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白い巨塔(一)
白い巨塔(一)
山崎豊子/新潮社
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総合評価

176件)
4.2
67
68
23
4
1
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    初めの50ページくらいは面白くないが、我慢していただきたい。その後、始まる。財前助教授の闘いが。権力争いが。

    14
    投稿日: 2025.10.11
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    面白い! 唐沢寿明主演のドラマが大好きなので原作を読んでみた。ドラマは概ね原作に忠実に描かれていたんだなー。不倫相手のケイコさんが関西弁を話すことに少し違和感はあるけど。 第一弾では次期教授戦の話がメイン。 腕のいい部下だけどプライドが高く性格が気に食わないためにどうしても次期教授にさせたくない、東教授。義父親、部下、お金、何を使ってでも教授のポストが欲しい財前。教授などの地位には全く興味なく、学問を追求することだけに目を向けている里見。自分の次のポストを狙い動く、舟尾や鵜飼。 様々な考えを持つユニークな登場人物が描く人間物語。中でも東教授は最も人間らしいなと感じる。気に入らない人に自分の後任なんて任せたくないよね。 今の会社なんかにも当てはまるのではないかな、人事は基本は人間関係。能力ももちろんだけどコミュニケーションが1番大事。白い巨塔ではこれに加え、投票者それぞれの思惑が交錯するのでさらに面白い。第二巻はいよいよ教授戦、結果は知っているけどどう描かれるのか楽しみ。

    2
    投稿日: 2025.10.06
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    山崎豊子を大いに感じる一冊です。 最初は東教授、財前と里見の真っ直ぐな内心が描かれていてとても良いと思っていると それ以降は次の教授を誰にするかで、それぞれの思惑が交差し布が織れるのではと言うくらい絡み合っているのに感服する。 大河内教授、里見の真っ直な信念には憧れる。 私はフジテレビの唐沢寿明版が第一印象だったで、実際には異なるが、それぞれの配役の役者に当てはめて読むと納得の配役だった。 全て読み終わったら何度か映像化されてる白い巨塔を見比べたい。

    13
    投稿日: 2025.09.18
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    大学医学部の教授争い、内部のドロドロとして駆け引きなど、読後感があまりよろしくない。 テレビドラマにもなっています。

    6
    投稿日: 2025.08.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    疲れた財前に会いたいと思われたい。 後ろ盾がなく自分の力でのし上がって来たし実力もあるから財前でいいじゃん。面倒だね。 里見と菊川好きだ。 東の財前に対する態度は好きじゃないけど娘思いでいいな。娘は友達の夫の里見が好きみたいだけど、ちゃんと育っているし。 大河内教授なんでそんなに強いんだ。 1965年頃発行の話でも物価が結構違うんだな。今換算だと給料どれくらいもらってるんだろう。2億で病院は建たないか。 死んだじいちゃんもライス•カレーと呼んでいたからちょっと寂しくなった。

    0
    投稿日: 2025.08.02
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    さあ、ようやく読み始めたこちら。積読から引っ張り出してきましたよ。 TVドラマ(唐沢の財前の方)で初めて観てからかなりの年月が経っているかと思いますが、私の中の最高傑作です。私のヒューマン系好きの起源がこの作品です! 小説にすると全5冊ですかね。中々の長編です。でもTVドラマに無い細部を知れるので、ワクワクが止まらないです。よーし!楽しもう!

    134
    投稿日: 2025.07.09
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    読んだ本 白い巨塔1 山崎豊子 20250526  ちょっとびっくりしたんだけど、山崎豊子の本って「沈まぬ太陽」以外読んでないんだ。ドラマとか映画でさんざん観てるから読んだ気になってたけど、自分のことながら意外。  で、もう何回も読んだような気がする白い巨塔を読み始めたんだけど、いや、本当に面白い。何も始まらない最初の数ページから面白いってどういうことなんだろう。登場人物の全てが灰汁が強くて権力闘争に明け暮れ、昭和的善人が踏みつけにされるだろうって予感のする話の進み方が、お決まりのようだけどのめりこんじゃいますね。  主人公の財前なんてピンチに陥るんだけど、全然肩入れできない。だのにどこか権力闘争の真っただ中に自己投影しちゃったりする不思議。山崎豊子の魅力ですね。  なんか、最近のお気に入り作家のルーツってみんな山崎豊子ってことに気が付きました。

    1
    投稿日: 2025.05.26
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    とんでもない世界。 人間の私利私欲とは底知れないものだなと感じました。 山崎豊子の医療に関する深い情報収集や大学病院の教授選挙をめぐるリアルさがありありと伝わってくるようです。 それにしても医師ってほんとに体力おばけですよ。 体力があるから医師ができるのかもですが。 次巻も楽しみです。

    1
    投稿日: 2025.05.17
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    医療界のあれやこれを知らないから読み進めるのが難しく感じた。それに加え、大学教授になりたいなど地位名誉に欲がない自分には共感できない部分も多くあまりおもしろく感じられなかった。 接待をしたり、口で人を動かしたり、うまいなあと思うけれど自分はしたいと思わない。 これを書ける才能…すごいなぁ。

    5
    投稿日: 2025.05.17
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    唐沢版ドラマを少し見ていたので、読んでみました。 山崎豊子さんの丁寧な取材に裏打ちされたしっかりとした世界観は圧巻です。自分が生まれるより遥かに大昔の時代設定なのに、すいすい受け入れてすいすい読めるのは、山崎豊子さんの手腕でしょうか。 個人的には里見先生の清廉さは怖いです。笑 続きの教授戦の行方が楽しみです。

    0
    投稿日: 2025.03.04
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    年末ドラマがやっていて気になって初めて読む。 設定も古いけど、やっぱり名作とあって一気に引き込まれた。 今の時代財前みたいな野心を持って働ける人なんて少ないだろう。 一生懸命働いて、技術も知識も申し分ないし、何が問題なのか… 人事は水物っていうのはいつの時代も変わらないのだな

    0
    投稿日: 2025.02.18
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    医療従事者として里見医師のような精神をもって患者さんに接したいと思いました、と感想をいだければ良いのかもしれない。そうも思ったが、理不尽さを感じた。 「白い巨塔」では「最初の患者さえ診なければよかった」ということではないか? 他の医者のように学会前に数日休んでおれば、または忙しいからと断りさえすれば全て良かったのだ、という気がしてならない。もちろん、引き受けたことこそが「財前らしさ」であり物語の中核をなすのであり、術後の対応に過失のあることは二審判決のとおりと考える。 それはそれとして、現代の医療現場では「引き受けたほうが損をする」構造がある。救急要請にしても、受けた医療機関や医師の給料は1円も増えないどころか、過重労働になったり、万が一対応が不十分だった場合に責任を問われたりする。一方で、最初から断ってしまえば何のリスクも負わなくて済む。 「白い巨塔」の財前のケースと似ていて、「能力がある人」「責任感がある人」ほど負担が増え、しかも何かあれば責められるという理不尽な構造があると感じる。逆に、最初からリスクを避ける選択をした人は、批判されることもなく無傷でいられる。 結局「やる人が損をする社会」になってしまって、誰もリスクを取らなくなっており、医療は成り立たなくなりつつある。だからこそ、本来はそういう不公平を是正する仕組みが必要だが、現実にはなかなか難しい。 「リスクを取るものは死ぬ」ということが50年前に予言され、そういう者が死に絶えたのが今の日本の医療現場ということのような気がする。

    1
    投稿日: 2025.02.07
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    財前の傲慢さが全面に出ておりました。 里見が癌について財前に、迷いもなく告げるドラマ版の方が遥かに良いと思った 医療より政治だなぁ

    0
    投稿日: 2025.02.06
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    浪速大学医学部第一外科教授の椅子を狙う財前五郎、現教授で今後も影響を持ちたい東教授らの対決が生々しい。医療小説というより政治小説みたいだな。書かれたのが少し古いせいか途中で出てくる内容も古めかしい。胃潰瘍で手術なんてよっぽどだし、CTとかもなかったのかな。そう考えると今の医療はだいぶ進歩してるな。

    0
    投稿日: 2025.01.30
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    6章終わりの方でこの期に及んで移入教授について相談もされてないなんてあんた東さんにナメられてんのとちゃう?って方向で鵜飼を煽る岩田うまいな〜 そんで東くんとか眼中にないねとか言っちゃう鵜飼 いやー内心では相手のこと蔑んでたりいやらしいわ〜でも小説だから他人事として面白い

    0
    投稿日: 2025.01.15
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    久しぶりの読み返し。医療というよりも政治のドロドロである。さすが山崎豊子、何度読んでも引き込まれるなぁ

    0
    投稿日: 2025.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全五作の長編小説の第一巻。医学部第一外科の次期教授争いの話。人事を決めるのに、こんなにもお金と権力、圧力が働くのかと少し読むのが辛くなるぐらい正当な選挙では決まらない。1963年に刊行の小説とは思えないぐらい、すっと心に入ってくる。この先がどのように進んでいくのかとても楽しみに感じさせる終わり方だった。

    0
    投稿日: 2025.01.07
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    山崎豊子ファンのくせに「白い巨塔」読んでないのは恥ずかしくなり手に取った。財前五郎って傍若無人で出世欲まみれの助教授だと思っていたがなかなかの苦労人なのである。財前五郎を可愛憎い人物に思えて、2巻、3巻と読み進めるのが楽しみ。

    0
    投稿日: 2024.12.31
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    山崎豊子さんの筆致は正に当時の男性作家のもののよう。 良い意味で大迫力、悪く言えば、まあ…男性目線そのもの。当時の世相からすれば当たり前のことかも知れませんが…。 私はこの気迫のこもった書き振りの大ファンです。 のめり込みますよね。

    0
    投稿日: 2024.12.28
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    再読。 ドラマもみたことがあるし、筋は覚えていて、新鮮味はないが、人間関係と欲の複雑な絡まり具合が面白い。 見栄と欲の塊。 私には、登場する医者たちの多くが、権力を食らおうとするずるい獣のように見える。 こわいなあ。

    1
    投稿日: 2024.08.20
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    家族からの勧めで読み始めました。 内容をほとんど知らず、なんとなく医療の話かと思っていたら、教授選!なんて煩わしい世界なんだとうんざりしましたが、その反面、皆が画策している様子は確かに面白い…とりあえず1巻だけ、と思いましたが早く続きが読みたいです。

    3
    投稿日: 2024.04.08
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    ドラマ化もされている山崎豊子さんの代表作。 敏腕外科医の助教授財前が教授選に向けて陰謀と名誉欲を全開に挑んでいく。 第1巻は財前vs東教授メインの内容。 全5巻の本作。今後の展開が楽しみ。

    3
    投稿日: 2024.02.06
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    かなり以前にテレビドラマでやっていたので、なんとなく手を出さずにいた本。 己の欲望によくもまぁこんなにも正直になれるものだと半ば呆れてしまうくらい濃いキャラクターが続々と出てきます。 改めて顔をしかめるとともに、著者のリアリティへのこだわりに心底感心してしまいます。 いや、すごい小説です。

    2
    投稿日: 2024.01.17
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    過去に読了しているシリーズではあるけど、TVドラマの再放送で読み返してみようと積んでる。 人としての良心とエゴの境い目ってなんだろう、って考えさせられる。

    0
    投稿日: 2023.09.01
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    国立浪速大学医学部の第一外科助教授・財前五郎。 彼は食道噴門癌(エソファーグス・クレプス)の手術(オペ)を得意とし、マスコミでも脚光を浴びていた。 (胃の噴門部に癌が広がっている場合、その部分を切除したあと食道に繋がねばならず、財前がこの難しい食道・胃吻合手術に特に長けているという説明が、ドラマに比べて詳しかった(p.42))。 東教授の定年退官が翌春に迫る中、財前が「魔術のようなメス、食道外科の若き権威者」などと世間で喧伝されていることが面白くない東は、他大学からの教授移入を画策する。 財前が医学部長の鵜飼、医師会長の岩田、舅で産婦人科医である又一らを味方に付け、票田の獲得を目論むのに対し、東は東都大学の船尾教授に頼み、心臓外科の若き権威者である菊川昇教授を後任者にと考える。 「万一、私が君を推そうにも推せないような突発的な支障が起ったら、どうするかね」 「万一、そんな時には、泣き寝入りしないような方策を考えますでしょう」(p.321) 2人の対立は医局員たちの目にも明らかなものとなり、佃は医局内工作に奔走することになる。 一方、財前と同期で第一内科の助教授である里見脩二は、「綿密な検査」(p.108)にこだわる学究派で、財前とは異なるタイプの芯の強さを持っていた。 「自分の良心を失ってまで教授になりたいとは思わない」(p.336) 真っ向から対立する「人生観の違い」(p.170)がある財前と里見であるが、鵜飼教授が胃癌と診断した患者の膵臓癌を里見が発見し、そのオペを財前が執刀して互いの力倆を称え合うシーン(三章)など、2人の描き方の対比が本当に面白い。 教授選の行方のみならず、自身の退官後の天下り先と娘の佐枝子の結婚相手にも悩む東、教授夫人会「くれない会」で爪はじきにされたことに焦る東の妻・政子、教授選で財前に恩を売り学長選への足固めとしたい鵜飼、さまざまな人物の権謀術数うずまく様が、あまりに見事に描かれていて息つく暇もないほど面白い。 39歳の若さ(連載開始時)でこれだけの小説を書き上げた山崎豊子さんの知識量、取材力、文章構成力にただただ驚嘆させられる。 手術の締めとなる縫合のシーン、「ぷつんと大きな音をたてて糸を切った。生と死の別れ目を告げる音であった」(p.62) 胃潰瘍(ニッシェ)の患者(クランケ)のエックス線フィルムを見、オペの術式について言い争いをするシーン「フィルムが白黒の微妙な明暗を映し出し、それを見る東と財前の心の中の微妙な明暗をまざまざと映し出しているようであった」(p.235) のような深みのある、真実を突いた表現もとても好きだ。

    1
    投稿日: 2023.08.15
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    国立浪速大学医学部第1外科助教授・財前五郎。 食道癌の専門家として、マスコミからも脚光を浴び、次期第1外科教授として、自他ともに認めていた… 現教授・東は財前を嫌い、自身の出身大学・東都大出身者を自身の後継者として、推薦するのだった。 何としても、教授選に勝ち抜こうとする財前は、義父・財前又一の財力により、OBのバックアップ、医局のバックアップを得ることに成功し、あらゆる手を使っていく… 財前の何としても教授になろうとする権利欲。 貧しく、苦労をしてきたからこそだろう。 実力もあるのだから、何の問題もないと思うのだが… 東もそこまでしなくてもと思う。 東からすると、退官後もそれなりに影響力を残したいのだろうが… 老兵は去り行くのみ。 やはりおもしろい。 ドラマで観ているだけに、唐沢寿明、江口洋介、石坂浩二、伊武雅刀…の顔が浮かぶ… 結末はわかっているのだが。

    12
    投稿日: 2023.08.14
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    人が多くて頭がこんがらがってしまった、、、 人を救うという病院であんなパワーゲームが繰り広げられてるなんて、知りたくないと思いつつ 先輩に勧められて2巻へすすむ! 純粋に助けたいとか、そんなお医者さんばかりではないのかねー。

    0
    投稿日: 2023.04.16
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    全巻感想。 長かったけど面白かった。とにかく財前っていう欲も実力も人以上にあるキャラクターが面白い、嫌な奴だけどラストは痺れた。 医学的知識が殆どない状態からスタートしたとあとがきで書いてあったけど、そこからここまでの話を作った事に驚く。

    0
    投稿日: 2022.12.28
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    華麗なる一族に続いて、本作も読了。4、5巻は読者の声に押される形で執筆したとのことを後で知る。医療、裁判シーンの表現には、著者の並々ならぬ勉強が感じられ、どのシーンも気を抜けない描かれ方をしていた。非常に読み応えのある作品。

    3
    投稿日: 2022.06.25
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    再読。 時代の流れを感じさせない筆力。 「文化アパート」があったり、携帯電話の描写がないことから昭和であることは分かるけれど、古い時代の物語という印象はない。 1巻は教授選前半まで。 唐沢・江口ドラマからももう20年くらい経つかな。観たいけれど今のところDVD購入しか方法がない。 ※唐沢・江口ドラマは2003年、15年前でした。

    0
    投稿日: 2022.06.14
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    1-3巻が元の"白い巨塔"、4-5巻が"続・白い巨塔"。 大学病院内での教授の座をめぐる権力争いとその渦中で起こる医療ミスをめぐる裁判を描く。教授選挙の決着と医療ミス第一審判決までが本編、学術会議会員選挙と控訴審判決までが続編。 昭和の金と力の時代を描き切った作品。その意味では本編完結までが純粋な作品。 本編の医療ミス裁判の現実社会での反響が大きく、作成された続編では、裁判と主人公の身に起こる異変が並行して進む。結末は裁判と天命により主人公の人生にけりがつけられる一方、単なる悪役ではない誇り高き医療者の一面を示して終わる。

    0
    投稿日: 2022.05.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この作品は、主人公の財前は悪役として、財前を告発した患者さん家族の味方となった里見は正義として描かれているが、実際には、財前はむしろ被害者であって、本当の悪人は里見なのではないか。 物語の序盤、財前は、手術した患者さんの肺転移を見逃す。まわりはそれに気がつきつつ、誰もそれを財前に進言できないままに状態は悪化する。里見もまた、財前に「これは肺転移だ」と進言したはずだけれど、結局生検は行われることなく、患者さんは亡くなってしまう。 患者さんの経過において、もちろん責任者は主治医であった財前だけれど、患者さんは結局亡くなってしまったとはいえ、訴訟を回避できた可能性は無数にあった。肺転移した胃癌に対して、昭和40年代の医療でできることはほとんど無かっただろうから。 ところが『正義の人』である里見があの場所にいたことが、そうした可能性を閉ざしてしまった。 「対等な関係」にある誰かが「正義の人」であったとき、その組織で致命的な失敗が起きる確率は飛躍的に高まってしまう。 ぶっちゃけ、「白い巨塔」の里見という人は、一緒に働くにはけっこう厳しい。 何か問題を発見すると、里見は「これは問題だ。君はこうするべきだ」といったやりかたで問題を指摘する。プレゼンテーションのありかたとして、これは微妙に挑発的で、「売り言葉に買い言葉」的な状況に陥りやすい。 里見の助言は、それを受け入れる側に「ただ負ける」のではなく「大きく負ける」ことを強要する。兵隊の位が異なっているのなら、特に相手が明らかな上役ならば、こうした言い回しは全く問題にならないけれど、対等な関係という、組織においてバランスを保つのが難しい状況において、「大きく負ける」ことを素直に呑むのは難しい。 同じ状況に置いて、里見が常にヘラヘラとした、いっそ財前に「ちゃん」付けで呼びかけるような態度の人物であったら、白い巨塔のような問題は発生しなかった。 財前に見逃しがあって、里見がそれを見つけたとして、「財前、お願いだからこの検査をやってくれないか?」とか言って、財前の肩にでも手をかけながら頭下げていれば、必要な検査が提出されて、問題はそのまま収拾したのではないかと思う。 火が嫌いな人と、火を消すのが好きな人とがいて、同じ「消す」ことを目指しても、問題に対する態度はずいぶん異なる。 火が嫌いな人は真っ先に火を消すけれど、火を消すのが好きな人は、結果的に火を大きくする方向に舵を切ることが多い。 火消しを公言する人は、火が大きくなるまで待ってしまったり、案外放火が好きでもあって、こういう人と一緒にやるのはリスクが高い。 この手のタイプは、公務員、それも学校教員に多い気がする。 大ざっぱに「クズ」と「正義」がいるとして、患者さんの状態悪化を見逃した財前は人間のクズであったのかもしれないけれど、里見も同じようなタイプのクズなら、白い巨塔の物語は成立しない。 「クズ」と「正義」には使いどころがある。対等な関係を作らざるを得ない場所に「クズ」と「正義」を配置すると、たいていろくでもないことになる。対等に組んだ「クズ」同士はうまくいく。同じことを「正義」でやると殺しあいになる。 「正義の人」は、上司と部下しかいない、対等が存在しないところに置いて、上下を「クズ」で挟むと馬車馬のように働いて、組織全体の生産性が向上する。 白い巨塔の物語というのは、財前の失敗ではなく人事の失敗であって、同僚に恵まれなかった財前の物語であったのだと思う。 #読書記録 #白い巨塔 #正義の人 #公務員 #組織内人事

    0
    投稿日: 2021.12.30
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    いつか読みたいと思っていた作品。 国立浪速大学附属病院の第一外科の助教授、財前五郎は医長の東教授の停年退官を受けて時期教授の有力候補とされていた。しかし東教授、財前が優秀で雑誌にも取り上げられたりと目立っていくことに不快感、嫉妬心を感じるようになり、次期教授を外部から呼んでこようと目論む。色んな派閥があり、大学病院内の思惑だけにとどまらず、様々な思惑がぶつかり合う。波乱の次期教授選挙が始まる。 医療系の話もちょいちょい出てくるが話の中心は権力と金と名誉...根回しや政治力、駆け引き。僕にはとことん興味のない分野ではあったのだが、うまい餌を吊るしたり、金をばら撒いたり人心を掌握するための手練手管を見てるとなるほどなぁと感心してしまう面白さがあった。全5巻なのでこれからどんな展開になっていくのか楽しみ。

    11
    投稿日: 2021.12.19
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    社内、院内政治とはどういうことかを示す良い例だと思う。山崎豊子の緻密さがすごい。 実力があっても、人間関係の部分が大きいというのが政治。実力があることは前提として、その上でどう立ち振る舞うか。 相手のメリットとこちらのメリットをつなぎ合わせること。財前に票を投じれば、鵜飼教授にとって鵜飼派が一人できるし、今後医師会の支援も得られる。財前が教授になれば、金子は助教授になれる。菊川が教授になれば、東都大の枠が広がる。 自分にツンツンする態度を取ったり、蔑ろにされれば嫌がらせもする。これが人間だよなあ。

    0
    投稿日: 2021.10.23
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    他の本と並行しながらですが、2ヶ月弱もかかって読みました!もう全ての語彙力を圧倒的という言葉に置き換えたい所存でございます。去年五話連続でやってたドラマのキャストでイメージして読んだので、財前は岡田くん。里見は松山ケンイチ。ケイ子は沢尻エリカ。東佐枝子は飯豊まりえちゃん。などなどが頭の中で物語を展開してくれました! 人間の命の尊厳さと地位や権力への欲望の共存する「白い巨塔」。この白い巨塔に敗北したのは里見や地方へ飛ばされた医局員ではなく財前だった。本当に圧巻。実際医学会がここまでのものかは分かはないけど、少なからずこういう風潮はあると思う。 全ての登場人物がこの物語を考えさせるのに必要な人物で、こういう人間がいたらどうだろうと思うキーパーソーンが本当に全て揃ってるなぁと。里見先生がなんだかんだ財前を尊敬してるところがめちゃくちゃ良くないですか?? 個人的に1番好きなのはケイ子。最後の方でこの人花森って名字だったんだとかしょうもないこと思ったのはさておき、結局財前のことを一番理解してたのがこの人。自分の語彙力でこのケイ子の凄さを文字で表現できない笑。とにかく聡明で物事の本質を見抜いていた感じがしてカッコ良かった。 あとは里見と東佐枝子の関係。佐枝子があの両親に染まらず純粋で真っ直ぐな里見に惚れるのがいい。でも友人によってできた壁をお互いが意識して、最後は佐枝子の方から会わないと決意するところが切ないけど意志の強さを感じてとても良かった。普通あんな両親に育てられたら、無理してでも地位を築きたいと思うけどなー。意志が本当に強い証拠だと思った。ここもあっぱれ。 またこの小説、里見が財前と正反対で焦点当てられがちだけど、関口弁護士もなかなか逸材というか憧れるべき人だと思った。患者の泣き寝入りを防ぐために、医学に素人な弱い立場にもかかわらず佐々木家族のために、むちゃくちゃ勉強して国平弁護士に立ち向かうところとか。里見が医者としてのあるべき姿を見せつけたなら、関口は弁護士としてのって感じがした。というか、財前側に立たずに証言した方々皆すごいよ。柳原くんもよくがんばったよ。運が悪かったねー。 この小説では医学という人を救うための学問においても人間のいろいろな欲望が絡まり合って、プロとしてのあるべき姿を見失ってしまう設定だけど、医学界以外にももちろん通ずるものがあると思いました。やはり人間。技術があっても人情がなければダメ。逆も然り。本当の意味で敬われる存在になるためには両方兼ね備えないとなと!医学の基礎知識に加えて、医療裁判の難しさ、人間のあり方など多くを学べた最高の小説でした! 里見先生目指します! 

    0
    投稿日: 2021.08.01
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    昔ドラマやってたなぁ、見てないけど。 医者の世界もこんな派閥や出世欲に満ちているのか、、、 人は大人になるにつれてよく深くなっていくものかもしれない。 続きがたのしみ。

    1
    投稿日: 2021.07.15
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    権力争いの描写がこの小説の中で最も面白いところではあるものの、ほんの一部の医者がその権力争いには興味を示さず、確固たる信念の元で真面目で愚直な研究を続ける姿勢が映し出されており、会社生活の人間関係で疲れてるせいか、その姿の方に惹き込まれるところがあった。

    1
    投稿日: 2021.06.05
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    社会派小説で知られる山崎豊子の作品を初めて読んだ。 医学書を読んでいるのかと錯覚するほど専門的であり、医療現場の緊張感までもがリアルに描かれている。徹底した取材による小説といわれる意味がわかった。 大学病院の封建的な人間関係と医療の腐敗に対する痛烈な批判を感じた。

    3
    投稿日: 2021.05.22
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    10代の時に読んだのですが、再読。 先ず一巻は、登場人物の紹介と同時に教授選という、人間の嫌な好奇心が擽られる描写で巧みに翻弄させられる。 ドラマを観て再読したくなったけれど、迫力のある作品です。 医師の世界に時折蔓延っている人間模様が生々しいです。

    1
    投稿日: 2021.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一度読んでみようと思っていながら、やっと読み始めたところ。 医学部教授戦を巡る選挙戦が始まる。腕は確かだが、名声が却って教授から疎まれる財前。人間の欲があからさまに描かれる。 ちょっと古い関西弁が面白い。 物語のスタートが昭和37年だったとは。

    0
    投稿日: 2021.03.12
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    地位や名誉は、努力をしても手に入れられないものの1つだと思うけど、それを必死に手に入れようとする姿がなんとも虚しい気がしてしまった。 一巻はひたすら教授選の駆け引きの話。 これから、この私利私欲にまみれた人たちがどう変わっていくのか楽しみ。

    9
    投稿日: 2021.02.22
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    学生時代からいつかは…と思っていてようやく読み始めました。 駆け引きが凄いです。 ほぼ皆自分の利益しか考えてません。 ドラマも見てなく、どんな展開になるのかわからないので先が楽しみです。 財前助教授はどうやって駆け引きしていくのかを楽しみに続きをいきます。

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    投稿日: 2021.02.05
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    病院内の権力争いがまざまざと分かる作品です。 医者といえば花形の職業ですか、この本からも、そして自分の周りにいるお医者様からの話を伺っても、世間のイメージと内情はかけ離れているものだと感じました。 教授になる為の裏工作、時には頭を下げたくない人でも人脈や資金を持っていれば近寄る、昔からある組織はこのような形態を脱しない限り、海外の組織には勝てないのではないかと思います。その時間を研究や患者様の為に充てる方がよっぽど理にかなっている。本の中でもこのようなフレーズが出てきましたが、共感できます。 先が楽しみになる1巻目でした。

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    投稿日: 2021.01.13
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    【感想】 山崎豊子の代表作の1つといっても過言でない本作品。 なのに、ドラマも小説も含め、僕は「白い巨塔」を見るのは初めてです。 ドロドロとした人間関係。 出世は確かに大切ですが、本業も疎かになってしまうほどに白熱するものなんですね・・・ 「たかが」と言ってしまうと語弊がありますが、そんなに教授というポストに拘らなくちゃいけないの?と読んでいて思ってしまいます。 現代の病院人事でも、これくらい壮絶な争いが繰り広げられているのでしょうか? まだ5分の1が終わった程度なので、正直なところまだどう面白くなるのかはよく分かっておりませんが、今後どのように進んでいくのかとても楽しみです。 ちなみに本文庫が出版されたのは2001年なので、「結構最近の作品なのかな~」と思っていましたが、作品が世に出たのは1963年(昭和30年代)だったんですね(笑) 時代背景や通貨の価値など、現代と比べてかなり乖離がありますが、それも含めて楽しく読めそうです。 【あらすじ】 国立大学の医学部第一外科助教授・財前五郎。 食道噴門癌の手術を得意とし、マスコミでも脚光を浴びている彼は、当然、次期教授に納まるものと自他ともに認めていた。 しかし、現教授の東は、財前の傲慢な性格を嫌い、他大学からの移入を画策。 産婦人科医院を営み医師会の役員でもある岳父の財力とOB会の後押しを受けた財前は、あらゆる術策をもって熾烈な教授選に勝ち抜こうとする。

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    投稿日: 2021.01.12
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    自分の記憶の範囲では少なくとも3度(インターネットで調べてみたら6度らしい)、テレビドラマ化されている、著名な作品。 この物語を知るきっかけになったのは唐沢版のドラマで、ドラマを見終わった後、原作に興味を持ち読んでみた。したがって、今回はブクログに感想を書くための読み返し。 まず、文章が明快で非常に読みやすい。また、人間臭さというものを強く感じさせる。それは山崎の筆の力だろう。 本巻を含む前半は教授選を巡る権謀術策のオンパレードだが、その中に各登場人物の人間性が垣間見えて興味深い。

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    投稿日: 2020.04.26
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    偉い人は出世どころか退職するのも大変なんだな。(じゃ偉くならなくていいや) 山崎豊子さんによる、大学の医学部の生々しい出世争いを描いたドクター小説の金字塔です(白い巨塔だけに)。 TVドラマなんかでは若手外科助教授の財前先生が主役を張りますが、小説版である本書で一番存在感があるのはその上司たる東教授です。 名門国立大学の第一外科部長である東先生、誰もが羨む出世コースの頂点のはずなのに、なんだか不遇感が半端ない。 部下の財前教授がメディアでも話題になるなど人気急上昇中。 自らの定年退職と同時に乗っ取られることを阻止せんと、別の後継者候補を立てようとするも、前途多難。 おまけに教授夫人からは尻に敷かれ気味だし、肝心の娘も、大学のうだつの上がらない別の助教授(既婚者)に熱をあげる始末。 いつの時代も、定年前の中年男性は苦労がいっぱいなんだな。 様々な意味での人間ドラマが魅力です。 医学部生にもそうじゃない人にもぜひ読んで欲しい一冊。

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    投稿日: 2020.01.25
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    派閥を経験したことがないので、内部に対してこれだけの力量を使う事が無駄に感じてしまうのが、率直な感想です。その分外部に使えば、どれだけ世の中に貢献できるのかと考えられるのは、今が恵まれた環境で働いているからかもしれませんが。 しかし、こういったドロドロ感満載のテーマを緻密な取材をされた上で筆を取られているのか、まったくもって飽きません。

    1
    投稿日: 2019.11.26
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    医学界の封建制について、こんなにもドロドロしているのか…と感心してしまった。 そう思えるほどに登場人物一人一人の「自分を大切にしたい」「自分の人生を良いものにしたい」という欲望の描写が丁寧であった。 続きも読みたい。

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    投稿日: 2019.08.30
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    5/22〜26『白い巨塔』5夜連続放映終了! 岡田准一さん主演のドラマもフィナーレ!原作との差異も多々ありましたが、 比べてみてはいかが?

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    投稿日: 2019.08.29
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    国立大学の附属病院、そこは教授を頂点とした揺るぎないヒエラルキーがそびえ立つ白い巨塔である。 浪速大学の第一外科の助教授財前は、退官間近の東教授を凌ぐ手術の手腕に絶対の自信を持ち、次期教授の座を虎視眈々と狙っていた。 学内にとどまらず系列大学や医師会、同窓会、学術委員など、医師としての責務から遠く離れ権謀渦巻く世界での名誉獲得にのめり込む財前。 その欲望はとどまることを知らず、弱者を相手にした裁判ですら、勝訴への飽くなき野望のために部下たちを駒のように操っていく。 そんな財前を厳しい目で見つめる同期の内科医、里見。 医学、法律といった難解な世界でありながら、目を離せない展開にのめり込ませる筆致はさすが。

    0
    投稿日: 2019.06.16
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    岡田准一のドラマ観たら、また読みたくなって再読。3回目?やっぱり山崎豊子の小説の中でも圧倒的に面白い。やはり原作は濃い!!

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    投稿日: 2019.06.01
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    2019年4月21日、読み始め。 作品が書かれた時期を確認しておく。 「白い巨塔」は、1963年より連載されたとのこと。 著者は1924年生まれなので、40歳になる前に書かれたという感じか。 2019年4月30日、読了。

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    投稿日: 2019.04.22
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    男の嫉妬、足を引っ張り合い、強い者には追従し、用がすんだ者はバッサリ切り捨てる嫌らしさ。 男の嫉妬は女以上に醜い。

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    投稿日: 2019.04.16
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    これは面白い。国立大学医学部教授の椅子を狙って、一癖も二癖もある面々がドロドロの駆け引きを繰り広げる。羨望の的である「お医者様」も、腹の中では野心と欲望が渦巻いており、一挙手一投足にひりつくような微妙な駆け引きの閃光が走る。 国立浪速大学の医学部第一外科助教授・財前五郎。食道噴門癌の手術を得意とし、マスコミでも脚光を浴びている彼は、当然、次期教授に納まるものと自他ともに認めていた。 しかし、現教授の東(あずま)貞蔵は、財前の傲慢な性格を嫌い、他大学からの移入を画策。 産婦人科医院を営み医師会の役員でもある岳父・財前又一の財力とOB会の後押しを受けた五郎は、あらゆる術策をもって熾烈な教授選に勝ち抜こうとする。 登場人物たちがとても人間くさい。燃えるような野心を滾らせる財前五郎。彼の傲岸を嫌い、金沢大学の菊川昇を推薦しようとする、一見紳士な東貞蔵。財前を推すことによって将来の実験を握ろうとする医学部長の鵜飼(うがい)良一。教授戦からは距離を置き、直向きに医療に邁進する里見脩二。 野心、名誉欲、矜恃、嫉妬、見栄…醜い感情どうしがぶつかり合う人間ドラマがつまらないはずがない。

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    投稿日: 2019.04.07
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    山崎豊子(やまさき とよこ)氏著書『白い巨塔(一)』です。 主人公の財前五郎(ざいぜんごろう)は、食道手術を得意とする国立大学の第一外科助教授で、第一外科の東(あずま)教授の定年に伴い、次期教授の椅子を狙っています。 婿養子として財前家に迎えられ、義父が大学教授になれなかった経緯や自身が苦学生を経験したことから、なんとしても教授選にて勝ち、地位と名誉を手に入れる必要があります。 一方で、東教授は、財前の野心家で我が強い性格や医者としてのセンス、知名度に嫉妬心をいだき、定年が近づくに連れて、本当に次期教授が主人公でよいのか、疑問を持つようになります。 一巻では、財前助教授が教授選に向けて、局員や近親者に働きかけ味方につけていく姿と、東教授の葛藤から決断する瞬間までが描かれています。 なにかを達成しようとするときやチャレンジするときには、障害や壁がつきものですね。本心では、来てほしくないのですが(笑) 財前助教授の場合は人間関係が壁になったように、解決すべき課題は人によって違いますが、必ず自身を成長させるものだと思っています。 本書を通して、私自身も乗り越えていく度に成長し、変わってきたことを思い出しましたし、今も目標に向けて日々楽しんでチャレンジしています。 二巻はどのような展開になっていくのでしょうか(^^) 楽しみです♪

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    投稿日: 2019.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公、国立浪花大学付属病院で外科助教授、財前五郎は引退する師の東教授の後にはいり教授になると自他ともに認めていた。が、活躍し頭角を現す財前教授に東教授は傲慢さをみる。東は次期教授を財前ではなく他大学の人材を推薦しようとした。医局内で次期人事をめぐり様々な思惑が入り混じる物語。 里見さんにがんばってほしい。 東佐枝子の結婚相手が気になります。

    0
    投稿日: 2019.02.18
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    再々々読。作品の発表が昭和40年というのに、時代を感じさせないことに驚きです。人間の本質とは変わらないものなんだと実感。東教授の嫉妬に端を発した、教授選。周囲の人々の、いかに自分の立場を有利にするか奔走する姿。大学病院とはかくあるものか?一側面ではあるにしても、医学界の閉鎖性、権力争いの構造の問題点が、海堂氏の描くシリーズとも接点があるようです。

    2
    投稿日: 2018.12.12
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    山崎豊子、得意の腹黒い連中が暗躍する弱肉強食の世界。 序盤からこんなにドロドロした展開。 これからどんな腹黒くドロドロした奴らが出てくるかと想像しただけでニヤけてしまう。 山崎豊子の描く世界は、中毒性が高くハマってしまう。

    2
    投稿日: 2018.04.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今まで、主に池井戸潤作品を読んできて、大抵正義感溢れる主人公に慣れてきていた。この作品は、悪というか、目的のためには手段を選ばない主人公を描いている。全5巻。50年前の話で、医学はこの間に長足の進歩を遂げたであろうが、教授選などは、さほど変わっていないのだろうなと思う。第一巻:1~7章

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    投稿日: 2018.02.17
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    唐沢×江口のドラマ再放送に触発されて、初・山崎豊子。 話の流れも結末も知っているのに、こんなに続きが気になって、ワクワクするなんて。すごいなっ(興奮) 登場人物は皆少しずつドラマとはイメージが違うけれど、これはこれで、時代背景を感じられてイイ。 医者という職業、大学病院という場所、特別で高尚だと想像してしまう世界だからこそ、生々しく人間臭い欲望が静かに渦巻いている様が、非常に興味深い。 何が正義なのか、正義なんていうものが存在しうるのか…さぁ、二巻読もう。

    3
    投稿日: 2017.05.21
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    安定感がある。医学の世界を覗き込んでいるような迫力があり、展開も早いので飽きさせない。 医学界の中での最大の関心が、人命救助だけではなくそれ以上に、縦割り横割りの不思議な人間社会があることを知って驚いた。そんな異世界がこんなに身近にあるとは。

    0
    投稿日: 2017.04.19
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    2017/03/16 読み始めてから間が空いてしまったけれど、一応読み終えた。大学病院の教授の座を射止めるのはこうも大変なことなのか。そんな中で里見のように一心に研究に励む男もいる。それにしても、それぞれの心理描写が細かく書かれていておもしろい。早く続きが読みたいなー。

    0
    投稿日: 2017.03.16
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    孤高の太鼓持ちのお話 (以下抜粋) ○当たり前やがな、何でも実力通りに割り切れたら、世の中は甚だ簡単明瞭や、  実力もない奴が総理大臣になったり、大会社の社長になったりする世の中やさかい、  大学の人事かて同じや、そこをうまいこと料理するのが人間の甲斐性というものや(P.84)

    0
    投稿日: 2016.12.23
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    大学病院で働く人々とうごめくそれぞれの思惑。 書かれたのは昭和40年頃とあったけれどそこから50年以上経っても大学病院は同じ状況のような気がする。 続きが気になる。

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    投稿日: 2016.10.19
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    医療技術を持つが、野心と驕りをもつ主人公、財前の教授選挙に絡む大人の事情が徐々にエスカレートしていく本巻、財前の医療技術の優秀ぶりに胸をすく思いである一方、現教授との確執があらわになっていく過程には辟易とする。こういうことが少なからずどの業界でもあって、たまたま舞台が医療事故という重大事件を孕む病院での出来事であることがストーリーに重みをもたせるのでしょうね。 つい、テレビドラマであてられた俳優をイメージしながら読んでしまう。 それにしても時代は昭和30年以前の、戦後間もなくのことで、医療技術がとても発達していることに驚く。特に外科施術なんぞは現代と大きくは変わらないイメージです。作者は例によって多くの取材でリアルな舞台を用意しています。 それにしても財前を取り巻く重鎮たちの高笑い「あっはっはっ」には苦笑。

    1
    投稿日: 2016.08.11
  • 野心に燃える男、財前五郎

    TVドラマは見た。 田宮・戝前も、唐沢・戝前も。 でも、本で読むのがこんなに面白いなんて思っていなかった。

    0
    投稿日: 2016.06.08
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    山崎豊子の著作を初めて読んだ。第一の感想は、とにかく「読みやすい」ということ。社会性の強い重いテーマを選ぶからこそなのだろうが、そのぶんストーリーやキャラクターに娯楽性を持たせていて、それが上手い。女性作家なのに男の脂ぎった欲望の描写なんかよく描けていて、同じ男の世界を描いていても、高村薫のどこか潔癖で薬品臭い男たちとはだいぶ違う。そういう男たちの描写は、本作のような大学病院の人事を巡り、政治工作にあけくれる男たちを扱っている作品を説得力のあるものに仕上げている。

    0
    投稿日: 2016.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    その深い清澄な厳しさに打たれるように、里見の顔を見詰めた。 あの瞬間に得た感動は、何か佐枝子の人生にとって大きなかかわり合いを持ち、長い間、佐枝子が漠然と探し求めていたもののようであった。白い巨塔のような威容を堂島川に映し出している。 次第に魂が洗われ、高められ、浄化されて行くような、限りない深みと美しい旋律が展開されて行った。

    0
    投稿日: 2015.10.29
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    重く固い話なのに、ものすごく読みやすい。お金の価値以外に時間的な古臭さを感じることもなく、ぐいぐい読めてしまった。

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    投稿日: 2015.10.06
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    今更ながら山崎豊子さんの名作を読みました。財前教授と里見教授の真反対な生き方が非常に対照的。里見教授のような生き方に憧れる。

    1
    投稿日: 2015.05.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドラマ(唐沢さんのときの)を見てました。面白いと思ったのに、原作の巻数に圧倒されて手を出せずにいましたがついに読み始めてしまいました。まだ一巻しか読んでないですが、すでに面白い。続きが楽しみです。個人的には時代を感じさせる医療用語が興味深い。基本的にドイツ語なのですね。また、老人病という表現があったり、病院でスパスパ煙草を吸っていたり、現代とのギャップが面白いです。それでも、今読んでも生々しさを感じられるのだから山崎豊子さんの表現力には感服させられます。

    3
    投稿日: 2014.11.08
  • 考えさせられる

    ドラマにもなってますし、そちらを見てから本を読んでも、本を読んでからドラマを見てもいいと思います。 中学生の頃に自宅の本棚にあったのを手に取った時は途中で挫折しました。人間というものが難しすぎて。 大人になってからはまるで引き込まれるように次へ次へと読みました。 作者の取材力と執筆力は本当にすごいです。そこから生み出されるこの人間ドラマの深さをぜひ感じて下さい。 ドラマを見た友人が財前先生が悪なんだね、と言っていましたが、私には単純にそうは思えませんでしたし、財前先生を嫌いにはなれません。むしろ里見先生が偽善なんじゃない?と思えたこともあります。それほどに“人間”というものも考えさせられる作品です。

    1
    投稿日: 2014.09.26
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    話の展開が遅い。医学界の裏側が垣間見れる。医師は患者のことを第一に考え、患者のためなら労力を惜しまないくらいでないといけないと思う。だか、診察の点数のことを考えたり、自分の名誉や地位のことばかり考えてたりしている現実を知り、医師のイメージが悪くなった。私はそんな医師には絶対なりたくない。

    0
    投稿日: 2014.08.09
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    民主主義の投票も、戦争の原因も、全ては金と名誉のため。けしからん!と思いつつも、読む手を休められないのは、自分もそういう社会に加担する一員である証か…。

    0
    投稿日: 2014.08.05
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    貧しさから努力の末外科のエースとなった財前助教授が教授になれるかどうかを賭けて暗闘する政治ドラマ。 産婦人科で点数を理解して荒稼ぎしている義父や貧しくても高潔に生きる友人医師など各人物の描写にも余念がない。

    0
    投稿日: 2014.07.06
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    文章でこれだけの情景や人物像が表現できるのかと、思った。知らない日本語たくさん勉強になりました。 財前の教授への執念とそれを取り巻く人間模様が素晴らしく複雑に絡み合い、みんな腹の中で自分の利益を考えながら、動く。 それに乗る者や乗らざる者。 興味のない者。 いろんな立場の人から、白い巨塔は作られているのだなと、思いました。 里見さんの、教授への執着心のなさ。 研究一筋で油気のないサラサラな髪の毛。 大好きです。 東や今津。 鵜飼と葉山。 裏工作がおもしろい。 言葉匠に相手を流し、のせて、利用する。 医者の男社会の極まれり!って感じです。

    0
    投稿日: 2014.06.20
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    浪速大学医学部が舞台となる小説。 多分の大阪大学医学部がそのモチーフなんだと思う。 大阪大学医学部・附属病院のすぐ近所の病院の入院患者だったこともある関係上、なんだか舞台が身近に感じられた。 病院は、日本の社会の上澄みの汚さと、弱者の悲しさが同居する場所なんだなぁと思った。 上澄みの方全部が汚いとは言わないけど。

    0
    投稿日: 2014.03.14
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    国立大学医学部の教授選の暗闇を中心に描いた1冊。 本当にこんな感じだったらイヤだなぁ~と思いつつ、あまりのドロドロさにどんどんページをめくってみたくなる1冊でした。

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    投稿日: 2014.02.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第1巻終了。この方の作品を知らずして社会派小説は語れないんじゃね?!などと思い読み始めました。魑魅魍魎がはびこる泥沼のような世界の話だが、それを必要以上に感じさせず読みやすい。先が長いのでじっくり読もう。

    0
    投稿日: 2013.12.11
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    227 本書が刊行されたのは1965年。当時は今ほど医事裁判はなかった。なのにこのリアリティー。加えて、著者が医療関係には全く素人であるというのに、綿密に取材され出来あがった本書。凄いとしか言いようがない。 同著者、読了2作目。

    0
    投稿日: 2013.11.04
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    病院内での教授の座を巡る医師たちの戦いが描かれている。 正直、ほんとつまらん事で争っているなぁと思った。 教授になれるかどうかの本人たちにしたら大層な事なのかもしれないけれど、患者からしたら本当にどうでもいいこと。それよりももっとちゃんと医学を勉強して欲しいと思う。 それから、○○は教授の機嫌を損ねないように□□と言った言い方をした。という文体が小説内に多々出てくるので、その解説のような文体がいい加減嫌になってくる。そんな事は書かれなくても、読み手が自分で判断するので必要ないと思う。

    0
    投稿日: 2013.10.14
  • コップの中の喧騒

    職場で読んでるとそんな古いの読んでるのかとからかわれた。そしてその時初めてドラマで放送されてたというのを知った。そんな何の予備知識もないままこの本と出会った。 ここで描かれてるのは医療界、ひいては大学病院という狭い世界。そこでのしあがっていく財前助教授は悪としての役であろう。であるが一人の人間としてどこか悪として拒絶できないのはその虚栄心が他人事のように思えないからだ。 狭い世界での権謀術数、医療界でなくても心当たるものがあるのではなかろうか。

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    投稿日: 2013.09.27
  • 財前先生

    テレビで田宮二郎さんのドラマの名場面などを何度か見ていて知ってはいたのですが、全5巻と長編だし、古い作品だしと敬遠してました。 いざ読んでみると時代は関係無いですね。ぐいぐい世界に引っ張られます。 医学界の裏側、医療ミス裁判の難しさなど作者の徹底した取材に基づく力強い筆力にただただ圧倒されます。 山崎豊子作品は2作目でしたが、この作品から入られると良いかも知れません。

    3
    投稿日: 2013.09.27
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    医学界を題材に人間の本質を描いた傑作小説。 医療現場・職場の人間関係・友情・家族・恋愛・人間の生き方が巧みに描かれている。

    0
    投稿日: 2013.08.26
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    山崎豊子作品で気になっていた最後のシリーズ。 これは、ただの病院ものと言うより、色々な人格の人がいて、それぞれの人物の心の描写が素晴らしい。 私は、中学生の時に、実際に正しい事をして、女子高で仲間はずれにされたことがある。女子高での一人でのお弁当や移動は辛い。ロッカーにごみが入っていたこともある。 自分の行動を悔いることはないが、里美先生の様に、正しい事をすると世の中はこういう目にあうから、それなりの覚悟をしてからの行動を勧める。だけれど、最後に敵対していた財前が最も信頼したのが里美先生で、悪意ではなく、最後に人の心に通じるのは誠実さであると思う。 今の私は、大河内先生を目標にしたいと思う。 もう一人気になったのが柳原。5巻の258ページでの発言。彼は最後まで小心者だが、強くない人間の気持ちもわかるので、何とも言えず読んでいたが、彼は最後まで善意ではなく、自分の立場の方を考えていた事に驚く。 現在、私の知り合いが、きつい会社の同僚と一緒に、もう一人の同僚をのけ者にする行為をしている。私は、それを非難することで、知り合いから嫌われてしまった。自分を里美先生とすごく重ねた。だけど、里美先生の、相手に対する優しさがなかった点を反省する。そして、私の知り合いの同僚は財前。それは明らかだが、私の知り合いが誰かと重ねながら読んだが、決定しかねた。柳原でないこと、そしてこの物語の様に、最後には私の誠意に気づいてくれる事を祈って、感想文の筆をおきます。

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    投稿日: 2013.07.27
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    何度もドラマ化された本書。いま読んでも、全く色あせない。大学という組織、それも国立大学、さらに数ある学部の中でもいまだに別格扱いの医学部、そのなかでも絶大な権限・権力・お金を握り続けているのが外科。そして、弱腰の厚生労働省の体質と姿勢。こうした状況は、本書が書かれた頃、いまだ何も変わっていない実態といべきか。 現在、山崎豊子氏が再度本書を書くとすれば、どんな主人公像になるのだろうか。やはり、国立大学医学部教授のポストに固持していくのか、それとも海外に飛び出し、さらに高みを目指していくのか、そんなことを思いつつ1巻から5巻まで一気に読み直した。

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    投稿日: 2013.06.09
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    ドラマを残念ながら見れずに、三浦しをんのエッセーから興味を持って全部読んだ。 すごくドロドロすぎる。 でも、財前君、偉くなって威張りたくなる君の気持ちも分かるよ。 今だったらCTぐらい速攻できるのに・・・ 最期の鵜飼教授への「用はない、あっちへ行け」と解剖時への遺書は涙が出てきた。

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    投稿日: 2013.03.09
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    面白い!山崎豊子の小説は古いものは古びず、新しいものは古びている(運命の人のひどさよ!) この教授選のドロドロっぷりね たまらん! 全面的にドラマのキャストが頭に浮かぶがほぼ全てはまり役であるように思う

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    投稿日: 2013.03.03
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    第一回の選考委員会ぐらいまで。 おれが大好きで観てたのが唐沢の白い巨塔なんだよね、だから登場人物がみんなそのメンツで想像されてしまう。ただ時代が全然違うけどね。

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    投稿日: 2013.02.21
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    重厚な社会派小説を読む。新聞記者出身というだけあってか、巨大組織に鋭くメスを入れる内容。人間の欲深さに背筋が寒くなる思い。古臭い、という感覚はありますが、なんとなく本質はどの時代も変わらないのだろうなと思いながら読んだ。とにかくまだ序盤なので、続きを読みます。

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    投稿日: 2012.12.19
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    今更とは思いながらも読み始めました。 一巻読み終えての感想は一言「面白い!」。 財前五郎の生い立ちから現在の振る舞いまで、感情移入してしまいました。 全く旧さを感じさせないのは、人事にまつわる事象がそれだけ普遍的な証左なのだと思います。 次巻が楽しみです。

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    投稿日: 2012.12.11
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    これもドラマが観れなくて原作を読んでみたクチよ。 なんか、そういうの多いわねぇ。 5部作なんだけど、一気に読んだわねぇ~。 ドラマでは最初、田宮二郎が主演して、 リメイク版では唐ちゃんが主演してたんだよねぇ~。 だから、誰がどういう風に演じてたのか想像しながら読めて 面白かったわ。 癌の検査・手術、泥沼の教授選、誤診裁判などを綿密にとらえ、尊厳であるべき医学界に渦巻く人間の欲望と打算を迫真の筆に描く。 っていう大病院のストーリー。 これって出版当時は波紋を呼んだんだろうなぁ~。 でもさ、やっぱり最後が可愛そうなの。 可愛そうっていうよりも「惨め、哀れ」って表現の方があってるかな? すごく考えさせられる本でした。

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    投稿日: 2012.11.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【読前】 山崎豊子に初挑戦。 連載時期は自分が生まれる前………両親が高校生ぐらい?………といういわば“古典”的な大作。 ●現在の感覚で読んで、当時の文体に馴染めなくはないか? ●文庫で5冊という超大作、集中力を切らさずに読み進められるか? と、一抹の不安も(苦笑)。 2012.11.15.書。 【読了】 面白い! ●身長・体重の表記が“尺、寸”や“貫目”とか(笑)。 ●“言う=云う”、“立つ=起つ”とか(笑) 古い表記や、医療業界の細かい描写、専門用語の乱発など、とても読みにくく時間もかかるが、物語には十二分に引き込まれた。 自分の父が学生だった頃に描かれた作品。 東北の田舎町で育った父から聞いた昔語りでの、町の様子や人々の暮らしぶりと、本作品に描かれる大都市大阪で権謀術数を繰り広げる医学者たちの生活との違いが、なんと大きなことか…。 “格差社会”がどうのこうのと最近言われているが、戦後発展期の日本にも……というか当時だからこそ?より大きく越えがたい格差が存在したのだな、としみじみ思った。 ……財前助教授は、どうにもこうにも唐沢寿明にしか見えないという(笑)。 あのドラマを観ていたわけではないのに……相当な存在感のある演技をしていたのだろうな、と。 ★4つ、7ポイント半。 2012.11.21.了。

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    投稿日: 2012.11.15
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    唐沢財前の方のドラマが放映されていた頃に読破。 大学病院での教授選にスポットがあてられているが、この大学病院は所謂"政治屋"だらけ。時代背景がやや古いため、今日の大学病院ではこのようなことはない(と思いたい)が、もはや医療そっちのけと言われても致し方ない、汚い名誉欲が渦巻く作品。 ここまで腐敗した医療界を克明に描かれては、身内の人間に医者を持つ私としては立つ瀬がなくなってしまうレベルで、そのような中でも「患者の医療が第一」という信念を持った里見のような医者は唯一の救いと言ってもいい存在であった。 勿論、欲を失ってはモチベーションを失うこともあるのだろうけれど、強欲になり過ぎるのもやはり考えもの。「初心忘れるべからず」という言葉は本当に大切だな、と。

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    投稿日: 2012.09.10
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    ドラマだとちょっと長いので原作で「白い巨塔」(それでも全五巻!) ちなみにストーリーは財前がなんやかんやで人生の岐路に立たされる、くらいでほとんど知らないです。 一巻はドロドロした教授選。物を言うのは実力でなく金とコネ、という感じ。うーん汚い。 でも全体的にテンポがよく場面転換ごとに次はとうなるんだ?と気になりながら最後まで読めた。引きもうまい。

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    投稿日: 2012.08.20
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    有名なので、財前が悪者らしいことは知って読み始めた。その悪者の財前が、人間らしくて、ファンになった。病院って、こんな所なのか?ってことも分かって、大学病院に行ったときに医師を観察するのも少し楽しくなった。

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    投稿日: 2012.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりに再読。やっぱり面白い! 教授選をめぐる大学病院内の縦社会が細密に描かれている。医学用語も多いが問題なくとても読みやすい。 やはりドラマを見ているのもあって、登場人物にドラマの配役を当てはめてしまうけど、イメージぴったり。財前役は唐沢寿明には線が細すぎるかな?と思ったけど、冷静かつずる賢い財前を演じるのはやはり彼しかいなかったと思う。 2巻も楽しみ。

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    投稿日: 2011.12.19
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    2011年12月7日読了。何度も映像化された有名小説全5巻の第1巻。国立・浪速大学医学部教授・東の退官を前にして教授の座を狙う助教授・財前だが、己の利権を巡り教授・助教授・医局長らの思惑が交錯する・・・。いかにも昭和な大げさな口ぶり、「君も知っての通り、医局とは○○なものなのさ」「なるほど、それではさしずめ教授とは△△というわけですな」「わかってるじゃないか、君」的な説明口調のやり取りがたまらない、いやいい意味で。ドラマは未見だが、野心的で男性的魅力に溢れ外科医としての実力もある財前役に唐沢寿明とは絶妙のはまり役だったのではないだろうか。

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    投稿日: 2011.12.08
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    人間模様の交錯、そして葛藤。 自分を貫くそれぞれの生き方と、また専門分野の話に魅了された。 豊子の作品は、その心理描写や人間模様の面白さだけでなく緻密な取材?様々な業界のかなり正確な一面を切り取っているところにもある! 引き込まれて面白く読みながらもなかなか勉強にもなりその業界について色々考えさせられる!

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    投稿日: 2011.09.08
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    この前読んだ「華麗なる一族」「沈まぬ太陽」に続き、山崎豊子の社会派長編小説ということで。。。 舞台は大学医学部。次期教授のポストを争う激しい教授選と、その裏の泥くさい駆け引きが描かれた作品。 とりあえず、第1巻を読んだ感じでは、期待を裏切らない面白さ。バチスタなんてメじゃないね。 この勢いでどんどん読み進めます。

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    投稿日: 2011.09.07