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総合評価

240件)
3.9
58
72
67
5
3
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    何かの一線を越えてしまっている登場人物たちの物語が詰まっていた。性的で退廃的 収録作品:『少女地獄』『童貞』『けむりを吐かぬ煙突』『女坑主』

    1
    投稿日: 2013.08.11
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    地獄とあるので、かなりエグイかと思ったが、それほどでもなく…。ところどころ言い回しに笑ってしまう部分も。フォントの小ささになかなか読み始められなかったが、読みにくいことはなく、タイトル作は特に面白く読んだ。

    1
    投稿日: 2013.07.26
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    ジャケ買い。 たまに表現が古くて分かりにくかったところもあったけど、どれも面白かった。 「なんでもない」も好きだけど、「殺人リレー」が一番好きかもしれない。 「火星の女」は最初何て書いてあるのか全然分からなかったけど、後半でやっと話がつかめた。 理解した上でもう一回読みたいお話。

    0
    投稿日: 2013.07.25
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    明日になったら僕はまたキット死にたくなる 世界中のありとあらゆる夢よりも、僕の心に巣喰っている虚無の方がズット深くて強いんですから 妾みたいな女になっちゃダメよ。

    0
    投稿日: 2013.07.20
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    完全なジャケ買いでしたがなかなか楽しめました。 帯にも抜粋文として載っていた 「彼女を生かしたのは空想です。 彼女を殺したのも空想です。 ただそれだけです。」 この台詞センス、好きです。 問題作であり著者の代表作でもあるという『ドグラ・マグラ』。 精神に異常をきたすらしいですが… 気になる。

    0
    投稿日: 2013.07.19
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    看護婦としての能力は申し分なく、全ての人を虜にしてしまう少女『姫草ユリ子』。だが彼女は病的な虚言癖の持ち主で、次々に嘘を重ねやがては嘘を吐き通すために自死を選ぶ   -何でも無い- 四編の短編を通して語られる女と男の対峙。 凄まじいまでの執念。まさに自らの命を賭してまで作り上げられる、虚構の世界や復讐劇。この作者、女の人に手ひどい目にあわされたのかと思ってしまう。 「童貞」はよくわからない話だった。 セリフが独特で入って行きづらかった。特に女の人が妾(わたし)と言うたびにめかけと浮かんできてしょうがなかったし、ホホホと笑うのがどうにも馴染めなかった。

    0
    投稿日: 2013.07.17
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    タイトルからして、おどろおどろしい話を想像していたが、表題作は3つの書簡体の連作。恐ろしい話には変わりはないが、変に期待しすぎたか…。ただ、3つの話に共通しているのは「19歳」という年齢。それを「少女」と言えるのかどうかはともかく、夢野にとっては重要なのかもしれない。やや、期待はずれの一冊。

    0
    投稿日: 2013.06.27
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    初夢野。なんというか、洗練されたドロドロ感。次夢野は何にしようかな?『ドグラ・マグラ』が有名だけど、ついていけるかしら。

    0
    投稿日: 2013.06.21
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    女たちの女優っぷりがたまらない! 初めは突き放して虚構を楽しんでいたのに、いつの間にか自分の中の湿っぽい部分や狡猾さ、愚かさ、(月経性だか卵巣性だか分からんが。笑)どこかにいつも秘められている闇雲な荒唐無稽さみたいなものが引きずり出されていて、読み終わる頃には呼吸が荒くなっていた。夢野あいしてる。 ふるい言葉や、「殺人リレー」の手紙方式、「火星の女」の新聞見出しなど、一見読みにくそうに感じるものの、実際読み進めていくと不思議と読みやすく、また新鮮で、喜劇舞台でも観ているような夢心地までした。まさに夢野久作という感じ。 読む人によって、ホラーともなりうるし、喜劇とも、悲劇ともなりうるのが面白い。

    2
    投稿日: 2013.03.11
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    タイトルからして、毒々しくて艶かしい。夢野久作作品、初挑戦。 少女地獄の中でも、人気が高い「何んでも無い」がやっぱり良かったー。病的なまでに嘘を吐いて生きる娘。最初は読んでて腹が立ったけど、よく考えたら寂しい人だし、憎み切れなくなる。あっ、しまった!私、同情してる!(同情させられてる…?) こんな巧く嘘が言える人は中々いないんじゃないかな。しかも名演技! す、すごい…。 どうしようもない嘘つきだとバレると追い出されて、結局は一人ぼっちになる。彼女の嘘に悪意が感じられない。ただ生きようとすると、なぜかこうなっている…これはどうしようもないことで、彼女は可哀相な人だと思ってる私がいる。いやでも、実際こんな人が近くにいたら嫌だなぁ。 ユリ子は、彼女は生きてると思う。 火星の女は最後がいい。復讐心に満ちた女が、その運動神経抜群な体を吊るしたり、飛んだり、走ったり。あれ、これアクション小説?ってなるスピード感。

    3
    投稿日: 2013.03.10
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    読み終わってから言い様のない余韻が残る作品だと思う。 独白形式で小説を成り立たせた作家の先駆けで、息血が通ったような生々しい描写は独特で最大の魅力ではないだろうか。 姫草ユリ子と火星の女は忘れられない作品。

    0
    投稿日: 2013.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

     見かけたので思わず買ってしまった一冊。どうやら夢野久作が結構好きらしい。  文体もね、かなり好き。この時代の文章としては普通なのかもしれないけどやたら滅多らカタカナが使われてたりするところとか、妙に頭に残る言い回しとか。  表題作「少女地獄」の他に「童貞」「けむりを吐かぬ煙突」「女坑主」が入ってて、尚且つ「少女地獄」は「何んでも無い」「殺人リレー」「火星の女」の三つの話が入ってる短編集。それぞれが短いからあっさり読めた、というのもあるのかもしれない。  「少女地獄」は三つとも全部書簡形式で話が進む。要は一人称小説。過去にあった出来事を書き手が延々と語る、というものだけれど、それに飽きがこないのがすごい。内容が内容だからかなぁ。  暗いというか、えぐいというか、どろどろしているというか。黒いわけではない。漆黒じゃなくって、なんか色々混ざってどろどろしてる、そんな色。  とりあえず、女って怖ぇ、と思わされました。  抜粋。「少女地獄」の「火星の女」より。  どうぞ火星の女の置土産、黒焦少女の屍体をお受け取り下さい。  私の肉体は永久に貴方のものですから……ペッペッ……。 05.06.22

    0
    投稿日: 2013.01.01
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    少女地獄は三部作構成。けれども、一番有名なのは、 嘘を重ね続ける可憐な看護婦、姫草ユリ子の話。 嘘を付かなければ生きていけない彼女の様は、とても美しい。

    0
    投稿日: 2012.12.19
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    カバーが可愛い。 初夢野久作作品でした。 思ってたよりずっと読みやすかった。 モダンで妖艶。

    2
    投稿日: 2012.11.27
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    五年くらい前に知人に頂いた本です。 存在すら忘れていたのですが、本棚で眠っているのを発見して手に取りました。 読みにくそうだなぁと言う印象をもっていたのですが、全くそんな事はなく。 夢野久作とは福岡の方言で夢想家と言う意味だそうですねー。 まさしくそんな感じ。 何でも無いに出てくる姫草ユリ子なんて名前からして幻想的で美しい。 火星の女の子最後の文…ペッペッ…は思わずゾッとしてしまいました。 カタカナが多く使われているのですが、それが不思議な感じを醸し出している気がします。 他の作品も読んでみようー。

    2
    投稿日: 2012.11.26
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    「彼女を生かしたのは空想です。彼女を殺したのも空想です。ただそれだけです。」  この作品に出合ったきっかけは桜庭一樹さんが薦めていたからです。 『「少女」+「地獄」』というなんとも甘美な毒々しい書名に私は一発で心を奪われました。 その時はまだ夢野久作という人物があの三大奇書に数えられる『ドグラマグラ』の著者だとは露知らず。 実はこの『少女地獄』は短編小説集であり、「何んでも無い」「殺人リレー」「火星の女」の3作から成り立ちます。 しかし、1番の人気作品といえば姫草ユリ子「主演」の「何んでも無い」だと勝手に思っています。 姫草ユリ子は19歳の看護婦であり、裕福な家庭環境の出で心優しく麗しい乙女の上、優れた実務能力も持ち合わせ医師や患者からも信頼が厚い病院中のアイドル的存在でした。 私の周りにも、たまーに聖人君子のように理想的な人がいます。 そんな人を尊敬し、羨望すると同時にじゃあその人格が本心じゃなかったら?と野暮な想像をすることがあります。 まさしく、姫草ユリ子は嘘を守るために嘘を拡大化し、複雑化し最後は自らを破滅に追いやった女でした。 この作品では彼女の被害者とも云えるユリ子の雇い主開業医・臼杵の手紙による独白形式で話が進んでいきます。 ここで面白いのは、手紙が進むにつれて騙された被害者であるはずの臼杵がユリ子に対して同情的になっていくこと。 読者は姫草ユリ子のあるかも分からぬ本心に触れることは終ぞ叶いません。 作中ユリ子自身が「自殺」で生涯を終えたと書いていますが、私にはユリ子が何処かでしぶとく生きているように感じられてなりません。ただじゃ死なねぇぞ、と。 月経と虚言の関連性を探ってみたりと夢野氏らしく医学的?な見解も混ざっており『ドグラマグラ』を耐え抜いた勇者なら簡単にお手軽に愉しめる一冊だと思われます。

    0
    投稿日: 2012.10.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    無垢は時として残酷でありさえする。 「彼女を生かしたのは空想です。彼女を殺したのも空想です。」 そんなコピーに惹かれてをとった一冊。 この物語に出てくる少女たちは 清純で無垢で可憐だが それゆえの不安定な危うさを秘めている。 姫草ユリ子の虚構という名の夢の中で生き、夢の中で絶望し、死んでしまった。 女車掌は甘い罠に自ら嵌まった。 火星の女は仇討に燃え黒焦少女となった。 彼女たちは甘い地獄に捕らわれ逃げられなくなってしまった。

    0
    投稿日: 2012.10.02
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    ドグラマグラで夢野久作に出会った身としては、とても読みやすい。 ユリ子は、一体なにを願って生きていたのだろうか。

    0
    投稿日: 2012.09.15
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    面白い順に並んでいるという印象。虚言癖の話『何んでも無い』が一番興奮した。姫草ユリ子の人間性がたまらなく惹きつける。全体としてはそれを含めてやはり表題『少女地獄』三編がいい。『殺人リレー』も『火星の女』 も面白かった。夢野久作の女一人称がこんなにいいとは! 逆に後半はあまり…。特に最後二編『煙のない煙突』と『女坑主』は、薄い感じが否めなかった。

    0
    投稿日: 2012.09.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    天才看護師の虚構の世界から始まり、殺人ツアー犯人の妻になる女車掌の手紙、黒焦げで自殺した女学生の報復まで、初夢野久作作品として、刺激的過ぎ!

    0
    投稿日: 2012.08.31
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    今年の夏文庫は表紙が良いなぁ。 夢野久作の短編集。裏表紙にかかれているのは少女地獄のなかの「なんでもない」というお話。この話が一番好きだったな。どうしようもない病的な性癖がどうしようもなく描かれてる。だれもユリ子を愛せなかった。 一連の作品で感じたのは「性」に関する不自由さ。ジェンダーとかフェミニズムとかいう言葉が社会的に意味を持たない時代を感じる。

    0
    投稿日: 2012.08.26
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    「少女地獄」夢野久作 怪奇小説?煤色。 『ドグラ・マグラ』で一回挫折した経験があるので、しばらく敬遠していた夢野久作。 短編は読みやすかったです。 江戸川乱歩とかも読んで思ったんだけど、登場する女性が強烈に(女性/にょしょう)だよね。 火、剃刀、金、暗闇の狂気。みたいな。(3)

    0
    投稿日: 2012.08.21
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    どんなに頭がいい娘が登場するのかと、ワクワクしながら読む。恩田陸並みだったら嬉しいなー、と期待して。 最後の方まで娘は登場しないのかな、と思っていると物語序盤にして早速登場。もっと焦らして欲しかった。 頭の良さを期待して読むが、どうも期待したほど賢くなさそう。終わりも、もう終わり?とあっさり。 嘘も、嘘を付く理由も、注目に値するほど特に変わっていない。 物足りない。

    0
    投稿日: 2012.08.20
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    わたしに代わって悪に制裁加えてすっきりさせてくれる夢久がすきです。火星の女なんかたまらんのです。読みながら大笑いしてまう程度。

    0
    投稿日: 2012.08.19
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    「彼女を生かしたのは空想です。彼女を殺したのも空想です。」というキャッチコピーが印象的な"少女地獄ー何んでも無い"含む数話を纏めた本書。作者はあの「ドグラ・マグラ」を著した夢野久作である。どの話も描くのは、虚無から生まれる悲劇的結末あるいは堕落。登場人物が招きいれてしまう不幸は必然であり否しがたい共感を呼ぶ。良書良書。

    0
    投稿日: 2012.08.19
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    あんまり深く捉える必要はない気がする。どれもすてきなキャラクターたちだと思います。特にユリ子は気合い入ってる。「童貞」のゲロオチで笑った。

    0
    投稿日: 2012.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夢野「少女地獄」は、3つの物語から成っている。虚栄心からつく嘘で、終いには自死してしまった少女の物語『何んでも無い』。友人含め数人の女性を殺した殺人鬼と気付きながら、その男と結婚してしまう『殺人リレー』、黒焦げ死体の事件から、教師という聖職者の裏に隠された悪行が暴かれていく『火星の女』。どれも少女の禍々しいまでの執着心が書かれている。まさに「地獄」だ。ただ、その地獄を作りだしているのは、男の身勝手さや大人社会の欺瞞だということが、端々に感じられる。ちなみにこの小説は1936年(昭和11年)の作品だが、文体にも内容にも全く古さを感じさせない。夢野久作といえば、「読んだ者は精神に異常をきたす」と言われる奇書「ドグラ・マグラ」が有名であるから、近いうちに必ず読もうと思う。

    0
    投稿日: 2012.08.12
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    とある文庫の表紙によってグロくてドロドロした作品なのかと思っていたら、夢の中にいるような不思議な心持ちのする作品群だった。 「少女地獄」とは良いタイトル。

    0
    投稿日: 2012.08.08
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    可憐で美しい少女たちが起こす数々の事件が、書簡形式によって語られる。背景の時代とともに暗く耽美で、なにか少女の生暖かさを感じさせられました。話としてはたいした話でないのに、ぐいぐい引き込まれて、どこか気持ち悪さを感じる不思議な本です。

    0
    投稿日: 2012.08.08
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    夢野さんは片仮名遣いが可愛くて好き 書簡体は読んでて楽しい イヤハヤ新高さんにちょっぴり惹かれてしまって何とも…笑

    0
    投稿日: 2012.08.08
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    多種多様な少女ないしは女性があるときは自ら、あるときは他人からとろとろとその内情・行動・心理を暴かれていく。ほぼ一人称で語られていくその話の数々はどこか後ろめたく、きりきりと圧迫してくるような感覚が常に付きまとう。 この本の中で事件を起こすのはほぼ女性であり、男性はその振る舞いに親しみを覚える、恐怖する、陥れられる。しかし、読み進めていくと決して女性が悪であるとは思われない。彼女たちはいつだって被害者であり内向的であり夢見がちでありリアリストであるのだから。 一面的に女を見ようとすればホラーたりえるのかもしれない、女はどこか浮世離れした、ひたすらに幻惑的な様子で描かれている印象を受けた。

    0
    投稿日: 2012.08.04
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    夢野久作作品を読むのはこれで3作目です 確かに『ドグラ・マグラ』に比べるとはるかに読みやすくて入門にいいというのもわかります 『何でもない』と『殺人リレー』が特に面白かったかな 『火星の女』も良かったけど愛人がいるってあたりで孤独さが薄まってしまった気がするなぁ そこは徹底的に孤独を貫いた方が良かったような…

    0
    投稿日: 2012.07.18
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    少女地獄(何でも無い/殺人リレー/火星の女)、童貞、煙を吐かぬ煙突、 女坑主で構成。 破滅的な虚言・敵討ち・復讐、そしてそれぞれ愛に生き・死んだ少女の 三篇は本人たちの強さ強かさに危うさや脆さが交わり 自ら地獄に落ちていこうとするさまには 嫌悪とも哀れみとも形容しがたく、重く黒く暗い世界。 容姿(何でも無い)、職業(殺人リレー)という光の部分がありながら 堕ちていく姿に対して、火星の女はネガティブの組み合わせで単調とも とれるが、自分の姿と地獄、相手の表と裏という三重の陰影と いうこともできるのではないか。

    0
    投稿日: 2012.07.18
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    3つの話からなる短編集。 1作目の姫草ユリ子の話が一番好き。 人は誰しも、自分をよく見せようと嘘をつくもの。ユリ子もきっと、それがエスカレートして取り返しのつかない所まできてしまったゆえの悲劇だと思う… 現代にもユリ子のような人は沢山いるのではないか、そう思います。

    0
    投稿日: 2012.07.16
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    マイファースト夢Q。出会いは高校一年の学級文庫で、毎日教室で読みふけり自分でも本を買いました。個人的には「何でも無い」より「火星の女」がインパクト大。

    0
    投稿日: 2012.06.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夢野久作作品。表紙が怖くて(ぐろくて)手を付けられていなかったのですが、青空文庫から挑戦。 というか近代作家が久しぶり過ぎてなんとなく戸惑ってしまいました。 「少女地獄」「殺人リレー」「火星の女」の3編。 ミステリーと思って最初に手をとって読み出さなかったので、以外な展開でした。 特に、1編の「少女地獄」は死亡の知らせから話は始まるが、死亡事件に焦点を当てるのではなくて、死んだ美しい少女の都会に出てきてからの華々しく華麗に周囲を惑わせた話に焦点を当てて話が始まる。 死亡事件を追わないことがミステリーらしからぬといってしまえばそれまでだが、事件を追うよりも彼女自身が事件を作る張本人なのだから仕方ないという感じもする。 3篇の「火星の女」が一番ミステリーらしい書き方だが、これもミステリーというより、2篇もそうだが、女の一生をかけた復讐記のほうが印象としては近い。 「少女地獄」 百合子は先生のやり取りの箇所以外の自らのことに着いては、騙しているという感覚はもうなくなっていたように思う。 彼女は自分と違う自分を演じて既に人格を習得して居た。 美しい容貌と気遣いと技術で周囲の信頼を得、過ごしていった。 そうすると、彼女は演じきれない部分だったり、どうしても変え用のない出生などについてはどのように感じていたのだろうか。 どちらにせよ、彼女の行方は最初に書かれたように死亡という結末は変えられない。 いかに彼女が一瞬で輝こうとも、彼女は輝いて死んでしまう。 他の2篇もそうだが、 強く輝いた少女は生き続けることはできないのだろうか。 〈舞台について〉 どれも多分、 ネットや通信機器が普及し、制度が整った現在では起こりにくい話しだろう。(当たり前か) 読んでいて、ネットが普及していれば絶対にこれは起こり得ないなぁ。ということが多々合った。 そういう意味ではこれらの舞台は私にとってはファンタジー空間でした。

    0
    投稿日: 2012.06.21
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    タイトルと表紙絵、作者にひかれて買いました。 タイトルの少女地獄、なんて素敵な言葉だろう。ですが、中身を読んでみるとあれ?少女地獄はどこにあるの?というかんじでした。 少女より女性を強くかんじました。 ただ文面と表紙絵はきれいだったので★三つ 少女だと唯一思ったのは火星の女かな。 タイトル買いはやめたほうがいいなと思いました。

    0
    投稿日: 2012.05.28
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    1935年当時の女性像がいかなるものだったのか分からないが、「夢野久作=狂気」と言われるほどのものは微塵も感じられなかった。

    0
    投稿日: 2012.05.20
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    夢野久作の短篇集。 「少女地獄」の中の姫草ユリ子の話と 「けむりを吐かぬ煙突」 が 好きでした。 「ドグラ・マグラ」を読んだ後だったので 少しだけお手やわらかな印象。 横溝正史や乱歩の持つそれにも似た 容赦のない痛みやグロテスクさ、絵画的な淫らさ。 それらを背景に広がる、美しい女達の悪意の物語。

    0
    投稿日: 2012.05.11
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    なかなかシンプルな短編集。 かなりえぐいのかなと思っていたが結構普通だった。 ただ、昔の文章なので慣れないと若干読みづらいかな。

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    投稿日: 2012.05.08
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    「ドグラ・マグラ」は挫折したけど、これは面白かった! 「少女地獄」はもちろん、「殺人リレー」も、切なくて面白かった。

    0
    投稿日: 2012.05.07
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    Jブンガクで取り上げられていたのを、いつか読みたいと思っていてやっと読むことができた。もし、私の家にユリ子が来たら……と考えてみるとちょっと怖い。でもどうにか救ってあげることはできなかったのかな。

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    投稿日: 2012.04.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Jブンガクを見て,始めて読みました。 女性の虚栄と欺瞞をよく直球で書いたものだと思う。 いつの時代にも,ブンガクは人の本性を表すものかもしれない。

    0
    投稿日: 2012.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    またまた少女狂いということで少女地獄。 ・何んでも無い  姫草ユリ子は本当に可哀想な少女だったのではないかなと思う。  ユリ子の吐いた嘘はユリ子にとっては必要不可欠であって真実であったのではないかなと。  だってねえ、少女って本来はそういうものであるべきでしょう?  横浜とか平塚とか縁のある地名がよく出てきたのも楽しかったです。 ・殺人リレー  こちらも浜松とか勝手知ったる地名が出てきたりw  事故の裏に隠された真実がこういうことだったりもするでしょうねえ・・・。  しかし、ユリ子さんといいこの頃の少女という言葉は何歳から何歳ぐらいまでを指していたのやら・・・。 ・火星の女  自分としては一番これが面白かった。  舞台は何となく佐世保のような気がした。  教会やら女子高やら、狂気を含む雰囲気やらが何となく。  歌枝さんとアイ子さんはエスの関係ですね。  歌枝さんの手紙の狂気、本来は狂気などではなく平静な心の動きにすぎないのですけどね・・・とても魅力的ですね。 総じて全部面白い話でした。 しかし、ちょっと脱線しますがタイトルひっくり返したアニメの方ですが、 少女向けの作品であるはずなのに恥ずかしげもなく平然とパチンコ化する神経が理解できませんねえ・・・。 話も端から矛盾していたのが残念でした。 1期で融通効かせて本当の悪の方を裁いてるくせに2部になってからはいきなり規則だからと悪人ではない方が殺されるようになってるってちょっと何も考えてなさすぎでしょう(苦笑)

    0
    投稿日: 2012.01.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ひょっとすると第二第三の姫草ユリ子になりうる人は現実の至るところに存在している……かもしれないね。という気分になった。だって程度の差はあれ、人って基本的に嘘つきだから。 たとえば彼氏の前で粗相をして『おまえ今オナラした?』『してないよぉ////』……みたいな、ごく些細なかわいい嘘から、ユリ子のように嘘の風呂敷を広げすぎて、嘘を本当にするためにはもうああするしかなかないくらいの大ボラまで、程度の差はあれど、人はイメージを守るために、嘘をつくことがある。 ユリ子のような人生そのものが嘘という人は、結局自分でついた嘘にかんじがらめにされるに違いない。ばれたら困る嘘は一度ついたら最後までつきとおさなくてはいけない。嘘が嘘だとばれないようにするには、さらにまた嘘をつかないといけない。そうして嘘はどんどん大きくなる。それは確かに地獄だ。 全体的に、ユリ子の狂気がどうこうというよりは、なぜかユリ子に一種のかわいさとかいじらしさを感じた。ユリ子かわいいよー。 でも一番好きなのは火星の女。あの最後の台詞がコミカルなのにぞわっとする。

    0
    投稿日: 2011.12.05
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    新しい感覚が欲しくなって夢野久作を読んでみたら、刺激が強かった。この世界、ハマるひとは凄くハマるんだと思う。怖いけど癖になるのはとても理解できる。読みながらその場で映像として頭に入ってくるもんだから、とてもリアルに感じて夢に出てきそうで怯える。

    0
    投稿日: 2011.11.30
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    「少女地獄/童貞/けむりを吐かぬ煙突/女抗主」の4編を収録。 いずれも怪奇色の強い作品となっています。 表題作「少女地獄」は1編ですが、3人の少女の悲劇を描いた連作。 (最初、すべて繋がっている作品だと思っていたのですが、どうやら別々の作品のようです) 「少女地獄」で一番印象に残るのは虚言癖によって身を滅ぼす女性の話でしょうか。(題:何でも無い) 嘘をつくという行為には、相手よりも優位に立とうとか、心の平穏を得ようとか、色々な意味が出てくると思いますが この女性は空想を形に変え、嘘によって何を得ようとしていたのか。 私の知人にもひとり虚言症と思わしき女性がいました。 虚言というのは女性にとって非常に近しい心の病にあるようです。 個人的には発想が女性的でも、文章が男目線から見た女性のような気がしてならなかった。 女性の人はこの作品を読んでどう思うのだろうか。 私は文庫を購入しましたが、著作権切れのために青空文庫でも無料で読めます。 興味ある人はそちらでも楽しますのでどうぞ。

    0
    投稿日: 2011.11.07
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     表題作は、「何んでもない」「殺人リレー」「火星の女」の3つで成る短編。タイトルに地獄とあり、地獄のような環境に少女が置かれているのかなぁと思いながら読んでいたが、どちらかというと少女が自分自身を地獄へ追いやっていくような話だった。  姫野ユリ子は、人を騙して利益を得たり自分の立場を良くしたりというよりも、ほとんど嘘をつくために嘘をついているかのよう。私は読者で事件の渦中にいるわけでもないから腹は立たないし、空想を嘘という手法でげんじつに築いてしまう彼女が何か創作家のようにすら見えてくる。  とはいえ周囲の人間はその嘘の世界に付き合うわけにはいかないし、迷惑を被る可能性もあるのだから野放しにするわけにもいかないのだが、そうすると彼女はその虚構世界を破壊されるしかない。嘘を真実として実現させようなどというムードも一切ないので、手詰まり感と救いようの無さが残る、何とも言い難い後味。魅力的ではあるのだけれど、それだけに不憫。

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    投稿日: 2011.10.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    難しかった。 作品の紹介 可憐な少女姫草ユリ子は、すべての人間に好意を抱かせる天才的な看護婦だった。その秘密は、虚言癖にあった。ウソを支えるためにまたウソをつく。【夢幻」の世界に生きた少女の果ては…。(

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    投稿日: 2011.10.22
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    「少女の地獄はいつになっても終わらず」 少女は地獄を見た。 どこまでも続く。 地獄は続く。 死んでも続く。

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    投稿日: 2011.09.16
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     タイトルも強烈ですが中身もすごかった。 特に”火星の女”のラスト一行(というか一言)、本当にしびれます。

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    投稿日: 2011.09.04
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    これまた昔のレビュー 『ドグラ・マグラ』なる奇書に挫折して早数年。夢野久作の狂乱キチガヒじみた世界観を如何しても体感したいなあと思い、"夢野久作入門書"的に購入したのがこの『少女地獄』であった。「少女地獄」「童貞」「けむりを吐かぬ煙突」「女坑主」の4編からなるこの小説は、何れも深淵なる地獄で有る事に相違は無い。特に表題の「少女地獄」は、書簡体形式で淡々と綴られる狂気が心地良くて好きだ。「少女地獄」は特異な形式を採っており、「何でも無い」「殺人リレー」「火星の女」と云う3編の小物語に別けられている。どの話にも地獄から脱け出せない少女が登場する。自ら造り上げた虚構を完成させる為に死へと追いやられる天才的虚構吐き看護婦の話「何でも無い」、殺人鬼との恋に溺れ、果ては壊れゆく女車掌達の話「殺人リレー」、黒焦死体に為る事で復讐を果たそうとする醜い少女の話「火星の女」…。 「火星の女」は兎に角印象に残った。書簡体形式が織り成す独特の世界観は勿論、身体に空虚を飼う醜い少女の復讐劇はインパクト大である。世界に無意味さを見出だすも、少女は何処かに存在する強烈な愛に縋り求めようとする。信じていた肉親の愛が壊れた時、少女の空虚は少女を喰ってしまった。黒焦少女の哀愁は素晴らしい。 読了して気付くのだが、夢野久作と云う作家は構成、心情描写、台詞回しがべらぼうに巧い。そして、気違いや狂人が支配する世界。彼が造り出し狂気の匂いは、活字を介して脳髄に侵入し感覚や意識を浮遊させ蕩けさせる一種の麻薬である。恐らく、この中毒性の虜に為れる人間は、彼に毒された狂人だけで有ろう。 次に『瓶詰の地獄』を読み、そして『ドグラ・マグラ』に再挑戦したいと想ふ。

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    投稿日: 2011.08.21
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    歪んだ少女たちの物語。 『何でも無い』では、少し前に読んだ『平気でうそをつく人々』を思い出しました。この少女にしても、後の話に出てくる少女にしても、読んでるうちになんだか可哀想になってきます。

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    投稿日: 2011.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夏になると必ず書店に並ぶ無料の小冊子を必ず持ち帰り、普段読まない本の開拓に勤しむのが習慣になっていて、それで見つけた1冊。 夢野久作とは、「夢の久作」からきたもので、【夢想家、夢ばかり見る変人】ということだそうです 書店の平積みで「ドグラ・マグラ」をよく見かけていましたが、実際読むのは初めて。書簡体形式で綴られる物語は、終始不可思議ですが、なんだか先を読み進めてしまうような独特の世界観を感じられました。 どの話も、少女の執念や恐怖をじわじわと味わわせる作品。 特に、『火星の女』の女の心中はこの語り口だからこそ静かな恐怖がひたひた迫るような印象を受けました。 実際、現代小説以外のジャンルを読むことがとても少ないので、 まだまだ小説全体の味わいの深みを味わえてないんだろうなあというのが読み終えた感覚。 次は、「ドグラ・マグラ」を読んでみようと思います。

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    投稿日: 2011.07.25
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    どれも面白かったけど、特に「火星の女」にはやられました。なぜか「坊っちゃん」を思い出した。ものすごい勧善懲悪。

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    投稿日: 2011.05.21
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    企画物だよなー。こっちが満腹気味なのにとことんやってくる。怖い女、嫌な女、みんなまとめて「女性専用車両」に乗っちゃってください(笑)。でも夢野久作レベルの不思議さは世の中にもあるような気がする。

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    投稿日: 2011.05.08
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    1人の看護婦に色々な人が振り回されてく。夢野久作って怖い人間というより人間の怖さをよく描いてる気がする

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    投稿日: 2011.05.04
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    ドグラマグラと比べたら格段に読みやすいです(笑) 姫草ユリ子さんが知人に似ていた為個人的には後味悪かったです。 殺人リレーは何故か爽快に感じてしまいました。

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    投稿日: 2011.04.30
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    夢野久作(1889-1936)の短編集。 身内に虚無を宿した少女たちの、その内なる空虚は、何によって埋められていくのか・・・。地獄とは少女たちの内に既に巣食っていたのであって、それがかような仕方で現実の側に現れ出てきたに過ぎない。現代という時代の一つの側面が表れているように感じる。 夢野は、女を畏れていただろうか。収録されているどの作品にも、女に魅せられながら同時に女を畏怖している、そんな ambivalence が透けて見える。 古来より男は、自分勝手にも、女に処女と娼婦の二面性を見出しては、女を無垢と残酷とが綯い交ぜになった不可解な存在として表象してきた。本書に登場するような狂人や倒錯者や殺人者に対して名状しがたい蠱惑的な何かを感じ取ることができるのは、何よりもそれが女であるからだ(或いは人形のように自我を感じさせない無垢な美少年でもいいのかもしれない)。もし仮に、登場人物の女/男を全て逆転させてしまったら、実にチグハグで、もはや物語にならないのではないか。女が放射している(と男が勝手に思い込んでいる)性愛の芳香によって否応なしに自我が翻弄されてしまう男は、女に対して一面では憧憬を他面では憎悪を、しかしその根底には何よりも恐怖を、抱いているのではないかと考えさせられた。

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    投稿日: 2011.03.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    姫草ユリ子にそっくりな人間に出会ったことが有る。あまりにも似ていて怖かった。そいつも医療従事者、というか薬学関連の人間である。一読してぞっとした。 「火星の女」大人のエゴに傷つけられる少女。校長先生は大事なものが見えてない。生命の生きられない星、侵略する宇宙人の象徴にされる星、その実は、とても寒くて悲しいものね。

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    投稿日: 2011.03.26
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    夢野久作の文章はこの時代にしては平易ですごく読みやすい。またドグラマグラと同様古さを感じさせない。面白かった

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    投稿日: 2011.03.01
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    夢野久作にしては読みやすい。登場する女性たちの慇懃無礼な語り口は中毒性がある。目的を遂げたという意味で姫草ユリ子の勝ち逃げか。

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    投稿日: 2011.02.20
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    短編集。 表題の「少女地獄」は、その名の通り、少女たちのこころの澱が織りなす物語。 短編集の中に連作があったので、ついすべてつながっていると思ってしまい、二作目も三作目も、姫草ユリ子が絡んでくるのだと必死で展開を考えていました…。 嘘を誤魔化すための嘘をつき、それがふくれ上がっていく…という、いかにも興味をそそられるユリ子の物語ですが、わたしは「殺人リレー」がいちばん面白かったかな。 最初はどの女がユリ子だろうと思っていたから、男が本当に殺人者だと考えなかったのですが、だから余計物語が複雑になった気がして面白かったのかもしれない。 「火星の女」は、最初は意味がわからず、理解不能だったことが、話が進むにつれ理解され、その感覚がたまらない感じ。 これは二度目の方が楽しめるかもしれません。 残りの三編も、あっと驚くということはないけれど、丹念に作られた、九作らしい話です。あ 推理小説じゃないのに謎解きがある…といえばいいのかな?

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    投稿日: 2011.01.24
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    嘘つきに天才がいるのだとしたらきっと作中の姫草ユリ子の事であろう ただ、お金を賭けて行う博打が確率的にいつかは負けてしまうように 信用を賭けて行うライアーゲーム(騙し合い)もいつかは負けてしまうのであろう つまり嘘はいつか絶対に露見して自身に災いが降りかかるという事だ これは接した全ての人間に幸福をもたらす天才的な看護婦が自身の作り上げた虚構世界の中でもがき苦しむ物語 最後は自殺という形で完結してしまう彼女の追い込まれた心情には筆舌尽くしがたいものがあり それが一番の見所であろう 嘘で無限に増幅された世界の果てをぜひ御覧あれ

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    投稿日: 2011.01.20
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      こんな人、世の中きっとたくさんいる。 自殺で片付けるしかないって所 これを読んで周りをみると世界がすこしわかるかも。

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    投稿日: 2011.01.18
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    夢野久作さんの本初めて読んだ。 最後まで読む気はなくてちょっと開いてみただけだったのに、気付いたら話に引き込まれてた。 年齢不詳・不思議な魅力の姫草ユリ子嬢。もの凄くウザイタイプのような気がするけど、なんとなくあの必死さが可愛く見えるから不思議です。 火星の女は後半の手紙に入ってからが面白い。

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    投稿日: 2010.12.23
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    読みがまだ浅いので、もう一度読み返したい。しかし予想以上の面白さ。 少女地獄はもちろん、けむりを吐かぬ煙突が個人的には好みかも。

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    投稿日: 2010.12.13
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    面白かったが、それで?といった感じ。 地獄というほど地獄でもないし、時代が違うのだろうかパンチが足りない気がした。

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    投稿日: 2010.12.06
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    本当に久しぶりにこんなにすらすらとページをめくることが出来る本に出逢えました。そしてその一頁一頁がまた面白いこと…!これほどまでにわくわく出来たことがとても嬉しいです。少女地獄はどのはなしもとても魅力的で、この本は全体的に少女、そして女性の恐ろしさみたいなものを感じました。勉強になりました。

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    投稿日: 2010.11.14
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    火星の女ったらかわいいですね。姫草ユリ子嬢も令嬢といったニオイが漂ってきてわたしは好きです。女は口の多いほうがかわいいでしょう?あら、やりすぎですって……? ところで夢野氏は男を醜悪なものとみているんでしょうかね。謎。

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    投稿日: 2010.10.30
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    青空文庫にて読了。 怨念と復讐、ですね。手紙による一人称という形式を通して、その不気味な描写が見事です。

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    投稿日: 2010.10.29
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    ドグラマグラが制覇できなかったからこちらで。 すらすら読めて面白かった。 いつの時代も女の人って怖いのねー

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    投稿日: 2010.07.20
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    夢野久作の創り出す虚構に、必然的に吸い込まれていく。 彼の著作には、いつも死が近くに感じる。そして、その裏返しに生を感じられる。 生きるのに疲れた時に、返ってきたい本。 乱歩やカフカに似てるかな。

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    投稿日: 2010.07.18
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    絶望的な話なのに 読み口はそれほど重くない 謎がするりするり解けていくのがいい 少女よりも 少女を取り巻く男の人達の方が怖い

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    投稿日: 2010.06.26
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    ドグラマグラが読みたいけどびびって、夢野入門とビレバンのポップにかかれた本書を購入。 表題の少女地獄は、3話になってると気づかず、関係性を必死に探してしまった… 昔の文学はわかりにくいやね

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    投稿日: 2010.06.21
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     「少女性」という名の悪魔(デーモン)は、女たちに付きまとった挙句に、彼女らを死の淵へと追い落としていく。  姫草ユリ子 二十五歳  友成(ともなり)トミ子 十九歳  甘川歌枝 十九歳  『少女地獄』という作品には三篇のエピソードが含まれており、各篇の主人公が彼女らである。姫草ユリ子(本名:堀ユミ子)は「何んでも無い」という篇で、病的なまでの虚言癖を発揮し、勤める臼杵病院内外で多くのトラブルを振りまいていく。一つの嘘を成立させる為に、もう一つ別の嘘をつき、という風に、ユリ子から発せられる虚言は増殖する…。そして膨れ上がった嘘が自身の力で取りつくろえなくなり、とうとう破綻を迎えた時、彼女は姫草ユリ子という名の持つ「可憐な乙女のイメージ」を守り抜く為に自死を選ぶ…。  友成トミ子は昭和初年の働く女性であり、ミナト・バスに勤める女車掌である。その友成トミ子が、同じく女車掌を夢見る山下智恵子という女性に手紙を書くスタイルで語られるのが、二番目のエピソード「殺人リレー」である。友成トミ子は、浜松勉強バスから流れてきた二枚目のバス運転士・新高竜夫に、ある疑いの目を向けていた。新高竜夫は勤務するバス会社を転々としながら、何人もの女車掌を誘惑しては内縁関係になり、その女性に飽きると事故を装って殺害するという、怖ろしい噂を立てられる人物であったのだ。そのことをトミ子に忠告してきた松浦ミネ子もまた、新高との交際の末、事故死してしまった。友成トミ子は新高の尻尾をつかもうとするが、彼女も新高に求婚され、夫婦生活が始まってしまう。彼女は自分が新高に殺されるか、それとも新高に真相を突きつけ、松浦ツヤ子の仇をとるか、二つに一つというスリルに魅了され始める…。そして………。  最後のエピソード「火星の女」は、作中で新聞記事に見られるセンセーショナルな見出しが躍り、県立高等女学校の物置で女性の黒焦死体が発見されたことから始まっている。この黒焦死体は一体誰なのかという疑問が深まる中で、県立高女の森栖(もりす)校長が突如発狂し、ベテラン教師・虎間トラ子が縊死(いし)するという事件までが起こり、一連の出来事は迷宮入りの様相を見せる。しかし、タイトルともなった「火星の女」と呼ばれる県立高女卒業生・甘川歌枝の遺した書簡によって、ミス黒焦の正体、県立高女で行われていた不正、天主教における篤信家にして人望篤き教育家であったはずの森栖校長の裏の顔などが明るみに出る…。これは、火星の女と綽名される所以(ゆえん)でもある醜貌と純真な正義感とを併せ持った甘川歌枝の、一世一代の、命を賭した告発文である。  読んでいてまず考えたのが、「少女」とは何歳から何歳くらいまでを指すのだろうかということであった。十九歳というのは果たして少女と言えるのであろうか、と。私がイメージする少女は十二、三歳からせいぜい十六、七歳くらいまでである。十八歳以上となると、これはもう「大人の女性入門者」というか、少女という言葉では収まりきらないような感じがする。勿論これには、十八歳で大学へ進学したり、就職したり、親元を離れる人たちが急増するというような、十八歳という年齢に関する現代的イメージがあって、私がそれに支配されていることも否めないのだが。  しかし、この『少女地獄』に登場する女性たちは、姫草ユリ子のように「満十九歳二ヶ月になりますの」と自称しながら実は二十五歳であったり、本当に十九歳で、仮に十九歳という年齢が少女の範疇に入るとしても、友成トミ子のように男性を知り、夫婦生活を送っていたり、甘川歌枝のように貞操を奪われていたりと、とても少女とは言いがたい側面を持っているのである。そもそも少女地獄とは、年若き少女が陥る地獄なのか、どうか…。  それで、冒頭に書いた「少女性」という名の悪魔(デーモン)について言及してみたくなったのである。 この「少女性」とは、必ずしも年齢的にも少女と呼ぶに申し分のない若い女性を意味するのではない。「少女性」それ自体は、どんな階層・年齢層の女性にも潜んでいる可能性がある。ひょっとすると、男性の中にも時としてこの「少女性」は沈み込んでいることがあるかもしれない。  そして、この「少女性」が悪魔(デーモン)として害を及ぼすのは、少女がいつしか年齢的な少女の時代を過ぎ越し、女の時代にさしかかりながら、それでもなお、深窓の令嬢の如き甘美な夢を見、純粋無垢な乙女であり続けることに価値を置き、そこからもがいても足掻いても逃れ得なくなっている時なのだ。その己の「少女としての理想」と「女としての現実」が大きく乖離(かいり)する時、彼女らが持つ「少女性」は悪魔となって、宿主である彼女らをじわじわと侵蝕しだす。果ては、彼女らを生の場には置いておきはしない。「少女としての理想」へと一気に突き進む為に、美化された死へと彼女らを誘(いざな)う。  姫草ユリ子は、裕福な家庭と教養に恵まれ、医師からも患者からも信頼を得ている有能な看護婦(本文ママ)であり、医学部教授とは懇意であるというような完璧な少女を虚言でもって演じつつ、その嘘が暴かれると間もなく死んでいった。  友成トミ子は、サディストの新高竜夫を懲らしめたいという仇討ちにも似た悲壮な覚悟を持っていながら、次第に新高に惹かれ、新高を破滅させてやりたいような、自分が何もかも放棄したいような心理の中で死んでいった。  甘川歌枝は、醜い容貌の為に女学校でも家庭でも疎外されていたが、少女らしい正義感と行動力を持ち、学校長や教師らの裏面の顔を暴いた後に、疎まれ汚された自分の身を浄化するかのごとく、死んでいった。  どの女の死も、咲き乱れた薔薇の香りに噎(む)せ返るような死だ。美しい香りに噎せながら薔薇の園をゆたゆたと彷徨し、気が付けば次第次第に棘(とげ)で傷ついていく。その傷ですら、薔薇によるものならば麗しい。幾条にもわたる躰の傷が死の香りまで醸し始めても、「少女性」という名の悪魔(デーモン)に魅入られた女には、最早、死こそが「少女としての理想」の完成であり、救済なのだ。きっと彼女らは、絵師・高畠華宵(たかばたけかしょう)描くところの華宵美人のように、ポゥッと潤んだ眸(ひとみ)、上ずった視線、上気した頬で死んでいったことだろう。  『少女地獄』とは、うら若き少女が経験する地獄なのではない。いつまでも乙女チックであり続けなければ生きていけなかった女達が最終的に堕ちる地獄の物語に他ならない。  君よ、いつまでも清らかな花の顔(かんばせ)であれ。 吾(われ)は汚れ、見事に老いさらばえていこう。                                     平成二十二年六月三日 読了(角川文庫版)        ※収録作品『少女地獄』『童貞』『けむり             を吐かぬ煙突』『女抗主』自体は再々読了

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    投稿日: 2010.06.15
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    面白かったといえば、面白かった。 でも、まあ、夢野久作はドグラマグラ。あれより上はない。まあ、あれと比較するとほとんどの小説が霞んでしまうんだけど。あれは神がかりの面白さだから。 少女地獄はもっとくるくる世界を翻しながら騙してくれると思っていたけど、いまいち。童貞は、夢野久作が書かなくても他の人でも書けそうな感じがしてしまった。 少女地獄の最初の姫草ユリ子さんのお話はおもしろい。嘘の追いかけ方がおもしろい。 ドグラマグラでもそうだが、嘘だか本当だか分からない世界を書くってのが上手すぎる。

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    投稿日: 2010.05.18
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    ・・・確かに読んだのに、内容を思い出せません・・・。 たまに「ものすごく興味深いけど、なかなか読み進められない」という本があって、その一つが夢野久作の「ドグラ・マグラ」だったりします。表紙絵とかすごく好きなのに。それでこっちに手を出したらすらすら読めたのですが・・・。 ネットであらすじ検索しても、全然思い出せません。きいにとって、そんな程度の面白さだったみたいです。

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    投稿日: 2010.04.28
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    自分の箍できつく締められた世界をさまざまな嘘や自己の犠牲で守ろうとする少女達。その眼差しのなんと眩しい事。自分たちにはない眩さを前に、臼杵先生は姫草ユリ子を許し、森栖校長は狂ってしまったのだろう。 少女期特有の揺らぎの少なさがなんだか愛おしかった。 それと、この時代の小説ってみなそうかもしれないけれど、言葉遣いが美しくていいね。 あ、「けむりを吐かぬ煙突」みたいな話も好き。

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    投稿日: 2010.04.08
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    11歳の時にこの本を手にとってしまった私は, その耽美・エロス・破綻・死の香りに圧倒された。 「女」って怖いと自分を棚に上げてそう思った。 しゃら~と嘘をつき続ける『何でもない』, 思い込みが激しい『殺人リレー』, 身体的コンプレックスがある『火星の女』, 三つの短編に登場する女たちは 私たち女性の中にある,女性特有の心理を 代弁している感じがする。 怖くてせつなくて浅はかな女たち。 女性心理をわかりたい方にはお薦めの一冊。

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    投稿日: 2010.03.23
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    読みやすい文章と物語の独特さで、古さを感じさせない。「君が代の拷問」みたいな言葉がさらっと出てくるのがすごい。

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    投稿日: 2010.03.22
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    2010.3.5 古本 殺人リレーは昔に観た映画「ユメノ銀河」の原作だということに読み終わって気付きました。あの映画当時女の子と映画館で観たんだけど、あんなの観てそのあと何を話したんだろうか?

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    投稿日: 2010.03.05
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    an・an 1698号で桜庭一樹が推薦 ----- うそつきな美少女ヒロインは、毒花的な魅力がたまりません! 最近の自分を、少しおとなしくなってしまったな… と思う人は、読んで思春期の勢いを思い出しては。 ----- 毒花的な美少女ていかにも桜庭一樹の好きそうなヒロインだな! 表紙を見た時点でけっこうびびってるけど 精神的に余裕があるときに読んでみたいなー

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    投稿日: 2010.03.02
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    すべての接触する人間に好意を抱かせる、天才看護婦、姫草ユリ子。ところが彼女は、病的な虚言癖を持っていた。ウソにウソを重ねてウソ地獄へと堕ちていく様を描いた「何でも無い」、夫に殺されるかもしれないと思いながらも愛してしまう、女車掌、友成トミ子の六つの手紙から成る「殺人リレー」、火星の女と呼ばれた女新聞記者の復讐劇「火星の女」の三つの書簡体小説から成る表題作『少女地獄』ほか、「童貞」「けむりを吐かぬ煙突」「女坑主」を収めた短編集。 夢野久作の怪奇・妖麗・夢幻の世界を思う存分味わえる。夢野久作の世界観に触れるなら、まずはこの一冊をおすすめしたい!

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    投稿日: 2010.01.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『少女地獄』 「少女地獄」 臼杵医師の元に看護婦としてやってきた姫草ユリ子と名乗る女性。彼女の実家から送られる贈りもの。臼杵医師の先輩である白鷹秀麿医師に紹介すると言うがなかなか合わせてはくれない。彼女のつく嘘に気付き始める臼杵医師。姫草ユリ子が死んだという知らせと彼女の手紙を持ってきた溝呂木医師。 「殺人リレー」 バスガイドになりたいという山下智恵子に送られた友成トミ子からの手紙。バスガイドたちを次々に毒がにかける運転手・新高達夫に関する警告の手紙。 「火星の女」 県立の女子高で発見された黒焦の遺体。新聞によりミス黒焦と名付けられた遺体。謹慎を申しつけられた校長・森栖の失踪。大阪で火星の女を探す森栖。同じ女子高で発見された女性教師・虎間トラ子の遺体と書記である川島の遺体。殿宮アイ子という生徒の持ってきた手紙。火星の女の告白。森栖校長らの犯罪。 『童貞』 死の目前に謎の女から乳母車を受け取った男。夫であるバトラを殺害したとして追われる瑠璃子の告白。 『煙を吐かぬ煙突』 夫の死後屋敷を改装し煙突を建てた南堂未亡人。煙を吐かない煙突に疑惑を持った男の調査。元家政婦からの証言。消えた元家政婦。行方不明になる南堂未亡人の愛人たちの謎。 『女鉱主』 エチオピア戦争に乗じて一旗揚げようとする男たちの依頼で自分の炭鉱で使用しているダイナマイトを提供しようと話す女鉱主。虚無主義者たちの計画。  2010年1月5日読了

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    投稿日: 2010.01.06
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    思ってたのとちょっと違う。。。 ひとつづつもっと長いお話にしたらいいのに。 火星さんのはあんまり。 お耽美な感じは好き。

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    投稿日: 2009.12.30
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    『何んでも無い』『殺人リレー』『火星の女』から成る表題作の「少女地獄」、ほか「童貞」「けむりを吐かぬ煙突」「女坑主」の3篇を収録。 表題作「少女地獄」は、猥褻なものではありません!笑 いずれも、純真で、一途な少女たちの哀しくも愛らしい姿を描いたものです。 私は特に『火星の女』が好きです。 これまで、夢野久作の作品で、美しくない少女が主人公となるものはあまり無かったような・・・。 『何んでも無い』に登場するユリ子みたいな虚言癖の人、たまにいますね。 なぜそんなに嘘を吐く必要があるのだろう?という疑問が、ちょっと解ったような気がしました。 「少女地獄」はもちろん良かったんですが、私は同時収録の「童貞」が気になりました。他の方のレビューを読んでみても、あまりこの作品について触れているものが無かったのですが・・・。 これを読んで、安部公房の「飢えた皮膚」(短編集「水中都市・デンドロカカリヤ」に収録)を思い出しました。 結末は全然違うんですけどね。寧ろ真逆。雰囲気が似てました。 最後のシーン、私なりに解釈しました。生きているのも死んでいるのも紙一重ですね。 「けむりを吐かぬ煙突」は「人間腸詰」系の作品です。 結構好き。 夢野久作の世界、奥深し。 次は犬神博士を読みます。

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    投稿日: 2009.12.04
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    怖い。本当に怖い。 でも決して嫌じゃないのがこの小説のすごいところ。 何気に、夢野久作の作品で一番好きです。

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    投稿日: 2009.12.04
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    文体の割には読みやすい!おもしろい!! さくっと読める夢野久作。 姫草ユリ子にはあり得ない!!と思いつつも、 小さなユリ子、女の世界には割と普通にいたりする。 知人と重なってぞくりとした。 人間ってこわい。

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    投稿日: 2009.11.13
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    最初に踏み込んだ夢野作品。 これは夢野入門に良い短編集だと思います。 一人称で進んでいく物語は、悲痛な叫び、迫る恐怖がリアルに、目の前に鼓膜に脳裏に五感に訴えてくるんです。 異端、の名に相応しいかと。

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    投稿日: 2009.10.23
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    姫草ユリ子という女の話。 19歳の清楚可憐な彼女は看護婦として臼杵医師の下で働いていた。 だが彼女が虚言癖のある少女だと白鷹医師という人物と出会うことで知ってしまう。 短編集なので他にも話が載ってましたが、「少女地獄」というタイトルの中で3つくらい話があってややこしかったです汗

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    投稿日: 2009.08.25
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    夢野久作短編集。 『少女地獄』『童貞』『けむりを吐かぬ煙突』『女坑主』 の四編を収録。 『ドグラ・マグラ』と違って短編なので こちらの方が読みやすいし、 内容も分かり易いと思います。 でもこちらの短編集の方が 怖いモノを感じました・・・

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    投稿日: 2009.08.20
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    幻想と怪奇の中間地点。あらゆる思想の源流。 大作『ドグラマグラ』はちょっと長いから、短編で入手もしやすい本作からがベターかもね。

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    投稿日: 2009.08.09
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    文体が読みにくいため敬遠していたけれど、 一度読み始めたらおもしろいのなんの。 ひとつの嘘を隠すためまた別の嘘をつき、 そしてその嘘を隠すためまた別の嘘をつき…と 嘘を重ねて自分の虚栄の妄想世界に生きる 美少女・姫草ユリ子の話は怖いけれど哀れ。 しかし嘘っていうのは頭がよくないと すぐに破綻してしまう。 相手に矛盾を感じ取られないよう、 きちんと自分のついた嘘を 細かいところまで覚えていないといけないから。 おばかさんには出来ない芸なのだわね。 あと個人的には、この本の中では 「殺人リレー」という短編が好み。 若い女子の思い込みによる突っ走りと すぐに気が変わるようなところが 書簡形式でシュールに綴られていておもしろい。

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    投稿日: 2009.08.06
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    彼女を生かしたのは空想です。彼女を殺したのも空想です。ただそれだけです。(少女地獄) 「にんげんの音楽は皆似せものであった。……自分の音楽も似せものであった。……自分は要するに無用の存在であった。……自分は死んでも本当の音楽はこうして永遠日常に繰り返されて行くのだ。……ありがたいありがたい……なつかしいなつかしい……嬉しい……楽しい……」(童貞) (表題/童貞/けむりを吐かぬ煙突/女坑主)

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    投稿日: 2009.08.06
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    『なんでもない』の姫草百合子は理想の美少女像です。 嘘で塗り固められた彼女はラストでどうなったのでしょうか。 他短編も面白いし素敵です。 特に『童貞』が気に入ってます。読後にあんな虚無感に襲われたのは初めてだった。

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    投稿日: 2009.07.03
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    あの子の様に嘘に塗れて生きてみたいと思った。 あの子の様に嘘に塗れて生きてみようと思った。 夢野久作が書く女の子は何故皆美しいのだらう。

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    投稿日: 2009.07.01
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    やはり表題作が一番ではないかな。 「何んでも無い」が特に少女地獄なのではないか、少女性が色濃かった。 ユリ子の虚構の無間地獄はやっぱり甘美なものだなと思うのでわたしも巻き込まれてみたい。 「殺人リレー」はあれだけの分量で魔性の男っていうのか、それを描いてるのが吃驚。 書簡体だからこそ引き込まれる感覚っていうのですか、新鮮でした。 「火星の女」はリズミカルで素晴らしい、ぐっと読ませてくれますね。 でもとても悲しい、真っ直ぐな狂気っていうか。 残りの短編も三つとも素敵だったよ。 魔性の女ですとか男ですとかが、目眩がしそうに描かれているの。 あとね、カタカナ遣いがとっても独特の空気を生んでいるように思いました。 お気に入りです。

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    投稿日: 2009.06.29
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    面白い。 うそをついて、さらにうそを重ね重ね……そうしか生きていけない百合子に、しかしながら悲哀を感じられず、ちっぽけな見得と狂気しか感じられないのが良い。

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    投稿日: 2009.02.08
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    一番初めに読んだ夢野久作。 少女が軽くトラウマになりそうな…。女ではなく、少女というところが良い。女性らしい怖さとは違う、少女らしい怖さ。 一番怖いのは瓶詰め。

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    投稿日: 2009.02.05