
総合評価
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powered by ブクログ人間模様の交錯、そして葛藤。 自分を貫くそれぞれの生き方と、また専門分野の話に魅了された。 豊子の作品は、その心理描写や人間模様の面白さだけでなく緻密な取材?様々な業界のかなり正確な一面を切り取っているところにもある! 引き込まれて面白く読みながらもなかなか勉強にもなりその業界について色々考えさせられる!
0投稿日: 2011.09.08
powered by ブクログこの前読んだ「華麗なる一族」「沈まぬ太陽」に続き、山崎豊子の社会派長編小説ということで。。。 舞台は大学医学部。次期教授のポストを争う激しい教授選と、その裏の泥くさい駆け引きが描かれた作品。 とりあえず、第1巻を読んだ感じでは、期待を裏切らない面白さ。バチスタなんてメじゃないね。 この勢いでどんどん読み進めます。
0投稿日: 2011.09.07
powered by ブクログでました「山崎豊子」 大学病院の裏側の世界。 治療と研究。教授と医局員。そのはざまでのアツレキ。 んっ~~ 医者って・・・
0投稿日: 2011.07.23
powered by ブクログタブーを扱う難しさ TVシリーズが有名な「白い巨塔」。医学界のタブーを扱うというその取材力というものに感動した。TVを見た人でも医学界の中の人間ドラマを本でも、っていうことでぜひおすすめ作品。5冊の長編だが、長さなんてのはほとんど感じない。 この白い巨塔もハンニバル同様に、本も映像も本当にすばらしい。国立大学の医学部第一外科助教授・財前五郎役の唐沢利明とそのライバルの里見役の江口洋介はまさにはまり役だったと思う。
0投稿日: 2011.07.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
山崎さんの小説は難しい内容にも関わらず、わかりやすいのでとても好きです。けれど財前教授のことは最後まで好きになれませんでした。彼の弱い部分や母親に対する思いやりも見えたけど、あの目上の人に対する媚びようと目下の人に対する見下しようは見ていて気分が悪くなりました。 それと反対に里見さんは大好き。家族のことを1番に考えたら確かに彼は手を出すべきじゃなかったのかもしれない。けれど、彼以外に遺族を助けられる人はいないという事実に直面して、医師生命をも捨てる覚悟で正面から立ち向かっていく姿は本当ににかっこよかった。「僕は学問的業績に埋もれた医学者である事より、無名でも患者生命を大切にする医者である事を選ぶ」と言える彼の強い信念が多くの人に影響を与えることができたのだと思う。 その信念に影響された人の1人、佐知子の言った「自分が出来る時力を貸すのは誰でも出来る事で、自分が出来ない時にでも何とかしてさしあげるのがほんとうの尽力というものではございませんかしら」という言葉には、改めて気づかせてくれるものがありました。 医者は、癌患者に対して徹底的にその人が癌であることを隠します。患者にショックを与えない為にそうするんだろうけど、私だったら知らせてくれた方が嬉しいのに。死ぬことがわかってるならなおさら。
1投稿日: 2011.07.02
powered by ブクログ昔ドラマで見て内容知っていても飽きることなく読むことができた。大学病院という閉鎖的な空間での様々な人間模様がリアルに描かれていて興味深い。
0投稿日: 2011.06.25
powered by ブクログテレビで見た事があったのだが、読んでみてびっくり。 本当に医者が政治的に動いている。 一応、病院の話なのだけれど診療シーンなどよりはるかに多く、政治のシーンが描かれている。 改めながら、大学病院は怖い。。
0投稿日: 2011.06.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ドラマ化されてから読みました。時代背景考えると、やはり田宮次郎?の時の方がしっくりくるとは思いますが、人間の欲望(財前)と使命(里見)のぶつかり合いは非常に読みごたえがあります。名作でしょう。でも、財前は唐沢さんでは爽やかすぎるかな。イメージとして。
0投稿日: 2011.05.30
powered by ブクログ大学病院医師とは因果な職業です…;ギラギラした戦いは読みごたえ十分。でもその分里見先生に癒されます。疲れた財前さんが里見さんにあいにいったシーンが後々切なく感じそうです。
0投稿日: 2011.05.29
powered by ブクログヤマトヨ(そんな呼び名は失礼)の大河作品は数あれど、名作の呼び名高い白い巨塔。華麗なる一族、沈まぬ太陽、大地の子、運命の人、不毛地帯はほぼ読んできたので、自分にとっては最後の大物であろう。 一巻では、外科医財前五郎が教授の座を勝ち取るための、肉弾戦について描かれる。時代背景がたぶん30年くらい前なので世界観は古いがヤマトヨの作品を読み慣れていればそんなものは気にならない。 ただひとつ、感覚がズレてしまうのは二次会が解散して家に帰る時間が10時とかになっていること。10時に帰宅する二次会なんてあるのかしら。
0投稿日: 2011.02.23
powered by ブクログ【21/150】山崎豊子氏の長編作品のなかでは、私にとって最後の作品となる「白い巨塔」。著者には申し訳ないが5冊1000円で古本屋で購入。まだ1冊目なのでなんともコメントできない。 今まで読んだ山崎作品の中では、好きな順でいうと「二つの祖国」「沈まぬ太陽」「不毛地帯」「華麗なる一族」となる。さて、本作品はどこにランクされるか!?
0投稿日: 2011.02.19
powered by ブクログ大学の時にドラマを見てからハマって小説を読みだした。 それ以来何回読んだだろうか。 就職の面接のときに一番好きな本を聞かれ、「白い巨塔」と即答した。 理由を聞かれ、なぜ好きなのかうまく伝えられなかったが今なら言える。 財前と里見、東教授やその娘佐枝子、柳原やそのほかの登場人物たち。それぞれ強くもあり、弱くもあり、素直であり、卑怯である。 しかしみんなに信念があり、それに向かって素直に貪欲に生きている。 まさにそれこそ人間じゃねえか!……と。
0投稿日: 2011.01.18
powered by ブクログ教授選への裏工作があちらこちらで始まったところ。 財前五郎のキャラクターはまだそこまで際立っていないけれど ひと癖もふた癖もある大学や医師会の大御所たちが それぞれの思惑を抱えて画策をするさまがリアルで面白い。 そんな中で、患者をきちんと診ることが第一という里見助教授の潔さは 不器用ではあるもののとてもすがすがしく感じる。 これからどのように教授選が進んでいくのか(どのようにあの結末に向かって行くのか)早く読み進めたくなる、大作の第一巻としての導入は完璧だと思う。医療が舞台なので読みやすさも。
0投稿日: 2011.01.01
powered by ブクログ10年ぶりくらいに再読。 1巻ではまだ完全なヒールではない財前助教授。 選挙にまつわる裏工作が静かに始まっていく感じ。 何度読んでも面白いなぁ♪
0投稿日: 2010.12.08
powered by ブクログ以前、家族がこのドラマにはまってた頃は 全然観ていなかった私なのですが。 たまたま発見して、現在、医療関係の仕事を していることもあり興味を持って、手に取りました。 まず、山崎豊子さんの取材力に脱帽! 非常に複雑で繊細な医療を取り巻く法律的な問題、 医療関係の組織構造に、この話の主要人物たちが戦う 癌という病気とそれへの外科的・内科的処置方法が 本当に緻密な表現で描かれています。 決して「善人」ではない主人公。 自身の才能に溺れ、名誉欲に駆り立てられ、 目上の人には諂い目下の人はこき使うその性格は 隣に居たら嫌な気持ちになるとは思う。 でも、何故か憎みきれないのは 彼がいつも自分を奮い立たせ一生懸命に進んでいたからか、 何なんだろうな。 5巻の後半は、涙なくしては読めませんでした。 久々に長編のストーリーを読んだのだけど、 隙間時間があるとつい手にとってしまって わりと一気に読んでしまった。 重いテーマだけど、とても濃密なストーリーだと思います。
0投稿日: 2010.11.14
powered by ブクログ外科医財前が、教授選、裁判、会議員選で権力と金を使って成り上がる。 人間の嫌な部分を感じられる小説。 人間の本質。リアル!
0投稿日: 2010.11.09
powered by ブクログ学生時代に読み終わって またブームになって読んで 何回読んだか分からないくらい 内容が古くても すーっと入っていけるから不思議
0投稿日: 2010.10.11
powered by ブクログ今まで読んだ豊子作品の中では、登場人物がそこまで悪人じゃないから、1巻の時点ではそんなパンチきいてないかも。でも、教授選のゆくえ(どうやって財前に決まるのか)が気になるので次の巻も読むとしよう。
0投稿日: 2010.09.05
powered by ブクログ去年の夏は『沈まぬ太陽』、今年はこれ。5冊セットで半額で買ったのそのままで、間にドラマで「不毛地帯」を見て、満を持しての『白い巨塔』。1巻はまぁありがちな感じで進んで、財前に特別力強さを感じるわけでもなく、『沈まぬ太陽』ほどの引きはなかった。ただ2巻以降に期待。
0投稿日: 2010.07.23
powered by ブクログ非常に面白い読み物でした。 医者ではないのに、医療界のゴタゴタをこんなにリアルに 描ききるなんて、山崎豊子さんすごいです。
0投稿日: 2010.07.10
powered by ブクログ医療人には特に面白く読める。 現代医療ではこのスタイルが崩壊しきって、自由闊達な病院も多い。 また、エリートで見合い結婚する人は必見です。 世の中のパワーバランス、ギブアンドテイクが上手に描かれていると思う。 ちょっと極端だけど。
0投稿日: 2010.05.12
powered by ブクログ感動。 この物語は時代背景が古かったけど、男のロマンって感じかな。 財前の生き方と里見の生き方。すごく両極端だけどどっちが幸せなのか、そしてどっちと一緒だったら幸せになれるのか、、微妙。 選べないし、あんまり選びたくない。でも私は財前の心の奥の素直な所やエネルギッシュな所が好感もてる
0投稿日: 2010.05.03
powered by ブクログこの本は、あの有名な、山崎豊子が執筆した「白い巨塔」という作品です。この「白い巨塔」は、テレビドラマにもなっているくらい有名な作品です。山崎豊子のほかの作品は、「華麗なる一族」「不毛地帯」「二つの祖国」「沈まぬ太陽」「大地の子」「ぼんち」などがある。そして、「華麗なる一族」も「白い巨塔」と同様に、テレビドラマ化されました。それと、「不毛地帯」も、同様にテレビドラマになっている。しかも現在も放映中である。
0投稿日: 2010.01.21
powered by ブクログ医者の話で、ドラマも大反響を呼び、再放送も自分は何回も見ていて、とても面白い作品です。医療系のドラマや映画は、結構あって、その中でも白い巨塔は特に面白くて、かなりのお気に入り作品です。
0投稿日: 2010.01.19
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) 国立大学の医学部第一外科助教授・財前五郎。食道噴門癌の手術を得意とし、マスコミでも脚光を浴びている彼は、当然、次期教授に納まるものと自他ともに認めていた。しかし、現教授の東は、財前の傲慢な性格を嫌い、他大学からの移入を画策。産婦人科医院を営み医師会の役員でもある岳父の財力とOB会の後押しを受けた財前は、あらゆる術策をもって熾烈な教授選に勝ち抜こうとする。
0投稿日: 2010.01.09
powered by ブクログ山崎豊子著。1965年。大学病院を舞台に、教授のポストと権力を獲得しようとする話。本1巻では、主人公であり、助教授である財前と現教授の東が対立し、次期教授の有力候補とされていた財前の当選が危うくなり、いろいろと画策を始めるところがメインである。大学内部のみでなく、外部の医師会なども絡んでくる為、各ポイントの権力者を抑えることに、両陣営が行動する。
0投稿日: 2009.12.28
powered by ブクログ読みたいと思っていましたが、とうとう読み出しました。 えっ何これすごい、何この驚異の読みやすさ。文章は淡々としてるのに、各登場人物の心の動きとかすごく伝わってきて、うわー何これおもしれぇー!
0投稿日: 2009.12.15
powered by ブクログどうやって調べたのかと思うほど大学病院の裏側に切り込んだ内容になっていてストーリーは面白いが、小説としてはいまいち。(好みだけど)キャラクターや情景等の描写が極端に少ない淡々とした小説。
0投稿日: 2009.11.27
powered by ブクログ何度読んでも面白い。 財前先生が愛人を抱きながら、 「ふと、もっと金が欲しいと思った」 みたいな一文が貪欲で好きです。 野心家男子大好き。
0投稿日: 2009.11.27
powered by ブクログ子供の頃からの、我家の定番の作品「白い巨塔」と「氷点」。 ともに何度も読み返しているけど、年齢によって、感じ方は変わってくるな。 両親が、初めて読んだ歳を自分はとうに越してしまったけど、いまも家族共通に語れる貴重な作品。 今では甥っこまでもが会話に参加、世代を超えてます。 田宮二郎&山本学のイメージが強烈すぎて、唐沢&江口でリバイバル、と聞いたときは一体どうなることかと思った。 今回再放送(初放映の時も毎週観たけど、1週間あくと緊張感が薄れることも多かった)を毎日録画して観返しているけど、よく出来ている、と毎回唸らされる。 アウシュビッツを見学し、医師として生と死を思う最中、日本では患者の佐々木氏が誤診がもとで命を落とす。その対比の描き方、よかった。 細かな役者の配置もいい。 なんといっても、大河内教授役の品川徹氏!!たまらない!!! あら?話がそれてしまった・・・
0投稿日: 2009.11.23
powered by ブクログいやいや、何度でも見れる、ドラマは。2011くらいまでには小説板にもチャレンジしたいね。 里見先生の方が強いと思う。けどある意味で里見先生まで割切れた方が楽なんだと思う。 いくつもの人格がぶつかりあう物語が好きです。
0投稿日: 2009.11.22
powered by ブクログテレビを見た後だったので、面白くないかなぁと半信半疑で読み始めたら、逆にテレビとの時代対比が面白かった。 執筆時に比べ、現在は「いかに生きるか」。生きることの意味がより強く問われているような気がした。 私はよくわかっていないのだけど、当時より「医者優位」の方向はかわってきてるんではないだろうか。電子カルテ化し、情報公開法が制定。もちろん今でも心ない医者はいるだろうけど、そんなに暗いものばかりではないと思う。 逆に、今注目される、医師不足・過労。病院という社会・機構のあり方は今も模索中だ。20年後、30年後また白い巨頭が放映されるとして、どんなお話になるんだろう。それを見てみたいと心から思う。 私的には、実は心の底にあった東・里見教授への信頼が小説はすらっと流されていたのが残念。そこはドラマのほうが好きだなぁ
0投稿日: 2009.11.17
powered by ブクログ医学物縛りではないんですが… 何度もドラマ化され 評価の高い作品です。 ストーリー自体は戦後の高度成長期の話なので 結構古い作品。 文庫は5巻まであるので読み応えあります ドラマと大きくストーリーは変わりませんが 臨場感溢れる作品なのでドラマを見た人でも 十分楽しめると思います
0投稿日: 2009.10.26
powered by ブクログ2003年に放送されたドラマがきっかけで読んだ。 元々家にあったけどなかなか読もうとしなくて・・・。 財前五郎が唐沢寿明はあってると思う!! でも小説の財前教授はもうちょっと迫力というか悪役っぽい感じだったなぁ。 もうハマってこれは一気にシリーズ読んでしまった!! 小説とドラマは月日が経っていて昔は難しかった胃癌がドラマでは食道癌になってたり 転移の話とか難しいけどやっぱ時代によって変化するのだなと思った。 ドラマでは財前を支える花森ケイ子(黒木瞳)さんが印象的だった!!!
0投稿日: 2009.10.03
powered by ブクログ大学病院を舞台にした、教授選、学術委員選挙と医療訴訟をテーマにしたお話。 2巻のアウシュビッツの描写で軽く涙しそうになってしまいました・・・ あと、胃カメラ恐怖症になりそうだよ、これ。 さらに、最後の剖検の書置きは泣けました・・・(T_T) いや、それにしても、手術シーンの精密な描写、船場の繊維問屋の窮状、選挙戦のえげつない 工作活動、それにプチ恋愛模様と、いや〜、相変わらずすばらしい筆力だわ、女史♪ ビバ!肉食系男子!!(違 小説の力というものをつくづく感じさせられます。 ・・・それにしても、里見がかっこよすぎる件。
0投稿日: 2009.10.01
powered by ブクログとにかく物凄く質量のある文章である。そして物凄く質量のある作品である。 文章の構成が立体的で、文の裏にその一文を立証する複数の文があるよう。そして一文一文が樹形図のようにつながっていると思えた。その「厚み」は元新聞記者であるところの作者の取材力が成し得たものだと思うのだけれど、そのボリュームが半端じゃない。だからこそ「白い巨塔」が圧力を持ったものとして立ち憚る姿を読者が感じられるのであって、この作品を最近の小説でよく見かけるペラペラの文章で書いたら張りぼての「白い巨塔」になってしまうと思う。(勿論ペラっとした作品には共感しやすいとか、別の良さがあるが) その読者と同じように聳え立つ白い巨塔を目前にしているのが柳原先生だと思う。他の登場人物が良かれ悪しかれ背筋をピシリとしているのに対して柳原先生は何ともフニャフニャである。だからこそ終盤での柳原先生の決断が裁判で証言以上に大きな意味を持っていると思う。私は彼が正しい証言をしたことに拍手を送ったが、同時に 「え?君はそれで大丈夫?」と、フニャ部分がなくなったことでこの人はやっていけるのかとも思った。 話の結末で彼は無医村に行くという選択をする。里見先生がいうようにそれは何百人の命を両肩にそのまま預かるようなことで、生易しいことではない。彼が法廷上で正しい証言をしたことが「医者としての倫理観」を通すためのワンステップだとするなら無医村での診療はそこから2ステップ3ステップ……ずっと先まで続く険しい道だと思う。 正直、それまでの彼は頼りない人という印象があったけれど「無医村に行く」というストイックな選択は(たとえ大学病院に残れないという消極的な理由が一部あるにしろ)私にはできないなあ……。読み終えたあと、そんなことを考えながらよく見たら「そもそも私は医学部に入れる頭がない」とか、白い巨塔が立ちふさがる以前の問題が山積していることに気づいたのだった。
2投稿日: 2009.09.14
powered by ブクログ8/2 1,2巻読了。 財前の教授選が意外にあっさり終わったのは、後の崩壊のためのフラグなのだろうなーとおもいつつ、正直これから財前がどれくらい落ちて?行くのかがなんとなく怖い。 ドラマ版(唐沢寿明主演)と映画版(主演失念)も見ているけれども筋をあまり覚えてないのでとても楽しんでいる。 8/14 全五巻読了。けっこうかかった… 医療ミス裁判がこの作品の主眼だったのか、ということに遅ればせながら気づいた。現代においても非常に困難な問題である医療裁判をこれほど濃密な筆致で描く山崎豊子はやはりすごい。 最後のあたりで皆が団結して財前の治療に当たる姿は(やや急ぎ足ながらも)医師の良心を見た思いがした。 丁々発止の裁判シーンが迫力満点でおもしろかったです。
0投稿日: 2009.08.14
powered by ブクログ白い巨塔はドラマでもやっていたとおり、医療現場での様々なことが描かれています。 私が一番この本で好きなところは、財前と里見の全く違う生き方と考え方です。 二人の意見は常に対照的ですがどちらの意見もうなずけるものです。 だからこそさらに魅力を感じます。
0投稿日: 2009.07.24
powered by ブクログ「娯楽」とも言い切れないのですが。 そんなに昔の事じゃないはずなのに、きれいな日本語がいっぱい出てきて素敵です。 医者のご令嬢の「聞くに堪えないお言葉ですわ」という台詞。 すてきいいいいい と身悶えしました。 内容はとっても重いです。 そして、作者に医者、裁判の知識が全くなかったとは思えない程詳しくリアリティたっぷりに 書かれています。 これを書くのはものすごく大変だったでしょう。本当にすごい知識なのです。 小説家を心から尊敬し、プロ根性に気の遠くなる様な思いです。 読み応えがあってとても面白かったです。
0投稿日: 2009.06.06
powered by ブクログ人間くさくていいよな〜こういう小説。飽きずに5巻読みきってしまいました。 財前という教授が憎めないだけに、カワイソウな人間に見えました。自分の信念を最後までつきとうしたのはスバラシイ。
0投稿日: 2009.04.06
powered by ブクログ山崎豊子の書くドロドロ人間模様はすんばらしいなー。 五郎ちゃんが可愛いなぁ。 教授になりたくてあっちへヘコへコ、こっちはナデナデ。憎めんわー。 09.04.05
0投稿日: 2009.04.05
powered by ブクログこれはおもしろい。分野は違うけど、大学院に進学する自分にとってはなんだか身近に感じられる話です。 確かな実力を持ちながら、力があるが故に指導教官に寵愛されない助教授財前が、教授になるべく選挙運動に奔走していく様が描かれています。 自分の人生を左右する就職試験にしろ何にしろ、人生というのは東教授の次の言葉に要約できると思います。 「人間が人間の能力を査定し、一人の人間の生涯を決める人事そのものが、突き詰めてみれば必ずしも妥当でない、残酷な、そして滑稽な人間喜劇なんだ―、」 嫌な世界ですね。
0投稿日: 2008.11.11
powered by ブクログ実はこのドラマも見たことないので何の先入観もなく。 なるほど、開業医はそんな風に見られているのか。。など汚い知らなかった世界など・・ なかなか面白そう♪
0投稿日: 2008.04.29
powered by ブクログまさに社会派小説!であると同時に、山崎豊子さんの、膨大な取材・調査をひとつの小説にまとめあげる力、というか才能に思いっきり下を巻かせられます。個人的にはやはり完全学究肌の里見助教授の生き方に共感を覚え、第一部(5巻セットの文庫本では第3巻の終わり)を本当に悲しく読んだものです。「名作は色褪せない」の言葉通り、40年前の小説とは思えない瑞々しさです。
0投稿日: 2008.04.21
powered by ブクログ大学医学部の腐敗したシステムがテーマの小説。 そのテーマが気になり、購入。 けど、まだ。w
0投稿日: 2008.03.30
powered by ブクログかの有名な話題作です。 今日、改めてドラマ最終回を見ましたが、やっぱり泣いてしまいました。 数々の作品を生み出した作者の偉大さを感じずにはおれません。
0投稿日: 2008.03.04
powered by ブクログ裏工作、根回し、かけひき、政治、票集め、お金、同窓会のつながり、派閥、助教授と教授、利益相反、おもてとうら、夜の集まり、会合、学会、後釜、後押し、学閥。 政治とはなにか、組織とはなにか、いろいろ勉強できます。 ジャーナリズムのにほいを感じる山崎豊子の文章ここにあり!!! 「かちりと引金を引くように双方の言葉がぶつかった。それは形のない、音のない引金であったが、双方が対い合い、正面きって相手の胸に照準したような、冷たく武装された言葉だった。」
0投稿日: 2007.11.08
powered by ブクログドラマ見てない・・・けどこの間テレビで取り上げてて、なんだかおもしろそうだと読み始めました。かなりおもしろい!続きが気になる。070912
0投稿日: 2007.10.06
powered by ブクログ遅ればせながら。 ドラマ等まったく見てないので、中途半端にしか役者が頭に浮かばなくてやだ。笑 でもストーリー自体は面白い。古臭くならないところがすごいと思う。 日常生活では味わえない世界のお話。 だから面白い。 (07/07/30)
0投稿日: 2007.07.31
powered by ブクログちょっとー、面白いんですけど!!昭和40年發表の作品やとは思えない現實感。「廊下の片隅にある電話機の受話器を取ってダイヤルを回す」とか「タイプライターで打たれた招聘状」とか、出て來る女性&くつろいでる男性が大抵着物姿やったりとか(着物で病院に來て診察の度に帯解くなよ!)、たまに「え゛〜っ」となるようなシーンはあるけれど(笑)。女達の勘が良過ぎです。ケイ子といい佐枝子といい、本のあらすじと照らし合わせると、恐い位男達の将來を不氣味に言い当ててます。何で君にそんな事が分かるんだ!Σ( ̄□ ̄;)と思わず突っ込みたくなる。(200706某日)
0投稿日: 2007.06.19
powered by ブクログ結構昔の小説ですが、全く古さを感じない物語展開です。 山崎豊子の作品をどれをいつ読んでも、あまりの面白さにあっと、言う間に引き込まれてしまいます。 前半の教授選から後半の医療裁判まで、怒涛の展開です。 最近のドラマ、昔の映画も見ましたが、やはり原作が一番ですね!
0投稿日: 2007.06.05
powered by ブクログもちろん5巻まで そろっています。 名作ですね。 ドラマより小説のほうが想像力フルに使って読めるので好きです。 (1~5までありますが 1のみのupです)
0投稿日: 2007.05.31
powered by ブクログドラマが終わった後にすぐに読んだが、たぶん今まで読んだ中で一番専門用語の多い小説だったので読むのが困難だったが、人の生きる道を教わった感じがした
0投稿日: 2007.04.02
powered by ブクログドラマ化された作品ですが、絶対、本の方がお勧めです。テレビは内容が随分省略されています。 作者の山崎豊子さんは、他の作品もそうですが、その本を書くにあたって、すごく詳細にいろんなことをお調べになっているようです。 この本も、医療の世界に携わることのない人間にはわかりずらい裏事情等が満載で、その中で起こる流れにのまれる人や、立ち向かう人のそれぞれの生き方を克明に捉えた秀作だと思います。
0投稿日: 2007.02.28
powered by ブクログほんとに面白い。 全巻一気に読みました。医学用語とか裁判の所は少し難しかったけど、そんなの気にならない程。 読み終わった頃にちょうどドラマが始まってましたが、やっぱり原作には到底かなわないですね。
0投稿日: 2007.02.25
powered by ブクログわたしは唐沢版財前しか知らんですがとにかくドラマをみてハマりましたo命を扱う医療の現場で欲と欲、そして正義がぶつかりあうさまは不謹慎だけど面白いですo 財前好きだ…なんだかんだいっても天才だからなぁo
0投稿日: 2007.02.11
powered by ブクログ国立大学の医学部第一外科助教授・財前五郎。食道噴門癌の手術を得意とし、マスコミでも脚光を浴びている彼は、当然、次期教授に納まるものと自他ともに認めていた。しかし、現教授の東は、財前の傲慢な性格を嫌い、他大学からの移入を画策。産婦人科医院を営み医師会の役員でもある岳父の財力とOB会の後押しを受けた財前は、あらゆる術策をもって熾烈な教授選に勝ち抜こうとする。
0投稿日: 2006.09.28
powered by ブクログドロドロとした人間関係が面白い。医療の世界も大変なんだなと思いました。 続きがとても気になります。
0投稿日: 2006.09.17
powered by ブクログドラマから原作を読んだのですが、正直、東教授がそのまま財前助教授に教授を譲ればなかったストーリーだと思いました。
0投稿日: 2006.08.20
powered by ブクログいわずとしれた財前教授です。ぎらぎら脂ぎっているような権力欲がいいですね。しかしながら、こういった権力欲の裏にある悲壮感も相当なものです。当の本人も、それにあやかろうとする周りにも、滑稽なまでの権力への執着がみられます。「ある事柄への執着」という意味の滑稽さと、一身を賭すすがすがしさは、何も政治的権力欲求める人間にだけでなく、ひたすら事業・利益の拡大に邁進する経営者・職人・スポーツ選手にも共通している気がする。本人をしても「なぜ、そこまでして」の問いには、「そこに求めているものがあるように思えるから」しかないのだろうなぁ。実際そこには何もないんだろうけど、希望や期待が大切なのです。あれ?白い巨塔の話のつもりが・・・
0投稿日: 2006.08.17
powered by ブクログ封建的で閉鎖的な大学病院という組織の問題点にメスを入れた作品。山崎豊子の取材能力の高さには毎回驚かされる。 医師を志す人間として、自己を戒めると同時に、医学に臨む心構えを自分に問い直させられた。
0投稿日: 2006.08.10
powered by ブクログ後半ステレオタイプな人物描写に若干飽きるが、病院・癌治療を取り巻く状況は興味深い。現在はどうなのか。ラストが迫力。文庫で全5巻。
0投稿日: 2006.07.19
powered by ブクログご存知、山崎豊子の代表作です。文庫版1巻は、教授選の候補が決まるまでですね。このころはまだ、財前先生もおとなしかったなあと言う印象を受けます。
0投稿日: 2006.05.01
powered by ブクログ全巻一気に読みました!!最初はなんか難しそうだなぁ〜と思っていたのですが・・とにかく面白いです!!読みやすいのにオペのシーンなど臨場感あふれる描写ができるなんてやっぱりすごい作家さんだと思いました!
0投稿日: 2006.04.17
powered by ブクログ1巻っていうか、全部で読んだ。医学じゃないけど軽く勉強してたのでおもしろかった。人間ドラマってかんじ。(笑)
0投稿日: 2006.03.21
powered by ブクログ久しぶりに1巻を読み返しました。詳細に描かれる手術のシーン等は本当にすごい。まるで、その場で見ている感覚になってしまう。あらためて、すごい作家だぁー、と思い直してしまいました。
0投稿日: 2005.12.26
powered by ブクログ懐かしいなぁ。カレシと付き合いたての頃、借りて読んだな。内容的には面白かったけど、一気に読まないとダメね。3巻で挫折した。
0投稿日: 2005.11.03
powered by ブクログ大学病院内の政治的地位の獲得に野望を燃やす外科医財前、そして患者の治療にのみ力を注ぐ里見。二人が織り成す葛藤と医学界のタブーに鋭くメスを入れる名作。
0投稿日: 2005.10.23
powered by ブクログ全5巻。私が好きなのは田宮版の白い巨塔で、DVDも全巻もってます。昔の映画も名画座で見ました。とっぷりはまった作品。
0投稿日: 2005.07.29
powered by ブクログドラマですっかり有名になった「白い巨塔」。ドラマもいいですが、ドラマを気に入った人にはぜひ原作の小説も読んでもらいたいです。山崎豊子の圧倒的な取材力、人間の生き様の描き出し方に感心するばかりでした。
0投稿日: 2005.06.10
powered by ブクログテレビで放映された内容と時代背景が違うので また違った面白さがありました。 長い年月を隔てた今読んでも 十分楽しめる一冊です
0投稿日: 2005.04.19
powered by ブクログ【目的】 【引用】 【感じたこと】 名誉欲が人間の究極目標? 鋭さを持つ誠実な態度を持ちたい。 【学んだこと】
0投稿日: 2005.02.09
powered by ブクログまだ1巻しか読んでないけど、はまるなー かなり今さらですか。 頭の良い人の文章ってやっぱり簡潔で読みやすいな。
0投稿日: 2005.02.05
powered by ブクログ常に時代のタブーに挑戦する作者の鋭い着眼点と人間考察がすばらしい。 随分前に書かれたもので財前教授と同世代の読者は相当の高齢者になるはずだけど、両親の時代を思い出しながら楽しんで読みました。
0投稿日: 2004.12.15
powered by ブクログちょっと怪しげな大阪弁が多数出てくる所が壺。彼女の作品では「沈まぬ太陽」や「大地の子」では里見的な人物が主人公なのに対し、あえて悪役的な財前が主人公な所に医療の難しさを感じた。がんばれ柳原君。
0投稿日: 2004.10.27
powered by ブクログ25年ぶりにドラマでよみがえった不朽の名作。大学病院という閉鎖的な環境で、医師という偉大な職業とはかけ離れた「教授選」という醜い争い。マスコミに期待され、権力欲に燃える財前助教授の裏工作、金に糸目はつけない財前の義父、そんな財前の恩師でありながら、教授にはさせまいと翻弄する東教授。醜い争いが始まる!
0投稿日: 2004.10.04
powered by ブクログ30年以上前に書かれた話なので、現況とは多少異なる部分があるが、医療業界の問題点を鋭く描いている事には変わりなく、今読んでも得るものの多い名作。 有名な最後のシーンは必読です。
0投稿日: 2004.09.21
powered by ブクログ人事なんてものは、所詮、こんなつまらぬ些細なことで決まるものなんだ。人間が人間の能力を査定し、一人の人間の生涯をきめる人事そのものが、突き詰めてみれば必ずしも妥当ではない、残酷な、そして滑稽な人間喜劇なんだ。(p.265)
0投稿日: 2004.03.25
