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第三の時効
第三の時効
横山秀夫/集英社
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総合評価

489件)
4.3
225
174
63
2
1
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    表題作含む6作からなる短編集。 理詰め型の青鬼と称される一班班長、朽木。決して笑わず、心の中が読めない。もっと朽木の過去が描かれても良いのになと思ったが、シリーズものなので今後に期待します。犯人を追い詰めるスピード感がかっこいい。全て理屈で突き通すので、隙がなく、ザ・完璧。 謀略型で冷血、公安上がりの二班班長、楠見は表題にもある第三の時効の事件を担当している。 班長にも関わらず、部下に指示を出すだけで自分は単独行動をするなど、かなりタチの悪い身勝手な性格をしている...が、誰にも口を挟ませない冷たさと一歩引いた視線が事件を解決させる。犯人を検挙するためには手段を選ばないのは、本当は誰よりも熱い部分があるのではないだろうか。 閃き型で天才肌の三班班長、村瀬。私は3人の班長の中で村瀬が1番好き。人間らしいというか、普通の感性でいてくれているというか。現場での班長の第一声。誰もが聞き逃すまいと必死になる一言を発する凄さ。これまでの実績がそうさせてるのだと思うと、本当に凄い。そうなるまでの過去が知りたい。刑事になるべくしてなったような人物。班員たちの使い方が1番面白い、上手い。 個人的には「密室の抜け穴」が好き。 事件そのものだけではなく、捜査一課長からの目線であったり刑事部長の立場であったりも楽しめた。

    5
    投稿日: 2021.01.23
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     表題作含む6編収録の短編集。全て舞台がF県警になっており、主人公はそれぞれ違うが登場人物に繋がりがある。  警察官の矜持のようなもの(それぞれの個性を生かした)が伝わってきて、短編ながら読みごたえのある作品が多い。男臭く、ガツンとパンチが効いた警察小説。ドラマ化もされているので、この短編が映像ではどのように描かれているか比較しながら読むのも面白いかもしれない。  筆者の県警シリーズは「陰の季節」に始まるD県警シリーズが有名だが、このF県警も見どころが多く名作揃いであるように思う。

    1
    投稿日: 2020.12.25
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    2020年の10月と11月にテレビ東京系で2時間ドラマ化されたものの原作。ドラマ化されたのは6編収録されているうち、1編目の「沈黙のアリバイ」と最後の「モノクロームの反転」。1班の朽木班長は仲村トオルさん、3班の村瀬班長を岸谷五朗さんが演じた。どちらも見事に映像化してたんだと感心。他の4編も面白かったし、これもやってほしい。2002年から05年にTBS系で全6編が2時間ドラマ化されたそうだが、それは見てないし・・・

    1
    投稿日: 2020.12.03
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    「F県警強行犯係シリーズ」と呼ばれる6つの短編。 「沈黙のアリバイ」「第三の時効」「囚人のジレンマ」「密室の抜け穴」「ペルソナの微笑」「モノクロームの反転」はタイトルを見ただけでもう、読みたくてうずうずする。 舞台となるF県警強行犯係は、通称1班~3班からなる。1班長は〈理詰め型〉青鬼と呼ばれる笑わない男・朽木、2班長は〈謀略型〉公安上がりの冷血・楠見、3班長は〈閃き型〉の天才・村瀬。強烈な個性を放つ班長たちと共に、班員たちもいずれ劣らず一癖も二癖もある者ばかり。彼らは手柄を取るために互いに激しいライバル心をむき出しにし、時に牽制し合い、時に出し抜き、烈しいバトルを繰り広げる。それはもう、捜査一課長といえど制御不能の世界。 ミステリとしては二重三重に仕掛けられた謎解き、タイトルに示された内容の深み、事件解決までの面白さに加え、このどろどろとした人間臭さのとてつもない緊張感が硬質な文体によって際立ち、この短編を深みのある作品に仕上げている。一つの短編がまるで長編を読んだかのような重みと満足度を与えてくれる。 これほどの完成度をもって満足感を与えてくれる警察小説は、松本清張か横山秀夫の他にいないかも。 エンタメ寄りの警察小説が花盛りの今、骨のある、渋い警察小説を読みたい方には是非、お薦め。

    4
    投稿日: 2020.11.16
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    朽木、楠見、村瀬、田畑、矢代という県警捜査一課に所属する刑事たちの短編集。表題作「第三の時効」は、公安経験のある楠見の得体のしれなさをめぐる描写が素晴らしかった。 最近読んだ『ハコヅメ』で、「刑事の仕事は捕まえた後の方が難しい」という主旨の話があったが、この短編集の前半には捕まえた後の取調(トリチョウ)の困難さをめぐる話がある程度含まれており、それが興味深さを増させているように思われた。

    5
    投稿日: 2020.10.01
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    連作短編の凄みがひしひしと。 個性の強すぎる捜査第一課の班長さんたちの鬩ぎ合いや彼らが率いる事件そのものも、知れば知るほど深みにはまっていく物語。 章題から推測されていく展開がもったいないように思ったのはあたしだけなのだろうか。 ドンパチの刑事物じゃない警察小説、やはり横山さんが好きだなぁ。

    0
    投稿日: 2020.08.16
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    短編小説は、根気がもたなくて苦手なんだよなあ。そう思って読んだら、連作短編集。しかも三班とも捜査指揮官がいいキャラすぎる。エフ県警強行犯シリーズ、他のも読みたい。ものすごく面白かったので。

    6
    投稿日: 2020.08.15
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    集英社「ナツイチ」のよまにゃブックバンドがほしくて購入。ブックバンドば通勤途中で本を読むことの多い僕にとっては、バッグの中で本が折れにくくなるので重宝している。 横山秀夫さんの連作短編集。警察ものの6編の短編を収録。 登場人物がとにかく濃い。 F県警の捜査第一課強行班が舞台。一般の班長は決して笑わない朽木二班の班長は公安出身の楠見、三班の班長は天才型の村瀬。それぞれが凌ぎを削る。チームワークなんて関係ない。強烈な競争意識を持って難事件に対峙していく。 非常に味わい深い人間ドラマで読み応えがある。 沈黙のアリバイ 評価5 第三の時効 評価3 囚人のジレンマ 評価5 密室の抜け穴 評価4 ペルソナの微笑 評価3 モノクロームの斑点 評価3

    30
    投稿日: 2020.07.19
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    めっっっっちゃくちゃ面白かった!!! 出てくる刑事たちの渋さがもうたまらない。 話も面白いし、かっこいいし、読んでよかった。 男くさいのに、下品じゃない。

    7
    投稿日: 2020.05.22
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    横山秀夫の警察短編小説。同じ県警内の各班の事件を綿密に短編として紡ぎあげている。さすが横山秀夫と唸らざるを得ない。横山秀夫を体験したことのない方でも堪能できる作品。

    7
    投稿日: 2020.05.19
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    私が初めて読んだ横山氏の本がこれ。それまで警察小説は苦手だったが、これで苦手意識が払拭できた1冊。短編集とは思えない読み応えでとても面白い。特に犯人逮捕が皆を不幸にしてしまうのか?という『第三の時効』、ラストにかけての怒涛の展開に息をのむ『ペルソナの微笑』がお気に入り。県警班長達のキャラも強烈。1班の朽木さん、3班の村瀬さんは怖カッコいいけれど、2班の楠見さんは本気で怖い....

    3
    投稿日: 2020.05.15
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    警察内部で繰り広げられる心理戦を描いた短編集。 さすが横山さん、短編集なのにずっしりしてます。 警察話はそんなに好きではないのですが、 犯人とのかけひき、警察内部でのこぜりあいなどをすごく丁寧に書いていておもしろかったです。

    2
    投稿日: 2020.05.13
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    どれだけ底辺の話かと思うほど、あさましい登場人物ばかりだが、圧し殺したようなエネルギーとストーリー展開に圧倒される。

    1
    投稿日: 2020.03.05
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    事件を紐解く視点のみならず、警察という組織内部の縄張り、抗争そしてしがらみまで描いている小説。 理論派、強硬派そして勘派。 3つの異なる色をもつ班長の事件の紐解き方。 64ロクヨンは物語の構成、展開で面白い。 こちらは、短編だからこその面白さがある。

    6
    投稿日: 2020.01.09
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    F県捜査一課長田畑。一班朽木。二班楠見。三班村瀬。とその部下たちの凌ぎ合いが面白い。6話のモノクロームの反転は朽木と村瀬のいいところが出ている。

    8
    投稿日: 2019.12.21
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    面白かった。三人の個性強い班長好き。一番良かったのは「囚人のジレンマ」。課長が優秀過ぎる部下への複雑な気持ちを抱え、記者と駆け引きをしながら、捜査一課の退官間近の刑事への花向けを悟る。ドラマにして見たくなった。続編もあるようなので探してみよう。

    3
    投稿日: 2019.12.14
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    グイグイ押される感じであっという間に読み終わりました。 ドラマにもなっていたので、役者さんの顔を思い出しながら読みました。もちろん少し内容が違うところもありましたが、読み応えありました。

    3
    投稿日: 2019.11.24
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    内容(「BOOK」データベースより) 殺人事件の時効成立目前。現場の刑事にも知らされず、巧妙に仕組まれていた「第三の時効」とはいったい何か!?刑事たちの生々しい葛藤と、逮捕への執念を鋭くえぐる表題作ほか、全六篇の連作短篇集。本格ミステリにして警察小説の最高峰との呼び声も高い本作を貫くのは、硬質なエレガンス。圧倒的な破壊力で、あぶり出されるのは、男たちの矜持だ―。大人気、F県警強行犯シリーズ第一弾。

    1
    投稿日: 2019.11.05
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    短編集。全てが面白かった。緻密に練り上げられたトリック、繊細に揺れ動く人間描写。静かに且つダイナミックに結末へと雪崩れこんでいく展開。全てが良かった。その中で見せる刑事たちの覇権争いや犯人を追い込んでいく熱い姿勢はもはや感動の域。

    3
    投稿日: 2019.10.27
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    「第三の時効」 どれも面白い。 F県警強行犯シリーズ第1弾。高い評価を受けるのはごもっともな作品。恐らく警察小説が好きな人は、読了済率90%はあるんじゃなかろうか。どんでん返し、警察内の駆け引きが、ぐぐっと詰まった濃度が高い連作短編集である。読みながら、面白いな面白いなーとか、げげっ、こうきたのか!?とか、楠見エゲツないけど凄腕だな、とか感想がぽんぽん頭に浮かんできた。書評としては、以上、読んでみて下さい。であります。 テクニカルな面では、複数の事件が同時に進行するいわゆるモジュラー型警察小説を採用している。日本では敬遠されるのは、卓越したストーリーテリングと巧緻プロットが要求されるからとのこと。横山秀夫はこの二つを兼ね備えている。だからこそ凄い。 朽木、村瀬、楠見の主要キャラだけでなく、彼らの上司や部下も良く描かれている。特に「ペルソナの微笑」が印象深い。犯罪に利用された過去を持つ矢代が、抱える苦悩と刑事としての責務。男達の矜持だ。 また、文庫に辺り随分加筆がされている。それ故に単行本読者でも楽しめる。この加筆により、ストーリーがぐっと深くなっているらしい。専門的なところは分からないが、朽木、村瀬、楠見と言う癖強キャラに負けない味があるのは、こう言うところの要素もあるのだろう。

    11
    投稿日: 2019.10.06
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    警察小説短編集。 それぞれ主人公が違うが、それぞれの話にも登場する。 登場人物の人柄や考え方がストーリーの中でよく分かる。 特に秀逸だったのは、タイトルにもなっている『第三の時効』。

    2
    投稿日: 2019.09.25
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    短編集だが一つ一つの完成度は恐ろしく高い。すっと世界に入ってしまえる導入の鮮やかさ、同じ警察にいながら反目し合う班長同士、問題だけは起こしてくれるなという所長、個性豊かな面々が難事件を解決していく。群像劇のテイストもあって個人的には楽しめたが、最近の若い人はこの程度でも「登場人物が多すぎて分からない」とか言うのかな。

    3
    投稿日: 2019.08.25
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    これもまた会社の方にお借りした一冊。 刑事もの。 短編集は本当に苦手で、沢山借りた本の中でも、短編かぁ、、、と後回しにしていた。 F県警強行犯シリーズものらしい。 一班、朽木 二班、楠見 三班、村瀬 それぞれ個性のある班長の嗅覚が事件解決へと導いていく。 それぞれの個性も面白いのだが、そのプライドのぶつかり合いも見もの。 短編嫌いの私でも、同じ県警の刑事の物語ということで、読みやすく感じた。 一編一編も精緻に作られており、短編でもかなりの満足感を得られた。

    16
    投稿日: 2019.08.14
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    今まで読んだ警察物の中でベスト。 各班の個性的な班長が部下達と事件と対峙する様が絶妙に描かれている。

    2
    投稿日: 2019.06.14
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    横山秀夫さんのミステリの技巧が頂点に達した最高の警察小説F県警強行犯シリーズ連作短編集。F県警強行犯の一班・朽木班長、二班・楠見班長、三班・村瀬班長の3班体制はどんな狡猾で凶悪な悪党どもをも必ずや屈服させる最高の警察組織でしょう。とにかく熱く沸騰して煮え滾っているかの様な恐るべき執念の鬼刑事ばかりで江戸の世なら切腹も辞さない気魄を感じますね。人間的には心に傷を持つ笑わない男・朽木が一番愛すべき人物で、脳梗塞をも屈服させる動物的勘の村瀬が二番目、元公安の非情な楠見は流石に横山さんも書き難かったのでしょうね。

    2
    投稿日: 2019.05.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    収録作品 沈黙のアリバイ/第三の時効/囚人のジレンマ/密室の抜け穴/ペルソナの微笑/モノクロームの反転 F県警強行犯シリーズ第一弾! えっ、これ、シリーズなの?? 表紙裏のあらすじに先ず驚いてから、読み始める。 ”時効”をテーマとした短編集というわけではない。 刑事VS容疑者だけではなく、刑事VS刑事の心理戦も描かれていて、相変わらず、ハラハラしながら読んだ。 横山さんの描く刑事はベタなのかもしれないけれど、”正義感”あふれる刑事、という路線ではけしてなく、本当に男くさい、無骨な雰囲気あふれる刑事だなとまたもや思う。 若手刑事、矢代のキャラクタ(普段はひょうきんな振る舞いを見せるがそれには理由があり…)も良かった。 第1~3班とある中で、それぞれカラーがあり、その班の中でもドラマがある。 濃い、短編集。

    2
    投稿日: 2019.05.07
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    面白い! キャラクターが魅力的。 横山秀夫は、64以来読んでなかったけど、これを機に他のも読んでみよう。

    1
    投稿日: 2019.04.21
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    F県警を舞台にした連作短編集。 3つの強行班、それを束ねる3人の班長が主役。 とても完成度が高い短編集。

    2
    投稿日: 2019.04.16
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    課長の下にいる班長3名の圧倒的な敏腕ぶり。 短編構成なのに1話ごとが充実した重い内容で息つく間がない。 横山秀夫さんは素晴らしい。

    3
    投稿日: 2019.04.14
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    横山秀夫のF県警強行犯シリーズ第一弾。 F県警本部捜査一課を舞台に、強行犯捜査一係から三係の活躍と軋轢を、六篇の連作短編の形で描いています。 いや、これぞ警察小説! 「骨太の」という形容詞しか思い浮かびません! そして高度にミステリな味付けも相まって・・・もっと早く読んどけば良かった(^_^;) 第二弾をまとめて読みたい!と強く感じました。

    3
    投稿日: 2019.03.09
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    短編なのに内容が濃く、クオリティも高い。どれも甲乙つけがたいくらいに面白い。 あえて言えば、「第三の時効」と「ペルソナの微笑」が特に印象に残った。

    2
    投稿日: 2019.02.18
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    F県警所属の、3班の刑事達の個性とそれを活かしきったストーリー、渋い隠語。刑事物の白眉です。特に「囚人のジレンマ」。田畑課長目線で複数の事件を同時進行しながらも記者との心理戦かスリリングで先が気になります。元記者の経験からかリアルですね。刑事はこうも手柄を巡る争いをするものなのか。班長3人が活躍する関連作品が読みたくなります。

    3
    投稿日: 2019.02.16
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    面白いし、長編で読んでみたい。 それぞれの班に個性があって読み応えあり。 特にタイトルにもなってる第三の時効と囚人のジレンマが良かった

    3
    投稿日: 2019.02.11
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    短編集というのがいい意味で意外でした F県警強行班シリーズということで、どっしりした長編をイメージしてたので… ところが短編にしては惜しいようなキャラクターや人物相関で、連作短編がよく合う 一幕の短い映像を繋げて大作を観た気分 警察ものは俺俺と男くささがよくある、なのに、裏表紙のあらすじにある、エレガンスがありました

    3
    投稿日: 2019.01.21
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    これは、ハマる。 ムダがない作り。全てもが幹につながっている。 安心して読めるし、二回目も面白く読める。 最後の池上冬樹さんの解説も我が意を得たり、というところ。 やっぱり、この方は長編より短編が好きだな

    2
    投稿日: 2018.12.24
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    人間味あふれる刑事たち、哀しみに満ちた犯行動機、人物たちに命が宿っている。奇をてらったトリックあかしに終始する推理小説とはレベルが違いますね。素晴らしかったです。

    3
    投稿日: 2018.12.23
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    さすが横山秀夫という作品.警察小説としては最高峰ではないか.登場人物の描写,キャラの立て方,ストーリーどれをとっても引き込まれる.一気読み必至.

    1
    投稿日: 2018.10.09
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    県警捜査一課の強行犯、3つの班の組織内の人間模様。短編6編からなるが読ませる!警察小説にハマるとキリがないな。

    0
    投稿日: 2018.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あまり短編集が好きではないので、なんだ短編集かよって思いながら読み進めていたら、出てくる登場人物たちはみんなF県の捜査1課というつながりの中で書かれていたけど、だからといって内容につながりがあるわけではなくという感じだった。 1つ1つのはなしは読みやすくて、1日で読み終わった。残念なのはやっぱり短編ならではの内容に深みがないというか、背景の説明が足りないというかというところが非常に残念だったかな。しょうがないんだけど。。。

    1
    投稿日: 2018.10.03
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    登場人物の心理描写が深く徹底的であることと、プロットが予測不能で、やられた、そうかと膝うちしたくなるような巧みさ、痛快さが横山作品の特徴。硬質で、モノトーン的な印象の文体も絶妙な緊張感を与えていて、最後まで一気に読ませられた。 しかし、刑事たちの手柄争いってのは本当にここまでシビアなものなの?と少し気になった。登場する三人の班長がスーパー刑事だからいいとして、実際はもうちょっとお互い協力し合わないと犯罪解決に支障があるんじゃないの?と一般市民としては心配になる。 なんつて、小説なんだから、全くの余計な心配だけど。胸が痛くなるほどリアリティーがありすぎる故に、くだらないことまでつい考えてしまった。

    2
    投稿日: 2018.07.18
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    横山秀夫さん初読み。この作品に登場する警察は正に蹴っては落とせのマッチョな縦型男社会で、無骨で精悍な男達のヒリつくような緊迫感が伝わってくる。満身創痍な各班長のまるで呪いのような執念や気迫が重苦しくもドラマチックな展開を生んでいるように感じた。装幀と同様の漆黒の作品カラーが全編通して染み渡っている。短編ゆえの弱点だが、どの作品も唐突に閃きや事件解決が訪れてしまうのはやや物足りない。また、事件内容が一気に凝縮されている為、中々頭に入ってこなかった。長編で読んだらもっと全体像がスッキリ見えてくるように思えた。

    1
    投稿日: 2018.06.20
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    横山秀夫さんは 臨場 が有名ですが、この 第三の時効も何度読んでも面白いです。刑事と犯人の心理戦 私は「囚人のジレンマ」 が特に好きです。 捜査一課長の 田畑が 強行犯捜査係 一班 2班 3班 を捜査指揮車でまわり状況を聞く。県下から自分の気にいる刑事を呼び集め、 捜査をしたい、しかし恐ろしくてできない。迷宮入りなら責任は自分に、その中に サツ廻りの記者も 特ダネを狙って夜回りに その駆け引き、やはり何度も読んでしまいます

    2
    投稿日: 2018.06.13
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    これはすごい。 各話、内容濃く、生き生きと人物が立ち上がってくるのに短編で切れ味鋭い。 確かに最高峰であることは間違いない。

    1
    投稿日: 2018.03.17
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    流石横山秀夫さんです。一人ひとりのキャラがとっちらかることなく、存在感を出している。 きちんと書き分けているのがすごいよなー。 自分としては、囚人のジレンマが好きですね。 突出した有能な部下を3人も持った捜査一課長の苦労がしのばれるが、こういう瞬間はいいですね。

    2
    投稿日: 2018.01.20
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    F県警本部強行犯シリーズ第1作目。どの短編も面白く読み応えがありましたが、表題の「第三の時候」が一番良かった。男臭い小説、というのか、横山さんの小説は緊張感があって本気で読もう!という気持ちにさせてくれます。

    1
    投稿日: 2018.01.11
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    いわゆる警察小説ですね。海外で言えば87分署シリーズあたり。大分、雰囲気は違いますが。 素晴らしい緊迫感があります。それは、無駄を一切省いたプロットの連続から来るもののようです。書き始める前に相当練り込まれるのか、それとも天性の才能でしょうか。その緊迫感が、読む人を引きつけ、ページをめくらせる力になっています。 謎解きとしては普通でしょうね。少々心理トリック的要素が多いのが特徴かも知れませんが、特に派手ではありません。元々警察小説ですから、その点はさほど重視していないと思います。 よく出来た小説だとは思いますが、私にはちょっとミステリー色が強すぎるようです。

    1
    投稿日: 2017.10.30
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    饒舌すぎず、クールすぎず。 裏表紙にあった「硬質なエレガンス」との表現になるほど!と思った。 特に、刑事たちの人物像がおもしろい。 1班の朽木は過去の重りをむしろ大切に守っているかのようだし、冷血といわれる2班の楠見にはまだまだ奥に何かありそうである。 そうか、男たちの矜持か…。 シリーズ第一弾ということなので、他の刑事たち含め、今後もっとあぶり出されてゆくのかもしれない。

    3
    投稿日: 2017.09.06
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    時効が迫りつつある事件を追っていくF班を舞台に、真相などを突き止め、事件の真意を問うていく物語。短編集であるが、どの話も事件が起こった背景には様々な感情や人間模様がうずまき、人間関係もちょっとしたことでもつれて事件に発展してしまった悲しさを感じる。真相がどうなのかの意見の相違によって衝突したり、真相究明のためのアリバイなどの着眼点と、捜査班の執念から見えた事件の真実解明への展開は見事についていると感じる。操作する中で猜疑心や疑り深さ、ライバル心に火をつけたという所もあるが、捜査班の一致団結さも感じられた。

    1
    投稿日: 2017.08.07
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    やはりこの作者、大好きだ。それぞれの課がお互い張り合って、面白い!男の仕事という感じが滲み出ていい!

    1
    投稿日: 2017.05.20
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    10年前に文庫化、単行本で出版されたのはさらにその3年前という“F県警強行犯”シリーズ第1弾。有能だけどとてつもなく扱いにくい曲者ぞろいの強行犯捜査課各班の面々。6話から成る連作短編集である本作は、1班の朽木、2班の楠見、3班の村瀬、各々の部下たち、そして曲者たちを仕切る立場にある田畑の目線で描いています。それぞれに性格も仕事のやり方もちがう彼らは、協力するどころか、他班を出し抜こうと思いをめぐらせることもしょっちゅう。反目し合う彼らを見て、たまに憎らしくてたまらなくなる田畑に人間味があって良し。ひとつひとつの事件が解決されてゆく過程も非常に読み応えがあります。10年以上前の発行だというのに、少しも色あせていません。

    2
    投稿日: 2017.04.26
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    時効完成を題材にした作品は沢山ある。「時効完成の数分前に逮捕」。たしかに面白い。 しかしその設定には根本的な問題がある。時効完成の数分前に被疑者を逮捕できたとしても、その数分後、つまり時効完成の瞬間には釈放しなければならない。公訴時効というのは逮捕できる期限ではなく、起訴できる期限だからだ。期限までに起訴できなきゃ、つまり裁判が出来なきゃ、結局それは犯人の勝ちだろ...。 そんな冷めた私が、思わずのけぞったのが表題作だ。私のように「時効モノ」に冷めた目線を向けている方にこそ、この作品は面白いと思う。 他の短編も逸品揃い。お勧めしたい。

    4
    投稿日: 2017.04.03
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    警察物ってのは何故ハードボイルドだと最高にかっこええのか。水戸黄門みたいな勧善懲悪ものを実は望んでるけど、でもあんな単純に良いやつ悪い奴じゃイマイチ感情移入できないのか。それとも世の中の悪いやつはやっぱり捕まっちまえば良いのに、って心の中でいつもモヤモヤしてるのか。とまぁいろいろ考えてしまってもしょうがなく、とりあえず大好き。 そして著者の写真がこれまたイケてた。

    1
    投稿日: 2017.03.18
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    内容紹介 04年「このミス」第4位の名作! 時効の発生は事件発生から15年。しかし容疑者が事件後海外に滞在したため、7日間のタイムラグがある。F県警はこの間に容疑者を追いつめようと…。サスペンスとドラマ、警察小説の傑作連作集。 内容(「BOOK」データベースより) 殺人事件の時効成立目前。現場の刑事にも知らされず、巧妙に仕組まれていた「第三の時効」とはいったい何か!?刑事たちの生々しい葛藤と、逮捕への執念を鋭くえぐる表題作ほか、全六篇の連作短篇集。本格ミステリにして警察小説の最高峰との呼び声も高い本作を貫くのは、硬質なエレガンス。圧倒的な破壊力で、あぶり出されるのは、男たちの矜持だ―。大人気、F県警強行犯シリーズ第一弾。 内容(「MARC」データベースより) F県警捜査第一課。一班の朽木。二班の楠見。三班の村瀬。一筋縄ではいかない強行犯の刑事たちが、覇権を激しく競い合い、難事件に挑む! 非常で独断的な男たちの感動的なドラマを描く本格警察小説。テレビ化決定。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 横山秀夫 1957年東京都生まれ。上毛新聞社記者を経て、91年「ルパンの消息」が第九回サントリーミステリー大賞佳作となり、独立。98年「陰の季節」で第五回松本清張賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 目次 沈黙のアリバイ 第三の時効 囚人のジレンマ 密室の抜け穴 ペルソナの微笑 モノクロームの反転

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    投稿日: 2017.01.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一発でファンになってしまった。 登場する刑事たちの強烈な個性と覇権争いの物語にハラハラし、しかしどの事件でも最後には彼ら刑事の矜持に魅せられる。 6編どれも面白いのですが、『沈黙のアリバイ』と『ペルソナの微笑』はそれぞれの語り手となる朽木と矢代のトラウマがストーリーにがっちりハマった結果起きる化学反応的なクライマックスは興奮が止まらず。前者は犯人の真の狙いと犯人をどう詰めるかを効果的に見せてくるし、犯人像が憎たらしいのでカタルシスが跳ね上がった。後者はラストのあのシーンは震えました。 『第三の時効』は時効間近の犯人に仕掛けられた罠と一人暗躍する楠見の思惑が絡みバッタンバッタンひっくり返っていくのが気持ち良い。 『囚人のジレンマ』『密室の抜け穴』『モノクロームの反転』は警察内での出し抜き合いの中にも血の通った温かい部分が確かにある描写が程よくて癖になる。

    2
    投稿日: 2016.12.28
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    捜査1課ものなので、殺人事件ばっかり。 たまにほっこり(?)あり。読みごたえ抜群でした。 半落ちとか、面白いけど長くて疲れる…というときには、こちらの短編集のほうがいいかもしれない。

    1
    投稿日: 2016.12.24
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    最高。すごく良く出来てるなぁとびっくりしてしまった。この本を読んで以来、横山秀夫にめちゃくちゃハマりました。

    2
    投稿日: 2016.12.22
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    面白かった。短編一つ一つが洗練されてて、登場人物も個性があり、一気に読んでしまった。最近読んだ推理小説ものではピカイチ。

    1
    投稿日: 2016.12.14
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    とても面白かった。姿形の見えない本で人間性のみしかわからない中、登場人物のファンになるという稀有な体験ができた。初めての体験!

    2
    投稿日: 2016.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集だが、 6篇全てが連続していて とても面白かった。 アウトローな刑事達ばかりだが 思わぬ人間らしさや 自分の心を傷を 言葉を語ること無く 差し出す・・・ そんな場面を上手く描いていて のめり込んでしまい 1日で読破。

    2
    投稿日: 2016.06.08
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    素晴らしい。刑事の悲哀が鋭く描かれている。短編集だがすべての話しが秀逸。手元に置いて何回も味わいたい本。

    1
    投稿日: 2016.06.04
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    こちらはF県警短編シリーズ。警察小説としては王道の刑事もの。県警本部強行捜査一課の一班、二班、三班それぞれの活躍、各班班長の個性と各班間の強烈な競争意識、その班をまとめる捜査一課長の悩みなどが各短編に生々しく描かれ、その登場人物達が重なりつつ進行。そのような警察内部の描写が楽しめるだけでなく、各6編の短編自体が、登場人物の人生と事件が絡まった秀逸なミステリー仕立てに出来上がっている。短編ミステリー集として読みやすいだけでなく、各回の主人公が毎回入れ替わっていく連続ドラマのような仕立てが絶妙で、大変面白い。

    3
    投稿日: 2016.05.23
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    前にも書いたかもしれないけど、この人の本ははずれがないな〜 しかし、警察ってこんなに内部の競争にエネルギー使ってるのかね。全部がそうとは思えないけど。

    0
    投稿日: 2016.05.22
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    短編集です。すべておもしろかったです。登場人物の設定、捜査の展開、犯人、動機、それぞれが人間臭く、感情移入できます。あっと言う間に読み終えてしまいました。

    1
    投稿日: 2016.04.17
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    今まで読んだ連作短編の中でも五指に入る。今まで読んだ警察ものの中でも五指に入る。素晴らしい一冊。矢代の話が一番好き。

    1
    投稿日: 2016.03.17
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    F県警シリーズ短編集。 短編でありながら、どれもしぶおもで(渋くて重い)読み応えありまくり。 私はどうしたってぜったい長編派なのだが、短編だって良いものは良いと納得させられる作品集。 一番好きな作品は「沈黙のアリバイ」…かな。

    2
    投稿日: 2016.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    誉田哲也さんも読み進めてきたので、 ほかの作家さんも読み始めるかと、 ちょっと警察小説がおもしろくなってきたので、 横山秀夫さんにきたー。 こちら、 第三の時効は短編集なり! 中身は、 F県の捜査一課は、 一係から三係まであって、 一係の班長が朽木さんで、 二係の班長が楠見さんで、 三係の班長が村瀬さんなんですね。 ・沈黙のアリバイ 一係の班長の朽木の部下の島津が、 湯本を取り調べして吐かせたんですが、 裁判で吐いたこと全部を否認しやがった! そして、 ないはずのアリバイがあると主張しやがって、 こりゃ大変だ! 事件があったとき、 愛人と一緒にいたんで殺してないですというアリバイ。 つか、 島津が湯本の共犯かこれ?! 最悪って展開なんですが、朽木さん返しちゃった。。。 凄いのは、 朽木さんの存在感ですよね。。。 よく調べて、 よく読んだわ。 ・第三の時効 例えば、 殺しの時効は15年か。 15年捕まらなかったら逮捕されないと。 これ第一の時効。 で、 その時効の期間に海外に行ってると、 その海外に滞在していた時間は時効にカウントされないんだって。 1週間海外に行ってたら、 15年と1週間が時効になる。 これ第二の時効ね。 第三の時効ってなによ?! つか、 二係の楠見さんですかぁ。。。 個人的に好きだねこういう人! 第三の時効を作ったよ楠見さん! 作れるんだね。 で、 驚愕の新事実ですよ! 本当に凄いよ楠見さん! ・囚人のジレンマ 順番的には三係の村瀬さんの話かと思いきや、 束ねている田畑さんのお話しですな。 できる人たちを束ねている人が、 できないわけないじゃないという過酷な話し。 うちやったら、 あの3名を束ねるくらいなら辞めるわ笑 しかし、 伴内さん。。。 砂漠でないことが嬉しいよね。 ・密室の抜け穴 東出は三係の班長代理です。 班長の村瀬さんなんですが事件のヒントを残した状態で、 脳梗塞だって!? でも、 現場復帰した村瀬は東出を使い事件を解決しようと試みてる。 会議なう。 会議なう。 会議なう。 村瀬は東出を使って犯人を炙り出したんです! 怖いわぁ。。。 ・ペルソナの微笑 ホームレスが青酸カリで殺された?! つか、 ぺルソナってそういう意味ですかぁ。。。 矢代は朽木の一班に所属してます。 で、 過去に、 子供の頃にと、 ある事件に巻き込まれた経験がありましたと。 そして。 矢代が阿部を取り調べる。 さぁ、 ドライブに行こうか! って、 一班は朽木だけじゃないんですね! 怖いわぁ。。。 ・モノクロームの反転 一班と三班が同じ事件を解決する!? 連携できるか?! 水と油じゃないのか?! で、 球根ですかぁ。。。 そして、 確かにタイトルを気にしてれば解ける謎だったんですね。 まぁ、 一般人にはわかりませんけどね。 F県警強行犯シリーズ第一弾! と、 あるけど何巻でてるんでしょう! 取り揃えたいわ!

    1
    投稿日: 2016.03.06
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    再読、これまた良い。 正義のためならどこまでも非情で、と思いつつ、何かしらの違和感を覚えて苦悶する人々。どの短編も苦く簡単ではないけれどもほんの一瞬でも人情が垣間見える。 やはり横山秀夫はホンモノの作家であります、若干暑苦しいかもしれませんが是非ご一読をば。

    0
    投稿日: 2016.02.21
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    数年前に読んだ『この警察小説がすごい!』で第一位だった横山さんの第三の時効。やっと読めました。やっぱり、横山さんの警察小説は好きだなあと感じた一冊。短編集だから事件が解決していく展開は早いけど、どんどん引き込まれる。朽木、楠見、村瀬みんな濃くて良いキャラしてる。どの班長もそれぞれの色があって、タイプは違うけど、正義と情がある人たちだと思った。どのお話も視点が違うのがまた面白さを倍増させてる。個人的には朽木班長が好きだなあ。ちょっと心に闇を抱えている感じとか。ぶつかり合って競い合ってる3人だけど、何かどこかでお互いのこと信じてるっていうか、素直に見せないけど、根本の、正義ってものを心の中に抱いてるのは一緒っていうか。男くさい警察小説、良いなあ。またこのF県警強行犯シリーズ読みたいです。

    3
    投稿日: 2016.02.11
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    2016年2冊目。 横山秀夫の作品はどれも好きだけど、間違いなくこの第三の時効がいちばん面白かった。既に6つのうちたぶん4つは先にドラマ版見てる。それでもやっぱり小説だからこその面白さがあった。特に第三の時効。 F県警強行班シリーズ、どうやら続編があるらしいが単行本になってないらしい。んー、ぜひ読みたい。

    1
    投稿日: 2016.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    捜査が進んでいくスリリングに展開していく。    個性的な刑事達の繰り広げる駆け引きがカッコいい。    個人的には、一番「密室の抜け穴」がよかった。    短編の順番もただの時系列でなく、作品の世界観にどんどん引き込まれていくような構成になってるように感じた。    少し疑問なのは、チューリップが白色じゃない色が咲いただけで、物証になるのかということ。

    0
    投稿日: 2015.11.28
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    ひとりひとりキャラがとても濃い。警察内の衝突が描かれており、互いに手柄は譲らないというプライドとドロドロが見えてとても熱くなった。短編集なのでさくさく読むことができた。ペルソナの微笑がお気に入り。とても楽しく読めた。☆5

    0
    投稿日: 2015.11.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても面白かった。短編集でありましたが、それぞれの作品の読後の満足度は高く、よかったですね。横山作品はいくつか読んできましたが、一番好きな作品になりました。警察内部の駆引き、心情、それから、最後に驚かされる結末。とてもよかったですね。また、F県警強行犯シリーズ読みたいと思います。

    0
    投稿日: 2015.11.19
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    短編の警察推理モノだったけど、登場人物は同じ。良質な2時間ワイド劇場を見ているようで飽きない。 目を背けたくなるくらいリアル。古典的な警察官僚的人間関係のドロドロさは、実は普通の組織社会とそんなに変わらないなと改めて考えてしまう。 推理小説の本流中の本流。

    1
    投稿日: 2015.11.14
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    横山秀夫による警察小説は何冊かありますが、この作品は連作短編小説となっていて、読み慣れていない方にもおすすめです。 一編一編の内容の濃さ、完成度の高さは本当に素晴らしいです。 事件と向き合う刑事達の冷徹さと、垣間見えるそれぞれの人間臭さのバランスの良さも、読み応えに一役買っていると思います。 【なしお】

    0
    投稿日: 2015.10.20
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    ミステリー&ハードボイルド&ヒューマンドラマ 自分の好きなテーマが入っているすばらしい作品。 短編集でありながらも中身が濃く、大満足でした。 本編では以下の6作品が収録されています。  沈黙のアリバイ  第三の時効  囚人のジレンマ  密室の抜け穴  ペルソナの微笑  モノクロームの反転 さまざまな視点(刑事、犯人、管理職、記者など)から描かれている人間模様がすばらしい。 単純に犯人との知恵比べや謎解きで終わらず、それぞれの刑事の個性がこれでもかというぐらいキャラが立っていて、その魅力に誘われます。 ものすごく男臭い感じですが、その織り成すヒューマンドラマ、心理戦?がとても面白いです。 短編集なのに、あっという間にその一編一編のキャラに引き込まれます。すごい。 ちゃらっと謎解きで終わるような短編集とは大違い(笑) 少しでも内容を書くとネタばれになりそうなので、中身は書きません。 短編集なのに読み応えあってとても満足!! F県警強行犯シリーズ第一弾って紹介されているので、続編があるのか? ぜひ、続編を読みたいところです。 とってもお勧め!!

    4
    投稿日: 2015.10.04
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    電車で読んでて、降車駅おりそこねそうになるほど夢中で読みました!横山秀夫さんはほんとうにすごい。警察小説の妙手。

    0
    投稿日: 2015.09.26
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    母が間違えて2冊目買ってしまったと、貰った1冊。貰ってずっと本棚に置きっぱなしになっていたのだが、ふいに気が向いて読んでみた。 横山秀夫さんの本は初めてだった。本を開いて数ページ後には、物語に引き込まれていた。刑事モノではあるが、それぞれの立場の刑事たちの視点から描かれていて、どの物語も飽きが来ず、あっという間に読んでしまった。

    0
    投稿日: 2015.09.21
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    短編集なので、アリバイに迫るまでは荒っぽいけど、題名とのリンクにひねりがあってなかなかいい。 笑顔がトレードマークの矢代の話が好きだ。

    0
    投稿日: 2015.09.11
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    短編集。 『ペルソナの微笑』、『モノクロームの反転』が好み。 『ペルソナの微笑』子供の頃に知らぬ間に利用されていたら……。それに気づいたときのショックは計り知れない。 『モノクロームの反転』思い込みで判断しないことやなぁ。

    1
    投稿日: 2015.09.02
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     捜査一課の一班・二班・三班に所属する刑事たちを描く。彼らはまさに刑事のリアル。正直好きになれない存在だが、それぞれの個性が光っており、不思議と私の心をつかんでいた。  刑事vs犯人、刑事vs記者、刑事vs刑事の駆け引きに痺れ、緊迫した展開・鮮やかな決着には酔いしれた。どれも読み応え抜群の全6話を収録。警察ものを敬遠していた人にもおすすめしたい。

    0
    投稿日: 2015.08.27
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    初めてこの作者の本を読む。 刑事物でミステリでハードボイルドな感じもありつつも、特徴ある登場人物がありきたりな小説とは一線を隔した作品にしている。 普段は仕事柄、苛烈とも言える言動をとる登場人物達が、事件解決後に垣間見せる一瞬の人間味。 その人間味に読者が触れた瞬間、彼らをいとおしく思う。 ふむ、どこまでも精緻に作られ、良い構成であることは間違いない。 他の作品も読んでみたいと思わせる作者である。

    0
    投稿日: 2015.08.10
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    あとがきによると、文庫化にあたり、親本にかなりの加筆をしているそうなので、ファンの人は文庫版を読みなおすのも面白そうです。 謎の設定、話運び、キャラのうまさ。どれをとっても一流で、話に引き込まれます。 各短編は、事件自体も面白いですが、その背景にある人間を描く方に重点がある感じのスタイルです。 横山秀夫さんの別の本も読んでみたくなりました。

    0
    投稿日: 2015.08.10
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    (2015.8.3再読) 昔読んでるみたいだけどちっとも覚えてなかった……。 強行犯捜査一~三係までの刑事が活躍する連作短篇。 出てくる刑事それぞれが魅力的で、まだまだ過去とかありそうで、事件も第三の時効とか「へえー、そんなこと出来るんだあ」と驚いたりしておもしろかったです。 ただいつも「刑事もの」を読むと思うことですが、この本みたくそれぞれの班だったり隣り合う県だったりで情報を隠したり競いあったりしてるけど、どうして仲良くなれないの?といつも思ってしまう。

    0
    投稿日: 2015.08.03
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    2015.7.30-41 県警捜査1課強行班が関わる6編。 3班それぞれの人間ドラマも織り込まれ、短編とは思われない濃さで何れも読み応えあり。

    0
    投稿日: 2015.07.30
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    読み終わって日にちが経っている事と、陰の季節と若干ごっちゃになっているのですが、横山秀夫さんの警察モノの短編集は面白いです! 外れがありません(*^^*)

    0
    投稿日: 2015.07.19
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    それぞれひと癖もふた癖もある刑事達の活躍に胸が踊る。ありそうでなかった骨太でありながらスタイリッシュな刑事ドラマ。

    0
    投稿日: 2015.06.26
  • 期待を超えた面白さ!

    緻密なストーリーに警察組織内の人間模様が加わることで、さらに面白さを増している。 強烈な個性を持つ切れ者班長三人と、各班の個性的な面々がそれぞれ興味を持つキャラクターだ。 他のF県警シリーズも文庫化して欲しい。 D県警シリーズとは全く違った魅力を持っていると思う。

    0
    投稿日: 2015.06.19
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    あっという間にひきこまれ一気。 マンガチックなキャラの立ち方ではないのだが、競合する三人の班長の個性が強烈。そして、徹底的にリアル。

    0
    投稿日: 2015.06.18
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    ミステリの皮を被った人間ドラマ。ガチガチのミステリが読みたい人には少し期待はずれになるかも(かくいう私がそうでした)。しかし出てくる登場人物たちが誰しも強烈な個性を持っていて章を進めるごとに惹き込まれていきます。これ映像化したら面白いだろうなぁと思ってたらもうしてたんですね…さすがです。

    1
    投稿日: 2015.05.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    殺人事件を第一課の各班の刑事にスポットを当てた短編形式で書いている。高い事件の検挙率を誇る曲者ばかりの第一課。 組織社会に所属することで起こる縄張り意識と成果の奪い合い。 男たちのそれぞれの主義主張と過去が混ざって、ものすごい男臭さとリアルさを感じた。

    0
    投稿日: 2015.05.12
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    日ごろユルイ感じの本ばかり読んでいるから、たまにこういう本を読むと気持ちが引き締まる。 駆け引きにドキドキして読んでると、あっという間に6編読み終わってる。 章ごとにひとつの事件があるから短編みたいな感覚で読めて、読書の時間がなかなか取れない人にも読みやすい。 中でも面白かったのは「ペルソナの微笑」。 この章の主人公、矢代の怒りがとても悲しく表現されていて、印象的。

    4
    投稿日: 2015.05.09
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    一つ一つの事件の謎解きも面白いが、それ以上に登場人物たちの人間ドラマが魅力的だ。事件を解決していく過程で、犯人だけでなく警察側の内面も浮き彫りにされていく。 警察vs犯罪者だけでなく、警察vs警察というような内部争いも並行して書かれていることが新鮮で面白かった。

    0
    投稿日: 2015.05.05
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    暇つぶしのつもりで読んだけど、一気に引き込まれた。 なかなかおもしろかった。 短編集だけど、登場人物は共通してて、でも焦点は短編ごとに違う人物といううまい作りだなあと思った。 第三の時効は、第二が国外の時効停止、第三は起訴して公判日までというやつだった。 短編集だからわりとトリックのみかと思いきや、濃いキャラを結構描いててそれがまた読ませるなあと。

    0
    投稿日: 2015.03.29
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    警察の裏側。最前線はきっとこんな感じなのか。 事件を解決したいと思う気持ちは根本にあるけど、班ごとの手柄とり競争。朽木も村瀬も優秀でとっても威厳があるけど、タイプは逆転。冷静冷酷と感情的直感型。どっちのタイプがいいか。人間的には絶対村瀬だけど、信頼がおけるのは冷酷な朽木なのかな。

    0
    投稿日: 2015.03.23
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    警察小説短編集。 県警捜査一課が三班に分かれ、それぞれの個性ある班長に従う人、それを従える人、そんな警察の組織の下に事件解決に取り組む図が分かり易く、そして面白い。 この3人の班長が際立って魅力的。 夫々の事件取り組み方を楽しんだ。 もっともっと読みたいと思わせられた。

    4
    投稿日: 2015.03.18
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    短編集F県警シリーズ ・沈黙のアリバイ ・第三の時効 ・囚人のジレンマ ・密室の抜け穴 ・ペルソナの微笑 ・ものクロームの反転 ペルソナの微笑、ラストが良かった 鳥肌たった

    0
    投稿日: 2015.02.19
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    他の著書とも共通しているが、男臭い社会での思考や葛藤がありありと伝わってくる。 短編集はあまり読まなかったが、展開の速さや話の濃さがあるので飽きがこず面白い。 人物も個性があり、入り込んでしまう。

    0
    投稿日: 2014.12.15
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    ・あらすじ 意地の張り合い。どう?びっくりした? ・かんそう ミステリは好きじゃない。でもこれ面白い。ミステリも読もうと思わせた。ちゃんとした続編ないのかね。

    0
    投稿日: 2014.12.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作者は長編も悪くは無いが、短編の方がより切れ味があると思う。警察内部における人間模様を巧みに浮き彫りにしていく。その手腕には脱帽するしかない。 班長達が完璧すぎるきらいはあるが、それでいても悪くは無い。一つ一つの細かな描写で一人一人の性格、キャラクターを確立していき、読み手を本の中に引き摺りこんでいくのである。

    0
    投稿日: 2014.11.27
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    横山秀夫の警察小説。F県警の捜査一課の刑事達を主人公にした、オーソドックスかつモダンな刑事もの。 刑事達の人間臭さを表現しようとしているようだが、高村薫の書く刑事ものに比べると、ドロドロ感はかなり薄く、むしろ爽やかなほど。裏表紙に「硬質なエレガンス」とあり、まさにそういった感じで、いやらしさが全く無いので、素直に読める。 同じF県警の面々だが、事件ごとに短編になっている。個人的には「ペルソナの微笑」が良かった。どんでん返しと言うほどではないが、そこそこ意外な結末が用意されている。 エンターテイメントとしてオススメできる小説。

    0
    投稿日: 2014.11.10