Reader Store
彼女がその名を知らない鳥たち
彼女がその名を知らない鳥たち
沼田まほかる/幻冬舎
作品詳細ページへ戻る

総合評価

381件)
3.5
66
117
113
45
7
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これまで読んだ沼田まほかる作品の中でも群を抜いて良かった。何でこんなに、生理的な嫌悪感を催させる表現がうまいんだろう。 思考はもちろん、内臓まであのアパートの部屋に持って行かれるような気がした。 陣治に対する気持ちが完全に主人公とシンクロしてしまう。辛い。クセになる辛さで一気に読んでしまった。

    0
    投稿日: 2019.03.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    生々しい感情は読んでてドッと心にのしかかってくるけど、彼女が抱える感情のドロ沼にまさにずるずる引き込まれるように読んでしまった。

    2
    投稿日: 2019.02.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何が真実か、読み終わった後も少し混乱するかもしれない。 陣治の真の顔とはなにか。 中だるみしそうになったあたりから、 新たな事実が判明するなど、 その展開は、さすが「まほかるワールド」といったところ。 不愉快な物語でありながら、うまくできた話。 読んでいて、いい気持ちになることはないかもしれないが、 展開の面白さに引き込まれた。

    1
    投稿日: 2019.02.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    波はなく物語はつづいていき、もやもやしたかんじだったけど、陣治の十和子への愛には感心した。 2人で平穏に暮らせればよかったのにと思ってしまう。十和子は陣治に安心感を覚え、愛しているはずなのになぜ素直になれないのか。イライラしてしまったが、黒崎を思わずにはいられなかったのかな。

    1
    投稿日: 2019.02.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    沼田まほかる作品一作目。 ひたすらだらだらと進むストーリーに、途中で読むのをやめたくなった。 けど、読み終わった後に残るこの感覚は何なんだろう。登場人物の誰にも感情移入なんて出来なかったのに、読み終わった後に今まで味わった事のない感覚になった。そしてもう一度読み直したくなった。 歪んでいるのに何でこんなに切ない気持ちになるんだろう。 沼田まほかるの作品をもっと読みたい、けど読むにはなんだか勇気がいるな。

    0
    投稿日: 2019.01.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ユリゴコロを読んだ時ほどの衝撃ではなかったけれど、やっぱり最後に涙が出てしまった。 陣治が愛おしくなる。 ぜひ映画も観たい。 沼田まほかる、好き!

    0
    投稿日: 2019.01.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    圧倒的な嫌悪感、汚らしさ、狂った世界の先にある さらに圧倒的で絶望的な愛。 どんどん引き込まれる文体と 何とも言えない陰鬱さと迫り来る狂気に ただただ飲み込まれる感覚。 ミステリーとかではない、強烈な愛の物語。 何もかも不可解で共感ゼロなのに 鮮烈に訴えかけてきて目が離せない。 映画めっちゃ観たい。

    1
    投稿日: 2019.01.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    推理小説なの?サスペンスなの?ホラーなの? どれとも言えるけれどどれとも言えないような中途半端。 読んでいて不快になる。それが作者の狙いなのかもしれないけれど、もしそうであっても評価できない。

    0
    投稿日: 2018.12.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    〇 総合評価  ★★☆☆☆ 〇 サプライズ ★☆☆☆☆ 〇 熱中度   ★☆☆☆☆ 〇 インパクト ★★★★☆ 〇 キャラクター★★★★☆ 〇 読後感   ★☆☆☆☆ 〇 希少価値  ☆☆☆☆☆  ミステリとしてのプロットは,ヒロインである北原佐和子が,かつて自分を騙し,捨てた黒崎俊一という男を殺害したが,そのことを忘れていたというもの。記憶を失った佐和子は黒崎が生きていると思い,黒崎への思いを馳せる。犯人が自分の犯行を忘れているという記憶喪失モノ。それに加え,再度,水島という男に騙されそうになり,水島という男を殺害しようとするところで,事実婚をしている夫である陣治という男に止められ,記憶を取り戻すというもの。正直,ミステリという観点から見るとこれといった面白みはない。ミステリ慣れした読者なら「黒崎は佐和子に殺されていて,佐和子はその記憶をなくしているという話なんじゃない?」と察してしまうだろう。  この作品の特徴は強烈なキャラクターにある。大阪が舞台となっており,関西弁で描かれる北原佐和子や佐野陣治というキャラクターは強烈である。黒崎というキャラクターは悪役としては割とありきたり。水島もこういった作品ではありがちなセコい悪役。よってこの作品を特徴付けているのは佐和子と陣治の二人である。また,脇役ではあるが佐和子の姉の美鈴もインパクトを残す。夫が東京に栄転のはずが,会社内で女性トラブルがあり別居。左遷されても自身を肯定しようとする姿。これはこの作家らしい皮肉な怖さがある。  衝撃のラストという触れ込みだが,その衝撃のラストというのは,陣治が高台から飛び降りるというもの。最後まで陣治と佐和子のキャラクターと行動は強烈でインパクトに残る。  読後感の悪さとキャラクターのインパクトが強烈だが,ミステリとしてはそれほど見るべき点はない。サプライズもない。イヤミスは好きだがこの作品は佐和子と陣治のキャラクターが肌に合わず,面白いと思わなかった。読むのが苦痛だった作品。評価としては★2で。 メモ 〇 水嶋 〇 佐野陣治と北原佐和子の出会いから現状までの描写。陣治は待遇の悪さなどもあって勤めていたT建設を辞める。 〇 中丸屋の販売員の水島との出会い。 〇 黒崎俊一との思い出。佐和子は黒崎に騙され,黒崎はカヨという女性と結婚する。佐和子は「国枝」という老人の相手をさせられていた。佐和子は黒崎に捨てられる。 〇 十和子は水島との不倫を始める。 〇 十和子の不倫と不倫を疑う陣治の行動など 〇 十和子は水島に騙されていることを薄々しる。陣治から黒崎を殺害し,埋めたという話を聞く。 〇 十和子は水島を殺害しようとするが,すんでのところで陣治に喰い止められる。 〇 真相→ラスト  十和子は3年ぶりに呼び出された黒崎を殺害する。陣治がその後始末をしていた。十和子はその記憶をなくしていた。十和子は全てを思い出す。十和子を生かすために陣治は高台から飛び降りる。

    0
    投稿日: 2018.11.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最後に視点を一気に転換させられ、どうしょうもない不幸な女の話が、美しい?恋愛小説に変わります。でもこんな恋愛は望まれないのでは?

    0
    投稿日: 2018.11.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画化もされているし、レビューを見る限り面白い作品なんだろうなぁと思いつつ、中盤までは何ともドロドロしたクドクド倦怠ムードで、頁をめくる手が進みづらかった。…が、しかし!! これは名作!恋愛もの、ミステリー…いやいや、純文学でしょう!最後の2ページで、ものすごい衝撃を受けます。そして泣けます…。 十和子を含め女性なら誰でも、こんな“純愛”、経験したい。

    0
    投稿日: 2018.10.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    登場人物、嫌な気持ちになる人ばかり。なのに、なぜか目が離せない。それは筆者の表現力のすごさだと思う。ラストの展開は、圧巻。

    0
    投稿日: 2018.09.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み出したらとまらない、離れられない。 まほかるさんの作品を読むと、 まほかるさんって一体どんな人なんだろう、と毎回そこに思いがいく。

    0
    投稿日: 2018.09.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    歪んだ愛とか、共依存とか、それっぽく言うことはできそうだけど、そういうありきたりな言葉で表現したくないですね。もちろん純愛でもない

    1
    投稿日: 2018.09.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    阿部サダさんが表紙になっていたので、思わず購入。 誰の気持ちにも共感できず、挫折しそうになったが、ラスト15ページで陣治が大好きになった。 現実離れした終わり方も良かった。 水島がモサ男という想像で読んでいたため共感できなかったが、映画では松坂桃李が演じていて、不倫のくだりは共感できた(笑)

    1
    投稿日: 2018.09.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画から。 正直読んでいて大変不快である。 だけど、不快な部分を見た後で最後の十和子とじんじの気持ちを考えると苦しくてつらくて、そしてこんな愛の形があるのかって思ってしまう。 終わってからめちゃくちゃ泣くタイプ。

    0
    投稿日: 2018.08.27
  • 理解できない境地かなぁ

    映画化された事で、手にとってみた本ですが、悲しいまでの愛と言う事なのか、許す時は全てを許す。どんどん悪くなっても許し続ける。この境地はまだ理解出来ないので星は1つです。

    0
    投稿日: 2018.08.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私は十和子が嫌いだ。 この本の大半は陣治の見た目や仕草、態度について「まぁこんなに酷い男はいないだろう」と思わせるほど十和子は辛辣な表現で嫌悪を露わにする。そのくせ十和子といえば陣治に罵声を浴びせ暴力を振るい、なのに依存して生活している。さらに他の男に入れ込んでしまうダメ女。 長い長い二人の暮らしぶりの描写にうんざりしながら読み進めると最後には予想外の展開。陣治の深い愛情に胸を打たれた。 十和子の理解不能な思考や行動の原因がわかったとしても、やはり十和子という女性は嫌いだ。 沼田まほかるさんの作品は二作目だが、想像もつかない愛の形を示してくれる作家さんだと思う。

    0
    投稿日: 2018.08.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この作品のタイトルについて考えた。 「彼女がその名を知らない鳥たち」 とても不思議なタイトルだと思ってたけど、きっと「鳥たち」は十和子が今まで生きてきた中で彼女に注がれ続けてきた愛や恋、とか嘘や裏切りだったのかなって思った。 陣治は十和子のことを思ってあの決断をしたんだと思うけど、十和子の事を思うとやっぱり最後までそばにいてあげてほしかった(TT) やっと気づけた「たった一人の恋人」まで失うことになってしまって… 大切な人の全部を好きになれたなら、決して離れてはだめだと思うな(TT) いつかきっと十和子の背中に優しく手を添えてくれる人が現れることを願いたいです。 私はまだDVDを観てないのですが、たぶん実写化された方がキツいって思う。 文章を読んで自分の中の想像と繋げるには限界があるけど、この作品が実写化されると完全にキャパオーバーだと思う。 でも、勇気を出してDVD観ます!

    0
    投稿日: 2018.07.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ・キャベツがどうの卵がどうのと、なおもぶつぶつ言いながら、十和子に背を向けて冷蔵庫の中を物色している。それはもう見慣れたいつもの陣治だ。けれども陣治はここにいながら、ここにはいない。どこか別のところ、もっと冷たくて暗い場所、砂漠の石窟の闇の底のようなところに、今このときにもひとりでうずくまっている。陣治がずっとそこにいたということを、十和子は今ようやく理解する。陣治は黒崎を埋めたときに、自分自身をも埋葬したのだ。地中の暗闇にうずくまり、虚ろな風の音を聞きながら、5年の間ただひたすら孤独だった。 ・死んだ者たちはみんなどこへ行くのだろう?父も、母も、黒崎も、陣治の父や母も、荷車につながれたまま死んだ馬もー。何千年、何万年、何十万年の間に、この地球という星でいったいどれだけの数の死者を葬ってきたのか?今生きている者たちのおそらく何千倍、何万倍、何十万倍の死。後から後から際限もなく埋められ、焼かれ、流され、風にさらされ、鳥獣に供され、あるいは気付かれもせずに打ち捨てられー。 音と意識しないほど耳になじんだ街の騒音に混じって、十和子の足元から、死者たちの声にならない叫びが這い登ってくる。ひしめき合う屍で、いまにも地面が膨れる気がする。恐怖は感じない。むしろ笑いが込み上げてくる。まるでくだらないブラックジョークだ。だってそうではないか。累々たる屍が最後にはとうとう土になり、水になり、空気になり果てるのだとしたら、それなら十和子は毎日、死んだ者たちを呼吸し、食べ、飲んでいるということにならないだろうか?地下にも地上にも、いたるところそんなふうに夥しい死が充満するこの惑星自体、要するに、ひとつの厖大なタッキリ・マカン、出口のない、逃れられない、無限の死滅の砂漠だといえないだろうか? ・「安心せい、神さんはなあ、ほんまはいてはれへんねや」 怨霊は存在し、神は存在しないと言う。いじくりまわしていたせいで紙が弛んでくたびれた感じの煙草を、ようやく口にくわえてライターを探す。唇の間で煙草をピクピクさながら言葉を続ける。

    0
    投稿日: 2018.07.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    分からない、どう読むかが。 そんな思いのまま読み進めました。 帯の蒼井優、阿部サダヲを何度も見返し読み進めました。 おすすめはしません。 おすすめできるほどの人としての幅を自分は持てていない。 この後この本の書評を確認してみます。

    0
    投稿日: 2018.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    映画を観た友人の感想が、共感度ゼロ、でもいい映画というものだったので、映画ではなくまずは原作をと思い読んでみた。 映画がどの程度原作に忠実なのかはわからないが、本書も共感度ゼロだった。 十和子、陣治、黒崎、水島、誰一人とっても共感とは程遠い感情しか持てなかった。 それでも、読みやすい文章に(前半こそ停滞したけれど)、最後まで一気に読んだ。 全く共感できないから、彼らの取った行動の意味を考えてみても答えは出そうにない。 そしてタイトルの意味もよく分からなかった。 映画を見れば明確になることもあるかもしれないが、残念ながらこの映画を観る気には今のところならない。 希望を持てる物語が好きなので、敬遠したい内容である。

    0
    投稿日: 2018.05.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めは映画を見たのでやはりそのキャストの印象が強かった。きっと原作から見てたら陣治にもっと不快感を持ったんだろうな。十和子はこの物語の後、きちんと前を向けているなら良いな。 お腹に宿ったら、今度はきっちり愛してあげないと。 本当にたった一人の恋人。

    0
    投稿日: 2018.05.20
  • 私の中では陣治は最後まで火野正平さんだった

    このところ暗く重い本を読み続けてきたがそのトドメの一冊に相応しい作品だった。 嫌悪なのか愛なのか十和子と陣治の奇妙な生活。どこか懐かしい昭和を思い起こさせる作風、寂聴さんが瀬戸内晴美さん名義で書いていた小説に似ている。Wikiで沼田さんのことを調べてみると70歳、女性、離婚、得度という文言があり納得した。お二人とも人間の醜さや心の闇から逃げず受け留めながら書いている点が共通している。 私はいつも日本文学よりも海外作品のほうが良くも悪しくも女性が活き活き描かれていると感じていた。しかし本書の十和子は見事である。 優しさなのか残虐なのか正直なのか狂気なのか、とにかくすべてが詰まった作品。なんとなく展開は途中でわかってしまうがミステリ要素を凌ぐ心理描写である。

    0
    投稿日: 2018.05.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    レンタル映画を2回鑑賞し、ラストのどんでん返しに号泣し心奪われたため、登場人物の心情をもっと知りたいと小説を読むことにした。登場人物みんな狂っているため共感はできなかったが、狂っているが故の心情描写が面白い。一番近くにあるうっとうしい愛情。無性の愛のかけがえのなさに、あの登場人物達にこんな形で気づかされるなんて!と心揺さぶられた作品でした。

    0
    投稿日: 2018.05.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    すぐ隣には自分を愛してくれる人がいるけど、他の人に揺れ動く十和子。何気ない日常にも見えるけど、歯車がずれていくように、少しずつ景色がぐにゃりと歪んでいく。 登場人物の誰一人、好感も持てず共感もできなかった。なのに引き込まれて読んでしまう作者の文章力はなんだろう。うまく言えないけど、凄さを感じた本だった。

    3
    投稿日: 2018.05.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    登場人物も個性的でドラマチックで、映画化しやすそうな作品。胸糞なクライマックスだけど、ただの胸糞であり、緻密さはない。いい意味でも悪い意味でも読みやすい作品。

    0
    投稿日: 2018.03.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読むのがしんどい。 それでも顛末が気になって読む (↑この時点で結末ではなく顛末と考えてしまうあたりが…) 最後は遠くに放り出された様な感覚が残った。

    1
    投稿日: 2018.03.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ・序盤から最後まで自分は十和子が嫌いです。何もせず衣食住が揃っているのに、それを提供する人間に辛くあたるとかあり得ない。そんなに嫌いならひとりで生きて行けばいい。それができないなら文句言うな。 ・陣治の「咀嚼音出して物を食べる」とか「ポイ捨て」などの行動は本当に怒りを覚えるし、嫌いになるけど、自分的には十和子よりはマシ。 ・十和子をそれだけ好きになれる理由が分からない。結局、出逢いの時から始まっていたストーカー行為の延長ということだろうか。 ・ストーカー野郎とストーカーに寄生する女、持ちつ持たれつの関係?? ・真相は途中から薄々気付く。 中弛みがあったけど、後半は一気に読めました。

    0
    投稿日: 2018.03.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     沼田作品は3作目。前に読んだ2作はあんま覚えていないんだけど「後味わる…」と思った記憶。それに比べたら救いのあるラストだったかも。衝撃的だけどファンタジー。前半は普段見ないようにしている人間の汚さ醜さいい加減さくだらなさをこれでもかと投げつけられるような感じ。痰やつばをぺっぺっと吐きかけられるような鈍い嫌悪感を覚える読み心地。短くすっきりした端正な文章なのに、のろのろと進む前半を抜けると、ミステリの要素が入った中盤からラストまではハラハラしながら一気に読んだ。人間ってだめだね…。読みながら車谷長吉の「赤目四十八瀧心中未遂」を思い出した。主人公の男と女が選ぶ道は何とも現実的でみじめで、物語の美しさなんてどこにもなかったけど、十和子と陣治のラストには物語的救いがあった気がする。映画未見だけど、蒼井優さんと阿部サダヲさんの顔思い浮かべると切ない。

    0
    投稿日: 2018.03.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    かつての恋人が忘れられない十和子。 十和子を想って病まない陣治。 最初は陣治への嫌悪感が半端ないですが、途中から十和子への嫌悪感が上回りました。 少々救いのない話の気がして、個人的には楽しめた作品ではありませんでした。

    0
    投稿日: 2018.02.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    映画「ユリゴコロ」は見たけれど、小説は初めまして。友達が3冊貸してくれたので、まずはこちらから。 本の真ん中あたりまでひたすらイライラしかしない(笑)。本の帯に映画化とあるので、面白いんだろうけど、ほんとにおもしろくなるんか?と思いつつ、後半一気にすごかった。いやはや何だか色んな小説があるなぁと。面白かったです。

    0
    投稿日: 2018.02.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    十和子しっかりして〜 汚さと、だらしなさと、嫌悪感を感じつつも 読まずにいられない。 最後が悲しすぎる。 蒼井優と、阿部サダヲが、役に似合いすぎ

    0
    投稿日: 2018.02.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    後半に行くにつれてどんどん読めた。 最後何故そうなる?ってなった。 前に読んだ沼田かおるの本と関西の中年男性のキャラがかぶった。 映画の配役は全体的にイメージと違うけど観てみたい。

    0
    投稿日: 2018.01.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ユリゴコロの名残で読んだら印象が違いました。 大阪のいかにもオッサンの描写うまいなーと思いますが、同時に大阪の印象よくないなー。なんていらん心配してしまいました。

    0
    投稿日: 2018.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    十和子に翻弄されながら、 十和子の犯した殺人までも肩代わりし、 愚直なまでに十和子を守り抜くという  ――いけ好かない男 陣治    「十和子の胎のなかになんか入ったら、それは俺や、陣治やからな、必ず入りにいくからな」と叫びながら身を投げる陣治 ――子供を持つことができない陣治は、 どうしても子供が欲しかった、今の生命に替えてでも。  沼田さんは水島を借りて  唐突に「石窟は砂漠だし、砂漠は石窟だ」 と言っているが、 ――沼田さんはこの物語に 色即是空 空即是色 と唱えられる 般若心経のような世界観を映したのだろうか 「辛いこと、ほんまによう思い出したな。これでよかったんやな、こうなったら思い出したこと全部、抱えたままで生きていくんや。 がんばってたらそのうちきっと、ちょっとずつ、思い出せへんようになる。 黒崎も成仏する。ほんまに忘れるいうのはそういうことやわな」 と。

    0
    投稿日: 2018.01.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画化され、その概要を知ってから読んだので、頭の中では完全に阿部サダヲさんと蒼井優さんでした。しかし、関西弁のイメージがない二人にも関わらず、関西ならではの独特の言い回しや空気感は不思議なぐらいピタっときていて、すこし関東の人には伝わらないのでは、とさえ思う関西ならではの表現も、まるで阿部サダヲさんの口からあふれでるように容易にイメージできました。 また、沼田まほかるさんの細部に渡る描写も手に取るようで、二人の住む部屋の不潔さが読中いつも足下にありました。

    0
    投稿日: 2018.01.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最近映画化されて現在上映中、と思っていたらもう公開時期が終わってしまう。 映画のコピー「共感度ゼロの最低な女と男・・・」 確かに最低、共感できない。 そして「このラストは、あなたの恋愛観を変える」 確かに、ドンデン返し的要素もあり、えー、こんな男女間の恋愛もあるのか?と少し悲しくなる。 映画も観てみようか、というかぜひ観てみたい。

    0
    投稿日: 2017.12.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1番自分の事を想い、大事にしてくれる、大事にしなければならない人について幾度も涙した。日常に埋もれて見失った時に、何度も読み返したいと思えた。数ある中の大切な小説になったのは間違いない。

    3
    投稿日: 2017.11.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人間臭いミステリー 登場人物がみんなどっか壊れてて、でもそれは誰でも持っている部分が突出しているだけで… 沼田まほかるさんの御歳(70歳)を知れば納得のミステリー。 恋に傷付いて屍のように暮らす十和子。 そんな十和子と暮らす、汚くて貧相で下品で地位も何もない陣治。 「妻とは別れるから」と十和子を弄び、ゴミのように十和子を捨てた黒崎。 そんな黒崎を忘れらずにいる十和子の前に現れた水島もまた「妻とは別れる」という卑劣な男だった。 行方不明になった黒崎はどこへ行ったのか。 水島に嫌がらせをする犯人は… 十和子の幸せを邪魔するように付きまとう陣治が黒崎を殺したのか。 ラストまで、目が離せないノンストップミステリー。 クズばかりの登場人物を何故か嫌悪できないのは、綺麗事だけでは生きていけないと知ってしまったから。 今年の12冊目 2017.11.23

    4
    投稿日: 2017.11.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    作中に出てくる男は、ダメ男の典型的なパターンという感じで、まさに絵に書いたようなダメ男の彼が気になってしょうがない十和子もやはり共通するところがあり、自分で男をなんとかしたいと思う気持ちが強いからこそ、こんなにも愛し、尽くすのだろうと感じる。終始、息が詰まる場面有るが、お互いに愛し合い、深い愛情が伝わり、これも愛の形かなっと、様々な表現があると感じさせる。男がきちんと生活しているのも、十和子の支えが大きいだろう。二人の愛が加速するとともに、事件の関連性などがはっきりする様に終始ハラハラさせるものだった。

    0
    投稿日: 2017.11.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画を見て、壊せそうで危なくて蒼井優に打たれ、慌てて原作を読み、臭いそうな状況描写と切なく息が詰まりそうになる心情の儚さ脆さ危うさに、二度目の映画鑑賞。今度は阿部サダヲに釘付けに!原作も映画も素晴らしく、何十年振りにパンフレットを購入しました。

    0
    投稿日: 2017.11.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    原作未読で映画鑑賞後、ださい演出等に違和感を覚え原作を読みました。 沼田まほかるさんの作品は初めてでしたが、表現が素敵で一気にファンになりました。 内容も案の定映画とは違い、人物の心理描写が細かく描かれており満足しました。 映画を観る前に読んでおくのをお勧めします。でないと主人公が全て唐突な衝動で行動しているのかと勘違いしてしまいます。 原作を読んでやっと主人公の気持ちが少し分かった気がしました。 とにかく読んで良かったです。映画も短い時間でうまくまとめていたとは思いますが、原作の方が何倍も好きです。 沼田まほかる他作品も読もうと思います。

    0
    投稿日: 2017.11.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    内容を知らずに読み始めて、純愛ときいてびっくりした。 最初から終盤まで十和子の感情がだだもれでそれがすごく嫌な感じなのに、 読み進めてしまう。どうしてこんなにも求心力がすごいのか。 黒崎は本当に死ねと思ったし。 陣治が愛おしすぎた。 今まで読んだ小説の中でも上位に好きなお話だった。

    1
    投稿日: 2017.11.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    黒崎が忘れられず再び水島との不幸の泥沼に落ちてく十和子がもどかしい。他人事として見れば「陣治で妥協すればいいのに」と思うものの、美鈴同様自分だったら選ばないだろうな、と思う。 エンディングを予想せずに読んだので純粋に読書を楽しめた。十和子はこの先幸せになれるのかな?陣治はそうするしかなかったのかな?切なすぎる。 映画化されたと知り、途中までは「これ映像にしても単調だろう」と思ったが、結末を知り、どうまとめあげたのかは気になる。キャストもよさそう。

    0
    投稿日: 2017.11.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    読みながら号泣でした。 泣きすぎて頭が痛くなりました。 レビューを読むと陣治が気持ち悪いという方が多いようですが、私は割と最初の方から陣治が好きでした。 世の中どこを探しても、あんなに本当に優しい人はみつかりません。見返りを求めることもなく、ただ十和子の幸せを想っている陣治。 「俺が殺ったらよかった。」と何度も言う陣治。 それができなかったかわりに、「十和子が思い出したこと俺が全部持っていったる。」と言う。 十和子が自殺したりしないように、自分に一生かかって借りを返せと言う陣治。 まさか本当に生まれ変わりを信じている訳ではなくて、十和子には結婚をして、子供を育て幸せな家庭を作って欲しいのでしょう。 本当は自分が若くて子供が作れたらそうしたかったけど、出来ないからいつかは別れて十和子を幸せにしてやりたいと思ってた。だけど十和子が好きになるのは、しょうもない男ばっかり。 多分、陣治の願いは叶わず十和子は一生陣治を忘れられずに想って生きていくのでしょう。たった一人の十和子の恋人として終わっているから。 私は読み終わってからも思い出すたび、泣けてきます。 迷うことなく今年一番の本です。沼田まほかるさん、有難うございました。

    8
    投稿日: 2017.11.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すごい作品です。 ユリゴコロもすごかったですが、この作品もすごい。 この愛のカタチ、愛というのでしょうか。 読後感がすごいです。 言う事なし。 読むべし。

    0
    投稿日: 2017.11.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    諸事情で最後は駆け抜けるように読まねばならんかったのだけど、生理的な嫌悪感でなかなか読み進められず、な作品。 イヤミスっていうか、一種の純愛物語って感じ。 十和子が陣治を嫌ってたのって、同族嫌悪も最初はあったかもしれないけど、自分の犯した罪に、知らず知らず怯えてたからかなぁと。 自分が黒崎を殺してしまったことをすっかり忘れてしまったけど、陣治はそのことを知ってるのでいつか暴かれるんじゃないかとか、無意識に感じてたのが嫌悪になって現れた、みたいな感じにぼんやりと。 しかし最後に陣治が自殺してお終いってさらに傷抉ってねーか? と思いつつも、陣治の一途なとこはほんとブレないしすごい。

    0
    投稿日: 2017.11.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    陣治を激しく罵倒する十和子は、同族嫌悪からくるものなのかもしれない。結局似た者同士、離れられない二人。共依存。 ラスト、何故陣治は死を選んだの?このまま二人でいたら十和子に殺されるかもしれないと思って?十和子にとって自分は目障りな存在だろうと思って? 黒崎の死の真相を知っている自分がいなくなることで「なかったこと」にしようと? 全くもって自己中心的な行動だ。 残された十和子の気持ちはどうなるのか。生活は。自首するのか。それとも陣治と同じように自殺か。 読了後、受け止めきれない感情を整理するために正論でねじ伏せようとしてしまう自分がいる。

    0
    投稿日: 2017.10.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    序盤から最後まで暗い気分で読み続ける小説。 よく「誰にも感情移入できない」とか言われる小説だが、私は登場人物みんな人間臭くて、理解できます。

    1
    投稿日: 2017.10.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公である北原十和子の視点のみで語られる本作ですが、物語冒頭から同居人の陣治に対してこれでもかといわんばかりの嫌悪感が書き連ねられていきます。あまりの執拗でねっとりした描かれ方に、陣治に対してはもちろんのこと、十和子に対しても読者は不快な印象を抱き、読んでいくのが苦痛に感じられるかもしれません。私もそうでした。 これで安易な終わり方にしたら怒りをぶちまけてやろうと思いつつ、我慢して最後まで読み進めると、、、なるほどそうきましたか。これなら文句なしです。東野圭吾の某作品を思い出しました。さらに再読すると初読時に冗長と感じられた描写全てに意味があったことが分かり、不快だった箇所の印象が一変しました。こういう読書体験はなかなかあることではありません。 本作と『ユリゴコロ』が今年映画化されます。あくまで原作のみの比較ですが、大衆向けのエンタメとして受け入れられ易いのはミステリとして完成度の高い『ユリゴコロ』のほうだと思います。が、水島が十和子と一線を超えるに至るまでの書き込みが不十分だったり、主人公の記憶の改変がややご都合主義であることなどの欠点を踏まえても、読後の余韻の強烈さと、何より作者の意気込みが伝わる本作のほうが私は断然好きです。 いい作品でした。

    2
    投稿日: 2017.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画化された予告編を観て気になり読むことに。 沼田まほかるという名前は知っていたものの、 なんとなく読もうという気持ちにならず 避けていた作家さん。 案の定、序盤は出てくる登場人物全てに癖があり 不潔な描写にかなりひるむ。 でも後半物語が動き出すと、 いったいどんなラストが待っているのかと 引き込まれていった。 最後は なんとも言えない結末。 作者はこの最後の美しさを描きたくて 物語を書いたのかも。。

    2
    投稿日: 2017.10.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    沼田まほかるさんのイヤミスの中ではこの作品が一番イヤ〜な後味を残すんじゃないだろうか。さっぱりしていながら繊細な「猫鳴り」とは真逆のドロドロした情感。生理的なイヤミス感満載で、そういうのが好きな読者にはたまらなくイイと思います。著者の力量に圧倒された一冊。

    0
    投稿日: 2017.10.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画化を前に再読。陣治の姿に不快感を持ちながら読み進むが、十和子からの冷たい仕打ちを受ける彼にだんだんと同情さえ覚える。衝撃的なラストシーンは、今まで読んだ本の中で一番心に残るものです。

    1
    投稿日: 2017.09.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主な登場人物がイヤーなタイプばかりなんですわ。 主人公の十和子は、昔の男を忘れられないまま、うだつの上がらない中年男・陣治と嫌悪感を感じながらもつきあうのですが、あんた、そりゃモラハラでしょ、という行為ばかりを彼にする。 でも読まずにはいられない、止まらない本でした。 自分は嫌悪感を抱きながら誰かと付き合ったりはまずしない、と思う。 モラハラ相手とも一緒にはいない、と思う。 でもそういう正論とはまた別に、人生には真空ポケットみたいなものがあって、そこに吸い込まれることってあるんだよなーというのが、人生経験上わかるようになったからなんだと思います。 30代前半ぐらいまでは、相手が好きとか魅力的だからつきあうものだと思ってましたが、40代になると、生きていくために誰かと一緒にいる理由って、そんなシンプルなもんじゃないんだなーというのが見えるようになりましたね。 だからこの本を読みながら、「ひょっとして自分も何かのきっかけで、真空ポケットにひっぱりこまれることがあるのかも」という、万が一にも的感覚で読んでしまいました。 大人向けの本ですね。

    0
    投稿日: 2017.09.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    はあ、暗い。後味悪い。予備知識ゼロでKindleの無料本だったから読んだけど、入院中に読む本でなかった。

    0
    投稿日: 2017.08.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    恋って怖いし、素晴らしい。んー、しかしなぁ、なんだかなあ…これ、どうしたらいいんだろ〜。百円の恋の更に暗い版かなぁ。

    0
    投稿日: 2017.08.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    【あらすじ】 十和子は淋しさから、飲み会で出会ったうだつの上がらない中年男・陣治と関係を持ち、なんとなく一緒に暮らすようになる。ある日、陣治の部屋で、昔の男から贈られたピアスを発見する。何故ここに…。十和子が選んだ驚くべき行動とは!壊れかけた女、人生をあきらめた男。ダメな大人が繰りひろげる100%ピュアな純愛サスペンス。 【感想】

    0
    投稿日: 2017.08.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    昔の恋人・黒崎が忘れられない十和子は、現在同居している男・陣治にいらいらする毎日を送っていた。 働くでもなく、主婦としての家事をこなすでもなく、ただ毎日をやり過ごすだけの日々。 黒崎との日々を思い出し悲しみに暮れるか、陣治に苛立ちをぶつけるかしかない十和子だったが、クレームでかけた電話がきっかけで新たに心を動かす男性と出会ってしまう。 そんな中黒崎が現在行方不明であることが発覚し、徐々に陣治に疑いの目を向ける十和子はある決断をする。 陣治に苛立ちをぶつけることでしか自分を保てない十和子にも、そんなふうに扱われるしか仕方の無い陣治にも、どちらにも感情移入してしまい序盤はとにかく苦しかった。 出てくる登場人物はみんな女として、男として最低だ。 だからこそ、最後に真相が明らかになったときわたしは号泣していた。

    2
    投稿日: 2017.08.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画化、ということで。 十和子の陣治に対する嫌悪感がすごくて 読んでる自分も陣治が汚ならしく思えてくる。 けど、だからといって別の男に 依存していく十和子に共感できる訳でもなく。 それぞれのキャラに共感できるところがなく ドロドロとほの暗いまま、気味悪いまま、 物語が進んでいくのは息苦しくもありました。 最後の辺りは、予想外というか なんとも想像とは異なったものでした。 陣治視点、もしくは姉視点くらいから 物語を見てみたい気もしてきました。 薄気味悪くも話の続きが気になって読み進みました。

    0
    投稿日: 2017.08.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    恋愛なんて、綺麗なものであるはずがない。欲しいと思ったらどんなことをしてでも手に入れたいし、酷い仕打ちを受けても好きなものは好きなんだろうな。出てくる全員が不器用で醜い人間だけど、嫌いにはなれない。 ただ、十和子。このあと、全部なくなった彼女がどうやって生きていくのか。それだけが気がかりだ。

    0
    投稿日: 2017.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    暗くて汚くて、嫌な感じがするのに、はまる、手が止まらない。恋愛観が変わる。わかった気になりたくない。この社会では病気や狂気として排除されてしまう。

    1
    投稿日: 2017.07.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    精神が破綻しかけている主人公の主観で進み、変な男も登場するので、なんとも不穏で不可思議。何が起きてるのか気になって読み進めた。後半から先が読めてきたが、結末はなんとも切なかった。暗く切ない読後感に浸れるイヤミスでした

    0
    投稿日: 2017.06.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    <内容紹介より> 八年前に別れた黒崎を忘れられない十和子は、淋しさから十五歳年上の男・陣治と暮らし始める。下品で、貧相で、地位もお金もない陣治。彼を激しく嫌悪しながらも離れられない十和子。そんな二人の暮らしを掲示の訪問が脅かす。「黒崎が行方不明だ」と知らされた十和子は、陣治が黒崎を殺したのではないかと疑い始めるが…。衝撃の長編ミステリ。 ーーー なかなかストーリーが見えてこないつくりです。 十和子の揺れ動く感情や、怠惰な日常が描かれる場面が多く、不健全な家庭環境で育った「ゆがんだ女」十和子と、「不気味な男」陣治の奇妙な共同生活がひたすら描かれる前半は、読みにくい部分もありました。 十和子が、水島という男と不倫を始めると、周囲に不可解なことが起こり始め、陣治が後をつけて嫌がらせをしているのでは、という疑念が十和子を襲います。 そんななか、刑事からの訪問を受け、同居人陣治の人となりがわからなくなる十和子。 はたして、陣治は殺人犯なのか。 終盤の展開は息をのむような展開で、ラストシーンは個人的には好きですが、広く推薦したい本とはいえない終わり方でした。

    0
    投稿日: 2017.04.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    十和子・陣治・黒崎・水島・美鈴 主要登場人物がもれなく嫌な奴ばかり。 それぞれの身勝手な言動の描写は読む度に、黒板に爪を立てて引っ掻かれている様な気分に陥り、滅入る。 でも、続きが気になって、どんどん読み進めて行ってしまう。 読み進めて行ったところに待っていた真実は、悲しくもあり、残酷だった。 まだ沼田まほかるの作品は3作目だけど、1番後味悪い作品だったかな。 (そういう作風なので、決してマイナスの評価ではなく) 人を愛する方法は、人の数ほどあるんだなと思うと共に、どれが異常でどれが正常(普通・一般的)なんてないなと思った。 それでも私は、少なくとも双方が幸せでいられる関係でありたい。

    0
    投稿日: 2016.12.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最後のページを読み終えて、あとがきにもあるがため息しか出なかった。読んでよかった。 主人公がだんだん同居人に対して疑心暗鬼になっていき、途中からは予想通りに事は進んでいくがそれだけでは終わらせない、という作品だった。

    1
    投稿日: 2016.11.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最後の2ページ何なの(良い意味で)…と思うくらい凄い。 読み終えた後しばらく物語の世界から抜け出せなかった。 嫌なんだけど、すごく不快なんだけど、惹かれてしまう。 沼田まほかる=イヤミス、らしいけど、この小説は後味がというよりは、読んでいる最中が本当に不快。むしろ読後は少し温かいようなものが残るのが不思議。 33歳の十和子は、8年も前に別れた黒崎という男を忘れられないまま、淋しさから15歳年上の男・陣治と暮らし始め、仕事もしないまま陣治の稼ぎで半ば惰性のような生活をしている。 下品で貧相で不潔な陣治と、彼を心から嫌悪しながらも離れられずにいる十和子。 ある日ひょんなことから黒崎が5年前から行方不明だということを知った十和子は、陣治が黒崎を殺したのではないかと疑い始める。 陣治の下品で不潔である描写がこれでもかというほどてんこ盛りで、読んでいるだけで音や臭いがしてきそうで本当に不快な気分になる。 優しいけれど粘着質で、どうして十和子はこんな男と一緒に暮らしているのだろうかと疑問に思う。 …と思ってしまうのは、描写がリアルだからだし、そういう風に読めるように巧く構築されているから…なのかも。 十和子は自分勝手だし、陣治は下品だし、軽薄すぎる男たちも出てくるし、読んでいて心が休まるような登場人物が一人もいない。 遅々として進まない序盤と、全体的な不快さと、胸がざわつくような感じ。 それらがミステリらしく最後に謎が解けたとき、これは壮大なラブストーリーなのだと思わされる。 ミステリとしての謎というかトリックは全然凝ってないけれど、そんなことはどうでも良くなってしまった。 この本を薦めるのは心苦しいほど不快なんだけど、個人的にはお薦め。という、ジレンマ。笑 沼田さんの小説を読むのは2冊目だったけれど、既刊本はそんなに多くないみたいだから、制覇したいかも、と思った。

    2
    投稿日: 2016.10.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ただただ苦しい。 こんな風に依存しあって傷つけ合うことを、愛、とは呼びたくない。 だけれどもとんでもない我儘と自己中さをこれでもかとぶつける彼女に対し、歪んだ思いやりで応え続け、終いには自らの命で揺るぎない一途さを示そうとした彼の狂気には、突き抜けた信念を想う。 独りよがりでかっこ悪い二人。 呪縛のような本。

    1
    投稿日: 2016.10.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    途中で真相には気付いてしまうものの、別に謎解きがメインでは無いからいいと思った。一気に読めた。大きな愛の物語、、?

    0
    投稿日: 2016.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どうしようもない女と同じくどうしようもない男のお話。前の不倫相手が忘れられぬまま男に依存し、同棲する女。女を深く愛しているが、人間的に決定的に欠けているものがある故ぞんざいに扱われている男。騙される女、報われない男の日常生活は読んでいくのは本当に辛かったけれど、本当にきれいな結末だった。とにかく最後まで読んでほしい。

    0
    投稿日: 2016.07.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    凄みを感じた。 ラストは解せない部分もあるが衝撃度は高い。 そんなやり方で愛を貫くということもアリか。 でも、残された者はどうする。 独りよがりなのでは?とも思う。 ただし、このラストまで飽きさせずに物語を進めてくる筆力は凄い。

    0
    投稿日: 2016.07.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    はじめの陣治への嫌悪感は後半から、十和子へと移っていた。本当に屈折した愛情だと思った。ラストの陣治の行動がどうしても理解できない。

    0
    投稿日: 2016.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ラスト一ページ余りというところで急展開、衝撃的すぎて、驚きの声をあげそうになりましたよ。 更にまた、ラストの一文が余りにも感動的で、今、読み終えて40分経ちましたけど、まだ、呆然としています。 もう、余韻が残る、という言葉では少し足りないくらいで、心の一部分この本に持っていかれた感じです。今、そこが空っぽでどうしたらいいかわからない感じですね。

    0
    投稿日: 2016.06.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公の恋人である男性の描写がかなり不愉快で、読んでるだけで腹が立つほどだったのですが、後半からだんだんと、「ん?この物語の結末はどうなるのか?」とても気になってきて、後半以降は集中して読み進みました。 最近は「イヤミス」とか言いますが、私はこの結末への持って行き方がとても後味が悪く好きです!(変かな) 他の作品も読んでみたいと思います。

    1
    投稿日: 2016.05.02
  • 衝撃のラスト!

    は~~。ラストのシーンが衝撃的過ぎて、しばし脱力。 この作品は、男性と女性で捉え方がだいぶ違うのではないでしょうか。既婚か独身かでも意見が分かれるかもしれません。 献身的な愛と取るか、ストーカー的な愛と取るか…。 主人公の十和子ですが、独善的で本当にイヤなオンナです。15才も年上の陣治が自分に惚れているのをいいことに彼に対して傍若無人に振る舞います。 まぁ、陣治はお世辞にもいい男とは言い難く、生理的に受け付けない面も多々ありますが、だからと言って、陣治に対する十和子の振る舞いはあまりにも酷い…。十和子さん…思いやりって言葉知ってる?と何度ツッコミ入れたか…。 ただ、これは衝撃の結末のために穿たれた布石なのかと思うとすごい話を書くなあと感心してしまいました。 ちょっと異質のラフストーリーでしたが、文句なしの★5で!

    5
    投稿日: 2016.04.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なんとも、モヤモヤする内容。 結末は何となく想像はできた。 読んでいて、嫌悪感の方が強くて、心が黒くなった。

    0
    投稿日: 2016.04.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     ミステリーとして読むなら、途中で展開は読めてしまうので凡作。でも、テーマは、「容疑者Xの献身」でも描かれたような「無償の愛」。読み終わった後に、なぜか物語の世界に愛着を感じさせる不思議な一冊。

    0
    投稿日: 2016.04.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    *八年前に別れた黒崎を忘れられない十和子は、淋しさから十五歳上の男・陣治と暮らし始める。下品で、貧相で、地位もお金もない陣治。彼を激しく嫌悪しながらも離れられない十和子。そんな二人の暮らしを刑事の訪問が脅かす。「黒崎が行方不明だ」と知らされた十和子は、陣治が黒崎を殺したのではないかと疑い始めるが…。衝撃の長編ミステリ* これは、…本当に凄い本に出会ってしまった。読み終えて、ほうと一息ついて、そのまま放心。ヤバい。困った。連れて行かれてしまった。もしくは、底なし沼に足をとられてしまったかのよう。全く言葉にならないほどの衝撃。嫌悪、反感、憐憫、疑惑、驚嘆、究極。全く共感出来ない主人公たちに対する嫌悪感99%、なれどラストの1%で全てがひっくり返ってしまうと言う奇跡。「楽しかったなあ、十和子。ほんまに楽しかった。」で涙腺大決壊。こんな凄い本に出会えたことを、ただただ感謝したい。

    0
    投稿日: 2016.03.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    16/03/18 オアシズの光浦さんがおすすめしてて気になって借りました。不安定な時に読んだらだめよ、との言葉どおり、常に不穏でぐらぐらする小説でした。わたしはこれなかなかひとにおすすめはできないなあ。十和子の大阪弁がよりいっそう敵意剥き出しな様を際立たせてて姉のリンちゃんが大阪弁やめていう気持ちがすごくわかる。大阪弁で罵倒されたらおののくね。 陣治の愛はあまりに深すぎて哀しい。ラストの「十和子が思い出したこと俺が全部持っていったる」。「持ったる」じゃなくて「持っていったる」。女も男も一方通行の想いってやるせないなあ。沼だなあ。

    0
    投稿日: 2016.03.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ストーリー以前に、 こんなに書けているのがまず凄い。 脳内で“生理的嫌悪感”で処理するであろう陣治の嫌悪すべきところを こんなに書けているのが凄い。 十和子が持ってる強烈な嫌悪感を こんなに書けているのが凄い。 いままで読んだ小説の中で、 TOP3に入る「凄さ」でした。

    1
    投稿日: 2016.02.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2016.2.14(日) 読了。 . いつかみた【これを恋と呼ぶのなら、私はまだ恋を知らない】という書評で興味がぐぐぐんとそそられ購入。 . でもですね 読み進めても上記の書評が大袈裟に思えて… ¨あ、あたしこれ失敗したかな?¨と。 . 十和子の勝って過ぎる感情と 陣治の十和子に対する愛情が 常に頭の中で なんでなの? が繰り返し 半ば諦めにも似た感じで読み終わろうと。 . しかししかし 最後まで読んで、書評が大袈裟では無いこと感じた。 . スッキリとはしなかったけども。

    1
    投稿日: 2016.02.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読みながらずぶずぶと真っ黒い沼にはまっていくような感覚が心地いい。沼田まほかるさんが紡ぐ言葉のひとつひとつが、その都度いちいち読み返したくなるほど心にすとんと落ち着く。今までどの作品を読んでもそうだったので、よほどこの人の作品と相性がいいのだと思う! 陣治は最後どうしてああしなければならなかったのか?あれだけの無償の愛を知ったとしても、やはりこの先永遠に十和子に心から愛されることはないと絶望したから?自分が消えることによって、自分を永遠に十和子の心に刻みつけたかったから?読み終わったあともしばらく本の世界から抜け出せなかった。 「俺が助けたるから、おまえ、俺を産んでくれ。」 一生かかっても返しきれない借りを、十和子はこれからどのように返していくんだろう。まっとうに生きてくれることを祈るばかり。ものすごい究極の愛を感じた。哀しかった。

    1
    投稿日: 2016.02.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ・・・痺れた。 いびつな男女関係と 淀んだ空気感を醸し出す 言葉のひとつひとつに。 そして、 不快な流れを 見事 かっさらってゆく 衝撃のラスト・・・。 どう受け止めていいのか、混乱してる。 こんな恋も、あるのだろうか。

    0
    投稿日: 2016.02.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2016.1.23 旅行中、4度も飛行機に乗るのでその暇つぶしに、と積読していた本を適当に引っ張り出し、適当に読み始めたのですが… もう、序盤から佐野陣治への嫌悪感でいっぱい。不潔、粗野、下品、仕事はできない、といいところはひとつも見当たりません。(十和子には無条件で優しいけれど) 加えて北原十和子も大概なだらしない女で陣治に対する態度も酷く、とにかくこの2人が嫌、気持ちが暗くなる!と思いつつもページをめくる手が止まりませんでした。 この2人の関係をこれ以上知りたくないと思いながら怖いもの見たさで読むのをやめられないのです。 だらだらとだらしない関係の男女たちのどうってことないストーリーで、どう収束するのだろうと思っていたら、ラストがすごい。 エッ?と思う間に終わってしまいました。 とても読後感が悪くて、あー、これがイヤミスってやつか…と納得。モヤモヤモヤモヤ…。 でも、あんなに気持ち悪かった陣治が、最後はいい男に思えるから不思議。 だいたいの小説は飛行機から降りたら次に飛行機に乗るまで開かないのですが、妙に続きが気になってホテルで読み終えてしまいました。 こんな恋愛?小説は初めてです。

    1
    投稿日: 2016.01.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公は腹立つは男は気持ち悪いはで全く感情移入できない。終始後味が悪いが結局結末が気になって最後まで読んでしまう。ああ、なるほどって思う結末。

    0
    投稿日: 2016.01.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    十和子は何が幸せなのか、どうしたら満足なのか、 よくわからなくなった。 こんなに共感できない主人公初めてかも。 自分にとってはものすごく対岸の火事の話。 どうしてそうできるのか… それは愛、 だとしたら愛って深すぎるな。 難しい!もやもや…! でもこのもやもや、嫌いじゃない! どうしてその結末を選んだのか…わからない! でも、最後の台詞は切なかったなあ。

    0
    投稿日: 2016.01.07
  • 愛される者が強者

    某所で光浦靖子さんがオススメしていて、手に取った一冊。 同居する15歳年上の男性に対する描写がすごい。容赦ない。 嫌悪感をこんなにも露わにする女を、なぜこんなにも献身的に愛するのか? 何か裏があるのでは? 主人公の視点に引きずられ、真実が知りたくて、ページを繰る手が止まりません。 「可愛そうだた惚れたてことよ」この一言が思い浮かぶ一冊。

    9
    投稿日: 2016.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    生理的に受け付けない登場人物と終始どんよりとした鬱陶しさのある文章。鬱々と気持ちの悪い感じで進んでいき、最後の最後になぜかフッとほんの少しだけ救われるような不思議な読後感。生理的に受け付けられないはずの汚いおっさん陣治にいつの間にか感情移入し、最終的には愛おしさすら感じるのはまほかるマジックだ。

    0
    投稿日: 2015.12.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    核心に触れるまでの時間が長過ぎて途中飽きてしまった。主人公のビジュアルがなかなか思い浮かばず、半ば壊れてしまっているような二人の生活と、官能的な性描写が続いて、何が起こるだろうと期待させつつ何も起こらないもどかしさが続く。最後に、ああなるほど、と思わせる事実が明らかになるがちょっと遅すぎる感あり。

    0
    投稿日: 2015.12.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最初は陣治に嫌悪しかなかった。 中年の男の汚いところ総動員させたのが陣治だろう。 そこへきて、 何と言っても十和子の、陣治に対しての描写が酷い。 態度も酷い。 陣治の描写を読んでいると、 「九月が永遠に続けば」に出てくる関西弁のおっさんを思い出す。 このおっさんを大げさにしたのが陣治かな。 それにしても十和子への愛が物凄い。 普通の人ならとっくに愛想を尽かしていると思う、十和子の鬼畜ぶり。 そこへ来て、陣治の献身的な愛情。 この一方通行の愛情が、読んでいると切なすぎて泣けてくる。 最後の方のドタバタも 九月が…や、ユリゴコロよりはスッキリしていて良かった。 陣治は、十和子に亡くなった母を見ていたのかな。 最初に、似ているような事を言っていたような… あと最後に、俺を産んでくれ!みたいな事を言っていた。 それにしてもよく出来た話だ。 鬱々とした十和子や陣治が側にいる様だ。

    3
    投稿日: 2015.11.28
  • まほかるさんの年齢

    若い女性にはまだ得ることの出来ない感性と目線がある作品を沼田まほかるさんは描く。 その感性はどの女性にもあるのか?無いのか? 男性からすると、ある意味女性への畏怖を感じる。 人生のいろいろな経験を経ないと分からないかも知れない、男女間の愛に溢れた良作。

    2
    投稿日: 2015.11.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    さすがまほかるさん。最初の嫌な感じがずーっと付きまとい、とにかく好きなれない十和子と陣治。出てくる人は100%嫌な人。あ、刑事さんは別だけど。最後の最後に驚きの真相が。でも、そこまでしてかばう理由も魅力も見当たらず。美鈴の十和子批判も的を得てはいるけど、彼女の家庭の背景を思うと八つ当たりっていうか、何というか。すっごい嫌な感じなのに読む手が止まらない。結局猫鳴り以外は割と好きな作家さんのようです。とはいえ、次の作品を読むのかは迷ってしまう、なんて複雑。。。

    0
    投稿日: 2015.11.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読む前にレビューをいくつか見ていて、どんな気持ち悪い男が出てくるのかと期待と怖さが半分だったけれど、私は結構早い段階から陣治がおぞましいながらも十和子にぞっこんなところが可愛く思えてきてしまった。十和子の浮気を知りながらも責めもしないのはなぜなのか不思議だったけれど 理由がわかり、最後に死を選ぶ場面では陣治の十和子への深い愛情に驚きと共に涙。ずっと十和子を守り抜いた陣治。十和子にはもう馬鹿な男に騙されず幸せになって欲しいと思う。

    0
    投稿日: 2015.10.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2015年、45冊目は沼田まほかる。 あらすじ:33歳の十和子。彼女は、粗野で下品、地位も金もなく、風体も良くはない陣治と、彼を嫌悪しながらも一緒に暮らしている。そんな彼女は八年前に別れた陣治とは正反対の、黒崎という男を忘れられずにいた。そんな折、デパートの文具売場の係長、水島と十和子は不倫関係に陥る。そして、知らされた黒崎の失踪。そして、水島への嫌がらせ。十和子は全て陣治によるものではと疑念を抱くようになる。 まぁ、少ない登場人物の誰一人として感情移入出来ないという、実に稀なパターン。一人だけ、生理的嫌悪感を掻き立てられるが、後は、人の闇、影、上っ面への嫌悪。ストーリー自体も特に新鮮味のあるものでなし。前半、100p過ぎ位までは、正直、キツかった。『九月が~』の鈍重な展開が頭をよぎった。 《以下、少々ネタバレ要素あり》 結局は生理的嫌悪感掻き立てられた陣治が裏の主人公で、黒崎の件に決着が着いた後、十和子の中で黒崎の代わりに生きようとした。黒崎のように八年で期限切れにならないように 「十和子、目ぇ覚ませよお。おまえは~」と次のセリフがあったのだろう。彼は優男、水島と十和子の不倫が黒崎の件の期限切れとなるトリガーだと、感じていたんだろう。一方の十和子の側も水島との関係で、肉体的に充足していたとは言えない。しかし、陣治との関係、そして、コレも嫌悪から始まった国枝との体の関係は(222pの黒崎の話しから判断すると)良好であったのではないだろうか。という矛盾を抱えていると言える。 そして、その黒崎の現在の妻、カヨも、黒崎の失踪直前は、十和子と陣治同様、カヨが黒崎を罵るという関係にあった。 表と裏、矛と盾を駆使。また、章割りも前半は長くユッタリ。展開に合わせ、短くテンポ出したりと巧妙。上手いな。作者にしてやられたり。と思わされた。 その上で、もぅ一つ、二つ、何か印象に残るモノが欲しかったのが、少し残念。 『九月が~』<『彼女が~』<『ユリゴコロ』 が現時点かな。『痺れる』は短編集なので、対象外。

    0
    投稿日: 2015.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    十和子、陣治、黒崎俊一、生理的に受け付けられない、穢い咳が帰ってくる、時計、水島。二人へのこの不快感はたまらん。1回目読んだときはなぜ違和感を覚えなかったのだろうか。すごいなあ。沼田まほかる凄いよ。

    0
    投稿日: 2015.08.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    全くもてない男の愛情ってのがよく描かれてたと思う。 最後の陣治の行動がわからなかったけど、 陣治ももう限界だったんだろうか。 十和子の陣治への態度は分からなくもない。 でも陣治みたいな人間ってはっきり言われないと彼女が嫌がる行動を改めないと思う。 そこの履き違えが解消されてればもうちょっといい関係になってたと思うんだけど、残念。 意味深なタイトルでそれに惹かれたんだけど、 読み終わっても意味が分からなかいままだったのが物足りなかった。

    0
    投稿日: 2015.08.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    デビュー作、そして2作目、と続けて沼田まほかるを読みましたが、やっぱりぐいぐいと引き込まれてしまいました。一人称「私」には共感し難いし、すべての登場人物に対して一度は強烈な嫌悪感を感じる。にも関わらず、結末はあまりに切なくて、最後には登場人物たちにほんのりといとおしさを感じる。前作もそうだったな。

    0
    投稿日: 2015.06.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ユリゴコロよりこっちのほうが好き。 ジンジのことが、とても好きになった終わり方。 主人公にはカウンセリングが必要。 正統派の姉の言動には、嫌な気分に。 一番嫌だったのが姉の言動かも。

    0
    投稿日: 2015.05.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どうしようもない男と女の恋愛小説。 ある意味、誰も救われねーなコレ(^_^;) 女性の書く女性は怖い。 男の最後の行動が愛なのか、第二の黒崎になろうとしたのか… たぶん、後者の気がする。 こういう読後感は暗く重いけど嫌いじゃない。

    0
    投稿日: 2015.04.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『最近僕は人良いところばかり見すぎてしまっている』 何度も言うが活字で関西弁が得意じゃない。相性が悪い上に、苦手な話で読み終わるのが辛かった。

    0
    投稿日: 2015.04.04