けんじさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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All You Need Is Kill
桜坂洋 / 集英社スーパーダッシュ文庫
展開が気になる
22
時間繰り返しものはいくつか見てきたけど、戦場に限定されたパターンは初めて。
新兵であるキリヤは人類と敵対する謎の生物(?)との戦いで命を落としてしまうが、直後に出撃前日に戻ってしまうという現象に見舞…われる。
逃げても戦っても巻き戻される日々に、キリヤは無限の時間を有効に使う覚悟を決める。
何故時間は繰り返されるのか?
殺し殺される悪夢の中でキリヤは成長できるのか?
そして運命の出会いへ。
これほど危険で切ないボーイミーツガール小説はあっただろうか。
続きが気になり一気読み必至! 続きを読む投稿日:2014.01.01
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獣の奏者 I闘蛇編
上橋菜穂子 / 講談社文庫
激動のファンタジー歴史巨編
14
現実には存在しない野生生物が闊歩し、争い渦巻く国家が背景にあるファンタジー。
人間と動物はなぜそこに在(あ)るのか?
決して人間に懐かない神獣と意思を通じさせる主人公は、争いの渦中にいやがおうに…も身を投じさせられていく。
主人公がもの凄い運命の流れに飲み込まれていく様が、凄まじいほどに続きを読ませれと促す。
高速で全巻揃えた。 続きを読む投稿日:2013.10.01
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ばいばい、アースI 理由の少女
冲方丁 / 角川文庫
世界の理に挑む主人公
7
ガチの国産SFバトルファンタジー。
説明もないまま、さも当たり前のごとく異世界で異形たちが闊歩し、主人公ただ一人が「人間」として(当然作中世界では主人公こそが異形となる)戦いと世界の理に挑む。
…
読者を突き放しているようで、いつの間にか引き込まれる。
ここまで気合入れて世界観を描き切ったなら、もはやそれは読んでいる間は「現実」と言ってもいいだろう。
文庫の表紙の絵はどこかで見た絵柄だと思ったら、マグナカルタの人ね。
作中では挿絵はまったくないので、脳内で各キャラクタがヨーダとかピーターラビットとか、ガリィに変換されるw
これはこれで想像力を刺激されて面白い。 続きを読む投稿日:2013.10.24
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阪急電車
有川浩 / 幻冬舎文庫
電車にはドラマがある!かも
5
阪急電車の沿線の駅にちなんだ連作短編恋愛小説。
いろんな人生が交わって人と出会って分かれて、電車にはドラマがある!と思ってたほうが通勤も楽しくなるかもね。
著者の作品は安心して読める。大好き。投稿日:2013.10.24
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夜は短し歩けよ乙女
森見登美彦 / 角川文庫
おともだちパンチ
4
「おともだちパンチ」を御存じであろうか。
最初の1ページ読んで「これは間違いなく面白い!」と思ったのは久しぶりだ。
そしてやっぱり面白かった。
「彼女」の言動・行動にやられました。
メル…ヘンだ!ファンタジーだ! 続きを読む投稿日:2013.09.26
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クジラの彼
有川浩 / 角川文庫
自衛隊3部作を補完
4
「空の中」と「海の底」を読んだ人はこれも必読。
自衛隊隊員の恋愛模様を書かせたら右に出るものはいない(というか他にそんな人いるのか?)。
基本的にベタあま。
だがそれがいい!投稿日:2013.10.01