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銀漢の賦
銀漢の賦
葉室麟/文藝春秋
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総合評価

95件)
4.0
23
45
14
3
1
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    松本清張文学賞を受賞した作品 人間の心、欲、友情を素晴らしく描いている 自分の人生を振り返ると、欲や裏切ったこともある事に気づいてしまった これからの人生に活かしたい

    0
    投稿日: 2026.01.21
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    武士の友情とはかくあるべし。 武士の友情が描かれているが、実際にはあまりこのような清々しいものはなかったのかもしれない。でもこんな武士がいればよかったなぁと思う。 玲瓏にして、清冽なる時代小説 見参! 寛政期、西国の小藩である月ヶ瀬藩の郡方・日下部源五と、名家老と謳われ、幕閣にまで名声が届いている松浦将監。 幼なじみで、同じ剣術道場に通っていた二人は、ある出来事を境に、進む道が分かれ、絶縁状態となっていた。 二人の路が再び交差する時、運命が激しく動き出す。 第十四回松本清張賞受賞作。 解説・島内景二(国文学者・文芸評論家) 「葉室麟の時代小説は、現代日本の暗雲を吹き飛ばす一陣の涼風である。作者のメッセージを心の音で聞き取り、魂全体で感じ取った読者は、現代社会と現代文明に対する葉室麟の辛辣な批評精神が、熾烈に、しかも美しく燃えさかっていることに気づくだろう。ここから、新しい日本文学の領域が切り拓かれる。」(解説より)

    18
    投稿日: 2025.09.30
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    初めての作家の作品 三人の友人の絡み合う生き方が爽やかに描かれている 二人は武家の出身一人は農民 三人はそれぞれの立場で 向き合うことになる 一人は出世した武士 一人は武術はたつが人の良い下級武士 一人は農民ながら勉学に励み一揆の首謀者として処刑される その断を下したのは友だった出世した男 米を増産するために水路の工事を指示され不成功なら庄屋を桀にするとの話を聞いた下級武士はその工事に懸命に 努力する 武士らしくないと冷笑されながら それを命じたのも出世した武士 そんなこんなで絶好していた二人が 再び相まみえることになり 藩の危機を救う とても爽やかな作品 少年の頃に知り合った三人の 瑞々しい感性が文章に感じられて こっちの頭も爽やかになる 銀漢が天の川のこととは そして三人が見上げた天の川が この作品に流れている 他の作品も読みたくなった

    0
    投稿日: 2025.07.14
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    郡方である日下部源五と、名家老である松浦将監と、農民の十蔵の3人の友情の物語。 十蔵の死をきっかけに絶縁状態となる源五と将監。 身分は違えど再び人生が交差し、運命が激しく動きだす。将監の脱藩シーンからものの見事に一気読み。 男の友情は恋愛にも似てると思える作品。

    27
    投稿日: 2025.04.16
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    月ケ瀬藩の群方・日下部源吾と、名家老と謳われ、幕閣にまで名声が届いている松浦将監。幼馴染で、同じ剣術道場に通っていた二人は、ある出来事を境に、進む道が分かれ、絶縁状態となっていた。二人の路が再び交差するとき、運命が激しく動き出す。 こういう時代ものって、固有名詞が人名か役職名か職業名か分からないんだよなぁ。なかなか世界に入り込めなくて、後半になってようやく面白くなってきた。 でも難しかったなぁ。

    0
    投稿日: 2024.08.30
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    源五は中村雅俊が良かった。 暮雲収め尽くして清寒溢れ 銀漢声無く玉盤を転ず 此の生、此の夜、長くは好からず 明月、明年、何れの処にて看ん

    0
    投稿日: 2024.03.20
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    若き時代の男の友情、そして壮年期の境遇の変化な中で、変わらない軸がまた男の友情を結び付ける。 自分にはこんな友情があるのか、考えさせられた。

    0
    投稿日: 2024.02.17
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    身分は違えど子供の頃の友情を復活させ、民衆の生活を顧みない藩主と側近の野心を命を賭けて打ち砕く男たちの物語。 悪役の器が小さいのでイマイチ迫力に欠けるところがありましたが、最後の蕗さんの行動で温かい余韻を残して締めくくられました。 どなたかがレビューで書かれていましたが、解説が明文です。格調高く、かつ分かりやすく葉室作品の本質が表現されており、これまで読んだ文庫の解説の中でもトップクラスに素晴らしいものでした。

    1
    投稿日: 2023.10.02
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    えらく渋く、小藩の武士として生きる男の友愛に恋慕に忠臣を質し、描いてくれる。若い純粋で熱き志も、その実現に向かううちに妨害あり挫折あり。事をなすには地位がいるし、悪役をも厭わぬ心持ちがいる。本懐を遂げるには綺麗ごとでは済まぬと己に言い聞かせているうち、昔日に忌み嫌っていた姿を自分の中に見る。かつても今もこの先も、永遠に繰り返されるであろうジレンマ。進む道を違えるうちに齟齬が生じて疎遠となった竹馬の友だが、人生の締めくくりと一念発起したならばしっかりと支えてくれた。やはり幸せな終わりが有り難く、ほっとした。

    1
    投稿日: 2023.08.31
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    再読。もう10年近く前になります。その時の感激が私のニックネームの元になりました。当時はまだ葉室作品をあまり知りませんでしたが、改めて読むと詩歌も入ってて葉室さんらしいですね。今回の再読では、将監より源五が主人公に思えて感情移入してしまいました。素敵な漢です。「頭に霜を置き、年齢を重ねた銀漢」、、、痺れます。

    1
    投稿日: 2023.08.08
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    表題の「銀漢」という単語を知らず、それってなに?と思いながら読み始めたけれど、意味を知ると室生さんの粋なネーミングに感服! 厳しい身分の垣根がある江戸時代にありながら、幼き時の友との結びつきを根底に、各々が藩や民のためにと命をも賭して信念を突き通す様に心の琴線を激しく揺さぶられた。もちろん、この本も再読本に入れる。(o^^o)v

    0
    投稿日: 2023.04.29
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    「作家読みしたい」と思う出会いとなった。予定調和でない、実際に生きている人々の人生をそのまま見ているかのような物語の展開に、引き込まれた。

    0
    投稿日: 2022.09.22
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    山本周五郎の「土佐の国柱」という小説がものすごく心に残っているのです。名誉のために命をかけるのではなく、忠を成すためには自分がいかに不名誉なことになっても構わないという話。この本もそういう話かなと思って読んでいました。少し違いましたが、この男になら託すことができる、自分の命や大切なものを捨ててもいいという思い。そして、それを相手に知ってもらう必要すらないという。後で気づいたのですが、松本清張小説受賞作。納得の名作でしたが、最後の方は少しポップな感じになって、エンディングもクスッと明るい気持ちになりました。

    0
    投稿日: 2022.06.04
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    大満足。とても良い話だった。心が洗われるというのは、こういう読書体験を言うのだろう。子供の頃からの親友が成長する過程で、それぞれの苦難に遭い、絶交状態になるが、最後は友情の力で乗り切ると言うサクセスストーリー。こんなに読後に満足感を覚えるのは久しぶり。時代小説を避けている人にも超オススメ。

    0
    投稿日: 2022.04.14
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    解説に「文体が比類なきまでに清冽」とあったが、葉室麟の書く物語そのものが清冽だと思う。有名な「蜩の記」はさらに凄烈で救いがない感じがして、葉室麟を敬遠してかたが、他の方の書評に触発されて本書を手に取った。 月ヶ瀬藩という小藩に生まれた3人の幼少期の友情が環境や立場の変化と共に移ろいその残渣だけが残っているかにみえたが、再び心が通じ合っていく。 清冽なれど温かさが残る名作だった。銀漢という言葉と漢詩に込められたそれぞれの思いがやるせない。

    2
    投稿日: 2022.02.28
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    本当に良いお話でした。絶対、一度は出会ったほうが良い作品です。 読んでいる途中はハラハラしたり、涙がでたりと、すこし忙しい感情の変化もありましたが、読み終わった後は、なんともいえないすがすがしい気持ちでいっぱいになりました。 登場人物3人の身分の違いを超えた友情が時がたっても崩れず友情は友情のまま硬い結びつきだったことに感動しまくりでした。友というのはこういう関係をいうのだと思い知らされました。作品の時代背景もあるかもしれませんが、3人の友情とそれぞれの人生が絡み合い、それぞれが思い描く人生の中で生き抜いていく様が、映像として頭の中に現れ、心に響いてくる感じを受けました。この時代の男同士の友情に熱くなりました。 藤沢周平さんに似ていると感じる型もいるかと思いますが、読んで見ると、また違う読後を味わえます。

    8
    投稿日: 2021.08.22
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    葉室麟さんの代表作の1つ。 立場や性格は違えど少年時代から友人だった3人の男達。 やがて成長しそれぞれの立場の中で交差するそれぞれの想いと生き様。 ページ数も多くなく読みやすいが内容はしっかりしていて楽しめた。 2021/5

    2
    投稿日: 2021.06.15
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    葉室麟の作品の中でも人気が高い、その理由は松本清張賞受賞作品という権威もありそうですが、漢詩や和歌を織り交ぜた作者の教養と新しいものに挑戦する創作意欲も無視できません。涙腺崩壊危険度は「蜩ノ記」に軍配が上がります。

    0
    投稿日: 2021.04.01
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    如何にも時代劇らしい物語でした。全てがハッピーエンドですっきりしましたが、それでも友人の娘とできちゃうってどうなの?

    2
    投稿日: 2021.02.13
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    上町63マスター推薦本 松本清張賞受賞 付箋 ・千鶴は池坊の生け花の心得がある女性 ・花の美しさは形にありますが、人の美しさは覚悟と心映えではないでしょうか ・天の川のことを銀漢という ・月ヶ瀬湾の入り江から細長くのびた岬 ・姉上をわが妻にしたいと思ったが、それは許されなかった。お前を生かすために死ぬことが、姉上のためにわたしにできる、せめてものことだ。 ・生きたことの意味は死ぬ時にわかればいいのだ ・人は一人で生きているのではない、誰かとともに生きているのだ ・まことの友情は、恋愛感情とよく似ている 「君と我いかなることを契りけむ昔の世こそ知らまほしけれ」

    0
    投稿日: 2020.11.01
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    時代小説。役職が違えた友の少年時代や、今の話を美しい風景と共に繰り広げられる。江戸時代特有の役職の違う身分がまた小説を盛り立てていた。 ぶっきらぼうな二人が最後に協力し合うのは感動した。

    0
    投稿日: 2020.07.12
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    すっきりと終わって面白かった。藩の家老まで出世した幼なじみと一侍の年を経た男の友情をすっきりと爽やかに描いている。 現在→子供時代→現在→要所要所の重要なシーンと時系列が行ったり来たりするが、直前の気になる部分の説明となっており、とても読みやすい。 主人公二人に加え幼なじみの農民十蔵も加わって、人間関係に深みを与えている。また、悪役の行動もわかりやすく、最後はきちんと罰せられるのですっきりする。 何年経っても分かり合える男どうしの友情。いいなあと素直に思えた。 時代物の名手である葉室麟の小説。安心しておすすめできる良書だった。

    1
    投稿日: 2020.05.31
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    最初の方は時代がいったりきたりするし、読みにくかったけど、最後の方は結末が気になって一気読み!読後感爽快!私のためではなく公のために命を使う潔さ。男3人の友情に胸が熱くなる。

    3
    投稿日: 2020.04.06
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    ストーリー序盤にあるような幼少の頃からの身分差は今はないけれど、大人になってからの流れは現代に繋がるところ多々あり。 通信手段がない中、お互いの思いを信じてそれを最後まで貫くところは、胸を打たれる。 なにより文章全体の日本語が美しい。それから、女性が強いのも本作品の好きなところ。

    0
    投稿日: 2020.03.09
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    面白いっ!! 時代劇で武士が出てくる物語だと、忠義がテーマとなって 暗い話になったり、読後感がいまいちだったりと あまりいい印象はないのだが、この本はとってもいい。 暗めの話題だが湿っぽくなく、難しい話もなく、 読みやすい文でドンドン読める。 話の展開もいい。 そしてラスト。思わずニヤリとしてしまう爽やかな終わり方は見事。 おすすめの本ですね。

    0
    投稿日: 2020.02.25
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    江戸時代後期、徳川吉宗の時代。町道場で知り合った身分の異なる3人の若者は、「銀漢」と呼ばれる天の川の下で友情を誓い合う。なんとなく三国志の桃園の誓いを思い出すが、3人の生き様は劉備・関羽・張飛とは全く異なる。 時は流れ、3人は成人し、藩の不正問題に巻き込まれる。その後、1人は農民一揆の首謀者として死刑に処され、それをきっかけに藩の役人である2人は意見の対立から絶交。さらに年月が経ち、再び藩に不正問題が持ち上がる。 2人の死をかけて藩を救おうとする武士道が美しい。その決意を買い物でも行くかのように、あっさりと受け入れるのは、友と話し合えたからだろう。長い絶交時代があっても、幼い頃の友情はすぐにもとに戻るし、亡くなった友を笑いながら思い出せるのも友情があるから。 老いてからの友のありがたみを痛感し、清々しい読後感。

    5
    投稿日: 2019.11.28
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    拙者不覚にも通勤電車にて落涙す 樅の木.....原田甲斐を思い出す 信念の為には、清濁あわせ飲む。

    2
    投稿日: 2019.11.02
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    レベルが高く、満足のいく作品でした。一つだけ感じる難はパッと見で漢詩が全く解らん…ということくらいかな。(勉学が足りぬという情けなさよ)

    1
    投稿日: 2019.03.31
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    三人の男の友情を清冽に描いた良作です。 源五、将監、十蔵。それぞれ身分や立場も異なり、年を重ねるにつれて疎遠になってしまったり、結果的に友を死に追いやってしまう事になったりしつつも、根底に流れるお互いへの思いが清々しく爽やかな気持ちにさせてくれます。 銀漢とは天の川の事であると、本書に出てきます。そして主人公の源五は“頭に霜を置き、年齢を重ねた漢(おとこ)も銀漢なのかもしれない”という思いを抱くのですが、そういう解釈がなんとも素敵だな、と感じました。

    5
    投稿日: 2019.03.13
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    清々しい気持ちになれる物語。 第十四回松本清張受賞作。 身分の違う三人の友情の物語です。 月ヶ瀬半の郡方の日下部源五、名家老と謳われ幕閣まで名声が届いている松浦将監、数十年前に処刑された農民の十蔵。 この三人の幼少のころからの付き合い、思い、志が熱く感じられる物語でした。 そして、本書のタイトル「銀漢」は三人の男たちの友情のシンボルとして扱われています。 ちなみに「銀漢」は天の川のことで、本書の表表紙に3人と一緒に描かれていますが、本書の中では、さらに別なメッセージとしても語られています。 ストーリとしては、幼いころから仲良く、支えあっていた3人。 大人になると、十蔵は農民一揆を指導する立場に。 一方、その一揆を鎮圧し、その勢いで、父親の仇を追い落とした将監。その功績が認められ、藩の実権を握るようになりますが、十蔵は処刑されることに。 十蔵の犠牲の上で築き上げられた「名家老」の名声。 十蔵を踏み台にしたことから、源五は将監と絶縁状態になります。しかし、源五は余命1年と言われた将監に再び力を貸すことになります。 その余命を藩の安泰を実現するために使おうとする将監は脱藩して、江戸に向かう事へ。その脱藩に手を貸す源五。 将監は無事脱藩して、江戸にたどり着き、藩を救う事ができるのか? 藩からの刺客に対峙する源五の剣の技が光ります。 将監の藩を思う志を十蔵の友情と源五の友情が支えます。 脱藩を計画している時に源五が語った言葉 「十蔵は、お主の友だったのだ」 そして、脱藩時の刺客との戦いの中で、将監が語った言葉。 「夕斎は失脚した時、ただ一人だけだった。しかし、わしには友がいた」 三人の熱き友情の物語でした。 お勧め!

    8
    投稿日: 2018.12.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    花の美しさは形にありますが、人の美しさは覚悟と心映えではないでしょうか 人は1人でいきているのではない、誰かと共に生きているのだ 銀漢の賦は、心地よい風のように、読者の心を清涼感で満たす。この風は、読者の生きる世界を丸ごと爽快感に包んで、吹き渡る

    1
    投稿日: 2018.06.30
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    はじめなかなか入っていけず、ずいぶん時間がかかって読了。 いつもながら、後半の展開の速さに一気に引き込まれていった。 子供のころの友情が何十年後まで、様々な紆余曲折を経ても続いたことに、希望のようなものを感じた。 気軽に「友達とランチ行った。」とか、「友達にもらった。」などと「友達」を連発しがちだけれど、本当の「友」はそんな簡単なものではない、お前にそんな「友」がいるか?と突き付けられた気がする。 葉室麟さんの本、あと数冊購入済み。 楽しみ。

    1
    投稿日: 2018.04.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2018.1.21 読了  武家社会の身分が違う男3人、将監・源五・十蔵の友情を描いた力作。藩の権力闘争に翻弄されながらも活躍する3人の姿が中々読ませる。緊迫した状況の所々に見せる女たちのほっこりしたエピソードが効いていてうまい味付けになっている。

    1
    投稿日: 2018.01.21
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    心に染入る良い物語だった。 藤沢周平原作の時代劇映画をを見ている様な清々しさを感じた。 (藤沢周平さんの時代小説を読んでいないもので・・・) 三人の男たちの友情にまつわる物語。 名家老と呼ばれるまでの地位に上り詰めた小弥太こと松浦将監。 郡方の日下部源五、そして数十年前に処刑された農民の十蔵。 50才を過ぎ人生の終盤に差し掛かった彼らが、藩内で密かに進行している大きな事件に命を懸けて立ち向かう。 人物の描写が秀逸で登場人物たちのそれぞれぞれ想いが切ないくらいに伝わってくる。 幼少時代から語られるエピソードは詩情豊かで、人間というものの根本のところは幼少期に体験したことにより形作られると感じさせる。 ただ美しいだけでなく、時代小説と呼ばれるにふさわしく手に汗握る激しいチャンバラのシーンもある。 葉室さんは藤沢周平の正統な後継者と呼べるだろう。

    3
    投稿日: 2017.12.20
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    終わり方がとても良かったです。 さわやかで、気持ちがほんわかするような想いでした。 歴史はちょっと苦手なので、敵や味方、その辺の複雑な人間関係が出てくると、ざっくり斜め読みしてしまいました。

    0
    投稿日: 2017.08.26
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    面白かったけど、時系列の演出はこれがベストだったのかなぁ。唐突に出て来る回想シーンに若干戸惑いながら読んだ。 吉四郎の切腹シーンには泣けた。

    1
    投稿日: 2017.05.22
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    昨年NHKでドラマしていたらしい・・ 今から見れないか。ドラマ映えするような魅力的な小説だった。小説は楽しく読めればそれでよい。

    0
    投稿日: 2016.08.04
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    6月-6。4.0点。 幼馴染みの老中と、地廻り侍。 過去の因縁や、現在の苦難などが語られていく。 絶縁した二人だが、幼い頃からの話がとても良い。 もう一人、一気の首謀者の幼馴染みも。 終わり方も納得。とても感動した。

    0
    投稿日: 2016.06.15
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    主人公を中心に幼かった男三人組の運命が成長と共に重なってくる話。 出会って20年後に一度、さらに20年後にもう一度。回想シーンに持ち込むのが上手く、話の流れもスムーズだった。

    0
    投稿日: 2016.05.30
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    葉室麟 「銀漢の賦」読了。 何故読む事になったのか不明。風越峠を越えた後の話も欲しかったが・・・まぁ面白かった。 #読了 #葉室麟 #銀漢の賦

    0
    投稿日: 2016.04.02
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    家老、下級武士、農民と身分は違うが、幼馴なじみのお話。 なかなか物語に入り込めなくて、途中でやめそうになった。

    0
    投稿日: 2016.03.23
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    葉室麟も大衆作家にならざるを得ないのか。 彼のデビューは鮮烈だった。約束された切腹へと時を刻んでゆく緊張感、という難しいテーマに挑む姿に好感を持っていたのだが、本作まで来ると、何というか大衆向けのポイントをよく押さえた作品になっている。 過去の文壇の偉人達も多かれ少なかれ同じことなのかもしれず、やむを得ないのだろうが。

    0
    投稿日: 2015.12.07
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    凛とした男気を感じました。身分こそ違えど精神は立派な武士であり、この三人が過ごした少年の頃の時間が尊く、支えになっていたのだと思います。終わり方も清々しい。

    0
    投稿日: 2015.12.07
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    久々の葉室さん、やっぱりイイ。 身分の違う3人の男の深い友情。それぞれのキャラクターも上手に描かれていて、じっくりと読み進められました。 この時代の人達の、言葉通り命を懸ける生き様や覚悟は、読んでいて身の引き締まる思い。 潔く凛とした姿に、日本人であることを誇らしげになれるほど。 読後感も爽やかで気持ちいいです。

    2
    投稿日: 2015.07.10
  • 幼馴染のあうんの呼吸、あるいは男の生き様

    ありきたりの付き合いではこうは行かない。確かにこれは幼馴染の強みかも。ただ、この話を単なる友情の物語と読んでしまうより、ひとりひとりの男の生き様と理解した方が泣けます。事実、最後に向かって盛り上がります。同じ年代の男としてラストもグッド!

    5
    投稿日: 2015.07.04
  • 友情のすばらしさ!

    友情のすばらしさを伝える小説に久々に出会った。源吾は20年来の友である将監を命をかけて守ろうとする。正しいことをするのに命は惜しくないという武士道とあいまってすがすがしい。江戸時代って、つくづく純粋でまっすぐな時代だったんだなあ。

    11
    投稿日: 2015.05.31
  • スリルはないがあたたかい

    月ヶ瀬藩の郡方の日下部源五と老中の松浦将監は、同じ剣術道場で修行をした幼馴染みだ。 しかし、20年前に確執が生じて二人は絶交。 そんな中、源五は将監の暗殺を依頼される── 全体を通して、男どうしの友情が細やかに描かれている。 将監と源五の仲違いに至るまでの過程が回想によって徐々に明らかになっていくさまが面白い。 また、回想と並行して現在の視点で進行する将監暗殺計画に源五はどんな決断を下すのか…と先が気になって仕方がなかった。 ただ、登場人物の性格や、幼い日の恋心、老人が若い娘に惚れられる…といった演出は、時代小説を読み慣れている身には目新しさは感じられなかった。 戦闘シーンが淡白で、将監や源五がすでに老境の悟りを開いているような状態のため、読んでいてハラハラドキドキはしない。 老人が友情を温めなおす過程をゆっくり味わうための小説だろう。

    1
    投稿日: 2015.04.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    NHK木曜8時の時代劇で観て、興味を持ち読みました。 葉室さんの作品は初でしたが、時代物にありがちなくどくどしさがなく、登場人物のキャラクターもそれぞれ味があってとても良かったです。 最後の将監の画に山が二つしかなかったのが少し寂しかったです。 ドラマでは源吾→中村雅俊、将監→柴田恭平 で渋い配役だなぁと思いましたが読後もしっくりきましたね。 蕗→桜庭みなみ も印象的でした。

    0
    投稿日: 2015.04.09
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    今度は漢詩ですか!! 源五と小弥太、十蔵の友情が大人になってそれぞれの立場に別れてもどこかで繋がる。武士、将軍の側に仕える者、百姓。一緒に空を見上げた少年時代のようには、物事は単純ではない。 将軍に煙たがられるようになった小弥太=将監は、源五に手伝ってもらっての命がけの脱藩を試みる。 その中で、なぜ源五が一時期将監をみかぎったのか、十蔵が捕らえられたのか、将監の母が死んだのか、などが、どんどん暴かれていく。源五の不器用でまっすぐな人柄、将監のかしこさにも気づかされる。 人の美しさは覚悟と心映えではないか、という将監の母千鶴の言葉がとても印象的だった。 国のために知恵を尽くして脱藩する友人のために、自身の命を投げ打つ覚悟で戦う決意をする源五、めちゃかっこいい。そして皆強い。 かっこいい、重厚な雰囲気の小説でした。

    0
    投稿日: 2015.03.29
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    子供の時の親友が数十年の時を経て力を合わせて、戦うお話。 主人公が居合の達人だけど、ちょっと投げやりでぶっきらぼう。 最後はじんわり泣けてきます。

    0
    投稿日: 2015.02.21
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    寛政期、西国の小藩である月ヶ瀬藩の郡方・日下部源五と、名家老と謳われ、幕閣にまで名声が届いている松浦将監。幼なじみで、同じ剣術道場に通っていた二人は、ある出来事を境に、進む道が分かれ、絶縁状態となっていた。二人の路が再び交差する時、運命が激しく動き出す。

    0
    投稿日: 2015.02.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『(銀漢とは天の川のことなのだろうが、頭に霜を置き、年齢を重ねた漢(おとこ)も銀漢かもしれんな)』 題名からなんとなく連想していた台詞が話の途中にあった。 なるほど、そういうことか。 身分の違いに拘らず互いを友と呼び合っていた彼ら。 この時代だからこその様々な苦難の中、その純粋さに胸を打たれた。 冒頭より抜粋。 月ヶ瀬藩 領外に抜ける風越峠 北が海に面し 雲居川 新江川 轟川 屏風山 観音岳 まず舞台が気になったので調べました。 北九州辺りの設定ではないかとどこぞで読みましたが、でもこれら全部いろんな他府県の実在の地名、川や山でしたよ。 しかし実際にやったとして北九州近辺から峠(どこ?)を越えて江戸までというのはとんでもない旅だと思う。そういう時代かもしれないけど、徒歩でしょ? 「風の峠~銀漢の賦~」きょうまで全6回のドラマ。 なんとなく並行して観ながら読んでみたけど、自分ではやっぱりひとつずつ一気に観たり読んだりしたほうがいいかも。 細かな描写を読んだあとはドラマの表現が気になった。 九鬼夕斎割腹の場面はもう少し詳しい場面が欲しい。私が読み取れなかっただけかもしれないけど、あれじゃ全くの悪役みたいで。 将監の妻みつ様の姉、志乃様が出てないんですが。若き日の二人のマドンナなのに、ドラマではまったくいないことに。かなり重要な役だと思ってたのに。そして蕗さんなにげに大活躍。若いし、ヒロインこっちに絞ったんだな。 でも読みながら、源五の中村雅俊さんや将監の柴田恭兵さんが想像できたり、十蔵(少年期の雰囲気からは想像つかなかった)の高橋和也さんも素敵だったり。それはそれで良かったですよ。

    0
    投稿日: 2015.02.19
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    その時代に主人公とその友との交わりを通して、それぞれの清廉なる生き方が描かれていて、読後感がすがすがしい。

    0
    投稿日: 2015.02.08
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    NHKでドラマ化と云うので読んでみたが、面白かった。なかなかええ話やった。ただちょっと本筋に関係ない部分での説明が鬱陶しいところもあったけどね。 ドラマの方も初回見てみたが、私はやはり原作を見てから映像で見るのが好き。なるほどなるほどと感心しながら中村雅俊と柴田恭平を見てました ^_^

    0
    投稿日: 2015.01.25
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    NHKの木曜時代劇の原作なので手に取ってみた。袂を分かつことになった幼なじみ二人(実は三人)の友情と因縁の物語に、仇討ち、藩政を取り巻く陰謀はもちろんのこと、鉄砲術に至るディテールをどこまでも盛り込むサービス精神は作者ならではのものだろう。これだけコミ行った話をテレビドラマでどうすっきり見せるのだろうかと非常に気になる。

    1
    投稿日: 2015.01.18
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    時代小説は初めてかも。歴史小説は結構読んでるけど。 NHKでドラマ化という帯を見て買ってみた。 源五と将監と十蔵の3人の友情の物語かな。時代がいったり来たりするけど、とても読みやすかった。ドラマ化されるのもうなずける内容。

    0
    投稿日: 2015.01.08
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    葉室麟の文体は、「蜩の記」の時にも感じましたが、煽らない、くどくない、硬質なリズム感でサラサラとしているようで、主人公達の生き様と共鳴しています。また、武士と百姓との身分を超えた交流も特徴的ですね。将監の母の死については、如何にもな時代劇風のプロットです。あそこはもっと違ったプロットが欲しかったです。

    3
    投稿日: 2014.12.16
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    架空の小藩が舞台だが、人物も自然物も細やかに描写されていて、史実より史実らしいくらいだった。 時系列ではなく、源五や将監による回想の形で青年期や過去を描きながら、藩の一大政争の顛末が語られている。 かといって、話が飛び飛びになることなく、まさに自分自身が源五や他の人物となって昔を懐かしんでいるようでさえあった。 こんな友情を築けたら、どんなに幸せだろう。

    0
    投稿日: 2014.11.13
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    文章が難しいんだよね。でも幼いころの絆っていつまでも大事にしたいし、それが人生の終わりに実るって感動ものです。

    0
    投稿日: 2014.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    07年に書かれた小説。こんなスゴイ小説を今まで読んでいなかったのが残念だし、こんな素晴らしい小説が読めてよかった。今では考えられない日本人の生き様が鮮やかにそして情感豊かに描かれている。多彩な登場人物を配しながらも、主人公二人の生き様を見事に浮き彫りにしている。二人の視点で描くだけでなく、時代を前後に動かしながら二人の人生を描いていく手法は見事としか言いようがない。正義が通らず、様々な思惑や陰謀が絡まる中で道理を通して生きていくむずかしさ、命を張って極限で生きていく男たちのすがすがしさとも言える生き方は同じ日本人とはとても思えない。葉室麟の硬質で清冽な文章はそれだけで読んでて心が洗わられる。 こんな文章が、ドラマがセリフがキャラつくりがうまい人が日本にもいたなんてホント驚き。 「蜩の記」も見事だったが、友情、そしてそこはかとなくユーモアまで漂うこちらの方が読み応えがあった。 他の作品も読まないと! 将来読むとまた違う感想が持てそう。

    0
    投稿日: 2014.09.03
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    タイトルに惹かれて手にした本、昨晩一気に読了した。時間軸を行ったり来たりしながら話を展開するも違和感なく読める。なによりも全体を通して感じる清列さ、これがいいのです。 直木賞をとった「蜩の記」も同じようなトーンだが、こちらに軍配。

    0
    投稿日: 2014.08.19
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    久しぶりに本を読んで久しぶりに良い本に出会えた事に感謝。この本はまた読んでもいいと思う。爽やかでありながら深く、そして読む年代によって感じ方も異なりそう。満足。

    0
    投稿日: 2014.06.16
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    友情の継続。友人なしでは人生何事も成し得ないように思える。自分の損得なしで相手のことを考えられる、そのような友人の有無で、人の価値は決まる。

    0
    投稿日: 2014.04.09
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    帯に「玲瓏にして清冽なる時代小説」ってあって、どういう事なのかなあ…って思って読み始めました。 幼き時に出会い交流した3人の男たち。成長してそれぞれ行く道が違い、仲違いする事もあったけれど、芯にゆるぎなきものを持つ者たちの生き様は、幼き時そのままに… カッコええ~

    1
    投稿日: 2014.02.22
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    家老の将監と郡方の源吾。立場が異なれど幼馴染の友情は心の支え。時代物らしいやや重く感じられる文章表現が主人公たちの心意気を感じさせてくれる名作。

    0
    投稿日: 2014.02.08
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    「花というものは自然に咲いておってきれいなものだと思いますが、やはり葉は切らねばならぬものですか」 と聞いた。千鶴はにこりと笑って、 「源五殿は、人は皆、生まれたままで美しい心を持っているとお思いですか」 「いや、それはー」 源五が頭をかくと、 「人も花も同じです。生まれ持ったものは尊いでしょうが、それを美しくするためにはおのずと切らなければならないものがあります。花は鋏を入れますが、人は勉学や武術で鍛錬して自分の心を美しくするのです」 千鶴は静かに石蕗に鋏を入れながら、 「花の美しさは形にありますが、人の美しさは覚悟と心映えではないでしょうか」 と言うのだった。

    0
    投稿日: 2014.01.12
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    初読みの"蜩の記"に続いての著者二作目。竹馬を越える銀漢の友…思いやる三人の距離感と、それぞれの義と潔い生きざま。終盤の風越峠での戦いでは熱いモノが目頭に込み上げてきた。女性陣の清廉かつ慎ましい色彩が所々に滲むのがまた粋に映る。

    0
    投稿日: 2013.11.02
  • 階級社会と友情の間で揺れる

    それぞれの立場でそれぞれの想い、意志を通すことによって得られた地位と失われた命と友情。誰が正しい、ではない。ひとりは親の仇を打ち、成り上がる、ひとりは役人として新田開発のため労を惜しまず働き続ける、ひとりはその二人と交わりながら仲間の信頼を集める農民となる。時代は身分制もはっきりし、命の重さが違った時代。銀漢とは、天の川や銀河のことだそうだ。織姫と彦星のごとく、お互いを認め合っていながら川を挟んで交われないという状態の切なさと、出会った瞬間に起こる事態への不安は、物語を絶妙は推進力になっています。(スタッフI)

    3
    投稿日: 2013.09.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    銀漢とは天の川を指し、その場合の漢とは漢口すなわち大河を意味するわけだが、この小説の場合もう一つの意味が出てくる。 銀漢、白髪を蓄える年齢の漢、少年時代ともに学びともに青春時代を過ごした、そんな男たち3人の物語。 どの漢も一本筋の通った漢であり、その筋が故にともに生きていくことができず3人は離れていくのだけど、筋の根底に3人はつながっていて、その根底が銀髪の歳になってあらわになっていく。 若さゆえ、立場ゆえ、時代ゆえ、選択し進んできた生き方を、銀髪世代になって振り返り、命を懸けて修正していくそんな生き方を読まされると、不惑を5年も越えて未だに惑いまくりの俺なんかでも、もっとしっかり生きようと恥ずかしさとともに心にそっと誓わされるのである。 一杯の清廉な水をぐいっと一口呑んだような、とてもとても爽やかにうるおされる小説である。葉室麟はやはり素晴らしい

    0
    投稿日: 2013.09.10
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    武士の世界の物語。 先日「影法師」を読んだばかりで、ちょうど時代的には同じころのことかなと思いながら読みました。 「影法師」はとても読みやすかったので、それに比べて非常~~~に読みにくく、挫折しそうになりました。 この本、皆さんには高評価なのに、楽しみきれなかった自分が不甲斐ないです…。 「銀漢」とは天の川のことだそうです。 そして「銀漢」という言葉を白髪頭になった男性(「漢」というのは男という意味があるようです)となぞらえて書いてある部分はグググッと来ましたね。深い!

    1
    投稿日: 2013.09.05
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    寛政期,西国の小藩,月ヶ瀬藩を舞台に,男達の熱き友情の物語. 第十四回松本清張賞受賞作.葉室さんの作品,本当に面白い.私も源五ような漢になりたいものです.

    0
    投稿日: 2013.08.07
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    葉室麟に手を出してみた。 家老まで上り詰めた男と,郡方の幼馴染。 長く絶縁状態だった二人が,ある一つの大事に関わり,協力して国を騙す話。悪い意味ではない(笑)。 登場人物が清廉なので,読んでいてすっと涼しくなっていく。

    0
    投稿日: 2013.01.14
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    藩のため、友のためという志の所為ではなく、志のためには命を賭す武士道精神の所為でもない。将監が『わしには友がいた』と己の人生を振り返るその思いに胸を熱くし、憧憬を抱くこととなった。暗雲たる現代日本に足りないものは愛国心なのか武士道精神なのか・・・。この小説の賦は、もっと単純で清々しいものを著してくれる。

    0
    投稿日: 2012.11.19
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    かなり面白かった。時系列がかなり前後するのだが、非常にうまく構成されているため混乱しない。欲を言えば最後の山場にもう少し緊迫感・盛り上がりと意外性が欲しかった。

    0
    投稿日: 2012.10.05
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    初の時代小説で、藩政がゴチャゴチャしてて馴染みにくいなぁとペースダウンしてたけど、実は面白かった!100pくらいからダァーと一気に入り込める。 生き様がかっこいい!主人公二人はもちろん、吉四郎と十蔵、みつがまたかっこよかった。やはり武士はこうでなくては。 所々漢詩が出てくるのも魅力の一つ。 将濫と源五と十蔵の友情にうるっときた。いいな、こういうの。 期待していい作品。 時代小説を侮ってた…。

    1
    投稿日: 2012.10.01
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    江戸時代、昔のお侍さんも、中間管理職の苦悩は今と変わらず。将監と源五に十蔵がからみ、生き方の違いがあるとしても、お互いの信念は曲げず、長い年月がかかって一緒に前を向けたのが良かった。時代小説も楽しいとおもった。

    0
    投稿日: 2012.09.16
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    藩の重役となった将監、出世はしないが、自分にまっすぐに生きる源五、百姓一揆の首領として将監によって死罪になった十蔵、この幼馴染の3人の生涯に渡る、因果を中心に話は進む。 源五が、「人生とは辛いものだ、どんなに頑張ったとしても報いが必ずあるわけではない」とわかっていながら、家族を犠牲にしても、郡奉行の仕事に奉仕する、そして最後は将監の命を張った反逆に、自分の生をかけて協力するという、そこに自分の生きる意味を見出そうとした源五、そんな生き方に心を動かされた

    0
    投稿日: 2012.09.04
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    樅の木は残ったのような、神無き月十番目の夜のような、そういう雰囲気の話は好きなのですが、漢文がわからなくて、一番おいしいところを味わっていないような気がする。

    0
    投稿日: 2012.08.25
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    源五、将監、十蔵の3人の友情を描いた時代小説。随所に漢詩が散りばめられており、彼らの純粋な魂、生き様に漢詩が心に染み渡ります。これは再読したい小説ですね。

    0
    投稿日: 2012.08.02
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    こういう時代小説を読むようになって、年取ったのかなぁと思ったり思わなかったりする。まだ25だけど…。 いい話だった。年を重ね、様々なことを経験した上での大人の友情。どんな時代でも、大切なことは変わらない。寧ろ、過去から教えられることのほうが多いかもしれない。義理、人情とかがそうかな。

    0
    投稿日: 2012.04.09
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    全1巻。 今年の直木賞とってた作家さん。 の、松本清張賞受賞作。 年取った男達の友情物語。 現在と過去の回想を行ったり来たりしながら 段々物語の背景が見えてくる構成。 現実の方で先にストーリーはどんどん進むのに、 いろいろな事情に触れないまま展開してくので、 最初はあまり意味が分からず、ちょっと複雑な感じ。 が、段々世界が見えてくると、 急に物語に引き込まれ、いろいろぐっとくる。 年とって、いろいろ積み重ねた上で味わい直す古い友情に、 目頭が熱くなった。 物語の最後に哀しさではなく 可笑しさを持ってきてるのも 個人的にはうまいと思った。 読み終わりの清涼感が気持ちいい。 構造の複雑さもあって、 改めて最初から読み直してみたくなる。 文章は少し硬質で、正統派な時代作家って印象。 ただ、しみるような愛しさや 可笑しさがちょいちょいちりばめられ、 堅苦しさはそんなにない。 緊迫感あるチャンバラに、少しのロマンス。 あとがきにあった「大人の時代小説」って言葉が スゴく言い表してると思う。 いぶし銀。 もうちょい読んでみようと思った作家さん。 追記。 再読がおすすめ。

    0
    投稿日: 2012.03.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今年の直木賞を受賞した作家なのでとりあえず読んでみましたが「蝉しぐれ」とかが好きだった私としては、とっても面白かった。日本映画で役所広司と佐藤浩市とかで映画化してほしいかんじ。 年老いた元家老と不遇の武士である幼なじみ、そして一揆の首謀者として処刑されたもうひとりの幼なじみの百姓とのお話がからむ。確かに勧善懲悪で、本当の忠義とはなにか、という時代小説なのだが、おそらく40代から50代の男性にはうけるのでは。 最後の夕斎の幽霊のくだりはちょっと蛇足じゃないかな、と思うけれども、全体的に情景がうかぶ感じで面白かった!他の作品も読みたいとおもった。

    0
    投稿日: 2012.03.17
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    絶交していても、罰し罰せられる立場になっても、建前全てを取り払ったところでは分かり合えていた友人たち。 山本周五郎を思い起こさせる内容です。

    0
    投稿日: 2012.03.05
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    月ヶ瀬藩という架空の藩を舞台にした時代小説。 周りから軽んじられている下級武士の日下部源五。 江戸にまで名の知られた名家老の松浦将監。 ふたりは幼い頃同じ道場で剣術を学んだ仲であったが、 ある出来事を境に縁を切っていた。 すでに縁を切った状態のふたりが、あくまでも仕事で 一緒に領内の新田を視察するところから物語は始まる。 その際、源五は将監の身体の変調に気づき、 将監はまた源五にとあることを打ち明けるのだが… ふたりのもうひとりの親友、百姓の十蔵とのことも含め、 物語は三人の幼少期、青年期の回想と現在を行き来し 少しずつ三人の運命について話が展開していく。 この時代ならではの友情の形。 何かを成し遂げようとする男たちの強さと孤独。 彼らを支える女たちの清廉さ。 クライマックスもあっさりとしてて、やや地味な印象。 だが、読後の余韻はなぜか力強い。 個人的には三人の幼少期から最期までを時系列に 描いてくれた方がもっと楽しめたかもなと感じた。 回想だとどうしても展開が読めてしまうし、 最初から暗い印象が根付いてしまった感じ。

    0
    投稿日: 2012.02.21
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    後半になって、めまぐるしく状況が変転し、手に汗握る剣戟シーンなど、いっきに見せ場に変わります。潔く志に殉じた男、あくまでも志のために闘った男、思うままに信念を貫いた男、そんな3人の友情が魅力的でした。

    0
    投稿日: 2012.02.16
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    銀漢 ってなに? 賦 ってなに? と思いながら読み始めた。江戸時代の男(漢?)達の物語。 漢字が多い。漢詩もでてくる。男らしい男たちがでてくる。 しょうもない男もでてくるけれど、気にならない。主人公の三人の男たちに気が入ってしまうからだと思う。中でもへそ曲がりの源五が一番好きかな。 天気の良い夜に空を見上げたくなりました。できれば山の中、満天の星を見たくなりました。

    0
    投稿日: 2012.02.16
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    いやー。流石周平、周五郎の再来といわれるだけある。お勧めです!時は江戸時代中期、場所は九州のとある架空の小藩が舞台。身分が異なる三人の登場人物の友情の絆を真実の心の様を和歌や漢詩など場面場面にて的確に織り交ぜ見事に描ききっている。主人公である家老の母親の言葉「 花の美しさは形にあるが人の美しさは覚悟と心映え」と。あちこちに美しく清らかなフレーズが。ちなみに銀漢とは天の川との事。まあ読んでみなはれ!

    0
    投稿日: 2012.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    歴史小説は好きな分野ですが、藤沢周平さん以来のこの人の書いたものはすべて読んでおきたい!と思った作品でした。少年時代をともにした3人の男の友情と家族、藩の陰謀の話。その後ご身分や立場も異なり、一度は絶縁状態に陥りながらも、再び命をかけて陰謀と対峙する。歴史小説では割と取り上げられる題材だし、そんなに長編でもないのに、いろいろのところで心が揺さぶられました…、大人になり、地位が上がる者は正義感やきれいごとだけではおさめられない出来事を多く経験し、それらを3人の少年の目と、大人になってからの目の両方、そして複数の立場から描かれているところがとても新鮮でした。これらの対比を読むことで、より深くそれぞれの心情に触れることができたと思う。悔しかった。悲しかった。でもそれらを帳消しにするくらい無条件の友情と、クスクスっときてしまう家族関係がこの作品を救っていると思った。

    0
    投稿日: 2012.02.12
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    まっすぐな武士ばかりじゃない。人間臭い男の友情がとってもよかった。最後の終わり方もくすりと笑ってしまった。蜩の記を読んで興味がわいた葉室麟。時代小説を読み慣れていない自分にとっては、最初の方はちょっとつらかったが、読み進めるうちにのめりこめる。次は何をよもうか。

    0
    投稿日: 2012.02.09
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    「知っておるか、天の川のことを銀漢というのを。漢というのは男という意味ではなく大河のことだ。」十蔵、源五、小弥太3人の男たちの運命と友情を描いた骨太の時代小説。過去と現在を交互に物語は進み、3人の運命が絡み合い、老境をむかえた小弥太・源五の運命が再び絡みはじめる。 「銀漢とは天の川のことなのだろうが、頭に霜を置き、年齢を重ねた男も銀漢かもしれんな。」 余命を知った小弥太は「命を使い切ってやろうと思う」源五は「お主の命、使い切らせてやろう」と友のために自らを捨てる覚悟をする。そこにベタベタした馴れ合いも押し付けがましい感覚もないのが好ましい。覚悟と心映え。 葉室麟の一連の作品は、若い頃、司馬遼を読んだ衝撃、高橋克彦の魂、藤沢周平の清冽さ、北方謙三の高揚感、それに勝るとも劣らない。

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    投稿日: 2012.02.06
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    面白かった! 読み終えてこんなに清々しい気持ちになれた小説は久しぶり。 これから直木賞受賞作を読みますが、期待大です。

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    投稿日: 2012.01.23
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    銀漢とは天の川のこと。幼少時に幼馴染との友情から別れ、決闘の場面と読み応えがあった。 周五郎作品の『樅の木は残った』に似ているな・・・と思いました。 読後感はさわやかで良かったです。

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    投稿日: 2011.10.07
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    文章が綺麗だが力強さもある。こういう文章はやはり男性作家ゆえか。 内容(「BOOK」データベースより) 寛政期、西国の小藩である月ヶ瀬藩の郡方・日下部源五と、名家老と謳われ、幕閣にまで名声が届いている松浦将監。幼なじみで、同じ剣術道場に通っていた二人は、ある出来事を境に、進む道が分かれ、絶縁状態となっていた。二人の路が再び交差する時、運命が激しく動き出す。第十四回松本清張賞受賞作。

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    投稿日: 2011.09.12
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    寛政期の架空の藩を舞台に、立場と身分が離れた幼馴染み三人の男たちの物語。 同作者の「乾山晩愁」でも思ったが作中の芸術品への描写が細かく、著者の美的な視線は他小説に類を見ないと思う。 本作もだが彼の書く時代小説は、渋い。 まず、主人公がヒーローではない。時代小説や歴史小説はやはり、それなりに主人公が格好良く読み手に、憧れと自己投影による陶酔感をもたらしていると思う…が、本作の中心人物たちは格好良くはない。否、違う格好よさがありヒーローのような格好よさは謳われない。 彼らは、リアルである。 まず年は50を越えていて人生も終盤に差し掛かる頃合。所謂、オジサマだ。それぞれに行き着いた社会的立場から、藩内の内紛に関わるのだが、小説と云うフィクションだからと云って彼らは輝かしい活躍をする訳では無い。目の前にある事を、こなす。そうして生きてる。それは現代社会の壮年期男性の姿そのもののように思える。 タイトルの銀漢とは、漢詩で天の川を差すそうだ。作中、主人公のひとり日下部源五は髪に白いものが混じり始めた我身や親友の松浦将監を指して、年を重ねた男も銀漢かもしれぬ、と思う。 わたしは「やられた!」と思う。 彼らの人生は藩や時代の流れの中では一瞬の些末なものだろう。それはかくも、天の川の中の星粒のひとつであるかの如く。しかし、星粒がなければ天の川は輝きを保てない。小さくても生いっぱい何かを賭した男こそ、銀漢と呼ぶに相応しい。 その輝きがさらに増すのは、描かれている友情の為であろう。かつて友の一人を失った一揆から二人は絶縁していたのだが、また言葉を交わすことになる。それをきっかけに友情が変わらずあることを知るのである。 失脚させられた元家老将監は、脱藩の峠越えで云う。 「夕斎は失脚した時、ただ一人だけだった。しかし、わしには友がいた」 この年だからこそぐっと来るせりふ。う〜ん渋い。

    0
    投稿日: 2010.09.06
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    評判どおり大当たりでした。 話の流れは、本当に漠とした記憶だけど、童門冬二の「小説・上杉鷹山」を思い起こしました。善政を引いていた家老が年老いるに連れ・・・という所だけかもしれませんが。 雰囲気的には藤沢周平の武家ものに似ている様に思います。少し枯れた文体で、登場人物の精神的な姿が美しく、凛としています。 三人の友情物語と言う見方もあります。通常その場合、三人の位置関係は知能派、武闘派、癒し系を採ることが多いのですが、この作品では癒し系の代わりに「好漢」を持ってきています。その辺りも、この物語の清冽な感じを高めているようにも思えます。 今後が楽しみです。どんどん文庫化してほしいですね。

    0
    投稿日: 2010.02.18