
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上々の前評判を聞いて読んでみたが、平凡な日常のなかに面白みや愛嬌といったものを感じることができず、どこまでも平凡=退屈が続くように感じた。最後に主人公が電車に轢かれて死ぬというオチを付けているが、安易にひねりを入れたようにしか思えない。
0投稿日: 2011.02.22
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長崎から出てきて、法政大に通う学生。横道世之介。東小金井の下宿。 サンバ同好会。同期は妊娠して学生結婚して中退。不動産屋に就職し、40歳の現在は独立。赤坂のホテルで夜中にルームサービスのバイト。 ダンパで知り合ったコンパニオンに一目ぼれ。山形出身。 街で偶然会い、デートの約束するがすっぱかされる。 新人画家のマネージャとして成功。ラジオDJ中、横道が地下鉄のフォームから降りて人を助けようとして死んだのを聞くが、思い出せない。 クーラー付の下宿に住むゲイの同級生。ダブルデートで知り合った社長令嬢。惚れられる。最初の帰省で長崎までついてくる。高校時代の元GF(彼女の自宅でSEX)が友人のGFに。仲間になじもうとする令嬢。ファーストキスする寸前にボートピープルの上陸現場に遭遇。警察に連行。肉体関係になるが、別れてしまう。彼女は卒業後、お見合い結婚。夫の海外赴任のおりに留学。離婚し、アフリカでボランティア活動。 40歳になりき一時帰国。横道はカメラマンとして成功。横道の事故を知り、長崎の実家を訪問。写真を渡される。
0投稿日: 2011.02.14
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バブル期(80年代)、田舎から上京したての大学生、横道世之介の1年に、彼と関わった人たちの現在が織り込まれています。 一緒にサンバサークルに入った同級生はできちゃった結婚。運転免許を一緒に取りに行き、クーラーのついた友人の部屋へ居座る夏。一目ぼれした謎の美女。黒塗りの車で送り迎えのつくお嬢様な彼女。 お金はあったけど携帯はなかったこの時代。懐かしいです。終わりの方で世之介が実際にあった電車事故と同じ形で死ぬことが分かるのですが、彼が見ていたのは希望だったのか。 ヘラヘラしてるのに憎めない世之介の天然系のキャラクターが、全体の雰囲気にも反映されていてほっこりします。
0投稿日: 2011.02.11
powered by ブクログ大学進学で上京してきたありふれた男子の1年間のおはなし。 意外な時間の飛び方をする章なんかは、ほほぅっと。 ゆるいのスキな人はスキだと思う。
0投稿日: 2011.02.04
powered by ブクログ以前王様のブランチで紹介されてて、気になってた一冊。 大学入学を機に上京してきた青年の一年間の物話。 ほんわか読めるんだろうなぁと思ってたら 泣 い た …いや、泣きはしないが、何とも言いようのない読後感。 主人公の世之介くんがバブル後期?くらいの大学生なので、その世代に特におすすめ。 もちろんどの世代にも受け入れられるであろう作品。 ついでに書くと2010年本屋大賞ノミネート作品。 他のノミネート作は『1Q84』『ヘヴン』を読んだけど、この三つだったら『横道世之介』を大賞にする! 同じ作者の『パレード』が映画化されてるし、今年は吉田修一が来るんぢゃないの!? さらについでに書くけど『悪人』もおもしろかった。たぶんレビュー書いたはず。同じ著者とは思えないほど雰囲気違うけどこちらもどうぞ。
1投稿日: 2011.02.01
powered by ブクログ『毎日新聞』に一年間連載された新聞小説で、上京したての大学生を主人公とする教養小説。……という段階で、文学専攻の院生としては漱石の「三四郎」を意識しているのがわかるのだけど、それを踏まえつついろんな仕掛けを盛り込んでいる。 何気なく書いてるようでほんとうにうまくて、小説好きはニヤニヤしながら読んでしまうだろうと思う。語りの仕掛けとかほんとうにうまい。大作『悪人』の緊張感とは対照的で、うまさを評価するならこちらだろう。 基本的には世之介という主人公の視点で語られるのだけど、未来の時点から周囲の人々が主人公を回想するパートが挿入されるなど、読者にも少しずつのんきで楽天的な主人公のことが好ましく感じられていくように書かれている。 これは漱石研究でよく論じられることだけど、漱石の「三四郎」も三四郎という主人公が気づいてないことが多くあり、それが読者にも気づけるように書かれてる小説なのだけど、世之助の場合は、周囲に好意的に思われてるのだけど、本人は気づいてなくて、そこがまたいいヤツみたいな感じだろうか。 作中登場する天然ボケのお嬢さまの口調やキャラが、橋本治の温州蜜柑姫を髣髴させるので、橋本治の「桃尻姫」シリーズ直系の青春小説とも言えると思う。
0投稿日: 2011.02.01
powered by ブクログ大学1年生の主人公の1年間が話の中心。 とりたてて何かに打ち込むわけでもなく、 バイトとサークル活動という 本当に普通の生活が綴られる。 この大きな事件が起こるわけでもない、 普通の生活の中にある 楽しさ、哀しさがうまく描かれている。 どこか懐かしく、読後感の良い作品。
0投稿日: 2011.01.31
powered by ブクログ憎めない超普通の大学生。でも、どこか憎めず、そして横道世之介と出会ったことで、人生が少し変わったような気がする。そんな人ってきっといる。入学式のこれから始まるぞという期待感、表参道のカフェ「バンブー」で出会った美しい女性、それぞれの道を歩き出す友人達。一つ一つの思い出を結び付けていくその間に、ふと一人の人がいたりするんだ。あの時に、あの人に出会っていなければ、言い換えれば人生でかけがえのない人、でも本当に日常であり、怠惰な生活の中の一瞬の事。それ、かっこ悪いよなとか、お前すげーよなとか、何気ない一言だったりするけど、それによってある種のスイッチが切り替わる。 世之介の大学生活を追いながら、未来と過去を行ったり来たり。まるで、自分の今と過去をフラッシュバックするような語りに、楽しみながら読めた。なんでもできるような気がして、自由と時間をおもいっきり享受していた大学時代の感覚がよみがえってくる。この本を閉じたときに、将来、自分も本の中だけど横道世之介と出会えて良かったなあなんて思うのかもしれない。
0投稿日: 2011.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表紙の絵のイメージぴったりな横道世之介。 読みながらこんな友達ほしいなぁと思いました。 文章は世之介の学生時代の話が中心で、途中急に時代が進んで、またもどってという構成が面白い。 自分もこんな周りを幸せにできるような、思い出してもらったときに思い出した人が「ほっこり」するような友達でいたいなぁ。
0投稿日: 2011.01.26
powered by ブクログ大学進学のために上京した世之介。1980年代の呑気でとぼけた世之介の大学生活1年目を軸に、ふとした拍子に世之介を思い出す当時の友人らの現在の話が挟まれる。前半は世之介のとぼけた生活が淡々と書かれていて面白く、このままの調子で最後まで行くのかなぁと思っていたら、ほんとに終盤で展開が変わり、不覚にも落涙してしまった。数年前に、「パークライフ」を読んだ時はあまりピンとこなかったけど、この著者は都会に生きる人々の日常や距離感を描くのが上手いなぁと思った。
0投稿日: 2011.01.22
powered by ブクログ横道世之介になんだか会いたくなっちゃうなぁ。別にたいした男じゃないのに。そんな本。吉田修一はモノによって作風がバラバラだなぁ。
0投稿日: 2011.01.20
powered by ブクログ「ああそういえばこんなヤツがいてね・・」と、彼の思い出を語る時きっとふっと自然に笑顔がこぼれてふわっとあたたかい気持ちに包まれるだろう。 平凡な大学生である。 彼を取り巻く人と人との繋がりはのんびりとしてあたたかい気持ちになる。
0投稿日: 2011.01.11
powered by ブクログ軽いタッチで始まったけれど、最後は心にじんわり染み込むようなお話でした。私も横道世之介と友達になりたいな。(笑)
0投稿日: 2011.01.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
淡々とした文章が最後まで続きました。 特別になにか起こるというわけでもなく、主人公やその周りの人々の日常がつらつらと書かれている、というかんじ。 でもなぜだが最後まで読めました。 そして、読み終わったあとにじんわりと、日常って、人生って大切だなあ……と考えさせられました。 読み終わってしばらく経ちますが、今でもあの独特な世界観を思い出すことができます。
0投稿日: 2011.01.04
powered by ブクログ一気に読んでしまった。平凡でありながら、人を癒し、動かし、その人生に足跡を残していく様が読みどころ。周囲の登場人物もいちいちキャラが立っている。
0投稿日: 2010.12.31
powered by ブクログ横道世之介。 長崎の港町生まれ。その由来は『好色一代男』と思い切ってはみたものの、限りなく埼玉な東京に住む上京したての18歳。嫌みのない図々しさが人を呼び、呼ばれた人の頼みは断れないお人好し。とりたててなんにもないけれど、なんだかいろいろあったような気がしている「ザ・大学生」。どこにでもいそうで、でもサンバを踊るからなかなかいないかもしれない。なんだか、いい奴。 ――世之介が呼び覚ます、愛しい日々の、記憶のかけら。
0投稿日: 2010.12.29
powered by ブクログ世之介は現代版「雨ニモ負ケズ」的ないいやつでした。 友達に巻き込まれてサンバサークルに入ったり、 積極的なお嬢様に振り回されながら 気が付けば付き合うようになったりと、 なんとも受身な人生ながら そのどれも楽しんでしまうという羨ましい性格の持ち主。 あの浮かれた80年代ならではの雰囲気のなせる技なのか。 20年後関わりのあった人たちが「そういえば面白いやつがいたな~」 とふと思い出して微笑むような、そんな人に私もなりたいかも。
0投稿日: 2010.12.27
powered by ブクログ何かの拍子に ふと思い出す人自分は忘れていても、今の自分は出会った人々に何かしら影響を受けているのだと思う。 ということは、わたくしももしかしたら、誰かに何かを・・・。
0投稿日: 2010.12.26
powered by ブクログバブル全盛期の東京に、大学進学で田舎から出てきた世之介の1年間をベースに、彼と関わった人たちのその後の視点が交えられた物語。 吉田さんの「あぁ、こういう人いるよね、いそうだよね」っていうのと、それを皮肉って面白くしながら、でもただの笑いに落とさないラインというか、そういう“味”が上手く出ていて、面白かった。でありながら、ただ楽しいだけに終わらないのがいい。世之介って、すごく普通っぽい大学生で、何かスゴイわけでもなくて、地方から出てきて、大学に行ったり行かなかったりしながら、バイトして、恋したりして、本当に普通なんだけど、でもみんなにそれぞれ何かを残していく人で。こんなに普通なのに?と思いながら、なんとなくそのみんなの感覚も理解できるのがスゴイ。
0投稿日: 2010.12.20
powered by ブクログなんか不思議な話だよね. 横道世之介はたった3学年くらいしか上でしかないだけど、バブル期を体験してるので自分の学年とは大きなギャップがある感じ.
0投稿日: 2010.12.19
powered by ブクログ367ページ「コンセプトしては『雲の上のベッド』なのだろうが、ギプスを外したばかりでまだ松葉杖をついている身としてはその雲が途轍(ルビ:とてつ)もなく高い。」 ◆「コンセプトしては」→「コンセプトとしては」
0投稿日: 2010.12.07
powered by ブクログ子供の頃新聞の社会面を読むのが大好きで、この事件や事故の被害者や加害者はどんな人でどんな家族と生活をしていたんだろうなどと気になった。きっと吉田修一さんもそうだったんだろう。 人生の中で一瞬深く接した人も時が経つと街中をすれ違った人のようになっていく。でも時折、ふとあの人はどうしてるんだろうと思うことがある。自分もそうやって接した人たちのこころによい思い出となっているだろうか。 最初は何だ、大学生の話かなどと思って読んでいると急に他の登場人物の現在がカットインしてきて、徐々に全貌が見えてくる。淡々としたストーリー展開に引き込まれ、心に刺が1本刺さったままになったような読後感。 2010年本屋大賞の「天地明察」は未読だが、私の1位はやはり「神去りなあなあ日常」だったなあ。2位「神様のカルテ」3位「横道世之介」かな?
0投稿日: 2010.12.06
powered by ブクログ横道世之介。 長崎の港町生まれ。その由来は『好色一代男』と思い切ってはみたものの、限りなく埼玉な東京に住む上京したての18歳。嫌みのない図々しさが人を呼び、呼ばれた人の頼みは断れないお人好し。とりたててなんにもないけれど、なんだかいろいろあったような気がしている「ザ・大学生」。どこにでもいそうで、でもサンバを踊るからなかなかいないかもしれない。なんだか、いい奴。 ——世之介が呼び覚ます、愛しい日々の、記憶のかけら。 名手・吉田修一が放つ、究極の青春小説!
0投稿日: 2010.12.03
powered by ブクログ何事もないけれど確かに温かく生きて行く、というのは難しいのだろう。この作品が世に出ることで新大久保の事故の風化が少しでも緩やかになるなら、それが一番なのだろう。
0投稿日: 2010.11.27
powered by ブクログ田舎から何となく東京の大学に出てきた世之介18歳。 新宿アルタ前をウロウロしている所から始まります。 住める所は都心からは1時間半のアパート。4万円で探したのだから仕方がない。 初日に隣にいた倉持に声をかけられ、教室で声を掛けてきた女の子・阿久津唯と知り合ったばかりの3人でサークル勧誘を見ているうちに何となくサンバ同好会に入ってしまう。 といっても年中サンバを踊っている会でもないのだが。 部屋を引っ越したいとバイトに精を出し、ホテルのルームサービスで働く。 バイトは夜間が多いので、駅に近くエアコンのある部屋に住む加藤の所にしょっちゅう泊まってしまう。 サンバ同好会に一緒に入った二人は男女の仲になり、何と妊娠して結婚という展開に。親は大学を辞めて就職するという息子に絶句しているので、金を貸し、引っ越しも手伝う世之介。「別に使う当てないからいいよ」と。 ねるとんのオーディションに出たり。 友達と入ったカフェで見知らぬ美女に声をかけられ、別れ話をする間ついてきて弟の振りをして欲しいと頼まれたり。 世之介はお金持ちのお嬢様・祥子になぜか気にいられて、海水浴のつもりが何とクルーザーに乗せられる。夏休みには郷里までやってきた彼女。 そこで二人は海辺で思いがけない経験をする‥ 世之介というふざけた名前の男~というよりまだ男の子。のほほんとしてだらしないが、よく言えば明るくて欲がない。 普通に育った男子の自然な優しさが微笑ましい。じんわりと浸みてきます。将来を考え始める原点もちらほら。 何気ない大学1年生のちょっとした新体験に満ちた暮らしをメインに、のちに周りにいた数人のその後をまじえて。 18の頃を思い出します。その頃の経験というのは確かに鮮烈かも知れない。 笑えてちょっと切ない、いい話でした。
0投稿日: 2010.11.26
powered by ブクログ予約待ち長かった。 本屋大賞効果ですね。 横道世之介の大学進学と同時に上京してからの一年間の出来事。それと、関わった人のその後。 横道って変な人だけど、憎めないヤツ。
0投稿日: 2010.11.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大学進学で九州から東京へ出てきた「横道世之介」。 昭和のあの時代にどこにでもいるような若者世之介の大学生活、 そして彼らの未来(いや過去?)。 世之介は私と同世代だよね? 自分もまるで世之介の友人にでもなった気分で一気に読破。 その証拠に私は「世之介」ともう呼び捨てにしてるし(笑) この本を読んだからと言って何かを得たり、感心したりすることはない。 けどあの時代を「これが青春なの?なんか普通だなぁ」と過ごし、いつの間にか“中年”になった今、私の人生これで良かったんだよね?と思う時にこの本が「そうだよ」と言ってくれてる気がする。 奇しくも第23回柴田錬三郎賞をこの作品で受賞された吉田修一さんがテレビ(newsZERO)に今出てます!
1投稿日: 2010.11.25
powered by ブクログ微妙。悪くはないけど、自分としては好きではない。少し前によんだ夏目漱石の『三四郎』を思い出させる。九州から出てきた大学生のおのぼりさん。変な友人と出会い、恋をして、フラれて。文体も明治文学風な感じだし。
0投稿日: 2010.11.25
powered by ブクログ≪あらすじ≫ 長崎の港町から上京し大学生となった横道世之介。 マイペースで朴訥な彼と彼を取り巻く人々の1年間を描いた青春小説。 ≪感想≫ 「日本人の一人当たりのGNPがアメリカを抜いて1位になった」という記述があるように、携帯電話もなければインターネットも普及していない、でもそんなに遠い昔ではない80年代の大学生の話。GDPが中国に抜かれ第3位になろうとしている今、大学生として生きている僕の生活スタイルは、意外にも世之介とそんなに変わらない。社会はこの20年で大きく変化しているが、大学生の生態はあまり変わっていないのかもしれない。 全体の構成として面白いなと感じたのが、作中で時折挟み込まれる、世之介を知る人々の20年後のワンシーン。それぞれが歳を重ねながら懸命に生きていて、日常のふとした瞬間に世之介のことを思い出してニヤついてしまう。必ずしも穏やかで幸福ばかりとは言えない彼らの「現在」の描写は、のんびりとした物語の中で上手い具合にアクセントとして効いていて、かつ、世之介がどういう人物なのかをより深く感じることができるようになっている。 なんとなく人を警戒させないような、なんとなく掴みどころのない、なんとなく平凡なようで非凡な人柄の持ち主が僕の周りにもいる。彼らのことを説明しようとすると、僕は言葉に詰まってしまう。これといって特徴があるわけでもないけど、一緒にいて安心できたり、穏やかな気持ちになれたり、笑えたり。一言で説明するのが難しいから、色んなエピソードを話すことで彼らのことを知ってもらおうと試みる。この小説もそんな感じで、一年間のエピソードや登場人物の回想を通して、世之介の魅力を表現しようとしているのかもしれない。 それにしても吉田修一は、恋愛も青春もミステリーも、ホント何書いても面白い。
0投稿日: 2010.11.16
powered by ブクログ「好色一代男」ゆかりの名を持つ世之介は、中身は田舎から出てきた平凡な大学生(ただしサンバが踊れます)。 頼まれたら嫌と言えないし、暑さに弱るとたいした知り合いでもなかったクラスメイトの部屋に転がりこんじゃうし、謎めいた年上美女にいいように使われちゃうし・・・。 結構情けない系な世之介だけど、彼に出会わない人生より、出会う人生の方がお得な気がするのよ。 彼に出会うことで彩られた、なんでもないけれど愛おしい日々。 過去と未来を行きつ戻りつ、彼と共に歩んだ80年代を懐かしみながら、そんな日々を思い起こす人々のお話。 始めはあまり期待していなかったのだけれど、これは以前読んだ「悪人」以来のヒットだわ。 何気ない時に「あぁ、そういえばそんなやつがいたなぁ」と、ふと笑みをもたらす人物がいる幸福。 世之介は、そういった幸せを与える人でした。 でも誰もが胸の中に自分だけの世之介を持っているものなのかも。 そして誰もが誰かの世之介になっていたのかも。 そんな温かな想像をさせてくれる作品でした。
0投稿日: 2010.11.11
powered by ブクログ世之介君のなんでもない平凡な大学生活がたった一年間淡々と書かれているだけなのにこの存在感は凄い(苦笑) ほんの少しだけ挟まれる世之介君と繋がりのあった人たちのその後が世之介君の存在を引き立ててくれる。 Yesしか言わない男の子なんて今時どこにでもいそうなんだけどいないんだろうね。 祥子ちゃんとは生きて再会してほしかったけどラストは世之介君らしかったかも。 亡くなるまでの人生も世之介君らしく生きて幸せを感じていたらいいなぁと思うよね。
0投稿日: 2010.11.09
powered by ブクログ風景が止まって5秒。音が消えて5秒。目を閉じて光を閉ざして5秒。少なめに見積もって15秒もの時間をかけて名前を思い出させたい、そんな存在が、そう世之介である。今日もまた一人の読者の心を駆け抜けて行った。正確には、ふらふらとよろめいている。歩いている、と表現するのも戸惑われるぐらい左右に揺れている。今にも転びそうだ。よく見ると顔がにやけている。全くもって締まりの無い男だ。でも、ただ通り過ぎただけではなくて、しっかりと足跡を残していきやがった。
0投稿日: 2010.11.07
powered by ブクログ基本的には明るいし、楽しく読めるのに、なんだか終始胸をぎゅうっとされる切なさがあったのでした。 とびきり楽しく夢のようだった学生時代を送れたからこそ楽しく読めて、だからこそ切なくなる、そんなお話。 ラストはちょっと衝撃でした。
1投稿日: 2010.11.05
powered by ブクログ悪人の映画化もあって、話題の吉田修一さん。 今まで何冊か作品を読みましたが、淡々とした「静」の中に「動」があるのにびっくりします。 パレードもびっくりした。 横道世之助は王様のブランチで特集されてたので、読んでみようと思ってました。 相変わらずの「静」。ほんとにどうしようもないけど憎めない「世之助」。 どこにでもいそうな、ちょっと抜けてる世之助なのに 大人になったときにも「あいつ、どうしてるかな」ってふと気になる存在に。 こういう風に終わるんだっていうのが、びっくりだけど、でもなんだか「やっぱりな」って思ってしまう。 静かなんだけど、普通じゃない、そんな作品でした。
1投稿日: 2010.10.28
powered by ブクログ地方から大学進学を機に上京してきた 横道世之介。 とりたてて何が出来る訳でもなく 何かに熱くなる訳でもない、どこにでも居そうな平凡な男子。 だが、彼と時間を過ごした人は皆、世之介との時を 愛おしく思えてくる。 要領の悪い男だが決して人を陥れたりしない。 そう...最後の最後まで。 感動的な山場があるわけではないのにじんわり胸が熱くなる。
1投稿日: 2010.10.28
powered by ブクログ東京の街の様子が細かく表現されているから、世ノ介が何を見たのか、なんとなく具体的に想像できた。新宿東口の交番のおまわりさんがアクビしてるところとか。またそれを、面白いと感じて写真におさめる彼の視点が好き。彼が撮ったをもっと見てみたい、どんなものを撮ったのか教えてほしい、と強く思った。ただ優しくて、なんか頼りなくて、調子がよくて、なんかフラフラと流されて生きているような彼が、どうしてこうも人の心に残るのか。大学生の青春モノかと思えば、ホンノリと寂しさが漂っている、絶妙なバランスを保っていた一冊。
0投稿日: 2010.10.27
powered by ブクログ東京にでてきた時世ノ介のテンポがなんか好きで、あーおもしろそうって思った。けど最初の印象とだんだん違ってきた。なんか素朴な青年って感じかと思ったら、結構前のめりで積極的だし、加藤くんとの関係だとずうずうしいとこもあるし。へらって感じ。途中急に違う話が入ってきて、あれ?っと思ったのだが、世ノ介と関わりをもっていた人達のその後のお話だった。なるほど、そーゆー構成なのかあっと納得。ふーんと読んでたら千春さんのとこでびっくり。え?死ぬんだ?と思って、それからはなんかちょっと読むのに背筋伸ばしちゃったよ。まあすぐまた丸くなったけど・・・・。だから後半の方がおもしろい。祥子ちゃんのその後とかすっごい意外だったし、その後でまた学生の二人をみるのがまたなんかしみじみな感じ。誰かを傷つけるほど誰かに近づいたことがなかったんだ。と世ノ介はいってたけどその後はどうだったんだろう?どうやらあのカメラとの出会いの後そのまま報道カメラマンとしての人生を歩んだようだけれど。でも傷つけないでいいのならその方がいい。だからって自分が傷つかないわけじゃないんだけれど。ラストのお母さんの一言はきいたなあ。「大丈夫、助けられる。」と思ったんだろうって祥子ちゃんがいろんなこといにイエスと言っている人だったっていってたのと同じだよな。これはやっぱりあの事故から生まれた物語なのだろうか?どうしても人の負の部分にばかり目がいってしまう今日このごろだけど、でもそうじゃないとこも必ずあるんだってゆーこと。そうだよな中村先生みたいな人も実際にいるんだし、人を肯定してもいいんじゃないかな。
0投稿日: 2010.10.25
powered by ブクログ【なんにもなかった。だけどなんだか楽しかった。懐かしい時間。愛しい人々。吉田修一が描く、風薫る80年代青春群像。 】 大学生になった「横道世之介」の1年間の青春物語。 だけど、所々で大人(40才くらい)になっている大学時代の友人や彼女なんかが出てきて世之介の事をふと思い出す。その章の差し込み方がそれほど違和感もなくすんなりと入ってきちゃうあたりが吉田さんのすごさでしょうか。 大きな事件が起こるわけでもなく、何となく流されるように過ごしている世之介の日常が綴られているだけなのになぜか読んでいても飽きない。 大人が昔を懐かしんで読むにはもってこいの小説。 自分と似通っている所なんて無いに等しいのに、なぜか世之介に親近感を持ったり懐かしんだりしてしまいました。
0投稿日: 2010.10.25
powered by ブクログおもしろかった。 まるでコミックを読んでるような感じでした。その上なんとも言えない哀愁のような物を感じる。久々に読み終わるのが惜しい作品でした。
0投稿日: 2010.10.24
powered by ブクログただの青春物語じゃない、いや、ただの青春時代の話なんだけど、さらりと巧みに今と昔をいったりきたり。 大学時代はあんなに親しかったのに、20年近くたつと名前も存在も忘れていること、でもふと思い出したとき一瞬楽しい気分になること。 20年という年月がどれだけ人を、環境を変えるか、仕方ないことだけど、末恐ろしくなりました。 主人公の世之介のように20年後に思い出されて友人を笑わせる(にやけつかせる)ほどではなくても、名前くらい思い出してもらいものだなと自分に置き換えてそう思ったり。 とても味わい深い本でした。 笑えるしね。
0投稿日: 2010.10.21
powered by ブクログ面白かったです! この時代に同じような環境にいたので、 こんなにバブルに踊らされずに、飄々とありの姿のままで生きていけた世之介がちょっと羨ましいかなー。 最後は泣けました。 自分でも信じられないくらい号泣して・・・ で、1分くらいでピタッと納まり、後はさわやかでした。 こんな読後は珍しい感じ。 一つだけ気になったことは。 地方出身者が、大学進学で上京する際の第一関門は「言葉」なんですが、 それに関して、全くスルーだったよね。 標準語、というか東京弁? それにナチュラルになじめるまでは、なかなか大変です。 最初はスイッチを切り替えて、ある程度演じないと、辛いものがあるんじゃないかなぁ。 世之介、最初から言葉の壁を感じてないんだもん。 それも世之介のフラットさなのかもしれないけど。
0投稿日: 2010.10.21
powered by ブクログこういうほんわかした本は好きだ この間南極料理人という映画をみたが、その雰囲気に似てた その監督に是非とも映画を撮って欲しい 主演は高良健吾がいいなぁ 世之介に会ってみたい
0投稿日: 2010.10.21
powered by ブクログhttp://blog.livedoor.jp/riccio/archives/52251537.html
0投稿日: 2010.10.20
powered by ブクログ一見コミカルなタイトルだし、上京してきた大学生の青春もの?と思いながら読みだしたら、シリアスな場面でもないのに、何故か行間から哀しみがにじみ出てくるのを感じる。中盤まで読んでその理由がわかるのだけど、過去と現在の織り込み方とか構成が巧み。今日初めて会ったのに、するっと相手の懐に入ってくる人懐っこい世之介。長崎の海岸での出来事がその後の彼の運命(祥子も)を変えていったのかなと思うと人生ってわからないものだなと思った。最後に世之介母が祥子の宛てた手紙には切なくてぐっときました。
0投稿日: 2010.10.19
powered by ブクログ同じ長崎県出身と言うことで、吉田さんの本はよく読んでいます。 吉田さんの本で最初に読んだ「悪人」とは対照的でさらっと読めますが、主人公の世之介に妙な魅力があり、大好きな本です。 懐かしくせつない青春小説。
0投稿日: 2010.10.18
powered by ブクログ横道世之介の大学生活を描いた青春小説───。ではあるんだけど、並行して所々に挿入される未来の話がフラッシュバックの思い出のようで、今という時間は持続しないって事をひしひしと感じさせます。
0投稿日: 2010.10.14
powered by ブクログ何気ない青年の大学生活。 あぁこんなこともあったかもなぁなんてふと懐かしいカンジがした。 でも最後の静かなエンディングは込み上げてくるものがあったなぁ。
0投稿日: 2010.10.12
powered by ブクログ「悪人」と比べると、軽すぎる。 大学で上京した時の気持ちなど、いろいろと思い出すことはあったが。 悪人と比べてしまうと・・・
0投稿日: 2010.10.10
powered by ブクログ★2010年72冊目読了『横道世之介』吉田修一著 評価B+ 噂に名高い『横道世之介』を読む。 日本の80年代から90年代にかけての日本最後の絶頂期にあったあの時代の雰囲気をそのままに、その時代をふんわりと生きていたどこにでもいそうなしがない大学生の横道世之介を描く。 なにげない小市民の生活を描きだして、その人生をなぞってみせるところに吉田修一のうまさがある。 この物語で何を伝えようという目的があるわけでもなく、とってもいい加減で、のんびり屋の世之介が、ちょっとした笑いを提供してくれるところにこの物語の良さがあると思う。 ただ、そういう大学生活を送らなかった私としては、雰囲気は好きでも、懐かしいと感じられることはない。この物語に、書かれたような大学生活を嫌って、運動部に所属した私にとっては、ふーんというちょっと他人事の感じがどうしても否めなかった分、減点で★四つ。B+の評価である。
0投稿日: 2010.10.08
powered by ブクログごく普通の大学生、横道世之介の日常。 彼と出会い、深く関わった人、そうでもない人。 彼と出会った人達の20年後も描く。
0投稿日: 2010.10.07
powered by ブクログこの本よかった。 横道世之介のなんでもない大学を描いた本なんやけど、、 出会った人や見た風景とか、なんてことない日常の、 特別ではないすべてが実は素晴らしいというか。。。 横道世之介だって少しマイペースな優しい青年なだけなのに、、 そのまわりで起こるちょっとしたエピソードが、すべて愛しく感じる。 いい話。 文章も面白かった。
0投稿日: 2010.10.06
powered by ブクログ映画「悪人」を観て、吉田修一氏の本を読んでみたくなった。 1980年代、バブル期の大学一年生の青春小説。 楽しく、切なく、しんみり読めた。
0投稿日: 2010.10.02
powered by ブクログ一気に読んでしまった。読んでしまった・・というより、読まされた。 読みたくて読みたくて仕方ない、そんな本でした。 実際、家のこととか、仕事とか、後回しにしてまでも 読みたい本に出会えるって、幸せだ!と思います。 この、曖昧な終わり方、エッセンスのいっぱい詰まった情景。 笑ってばっかりの物語が、涙が止まらなくなるかんじ。 ステキな出会いに、感謝です。
0投稿日: 2010.09.29
powered by ブクログ「東京湾系」で大ファンになった吉田修一。「長崎乱楽~」みたいな純文系もすきだけれど、「パレード」のようなエンタメも良くて。たまに往年のトレンディ風オシャレ系なんて書かれると眉根を寄せたりもするがとにかく吉田修一は良い。ハゲでもなんでも好きですよ。そういえば、世之介、九州弁しゃべってなかった。お母さんも。そういうのナシにしたんだ、これ
0投稿日: 2010.09.27
powered by ブクログラストが少し気に入らないのだけれども。 主人公の生き方が 少しずつ 周りにいい影響を与えていて そういう生き方っていいな って思った。
0投稿日: 2010.09.24
powered by ブクログ何となく読み始めたけど、終わってみれば結構好きな話でした。 その時その時で、仲良くしている人とも、気付けば疎遠になっている。 それでも、人生の一部を共に過ごすって、縁だなーと思った。 世之介のぼーっとした普通な感じ、良かった!
0投稿日: 2010.09.09
powered by ブクログ義兄の本その2。 ちょっとぼーっとした大学生世之介の1年を淡々と。んー、すごく面白い本かと言われると、疑問。
0投稿日: 2010.09.03
powered by ブクログやっぱり吉田修一さんはうまいなぁと思う。 単なる大学生の成長日記かと思わせといて、しっかりとしたしかけがある。 これまでの作品とはちょっと異質な感じのする、あたたかい話。 人間って忘れてしまうこともいっぱいあるけれど、忘れずに残されていくものもいっぱいある。 大切な人の心に、すこしだけでもいいから優しい何かを残していけるような生き方ができればいいなぁと思う。
0投稿日: 2010.09.02
powered by ブクログ大きな事件が起きるわけでなくても 人生って、色々な事があるんだよねと思う。 世之介くんの人生も、みんなの人生も 私の人生も文字にしてみたら、小説になるのだろうな。 最後のほうになり、この小説の色にやっと気付く。 ( ・_ゝ・)<第7回本屋大賞・3位受賞
0投稿日: 2010.09.02
powered by ブクログ普通の人生も、大切なことは一杯あると思う。決してハッピーな終わり方ではないけれど、元気が出る。大学1年の一年間の話しだが、出会いは大事だと思う
0投稿日: 2010.08.28
powered by ブクログ作者と同年代なので、懐かしくて、ありふれたエピソードにも共感できました。途中で衝撃を受けてからは、始めからもう一度読み直したくなるほど、主人公がいとおしくなりました。
0投稿日: 2010.08.25
powered by ブクログ吉田 修一 毎日新聞社 (2009/9) 毎日新聞に1年間連載された、長崎から上京して大学生になった若者の日常をつづった青春小説 好色一代男(読んでないのですが)の世之介とは程遠い 明るいのんきな主人公 文体が引き込ませるのか 途中時間がぽんととんだりするのだけれど クスクス笑ったりホロっとしたり でも楽しくすいすい読んでしまう まわりの人たちがいいのよね~ 結末が・・・かなしいけど 学生時代の友人 いますよね 決定的な影響は受けなかったけれど出あってよかったって思う人 私は友人に対してどうだたのかなあ なんて 40年前をただよってました ≪ セピアの日 ところどころが きらめいて ≫
0投稿日: 2010.08.25
powered by ブクログ極めて個人的な事情ではあるのですが、吉田修一氏は大学の先輩(会ったことはもちろんないです)で、且つその物語の中に、母校法政大学がかなりの確率で登場するので、毎回「すんごい母校愛だなぁ」と関心しながら、読んでますw で、今回もまいどのことながら、本作もあまり事件が起こらない小説なのに、なぜか引き込まれて一気に読み終わってしまいました。 多少の身内びいき(!?)なのかもしれないですが、淡々とした情景描写の積み重ねが、心を温かくさせるというか・・・・・・。法大生、もしくはOB・OGの方、特に市ヶ谷キャンパスに思い入れのある方は必読ですw (2010.08.23読了)
0投稿日: 2010.08.24
powered by ブクログレビューは→http://ameblo.jp/sean-north/entry-10444114669.html
0投稿日: 2010.08.23
powered by ブクログバブルの頃の大学生のお話。 時代や場所に親近感があるので、自分までも体験してきたような懐かしく、楽しく、そしてちょっと切なくなった。 主人公の世之介君は昔も今もいそうな平凡で魅力的な青年だ。そして、1年間だけつきあった祥子ちゃんがまた魅力的だ。 楽しいだけの小説と思いきや、、ものごとのきっかけって、案外こういうふうにふとしたことから始まるよなぁということを改めて思い出させてもらえた気がした。 それにしても、吉田修一作品は、作品執筆時に話題になった事件を盛り込むことが多いんだな、と改めて思う。
0投稿日: 2010.08.20
powered by ブクログゆるい本です。サックリ読めます。意外と途中でハラハラしたりなんかします。20代ってこんな感じだったなぁ。って昔の友人に電話したくなりますので、長期連休の1ヶ月前くらいに読むといいかもしれません。
0投稿日: 2010.08.15
powered by ブクログひょっとしたら自分の周りにも『横道世之介』が居るかもしれない・・・ 読後にそう思ったけれど、でも、 居ない。 居て欲しいけれど、でも、 居ない。 『横道世之介』は、一番居そうで、居ない人です。
0投稿日: 2010.08.07
powered by ブクログ入院しており、両手が充分に上手く扱えない僕に意地悪そうな笑顔を貼り付けた兄が僕にくれた一冊だ。 何を隠そう僕は青春小説が大好きだ。 青春小説は青春を謳歌している今だからこそ読むべき本だと思うんだよね。 作り話だけど「ああ、こんな青春もあったのか!」って思える。 そこで僕も明日から、今から、今日から、この本に書いてある青春よりもっと素敵で楽しい青春があるんじゃないかって思い、行き先も決めてないのにたまらなく家を飛び出してしまうんだ。 この本は横道世之介という男の大学になって過ごした一年を切り取った物語と、そこで横道と関わった人々のちょっとしたその後のような形が描かれている。 彼は普通の人間だ。 ただどこか垢抜けたところがあり、その存在自体が人々に何かを思わせてしまう、そんな選ばれた普通の人間。 祥子ちゃんとなぜ別れたのかは詳しく描写されていない。 でも僕には彼らに幸せになって欲しかった。 舞台となった大学は僕が通う予定の大学だ。サンバサークルがあったら一度覗いてみたい、
0投稿日: 2010.07.28
powered by ブクログ2010年本屋大賞候補。 長崎出身の世之介くんが都内の大学に通う為に上京して・・・。 あたしにとってなのだけれど、吉田修一さんの作品は、感じ方の振れ幅が大きい。今回の作品は苦手かな。でも時代を前後するところは、さくっと自分がタイムスリップしたかのような不思議な感覚を味わえたし、登場人物たちも魅力的。
0投稿日: 2010.07.22
powered by ブクログ新聞での連載小説だったとのこと。 飄々とした世之介君。 友達夫婦の娘さんはどうなったのだろう。
0投稿日: 2010.07.21
powered by ブクログバブル期を東京で過ごした身としては懐かしい小説。東久留米かあ、田無に友達住んでたなあ、バイトの時給高かったよなあ。色々思い出してしまったよ。
0投稿日: 2010.07.12
powered by ブクログ以前、吉田修一の小説、「パークライフ」を読んだときは、 5ページで挫折した。 でも、今回は一気読み。 横道世之介、たぶん設定からすると、ほぼワタシと同い年のはず、 世間がバブルに浮かれていたころ、 学生生活を生きてきた時代の人々。 その過去と今に、温かい思い出として残っている 世之介という存在。 基本的に優しくて、どこにでも溶け込めて、でも調子が過ぎる時もあって そんな友達いたよな・・・と読んでいるうちに懐かしさがこみあげてくる、 そして涙も・・・。 ワタシの中では、新たなるベストワンなり!
1投稿日: 2010.07.12
powered by ブクログ細かい描写が面白くて通読したけど、実際にあった事件をこういう形で扱っていることに激しい不快感。むかむか。なんでこれがベストセラーなのか、分からん。若い読者層には美談、バブル世代には懐かしさ、なんだろうか。
0投稿日: 2010.07.12
powered by ブクログなんだろう、懐かしさ?んー、それもあるけど。おそらく普通の大学1年生が経験するだろう事が書かれているだけ、ただそれだけなんだけど、とても魅力的に感じられる。 自分の大学時代も、いわゆる普通の日常だったのだけれど・・・・。この本を読むと、自分のそれも輝いて思い出される。そんな気分にさせてくれる本でした。
0投稿日: 2010.07.10
powered by ブクログ読んでいるうちにぐんぐん世之介にひきこまれてしまった。結末が意外。祥子ちゃん最高。吉田修一さんの他の作品も読んでみたい。「 大切に育てるということは「大切なもの」を与えてやるのではなく、その「大切なもの」を失った時にどうやってそれを乗り越えるか、その強さを教えてやることなのではないかと思う」
0投稿日: 2010.07.10
powered by ブクログ軽いでだしだったし、キャラクターも漫画的だったので それで終わるかと思ってたら、予想外に読み応えがあった。 世之介は主人公であるのに、なんだか第三者にみえる。 本の世界を読者の私が眺めているのに、 その眺めているのが世之介のようなそんな感じ。うまく説明できないけど。 世之介と関わる人たちのその後が、随所随所描かれる。 しかし世之介は現れない。あくまで過去にしか現れない。 それが彼の現実味を薄くし、第三者にしているのだろうか。 まァとりあえずよかった。何が?第三者なところが。
0投稿日: 2010.07.09
powered by ブクログ本屋大賞より。 吉田修一作品、以前はあまり好きじゃなかったんだけど、 『悪人』に続き、結構好きな方でした。 世之介のどうにも、どっちつかずな感じのキャラが、 不思議とイライラしなくて、なんだかおもしろかったです。 2010.7.3~7.7読了
0投稿日: 2010.07.04
powered by ブクログすごくおもしろかった!星が5つしかないのが残念です。登場人物がみんな生き生きしていて個性的で、それぞれくせはあっても全員が愛らしい。ただ少しさみしい終わり方で、そこには賛否両論あるだろうけれど…、でもこの展開だからこそ、個性的な面々の中で、世之介のあたたかく特別な存在感が際立つのかなあ、と、私は思います。いやな終わり方だとは感じませんでした。むしろ自然な感じに受け取りました。吉田修一さんについては、以前「パーク・ライフ」を読んだときには、透明感のある文章を書くな、と思っただけでしたが、こんなに人の心をつかむ小説を書く人とは!今後にすごーく期待しています。
0投稿日: 2010.07.03
powered by ブクログすごく良かったです。上京、学生生活、夢、そして現実・・・・・・どんな時にもかつて若者だった人々の心には青春の輝きが残っている。忘れられない一冊。
0投稿日: 2010.06.27
powered by ブクログ横道世之介。 上京したての18歳。嫌みのない図々しさが人を呼び、呼ばれた人の頼みは断れないお人好し。とりたててなんにもないけれど、なんだかいろいろあったような気がしている「ザ・大学生」。 あの頃には、多くいたであろう普通の大学1年生の普通の1年を振り返る。
0投稿日: 2010.06.23
powered by ブクログバブル時代に田舎から上京した大学生の生活が描かれている。悲しい終わり方をするのだけど、自分と接点があった人たちが、何年も後のふとした瞬間に思い出してくれる、そんな人生を歩んで行きたい。「その人にとって、その場所は初めてではないかもしれないけど、あなたとその場所に行くのは初めてなのよ。」と大学生の恋愛相談への答え、若い頃の自分に聞かせてあげたい。
0投稿日: 2010.06.23
powered by ブクログアンソロジーで何作品か読んだことありますが、はじめましての作家さん。 実はアンソロジーの作品が好きでずっと読んでみたいと思っていました。 今年度の本屋大賞にノミネートされていたのをきっかけに借りてみました。 確か本屋大賞は3位だったかな? タイトルを見て思ったこと。 「歴史小説?」 もちろん違いました。 主人公である横道世之介が大学進学のために上京してきたところから始まるお話。 80年代の彼の大学生活と彼を取り巻く人々の20年後の現在の姿を描いています。 正直最初は「ん?」と思ったけれどこの展開方法面白いですね! 大学生の話なのでまさに今の私にぴったり。 まあ、大学1年ではなくもう3年になってしまったけれど…。 読んでいるうちにどんどん面白くなっていく作品でした。 バイト・サークル・恋愛に忙しい平凡な大学生を描いているのですごく共感できます。 あ、私自身はバイトだけだw 読んでいるときに、思わずにやけちゃう感じです。 一番印象的だった人物はやっぱり祥子さんかな。 世之介と祥子の2人のやりとりが好きでした。 場所的に大学は法政ですね。 作者の出身大学も法政ですし。 市ヶ谷・飯田橋が詳しい方はおもしろいかも! 本屋大賞がなっかたら絶対に読んでいないと思う1冊。 でもこの本に大学在学中に出会えてよかったです。 大学生のオススメの1冊。 吉田修一さんの他の作品も読んでみたいです。 2010.026
0投稿日: 2010.06.20
powered by ブクログ2010年本屋大賞候補作。 うん。なんか読後感はよかった! 久々に夢中になってよんだー 『大切なものを与えるよりも 大切なものを失ったときにどうすればいいか、 大切なものを失ったときにどういきればいいか』 なんかその言葉が一番がすとんと心に落ち着いた。
0投稿日: 2010.06.15
powered by ブクログ世之介ののほほんとした感じがなんとも言えず全体にいい感じを醸し出している 心温まる、という表現がぴったりだった 吉田修一は幅が広いのだな
0投稿日: 2010.06.15
powered by ブクログ横道世之介。 長崎の港町生まれ。その由来は『好色一代男』と思い切ってはみたものの、限りなく埼玉な東京に住む上京したての18歳。嫌みのない図々しさが人を呼び、呼ばれた人の頼みは断れないお人好し。とりたててなんにもないけれど、なんだかいろいろあったような気がしている「ザ・大学生」。どこにでもいそうで、でもサンバを踊るからなかなかいないかもしれない。なんだか、いい奴。
0投稿日: 2010.06.13
powered by ブクログバブルの時代に地方から東京の大学に進学した主人公の何気ない日常を描いた半生記。 半生記というところが物語をドラマチックにしている。 主人公である世之介の未来が途中で垣間見られるので、どのように話がつながるのか気になって仕方がない。 読者に突っ込ませる書き方は、文章に忍び込ませた微妙な間のなせる技か。 かといって笑っていると、急に泣かされる。 内容では、目的もなくただ生きていた世之介が、自分の居場所を見つけたことに拍手を送りたい。 人生には回り道や無駄な道もあるけど、無駄なことが必要なのかもしれない。 祥子ちゃんメインで、もう一本書けると思う。
1投稿日: 2010.06.13
powered by ブクログ長崎の港町生まれ。その由来は『好色一代男』と思い切ってはみたものの、限りなく埼玉な東京に住む上京したての18歳。嫌みのない図々しさが人を呼び、呼ばれた人の頼みは断れないお人好し。とりたててなんにもないけれど、なんだかいろいろあったような気がしている「ザ・大学生」。どこにでもいそうで、でもサンバを踊るからなかなかいないかもしれない。なんだか、いい奴。 こんな奴が近くにいたら楽しいだろうね~。 読んでても、ちょっとほのぼのするような内容で、クスッと笑う所もアリ! いい本だと思う♪
0投稿日: 2010.06.08
powered by ブクログ本のタイトルが主人公の名前で、忘れたけど有名な昔の本の主人公の名前。号泣ってほどでもないけど、いいかなってかんじ。娯楽に。一人の人がいろんな人に影響をほんの少し与えていた。
0投稿日: 2010.05.31
powered by ブクログどこか浮世離れした頼りない18歳の少年横道世之介。 たったひとり上京した東京で、少しずつ自分の世界を 広げていく過程で出会った人々との取り留めのない 日常が描かれている。時折その人物の20年後の暮らしぶりが 描かれており、それが世之介の未来を少しずつ暗示して 行く。物語にも道路に引かれた路側帯や駅のホームの 白線、風に押し戻される帽子などいくつかの伏線が のんきでまったりとした雰囲気に緊張を感じさせた。 あっという間で、はるか遠くに行ってしまった自分の 18歳の頃を思い出し切なくなった。
0投稿日: 2010.05.30
powered by ブクログありふれた、普通の人生の中にも様々なドラマがあることを教えてくれる。 大学生の主人公の日常を描いた物語ということで、曽野綾子の太郎物語を思い出した。
0投稿日: 2010.05.28
powered by ブクログ読み始めから、彼の生活が自分のすぐ傍にあるような錯覚をおこした。 くすっと笑ってしまう、ごく平凡な彼の生活から、彼の人柄から、 彼と出逢った人達から、目が離せなくなった。 あったかく、自然と涙が出てしまう。 人間が他人に与える影響力は小さくもでかい。
0投稿日: 2010.05.23
powered by ブクログバブルの時代、地方から上京してきた横道世之介の一年を描く。もとは新聞連載小説であり、4月から3月の季節に合わせたストーリーが展開される。 正直、最初は退屈な青春物語かと思ったけれど、途中からぐんぐん面白くなってくる。ほとんど人柄の良い世之介と祥子ちゃんの「人徳」といってもいいかもしれない。 物語の途中に21世紀の中年になった登場人物たちが描きこまれるのもニクい仕掛け。読者は世之介を通して1980年代の東京を見る、と同時に、彼らの記憶のなかにいる、ちょっと間の抜けた、愛すべき青年を目撃することになるのだ。 ちょっと違うアプローチだが、同じ時代を描いた作品に橋本治の『橋』がある。読み比べると面白いかも。
0投稿日: 2010.05.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
笑って、泣きます。 しんみり…。と。 長崎から上京してきた大学生『世之介』 【西武新宿線】ふふっ。 まだ、あるでしょ? 世之介くん話ぃ。 《聞きたい…です。》 お友達のその後もそれぞれ…。 挿入のこの書き方も良かったよぉ。 アタシは、『坊ちゃん』を、思い起こしたけど。
0投稿日: 2010.05.19
powered by ブクログこの人、こんな作品も書くんだ…。 読み終えて、つーっと涙がつたってしまった。 吉田氏、同世代で、田舎から進学のために上京してきて、住んだ地域も近くて、何もかもが非常に私の郷愁を誘う。 そしてこの作品。 彼は悲しくなる話しか書かないのかと思ってた。 ちょっと悲しいけど、とっても心があったかくなるお話です。 文句なし5つ星。
1投稿日: 2010.05.19
powered by ブクログ大学入学 上京した横道世之介 18歳 不器用なのかマイペースなのか バブルの時代に浮かれることも無く 呑気で優しくてなんかうだうだしてる でもなんだかそれがいとおしくて そばにいてほしいと思える存在の世之介 「少しずつ身の回りに何かが増えていく」 という言葉のように 18歳~19歳の1年間 大きな事件や、突然の転機が訪れて 生活は一変するようなことはない だけど、その1年間での出来事が 世之介も、恋人も、友達も、 それぞれの人生の方向性を 決めることになったことは サイドストーリーでの 10年後に映し出されている 世之介はいつも変わらない そんな安心感もあり とても心地よい物語でした
0投稿日: 2010.05.16
powered by ブクログう〜ん、可もなく不可もなく、って感じの印象を受けました。面白くないわけじゃないんだけど、どこか物足りないような。 本屋大賞にノミネートされていたので、ちょっと期待しすぎてしまっていたかも。 大学生になり上京してきた横道世之介の1年を描いた話。 とりたてて大きな事件が起こるわけでもなく、世之介の生活をフツーに描いています。 大学に入学し、なんとなくサークルに入り、先輩の勧めでバイトをし、なんとなく彼女もできて、そしていつのまにか東京の生活に馴染んでいる・・・みたいな大学生のリアルなダラダラ感があって、そこがこの作品の面白いところなのかもしれません。 世之介は、どこか掴みどころのない印象を受けました。 ふらふら〜と人と人の間を漂うがごとく生きる世之介ですが、彼の友人らは大人になったときに「そういえば昔あんなやつがいたよな〜」なんて世之介のことを印象深く思い出しているのだから、なんだかんだで良いヤツなのでしょうね。 彼自身は一体どんな大人になったのだろうか、と読み終わった後想像をめぐらしてしまいました。
0投稿日: 2010.05.14
powered by ブクログ九州から上京した青年、世之介くんのふらふらぼんやりした一年間の物語。 なんてことはない、ちょっと孤独で簡単にハッピー、どこにでもいそうな男の子だけど、彼と触れ合った人に確実になにか痕跡を残す。 ガールフレンドの祥子ちゃんがいい味出してます。
0投稿日: 2010.05.09
powered by ブクログまさかこんな終わりが待っているとは読み始めた時には想像もしなかった。 どんどん世之介が気になって好きになってしまった。のんきで飄々としていて憎めないやつ。 読んでいるあいだ楽しかったし、さみしくもなった。 世之介の物語をもっと読みたいなぁ。。。
1投稿日: 2010.05.04
powered by ブクログ途中で主人公が死んでしまう話が出てきて・・・ね~長崎・大村から大学進学で東京へ出てきた世之介は入学式当日で出会った二人に子どもができて,自分は高級娼婦と噂される年上の女性に惹かれ,教習所で逆ナンされたお嬢様と付き合うようになり,間違って届けられてたバレンタイン・チョコが縁で,ライカを手にしてフォトグラファーへと道を進む~舞台は20年前,バブルが弾けた時代。新大久保で落ちた女性を救おうと韓国人留学生が電車に撥ねられた。新聞小説のせいか,曖昧な造りだ。毎日書いていると話がずれてくるんだよね,きっと
0投稿日: 2010.05.03
powered by ブクログごくありふれた日常の出来事が普通に起こっているのに、なぜか気持ちが上向きになるような作品。途中で唐突に挟み込まれる未来(現在?)の出来事に驚き、結末があまりにもさらりと明かされていて驚いたが、それこそが伏線になっているという意外な構成だった。
0投稿日: 2010.05.01
