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総合評価

239件)
3.9
57
72
67
5
3
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    年末なので本を少し処分しようとかなり前に途中で読み止めていたのを今回読了、2013年のフェアの特別装丁のものだから12年前から放置していた本だ。 来年2月に3度目の正直で合格すべく漢検準1級の勉強をしている最中だが、古い漢字も色々学んでいるので本書も12年前と比べてすらすらと読めるようになっていとびっくりした。 この調子なら樋口一葉の「たけくらべ」も同じ夢野久作の「ドクラ・マグラ」も読めるようになっているのでは?と。確実に古い日本文学を読むスキルがアップしている。 以前は字面が読みづらくて読み通せなかったが今回は内容も頭に入ってきて、滞りなく読めたので、夢野久作の世界を堪能。 妖しい世界、虚言癖の女、倒錯的な女主人。古めかしい言葉遣いも相まって独特の世界が広がっている。 「ドグラ・マグラ」は大学生の頃に買ってしばらく本棚にあったが、処分したことあり。また買ってチャレンジしてみたくなった。 漢検準1級が受かったら、また買って読むか? 肝心な本の処分はできず。あるいは読んでブクログを書いたから処分するかなぁ…。

    25
    投稿日: 2025.12.19
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    夢野久作 少女地獄 読了。 明治生まれの作家で、100年近く前の作品とは思えない圧倒的な文章力に引き込まれた。 細かい時代背景や感覚はわからないが、それでも現代と変わらない普遍的な心の有り様。奥が深すぎると感じた。 まだ私の力不足で、作者の表現するところの大部分を理解していないように思う。何年かしてもう一度読み直したい作品だ。

    0
    投稿日: 2025.11.18
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    虚言、連続殺人犯かもしれない男に惹かれてしまう浅はかさ。(浅墓)大人の醜態と、今でいうルッキズム。 様々な地獄。 男も女も、人をなんだと思ってるんだと思うほど雑に愚かに扱われる。 人が落ちぶれる様や、残酷な所業、いわゆるエロやグロなのかな。この作品はそこまで酷くないけど、そういうの喜ぶ癖の人もいるんだろうなぁ。私にはわからんけど…読書ぐらいでなら、その世界を少しチラ見してみたい好奇心はなくもない。

    0
    投稿日: 2025.11.11
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    【無】 最近怖い本を読んでゾクゾクドキドキしたいので チャッピーにおすすめしてもらって読んだけど 何も感想が浮かばない。 というか、読んでても何も感じなかった。無。 この時代の前提知識とかが必要なのかな? アカってなんやねんとか調べたわ。 私の求める怖さはここにはなかった 残念

    2
    投稿日: 2025.10.30
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    太宰治と夢野久作は、同じ「少女」を題材にしていますが、まったく異なる鏡の中に彼女たちを映し出しています。 『女生徒』(太宰治) これはまさに、少女の「内面の純度」を丁寧にすくい上げた作品です。羞恥、憧れ、自己嫌悪、ささやかな虚栄心、死と生の間を漂うような感受性が見事に描き出されています。 一見、何気ない日常を綴った一人称日記風の語りが続きますが、その中には「少女」であることのもろさと、同時にどこか気丈で背筋の伸びた誇りのようなものが垣間見えます。太宰自身がこの「女生徒」の語り口を模倣しながら、どこまでも真摯に「少女になりきる」ことで、ある種の理想化された少女像を創り出しているとも言えます。 『少女地獄』(夢野久作) 対してこちらは、「少女」という存在に潜む、欺瞞・執着・欲望・混乱を容赦なく暴き出していきます。三つの短編からなる本作では、少女たちは皆どこかずる賢く、哀れで、滑稽で、破滅的です。特に「何んでも無い」では、自己愛と虚栄に取り憑かれた少女が自滅していく様がグロテスクなまでに描かれます。 夢野は、少女の「無垢さ」を信じていません。むしろ、「純粋さ」そのものが狂気の温床になりうると見ています。太宰が「少女=内面の繊細さと可憐さ」をすくい取ろうとしたのに対し、夢野は「少女=醜悪な社会的欲望の写し鏡」として描いているとも言えます。 太宰の少女は、「なることができたかもしれない少女像」であり、夢野の少女は、「なってしまうかもしれない少女像」。 両者はまるで、光と影の補完関係のようです。太宰が「少女の尊さ」を描くことで昇華しようとしたものを、夢野は「少女の醜さ」を描くことで暴こうとしました。どちらも「少女」という仮面の内側にある、人間のどうしようもなさや愛しさを突いているからこそ、今も読まれ続けるんだと思います。

    3
    投稿日: 2025.09.20
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    乙女たちの、それぞれの地獄。 おかしくも我が身を振り返ったり、ゾワっとしたり。 私たちはいつの間にか、ある地獄に足を踏み入れていたりするのかもしれない。

    30
    投稿日: 2025.08.29
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    姫草ユリ子が自殺した。臼杵先生は、彼女の出会いからついた虚構まで、同じく翻弄された白鷹先生に手紙で語ってゆく。可憐で、美しく、誰からも好かれる姫草ユリ子。彼女の「何でも無い」人生の物語である。「何でも無い」の他に、「殺人リレー」「火星の女」の計3篇が収録。 「ですから彼女は実に、何でもない事に苦しんで、何でもない事に死んでいったのです。彼女を生かしたのは空想です。彼女を殺したのも空想です。ただそれだけです」 「何でも無い」というタイトルが秀逸。自分にとっては大変に重大で特別なことも、誰かにとっては何でも無いことなのかもしれない。 個人的には「火星の女」がゴシック文学・幻想文学っぽくてかなり好みです。決して麗しい少女ではない甘川だからこその物語。

    8
    投稿日: 2025.08.18
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    何でもないだけ読んだ。 主人公みたいな人って現実にもいるよなぁ、ここまでじゃないにせよ自分を大きく見せたいってみんなある気持ちだよなぁと少し共感してしまう怖さがありました。

    0
    投稿日: 2025.06.29
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    夢野久作の命日 遺作は「ドグラ・マフラ」…まだ読めてない 「少女地獄」は 美しい少女達の変質的な人生 3編 「何でもない」 医院を開業した医師の元に19歳の少女が看護婦を希望して現れる 彼女は可愛く、優秀、そして気遣いの人 申し分ない女性だった しかし、彼女のその姿は全て虚構 あらゆる手段を使い嘘をつき通す 最後にその嘘が発覚するのだが この少女の嘘は切ない 彼女の妄想する自分は空想の中 「殺人リレー」 友人のバスガイドが運転手に結婚詐欺に合う 殺人まで犯した男に、なぜか惹かれていく少女 「火星の女」 遺書的手記で真相を綴るのは 女子高生の焼身自殺、校長の失踪、女教師の自殺 金と色にまみれた校長に復讐を遂げる女生徒 この女生徒のニックネームが火星の女 今も昔も 少女達は大変 他は割愛

    85
    投稿日: 2025.03.11
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    本書に登場する蠱惑的な女性達が堪らない。 『少女地獄』 積み重ねてきた嘘が崩れ去っていく様を覚悟しながら読み進めて言った。 虚言癖の心理が気になる。 校長を恨み復讐を誓うも、彼女は彼を愛していた。 それが不気味でたまらない。

    0
    投稿日: 2025.01.01
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    夢野久作、小栗虫太郎は、決して面白くないというわけではなく、むしろ好きな方ですが、常識や理性が揺さぶられる。個人的には「火星の女」が好きかな。ペッペッ。

    0
    投稿日: 2024.09.27
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    17さいの夏に東京に連れていった。不穏さも爽やかであり、少女のグロテスクな心情が癖になる感じだった。

    0
    投稿日: 2024.09.26
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    第5回ビブリオバトル全国大会inいこまで発表される予定だった本です。 ※2020.3.15に開催予定であったビブリオバトル全国大会inいこまは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止となりました。

    0
    投稿日: 2024.09.23
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    短編集だった。昔から女は男性を利己的で狡いと表現しているところに時代を超えても変わらない価値観を見つけた。

    0
    投稿日: 2024.08.15
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    虚言癖への当たりキツいな。赤として密告って酷すぎん? 別に人を傷つけた訳じゃないのにね。 嘘であろうとも信じていれば現実なんだろう。 いま、感想を書いていて、何故か姫草の肩をもってしまう自分に気づいた。読者も織り込んでしまう「姫草」と云う虚構、魅力的です。

    5
    投稿日: 2024.07.18
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    念願の夢野久作第1冊目。 予想よりも読みやすく、面白かった。 なんでもない、けむりを吐かぬ煙突が好み。 昔の日本女性って私なんかより肝が据わってて艶かしくて「ホホホ、、、」と笑う

    0
    投稿日: 2024.07.09
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     三者三様の少女の地獄というべき経験を書簡形式に表した『少女地獄』、ある記者が訪ねた家で未亡人と出会い恐ろしい事実が判明する『けむりを吐かぬ煙突』など、おどろおどろしくもどこか美しさも感じる世界観で魅力的だった。

    0
    投稿日: 2024.06.16
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    何んでも無いを目当てに読んだけど他の作品にも度肝抜かれた。 この世界観かなり好み。 基本は男女の話なんだけど常に性別だけじゃない上下関係が纏わりついてる。 一見わからない、説明しづらい少女(少女性)の強さが描かれていると思う。 ただ年が若いことが少女ではない。 ここで描かれている少女とは、自分より社会的に強い者の心の中に入り、動かしてしまうことができる女のことだと個人的には思う。 その力は、鈍器で殴るような強さではなく、いつの間にか入り込み、気付いた時には手遅れになっている毒のような強さだと感じた。

    0
    投稿日: 2024.06.07
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    三人の少女に襲いかかる三通りの地獄をリアルに描写したのは読んでいてゾクゾクとした怖さがある 特に一本目の「何でも無い」は秀逸 誰もが一度はしたことがある「嘘を嘘で隠す」を突き詰めていけば待っている地獄、それを解釈する他人の汚さがもうたまらなく恐い

    0
    投稿日: 2024.05.21
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    「何でも無い」のみ読了。似たような映画を見た気がした。社会風ホラーのような感じ。面白く読み進めることはできたが、不自然感は残った。

    0
    投稿日: 2024.05.20
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    最初文章に慣れるまで少し時間がかかったが、全編通じて独特な雰囲気を感じた。 もぅ少し夢野久作の作品を読んでみたいと感じた。

    13
    投稿日: 2023.12.17
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    夢野久作の短編集。どの話にも強烈な印象を残すヒロインが登場するので、作者の人物描写の堪能さに舌を巻く。 個人的には「何んでもない」の姫草ユリ子が好き。名前年齢学歴生家、自身を構成する全てを虚構で塗り固め、巧みな話術と徹底した振る舞いで周囲を「姫草ユリ子の世界」に巻き込んでいく彼女。 今年は嘘を吐くことで愛することを知ろうとしたヒロインのアニメがヒットしたが、姫草ユリ子にとっても嘘を吐くことが彼女なりの、世界を愛し愛される術だったのではないかと感じる。多少屈折している気はするが、嘘は最上の愛情表現……なのかも。

    2
    投稿日: 2023.12.16
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    今にも通じるところのある話だなと頷きながら読みました。この手の人物は今も昔も変わらないものなのだな、と。

    2
    投稿日: 2023.11.28
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    難しい言葉や表現が読んでく上で少し苦戦したけれど、理解できると面白かった 読んでいくうちになんとも言えない不気味さや薄気味悪さがゾクゾクとさせられた 個人的には1番初めの話が1番引き込まれて面白かったかな

    2
    投稿日: 2023.08.29
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    私には少し難しかったかなと感じました。 もっとたくさんの言葉や文学を身につけてから もう一度読みたいと思います。

    1
    投稿日: 2023.05.14
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    人間の怖さや陰は時代とともに儚げに変わるものもあれば、時代背景でこんなにも影響を与えるのだなと考えさせられました。 火星さんと呼ばれた少女は ルッキズムや人と違うところなどに焦点を合わせず 男性の道徳観念に関してに怒りを覚えたのも面白かったです。 「火星の女の置き土産、黒焦げ少女の死体を受け取りください。 私の体は永久にあなたのものですから。」 この言葉から炎のように赤い怒りを感じました……

    15
    投稿日: 2023.05.13
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    心理描写がズマ抜けて素晴らしい。初めて夢野久作の書いた作品を読んだけれど、面白い位にどタイプだったので他の作品も読んでみたい。

    3
    投稿日: 2023.04.16
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    翻弄しているようで、翻弄されている。 翻弄されているようで、嘲笑っている。 振り回されて、傷つけられて、その上で見せる恐ろしく強い意志。 かたや、最初から最後まで手玉にとっている。 通り一辺ではない、表裏一体な「少女」「女性」たち。 同じ女性としてツラい展開もあれば、ニヤリとする展開もある。…一気に読むとドッと満足感と疲労感! 固定観念的な性差を避ける時代だけど、どこかこの男女の「断絶」はいつの時代も在るんだろうなぁ、と思ったり。

    5
    投稿日: 2023.04.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ①小栗虫太郎『黒死館殺人事件』、中井英夫『虚無への供物』と並んで、日本探偵小説三大奇書と言われる「ドグラ・マグラ」の作者、夢野久作作品。 ②過日読み終えた「おちくぼ姫」同様に人気てぬぐい店「かまわぬ」とのコラボ和柄Specialカバーである。 上記2点が本書を購入した理由、「ドグラ・マグラ」の難解さを思い出す度に手にとることを躊躇い、積読となっていましたが、何故か今回はすんなりと手に取ることが出来ました。 初版は昭和51年1月30日に初版発行された本書、私が所持しているのは平成25年5月25日の70版発行分。 初版から約37年半で70版、いかに多くの読者が手にして来たかがわかります。 表題作でもあり巻頭に収められている「少女地獄」には「何でもない」「殺人リレー」「火星の女」の3篇の短篇ですが、著者が戦前(昭和11年)に書いた作品。 正直に言えば、やはり読み辛い... ただこれだけ版を重ねてきた本書、読み辛いと感じるのはまだまだ私の力不足ということ。 好きで購入したまま積読となっている多くの皆川博子作品にも手がのびないのはそれが理由。 もっと頑張らないと^^; 説明 可憐な少女姫草ユリ子は、すべての人間に好意を抱かせる天才的な看護婦だった。その秘密は、虚言癖にあった。ウソを支えるためにまたウソをつく。【夢幻」の世界に生きた少女の果ては…。(松田 修)

    36
    投稿日: 2023.03.19
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    現代社会の堕落層に住む寄生虫 夢野久作といえば「ドグラ・マグラ」が有名ですよね。 一度、ドグラ・マグラを通読してみたのですが、やはりまだ私のレベルではついていけなかったので比較的読みやすい本書を通読してレベル上げをすることにしました笑 私が1番好きな話は「煙を吐かぬ煙突」です。 短編集とはいえ夢野久作の著書はやや癖が強いですね笑

    1
    投稿日: 2023.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まずこの本は短編集です。 その中でも表題の「少女地獄」の感想になります。 「少女地獄」は「何んでも無い」「殺人リレー」「火星の女」の三作で構成されています。この中でも「殺人リレー」は先に発表され、後から「何んでも無い」と「火星の女」と共に一つの本となって刊行されました。 書簡形式で書かれた作品ですが、同じ書簡形式をした短編は同じ著者だと「瓶詰めの地獄」がありますね。 閑話休題。 私がこの中でも一番好きな話は「何んでも無い」になります。私自身、虚言癖があります。なので、この「何んでも無い」のユリ子という彼女の嘘とその末路が美しくも鮮やかで寂しくて大好きです。 嘘つきにはロクな死に方は求められません。ユリ子は自殺“したことになっている”のです。ユリ子は主人公への書簡の中で死んでいます。これはユリ子という人格の死に他なりません。 実際に“ユリ子”にあたる人物が死んだかはわかりません。そこが、この話の美しさなのです。 嘘という言葉で構成されたユリ子の、最高の結末は、言葉による嘘でなければ、物語は終わることができないでしょう。 なお、この「何んでも無い」は映画化されたようです。気になる方はそちらもどうぞ。

    2
    投稿日: 2022.11.01
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    個人的にはあまり合わないんです、この時代のこの手のテイストの作品は。良い悪いの話ではございません。 でも解説の読み解き方含めて、書かれた時代を考えると深いものがあるだろうとは容易に想像つきます。当時どんな感じで受け止められていたのか、結構興味あります。 にしてもこのお方の出自、何気にすごい。こういうところからしか出てこない異才なんですかね。

    1
    投稿日: 2022.10.02
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    一言で言い表すのが難しい。 印象に残るのは少女或いは女性達の何重にも張り巡らされた尋常ならざる執念と、なんともオソロシ気な事件の顛末。 それらが、チョット普通の文体では考えられないようなある種の「ドグラ・マグラ」を思わせるような独特の構成によって炙り出されて行く。 確かにこれは"少女地獄"というタイトルに相応しい恐ろしくも圧巻の内容だった。

    1
    投稿日: 2022.08.12
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    暑さに噎せ返るような感覚を覚えた。背中を撫ぜるような不安感。だけど話はするする読めるし情景も想像しやすい。『ドグラ・マグラ』を読んだ時はどこまで何を読んだか思い出せなくて苦労したけど読みやすさに驚いた。

    2
    投稿日: 2022.07.22
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    浅ましい男性たちが少女によって世間的に地獄に落とされる話。オカルトに頼らない怖さがあってぞっとする。

    1
    投稿日: 2022.07.04
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    表題は3篇を含む若い女性を主人公とした書簡体小説。その他の短篇と合わせ、実質6篇の短篇集。約260頁。 「何んでもない」(少女地獄) 耳鼻科医の臼杵から同業の白鷹へと送られた手紙から、開業したばかりの臼杵のもとで看護婦を志願した美しい姫草ユリ子が巻き起こした事件の顛末が語られる。病的な嘘つきのユリ子はいわば承認欲求の塊ともいえる。言葉遣いや雰囲気は時代差もあって現実離れしているが、テーマとしては今日的で身近に読める。臼杵と同じく、ユリ子を憎むような気持ちは起こらず、哀れを感じた。 「殺人リレー」(少女地獄 P97~) バスの女車掌であるトミ子が、同じく女車掌になりたい希望をもつ友人への手紙という形でトミ子の身に迫った危険が綴られる。はじめに、トミ子の別の友人であるツヤ子からトミ子への手紙が紹介され、恐ろしい裏の顔をもつある男についての警告にはじまる。少し尻すぼみな印象。 「火星の女」(少女地獄 P120~) 冒頭は手紙ではなく、女子校の廃屋に近い物置の火事跡での少女の焼死体の発見と、直後に起きた同校の校長の失踪し、女教諭の自死、教頭による学園の資金持ち逃げといった一連の事件を報じる新聞報道にはじまる。つづいて、焼死した張本人である「火星の女」こと甘川歌枝の遺書によって、歌枝が死を決意するにいたるまでに起きた出来事と学園の暗部が明るみに出る。かなり動きが大きく、かつ後味の悪い作品。 「童貞」 肺病で死にかけて街をさまよっている若い男が、偶然から話しかてすぐに去っていった幻のような女性に一目ぼれをする話。明確なオチもなく、本書中もっとも不思議な作風。主人公が童貞であることはあまり内容に関係ない気もする。 「けむりを吐かぬ煙突」 新聞記者である主人公による事後の独白。記者の男は世間で評判の良い未亡人を疑い、周囲を嗅ぎまわっている。夫の死後、未亡人が住む邸宅の図書館には煙突が取り付けられていたのだが、その煙突が冬のあいだに煙を吐くことは一度もなかった。記者は家政婦を手がかりに、未亡人の身辺に関するある証言を手に入れる。ミステリに分類できる作品は、未亡人の謎とあいまってバランスの良い一篇と思える。 「女坑主」 元女優であり、妾から本妻に取って代わったあとに夫の急死によって炭坑主となった新張眉香子を中心に据えた作品。主人公である青年は、政府の指示により海外で敵国の対立を誘発する目的でダイナマイトを所望するために、眉香子のもとを訪れている。豪放な眉香子はこれを快諾するのだったが、青年を引き留めて帰そうとはしない。眉香子の劇画的なキャラクター描写を味わうための作品。 著者作品を読むのは今回がほぼ初めてだった。過去に読んだなかでは江戸川乱歩に近く、寓話的な乱歩の作品をリアル寄りに詳細化した作風という印象をもった。ストーリーの特徴としては、「童貞」を除いてはいずれも、ワイドショーが喜んでネタにしそうな事件を扱っているという点で共通している。姫草ユリ子をはじめ、全般に女性キャラクターの描かれ方に強い印象が残る。会話文をはじめとして作品に漂う雰囲気から、過去の日本をノスタルジックに体験する楽しみもある。

    11
    投稿日: 2022.06.05
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    『少女地獄』は、「何んでもない」、「殺人リレー」、「火星の女」三編を収める、何れも書簡体小説。 「何んでもない」では病的虚言症の少女、姫草ユリ子が嘘を嘘で塗り固め、周辺の人を振り回して、次第に後戻り出来なくなり、ついに自殺してしまう話。読んでいくうちに姫草に愛着が湧いてしまう。キャラクターの描写がイキイキして素晴らしい。 「殺人リレー」「火星の女」などもサスペンスっぽさがあり面白かった。 『煙を吐かぬ煙突』グロテスク、かつミステリアス。エロとグロと恐怖と。読んでいて頭がぐわんぐわんする感じ(?)。『ドグラマグラ』でも感じた不思議な感覚。これぞ夢野久作マジックw 『女鉱主』では、したたかで意志の強い女炭鉱王、新張眉香子(みかこ)が美青年を追い詰める様子がエロティックかつスリリングでよかった。 

    1
    投稿日: 2022.05.13
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    3つの短編小説からなる短編集 特にその中の1つ「何でも無い」は書簡体で語られる本文すら虚構なのではないかとすら疑い出してしまった…

    1
    投稿日: 2022.03.02
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    Kindleにて読了。短編集です。 ・何んでもない 嘘をつき続ける看護師の物語り。 ・殺人リレー 1人の魅力的なバスの運転手をめぐる恐ろしいリレー? ・火星の女 ある県立女学校にて怪事件が続く。その真相は? 文体に特徴があり、楽しかったです。 Kindleでは読みにくいのか?本でも読みにくいのか?少々読みづらさはありました。 他の作品もぜひ読んでみたいです。

    1
    投稿日: 2022.03.01
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    初めて夢野久作氏の作品を読みましたが、とても良いですね、全てにおいて美しいと感じます。 谷崎潤一郎が好きなので、夢野久作の作風にも見事にハマりました。 こう書くと色んな所から批判を浴びそうですが、まずサブカル女(私も含め)は、この手の作品が好きでしょうね。サブカル女をもっと分かりやすく伝えると、岡崎京子の漫画をバイブルにしているような人間といえば分かりやすいでしょうか。 複数の短編作品が収録されていますが、1番読みたかった目当ての作品は「何でもない」でした。 ですが、いざ読み終わってみると…うん、どれも好きだ!!!! 何処か物悲しく、けれども愛らしさもある作品ばかりでどストレートに揺さぶりかけられました これを機に色々彼の作品を読んでみようと思います

    2
    投稿日: 2022.02.05
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    ドグラ・マグラで有名な夢野久作作品の入口に相応しい1冊。 3人の女たちの美しい狂気と破滅を描く中編集。 本書の代表作「なんでも無い」。主人公の姫草ユリ子は有能な看護婦であるが病的な虚言癖を持つ。大学病院、診療所などに勤めるかたわら医師たちに嘘をつき彼女は破滅していく。 虚言女は普遍的である。ユリ子が現代に生きていたら毎日加工自撮りをあげ生配信で虚言を吐き続け最期は炎上するであろう。

    1
    投稿日: 2022.01.25
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    お名前は知っていましたが こういう感じなんですね、 12月は慌しいのでサラッと読みましたが 時間のある時にじっくりと読み直したい一冊です。

    1
    投稿日: 2021.12.16
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    3話目の新聞の所が漢字ばかりだし読みづらくて挫折して何ヶ月も放置してあった。そこを抜けたら読みやすかった。こんな学校やだ。姫野ユリ子の話が1番面白かった。あとの2話は気持ち悪すぎた。同じ表紙が見つからず、こちらで登録。

    1
    投稿日: 2021.12.14
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     1930(昭和5)年から1936(昭和11)年にかけての作品を収めた夢野久作の短編小説集。10年かけて書いたという『ドグラ・マグラ』は1910年の出版。翌1911年に作者は47歳で死去しているので、本書収録の多くの作品は最晩年のものということになる。  何とも淫靡な雰囲気を漂わせるタイトルの『少女地獄』(1934-1936)はそれ自体が3編から成る短編集。本書中ではやはりこれがベストと思われた。 『ドグラ・マグラ』を読んだ時、何だ、この、情念まみれの独白の垂れ流しによる荒唐無稽な洪水は。と驚いたものだが、これのドロドロ・ダラダラ・滅茶苦茶な様相は、本書の諸作にはそこまで表れていない。もっとまともで、普通に面白かった。 「ずっと」を「ズット」とするような片仮名表記が多用され、おどけているような感じをもたらしているが、そういえば横溝正史の1960年代以降の文体がこれに似ている。横溝に夢野久作の文体が直接影響したのかどうかは分からない。  わりあいに破天荒な物語が多く、たぶん「現実離れ」しているのだろうが、読んでいてそんなに違和感は無かった。先日読んだ近年の作家の小説には現実離れしたストーリーや設定に強い違和感を持ったのに、本書ではそういうこともなく、面白く読めてしまったのは何故だろう? 昭和10年前後という時代の違いが大きいので、当時のパースペクティヴを十分知らないから、非現実的なものもそのまま受け止められたのだろうか? いや、これくらいの時代であっても、江戸川乱歩の作品には不自然さを感じるではないか。  では、夢野久作の独特な文体に乗せられて、現出するストリームにすっかり身を投ぜられ、すべてを受け入れてしまうような、そんな読書体験となったのだろうか。  どうもよく分からないが、夢野久作、面白いことは面白い。また他の作品も読んでみる。

    1
    投稿日: 2021.12.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「少女地獄」自体は「何でもない」「殺人リレー」「火星の女」の3つの短編集。 姫草ユリ子ってめちゃくちゃ虚言癖があって、周りを脅したり騙したりそれだけみると悪い女なのに、彼女の狂気が儚さを引き立てていて、妙に惹かれてしまう。その手紙を書いている先生自体が彼女に同情的だからなのだと思うけど、その不思議な文章に魅了されてしまった。 「火星の女」は、ある事件をきっかけに聖人といわれている校長一味の悪事が「火星の女」によって露呈されていくお話。 はじめは校長先生が狂っていく姿をみて同情的になってしまったけれど、本当は口からでまかせばかり話すような人物で話が進んでいくに連れて鳥肌がたった。他人に対する慈悲の心がない内面の恐ろしさを感じた。

    1
    投稿日: 2021.05.13
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    表題作含む4作品が収録されているのだが、特にこの少女地獄が面白い。というか…ぉおという声が漏れるこの後読感。比べるのもアレだがドグラ・マグラより好みである。夢野久作は短編の方が良い感じです。

    2
    投稿日: 2021.05.06
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    やっと読了。昔買った本だが、挫折してたかも…記憶がない。少し贔屓目にみてなかなかでした。カタカナ使いも雰囲気がある。登場する女子たちを想像して(特に童貞)おかしくなった。

    6
    投稿日: 2021.04.17
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    書簡体形式を用いた独自の文体で読者を幻惑させる、唯一無二の怪奇探偵小説の名手・夢野久作。その入門書に相応しい四編を収録した傑作集を贈る。ロシア革命直後に語られる数奇な話「死後の恋」。南の島に流された幼い兄妹の悲劇を綴る「瓶詰の地獄」。満州を舞台に、日本人兵士とロシア人少女の逃避行を描く「氷の涯」。虚言癖の少女、命懸けの恋に落ちた少女、復讐に身を焦がす少女といった三人をめぐるオムニバス「少女地獄」。不朽の怪作『ドグラ・マグラ』の著者の本領を示す、ベスト・オブ・ベスト!

    1
    投稿日: 2021.01.27
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    夢野久作の読んでいて人を惑わすような、蕩かすような文体が好きだなぁ。『少女地獄』編は書簡体の形式が効果的に用いられてた。手紙を書いている人物はすでに死んでいるという事実が、手紙の末尾に締め括られる毒気の篭った言葉の皮肉を際立たせてる。ずるずると引き摺る後味の悪さがたまらない。

    1
    投稿日: 2020.06.18
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    狂気と儚さが共存している感じがクセになる。 ドグラ・マグラを読んで、衝撃受けてから欲するようになった作家。 「本当」に触れてるようで、触れられてはいない感じがハマる。中毒性あり。

    5
    投稿日: 2020.01.04
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    もっと古臭くて読みづらいかと思ったけど全然そんなことなくて面白かった。 特に表題作の中の「何でも無い」と「殺人リレー」が良かった。姫草ユリ子みたいな娘がほんとにいたらちょっと怖いけど、何故だか人を惹きつける魅力があるんだろうなぁと思った。 遺書が十二月三日の日付になってるのもよかった。 なんだかユリ子には生きていて欲しいなぁと思った

    3
    投稿日: 2019.11.12
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    短編集なので、内容的にも長さ的にも読みやすかった。 ところどころで大正~昭和初期の世相が描写されているのが、なかなかよき。 一番のお気に入りは「鉄鎚」。 ラスト一文の解釈が気になるところだけれども、主人公の名前が「愛太郎」というのが一番面白い気がする。

    2
    投稿日: 2019.08.19
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    「少女地獄」という、タイトルだけ見ると誤解されそうな作品。 まあでも夢野久作だから誤解もなにもその通りというか。 ともかく少女地獄、地獄のような少女だったり地獄に落とす少女だったりと、表題の中に3つの短編「何んでも無い」「殺人リレー」「火星の女」が含まれている。 これが割と分かりにくく、特に「殺人リレー」は同じページで「何んでも無い」が終わるので、あれ?続くの?でも内容が違うなぁとか無駄に混乱してしまった。 ドグラ・マグラから入った人に分かりやすいのは最初の「何んでも無い」だろうか。騙し騙されの繰り返しで脳髄がやられていく感じ。あれを求めて自分は夢野久作を読んでいるのだが、そういう人は多いだろう。 でも、嘘がバレそうになって恥じる姫草ユリ子はすこしばかり可愛いなと思うのです。

    2
    投稿日: 2018.10.01
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    角川文庫の限定カバーに惹かれて手に取りました。 ドグラ・マグラが大好きなのですが、夢野久作はこういう「如何して事件が起きたのか」よりも「事件を起こすに至る心理」の描写が非常に上手だなと感じました。 本書に於いては、全篇に於いて女性の狂気を取り上げている内容でしたが「恐ろしさ」「醜さ」よりも 私個人が女性だからということもありますが「女性の強さ」を夢野久作のメッセージとして感じ取りました。 男尊女卑などという言葉もありますが、今でこそ社会的立場が確立されつつある女性に対して 本作が発刊された時代などはまだまだ男性優位であったことと思います。 「火星の女」は今ではセクハラに該当するような話ですし、女車掌や女炭坑主など女性が輝く未来を象徴しているかのように思えました。 この時代に強い女性を描写したこと自体が前衛的で やはりとんでもない才能の持ち主だなと改めて感じました。

    4
    投稿日: 2018.08.08
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    冒頭に明かされる姫草の自死。その理由が、自死の原因と名指しされた者の手紙によって徐々に明かされる。 彼女の仕事ぶりや評判の良さに対する虚言癖。またその虚言癖に対する周囲のいつくしみ。 誰しもが彼女を信じたいと願いながら、また彼女に裏切られたことを知ってもなお憎むことができない。彼女のもつ妖しいまでの魅力が、作中の登場人物だけでなく読むものにも迫る。

    1
    投稿日: 2018.06.04
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    実家にあったから、読んでみた。 角川文庫のかわいいカバーのシリーズ。 夢野久作さん福岡出身なんですね。 「少女地獄」の姫草ユリ子は面白かったけど、他はよく理解できず。

    1
    投稿日: 2018.05.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表題作が一番面白かったな。不利な状況になってもそれを利用して新たな嘘を作り上げるのが、巧みで面白かった。 殺人リレーや火星の女は、女性の心情の描写がありえなくて冷める。ストーリーは、読んでいる間はなかなか複雑で面白い気がするのだが、後で整理してみると、この要素要る?ってのが多い。解説にも書いてあったが、殿宮アイ子の存在が蛇足だったような。 女坑主は、女傑と理想に燃えた美青年という組み合わせがなかなか良かったな。「畜生…覚えておれッ」とか言われるの、かっこいい。

    2
    投稿日: 2018.05.19
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    「何んでもない」という短編が良かったです。 何処にも桃源郷がないのなら  お創り致しませう 上は椎名林檎の曲「葬列」の歌詞ですが、そんな感じのお話。 夢野久作では「ドグラ・マグラ」も大好きな作品ですが、この作品が一番好きかもしれないです。  まず、言葉遣いが良い。まさに大正ロマン。 文章にしっとりとした可憐な色香を感じます。  ドグラ・マグラが逸脱した「キチガイ地獄」ならば、少女地獄は元来人間なら誰しも持つような日常的な感情が肥大して生まれた狂気を描いています。その感情とは、『人によく思われたい』。  姫草ユリ子は、すべての人間に好意を抱かせる、生まれも育ちも良い、噂の天才美人看護婦。だけどその実態は天才的な虚言癖。  ユリ子が自分のイメージを獲得するために必死な様子は人間くさくて哀しく、それだけにいっそう不気味です。ユリ子ほど天才的とはいわずとも、真の狂気とは人間らしい欲望の中にあるのかもしれません。  多くの人間が持っている要素と、狂気への紙一重に戦慄しつつそれがクセになる…そんな不思議な感覚を覚えます。  嘘をつけばその嘘を守るために嘘を重ねなければならず、限界に達したときユリ子は自殺する。すべてを虚構で塗り固めたユリ子にとって、その仮面が剥がされるのは自ずと、自分が死ぬのと同じことだったのだと思う。囚われたらさいご命すらあやうい魅惑の地獄。 少女というのも実は嘘ですが。  ユリ子はすべての人を虚構で魅入らせ、自分自身も虚構に魅入られて、虚構のうちに散った。何が幸せかは人それぞれで、「何んでもない」それも、寂しいですがひとつの生き方だったのかもしれません。築き上げた桃源郷を守ろうとした姿は哀しくもいじらしく、周りの人間も、嘘をつかれているのを分かっていて、その桃源郷を一緒に守ろうとした。狂気めいているのにこの温かさはなんだろう、不思議な世界観です

    2
    投稿日: 2018.04.23
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    短編集。『少女地獄』が読みたくて。 可憐で看護師として天才的な手腕を見せる少女・姫草ユリ子。「無鉄砲とも無茶苦茶とも形容の出来ない一種の虚構の天才である彼女」は嘘を嘘で重ね、言い逃れのできないところまで突き進んでいきます。 医師で語り手の白杵もその妻も、彼女に惑わされ混乱させられた言わば被害者です。しかし妻をはじめ周囲は彼女の不思議な魅力に魅せられ、怒りを見せるどころか許し世話を焼こうとします。 ユリ子のまるで悪気のない「純真無垢」な振る舞いと「天才的虚構」に読者も翻弄されます。最後まで読み、たしか冒頭で既にユリ子は……と思い出しつつも、何故か腑に落ちません。知らない土地で、小悪魔的微笑を醸しながら天真爛漫に逞しく生きる彼女をつい想像してしまいます。

    7
    投稿日: 2017.07.19
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    夢野久作にハマって「ドグラ・マグラ」「瓶詰めの地獄」と読み3作め。 この作者の世界観が大好きです。女性達も魅力的。 楽しく読み進めましたが「瓶詰めの地獄」の方が好みでした。

    2
    投稿日: 2017.06.30
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    (青空文庫版) 『何でもない』の、いくつかの矛盾というか、ズレが気になる。本当に、嘘をついているのは姫草ユリ子だけなのかな。ただの邪推かな… 時代の違いか、芝居がかって聞こえる台詞も相俟って、夢野久作の小説の語り手は毎回疑ってしまう。

    1
    投稿日: 2017.01.14
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    むかしに読んだ表題作「少女地獄」を再読したかったため購入。 他3篇あわせて、登場する女性が魅力的。

    1
    投稿日: 2016.10.24
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    夢野作品の底知れない気味の悪さや猟奇さ、だけどそこらに散りばめられた愉快な感じが堪らない。あのリズム感や語呂の良さは癖になる…! 手紙として打ち明けられる事件の真相や告白。やっぱり「なんでもない」が1番好きな話です!姫草ユリ子ちゃんは何度読んでも憎めない子。臼杵先生にもあまり責めている感じがなく、今でも心のどこかで可愛がっているような気がします。 今まで電子で読んでいたけれど、紙ならではの手触りや文字の印刷が擦れているところが、何だか良い雰囲気を出しています。

    2
    投稿日: 2016.10.18
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    タイトル買いしてからおよそ一年半積んでいた本作、ようやく肩の荷が下りました。 この作者の他の作品も読んだこともあり、すんなり読み進められました。諦めないで最後まで読んでよかった…。 (2014/01/01)

    1
    投稿日: 2016.08.21
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    書簡体の形式をとった作品が目立つ、短編集的な作品。大正~昭和期の文体が好きな自分としては全体的に楽しんで読むことができた。 登場する少女(女性)達の持つ性癖、宿命が示す結末がどれも耽美的であったり、残酷さを合わせている。

    2
    投稿日: 2016.02.09
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    表題よりも収録されている『女坑主』、『童貞』の方がマゾヒズム読者を喜ばせるだろう。『童貞』はほかの作品と比べると異色な感じがするがやはりマゾヒズム的な幻想を掻き立てられた。

    2
    投稿日: 2015.09.16
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    さて嘘とはどういうものか。少女地獄にはびこるのは嘘、虚構、欺瞞。果たして嘘つきは、嘘をつくことができるのだろうか。嘘をつくためには嘘が嘘であるという点が真実でなければ嘘になりえない。 そんな嘘をつきとおす正直者たちが紡ぐ3つ物語。この3つが何の脈絡なしに並んでいるとしたら、なぜ地獄になるのか。ひとつの嘘という真実がこの3つを貫いているのだ。火星の女は姫草ユリ子の手紙を届ける者として、素性を偽るバスの男運転手として、姫草ユリ子は殿宮アイ子として、友成トミ子として転生する、まるでそれは地獄のよう。どこにもない虚構の世界だから、どこにでも生まれえる。地獄とは無限の転生のことなのだと思う。 『童貞』『けむりを吐かぬ煙突』はグロテスクなもので煙に巻いているが、純真であることや理想というものは、最も穢れていることに等しいということのアイディアスケッチのように感じられる。清浄と汚濁とはコインの裏表である。どちらも単一には存在しえない。それをたまたま、男女という性別に背負わせている。男女の埋めがたい断絶ではなくて、この清浄と汚濁が等しく互いを維持しているということを性別に役割として振る舞わせている。彼らが背負った役目こそが、埋めがたい断絶なのだ。 『女坑主』は恐らく外向けというか何かテーマが与えられて書いたもののように感じられる。語りも構図も夢野にしては単純で、実に何の含みもなくめぐらされた陰謀が展開していく。彼の場合、大衆小説を書いて売る気になれば多分どうにでもなったのだろう。小説家として売れることより、考えることに生まれついてしまっているから、彼の生み出す世界は独自にことばとして息づいている。

    3
    投稿日: 2015.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    念願の(??)夢野久作。青空文庫で読んだから、この単行本と内容が違って申し訳ないのだけど… 言葉が古いので、最初ちょっとな…と思ったものの、すぐ慣れてしまった。面白くてするするページが進んだので、1日で普通に読了しちゃった。 ●何んでもない  超絶長い手紙1通だけで展開する作品。っていうか、もはや手紙の体を取っているだけで普通の小説では。。。笑 ただ、手紙の書き手がユリ子のことを一切憎んでいないことがにじみ出ている文面なのがすごいと思う。読んでるこっちも、彼女を嫌な女だなと思う気持ちが不思議と湧いてこない…嫌な女なのに! ●殺人リレー ※同一人物からの手紙数通 一人の書き手による書簡だけで展開され、それ以外の描写が一切ない。森見氏の「恋文の技術」を読んで、「往復書簡でなくて一人の手紙だけで物語を展開させるなんて手法があるのか…」と驚きつつ困惑したけど、こんな昔に同じ手法で書かれた作品があったとは! お話の内容はすごい目を見張るものではないんだけど、女の女らしい心の動きがすごい出てた。何で男の人なのに分かるんだろう。夢野久作はオネェだった?と思うくらい。 ●火星の女  謎が謎を呼ぶ記事数件で事件の経緯を追った最後に、手紙1通ですべての種明かしがされるというもの。3作品の中で、一番展開が読めなくて面白かった。「ミス黒焦」の字面に思わず吹き出しちゃった。 なお最終的に、私の頭の中では、完全に一種の妖怪みたいな絵になっちゃってますが。。。 ★女坑主 本当の虚無主義はだぁれ?ってオチ、でいいのかな。現代では出せない空気感で、短いのに引き込まれる作品だった。 この作家さんは、「ドグラマグラ=ヤバい」っていうイメージ先行で敬遠してたのだけど、何だ何だ面白いじゃないのー!!他の作品、読んでみようと思いました。 ★3つでもいいかな、と悩みつつ、★4つ。これを3つにしたら、★を減らす作品が出ちゃうからめんどくさくて…

    1
    投稿日: 2015.04.09
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    夢野久作初読み。『ドグラ・マグラ』が奇書というイメージが強すぎて、なんとなく敬遠していたのだけど、案外読みやすかった。書簡形式なので読みやすい。嘘をうそで塗り固めていく危うい少女が描かれている。いつか『ドグラ・マグラ』にも挑戦してみようと思った。2013/128

    1
    投稿日: 2015.04.09
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    現実と虚構の区別がつかなくなってしまっていて虚構からしかものがみえていない人の話とかかなり好きな感じなんやけども、これの「何でも無い」の人は、思い込んでいるんじゃなくて苦心して積み重ねているところが他と違うような印象。面白かったよ。 煙突のんは吉良吉影思い出した。

    1
    投稿日: 2015.03.10
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    11月に読み終わったものを今更レビューします。 精神的にどこか歪んだものをもつ少女たちの話。 最初にウソをつき続けた少女の話、危険な男だとわかっているのにひかれ続ける女の話、そして理不尽な現実に立ち向かう少女の話。もう1つ、恐ろしい背景をもつ未亡人に出会う青年の話があります。どれ読んでも背筋がぞっとするけれど、奇妙な爽快感と虚無感がある。

    1
    投稿日: 2015.01.20
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    なんにもない なんにもない まったくなんいもない 昔、ギャートルズの歌にあった気がする。 初、夢野久作読了です。 ドグラ・マグラを挫折した過去を持つ、私ですが、これは読めました。特に、『なんでもない』が印象的。 あらすじ 男性医師は以前働いていた少女が自殺したことを知る。 男は少女とのある出来事を報告書として手紙に記すのであった。 男と少女との間になにがあったのか。なぜ自殺してしまったのか。 書簡体形式で書かれた文章で淡々とある出来事が語られています。読後はなんともすっきりせず、どこか不気味な小説でした。

    1
    投稿日: 2015.01.14
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    「少女地獄」は、「なんでもない」「殺人リレー」「火星の女」の三部作で構成される短編集です。 一番面白いと思ったのは、「なんでもない」ですね 主人公 姫草ユリ子が演じる虚構世界の一切の崩壊のあと、自死を選ぶ。ここまでなら普通かもしれないが、遺言状においてさえ虚構の花盛りをみせる・・・等々。虚構そのものが、姫草ユリ子の人生そのものだったのかと考えさせる物語です。

    1
    投稿日: 2015.01.12
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    タイトルは少女となっているが、物語上では20代前半位の虚言症の女性の話を、夢野の独特なタッチで描いた中編の傑作。

    2
    投稿日: 2014.11.30
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    初・夢野久作。これは、おもしろかった…!うっとりとする空想世界。なんというか、元少女(精神的な意味で)だからこそ純粋にファンタジー的な楽しみ方をできる作品なんじゃないかと思う。現少女(精神的な意味で)とか内面少女の男性とかは、適度な距離感を持てないんじゃ…とか想像してしまった。元少女としては、元から女(精神的な意味で)って人に読まれたら苛立ち嫉妬で少女に戻りそうだ…。素敵な一冊でした。

    1
    投稿日: 2014.10.01
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    夢野作品はまさに毒薬。 薬が毒であると同時に毒が薬となるように、読者にとってその読書が読書をする際の心理状態がピッタリ符合したとき、この作品はまさに最良の一服となりえる。

    2
    投稿日: 2014.09.24
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    ジャンルがよくわからなくて夢野久作だからこれ、と思考停止のジャンル分け。 嘘つきの話がこわくて、少し読みづらいと思っていたはずなのに惹かれて読み切ってしまった。

    1
    投稿日: 2014.08.22
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    【ありふれた少女たちの罪の記憶】 まずタイトルがいい。次に表紙がいい(初版)。中身は月並みだけど、読めなくないし、僕のこのみではないけれど、きっと評価は高いのだろうと思った。 覚えた痛みを昇華できたとき、少女は女へと変わるのだろうね。

    1
    投稿日: 2014.07.09
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    また読み返しに置いておく本。 この人の作品って毎回思うがホントに昭和初期?って違和感ないな。(記事とかの所は昔っぽかったりするけど)

    1
    投稿日: 2014.06.20
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    「何んでも無い」が好き。 夢野久作の中で一番印象に残ってる台詞は「妾その時ツクヅク思ったわ。女なんて滅多に慰めて遣るもんじゃないって。何を泣いてるか知れたもんじゃないんですからね。」

    1
    投稿日: 2014.06.15
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    何でも無いの姫草ユリ子の話をNHKで知り、それならば少女地獄は3編全てが姫草ユリ子関係の話かと勝手に了解していたのがそれぞれ全く別の話だった。 ドグラ・マグラより分かりやすいがおもしろさはドグラ・マグラの方がある。何でも無いが一番良い。姫草ユリ子の造形が良くできていて本当にいそうな気がする。 他はストーリー性のある短編らしい短編だが特にこれといって特筆することもなし。

    1
    投稿日: 2014.06.04
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    1936年に刊行された短編小説で 現在は青空文庫化されているようです。 感想を一言で述べるなら 期待をいい意味で裏切られました。 書かれてから80年近くが経過しているので 読みづらさはやっぱりあったんですが 続きが気になって1ページ、また1ページとめくるうちに だんだんと気にならなくなって するするっとストーリーに引き込まれていきます。 虚言癖のある天才看護婦に振り回される「何んでも無い」。 女を食い物にする快楽殺人者をそうと知りつつ 愛してしまった女が書いた何通もの手紙で繋ぐ「殺人リレー」。 校内で発見された焼死体と失踪した校長、 押入れから転がり出てきた胸像に秘密の手紙の在り処など すべてのピースがはまったときに浮かび上がる「火星の女」。 ミステリーではなくサスペンス。 少女ばかりが出てくるのに天国ではなく地獄。 たまには古い小説でも読んでみたいと思われたらぜひどうぞ。

    1
    投稿日: 2014.06.03
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    『少女地獄』 姫草ユリ子を姫草ユリオにして読むとさらに面白そうだな。虚言癖極まれり、自分の嘘の世界で自分がそうでありたい人間を生きようともがく少女の話だが、虚言癖を糾弾するでもなく、徹底的に少女の嘘に巻き込まれつつ少女を心底忌み嫌うでもなく…読んでいる間、凄い集中してた。映画『テオレマ』を思い出す…

    1
    投稿日: 2014.05.15
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    ドグラマグラに続いての少女地獄は特に何でもない、が好きだなと思いました。ユリ子ちゃんのあのどうしようもない嘘つきの気持ち、ちょっとわかるなあ、とか思ってみたりして。あとは火星の女の話は面白くて、醜くて美しいってたぶんこういうこと。煙突の話のどうしようもなさとか、とにかく女のきれいなところ、それがはらむ汚いところ、そういうのが書かれたお話だなあと考えてみたり。ユリ子ちゃん、やっぱ好きだなあ笑。

    1
    投稿日: 2014.05.15
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    ・少女地獄 「何でも無い」…………◎ 「殺人リレー」…………○ 「火星の女」……………▲ ・童貞……………………○ ・けむりを吐かぬ煙突…△ ・女坑主…………………△

    1
    投稿日: 2014.05.01
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    藻 いきなりドグラ・マグラに挑むのは無謀と考え、前哨戦のつもりで挑戦。表題作はタイトルの響きからもっと幻想小説的なものと予想していたが意外とそうでもなく、しかしあまりの面白さに一気に読み進められた。特に『火星の女』。これにまとめられた作品は皆「女の強さ」「女の闇」といったものを描いている、それを引き出しているのは全て男のほうなのだと思うと……なんとも言えませんな。

    1
    投稿日: 2014.04.03
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     「何でも無い」「殺人リレー」「火星の女」(以上「少女地獄」3編)及び「童貞」「けむりを吐かぬ煙突」「女坑主」の諸短編を収録。いずれも1930年代、戦時体制形成期の仄暗い世相を背景に、ニヒリズム色濃厚な「毒婦」を主題とする犯罪小説。戦前の作品にしては文章が読みやすい。

    1
    投稿日: 2014.01.31
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    慣れない文語体で読みづらいと感じましたが、そのおかげで雰囲気は最高です。また時間がある時にでも読み直したいと思います。 購入してからドグラマグラの作者だと知り驚きました。

    1
    投稿日: 2014.01.28
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    昭和のメロドラマ風な中身で今読んでも面白い。男の人が描く女の怖さ、ずるさ、したたかさが描かれていて、中々後味の悪い作品だった。良く見ているなぁと。意地悪いぐらいにThe女のイヤな部分をなぞっていてぞっとした。 少女地獄というタイトルからしてだけどナイスなタイトルをつけたのんだと。

    1
    投稿日: 2014.01.19
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    前読んだ短編集2冊は読みにくく感じたけど、これは全然なくて読みやすかった。 手紙形式で進んでいくところは告白を思い出す。告白の方がだいぶあとの作品ではあるけれど。

    1
    投稿日: 2014.01.13
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    なんでもない。 虚言癖? 比べものにならないけど、わたしにもあるかもしれない。 他の人にはないのかな? あれ、わたし今なんでこんなペラペラと本当のことのように話したの?って瞬間。ないのかな。それならなんか、この話も自分自身も怖い!

    3
    投稿日: 2013.12.30
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    図書館で見つけて。相変わらずの面白さ。一人称小説では夢野久作が一番好き。 ⚫️面白かった点 ストーリーの運びが上手い。 ⚫️気になった点 なし。

    1
    投稿日: 2013.12.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

     ドグラ・マグラに続いて夢野久作二冊目読了。買ってから短編集だと知った。少女地獄「何んでも無い」をはじめとしてすべての話で女性に魅力を感じる。魅力といってもラノベのヒロインのようなかわいさではなく生々しくドロドロした心理だがそれに引き付けられる。男尊女卑が今よりも強かった時代に執念深く、力で及ばなくても男に屈しない生き様が描かれている。一人一人がちゃんと生きている感じがするのがいい。男女の関係は昔も今も変わらず複雑怪奇ということか。一番面白かったのは「火星の女」かな。

    1
    投稿日: 2013.11.30
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    主人公である主治医の元へやってきた美しい少女。彼女はよく働き、患者に好かれ、文句のない立派な女であった。しかし、度々、彼女の謎が明かされていく…。 読んでいて、「この女には一体…」といった不安と興味が膨れ上がり、ページを追うスピードは他の本に比べて随分早く思えた。 文章の書き方が昔の形式なので、若造には最初読み辛いと思われるが、背景イメージが整ってきたらあとはパラパラ読める本である。

    1
    投稿日: 2013.10.13
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    夏にジャケ買いしたもの。 火星の女の話結構好き。 あと煙を吐かぬ煙突とか。 古き良き時代が好きな人にはたまんない小説だと思う。 少女地獄も設定がすごい好きだった。いいなーああいうの。よく思い浮かぶよなぁ。

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    投稿日: 2013.10.03
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    この作品は構成、文体ともに所謂、戦前期の「探偵小説」なるものであろう。もちろん、だからといってここに探偵が登場してくるわけではないが。作品集『少女地獄』の中では、巻頭の「何んでも無い」が読み物として一番面白いが、読む前の期待を満たしたかというと、やや拍子抜けの感も否めなかった。

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    投稿日: 2013.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    むか〜し購入して長らく積読状態キープ、気づけば本自体がどこかに行ってしまっていた、ので新たに購入してようやく読了。 よーしよし、近いうちにドグラ・マグラするとしよう(笑) 表題作より『童貞』『けむりを吐かない煙突』『女坑主』の三作品が素晴らしい。特に『童貞』と『女坑主』は、何というか、過去の懐かしい風景(原風景とまでは言わない。実体験かどうかも怪しいながら、どこかで見たような風景がそこに在る。超個人的解釈)を想起させる。 その昏さ怪しさに読者は圧倒され、惑わされるのだろう。全作品読破したわけじゃないが、乱歩より好みかもしれない。 それにしても、女が男に鉄槌を下すパターンが多いのはなぜか? しかも、女も真っ新とは言えないところがまた面白い。 何か恨みでもあんのけ?(笑)

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    投稿日: 2013.08.14
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    書簡形式で進む話が、何とも迫力があってよい。 皮肉にも、自ら地獄を作り出し、自らすすんでそこに落ちていく少女地獄。 よく考えればタイトルにそれがついているのはこの話だけなのに、いずれの話も、「少女地獄」にしか思えなかった。 ただやはり、一話目は決定的に「少女による少女のための少女の地獄」といったところであり、単なる「少女による地獄」ではないところがミソのような。

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    投稿日: 2013.08.12
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    夢野作品は、ドグラマグラを読んだ後は、青空文庫で短編を読みあさるってかんじだったけれど、装丁が可愛かったので、思わず購入。 夢野久作の装丁って買いづらいの。ドグラマグラも頑張って買った記憶あります。 嘘や演技や妄想などの短編をまためた単行本で、比較的読みやすかったな、という印象です。 (少女地獄) 妄想しているのはユリ子なのか、それとも白鷹先生なのか、それとも田宮氏なのか、結局自分なのか、どれが真実なのかわかるようでわからない不気味さがだいすき。

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    投稿日: 2013.08.11
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    何かの一線を越えてしまっている登場人物たちの物語が詰まっていた。性的で退廃的 収録作品:『少女地獄』『童貞』『けむりを吐かぬ煙突』『女坑主』

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    投稿日: 2013.08.11