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カラスの親指 by rule of CROW’s thumb
カラスの親指 by rule of CROW’s thumb
道尾秀介/講談社
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総合評価

1243件)
4.1
413
483
258
27
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    とても面白かったです。以前読んだ『ソロモンの犬』で苦手意識があったけれど、このテイストならば好みです。 ということで何冊か道尾作品を購入しました。 どことなく伊坂作品にも似たような雰囲気を感じました。

    3
    投稿日: 2011.09.10
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    とっても面白かったです。 ちょっと厚めの本かなと思ったけれど スピードに乗ってどんどん読めました。 だましまくりです。

    0
    投稿日: 2011.09.09
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    読了。 なんというか、「そりゃ映画になるわ」と、唸ることしかできない傑作。 詐欺、中年男性二人組、金貸し業のヤクザ、自堕落な娘二人、etc...といった、どう考えても好きになれそうもないガジェットばかりが集められているにもかかわらず、何この読後感のさわやかさ。 これは見事なエンタメ。 道尾秀介作品は、『向日葵の咲かない夏』を最初に読んで、あまりの世界観のずれに気持ち悪くなって敬遠してました。 この『カラスの親指』は、最初はどうかと思ってたんですが、あまりのプロットの巧みさ(現実感は置いておいて)に、唸らされました。 ということで、道尾作品、もう少しいくつか読んでみたいと思ってます。 (その昔、桜庭一樹サイン会の行列に並んでいたときに、同じく並んでいたらしいので、挨拶しておけば良かった……)

    0
    投稿日: 2011.09.05
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    道尾さんの作品は今まで数作品しか読んだことないけど、これが一番面白かった! 「向日葵の咲かない夏」や「片目の猿」と比べると、独特の雰囲気が少し少なかった気がするのは私だけでしょうか・・・? この謎解きは、パズルが埋まるみたいにぴったりと自分の中に収まり後味かなりすっきりでした☆ どんでん返し好きな方にも満足できる作品だと思います!!!

    0
    投稿日: 2011.09.04
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    道尾さん久しぶりの文庫化!嬉しいね~♪その調子でもっと文庫化してほしい。。 最初の雰囲気から重い話かと思いきや(いや、結構重いんだけど)どこか語り口とかライトな感じ。不思議。東野の暗い話みたいな重量級の重さはない。。 多分、ここのキャラが何かしら憎めない雰囲気を持っているせいですね…巧い。さすが道尾さん。。 ところどころは展開を読めつつも、最後そう来るかぁ…。とまたも唸らされました。なるほどね、さすがだね(笑) 清々しく終わって、ちょっと物足りないとこもありつつも、良いお話でした♪

    0
    投稿日: 2011.09.04
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    いやー、みごとに騙されました。 道尾さんだから、どこかでひっくり返されると思いながら読んでいましたが、まさかの大転回です。 「ど派手なペテン、仕掛けてやろうぜ!!」と、帯にも書いてありますが、後半は、ドキドキの連続です。 好き系の道尾作品でした

    0
    投稿日: 2011.09.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    マジックと詐欺の違いは、騙されていることに気づいているか否かにある。 道尾作品は今回が2作目だったが、毎回わくわくさせられる内容でどんどんストーリーに引き込まれた。 序盤は、単に暗い過去を持つ主人公の武沢竹夫(タケさん)とテツさんが組んでの詐欺を働く小説だと思っていた。しかし、中盤からタケさんの視線から過去が少しずつ明らかになっていく。同僚との付き合いという軽い気持ちでギャンブルに行ったタケさんだが、ひょんなことから保証人となってしまい借金生活を送ることとなった。そして借金の取り立てを生業にするはめになった。そして最終的にはやひろとまひろの関係が最後に明らかになる。 単にお金を得るための詐欺ではなく、「そうだったのか!」という展開を演出してくれた。 とても面白い作品でした。

    0
    投稿日: 2011.09.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    丁寧に丁寧に物事が進んで行く。ちょっとした疑問をすぐ解き明かしてくれたり、最後にうっちゃられたり。きっとこれが最後に鍵になるだろうな、という部分は重要な役割としてきちんと活用してくれるので、府に落ちる形で読み終えることが出来たな。楽しい時間が過ごせた一冊。

    0
    投稿日: 2011.08.29
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     道尾さん初読破です。  詐欺に騙された人が詐欺をはたらく。そして、同じように苦しむ人達と仲間になって、敵を騙しに行く。  ここまでなら普通の話だなと思うんですが、最後にビックリするどんでん返しが待ってます。  これは最後まで気付きませんでした。最後まで読んでやっと、そう言う事だったのかと。  評判の良い作家さんなのでどんな感じかな~と思ってたんですが、読んで良かったです。  

    0
    投稿日: 2011.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルや表紙を見たときは、暗い話なのかな・・・?と勝手に思っていたのですが、 軽妙な調子の文章が主人公たちのつらい境遇を軽減してくれつつ、 笑いあり涙ありどんでん返しありの展開がとても面白く、 一気に読んでしまいました。 タイトルの「カラスの親指」の真の意味がわかった時、 「やられたーーー!!」て、なります。色んな意味で。 (2011年8月20日購入、2011年8月21日読み始め・読了)

    0
    投稿日: 2011.08.28
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    初めて読んだ道尾秀介の作品。会話のテンポがよく、とても読みやすく引き込まれた!!しかしラストのどんでん返しが出来すぎてて、読後感がいまいちすっきりしなかった。

    0
    投稿日: 2011.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。見せ場もあるし、爽やかに終わるし、映画になりそう、って思ったら帯に"映画化決定"と書いてあった。

    0
    投稿日: 2011.08.24
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    借金で人生が狂ってしまった中年男2人が、借金苦による自殺で母親を亡くした姉妹とわけあってしばらく同居し、家族めいた不思議な関係を築く様を描いたお話。道尾作品ならではの仕掛けや伏線が山盛り。終盤の怒涛の種明かしはあれもこれもそれも!と驚かされます。でもその仕掛けのためのお膳立ての設定がかなり不毛で悲惨なのがやり切れず、そのどんより気分を引きずったまま読了。面白かったのだけれどなんとなく虚しさが残る読後感でした。

    0
    投稿日: 2011.08.22
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    この作者の作品も 好きなのと嫌いなのとに分かれている・・・ 個人的には この作者のグロイ面にはついていけないんだけれど この作品は 作者の巧みなミスリードへのしかけを 十分に楽しむことができた!

    0
    投稿日: 2011.08.21
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    詐欺師のお話?とでもいいましょうか。 とにかく登場人物のキャラが立ってる~。 そう、なんだか読んでいる私の中で、イメージがわいてくる感じでした。 ラストも予想以上の面白さ。 電車の中で読んでいて、思わず乗り過ごしてしましそうになったくらい、愉快なストーリーでした。

    0
    投稿日: 2011.08.19
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    息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。 テンポよく一気に読めましたし、結末は暖かい切なさが心に残りました。 おすすめです。

    0
    投稿日: 2011.08.17
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    指を親子に見立てた話には感動しました。 是非活用してみます♪ この作者の作品は初めて読んだのですが、別の作品も読みたいと思いました。 笑いあり、感動ありで楽しめました。

    0
    投稿日: 2011.08.17
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    まちがいなく面白い!! これは本当に面白かった!また読み返したい。 さすが道尾氏というべきか。 ホント、私好みの作家さんだと思う。 最後の最後でどんでん返し、とかってミステリじゃよくある話だけれど、今回はホント予測出来なかったなぁ。 もう、何も言う事なし! ほんと、面白かったです♪

    0
    投稿日: 2011.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久々に道尾作品。それまでの作風とは少し違って読みやすいストーリー。 どんでん返しを構えて構えて読み進めたけれど、「そうだったんだー」と思わせるところは期待通り。題名の意味も読み終えて納得。

    0
    投稿日: 2011.08.14
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    道尾秀介は常に最後まで大どんでん返しがあって、まだあるか!まだあるのか!と驚きの連続。詐欺師2人と女の子2人とマジシャン(?)1人のそれぞれに入り込めるのが素晴らしい!

    0
    投稿日: 2011.08.13
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    人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは?息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。通尾秀介の真骨頂がここに!

    0
    投稿日: 2011.08.13
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    どこにでもある詐欺師をテーマにした内容だか、後半に2度の大どんでん返しが待っていた。 登場人物も特に複雑ではなく、話も徐々に盛り上がるため飽きな。 最後はちょっとほっこりとして、気持ちのいい一冊だった。

    0
    投稿日: 2011.08.12
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    読みやすくておもしろい。 途中所々で「?」があって、何か裏があるのでは?と勘ぐった。 ラストになるほどね。こうなるのか。と思った。道尾作品良い感じ。 人物描写が、よい。登場人物を好きになれる小説が一番好きだ。 2011.8.10

    0
    投稿日: 2011.08.11
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    初の道尾作品でしたが,なかなか楽しめました...久々にヤラレタ感があります...「志村あぁぁ~うしろ!うしろ!」を全員でやってる感じ???違うか...

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    投稿日: 2011.08.10
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    映画化が決まってる模様。道尾作品のなかでもっとも映像化しやすいのはこれかなっておもう。佐藤浩市、温水洋一、遠藤憲一、谷村美月あたりのキャスティングでいかがでしょうか?

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    投稿日: 2011.08.07
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    よくできたいい話であったと思う。途中、えっ!という不愉快な展開があったが、それも大丈夫だったし。(なんの話だ) この人は基本的に外れはない人だ。

    0
    投稿日: 2011.08.06
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    面白かった。月並みですが、騙されたとか、そうゆう読後感ではなく良いエンターテイメントに巡り会ったそんな感じ。

    0
    投稿日: 2011.08.06
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    本作は結末が予想できる範囲内で、読後のやられた感が他の作品に比べて小さかった。道尾秀介にはこれまで散々騙されているので相当警戒しながら読んだせいもあり、もう少し素直に読み進めれば良かったかなと思う。ストーリー自体にはパンチが足りない気がした。

    0
    投稿日: 2011.08.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    分厚い割にさくさく読めた。 久しぶりに読む道尾さんの作品。 「向日葵」や「背の目」「ラットマン」から感じた気持ち悪さや後味の悪さや不快感がなくなっていた。 私は道尾さんの作品のそうゆうところが好きなので、この話はキレイにまとまりすぎていてすごくおもしろかったけど、道尾さん独特のものが感じれなかったのが残念。 ちょっと「片目の猿」のような感じでもあるようなないような。 チームプレイで悪者を懲らしめる爽快感。 きっとこういうのが好きな人はスカっとしていいんだろうなと思う。 おっさん二人が魅力的。 映画化されたらおもしろそう。と思ったら映画化決定だそう。 最後はすごくハッピーエンド。誰も死なない。猫も死なない。 親指の話は今後も思い出すと思う。 でも、やっぱりきれいで上手にまとまりすぎやー。 道尾ホラーがまた読みたい!

    0
    投稿日: 2011.08.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    気持ちよくダマされた。主人公含む5人と1匹が、過去に因縁のあった組織を騙そうと立ち向かっていく話だったはずが…… 最後の最後で、彼らの救いと癒しと再生を目論む1人の男の物語であったことが明かされる。読後にスッとするいい話だった。 余談になるが、それぞれの章のタイトルが英語の鳥の名前になっていて、第3章の「CUCKOO」だけ、その章の中で意味が明かされなかったので、辞書で調べたのだが(カッコウだった)、その意味も最後に明かされることになる。 道尾さんの本は、これまで4冊読んでいて、向日葵…と片眼…が苦手だったのであまり積極的に読みたい作家ではなかったが、本作でだいぶん好きになった。

    0
    投稿日: 2011.08.04
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    7月29日~8月4日 人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは?息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。「このミス」常連、各文学賞総なめの文学界の若きトップランナー、最初の直木賞ノミネート作品。第62回日本推理作家協会賞受賞作。

    0
    投稿日: 2011.08.04
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    伏線の回収が心地いい!読みやすいし、返す返す!返されるよ! とても楽しめました。 しかし!この類のトリック、ありがちやねぇ。

    0
    投稿日: 2011.08.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いやぁ、本当にうまい。 初めて、道尾秀介の作品を読んでみて、 実力派のミステリ作家という肩書にうなずける。 まぁ、騙されたと思ってよんでみてほしい。

    0
    投稿日: 2011.08.03
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    読み手までも騙されていた!という感想を結末に知った。 親指のもう一つの意味も、知るとなるほどと思わせてくれる。 かなり気に入った物語でした。

    0
    投稿日: 2011.08.02
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    「ウソもサギも、みんな飛ぶか」 こういう終わりでしたか。 ストーリーは書けないけど、主人公が格好いい。 みんな生き生きしてるなぁ。

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    投稿日: 2011.07.31
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    悪党たちにペテンを掛けて復讐をしてやる――そういうコピーから受ける印象、つまりコンゲーム的な、裏切り裏切られ罠にかけかけられ、というものかなと思って読み始めていきましたが、…それとは、読み終わったあとの本書のイメージがまるで違いました。なんでしょうか、この少し切ないような、ぽつんと取り残された子供が感じるような気分は。すべての罠と嘘と仕掛けを取り外したあとに残る、ほんとうに原始的なむきだしな感情が痛い。どんなにその生業であることを嫌っていようと自分にはそれ以外の生きかたはなくて、だからこんな方法しか思いつかない。見事で美しいけれど、だれにも誇れないこんなやりかた。なんだか妙にむなしい思いも感じさせられます。 話としてはほとんど一気読みに近く読めて、あいかわらずのリーダビリティのよさです。面白かったのは確かですが、ただなんか、真実がこれはちょっと切な過ぎるなあと思ったのでした。

    0
    投稿日: 2011.07.30
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    詐欺師タケさんが詐欺師テツさんと出会い、 姉妹+貫太郎+猫 と、新生活を送ろうとするも、 組織に追われ・・・。 作者らしい、どんでん返しがたくさん詰まった本だった。 後味がいいのが、すごくいい! あとがき呼んで、月と蟹が読みたくなった。

    0
    投稿日: 2011.07.29
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    共通する哀しい過去を持った人たちが詐欺師グループを結成して、仇に対してペテンを仕掛けるストーリー。 面白くてスラスラ読めるんだけど、あまり印象に残らない。ストーリーありきの作品で娯楽性はあるが、それだけ。一応最後にそれらしい結末はあるが、あまりインパクトがなかった。 『オーシャンズ11』のような爽快感を期待してたから落差が大きかったのかも。まぁでも悪くはない。(どないやねんw)

    0
    投稿日: 2011.07.27
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    道尾さんらしい本でした。ついついトリックがあるんだろうな、と深読みしちゃうと面白さがちょっと減っちゃうかも。やっぱり初めて道尾作品(向日葵)を読んだ時に受けた衝撃はもうないな~。すれちゃった自分に残念。

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    投稿日: 2011.07.24
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    道尾秀介の作品らしく、最後は大どんでん返しが待っていた。 でも、ちょっと不自然過ぎるのでは。 しかし、ハッピーエンドで良かった。

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    投稿日: 2011.07.23
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    爽やかな読了感がたまらない。 オーラスで一気に話の性質が変わります。 心が暖まる、爽やかな小説です。

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    投稿日: 2011.07.22
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    チンケな詐欺師のタケさんと、相棒のテツさん。 それぞれの過去に消せない傷を抱えながらも 日々を過ごしていたふたり。 だが、逃げてきた過去に追いつかれたかのように 身の回りに不審な出来事が起き始める。 そんな中出会った少女に行き場を与える二人だが、 少しずつ秘密を抱えての同居生活は、意図しないまま いつしか奇妙に家族めいたものへと変化していく。 しかし、そんな生活も長くは続かない。 彼らは逃げるしかないのか?それとも・・・。 といった感じのお話。文章は軽め。 ミステリというか、クライム・ノベルというか、それとも 変形の家族小説というべきか。 ドタバタコメディとも言えるかも。 カテゴリはともかく、読んでいてドキドキハラハラしたし 所々ではしんみりとしたりほのぼのとさせられたり。 そんで最後には、ちくしょーやられたーってなって。 久しぶりに「一気読みしたー!」って気分になった。 すっきり爽快。 中心となる人物は5人(+“敵”)だけ。 シンプルな上に、それぞれのキャラ立ちが良く、 読んでいてすんなり馴染むことが出来た。 導入から、話がどこへ進むのかわかるような わからないようなまま、ひとまず登場人物たちを 追いかけているうちに気が付けばすっかり物語に 取り込まれてしまった。 後半のクライム・パートではもうジェットコースターに 乗せられたような気分で、ただただ、どうなってんの? って疑問符浮かべながら読んで、読んで、ひたすら読んで。 どんでん返しとは言うけれど、ひっくり返りひっくり返り している間に、もーどっちが表でどっちが裏やら・・・。 この作品の凄いところは、いろんな伏線がちゃんと 読者の頭の隅に引っかかっているところ。 ああ、なるほど。あ、そういえば。あーそうかそうか! みたいな調子で、ひっくり返されてもひっくり返されても 騙された感がないというか。 作中の解釈に照らせば、あやうく詐欺にあうところ だったけど、最終的にはマジックだったね、という。 終章ではきっちりすべてが収まるところに収まって。 見事なまでの収束っぷりに完敗(乾杯?)だ! 今までに読んだ道尾作品中、一番面白かった、というか好き。 珍しく“ちょっといい話”な小ネタもてんこ盛りだったし。 現代のお伽噺的な、希望のある結末が良かった。 過去はやり直せないし取り戻せないけど、 未来はどうとでもなるんだ。きっと。

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    投稿日: 2011.07.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2011/7/20 Amazonより届く。 2019/1/30〜2/5 2年ぶりの道尾作品。いつも意外な結末に驚かされる道尾作品だが、今回もやられたなぁ。後から見れば伏線だらけなのに。 Amazon prime videoで観られるので、映像作品も観てみよう。

    2
    投稿日: 2011.07.20