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ばいばい、アースIV 今ここに在る者
ばいばい、アースIV 今ここに在る者
冲方丁/KADOKAWA
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総合評価

23件)
3.9
7
8
4
3
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    「狂騒。NOWHERE (承前)」 名を呼ばれたのは歌姫。 お互いに求めていたのは何だったのか、虚像を映しあってたのなら悲しすぎるだろ。 「聖歌。EREHNOW」 歌声が響き渡る城の中。 選んだ道が違っていれば、闘うこともなければ別れが訪れることも無かっただろう。 「旅人。ただ今ここに在りし」 鍵は常に近くにあった。 あまりにも多くの想い出が残った国ではあるが、立ち止まることなく行くだろうな。

    0
    投稿日: 2023.08.05
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    冲方さんの初期の頃のSF マルドゥック・スクランブルから、こっちに飛んできた。 言葉の使い方が特徴的で、なかなか難しい。 でも物語は理解できるし、サクサク読める不思議。

    0
    投稿日: 2020.07.21
  • クライマックスご一緒に?

     エピローグの章まで、戦闘シーンにつぐ戦闘シーンで押しまくります。個々の戦闘シーンがまるで最終決戦のクライマックスみたいな展開でとっても濃い。そこはさすがの冲方様。普通はちょっと食傷気味になりそうなものだけど読めてしまいました。福井晴敏様/ガンダムUCの何巻目かで、一冊丸ごと戦闘シーンという記憶がありますが、なかなかそのような本には出会えないなぁ。  少々、言葉(造語)が難解ですが、あまり深くは追求しないで、リズムで意味を理解するのがよいかもしれません。きっと理由(ことわり)が分かる・・・はず。  ちなみにエピローグの章もよくある「後日譚に数ページ」ではなく、「ばいばい、~」を通して重みのある章となっております。

    2
    投稿日: 2014.12.20
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    完結。 全体的に長すぎといえばそうなんだろうなぁ。エピローグなんて、「ロード・オブ・ザ・リング」並な感じです。 でも、これぐらい物語に対しては、やっぱり、これぐらいのエピローグが必要なのかなぁと思います。 熱くて、ぶっとい、良い物語でした。

    0
    投稿日: 2014.04.04
  • ばいばい、ベル。

    膨大で何の説明もない物語内の専門用語の数々が、いつの間にか違和感無く読み進められる。 デュルヒ・ブレッヒェン 世界を穿孔せよ かっこよす! そして根底にあるのはまさしくSF的な世界の謎。 その辺りを想像しながら読むのもまた楽しい。 ばいばい、ベル。

    2
    投稿日: 2013.10.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とうとう読み切った!読了後にまず感じた。あまりにも長い。 不必要な部分が長く、特に戦闘シーンはチャンバラと作者がいっているように、一種の劇であって、その形式の上に展開されるママゴトのような戦いをみても訳がわからないだけである。各種造語と意味不明な設定も 読者を置いてけぼりにしている。 何でも突っ込んだせいで分けの分からない長大な物語になってしまった。 冲方丁は本質的に戦闘ばかり書いているのか、それとも私が読んだ「マルドゥック・スクランブル」「マルドゥック・ヴェロシティ」「ばいばい、アース」が”たまたま”戦闘ものだったのか。 マルドゥック・スクランブルの解説文にて鏡明が「読者のためと言うよりも、作者が自分のために書いているという気がした。習作めいたところを感じたのだ。」と記してあるように、これは習作なのである。 本書はマルドゥック・スクランブルの下書きといってもいい。 戦って存在意義を求めているという大筋は変わらない。 テーマを伝えるならば、ネグローニのエピソードで十分。作者のやりたいSF的テーマをやるなら解説で上がっていたSF短編のような形でいいのだ。

    0
    投稿日: 2013.09.08
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    全4巻で5年前くらいに発売され スゴいスローな感じで読みました。 それこそ 最終巻はもう前回までの流れが あやふやになっちゃうくらい

    0
    投稿日: 2013.05.14
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    何が悔しいってここまで来てもわからないことが多いと言うこと。 言い回しや名前が理解できそうでわからない。 完全にお手上げではなく、なんとなくわかるようなわからないような…みたいな状態なので、一応最後まで読むことはできたけれど、もやもやで頭の中がいっぱいに。 面白い、面白くないの前にわからないというのはとても悔しい。 これはまた1巻から再読します。

    0
    投稿日: 2013.01.07
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    圧倒される世界観。広げられた風呂敷のたたみ方は「斜め上」を言った。 若さゆえの勢い。熱めいたものがなんというか「むぎゅっ」としている。勢いで押し切られた…ってのが、素直な感想。 無人のテーマパーク。神々の末裔。彼らが与える答えは想像以上にお粗末で、納得のいくものではなく。「お前らのいうことはちっともわからないな!」はベルでなくても、言いたくなるセリフ。 田村由美「BASARA」と物語の構造が似ているようにも感じたし、士郎正宗「APPLE SEED」に世界観が類似しているようにも感じた。

    0
    投稿日: 2012.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表紙のベルが一気に巨乳に(笑)!! 最後まで旅に出ないのかと思ったけど最後でようやく… 1巻ではファンタジーかと思ったけど、これはSFファンタジーだったのね。

    0
    投稿日: 2012.09.16
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    戦ってばっかりで飽きた。 結局それだけの話ではないのか。もっと別の方法もあったのでは……。 ベルの正体をもっと面白く利用できなかったのか。世界観は面白かったのに残念なかんじ。たんに好みの問題かもしれないが。もう戦いはいいよ。あとアドニスきらい。 マルドゥックが有名らしいのでそっちを読むまで作者の評価は保留。

    0
    投稿日: 2012.05.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    NO WHERE―――― それは嘆きの言葉であり、渇望する言葉。 そのスペルを断ち切ったとき彼らの願いがわかる NOW HERE―――― いまここに・・・。 この文章見たとき鳥肌立ちました。 ちなみにベルの剣のEREWHONが逆文字ということもやっと気づきました(笑) 結構集中して読まないとわからなくなってしまうので、読み進めにくかったです。 冲方さんの読ませ方はほんとに最初が肝心だな・・・。

    0
    投稿日: 2012.02.11
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    最後に向かっていくあのシーンと 他のレビューでも書かれていた「余韻」はまさに音楽のそれでした。 個性強く荒々しくねじ伏せるような言葉たちが 絡み合って最後には交響楽になる、 久々に読んだ後何も考えられなくなるようなファンタジーでした。大好き。

    0
    投稿日: 2012.01.30
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    シリーズ最終巻。「今ここに在る者」という副題が素敵だと思います。アドニスとベルの決着が何とも切ない。その切なさが、とっても綺麗です。

    0
    投稿日: 2011.12.09
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    物語は転から結へ。 ウブカタさんのテーマである所のNowhere / Now Hereの銘も高らかに刻み込まれる最終章「今ここに在る者」。読む側のテンションも沸騰状態からなめらかにランディング。そして旅立ち。固有名詞の氾濫するハイ・ファンタジーが、SFに転ずる瞬間が堪らない。 のっぺらぼうでひとりぼっちのベルだからこそ、「現存」の二文字が実に重く、同時にピッタリでございます。世の中クソッタレだ、でも負けてられるか俺は俺だ、なにくそこん畜生、という根っこからのパワーが欲しい時に、つい読み返してしまうシリーズ。心の書。

    0
    投稿日: 2011.11.28
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    「戦うソフィーの世界」と評されたと聞いたことがある作品です。とっても面白く、何回も読み返してしまいました。独特の世界観に慣れてしまうと、テーマパークでアトラクションを観ているような気分になりました。 人生は旅。旅の呪いも祝福も、自分次第。超重量の剣とのっぺらぼうの少女がその身を賭して教えてくれました。大絶賛のシリーズ最終巻です。

    0
    投稿日: 2011.08.10
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    怒濤の闘いは良かったのだけど、途中の詩が冗長すぎてちょっと最期に乗り切れませんでした。これはこれで完結なんだろうけど、この世界「ばいばい、アース」と言うにはここから、旅だってからが本編になると思うのですが、キティの国でノマドが旅人としてのラブラックが何をしでかしたのかとか、その決着、更にはこの世界全体の理を断ち斬るまで描いて欲しかったなぁ…

    0
    投稿日: 2010.10.06
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    氏のデビュー後、初長編。 発売当時、余りの高価さに手が出なかったので、文庫化が嬉しい。 ラブラック・ベル。 のっぺらぼうと称される一人の少女が、己が相棒の一降りの剣と共に、自らの由縁を探るヒロイック・ファンタジー。 氏が文庫本後書きに書かれたように、「主題と世界の構築と発見に特化した」初期大作をごらんあれ!

    0
    投稿日: 2010.09.09
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    解説の人も書いてるけど、導入部分にはすごく手こずりました。読んでも読んでも前に進まない感じで、やや苦痛ですらありました。ですが、世界観とキャラクタを掴んで以降は、どんどん物語に入って行けました。 物語の体裁はファンタジーですが、あえてカテゴリーはSFにしました。 本屋大賞とかの影響で手に取る人は増えると思いますが、ぜひ最後まで読み切ってほしいです。

    0
    投稿日: 2010.04.29
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    たぶん、誰もが一瞬は至ってしまう疑問とその答、がテーマ。 無駄な設定がある気もするけど、それも重要。 最後が、何も変わっていないのに凡て変わっている、ていうのもお気に入り。 世界は素晴らしいね。

    0
    投稿日: 2008.04.25
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    2巻のはじめのような食い処兼宿屋でのんきに談笑していた仲間の姿が懐かしい。憑かれたようにしゃべりまくるアドニスに、いろんな意味で「うわあ・・・」と思いました(笑)。アドニスもキティもシアンもベネットも素直じゃない。一人ぐらい抜け駆けしても・・・と思っても、そういうへそ曲がりなところが彼等らしいといえばらしいか。物語全体を通して熱いエネルギーがみなぎってました。

    0
    投稿日: 2008.03.28
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    ついに完結。 前半半ば辺りから、この本独特の言い回し等に着いて行けなくなってちょっと苦労しました。雰囲気を味わう程度になってしまった・・・けど怒涛のスピード感はあるから読めた。 そのせいか、全4巻で発売の度に買って、一気に読んだわけではないんですが、最後は読みきってやった感でいっぱいになりました。 内容はなんかスッキリするのかしないのか、ベルのその後が気になります。

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    投稿日: 2008.03.25
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    完結編。 人類の歓喜の共に、己の存在を歌い上げるシーンは読んでいて戦慄きさえ覚えました。 ラカンの「クッションの綴じ目」理論を暗示する行…まさに実存主義の謳歌で締めくくられた物語。 しかし、己について模索する、問う旅は続く。余韻のある物語に感嘆しました。

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    投稿日: 2008.02.28