
総合評価
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powered by ブクログストーレートなタイトルに惹かれて読ましたみ。 お金とは、生きていくために切っても切れないものです。 そのお金について、学校では教えてくれない泥臭いところを著者の体験をもとにかかれています。 今までの私の人生でお金に不自由をしたことがなかった。本当に両親に感謝しかない。 この不自由の経験がない私からすると、この本を読むことでお金のありがたみ、怖さを改めて学びました。 お金を稼ぐためだけの人生はつまらない。お金に縛られない日々1日1日を大切にし、後悔しない日々を過ごしていこう。
7投稿日: 2025.10.25
powered by ブクログ生きるのに付きまとうお金の話。老後の資金、NISA、マンションの話は、みんな大好きだが、貧困が人の心をどれだけ荒ませるかについては、あまり話さない。そんな、お金の本質的なことを経験から伝えようとする。 自分が何をしてお金を貰うのか、深く意識し、戦術を考える。そのような視点から見ると、人の行動も読み解けるかもしれない。 今の生活が立ち行かなくなった時、自分は何をして食っていくのか。考え続けようと思う。
0投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログ梟書房で購入した、中身のわからない本の中の一冊。西原理恵子さんの本を読むのは初めてでした。 コミカルな表紙や挿絵とはまったく違い、西原さんの壮絶な体験を赤裸々に語った一冊でした。 貧困、暴力、父親の自殺。そこから這い上がって上京。上京してからも必死で仕事をやり、やっと今の職業で食べていけるようになる。 でも、そこからもギャンブルにハマったり、そして鴨ちゃんとの関係も。 アジアの旅、そこでの貧困の様子など衝撃的でした。 お金に対してどう向き合うか、生まれた環境をどう乗り越えるか、どうやって暮らしていくのか。幸せボケしている今日、お金について考えさせられる一冊でした。
12投稿日: 2025.02.15
powered by ブクログ一万円選書7冊目 美術館の待ち時間、道中であっという間に読み終えた。 西原理恵子さんと生い立ち、育った環境での抜け出せない、貧困問題。 最近で言うと〝親ガチャ〟というものなのか。 結構壮絶な人生で、自立していく中で、 お金というものの、怖さやそれに対しての人間の脆さを教えてくれる本。 大好きな小泉今日子さん主演の「毎日かあさん」を拝見したこともあり、 あの映画との話か!と思い出すことがあった。 あんなに辛いことを経験したのに、西原さんも同じ境遇にはまってしまったりしたけど、(アル中の旦那さんを持つ) でも、自分なりにそこから脱却する力を持ってる人だった。 お金ってなんだろうなぁ。 お金の不安から解放されたい。 世の中、生きるのにお金がかかりすぎる。 生きてるだけで十分なはずなのに。
0投稿日: 2024.09.22
powered by ブクログ★4.5 エッセイ風でさらさらと読める文章だけれど、核心をついていて、はっとされられることが多い。 クリエイターには特に響くものがある。 解説文は勝間さんが書かれていて、この解説文がまたいい。この作品の見どころを紹介した上で、無収入生存年月数を伸ばす必要性を訴えている。 ・お金に余裕がないと、日常の些細なことが全部衝突の種になる。食べたり着たりどこかに行ったり、そういう生活の一つ一つのことに全部お金が関わってくるからね。 ・貧しさは、人からいろいろなものを奪う。人並みの暮らしとか、子どとにちゃんと受けさせる権利とか、お金が十分にないと諦めなければいけないことが、次から次に山ほど出てくる。 それで大人の心の中には、やり場のない怒りみたいなものがどんどん、溜まっていって、自分でもどうしようもなくなったその怒りの矛先は、どうしても弱い方に弱い方に向いてしまう。 貧しいところでは、だから、子どもが理不尽な暴力の1番の被害者となる。 ・たとえ最下位だろうと、どこがどう最下位なのか、自分のことをちゃんとよくわかれば、勝ち目は必ず見えてくるはず。 ・「どうしたら夢が叶うか?」って考えると、全部諦めてしまいそうになるけれど、そうじゃなくて「どうしたらそれで稼げるか?」 って考えてみてごらん。 そうすると、必ず、次の手が見えてくるものなんだよ。 ・アルバイトじゃなくて、絵を描くことで生計を立てたい。 できれば、自分の一生の仕事にしたい、 それには何をすべきなのか。それを教えてくれたのは、私にとっては「大学でも勉強」じゃなかった。売り込みに回った出版社の人たちの現場が、私がこれから何をすべきか示してくれたんだと思う。 ・必要なのは、商品の差別化、つまりもっとたくさん稼ぎたいなら、人と違うことをやらなくちゃお金にならない ・よく「自分に向いてる仕事がない」 って言う人がいるけど、食わず嫌いしてることもあるんじゃないかな。やってみなきゃわからない、そんなことって、この世界には、いっぱいあるからね。 ・「才能[っていうのは、そんなふうに、自分だけじゃわからない、見えてないものだと思う。自分で「こうだ」と思い込んでることって、案外的外れだったりするからね。 なんでも仕事を始めたら、「どうしてもこれじゃなきゃ」って粘るだけじゃなくて、人が見つけてくれた自分の「良さ」を信じて、その波に乗ってみたら良い。 ・「才能」って、人から教えてもらうもんだって。 ・マイナスを味方につける 「絶対故郷に帰らない」という気持ちがあったからこそ、がんばり通せた ・ギャンブルはやめたほうがいい(中略)ギャンブルはどうやって勝つのかではなく、負けた時にどう切り返すかだ。 ・ギャンブルのために借金なんかしたら、行き先は絶対に「地獄」 ・「損したくない」ってことばかり考えていると、人って、ずるくなるんだよ。 ・日常生活の中の1つ1つの習慣が本当にとても大事になってくる ・「おごられて当たり前」と言う態度には、相手のこと甘く見て、ぴったり、自分自身を卑屈に思う気持ちが潜んでいる。お金をいつも自分では出さないでいると、友達とも対等じゃいられなくなっちゃう。(出せない時は正直に言うのは良い。恥ずかしいことではない。) ・アルバイトは働くことの入門編 アルバイトしよう! ・豊かさが実現してしまったら、今度は人はなぜ働くのか。どうして働かないといけないのかということが悩みとして出現してしまった。 (中略) 自分がやりたいことがわからないと言う人は、闇雲に手探りをするよりも、この2つの間に、自分の年を探ってみたらどうだろう。「金とストレス」「金とやりがい」の真ん中に自分にとってのバランスが良いところを探す。 もしくは人に喜ばれるという視点で考えると良い。 ・お金には、そうやって家族を嵐から守ってあげる力もある 働いてお金を稼ぎなさい 「専業主婦になってはいけない。自分でカネを稼げないのは不幸への道」
1投稿日: 2024.06.30
powered by ブクログお金の話はしづらいけれど、お金がないと暮らしていけない。無くても厄介、有りすぎても厄介なもの。読了後、しみじみと思いました。
13投稿日: 2024.06.05
powered by ブクログこの本には生きて行くための真理がある。 「カネ」のことって、中々話せない。 でも多分一番大事なこと。 それはカネがあれば幸せになれるとか、そんな単純なことではない、もっと深いことなんだと考えさせられる。
0投稿日: 2024.04.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
色々と考えらさせられた。 貧困から抜け出すには?お金とは?と生々しいことが書かれている。 何より、絶対に貧困から抜け出すハングリーさに震えた。 豊かになったから、何をしたいか分からないという悩みが生まれたと書かれていたことにハッとした。稼ぐことは、自由になることだ。
0投稿日: 2024.04.10
powered by ブクログ共感できたし、考えさせられました。人の心に余裕を持たせてくれるのはお金だと痛いほど分かる。働けるありがたさを感じた。子供にも読んで貰いたい1冊。
0投稿日: 2024.04.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とにかく外に向けて働きかける 壁にぶつかったら逃げ道を探すことも大事な戦略 そうすると求められる場所が見つかる そこでアクションを続ければ成果につながる そして生業になる 自分で稼ぐことが大事 自分で自分の心を落ち着かせることができる分の お金を稼ぐことが大事 自分の今に不満があるなら、 とにかく1円でも稼げることにエネルギーをぶつけたい
0投稿日: 2024.02.06
powered by ブクログ仕事にやりがいがない、自分のやりたいことが分からない、というのは多くを選択できるようになった贅沢な悩みなんだということが良く分かった。 特に終盤で書かれている海外の貧困層の例は非常に心に刺さるものがあった。この世界には生きることも死ぬことも選択できない人たちがいること。身売りをされるためにこの世に生まれ、命を削りながら1日の食費のみを稼ぐ子供がいる。そんな子供も隣人や友達になけなしのご飯を分けたりするというのは本当に衝撃だった。 仕事が嫌だ、行きたくないというのは本当に贅沢だと思う。どんなに仕事が辛くても、そのおかげで今日を生きることができている。3食食べて、布団で寝ることができている、家族と笑い合って生活できている事に感謝したいと思う。 人が人であることをやめないために人は働く 働くことが生きること
0投稿日: 2024.01.28
powered by ブクログ働くことは希望。 働くことは生きること。 自分から外に出て心で感じること。 著者サイバラさんが、幼少期からのカネの負のループから抜け出す話。 特に子供の頃は今では考えられないような雑な環境。 そして、海外では仕事すらない、仕事をしてもその日の食事分の給料しからもらえていない現実。 自分がいかに恵まれているか。 今日の、明日からの仕事があることの幸せを、今までは全く意識していなかった。 そして、カネを稼ぐことへの執着もなく、むしろ働くことはカネではなくやりがいのみとだけ思っていたりした。 自分の子供にも今の暮らしが当たり前でないことを伝えて行きたいが、なかなか体験を伴わないと難しいかも。 だからこそ色々な経験や出会いを作ってあげたい。
0投稿日: 2023.09.19
powered by ブクログ正直、今なんで仕事してるのか、なんの仕事したいのか分かんない。西原理恵子さんの言葉はとても胸に響く。 「この人に負けたという人に出会ったら悔しがらずに喜ぶ。それが世間を知ること」「お金で自由を買う」「何かをやり始める時の最初の壁は自分の実力を知ること」「お金との接し方は人間関係と同じ」 これらのたくさんの言葉が私の心に突き刺さった。お金は卑しいし必要なもの?お金と向き合い人生と向き合う。 私もちゃんと仕事してお金もらってはたらく。人が人であるために働くんだ。 私は働きたい。
0投稿日: 2023.07.01
powered by ブクログ「働く」ことが生きる「希望」。重い。ここまでの悲しい思いをしてきた事がない私は、決してお金持ちではないけど、恵まれてるのかもしれないなあ。コロナとか物価高とかで、なかなか生活も大変な昨今ではあるけど、働いていきましょう。 解説の勝間和代さんの「無収入生存年数」もヒントになったな。
1投稿日: 2023.06.25
powered by ブクログ貧困の話、ギャンブルの話、アル中の話、アジアの話、お仕事の話、お金にまつわる絶望と希望の話。すべてのお話は切実で心を鷲掴みにされました。確かに働くことって救済なのかもしれないしお金で誰かを守るって事はそれもまた救済なのかもしれない。自分の子供時代を考えると貧乏だと思っていたが、本物の貧困というものと比べると全く貧乏ではなかったんだなぁとも。自分の現在の生活は貧困ではないと思っているが、貧困に転落した場合、どうなっちゃうんだろうと言うもやっとした気持ちを抱えたまま読書を終えることができました。多分貧困やカネと向き合い考え続けることになると思ったので、良い読書体験でした。
1投稿日: 2023.05.14
powered by ブクログ西原さんの実体験なので、説得力がすごい! お金がないことも、ありすぎることも、足下には地獄の淵が… その時その時、どう生きて何をつかんだか。西原さんのがっしりした生き方の核を見せていただきました。
0投稿日: 2022.12.28
powered by ブクログ生活環境を通して培われた、著者のお金を起点として、人生観を綴った本。 何の心配もなく育った子供たちには、ピンとこないだろうが、読ませてみたいような身につまされる話でした。
1投稿日: 2022.11.02
powered by ブクログP89 「才能」って人から教えられるもんだって。 野良猫ならぬ野良ペンギン。 高知県おそるべし・・・。 西原さんって作家さんが良く分かる一冊。
0投稿日: 2022.10.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずっと読もうと思っていた本。 夏休みにちびちゃんに読ませたいとまず、読んでみた。 いろんな考えの人がいるだろうけれど、おカネってこういうこと。 私が常々考えてきたおカネについてが、西原さんの体験と共にリアルに語られてる。 決着がつかない「仕事」との距離感についても。 西原さんてなんかズルいんだよね。下品なところも破天荒なところも、赤裸々すぎるところも、ちょっと引いちゃう出来事もあるのに、何度も自分の中の痛かったり、温かかったりする思い出にふっと重なる。それが喉の奥を熱くする。ズルいなー。 「ロビンソン・クルーソー!甘い。甘すぎる…。 『漂流』っていうなら、うちのほうがよっぽど『漂流』してんだよ、ふざけんなって思ったね。目の前の現実のほうがよっぽど大嵐が吹き荒れてるんだもん。」 「どこかに、自分にしっくりくる世界がきっとある。 もし、ないとしたら、自分でつくっちゃえばいい。 働くっていうのは、つまり、そういうことでもあるんじゃないかな。 仕事っていうのは、そうやって壁にぶつかりながらも、出会った人たちの力を借りて、自分の居場所をつくっていくことでもあると思う。」 「お金との接し方は、人との接し方に反映する。 お金って、つまり『人間関係』のことでもあるんだよ。 お金をいつも自分では出さないでいると、友達も対等じゃいられなくなっちゃう。」 「自分の中の『ダメなところ』を、そんなに恥じることはないんだよ。肝心なのは、ダメになったら、そこからどう切り返すかなんだから。どうやったら、そこで『自分なりの次の一手』を打てるかなんだからさ。」 「自分が稼いだこの『カネ』は、誰かに喜んでもらえたことの報酬なんだ。 そう実感することができたら、それはきっと一生の仕事にだって、できると思う。」 「いざというとき、大切な誰かを安全な場所にいさせてあげたい。 そう思うなら、働きなさい。働いて、お金を稼ぎなさい。そうして強くなりなさい。 それが、大人になるっていうことなんだと思う。
4投稿日: 2022.07.18
powered by ブクログお金は大事。 綺麗事でなく、自身の生活に直結した形でそれを訴えかけていると思う。 人は自分の常識で物事を考えてしまうし、本を読んで知らない世界を知ることはすごく重要。 お金にだらしない人にはならないよう気をつけよう。。。
0投稿日: 2022.06.10
powered by ブクログ筆者の方の幼少期からのお金にまつわる経験談や教訓。経験がいろいろ壮絶。仕事を得るまでの行動力や合理的な考え方に学ぶことが多い。
1投稿日: 2022.05.24
powered by ブクログ毎日かあさんを楽しくずーっと読ませてもらってますが、その作者の生い立ちや環境は想像なかった。自分で考えて行動して生き抜いてきたのだと思った。そうだね、引き続き働こう。。と思った。
0投稿日: 2022.05.22
powered by ブクログ筆者の生い立ちがお金を絡ませて生々しく語られています。自分が育ってきた環境とはずいぶん違い、え?!そんな人生を歩んできたの??と驚きながら読みました。 でもこういった環境で育ったからこその視点でお金をめぐることへの考え方ができるのだな、と思います。自分とは全く違う視点でのお金のとらえ方、かかわり方をされてきた筆者ですが、なるほど、と深く考えさせられ、もっと真面目にお金と向き合って生きなくちゃ!と思いました。 2016/01/17 b
0投稿日: 2022.05.07
powered by ブクログ著者の人生に衝撃・・・。それと同時に、お金と働くことの大切さをしみじみ感じました。単行本だとふりがな付きなので、小学生高学年なら読めそう。子供にも読んでほしい!自分軸手帳のお金のワークにしっかり取り組まねばと思うかも。(2021/11/15チョコベリー)
1投稿日: 2021.11.15
powered by ブクログ西原氏の体験を基に、お金に絡む話が赤裸々に語られている。日本人はとかく金にまつわる話は下品だということにして語ることをしない。もっと友人知人はともかく、少なく都の家族とはお金について率直に話をするべきだと思う。5章の話、胸が痛む。中高生に読んでもらいたい本だ。自分もそのころに読んでおきたかった。当時は出版されていないけれど。
1投稿日: 2021.10.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
貧乏がどれだけ人の心を病ませてしまうかということがわかる。 筆者のお母さん、男性を選ぶことがうまくいかなかった。再婚した夫。首を吊って亡くなった。筆者の試験日に。なんてこと! 葬式の日に、血だらけの母。お金がない父から暴力を振るったらしい。 「貧しさ」は連鎖する。それと一緒に埋められない「寂しさ」も連鎖していく。ループを立ち切れないまま、親と同じものを、次の世代の子供たちも背負っていく。私が大人になってから出会った人たちの中にも、子供時代に悲しい思いをいっぱいしてきた大人がたくさんいる。くぐり抜けてきたんだよね、そういうところを。くぐり抜けてちゃんと大人になったけど、それでも子供の頃の事は忘れてないし、忘れられない。 貧乏は病気だ。それも、どうあがいても治らない、心の病だ。それは、例えばあの窓ガラスが割れたまま、ほったらかされていた家みたいなもの。あれも何か1つの原因でそうなったわけじゃない。何年も何年もかけて、あーなって、いつからそうなったのかももはやわからない。 「そのまま行ったら破滅するに決まっている道を、人は突き進んでしまうことがある」 「こんなはずじゃなかった」という道を突き進んで、消えていった。 お金がないことに追い詰められると、人は人でなくなっていく。 人が落とし罠に落ちるきっかけは、多分1つではない。たったいっこの小さな事件で一家離散するようなあんな悲しいことが起きるわけがない。 才能なんて、天賦のものではなくて、ほとんど後からもらったのだと思う。他人が君のことを教えてくれる。 マイナスを味方につけなさい。今いるところがどうしても嫌だったら、ここからいつか絶対に抜け出すんだって心に決めるの。そうして抜け出すことができたなら、あの辛い場所にだけど絶対にならないって、そう決めなさい。そうしたら、どんな大変な時だって、きっと乗り越えることができるよ。だって、私もそうだったから。 人は反省しない生き物。 だからこそ、反省を心にとめなくてはと思う。 銀玉親方だけじゃない。私が博打を教わった大人たちは、みんな、そうだった。ものすごい負けた時でも、それをどうお笑いにもっていくか。そっちの勝負。こんなときの身を切るような捨て身のギャグは、私が漫画を描く上でもものすごく勉強になった。 なぜ博打にいってしまったのか。仕事のためとはいえ、壮絶な道を選んでしまうことに疑問を感じる。でもそうせざるをえないような状況に陥る人間の愚かさもわかる。 ただ、私は漫画家だからね。そんな現実もそのまま書いてあって、お客さんを喜んではくれないだろう。だから貧しい境遇の中でも、へこたれないで生きていく子供の姿を描いた。子供の頃、貧しさの中で辛い思いをする友達の姿をいっぱい見てきた私が本当はこうあって欲しかったと思う願い事として。 そうやって叱られて、社会勉強できて、しかもお金がもらえるってことなのよアルバイトっていうのは。働くことの入門編だよね。 日本では年間で30,000人もの人が自殺をしていると言う。この数字は先進国の中でも異様な数数なんだって。交通事故死者数が年間で5000人と言うから、その6倍もの人が自殺を選んでいる。それを思うと習性の音が聞こえないけど日本にも形の違う戦場があるのかもしれないって思う。 人の気持ちと人の金だけはあてにするな!合コンで男男子に怒られて当たり前と言う延長に左うちわな将来を思い描いているんだとしたら、いざ旦那が失業、いざ離婚てなったときにあなたはどうやって生きていくんだろう。 ここで何か商売を始めようよ。動き出すとそうやって考えをどんどん展開させることができる。自分から動いて何かをした人間は、そこから何かを始めることができる。なぜその子にそんなことができたんだと思う?それはきっと自分が生まれた環境がどんなに低く酷かろうとそれを受け入れてしまうことをしなかったから。希望をあきらめてしまうことをしなかったから。 アルコール依存症っていうのは恐ろしい病気なんだよ。家族の愛情や支えてどうにかしようっていうのが間違いなの。病気だから専門の病院にかかることが必要だった。 いざと言う時、大切な誰かを安心な場所に居させてあげたい。そう思うなら働きなさい。働いて、お金を稼ぎなさい。そうして強くなりなさい。それが大人になるって言うことなんだと思う。 貧しくて、悲しい出来事をたくさん見てきた子供時代のあの場所から、私もとうとうそう思える場所までたどり着いた。 家族の笑顔がある場所。幸せで安心な我が家に。 筆者の経験はなかなかないことだし、それを文章にして、子供にもわかりやすく発信されることは多くないと思う。貧困が病気のようなものであり、何か対策が必要だと思った。子供は親を選べない。 お金の大切さを理解するためにも、子供にも読ませたいと思った。
1投稿日: 2021.10.07
powered by ブクログ私はあまり個人の見解みたいな本は好きでないが、この本は面白かった。日本ではお金のはなしをすると、卑しい奴みたいなイメージがある。しかしながら、お金がないと何もできないということもまた、事実である。そのような事実を実体験を踏まえて書いてあります。
2投稿日: 2021.05.28
powered by ブクログなんかよかった。若い人達にむけて母目線で貧困とはどういうことか教えてくれる。 あんまり西原さんの作風が好きじゃなかったけどこれ読んだら他のも読んでみたいなと思った。
2投稿日: 2021.05.06
powered by ブクログお金がないことに追い詰められると、本来の自分ではいられなくなり、人格まで変わってしまう。 だから、自分が生活する上で最低限必要な金額は、把握しておく必要がある。 そして、それを上回る余裕があれば安定した状態が得られる。 筆者が自身の経験を通して、主張していたこと ・プライドは一銭にもならないこと ・"やりたいことはお金にならなくてもいい"ではなく、"それでどう稼ぐか"を本気で考え、実行することで夢は現実に近づくこと 自分から実際に動き、心で感じることを大切にすべき!
0投稿日: 2021.02.08
powered by ブクログ著者の経験則に基づいたカネに対する考え方が記されたエッセイ本。 普段、この類の作品は読まないのだがタイトルに惹かれ、語り部に惹かれ一気読み。 お金の重みは働いてみればわかる。 ザ・その通り。
56投稿日: 2021.01.11
powered by ブクログ良くも悪くも衝撃が走った。作品というより、本での活字を通して生き様と経験を伝承、発信、打ち明けたいという気概が伝わってきた。 貧困に対しての基礎知識となっている20歳までの経験と、その後のお金を手に入れてからのギャンブルにハマるという急転換があまり結びつきはしないが、スタンスがはっきりしていて潔い。 自分の価値観、同じ1万円というお金に対しての価値が変わる瞬間が大人なるにつれて来る予感がしている。もう来ているかもしれない。 その分岐点で、ある種有限のお金の流れと価値観をつかみ、乗りこなすことが出来るかが大切。 人とご飯に行って奢られるのが当然という人はどうかと思う、お金を出さなくて知らんぷりという言葉にはドキッとした。『損』したくない、卑しさが自分の中にある限り、お金を持っても本当の意味で豊かというか、セレブというか、やりたいお金の使い方が出来ないんじゃないかと危惧した。 安物買いの銭失いを繰り返し、自己投資や成長・家族や大切な人のためにお金を使えず下手くそな使い方をしてしまうのではないか。 周囲からケチだなとか、卑しさがあるところにお金やいい話が集まるとは、客観的には思えない。 自分のお金に対してのスタンスや管理方法を見直すきっかけにしたい。アジアの貧しいスラムまで飛躍しては、自己投影できないけど、自分の今の暮らしが本当にこれでいいのか改めて考えるきっかけになった。 あと、買いっぱなしで全然動かしてない株券のことも思い出したし。 若林の人見知り学部卒、又吉の夜を乗り越えると並ぶ積読本のひとつになりそう。
2投稿日: 2020.12.20
powered by ブクログ単行本が出たのが理論社からだから、ヤングアダルトに向けて書かれたんだろう。読んでいてもそんな感じがする。 無頼ではちゃめちゃな生き方をしているようにも見える著者だけど、生まれ育った境遇とか、自分で道を切り拓いた若い頃の経験とか、わが子への思いやだんなとの関係とか、濃い経験から導かれるカッコつけてない無頼な生きる知恵が学べる感じ。「『カネ』の話」なんてタイトルだけど、内容は金じゃなくて生きることそのもの。
1投稿日: 2020.12.10
powered by ブクログもっと若い時に出会いたかったと思う内容だけど、大人になった今読んでも十分楽しめるしためになる。 働き続けること、自分が生きていくために必要なお金は人に依存せずにちゃんと自分で稼げること、の大切さ。色々な貧困、そこから抜け出せない人々、そこから抜け出そうとする人々の話。興味深かった。 お金の話、もっとちゃんとしよう。
1投稿日: 2020.10.24
powered by ブクログ貧しくても、諦めたらだめ。立ち止まってはだめ。体を動かし、働く。豊かさを手に入れるにはお金が必要。 お金にまつわる、善と悪を知れた本です。
2投稿日: 2020.05.28
powered by ブクログ自分が経験していないことが書いてあり、勉強になった。 作者はとても厳しい環境の中にいたのに負のループを抜け出していてすごいと思った。
1投稿日: 2020.03.24
powered by ブクログ貧乏→貧乏脱出→ギャンブルにハマる といった経歴を持つサイバラならではの お金に関するお話。 私は幸運にも、食うに困るほどお金に困った記憶が無い。その分ハングリー精神は足りないだろうという自覚はあったが、改めて再認識させられた。 そんなサイバラですら、カンボジアの貧困層と比べるとまだまだマシな方だと感じたらしく、世界がいかに不平等なのかと思った。
1投稿日: 2020.02.01
powered by ブクログ私たちが全然違う世界だと思っていることも実は根底でつながっていて、全てに共通する法則(法則、という言葉を使うとなんだかスピリチュアル感があってあまり好きではないのだが)めいたものがあるのかもしれないと考えた。 「名だたる芸術家だって雇われてお金を払われていたから作品を描いた」。ごもっともだ。私たちは今日なんか適当に芸術とお金を切り離して金じゃないだの何だのと言っている。しかし結局その時代も多くの人が評価するものが良いものなのであって、良いものだから多くの人が評価しているわけではなかったのかもしれない。わかってるフリ選手権。大ウケ。 金に苦しみ、金を稼ぎ、失い、また稼ぐ筆者。親の見栄のために私立の中高一貫へ行き、そんな親が亡くなったときに葬儀に来た人々は乞食のような人たちばかり。類は友を呼んでいた。自由を手に入れるため、最下位なりの戦い方で筆者はカネを稼いでいく。そして見えてくる、人々が見ないようにしてきた差。 親に比較的自由にさせてもらっている自分よりはるかにカネで地獄を見ている。それでも正直自分が大貧乏になるところが想像つかないのは、自分は絶対大丈夫という慢心だろうか。
1投稿日: 2020.01.02
powered by ブクログ「自分で稼ぐ!」 耳が痛い話。 お金は下品だとか、変なプライドだとか、くそくらえだ!という内容(意訳)。 子ども?若者?向けだからか、少し綺麗事な文もあるんだけど、そんなの感じさせない程の、リアル。 若い内にこの本を読める人は幸いである。 第3章の博打やFXの部分は、少し熱量が薄いように私は感じた。 色々気になるところはあるけれど、いやーリアル。耳が痛い。自分で稼いでみろや!
1投稿日: 2019.10.01
powered by ブクログ漢字にルビが振られているので、小学生でも読めます・・いや刺激は強いが小学生から読むべきかもしれません。実は、本の体裁は全然違えど(自伝小説とエッセイ)、大平光代「だから、あなたも生き抜いて」を読んだ時と同じくらいのインパクトを受けました、そして感動しました。 本書で指摘する、お金がない=精神的余裕がなくなる=ストレスがたまる=持っていきどころのない鬱憤を家庭で爆発させる=家族がその負の連鎖から抜け出せない・・という流れは、もしかしたら最近騒がせている我が子の虐待問題の原因にもつながっているのかもしれません。 また、年間3万人の自殺を防ぐことは、今できる最も効果のある少子化の歯止めだという点にも気づかせてもらいました。 そして、私が小学生が読むべきだと思ったのは、世界にはその日の食べ物を確保するだけで身を粉にして働かざるを得ない子供たちが大勢いることを知った上で、自分の現状を嘆いても遅くはないということからです。 もちろん、悩みの大小だけで、その人の苦しみの大きさを断定できませんが、それでも日本人は恵まれていると知っておくことは意味があることです。 一見マンガ付きで軽めにみえますが、決して侮れない本です。
4投稿日: 2019.09.10
powered by ブクログ全然期待せずにブックオフの100円コーナーで購入したんだけれど この本が100円なんて。 すごい宝を発見したと思っています。 それだけ読む価値ありということ。 金の話と銘打ってあるけれど、金の話というよりは金に対する心構えを書いた話。 金自体がどうこうというよりも よくも悪くも金は持ち主や使い主によって価値も意味も変わる。 西原さんの絵は結構印象的で刺激的で私は避けてたところがあった。 けれど、この作品で彼女の価値観や考え方が私の思うところと合いすぎて 再読、また別の作品も読みたくてたまらない。 それだけ西原さん自身が、一生懸命生きている魅力的な女性ということだろう。 まわりにも今すぐ勧めたい。 お金に関する難しい言葉で書かれたウンチク本の前にこれをよむべし。
0投稿日: 2019.06.19
powered by ブクログ◯どんな本? エッセイ。お金に苦労した著者が、そこからどう抜け出したかが書かれている。 ◯学んだこと 「最下位」の人間には、「最下位」の戦い方ってもんがある。 プライドでメシは食えない。 こういう泥臭く戦う姿勢が必要を感じた。
1投稿日: 2019.06.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
話し言葉で、読みやすい文章とはうらはらに、西原さんの体験からくる言葉の重みが凄い。 【心に残った箇所】 ・子どものころって、誰でも、心がうんとやわらかいからね。でも、そのぶん、心の風邪をひきやすいんだと思う。 ・「どうしたら夢が叶うか?」って考えると、ぜんぶを諦めてしまいそうになるけど、そうじゃなくって「どうしたらそれで稼げるか?」って考えてみてごらん。そうすると、必ず、次の一手が見えてくるものなんだよ。 ・(著者が美大の学生だったころの話。)絵の具がチューブ一本千円。キャンバスが一万円。 ・よく「自分に向いている仕事がない」って言う人がいるけど、食わず嫌いしてるってことも、あるんじゃないかな。やってみなきゃわからない、そんなことって、この世の中には、いっぱい、あるからね。 ・(ギャンブルの話。)じゃあ、負けて当たり前のものを、なぜ、やるのか?それは、ギャンブルが本来は「そういうものだとわかっているけれど、だまされることを楽しむ」という、大人の粋な遊びだからだと思う。それなのに欲をかいて、本気で儲けようなんて思ったらダメ! ・働けることのしあわせ、働く場所があることのありがたさについて、考えたことがありますか? ・バングラデシュの「グラミン銀行」。少額無担保融資事業。融資している実に97%が女性。
0投稿日: 2019.05.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
もっと実務的なお金のイロハ本(経済との関わりとか株とか…)かと思ったら精神論、心得的な本だった。 でも、これは実用本で間違いない。 タメになる。 お金って、本当に大切。 実際問題、本当にそうなんだもの。 「にくむこと」が嫌な西原さんだからか、苦境にあってもほとんど他人への恨み節は出てこない。 何らかのプレッシャーをかけるにしてもそれは自分へ向かっている。 けしてお金の使い方を真似ることはできないけれど、イタイ目も色々と見ないと人間ってたくましくもなかなかなれない。 勿論無意味に、無闇にイタイ目にあえば成長できるっていうわけではないけれど。 色んなことを乗り越えて、見てきた西原さんが現在思うこと、言えること。 お金は生きるために必要、だから、働かなくてはいけない。 「働くことが希望になる-。」 「働くことが、生きることなんだよ。」 最後に西原さんにそう呼びかけられて思わずほろっとした。
0投稿日: 2019.04.18
powered by ブクログ「ちくろ幼稚園」「まあじゃんほうろうき」…懐かしいなぁ。絵はとてつもなく下手に感じたけど、不思議な魅力と活力に満ちていました。そんな西原女史のカネに纏わる考えが知れる本です。彼女の人生って波瀾万丈なんですが、一つの真実に辿り着いたのだと思います。
0投稿日: 2019.04.03
powered by ブクログ最初の方は、ほとんど生い立ちに纏わるエッセイだったんでかなり流し読み。後半、特に最後2章は結構読み応えありで、最終章とか、確かに人に勧めたい内容かも、って思いながら読んでました。読み違えているだけかもしらないけど、”逃げてもいい”っていうのと、”苦労するだけ見返り”っていうのと、果たして相容れるのかな?というモヤモヤは残りました。
0投稿日: 2019.01.08
powered by ブクログ西原理恵子の壮絶な幼少・学生時代の話しから金が無いことの悲惨さがわかる。 イラストレーターとして上京してからも華やかな芸術よりも実利を優先。 数多の出版社に自ら売り込んだ話が印象的。「プライドで飯は食えません」 ギャンブル依存症やアジアの国々の子供たちの貧困にも触れられている。 いつか子供に読ませたい本。
0投稿日: 2018.11.23
powered by ブクログ貧乏がいいとか 生き方とか そういう事ではなく 貧困は連鎖して なかなか抜け出せないこと 自分ではなかなか抜け出せないからこそ 貧困に陥らないようにする そこを西原先生は力説しています 本当に 心からそう思いました
2投稿日: 2018.10.15
powered by ブクログ「カネ」と貧困、労働について、作者の悲惨な経験から導かれた考えがリアルに説かれていて、強烈なインパクトを受けました。 序盤は本当に数十年前の日本でこんなところがあったのか?と思うような貧困が描かれ、この先どうなるのかと思いましたが、作者の前向きな姿勢とカネを稼ぐ喜びが貧困からの脱却につながりました。 「最下位ならではの戦い方がある」のは、よく分かりましたが、やはり貧困は大きなハンデであり、多くの人がそのスパイラルから抜け出せず、子どもが親と同じ家庭環境になってしまう現実がよく分かりました。
0投稿日: 2018.10.10
powered by ブクログ読んでいる時や読み終わった時ではなく、その後の生活の中で、ふと書かれていた内容が頭の中をよぎって感情が湧くような本だった。
2投稿日: 2018.09.14
powered by ブクログ世の中カネだよカネ!という投げやり的な明るい話を想像していたため、しゃべり口調の文体による暗い話に時折めげそうになりました。 まわりが貧乏ならば自分が貧乏だということに気づかない。でも、貧乏は病気。そんななかで過ごした幼少時代。西原さんの漫画に出てくる母ちゃんたちのパンチパーマの理由をようやく知る。アル中の父親を持ちながらアル中をパートナーに選んでしまう事実。今は高須クリニックの院長と仲良くお過ごしのようですが、西原さんにとっていちばん幸せを感じられる状況ってどんななんだろう。 私がかつて暮らしていたマンションの大家さんがものすごく良い人で、管理人さんにそう言ったら、「ま、お金のある人は心に余裕があるからね」とわりと冷ややかに返ってきたことを思い出します。
0投稿日: 2018.08.10
powered by ブクログKindle版をセールで購入。 西原理恵子の半生を振り返っての価値観を語る本。 私の親と同じ高知出身ということで親近感を覚えていたこともあり、半生を振り返るだけの内容が割と興味深かった。ただ、カネそのものの話はそれほど大きくはない印象。
1投稿日: 2018.02.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いい本です。子ども達みんなに読んでほしい。「カネ」にまつわる筆者の体験談が語られる中で、大事なことを教えてくれます。 「カネ」が無いってどういうこと?自分で「カネ」を稼ぐことの意味。働くことが「希望」になるっていうこと。
0投稿日: 2018.02.12強烈な個性の源流
貧困という実に重いテーマを、不思議とすっきり読ませてくれる。 豪快かつタフな性格で知られる西原氏の源流・原点がわかる、とても読みやすい良書。
1投稿日: 2018.02.06
powered by ブクログ「貧すれば鈍する」と言うが、貯蓄も無く、金を継続的に稼ぐこともできない状況に陥ってなお、誇り高く生きることは、今の日本では実質的に不可能だ。これは他人事ではなく、老後破産は誰にでも起こりうる。そういう危機感を持つための本。 「「どうしたら夢がかなうか?」って考えると、ぜんぶを諦めてしまいそうになるけど、そうじゃなくって「どうしたらそれで稼げるか?」って考えてみてごらん。」その為に「ようは、「もっとたくさん稼ぎたいなら、人とちがうことをやらなくちゃお金にならない」っていうこと」。
0投稿日: 2017.12.31
powered by ブクログタイトルから想像するのとは違う方向で衝撃的な内容だった。若いころに読んでたら、仕事に対する考え方も違っていたかも。
0投稿日: 2017.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
西原先生の本が読んでみたくて、この本が原作のドラマが好きだったので読んだ本。著者の著作の中で初めて読んだ。貧困の辛さやギャンブルの恐ろしさなど学校では教えづらいような話がわかりやすかった。西原先生の仕事に対する考え方が読んでいて参考になった。「しくじり先生」が好きな人は好きな本だと思う。10代の人達に読んで欲しい本だと思った。この本を読んで西原先生の他の著作も読んでみたいと思った。
0投稿日: 2017.10.20
powered by ブクログ悪知恵シリーズでサイバラさんが好きになり、本書も購入。壮絶な過去から繰り出されるサイバラ説法は説得力の塊だ! 読者ターゲットは思春期真っ只中の迷える少年少女だろうが、著者と同年代の自分が読んでも心に響いた。
0投稿日: 2017.08.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【文章】 とても読み易い 【気付き】 ★★★・・ 【ハマり】 ★★★★★ 【共感度】 ★★★★・ 貧困は暴力を産みやすい。 貧しさと一緒に寂しさが連鎖する。 高須クリニックの会長と交際している著者が、子供時代にこんな暮らしをしていたというのは意外だった。 自分を客観視(他人と自分でどこがどう違うのかを認識する)できなければ、曖昧で成り行き任せの人生になってしまう。 順位はある特定のフレームにおいて付けられる、自分で独自のフレームを見つければ、そのフレーム内ではトップになれる。 専業主婦になって、人の気持ちとカネを当てにするというのは、自分の人生を人に預けているのと同じこと。 「人が人であることをやめないために、人は働くんだよ。働くことが、生きることなんだよ。」
0投稿日: 2017.08.19
powered by ブクログお金の話で涙するとは思ってもいなかった。 貧困は不治の病。お金を稼げないと、負のループを断ち切れない。 働き続けることは希望になる。ときには、休んだっていい。人が人であることをやめないために、人は働く。働くことは、生きること。 大切な人を安心な場所にいさせたいなら、お金を稼ぎなさい、強くなりなさい…西原さんのメッセージ。
0投稿日: 2017.06.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【読書感想】「この世で一番大事なカネの話」 西原理恵子 「毎日かあさん」の作者、西原理恵子さんが、自身の生い立ちとおカネにまつわるエピソードを語っているエッセイです。 西原さんの漫画は見たことないんですけど、 テレビでお話ししてるのを見たことは何度かあります。 そのときは、この本にも出てるような貧乏暮らしのこととか、元旦那のアル中のこととか笑って語っていました。 「かっこいいけど肝が座りすぎてて怖い!」と思ったのを覚えております。 そばにいたらあまちゃんなところを見透かされそうな、 下らない愚痴なんて一蹴されそうな、 そんな強さが滲み出てます。 最近読んだ「ゼロ」は、「働くこと」について 堀江さんが自身の生い立ちを交えながら語っているものでした。 この本は西原さん流の働く論が語られています。 働くことを極めた人は同じ境地にたどり着くのでしょうか。 「ゼロ」と共通するところがかなりたくさんありました。 それにしても貧乏と酒とギャンブルと薬はおそろしい。 本当におそろしい。 西原さんの実の父親は酒に酔うと暴力をふるう人で、母親と離婚後、ドブにはまって死んだそうです。 義理の父親は娘をとても可愛がる人だったけど、ギャンブル狂いで最終的に西原さんの大学受験の日に自殺。 酒もギャンブルも、その怖さを充分知っているはずなのに、 西原さん本人も社会人になってから麻雀にはまりまくり、かなりの負けを出し、 そして結婚した夫は父親と同じようにアル中。 負の連鎖をたちきるのは、 本当に、本当に、難しいんだね。。 はい上がるのは本当に大変で、なのに崩れるのは一瞬。 「貧乏は病気」と彼女は語っておりますが本当にその通りだと思います。 思うところがたくさんありすぎて、うまくコメントできないのですが、 「働くこと」の彼女なりの考えと、彼女の「生きる覚悟」は、私の背中を押してくれる気がします。 すごい本でした。 中学生や高校生に対して教えるべきものはこういうものなんじゃないかなぁ。 教材にすべきだよ。
0投稿日: 2017.03.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「カネが無い」ということが、どんな環境を生むのか。貧困が貧困を生む負の連鎖というリアルな現実を、生々しい体験談も交えて綴ったエッセイ。自分自身、非常に恵まれた環境で育てて貰えたことに感謝するとともに、貧困の連鎖を少しでも断ち切るサポートが出来ないものか考えてみたい。 ・ご都合主義のハッピーエンドに感動するわけがない ・貧困と暴力は仲良し。貧困は治らない病気。 ・最下位の人間には最下位の戦いかたがある ・自分の実力を現実以上に下駄をはかせてしまう。客観的に自分の実力をさらけだして、認めることが、最下位なりの戦いのスタート。 ・自分の限界点と、自分の得意な点を見極め、勝負する場所を決める ・どうしたら夢がかなうかではなく、どうしたらそれで食えるか?っと考えはじめると、現実世界の着地点が見えてくる。 ・プライドでめしがくえますか? ・才能ってのは自分では気付けないものがたくさんある。人が見つけてくれた自分の良さを信じて、その波にのってみるのも大事。 ・配られた札が全部マイナスだったら、それを嘆いていても前に進まない、その手札でどう戦うかに気持ちを早く切り替える。 ・人は反省しないいきもの。反省しても忘れるいきもの。 ・自分が一番だと思っているうちはまだまだ。この人には負けた!と想える人がいたら、喜んじゃったらよい。世間の広さを知るということ。 ・アルバイトと世界放浪は必須科目 ・嬉しいことばかりに囲まれた人は、うれしいことの中にも嫌な点を探す目が育ってしまう、あらさがし。しんどいことを経験した人は、しんどいことの中に良い点を探す目が育つ。だから、しんどいことも経験した方がよい。 ・毎年3万人もの自殺者がいる。日本にもかたちの違う戦場があるのかもしれない、と考える。 ・自分は何をしたいのか?思い悩むことはとても大切なこと。でもその前に、働くことができる幸せを考えてみよう。 ・働くことが生きること。はたらくことが希望になる。どんなときも、手足を動かして心で感じることをあきらめない。
0投稿日: 2017.02.07
powered by ブクログお金に関して正論や机上の空論ではない、「リアル」なことを書いた本。貧乏は病気であり、更に貧乏を生む。脱却するにはカネを通じて自分の証明をしていくしかない。また、お金との付き合い方は人間関係を示すとこで、合コンの時平気でお金払わない女性について人のカネを平気で貪る乞食だなぁと感じた。お金について割とシビアに考える自分としてはこの本を色んな人に読んで欲しいなと思いました。
0投稿日: 2017.01.14
powered by ブクログ西原理恵子のカネにまつわる話を中心とした自伝的エッセイ。世代を超えて貧しさが再生産されていくということが実体験に根ざして語られているので、それは重い事実なのかもしれない。個人的にはそんなことは無いと思いたいが、貧しさの連鎖を断ち切るためには、家庭も社会も含めて子どもの教育環境が重要だと思う。しかし現実的にはその環境も負の連鎖として受け継がれるのかもしれない。カネが精神の自由を産み出すというのも頷ける。自分が何をしたいのか分からないとかいう若者には本書を是非読んで欲しい。働くことが生きることである。そう言う意味では、働くことを誰もが生きがいとして感じていれば、ベーシックインカム的な社会を実現することは社会を自由に豊かする方法ではないかとも感じる。
0投稿日: 2016.12.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本を読むまでこの方の事は知らなかったが、女性の漫画家ながら、なかなかに壮絶な人生を送られてきた方の自叙伝に「カネ」をテーマに絡めている。 「カネ」が無い、それも破滅的に無いと、人間というのは総じて、およそ人間的な人格が無くなってしまうものだという事がよくわかるエピソード。そのマイナス体験があるからこそ、そこには戻りたくない!という強烈な想いが自分を前に進ませる。だからマイナスな事というのは、後でプラスにも変えられるんだよと。辛い体験は後々ネタになるという「痛いはダイヤモンド」という言葉は誰にでも使える名言。 ベトナムでは人一人の賠償金は約20万、バイクより安い扱い。子供を商品として売るために計画妊娠したりする。貧しい国では子供達は生き方を選ぶ権利さえもないのだ。負のループから抜け出せるために働ける事はどれだけ幸せな事なのか。 日本にいてはその有り難みにはなかなか気付けないと思う。
0投稿日: 2016.10.09
powered by ブクログ自分が母親になる前にこの本と出会えて良かったと思う。 この著者のことをあまり好ましく思っていなかったが、あることがキッカケで読み始めた。 大正解。 食わず嫌い、読まず嫌いはダメだなって思った。 人が持つ価値観や生活習慣は小さい頃につくられる。「環境」や「教育」がその発端となり「経験」を通して自分のものになっていく。
0投稿日: 2016.01.06
powered by ブクログお金にまつわるいろんな側面を書いた書。 お金を稼ぐとはどういうことなのか、お金がないとはどういうこと、お金を失うと見えてくるもの、自分探しの迷路はお金を稼ぐことで見えてくる? などお金に関するいろんな視点が学べます。 一度読んでおきたい本。
0投稿日: 2016.01.02この世でいちばん大事な「カネ」の話
子供に大きくなったら読ませようと思います。お金の大切さと働き方、いつか一緒に話ができるように。
1投稿日: 2015.12.31
powered by ブクログ世の中にはたくさん人がいるのだから、もちろんその数だけ考え方があるわけだけど こういう考え方もあるのだな、と参考にはなると思う。 正に波乱万丈な人生の作者のだから、簡単に共感はできないわけだけれども。。 「強いな」というのが一番の印象。
0投稿日: 2015.10.20
powered by ブクログ自由を手にするために自分で前に進んで行こう。 西原さんの壮絶な人生と比較すると自分はなんて小さなことで悩み止まっているのかと、恥ずかしくなる。 とにかく前向きに力強く笑いながら生きようと思う。
0投稿日: 2015.09.19
powered by ブクログ評価の難しい本。 サイバラさんの金銭感覚は至極もっとも。当たり前のことをキチンと伝えている。 サイバラさんの自伝的な部分は、男と女の違いもあるのかもしれないが、感情移入はできない。自分も、決して裕福な家庭ではなかったが、家庭環境はかなり違うかな。もっとも、普通の人生歩んでいたのではお話にはならないもんね。 いざとなると、女の方が強いし、しっかりしていると思うが、よくもこれだけ、身近にダメ男がいましたね。 学生時代結構やざくれているやつもそばにいたが、大半が良き家庭の男になっている。良きにつけ悪しきにつけ、結局は普通の人という事だったんたな。 冒頭の野良ペンギンの挿話が良かったな。
1投稿日: 2015.07.05
powered by ブクログ語られているのは「『カネ』の話」ではない。本書のテーマは寧ろ、1頁目で語られる《生まれた環境を乗り越えることって、本当にできるんだろうか》。この問いかけがどのページにもこだましてる。語られていることは一々重いけれど、語り口は爽やか。自伝として読んだ場合の評価は、軽く★5つ。
0投稿日: 2015.05.18
powered by ブクログぬるま湯のような環境で育ち、のらくらしていた時期もあった私には、本書を読んでずっと、ほらあんたもっとちゃんとしろ!自立しろ!金を稼ぐ事をまじめに考えろ!と、終始、立派な著者に怒られているような感じがして、それがいちじるしく正論であり、自分が情けなくいたたまれない気分になった。本書を読んで、勇気づけられたとか見習おうというよりは、じぶんもしっかりしないとなあと反省されられつつ、自信をいくばくか喪失した。 また、金の大切さを説きながらギャンブルやFXに嵌まるという著者の二面性に私は純粋に理解できないものの恐怖を感じた。凄いなあじゃなくて、純粋に怖い、かかわりたくないと生理的に思った。
0投稿日: 2015.05.02
powered by ブクログ著者は言わずと知れた売れっ子漫画家。自分で金を稼ぐことが自由を得ることであると言う。全くその通りだと思うし、その論理は実に明確で小気味よい。私も就職するまでは貧乏で毎日空きっ腹を抱えていたものだ。それが働き出したら毎月10数万円が貰える様になったのだから、本当にうれしかった。本も単行本を買えるし、服も名の知れたメーカー品を買える。買い放題である。私は今も金融界で働く一員であるが、お金というのは本当に恐ろしい。年収1千万円でもカードローン返済で必死な人もいるし、著者も麻雀で5千万円。FXで1千万円すったというのだから。若いうちからの金銭教育の必要性を感じる。
0投稿日: 2015.01.16
powered by ブクログp66 何かをやり始めたとき、誰もが最初にぶち当たる壁は、自分の実力を知らなきゃいけないってことだと思う。 p70たとえ最下位だろうと、どこがどう最下位なのか、自分のことをちゃんとよくわかれば、勝つ眼は必ず見えてくる。 自分にとっての「才能」の定義 p88「才能」って、人から教えられるもんだって。 p91 マイナスを味方につけなさい (右からだけど、そのように働きかけること、其の方法を求めること、具体的には其の世界に足を運ぶしかない) p113 ギャンブルって言うのはどうやって勝つかじゃない。負けたときにどう切り返すかだ。 p128-36 お金や本は、諸刃の剣に形を変えることも有る
0投稿日: 2015.01.15
powered by ブクログ昔の作品と違って迫力が無い気がする。 貧乏の怖さ、理不尽さはたしかに仰るとおりなのだけれど、その怖さがすりガラスの向こうにある感じ。 幸せな生活をしていると生々しさが出ないのかなぁ
0投稿日: 2014.12.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
kindleで購入。 人は生まれたときの環境を乗り越えることができるのか。 西原先生の経験をもとに書かれた、この本の中に幾度と出てくるこの文章。私もずっとそれが知りたかった。 私自身、あまり経済的に恵まれた生い立ちではなかった。この本の幼少期~少女期(高知時代)の話は当時の自分を見るようで息がつまりそうになった。でも、そこに書かれていることは真実だと経験からわかった。 その後、西原さんが自分で稼ぎ出すお金を使って学んだことが描かれているところまで読むと、呼吸が楽になった。そのあとは、ところどころ胸が痛くなるようなエピソードはあったが、最後まで気持ちよく読むことができた。 自分でお金を稼げず、ただそこに居ることしかできない、まだ誰かに養われている状態と、少なくても自分でお金を稼げるようになる、貧乏でも自活できる状態。 この状態は家庭内が同じような経済状態だったとしても精神衛生状態はかなり違うと思う。 それが、読んでいるときの息苦しさと、気持ちよさにつながっているんだろうと思う。 私自身は生まれたときの経済環境をなんとか乗り越えることができたが、それは西原先生のように一人でではなかった。乗り越えるために心身ボロボロにまで働いたが、それでも一人ではどうしても乗り越えられなかった。色々あって今は運良く、経済的に恵まれた環境に居る。しかし期間限定で先日から専業主婦になった。つまり養ってもらっている。しかし羨ましいといわれると、いつも心は曇っていたが、何といえば良いのかわからなかった。 その答えがこの本の中にあってホッとした。 常に家族、特に娘の今や将来のこと、もしもの時のこと。そしてそれにかかるお金のことを考えている自分を肯定してもらえたようで嬉しかった。 過去のお金のない不幸を乗り越えられて、今は確かに幸せだが、養われている状態はあまりにも不安で、自信がなくなる。 もしも夫が病気になって収入が途絶えたら、子供はどうやって育てればいいの。夫の治療費がかさんだらどうしたらいいの。夫が死んでしまったら・・・などとお金を稼げないことで生まれる不安に苛まれるようになってしまう。保険金はあぶく銭、保険金殺人する人が繰り返すのが良い証拠だと思う。 不安を解消するには動くこと。つまり働くこと。 本当にそう思う。 そして、この本によく出てくるこの一文が胸を打った。 「最下位の人間には、最下位なりの戦い方がある。」 私も万年最下位で、何の長所もなかった。 でも、これからだってずっと自分なりの戦い方で生きて行かないといけないんだ。 元気と勇気の出る本だった。 我ながら酷い文章だが、リハビリとしてはOK.かな。
0投稿日: 2014.12.07
powered by ブクログ書き方がちょっとえげつないというか露骨な気もするけど、人間が生きる基本で「お金」が大切なのは正しい。お金がないから優しさがなくなる、やりたいことをやるためにはどうすればよいかを考える等の考察は慧眼。
0投稿日: 2014.10.25
powered by ブクログ「カネ」の話を中心に、平易な表現で世界の本質を突きまくる。そんな印象でした。200頁ほどの分量ですが、多くの気づきを貰えると思います。這い上がり。戦い方の模索。自分の売り込み。巨額の負け博打。行動している人の言葉からは、学べることが山ほどあります。ぜひ手にとり、読んでみて下さい。
0投稿日: 2014.10.22
powered by ブクログ経験に基づいた生の言葉がいくつもささった。 なんて力強く生きているんだろうか。 なんて思いやりのある人なんだろうか。 さいばらさん。尊敬します。
2投稿日: 2014.10.15
powered by ブクログ作者の幼少期から高校生までの自伝部分では、貧乏がいかに人から居場所や希望を奪うか、ということが書かれていた。そしてギャンブルの恐ろしさも。 幼少時代の港町の朴訥とした雰囲気は、幼かったせいなのか、本当にそういう町だったのかわからないが、貧しいけれど幸せというのもあるのか?という気にもなる。 大学生になってからの話は、お金をいかに稼ぐか、という話。底辺は底辺の戦い方がある、と書かれていたが、いわゆるポジショニングをどうするかということ。大学生でここまで自分の強み弱みをわかってさらに行動して実績を残せてるのがすごい。 ギャンブルの話は、取材(というかネタ作り)がきっかけとはいえ嵌っていく恐ろしさが伝わってきた。ギャンブルはアルコールや麻薬と同じ、依存症。高揚感みたいなのがすごいのだというのは驚き。 家族と発展途上国の話は、ちょっと毒が抜けたような感じ。修羅場を潜り抜けてき末の境地というか。 自分でお金を稼いで、自由になる。 どんなことでも稼ぐの大事。
0投稿日: 2014.10.01
powered by ブクログ2014/9/27読了。話題になっていた時は主婦漫画の中の人が作者ということ、あまりにストレートなタイトルが生々しく評判は知りつつ敬遠していたのだが、今回機会があって手にとった。 軽い語りかけるような文体でさくさくと読める文章だが、内容はのっけから重苦しく心に刺さる。お金がないことが心のゆとりを奪い、人間をおかしくしていく様が作者の子供としての視点から描かれている。ここまで極端で無いにしろ、格差や貧困は周りにある。だが作者がそこから抜け出す原動力となったほどの破滅的な負のエネルギーを体感したことはなかった。残高が1000円ほどになった時も私はここまで追い込まれて何かをひっくり返してやるようなエネルギーは出なかった。作者の深淵を覗き込みたがるような性質は作者だけのものだが、お金に関する考え方の一案として、ゆとりのない金銭状況を見直すカンフル剤としてこの本は誰が読んでも考えさせられる良い本だと思う。もう一度読もう。
0投稿日: 2014.09.27
powered by ブクログやりたいこと、自分に合っているもの、そんなものを探す前に、今すぐできることを必至でやってくべき。そんな力強いメッセージ。 僕の置かれた環境は筆者と大きな違いがあるけれど、現状に不満があるのは同じ。足掻こう。必死で現状から抜けだそう。そう思った。
0投稿日: 2014.09.11
powered by ブクログオバサンという者であれば現実的な、形而上に逃げない、頑として表面的な対応に終始する、例えばギャンブルや幼少期の生活、絵描きとしての自覚、プライドの不要性などの話はとても説得力があり、金を稼ぐということが如何に人間にとって根本であるかは腑に落ちるのです。 がしかし、貧しい国の子ども達の話になったら、オバサンならば養子にするとか一人の子をいかに救うか?という問いに持って行くべきところで「何とか銀行」を持ち出してしまうのについては別人のようにとってもオジサン臭いと思ったのでそこには違和感を感じた。
0投稿日: 2014.08.29
powered by ブクログ僕の人生に比べて、かなり壮絶な人生です。 悩みがあって自己啓発本読むなら、この1冊でほぼカバーできるんじゃないでしょうか。 著者はフリーランスのイラストレーター(漫画家)なので、フリーランスになろうと考えている方にも、ノウハウが書かれているのでおすすめです。 本で得られるのは想像ぐらいです。自分が経験したことに勝るものはありません。 ただ、この本を読んでいて、やっぱそうだよね、自分の考え方間違ってないよね、と再確認できた内容でした。 ですので、本で得られるものがあるとすれば想像力と、あとガイドラインでしょうか。 このガイドラインが、折れそうな心を支えてくれるということもよくあります。 読んだ後、生きるってこういうことなんだな〜とつくづく思いました。
0投稿日: 2014.08.12恨ミシュランの
恨ミシュランで強烈な印象を受けてから注目している作者。 本作では「ぼくたちも、負のループを抜け出すことができたんじゃない?」のセリフで再び強烈な印象をいただきました。
0投稿日: 2014.07.27
powered by ブクログ私と同じくギャンブル(FX)で大負けの経験がある筆者。お金の重要性を私は子どもに伝える必要があるなと思って購入。私の教訓は「運に依存する金儲けに走るべきでない」「ギャンブルにおいて自分が何でもコントロールできると過信すべきでない」「もっと自分を活かせるビジネスがあることを信じるべき」。それを彼女は「ギャンブルは負け方を学ぶもの」と表現している。
0投稿日: 2014.07.13
powered by ブクログマンガ家・西原理恵子が「カネ」と自らの人生について、赤裸々に語った本。 「カネ」で家族が崩壊するという壮絶な経験をしたのち、高知から上京。貧乏生活を続けながら美大の予備校に通うも、成績は最下位…。そんな状況で「絵でお金を稼ぐ」という信念を持ち続けるのは容易ではなかったはずですが、彼女は自分のやり方で道を切り拓き、徐々に「絵を描くこと」でお金をもらえるようになっていきます。やがてマンガ家になった西原さんは、またしても「カネ」に翻弄されてしまうのですが…。 才能がある人と自分を比べて落ち込む暇があったら、自分が戦える場所を探し、そこで勝負する…そんな生き方を選択できたのも、お金を得ることの厳しさを幼い頃から身に染みてわかっていたからこそ。逆境から這い上がり成功した西原さんの生き方には敬服。お金や仕事への向き合い方を改めて考えさせられました。(書店員・パンダ)
1投稿日: 2014.06.09
powered by ブクログ辛い思いをすればするほど、そのものに執着してしまうんだって気づいた。その分を取り返そうとして。もとをとろうとして。だから分かっちゃいるけど別れられない関係ってのは、辛い思いばかりの良くない関係なのかもしれない。
0投稿日: 2014.05.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どん底の時代が長かったからこそ見えていた社会。一言一言に重みがあって、「お金を稼ぐ」ことの基本が語られている。息子にもぜひ読んでもらいたい。
1投稿日: 2014.05.25実際みなさん一番気になるのはこのことですよね
お金の話って、気になるけれど中々話題にしにくいですよね。 しかし、漫画家の西原理恵子はひるむことなく真正面からお金の大切さを語ります。 幼いころ貧しい港町で育った西原の言葉には、重みと確からしさが詰まっています。 お金がない苦しみだけでなく、ギャンブルでお金を失う苦しみも体験している彼女。 どれだけの苦境に立たされても、そこからはい出ようとする執念の火は消えません。 お金の重要性だけでなく、働くこと、生き抜くことの大切さを教えてくれます。
1投稿日: 2014.05.09
powered by ブクログ『「カネ」を稼ぐということは、自由を手に入れるということだった。』は実感としてよくわかる。親にメシを食わせてもらっている間は自由じゃない。 (と同時に尾崎豊のBOWを思い出した。) 子供の頃に読めたら良かったですね。こういう本。
0投稿日: 2014.04.08
powered by ブクログ○漫画家の西原理恵子氏の著作。 ○著者自身の半生を振り返りながら、「カネ」の意味、「貧乏」の意味、「働くこと」の意味を、具体的な実体験を通じて語ったノンフィクション自伝。 ○最初は、少し躊躇するような印象を受けたが、読み進めるうちに、琴線に触れる箇所が多くなり、本当に考えさせられる作品。 ○「カネ」について、これほど考えたことはなかったし、読んで良かったと思った。
0投稿日: 2014.04.04
powered by ブクログ高知の田舎町で過ごした幼少時代、アル中の父親に振り回され“最下位”を経験する中高生時代、イラストで食べていくことを決心した美大時代、そして現在に至るまで、漫画家・西原理恵子氏が身を以て経験し、そこから気付いた「カネ」にまつわる哲学を、自身の半生とともに振り返る自伝的エッセイ。 赤裸々に綴られた半生から見えてくる、万人に当てはまる生きていく上で必須の処世術。「カネ」と「労働」を掘り下げていくと、ヒトとして生きる大切な姿勢が浮かび上がってくる。自分が自分らしく生きるために、そしていざという時に周囲にいる大切な人を守れるように、愚直に仕事に向き合っていこうと思った。 時間を置いてまた読み返したい。 ~memo~ ・仕事に対して貪欲になる。 ・過剰なプライドはカネにはならない。 ・まずやってみる。 ・働くこと、働き続けることは明日への活力に繋がる。
2投稿日: 2014.03.26
powered by ブクログ西原さんのような厳しい環境で育ってないけれど、「カネ」の価値観は共感できることが多かった。 才能がなく貧乏な人は、やはり、働くことでしか幸せはやってこないと思う。 子供には、一度挫折してから読ませたい一冊。
0投稿日: 2014.03.23
powered by ブクログ人に喜ばれるという視点から仕事を考えるというのは良いことだと思う。何がやりたいのかは多くの人が迷うところなので。
0投稿日: 2014.03.09
powered by ブクログ漫画家西原理恵子さんの半生を「カネ」を中心につづった自伝的作品。これまでの自分自身の「カネ」に対する認識の甘さを思い知った。そして、自分の子供達にも教えなければいけない大切なことをこの本で学びました。
0投稿日: 2014.02.18
powered by ブクログカネについて考えることは、つまり生き方について考えること。きれいとか汚いとか、表層的な部分を突き抜けたその先に「生きること」の本質がある、と。特にものすごく鋭いことを言っているわけでもないのに、実際に色んな苦しい経験を経てきた人の言葉はやはり重く心に響く。この人のマンガはひとつも読んだこと無いけど、ちょっと読んでみたくなった。
0投稿日: 2014.02.09
powered by ブクログ本一冊を通して「お金って大事だよなー」としみじみ感じられた。 お金がないことで生まれる暴力や家庭内の混乱、ギャンブルの怖さ、などが筆者の実体験が生々しく書かれている。またお金を稼ぐということの大切さも改めて認識できたので、この感覚は自分でもちゃんと覚えて今後生きていきたいなと思えた一冊。
0投稿日: 2014.02.02
powered by ブクログ筆者の半生を題材にして、お金のまつわる話をするという構成はなかなか面白かった。 お金がないとどのようになってしまうのか。貧困は病気のようなものである。など、お金にまつわる怖い話をしながらも、お金を稼ぐことの大変さ、大事さをすることでまとめており、これから生きていく上で励みになる一冊となった。
0投稿日: 2014.01.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いや~意外とというか、とんでもなくまともな世間知のオンパレード。「知り合いのやくざの親分さんが~」とか、麻雀で5千万すったとか、所々に散りばめられた外道ネタを度外視すれば、安心してお子様にもお勧めできます。 これを読んだ直後に新聞記事で「今の世の中は労働と(将来への)希望を結びつけすぎ」などという学者の議論を目にしたが、それはつまり労働に一切希望が見いだせなくても、死なずにいられるというポスト・フォーディズム社会に求められる理想的労働者像なのだろう。あるいは意味などなくてもカネを得られる労働=希望なのだろうか。教えて、サイバラさん。
0投稿日: 2014.01.29
