
総合評価
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powered by ブクログ自分に文学知識がないため、あればより一層楽しんで読めたかもしれないですが、難しい解釈と用語は全てすっ飛ばして完読。 謎解きは楽しめた。
0投稿日: 2025.04.05
powered by ブクログミステリーチックにどの章も出来ている。恋愛の話が出てくる章が特に良かった。アガサ・クリスティ賞を受賞した本作だが、他の作品も読んでみたいと思いました。
0投稿日: 2024.11.19
powered by ブクログ語られる作品はどれも知らないけど、黒猫の語りはおもしろく読めた。付き人私と黒猫の関係性もなんだかおもしろい
0投稿日: 2021.05.23
powered by ブクログ黒猫の言っていることが難しくて、 よくわからなかいことが多かったです。 途中で読むのをやめようかと思ったけれど、 頑張って読み切りました。 ポーの作品がおもしろそうなので、 読んでみたいなという気持ちになれました。 登場人物はみんな魅力的。 漫画だったら、 もっとおもしろく感じたのかもしれないです。 いや、 漫画にしたら言ってることが難しすぎて無理かな? 続編出ているようですが、 私は、 たぶんもう読まないと思います。
0投稿日: 2020.04.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトル買い 森博嗣さんも難しいこと言うけど、この人はタイプの違う難しさ 美学博士なだけあって使う単語とか言い回しとかは綺麗なんだけど意味が分からなすぎる笑 それ楽しめれば、ポォ?の作品を知らなくても楽しめるのかしら
0投稿日: 2020.01.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
森晶麿さんの黒猫シリーズ第一作目、アガサクリスティー賞受賞。 話は黒猫と付き人が出会うところから始まる。 ポオの作品の解剖も面白いですが、何かを人に教える側の黒猫、教育上手い! ミステリとも恋愛小説とも取れる二面性のある小説です!
0投稿日: 2019.06.01
powered by ブクログ48:ポオの小説をベースに、独自解釈(=美学講義)を交えてちいさな謎を説いてゆく、「黒猫」と「わたし」の物語。 黒猫の性格が嫌味でなくさらっと読めるのですが、ポオを未読なので作者さんの解釈にもただ頷くばかりだったのが、物語の上辺を触っているだけのようで残念でした。 変に血なまぐさくなく、人と人とのつながり、関係性を描く謎だったのは、鋭い解釈ながら透明水彩のようにふんわりとした作品の雰囲気に合っていて、素敵だなあと感じました。 ポオの作品を読んでいたらもっと楽しめたのかな。
0投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
物事を解釈するということはこういうことなんだろうなぁと思った。本筋とは全く別な話だけども、美学とはこういうものかというのがわかっただけでも意味があった。 ミステリーとしては、人が死ぬことがあるにも関わらず、淡々とものごとがすすんでいく様に日常なのナゾなのかとおもわされる不思議なペースがある。謎解きも「美的推理」という素人が介在できない小難しさがあって、読者としては入り込めない感もあるが、逆にそれが作品の魅力とも言えるような印象。 大げさに持ち上げるつもりはないけど、ある意味難しいナゾを婉曲的に解くという古典のような作品なのかなと思った。
0投稿日: 2018.06.23
powered by ブクログ【あらすじ】 でたらめな地図に隠された意味、しゃべる壁に隔てられた青年、川に振りかけられた香水、現れた住職と失踪した研究者、頭蓋骨を探す映画監督、楽器なしで奏でられる音楽。日常のなかにふと顔をのぞかせる、幻想と現実が交差する瞬間。美学・芸術学を専門とする若き大学教授、通称「黒猫」は、美学理論の講義を通して、その謎を解き明かしてゆく。第1回アガサ・クリスティー賞受賞作。 【感想】
0投稿日: 2018.01.15浮世離れした独特な作品
黒猫は恥じらいもなく名乗っていますが、一体、美学者とは何なのか。黒猫というあだ名でしか呼ばれないし、内面も描かれないので、肩書と相まってどうしても黒猫の存在が浮世離れしているようにしか思えなかった。 でも、この浮世離れした雰囲気こそこの作品の持ち味なのでしょうね。
0投稿日: 2017.11.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
黒猫の回帰の文庫版が出たので再読。最初に出会ったのは大学生の時だったので、久しぶり。 「月まで」と「月と王様」は互いに相互的関係にあるなあと思った。そして今後の黒猫と付き人の関係にも……。 「壁と模倣」「頭蓋骨の中で」はどちらも悲しいひとりの人間の物語だった。〈自分〉を持たなくなった青年と、〈自分〉とのせめぎ合いに苦しむ人の話。後者は生と死の相反するようで同じところにあるものという解釈を初読では持っていたので、また違う楽しみ方もできた。 「水のレトリック」は初読では、イマイチ理解追いつかずだったけど、今回はなんとなく理解。詩的というか言葉遊びの世界というか。 「秘すれば花」の存在と不存在。黒猫と世舟の話はポーの「盗まれた手紙」のデュパンとDのよう。木の葉隠すなら森の中。 今後の展開を知っていると付き人と黒猫の関係は安定だなあと。
0投稿日: 2017.10.12
powered by ブクログ図書館で借りた本。 引用が多かった。ミステリって昔のミステリを引用するのが好きなのかな。読んだことのない本のネタバレがふんだんに盛り込まれていた。
0投稿日: 2017.03.21
powered by ブクログ黒猫シリーズ第1弾。本格的に読む本がなくなってきて、友人に勧められて、読み始めたシリーズ。ポーの短編集に沿って、描かれた短編集だが、最初は独特な雰囲気に慣れず、そもそもの作品のあらすじを2,3回読まないと理解出来ない部分も…文体にもくせがあり、違和感もあるが1冊読めば、結構慣れる。推理も独特なので、続編も読んでいこうと思う。
4投稿日: 2016.12.21黒猫の遊歩あるいは美学講義
若き美学教授の黒猫と同級生の大学院生の付き人、二人のなんとも言えない距離感の会話と、付き人の自覚の足りない気持ちのじれったさ。 ああもうと思いながら黒猫の蘊蓄を聞きながらお酒でもどうぞ。
0投稿日: 2016.10.16ちょっと読みにくい
作者さんのせいではなく、文章変換のせいで、ですが。 「…」が全て縦書き本文中にも横書きで表示されているので「…え?」となります。 文章の世界にはまりきれなくて、すごくもやっとする。 電子書籍に変換する場合には、変換元はそういうところ、ちゃんと気を付けてもらいたいなと思います。他にもあるけど、今回はすべての「…」がそうなので、ちょっとひどいなぁと。 作者さんの文章は、テンポのいい会話と脳内映像で補完できる行間の『隙間』が程よいバランスでとても読みやすいと思います。むしろ、「…」がちゃんと縦書きになっているなら、電子ではない書籍の方がいいかも。
0投稿日: 2016.08.30
powered by ブクログエドガーアランポーは全く読んだことがないけど読んでおいたほうがよいのかも。美学的推理?はよくわからないがキャラクターと文体で読めた。シリーズものなのでもう少し読んでみてもいいかも。
0投稿日: 2016.07.01
powered by ブクログ2人の会話がよくわからなかった・・・。けど、2人の関係が楽しかったので最後まで読めた上に続きも気になる。
0投稿日: 2016.06.03
powered by ブクログ2016.5.3 読了 黒猫が ほぼほぼ 何を言ってるのか わからなかった。。。(˃̶᷄︿๏) 何度も 読むのやめようかと挫折しかかりましたが、 2人のほんわかした感じ(もはや本編じゃない。。。)いい感じになるのか??とか 本編以外のところ(私の心情とか)が かわいらしく、気になって頑張って読みました。 なかなか 独特で、 一応 1話完結で とりあえずスッキリ 終わってくれるのが 救いです。。。
1投稿日: 2016.05.03
powered by ブクログ図書館で表紙と題名に惹かれて借りました。 ミステリーといっても、日常の謎のようなもの。 難しい言葉や、解釈がいっぱい出てきましたが、何とかついてこれました。 続きも読んでみようかな。 こんな感じの本も、嫌いではないです。
0投稿日: 2016.04.19
powered by ブクログ美学講義、というタイトルに惹かれて読んでみたのだが、残念ながらあまり得意な作品ではなかった。 「黒猫」と呼ばれる准教授と同じ大学で助手をしている同級生「私」が日常で出会う謎について、美学談義を含め解いていく。 ポォの研究者である「私」と「黒猫」の談義は聴いていて確かにおもしろい。しかし世界があまりにも二人だけのものすぎて、置いていかれてしまう読者も居るのではないだろうか。 また謎と講義を噛み合わせるにしても、ちょっと飛躍というか、無理というか、現実味がないようなものもあって、ごく普通の現代世界を相手にしているはずなのに違和感が否めない。 「黒猫」と「私」の関係もうまいように進んでいるのかもしれないが、「私」の心境が急激に変わりすぎている気がしてなんとなくおまけのように感じてしまった。 おもしろいのかもしれないが、ここで手が止まってしまったので、続編まで進めなかった。残念。
0投稿日: 2016.04.02
powered by ブクログ2015-127 小難しい美学講義が続きます。 あんまり理解はできてないけど、嫌いじゃない。 ミステリーじたいはだいぶ無理はあるけど、美的な結末。
0投稿日: 2015.11.24
powered by ブクログ図書館で猫について調べていたときに丁度、題名が目に付いた。 よんでみたら、分かる人には面白いと思う。 もうちょっと噛み砕いて説明してほしい。
0投稿日: 2015.09.07
powered by ブクログちょっと二人の会話が私にはレベル高すぎて理解不能な部分が多過ぎた。なんか私って物事をきちんと考えられない人間なのかと思ってしまう。 でも他に読む本のストックがなかったから無理やり頑張って読んだ的な感じです。続編はどうしようかなあ…
0投稿日: 2015.04.17
powered by ブクログこれは私の頭だと一回読んだだけでは理解しきれないですが、二人の小難しい会話がだんだん楽しくなってきます。よく本からここまでいろいろな事を思いつくと感心してしまいます。研究者ならそれも普通のことなんでしょうか。話はちょっとこれは飛躍?というように感じられる部分もありますが、丁寧な文体で納得するように導かれます。続きもまた読みたくなりました。
0投稿日: 2015.04.12
powered by ブクログ感想はブログにて。 http://croco.blog14.fc2.com/blog-entry-246.html
0投稿日: 2015.02.06
powered by ブクログ図書館で目について、めくってみたら第一回アガサクリスティ賞を受賞作品だったので期待を込めて読んでみた。 著作の履歴をみて内容にも納得しましたが、本書籍は文学、美術、芸術観点からみた専門的な用語および解説が主。正直理解できないw 読者に対してもう少し噛み砕いたか解説が欲しいところ。 その文学や芸術解釈を主人公たちの周りで起きたミステリィと絡めている手法をとっているのだが、そのミステリィに登場する人物が揃いも揃ってリアリティのない変わり者ばかり。そんなロジックを持った人間がそうそういるか!っとツッコミたくなります。 それも含めて新しいミステリィ小説の形なのかな?独得な雰囲気の世界観です。 主人公と黒猫のキャラは良いし、シリーズの一冊目ということもあるので、これからどう展開していくか続巻を読んでみようと思う。
0投稿日: 2014.12.26
powered by ブクログミステリーの体裁をした美学談義エッセイ。ハヤカワだからミステリだと思って読むと面白くない。探偵役の「黒猫」とワトソン役の「私」の美学トークを楽しむことができれば面白い本か。
0投稿日: 2014.11.15第1回 クリスティー賞 受賞作はシリーズ2作目と知って
クリスティー賞受賞作ということで読んでみましたが、 「黒猫」シリーズの2作目なんですね。 1作目は短篇集らしいですね、今回は長編。 バレエが一つのお題。さっぱりわからない部分ですが、 ざっくり説明してもらえるのでうれしい。 黒猫と「私」のやりとり、すごくいいですね。 謎ときもそんなに多くなくって、読みやすい印象でした。 つづきもあるのでしょうか。読みたい。 とりあえず、1作目読もう。
3投稿日: 2014.10.28
powered by ブクログ表紙が可愛らしすぎて気恥ずかしく手に取るのを迷った(最近こういう本が多い) アガサ・クリスティー賞受賞とのことで思い直して読んだ。 ズッシリと読みでがある内容なのに、主人公の二人がいいのか、さらさらと読めておもしろい。 ただ一つ、女の子の「んん」の表現だけは受け入れ難く…だんだん気になって仕方なくなってきた頃「んんん」まで登場してまいった。
2投稿日: 2014.10.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ジャケ買い」なんて言葉がありますが、美しい装丁や言葉のリズムに惹かれて手に取る作品というものがあります。 今日、手に取った一冊はそんな一冊。 早川書房が主催する第1回アガサ・クリスティー賞受賞作。 24歳にして教授職につく通称「黒猫」と、同じく24歳でエドガー・アラン・ポオの研究者「付き人」が出会う6つの事件を通じた物語。 殺人事件と名探偵といった狭義のミステリではない、いわゆる「日常の謎」系の短編小説。 かなりクセの強い小説。ミステリよりも、黒猫と付き人、各編に登場する人々の幻想のような淡く浮かぶ恋物語を感じる小説、だと思う。 そういう意味で、英国アガサ・クリステイー社の許諾を得て募集した第1回のアガサ・クリスティー賞がこれでいいの? という気持ちで揺れてしまいます。 「黒猫」も「付き人」も研究者であるが故に、会話も高尚すぎてついて行けない点が多数。焼き鶏屋で、「焼き鳥というのも死のアレゴリーになったりはしないのかしら?」「んん、普遍性がまだ足りないね」なんてやり取りをされると、もうね……。 選者の一人の北上次郎さんは「謎解きではあるけれど、そこに人間のぎりぎりの営みがあるという点で素晴らしい。」と評価されていますが、この点は同感。 人を想う、生きる、死ぬが全編とも書き込まれており、その一つ一つを「理解」できなくても「感じる」ことが出来、読み終えたあとに何か小さなものが読者の心に張り付きます。 美学講義に囚われると、難解でつまらない作品になりますし、それに囚われずに作品全体を音楽のように流して感じることが出来れば……個人的にはあまりはまれない作品ではあります。 選者にも指摘されていましたが、エドガー・アラン・ポオの作品をモチーフにしながら、ネタばらしをしている点はちょっとマナー違反な気がします。
3投稿日: 2014.09.07
powered by ブクログ7割くらい読了。難しい単語が多いが読みやすい。黒猫と付き人の物語だがメインは付き人。ポオの物語の解釈もあり読み直しがしたいと思う。読み終わったら追加予定。シリーズは4作まで出ている。
0投稿日: 2014.09.06
powered by ブクログ若くして大学教授の「黒猫」と付き人の「私」が日常的謎解きをする短編集。 第1回アガサ・クリスティー賞受賞。 黒猫の学術論理が小難しい。でも読んじゃう。キャラクターの魅力とうっすら恋愛要素が入っているからかな。 最後にひとつ、解かれてない謎は次巻に続く?次作も読んでみよう。
0投稿日: 2014.05.12
powered by ブクログ教授が事件を解決する系。 あたしは森博嗣の犀川教授が一番すきなんだけど。 黒猫の話は難解すぎる。 わかりづらい。 それなりの知識がないと…って感じですかね。 エドガー•アラン•ポオを知っていればもっと楽しめたのかもしれない。
0投稿日: 2014.05.06
powered by ブクログ装丁がかわいくて好きです。 話は大部分がよくわからないのですが、知らぬ間にすらすらと一冊読みきってしまいました。難しい言葉が多いけど読みやすいのかなと思いました。
0投稿日: 2014.05.04
powered by ブクログ本屋で衝動買いした本。 美学を専攻する教授とその付き人による身近な日常に起きたミステリーをエドガー・アラン・ポーの作品と絡めながら解き明かす物語。 恐らく好き嫌い好みが別れる作品であるだろうなと思った。私はとても好みで、文学や芸術、その作品や作者の背景を絡めて推理するという話は初めて読んだし、芸術そのものが好きだから性に合っていました。 専門的な用語や、学術的な話をすべて理解出来はしなかったけれども、例え専門的に学んでなくて、ポー作品を読んでなくても楽しめたように思う。 そして久しぶりに1週間で本を読み終えた。先が気になって、すらすら読んでしまう。続刊も楽しみである。
0投稿日: 2014.02.04
powered by ブクログ図書館で森博嗣の本を探していたときに偶然発見した。タイトルの響きにひかれて手に取った久々の推理小説。 ポォを知らない自分に黒猫の論理は難しいが、苦にならなかったし夢中で読み進めた。本を閉じた後の満足感は、マンネリ化していた読書への刺激としては十分で、翌日また続きを借りに行ってしまった。
0投稿日: 2014.02.03
powered by ブクログ黒猫のキャラがかわいすぎるだろう…。ペダンチックな美学講義と謎解きと、友達以上恋人未満な甘酸っぱさをミックスしてうまくまとめているのは素晴らしい。 モルグ街と黄金虫は小学校の図書室で読んだなあ。黄金虫の謎解きのわくわく感は好きだった。羊皮紙とか暗号とかって言葉はここで覚えたと思う。
0投稿日: 2014.01.23
powered by ブクログ黒猫シリーズ一作目。完全なるジャケ買い。若くして助教になった黒猫とその付き人の話。内容は難しく、しかもポーの作品など読んだことがないのでわけがわからないが、二人の微妙な関係が逆にいい。
0投稿日: 2014.01.21
powered by ブクログエドガー・アラン・ポーの各作品に関連した分析・解釈が高尚で難しくって、本当にそれを理解して筋を追っていくには骨が折れるでしょう。それぞれの作品を既読であるかポーのファンであったら、もっとその部分は取っ付きやすかったと思います。でも、主人公・黒猫や付き人たる女の子のくっ付きそうでくっ付かないビミョーな関係、雰囲気が好きです。黒猫の姉・冷花さんも気になる存在。この先どう進むのか興味あります。
0投稿日: 2014.01.18
powered by ブクログ表紙が素敵だったので借りた。 話を1つ読んだだけですごく疲れてしまった。 専門用語?が多いのか言っていることの半分は 理解できていない気がする笑 登場人物も魅力的だと思うし、雰囲気もいいと思うけど 読み終わった後の達成感がないのでもう読まないと思う。 エドガー・アラン・ポーのことが好きな人は すごく楽しめる作品じゃないかなと思う。
0投稿日: 2014.01.05
powered by ブクログ珍しく読み終えることができなかった。文体が苦手、肝心の美学の視点が合わない、そもそも内容が少女漫画みたい。ポーについても空回り。名前使いたいだけじゃないかな… ネットで紹介されていたので図書館で借りて見たけども、思っていたレベルとは程遠かった。ポーなんて読んだ事も無いような中高生なら興味もてるのかも。 私はポーは大好きですが、これは無いなーと思いました。
0投稿日: 2014.01.03
powered by ブクログ若き天才美学教授「黒猫」と、付き人の「私」が遭遇する日常のちょっとした謎を解決する短編ミステリ。 「私」がポオ研究者ということで、ポオの作品がいろいろ出てくる。「黒猫」の独特の美学理論が結構難しくて、なかなか全部は理解できないが、ポオの作品にこんな解釈があるのかと新鮮な驚きがあった。改めてポオを読み直したくなる。 この作者さん初読みだったけど、何より日本語が美しくて好き。2人のなんとも言えない距離感もよくて、今後が気になる。
0投稿日: 2013.12.09
powered by ブクログ黒猫大好きです。 読んでて面白いし、キャラも面白い。 二人の距離感がなんともいえないけど好きです。
0投稿日: 2013.11.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「あらすじ」 でたらめな地図に隠された意味、しゃべる壁に隔てられた青年、川に振りかけられた香水、現れた住職と失踪した研究者、頭蓋骨を探す映画監督、楽器なしで奏でられる音楽。日常のなかにふと顔をのぞかせる、幻想と現実が交差する瞬間。美学・芸術学を専門とする若き大学教授、通称「黒猫」は、美学理論の講義を通して、その謎を解き明かしてゆく。第1回アガサ・クリスティー賞受賞作。 とまぁ、美学理論を通して「日常の謎」を解く短編集。ミステリというより、文学な趣きだった。多分、ポオの作品に通じていれば、より楽しめる作品。
0投稿日: 2013.11.22
powered by ブクログタイトル(猫という単語に弱い)と装丁に惹かれて。作者は本当に本当にポーが好きなんだろうなというのが伝わってくる。この中で題材になっているのは『黒猫』『モルグ街の殺人』くらいしか読んでいないので他のを読みたくなった。小説というよりポー解説書のような雰囲気もする。分かりにくいところもあったけど雰囲気はまぁまぁ良い。2012/214
0投稿日: 2013.11.15
powered by ブクログ美学っておもしろい! と思ったけど難しい。私の理解を越えています。 あんまりミステリーって感じはしないかも。 短編集だし、読みやすいと言えば読みやすい? 登場人物が魅力的。 表紙もすごく綺麗です。
0投稿日: 2013.10.18
powered by ブクログかわいい表紙につられて図書館で借りたものの、それに反してなかなか読み応えのあるミステリでした。 こんな風に、音楽や詩などの、芸術と言われる様々なものと関連付けたミステリを読んだことがなく、最初から最後までハラハラ・ドキドキ。自分が芸術と無縁(音楽は好きだったけど深く追求したことない)だった為、黒猫の説く解釈が難しく、何を言っているのか理解できない、予測できない怖さと、題材になるポオの小説が恐怖小説だったりすることの怖さとで、ページを捲る手がこわごわしてしまいました。 そんな緊張感を、黒猫と女の子のやりとりがいい具合にほぐしてくれて、バランスが良かった…かな、でもやっぱり難しかったし怖かった〜!!><
0投稿日: 2013.10.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
美しく流麗で静かな文章を書く人です。キャラもたっていてテンポもいいのに、軽すぎない。黒猫の洗練された会話や語り口は、それだけでワクワクします。連続短編集なのですが、どの短編も、最後の一行が美しく、幸せな余韻に浸れます。 アガサクリスティ賞とのことですが、純粋にミステリとして読むと期待外れかも。伏線が後出しだったり御都合主義だったりな感。美学談義も面白かったのですが、私自身素地となる知識が不足していて、半分ほども理解出来ませんでした、残念。 それにしても、タイトルだけでも心惹かれますよね。美学の名に恥じず美しい。
0投稿日: 2013.09.20
powered by ブクログ「アガサ・クリスティー大賞」との帯にひかれて借りてみる 内容は難しいところも多いけど、、、 黒猫と私の関係やら 謎解きやら 面白い
0投稿日: 2013.08.18
powered by ブクログ謎とその解明があるので、たぶんミステリ。 ミステリ風の何かと思って読んだ方がよいかも。 以降は長編なので、美学的推理はそちらを読めばはっきりする?
0投稿日: 2013.08.08
powered by ブクログだ~~~~~っ!!!!!! 疲れた~~~!! なんだこの人、訳わかんない専門用語ばっかり使いやがって馬鹿にしてんのかよっっ!! えぇえぇ、僕は馬鹿ですよ。本を読むだけの知識のない人間ですよ。 エドガー・アラン・ポーなんか読んでませんよ~だっ!! このシリーズ、他も借りてるけど読むの止めた~ 苦痛で仕方なかったわ~ キャラが立ってるのだけが救いでした
0投稿日: 2013.08.02
powered by ブクログ凄く面白かった。 文章が目から脳に入ってそのまま文体にずぶずぶ沈んでいる感覚。 キャラクターが個性的なのに淡々としていて読みやすい、ポーの解釈や推理や講義も飽きずに読めた。 人間というものに接している推理というのも好ましかった。
0投稿日: 2013.07.24
powered by ブクログ24歳の大学教授「黒猫」と付き人「私」の謎解き話し。短編6話。装丁がかわいくて惹かれたけど、内容はだいぶ都合よいような?恋愛要素はなくてもいいかな。
0投稿日: 2013.06.02
powered by ブクログ「黒猫」と「私」の二人のキャラクターはイイと思う。ポーの小説を絡めた謎解きで、それなりに楽しめたのではあるが、如何せん美学についての講義が私には難しすぎた。肝心のミステリの方も、結局のところ人間関係が二人に集まりすぎていて、ご都合主義的な部分を感じてしまう。続編があるようだけれど、この作品を完全に楽しむには自分の理解力が乏しすぎるような気がして、手を延ばし辛い。
0投稿日: 2013.05.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
よいよい。 期待以上だ。国内早川ミステリはここまでちゃんと賞を作れるのか。 割りと少女漫画脳な作品。探偵に美男子。足が長いとの記述がくどいほどに。ピアノは一級。顔も一級。24で教授職。探偵というよりも解説者。メタ探偵。 事件はまあまあ。割りと雑。というか解釈の幅を広くとって黒猫のいう「美学的解決」できるようにしているのでしょう。事件とその周りの人間関係、お話を味わうという従来の日常型ミステリと異なっているのは、終始物語の関心事が私、と黒猫にしかないからだろう。 異常なまでのポオへの執着が物語の縦軸としてしっかり通っているおかげで、読んでてブレが少なく思える。 続編があるらしい。どう書いたか。
0投稿日: 2013.04.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第1回アガサ・クリスティ賞受賞、の文字にフラフラと手に取る。 選評に若竹七海さんの名前があることにも興奮。 鼻息あらく読み始めた。 仰々しい台詞まわしに慣れるのがたいへん。(森見さんのあとなだけになおさらかもしれない) 「美学」がよくわからず、調べてみたり。 「美学とは」伝統的に美学は美とは何かという美の本質、どのようなものが美しいのかという美の基準、美は何のためにあるのかという美の価値を問題として取り組む学問。 「ポオ」の作品を下敷きにして黒猫と私が怪事件の謎を解く。 アリスのお茶会のようだ。きっと意味がわかっていれば、楽しみ方が全然違うんだろう。ポオは有名どころは読んだことがあるけど、ここまで語られてもイマイチぴんとこない。 表面の怪事件を解決するミステリを楽しむのなら、独特の空気とわかるようなわからないような解説でそれなりに楽しめる。 ポオの作品と怪事件が微妙に重なって、ポオの解釈が事件のヒントになる。 ただ、なんだろ、え、そこも知り合い?っていうのが多くてそこが微妙。 ン十年前に受けた夏目の講義を思い出した。 「著者と読者のキャッチボールを楽しむのが読書です。もう乱読はやめなさい。一冊をより深く読む歳にそろそろなっていますよ。」とY先生は繰り返し仰っていたっけ。 でも一年かけて読んだ夏目漱石は私には詫びしいだけだった。解体されてしまった物語に興味が持てなかった。 一言一言に意味を見出すより、一作の楽しさが心地良いんだもの。 ポオが大好きな人がこの本を読んでどう思うんだろう。 「趣味が単なる好みの問題なら、それに良い悪いもあるわけがない。ところが実際にはことのよしあしが関わっていることになる。」 「人は生きて行く。生きて行くということはその人なりのレトリックを習得していくことに他ならない。でもその奥には消し去れない思い出がある。そして、その一つ一つが彼を、そして自分を作り上げている。 そのことが嬉しい。」
0投稿日: 2013.04.01
powered by ブクログでたらめな地図に隠された意味(月まで)、しゃべる壁に隔てられた青年(壁と模倣)、川に降りかけられた香水(水のレトリック)、現れた住職と失踪した研究者(秘すれば花)、頭蓋骨を捜す映画監督(頭蓋骨のなかで)、楽器なしで奏でられる音楽(月と王様)。 日常のなかにふと顔をのぞかせる幻想と現実が交差する瞬間。美学・芸術学を専門とする若き大学教授、通称「黒猫」は美学理論の講義を通して、その謎を解き明かしていく。(あらすじより) 黒猫と、ポオの研究をしている主人公が、日常の中の謎を”美学”に基づきながら解いていく連作ミステリー。 謎自体がとても変わっていて、真相も突拍子もないのだけど、文体やキャラクターなどの空気感と相俟って幻想的で心地よい。 えっ、本当にそういう真相なの?そういうことあるの?と思うところもあるのだけど、”美しい真相”としてはそうなのだといわれればまあしょうがない、という感じ。 ポーの著書についての論説や、美学談義は難しく、ややこしい言い回しをしているわりに、それぞれの謎の内容にうまくつながっているので、ぼんやりした理解でもなんとか飲み込むことができたかな。 ミステリーというより、美学についての論文にエンタメ要素を足した感じ。 水のレトリックが好きだった。
0投稿日: 2013.03.19
powered by ブクログ美学という、人間が持つ感覚についての学問から人間関係をあぶりだすスタイルの作品。知識量が多いですが、わかりやすい構成になっているのでさくさく読めます。「私」の「黒猫」に対する心境の変化も甘酸っぱくて楽しめます。 一方で、選評にもあったように、文学作品の解釈による推理が中心のためネタバレになってしまっていること、そして「私」と「黒猫」に非常に近しい周囲で物語が回ってしまっているため「黒猫」の特殊な設定の必要性があまり感じられないというウィークポイントを持つ作品でもあります。 前者については、おそらく、研究を活かしながら文学作品の新たな読者層を広げるという意義があるし、後者に関しても「私」の恋模様同様に続巻で何か語られるかもなので、続編での変化に期待したいです。
0投稿日: 2013.02.27
powered by ブクログなんて美しいミステリ。 黒猫の美学的推理には「私」じゃなくてもハマるなぁ~ ポオを読んだのは随分と昔だけど これ読んだら久しぶりに読み返したくなってきた。 美学講義シリーズは後2冊出ているようなので 次に図書館に行ったらポオとともに借りてこようっと。 ただ… 黒猫のキャラは東野圭吾のガリレオシリーズ湯川とかぶる感じ。 美学と物理の違いはあれど。
0投稿日: 2013.02.26
powered by ブクログ図書館にて借りる。初森晶麿作品。面白かったけど、ポーを読んでからの方がもっと面白いのかも。黒猫が天才という設定のせいか謎があったり解かれすぎな気がする。
0投稿日: 2013.01.21
powered by ブクログ猫!しかも、黒猫!! ということで、すぐに借りて読んでみることに…。 しかし、期待は外れてしまった。 美学理論を駆使する24歳という若さで大学教授になった、通称「黒猫」とその「付き人」を務めるポオの研究者。 そんな不思議?な二人が出会った6つの事件物語なのだが、何とも分かりにくい! 大学の講義を受けているみたい…。 ポオとはエドガー・アラン・ポーのことなのだと。 一話、一話進むごとにポーの作品が書いてある。 それを題材にして書かれたのだろう。 中々読みにくかったが、密かな「黒猫」と「付き人」の恋心。 この先どうなるのかな?とわくわくさせられました。
4投稿日: 2013.01.16
powered by ブクログポオに擬えた6つの連作集。 美学理論が専門の大学教授「黒猫」と付き人がちょっとしたミステリを美学的に美しく解く。ポオの作品は、モルグ街の殺人から大鴉まで色々な作品が登場する。しかも話が理屈っぽいので、解らない部分が多い。それでもキャラクターは魅力的だし雰囲気はクールな感じで良い。 次作も読もうと思う。
0投稿日: 2012.12.30
powered by ブクログポーの作品を絡ませながら、謎を解いていく。 その作品たちを読んでいたら、さらに面白さも増すのかも。 読みやすく、どんどん引き込まれていくが、私はそこまで魅力を感じなかった。 メインキャラの二人は魅力的だった。
1投稿日: 2012.12.22
powered by ブクログ図書館にて。 アガサクリスティー賞受賞ということで読んでみた。 難しい、理屈っぽい・・・専門用語が多かったり、出てくるポーなどの名作も読んでないとイマイチわからなかったり。 でも、キャラクターが魅力的で斬新。引き込まれる。 続編も手元にあるので楽しみだ。
0投稿日: 2012.12.19
powered by ブクログ面白かったんだけど、今迄ブクログに登録した本との相対評価で☆2つ。 ちょっと理屈をこねるところが味でもあるけど、話題になっている本などを知らないとちょっと面白さを理解出来ないところも…。続編も読む予定。
0投稿日: 2012.11.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
24歳という若さで大学教授をしている通称”黒猫”とその”黒猫”曰く付き人であるポオ研究家の”私”が、ポオの作品を通して周りで起きている様々な事件・事象を美的に説いていく…話……、と思う。何せ、ポオは読んでいないので、ポオのくだりは私のようなゆっるゆるなおつむでは理解出来ないのだが、この二人の関係性がとても魅力的。天才で美形、ただ性格に難がある”黒猫”と学生時代から腐れ縁である”私”。”黒猫”の周りにはそのミステリアスな部分と頭の良さ、そして美貌に惹かれて人は寄っては来るけれど、当の本人は全く興味がない。唯一、彼からアクションをとるのは、姉の冷花とこの”私”だけじゃないかなと思うくらい。”私”の方も腐れ縁だと言い聞かせながらも、仄かに恋心が芽生えている。推論の件は難しすぎるけど、この二人の今後に注目したい。
0投稿日: 2012.11.17
powered by ブクログ合わない。ペダントリックな作品が好きな人にはよいのだろうが、自分には平坦なのに読みにくい、小粒な作品。まあ自分には気持ちに余裕がないということなのだろうけど、この作品の中でのやりとりを楽しむ暇はないな。 次の作品も一緒に借りたけれど、まあ読まずに返却です。
0投稿日: 2012.10.28
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納得できるところと、それはないだろと思うところがあり、最終的には こんなこと考えてる人もいるのか、で落ち着いた。 自分の好みからすると、いろんな意味で惜しい作品だった。友達以上恋人未満(?)というのは好きなので。 ただ、ミステリではない。
0投稿日: 2012.10.25
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24歳という若さで大学教授になった「黒猫」と付き人の私のストーリー。 黒猫というのは、もちろん本名ではなく、彼の独自の論理の展開を指して、学生時代彼を教えていた教授がつけたあだ名です。 付き人と、黒猫は大学時代からの縁。黒猫は異例の出世を遂げたが、付き人は、大学の博士課程。 ただ、大学時代の縁でなぜか彼の付き人をやることに。 彼女は度々、黒猫と自分を比較するようなことを言っていたり。 話としては、付き人がポォ作品を研究して、その解釈の話や黒猫の研究を美学的論じた話が多いです。 かなりネタバレを作品の中でしているので、ネタバレが嫌な人は先に取り上げている作品を読むことをオススメします。 美学的に論じているだけあって話は難しく、しかし黒猫と付き人のキャラが面白く。楽しく読ませていただきました。 最後の黒猫の告白は必見です。
0投稿日: 2012.10.23
powered by ブクログ題材になるポーのお話は知っているけど、そこまで飛躍しなくてもと言う感想。謎はなかなか面白いが論理的に解説しているはずの謎解きが全く落ちてこない理不尽さ。なぜ母親が娘を見付けられなかったのかと言う謎だけはしっかり理解できたが後はそうなのかと言う程度だった。頭が悪くて理解できなかったと言われればそれまでの話だけど。
0投稿日: 2012.10.18
powered by ブクログ初森晶麿。 古風で、ちょっと、北村薫みたい。 でも、美学か。哲学っぽくて、言葉にするのは難しい。 三島由紀夫の「美徳のよろめき」を思い出した。ぜんぜん作風違うけど。「美」の意識を言葉で伝えるのは難しいなと。
0投稿日: 2012.10.17
powered by ブクログ弟に借りた本。 文体は好きなのだけど、中身が難しく感じるからなのか、全く頭に入ってこなかった。 大学で美学の授業は受けたことがあるけど、全く違う内容。 大学のは絵画、こちらは小説を対象にしているからなのか。 そもそも、美学って難しくて苦手だった。 2冊目も借りたけど、読まないかな;;
0投稿日: 2012.09.20
powered by ブクログ読み始めれば、そして慣れてしまえば、ぐいぐい読める。 ある意味、癖は強い文章。 でも、そこにある楽しみを見つけると、けっこう面白い。
0投稿日: 2012.08.27
powered by ブクログアガサ・クリスティー賞(1回) (収録作品)月まで/壁と模倣/水のレトリック/秘すれば花/頭蓋骨のなかで/月と王様
0投稿日: 2012.08.25
powered by ブクログ「君に標準を絞ってばっきゅーん」 やられたわ!! これはもうほんとに!! めろめろどっきゅーんっすよ!! 謎解きは哲学的だけど、理解できるレベル。 新鮮さと相まって、けっこう面白い。 キャラクターも魅力的。 完全にジャケ借りだったけど正解いえーい
0投稿日: 2012.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
知人の作で、受賞をニュースで知って年末に買ってあったのだけれどようやく時間が出来て読めた。 ポーと美学が絡んでいるのだけれど、多分ポーを知って読むと解釈が新鮮なのだろうと思う。京極夏彦が事件を妖魅に擬すようにポーの美学解釈をもって事件を解いている。 6編のショートが連作されているのだが、その内の2編で事件の中心人物が、自分と他者を同一視している事が謎の中心のワイダニットのキーとなっているのが、興味深かった。事件の中心人物の視点で事件を解く事を「美学的」解決と呼び客観的に起きた事をただ並べる解決と対照しているように思う。 探偵役の黒猫が勿論美学を天才的に収めているのだけれど、美へこだわりを持っているというより他者の視点を自らの物とする事へのこだわりを持っているように見える。作中で、黒猫が小さい時から「美しいものにしか興味ないでチュー」と言っていそうだという表現が出てくる。個人的には美と美学には違いがあって、例えばダリの絵を彼がどういう感覚で美しいものと思ったのかダリの感覚にダリの背景から迫ったからと言って、ダリの作を美しいと感じる事が出来る訳では無いような気がする。だけどそれをしないと美とは何か、には迫れないのかもしれない。ただ、美学を追求するに当たって、自分の中に何か、美への確信なのか、仮説なのか、分からないけれど、何か解きたいものがあるものなのではないかな、と思う。つまり自分の中の美的センスからダリは美ではないと思い、それを証明するために美とは何かを系統だてるか、それともダリを自分の美的センスから美しいと思い、またはそれに衝撃を受け、これは何か探ろうとする、とか他者に説明したいと思うかしたいと思うのでは無いか。 黒猫が美学を求めて収めているのは分かるのだけど、言葉の端々に自らの美的センスが何を美しいと思っているのか、を美学講義から感じなかった。それで少し衒学的な作に感じる。 最後の老学者の骨笛の話しは美しいと感じた。でもそれは、作者の美的センスであって、黒猫の美的センスではないからね。。
1投稿日: 2012.08.13
powered by ブクログポオの研究者である私と、同じゼミ出身の黒猫。ポオの小説をもとにした連作短編。2人の周りに起こる事件とポオを絡ませ、解釈を生み出していく様子に、素直になるほど~&勉強になる。 が、1週間に1話程度が限界。一度に読むと、無理なこじつけや屁理屈が目につき、うんざりしてしまう。
0投稿日: 2012.08.06
powered by ブクログ第一回アガサ・クリスティー賞受賞作。 美学とエドガー・アラン・ポオの作品を絡めながら書かれているので、どちらともにそれなりの造詣がないと読みづらいのではないかと思ったけれど、割合するすると読めてしまうのがエンタメ系ミステリのすごいところである。 (ちなみにわたしは大学の副専攻は美学だけれどポオは殆ど触れたことがない) その分専門にして深く知識を得ている人のほうが首をかしげてしまう部分があるかもしれない。そんなに深い分析がされているわけではなかったので。 恋愛要素は必要なかったかなー。もっとドライなままの関係性を維持して欲しかった。
0投稿日: 2012.07.31
powered by ブクログキャラクターは良かったです。 二人のやり取りとかはツボでした。 ただ話が難しい…! ポオとか名前ぐらいしか分からないので、話を知ってればもう少し楽しめたのかもしれません。
0投稿日: 2012.07.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んでいてもなかなか頭に染み込んでこない。もっと簡単なことのはずって、思うのですが。 わたしも、『黒猫』と『付き人』の関係は好ましいと思いました。
0投稿日: 2012.07.22
powered by ブクログカバーイラスト:丹地陽子 装幀:ハヤカワデザイン ミステリといえるのかは微妙だけど、 哲学系の論文としては読み易く、しかも胸キュンなツボも押さえていて好み。 ところで選評には「ポー作品のネタバレをなおすことを条件に受賞」とあるが、 上梓する際には修正しなかったのでしょうか? 表紙が何かに似ているなと思ったら北山猛邦 「踊るジョーカー」でした。
0投稿日: 2012.07.21
powered by ブクログ第1回アガサ・クリスティー賞受賞作。 以下帯よりあらすじ。 美学理論を駆使する若き大学教授、通称「黒猫」と、その「付き人」をつとめるポオの研究者。これは、そんな彼と彼女が出会った6つの事件の物語。 新規開拓はなかなかしなくなってきてしまっている今日この頃ですが、毎度暇さえあれば本屋には行き、ふらふらと眺めてはいるわけです。その中でふんわりした表紙絵とかフォントとか、装丁がなかなか好みだなと手に取ったこの本。 第1回のミステリ賞っていうもの自体結構目を惹くし、大学教授と黒猫は新本格的王道。メインに女子が絡むとやっかいなことになりそうなのだけど、パラパラ見た感じは大丈夫そうだったので、4度目くらいに手に取ったとき購入。 なにかひとつ見たり読んだりすると、同じようなものに触れることが多くなるのは多々あることですが、これを読んでる間に松井冬子展に行ったりして、そこでの本人の解説文といい、この本のテキスト解釈論といい、あぁ今回はこの手のを引き寄せたか~と。まぁ松井冬子のは本人が解説したものだからちょっと違うけど、塵一つにも意味を持たせるような考え方。 論文ってそういうものなのだろうけど、文章ひとつ・モチーフひとつを物凄く深く掘り下げて難解な解釈をするのって、個人のとらえ方と言うにはあまりに堅苦しい気がする。と思っていたのだけど、論文だって「これが正解です」って言ってるわけじゃなく、着眼点とか発想力の問題で、論文の出来不出来とかいうのは、解釈がおかしいとかいうよりも、その人の解釈の整合性であって、全然別のとらえ方だったり解釈だったり見方だったりがあるのは良いんだなと。だからこそ研究者は自由な発想とかが尊ばれるのかーとかいうのは全部読み終わってこの感想書き始めたら急にしっくりきたんですけど。そう思うと研究者って壮大な妄想癖っぽいなぁ。読んでる間は相変わらず「そうかもしれないけどそこまで深く考えてつくってないだろ」とか「それが正解って証拠がわからん」とかぐるぐるしながら黒猫の美学講義を読んでいたわけですが。 なんだかよくわからないところでうっかり納得してしまいましたが、さて本題。まず、立ったキャラクターがいかにもこれからシリーズ化しますみたいな雰囲気かと思いきや、そのメインキャラクターの黒猫と私の本名もまともに出てこないあたりで、適度に感情移入させないところが良い。 前述の解釈論的推理で謎が解かれるのは、実際の事件に対してはどうなの?と思ったりもするけれど、登場人物が同種の人間だからこそそれも成立するのかもと。謎や謎解きよりも薀蓄の方が印象的で、ミステリなのかわからなくなるけれど、一つ一つの物語の読後感だったり、全体に流れる淡々としていながらも美しい雰囲気が、ミステリたらしめているような。このミステリならではの情緒感って最近触れていなかった気がするので、それがちょっと嬉しかった。 久しぶりの新規開拓だったけど、悪い買い物じゃなかったです。
0投稿日: 2012.07.01
powered by ブクログ若くして大学教授となった通称・黒猫と、その付き人(?)が謎をとく短編集。ポオの短編やマルメラ・竹取物語などの名作を伏線に、黒猫の専門の美学理論を駆使して謎を解いていく。 美学の教授、それも二十代!!付き人も若き研究者、その母もシングルマザーで研究者と、なんとも浮世離れした設定。面白い設定だけれど、非現実の世界に踏み込めて行けないものがあって、今いち乗れなかった。
0投稿日: 2012.06.22
powered by ブクログ[関連リンク] Twitter / millionmaro: 丸善&ジュンク堂: https://twitter.com/millionmaro/status/213621405013639169
0投稿日: 2012.06.15
powered by ブクログ久し振りにわくわく一気読みできるミステリー短編集に出逢いました。黒猫と付き人の絶妙な距離感が心地良いです。美しいミステリー短編で、さらりとした中にどこかノスタルジーを感じる読後でした。
0投稿日: 2012.06.11
powered by ブクログ謎解きが大学講義的で些か難解。わかるようなわからないような。 しゃべる壁が好き。雨と寺の異界も好き。 女性向けのような。装画と合わせて女性向け漫画のようなキャラクターと雰囲気。 ポオ作品のネタバレ多数は確かにルール違反ですね。 ポオ作品を基盤にしてるのでポオ知ってたらより面白いかと。
0投稿日: 2012.06.10
powered by ブクログ難しかったし、都合が良過ぎな展開とか ちょっと苦しい謎解きもありました。 が、最後まで読めたのはキャラクターの魅力かな。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-898.html
0投稿日: 2012.06.04
powered by ブクログポーの作品をモチーフにした、というかネタばれを含んだ、不思議な連作短編。(全体として設定は続いているけれど。) 第一回アガサクリスティー賞受賞作。 性別不明の若手の作者。 話のひとつひとつは綺麗で面白いけれど、まとめて読むとちょっとこわい。 作者はどんな人なのか・・・。 学者って言うか、変わった人なんだろうと思う。 美術とか文学関係の固有名詞はわからないものばっかりだったけれど、それでも楽しめた。 とてもとても綺麗な文体。風景。感覚。 ポーの作品を全く読んだことないのだで、読んでみようと思った。 表紙の絵も、作品の雰囲気を作り上げていてとても素敵。 後日談。 ネットで作者のことを検索したら、性別も顔も判明。 知らないままのほうが、作品の世界観にどっぷり浸れて楽しいかも(笑)
0投稿日: 2012.06.04
powered by ブクログなかなか難しかったですね。 こんなに辞書を引きながら読んだ本もないかもしれない。 でもこの不思議な世界観とキャラクターはすごく好きです。 短編なのでちょっと駆け足で謎解きしちゃってる印象が残りました。 続編は長編みたいなので、どっぷり浸れそうで楽しみ☆
1投稿日: 2012.06.02
powered by ブクログ「黒猫」の哲学的・衒学的な謎解きが、わかりやすくはないけれど軽やかで、不思議に美しいと思いました。モチーフとなっているエドガー・アラン・ポーの作品も読みたくなります。「黒猫」と「付き人」の関係は、もどかし過ぎます。
0投稿日: 2012.05.30
powered by ブクログ第一回アガサ・クリスティー賞受賞作。 難解ではあるが、おもしろかった。 もし自分に美学や哲学の素養があれば、もっとおもしろかったのかもしれない。 第一話から第六話まであるが、それぞれがエドガー・アラン・ポオの小説をモチーフにしているので、少なくともそれらを事前に読み込んでおくべきだった。
0投稿日: 2012.05.25
powered by ブクログ日常の謎なのだけど、それに挟まる文学の考察?が私には難しかったです。 頑張って飲み込んだ気分です。
0投稿日: 2012.05.17
powered by ブクログ黒猫さん戯言遣いみたいっすね…。 根拠不明の京極堂っぽい。なんとなく。 おかしな地図、しゃべる壁、川に香る香水、失踪した研究者と住職、映画監督と詩人の謎、青い月に歌う研究者。 アガサクリスティに関係あるのかと思っていたら、ただ賞の名前がそれってだけで、ポオに関係のある連作ミステリでした。 こういう、あくまで推論系はあまり好きでないので期待ハズレでした。特に柚木くんはあまりにご都合的な気が…。 最後はきれいで好きです。
0投稿日: 2012.05.14
powered by ブクログ連続短編集で、6月から6月へという一年もの。 黒猫、とあだ名で呼ばれる青年の友人をしている少女の一人称。 ポーが物語の土台…というか内容に織り込まれているので そちらを読むつもりの人は、先に読まない方がいい、らしいです。 まったく読むつもりがなかったので、そのまま読んでましたがw ミステリーというよりは、日常でこういう事にぶつかったら 確かに首をかしげそうなもの、の方が多かったです。 何故だろう? と思う少女と、それを簡単に解いてしまう青年。 友人以上ではあるが、そこからでないと思ったら 最後の最後にきましたよ! 淡々としているので、どっちであろうとも面白いですが。 最後の音楽、は今の自分ではできそうにもないです。
0投稿日: 2012.05.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
若き大学教授黒猫とその付き人である私のまわりで起こる不思議な出来事。 ポオの小説を読み込んでいればもっと楽しめたのかもしれませんが、残念ながらほとんど読んだことのない私にとってはちょっとしんどかった。
0投稿日: 2012.04.29
powered by ブクログ短編6編。ポーへのオマージュ。何でも出来る黒猫とその付き添いの私が、ポーの作品の見立てのような出来事を解き明かす。美学の講義が、分かったような分からないような、、、
0投稿日: 2012.04.24
powered by ブクログ主人公黒猫とその付き人が出会う、日常に潜む謎 その謎を美的に解いていく短編ミステリー ミステリーを代表する作家たちの作品も数多く題材として登場し、その作品たちも読みたくなる
0投稿日: 2012.04.13
powered by ブクログ理解できないけど面白いミステリ、は『すべてがFになる』以来か。本作のほうが、概念という抽象的なものが扱われているので難解だった。
0投稿日: 2012.04.12
powered by ブクログう~ん、私には難しすぎたかなぁ…(- -;) 途中で何度も読むのをやめようと思ってしまったので、私には向いてなかった本だったのかも。 いつか、再度挑戦してみたい!
0投稿日: 2012.04.10
powered by ブクログGL 2012.3.17-2012.3.23 さくさく読めます。黒猫の論理のとこは、さっぱり?だけど。 登場人物も魅力的。 ただ、わたしには若すぎるかも。
0投稿日: 2012.04.01
