Reader Store
アヒルと鴨のコインロッカー
アヒルと鴨のコインロッカー
伊坂幸太郎/東京創元社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

2489件)
4.0
818
875
535
78
18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    綺麗に作られた物語。心を痛める部分も多かった。 登場人物の幸せを願ったのは初かもしれない。 大学の為新しいアパートに引っ越してきた椎名。 そのアパートの隣人は、長身の悪魔のような男だった。 そして初対面でありながら彼からこう告げられる。 「ここに住んでいる外国人に広辞苑をプレゼントしたいんだ。だから一緒に本屋を強盗しないか」 たった一冊の本から始まる、2年前と現在を繋ぐ物語。

    0
    投稿日: 2025.04.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    序盤からとてもキャラクターが魅力的で物語にすんなりと入り込むことができました! あっ!と驚く場面もありましたがこの作品の魅力は主人公の表現にあると想います。 読み始めると止まらなくなる作品でした。

    0
    投稿日: 2025.04.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    “現在”と“2年前”を交互に描きながら物語は進んでいきます。 “2つの話”が交わった時、その間に散りばめられていた伏線が一気に回収され、衝撃より先に爽快感を覚えてしまいました。 伊坂さんの作品を読むのはこれで5冊目となりますが、どの作品もウィットに富んだユニークな表現がとても好きです。 伊坂幸太郎さんの作品の中でも多くの人に読まれているだけあって、面白いのでぜひ読んでみてください。

    1
    投稿日: 2025.03.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    突拍子もない登場人物の行動や考え方、少しずつ分かっていくような分からないような、展開が読みきれないけどきっと何かあるんだろう、と思わされるワクワク感が楽しかったです。

    1
    投稿日: 2025.03.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    非常に読みやすく軽快な文体。内容もドルジのおかげで冗談めいた雰囲気に常に包まれ、そこに椎名の真面目さが加わることでいい味を出していた。 徐々に現在と未来が近づく終盤は、一気に幕を閉じられた感じがして名残惜しく、麗子とドルジの悲壮ながらも前向きな言葉に救われた感じがした。

    0
    投稿日: 2025.03.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。 椎名を軸とした現在のお話と河崎、ドルジ、琴美を軸とした2年前の話が交互に進んでいく物語。 鳥葬、ディラン、新聞など様々な言葉が伏線になっていてそれが回収されるのが面白い。 それにまさか河崎がドルジだとは思わなかった。 読んでて一瞬困惑して前のページから読み返したくらいだった。 でもシッポサキマルマリやクジなどおそらく本当の河崎は知らなかっただろうからそれもヒントになっていた。 広辞苑を間違えたのもそうだし気づく人はギリギリ気づくかもしれないヒントが散りばめられていて秀逸だし見事にひっくり返された。 現在と2年前で交互に物語が展開されていくから続きがすごい気になるし、現在の話を読んだ後は現在の続きが気になり2年前の話を読むと2年前が気になると、本自体を飽きずに読めた。 ペット殺しに拉致られる所とか留守電が入るところはしっかりハラハラした。 伏線回収やどんでん返しがしっかりあって面白かった。

    1
    投稿日: 2025.03.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    30ページを読み進めてやっと面白くなる、そんなミステリーです。伏線回収は見事だと思うけど、前半にもっとワクワク感があれば…

    0
    投稿日: 2025.03.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ブータンという国、人々に興味が湧いた。 "誰かを助ける"がこの小説の軸と感じた。 せっかく数多いる人で親しくなれたのだから、その人を助けたい。 宗教というものは信じるものというよりは、その人、国によって生まれたときからすぐそばにあるものなのだろう。 その当たり前にある考えによって、自分よりも他人の幸せを願ったり、いい行いをして人々が平穏に暮らせるようになる、こともある気がした。 世界は滅茶苦茶だけど、いいことをしたらそれが自分に返ってくる、というの心の片隅で信じてたらいい行いが自然とできるようになるんではないかとおもった。

    0
    投稿日: 2025.03.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なんかモヤモヤとした空気がずっとあって 予想できる結末も悲しい、やるせないもので、 前半はノロノロと読んでいたけど、 残り3分の1くらいで急に裏切られて(全く気づかなかった!)「え、え〜!?」となりながら最後は一気。 「生まれ変わりの長い人生の中で、たまたま出会ったんだ。少しの間くらいは仲良くやろうじゃないか」 というドルジの言葉にグッときた。 結末はやっぱりやるせない。

    1
    投稿日: 2025.03.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「本屋から辞書を盗もう」から始まるこの小説は強盗犯達の綿密な計画と実行の様子を描いていくものだと思っていたがそうではなく、どこか掴めないところがある登場人物と主人公の掛け合いが楽しい。また、これはネタバレなしで読んでほしい

    0
    投稿日: 2025.03.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    2年前と現在が交互に書かれる。日本語流暢だけど、文字は読めない外国人はたくさんいるよなぁと。これが普通に時系列に書かれている物語だったら、どんな印象だったんだろうなと。

    1
    投稿日: 2025.03.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小説初心者ですが、これまで読んできた小説で一番読みやすく、引き込まれました。 兎に角地の文が読みやすすぎる。 ミステリおすすめ作品の一冊として知れて良かったですし、まだ未読の読書好きな友人や、小説に触れてこなかった友人にもお勧めしやすい伊坂幸太郎作品だと感じました。

    7
    投稿日: 2025.03.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    伊坂らしい軽快な語り口、愉快な登場人物、しっかり重い事件、素敵なオチ。 個人的にはかなり取っ付きやすい伊坂作品だと思う。

    0
    投稿日: 2025.03.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    イケメン河崎の最期を詳しく書いてほしかったなあ ほぼ終盤までは、あんまりスラスラ読める話ではなかった。。 後半は一気読みした。

    0
    投稿日: 2025.02.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大学入学のため関東から仙台に引っ越してきたばかりの椎名がアパートの隣人に「一緒に本屋を襲わないか」と誘われることから始まる現在のパートとペットショップに勤める英語に堪能な22歳の琴美がペット殺したちに遭遇することから始まる二年前のパート。 それぞれの登場人物が少しずつ重なって、それぞれの話が繋がっていくストーリー展開は小気味よく、緊迫する場面などもあり、あっという間に読み終わりました。

    0
    投稿日: 2025.02.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白い。ミステリーというよりヒューマンドラマみたいな感じだけど、ちゃんとびっくりな展開もある。 感動した、と言っていいのかはわからない。複雑な感動。 現在と2年前の話が交互に描かれていく。2年前の登場人物は、大変なことが起こっても自分たちの信念のようなものに従って淡々と物語を進めていく感じ。対照的に、現在の物語は主人公が色々なことに振り回されていく。その対比がなんだか面白かった。 伊坂幸太郎様、ナイスです。

    0
    投稿日: 2025.02.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    話の展開は良かったです。 後半、何となく予想はできたことと、意外なところも半々という感じでした。 好きな人は好きだろうなと…。 私には登場人物たちに共感できずもやもやすることが多かったのと、嫌な気持ちになるシーンがいくつかあったため星を減らしました。(刺激が強すぎたので知らなくていいお話だったかなとちょっぴり後悔してます)

    0
    投稿日: 2025.02.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    現在と二年前を交互に行き来し、物語が進んでいく。 会話のテンポがよく、もちろんだけど、伊坂幸太郎ワールド全開な言い回しだな~というものが多くて私は好き。 話の途中に出てくるグロテスクな表現はうっとしたけど、そこら中に張り巡られた伏線回収を(小さいものも含め)最後はきれいに回収されていて、読了後はすっきりとする。 そこまで明るい話ではないけど…

    0
    投稿日: 2025.02.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「本屋を襲わないか?」という謎すぎる誘いから始まるこの物語、一体どこに向かうのかと思ったら… 最後にすべてが繋がって絶句!! 最初は冗談みたいな展開に見えるけど、読み進めるうちに伏線がじわじわ効いてきて、気づけばページをめくる手が止まらない。。。 舞台は仙台。引っ越してきたばかりの「椎名」は、隣人の河崎から「一緒に本屋を襲おう」と持ちかけられる。 え、どういうこと?と戸惑いつつも、なぜか話が進んでいくこの感じ、伊坂ワールド全開。 そして並行して語られるもう一つの物語が、後半に入って「そういうことか!!」と驚きの真実を突きつけてくる。 まさに、ミステリーというよりパズルを組み立てる感覚。 会話のセンス、伏線の巧みさ、そして最後の切なさ。 読後は「アヒルと鴨」の意味を考えずにはいられない… 伊坂幸太郎作品の中でも特に衝撃度が高く、「やられた…」と思わせる一冊!

    6
    投稿日: 2025.02.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初対面の相手に、広辞苑泥棒を持ちかけられる、そんな突拍子もないお話、なのに胸をつかれる小説。 映画の印象が強いのだが。小説も読みやすい。 現代と2年前が交互に語られている。 現代のあの人が、2年前の彼なんだろうなーとなんとなく予想できるため、2年前の語り手、琴美の物語は常に不穏な空気を孕む。 その不穏さが”ペット殺し”にまつわるものなのだけど、ペットというだけで、その罪は軽く扱われがち。 本編でも、”ペット殺し”という言葉の持つ軽さに触れられているけれど、伊坂作品特有の、ここまでやるかという残虐さに満ちた犯行に、絶句することも…。 犯人を許せないという気持ちに共感するのは、そう難しいことではなかったけれど、現代パートで琴美が登場しないからこそ、正義感のある琴美の物語は、始終ハラハラさせられた。 そして現代では、琴子、河崎、ドルジとは全く関係ない椎名が、つかみどころがない河崎に流されて辞書泥棒を持ちかけられる。 ごく普通の大学生目線で、正義感が強いわけでもない、ほとんど無個性の男性、椎名。 河崎はなぜ隣の隣の外国人になぜ広辞苑をプレゼントしようとしているのか? 過去と現代が入り乱れての、ラストでの種明かしでは、前半の伏線が繋がり合い、気持ちがギュッと締め付けられた。 その人の善良性よりも、やったことの罪が問われるのか。余韻の残るラストシーンは、ぜひボブディランの優しく、どこか投げやりな歌声と共に読んでほしい。

    1
    投稿日: 2025.02.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2024/6/17 大事と思うものは人それぞれ 考えが伴う行動に、理解できないと一蹴せず、尊重できる人間でありたいなあと 『生きるのを楽しむコツは二つだけ』『クラクションを鳴らさないことと、細かいことを気にしないこと』

    1
    投稿日: 2025.02.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今の所人生で1番好きな本。くっそ久しぶりに読んだけどやっぱりいいね。これの映画があるらしいけど、どうやって映像化してるのか意味がわからないからみたいな

    1
    投稿日: 2025.02.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【2025年11冊目】 大学生になり、一人暮らしを始めた僕が出会ったのは、河崎と名乗る青年だった。初対面の彼は「本屋を襲わないか」と持ちかけてきて、理由は広辞苑を奪うためなのだという。尻込みする僕だったが、なぜか本当に本屋を襲うことになり――。 本作を読んだ猫好きの友人が「伊坂!信じてたのに!」と憤ってましたが、確かに他の作品に比べると結構残酷さが際立つ物語というか。架空の話で良かったなと思える設定でした。 終始ずっと、嫌な予感が纏わりついていて、でも、信じてるぞ伊坂…って思ってたら、予想してなかった展開に。あの騙された!感は良かったですが、話としては悲しかったなぁ。 10年以上ぶりの再読で、もちろん内容を全く覚えていなかったのでその点では楽しめました。 2013年3月25日 悲しい結果が待ち受けているのだろうな、読みたくないな…とか思いながら読み進めました。まさかの展開もありつつ、ハッピーエンドではないけれど物語が終わりを告げました。因果応報、うんうん。

    1
    投稿日: 2025.02.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    レッサーパンダを盗んだ少年少女は、どの作品に出てくるんだろう。 きっとどこかに出てきてるはず。 陽気なギャングの祥子さんが、ここにきている伊坂作品だもの。

    2
    投稿日: 2025.01.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    13、14年ほど前に購入した本書。 積読になっており、今年こそ絶対読む!と 決めていた一冊。 ボブ・ディランの風に吹かれてを 頭の中でBGMにして読み進めた。 河崎が言う様に、 優しいし、厳しい。無責任で、温かい 神様の様な声。 この声と物語が絶妙にマッチしていて、 どこか懐かしい様な、切ない様な 郷愁漂う作品だった。 現在の椎名、2年前の琴美の視点から 交互に日常が描写されており、 真実が明らかになるに連れて、椎名は この物語の主人公ではなく脇役だったんだと 気付かされる。 ブータン人の輪廻転生を信じる価値観をベースに 物語は構成されている。 その価値観を以てすると 河崎や琴美は確かにここにいたし、 椎名が生きる現在でも 別の姿になって見守ってくれているのではないか という温かな気持ちで このストーリーを読み終えることができた。

    2
    投稿日: 2025.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    そうか、私の彼ら三人の物語の脇役だったのか。それでも全然いいや。彼らの物語で一喜一憂する役目、それがいいや。

    1
    投稿日: 2025.01.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本屋の襲撃に誘われる大学生のお話 以下、公式のあらすじ --------------------- ボブ・ディランはまだ鳴っているんだろうか? 引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は――たった1冊の広辞苑!? そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ! 清冽な余韻を残す傑作ミステリ。第25回吉川英治文学新人賞受賞。 --------------------- 大学生の椎名視点の現在パートとペットショップ店員琴美視点の2年前パートが交互に描かれる 物語が進むにつて、現在と過去の繋がりが見えてくる 琴美と付き合っていたという河崎 不思議な男だけど、伊坂作品にはこんな風に相手を煙に巻くような発言をする輩がよく登場する ブータン出身の留学生ドルジ 2年前パートでは、河崎がブータンに行ったことがある事も相まって、ブータンに関するあることないことの豆知識が散りばめられている 死生観が日本人と似ているところもあったり違うところもあったり 日本人でも生まれ変わりを信じる人もいないわけではないけど、日常生活で叩こうとした虫を自分の身内とは思わないかなー あと、度々話題に出てツッコミを受ける鳥葬 あくまでご遺体を放置して鳥が食べるものであって、生きているうちに鳥に食わせるようなものではない ただ、そんな拷問方法があったような気がするけど、どこだっけ? 動物虐待をしていると思われるグループの男女3人 会話を読んでいるだけで胸糞悪い気持ちになってくるけれども、伊坂作品なので最終的には酷い目に遭うだろうなと期待して読んでしまう それが、まさかそんなオチとはねぇ…… それにしても、ペットショップ店長の麗子さんがかっこいいな 動物虐待グループとは違った意味で不逞な輩をのしてくれたのはよかった そしてそれをフォローする河崎w 河崎は万能だなぁ レッサーパンダを盗んだ少年少女は何か意味があるのかなぁ 河崎の書店襲撃とか他の何かと対比されている何等かのメタファーだったりするのか? そして一番の疑問なんだけど、これを実写化したのかー どうやって?! これは映画を観て確かめるしかないのか

    7
    投稿日: 2025.01.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    Youtube動画で本のおすすめにこの本流れてきて、 そういえば、伊坂幸太郎さんの作品を1冊も読んだことないなーと思い、図書館で借りてきました。 初めて伊坂幸太郎さんの作品読んだけれど キャラクター同士の会話のテンポが心地よく、 またユーモアのある会話が面白くて 読む手が止まらなかった。 「本屋を襲う」、たった1冊の広辞苑のために。 何だか拍子抜けするような理由に隠された本当の目的。 登場人物の僕こと椎名。河崎、 そして琴美とドルジ。 現在と2年前の時間軸が物語では書かれていて、この2つの時が交わった時に本屋を襲った真実が明らかになっていく。 ミステリーもありつつ読み終わった後は爽やかさすら感じてしまった。 ボブ・ディランの「風に吹かれて」を聴きたくなる 作品。

    68
    投稿日: 2025.01.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    伊坂さん特有の読みやすい文章と、好感が持てる登場人物達。3日間約5時間で読了。読了後アマプラで映画をみました。 いろいろ伏線回収など楽しめましたが、動物虐待する奴らの存在が汚すぎて、まわりが一般的なのにキレイに映りました。 駆け足気味に読んでしまったので、夏くらいに再読したいと思います。

    2
    投稿日: 2025.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    二つの視点、過去と現在から物語は進む。次第に二つの話が結びついていく中で、伏線が回収されていく。ミステリーとしては一番の謎がある程度は読み進めていくとともにまあそうだろうなぁと思ってしまった面はあるが読み進めやすく、人物の内面描写もわかりやすく作品の世界観に浸りやすいと思った。

    17
    投稿日: 2025.01.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂幸太郎さん、初めて読む作品です。 シュールさも兼ねて淡々と進む物語の中で、色んな不自然な点がチラホラあり、これはもしかして最後まで読まなければいけないのでは…!?と思わされるストーリーでした。非常に物語の展開が面白かったです! 私の憶測ですが、ドルジは琴美のこと好きだったから、彼はあの世でこれで良かったんだと考えてるのかなと思いました。 個人的には、自首して、自由になった時に椎名と笑い合いながら楽しく過ごしてほしかったと思います。 最後の実家に帰る前に、河崎(ドルジ)の部屋の前でインターホン鳴らす場面で、椎名はそれを望んでいるような描写がありました。表面上の付き合いとは違って、強い絆があるような、大切な親友だと思っているようだったから。

    15
    投稿日: 2025.01.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    仙台に来て約20年、ついに読んでみました。 登場人物にすごく共感できるし、河崎もドルジも、訳わかんない行動するけど最終的に回収できているし、すごく読みやすかった。 期待値が高すぎた分、ものすごいどんでん返しを期待してしまった。もちろんすごいんだけど、それ以上の何かを期待したというか。あと、少しハッピーを期待してたのもあった。 何はともあれ、素敵な一冊に出会えました。

    2
    投稿日: 2025.01.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    伊坂幸太郎らしい構成だった。最初は全然関係のなさそうなストーリーが、ちょっとずつ繋がっていく感じ。ミスリードが上手い。全然ハッピーエンドではなかったけど、余韻があってよかった。登場人物全員がそれぞれやるせなさみたいなのを抱えているのも、物語全体に漠然とした不安を漂わせていてよかった。他の伊坂幸太郎作品のような疾走感や臨場感はないけど、人間味の描写は多かった気がする。

    1
    投稿日: 2025.01.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あらすじを全く読まなかったので、想像と違った話だったが、とても面白く読めました。キャラクターの会話文にクスッと笑える要素が多くてテンポ感が良かったです。現在と二年前を行き来するという構成で、現在との繋がりを考えながら読むという形式によって、より登場人物の心情に寄り添えたように思います。最後は少しの感動があって良い読後感でした。

    1
    投稿日: 2025.01.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校生の時に読んでおもろすぎてびっくりして、あれよあれよと図書委員にまでなってしまったっていう思い出。もし神様に出会ってもこの話は絶対に秘密にします

    2
    投稿日: 2025.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    なぜか恋愛系の小説だと思ってたけど全然違った。 そしてこんなに悲しくなる本だとも思ってなかった。輪廻転生があるといいなぁ。 響野さんと祥子さん出てきたの嬉しい! 伊坂幸太郎の小説の好きなところ!! どこかで麗子さんも出てくるかな〜ワクワク

    1
    投稿日: 2025.01.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最初は、何の話なんだ?と、そわそわしながら読んでいました。 入り込んでいくと、なるほど、そういう話かって思います。それでも、なんかモヤモヤします。 ラストで、うわ、そういう展開!?と、止められない読書に入り込みます。 予想だにしないって、こういう事です。

    0
    投稿日: 2024.12.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    二つの物語が同時並行し、「時」を自在に駆使してミステリー感を醸し出していた。ドルジの最後も想像でき、素晴らしい小説。是非読んで欲しい。

    0
    投稿日: 2024.12.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み進めていくうちに様々な伏線回収があって面白かった。また、琴美ちゃんならこうするかな、とかドルジならこう考えるかなとか河崎なら、主人公なら、と登場人物に愛着をもてる本

    3
    投稿日: 2024.12.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2年前と現在、2つに見える物語が表現や発言を回収しながら繋がっていく。暴力的な表現も含んでいる中で、それをメインに見せない技術力も素晴らしい

    2
    投稿日: 2024.12.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    2年前と現在の2つの異なる視点から物語が繋がっていく様子が伊坂幸太郎らしさ全開で良かった。 読者を置いてけぼりにする展開から始まって叙述トリックも加わってくる。気付いたら読了してた感じ。やはり行動は早い方がいい。

    0
    投稿日: 2024.12.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    現在と未来が交差しながら重なる未来に進んでいく。最後は切ないクライマックスだったが、張り巡らされた伏線を過去と現在の交錯から回収していく巧みな展開に舌を巻くような見事な物語だった。

    3
    投稿日: 2024.12.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いきなりの叙述トリックに思わず頭が混乱するも5秒後には理解と共になんとも言えないワクワク感で手が止まらなくなります。おまけにブータンの国民性、主人公と同じ目線になれるような引き込まれるキャラ立ちと粋な言い回し。 昔の洋画とどんでん返しミステリー、青春漫画の3つが交わったような作品。 最高です!ちなみに伊坂さんの著書読むのはこれが1冊目です!笑

    0
    投稿日: 2024.12.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    切なかった……どの登場人物も魅力的で、続きが気になってどんどん読み進めました。現在と2年前がだんだんリンクしてくるのがさすがです。伊坂さんの伏線回収は天下一品ですね。ドルジと河崎のくだりもしっかり騙されました。 自分は人の物語の脇役ってことを忘れないようにしよう。

    0
    投稿日: 2024.12.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    過去と現在が交錯し、視点を切り替えながらテンポよく進む物語。不条理ながら緩いムードの中にもどことなく漂う緊張感。ミスリードが非常に巧み。最後の結末は切なさとほろ苦さ。クライム・サスペンスだが青春小説といってもよいかもしれない。

    1
    投稿日: 2024.12.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂幸太郎のアヒルと鴨とコインロッカーを読んだ。2年前と現代を行き来する構成で、その間に何があったのかが徐々に明らかになっていく形式だ。 主人公の隣人の河崎が実は河崎では無かったという、いわゆる叙述トリックや、後半で前半に示唆した要素をどんどん回収していく様は、なかなか見事な手際だなと感心した。あと、引っ越し当日に挨拶に行ったら強盗に誘われた、という冒頭の入りから、いきなり行方不明の子犬を探すペット店員のシーンに移るまでの、読者の置いてけぼりぶりが良いなと感じたな。 悪役があまりに典型的で、こんなヤツ実際はそうそう居らんだろうとか、本物の河崎は結局何者だったんだという点は気になりつつも、大筋はきれいにまとまっていて面白くよめた。

    0
    投稿日: 2024.12.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    予想しながら読んでて、こうなるやろな〜と思ってたんと結局違うくてやったー 最後まで飽きることなく読み進めれた まさかお前ドルジやったとはなー!!! 映画見よっ

    0
    投稿日: 2024.12.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    15年ぶりの再読。 息子が「映画で感動したので本を貸して」と。人生で3冊目の読書だそうだ(o_o) 返却されたタイミングで読んだのだが、殆ど内容を忘れていて新鮮だった。 【現在】主人公、椎名。【2年前】主人公、琴美。 2パートが交互に話を進めていく。 ペット殺しの3人組は、伊坂氏が描くサディスティックな悪役。 琴美の恋人、ブータン人のドルジ、イケメンモテキャラの河崎。透けるような色白美人の麗子。キャラが立っている切ない青春ミステリー。 回りくどい文体はほどほどでこの作品は相性良い♡ 題名は秀逸! 映画観てみよう!

    16
    投稿日: 2024.12.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    伊坂幸太郎初期の作品。 映画も良い。 映画で主人公演じる濱田岳の印象が、ピッタリで、鑑賞後に読むと濱田岳の顔が頭から離れない。 切なく重いストーリーの中に、どこか間抜けな役回りの主人公がいいアクセントになってる。 ブータン人ドルジもまた、宗教心の熱い人かと思えば、わりとドライで、どうにもならないことは割り切ってる、世の中は滅茶苦茶だ、と。 宗教の教えに理屈が通らなくとも、儀式として捉えればそれでよい、と。 生まれ変わる人生を前提に生きている国民ならではの感覚なのかもしれない。 裏口から悲劇は起こる 広辞苑と広辞林 ブータン人と日本人、アヒルと鴨 車のクラクション、確かにあの音は不快だな。

    19
    投稿日: 2024.11.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋を襲わないか?から始まって、現在と2年前の話が交互に進んでいく。 伏線回収が凄かった。最終的にはちょっと切ない展開。 椎名が、物語の主人公は2年前の3人だみたいな発言しててそれに納得する内容だった。 おもしろかった!!!

    1
    投稿日: 2024.11.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    伊坂幸太郎作品の中でもだいぶ好きな作品だった。最後の伏線の回収劇もすごく、また合間に挟まれるクスッと笑えるような青春小説味もあって ミステリだけじゃない面白みも感じれた あと陽気なギャングシリーズの1人が名前出て世界観の繋がりを若干感じてれる作品であった

    1
    投稿日: 2024.11.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    アヒル 鴨 コインロッカー 駅に設置されたコインロッカーからボブディランのラジカセが流れる状況は、かなり不可解。 けれどそこには壮大な「人生という物語」がある。 時を描くのが本当に巧みで、だんだんと絡まり合ったものが直線になっていく感覚が面白い。

    0
    投稿日: 2024.11.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大傑作では…?人生は滅茶苦茶で、どんなに可笑しなことでもどこかで意味を持って繋がり、同じ物語の登場人物が自分の物語を受け継ぐことがあるのかもしれない。椎名が好きな女の子のためにボブ・ディランを歌えるようになったことも敷かれたレール上の出来事のようで好き。伊坂作品特有のユニークな登場人物(河崎さん好き)と、どうしようもない切なさ、心地好い晴れた陽気のような少し爽やかな読了感が素晴らしい。切なさの方が圧倒的なのだけど。6年前に映画を観て、今回今作を読みぽろぽろ泣いて、また映画も観た。この物語を大切にしたい。

    0
    投稿日: 2024.11.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ユニークなキャラクター造形と、文章の軽妙さが幾らか緩和してくれますが、それでも哀切さを感じる物語でした。 ブータンと日本の文化の対比、とりわけ死生観の描写が興味深く、命に関する考え方は様々なのだと改めて痛感します。 前作『重力ピエロ』もそうですが、ちょっと不思議なタイトルも印象的です。

    1
    投稿日: 2024.11.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画で観ていたので、原作楽しみにしてました。 読み始めてこんな話だったっけ?って感じで あんまり覚えてないことに驚き。 個人的には伊坂先生の中でもあまり好みじゃない読み口でしたが、さすがだなと思いました。

    0
    投稿日: 2024.11.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「一緒に本屋を襲わないか」から始まる物語。 引越した先で、椎名は同じアパートの住人の河崎と名乗る男から本屋を襲わないかと誘いを受ける。 なぜ本屋を襲うのか…?しかも狙いは広辞苑だという。ダメだとは思いつつも抗えずに決行してしまう。 物語は、現在と二年前という二つの軸で進んでいくので、なかなか話しが進まず「何の関係があるんだろう」と疑問に思いながら読み進めていた。 関係のない話しが二つ進んでいく感覚だったが、後半に差し掛かるにつれて、自分がまんまと騙されていたのだとわかった。 主人公が脇役のようで、他人の物語に巻き込まれたように描かれているところが個人的には面白いと思った。また、「アヒルと鴨のコインロッカー」という題名も、よく考えられてるんだなぁと思った! 私の中ではめっちゃ面白かったというより、頑張って読んだ結果面白かったという感覚だったので⭐︎3 登場人物にあまりハマれなかったかなぁ。。。

    3
    投稿日: 2024.11.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    伊坂幸太郎作品で初めて最高に面白いと思った。 引き込まれる世界観と徐々にわかってくる真相がとてもよかった。 読者が推理をできるところと意表を突かれるところが散りばめられているのがよかった。 推理小説を読んでみたいと思っている人に、一冊目としてお勧めしたい本になった。 物語量のちょうど良さと小説ならではの面白さを味わえることから推理小説を読んでみたいけど少しめんどくさいと思っている人に是非読んでほしい。

    0
    投稿日: 2024.11.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最後の伏線回収が少し切なかったけど面白かった! 「死んでも生まれ変わるだけだって」 ブータンの、ドルジのこの考え方がとても好きだった

    0
    投稿日: 2024.11.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    まさかあなたがドルジだったのかと衝撃だった。巧みな印象操作でまんまと騙されました。悔しいけど面白い!

    0
    投稿日: 2024.10.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    伊坂さん、5冊目! この本は一度読んだことあったけど、再度読んでも面白いというか、考えさせられるというか…。 過去作の登場人物が出てくるのは、全く関係ない作品のようにみえて、繋がりがある感じがして好きです。 映画も昔観たけど、また観たいな…。

    0
    投稿日: 2024.10.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一度読んだはずなのになぜ忘れてたんだろう。こんなに胸打つ話なのに。 でも完全に騙されたまま、おそらく2度目だろうけど1度目と同じ新鮮な驚きを持ってこの本を読めたことは幸運だったってことだ。 基本的にはハッピーエンド支持者だけど、全員が救われる、助かる話がいい話とは限らない。 やっぱり本って面白いと思わせてくれる伊坂さんはすごい。 日常のなかにある非日常、読んだ瞬間から目の前の世界の見方を少し変えてくれるような本当にすごい方である。

    1
    投稿日: 2024.10.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ドルジがもし逮捕されて外国人犯罪者として世間から偏見込みのバッシングをされると思ったら悲しい気持ちになった。

    0
    投稿日: 2024.10.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    台詞とか、情景とか、心情とか、全ての言葉選びが綺麗で面白くて、スラスラ読めた。3人の物語に椎名が入ったって書かれてたけど、自分的には4人の物語でいいと思う。椎名が居てなかったら出来なかったこととか、気付けなかったこととかあるし。ただ、やっぱ伏線回収のテンポが良すぎたなあ。途中で気付いたとこもあったけど最後まで「なるほど!」ってなった所も多々。「僕の胃はカレーを迎え入れる形態に変化する」って表現がこの小説の中で1番好きな言葉かな。

    7
    投稿日: 2024.10.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    現実味は無いかもしれないけど、どんどん読み進めたくなっちゃうやつ。一瞬で読み終わった、伏線回収がたくさんできもちいい、

    0
    投稿日: 2024.10.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最高だった。伊坂さんの作品で一番好きかも。 セリフや言葉選びのセンスが抜群で、ずっと読んでいたかった。 犯罪など胸糞悪いシーンがたくさんあったけど、会話劇によってなぜか爽やかなシーンにも見えて不思議。

    0
    投稿日: 2024.10.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    登場人物に人間らしさ、温かみを感じさせてくれるくらいキャラクターが立っていてよかった。 叙述トリックを感じることができ、そこに至るまでの過程もしっかり説明があり読後感が非常に良い作品だった。 ミステリーとしても物語としても素晴らしい作品。

    6
    投稿日: 2024.10.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    現在と二年前の物語が交互に展開されるため、先が読みにくく、どんどん続きを読みたくなる。最初は日本人とブータン人で少し考え方が異なるが、それが徐々に変化していたのが興味深かった。 主人公は事情を何も知らない人間なので、読者と同じような役割を果たしていて、感心した。

    0
    投稿日: 2024.09.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    逆ソクラテスが好きでめちゃくちゃ勧められたから読んだけど(これが伊坂さん二作目)ほーん?って感じだったな 読後に得られるものがあった感じはしない まあワシはエンタメ系よりほっこり系が好きだからそりゃそう… ちな、20年前の作品だしデビュー作だけど凄い読みやすかった

    1
    投稿日: 2024.09.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    おすすめ度 ★★★★☆ 伏線度 ★★★☆☆ めちゃくちゃどんでん返し!!とまでは行かないが 2年前と現在の話がどんどん繋がっていく事に 面白くなってきた。 タイトルの意味はそーいうことか!ってなった 外国人と日本人って意味ね

    1
    投稿日: 2024.09.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    騙された。完全に。そこかしこに伏線はあったのに気づかなかった。この本を知人に紹介するとすると、全部がネタバレになってしまいそうで難しい。だけど、1つ言えるのは、「一緒に本屋を襲わないか」を解きほぐす物語だと。自分が知らないうちに、勝手にそうやって物語がそこに集結していく。複雑なようで1本の糸がしっかり通っていて面白かった。

    3
    投稿日: 2024.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本屋を襲ってどうして広辞苑を盗まなければいけないのか? それが気になって読み進めたのに、あっさり盗み終わり「????」と疑問を浮かべる頃には2年前のことが気になって、もうそれどころではなくなってしまっている。 誰かにとっての神様は誰にでもいて、それは「もしそうだったらいい」(349頁)の気持ちの向く先にあるんだろう。 読み終わった後すぐに映画も観た。『風に吹かれて』と一緒に本屋を襲ってるシーンとか、最後のラジカセをコインロッカーに隠すシーンとか、文字どおり風に吹かれてるみたいに軽やかに見えて、幸せな気持ちになった。

    2
    投稿日: 2024.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この作品は何かと差別に対して物申す場面が多いと言うのが初めの印象、そして進んでいくにつれ明らかになる現代の河崎、過去の河崎の真実に気付いた時には震えた

    0
    投稿日: 2024.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    場面が2年前と現在を小気味よく行き来するけど、それが全くストレスではなくて読んでいて楽しい。徐々に普通の物語が1つに合流していくのも最高だった。 ドルジと河崎の入れ替わりも見事だし、麗子さんが最後に笑うのが好きだった。

    0
    投稿日: 2024.09.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    十数年前に読んだが内容を覚えていなかったため再読。 過去と現在の物語を交互に進めていくことで最終的にピタリとピースがハマる感じが気持ちいい。 この人の存在はこういうことだったのか、と何度も驚かされた。 内容を覚えていなかったのに本棚にずっと保管されていた理由がわかったような気がした。

    40
    投稿日: 2024.09.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    大切な人の大切な言葉を胸に、生き続けた彼の心を考えると、胸が痛い。 あまりにも似すぎていて、全くわからなかった。

    1
    投稿日: 2024.09.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    2人の人物が2つの異なる時間から交互に紡いでいく物語。二つの物語がだんだんと繋がっていく間も1人の人物だけが登場しないハラハラ感、全てが繋がった時の面白さ、最初から最後まで最高でした。伊坂作品ならではの圧巻の伏線の回収が大好きな一冊です!!登場人物が奇妙すぎるのに、普通の世界にぴたりとハマってしまう表現力もさすがだなと思います。 人生は自分が主人公の物語だと思っていたけれど、その間間で誰かの物語の中に入っているかもしれない…という素敵なことに気づかせてくれました✨

    4
    投稿日: 2024.09.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    期待しすぎたからか、結末に少し物足りなさを感じてしまった。 だけど時系列を分けて交互に話が進んでいく構造がかなり好きなので、どんどん読み進めることができた。

    0
    投稿日: 2024.09.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    すごかった。なんもかんも見事にひっかった。 途中までこれどうなってんの?って思って、入り込むまで時間がかかってしまったけど、ちょっと予想がつき始めてからの読む手の止まらなさ。ここまで読んできた伊坂さんの本で一番好きでした。 2年前のパート、明らかにずっと不穏でこれどっちかが亡くなるんだろうなあ…と思って読むの嫌すぎたけども。こう言ったら不謹慎だけど、ああいう亡くなり方で少し安心したと言うか。 タイトルの意味がああいう形で回収されるのは意外だったけど、なるほどなあ思った。 ちょっとだけあたたかくて、でも悲しくて切なくて苦い話だったけど、わたしはすごく好きな本だった。

    0
    投稿日: 2024.09.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    実はみんな脆い生き物なんだと思い知らされた。 登場人物の中で、流されやすい椎名の性格が1番賢い生き方なのかもしれない。

    0
    投稿日: 2024.09.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    伊坂幸太郎さん初読み。 色々代表作があるのに、この小説をを手に取った。 過去と現在が交互に描かれて話は進む。 進むにつれ「えっ、そうなの」と思うところがあったが大きな驚きとかどんでん返しがあるとかはない。 どちらかと言うと少し物悲しい感じがした。

    0
    投稿日: 2024.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    回りくどい。雑な文章が徹頭徹尾に続いていた。 言葉をもっと大切に遣うべき。 ただただ早口で情報を並び立てるような話し方は、聞き手に不快感を与えるように、不必要な言葉を盛り込んだ冗長な文章もまた読み手に不快感を与えるのだと感じた。 話自体も質が低く、読み物としての魅力はないに等しかった。読む価値なし。

    0
    投稿日: 2024.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    確かにトリックは面白かったけれども、ふーんって感じでそこまでの感動がなかった。琴美が本当にずっと嫌いだった。後先考えずに行動するのバカすぎて読んでる最中ずっとイライラ、一人でも嫌いな人物いると読み進めずらい

    0
    投稿日: 2024.09.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    話のテンポがよく軽快な文章だったので、必要以上に重い気持ちにならず、読み進めることができた。 飄々とした登場人物たちとあっさりした文章に対して、場違いと思えるほどの悪意ある黒い人達がいてコントラストが印象的で、新しい感覚だった。 ドルジは最期、神様に鳥葬がばれないように閉じ込めて、天国で琴美と再会できるようにしたのかなと思った。 みんないなくなったけど、生まれ変われてたらいいな。 河崎の最期はあっけなかったかな。

    0
    投稿日: 2024.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    現在と過去の話を交互に読んでいく形で、中盤くらいまでは「私は一体何の話を読んでるんだ?」という感じでしたが、後半はページをめくる手が止まりませんでした。 文章も読みやすく、情景もイメージしやすいし、最後の最後でタイトルの意味も分かってスッキリしました。

    1
    投稿日: 2024.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    伊坂幸太郎さんの作品って 読んでる時にイメージしながら読みやすくて 感情移入しやすい気がする ストーリーのテンポ感?も素晴らしい 過去パートと現在パートで散りばめられた伏線の量を回収するのすごい

    1
    投稿日: 2024.08.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    おすすめされて読んだ本。以前読んだ「マリアビートル」などの殺し屋シリーズではないので、どんな作品かと興味津々。 物語は椎名という大学生と、琴美というペットショップ勤務の女性が、それぞれ別の物語の主人公として交互に進んでいく。カットバック形式というらしいが、椎名が「現在」編の主人公。「2年前」編の主人公が琴美だ。この2つの物語が後半にしたがって、一つにつながっていく。 前半は何がなんだがわかりづらいが、物語が進んでいくうちに理解が深まり、後半にはトリックの種明かしもされてくるので、読むのをやめられなくなる。このヘンテコな作品名も、最後の最後になってわかってくるが、読み終わっての感想は、全体的にもう少しわかりやすく、単純なほうが自分は好みかな?と。でも、カットバック形式の物語は大好きだ。 そうそう、作中にでてくる「ボブ・デュラン」の曲がどんなものが知りたくて、まさに今、聞きながらこれを書いている。ボブ・デュランを聞いたら、この作品のことがもっと理解できるかな?と思ったが、全くダメだった(笑)。

    10
    投稿日: 2024.08.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久し振りに伊坂先生の作品を読了しました。 読み進めていくうちに、ある場面で驚きました。 あまり言うとネタバレなので、ぜひ自分の目で 確かめてください。  一つ言えるとしたら、ボブ・ディランを聴きながら読んだら、より物語を楽しめると感じました。

    47
    投稿日: 2024.08.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    驚き!! 最初は、淡々と日常が続いていくのかと思っていましたが、物語が進むにつれて、胸が苦しくなるような切ない展開になっていきます。 でも、やっぱり複数人の視点で書かれているのになんともいえない伊坂幸太郎さんを感じますね。なんどでも読みたいです。

    0
    投稿日: 2024.08.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    伊坂幸太郎らしい 複数視点からの物語の展開の作品。 一般常識に反さない、 正しく生きることを良しとする感性の主人公が、 誰をとっても個性あふれるキャラクターの 登場人物たちによって、 ある意味では常識はずれに ある意味では人間味を帯びるように 変化していく様が見事。 最後には視点が結びつき 登場人物の今後の幸せを祈りたくなる そんな作品でした。 どんでん返しが見たい時、 自分の立ち位置に迷う時、 見たい作品のひとつです。

    1
    投稿日: 2024.08.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    よく「面白い」と評判なので伊坂ファンとして漸く手を出してみた。 内容は現在と2年前を交互に行き来しつつ、大学生の椎名(僕)と琴美の視点から描かれる。 ペット殺しにひょんなことから目をつけられた琴美は自己防衛のために留学生のドルジと共に立ち向かうがあえなく、死んでしまう。 元彼の河崎は復讐を考えるも、HIVを患い、他人にうつしてしまったことを悔やみ自殺。 こんな感じな内容のはずなのだが伊坂節によって必要以上の悲壮感がないまま描かれている。 そして何より「砂漠」の時にも感じた「自分の目の前で起きていることが全て。目の前のものは救いたいけどそれ以外は他人事」というスタンスが河崎から感じ取れて、伊坂作品感を十分に感じれて満足。

    3
    投稿日: 2024.08.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久々再読 結末は知っていても切ない。 切なくても終りは気持ちよく清々しく感じる。 琴美、ドルジ、河崎と椎名。4人の物語に一緒に連れてきてもらった感覚。 コインロッカー、神様、アライグマ、に伊坂幸太郎さんのセンスを感じる。

    1
    投稿日: 2024.08.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最後のひっくり返しで「やられた!」と伊坂幸太郎ワールドを楽しめた。 もう一度読み直すと二度美味しい。

    0
    投稿日: 2024.08.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    何とも悲しい話だった…。 2年前と現在を交互に読み進めていくと、だんだんと色々な事実が分かってきて…。 河崎=ドルジだとは思わなくて騙された!! 河崎=ドルジが琴美との会話を元に動いているのが切なさを倍増させた…。

    3
    投稿日: 2024.08.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    現在と2年前が交互に出てくる形で物語は進んでいき、それが終盤にかけて交錯していく。 スピード感や、大どんでん返し!ハラハラドキドキ!みたいな感じではなく、全体的にノスタルジックな雰囲気。 最初の数ページから、いとも簡単に伊坂ワールドに引き込まれてしまった。 神様を閉じ込めるシーンが良い。 伊坂幸太郎の小説の中でも、個人的にセンスが良いなぁと感じる作品だった。

    14
    投稿日: 2024.07.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    静かさの中にあるそれぞれの思いや熱を感じる一作でした! 現在と過去を行き来しながらのストーリー展開もテンポ感が良く、読みやすかったです! どんでん返し後に伏線が回収される過程も素晴らしく、しかし劇的にもなり過ぎず、穏やかに感動と温かさを与えてくれる作品でした!

    0
    投稿日: 2024.07.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    皆が伊坂幸太郎の面白さを語るため、いつかは読みたいと思っていて、ようやく読めました。 面白い!!! 小説という形だからこその叙述トリックで、途中から読むのを止められなくなり、明日仕事なのに真夜中まで読み続けてしまいました。 これをどのように映像化したのかとても興味があります。

    0
    投稿日: 2024.07.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    結末分かっていても、何度も読み返してしまう。 仙台の街の風景と、主人公達のやり取りがスカッとするし切ない。 この本でボブディランを知って、それ以来ずっと聴いてる。

    0
    投稿日: 2024.07.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大好きな一冊。 過去パートのハラハラ感や現在パートの違和感を孕んだストーリーが実に伊坂らしい。 初めて読んだ時、現実パートの河崎=ドルジにすごく衝撃を受け、今回一年越しくらいに改めて読み直した。 改めて読んでみると現在パートには河崎に対して不信感というか違和感を持たせる言動が多い。 それでも何故か納得して読んでしまうから伊坂作品はすごいと思う。 本作は結構中途半端な部分が多いと思う。 好き勝手していた江原が痛い目を見る場面は直接描かれずドルジを通して語られるため、のっぺりとしているし、ドルジは「またっていつだよ」と珍しく後ろ向きな言葉を残して退場する。 さらに麗子さんの後日談的なことは描かれず、椎名は大学に通い続けるのか、ドルジと再開できたのかと殆どろくに着地しないまま物語は幕を閉じる。 それでも仕方がないと思ってしまう。 何故なら私たち読者は3人の主人公の物語とそれに飛び入り参加した椎名のさらに外側に属する人間だからだ。 仙台のどこかの駅のコインロッカーにアヒルと鴨の神様が閉じ込められている。そう想像するだけで少し楽しくなれるのだから、御の字だろう。

    1
    投稿日: 2024.07.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    最後のどんでん返しには驚いた。 全体的に物語が淡々としている印象だった。 構成としては面白いと思う。 推理小説のような事件性のある 物語が好きな人には物足りないかもしれない。

    0
    投稿日: 2024.07.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

     貸してくれた人から「ボブ・ディランを口ずさみたくなる」と聞いていたけれど、結構そうで、実際今も、口ずさまないまでも「風に吹かれて」を聴きながらしたためている。  全てが落ち着くべきところに落ち着いた、という印象がある。現在と過去が交互に描かれる語り口は、もどかしいながらも、次第に全貌が明かされていくのは好きだった。特に、中盤(麗子と出会って)以降は、物語も加速して、面白く読んだ。整理や謎解き(トリックではなく、状況の種明かし)もきっちりしていて、ところどころ描写されてきた要素も、細かく拾われていく。  罪を犯した河崎が命を落としてしまうのは、報いを受けるとか、責任を取るという意味合いで納得はできたし、これもまた、落ち着くべきところだと思うけれど、追ってきた人生が幕を下ろす終わり方は、やはり一抹の寂しさがある。  謎解きの白眉はやはり、河崎の正体だろう。これは、大きな納得感とともに舌を巻いたけれど、一方で「結局ウケるのは叙述トリックなのか」という思いもあった。いわゆる「どんでん返し」については、確かにめちゃめちゃ気持ち良いのだけれど、使い古された宣伝文句とか、人に勧めるときの勧めにくさとか、飛び道具としてのビッグネームさ、分かりやすい威力とかで、作品の良し悪しとは関係ないところで、色々と複雑な思いがあって...。本当に関係ないし、楽しめたし、良かったので、余談なのだけれども。

    0
    投稿日: 2024.07.21