
総合評価
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powered by ブクログ悪い奴がいたけど不思議なことが起きて懲らしめられました!きっと妖怪とかおばけとかそういうののせいだろうね!(すっとぼけ)みたいな話 メインの登場人物もみんなそれぞれいいキャラクターをしていて憎めない 1話完結系だからちょこちょこ時間の空いた時に読めるし、面白いし今後追っていきたいシリーズもののひとつになった
1投稿日: 2025.12.08
powered by ブクログずーっと気になっていた著者ではあったけれど、数が多くて何から読んでいいのやら分からず手を出せなかったけれど、たまたま入った書店で平積みされていたこの本を読んでみました。 思ったよりも読みやすく、また他の作品も読んでみたいと思わせてくれました。
2投稿日: 2025.11.28
powered by ブクログ直木賞を受賞した2作目を読みたくて、こちらを拝読。百鬼夜行シリーズを読んでいるところで、そちらとの共通点として、表紙が美しい。 陰摩羅鬼を挟んでから、この2作目に行こうかなと。
0投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログタイトルの「百物語」から想像する内容よりずっとずっとエンタメ寄りでとても読みやすかった。どちらかと言えば、ホラーというより時代劇、もっと言えば時代劇に怪異譚を掛け合わせた必殺仕事人といった体裁で、同作者の「百鬼夜行シリーズ」が怪奇な現象を論理や知識によって解き明かすのに対し、こちらは怪異のせいにして解決を図るのが面白い。江戸時代を舞台にしているのは、科学より人の心が映し出すものにこそ真実があった時代―—闇が闇として”実在”していた空間が物語をハイテンションに駆動させらることを作者が識っているからだろう。こういう時代劇ならもっと読みたい。
4投稿日: 2025.08.14
powered by ブクログ今日は、娘と息子と鬼滅の刃の映画に行ってきました。 近年稀にないくらいの人だかりでした。 私が行ったのは朝7:30からの上映だったのですが、ポップコーンに並ぶ行列。 見たこともないくらいの行列でした(^◇^;) 凄いな鬼滅の刃( ̄O ̄;) 先週は旦那と国宝を観に行ってきました。 こちらもかなりの盛況振りでしたよ。 主演のお二方の演技が凄かったです。 かなり練習なさったのだろうなぁ。。。 感心しかありませんでした。 この本もいつか読みたいなぁと思いました(*´꒳`*) さて、京極夏彦さんの百鬼夜行シリーズはちょこちょこ読んでおりましたが、こちらは初となります。 雪さんのレビューで急に読んでみようかな?という気持ちになりました。 連作短編というか、連作中編なので私に読めるのか?若干心配でしたが(-。-; やっぱり中編でも、短いとどうも私の集中力は切れてしまうようで、百鬼夜行シリーズほどガッツリはハマりませんでしたが、さすが京極夏彦先生。読ませるなぁって思いました。 漢字は難しいし、文章上手過ぎです! 読む度、勉強になるなぁって思います。 京極夏彦先生は天才ですなっ (๑˃̵ᴗ˂̵)و 短編でもかなり好きな作品があり、舞首や、芝右衛門狸などはかなり面白かったです。 短編はすぐ忘れちゃうので、一作一作かなりメモりました(笑)読書メモの方に貼り付けておこうかなって思います♪ この短編のうち、何編かで、陰摩羅鬼の瑕を思い出してしまいました(*´꒳`*) 百鬼夜行シリーズ、再読したいなぁ。 ↑いつも言ってる(笑) 京極夏彦さんを読むと、昨日よりちょっとだけ頭良くなったんじゃない?って錯覚出来るのも嬉しい♪
144投稿日: 2025.07.20
powered by ブクログ江戸時代を舞台とした妖怪に纏わる怪異譚と関係がある闇に葬られた事件を小悪党達が金と引き換えに決着を着ける七つの短編が収録された妖怪時代小説で、それぞれの話に出てくる妖怪の言い伝えや事件の裏に隠された悲しい人の業、無情な世の移ろいに登場人物達の小気味の良いやり取りなどエンタメの楽しさが詰まった作品だった。
1投稿日: 2025.06.19
powered by ブクログ直木賞受賞作家の作品を読もうと、探していたところ、何度も名前を聞いたことがあるこの作家さんに辿り着きました( 直木賞を受賞したのは、本シリーズの別作品ですが、シリーズものは最初から読みたい派なので、まず本作を読みました。)。 辞書をひかないとわからない難しい言葉を多用しているのですが、不思議とすんなり読めてしまうそんな作品ばかりでした。 「天網恢恢疎にして漏らさず」という言葉が、作中何度か出てきましたが、まさに勧善懲悪の話ばかりで、読んでいて、スカッとしました。水戸黄門やアンパンマンのように、日本人にはスッと入ってくる展開ばかりだったと思います。ダークヒーローな感じがまたカッコよかったです。 話としては、一番最後の『帷子辻』が一番印象に残りました。高校の倫理の授業で「色即是空、空即是色」なんて言葉を習ったことを覚えていますが、よく意味はわかっていなかったです。『帷子辻』に出てくる九相図について知り、調べたことで、少し意味合いがわかってきたような気がします(実際にはわかった気になっているだけで、もっと徳の高い修行をつまないと「わかった」などと安易に言っていい言葉ではないのでしょうけど…)。いつか京都の西福寺に行き、本物の九相図を見たく思いました。
1投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログ百鬼夜行シリーズ以外、初めて読んだ… かたちを変えた憑き物落としじゃないか! シリーズ完結しているみたいなので地道に読んでいこう 最終巻のこれまた分厚いこと…
7投稿日: 2025.03.22
powered by ブクログ昔の文豪の小説って面白いけど読みにくい。京極夏彦の小説の面白さは、昔の文豪みたいな古風な雰囲気を漂わせつつも、それほど読み難くない処にあると思う。もちろん難しい表現はある(意味わからないまま読み進めてる部分も多い笑)けど、雰囲気を味わってるだけで面白い。
1投稿日: 2025.02.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
京極夏彦の巷説百物語シリーズ第一弾。 シリーズ完結とのことで、なんとか最終巻が文庫落ちするまで追いつきたい。 妖怪に絡んだ事件を必殺仕事人かのように裁いていく短編集。 久しぶりに京極夏彦の作品を読んだけど、こんなにも読みやすかったかと驚いた。百鬼夜行のシリーズが難しいから、なおさらかもしれない(そこも大好きなのだが)… どの作品も、人の業というか、悲しい話が多い。しかも悲劇が既に終わってしまっていて、なんともやるせないことが多く、故に、又市たちの仕掛けにスカッとさせられる。 第一作目しか読んだことがないので、次作以降もちまちまと読んでいきたい。 文庫落ち前のハードカバーで読んだよなぁと思い調べると、四半世紀、経って、いた………
12投稿日: 2025.01.25
powered by ブクログいいですね〜このシリーズ♪ 巷で囁かれる不思議な話。 それを集める百介が出会った三人の怪しい者達。 京極夏彦ならではの妖怪、伝承、事件…そして鮮やかな解決‹‹\(´ω` )/›› 時代物らしく粋!三人が粋でカッコ良い!! 又市の決め台詞 りん。 「御行 奉為」 って〜わぁ〜〜素敵:.゚٩(๑˘ω˘๑)۶:.。♡︎ 京極版必殺仕事人♪ 土瓶さん面白かったよ〜!!
48投稿日: 2025.01.10
powered by ブクログなんというか、途中自分の中でダレることはあったけど、表紙にもある「帷子辻」がなんとも切なく、京極節もうまく効いてたから面白かった。 「人に魂などない!」
0投稿日: 2025.01.02
powered by ブクログ百鬼夜行シリーズとは真逆の作風。 読んでいてとても面白かった。 特に後半の三作品は読み応えがあった。
0投稿日: 2024.11.28
powered by ブクログ小豆洗い、舞首、柳女など怪異の事件を「百物語」と絡ませ真相を明らかにしていく物語です。ページ数は長いけれど会話がテンポよく物語の怪異さもあり面白かったです。京極夏彦は初めて読みましたが、他の作品も読んでみたくなりました。2024年11月8日読了。
0投稿日: 2024.11.08
powered by ブクログりん。 御行奉為ー。 御行又市さん一座が考えもつかないやり方で謎を解いていく?事件を解決していくシリーズ。 百鬼夜行シリーズとは雰囲気も解決方法もまったく違いますが、こちらもとても楽しいシリーズでした。テーマになっている妖怪との絡ませ方が素晴らしいです。 1話目の小豆洗いはお見事で、繰り返し読んでしまいました。狸のお話も好きです。 又市さんとおぎんがお気に入り。 私も一座に入りたいな... シリーズを一気に読んでしまうのはもったいない気が既にしていて、他の本も読みながらゆっくり読み進めたいです。
8投稿日: 2024.10.25
powered by ブクログ百鬼夜行シリーズが大好きなのでいつかこれも読みたいなと思いつつ読んでこず。最近発売された京極夏彦サーガを読んでこれは読まねばと思って購入。 登場人物や時代が違うだけで、百鬼夜行と似たような構成展開なんかなと思ってたけど違う! 百鬼夜行だと戦犯がいて、それがたまたま妖怪の話に沿っててそれを解き明かしていくって流れだけど、こっちは戦犯側が妖怪の話になぞらえて仕掛けてる話って感じ。 読む前は百鬼夜行にはやっぱ劣るかなぁと思ってたけど全然物足りなさがなくちゃんとおもしろい。読んでる途中小休憩するとき毎回「いやオモロ〜…」って頭の中で言ってた。続編読んでいきます。
0投稿日: 2024.10.20
powered by ブクログ京極夏彦さんの作品。百鬼夜行シリーズのファンですが、こちらの作品にはしばらく手を出さない予定でいました。がどっこい、さすが京極さん、読んだら読んだで面白すぎました。積み本がまだまだあるので、どんどん百物語シリーズも読んでいけるのが楽しみです。
0投稿日: 2024.09.29
powered by ブクログ【2024年142冊目】 御行奉為――ある雨の日に山小屋に居合わせた人々。足止めを食らった彼らが始めたのは、江戸で流行している百物語だった。ひとり、またひとりと語るに連れ、一人の男の様子がおかしくなっていく。ついに男は雨の中――。小豆洗いから始まり帷子辻で終わる7つの短編集。巷説百物語シリーズ第一弾。 再読です。読み始めのあの感覚は、何も知らずに読んだ方がきっと面白いので、未読の方はあらすじも何も読まずに読んで欲しいなと思います。そ後は、多少の流れは理解した上で読むことになるわけですが、どの話も「はい、はい、最後はそうなりますね」とはならない仕掛けが施されており、毎話「んぐわぁー!そういうことね!」と思って大変楽しめる建付けになっています。 これは人気のシリーズになったのも頷けますし、シリーズものはあんまり続けて読まずに、間に違う本を入れて読もうと思ってるのですが、続いてこのシリーズに手を伸ばしたくなってしまいました。んん。 一番好きなのは狸のお話です。私も狸と会話してみたい。 初読:2012年11月1日以前
0投稿日: 2024.07.21
powered by ブクログものすごーく、久々に。 了のためにシリーズ再読。 いやー、改めて面白いの一言に尽きる。 憑き物落としとはまた違った味わい深さで。 どれを読んでも、全てが終わった後の読後感がとても好きだ。 仕掛けが分かった爽快感もありつつ、その裏にある無常さ…寂寥感がなんともたまらない。
1投稿日: 2024.06.27
powered by ブクログ奇談怪談を蒐集するために諸国を旅する戯作者志望の青年山岡百助は、雨宿りに寄った越後の山奥で不思議な者たちと出会う。 妖怪時代小説連作短編集、七篇収録。 とりあえず「小豆洗い」から読んでくれ。話はそれからだッ!……ってレベルでなんも話せなぬ→ 小豆洗い読んで、膝を打ったよね。そういうことかぁ!って(笑) 続く「白蔵主」「舞首」はライトな読み心地で楽しく読んで……「芝右衛門狸」でかなり読み心地が変わり、そこからの「塩の長司」「柳女」「帷子辻」と京極テイストがアップする。いやもう、最高デス。シリーズ一巻だからか→ すごく読みやすい。「姑獲鳥の夏」は長編で読みづらいんだよなぁっていう京極ビギナーにはこちらから入るのもアリ寄りのアリ!時代小説苦手な私もグイグイ引き込まれてあっという間に読み終わったし。 イチオシは「芝右衛門狸」の芝右衛門。あと事触れの治平。好きだぁぁぁ!!
6投稿日: 2024.06.26
powered by ブクログ「小豆洗い」・「白蔵主」・「舞首」・「芝右衛門狸」・「塩の長司」・「柳女」・「帷子辻」を収録。アニメ版もよかったが、こちらのほうが生きた人間の暗部が表れているように感じた。 晴らすに晴らせぬ恨み、闇に葬られる手前の事件の解決を金で請け負う小股潜りの又市をはじめとした小悪党一味。鮮やかな手練手管を以て逃れ潜む咎人を見出し、捕らえ、罪を暴く彼らの“仕掛け”は毎回見事。「小豆洗い」では偶然の参加者の一人に過ぎなかった山岡百介が、「白蔵主」以降は一味の協力者--彼が関係先に現れ、事情に因む怪異譚を語ることで“仕掛け”に真実味が加わる--として活躍する姿が頼もしい。又市と山猫廻しのおぎん・事触れの治平との悪口混じりの会話は、一味の気が置けないが気易くはない間柄が窺えるうえに、落語講談のようなおかしみもあって楽しい。
2投稿日: 2024.06.14
powered by ブクログやはり、良いよねぇ。 又さんかっこいい。 読み返すのは “小豆洗い” 「この先はおやめなせぇ」 江戸っ子訛りがうつりそうです。 あんなにかっこよく話せたら気持ちよいでしょう。 今年、最終巻が出ます。
2投稿日: 2024.04.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
巷説百物語シリーズの始まり、やはり御大は面白い…。 『妖怪の宴 妖怪の匣』とかで顕著なんだけど、御大は妖怪の存在自体を信じてはいない。いない側の立ち位置なんだけど、いないのに巷説で語られてきたことにむしろ強く興味を持っている(もちろん、神秘否定というわけではなく、道理が成り立たないからいないとしているに過ぎないのが御大の面白い部分なんだけど)。 つまり妖怪が成り立つ理屈というか、何故そんなものが受け入れられたのか?ということに主題がある。 だから本書は一貫して”妖怪の実在を肯定していない”。けれど、妖怪の仕業とした方が収まりが良いように構成されている。芝右衛門狸なんて特にそうだし、柳女は加害者がその仕組みを利用した形だな。 冥界も妖怪も無いけれど、それを突き詰めていけば破滅しかない。 兎角渡世は生き辛く、故に妖怪/冥界(ブラックボックス)が必要とされる。説明されないことが救いになることもあるってことだな。 御大の妖怪観に馴染んでいると3倍くらい楽しい。思わずシリーズ全館買ってしまった。オススメです
1投稿日: 2023.06.22
powered by ブクログ一見、不可解な事件を、小悪党の御行一味があやかしに見立てて鮮やかに決着させる。変幻自在な語り口で物語を紡ぐ著者の筆が冴え渡っています。 江戸時代末期の天保年間。怪異譚を蒐集するため諸国を巡る戯作者志望の青年・山岡百介は、雨宿りに寄った越後の山小屋で不思議な者たちと出会う。御行姿の男・小股潜りの又市、垢抜けた女・山猫廻しのおぎん、初老の商人・事触れの治平、そして、何やら顔色の悪い僧・円海。長雨の一夜を、江戸で流行りの百物語で明かすことになったのだが…。闇に葬られる事件の決着を金で請け負う御行一味。その裏世界に、百介は足を踏み入れていく…。 「小豆洗い/白蔵主/舞首/芝右衛門狸/塩の長司/柳女/帷子辻」の七編から成る時代小説。血腥い事件とあやかしを結び付けて着地させるだけでも凄いのですが、そこから妄執や情念、果ては人間の業まで立ち昇らせる著者の手腕に唸らせられっぱなしです。また、怪談とは言っても、単なる絵空事ではなく、それを生み出す人間の想像力を介して現実を映し出している作品でもあります。「必殺仕事人」を彷彿とさせるキャラ立ちした登場人物たちの手際の良さも堪能でき、シリーズ化も納得の著者渾身の一作です。
3投稿日: 2023.06.15
powered by ブクログ再読。 改めて巷説百物語シリーズを「遠巷説百物語」まで揃えたので、第一巻の本作から読み始める。 物怪話しにからめて、世の悪人悪事をバッサバッサと切っていくその手際がまことに鮮やか。又一はじめおぎん、治平がなんとも魅力的で引き込まれる。 どういうふうに落とし前をつけるのだろうという話もあるが、又一達に絡め取られる悪人とおなじように、自分も見事に絡め取られて話の落とし所に納得してしまう。 切ない話も多いのだが基本的に悪事は裁かれるので読後感は悪くない。
12投稿日: 2023.06.04
powered by ブクログ今まで避けていた作家、京極夏彦さん。 そのわけは、 どの作品も分厚いから。 分厚い本や段組が多い本、文字の小さい本は嫌い。 それなのに今回手に取って読んで見たわけは、又吉さんの「第二図書館係補佐」の中で紹介されていて面白そうに思えたから。 結果、読んでよかったと思いました。 世に広まっている怪談に沿って犯罪を暴いていくそのストーリーの手の込んだところには感嘆せざるを得なかった。 最終章「帷子辻」にあっては生と死に対する思想とも言える内容でとても重く響いた。
0投稿日: 2023.01.24
powered by ブクログ何度でも読み返したい。学生時代、時間を忘れて読み耽った青春の一冊です。巷説百物語シリーズがここから始まります。
0投稿日: 2023.01.05
powered by ブクログ巷に伝わる伝承をアレンジした時代小説。(と、思います)市井の悪党を妖怪の仕業と見せかけて、恨みを晴らしてくれる、又市一行必殺仕事人グループ。そこに、不可思議なお話を蒐集したい百介が絡む。 読み始めは、話の流れを掴めなくて、というか流れが見事で、夢か現か幻か?悪党さん達と一緒に騙されて、すっかり妖怪のお話だと思ってしまった。 それにしても、京極さんの知識がすごい。作中に出てくる古書の類は全部読破されているんでしょう。 しかも、妖怪大好きなのに、妖怪の仕業にはしない。 古今東西、世の中の解決できない納得できない事象を上手く妖怪の物語に仕立ててきたんでしょうね。
45投稿日: 2022.12.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
怪談の皮を被ったサスペンス。百物語に出てくる妖怪話を土台に、奇妙な出来事が起こる。その裏で暗躍する又市、百介、おぎん、治平たち。血生臭い事件の犯人と読者をだまし、時に混乱させながら物語は進む。最後には割と現実的な種明かしがある。百物語は基本的に怪異があるものというルールで話が進行するが、この話ではそんなものは存在せず、全て又市による仕掛けだということになる。ただ人が人を死ぬように仕向けるという点で、より残酷である。結局人間が一番こわい。地の文がある文体と、登場人物が語る文体が出てくる。語りのところは、読む落語のように声が頭に流れた。
0投稿日: 2022.07.31
powered by ブクログよく言われるように仕置き人を思わせる連作のシリーズ。けれど、又一らの一味が目指すのは、謂わば問題の解決であって、殺せば終わりの仕置き人とは根本のところで違う。迂生は仕置き人の原作小説にはあまり詳しくないのだが、初期のテレビシリーズには、彼らが仕置きを果たしたせいで、却って状況が悪化する「非情な」結末もままあった。そういう意味では表層とは異なり、アンチ仕置き人小説なのかも知れない。 個人的には、「嗤う伊右衛門」の方を先に読んでしまったので、「帷子辻」での又一の独白には胸をつかれた。
0投稿日: 2022.05.10
powered by ブクログ初、京極夏彦。恩田陸のエッセイで、夢中になって読んだ本として紹介されていた。 装丁やタイトルから、手にとることはなかったが気になっていた京極作品。 確かにレビューにもあるとおり。ただのホラーではない。ミステリと、怪奇な出来事に理由があり、勧善懲悪にすかっとする部分もある物語。 でも、好みの問題なのだけど、理由のない暴力や血の描写がだめだったあ。そこが大丈夫なら、娯楽作として読むのはあり。
0投稿日: 2022.02.25
powered by ブクログ京極堂シリーズよりこっち、という声も聞こえる本シリーズ、第一作をやっと読めた。印象は天切り松シリーズ。で、個人的にはそちらに軍配。更には、個人的に京極堂シリーズも大好きって訳じゃないんだけど、筆者の作品の中では、そっちの方がまだ自分には合う感じ。自称・妖怪好きと思っていたのが、本作に入れ込めないとなると、何だか怪しく思えてくるけど、タイトルに妖怪を置くのであれば、もう少し怪異譚寄りの物語が良かった。以降の本シリーズ作品、読まないかもな~。
0投稿日: 2022.01.12
powered by ブクログ1話目の雨の降る森の描写から美しい。羨ましくないけど羨ましくなるような、こんな綺麗な場所に生きているのになあと言いたくなるような。 京極堂と嗤う伊右衛門しか読んだことなかったけれど、この人は短編の方が面白いかもしれない。帰結までが早いし毎回手が込んでいるし。 人間は弱いから、力が弱い立場が弱い生きている限り強いものに虐げられる、それに心も弱いから幽霊や妖怪が必要なんですね。 愛とは仏教用語なら執着。慈しむ、という概念はあれど明治以前には理解し難い、それだからむしろ伸びやかな時代だったのかもしれないな、なんて。 人間は生きているだけで美しい。
0投稿日: 2021.12.05
powered by ブクログ昔アニメを見ていたので原作を読んでみました。 いつも読んでるような分野と違って最初は難しかった。 でもストーリーが楽しいのと、アニメのキャラクターが脳内でしゃべり出すので後半は読むスピードも上がりました。
0投稿日: 2021.05.31
powered by ブクログ怪異譚を集めて旅する山岡百介が出会った奇妙な者たち。小股潜りの又市とその一派。シリーズ第一弾。最も面白いのは百介が又市たちと出会う第一話「小豆洗い」。又市たちの正体が知れぬだけにかなり効果的だ。2話目以降はこれが通用しないのが痛い。骨格は必殺仕事人なのだがこのように描くといい味が出る。
0投稿日: 2021.05.18
powered by ブクログハードカバーからの再読。以前ハードカバーで読んだときは初の京極夏彦で、旧字体や京極夏彦独特の文体に、読むのに時間を要したが、再読までの間の時間に、いくつか京極さんの本を読んだおかげか、比較的すらすら読むことができた。妖怪話をもとに、人間の住まう『現実』を明らかにする、御行又市とその仲間たちご一行の活躍には目を見張るものがある。そしてこの作品を読んで一言。「やはり一番怖ろしいものは人間である」。
0投稿日: 2021.05.08
powered by ブクログ"妖怪"を用いて現実の事件を解決するという、百鬼夜行シリーズとは対照的な作品。と言ってもどう説明しても何のことやらわかりづらいので、実際に読んでみるのが早いだろう。同時に読み進めていた『豆腐小僧双六道中ふりだし』と共通の妖怪が多く出てくるのも面白い。『豆腐小僧』の方が妖怪に関する説明は詳しいので、こちらを読んでからの方が楽しめるかもしれない。連作ながらも1話完結の短編集形式だが、次作以降へと繋がりそうなラストが気になるところ。
0投稿日: 2021.04.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
必殺仕事人みたい。 依頼を受けて、正規手続きでは裁けない者どもを小芝居で嵌めて駆逐する小悪党達の物語。主役は、『嗤う伊右衛門』に登場した小股潜りの又市。 読んでると情景が浮かぶ、時代劇化しそうなしっかりした描写で、実に都合良く成功する彼らの仕掛けと、最後の親切すぎるネタばらしが、京極夏彦らしくパターン化されている。考え物の山岡百介は、一味じゃないんだけど事情説明無しに毎度コマとして使われるのが、なんか笑える。 この形式を京極堂シリーズの人物に当てはめたのが『百器徒然袋』なんだ!と納得した。 一応ミステリの範疇なんだろうか。宮部みゆきの三島屋シリーズとは違って現象の説明が合理的ではあるけど、ミステリに分類するには躊躇する。 登場人物に愛着が湧けば好きになるかもしれないけど、今のところそうでもない。時代設定もキャラ設定もフィクション感が強いせいかな。 「小豆洗い」…又市一味の仕掛けに百介が居合わせる、出会いの物語。我が子を姉弟2人殺された父親からの依頼で、雨中の山中でターゲットを小屋に導き、雨宿りの間百物語でやり過ごす流れになる。話し手の話が過去の行いにリンクしていることに気づいたターゲットは、死者の亡霊に慄く。 しょき。って音は結局空耳だったのか。 「白蔵主」…狐の狩人が、狩りを諫めた僧を殺したことがキッカケでヤクザの子飼いになる。足を洗わせたい恋人からの依頼で動く又市一味だが、その恋人はよりによって彼の手で殺される。依頼主が居なくなっても依頼を遂行する又市の心意気は粋である。一歩間違えれば危険な目に遭うのにしっかり役目を務めるおぎんも充分に小股潜りで通る。 「舞首」…腕に覚えのある悪人どもを巧く誑かして玉突き的に始末させ合う、という「そんなに上手く行く?」感が最も強い話。 「芝右衛門狸」…斬りたい病のご落胤を表沙汰にせず消す、という難しいミッション。狸がヒトの姿で恩を返すという仕掛けのコミカルさとご落胤の闇深さが対極。 「塩の長司」…豪農の娘婿長次郎が実は盗賊の双子の棟梁の片割れで…ってのは(分からなかったけど)無いトリックでもないけど、馬肉の味が忘れられなくて、ってくだりはなかなか斬新! 徳次郎の馬を呑み込む術、正面から見たかった。 「柳女」…大きな柳の木を抱えるように建つ品川の旅籠柳屋は、商売は繁盛してるけど、主人の最初の妻との子は柳の枝垂れ枝が首に巻き付いて命を落とし、妻は落胆の余り自害する。以来娶る妻が死ぬか狂うかを繰り返し、世間は柳の祟りだと噂する。 この人も殺したい病に取り憑かれた人。 「帷子辻」…京都の帷子辻に女性の腐乱死体が出現する話。 この話だけ書き下ろしらしい。他の話では達観したような又市の態度がこの話だけ違って湿っぽく、ちょっと異色。この話のおかげで『嗤う伊右衛門』との繋がりが明確になる。 又市を通して語られる死生観は、他の作品でも見え隠れする(『陰摩羅鬼の瑕』とか)京極夏彦節である。こういう要素がもう少し盛り込まれてくると、堪らないシリーズになるかも。
0投稿日: 2021.04.03
powered by ブクログ2003(平成15)年発行、角川書店の角川文庫。7編。解説は大塚英志。単行本で一度読んでいる。結構記憶に残っていた。『舞首』が登場人物が追加されていくこともあってややこしく、理解が追いつかないのを除けば、他の編は筋を追うのも単純。どういう仕掛けなのかというのは明かされず、なんとなく読めるような気にはなってもはっきりとは分からないだろう、たいていは伏線もないし。でも、それが面白い。ただ怪奇的なものはそのままおいといて種明かししない方がいい人もいるだろう。理に勝過ぎるのはこの人の特徴ではある。 収録作:『小豆洗い』、『白蔵主』、『舞首』、『芝右衛門狸』、『塩の長司』、『柳女』、『帷子辻』、他:1999(平成11)年、角川書店より刊行された単行本の文庫化。
0投稿日: 2021.03.20
powered by ブクログ久しぶりに読んだ、京極夏彦氏の妖怪もの。以前読んだ魍魎の匣はとても面白かった。 本書は少し趣がちがう。短編に分かれているが、登場人物は一部固定で、いつもながら京極氏本人のような物書きの青年が出てくる。江戸時代の京都や江戸で起きた奇怪な事件や現象のなぞ解きを読者と共にしていく展開である。 妖怪系第一人者の京極氏の力作、どれもとてもよく練られていて、どんでん返しというか、読み始めた時に想像しない結末が待っている。 京極氏の教養の深さにはいつもながら舌を巻く。当時の文化や言葉遣いや漢字などもよく調べてあり、慣れないとやや読み下しにくい面はあるが、流石、の一言である。
0投稿日: 2021.01.09
powered by ブクログ京極先生の作品は百鬼夜行シリーズしか読んでなかったため、どんな感じかな〜?と思ったけど短編集のため百鬼夜行シリーズより読みやすかった。 又市や百介、お銀、治兵とキャラクターのそれぞれの役割もはっきりしているし、次はどんな手で騙してくるのか?と読んでいてワクワクした。 エンタメ色が強いため京極作品を初めて読む人にはオススメだと思った
0投稿日: 2020.11.03
powered by ブクログ戯作者志望の青年、山岡百介が、雨宿り先で偶然出会った 謎の3人組。 闇に葬られる事件をヒソカに決着させる裏世界の仕置き人。 騙るは妖し。業への制裁 時間をかけて仕組んでいくカラクリ世界のようで 読んでいてわくわく。シリーズ読んでみます
0投稿日: 2020.01.19
powered by ブクログ魅力的なキャラクターと各話のバックグラウンドにある妖怪譚に惹き込まれる。言葉遣いは古臭いもののとても読み易く、時代物の入門編としても良さそう。 『嗤う伊右衛門』を先に読んでいたことで、特に最終話は又市の心中に抱える翳りが手に取るように分かった。
0投稿日: 2020.01.10
powered by ブクログ再読。作者の別作品の百鬼夜行シリーズも好きなんだがこっちのシリーズも好きなんだよなぁ。どの話も闇に葬られるべき事件を怪異に見立ててそれらしい形へと収めていく時代小説。色んな小悪党が登場するがどのキャラも個性的で面白い。それでいて京極夏彦らしく妖怪を上手く事件に当て嵌めていくものだから読んでいて気持ちがいい。続編もまた再読したいと思う。
0投稿日: 2020.01.02
powered by ブクログ再読。 初読は図書館にて。再読は文庫を購入。 うん。2度読んでも面白いね、この世界観。 この愛すべき小悪党ども。 御行の又市……小説好きになって10年強の間に出会った、様々な作品のキャラクター達の中でも5指に入るくらいに好きだわぁ。 巷説、続巷説、前巷説、後巷説……と読んで、シリーズは完結してるらしいのが残念。 ★4つ、9ポイント。 2019.11.03.古、再読。 ※番外編?で「西巷説…」の存在はもちろん知っている。知ってはおるけど……(番外編ではあっても)それを読んでしまうと文字通り完全に「巷説…」の世界を読み尽くしてしまうのだと思うと、なかなか手に取れない・・・。 京極さん、、、、 人気の出た連ドラみたいに「2匹目のドジョウを狙いやがって」とか思ったりしないから、、、 IWGPのように、secondシーズンを描いてくれぇ~。
3投稿日: 2019.11.05
powered by ブクログシリーズ第一弾。 江戸の蝋燭問屋の若隠居である「考物の百介」こと山岡百介は、怪異譚を収集して諸国をめぐっています。そんな彼が、旅先で偶然出会った「小股潜りの又市」と「山猫廻しのおぎん」という二人の人物の策略によってもたらされた怪事件に巻き込まれ、それ以来三人は協力しながらさまざまな事件を解決にみちびくことになります。 著者特有の語り口で物語られる怪異譚の背後に、人間世界の闇にまつわる事件がひそんでいることが明かされ、最後に百介がワトソンの役割を演じるかたちで、一連の奇妙な出来事はそれを解決するために又市たちの仕組んだ策略であることが種明かしされるという形式で書かれた連作短編集となっています。 著者ならではの作品世界がしっかり構築されており、江戸時代を舞台にした物語とキャラクター性の強い人物造形がそのなかにうまく収められています。著者のストーリー・テラーとしての手腕が存分に発揮されているシリーズであるように思います。
0投稿日: 2019.10.12
powered by ブクログ再読。時代小説や怪談、あまり得意ではないのに何故か読めてしまう。古い言葉を使っていても、リズムが良いから頭に入ってきやすいのかな?巷説百物語シリーズ一作目。又市さんや百介さん達の細かいところは出てこないけど、この先いろんなしがらみが出てきて面白かった気がします。スッカリ忘れてしまっているので楽しみ。
1投稿日: 2019.06.12
powered by ブクログ悔しいッ‼️ その① 直木賞作品だと思ったら『後』だった その② めちゃ面白かった(笑) 『後』買うぞ(笑)
1投稿日: 2018.12.25
powered by ブクログ螯匁?ェ?溘→諤昴o繧後k莠玖ア。繧ゅき繝ゥ繧ッ繝ェ縺後≠繧九?縺?縺ィ縺?≧繧キ繝ェ繝シ繧コ縲ゅラ繝ゥ繝槭↓縺励※縺サ縺励>縺ェ
0投稿日: 2018.12.11
powered by ブクログ社会人K、「怪淡活が“山岡百介とおぎん、又市によって、最後に奇想天外の仕掛けで解決するシリーズ。哀切を極めた結末となる」
0投稿日: 2018.09.04
powered by ブクログ小股潜りの又市、山猫廻しのおぎん、そのほか一癖あるメンバーと(進んで)巻き込まれている考物(物書き)の百介による、怪し恐ろしの(時代版)厄落し。京極さんの本を沢山読んでいると、同じ題材が何度も出てくるので、よりわかり良い。が、やっていることは京極堂とそれほど変わらないかもしれぬ。より仕掛けが込み入っているが。 関くんにしろ、百介にしろ、ワトスン(未満)のキャラクターが嫌みなく溶け込めるかが面白さのポイントだと思っているのだが、百介がこれからどう絡んでくるかが楽しみ。 20180914 再読。読んだような気がしていたが、やはり読んでいた。2回目でも面白かった!
1投稿日: 2018.08.14
powered by ブクログ京極さんもこれで何冊目だろうか。これもおもしろかった。キャラがいいですよね。 ネットで調べてみたらこれはアニメになったみたいですね。大人の日本昔話として多くの人に普及させてほしい。 妖怪って昔は恐れられていたんだろうけど、江戸時代ではやっぱり娯楽や金儲けの道具だったんだろうと思う。心霊写真というのが一時期はやりましたよね。あれとおんなじ。 デジカメになってからなぜか言われなくなりましたが、きっと幽霊はデジタルには対応していないんでしょうね。 妖怪の説明が冒頭であり、それに絡んだ物語が展開していくというものです。京極氏の独特の言い回しや雰囲気がにじみ出ていて安心して読むことができます。 ほんと繰り返し読みたくなるような作品です。
0投稿日: 2018.07.20
powered by ブクログ会社の先輩のお勧めの本。どうにもならない悪事を妖怪の所為に見立てて処理する御行一味と作家志望百介の短編集。ところどころ仕掛けに無理があるように感じられる箇所もなくはないが、各話きちんと種明かしのシーンも挿入されているので変なモヤモヤは残らない。
0投稿日: 2018.04.17
powered by ブクログ妖怪さんネタだけど、実際は人間が妖怪さんネタで困った事件とか復讐したいってのを解決するお話。 この巻には、次の妖怪さんネタが収録されていました。 ・小豆洗い ・白蔵主(はくぞうす) ・舞首 ・芝右衛門狸 ・塩の長司 ・柳女 ・帷子辻 「御行 奉為(したてまつる)-」 ってのがキメ台詞みたい。 山猫廻しのおぎんさんとか、考物の百介(ももすけ)さんだとか、御行の又市さんだとか、とりあえず定番のメンバーがいて、日本各地で「御行 奉為-」って短編シリーズでした。 まぁ、それなりに面白いけれど、百鬼夜行シリーズに比べたら軽い読み物って感じかな。 夕方の4時くらいから再放送されているテレビシリーズっぽいって言うか…。 ちょっとベタかなぁ…って気もするけれど、まぁ楽しめました。
0投稿日: 2018.01.20
powered by ブクログ大好きなシリーズの再読です。妖怪に興味を持って、少し勉強していたのですが、それで読むとまた別の目線から見ることができました。 今まで、小説の中に登場する妖怪は初めて知るものが多く、名前を見て「ふーん」と思う程度でしたが、なぜこのタイミングでこの名前が出てきているのか、妖怪の由来を知った後だとそれが理解できりょうになりました。 そしてなにより登場人物の名前。そのようかにまつわる人物の名前や妖怪の名前をそのまま引用したものだとわかりました。 このシリーズをこれから再読していこうと思っていますが、楽しみで仕方ないですね。
0投稿日: 2017.09.18
powered by ブクログ闇に消えゆく悪事に,綿密な計画と巧みな話術で光を当てる. 時は江戸時代.大雨で山越えを断念せざるを得なくなった修行僧は,山中の古小屋で雨を明かすことになった.偶然集まったはずのその小屋の面々が語る怪異譚は,どこか身に覚えのある内容であった. 京極夏彦のダークヒーロ時代小説.
0投稿日: 2017.05.08
powered by ブクログどうしようもないことを丸く収めるのに妖怪を生み出す仕掛けにただただ飲み込まれていく作品。 登場人物もみな魅力的でページを繰る手が止まらない。 京極夏彦作の別シリーズにもつながる話なので、それに気がついたら倍面白く読めるシリーズです。 又市さんが唯一自分の弱みを見せる帷子辻の台詞は、シリーズを最後まで読んで、再読したらもっと重く心に響く台詞になるんだろうなと思う。 何度も読んで、何度も又市たちに魅了させられたい。
0投稿日: 2017.01.30
powered by ブクログ時代小説短編連作。 んー妖怪とか不思議な出来事があって、それを裏で仕掛けている人たちがいて、最後は種明かしで終わる感じ。 必殺仕事人の、自分たちは手を汚さないバーションみたいな?
0投稿日: 2016.02.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
諸国に伝わる怪異伝説を集めて行脚する考え物の百介。この純朴な青年が出くわす魑魅魍魎どもは、妖怪よりもっともっと恐ろしい存在である。 怪談話と思いきやそれだけではない。謎解きの要素が濃い。 そして、劇場型とでもいうような鮮やかな騙しのテクニック。騙されるのは悪党。懲悪の気持ちよさもある。 登場人物の特異な風貌のせいでキャラクターも想像しやすく、人物がある程度固定されることで読みやすい。また物語の中で自然の風景がたてる音、鈴がなる音、動物が走る音などが効果的に使われていてぐいぐい読んでしまう。 ふっと我にかえり背筋が寒くなることもある。 続きの何冊か、読みたい。
1投稿日: 2016.01.28
powered by ブクログ一つ目の物語を読み終えた時点で、「あ、やばい」とは思っていた。 「これ、だめなやつだ」とも。 それでも何とか耐えてきたのに、最後の最後、「帷子辻」でもう、限界を超えてしまったらしい。 京極先生、私、ファンになります。 もう、「すげぇ」なんて阿呆みたいな言葉しか出てこない。 元々こういう話が好きというのもあるが、話の根底に流れているものが、好みど真ん中。 「帷子辻」の又市の語りには、もう首を縦に振ることしかできなかった。 怪力乱神を語らず、とは流石に君子ではないので言い切れないが、私自身、自分の目で見た事のない「あの世」は信じない性質だ。 いや、というより、稲田殿と同じように、「いちゃもんの通じないものを求めるからこそいちゃもんつけるタイプ」とでも言うべきか。 そんな私にとって、又市の言葉は、自分のかねてからの思いを代弁してくれたようなものだった。 それは、「御行為奉――」の時だけではなく、物語の最後の台詞も含めて。 上手く言えないけれど、心のどこかで、やっぱり、変わらないもの、終わらないもの、そういう何かを信じたい気持ちもある。 けれど、生きていくには、信じてばかりいられないのだ。 だからこそ、否定することで自分を納得させようとしているのかもしれない。 そういう思いを、どこか又市と共有したような気持ちになった。 だからこそ、「ドンピシャ」なのだ。 というわけで、ちょっと続編探してくる。
2投稿日: 2015.09.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
相変わらず京極先生の書かれる本は分厚いですね……と言いたくなる話でした。 でも、読み応えは充分ですし、いくつかの章に分かれて物語が成立していたので、読んでいて全然、苦痛にはなりませんでした。 物語は、とある僧が山を下る最中、雨に降られ、雨宿りをするために立ち寄った山小屋の中で始まります。 そこには御行姿の男、垢抜けた女、初老の商人――。 そして集まった人たちの中から自然と、長雨の一夜を江戸で流行の百物語を話して過ごすことになったけれど……という話でした。 実は何のつながりもないように見える先ほどの三人は、闇に葬られる事件を金で請け負い解決する一味。 そんな彼らと偶然居合わせた劇作家志望の青年・山岡百介は、彼らの巧妙な手口に感嘆することとなる。 悪い人たちを正面からではなく、妖怪だとかお化けだとか、人が根源的に恐怖と感じるものを使ってこらしめていくお話。 人は簡単に恐怖というものに飲み込まれてしまうんだなあ……と感嘆するのと同時に、これだけ凝った事を考えられる作者さんってばすごいなあ……と思ってしまいます(苦笑) なんだかファンが多いのもわかる感じがします。 でも、妖怪とかそういうのあんまり好きじゃない人には面白くないかもしれません。 何はともあれ、ページ数の分だけ、きっちり読み応えのあるしっかりとした話でした。 続きがありそうだなあー……って思ったら続きもあるようなので、それもまた手に入れば読みたいと思います。
0投稿日: 2015.08.17素晴らしき御行渡世!第一弾
札売り御行稼業の又市が小悪党仲間達と依頼を受けて色んな事件を四方丸く収めるというお話。 その収め方が妖怪の仕業に見せかける仕掛けで、 その仕掛けや依頼の全貌が最後に明かされるという形なので、 ミステリーの様でもあり仕事人的な痛快時代劇でもありと読み応えのある作品ですね。 短編なので非常にテンポもよく、小悪党仲間もいいキャラ揃いです。 実は紙の本で全作読了済ですが電子版を再購入したので読み直しました。 何度読んでも面白い!おすすめですよ^^
2投稿日: 2015.07.14
powered by ブクログ人間の悪、エゴとか思い込み、御行みたいな人から見るとどんな風に見えてるのだろう?あの4人が仕掛ける芝居(?)は読み終わると、ストンと胃の腑に落ちるきがする。
0投稿日: 2015.05.09
powered by ブクログあらすじ(Amazonより) 怪異譚を蒐集するため諸国を巡る戯作者志望の青年・山岡百介は、雨宿りに寄った越後の山小屋で不思議な者たちと出会う。 御行姿の男、垢抜けた女、初老の商人、そして、なにやら顔色の悪い僧―。 長雨の一夜を、江戸で流行りの百物語で明かすことになったのだが…。 闇に葬られる事件の決着を金で請け負う御行一味。 その裏世界に、百介は足を踏み入れてゆく。 小豆洗い、舞首、柳女―彼らが操るあやかしの姿は、人間の深き業への裁きか、弔いか―。 世の理と、人の情がやるせない、物語の奇術師が放つ、妖怪時代小説、シリーズ第一弾。 --------------------------------------------------------- 絵師・竹原春泉が描いた妖怪になぞらえて、闇の一味が悪に制裁を加えるという必殺仕事人系の作品。 7篇の短篇集で読みやすい。 制裁を加えられる側にもそちら側の道理(正しいか正しくないかは別として)があり、勧善懲悪のような単純なものではなくて面白い。 憎しみ・怒り・嫉妬・恐れといった、人の心から生まれる強い負の思いが面妖なものを生じさせ存在させる。 全体的に陰鬱でモノクロなイメージで、独特の雰囲気を醸し出している。 昔放送されていた「日本昔ばなし」の怖い系の画みたいな作品、と言えば、ある一定以上の年令の人には伝わるかな。
0投稿日: 2015.03.25むしろ『妖怪なんていない!』な妖怪の物語
江戸時代が背景のミステリ。 てっきり妖怪やら魑魅魍魎やらが跋扈する妖しげな世界観の物語と思い込んでいましたが、実は180度真逆。 物の怪の仕業と噂をされる難事件怪事件を、全て人の業が起こしたものであることを解き明かしていく様の物語でした。 京極作品は初めてでしたが、一見取っ付きにくそうな文章も実はテンポも良くするすると頭に入ってきて読み易い。 作者の博識も垣間見える。 成程愛好家が多いというのも頷けます。 ただキャラもストーリーも先が気になるという程ではなかったような。 世界観に浸るのが目的の物語という感じでしょうか。
3投稿日: 2015.02.08必殺…です!
妖怪になぞらえて、晴らせぬ恨みや厄介事を金で請け負い解決する。小悪党たちの物語。 必殺…ですね。主な登場人物は小股潜りの又市、考物の百介、山猫廻しのおぎん、事触れの治平。ある仕掛けに巻き込まれるようにして又市達に関わるようになった百介の目を通して、その仕掛けの内容は語られるのですが、どの話も短編なので仕掛けから結末までのスパンが短く、大変にテンポが良い。そういう面では百鬼夜行シリーズよりも読みやすいかもしれません。 個人的には『芝右衛門狸』が面白く、『帷子辻』は哀しかったです。
6投稿日: 2014.11.24
powered by ブクログ世の中には色々な人間がいる。色々な人間が色々なことを考え、色々なことをする。だから、時には法度や道理ではどうにもできないことだって起きる。 下手人の見当はついているが、確証がない――。 訳あって下手に手を出せない下手人がいる――。 お屋敷で続く、不可思議極まりない人死――。 身内の悩み事を解決してやってほしい――。 妄執に囚われた人を救ってほしい――。 あちらを立てればこちらが立たず。さりとて放っておく訳にもいかぬ。そんな八方塞な状況の始末を金で請け負うのは、いずれも脛に傷持つ小悪党一味。ひょんなことから一味に関わった戯作者志望の男は、光と闇を行き来しながら幾多もの世の情と無常を目にしていく――。 江戸時代を舞台に、人の業や情が生み出した事件解決を図るはみ出し者たちの暗躍と活躍を描いた時代小説。 --------------------------------------------------------- 町にも村にも家族にも人の心にも、光があれば闇もある。それは何時の時代も変わらない。肥大した闇は時に、世間を騒がせる事件を起こすこともある。 大概の事件は事件が解決すれば、真相が明らかになれば、それでよしだ。だが時に、それが更なる混乱・騒乱の引き金になることもある。 真相を明らかにするだけでは解決しない一件の始末をつける策として、一味は闇を妖怪に仕立て上げ、真相を手八丁口八丁の目眩ましで覆い隠す。あとに残るは街談巷説。締めの言葉は、 「――御行奉為」 もしかしたら、現代に氾濫している街談巷説・都市伝説の類も、誰かがそう仕立てたからなのかも――?
0投稿日: 2014.10.25
powered by ブクログお友達に勧められた本です。1999年発表の、京極夏彦さんの時代小説。 勧めてくれた言葉通り、割と理屈抜きで愉しめる、勧善懲悪の江戸時代モノ。 味わいとしては、鬼平犯科帳が横溝正史さんになったような感じ、という印象。 お勧めの言葉通り、肩の凝らない、胃にもたれない、大人の娯楽小説、愉しめました。 江戸時代を舞台に、レギュラーの「必殺仕事人」的な、善玉小悪党たち?とでも言うべき、個性的な面々が、法を逃れた非道な殺人者を、懲罰していきます。 あるいは自殺に追い込み、あるいは、直接描写されないまでも殺します。 (中には、悪党というよりも、「可哀そうな殺人愛好者的な変態さん」というのも含まれますが) で、この小説の仕掛けは、全てが「魑魅魍魎、妖怪、怪談」と言った類の仕業に見せかけて終える、というところです。例外はありますが。 読み始めて判ったのは、前に読んだ「姑獲鳥の夏」もそうだったんですが。 まあ、強引と言えば強引なんです。 「それってものすごい偶然というか…あり得なくない?」 という部分も、たいていあります。 だけど、そこは小説としての面白さとは別次元なんですね。 横溝正史さんの金田一耕助だって、ホームズだって、そういうところはありますから。 謎があって、それが解けて、勧善懲悪になる。そこに、ヒトの業とでも言うべきやるせなさとか、無常観みたいなものが残る。人間ドラマになっている。 そういうことですね。 言ってみれば、ホームズから始まって、殺人と解決のミステリー物語の王道、と言えます。 それが、舞台が江戸時代で、仕掛けが怪談妖怪話。 そこのところで、嘘が跳ねて、小説が粗筋から飛翔する娯楽があるなあ、と思いました。 「気味が悪い」を「鬼魅が悪い」と書くような、歴史的な整合性は知りませんが、京極さん独特の(かどうかも判りませんが)、深い(狭いのかもですが)博識を基にした、確信犯な演出が冴えていると思いました。 連作短編な訳ですが、俯瞰的に説明するところから、証人の一人称をぶん回す下りまで、実に読み易く自在な筆運び。パチパチ。 「姑獲鳥の夏」「巷説百物語」と読んでみて、成程、京極さんの持ち味と旨さ、なんとなく分かった気になりました。 この人の本は、なんていうか…「所詮、そういうことでしかない」という限定を自覚した上で、小説、コトバ、日本語、という武器をしたたかに使って、独自の水木しげる/横溝正史的世界観に、ぐいっと連れて行ってくれる強力さがありますね。 今後も、慌てず愉しみたいと思いました。 連作短編、ヒトによって好みがあると思います。 僕は、「殺人愛好者の変態さん」の巻よりは、「頭が下がるほどの悪党」が出てくる回の方が面白かったです。 「塩の長司」「白蔵主」あたり、好きでした。 ####以下、思いっきりネタバレの個人的な備忘録です#### ●小豆洗い 無念を持ち死んだ小僧がいた家で、小豆を数える?音が聞こえる、という怪談?をもとにして。 かつて殺人を犯した男を、百物語で脅して自殺させる。 ●白蔵主 悪党の一味がいて、その手下の男がいる。 手下はかつて、キツネ狩りの猟師だった。 殺生を止めるように説いた僧を殺したのを、悪党の親玉に見られて、手下に。 狐の怨霊、みたいな怪談で騙して、親玉と手下を会わせ、親玉を殺させる。 親玉は長年、寺の僧に化けていた。 ●舞首 女を誘拐してレイプして、というホントに悪い男がいる。 それに妹を浚われて、言いなりになっている巨漢がいる。 その街を仕切っている悪党のやくざがいる。 この三人をそれぞれに騙しておびき寄せ、殺し合いをさせる。 最後に、三人の首のない死体を遺棄。 クビが殺しあった、という怪談にのっとって。 ●芝右衛門狸 徳川の御落胤という若者がいる。 表に出れずに失意の日々を送り、殺人愛好者になる。 この人を葬るために、淡路の国の狸の怪談というか言い伝えを利用。 狸が化けたもの、として、葬る。 淡路の国の人形浄瑠璃の話が印象的。 ●塩の長司 加賀の国。 馬を売買する金持ちの商人がいる。 そこに、兄弟の悪党が、狙いを定める。 知能犯で馬に詳しい弟が入り込み、気に入られ、婿になる。子も出来る。もう、悪党であることを止める。 収まらない兄が、手下と、その商人の道中を襲う。 そして、ほぼみな殺し。弟と顔が似ているので、入れ替わる。 そのからくりを見破って、もともと兄がもう病身であったので、狂わせ自害させる。 馬の霊みたいなものが取りつく、という怪談を利用。 ●柳女 品川宿。 大きな宿屋があり、中庭に大きな柳がある。 色々言い伝えがある。 そこの当代の主人が、良い人なんだけど、「赤ちゃんを殺す」という癖がある。 その人が、妻も含めて殺してはのち添えを貰っている。 そのからくりを暴いて、殺す?。 柳の仕業、みたいなことにする。 ●帷子辻 京都、広隆寺近く、帷子ノ辻(今は撮影所がある)。 かつて皇族の誰かが、無常を知らせるため、自分の死骸を放置させた、という言い伝え。 京都の役人が妻を病気で失う。 この人が、死体愛好者?という癖がある。 妻も含めて連続して、殺しては死体を保持し、腐っては帷子の辻に捨てる。 狂ってくる。 このからくりを暴いて、自死させる。 全体を、無関係なヒトの犯行に見せて、役人の名誉を守る。
3投稿日: 2014.09.11
powered by ブクログ百鬼夜行と人気を博する巷説シリーズ…“鵺の碑”が刊行される前に制覇できるかな!? 日本古来の怪談会スタイル百物語に倣い、人を殺め裁を奔逸した悪名高き凶悪犯に小悪党乍らも愛すべき仕置人達が鉄槌を下す勧善超悪型の短編時代小説です。 土地に纏わる妖怪奇譚と自身の犯した悪事の一致に、みるみる戦慄する下手人達。 巧妙なシナリオと、小気味良い語り部の手法で分厚さも難なく読破出来ました!!
0投稿日: 2014.07.02
powered by ブクログ必殺仕事人~妖怪版~。 必殺仕事人観たことないけど(´σ⊿`) もしくは、どっきり大作戦~妖怪版~。 『9つの死相で次々と死体が現れる!犯人の動機は一体!?』っていう感じで1,000ページくらい書けそうですよね。京極先生なら。 「小股潜り」って何でしょう?エロい意味でしょうか!? しょき。さ。さ。さ。さ。
0投稿日: 2014.04.13
powered by ブクログ『嗤う伊右衛門』で活躍した御行又市が、仲間とつるんで世を正す、必殺なんとか人シリーズの百物語版のような感じ。短編なのでとんとんと話が進む。『嗤う〜』で魅力的だった又市もなんだか普通の人になっちゃった。
0投稿日: 2014.03.19
powered by ブクログはるか昔、学生時代に読んだシリーズの再読をスタート。 やっぱり、京極さんの小説はおもしろい! 色々な、ズレている人物が登場する。吐き気がする奴から、同情してしまう奴。 「白蔵主」が一番でした。
0投稿日: 2014.02.02
powered by ブクログ公には裁かれない人たちを裁く、御行一行の話。 怪異譚を集めている山岡百介も関わるようになる。 短編集。 どの話も読みごたえがあって、面白かった。 中盤くらいまで、何が何だかわからない感じなんだけど 最後には全てが明かされて、ああそうだったのか、と。 非常にスッキリする本でした。 又市、おぎん、治平、百介の4人が主要人物なのかな。 幽霊とか、祟りとか、そう見える物事が起こっても それは決してその通りではなくて、人間が行なっていること。 というのが、なんか京極さんだなぁと思った。 不思議は登場しない。死人は何もしない。 何かするのは生きている人間だけ。
0投稿日: 2013.12.09
powered by ブクログ怪異伝説の蒐集譚かなと思いきや、それをベースにした世捨て人たちによる勧善懲悪モノの時代小説。短編の形式なので、飽きずに最後まで読み切れた。個人的には遠野物語のときのように昔の話を現代語で親しみ易くしたものを所望していたけれど、これはこれでありかな。テレビで水戸黄門を見る感覚で、期待を持ちすぎず、肩の力を抜いて見るのがベター。
0投稿日: 2013.11.26シリーズ1作目。
又市が出てくるものとしては二作目。京極が好きでも回りくどい言い回しに飽きてきたなら巷説シリーズを。
1投稿日: 2013.10.06
powered by ブクログ久しぶりに再読。大筋は兎も角、細部については殆んど忘れていたので、十分に楽しめた。こんなに唐突に話が始まったのかなって印象と、百介と又市の出会いも随分とあっけなかったんだな、これから随分とながいつきあいになるのになって感が強い。
0投稿日: 2013.07.07
powered by ブクログ妖怪の力を借りて悪党を討つ、痛快な活劇。 異常な性癖を持つ人たちばかりが登場するが、全体の雰囲気は明るく、京極堂シリーズとは少し違う。
0投稿日: 2013.06.07
powered by ブクログ巷説シリーズの第1巻。京極堂シリーズと対をなす。京極堂シリーズは不思議な妖怪がらみの事件を理屈で解き明かしていく話だが。巷説は逆。現実のにっちもさっちもいかない出来事を妖怪を絡めた仕掛けで丸く収める。悲しい話も多く、死んで然るべき人物もいる。いつ世も人間の営みは愚かしいものだ。
0投稿日: 2013.05.03
powered by ブクログ何年も前に一度読んだのだけど、再読。 分厚い本ですが、おもしろくて、読みだすと止まらず、 びっくりするほどあっという間に読み終えちゃいます。 読み終えた後、思考と口調がべらんめえ風になりそうです。
0投稿日: 2013.02.09
powered by ブクログ連作推理小説。これは、でもあやしのものが信じられていた時代史か通用しないプロットだなあと思っていたら、シリーズ最後に明治時代になってこのジレンマがテーマになるとか。つくづく知能明晰な作者に脱帽。
0投稿日: 2013.01.25
powered by ブクログ今年の2冊目。1月の2冊目。 直木賞受賞作。短編集。時代物のミステリーは結構制約が多そうで大変だけど、時代の特色を活かしたいい作品だと思います。ただ、やっぱり「うーん、それはどうなの?」っていうのもあるけどね。話は面白いです。
0投稿日: 2013.01.09
powered by ブクログこの中だったら芝右衛門狸と帷子辻が特に好きかな。 妖怪の噂に関連させながら悪人を懲罰していく4人が格好いい。 最初は文章が馴染みがなくて何回かも戻りながら読んでいったけど、慣れてくると話が入りやすくなってきて最後まで読むことができました。
0投稿日: 2012.12.21
powered by ブクログ漫画版から入った。独特の空気感や夜の描写、なによりも京極夏彦の文章量に触れられたという点で、漫画版よりもかなり好き。表紙にもなっている、「帷子が辻」の話が面白かった。
0投稿日: 2012.12.10
powered by ブクログ久々の京極さん作品ですねぇ~。 『京極堂シリーズ』ではない妖怪シリーズ。 『嗤う伊右衛門』みたいな、昔から伝わる妖怪伝説に絡まる本当の殺人事件を裁いていくお話です。 構成としては面白いものだけど、(周りが忙しかったせいか)いまいち入り込めなかった。。。。 なんでだろう~。話しとしては面白かったし、その話しに絡む事件の真相も面白かったんだけど、背景が何百年も昔でこの厚さはちょっとヘビー。 7つの章に分かれてて、私は最後の柳の話『柳女』と最後の『帷子辻(かたびらがつじ)』が面白かった~。 悪党が事件の真相を裁いて解決していくんだけど、本当に本当の悪党ってこういうことしないし、読んでいくうちにこのキャラたちに親しみが沸いていくんだよね~。 もうちょっと彼らの会話を読みたいな~。 これは、続編と後編もあって、後編は直木賞を獲ったんだよねぇ~。 なので、この2編ちょっと期待しちゃおう~!
0投稿日: 2012.11.27
powered by ブクログ僕に読書の楽しさを教えてくれた運命の1冊。 今回で読むのは3度目だけれど、読むたびに初めて出会った大学2回生(2004年)の夏を思い出す。 あの頃この本に巡りあっていなければ、今の自分はなかったと思う。 第130回直木賞を受賞した『巷説』シリーズのいちばんのおもしろみは、御行の又市一味が、江戸にはびこる悪事を妖怪がらみの大仕掛けで解決していくという時代小説風の凝ったストーリーにある。 しかし僕はそれ以上に、京極さんの言葉の使い方に魅了された。 圧巻は、「小豆洗い」でおぎんにさせているような一人語りだ。 1人の人物に対話者の発言や質問を代弁させ、それによってただ1人の言葉だけで会話を進行させていくというその手法を初めて知ったとき、僕は本当に感動した。 一方で、啖呵を切るようにまくしたてる又市のセリフも小気味よい。 小説家って言葉を操る人なんだなって思った。 1つ1つの文をなるべく短くすることにより、文が絶対にページをまたぐことがないよう編集されているのも意匠化である作者に似つかわしく、すばらしい(こういう美しさが僕は大好きなんだなあ)。 カバーの装丁も含めて、この本は1つの芸術作品であると僕は思っている。 シリーズで一貫して書かれているテーマは、人の世の悲しさだ。 恨み、妬み、嫉み、憎悪、あるいは想いが届かぬ苦悩。 理屈では割り切れない、ましてやお金では解決することができない人間の負の感情を丸く収めるべく、又市は悪を斬り、大掛かりな仕掛けをくり出す。 生きていくっていうのはこんなにも悲しいことなんだと、又市の背中は読者に訴えかけてくるようだ。 これからの人生で何百冊の小説を読んだとしても、この『巷説百物語』はきっと自分の中で「好きな小説トップ5」に入り続けているだろうな。
3投稿日: 2012.11.25
powered by ブクログ巷説百物語と続巷説百物語は絶対続けて読んで欲しい ラストが悲し過ぎて号泣 お互いが胸の内で認めあっていた信頼や友情を断ち切らなくてはいけない 身分という名の そんな時代背景だから どうにも出来ない切なさが生まれる その後の後巷説百物語の百介 彼の後生が 哀しく思えた 又市さん達に合わなければ ひょっとしたら それなりに幸せを感じて それなりに暮らせていけたんだろう そういうところも 歯がゆく 色んな人々の誰にも潜む闇であったり 哀しみであったり 時に憎しみであったり 苦しくなるほどに胸をうつ そして京極夏彦氏の中では かなり読みやすいと思う
0投稿日: 2012.11.03
powered by ブクログ怪奇譚を集めるため諸国を巡る戯作者の青年、山岡百介が見聞きした妖怪物語。シリーズ第一弾では、小豆洗い、舞首、柳女、帷子辻など、七編が収められている。百介以外にも謎めいた美人のおぎん、話が上手い御行の又市が登場する。初めは古い文体で読みづらく最後まで読めるか心配したが、読み進めるにつれ物語の流れがわかってきた。まず妖怪の紹介、事件発生、問題解決、謎解きと、こんな感じです。独特な雰囲気を持った作品。人によって好みが別れるところですが、結構、サクサク読めました。
1投稿日: 2012.10.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
導入が巧み。まず読み手に「なるほどこういった類の話か」と納得させると同時に興味を持たせるに十分なインパクトを持っている。展開の仕方にも各話ごとに波があり、どう落ちをつけるのか、どう解決を図るのか、想像逞しく高鳴らせる構造。 出だしが軽快な反動なのか、途中で中だるみしてしまう感もあるが、最後の締めくくりでまた盛り上がるのだからすごい。 第一印象では「仕掛人のようなものか」と感じたのですが、読み進むにつれてそれとはまったく形を異にすることの運びに感心。怨み事を晴らすのではなく、あちらが立てばこちらが立たぬ八方ふさがりを円満に纏める集団。 なかなか面白い設定と展開。映画などにならないか少し期待している。
0投稿日: 2012.09.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大好きな巷説シリーズの第一弾。 怨みを晴らすのではなく、物語を仕掛けて、妖怪とともに丸く収めちゃうお話。 幸せな結末だったり後味が良かったりするわけではないんだけれど、シリーズを追うごとにこの悲しさやるせなさが身に沁みます…。 無印巷説は、仕掛けられる側の視点で、又市たちの物語を楽しめるのが新鮮。語り口も京極節で、メインキャラが毎回設定を変えて登場してくるのは、読み返していて面白いものです。狸の話とか、よく頑張ったなあ…!(笑) 皆が一緒に仕掛けをしているのはやっぱりほのぼのしちゃうな。巷説は、シリーズを通して真の魅力を痛感するお話だと思います…。
0投稿日: 2012.08.07
powered by ブクログ初・京極夏彦。 舞台は江戸時代末期。晴らせぬ恨み、あちら立てればこちらの立たぬ困難な問題を金で請け負い、妖怪になぞらえて解決する小悪党たちの活躍を描く。(ウィキペディアより) 短編妖怪奇譚ミステリって感じです。不可解な事件・問題が起こる→怪奇な解決→種明かしという流れで毎度どんでん返しが楽しかった。 また、この「小悪党」どもがみんな、それぞれに魅力的。 脅す賺す丸めこむ、人を口先で騙す手練の又一や、百物語を編そうとする戯作者志望の百介(語り手)など。そんな中、「山猫廻しのおぎん」がお気に入りです。幽霊役から色仕掛け、危険な悪党の頭に詰め寄る肝の座ったところなんかかっこいい。 表現が独特で、最初はとっつきにくかったのですが(セリフが方言・町人言葉、武士言葉、芸者の喋りと、そのままに表現されている感じ)、段々ハマってきちゃいました。 だってねェ、なんだかこの時代の中に入っちまって、本当に話を聞いているようじゃ御座ンせんか。長いお話のようで、改行も仰山あって、存外読みやすいことも面白ゥ感じましたのよう。
0投稿日: 2012.07.29
powered by ブクログ私は短編小説というのが少し苦手なので 最初はなかなか思い入れが持てなかったのですが 段々とハマッた、そんな感じ。 江戸時代のお話ですが、読み辛さは全くと言って良いほど感じませんでした。 「必殺仕事人」的な感じが痛快です。
0投稿日: 2012.06.23
powered by ブクログ再読、京極堂シリーズよりこちらの方が好きかな。 改めて読み返すとまた新たな発見があり、感心いたしました 京極夏彦先生は裏切りませんね
0投稿日: 2012.05.05
powered by ブクログ百物語シリーズの第一作。京極夏彦を知るきっかけとなった一冊です。怪談ものかと思いきやミステリでもあり、読み終える頃には個性豊かな登場人物たちの虜となっていました。
0投稿日: 2012.05.04
powered by ブクログ一番始めの読み始めは少し読みづらい..っと言った印象を正直な所持った事を憶えております。 高校の時の話です。 それからしばらく年が過ぎ、手に取る機会が御座いまして読了致しました。 それは大変に面白く、厚みと重量感のある本であってこれだけの読み応えと読み易さ、そして納得のゆく文章の厚みである事を読み終えた後に教えて頂きました。 ただダラダラと文章を読ませるのではなく、物語を読ませる腕に惚れ込みます。 京極さんの小説を読まれる方は口々に口を揃えておっしゃいますね。 分割した作品では読む意味がない、この人の作品はこの厚みが一冊であるからこその物語なのである。と..。 文章は中身を読まなくてはわかりません、人も外見ではその人の全てを判別する事は出来ませんね? どうぞ一度手に取ってほんの少しでも読んでみては如何でしょうか? 未知を知る事、それは小さな行動から心の変化を与えてくれますよ。 型にはまった思考では、多くの物事から学びの伝を奪ってしまう事を心に留めておいて下さい。
0投稿日: 2012.04.13
powered by ブクログ著者のほかのシリーズとはちょっと違った感じを 受ける作品でありました。 一応「妖怪」が本中に描写はありますが 実際に出てはきませんので、ホラーと思うことでしょうが そうではありませんのであしからず。 どの作品も出てくる奴は なにやらクセのあるものばかり。 中にはまさに狂気に喰われた者も 出てきます。 あえて指摘すれば最後の2つ。 これはかなりエグイです。 レギュラーの面々が素敵です。 私はおぎんさんが好きだなぁ。
0投稿日: 2012.03.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一般的にグレーゾーンの人間の、大きな仕掛による世直しが痛快。 あくまで、正義、と言う見地で、物事を裁いているわけじゃないのが人間味あって好き。
0投稿日: 2012.03.04
powered by ブクログ初の京極夏彦さんです。大抵の本は、始めの10〜15ページ位で肌に合うかどうかが分かるんですが、この作品だけは良い意味で覆され、読む程にどんどんのめり込んで行けました。この世界観嫌いじゃないです。
0投稿日: 2012.02.19
powered by ブクログ『言われなくちゃァ気がつかねえような男だった』 『言われて解りゃ上等サ』 『心の臓が脈打った。』 『無駄な殺生などという言葉を吐く奴の気がしれない。殺生に無駄も有益もない。ひとごろしはどんな時でも人殺しで、それ以下でもそれ以上でもない。』 『人様の本性が汚れてるなァ承知してるぜ。でもその泥だか糞だか判らねえ薄汚ェモノがよ、皮着て色塗ってべべを着てよ、精一杯綺麗な降りして暮らしてるンじゃねェか。剥いで殺いで正体見せたって愉しくも嬉しくもねェ』 『人間は皆一緒だ。自分を騙し、世間を騙してようやっと生きてるのよ。それでなくっちゃ生きられねェのよ。汚くて臭ェ己の本性を知り乍ら、騙して賺して生きているのよ。 だからよ ー 無理に揺さぶって、水かけて頬叩いて、目ェ覚まさせたっていいこたァねえ。この世はみんは嘘っぱちだ。その嘘を真実と思い込むからどこかで壊れるのよ。かといって、目ェ醒まして本物の真実を見ちまえば、辛くッて生きちゃ行けねェ。人は弱いぜ。だからよ、嘘を嘘と承知で生きる、それしか道はねえんだよ。』
0投稿日: 2012.02.18
powered by ブクログ面白いことは面白いけど一冊読んだら疲労困憊してしまう極太京極堂シリーズとは違い日本の伝統を感じさせる静かで端正な筆遣い。一日一遍ずつじっくり楽しめた。「嗤う伊右衛門」に始まる大江戸怪談再解釈シリーズ?も読んでみたくなった。ただデビュー作は「姑獲鳥の夏」で」良かったと思う。「巷説シリーズ」や「江戸怪談シリーズ」ではあの爆発的な京極夏彦シンドロームは起こらなかった思う。なんにしろこの多種多産ぶりには恐れ入る。
2投稿日: 2012.02.06
powered by ブクログ弱きを助け、悪者は成敗する。 少し過去に何かありそうな4人組が、あなたの恨みや哀しみを晴らしてくれます。丸く収まるように、あの手この手を尽くしてくれます。 そのため時には狸になることも… とにもかくにも、仕事は完璧。人柄も良好。こんな4人にあなたの恨みを託してみませんか? ただし妖怪話が絡んでないと仕事を引き受けてくれないかもしれません。
0投稿日: 2012.02.05
