
総合評価
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powered by ブクログこの本を読んで暫くの間、書く文章に影響が出ました。出会う言葉や文章に衝撃を受けて、読み終える頃には軽い中毒になりつつ、京都を楽しめる不思議な本です。
3投稿日: 2023.04.16
powered by ブクログ最初はあまりに破天荒過ぎて没入するのに少々時間がかかりましたが、徐々に一人一人のキャラがわかり、それぞれの良き所も見えてくるとどんどん面白くなってきました。 古本市や学園祭のお話も馬鹿馬鹿しいのだけど、愛すべき感じがなぜかしちゃうのですよね〜。 またラストもほのぼのして良かった! 家守綺譚シリーズや有頂天家族など京都が舞台の本に出会う今日この頃。 あー、京都に行きたくなってきたなぁ。
45投稿日: 2023.04.10
powered by ブクログタイトルを見れば、おそらく本が好きな方なんだろうなというのが分かるし、各章のタイトルも、有名なあれや、ネットで調べないと分からない大正時代のものまでと多種多様であり、それは、第二章の古本への愛情をこれでもかと感じさせる物語からも推察される。 物語は、大学生の先輩(路傍の石ころ)と後輩(ひよこ豆)による、ファンタジー要素の入った、甘酸っぱい恋愛を軸としながらも、それを周りの個性的なキャラクター達が、勝手気儘、かつ、変幻自在に織り成していく、まさにご都合主義的展開であり、よくある話といえばそうなのだが、私にとっては、とてもノスタルジーを刺激されて、懐かしさと哀しみを思い起こさせる作品に感じられた。 それは、第三章の学園祭に見られるような、今までも漠然とした思い(何か楽しいんだけど、泣かせる空気もあるというか)は抱いていたのだが、本書に於いて、それが雲散霧消した気がしており、例えば、 『学園祭とは青春の押し売り、叩き売り、いわば青春闇市なり!』 という文章を読み、ああ、本当だと実感させられ、要するに、自己満足を押し付けられているはずなのに、それに対して、何故か私は楽しさや下らなさ、チープなのにそこから漂う、一点ものの愛情みたいなものまで感じてしまう。これは、いったい何なのだろうか? それは、私自身、本書を読むことで、ここ最近の人生の過ごし方において、とにかく効率的にやりたい事を、どんどん無駄なくやっていく事に、あまりに邁進し過ぎていたのかということを実感させられたように、学園祭で感じた青春時代特有の(私の場合は大学行ってないので、中学や高校の)、あの暇すぎるくらいに溢れかえっていた無駄な時間を、無駄な事に思いっきり費やしていたことに、何の躊躇いも無かった無自覚な充実感であり、しかも、当人にとっては無駄だなどと思っていないのであって、仮に、それが無駄なんだとしても、それは無駄では無い、無駄なのである。これが今の私にとっては、目から鱗であった。 『訪れた人々が目にするものはあり余る暇と不毛な情熱そのもの、傍から見れば面白くもなんともないもの、すなわちあの唾棄すべき『青春』そのものにほかならない』 なんて書いていても、おそらく当人は唾棄すべきだなんて、内心は絶対に思っていないと、私は確信出来る。何故なら不毛な情熱にだって、ひたむきな情熱があるからであり、不毛かどうか判断するのは、この場合、訪れた人々だからである。 人間の嗜好は様々である事を、真に実感させるべく本書に登場する、愛すべき馬鹿野郎共の下らなくも心に残る出来事は、そんな無駄に溢れた、その場限りの、決して二度と振り返ることのない猪突猛進であって、それがどんなに愚直に思われても、当人達は心から楽しそうだし、それを読んでいた私も同感で、笑いながら幸せを感じる。それも人生の喜びなんだと。 しかし、これは今同じ事をしても、おそらく、当時と全く同じ事にはならないということも、私には痛いほど感じ入るものがあって、それは、その時だけの私の身体や心にしか、感じ取れないものもあることを知っているからであり、改めて、過ぎ去った想い出達の中に於いて、一度きりの青春の、かけがえのない瞬間的ときめきに、今更ながら愛おしさが込み上げてきて、もっと青春を謳歌していればよかったなんて、今更どうすることも出来ない、まさしく無駄な悔恨を逡巡させる次第なのである。 森見登美彦さんの作品は実は初読みでして、本書を読みたかった理由は、Macomi55さんが何かのコメントで書かれていた内容に心惹かれるものがあった、といった漠然とした思いを、ずっと抱いていたことと、京都へ行きたい思いを持ち続けていたい、私の強い意志があったからです。 本書は、ファンタジー要素の中にも、現実に存在する京都の名所を織り込む事で、何か幻想的楽園の印象も、京都ならばあり得るのではないかと、そんな馬鹿馬鹿しくも素敵な夢を、思わず描いてしまい、喫茶店『進々堂』、先斗町界隈、下鴨神社には、行ったとき立ち寄りたいし、『偽電気ブラン』は絶対に飲もうと、心に決めました。
61投稿日: 2023.04.08
powered by ブクログずっと気になっててやっと読めたのですが期待しすぎたかそこまでだったかも?アニメのようなポップな世界観でかわいかったです
2投稿日: 2023.04.06
powered by ブクログ全体的に登場人物もわらわらと多めで、視点がころころ、状況もころころとした話で途中ついていけない部分もあったが、「夜は短し歩けよ乙女」の台詞が登場する場面は思わず胸に響いてしまった。
3投稿日: 2023.04.03
powered by ブクログ独特の文体とユニークな登場人物や世界観に惹き込まれました。 誰もが、平凡な日常を抜け出して刺激的な生活を送ってみたい、という憧れを抱いたことがあると思います。そんな想いを実現してくれそうな、魅力たっぷりの物語です。
1投稿日: 2023.04.02
powered by ブクログ独特の文体が非常に面白く、最初はとっつきにくいかもしれないが、話が進むにつれてどんどん引き込まれていく。 黒髪の女の子と先輩との交互の見方がそれぞれにあって、独特の登場人物との兼ね合いや奇想天外な事象が竜巻の如く襲いかかってきます。 よく読むとストーリが見事に繋がっている所も一見なり。
1投稿日: 2023.04.01
powered by ブクログ初めて森見さんの本を読みました。実は中高の後輩だったりして。大学生の男女の周りで起きる少し不思議で愉快な出来事を、京都の情景を思い浮かべながら楽しくおかしく読める小説でした。
1投稿日: 2023.03.30
powered by ブクログ2度目の森見登美彦さんの作品。 やはり言い回しが難しく、理解するのに時間がかかりました。 それでも学園祭のシーンが楽しく、登場人物が個性的な方ばかりなのでおもしろかった。
1投稿日: 2023.03.29
powered by ブクログ10年前に手に取ったものの、ファンタジーものが苦手で積読本のままになっていた一冊。夫に薦められ、今なら読める気がして再チャレンジ。 始めはやはり受け入れるまで時間がかかったが(京の街の名称など馴染みがなくて覚えられないのも要因)、古本市からはどんどん面白くなり、自分の頭が柔らかくなってファンタジーを求めるようになった。 とても面白かったが、読み切るまで10年もかかってしまったので、私の中の評価は星三つ。
0投稿日: 2023.03.26
powered by ブクログ久しぶりに再読。言葉選び、表現が楽しい、そして2人がなにより可愛い。羽海野チカさんの解説イラストも大好き。
1投稿日: 2023.03.23
powered by ブクログ先に劇場版を見てしまっていたのでこのぶっ飛んだ表現があのアニメーションで脳内再生され、こんなシーンあったなぁという懐かし感覚で読んでしまったのが惜しかった 1度映像でみたものは何年経っても自分の脳が想像することをサボってしまうらしく、やはり原作は先に読むべきだなぁと痛感 四畳半もだいすきですが、この独特の言い回し言葉の組合せや表現がとてもすき 常用はしない表現もいくつかは手元に控えて普段使いしてみたくなる、していこう
0投稿日: 2023.03.22
powered by ブクログ言葉のアミューズメントパーク。舞台も大好きな京都だったので尚さら楽しかった。この著者の作品をもっと読みたい。
1投稿日: 2023.03.21
powered by ブクログポップで楽しい小説であった。最初から最後までわちゃわちゃしながら話が進んでいくように見えて、話の大筋は一貫しているように書けるところが著者の才能であると思う。 肩の力を抜いて読める本なので、是非万人におすすめしたい。
1投稿日: 2023.03.19
powered by ブクログ友人に勧められた森見登美彦さんの作品の中から…読了。 軽快で小粋でロックでポップで…タイトでキュートなヒップがシュールなジョークとムードでテレフォンナンバーな感じのw、大団円な作品でした。 聞き慣れた地名が随所に出てくるところもいい! 外堀埋めるのに人生かけてる先輩もいいし、不思議ちゃんな黒髪の彼女も素敵。 出てくる人達がみんな個性豊かで、とてもよかったです。 うっかり恋愛ものだと忘れそうな勢いではありましたが… そのうち古本屋さん巡りとかしてみたいなぁ。 京都にも古書屋街ってあるのかな、神保町みたいなところ。 人事を尽くして天命を待て 大事。
3投稿日: 2023.03.19
powered by ブクログ人事を尽くして天命を待て。 運を引き寄せるとはよく言うが、実は運に引き寄せられているのだろうかと思うことがある。想いは私を超え、彼女を超え、野山を湖畔を駆け巡り、自身へと帰還する。誰かに没頭し、一生懸命に阿呆になれる彼は何物にも代え難いモノを手に入れたのではないだろうか。
1投稿日: 2023.03.19
powered by ブクログ映画観た後に読んだ(映画は絵が好き) 映画でもギリギリだったけど、本だと本当に何を言ってるかわからなくて私にはまだ難しかった、、 でも京都の地名を調べながら読むの、楽しかった 先斗町に行きたくなる
0投稿日: 2023.03.16
powered by ブクログ男が好きになる女子っているよね。彼女はそんな感じ。 「恋に恋する乙女は可愛いこともあろう。だがしかし、恋に恋する男たちの、分けへだてない不気味さよ!」 若かりし頃の彼女に「あなたは恋に恋してるんじゃないの?」ってよく言われてたのを思い出して、心にグサグサ刺さったw
0投稿日: 2023.03.13
powered by ブクログ会社の子に「たまに読みたくなる文章」と聞いてた。 すごい独特な世界観。パラレルワールドみたいだけど 嫌じゃなかった。なむなむ。
0投稿日: 2023.03.11
powered by ブクログ安定の森見ワールド。現実離れしすぎているのになぜかちゃんとイメージができて、楽しめる、不思議な感じ。徐々に近づいているのかいないのかわからない二人の距離もたまらん。
1投稿日: 2023.03.09
powered by ブクログ黒髪の乙女と彼女に惚れる男子学生のそれぞれの目線から描かれた作品。なんとも不可思議な話で、なんとなしジブリを彷彿とさせる雰囲気。自由奔放な乙女を見つけては青年が彼女を追いかける構図なのだが、でも2人は巡り巡って同じ人と出会い、違う感情を抱き、違う経験をしていくのが小気味よくて面白い。舞台は京都なのだが、ほぼ関西弁は出て来ず、それもまた不思議さを際立たせている。 語彙力がないせいか、馴染みのない言葉が多く出てきて、調べながら読んでいたので思ったより時間がかかってしまった。
1投稿日: 2023.03.07
powered by ブクログ4、5年前に読んだときはイマイチ読み切れなかった森見登美彦さんの作品、改めて気になったので再トライ、読了。 いやーーー、本作素直に面白かったーーー( ̄∇ ̄) この感じ方の変化があるので、やはり読書ってオモチロイ…自分の中で読書の幅が広がっている気がして、なんか嬉しくもありました。 ポップでカラフル、摩訶不思議な大人?ファンタジーという表現になるんだろうか…唯一無二な世界観が森見さん作品の魅力ですね。 「親指を中に入れた拳で殴る『おともだちパンチ』」、「地に足をつけない生き方をすることで空を飛ぶ」とか、もうそのぶっ飛び過ぎてる謎発想が素敵過ぎますwww そしてストーリーだけでは無くて、その物語の雰囲気に合わせた独特でリズミカルな文体(ここの説明がなかなかに難しいですが笑)がまた良いですねー(^^) 何となく伊坂幸太郎さんの「陽気なギャングが地球を回す」の冒頭文(二人組の銀行強盗はあまり好ましくない…)を思い出して、懐かしい気持ちになりました。 あと、もう女の子がそれはもう愛らし過ぎて…ピュアさ&そしてこの圧倒的な透明感…好き過ぎる…( ̄∇ ̄) 何というか、この表紙絵と森見さんの作品を組み合わせた編集担当者(の功績なのかは知らないけど…)が天才的なんじゃないかと(笑) アジカン・ジャケットも描かれている中村佑介さんの「可愛いけどどこか現実離れしている美少女を描かせたら右に出る者いない」っていうイラストとの掛け合わせが、もう最高にハマり過ぎてるなと(´∀`) こんな美少女は現実世界にいない?なんて言ってくるぶつしけな奴には…ぜひとも、おともだちパンチを。 <印象に残った言葉> ・「おともだちパンチ」を御存じであろうか。たとえば手近な人間のほっぺたへ、やむを得ず鉄拳をお見舞いする必要が生じた時、人は拳を堅く握りしめる。その拳をよく見て頂きたい。親指は拳を外からくるみ込み、いわばほかの四本の指を締める金具のごとき役割を果たしている。その親指こそが我らの鉄拳を鉄拳たらしめ、相手のほっぺたと誇りを完膚なきまでに粉砕する。行使された暴力がさらなる暴力を招くのは歴史の教えたる必然であり、親指を土台として生また憎しみは燎原の火のように世界へ広がり、やがて来たる混乱と悲惨の中で、我々は守るべき美しきものたちを残らず便器に流すであろう。 しかしここで、いったんその拳を解いて、親指をほかの四本の指でくるみ込むように握り直してみよう。こうすると、男っぽいごつごつとした拳が、一転して自信なげな、まるで招き猫の手のような愛らしさを湛える。こんな拳ではちゃんちゃら可笑しくて、満腔の憎しみを拳にこめることができようはずもない。かくして暴力の連鎖は未然に防がれ、世界に調和がもたらされ、我々は今少しだけ美しきものを保ち得る。 「親指をひっそりと内に隠して、堅く握ろうにも握られない。そのそっとひそませる親指こそが愛なのです」 彼女はそう語った。(P7) ・そう言って東堂さんはいったんは手を離すのですが、しばらくするとまた手を回して私のお乳を触るのです。私はくすぐったくて、しまいには東堂さんを押しのけざるを得ませんでした。そうやって揉み合っている、いや正確には揉まれていたわけですが、ともかくと揉み合っているところへ、ふいに「コラ東堂」と後ろから女性の声がしました。(P23) ・無関係な宴席に踏み込むのは斬るか斬られるかの真剣勝負、一瞬のためらいが命取りとなります。ひと息に宴席の懐へ踏み込んで、有無を言わせず場を盛り上げ、「なぜこの人がここに?」というしかるべき疑念をこっぱみじんに打ち砕くのです。(P33) ・私はぐいと東堂さんを見上げました。 「東堂さん、これから李白さんと飲み比べをします。あなたの借金を賭けて」 私は叫びました。 「私は必ず勝つでしょう」(P60) ・千歳屋は言った。「それに悪いようにはしません。北斎が獲得できたら、しかるべきお礼はする。十万円でいかが?」 「やりましょう」 私は引き受けた。(P115) ・緋鯉を背負った小柄な女性が、詭弁論文の主催する「ごはん原理主義者VSパン食連合」の討論会に紛れ込み、「ビスコを食べれば良いのです!」と主張して、会場に一石を投じたという。(P200) ・地に足をつけずに生きることだ。それなら飛べる(P300、樋口さん) ・こうして出逢ったのも、何かの御縁。(P320) <内容(「BOOK」データベースより)> 「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作。
33投稿日: 2023.03.05
powered by ブクログ「黒髪の乙女」の後輩に思いを寄せる「先輩」は京都諸所にアンテナを張り偶発的な出会いを演出し続ける。 そんな多発する出会いにも天然乙女は”奇遇ですね”と躱し続ける。 巻き起こる不思議な事件で進まない二人の関係は・・・。 四畳半のキャラも巻き込み個性的な面子で送る恋愛ファンタジー、迂遠すぎる計画で空回りする「先輩」と不自然な出会いにも一切動じない「後輩」ちゃんが楽しすぎるぞ!!
1投稿日: 2023.03.02
powered by ブクログ独特で個性的な文体なのにすらすら読めてしまうところや、SF的要素がありながらどこかリアルなストーリーというギャップが楽しい。ワードセンスも素晴らしい。オモチロイ。
2投稿日: 2023.03.01
powered by ブクログわたしがつくるものは基本的にこの本がベースになっていると思う。 歩く素振り、言葉選び、ストーリー。 どこを切り取ってもキュートでチャーミングな乙女と先輩がいる。 私も黒髪の乙女になりたい。
1投稿日: 2023.02.15
powered by ブクログ――彼女がその絵本を追い求めて古本市をさまよっていたことを聞いた刹那、「千載一遇の好機がついに訪れた」と直感した。今ここに一発逆転の希望を得て、ついにふたたび起動する私のロマンチック・エンジン。(第二章 深海魚たち)
1投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログ森見節が炸裂している痛快ストーリー 甘酸っぱくどこか懐かしさも感じられる男女の青春が、交互に視点を切り替えながら描かれています。 独特な文体に読み始めは戸惑うかもしれませんが、読み進めていくうちに慣れてくれば一気に魅力的に感じられます。 すれ違っている二人の若者の世界が徐々に交わっていくにつれ読者も引き込まれていくこのワクワク感はさすがでした。
1投稿日: 2023.02.10
powered by ブクログなんとも言えない不思議な世界観。 青春の甘酸っぱいかんじやファンタジー感、 クスっとしてしまうような場面など これはなんていうジャンルの小説なんだろうと 良い意味で考えてしまう作品。
2投稿日: 2023.02.10
powered by ブクログKindleで読了。 高校生の頃に密かに心を寄せていた兄のような存在の人が、この単行本を貸してくれました。それ以来の再読。「似てるんだよなぁ、読んでみてよ。」と、あの頃の思い出が重なって懐かしい。 黒髪の乙女と先輩の視点でお話が進んでいく展開がやっぱり面白くて、あっという間に読み終わってしまった。 なんともにくめなくて可愛い乙女と、不器用で真面目を絵に描いたような先輩。 もどかしい〜っていう気持ちと、不思議な世界観と、ほっこりとするお話で大好きです。
25投稿日: 2023.02.05
powered by ブクログファンタジーなんだけど、物語の状況が頭の中に浮かぶ。そして文から自分の想像で創り上げた世界観に読み終わったあとも浸ってる、、、
1投稿日: 2023.02.03
powered by ブクログ少し変わった「彼女」 森見登美彦先生の、独特な言葉遣い、文体 それらに含まれる面白さ 様々な「不思議」の形 あやふやな、現実と非現実の境界線 人間の意味不明な行動の中に潜んでいる不思議さ とにかく、焦ったかった。必死で彼女に思いを伝えようとする先輩。そんなことは露知らず、不思議な世界観を振りまく彼女。非常に甘酸っぱかった。 「不思議」にも色々な種類があることが分かった。ラノベなどによくあるファンタジー系、お化け幽霊の出るホラー系。そして、この本で描かれる現実と非現実の区別がつかない不思議。樋口さん、李白さんの存在は非常に面白かった。突然、非現実の世界を持ち込み、それがまるで現実であるかのように錯覚させる。本当に面白かった。 しかし、彼女の鈍感さ、不思議さには本当に驚かされる。こんにゃくにお友達パンチを繰り出し、古本市の神様にお祈りをする。まさに、不思議そのものだ。そんな不思議ちゃんを完璧に表現する、森見先生の筆力には本当にびっくりだ。本当にすごいと思う。 森見登美彦先生、これほどまでに甘酸っぱく美しい、オモチロオカシイ本を書いてくださり、ありがとうございます。
1投稿日: 2023.02.01
powered by ブクログ古き良き時代の女っていう感じがいい。今風じゃなくて、なんかどことなく頭一つ分くらい抜けてる主人公がいい。
1投稿日: 2023.01.30
powered by ブクログどうしたらこんなに素敵な世界と文章が書けるのか不思議。京都大学出身なのもあり、京都の情景がたくさん描かれている。奇想天外とはこのことか? でも私の脳みそに、先生の言葉を受け付けるキャパがなさそう
1投稿日: 2023.01.25
powered by ブクログファンタジックでノスタルジックな学生さんのドタバタ恋愛モノ(^-^)v 文章も読み易くちょくちょく笑えるエッセンスが織り込まれて楽しめました
6投稿日: 2023.01.17
powered by ブクログこの本の世界観がつかめないと言う方は本の最後の、羽海野チカさんによる「解説に代えて」を見てから読んでみるといいかもしれません。可愛い絵でイメージがふくらみます。 初めて森見先生の作品を読ませてもらいましたが、少し古い言葉遣いと不思議な物語に、私も最初は世界観がつかめずに読むのに四苦八苦しました。でも、2章を読む前に羽海野チカさんの絵を見たら、とたんに物語の世界が目の前に広がりました。ヒロインのかわいらしさが何倍にも膨らみました。 1度世界観がつかめたら、森見先生の書くバカバカしいけどものすごく愛らしい物語にどっぷりはまりました。 皆さんが言うように私も第3章が1番好きで、ラストもほっこりさせてもらって、とっても面白かったです。
1投稿日: 2023.01.10
powered by ブクログとても難しいと思った 現実の話みたいに作家さんや本、地名は本当のことだが、内容が現実とは乖離していて引き込まれなかった 本を読む手が進まずにかなりの時間をかけてしまった 最後の終わり方だけは好きだった
1投稿日: 2023.01.05
powered by ブクログ『ハラヘリ読書』をきっかけに、高校?大学生?ぶりに読んだ。 ヒロインについて「この乙女さん 実は めっちゃ飲む」と書かれている。 そして、 ・「私は太平洋の海水がラムであればよいのにと思うぐらい」「ラムを愛しております」 ・「カクテルを飲んでゆくのは、きれいな宝石を一つずつ選んでゆくようで、たいへん豪奢な気持ちになるのです」 といった話をしていた。当時はあまり気にして読んでいなかったが、そこを意識して読むと確かに言っていた。飲み比べ対決は記憶にあったが、こんなに細かく描写していたことまでは気にしていなかった。こうした「お酒が美味しそうにみえる文章」が最近は好みかもしれないと思っている。
1投稿日: 2023.01.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんの役にも立たないのが森見登美彦文学のよいところ。 でもこの作品は「冬至という、夜が一番長い日であっても必ず朝は来る。人生辛いときもある、でもそれは必ず終わる。そしてその期間は、過ぎてしまうと案外短いものだ。だから前へ進め」と言っているように感じた。 いつもの調子で気軽に読んでいたから、余計に心に刺さった。 ラストの主人公の男性が一歩前へ進むシーンは、うっかり泣きそうになった。
2投稿日: 2022.12.29
powered by ブクログ黒髪の乙女が愛おしい。 黒髪の乙女は出会う人みんなに敬意を込めて接し、その人が風邪を引いたら御見舞いをしたいと心から思える慈悲深い人。 そして好きなものには一直線で、1人でずんずん突き進んでいく。他の人にどう思われるかじゃなくて、自分がやりたいからやるということを、自然に出来る人。そういう「私は私」というのをモットーにして頑張ってる風ではなく、それが彼女にとっての当たり前であることが、尊い。
1投稿日: 2022.12.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
P 9 堅く握った拳には愛がないけれども、おともだちパンチには愛がある。愛に満ちたおともだちパンチを駆使して優雅に世を渡ってこそ、美しく調和のある人生が開けるのです P 79 どこまでも暴走する己のロマンチック・エンジンをとどめようがなく、やがて私はあまりの恥ずかしさに鼻から血を噴いた。 恥を知れ。しかるのち死ね。 P 168 パンツ総番長なんて…それはむしろ不名誉ではない? このロマンが分からないのか? そんな不潔なロマンが分かってたまるもんですか。 ではずっとパンツを履き替えておられないと…? ああ、神様、そんなにもパンツを履き替えない向こう見ずな彼をお守り下さい、色々な下半身の病気から! P242 〜私はボーッとしてしまうのでした。 もちろん私は普段から精神を研ぎ澄ましているような人間ではありませんが、その「ボーッ」は、 「ボーッ」の中の「ボーッ」、「世界ボーッとする選手権」というものがあれば日本代表の座に間違いなしと思われるほどに筋金入りのボーッであったのです。
1投稿日: 2022.12.25
powered by ブクログ四畳半シリーズの登場人物も登場し、嬉しかった。 四つの話から構成されており、ややファンタジー色も強めだったが、読後感は心が暖まり良かった。
8投稿日: 2022.12.20
powered by ブクログ正直、よくわからなかった。登場人物を整理しながら読めば大丈夫だと思う。 京都が舞台なので、知ってるところが出てきて面白かった。
3投稿日: 2022.12.11
powered by ブクログ京都を舞台にわらしべ長者みたいにドンドン色んな人が数珠繋ぎに関わって、「パプリカ」の夢のように混沌とした人達や不思議な人に出会う黒髪の乙女。それを”外堀から埋める”ためにたまたま行き合ったように出会う先輩の恋愛。テンポ感とわらしべ感がうけたのかな。 羽海野チカさんのイラストが可愛くて、読んでる間は羽海野さんのイラストで動いてました。
2投稿日: 2022.12.10
powered by ブクログ最近アニメで「四畳半神話大系」を見て、森見登美彦の他の作品も見てみたいと思ったので読んでみた。 作中では、自分にとっては難解な表現が沢山あり、調べながら読んだため、なかなか進まなかった。しかし1度意味がわかってしまえば、とても面白い表現ばかりで、頭の中では「四畳半神話大系」の「私」の声で再生された。お気に入りの表現は「鯨飲馬食」で、クジラのように酒を飲み、馬のようにたくさん食べるという意味だということを知った。これから使っていきたいと思った。 「先輩」と「黒髪の乙女」の2人の一人称視点で物語が進んでいき、それぞれでいろいろな愉快な出来事が起こり、その2人がたまに交差する瞬間もあり、読んでいる間ずっとワクワクしていた。 「四畳半神話大系」を見ている時も思ったが、主人公たちが大学生ということもあってか、自分とは全然境遇は違うけれど、非常に物語に入っていきやすかった。自分もそんな個性豊かな人たちと巡り会いたいと思った。
1投稿日: 2022.12.06
powered by ブクログ大学生ってこんな感じ! おまけに、京都ってことで、 こんな摩訶不思議な事が本当にありそうな感じがして、とても楽しく読めました。
2投稿日: 2022.12.04
powered by ブクログ四畳半大世紀同様、ほんとうにしょうもないことをこねくり回して書くのが大得意だなと思った、この作者は(褒めています)。当人以外にとってはどうでもいいことに全力を尽くしたり、大したことでもないのに感動しちゃったり、それまさに「青春」なのではないか。学生時代のあのふわふわとした、終わらない夢のような日々にタイムリープできる一冊。
1投稿日: 2022.12.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2007年(第4回)。2位。 なんだかファンタジー。大学生が恋した黒髪の乙女を追う。京都の町中で、ただのみする二人、あやしげな研究会、など摩訶不思議な人々に出会う。 最後はハッピーエンド、かな。とうとうデートにこぎつける。進々堂は行きたいなぁ。。。
1投稿日: 2022.11.30
powered by ブクログ文章が古風?で読み慣れないので、少し時間はかかったものの、破天荒な世界観にしっかりのめり込み楽しめました。妄想が現実か、、この小説の中でしか味わえない独特な世界。普段読んでいるものとは一風変わった一冊を探している…そんな方におすすめしたいです。
1投稿日: 2022.11.27
powered by ブクログ文の書き方が少し古風で、慣れるまでは読みづらいかもですが…読むうちに、どんどん引き込まれていく感じ。 どんどんキュンキュンネタが増えていくので、面白いです(笑)個人的に3章が好き。 漫画に例えると、ディスコミュニケーションに雰囲気が似てる。
2投稿日: 2022.11.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とても面白かったです。内容は一言で言うと、「恋愛に疎い男子大学生が拗らせた恋愛を実らせるまで」と言った感じです。 この本は簡単な言葉を使えば、短い小説になるんですが、とにかく読みにくい文章でとても読み応えがあって楽しかったです。私が入試関係者だったら、この本の抜粋を問題文として出したいくらいですw また、登場キャラクターみんながボケ担当なのかと思うくらいノリノリで特に文化祭のところなんかは青春を感じました。御都合主義って言葉が印象的でしたね♪ 307ページで李白さんが言ったセリフも印象的で、私もおじいちゃんおばあちゃんくらいになっても熱を出したら、お母さんが看病してくれたことを思い出すのかなあ〜と切なくなりました。
1投稿日: 2022.11.24
powered by ブクログ主人公たちのちょっと変わった性格が好きだった。 そこに恋の要素もあるし、ちょっとした伏線もあるし、面白い。
5投稿日: 2022.11.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
森見氏の作品、私は初めて読みました。 面白かったです。大学生+空想+京都+恋愛、等々のファクターが織り込まれた不思議な作品でした。 ・・・ その中でも一番印象的だったのは言葉遣い。 語りの視点は、「先輩」だったり「黒髪の乙女」だったり、キーパーソンたちが折々入れ替わるのですが、彼らが皆、やや古めかしいインテリ雰囲気の言葉遣いをしているのです。その技巧的な文語調が作品全体を支配しており、最初はどうも鼻につくように感じました。 ところが、読み進めるにつれ、何だかその文語調の語りが癖になってきて心地よくなってくるので不思議です。 ・・・ そんな文語調の語りがしっくり馴染むのは、ひょっとしたら舞台が古都・京都であるからかもしれません。 思い返すと、中学生の国語の教科書には森鴎外の「高瀬川」が収録されていました。私自身のもそうでしたし、中三の娘の教科書にもありました。つまりですね、京都・歴史もの・文語という組み合わせは非常なる親和性があり、この三点セットは日本人に言わば刷り込まれているといっても過言ではないのかもしれません。 先日も芥川龍之介の作品を読んだのですが、やはり京都を舞台にした歴史ものが多く(「邪宗門」「地獄変」など)、その美しい文語調に「ああ、京都に旅行に行きたい」とサブリミナル的な想起が展開された次第です笑。 ・・・ また一部の男性諸氏から熱狂的な支持を受けそうなのが、この古風な「黒髪の乙女」の設定ではないでしょうか。 先ず、本好きという点。彼女が古本市に足を運ぶというくだりが物語前半であります。その中で彼女は、これまで読んできた本として、オスカー・ワイルド、マーガレット・ミッチェル、谷崎潤一郎、円地文子、山本周五郎、萩尾望都、大島弓子、川原泉、ロアルド・ダール、ケストナー、C・S・ルイス、ルイス・キャロル等を挙げています。 私も一部は読んだことがありましたし、一部は読んだことがない本です。きっと自分のおすすめとか彼女のおすすめなんかを話したら盛り上がるのかなあと夢想。 加えて彼女がいまいちイロコイに世慣れていない点などは、「先輩」と一緒で、守ってあげたい欲求が湧いてくる男性が多いのではないでしょうか。ついでにいえば、そんな世慣れない「乙女」がまさかの酒豪であるという点もギャップ萌え?なのだと思います。 無駄にみんなに優しいというキャラですが、これも、ウブな男性が勝手に恋に落ちてしまうやつですね。「乙女」も素直なゆえに、自分自身無意識に周囲に誤解を与えている可能性がありますね。 ・・・ そういえば、実は本作、ケータイが一切出てこないんです。 現代の感覚からするとケータイが無い時点で、その舞台設定は既にSFかもしれません。でも私からすると、ああ、筆者も私と同年代に大学時代を送ったんだな、と妙な親近感すら覚えてしまいます。なお作者の某インタビューによると、やはり、今の大学生を描いたものではない旨、仰ってましたね。 https://www.studykyoto.jp/ja/magazine/2022/10/12/kyoto-through-novels/2/ ・・・ ということで、文語調が癖になる、アニメのような作品でありました。 京都にゆかりのある方、京都に行きたい方には堪らない作品なのではないかと思います。
1投稿日: 2022.11.23
powered by ブクログ現実の京都の街並みと作者のあまりに現実離れした世界観が調和していて面白かった。主人公たちもその世界を受け入れている感じがあって、夢を読んでいる気分になった。
2投稿日: 2022.11.09
powered by ブクログ現実離れしているラストのクライマックスが、オタクにとっては現実味がある恋愛の描写だと感じた。下腹の当たりが暖かくなるような、素敵なラブストーリーでした。
2投稿日: 2022.11.07
powered by ブクログテンポが良く2日で読破してしまいました。有名な作品で名前だけは知っていましたが、今回読むことでその面白みに気付かされました。先輩が自分と重なってしまう…
2投稿日: 2022.11.06
powered by ブクログ登場人物とストーリーはおもしろいのだけど、聞き馴染みの無い単語や言い回しが多く第1章で挫折、、 わたしの読書力があがったら再チャレンジします
1投稿日: 2022.11.06
powered by ブクログ普段ファンタジーが苦手であまり読まない私からするとすごく冒険した1冊でしたが、自由奔放な女の子と物語が進んでいくこのお話は、ワクワクして読み進めるのが楽しかったです(,,^_^,,) お話に出てくるバーがコラボドリンクを提供していて、お話の中に包まれて凄く幸せな時間を過ごせたのでオススメです(T_T)また読みたくなりました
2投稿日: 2022.11.05
powered by ブクログ京都の大学に通う「先輩」と「黒髪の乙女」の一人称視点で進む、摩訶不思議な恋愛ファンタジー小説。非常にクセのある文章に初めは戸惑ったのですが、慣れてくると独特の世界観に引き込まれて一気に読み切ってしまいました。ただ、他の脇役が魅力的すぎるために、いまいち「先輩」に惚れた理由が伝わりづらという点は少し気になりました。まあ学生時代の恋愛なんて一目惚れで十分かもしれないので、「それはそれ」として物語に没頭するのが正解なのかもしれませんが。
1投稿日: 2022.11.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
森見作品の腐れ大学生ものが好きな自分としては、第三章の学園祭の話が1番好きです。 映画サークル「みそぎ」で上映された鼻毛が伸びちゃうポンコツ映画はきっと明石さんが撮ったんだろうなとか、京福電鉄のサークルに「私」がいるのかなとか、ありとあらゆるサークルを小津が駆け回ってるのかなとか、韋駄天炬燵でぬくぬくしてる樋口師匠と小津が遭遇して一緒に鍋を突くのかなとか、、色々想像すると楽しいです。 あと何と言っても黒髪の乙女の天真爛漫で純粋な天然っぷりが可愛い! 森見ワールド全開で他の作品と繋がってるところもあるので、四畳半神話大系や【新釈】走れメロス他四篇など読んでから今作を読むと、より一層楽しめると思います!
5投稿日: 2022.10.31
powered by ブクログ買ったのはおそらく2017年頃。読んでは諦めを続け5年ほどかけてようやく読みきることができた。 前は私の理解力が足りず挫折していたけれど、アニメを挟んだことでかなり読みやすくなった。内容もタイトルも表紙絵も全部好き。 難しい言葉が多いので、一度も意味を調べずに読みきれる人はあまりいない気がする。
2投稿日: 2022.10.31
powered by ブクログ読書にハマる前から題名だけは認知していました。いざ手に取ると想像していたエモいラブコメ系?とは少し異なりどこからどこまでがファンタジーか情景を思い描くのに時間がかかりました。理解できる方は上級者だなと感じました。
1投稿日: 2022.10.31
powered by ブクログ非常に個性的で独特な小説だった。 ファンタジー的要素が満載で内容はオモチロカッタ。 ただ時代設定が若干古いのかあまり馴染みがないことが多いので入り込むのに苦労した。
1投稿日: 2022.10.31
powered by ブクログ読むと京都の四季、街並み、大学構内等々のカラフルな風景が浮かび読者を別世界に連れていってくれる。 個性的な登場人物もまた、小説の世界を彩ってくれる。 ストーリー展開は、想定できるありきたりなものだったが、色とりどりな情景と個性的な登場人物のおかげで、楽しく読み終えた。 京都が好きな方 京都に住んだことがある方 京都で学生時代を過ごされた方 には特にお勧めできる。
1投稿日: 2022.10.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本屋さんでもよく見かけるし、Amazonのレビュー数も段違いだし、読んでみたいと長らく思っていた一冊。 読んでみると、熟語が多い。 大学生の飲み会という設定といい、京都の飲み屋街の描写といい、リアリティを持っているように思われたが、ファンタジー要素の突飛さに驚いた!常識では考えられない展開に、半ば呆れつつも、現実と非現実が交叉しているシーンを想像するのは楽しかった。 あと、乙女も先輩も純朴でウブで、羨ましく微笑ましかった。二人が一冊の絵本(「ラ・タ・タ・タム」)に手を伸ばすシーンは悶絶した。先輩の「恥を知れ。しかるのち死ね!」というフレーズに、毎度笑ってしまった。 京都の街並みを知ってたらもっと楽しめるのだろうなーと思う。クスリと笑わせてくれるユーモアを携え、不思議な世界に連れて行ってくれた一冊だった。
4投稿日: 2022.10.21
powered by ブクログ進々堂の窓際で待ち合わせしたい NFで偏屈王見たい リアルとフィクションが織り混ざっていてワクワク 純粋すぎる 彼女の言葉遣い、例えが秀逸 人事を尽くして天命を待て
1投稿日: 2022.10.20
powered by ブクログ私には全く合わなく、高評価の理由が全然わかりませんでした。支離滅裂すぎるし、わちゃわちゃずっと煩くて、文体も世界観も作風も設定も全てにおいて自分には合わなかった。 ファンタジーが苦手なことを再認識できた。
2投稿日: 2022.10.20
powered by ブクログかわいい! 大学生のサークルの、黒髪の乙女とその乙女に恋してる先輩のお話。2人の視点が交互に語られて、2人はすれ違ったり関わったりしながらお話が進んでいく。先輩が常体の文で乙女が敬語なんだけど、その入れ替わりというかテンポがだんだん心地良くなってゆく。 文体と世界観が独特で、慣れるまでちょっと時間かかった。3章目くらいからどんどん2人の冒険と関係が楽しくなってきた。全体的にファンタジーというか、なんか不思議なお話。4章目で、乙女が自分の気持ちに気づくあたりめっちゃ可愛い!可愛い!可愛い!となる。 そして何より羽海野チカの解説がかわいい。とてもかわいい。チョイスしてる言葉もよいし、何より絵がよい。乙女が文化祭で大きい恋を背負って歩く様子が目に浮かぶ。 謎に自分の学生時代思い出した。笑笑 もどりたい。恋をしてフラフラして酒飲んで遊んで新しい友達ができて。変なやつとかいて。新しい経験をして。やってることは今も昔も変わらない、そんなベースの少し不思議でとても可愛いお話だった。 終わり方とかめっちゃ良いわ。ほんまに可愛い。 可愛きものよ、汝の名はダルマなり。 よく転がるものよ、汝の名もダルマなり!
2投稿日: 2022.10.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分には合わなかった。 京都の情景もイメージできなかったし、文体も苦手。 ただただ、自分に合わなかった。 でも、終始笑いながら読めました。
5投稿日: 2022.10.10
powered by ブクログこの作品はアニメで見たことはあったのですが小説は初めて読みました。 もっと早く出会っていればまた違った一歩を 踏み出していたのかなと思いながら読んでいました。 現在、学生の方に読んで欲しい一冊です。
4投稿日: 2022.10.09
powered by ブクログ出てくる言葉が最適最高すぎて、「え、文章化できてる人いる…」ってなりました 棺桶に入れたい本です ラストに迫っていくごとにちょっと悲しく寂しい気持ちになってみたり… とにかくこの人の本をもっと読みたい
4投稿日: 2022.10.06
powered by ブクログ他の方もおっしゃってましたが、黒髪の乙女の、天真爛漫さが、心地よかったです。 ハチャメチャなストーリーに、くすくす笑える描写がたまらなく、先輩にがんばれと応援したい気持ちにもなりました。私はこういう書きっぷりが好きみたい。
14投稿日: 2022.10.03
powered by ブクログ有頂天家族を読んだときと同様、作者独特の日本語の言い回しや、広がる世界観がすごく好み。癖が強いキャラクターばかり、故に、そこから生まれる化学反応はとても予測ができない。だからこそ、非常にオモチロイ作品だと感じた。本を読んでいると、舞台となった京都の各所を実際に巡ってみたくなる。
1投稿日: 2022.10.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
黒髪の乙女に会いたくて再読。読んだの何年前だったかな?7年位前かな?偽電機ブランを飲み、緋鯉を背負い、演劇が滅茶苦茶うまく、相手のことを気に掛ける優しさを持つ不思議ちゃん。しかし、恋を知らない思わせぶりなところが好感度が高い。この不思議ちゃんは男性作家でなければ登場しなかっただろうと思う。男性好きのポイントが全部網羅されているような気がする。なので、3年前、京都大学での学会(お仕事)中、進々堂喫茶店、百万遍交差点、吉田神社に行きました♪ローカルで共通する乃木坂46の久保史緒里の主演は見てみたかった。⑤↑ https://www.yoruhamijikashi.jp/ 乃木坂46久保史緒里主演! 納得(^^♪
58投稿日: 2022.09.23
powered by ブクログ昔の話なのか現代の話なのか、もはやそんなことは関係なく森見ワールドにぐいぐい引き込まれ、読み終わったあとなぜかもう一度読みたくなる。
3投稿日: 2022.09.09
powered by ブクログ【京都の不思議な恋物語】 京都の風情ある街並みを感じつつ、黒髪の乙女と先輩の恋の行方をどうなることかと…読み進めるのがとても楽しかった。 古風な言葉の言い回しも趣があって良かった。
1投稿日: 2022.09.07
powered by ブクログ天真爛漫な乙女と必死な先輩がかわいい。 物語の活気と下町情緒があふれるような雰囲気がとても好きだった。先輩の恋心が熱すぎて乙女ちゃんが羨ましくなってしまった。 もうちょっと自分もがむしゃらに好きなことを追いかけてもいいんじゃないかと思えた。好きな人、面白そうなこと、好きな本、追いかけてみたい。それに、乙女みたいにどんどん新しいことに挑戦して知らない世界にどんどん飛び込んでみたくなった。
2投稿日: 2022.09.06
powered by ブクログポップな語り口だったので、読んでいるこっちも楽しくなって、いつのまにか読み終わっていた。 登場人物の個性や躍動感が自分の脳に植え付けられて、自分も体験しているかのように感じた。 素直に好きな作品です。
8投稿日: 2022.09.06
powered by ブクログ面白かった。 昔の懐かしい風景を思い出し、淡い想い出と重ねながら、めいいっぱい想像を膨らませて読み終えることが出来ました。京都好きには堪らない1冊です( ˃ ᵕ ˂ )
1投稿日: 2022.09.03
powered by ブクログ黒髪の乙女の自由気ままな行動が、なんとも心惹かれる作品。腐れ大学生ものではあるが、読んでいて、こういう大学生活送りたかったなぁーとも思わせてくれるのが凄い。
1投稿日: 2022.09.02
powered by ブクログ学生時代に読んでおきたかったー 先輩の感じ、好きです。がんばれ。クスクス笑けた。 読み終わると、頭の中での独り言が敬語になってしまいます。そして、途中とちゅうに訳の解らぬムツカシイ言葉を挟みたくなってしまうのです。なむなむ。
1投稿日: 2022.09.01
powered by ブクログ現代と昭和が交わった感じが面白かった。 色んな人と交流すること、何にでも興味を持つことで、日々の楽しさが増すなぁと思う1冊でした。
1投稿日: 2022.08.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
#読了 言い回しの面白さにクスッとなる。そういう言い方があるのかー!と感動してしまう部分がたくさんだった。 有名な小説だからいつか読んでみようと思っていて、ようやく読了。独特な世界観と言い回しに残念ながら全然入り込めずに、途中でやめようかとすら思った。ファンタジー色が強くなってくるにつれ面白くなってきたけれど馴染めず、最後の最後まで私の好みではなかった。 偽電気ブランはめちゃくちゃ飲んでみたくなるね。
1投稿日: 2022.08.20
powered by ブクログ酸っぱい万年床の大学生と黒髪乙女の青春小説。登場人物皆に個性があって愛せる。 この世界に入ると大学生に戻った気分になってたまらない。
1投稿日: 2022.08.14
powered by ブクログ少し古い文語調のような文章は、読み始めに多少の違和感を覚えるが、読み進めていくと、その日本語表現の豊かさにどんどんとペースが早くなってくる。壮大な日本語体系の海の中を、自由に泳ぎ回っているような印象。日本語が持つ表現能力の豊かさを知っている人間が書いている小説。個性豊かなキャラクターも楽しい。作者ならではの言い回し(巻末で羽海野チカも触れている)に、これからの日本語表現の可能性を見た。
1投稿日: 2022.08.13
powered by ブクログ文体が独特なので読んでる途中で少し迷子になってしまったが、素敵な表現が沢山あった。 また時間を空けて読んでみたい。
1投稿日: 2022.08.11
powered by ブクログ大好きな作品、色々な人の手に触れてほしい。 文体が独特なので合う合わないは有るかもしれないけど、ハマる人には大ハマり。 踊るような文章と魅力しかないキャラクターが織りなす、どこか本当にありそうな素敵なお話。 読後は胸がぽかぽかします。
1投稿日: 2022.08.11
powered by ブクログ文章も構成も独特で、物語の中に入り込むのに少し時間がかかった。実際、2年ほど前に読んだ時には物語の中で迷子になってしまい、半分ほどで挫折したが、今回はうまく物語の中に入り込めたようで、一気に読了してしまった。ある意味、読む人と読むタイミングを選ぶ作品なのかもしれない。 ファンタジーと現実を行き来しているようで、どこからがファンタジーでどこからが現実なのかわからないような、絶妙なバランスが非常に面白かった。文体も古典的で堅苦しいのに対して、内容はいい意味でなんともくだらないというギャップがたまらない。できることなら、是非ともこの世界の登場人物たちとともに偽電気ブランで一杯やりたいものである。
2投稿日: 2022.08.09
powered by ブクログ森見先生の作品は現実とファンタジーとを行き来するような、そしてノスタルジックな気持ちにさせる不思議な力を持っているなと感じた。 オーディブルなど耳から聞いても面白いんじゃないかな?だるまを抱えた純真な少女、私もこんな魅力に溢れた娘と知り合い、仲良くなってみたいものです。
1投稿日: 2022.08.04
powered by ブクログ#夜は短し歩けよ乙女 #森見登美彦 . 京都の町に奇天烈な仲間たちが繰り広げる・・・このジャンルは何と呼ぶべきか、そうか、これはファンタジーだ! . 作者の独特の文体が軽妙なリズムを生み、読み終えてもしばらく自身の頭の中の言葉遣いがおかしな状態。 . でも、とにかく楽しかった。 . 巻末に、大好きな羽海野チカ先生の「かいせつにかえて」が。気づかずに読んでいて最高のサプライズ。物語を二度楽しんだ気分に。 . #羽海野チカ
2投稿日: 2022.08.04
powered by ブクログ後輩に一目惚れした先輩が、後輩と結ばれるように様々な工夫を凝らすものの、後輩の自由奔放さに振り回される物語。京都を舞台として、飲み比べ、古本市、文化祭、風邪にまつわる話を先輩、後輩両者の視点から描いている。世界観は美しいものの、冗長すぎる文体、非現実なエピソードなど、個人的に相容れない内容も多く、あまり感情移入ができない作品であった。
1投稿日: 2022.07.31
powered by ブクログ子どもの姿をした古本市の神様が、ここにある本と本とは全て繋がっている、と例を挙げて説明してみせた場面が好き。本当にその通りだと思って。本って繋がってる。読めば読むほど頭の中で繋がってく。
4投稿日: 2022.07.31
powered by ブクログ散りばめられたお話が思わぬところで繋がっていて、最終的に綺麗に収束していくのが読んでて面白かったです。 登場人物も楽しい人達ばかりで好きでした。天真爛漫な黒髪の乙女に惹かれる先輩、難しい言葉の語り口からプライドの高そうなスカした人かと思っていましたが、2章終盤の展開ですごく不器用だけど優しさもあって一生懸命な人という印象に変わって、応援したくなりました。
1投稿日: 2022.07.31
powered by ブクログ一気に読み終わった! 苦しいテスト期間の読書休みから復帰の一冊目でした!! いやぁ文体が特に好き! 森見先生は初めて読ませていただきましたが、 何も知らないで読み始めたが故に舞台も時代もわからずここは江戸?大正?のようにタイムスリップしたような心持ちがしました。 そして想像の自由さがさらに好きです。 私は小説を読みながら自由にその世界を、情景を妄想するのを好みますが、ここまでに自身の知識では想像しきることのできないワクワクのつまった舞台は久しぶりです。 表紙をあえて見ずに想像の世界を楽しみ、最後に答え合わせのように見たのですが、これが最高の読み方でした。 また読み返したい!!!
2投稿日: 2022.07.26
powered by ブクログこれが森見ワールドかぁ! 京都が舞台の恋愛ファンタジー。 個性豊かなキャラクターたち。 特に黒髪の乙女の純真さよ。 独特な文体と世界観に初めは戸惑っていたものの、 気づけばハマり、先輩を応援していた。 まさに、オモチロイ。 読み終えた今、すべてが愛おしい。
25投稿日: 2022.07.23
powered by ブクログ終始「先輩」の目線のストーリーと「黒髪の乙女」の目線のストーリーが交互で展開され、最初のうちは話が飛んで飛んで若干しんどい、と感じていた。が、それが徐々に、見事に集束(収束?終息?)に向かう面白さ。お見事!と感嘆。 一見、個性的な登場人物たちが繰り広げるドタバタストーリーっぽいけど、メインは 甘酸っぱい若者の恋、ってのも、遠い昔にそれを経験した私でも「キュン」とくる。 この方の作品は京都が舞台になっていることが多くって、京都の地理を知っていると情景が浮かびやすくって一層楽しめる。 あと、羽海野チカさんの解説(のようなもの)も、個人的にはうれしかった。
1投稿日: 2022.07.19
powered by ブクログ★こうして1冊の本を引き上げると、古本市がまるで大きな城のように宙に浮かぶだろうと。本はみんなつながっている。★ 私には、この物語のおもしろさを理解することが出来なかった。臆病だが、ある女子大生に一目惚れした男子大学生が、高嶺の花の女子学生を追い続けるという物語。 主人公が、この2人を行ったり来たりしてて、2人の目線から物語を知れたのは良かった。 古典的な言い回しで、おもしろさを引き出しているのだけれど、私の知識不足なのかそれを面白いと思うことが出来なかった。
1投稿日: 2022.07.17
powered by ブクログ本を読むことが好きになった1冊。これは現実なのか、夢なのか、あいまいな境界線。こんな夢を見ていたような気がする。
1投稿日: 2022.07.14
powered by ブクログよく知ってる場所が舞台なので、その風景を思い浮かべながら読み進められてすごく面白い。「先輩」の鈍臭い感じがなんとも憎めない。 未だにあの進々堂は行ったことがない。行ってこの本を読もう。
1投稿日: 2022.07.12
powered by ブクログ先輩の片想いの話。 京都で出会う不可思議で個性的な登場人物が話を面白可笑しくしています。 読み終わると、なんだか中毒性があるお酒を飲んでしまったみたいな気分です。
1投稿日: 2022.07.10
powered by ブクログ最初読み始めた時は、黒髪の乙女の話し口調が独特で少し痛々しいメルヘン女子という感じがいけ好かなかったが、後で京都大学の学生たちだと分かり、天才故の個性派女子なのかと納得。 色々な個性的な登場人物が生み出す奇想天外な文化祭の様子も読んでいて面白かった。 物語に出てきた場所を聖地巡礼するのも楽しそう。 特に京大北門前の進々堂に行ってみたいなぁ。
9投稿日: 2022.06.29
