この小説の作品は、全てがどこか物悲しさが残る。明快な説明もあまりないので、自分なりに解釈する作品だと思う。

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    投稿日: 2013.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    浅田氏は高度成長期を描かせたら天下一品なのだけど、現代になってしまうとノスタルジーというか古くささが邪魔して感動できない。時間が経って、今が昔になってから読む人には気にならないのだろうけど。

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    投稿日: 2013.06.07
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    内容(「BOOK」データベースより) 東京の片隅で、中年店主が老いた父親を抱えながらほそぼそとやっている中華料理屋「昭和軒」。そこへ、住み込みで働きたいと、わけありげな女性があらわれ…「夕映え天使」。 定年を目前に控え、三陸へひとり旅に出た警官。漁師町で寒さしのぎと喫茶店へ入るが、目の前で珈琲を淹れている男は、交番の手配書で見慣れたあの…「琥珀」。 「切符」 祖父に引き取られた少年が繰り返す「さようなら」が胸に迫り、 最後に少年が、 命を絞るほどつらい思いのすえに声に出す「さようなら」が生きていくことの勇気を示す。 「特別な一日」 いっけん平凡なサラリーマンの定年の一日を書いていると思いきや、 SF小説の味わいがある。 「樹海の人」 自衛隊員だったころ、 演習で遭遇した不思議な出来事を回想し、 寓話性がある。  時代から、 どこかで置き去りにされた人々が織りなすドラマには人生の哀歓が詰まっている。

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    投稿日: 2013.05.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    浅田次郎の感動短篇集。 東京の片隅で、中年店主が老いた父親を抱えながらほそぼそとやっている中華料理屋「昭和軒」。そこへ、住み込みで働きたいと、わけありげな女性があらわれ……「夕映え天使」。 定年を目前に控え、三陸へひとり旅に出た警官。漁師町で寒さしのぎと喫茶店へ入るが、目の前で珈琲を淹れている男は、交番の手配書で見慣れたあの……「琥珀」。 人生の喜怒哀楽が、心に沁みいる六篇。 すべてが異なる物語ながら、共通のテーマを感じる。素晴らしい。

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    投稿日: 2013.04.07
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    短編集。 表題作「夕映え天使」と「丘の上の白い家」が残ったかな、という感じ。 理由とか原因とかが触れられない小説は多いけれど、不愉快な謎として残るのか、どうでもいいか!と思わせてくれるのかは技量次第なのかなあ、と。 今回はその振れ幅が大きかった気がします。 でも人間ってこうだよなあ、とも思わせてくれる作品。

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    投稿日: 2013.03.31
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    やるせない気持ちになりながらも、また、読み返してみたいような、不思議な短編集でした。 「特別な一日」私も夏子のようでありたいと思いました。

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    投稿日: 2013.03.17
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    日本を代表する現役作家、浅田次郎。 「そういえばしばらく作品を読んでいないなあ、特に短篇はご無沙汰だなあ」と思い立ち、この短編集を読んでみることにしました。 6作品が収められています。 それぞれのページ数は、40程度のものから70ページ近くのものまで、まちまち。 そして、舞台設定から物語の展開、結末に至るまで、見事なまでにバラバラな作品が、一冊の短編集として集められています。 しかしその中で例えば、戦後期を舞台にした作品では雑然とした情景が目に浮かび、そして警察官が主人公の作品ではひとつひとつの会話で緊張感が高まっていくといった感じで、読者をそれぞれの作品世界に浸らせてくれます。 中には星新一ショートショート的??な展開を見せる作品もあったりして、「この作家さんには”壁”というものが無いのか?!」と、うならされてしまいました。 そんな作品群を読み終えて、自分なりに共通項のようなものとして感じたのが、「過去との決別」。 それぞれの物語の登場人物が、自らの過去と向き合い、そしてそれを飲み込む。 自分自身を見つめ、その上で高めていくということの大切さを、この作品群を読んであらためて、学ばせてもらった気がします。 浅田次郎作品、やっぱり面白いですね、また続けて読んでしまいそうです。

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    投稿日: 2013.02.27
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    浅田先生の短編。 ・・としては、ちょっと物足りない気がしました。 美しい文章は健在ですごく読みやすいのですが、グッと来ないというか。なんか浅田先生の筆疲れというか。「ちょっといい話書こう」という硬さが感じられてしまいました。 本書は一時帰国の往き帰りの飛行機の中で読みました。なんか、前回も一時帰国のときに読んでいたのは浅田先生の作品だったなぁ。 夕映え天使   ☆☆☆ 切符       ☆☆ 特別な一日   ☆ 琥珀       ☆☆ 丘の上の白い家 ☆☆ 樹海の人     ☆☆

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    投稿日: 2013.02.05
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    短編集。どれも昭和のノスタルジックな香りがする。 「丘の上の白い家」が好きだった。自分の誰かと一緒に死にたいという夢に付き合わせて自分だけ生き残ってしまった、女性のその後に思いを馳せる。

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    投稿日: 2012.11.25
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    作風は様々でも、どの作品も一貫して「人の世の無常」を説いている。貧困や罪はもちろん、愛すらも無常と。 我々は、日常つい上手くゆく結果ばかりを想像しがちだが、如何ともし難い現実、環境は存在する。それに贖うのが人生だ、と教えてくれる一冊。

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    投稿日: 2012.11.05
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    ノスタルジック短編集。浅田次郎、こういうの多いな。「琥珀」が結構好きだったかな。「特別ではない一日」は、この短編集の中では、異質だけど、よく出来てる!思わずもう1度読み直しました。

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    投稿日: 2012.09.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    可もなく不可もなく。 浅田次郎のほっこり心温まる短編集はまともに読んだのは初めてだけど、長編の方がおもしろかったな。 なんというか、中途半端。そこそこしか心暖まらないし、だから何なんだと聞きたくなってしまう。 人に心を許すことの大事さが伝わる夕映え天使と、なにが自分にとって大切なのかを感じさせる琥珀はよかった。特別ではない一日もいい展開。

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    投稿日: 2012.09.10
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    人生の夕映えに現れる天使たちの6つの短編集です。一つのテーマを6つの短編にして、小説の作り方を示してるようです。こんな切り口もあるんだよって。 天使はいろいろな姿に姿を変えて現れる。しかもその時にはその存在の大きさや重さに気づかないまま。いつも気がつくのは夕映えの頃。でも 後から気づくから天使なんですよね。違う生き方していたら、天使は、今は天使ではなくなってるんです。会いたい人は会えないから、会いたくなるんですよね。

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    投稿日: 2012.08.12
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    2012/07/31-09/13 無常観が漂ってくる。定年を目前とした警察官の拘りの「琥珀」少年の淡い恋を描いた「丘の上の白い家」 生きている実感を再確認できる作品集。

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    投稿日: 2012.07.31
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    相変わらずの職人芸ではあるけれども、 樹海の人をのぞいて、やや退屈な匂いがする。 浅田君が丸くなったという言い方をしてもいいが、 業を擦り減らしてしまったような気がする。

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    投稿日: 2012.04.28
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    いろんな作風の短編が凝縮された本。期待を裏切らない内容でした。 『特別な一日』がSF的で面白かったかな。

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    投稿日: 2012.04.14
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    一言で言えば、昭和!! 脱線してるな?とおもうとこもあり 大人のメルヘンやなと思うところ有り でも、好きだな♪

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    投稿日: 2012.03.16
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    浅田次郎が生きてきたなかで思ったり経験したことを膨らませてできたのかなという短編集。事実は小説より奇なりというが、これは事実よりもちょっと奇かも。

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    投稿日: 2012.03.02
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    短編集です。表題作の他に5編収録されています。 表題作は人生の機微を描いた内容で、浅田次郎が最も得意とする人物像やシーンが登場しますが、分かっていてもやっぱりほろりとするところは筆の力でしょうか。その他の作品もお得意のパターンかと思いきや、途中でがらりとその様相が変わる「特別な一日」など、意外性に満ちた内容に仕上がっていて飽きさせない作品でした。

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    投稿日: 2012.02.26
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    50歳になる男性の、下手したら穏やかに通り過ぎてしまいそうな恋愛。 夕陽に映えてとても、深くて美しい。 年齢って関係ないんですよね。 泣いたらいいし、騒いだらいいし。 でもそれをぐっと抑える、50歳の男性。 寂れた情景が本当に上手いですよね、浅田先生は。

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    投稿日: 2012.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    書かない事でかえって詳しく心理描写や背景を書き込まれた小説より心を打つ事がある事を知った。タイトルにもなった「夕映え天使」が好きだ。不思議な読後感、切なく悲しくなる。絶対書き足りないのに、もっと書いて、もっと知りたいのに、知らない事で「あわれ」を感じる。後の5編も同様の味わい。

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    投稿日: 2012.02.05
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    昭和の香りがいっぱいの短編集。 どれも登場人物はひと癖ありますがどこかしっとりして、胸にキュンときます。

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    投稿日: 2012.01.18
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    2011年最後に読んだ本。特別な1日が好みをピンポイントついてどはまり。意外な展開だったので最後まで読んでもう一度読み返した。 号泣を期待したが泣けなかったので星4つ。でもじんわり味のある短篇集で一年の締めくくりには良かったかと。

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    投稿日: 2012.01.04
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    浅田次郎さんの短編集。 期待に反して、技巧に走りすぎているように感じてしまった。 短編って、こんなもんなんかな~。残念

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    投稿日: 2011.12.22
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    浅田次郎の作品は一言で言い表しにくい。 帯の「読後にじわじわ効いてくるこの感動が短編小説の醍醐味だ!」というのがうまく言い表している気がする。 老若男女、貧乏人もそうでない人も、それぞれの中で切実に生きていることを、強制力なく感じられる。

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    投稿日: 2011.12.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「琥珀」:酒癖も女癖も悪くはなく、暴力もふるわず、思うところをきちんと言葉にできる男ならなおいい。 浅田次郎はきっと、その逆だったろう。私もそうだ。 「よっ、ご同輩」と浅田に声をかけよう。底辺に流れる無常感 「どうして俺なんだよ」と『特別な一日』『丘の上の白い家』 現実と虚構が『樹海の人』現実と真実が『丘の上の白い家』

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    投稿日: 2011.12.07
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    浅田次郎の夕映え天使を読みました。 老境にさしかかったとき、人生を振り返って人は何を考えるのか、というテーマの短編集でした。 面白いなあ、と思ったのは、特別な一日という短編でした。 今日で定年を迎える私こと高橋部長は会社で普通通りの一日を終えて愛する妻と娘の待つ家に帰ります。 その途中でいろいろな人と昔話をするのでしたが... 物語は最後にどんでん返しがあるのですが、私もそのうち定年の日が来るんだなあ、と思いながら読んだのでした。

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    投稿日: 2011.11.29
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    そんなに面白くないんだけど、淡々と読み進めるとじわじわ胸に迫ってくる。なんじゃこりゃあ。 これは40代になったら読み返したい短編小説。 「丘の上の白い家」がお気に入り。

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    投稿日: 2011.11.16
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    文庫本の帯に書いてあったとおり読後にじわじわ効いてくる感動の短編小説でした。 ■夕映え天使 東京の片隅で中年店主が年老いた父親と二人で細々とやっている中華料理屋”昭和軒”。 そこのやってきた住み込み希望の訳ありげな女性。 半年もするといつの間にか居なくなってしまったが、 思いがけない形で彼女の足取りを知ってしまうことになる。 ■切符 時代は東京オリンピックが開催される年の昭和の東京。 訳あって恵比寿に住む祖父に引き取られて来た幼い広志は、 祖父の自宅二階に間借りしている八千代さんに親切にされながら暮らしている。 戦争で傷を負った祖父と高度成長期に入った日本。 明るさの中にある悲しみが人それぞれの人生を綴っていく。 ■特別な一日 六十歳になり定年を迎えた営業部長の高橋。 「今日は特別な一日にしない」と心に決めて家を出た。 机周りを片付け部下に軽く小言を言い、同期の社長に挨拶をしいつもの立ち飲みやで飲んで帰る。 家に帰ると優しい妻と娘が出迎えてくれるが、 それは「特別な一日にしない特別な一日」にふさわしい締めくくりだった。 ■琥珀 三陸の漁師町でひっそりと喫茶店を開く男。 定年を目前に控えてあてもなくひとり旅に出た老警官。 警官が寒さに耐えながら扉を叩いたその喫茶店には、 交番の手配書で見慣れたあの事件のあの男が静かに珈琲を注いでいた。 胸の高まりを感じた老警官だったが次第に二人の様相が変わって来る。 ■丘の上の白い家 丘の上の白い家はバラの花が咲き誇る広大な敷地の洋館風の家。 町工場の排煙にまみれた麓の町から見ると別世界の家だった。 その町で生まれ育った小沢と清田。 二人はそれぞれの事情を抱えて奨学金を受けながら高校へ通っていたが、 ひょんなことから丘の上の白い家に住む少女と知り合い運命が変わって行く。 ■樹海の人 心酔していた小説家の自殺に感化されて自衛隊に飛び込んだものの、 案外自衛隊生活に適正のあった私は次第にその生活に慣れていく。 しかし、通信兵としての訓練で樹海に放り込まれた私は、 その過酷な訓練の中で徐々に体力を失いながら不思議な男に出会う。 その男は次元を超えて来た将来の自分なのかそれともただの自殺志願者なのか。。。 浅田次郎さんの小説というと人生の喜怒哀楽を描いた作品が多いと思いますが、 今回のこの短編集も非常に素晴らしい、胸にジワッと感動が走る作品集になっています。 また、短い小説ながらきめ細かい設定とSF的な締めくくり、 想像を超えた意外などんでん返しなどひとつひとつの作品が素晴らしい内容となっています。 私は特に「特別な一日」の最後の意外すぎる結末と、 後からじんわりとした感動が胸に迫る「夕映え天使」が素晴らしいと感じました。 むすこにもこの2話だけでも良いのでぜひ読ませてみたいなと思っています。

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    投稿日: 2011.11.10
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    普通 作品の紹介 東京の片隅で、中年店主が老いた父親を抱えながらほそぼそとやっている中華料理屋「昭和軒」。そこへ、住み込みで働きたいと、わけありげな女性があらわれ…「夕映え天使」。定年を目前に控え、三陸へひとり旅に出た警官。漁師町で寒さしのぎと喫茶店へ入るが、目の前で珈琲を淹れている男は、交番の手配書で見慣れたあの…「琥珀」。人生の喜怒哀楽が、心に沁みいる六篇。

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    投稿日: 2011.10.30
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    せつなくやりきれない話が多い短編集でした。 うまい、でも残念ながら好きにはなれない。もっと精神的に成熟してから読めば、違う感想があるのかも。「夕映え天使」「樹海の人」が好き。

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    投稿日: 2011.10.27
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    初老を迎えるぐらいの男性が共感するショートストーリー。地球最後の1日が、主人公の定年退職の1日と重なり、不思議に悲壮感もなく、面白いアプローチだと感じた。

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    投稿日: 2011.10.18
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    自伝的?短編集。 浅田次郎にしては、予定調和をはずして、意外な結末な物語が多いような気がする。 年代のせいもあるかもしれないが、心情が理解しにくいところも。 もうちょっと年をとってから、読み返すか。

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    投稿日: 2011.10.16
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    騒々しい環境の中で読んだからか、今一つ心の中にすとんと落ちませんでした。 どういうこと???と頭にはてなマークの咲くこと山のごとし。 もう一度いつか読み返せばこの本の真髄に迫れるのでしょうか。

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    投稿日: 2011.10.16
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    なんかちょっと作風が変わった?! 昔ほどハマらなくなったのかなぁ・・・。 それともやっぱり長編の方が読みごたえがあるからか。 がっつりハマらなくなったとか言え、 読む価値は充分ありますよ。

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    投稿日: 2011.10.15
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    この人の本には大抵泣かされる。 この短編集も佳作はあった。 以前流行った『鉄道員』だっけ?これも表題よりも秀逸だったものがあった。 本作も同様で、表題作は退屈だったが、他の作品には見るべきものがある。 ただ、欲を言えば、ともすればファンタジーと呼べるような作品をなくし、もっと泥臭いものを書いてほしいと願う。

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    投稿日: 2011.10.13
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    これまでの作品とはちょっと違う作風の短編集。詩のような文があったり、泣かせにくるか?と思いきやサラッと終わったり。 特に『特別な一日』は意外な展開に驚いた。 泣かされたいと思って読むとちょっと空振りかもしれないけど、今後どんな作品を書いてくれるのか、ますます楽しみになった。

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    投稿日: 2011.10.07
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    これが浅田作品なのか・・・! 初めて浅田次郎の作品を読んだ者としては、 どれも味わい深いというか、登場人物にとても好感が持てた。 「琥珀」の対決場面も大変よかったし、「特別な一日」のように、 ひっくり返すユーモアがあるのも面白かった。

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    投稿日: 2011.10.03