
総合評価
(212件)| 60 | ||
| 87 | ||
| 31 | ||
| 2 | ||
| 2 |
powered by ブクログ選挙は真に民主主義的にはなり得ないし、科学は全ての真実を導き出せず、人間理性も不完全性定理から逃れられない。「人間は常に進歩し続ける生き物で、科学の発展によりいつかはこの世の全てが解明される」という幻想が気持ちよく打ち砕かれる面白さがあった。難解な理論の話をしているのだけど、対話形式なので私でもなんとかついていけた(でも第三章「知識の限界」は頭が混乱して2回読んだ)。近年はAIがほとんど人間と同じことができるようになり「人間=機械」論も現実味を帯びてきたけど、やはり人間は機械を超える何かであって欲しいな。
0投稿日: 2025.12.22
powered by ブクログもう、理性の限界…。 こう告げられると、今にも襲われそうである。または、怒り出すのか、スーパーサイヤ人になるのか、そのいずれかだ。とにかく、茫然自失。感情的、性的、あるいは穏やかな心を持ちながらの変身において、衝動的な精神状態に変化する境目を表す言葉である。 高橋昌一郎のこのシリーズが面白くて三部作を完読した。他に『知性の限界』『感性の限界』がある。哲学的対話形式で面白おかしく、しかし学際的に進められ知的刺激溢れる内容。 ここで漸く、知性と理性と感性を区別して理解する重要性に気付く。これらには〝限界“つまり、統制を失ったり、能力を超越するまでのラインがあって、そこには順序がありそうだ。 例えば、二つのシーンを思い浮かべてみる。 一つは恋人同士。勉強をしているが、難題に行き詰まる。先ずは知性の限界だ。すると次第に情欲が止まらない。理性の限界だ。だが、肉体が役に立たない。感性の限界だ。 もう一つは会議。議論をしているが、事実確認が必要。やはり、先に知性の限界。それを罵倒されたとする。理性の限界、喧嘩になる。感覚がなくなるまで殴り合い、感性の限界。 いずれも感性の限界の描き方がショボいが、それは置いておいて、限界というからには、次のセーフティラインがあり、順序がある。知性が先だというのは直観的に間違いなさそうだ。 で、本書は理性の話。 「アロウの不可能性定理」。多数決で決めても、それって正しいの?完全に民主的な社会的決定方式が存在しないことは、すでに数学的に証明されている。選挙期間でもあり、ホットな話題。いきなり面白い。三すくみ状態の「コンドルセのパラドックス」も有名。 前半のおふざけはさておき、こういう内容が本書の真髄。投票行動にも選挙にも、様々な限界があるようだ。
72投稿日: 2025.07.20
powered by ブクログ「アローの不可能性定理」(本書では「アロウ」と表記)「ハイゼンベルクの不確定性定理」および「ゲーデルの不完全性定理」を基に「選択の限界」「科学の限界」および「知識の限界」の領域から「理性の限界」についてアプローチしたもの。論理学、結構、数学的な論理学ながら、著者お得意の(おそらく)ディベート形式で各定理を解説しているので、わたしにも(すこし)親しみやすい。
0投稿日: 2024.05.18
powered by ブクログ難解な部分もあり、なんとか呼んだが、内容は面白かった。論理学、量子力学の観点での限界をわかりやすく説明してくれた。論理学とか読んでいるときは、ライアーゲームとかは論理学が使われてるのかなと思った。
0投稿日: 2023.07.08
powered by ブクログ「物事に絶対はない」ことを、議論形式で論理的に導いていく本。哲学に詳しくない一般人も巻き込んで議論が行われるため、難しい話題が出ても楽しんで読めた。
0投稿日: 2022.07.17
powered by ブクログ途中で読むのをやめてしまい、ようやく読み終わった。 少し難しいところもあったけれど、シンポジウム形式の内容なので難しいと思ってもシンポジウムに参加している会社員や運動選手、大学生が突っ込んで聞いてくれる。 読み終わるまで時間がかかってしまったけれど、人に勧めたい新書の一つです。 スマリヤン教授の抜き打ちテストのパラドックスが面白かったです。
0投稿日: 2022.03.23
powered by ブクログ読みやすさ★★★ 学べる★★★★★ 紹介したい★★★★ 一気読み★★ 読み返したい★★★★★ 知性の塊。どのページを開いても面白い。が、難しい。 各専門家や非専門家による対話形式で、分かりやすく構成されているのにも関わらず、1日数ページしか進まない。科学や数学のパラドックスが好きな人にはたまらないだろう。 いくら投票の仕方を変えても、民主主義の成立は不可能だということには衝撃を受けた。 高橋先生、本当に頭がいいんだなぁ。。
0投稿日: 2022.02.18
powered by ブクログ目次 - 理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性 高橋昌一郎 講談社より 序章 理性の限界とは何か 第1章 選択の限界 投票のパラドックス / アロウの不可能性定理 囚人のジレンマ / 合理的選択の限界と可能性 第2章 科学の限界 科学とは何か / ハイゼンベルクの不確定性原理 EPRパラドックス / 科学的認識の限界と可能性 第3章 知識の限界 ぬきうちテストのパラドックス / ゲーテルの不完全性定理 認知論理システム / 論理的思考の限界と可能性
0投稿日: 2022.02.02
powered by ブクログどうやったって納得行く説明が不可能な量子論、理解はできないけど面白かった。電子、こわい。「量子論を理解していると思ったら理解していない証拠だ」
0投稿日: 2021.07.02
powered by ブクログプラトンは偉大だなあ。 いやまあ、対話形式の書き方をプラトンが最初にやったかどうかは知らないけどね。登場人物に疑問や反論をあげてもらってそこを解決、否定っていうパターンは読んでてわかりやすくていいなあって思いました。 副題通り、大きく分けて三つ。 アロウの不可能性定理、ハイゼンベルクの不確定性原理、ゲーデルの不完全性定理。 簡単にいえば、不可能性定理は、完全に民主的な決定は不可能という話。不確定性原理はミクロの世界では電子の位置と運動量は不確定だという話。不完全性定理はシステムSにおいて真なのに証明不可能な命題がある、SにおいてSが無矛盾であることは証明できないという話。 物語に組み込む要素として面白そうなのは断然不可能性定理。独裁者がいないかぎり、投票操作が可能っていうあたりの話をもっと詳しく読んでみたいね。 不確定性原理は物理関係の話。苦手だけど面白そうだとは思う。SFあたりには組み込めそう。 ただ話題として一番好きなのはやっぱり不完全性定理なんだよなぁっていう。テューリングマシンとかアルゴリズム的情報論とか面白そうだったんで、それ系の本も読んでみたい。学生時代にもっと詳しく本を読んでたら卒論のテーマも変わってただろうなぁ。 あと、方法論的虚無主義ってのが気になるなぁって思ってたら、このシリーズの次の本のタイトルがそれだったのでさっそく読みたいと思うます。 この系統って読んだときには、ああなるほどねって思うんだけど、時間が経つと忘れちゃうんで、おんなじ系統の本をたくさん読めばそのうち覚えられるかなっていう。死ぬまでに、「ゲーデルの不完全性定理? ああそれはね、」って(証明部分は無理だろうけど)さらっと説明できるようになりたいです。
0投稿日: 2021.04.13
powered by ブクログ意思決定にまつわる様々な論理を網羅的に知ることができる一冊。具体例もわかりやすく難解ではない。 以下読書メモ >>> ・パウロスの全員当選モデル ・独裁者の存在を認めるような投票方式でない限り戦略的操作が可能になるというものでギバード・サタースウェイトの定理と呼ばれています。 ・人間の心を様々なエージェントが集まってできた一戸の社会とみなす理論があるこれは1986年にマサチューセッツ工科大学の情報科学者 marvin minsky の提唱した心社会論と呼ばれる理論 ・ 繰り返し囚人のジレンマ ・ノイマンとモルゲンシュテルンはこのようなゼロサムゲームに限って言えばミニマックス戦略をとることが最も合理的であることを証明した ・ しっぺ返し戦略。 →自分からは核兵器を使用することはないと協調路線を示す。 ただし相手が核を使用した場合にはこちらも即座に核で報復すると宣言している ・ところが両方が核兵器発射のボタンを押す核戦争のように両方が裏切る場合に最悪の結果が生じる場合もある。 このようなゲームはチキンゲームと呼ばれ囚人のジレンマと区別されている。 ・ラプラスは「偶然とは無知の告白である」と言ったことで知られているが、この宇宙の出来事は全て決定されており、不確定要素の入り込む余地はないと考えた。 ・宇宙全体が一度動き始めれば、後は自然法則通りに動き続ける自動機械のようなものであり、あらゆる出来事は決定されていると見なされた。 したがって、もしラプラスの悪魔が存在したら、神羅万象は余すところなく知り尽くされ、すべては予測通りに従うことになると、そのように考えられたのです。 ・不確定制限 by ヴェルナー・ハイゼンベルク ・「存在するとは知覚されることである」と言って、認識がなければ存在はないとする観念論を主張。 byジョージ・バークリー ・ 哲学者カールポパーの「進化論的科学論」によれば、環境に適応できない生物が自然淘汰されるのと同じように、古い科学理論も観測や実験データによって排除されていく。 この意味で、今日の科学における諸概念も時間の経過とともに必ず古くなっていく。 ・ 基本的に、科学者の仕事は、問題を解決するための仮説を立て、 その仮説を批判的にテストすることによって、誤りを排除し、その過程で生じる新たな問題に取り組むことです。ポパーはこの批判的思考の実践によって、科学が真理へ接近していくと考えた。 ・ 最初に相対主義を主張したのは、古代ギリシャ時代の哲学者プロタゴラスです。 彼の「人間は万物の尺度である」という言葉はよく知られている。いかなる対象も、尺度を通してしか認識されない、つまり各個人の主観によって、相対的に知られるに過ぎないという見解。 ・ファイヤアーベントは自分の哲学を「方法論的虚無主義」と呼ぶ ・ Xは知識があるが、不親切で人間的に冷たいとする。Yには知識はないが、親切で人間的に温かいとしよう。この場合、とYを比較する絶対的基準があるかね?「知識」という基準で見れば、たしかにXが優れているが、「親切」という基準に照らしてみると、Yの方が優れている。プロタゴラスの尺度の問題だよ。「知識」と「親切」という基準のどちらを重要視するかは、一義的には決められないだろう? ・チャーチ・テューリングの提唱 アルゴリズムで表現できるすべての思考はテューリングマシンの計算可能性と同等だという見解。
0投稿日: 2021.01.31
powered by ブクログいろんな登場人物が出てきてあーだこーだ言ってて楽しいです。ゲーデルの不完全性定理のところは、半分も理解できなかった。正しいと分かっていながら証明できないものがあるっていうのが不完全性定理だそうで、そういう捉えきれないものがあるのはもどかしいというか、なんか恐ろしいというか、そんな気持ちになったけど、そうなるのはそもそも「人間はなんでも捉えられる・理解できるはず」っていつの間にか考えてしまってるせいなんだろうなーと、自分の考えが自己中で危ういなぁと反省。
0投稿日: 2021.01.18
powered by ブクログ限界シリーズの1冊目。専門家と一般人によるシンポジウム形式で非常に読みやすい。 「アロウの不可能性定理」、「ハイゼンベルクの不確定性原理」、「ゲーデルの不完全性定理」とその論点についてそれぞれ選択、科学、知識の限界に分けて議論される。 文系で専門知識がないと「ちょっと何言ってるかわからない」のオンパレードで全て理解しようとすると挫折しそうだが、こういう考え方があるんだなと知るだけでも世界が広がる気がする。 特に一章の選択の限界は面白かった。投票方法によって当選者が変わるという民主主義の矛盾を突き付けられる。 また、カント主義者や急進的フェミニズムなどが極端な発言をする度に司会者に遮られるというお決まりのパターンに笑ってしまう。とっつきにくい議論に着いていかせるという著者の戦略にはまってしまった。
0投稿日: 2021.01.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
パラドックスや不確定性原理などが中心かと思っていたが、完全な投票制度がないという話なども幅広く扱っており、いい意味で裏切られた。 文章も読みやすいため、気軽に読み始められる本だと思う。
0投稿日: 2020.10.23
powered by ブクログ架空対談形式なので、気軽に読めそうな気がしますが、中味は濃厚です。理屈好きで知的刺激を味わいたい人にはぴったりの1冊でしょう。 選択、究極、科学、知識という各カテゴリーでの「限界」について哲学的かつ学術的な考察と最近の動向を網羅し、難解な理論をかみ砕いて説明していきます。 半端ない数の登場人物同士の対談は結構バレバレな脱線を重ねながらも、実はそれが読者の理解への助けとなっている仕掛けも乙です。 特に、電子の性質が多世界解釈でしか成り立たちえない結論(解釈)は鳥肌モノです。(第2章) また、序章で提示された陸上記録の物理的限界値(どんなに優れた運動選手でも、循環器系や筋肉の物理的性質によって記録は制限される)が、興味深かったので一部掲載しておきます。 100m 9秒37(男) 10秒15(女) 200m 18秒32 20秒25 400m 39秒60 44秒71 800m 1分30秒86 1分42秒71 1500m 3分4秒27 3分26秒95 マラソン 1時間48分25秒 2時間33秒 他にも読みどころが満載なお得な1冊です。
0投稿日: 2020.05.16
powered by ブクログ知性の限界が面白かったので理性の限界も読んでみた。物理学の章は周知の内容だったので、それほど知的好奇心を刺激されることはなかったが、全体として読みやすくて満足いく内容だった。 第1級の科学者との雑談がきっかけで討論会形式にまとめることにしたという。 面白くて分かりやすいのが一番、という姿勢は大賛成
0投稿日: 2020.01.02
powered by ブクログ論理、科学、数学それぞれに存在する「不」の定理。 その共通点を、架空のシンポジウムを通して探るなんとも不思議な味わいの一冊。 このシンポジウム形式が実に巧妙なギミックで、本筋とは関係ないが必要な補足を対話の「脱線」という形で実現している。 読み物として面白いし、多角的に限界をつきつけられた理性へ想いを馳せる端緒ともなる。
1投稿日: 2019.09.09
powered by ブクログ論理、社会科学、量子科学という3部門における不可知性の立証について説明している シリーズ本もあるようである。
0投稿日: 2019.05.21
powered by ブクログ割と好きな人事が読んでたので借りた。 ディベートでいう所の、二駁の価値比較を思い出した。 結局の所アップルトゥーアップルでしか明確には比べられなくて、異なる価値観を比較する際には、そこに選択者の思想が入るんだろうなと思う。 というかそもそも、選択肢から1つを選ぶ際に考えるフレームによってどういう方向性の決定をするのかってある程度決まっているのかもしれないなと感じた。
0投稿日: 2019.04.11
powered by ブクログ2019年4月4日 47冊目(4-2) 要するに、色んな人がいるから、最終的な、結論として、「絶対こう!(理性的に、理屈で)」ということは言いえないということが言いたいのか?
0投稿日: 2019.04.07
powered by ブクログ「理性の限界」高橋昌一郎 「良妻を持てば幸福になれるし、悪妻を持てば哲学者になれる。」ソクラテス 完全に民主的な社会的決定方式は存在しない。アロウの不可能性定理 X>YでY>ZならばX>Zであるという性質は選好の推移律と言う。 個人において成立している選好の推移律が集団においては成立しない事がある。 どの投票経路をたどっても同一候補者が当選すべきとする民主主義の大原則は、 経路独立性と言う。 複数の選択肢から単数を選択して投票する単記投票方式や上位二者決戦投票方式、勝ち抜き決戦投票方式では、プラスマイナスの大きい候補者が当選しやすくなる。順位評点方式、総当たり投票方式では、極端に高い評価も低い評価もない八方美人タイプが選ばれる。実社会ではどのようなタイプの当選者を求めるかによってどの投票方式が適しているのかが経験的に定められている。つまり、完全な民主主義は存在しない。 民主主義の4条件 1.個人選好の無制約性 2.市民の主権性(全員一致の原則) 3.無関係対象からの独立性、、二つの選択肢の選好順序は他の選択肢の影響を受けない。 4.非独裁制 まず協調から初めて、相手が裏切れば即座に裏切り返す、相手が裏切らなければずっと協調しているティットフォータット(TFT)戦略は非常に幅広い戦略を相手にしても有効。 ゼロサムゲームに限って言えば、勝とうとするよりもまず負けないようにするミニマックス戦略がもっとも合理的。 古典物理学では説明のできない量子論の指し示した新しい概念を相補性と言う。 これは相反する二つの概念が互いに補い合う事によって一つの新たな概念を形成するというもの。一方が他方を定めるのではなく、双方が互いに補いあわなければ全てを理解する事はできない。 水素の原子核の周りには一個の電子しか存在しないが、この電子は原子核の周囲の至る所に所在し、いわば周囲を満たしている。これを共存と言う。 科学は「通常科学」と「危機」と「科学革命」の循環によって成り立つ。 科学者集団が共有する科学的認識を総称してパラダイムと呼ぶ。 科学者が新旧パラダイムを選択する過程において、実際に効果を上げるのはプロパガンダ活動であり合理的な基準などは存在しない。真理や客観の概念ではなく、信念や主観に基づく合意である。 真理が相対的でしかありえないとみなす立場が相対主義。 帰納法による推論は仮に前提が真であっても必ずしも結論を導くとは限らない。なぜなら論理的な必然性がないから。ヒューム 科学こそが最も新しく、もっとも攻撃的でもっとも教条的な宗教制度である。ファイヤアーベント 発言が行為と結びつく事によって生じるパラドックスを語用論的パラドックスと呼ぶ。 数学の世界には公理系では汲み尽くせない真理が存在する。自然数論の不完全性定理。ゲーデル 不完全性定理によって決定不可能命題を構成できるので、人間理性にも必然的にパラドックスが生じる。 Sの真理性はS内部では定義不可能。ゲーデル・タルスキーの不完全性定理 それ自体よりも圧縮できない数列をランダムと数学的に定義している。 自然界や自然数論の究極の中心に見えてきたのは確固たる実在や確実性ではなく、根源的な不確定性やランダム性。 利己的な経済活動だけでは社会的善を達成できない。アマルティアセン
0投稿日: 2019.03.27
powered by ブクログこれに続く「知性の限界」を先に読み、とても感心したので読んでみた。当初、在庫切れだった、評判をよんだのか、復活して店頭に並ぶようになった。すごい。この本はこの本でとても面白かったが、個人的には本書の方が難しく感じた。とくにゲーデルのところ。それと、テューリング・マシンをめぐる話があるが、テューリング・マシンそのものの解説はないので、少し不親切な気もした。たまたま「知性の限界」方に、個人的に知りたいことが多かったため自分の中での評価が高いが、客観的には甲乙つけがたい。というか、片方読んで面白いと思った人は、是非もう片方も読んで損はないと思う。""
0投稿日: 2018.11.06
powered by ブクログ¥ mmsn01- 【要約】 ・ 【ノート】 ・新書がベスト ・この著者は「限界」シリーズを出してるみたい
0投稿日: 2018.10.28
powered by ブクログ●同じ著者の『感性の限界』が面白かったので、読んでみた。こうして哲学各論の本を読んでみて思うのは、哲学と科学というのは不可分である、ということだ。
0投稿日: 2018.10.23
powered by ブクログ知性や理性に関する限界性を、いろいろな立場の人間がディベートを行うという設定で追求していく。科学や哲学に詳しくない人でもある程度読みやすい内容になっていると思う。
0投稿日: 2018.10.09
powered by ブクログこの本は理性には限界が無いことを言いたいのだと思う。アロウの不可能性定理、ハイゼンベルクの不確定性原理、ゲーデルの不完全性定理を用いることで色々な概念を突破できる。とはいえ世の中にはパラドクスも数多くある。それらを1つ1つ哲学的に解釈しているところがこの本の良いところだ。ウィトゲンシュタイン、カント、純粋理性批判、コンドルセ、戦略的操作可能性、囚人のジレンマ、チキンゲーム、人間の科学的限界、論理的誤謬、ゲーム理論等我々がビジネスで直面する問題点も多い。それらを解決するヒントにしていきたい。
0投稿日: 2018.10.06
powered by ブクログいかにも講談社現代新書って感じの本(←どんなだ)。哲学の本なんだけど、全編会話形式で、しかも、各章において難しいパラドックスを実例を交えているのでとっつきやすい。広く浅くではあるが、悪くはないと思う。
0投稿日: 2018.04.29
powered by ブクログ限界シリーズ第1弾。いまさらながら読んでみた。 何と言ってもこのスピード感がいい。次々と話題が変わり、1ページで1冊くらいの専門書の要約を次々と読んでいるような感じ。気に入りました。 特に173ページ、電子は粒子か波か、というよくある問いに対して「量子論においては意味をなさない」として次に進んでしまうところが良かった。
0投稿日: 2017.11.30
powered by ブクログ『知性の限界』『感性の限界』(ともに講談社現代新書)へと続く「限界」三部作の第1弾です。大学生や会社員、論理学者、哲学史家、科学主義者、ロマン主義者など、多くの人びとが参加するシンポジウムでの会話を通じて、アロウの不可能性定理、ハイゼンベルクの不確定性原理、ゲーデルの不完全性定理にまつわる問題が、わかりやすく説明されています。 三部作の中で、本書がもっとも議論の密度が高く、おもしろいと感じました。とくに著者の専門であるゲーデルの不完全性定理のさまざまな拡張を扱ったところは、この問題についてはまったく素人であるわたくしでさえ、何となくわかったような気にさせられてしまうほど、著者の説明は巧みです。 カント主義者や急進的フェミニスト、フランス社会主義者とフランス国粋主義者のコンビなどの不規則発言や、それらを巧みに捌いていく有能な司会者の振る舞いなどもおもしろく、高度な内容にもかかわらず引き込まれるように読めてしまいます。
1投稿日: 2017.11.20
powered by ブクログ『理性の限界』なんて言われると、私なんかはブチ切れてしまう手前の精神状態なんかを想像してしまいます。 実際は、哲学の世界で「最高の理論だ!」と思われていたものがそうではない、といったことを、いろんな工夫を凝らして面白おかしく素人向けに説明してくれています。 いろんな工夫の一つが、それぞれの世界を代表して「出演」してくれている人たちです。しかし、きっと高橋昌一郎は出演者の中では「カント主義者」が一番好きなんじゃないでしょうか。落語のくまさんみたいな感じ? 説明内容としては、やっぱりよくわからないというか、感覚としてはそう思ってたけど証明されてもねーという感じです。しかし、パスカルの『パンセ』から「理性の最後の一歩は、理性を超える事物が無限にあるということを認めること」はなんというか腹に落ちました。
1投稿日: 2017.08.10
powered by ブクログ現代思想の流れが「それなりに」わかりやすく解説されている? 昔小阪修平や竹田青嗣らがやっていたことだろうが、最近は知的スノビズムもなくなり、ともかくも学生ウケの時代になったことを実感。
0投稿日: 2017.08.08
powered by ブクログ社会科学における理性の限界をアローの不可能性定理を中心にゲーム理論などもからながら論じる。 自然科学における理性の限界をハイゼンベルグの不確定性原理を中心に論じる。 そして、論理学や数学における理性の限界をゲーデルの不完全性定理を中心に論じる。 という流れで、人間の理性の限界を論じた本。 というと難しそうだけど、これが、さまざまな仮想の参加者によるディベート形式による説明で、すごく取っ付きやすいし、かなり分かりやすく書かれていると思う。 実は、この手の話しは、個人的な知的興味のかなり中心部分で、関連するような本はいろいろ読んできたわけなのだが、この3つの限界を関連づけて示す本はあまりなかったわけで、そういう意味では待望の本ともいえる。 一方、一般にも分かりやすく書いてある分、自分にとって全く知らないことが書いてあるわけでもない。このため、知的スリルがあるというよりも、一度読んだ事があるようなことを、違う角度から確認する、という感じに近いかな? どちらかというと文系(?)の著者が書いたためか、とくに不確定性原理に関する部分は、新たに知るような中身は少なかった。 一方、アローの不可能性定理などの投票のパラドックスの説明は、これまで読んだ中で一番分かりやすかったと思う。 アローの定理は、他の2つの定理に比べ知名度が低いが、この社会的な意思決定に関するディレンマについては、もっと注目されても良いと思うな。 と、やや熱意の足りないレビューになってしまったが、こうした領域についてあまり読んだことがない人に対しては、ぜひ読んで欲しいと思う。 私たちの理性には限界がある。 ということは、理性の最先端によって、すでに証明済みなのである。 ということまで理解した人間は、ある意味、理性を超えてた存在なのであろうか?
1投稿日: 2017.05.02
powered by ブクログ難解な分かりやすい書。 多種多様な人物が討論している形なのに、実は筆者が作り上げた人物だったとは驚いた。 己やこの世の限界に打ちひしがれている人は読んでみるといいかもしれない。 合理的な愚か者にならないようにしなければ。
0投稿日: 2017.03.03
powered by ブクログ知性を刺激する見事な傑作。 これは本棚の一番上手前に置かれ何度も開かれることになるマスターピースになる。 つまり一読して理解していない。 理解していないため、書評する資格があるかは疑問であるが、本書は見事な帰結を見せる。生きることの素晴らしさ、いや感情豊かに素晴らしく生きることの大切さを教えてくれた。
0投稿日: 2017.01.13即決の限界もあれば、優柔不断の限界もある。
小学生の100m走では、同級生たちがタイムを競うなか、人間が超えられないタイムの「限界」について考えていた高橋。「限界」の領域について、「感性」「知性」といった切り口で語ってきた著者が、本書では「理性」で切り口に語ります。 年を追うごとに徐々に記録が更新されているとはいえ、100m走のような物理的な限界があるものは、何らか限界を設定していくことはできそうです。では、人間の「理性」という捉え難い能力の限界は、どう分析され得るのでしょうか。本書では、研究者から会社員、大学生まで各分野の語り手が登場。シンポジウム形式で「理性の限界」についての議論が進めていきます。 協調か裏切を迫られる「囚人のジレンマ」で人間の選択行動を説き、「アロウの不可能性定理」で投票行動の難しさを語ったかと思えば、ぬきうちテストのパラドックスやエイプリルフールといった身近な話題に言及します。専門分野を理解するには、「雑談」から知るのが最もわかりやすいという高橋ならではの展開は、誰もが知的好奇心をくすぐられる要素に充ちています。 頭でわかっていてもできないこと。「なぜだ!」と頭を抱えることの秘密がこちらに。
3投稿日: 2016.11.15
powered by ブクログタイトルにある「不可能性」「不確定性」「不完全性」について書かれた本。特徴として、様々な立場の人物を登場させ、それぞれの立場・思想から説明や突っ込みをしていく形式で書かれている。 中でも民主主義の限界を示す不可能性が、今後の人生で一番役立ちそうに思える。どのような投票方式を選択するかは、自分の主張に応じて変えるべきなのだ。
0投稿日: 2016.08.21
powered by ブクログ新書らしくわかりやすい文体で書かれているが、興味深い内容もミスリードが起きないように書かれている。 良い本じゃないでしょうか。
0投稿日: 2016.04.19
powered by ブクログ専門的な知識がなくても読めるよう、身近な例をもとに限界や矛盾について話が進められる。 序盤の、完全に民主的な投票方式は存在しないという話や、終盤の、ゲーデルの「すべてを証明することはできない」という不完全性定理の話はなかなか面白く感じた。 ただ、読者層を広げるためか、会話調で内容が進められるが、話がそれるのを司会者が止めるやりとりが無駄に多い。その部分にあたるたびに何か損した気になる。 評価としては、標準を☆3つとして、内容の面白さで+1、前述の無駄な部分で-1で☆3つとしました。
0投稿日: 2016.03.14
powered by ブクログ様々な制度、理論の限界を紹介する本。「アロウの不可能性定理」ですべての人の希望を反映した決定ができないことを、「ハイゼンベルクの不確定性原理」で量子世界の予測不可能性を、「ゲーデルの不完全性定理」ですべての論理が証明できないことを、それぞれ紹介している。 それぞれのあんちょこ本なので、もっと掘り下げる場合はちゃんと調べる必要があるとは思う。とはいえ、専門としているわけではないためこれで十分か。 一番の収穫は名前しか知らなかった「シュレーディンガーの猫」の内容がわかったこと。「ゲーデルの不完全性定理」は非常に理解が難しかった。 ゲーム理論の話の中で、協調を基本とし裏切られたらしっかり仕返しする「しっぺ返し」プログラムが一番強いという話は、非常に示唆に富む話だと感じた。 あと、ちょいちょい入るカント主義者に笑った。
0投稿日: 2016.03.05
powered by ブクログ複数人の対話形式で進んで、リアリティにこだわり物語調なのかもしれないが、途中で脱線ぶりに疲れてしまって読み辞めてしまった。結局、理性の限界は何のか分からず…。 「アロウの不可能性定理」「囚人のジレンマ」「シュレーディンガーの猫」などの言葉の引力に要注意! キーワード:シュレーディンガーの猫。興味深いと思ってた割には読まない自分。。。
0投稿日: 2015.05.19
powered by ブクログMon, 12 Jul 2010 複数人の疑似シンポジウム形式ですすんでいくので 脚本読んでるみたいで読みやすい. 不確定性原理,不完全性定理については, 類書がおおいが,それに並べてアロウの不決定性定理をのせているのが興味深かった. 簡単にいうと「まったく問題ない選挙の方法は存在しない」ってところあたりだろうか? ちょうど参議院選挙の時に読んでいたのでタイムリーだった. アロウの不決定性の話は,すごく数学的に興味があるので,もうすこし調べてみたいと思った.
0投稿日: 2015.01.04
powered by ブクログ冒頭の選択の限界が面白かった。どの選択法を用いるかで結果が決まってくるなんて。戦略的に重要だ。科学の限界は言い古された感じ。最後の知識の限界は9割がた『ゲーデルの哲学』のコピペだったのが残念。
0投稿日: 2014.10.28
powered by ブクログ現代哲学の英知を総括した本としては名著だろう。しかし、哲学という学問も極限まで行くと数学や物理学などと境界が分からなくなるんだな。難しい話も簡単な内容から入るのでとっつきやすくはあるのだが、終盤の「ゲーデルの不完全性定理」のあたりまで行くとかなり読み進めるのがつらい。「理性の限界」というキャッチーなタイトルに釣られて手に取ると、足元をすくわれる本である。 ディベート形式の書き方も分かりやすいが、「司会者」が「その話はまた後にして頂いて…」と区切ってしまう場面が多く、実はその終わらされた話のほうに興味があることが多々あったのが印象的だった。
0投稿日: 2014.09.03
powered by ブクログ選択の限界、化学の限界、知識の限界が 大学生、生理学者、哲学史家、化学社会学者など様々な分野の人たちによって討論されます。 投票のパラドックスや合理的選択の限界などで誰もが平等な投票方法がないとしめしています。 抜き打ちテストのパラドックスなどもあります。 若干むずかしい内容ですが、たまには理系の本もいかがでしょうか。
0投稿日: 2014.06.13
powered by ブクログ・選択の限界(アロウの不可能性定理)、科学の限界(ハイゼンベルクの不確定性原理)、知識の限界(ゲーデルの不完全性定理)のそれぞれの限界を示した本。一見、完全性の高いと思われるあらゆる分野で、パラドックス又は不可能性ということを指摘する。 ・この本から学べるべきこととしては、世の中に絶対といえるものはなかなかないということを科学的に演繹してみせたということでしょうか。著者の狙いが、読者の知的興奮ということからも分かるとおり、なんらかの方向性を見出すものではなく、既存の知識を相互に連環させて、興味をそそる形式にしているというだけであろう。 ・正直、新書としては難しかった。内容も6割くらいしか分からなかった気がします。 アロウの不可能性定理・・・無数の投票形式を「社会的選択関数」によって一般化し、合理的な個人選好と民主的な社会的決定方式を厳密に定義してモデル化した。その上で、完全に民主的な社会的決定方式が存在しないことを証明した。 ハイゼンベルクの不確定性原理・・・電子の位置と運動量は、本来は決まっているにもかかわらず、人間の観測制度の限界によって、それを同時に知ることはできない。それまでニュートン力学が産業革命に与えた影響は大きく、自然法則はニュートン物理学によってすべて解明されたと考えるような人々もいた。しかし、ニュートン物理学では解明不可能な問題が、ハイゼンベルクで出た。しかし、小澤(2012)でハイゼンベルクの不確定性原理は修正されているようだが。 ゲーデルの不完全性定理・・・自然数論のシステムの中には、証明も反証もできない決定不可能な命題が存在する
0投稿日: 2014.05.06
powered by ブクログ選択,科学,および知識の限界を通して理性の限界を論理的に表現する.疑うこともない社会システムが実は唯一性を持たず,どこかで破綻していることを踏まえた上で認める必要があることが知性体としての矛盾である.面白い.
0投稿日: 2014.04.13
powered by ブクログ会社員、大学生など、こちら側の人物を登場させて難解な言葉遊びのような展開になるのを上手に避けてくれているので、今まで読んだ論理学系のものと比べると遥かに分かりやすく、楽しく読めた。 わかったような気にさせてくれる、知的欲求を刺激される本。
0投稿日: 2014.04.09
powered by ブクログこういうスタイルの本は、なかなか良い。何かしらの結論が出るわけでも、厳密な内容でもないけれど、例えば休日にカフェのテラス席で気軽に読める感じがある。こういう間口の広い本は大歓迎したい。 人ともこれくらいカジュアルに哲学とか科学とかの話ができるようだと、面白いのになと思う。
0投稿日: 2014.04.04
powered by ブクログ序章 理性の限界とは何か 第1章 選択の限界 1.投票のパラドックス 2.アロウの不可能性定理 3.囚人のジレンマ 4.合理的選択の限界と可能性 第2章 科学の限界 1.科学とは何か 2.ハイゼンベルクの不確定性原理 3.EPRパラドックス 4.科学的認識の限界と可能性 第3章 知識の限界 1.ぬきうちテストのパラドックス 2.ゲーデルの不完全性定理 3.認知論理システム 4.論理的思考の限界と可能性
0投稿日: 2014.02.24
powered by ブクログ超面白かった。 シュレディンガーの猫についてちょっとした思い違いをしていたことに気付き、科学は宗教で有るという話にテンションが上った。
0投稿日: 2014.02.21
powered by ブクログ論理学者、科学主義者等様々な立場の人が、討論形式で理性の限界について語っている。それぞれの主義者が多少デフォルメされて発言している(持論に頑な)なので、逆にわかりやすく面白い。討論形式をとっていることや、大学生や会社員といった人の発言が自分の気持ちを代弁してくれていることもあり、とても読みやすかった。
0投稿日: 2014.02.11面白い思考実験の数々
人は理性的、合理的判断を基に科学というモノサシを使って進歩や進化を遂げてきましたが、それでも生活の中にはまだまだ最善を尽くしたにも関わらず予期せぬ結果を生んでしまう事があります。人の理性的、合理的判断に限界はあるのか?果たして「選択の限界」や「科学の限界」や「知識の限界」といったものは存在するのか?存在するならばそれはどういった概念なのか?人はそれを知ることが出来るのか?またどう対処すべきなのか?という根源的かつ哲学的問いかけにまで広がる疑問を、様々な専門家が討論をしながら現代の科学、知識の到達点を理解させてくれます。 まず最初のテーマは「選択の限界」について、です。投票、という民主主義の根幹に関わる制度に、実はいかに投票方式(単純に1位を決めるにしても、全体の過半数を超えない場合はどうするのか?や点数を付けた投票方式【1位5点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点等の点数方式】を取るのか、など)が既に公平性を担保出来ていないことに無頓着過ぎるという指摘は、非常に面白かったです。そしてさらに推し進めて考えたのが「アロウの不可能性定理」です。この定理はかなり衝撃的でした。結論だけを書くといかなる投票方式も公平ではない、ということです。そしてそれを知った上での「しっぺ返し」や「囚人のジレンマ」や「チキンゲームは非合理的戦略が最も合理的」といった思考実験がまた面白いのです。 続いてのテーマは「科学の限界」について、です。アニミズムから天動説、そして地動説を唱えることの危険性、つまり宗教的解釈との整合性を科学が破ることについての言及、感情や信仰心を超えた科学の計算によってもたらされたハレー彗星への予言など、事例に基づいた話しを繋げることで非常に分かり易くなっています。そしていよいよ本題の「ラプラスの悪魔」、「光速度不変の原理を導く相対性理論」そしてミクロな世界の不確定性「ハイゼンベルクの不確定性原理」について話しがおよび、量子論を含む観念的な世界へ話しが進みます。これは以前に読んだ「なぜ、脳は神を創ったのか?」苫米地 英人著の私が良く分からなかった部分の話しでもあります。2重スリット実験の結果はかなり考えさせられますし、思考実験「シュレーディンガーの猫」もどうも納得し難い部分もあります。が、最後に来て恐ろしいまでに突き詰めた考え方ファイヤアーベントなる人物の「方法論的虚無主義者」の主張は凄いです。 そして最後のテーマが「知識の限界」について、です。ここでは論理的、言語的ゲームのような世界のパラドックスを例に挙げ、そしてそのゲームを数学の世界に呼応していくと、ゲーデルの不完全性定理を理解し易くなっています。もちろんそれでも私のような者には難しいですけれど。つまりシステム内における完全性を否定出来る、ということなのだと(非常にざっくりした感覚ですが)思いますが、これこそ、神(限定的な意味での、という注釈はつきますが)の存在を否定できうるという論理に繋がっています。そして、最後に「合理的愚か者」の話しで締めくくるのは上手いと思いました。 かなり面白い考え方、知らなかった数学や哲学での意味や定義、そしてそれらを分かり易く理解するためのディスカッション形式での記述、いくつもの工夫がなされていて本当に楽しい読書でした。 思考実験や知らないことを知る楽しみを理解出来る人にオススメ致します。
2投稿日: 2014.01.17
powered by ブクログ「知性」というものをあらわす「形」というか「論理」が一つしかないとは、もうとう思ってはいないが、本書の内容は理解しにくい。 わかりやすくするためであろうとは思うが「数理経済学者」や「哲学者」、「論理実証学者」や「国際政治学者」の論争という形式で「それぞれの主張」というか「思考様式」の違いを浮かび上がらせようという意図はわかるし、できるだけ「ユーモア」も交えて興味をつなごうとしている努力は買うが、残念ながら成功しているとは思えない。 ようするに本書は、「部外者」にそれぞれの違った「理性」の形をわかりやすく伝えることに成功していないのでないのだろうか。 少なくとも、小生は本書を読後に何の感銘も理解もえる事はできなかった。残念である
0投稿日: 2014.01.15
powered by ブクログ読んでいて久々に興奮を覚える内容であった。人間は最良の選択をすることができない、というのは最近の経営本なので、囚人のジレンマやナッシュ均衡が紹介されているので知られつつあると思うが、本書の後半の量子論や不完全性定理は凄いものだ。軽く相対性理論を否定してしまっている。それもかなり古い時代の話だ。 数学や物理に滅法弱いためにこの手の話は避けてきた私であるが、もっと早く本書に出会っていれば、と悔やまれるほどのインパクトを感じている。
0投稿日: 2014.01.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【「コンドルセのパラドックス」】p32 個人において成立している推移律が、集団においては成立しない事例がある。 【ミニマックス理論】p91 プレイヤーは、自分が取りうる戦略のそれぞれについて、相手が利得を「マックス(最大)」にしようとすることを想定する。その中で、自分の損失を「ミニ(最小)」にしようとする戦略。言い換えるなら「勝とうとするよりも、まず負けないようにする」 【ナッシュ均衡】p95 伝記映画『ビューティフル・マインド』Cf. プリンストンの幽霊 【アインシュタイン「E=mc²」】p134 相対性理論は、時間と空間ばかりではなく、質量やエネルギーの概念も根本的に変革しました。アインシュタインの有名な方程式「E=mc²」は、物体の質量に光速度の二乗を掛けた結果がエネルギーと同等であることを示しています。原子力発電所では、ごく微量のウランの核分裂反応を利用して、膨大な原子力エネルギーを取り出しているわけですが、質量が膨大なエネルギーを秘めているという発想も、相対性理論に基づくものです。 パスカル「理性の最後の一歩は、理性を超える事物が無限にあるということを認めること」『パンセ』p259
0投稿日: 2013.12.25
powered by ブクログディベート形式で書かれていて非常に読みやすい。一番面白かったのは第二章の「科学の限界」。量子力学についても分かりやすく解説。
0投稿日: 2013.12.20
powered by ブクログ対話形式で書かれていてとても読みやすい。内容は「理性の限界」、選択の不可能性、量子力学の不確定性、数学・論理学の不完全性についてである。第3章はやや難しくこの本のみだとしんどい気もする(チューリングマシンとか)。だが、ナイトとネイブの件は面白い。筆者も認めているが本の性質上、記述に飛躍があったり不正確だったりするが、広く雑多な知識を取り扱っており、何より理性には限界があることが分かったのが一番良かった。
0投稿日: 2013.11.16
powered by ブクログ難しいことを軽いのりで読ませる。「おわりに」の知識を得るきっかけや、本が出るまでの紆余曲折ぶりが、また楽しい。(なんと松田先生まで登場!)
0投稿日: 2013.11.07頭でっかちでどうにもならないアタナへ。
人間が理性的、つまり論理的に考え、検証しても解決できない問題があると”されている”ことはご存知だろうか。 ”選択”におけるアローの不可能性定理、”科学”におけるハイゼンベルクの不確定性原理、”知識”におけるゲーデルの不完全性定理。この三つの”不”を中心に、数学や科学、哲学などにおける理性的思考の限界を、多彩な登場人物がシンポジウムで自由に議論を繰り広げるという形式で考察、検討したのが本書。 会社員を始め、数理経済学者・哲学史家・運動選手・科学社会学者・カント主義者、大学生などなど、総勢36名にも及ぶ人が登場し、時に読者と同じ目線で「分からない」とツッコミが入ることで議論が噛み砕かれている。 ともすると、人間は自らが理性的でありさえすれば完璧で最良の選択ができると思ってしまうけれど、実際は人間の理性も、それに基づいて設計された社会制度や科学も、(薄々感じてはいたけれど)やっぱり完璧ではないんだということに気づくはず。この後、”知性”、”感性”と続く、限界シリーズの第一作目。
1投稿日: 2013.09.20
powered by ブクログ「理性の限界」高橋昌一郎 哲学思考ディベート。無色。 講談社現代新書。 流し読み…ですがハンパじゃなくオモシロイ!! 3部構成でそれぞれ、 ・選択の限界(完全な民主主義は存在しない - アロウの不可能性定理) ・科学の限界(完全な実在性は存在しない - ハイゼンベルクの不確定性原理) ・知識の限界(完全な数理体系は存在しない - ゲーデルの不完全性定理) について、様々な専門家・一般人の問答という形式でディベートします。 人間の理性=考えること を突き詰めていくとぶち当たる極限の端緒を分かりやすく紹介しています。 例えばチキンレースの非合理な合理性。方法論的虚無主義。抜き打ちテストのパラドックス。などなど。 出てきた専門家の中での"カント主義者"の扱いが面白かったな(笑) 読んでいて一番アハしたのは、囚人のジレンマ・ゲームで優勝したTFT戦略というプログラム。 それと、著者の専門だからなのでしょうが、やはり第3部の不完全性定理の説明が難しい。難敵。 読みやすい、知的刺激に満ちている。(5)
0投稿日: 2013.08.11
powered by ブクログゲーム理論含む数理経済学を勉強した私。ボルカルールとか、アローの不可能性定理のエッセンスとか、物凄く分かりやすく書いてある。大学でどんなこと勉強してたのって聞かれたらこの本の一章を差し出して答えとしたい。 数式だけを眺めても、それが社会的に意味するところまでは自力ではなかなか理解出来なかった当時の私が、この本を読んでいたら、きっともっと、学ぶのが楽しくなっていただろう。 色んな分野への言及があって、この本をきっかけにもっと学ぶを深めたくなることが沢山。 哲学者の人の言葉は難しい。とても抽象度が高いことを語るから。でもこうして噛み砕いて、平易な言葉で語って貰えると、その概要が自分でも分かった気になれる。とても面白かった!
0投稿日: 2013.08.04
powered by ブクログ平等な多数決など存在しない、というのは私にとっては驚きの事実であった。当然ながら声の大きさなどによるものなどはあるとおもっていたが、仕組み上の欠陥があるとは思ってもみなかった。
1投稿日: 2013.06.30
powered by ブクログ完全に民主的な社会決定方式が存在しないことを示した「アロウの不可能性定理」,量子力学における「ハイゼンベルクの不確定性原理」,数学基礎論における「ゲーデルの不完全性定理」の3つの限界を多くの登場人物のディスカッション,対話形式で紹介した本.もちろん雰囲気を紹介しただけだけれど,読みやすくてなんとなくわかった気にさせる. 特に面白かったのはファイヤアーベントの科学哲学を紹介した部分.なんとも自由な思考におどろいた.
1投稿日: 2013.05.21
powered by ブクログ知らず知らずに信じて疑わなくなっている、人間の「理性」の限界を示すパラドックスが数多く紹介される。シンポジウムを模した展開で読みやすい。 特に序盤の「選択の限界」の章は、民主的な方法とやらを考えるにあたって読んでおくといいと思う。 アロウの不可能性定理、ボルダのパラドックスなど。
0投稿日: 2013.05.16
powered by ブクログ様々な人物が参加するディスカッション形式で話が進むので、比較的読みやすかったけれど、3章は特に頭を使う内容。それでも面白い。 参考文献も多くあげられているので、関連書籍も読みたいと思う。
0投稿日: 2013.05.15
powered by ブクログ難しいところは飛ばし読み 構成が面白く、つい読んでしまうが 感性の限界の方が より楽しめたように思う
0投稿日: 2013.04.28
powered by ブクログ本屋の新書コーナーで目立つように積まれているのを見つけ、何となく手にとってパラパラと見てみた。 本の内容は興味のある内容だったのだけど、そんな事よりもその形式が面白いと思い購入した。 本書はディスカッション形式で進行する。 そこに参加する人々は科学者から哲学者やフランス文学者、宗教家などの様々な分野の専門家から大学生やサラリーマンなどの一般の人々まで、だから誰かしらに自分を投影して、そのディスカッションに参加しているような気になる。 この体験がとても心地良い。好奇心を刺激されるし、様々なものの見方・認識がガラリと変わってしまう。 本を読む前と読んだ後では全く世界が違って見えるに違いない。
0投稿日: 2013.04.14
powered by ブクログ分かりやすく、論理学の諸問題をまとめているが、戯曲形式めいた文体は何とも軽薄に見えた。 ロマン主義者やカント主義者を陋劣な方法で皮肉るこのやり方はあまりにも軽薄。 ロマン主義を一方的に批判する者がすでにもっとも素朴な形のロマン主義に陥るとは何とも皮肉なことに思える。
0投稿日: 2013.04.12
powered by ブクログ対話形式になっていて難しい内容になるとちゃんと質問してくれている為、読み進めやすい。選択の限界では完全な選挙制度が存在しない事に驚いた。 途中から難しくなり理解せずに読み進めた部分があるのでそのうち読み返したい。
0投稿日: 2013.02.19
powered by ブクログ雑談形式で読みやすかったけど、やっぱり難しかった。もう少し地頭鍛えてから再読したい。 カント主義者のバッサリいかれっぷりと司会者の話題修正ぶりがいいです。
0投稿日: 2013.02.18
powered by ブクログ「選択の限界」「科学の限界」「知識の限界」に分けて、それぞれの分野でどのように限界があるのかが、わかりやすい例えのディスカッションとして、まるで真面目な話をとてつもなく真面目な『ホンマでっかTV』でやっているかのように書いている。(なんとなくそのイメージで読んだ) やや難解な箇所もあるが、素人目線での質問をする役柄の登場人物も用意されていて、その人に対する答えという形で、後からわかりやすくフォローしてくれている。 完全だと思っていたものも突き詰めて考えていけば、とりとめのない無限ループに陥る。そういったことを論理学、数学、哲学などの垣根を超えて、全部ひっくるめて取り上げているので、それらを苦手に思う人でもあって理解できると思う。
1投稿日: 2013.02.01
powered by ブクログ人がどこまで知り得るか。それを各学問の代表的な理論を対話形式でわかりやすく説明してくれる。あとがきにもあったが学問の垣根を超えて学ぶ大切さを教えてくれる。
0投稿日: 2013.01.20
powered by ブクログ★★★★☆4 数学好きならすんなりおすすめ出来る、とっても面白い本だよ〜! まず本自体の読みやすさ。著者の狙い通り、雑談形式にしていることで、難しそうな話が分かりやすく楽しんで読み進められたよ。知識を持った上で、実際に人間同士でこんな議論が出来たらきっと楽しいだろうな〜。 そして内容も、好奇心が刺激される話が多くて最後までしっかり惹き付けられたよ。 「アロウの不可能性定理」は全然知らず、「ハイゼンベルクの不確定性原理」「ゲーデルの不完全性定理」も、名前位しか知らなかった。でも、世の中にこんな大事な問題があるなんて!その大事さは私にも理解出来たよ。 最後の方の話から、私は「人間はロボットか、ロボットは人間か」みたいな議論を思い出した。沢山の文献や研究者が紹介されていて、もっと様々な考え方を深く詳しく知りたくなった。「人間って何?」と考えを巡らせる時に、知識にリンクするためのハブとなり得る重要な本だと思うよ!
1投稿日: 2013.01.19
powered by ブクログ哲学にカテゴライズしていますが、実際は論理学、社会選択理論、量子物理学、ゲーム理論など取り扱う分野は多岐に渡ります。 各分野の専門家(例えばカント主義者、数理経済学者など)のディスカッションが対話形式で書かれているので読みやすく、また臨場感に溢れていて非常に面白いです。
0投稿日: 2013.01.19
powered by ブクログ数学、量子論、論理学、哲学などなどの世界を横断しながら「理性の限界」と世界の深淵さがわかりやすく語られた本。かなり難解なことが、必要以上に砕けすぎずいい塩梅で語られている(気がする)。 「自分がいまいるところを外側から眺めた時にはじめて答えを見つけることができる」みたいなことが、比喩としてではなく科学的な帰結として書いてあった。 日常で接する、ちっとも学問的じゃない(けど当人にとっては深刻な)問題についても、逃避的にも思えるくらいそれまでの自分とはまったく違う次元に立って状況を捉え直すことも時には必要なんじゃないかと思った。 難問にぶちあたって生命力が弱りはじめてからだとほんとの逃避になるので、元気なうちに時間を作ってもっとこういう本を読んでおこう。
0投稿日: 2013.01.16
powered by ブクログ今回の衆院選についてうんちく垂れたい人は第一章の「選択の限界」を是非読むべき。 第二章の「科学の限界」では特に目新しいことはなかった。 第三章の「知識の限界」は難しいが、うまく最後まで読ませてくれる。 同じ著者の「限界シリーズ」(?)の残りの二冊も読みたいと思った。シリーズのうち二冊がKindle化されてるのが嬉しい。これは著者の意向なのだろうか、それとも出版社の意向?いずれにしろこの手の新書がたくさんKindle化されることを期待したい。
0投稿日: 2012.12.30
powered by ブクログ選挙制度の関係でこの本を知って読んだら思いの外面白かった。 投票の方法によって、如何様にも結果が変わるし、万全な方法はないですね。 いろんなパラドックスなどなど、紹介されてました。
0投稿日: 2012.12.30
powered by ブクログ大変,興味深い本でした。問答形式になっており,平易に何がどう問題なのか,どういうことなのか,が説かれていきます。最後のゲーデルの不完全性定理辺りから(その前からも難しいところがたくさんあるが)すっと理解できない自分のアホさがもどかしい。ところどころ脱線しそうになる点についても次に関心を持つべきテーマと見受けられ,面白い趣向でした。勉強になりました。
0投稿日: 2012.11.30
powered by ブクログ著者は人間の理性を3つの側面から限界があると説いている。 アロウの不可能性定理によって、社会科学の限界。 ハイゼンベルクの不確定性原理によって、自然科学の限界。 そして、ゲーデルの不完全性定理によって、認知科学の限界を。 我々がここから得るべきは単なる悲観論であってはいけない。一つは我々が礎としてきたものが完全でないように、我々自身もまた完璧な存在ではないという事。もう一つは限界を知る事によって、得られる飛躍の可能性を知る事。 その点を明瞭にして、示してくれる稀有な著書であると大きくかぶりをふって頷きたい。
1投稿日: 2012.11.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
mixiレビューから転載。 昨夜(3月30日)の某ニコニコ生放送で、 「高橋昌一郎がこの手の詳しいよ」「高橋昌一郎本オススメ」 といっていたので衝動買い。 まだ読み始めたばかりだけどこれは面白い! 手にとって軽くぱらぱらしたとき、 「あっ…、対話(形式)かぁ…。苦手なんだよなぁ…、対話。」 と思っていたのだが、この対話がまた面白い!! 対話形式を軽く超えたこのガヤガヤ感! 各種専門家に各種変人、ただシンポジウムにあつまってるだけ なのにみんなどこか個性があるように見える (この本って実際にあったシンポジウムの記録じゃないよね?) カント主義者ちょっと黙れ!! ルペン万歳って、 ちょ、みんなフランス政治の話で盛り上がりすぎだしw それとカント主義者だまれ!! みたいにツッコミ入れながら読める読める。 それだからか、通常の教科書的なものよりはよく頭に入ってくる。 ということで自分からもこれオススメ。
1投稿日: 2012.10.09
powered by ブクログ科学が宗教でしかないとの虚無主義者のお話がありますが、これは二つの意味でだと思う。すなわち、科学そのものが根本的に宗教と構造を一つにしていることと、もう一つが科学的であるということがおよそ不可能であるにも関わらず、根拠なしに自らを科学的であると信じていること。
0投稿日: 2012.09.28
powered by ブクログシリーズ一作目、感性の限界です。私は知性の限界から入ったのですが、非常に分り易く面白いシリーズで、感性の限界も期待に応えてくれました。 この本では、「選択の限界」「科学の限界」「知識の限界」の三点に関し述べているもので、中々興味深い話が沢山出てきます。 ・選択の限界 人々に合理的な選択は可能か、という議題となっており、単記投票に対するボルダのパラドクス、アメリカ・フランス大統領選の矛盾、総当りによるコンドルセ勝者、複数記名・順位評点、パウロスの全員当選モデル、アロウの不可能性定理(完全民主主義の不可能性)、囚人のジレンマ(ウォーターゲート事件)、しっぺ返し戦略、ミニマックス理論(損失の最小化)、ナッシュ均衡、チキンゲーム、集団的合理性と個人的合理性 ・科学の限界 天動説と地動説、ラプラスの悪魔、光速度不変の原理、相対性理論、ハイゼンベルクの不確定性原理、実存的解釈と相補的解釈(コペンハーゲン解釈)、二重スリット実験、シュレーディンガーの猫、他世界解釈、ポパーの進化論的科学論、クーンのパラダイム論、普遍主義と相対主義、ファイヤアーベントの方法論的虚無主義、曰く「科学こそが、最も新しく、最も攻撃的で、最も教条的な宗教制度」 ・知識の限界 ぬきうちテストのパラドックス、オコンナーの語用論的パラドックス、スクリブンの卵、クワインの分析、ナイトとネイブのパズル、命題論理、「述語論理の完全性定理」「自然数論の不完全性定理」、認知論理システム(K4、S5)によるぬきうちテストの解釈、論理的思考の限界、チューリングマシン、チャインティンの究極の真理性Ωのランダム性 が内容のサマリーになりますが、どれも興味深く、特に選択の限界には驚かされました。アロウの不可能性定理は非常に面白く応用分野も広いと思われます。また、科学の限界に関しましては、科学者の端くれとしてはある程度知っていました。二重スリット実験はもう少し詳しく話さないとわからない人も多かったのではないかと思われます…。あと他世界解釈でディラックとか登場させて欲しかったです。知識の限界もこれまた興味深い内容が詰まってました。ゲーデルの不完全性定理は概念としては理解していましたが、分かりやすい説明だったと思います。 総じて非常に面白い本で、一読の価値はあると思われます。実用性は…どうかわかりませんが、論理・合理性と科学で全て対処出来ると言う幻想を持っている人は特に読むべきだと思われます。
0投稿日: 2012.09.16
powered by ブクログ科学が追求し新たに事実が判明したとしても、それが真実に近づいているわけではなく、単に科学者同士の合意が変わりパラダイムが変わっただけだという考えは、受け入れがたいとは思う一方、なるほどと思う点もある。流行のダイエット法が次々と変わるのも、パラダイムの変化であり、決して皆が痩せていっているわけではないことと同じか。
0投稿日: 2012.08.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
理性・知性・感性_人間の限界3部作の第1部であり、 3部作の中ではたぶん一番読みやすい入門編。 論理性をキーワードに、社会科学や自然科学、人間科学など幅広い話題を様々な人の視点から議論するという流れの本です。 基本的に専門的な知識がなくてもよくわかるように構成されています。 専門家による客観的な説明に対し一般人の率直な疑問・質問や思想家の極端な意見が交わされる展開が面白い。 第1章は社会科学と情報科学に関する話と言ったところでしょうか。 実際に起こった一般にも有名な歴史的事件を例にわかりやすく読むことができると思います。 第2章は物理に関する話がメインなのですが物理好きには今更、ちょっと物足りないと感じるところかもしれません。 第3章は論理学の話です。 実際に起こった事件を例にするわけではなく、ほとんど思考実験によって説明されています。高校数学で演繹法とか帰納法なんかが嫌いだった人にはちょっと眠くなりそうな気がします。 全体的に読みやすく出来ていますので学問読み物や科学哲学入門としてオススメだと思います。
0投稿日: 2012.07.28
powered by ブクログ良著。「抜き打ちテストのパラドクス」とノイマン・モルゲンシュテルン「ホームズとモリアーティのジレンマ」を構造的に類似であると指摘したp240が本書の肝だと感じた。経済学や哲学の人間じゃなくて、多くの理系学生に、読んで欲しい入門書。
0投稿日: 2012.07.27
powered by ブクログ後半は同著者の『ゲーデルの哲学』と結構内容がかぶっていたがチューリング・テストとの関係なども書かれていて、楽しめた。 それにしても、「不完全性定理」は面白い。
0投稿日: 2012.07.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「選択の限界」、「科学の限界」、「知識の限界」の3部で構成されている。 それぞれの部で、司会者、会社員、大学生、各分野の学者などの対話により、有名な研究成果が紹介されているイメージ。 対話的に素人さんから質問がはいることこで、イメージ的なものがつかみやすくなっている(余計なチャチャも入っているが、、)。 下記の中で、知らないものがあるのであれば、それだけで読んでみる価値はある。学問の広さ、深さを教えられる、衝撃を受けた本。 厳密性は疑問だが、さわりとしては十分だと思う。学生の早い段階で読みたかったと思う。 ------選択の限界------ ・コンドセルのパラドックス ・ボルダのパラドックス ・アロウの不可能性定理 ・完全民主主義の不可能性 ・囚人のジレンマ ・ミニマックス理論 ・ナッシュ均衡 ------科学の限界------ ・ラプラスの悪魔 ・ハイゼンベルクの不確定性原理 ・実在的解釈と相補的解釈 ・二重スリット実験(知らない人はググってみよう!) ・シュレーディンガーの猫 ------知識の限界------ ・ぬきうちテストのパラドックス ・ゲーデルの不完全性定理 ・神の非存在論 ・人間機械論/チューリング・マシン ・究極の真理性Ω
0投稿日: 2012.07.08
powered by ブクログ雑談形式なのが読みやすい。難解な理論が扱われているが、素人でも分かるようかみくだかれているし、途中でロマン主義者やカント主義者の絶妙な茶々が入るので、楽しい。そして、最後に明らかにされる衝撃の結末! 生きるって、この先何が起こるか誰にも予測のつかない世界を、泳いで渡るようなものなんだなぁ。
0投稿日: 2012.06.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一通り読み終わったのでまとめて振り返り。 タイトルは怖そうだが、様々な役職観点による雑談形式で、お話っぽくて読みやすい。 主な登場人物は、会社員、各種専門家、大学生、運動選手、そして司会者。 雑談のお題は科学・論理・数学の面白い話総編集といったところ。色々と歴史的エピソードも出てきて参考になる。 要素としては難しい話も時々出てくるが、一般人が話の腰を折ることによって話を概要に導くのでわかった気になれる。 第一章 選択の限界では公平な選択の限界を認識する。 「もし~だったら」なんて言い出したら本当にきり(限界)がないのがわかる。 第二章 科学の限界では科学的問題による限界を認識する。 技術的な問題ではなく科学として限界なのはちょっとしたショックだ。 第三章 知識の限界では論理の限界を認識する。 屁理屈を持ちだすと「論理的」な反論が出来無いということが証明されてしまった。困ったものだ。 限界を認識することはとても大事な事。 日常には仮想的な問題よりも悲惨な限界は溢れている。 とはいっても感覚的に理解している事も多いとは思うけど、 こうやって馴染みやすい文章で触れられると頭の整理になって良いと思う。 上に挙げたのはほんの一例で、内容はもっと面白いのでぜひ読んでみて欲しい。 3部作になっていて。 「理性の限界」では選択・科学・知識の限界 「知性の限界」では言語・予測・思考の限界 「感性の限界」では行為・意志・存在の限界 となっている。 ”前作の予備知識は不要で、どの章からでも読み進められます”とはじめにうたってはいるものの、 やっぱり続きで読んだ方が楽しめると思うので、この「理性の限界」から続きで読むのをおすすめ。
0投稿日: 2012.06.24
powered by ブクログ科学者、論理学者、カント主義者、運動選手…それぞれの特徴ある発言でディスカッションが進むという形式で読みやすかったです。なかなか理解しにくい内容もあったけれど楽しんで読み進めることができ、頭の体操になりました。シリーズの『知性の限界』、『感性の限界』も気になる。。。
0投稿日: 2012.06.10
powered by ブクログ割と,科学者や数学者の意見の表され方,量子力学,公理系の扱われ方などに,思うところが無いわけでは有りませんが, そのような野暮な事は,この本の主旨ではありませんので,流してしまいましょう. 「選択の限界」「科学の限界」「知識の限界」の三章でテーマになるのは,”不可能性定理”,”不確定性原理”,”不完全性定理”のそれぞれです. それらはすなわち,社会が追い求める『完全な』とか『合理的な』とか『純粋な』『秩序だった』の概念に潜む穴を指摘したものです. 難しく考えなければ,そりゃあそうだろう,完全なものなど,と思うでしょう. ですが,『社会的』な我々にとって必要な『規則』『選択』『前提』『記号』『論理』…特に都市や集団を抱えて生きる中で,どこかにきっと,絶対性なり正確性を,追い求める部分が,あるのでしょうね. それぞれのセッション後半では,そのような議論も(軽く)交わされております. ただし,この本は私たち読者に,「だからどうしろ」とか「だからなには下らなくて,なには優れている」という風に,教え諭したりしません. 飽くまで,理性の限界がこれまで導かれた過程を,示してくれるだけです. そう言った意味で正しく,看板に偽りなしの,良い本だと思います.
0投稿日: 2012.06.10
powered by ブクログ3章はあまりついていけず・・・ そのうち読み直したらわかるんだろうか ファイヤアーベントを読もうと思った。 読みやすくてわからなくても読み進めるのがそんなに苦ではない
0投稿日: 2012.06.09
powered by ブクログタイトルに惹かれて買った! 複数人の対話方式なのが面白い! 論理学好きにはたまらないですね。
1投稿日: 2012.05.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
08年6月第1刷発行で、私が手にしているのは11年6月第14刷だから、新書のベストセラーにも擬せられようか。 Booklogでも現在のところ登録者1253人を数えている。 ベストセラー化や評判のよさは、偏にディスカッション形式で論を進めていく体裁に負ったものなのだろう。 Amazonのレビューにこんな書評があった。 とても参考になったので以下にその一部を引く。 「本書は文科系の学者が数学や自然科学の本質を理解しないまま解説書の結論だけを誤解して読者に提示したという印象である。 相対論を哲学者が議論するのは良いがまずは相対論を理解してほしい。ある物理学者の言葉である。名は伏せるが某大学の教授を経験した方である。哲学は諸学の王と西洋で言われた。アリストテレスの時代は数学も天文学も生物学も哲学の領域であった。科学者が哲学者を兼ねていたのはデカルトやパスカルの頃までだろうか。アメリカの記号論の創始者のパースを加えても良いかもしれない。しかしアラン・ソーカルの事件を引くまでもなく何時の間にか科学を理解しない者が科学の哲学を語るようになってしまった。本書を読んで感じたのは哲学の限界である。数学や物理の成果を知るだけなら一般向けの解説書でも可能である。しかしその成果の意味を知るには専門書から学ばなくてはならない。その学問の哲学的解釈を目指すなら尚更である。」
0投稿日: 2012.05.17
powered by ブクログ3章に分けて、理性の限界について書かれた本である。 1章は選択の限界について述べられている。選挙において代表者を選ぶとき、その選び方(多数決、総当たり)によって結果が変わってしまうという、選択の不可能性が説明される。 2章は科学の限界である。ミクロの世界において、何かを測定しようとすろと、その対象が測定するためにあてる光に影響されてしまうため、正確に確定することができないことなどが説明される。 3章は知識の限界について。どんなにきちんと、前提をたてて論理的に考えても、その論理では理解することができない例外的な事実もあるということが言われている。 興味深かったのは、実社会において、どのようなタイプの当選者が求められるかによって、行われる選挙の方法も経験的に決まっているということだ。 例えば「総当たり投票方式」は企業の商品開発において、どんなサンプルと一騎打ちしても勝つことのできる、将来性のあるサンプルを選ぶ時に使われている。
0投稿日: 2012.05.12
powered by ブクログおもしろかった! 理性の限界をテーマに様々な立場の人々が討論する形式は、読んでいて非常に楽しく、難しいテーマにも関わらず一気に読めてしまいました。 会社員や大学生など自分に近い立場の人が出てくるので、より考えやすく楽しめました。 不確定性原理、不完全性定理など証明され学者達の心を折ってしまうかのようなある意味冷たい現実に向かいながらも、虚無主義になることなくより多くの知的好奇心が溢れる感覚が得られました。
0投稿日: 2012.05.08
powered by ブクログ・合理的な選択は可能なのか。 ・科学には限界がないのか。 ・知識には限界がないのか。 こういった疑問に対して平易に解説していく。程よくバランスを保ちながら進めていく力量に感心した。案外と、こういった入門書をバランスよく書くのは難しいようで、これまでもハズレを多数掴まされてきた。その経験から言って、推薦するに値する書である。
0投稿日: 2012.05.07
powered by ブクログ哲学と言うより雑学として読むならば面白い。しかしながら、結論が不鮮明な割に、あまりにも話が発散し、どうでもよい知識自慢に似た書き込みを登場人物の言葉を利用して書きこまれているのに嫌気がさしたのを減点要因として星3とした。 また、いくつかの物理学的理論の正確性に疑問が残る。ただ、読者の物理力不足もあるのでこの指摘自体が微妙なところであるが……。 例えば、二重スリット実験では、電子が同時に二つのスリットを通過したと断言しているが、現時点では確定的ではない(将来的には記述どおり確定する可能性もある) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E9%87%8D%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%88%E5%AE%9F%E9%A8%93 しかも、理論的にどうしてそうなるのか明らかにされていなければ読者としては不満である。 もっとも、本書はそういう目的に使用するものではなく、あくまでインデックス的、雑学的な情報入手と考え、興味を抱いた分野に対して参考文献で学ぶというスタイルが正しいのかもしれない。 だとすると、星4でもいいかもしれないが、とりあえず3に。
0投稿日: 2012.05.01
powered by ブクログ副題は、「不可能性・不確定性・不完全性」となっていて、それぞれ、「アロウの不可能性定理」、「ハイゼンベルクの不確定性原理」、「ゲーテルの不完全性定理」に対応しています。 ものすごーく、頭がいい人(もしくは神様でもいいけど)がいたら、何に対しても必ず答えがあると思いがちだけど、実はそんなことは無いんだぞ、と、足元を掬われる本です。 パネルディスカッション形式で話が進むので分かり易いし、すっごくおもしろいです。
0投稿日: 2012.04.30
powered by ブクログ限界について考えることがこんなに奥深いものだとは知らなかった。ハイゼンベルクの不確定性原理、ゲーデルの不完全性原理、アロウの不可能性定理。自然科学、純粋数学、論理学の立場から生まれた限界について知ることができるだけでも濃ゆい内容なのに、それを多人数の会話形式でまとめあげてる技術はおそろしい。読んでいて、理性の限界についてのフォーラムに自分も参加しているような錯覚さえ覚えてしまう。読了後、しばらく何も考えられなくなるかもしれない。それほど、中身の詰まった内容になっている。
0投稿日: 2012.04.24
