
総合評価
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powered by ブクログ男の生き方を語る池波正太郎のエッセイ。さすがに昭和55年あたりの感覚(特にジェンダー観)となると今のアップデートされた時代には耐えられず、俗にいうハウツーとして読むにはいささか古びてはいるものの、この時代に描かれた憂いが今でも通じるあたり普遍性もある。特に善悪の中間、すなわちグレーゾーンがないという嘆きはまさに今の時代感覚とも一致する部分であり、40年以上前の時代でもこうなら今の時代はより加速しているのかと思ってしまった。他にも「神経のまわしかた」など、著者独特の言い回しも多く、男の作法と言いつつ大雑把は許されず目配りが大事というのは今でも通じる話だろう。
0投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログ肩肘張らず柔軟に、でも大事なところはこだわる男の生き様。 令和の時代に読んでも気づきのある本だなあと思いました。
0投稿日: 2025.09.03
powered by ブクログ語り口調でいいですね!今の時代ではなかなか言えないことも(笑)。いちいちなるほどーって思うとこが多いけど、着物のくだりはイマイチわからないかな
6投稿日: 2025.08.28
powered by ブクログ男だけでなく人間全てに言えること。 自己中心的な人が増えている世の中。 謙虚に真面目に利他。 時間を守る。前もって行動する、感謝を形で表す、思いやりを持つ。 当たり前のことができない人がいかに多くなったか。自分にも言えること。自らを律することができなくなっている。 周りの人たちがいて、自分が成り立っている。常に皆に感謝をして生きていかなければいけない。 つまりはその本質を常に考えていれば、行動はその本質に準じたかたちになる。 死に向かって生きている。あと何年生きられるか。漠然と思うようにしよう。生き方が変わるのを楽しみたい。
0投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ寿司の食べ方、天ぷらの食べ方、服装について、人間関係について等、池波正太郎が痛快かつ有益な指南を語る。
0投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログ★人間とか人生とかの味わいというものは、理屈では決められない中間色にあるんだ。 ●やはり、顔というものは変わりますよ。だいたい若いうちからいい顔というものはない。男の顔をいい顔に変えて行くということが男をみがくことなんだよ。いまのような時代では、よほど積極的な姿勢で自分をみがかないと、みんな同じ顔になっちゃうね。 ●人間という生きものは矛盾の塊りなんだよ。死ぬがために生まれてきて、死ぬがために毎日飯を食って……そうでしょう、こんな矛盾の存在というのはないんだ。そういう矛盾だらけの人間が形成している社会もまた矛盾の社会なんだよ、すべてが。矛盾人間のつくっている矛盾社会なんだから、それに適応したやりかたで人間の社会というものは進歩させていかなきゃならない。 ★科学的に、理論的にすべてを律してしまおうとしたら、人間の社会というのはものすごく不幸なものになっていくわけですよ。必ずしも白と黒に割り切れるものではない。 「人間は自分のことはわからない……」ものなんだ。だから、他人が言ってくれたことはやっぱり素直に聞かないとね。 ★戦国時代のように死が身近ではなくなり、それが夫婦仲にも影響している 人は死に向かって生きていることを意識するだけで、生き方がグッと変わってくるはずなのだ。
0投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログ魅力的な男を描いてきた池波先生の説く男の作法。 昭和の時代は「男の常識」だったらしい。 天才は苦労していないから名監督になれない。 結婚式と新婚旅行をハイライトにしてはいけない。 分不相応な格好はよろしくないが、 万年筆のような仕事道具は高い物を使え などなるほどな~と思う話が多い。 食通だったためか食べ物の話が多いが、 マナーの話では無く美味い食べ方であり、 すき焼きは豆腐や白滝から水分が出るため、 肉以外の具はネギだけにするなど理にかなっている。
0投稿日: 2025.03.09
powered by ブクログ2025年読了。四十年前に書かれた本。 時代の流れを感じる空気感あり、今も昔も変わらないなと思うところもあり。
0投稿日: 2025.02.15
powered by ブクログタイトルに惹かれて購入した。この時代にいかにも前時代的な、と思うかもしれない。私自身も男だから、女だから、という「こうあるべき」といった固定観念はどんどんぶち壊されていくべきだと考えている方。しかし、果たして全てが悪なのだろうか。この本を読んで、そんな日本人男性が従来大事にしてきた感覚を再確認することができた。
2投稿日: 2024.12.30
powered by ブクログ新婚夫婦が飛行機内で人目を憚らずベタベタしたり、ホテルのタオルを持ち帰ったり、というエピソードが紹介されていた。今でいう、外国人エピソードみたいで笑えた。日本人だから…てのは幻想なんだなぁと感じた。一昔前の人々も今とまったく変わらないことで悩んでいたことがわかり、興味深かった。
10投稿日: 2024.12.17
powered by ブクログかなり昔のおじさんが書いたエッセイだから 男尊女卑とかすごそうだなって思いながらも 読んでみたら思ったより全然大丈夫だし普通に面白いし勉強になった 嫁姑仲良くするために平等に接する 時間厳守のため会合があるときは遅れないために仕事しない 幼児体験大事、両親円満にやっていれば悲しいことがあっても明るく吸収できる、逆だと人生成功しても幼児体験のくらいイメージが残ってしまう 例外はあるけど大滝おいてその人の幼児体験が一生涯つきまとう 昔はチップがあった タクシーで余分に払う そうすることによって1日いい運転ができる、次のお客にいい接客できる みんながそうすることでよくなる 飲食店で混んできたらまだ話してたりしてもパッと出る、公衆電話でも誰か待ってたらすぐ切る 周りをみる 若いうちにいろんなことに首を突っ込んでおく 好きなことは多い方が気分転換も上手くできる、他の人の気持ちがわかる
1投稿日: 2024.04.29
powered by ブクログ2回目。箸休め的につい読んでしまう。古い本なので、もちろん時代錯誤な所もあるが、今読んでも粋だなぁと思う。また数年後に、きっと読み返すと思う。
0投稿日: 2024.02.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ひとつのことをやりながらつねに他のことにもきをくばる 神経の回り方、体で覚える 同じ時間に二つのことをやる、パット感覚で反射的にできるように日常のつまんないことで肉体を訓練する 仕事のやり方が違ってくる 理屈だけでは世の中わたっていけない 人間そのものが理論てきに成立してない 異論なめんで客観視するくんれん、色の感覚をみがく じぶんにあうきちょうのいろというのをいめる 靴とネクタイは色をあわせないとおかしい おしゃれは自分のためにやる、じぶんのきぶんをひきしめる 自分はどういう形のものを主張するのかを決める 指の先を引っ掻ける ぶんそうおう、そのときの自分にあわせて、そもそもなんのためにそのものをもつのかを基準にする 20さい、ライターカルティエ 一転豪華主義はおかしい 時計がおかしい、 読み方が会得できる 新しい時代感覚、 ななめよみ 熟読本 日本人は感覚のこくみん、りくつでない わかいじだいにいろんなことをくびをつっこむ きぶんてんかんがうまくできないとだめ しんけいふといとばか すみからすみまでよく回る細かい神経と同時にそれをすぐ転換できてそういうことを忘れる太い神経ももってないと、両方をあわせもってないとにんげんはだめ 英雄は神経細かい、英雄豪傑。 自分にあったやり方でかいたくする 気分転換のケースをたくさんもつために首を突っ込む 麻雀は時間かかりすぎる 絵描きになるつもりはないけどたのしみにかく、 美術の本を見る、そのことだけでもきぶんてんかんできる 貪欲にいろんなものを吸収しようとする いろんなものに応用できる どういうえをおあつめか 銀行かとえ 男の維持夢ロマン、だれにも真似のできない特技を身に付ける 休まず遅れずははたらかず 自分をみがく 大勢の人を使ってひとつのことをまとめあげていく、そして初日の幕をあける 一人で旅にいくと自分がわかる 旅に出ることのひとつ 演出をやることは自分を知る非常にいい機会 すべてごぶごぶ、一日だけでも余裕をもって あまり期待しないで最悪の場合を想定しながらやる 人間の予測が全く宛にならない 落ちることを考える、最悪の場合を想定しながら自分のやるべきことはやる いつもごぶごぶ、はいるかもおちるかもごぶごぶ、戦士も五分五分 その日から仕事ができる、時間のロス チップをやる、100えん、タクシー サービス料 自分も世の中から恩恵をうけている、自分の世の中にできる限りは報いなければならないのが男をみがく 形に出さないとわからないんだよ気持ちというのは ありがとうなんて安売りできるんだから 100円は身銭を切ってだしたもの、気持ちが通じる おくりもの ネクタイ送るときはスーツしってないと ふろおけ ステッキ 手紙を送る 気持ちを率直にだす 年賀状、絵を描く カレンダー 時間の活用むずかしい 3ヶ月単位、3か月先を見越したうえで現在の時間を使っていく、全て前もって前もってことを進めていくのが時間の使い方の根本 時間の余裕をたえず使っておく まとめてたばこを買っておく 他人に時間のうえにおいて迷惑をかけることは非常に恥ずべきこと 男にとって結婚とはなにか 自己本意の考え方が強い女!女の見分け方 自分の女房にするかまず考えるとき女のなかでは他のことにも割合気が回る女かどうかということ はなしがおわるとがちゃんはだめなおんな 電話のかけ方 自分本意 神経の回り方 神経をはたらかせる訓練 機会が麻痺させる 家でごろごろ シーズンオフ 京都は12月 2.12.6月が旅行の楽しみかた たえずきゅうしんりょく、たえずそのことをおもってたら段取り、しぜんにそうなる 結婚式と新婚がゴール? 新婚旅行は水入らず観光シーズンはずして、落ち着いて水入らず 人生の最大のハイライト 新婚は一ヶ所か二ヶ所か これじゃ思い出にならない 結婚したときに、いわなきゃ、母親をしかる ひとつのことをやるとき、どうせやるなら自分だけじゃなくてもっと色々な人に利益になるようなことはないか 女の力女の責任 浮気とは、 おんながいっしょならおならだめ 恋人ならあばたもえくぼがまんしちゃう 30前に結婚、40暗いに女ができる はりあう、 この人の女房になれなくていい人はいない あえるときにあいたいひとはいない、けんびきょう はりあう、男が苦しむ 浮気のテクニック、あくまで浮気にとどめる いつだれにとられるかも 女の肉体の方が強い、肉体的なもの アダムとイブ以来 女がいかに恐るべき生き物であるか 男の運を落とすのは女、女の運を落とす男もいる 男の運を落とすのは女の責任 男はわかれるつもりはない、女は浮気とは見ないのが女の気持ち、男は悪妻でないかぎりもどらないわかれることはありえない 夫と年が違う 夫婦もドラマチッスでない、顔まで画一化されてる いきる 楽しみとしてやらなきゃ続かない 人のいやがる仕事を進んでやる そのときの仕事をたのしむ さしおさえたのしむ 仕事に身銭を切る!お茶くれる人に心付けをする、気分が違う 若いうちにしかできないことやる 自分にたいして将来役に立つ投資をする時代 映画キチガイのほうがいい 芝居の配役が人事 おとこのみがきどきというものがある、苦境にたったとき、安穏なときにこそじぶんはなにしなきゃならない、70まで36年 自分が死ぬということをしっかり考えろ 自分は死ぬことに向かって生きているんだ 忘れるように生きている いきているうちに 幼児体験によってきまる、男をみがく 人間一生は半分は運命的に決まっているかもしれない、だけど残り半分はやっぱりその人自身のもんだい、磨くときに男をみがくかぎ肝心、男はなんで自分をみがくのか、人間は死ぬというかんめいなじじつをできるだけ若い頃から意識する 自分のまわりのすべてのものが自分をみがくためのみがき砂だということがわかる みがき砂としていかそうというきもち あさきがついたらいきがとまっていた大往生 苦しみが少なくて眠ったように大往生
0投稿日: 2024.01.17
powered by ブクログ昭和世代、こうありたい、しかし叶わぬ令和時代。学ぶところ多々あり、実行出来ぬ事ほとんど、でも夫婦と親子の関係は同じはず。作法を心得にして暮らしてみよう。
0投稿日: 2023.11.06
powered by ブクログ著者が冒頭に注意書きしているようにこれは過去の男の作法であり、池波正太郎の男の作法である。 参考程度にとどめたい。 天ぷら屋では出されたらすぐに食べるという点については納得した。 料理を目の前にして駄弁ってるのは確かに料理人に対して失礼だ。 クラブやバーでの遊び方とかは江戸っ子ならではで、こういった大人の遊びには憧れがあるけど 田舎暮らしには真似できないんだよな。 人生観や仕事観に関してはやっぱり昭和的な内容で、多少頷ける部分もあったけど時代による価値観は全然違うんだなと思った。 あまり若いうちに読むとまにうけてしまうから、ある程度分別のつく用になってから読むのが良い。
1投稿日: 2023.10.09
powered by ブクログ若い頃に読んで、最近浅草に縁があり再読。以前読んだ時には、池波正太郎、かっこいいな、との印象が強かったのですが、再読してびっくり。以前とは感じ方が全然違っている自分に驚きました。 当時50代後半、もちろん大作家。若い人に教えている形式ではあるけれど、今読むとだいぶ偉そう。 そして、女性への表現の仕方も、何となくモヤモヤとして良くも悪くも昭和的であり、時代は変わったんだなぁとしみじみしてしまった。女性蔑視ではない。もちろん。だけど、何かはっきりと男性と女性とでは区切られている感じ。 若い時に読んだ時にはただカッコよさしかなかったのになぁ。年齢と時代が変わって、読んだ感想がガラッと変わったということか。 池波正太郎も男の作法を女性が読むとは思っていなかったかもしれないなぁ。 ただ、お寿司、天ぷら、蕎麦の食べ方をこの本で知り、いつか池波正太郎のように小粋な飲み方をしたいなぁと思う気持ちだけは今も昔も変わらずでした。
1投稿日: 2023.06.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・顔…人間とか人生とかの味わいというものは、理屈では決められない中間色にあるんだ 男の顔をいい顔に変えて行くということが男をみがくことなんだよ ・目…何の利害関係もない第三者の目に映った自分を見て、普段なかなか自分自身ではわからないことを教えられる、それが旅へ出る意味の一つですよ ・旅行…やっぱり求心力というのは大事なものだね、何かこうしたいと思ったら絶えずそのことを思っていれば、何かにつけてそのことを目指して、無意識のうちに少しずつ段取りを進めていくからね、だから自然にそうなるということになるんだよ ・靴…人間というのはやっぱり、一つまいた種がいろいろに波及して行くわけだよ、外にも波及して行くし、自分にも波及してくる ・そば…唐辛子をかけたかったら、そばそのものの上に、食べる前に少しずつ振っておくんだよ、それでなかったらもう、唐辛子の香りなんか消えちゃうじゃないか ・ネクタイ…自分のおしゃれをする、身だしなみをととのえるということは、鏡を見て、本当に他人の目でもって自分の顔だの躰だのを観察して、ああ、自分はこういう顔なんだ、こういう躰なんだ、これだったら何がいいんだということを客観的に判断できるようになることが、やはりおしゃれの真髄なんだ やっぱり映画を観るとか、小説を読むとか、いろんなものを若いうちに摂取していれば、自然にそういう感覚というのは芽生えてくるわけですよ いろんな面で自分というものを自分で見つめて、客観視することができるようにする訓練、これが大切なんだよ ・本…本をたくさん読んでいくうちにね、おのずから読みかたというものが会得できるんですよ、ここは大事なところ、ここは斜めに読んでいってもかまわないところと、おのずと勘でわかっちゃう ・てんぷら…てんぷら屋に行くときは腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように揚げるそばからかぶりつくようにして食べなきゃ、てんぷら屋のおやじは喜ばないんだよ ・わさび…刺身の上にわさびをちょっと乗せて、それにお醤油をちょっとつけて食べればいいんだ、そうしないとわさびの香りが抜けちゃう ・カレンダー…余裕を持って生きるということは、時間の余裕を絶えずつくっておくということに他ならない ・クセ…すべて五分五分という考えかた、これがやっぱり大事なんだとぼくは思うね ・約束…自分の人生が一つであると同時に、他人の人生も一つである、だから時間がいかに貴重なものかということを知っていれば、他人に時間の上において迷惑をかけることは非常に恥ずべきことなんだ ・週刊誌…将来の自分を高めていくための何かほかのものにふり向けてやっている人と、放縦に躍り狂ってセックスしたりしている人との差は、必ず数年のうちに出てきちゃう
0投稿日: 2023.05.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まずは作者の池波正太郎さんのプロフィールは、 1923-1990年を生き抜いた浅草生まれのチャキチャキの江戸っ子である。 下町、下谷西町小学校を卒業後、 株屋に勤めて、 戦後に下谷区の役所に勤務。 長谷川伸さんの門下に入り、 新国劇の脚本、演出を担当し、 後に直木賞を受賞し、 【鬼平犯科帳】などの膨大な作品群を発表している。 そんな昭和のダンディーな男である、 池波正太郎さんの会話形式のエッセイ本。 この本には昭和の日本人の漢の作法が 十二分に詰まっている。 経歴からしても、お堅いお役所勤めをしていた池波さんの視点は実に面白い。 ビジネスマナーというよりは 男のマナーを教えてくれている本作。 あとがきの解説に常盤新平さんがおっしゃっていたけど、この本を20代、いや30代でもいいから出会っておきたかったと。 まさに自分は昭和生まれで平成を生き抜いてきた30代後半の男である。 そんな自分に池波さんは本を通じて、 昭和の粋な、みんなが憧れた漢の作法を教えてくれているのだ。 本作は寿司や天ぷら、鰻の食べ方から スーツの着こなし方、仕事のあり方 まで ありとあらゆる日常シーンで 池波さんならこう考える! というのを余す事なく指南してくれる。 以下は読書中に響いたメモです。 ↓↓↓ 余裕を持って生きるということは 時間の余裕を絶えずつくっておくということ すべて五分五分という考え方 人間の一生は半分は運命的に決まっているかもしれない。だけど残りの半分はやっぱりその人自身。 磨くべきときに、男を磨くか、磨かないか、 結局はそれが一番肝心。 人間は死に向かって生きてるということ。をたまに思い出す。 仕事、金、時間、職場や家庭 あるいは男と女のさまざまな人間関係、 それから衣食住の全てについていえることは 【男のみがき砂として役立たないものはない!】 うん、むちゃ響いた! たぶん亡くなった自分の父親も 昭和なダンディーな人だったから こんな思考も持っていたのだろうと思うと、 お父さんからの教訓にも聞こえる。 定期的に読み返して男の作法で 自分を磨きたい! そんな良作でした!!!
1投稿日: 2023.04.10
powered by ブクログ食のパートは興味深い記述が幾つかあったが、それ以降はもう全然お話にならない。「最近の若者は情けない」「男が女みたいになってきた」「女を大学へ行かせるとダメになる」などなど、説教臭いクソジジイの戯言が延々と続き感動的なまでにうんざりさせられる。何しろ天下の池波正太郎、大作家独自の視点からの様々な“男の作法”なるものを期待したが、どれだけページをめくっても出てくるのは100万回聞いたような凡庸で陳腐な家父長制的な昭和のつまらない理屈ばかり。何せどれもこれもそこら辺の爺さんでも言えるようなこと。鋭い切り口も、ハッとさせられるような気づきも、目の覚めるような表現もない。徹頭徹尾、「昔は良かった」「俺は正しい」が口癖のジジイが昭和の腐ったはらわたをぶちまけ続けるような平々凡々な愚痴、苦言、説教。こんな下らない男の作法などさっさと絶滅することを切に願う。
0投稿日: 2023.03.03
powered by ブクログ昭和56年に上梓された本書の巻頭で、当時でも「現代の男たちには実行不可能でありましょう」と池波さんは言う。もう40年以上経た21世紀のいまでも、食文化に対する著者の考えは通用すると思う。鮨、天ぷらに鰻。どれも粋に食べられる男になりたい。日本建築、それも引き戸の有効性は池波さんが言うとおりだ。そしてまた、死を意識した生き方は、現代人にこそ必要なのではないだろうか。
0投稿日: 2022.12.30
powered by ブクログ女ですが、もっと早く読んでおきたかった。 刺身や蕎麦、天ぷらの食べ方、様々な作法など若い頃から誰かしらに教わったり聞いたものの数々。。きっと池波さんの本や何かしらのメディアによって浸透したものも多いのでしょう。 衣食住に関する作法やお考えも、全ては池波さんの生き方に対する哲学、みたいなものに繋がっている。「死ぬこと」を考えながら生きるとは、目からウロコものです。 江戸時代の日本というのは世界一の文化国家、そういうのをちゃんと小学校のうちに歴史で教えないとダメなんだよ、なんて言うのもそうだそうだと一人で同調してみたり。バーからバーテンのくだりもいい。他にも色々書きたいが長くなるだけなのでやめておきますw 多様性、ジェンダーレスを重んじる現代においては問題になりそうな発言が多々あるも、読んでいるうちには著者の中で差別から来ている発言ではない事がわかります。が、今だと賛否両論になりそうとは思いましたが。。 もっと早くに読んでおきたかった、のは率直な感想ですが、今読んで良かった、のも本心。歳を重ねたからこそ響く数々。何年か後に読んだら今度はどのくだりが心に響くだろうと、想像するのも楽しい。 良い本でした。
1投稿日: 2022.04.30
powered by ブクログ初めて読んだのは30代のころだったか。刺身の食べ方、ビールの飲み方、ネクタイは自分で選ぶなど、随分、真似してきた。50代になって読み返してみると、新たな共感があった。 「人間とか人生とかの味わいというものは、理屈では決められない中間色にある(21p)」 「男のみがき砂として役立たないものはない(203p)」 「そのときの仕事を楽しむ(212p)」など。
0投稿日: 2022.03.21
powered by ブクログ昭和56年のゴマブックス初版で読む。女性を扱ったところでは今なら間違いなく炎上しそうな文面も多いが、逆に寿司やそばの食べ方についてはエセマナーをズバッと斬っていて痛快。今でもバズりそうな感じである。 相手を思いやる、仕事は先回りの段取りが肝心など、基本は今後も色褪せることのなさそうな骨太な作法論である。
3投稿日: 2022.02.06
powered by ブクログ限られた服を、大切に着る 20代のうちに読んでおきたかった、本は読みたい時に読まねばならない。 小説家は人生経験がないとつまらないものしか書けない
0投稿日: 2022.01.16
powered by ブクログ女でございますから読みまして、間違っても男ぶりは出しませぬ。だけど参考になるので。「男をみがく」読んで「女のきばたらき」を磨きたいなと。(ガスレンジを磨くように!) 池波氏が書いたものではなく、語りおろしたもの。「もう書けなくなったからか」と思うなかれ、当時58歳執筆盛りであった。(67歳で亡くなってしまうとはご本人も思っていなかった)その語りが粋なのである。だからわざとこの体裁にしたのだろう。 「鮨、そば、てんぷら、すきやき、うなぎ」とのつきあいかたから始まって、バーの選び方、心づけの渡し方、諸事の心構え、ずらーずらーとこまごました道具にいたるまで目配りして語っている。 私が「剣客商売」の秋山小兵衛、「鬼平犯科長」の長谷川平蔵に親しんで、びっくりするのは太っ腹なこと。心づけを渡すシーン、みみちい私はいつも固唾をのむのである。 いわくチップをはずむがよい。 『そのひとが身銭を切って出したものでしょう。』『気持ちが通じる。そこに意味があるということですよ、たとえ百円であってもね。』 それにはお小遣いがいる、と力説している。なんか、やばいよね。磨くより作戦を練らないと...。 『もののありがた味』というところで、エッセイストの江國滋さんの娘さんの話が出てて、それは江國香織さんのことらしい。気をつけて育てられていると書いてある。だからあんなすてきな本が書けるひとになったのかしら、うーん。
1投稿日: 2021.09.11
powered by ブクログ昔ながらの男の作法?流儀を説いた感じの本ですが、わたしは好きです。 今となっては…みたいなところもありますが、良きものは残る?もしくは時代は繰り返す? こういうのが良いなぁって人達と付き合って行きたいと思う本でした。
1投稿日: 2021.05.17
powered by ブクログ江戸っ子の流儀を紹介した本。礼儀作法は正しく伝えないと伝わらない。伝わらなかった作法は消え去る運命にある。この本で様々なマナーを学んだけれど、今はもう使う機会がない。著者が伝える作法の仕切りがどんどん消え去って、混沌とした世界になっていくのかも。
0投稿日: 2021.05.02
powered by ブクログ池波正太郎 著「男の作法」、1984.11発行。鮨、そば、てんぷら、肉、うなぎ、ビールの6つの章立てです。タイトルは食べ物ですが、食べたり飲んだりだけでなく、いろんな作法が紹介されていますw。私は無手勝流で作法はほとんど気にしませんが(^-^)
0投稿日: 2021.01.14
powered by ブクログ「散歩のとき何か食べたくなって」に続いて、池波正太郎を読む。 池波正太郎は、かなり以前、「剣客商売」を読んだが、エッセイを読むのは「散歩のとき何か食べたくなって」が初めてで、この本が2冊目。 前のエッセイと同じく、粋でお洒落、ダンディな人だなと思った。一方で合理的・勤勉な人でもある。そういった生き方・暮らし方が、文章に味わいを出させているのだろう。
5投稿日: 2020.12.02
powered by ブクログ・男の顔をいい顔に変えて行くということが男をみがくこと。 ・何の利害関係もない第三者の目に映った自分を見て、自分自身ではわからないことを教えられる。 ・人間はじぶんのことはわからないもの。他人が言ってくれたことは素直に聞かないといけない。
1投稿日: 2020.11.29
powered by ブクログ尊敬する取引先の社長さんに紹介していただいた本。少し古い?と感じる部分はあったものの、「生き方」の本質的な部分を考えさせられるいい本でした。個人的に池波さんの独特な表現は好きです笑 【なるほど!そうだよな!と思ったフレーズ】 人間の一生は、半分は運命的に決まっているかもしれない。だけど、残りの半分はやっぱりその人自身の問題です。磨くべき時に、男を磨くか、磨かないか…、結局それが1番肝心ということです。
7投稿日: 2020.10.04
powered by ブクログわさびがどうとかめんつゆがどうとか、絶滅危惧種なんだろうなあと。 上司にはしたくないけど、嫌いじゃないよ。関わりたくないけど、納得できる部分もあるし。「時代おくれ」なんて曲がありましたっけ。
2投稿日: 2020.09.07
powered by ブクログ池波正太郎のダンディズムを説いた本。 男は正直で周りによく気を遣える人が良いと。単純なことだが、発刊から数十年経った今こそ余計にできている人は少ないと、読後に思慮。 男は一度読むべきかもしれない
2投稿日: 2020.07.28
powered by ブクログ池波正太郎作品を初めて読んだ。誰かがこの本について何か書いていてちょっと読んでみたいと思っていた本だった。かなり昔の本だけどとても身になる良い本だと思う。もしかしたら父も読んでいたかな?と思った。甥っ子にプレゼントしようかと思う。
1投稿日: 2020.05.31
powered by ブクログ池波正太郎流「親父の小言」。 今から40年近く前、1980年代に書かれた本なので、まぁ今の価値観からすれば問題発言にもなりそうな記述も多い。 しかし、価値観が多様化している一方で、良くも悪くも人目が気になる現代社会に生きる僕にとって、これだけ「俺のこだわり」を語りまくる著者は、逆にカッコいいと感動してしまった。 そして、彼の語り口から垣間見える、他人への思いやり溢れる社会のすがたは、形式や結果を重要視するあまり失ってしまった、かつての「日本の良さ」だったりするんじゃないだろうか。 この本をそっくり鵜呑みにして、いきなりタクシー運転手にチップを配り始めたりは流石にやめておくが、寿司を食べる時はワサビを醤油に溶かすのは止め、前よりちょっとだけ礼儀と思いやりを意識しながら、「人間いつ死ぬか分からんものだ」と思って生きていきたい。 今読んでも色褪せない名著であった。
1投稿日: 2020.05.24
powered by ブクログ1984年が初版のため服装や倫理観についての作法は新しい発見がないものも多い。ただ、食についての作法、例えば寿司の食べ方、そばのつゆの付け方、七味の振り方、天ぷらの食べ方などは興味深かった。
0投稿日: 2020.04.20
powered by ブクログ余裕のある人間はみんなかっこいいです。ただ池波氏の言うような「男」に憧れを持つかと聞かれると微妙。あまりに「男らしい」振る舞いは敬遠したい所です。
0投稿日: 2020.03.12
powered by ブクログ生まれる前に書かれたものなので現代に通用するかはわからないけど、たとえば寿司や天ぷらの食べ方、ビールの飲み方など、あぁなるほどなと思う。香典や身銭を切る話、自分が死ぬことを意識することだとか。
0投稿日: 2019.09.28
powered by ブクログ池波正太郎氏の男の作法指南。遊び方、装い方、女性の扱い方など。 いかにもってタイトルだけど、やっぱりおじさんの説教だったわ。 作者自身もいう通り、時代が違う、環境が違う。古き良き昭和初年の都会のできごとであり、そもそも巨匠が子どもの頃から蓄積している体験だもの、本を読んで真似したってダメだべさ。 食い物回り、寿司屋、バーなどでのふるまいについてはナルホドって感じで面白かったけどね。
0投稿日: 2019.07.24
powered by ブクログ「自分は、死ぬところに向かって生きているんだ…」 「人間とか人生とかの味わいというものは、理屈では決められない中間色にあるんだ。つまり白と黒の間のとりなしに。」
0投稿日: 2019.01.04
powered by ブクログ男の作法 身だしなみとかおしゃれとか、男の場合、人に見せるためにやっているところもあるけど、 やはり、自分の為にやるんだね。根本的には自分の気を引き締める為ですよ。 人間はみな、死に向かって生きているんだよ。それ自体が大きな矛盾であり、人間というものは矛盾の生き物なんだよ。そんな人間が作っている社会が矛盾していないわけがないんだよ。 男は何で自分を磨くか。「人間は死ぬ」という、この簡明な事実を出来るだけ若いころから意識することにある。もうそれに尽きると言っても良い。(中略)。自分の人生が有限であり、残りはどれだけあるか。こればかりは神様しかわからない。そう思えば、どんなことに対してもおのずと目の色が変わってくる。そうなってくると、自分の周りの全てのものが、自分を磨くためのみがき砂であるということがわかる。逆に言えば、人間は死ぬんだということを忘れている限り、その人の一生はいたずらに空転することになる。仕事、金、時間、職場や家庭あるいは男と女の様々な人間関係、それから衣食住の全てに言えることは、「男のみがき砂」として役に立たないことはない。ということです。 自分も世の中に、出来る限りはむくいなければならない。と思うことが男を磨くことなんだよ。
0投稿日: 2018.12.01
powered by ブクログなんでこの本を買ったのかは忘れたが、タイトルほど仰々しいないようではなかった。エッセイなので、年寄りが自分の哲学の様なものをあれこれ語っている内容。酒のみながら年寄りの人生観とか経験とか聞いているような内容で、こういうのは嫌いじゃない。
0投稿日: 2018.11.24
powered by ブクログ"池波正太郎さんのエッセイ。この人の食事に関するコメントが好きだ。 てんぷら屋に行くときには腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように揚げるそばからかぶりつくように食べなきゃ おこうこぐらいで酒飲んでね、焼き上がりをゆっくりと待つのがうまいわけですよ、うなぎが。 などなど うまい肴とうまい酒これがあれば、人生楽しめます。 食事だけではなく、生活するうえでちょっと考えるようなことを池波流なアドバイスがもらえるありがたい本でした。"
0投稿日: 2018.10.28
powered by ブクログインタビュー形式で、玉石混交な質問に対しての回答を通じ、粋な振る舞いとはどういうものかを教えてくれる。
0投稿日: 2018.09.20
powered by ブクログとても為になる本。 今の仕事を楽しむことが将来的にやれることの幅が広がる。出世したいが為にやにくもに挑戦するより今与えられている仕事を楽しもうと思った。 得ることが多い本。もう一度読み返したいと思う本。
0投稿日: 2018.09.09
powered by ブクログ出張で飛行機に乗ったときに機内誌で「オトコ力が低下している」みたいなことが書かれていた。今こそ、昭和のダンディズムから再度「オトコ」を学び直すべきだ!という文脈から池波正太郎の「男の作法」が紹介されていた。 むかーし、読んだ記憶もあったけど、せっかくだから手にしてみた。 何て言えばいいんだろう?結局、叱ってくれる大人がいなくなったことが一番の原因のような気がしてきた。僕が新卒のときはまだ部長とか課長が 「近藤、それはダメだ。お酌をするときはちゃんと両手で!」 なんて言われたものだ。当時は「うるせえな、クソオヤジ」と思っていたけど、今考えたらそういうことをちゃんと指導してくれたから、自然ときをつけられるようになった気がする。 かといって、それを同じように言えるかと言うと違う。たぶん、そんなことを言っても通用しないのでは?と心の奥底で考えて言うことをやめてしまう。でも、改めて「男の作法」を読んで、「本当にそれでいいのかな?」と思うようになった。 さてさて、次の飲み会でこんなこと言えるのだろうか?笑 それにしても、最近「男の作法」を書店で目にすることが増えた。男性雑誌コーナーに「今こそ、これを読め!」的な感じで。やっぱり実践してみるか?笑
0投稿日: 2018.08.14
powered by ブクログ池波さんは本当に色々な経験をし、色々な物やコトの価値を知り、自分の信念を持っているなと感じる一冊。 将来はそんな男になりたい。
0投稿日: 2018.07.13
powered by ブクログ作者の人生観。言い切る口調に生き方に対する自信がみなぎる。参考になるというより、自分なりのポリシーと照らし合わせながら読んだ。 作者の作法をまとめるとすれば自分に関わりを持つ人々を徹底的に気遣うことかな。 少々古臭い内容だけど、基本姿勢は見習うべきところがある。 作者のファンなら、作者の人柄が出ている貴重な一遍です。
2投稿日: 2018.06.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白い。 世代的にびっくりする見解もあったが、全体的にとても勉強になった。 世の中の男性に読んでほしい。
0投稿日: 2018.03.18
powered by ブクログ著者は素敵な大人だったんだろうなと思う。 こういうことを思っていたり言ってくれるひとはめっきり少なく、というかいなくなった。 ただし、男性目線だなと思うところも多く(時代背景もあったのだろう)現代にはそぐわないであろうところもあった。昔はよかった。今の若者はというのはそれこそ大昔から言われていたことだそうなので、時代、環境に合わせてそれでも大事なものは持ったまま生き抜いていかなければと思った。
0投稿日: 2018.02.03
powered by ブクログ2018/1/14-1-17 昭和56年時代の「男の作法」。今の時代とはそぐわないことも多くあるが、大人の男としての作法として不変な箇所も多々あり参考になった。 万年筆は現代の男の「刀」、ビールのコップの大きさ、タクシーでのチップ(世の中はまわっているということ)の話など。 約40年前は「トロ」は隠語であまり使うのは好ましくないというのも面白い。今はどこみても「とろ」とつく名称ばかり。刺身の上にワサビを乗せて食べるのも池波正太郎のオススメだったんだなー。
0投稿日: 2018.01.17
powered by ブクログ「親というものは年を取って行くんだから、間もなく死ぬかもしれない、あるいは死なないかもしれない。けれども、死ぬかもしれないということを想定に置けば、今のうちに、まだ元気なうちにどこかへ連れてやった方がいいということになる」 それ以外にも、「男の磨き方」「女の見分け方」「酒の飲み方」など、著者の世事に対する考え方が示されている。
0投稿日: 2017.07.02
powered by ブクログなんで買ったのか覚えてないけど、たぶん、誰かが池波正太郎が好きとか言ったので、題名で買ったんじゃなかったかな。 いろいろなお題に対して、池波正太郎氏が「男はどうあるべきか」というようなことを語っている。 なぜか私は「万年筆」というの読んで、ものすごくいい万年筆が欲しくなって買ったのを覚えている。そして偶然、すごくいい万年筆をプレゼントされて大興奮だったのを思い出した…。 こういう男性は最近いないような気がする。洒落てる訳じゃなくて朴訥で芯があって、懐が広くて(温かくなくてもいい)。流行りの草食男子は一読の価値があるかも。あと、新婚またはこれから結婚される殿方は、奥方に読んでもらうのがお薦め。こんな『男』を理解して、きっと尽くしてくれるはず。あ、あんまり時間経ってしまうと手遅れ。何事も最初が肝心。
0投稿日: 2017.06.17
powered by ブクログ刺身にわさびを載せて食べるものなのか、 それとも、しょうゆ皿にわさびを溶いて食べるものなのか、 そんな細かな、かといって誰に聞けばよいのかわからないような、 ひとつひとつの作法について、著者は語り諭してくれる格好の良書。
0投稿日: 2017.05.29
powered by ブクログ池上正太郎が自分の人生を通じて体験した事を「男の作法」として語りおろした内容である。 昭和の時代であり著者は現代とは時代が違うと言っているが今でこそ大切にしたい常識・作法があり、大 人として当たり前の事をスマートにこなしていく内容が紹介されている。 日常生活の作法であるがゆえ、仕事をしていく上の作法として十分参考となる内容が多い。 年をとっていく事に作法やマナーなどの常識・知識を覚えていく事は非常に大切であり著書も多い中で この池上正太郎の「男の作法」は肩の力を抜いた日常的に参考とすべき内容が多い。 社内外でも食事や飲み会の機会が多い時に、この「男の作法」を思い出す事で男として多少常識のある人 でいられる様にしてきたい。
0投稿日: 2017.03.17
powered by ブクログ池波正太郎が語る「男の美学」 かつて「男の常識」とされていた振る舞いは、時代の変容と共に実行不可能になってしまっていると、池波自身は語っている。 しかし、そこには「相手を思いやる」という普遍の心情が読み取れる。 若い世代にお勧めしたい一冊。 「人間の一生は、半分は運命的に決まっているかもしれない。だけど、残りの半分はやっぱりその人自身の問題です。みがくべきときに、男をみがくか、みがかないか……(…)それならば、男は何で自分をみがくか。(…)『人間は死ぬ……』という、この簡明な事実をできるだけ若いころから意識することにある」(p.202)
0投稿日: 2016.11.04
powered by ブクログ書かれたのがだいぶ昔なので、時代錯誤なところはあるけれど(特に夫婦の関係)、勉強すべき点が多々あった。 一事が万事ってことを頭に置いて生活しないといけないなと感じた。結局、見てる人は見てるんだから、お天道様に恥じない生活をせなあきませんな。 #読書 #読書記録 #読書倶楽部 #男の作法 #池波正太郎 #2016年89冊目
0投稿日: 2016.09.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
粋。全てが粋。 ビールはコップ1/3くらいずつを自分で入れながら。 寿司屋では知ったかぶってアガリとかオテモトとかムラサキとか言わない。 刺身のわさびは刺身に直接ちょんと付けて、醤油に溶かしたりしない。 天ぷら屋に行く時は腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように揚げるそばからかぶりつく。 狭い日本においては日本間、引き戸が理にかなっている。なんでもかんでも洋風にして家を建てるべきじゃない。 約束の時間は必ず守る。 いずれ死ぬことを漠然でもいいから意識して生きる。
0投稿日: 2016.09.05
powered by ブクログ雑誌の書評で見つけて気になって手にした本。 俺が子供の頃、鬼平犯科帳の池波正太郎が、「私の時代の常識」を「現代の男」に語った男の常識。 時代が流れても、通じる作法も数知れず。 とりあえず、酒の飲み方、わさびのつけ方あたりから実践しよう。
0投稿日: 2016.07.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
言わずと知れた、池波正太郎さんのエッセイ。 性別がちがったら、おもしろかったのかもしれないけれど、わたしにはつらかった。 だってわたし、甲斐甲斐しくない女性代表ですもの。 「オンナでどこまでできるか」頑張りたいタイプ。 そうは言っても、さすがの筆っぷりなところも多々あり、以下はその抜粋。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・人間とか人生の味わいというものは、理屈では決められない中間色にあるんだ。P21 ・余裕を持って生きるということは、時間の余裕を絶えずつくっておくということに他ならない。P98 ・気分転換がうまくできない人は、仕事も小さくなってくるし、躰もこわすことになりがちだね。P187
0投稿日: 2016.06.29
powered by ブクログ書かれたのが随分前なので、中には今こんなこと書いちゃったら炎上しちゃうぞ、って事もあるんだけど、カッコいい大人になる為の心構えが書かれてます。 謙虚に、寛容に、気配りを怠らず、いざという時 集中して事にあたる。 そんな大人に僕もなりたい。 剣客商売、読んでみようかな。
0投稿日: 2016.06.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一見、粋な男の生き様が書かれているのかと思いきや、むしろその点については等身大とか分相応を良しとしている。 男を磨く根本は、てめえの考えで生きていたんじゃ駄目。自分も、世の中に出来る限りはむくいなくてはならない。これは、どう生きるかということを考えるにあたって非常に重要な要件だと感じる。
0投稿日: 2016.06.20
powered by ブクログいろんなところで勧められてる池波正太郎のエッセイ。 こだわりを持ってる男は面白い。 刺身の食べ方、天ぷらの食べ方など、ウンチクではない「作法」に納得。 昭和の男のエスプリ!
0投稿日: 2016.02.29
powered by ブクログ30年以上前(昭和56年)に出版された、男のしての生き方を池波正太郎氏が述べた本。 まえがきによると「かつては『男の常識』とされていたこと」であり「現代(S56年)の男たちには実行不可能」であることだそうで、 つまり2015年の現代の男たちには想像もつかないほど実行不可能ということになるのですが、 とはいえ過去の男たちの立居振舞いにはやはり学ぶべきものがあります。 ごはんの食べ方(鮨、天ぷら、肉、酒)を軸に、様々な場面での男としての在り方を池波氏が述べていく、というスタイルで進んでいく。 今でも通用する話もあれば、さすがに今の時代では使えないなぁという話もあったり様々だが、一定の学びがある。 また酒の項で「昔はハイボールだった。最近の子は飲まない」という話があり、時代は巡るのだなぁとも思った(今は若い人のほうがハイボール飲みますよね) 時代は変わっていくものでしょうが、かっこいい男として後世に背中を見せられるよう、日々研鑽していきたいものです。 以下メモ。 ・何の利害関係もない第三者の目に映った自分を見て、自分ではわからないことを教えられる。それが旅の理由の一つ。 ・自分がどういうものと主張したいのかで服装をととのえる ・チップを出す ・他のことにも気が回る女か、で判断する。男も同じ。気遣い。 ・大きな邸宅に住む人は、大きな邸宅に住む人なりの生活をしなくてはならない。一度そっちに行くと、庶民感覚がどんどん薄れていく ・月に1回でもいいので、本当にうまいものを食べに行く ・自分の周りにあるすべてのものが、自分をみがくための「みがき砂」
0投稿日: 2015.12.20
powered by ブクログちゃんとした鮨屋は''通ぶる''客を軽蔑する 飯シャリ 生姜ガリ 醤油ムラサキ 箸オテモト お茶アガリ 隠語 常連 槍一筋 流転の生涯 勘兵衛 誰にも真似できない特技 おみ御身ご大切に 処世訓 唐辛子は、蕎麦そのものの上に振っておく 何も江戸っ子だとか東京っ子だとか、そんなことを自慢することはないんだからね。どっちかと言えば、身体を使って労働した後で東京の辛い饂飩も旨いものだ、という気にならないといけないんですよ。実際、そうなんだから、こっちの生理状態によってね。役者としての自分のエスプリ 一周忌 天麩羅屋に行くときは腹をすかして行って、親の敵にでもあったかのように揚げるそばからかぶりつくようにして食べなきゃ。 油の加減 山葵は、醤油に溶かさずに、刺身の上に乗せる つまとして穂紫蘇なんてのが付いてくる あれは刺身の合いの手に手で摘んで口に入れるから香りがいいわけ。それでこそ薬味になる。 万年筆というのは、男が外へ出て持っている場合は、それは男の武器だからねえ。刀のようなものだからねえ、ことにビジネスマンだったとしたらね。だからそれに金をはり込むというのは一番立派なことだよね。貧乏侍でいても腰の大小はできるだけいいものを差しているということと同じですよ。全てが五分五分なんだ。 そういう人生観 自分は何をやったっていい。だけど他人との接触に於いては一人の社会人として振る舞わなければならないわけだ。 例え今晩死ぬとしても心残りはない だからこそ若いうちに、やるべき事をやっておかないと駄目なんだよ。 人間は動物だからねえ。それを忘れちゃうから、どうも方々で間違いが起きてくるんだな。頭脳が比較的発達しているから高等動物になっているけど、肉体の諸器官というものは四つ足の時と変わらないんだよ。それを高等な生き物だと思い込んでしまって、そうした社会をつくろうとしていくと、非常に間違いが起きてくるんだよ。 売春防止法 吉原 その旺盛なエネルギーというものを他へ振り向けていって、若いうちでなければできないことをやらなきゃいけないわけ。 将来の自分を高めていくための何か他のものに振り向けてやっている人と、放縦に踊り狂ってセックスしたりしている人との差は、必ず数年のうちに出てきちゃう。社会人になったときにね。一方は落伍して行くし、一方はどんどん上がって行くわけですよ。 割下といって既に調合している出汁を鍋に入れ そうなると、家庭というのは、ただでセックスが出来るということだけになっちゃう。そのくらいなら結局、独身のほうがいいわけなんです。だから結婚しないということになっちゃうんだよ。お互いに。 自分の性欲を満たす為に結婚する どこかに幼児体験の暗いイメージが残ってしまう 倉敷紡績 私財を投じて 根本は何かというと、てめえだけの考えで生きていたんじゃ駄目だということです。多勢の人間で世の中は成り立っていて、自分も世の中から恩恵を享けているんだから「自分も世の中に出来る限りは、報いなくてはならない…」と。それが男を磨くことになるんだよ。 サービス料がある場合はチップはいらないというのは、これは理屈です。だけどね、こういうことを言うとまた誤解されるかもわからないが、形に出さないとわからないんだよ気持ちというのは。いや、この運転手さん、よくやってくれた、「ありがとう」と言ってね、ただ「ありがとう」だけじゃ駄目なんだよ。まあ、駄目ということはないけども、ただ「ありがとう」なんて言うのは誰だって安売り出来るんだから、言葉だけは。そこへ百円を出すことによって、ああ、この人は本当に「ありがとう」と言っているんだということがわかるわけなんだよ。その百円は、その人が身銭を切って出したものものでしょう。だから、運転手に気持ちが通じる。そこに意味があるということですよ、たとえ百円であっても。 無線乗車 近江の米原駅 舞台を観るだけでも自殺を思いとどませるという力があったということですよ。 デモクラシー民主政 ガバメント政治 神経を働かせる訓練 人間は自分のことはわからない 神経のまわりかた 引き戸とドア 肉体と頭は繋がっている 同じ時間に二つのことをやる 感覚で反射的に 香奠 ビールを注ぎ足すのは愚の骨頂 お女郎 バーテン 気分転換のケースを沢山持つ 血の巡りが悪くなると、病気になってしまう 血の循環 体操 鍼 侍というのは絶えず「死ぬこと」を考えながら生きている 江戸時代の日本というのは世界一の文化国家 逆に言えば、人間は死ぬんだということを忘れている限り、その人の一生はいたずらに空転することになる。 天中殺 人生の薬味 プロセスによって自分を鍛える 一種のスポーツのように楽しむ なんかアメーバなんて、黴菌みたいなものから人間までになったわけでしょう。 男同様の責任を取らせた 信長の真意 けんかく剣客商売 鬼平犯科帳 「人間とか人生とかの味わいというものは、理屈では決められない中間色にあるんだ。つまり白と黒の間の取りなしに。その肝心な部分をそっくり捨てちゃって、白か黒だけで全てを決めてしまう時代だからね、今は」
0投稿日: 2015.12.08
powered by ブクログ池波正太郎先生が、読者に向けて男の生き方を語る。 その話題は外食の作法、洋装から家の建築に至るまで幅広い。 心に残ったのは、組織の切り盛りについて語られた下り。 人間は矛盾に満ちた存在とした上で、 その人間で構成された組織を運営するには理屈や論理で全てを処理するのは難しく、 理屈の対にある「融通」とのバランスが大切だと説いている。 草枕の冒頭、「智に働けば角が立つ、情に棹差せば流される」と同じ事か。 男を磨くには、自由になる一定の小遣いが必要だと何度か書かれている。 貧すれば鈍するとはよく言ったもので、作法をわきまえた男が減るのも道理だろう。
0投稿日: 2015.11.23
powered by ブクログ社会人になる準備期間のこの時期に この本に出会えたことにすごく感謝。 男とはこうあるべきだ。 時代背景は異なるが現代の私たちに 通ずる箇所は多々あった。 食事に始まり旅や装いや結婚について 端的に述べられており読みやすい。 今回得た情報を現代の生活に どう落とし込むかが男の腕の見せ所。
0投稿日: 2015.11.18
powered by ブクログ池波正太郎の本が家にあったので読んでみました。 歴史小説ではなく、作法についてまとめたエッセイのような作品。 インタビュー形式のような構成になっています。 1981年の作品ということで、これも同い年の作品です。 男の作法というタイトルですが、昭和以前の男の作法といったほうが 今となっては的を得る感じになると思います。 寿司、そば、天ぷら、ウナギの食べ方や、ビールの飲み方や 服、靴、時計、ネクタイ、などのたしなみ方、 妻、姑との付き合い方など筆者の経験から得たノウハウや知識を 披露しています。 今でも通じるものもたくさんあります。 テーマが多岐に渡り、話もどんどん展開するので 飽きの来ない内容です。 全体的に古臭い手法、どうでもよいと感じる人もいるかもしれませんが、 このあたりが、従来の日本人の「粋」なのかもしれません。
0投稿日: 2015.09.14
powered by ブクログ面白かった。著者みたく粋な男性に憧れる。 特に時間の活用については興味深く読んだ。 余裕をもって生きる=時間の余裕を絶えずつくっておくことだと著者は説く。 まずは買い物においてチマチマ買いを辞めて、まとめ買いに転じたい。
0投稿日: 2015.09.11
powered by ブクログ◼︎寿司の食べ方から、死ぬことと生きることについて ◼︎昭和を最初から最後まで生きた池波さんの語る生き方
0投稿日: 2015.09.02
powered by ブクログ大作家センセイがご自身の流儀を語る。世の中にはしゃべりたがりな男がわりと多いというのが最近の持論なんだけど、池波センセイもようしゃべる。聞き手がのせ上手なのかもしれないけど。 旅でもみやげは買わないと言いつつ、でもつき合いもあるし、買わざるをえない場合もある……って、そういうつき合いも無視して買わないことを「旅でもみやげは買わない」と言うんじゃないの? それで、初めてのパリでそのつき合いのみやげのために、ありったけのスカーフと財布を並べてもらって40分で買うのを済ませたって……男の作法ってそんなもんなの? とまあ、ことほどさような感じのことが語られている本。日記をつけているから、妻に献立の相談をされてもすぐ「答えてやることができる」とか、妻や母、義母など女性に対する態度がえらそうなのも馴染まない。そこに旧態的な男女の役割分担の妙が成立していたのかもしれないけど、今の時代は通じないだろう。 一方で、1980年代にあるべき流儀として成立していたことも、21世紀の社会では受け入れられなかったり、ないがしろにされ、成立しにくくなってしまっていることもある。すし屋での粋な作法とか、店員への応対とか、余裕やあそびが失われたという感じだろうか。1980年代なんて、きのうのことのようだが、それでも30年間で社会は憂いたくなる方向へ変わりもしたんだな。
0投稿日: 2015.07.25
powered by ブクログ人間の根本的な部分への言及は今も昔も変わらないんだね。部分的にとても古くて現代には通じないけれど、心構えやコミュニケーションは今も昔も一緒なのだと思う。
0投稿日: 2015.07.12
powered by ブクログ旨いビールの飲み方は、コップの三分の一だけついで、注いだら飲みきって注いだら飲みきる。さくさく飲むってことかね。ジョッキじゃなくて瓶ビールなんですね。
0投稿日: 2015.07.01
powered by ブクログ20年以上前に刊行されたにも関わらず、 現在にも通じるマナーの指南書。 池波先生、格好いいです。 粋に生きたいなあ。
0投稿日: 2015.06.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
池波正太郎さんが1984年に書かれた「男として」身につけるべき作法として、「男の常識」をエッセイとして書いた物です。食事やファッション、人間関係や振る舞いなど、すべてこの通りできたらかっこいいなぁ、という事が書かれている。 今、この内容をそのまま表に出したら、うわべだけの「ウーマンリブ」の格好の批判の的になるのもあるだろう。しかし、そもそもそのウーマンリブ自体が正しいのか、という疑問を呈している部分は実に賛同できる部分も多かった。手元に置いてまた時間を置いて再読したい。
0投稿日: 2015.04.04
powered by ブクログ「粋」。この一言に尽きる。実践は難しくても、知識として頭に入れておくだけで、豊かな気持ちになれる一冊。
0投稿日: 2015.03.26
powered by ブクログ鮨や蕎麦の食べ方。スーツや結婚など,筆者が独自の観点から語っている。 抽象的には語っておらず,「わさびは醤油に溶かさず,鮨につけるべし」など具体的な作法を教えてくれ,是非実行に移したいことが多々あった。 解説文にあったように,若いうちに読めてよかった。
0投稿日: 2015.02.09
powered by ブクログ"粋"な振る舞い方について書かれた文庫本。 あぁ、昭和な人だなぁと思いますが、全然嫌みがなく書かれる文体に痺れるように読み進められます。 知ったかぶりせず、自分を律しつつ、どんなときも成長を忘れない生き方に自分も引き締められる思いになりました。
0投稿日: 2015.01.30
powered by ブクログ新社会人にオススメの書籍ということで読んでみました。 発行されたのが、20年以上前の書籍なので、当時と現在の環境がやや異なることや書き方が口語であることから、今の若者には少々読みにくい部分もあるかもしれません。 しかしながら、鮨や天ぷらを食す際の作法や服装、果ては男女関係の心構えなど、私自身も含めた若者にとっては非常に教訓となることが書いてあります。 また、 「自分の一生も相手の一生も一つであるということだ。だから他人に時間の上において迷惑をかけるのは非常に恥ずべきことだ。」 「てめえのことさえ良ければそれでいいという考え方ではダメだ。」 「自分も世の中に出来る限りはむくいなくなくてはならない。」 「人はいずれ死ぬ… それを漠然と意識しながら日々を精一杯生きる」 など、胸が熱くなるようなら力強い言葉が印象的でした。 このような考えが自然と出来るようにすることが「男をみがく」ということではないでしょうか。
0投稿日: 2015.01.17
powered by ブクログ池波正太郎が抜群のセンスを持った男だということがよくわかった。 現代人のモラルとはかけ離れているかもしれなくても、マナーは今でも通用するほどに輝かしい。
0投稿日: 2014.12.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
うるさいオヤジの小言、という感は多々あるけどなるほどそうかもしれないという点も。池波さんは芯を持って生きてきた人なんだなあ。 先人の教えを咀嚼して未来に活かしていきたいものです。
0投稿日: 2014.09.07
powered by ブクログ【本の内容】 てんぷら屋に行くときは腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように揚げるそばからかぶりつくようにして食べなきゃ…。 勘定、人事、組織、ネクタイ、日記、贈り物、小遣い、家具、酒、月給袋など百般にわたって、豊富な人生経験をもつ著者が、時代を超えた“男の常識”を語り、さりげなく“男の生き方”を説く。 [ 目次 ] 鮨屋へ行ったときはシャリだなんて言わないで普通に「ゴハン」と言えばいいんですよ。 そばを食べるときに、食べにくかったら、まず真ん中から取っていけばいい。そうすればうまくどんどん取れるんだよ。 てんぷら屋に行くときは腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように揚げるそばからかぶりつくようにして食べなきゃ。 たまにはうんといい肉でぜいたくなことをやってみないと、本当のすきやきのおいしさとか、肉のうま味というのが味わえない。 おこうこぐらいで酒飲んでね、焼き上がりをゆっくりと待つのがうまいわけですよ、うなぎが。 コップに三分の一くらい注いで、飲んじゃ入れ、飲んじゃ入れして飲むのが、ビールの本当にうまい飲み方なんですよ。 [ POP ] 池波正太郎のエッセイ集。 かなり高飛車なのに、決して鼻にかけてない、気さくなおじさんの喋りが僕にとっての氏の魅力です。 男の作法は多分ですが口頭筆記だと思います。 男の作法というよりも、一般人の常識とも言えるかなと思います。 もちろん、俺は俺の生き方だって言う人もいるとは思うんだけど、そういうのを感じさせない口頭文も、なんとなくいいもんだなあ、と思えますよ。 ちなみに、この本に書かれてある「すきやき」「ちゃんとした料理屋での流儀」に関しては僕は大賛成。 この職人さんとお客さんの距離感は好きです。 もう20年も昔の話だし、氏自身も当時50~60であったはず。 なので昔の作法と言っても過言ではないかも分からないけど、こういうのも文化の一つであり、日本人だと思い、いまだに本棚にあるくらい、僕にとっては価値のある一冊です。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
0投稿日: 2014.08.24
powered by ブクログ人間は死ぬんだということを忘れている限り、その人の一生はいたずらに空転することになる。 という一文が非常に心に残っている。この一文に出逢えただけでも、読んで良かったと思った。
0投稿日: 2014.08.14
powered by ブクログ作家、池波正太郎による、大人の男の振る舞い方についての口述を文章化したもの。お寿司や天ぷらの食べ方、スーツやネクタイ、持ち物について、妻や親への接し方についての、池波流の指南書。読むと当たり前のことが多い。一見面倒に見えることやもったいないことでも、実に合理的で無駄が無いことが分かる。無駄が無いことは美しいこと、魅力的なことなのだ。若手社会人は読むと良いが、本人も言っているようにこれを金科玉条のように崇め奉るのは間違い。本質を理解しあとは自分が苦なく行えるのが良いと思う。
0投稿日: 2014.08.05
powered by ブクログ高校卒業時点で読んでおきたかった本。30年前に書かれた本ですが、勉強になることてんこもりです。 新入社員の方、結婚相手を探している女性、ワンランク上の自分になりたい殿方。それぞれの立場から学べることがたくさんあります。 私まずは、お醤油にわさびをとくのをやめるところからスタートします(笑)
0投稿日: 2014.07.27
powered by ブクログ池波さんのエッセイ。 うちの父親曰く、晩年の池波さんは独りよがりでちょっと変な人らしいですが、私はそれも含めてけっこう好きです。 お刺身や天ぷらの食べ方、服の着こなし方などはちょっとうるさいよって感じでしたが、、(笑) 人との接し方、特に仕事に自分のお金を出すことや、感謝の気持ちをお金で表すこと(なんかお金の話ばっかり、、(笑))、時間の使い方などはとても勉強になりました。 余白をつくるために前倒して仕事するってすごく大切ですよね。 昔の人のほうが周りの人や、昔の日本人に興味を持っていて、だから池波さんのように色々と気がつけたのかなと思いました。現代は池波さんの感想からいくと社会主義的日本になってしまったから、周りの人に興味を持てないのかな。つまらないから。 時代小説は食わず嫌いなので読む気はありませんが、エッセイはもっと読みたいと思いました。面白かったです。
0投稿日: 2014.06.26
powered by ブクログ知り合いにお借りして、チロチロと読んでいたので、時間が掛かってしまった。 池波正太郎がオトコの生き方や作法について語った指南書。インタビュー形式なので読みやすい。変に説教臭くなく、枯れた感じが良い。侘び寂びの感じか。それでいてマナーにはうるさく、生き様としては参考にしたいところがたくさんあり。死を意識して生きるべし、というところは私も常々感じていたところで、いたく共感。実践は難しいが。
0投稿日: 2014.06.22
powered by ブクログ〜14.5.27社会人になりたてに読めて良かったと思える男というか大人としての心構え的なのを感じさせる内容だった。 少し古い本で時代に合わないなと思うとこもあるけど逆に共感、今も同じだなと部分は変わらない普遍的な部分だと強く思う。 やっぱ食事って大切でいいもん食うべき。いい店いくなら謙虚に、気配りを持って行くってのが必要なのかな 最後の方の死について考えは少し新鮮だった。死ぬということを意識して生きることが大切。
0投稿日: 2014.05.28
powered by ブクログ豊富な人生経験から池波氏が説く男の常識とは。 時代時代によって、常識の本筋も少しづつ変化していくだろうがこの一冊に語られている池波氏の男の作法は、ほとんどいつの時代にも通用するものだ。巻末の解説で常盤新平氏も言っているが、私ももっと若いころに(そうだな20代半ばまでに)読みたかった。最初にこの本と出逢ったのは、40歳の頃でした。
0投稿日: 2014.05.07
powered by ブクログ時代劇専門チャンネルで「鬼平犯科帳」や「剣客商売」を見ているが、作者の池波正太郎という人はどんな人なんだろうと思っていた。そこへたまたま日曜日に「池波正太郎の江戸料理帳」という番組の中で、普段の生活について語ったエッセイが文庫にまとめられていると聞いたので読んでみた。 食べ方、飲み方、着こなし方、様々な男の蘊蓄を語っている。刺身の食い方、寿司屋ではどうしたら良いか、天ぷら屋へいったら親の敵にでも会ったかのように食えとか、食べることばかりでなく、店の方にも気を配らなくちゃいけない。 落ち着いて呑むんだったらホテルのバーが良いとか、銀座のクラブなどへ行くときは、いきなりではなく、少しひっかけてから行くものだとか。 服装でも洋服を着るならストライプは難しいから止めておけとか、和服なら襦袢はこうで、帯はああだとか、それぞれ一家言あるのだ。 今時の若者や中年サラリーマンなどからみれば、口うるさい頑固親父にしか見えないかもしれない。しかし良く読むと全く池波さんの言うとおりで、現代ではこういうことを言ってくれる人は居なくなってしまった。数少ない昭和の大御所と言えるだろう。大人の男としての作法が身に付く一冊である。
0投稿日: 2014.04.29
powered by ブクログ理想的な生き方は、時代によって異なると前置きした上で、人間として・男としての振る舞い方を説いた本。特に食事の作法などは、現代でも参考になる部分は多い。
0投稿日: 2014.04.12
powered by ブクログ時代が違う分、少しずれているところもあるが言ってることは非常に納得できて面白い。前半話し言葉がくどいと思ったが後半でなれてくると親父の説教みたいでそれも良くなった笑
0投稿日: 2014.01.26
powered by ブクログ大学生活で、身につけておけば、怖いものなし。 男をみがく 必読の一冊。 今までの常識が変わります。 内容は; すし屋に行ったときはシャリだなんて言わないで 普通に「ゴハン」と言えばいいんです。 てんぷら屋に行くときは腹をすかして行って、 親の敵にでも会ったように揚げるそばから かぶりつくようにして食べなきゃ。 などなど。 人生を楽しく生きるためにも、ぜひ、読んでください。
0投稿日: 2014.01.15
powered by ブクログ男として一番大事なことは、周りの人のことを思いやること。この本に書かれた全ての作法が最終的にはこれに繋がるんだと思った。
0投稿日: 2014.01.12かっこいい生き方
かっこいい生き方、考え方の参考になります。 こういう男になりたい・・・、こういう男と付き合いたい、と思わせる本です。 もしろん、男尊女卑的な古い表現もありますが、それを差し引いても良いと思える本でした。
1投稿日: 2014.01.12ダンディズムのバイブルとして
この本は男の粋で繊細で、そして格好いい生き方を示した ダンディズムのバイブルと言ってもいいような本です。 格好よくスマートに自分を表現したいと思われている方や 特にある年齢の男性にとっては「なるほど!」と唸らされたり、 または「分かる、分かる」と共感できる日常のトピックスが満載です。 何気ない一言が心に残り、そしてふとした時に「あっ!」と思える そんな一冊でした。
0投稿日: 2014.01.09
powered by ブクログたまにはこういうのもと思い読んだ。 少し古いので今とはかなり違うな、と思う話もあったが、時折なるほどと思わせられる話も
0投稿日: 2014.01.01
powered by ブクログ池波正太郎御大に、サシで陶薫を受ける満足感が得られる一冊。リファレンスは多数。 新潮文庫からの刊行に先立ち、悩んだのがタイトル「男の」の部分だそうで、加えてハシリから、私は他人に作法を説けるような男ではない、と来ます。 そういや、もうリタイアされた尊敬する上司が叱ってくれる時も、必ず似たエクスキューズをわざわざ付けてくださった事を思い出す。 ついでに私の蕎麦の食べ方が素晴らしいと言って、やたらと蕎麦屋に連れてった事も思い出す。あー、この一冊だったか、と。 知ったかぶりを止めて自然に振舞うことや、可愛げ、家族と過ごすと言う事、そんな処世を通じて、もっともっと自然に人生を頑張る作法に触れられます。もっともっと自然にオトコ(あるいはオンナ)であるために、もっともっと余裕を持って。その為にはもっともっと御小遣いが無いと・・・。という御大自らの援護射撃は有難く受け取るとして(泣)。 給与所得の向上を!なんて、そりゃそうじゃん、デフレ解消のために金刷ったんだから、みたいな不毛な議論はやめて。本書をテキストに、どうすりゃ凛として豊かな人生なのか、からスタートするのもいいんじゃないか。そんな風に感じました。
0投稿日: 2013.11.20
powered by ブクログお恥ずかしい話、普段から服にはあまりこだわりがありません。普段着はもとより、最近ではスーツもあまり新調しておらず、メンテナンスができていなかったりします。そんな中、久々にこちらを読んで、新調等々いろいろと考えないとなぁと思いました。、、自省も込めて。 洋装・和装のどちらとをも問わず、池波さんのブレない“流儀”が感じられて、スルッと入ってきました。自分に似合ってるかどうかは自分で決めないとね、、とは、なるほどと。 私の普段使いのスーツは、ほとんどがセミオーダーであつらえています。背の割に肩幅があり、服を肩で着ているのが理由なんですが、それなりに長持ちするためここ数年は後回し気味になっていました、、ネクタイとかシャツは定期的に買っていたのですが。ちなみに靴は、成人式の時に買ってもらった“リーガル”が妙にフィットしたのに感動して以来一辺倒ですが、こちらもここ1-2年は、、どちらもさぼり気味でしたので、これを機に見直していかないとなぁ、、と、あらためて。 それで思い出したのが、並行して読んでいた『ぼくらの頭脳の鍛え方』の中での「雨宮処凛さんの服装は彼女の鎧なんです」とのくだり。雨宮さんはお名前くらいしか存じ上げないのですが、“外界”と向き合うための、“戦闘服”として位置付けるのであれば、そうそうに手を抜いていいわけもなく、、仕事に対する姿勢ともリンクしていきそうで。 楽しむにせよ、戦うにせよ、まずは自分が納得しないと感じたあたり、意外なつながりが感じられて面白かったです。 ちなみに、クールビズの時でも“ジャケット”は羽織るようにしているのですが、こちらは実は、塩野七生さんのエッセイの影響だったりします、、どのエッセイかは忘れてしまったのですが、自分でも不思議なくらいに“ルール化”しています、、こういうのは“こだわり”とも言えるのでしょうか。 本書では「服装」に限らず、食事の仕方や所作、結婚観、死生観など、非常に幅広い話題がとりあげられています。対談形式でサラッと読めて、“イイ男”ってのはこういうことを言うのかな、とも。成功も失敗も、糧にして磨いていきたいものです、なんて。 なんにせよ、こういった“作法”を身にまとうように精進したいものです、、教養と言う“知の衣”もともに、そんな風に感じた一冊です。
7投稿日: 2013.11.19面白い!
正直、少し古臭い内容があったりするのですが、そんなことを通り越してとても面白い。軽妙な語り口で、男はこうあるべきだというのを指し示してくれます。 しかしその上辺だけを真似しようものなら、恐らくはそれこそダメな作法になるのかと思います。最後まで読んで、池波氏の言わんとする本質のところを理解できれば、男としての作法を身につけられそうです。 各章、まず飯の食い方から始まってから本題に入るという構成なのですが、その描写にお腹が思わずグゥとなってしまいます。空腹時には注意!!
0投稿日: 2013.11.08
