Reader Store
妻に捧げた1778話
妻に捧げた1778話
眉村卓/新潮社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

148件)
3.4
11
49
58
12
4
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    余命いくばくもない奥さんに捧げる小説の話。 小説がメインかと思ったら、奥さんとの話が半分くらいだった。

    0
    投稿日: 2018.01.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    御多分に洩れず、アメトーーク!読書芸人のカズレーザーが紹介していたのを見て読んでみた。 病気の奥様へ一日一話書く!と決め、独自のルールにそって書いていく。その数1778話。 作家とはいえ、短編とはいえ、病気の奥様を支えながら毎日書くのは並大抵の気持ちでは書けないと思う。 そこに深い深い愛情を感じる。 短編の出来栄えは‥と言うと 面白いのもあれば、うーん‥というのもあった。 作家本人が主観的に、また客観的に注釈を書いているのを読むのは面白かった。 そして最期の3話。 特に最後の「最終回」はウルっときた。 その中でも最後の一文がグッときた。

    0
    投稿日: 2017.12.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    先に『僕と妻の1778話』(以下「僕と妻の」)を読み 話題の本書を手にする。「僕と妻の」と比べると、 お二人の日々(過去、現在)と創作時の心情が より深く語られており、 短編を読むためなら「僕と妻の」(感想にも書いたが、 解説とあとがきを含めて、一つの物語だと思う)、 本書は、作家眉村卓とそれを陰で支えた(?) 奥様の最後の日々、作家・家族のこころの動きが より深く語られ、あるひとつの夫婦の姿、 闘病を支える、ともに戦う家族の姿、 それを背景に創作された短編が紹介される回顧録 エッセーと読んだ。 「僕と妻の」では作家である夫、その第一の読者である妻という、これまでの形を残された時間の中で できる限り続けていくことを、お二人が望み 生まれた1778話という印象だったが、 本書を読むと、作家である夫という姿を 奥様が望み1778話が生まれたという印象が強い。 葬儀への要望、祈願のお札のエピソードは 不意打ちに近くガツンとやられた。 同志として生き、相手を思い、一緒に暮らしたい と思う存在。そう思ってもらえるよういたく、 そう思いたい。

    2
    投稿日: 2017.12.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    作家眉村卓さんが病に伏した奥様の為に1日1作品の短い話を作り聞いて貰うことと決めて5年間の闘病に寄り添った1778作品の抜粋と眉村さんの所感です。夫婦が互いに信じ合い共に生きる為には二人の生きる根っこ目指す方向が同じでありさえすれば良い という箇所に共感しました。私達もそのようにありたいものです 笑。

    3
    投稿日: 2017.12.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    某番組で話題になったということで、読んで見た。泣けるとあったけど、私はそこまでではなかった、感性の問題しょうか。妻に対する思いに強いものを感じたけど‥・これよりも『僕と妻の1778話』の方が読んで見たいかな。ただ、著者の心情や、お互いが自分に出来ることを一日一日最善を尽くして生活する姿には、熱いものを感じた。

    0
    投稿日: 2017.12.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    眉村卓氏が癌闘病中の妻に毎日書いた短編の一部と、その闘病を描いた話題作。初めての眉村卓。 書かれた短編の多くは「日がわり一話」シリーズ収録のようで、この本では20篇程しか読めず残念・・・ SF作が著者らしい内容が多く、個人的には楽しく読みました。 感動作と話題でしたが・・・結構冷静に読めてしまう感じで(^_^;)

    0
    投稿日: 2017.12.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    感動!大号泣!とかはない。 日常の些細さ、慣れで見落としそうになるけど、目を向ければ非日常。 真冬の夜の布団みたいに、温かく柔らかで、一息ホッとつける本

    0
    投稿日: 2017.12.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     SF小説作家・眉村卓は、余命1年と宣告された妻のために一日一話ずつショートショートを書いた。 自分に課した制約は、 ①四百字詰め原稿用紙3枚以上 ②エッセイではなく短編小説 ③全て商業誌に載ってもおかしくないレベルを保持する ④病気や人の死、深刻な問題、病人の神経を逆なでする内容は書かない ⑤必ず日常とどこかでつながっていること、など。 それから妻が亡くなるまでの五年間、毎日書き続け、総作品数は1778話。階下に妻の遺体を安置し二階で書き上げたという最終回が読者の胸を打つ。  40年以上に亘る結婚生活を振り返ったエッセイとともに、妻に捧げた19編を掲載した、静かに心潤うある夫婦の愛の実話。  アメトークでカズレーザーが「泣いた」と紹介し興味を持って購入。実際に読んでみて、眉村夫妻の互いを理解する愛の形を素敵だと感じたものの、泣くようなことはなかった。  妻との思い出と妻に捧げた短編小説を交えながら最終回、妻の死へと向かっていくが、悲壮や哀切を大して感じさせない書き方は好感が持てた。色んな夫婦の形があって、これもひとつの素敵な一例、程度にしか感じなかったが…。

    2
    投稿日: 2017.12.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    約200頁に、著者と奥さまの積み重ねた時間がそっと収められていた。 感情を揺さぶられるというより、沁み入る一冊。美談として扱われるのを著者が複雑そうにしているのがとても好ましいです。 アメトーークで紹介された時は最終話のネタバレに配慮していたけど、折り返しのあらすじに載っていましたね最後の一言。大どんでん返しを期待するタイプの本ではないので、特に問題はありません。 最初から読んで、最終回最後の一言に行き着くと、その言葉に込められた思いを実感しやすいと思いました。

    0
    投稿日: 2017.12.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    芸人が薦めてたので買ってみた。星新一と比べちゃかんと思いつつ、ショートショートの落ちの落差が少ないことに不満を感じながら読んでくと、単話としての落ちよりも連続で読むことでの変化が面白い。最後は圧巻。たまに聞く「心地よい浮遊感がある読後感」ってやつを初めて味わった。

    1
    投稿日: 2017.12.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著者は、奥様が余命を宣告されたときに、「これから一日一話、妻に捧げる話を書こう」と決意した。その1778話が創られていく過程を描いた本だ。 夫として妻に本気で何ができるのか。 眉村氏は、プロの作家として、そのテーマに全力で挑んだ。 そのことを読んだ次の瞬間、当然読者としては、自分だったらどうかということを考えしまうものだ。 平凡なサラリーマンとして、自分なら本気で何ができるのか?あるいは、子どもに、家族に、愛する人に、本気で何ができるのか、ということを一瞬考えてしまうものだ。 著者は、プロの作家として、この方法を選び成し遂げた。 一日も欠かさず成し遂げたという事実がプロであることを感じさせるし、妻に対する愛情の本物を感じさせる。 文字や文章は思いを伝える手段。しかしその思いが言葉を超えているときに、プロの作家ならどう表現するのか?

    3
    投稿日: 2017.12.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    奥さんが病気で余命宣告されてから、一日一話、ちゃんとしたショートショートを書いていったもの。 最終話は、パッと見はわからなかったが。どう言うことか考えたら少しわかった気がした。 泣こうと思って読んだら泣けない。前編感動ということではなく、奥さんに笑ってもらいたくて書いているショートショートなので、感動とかではない。が、作者の感情を解説もしているので、そこもよかった。 人生経験を積んだ人の方が泣けるのかなと思いました。

    2
    投稿日: 2017.12.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    話題になっていたので、電子書籍で購入。 涙を流すほどではなかった。 著者の奥さんに対する優しさはとてもよく分かった。

    0
    投稿日: 2017.12.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アメトークで紹介され、気になり購入。 小説家ならではの毎日一話ずつのプレゼント。また一緒に暮らしましょう。 感動しました。

    0
    投稿日: 2017.11.28
  • 個人的にはそれほどの感動は。。。

    ちょっと話題になっているという話と、中学くらいからほぼ読んだことなかった眉村卓を久しぶりに読んでみるかということで購入。 自分の感受性が低いためか、それほどの感動はなく淡々と読んでしまった感じ。正直ショートショートとしては大した話はないかな。

    0
    投稿日: 2017.11.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    もう泣けました…妻が余命あとわずかとなり著者が1日1話ずつショートストーリーを書き続ける。 特にラスト3話はぜひ読んでほしいです!

    0
    投稿日: 2017.11.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本屋で読書芸人を拝聴して読了。 最終回が読みたくて手に取ったのだが あっというまに(ものの2時間くらいで)読めてしまう。 癌を患った妻に一日一話、物語を書く。 エッセイにはしない。 必ずお話にする。 原稿用紙3枚以上。 病人の神経を逆なでしない。 病気や人の死、深刻な問題、大所高所からのお説教、専門用語の乱発、ラブロマンス、官能小説、不倫は避ける。 夢物語でもいいが、どこかで必ず日常につなげる。 などなど、細かな規定を自ら設け、毎日書く。 病床の妻が手にとって読むことが出来なくなってきてからはご本人が読み聞かせをしたらしい。 奥様が死後、お葬式の際に表記する名前をお願いしたこと、読み続けたお話に対して、これでは他の人にわからないと感じたら文句をつけたこと、「慰め」ではなく「仕事」として物語を評価していたことが、ほんとうに著者を作家として尊敬し、認め、支えていたのだなあとわかった。 そして最終回。 亡くなられた直後に書かれた妻への物語は、ただただ、読んでくださいと言いたい。

    2
    投稿日: 2017.11.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ずいぶん前に見て気になりながら読まずにいた。たまたま、ブックオフで見つけて買って読んだ。私の世代だと、「ねらわれた学園」だったかが、NHKの夕方のドラマでやっていて、わくわくしながら見ていたものだ。どんなオチのあるショートショートが出てくるのかと期待しながら読んだが、オチないものも多かった。それよりも、亡くなられた悦子夫人に対する思いなど、エッセイの部分の方で胸が熱くなった。印象に残っているショートストーリーは1つ。お札が空から降ってくるというもの。何十万円かを拾って手元に置いていたら、次の日には灰になってしまう。早く使ってしまえばよかったと皆後悔する。次に降ってきたときは、皆あわててお金を使いまくる。でも、灰にはならない。それで景気が良くなる。いまの世の中にピッタリかもしれない。

    0
    投稿日: 2014.10.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    エッセイの部分は全然好きじゃないけど、なんといっても短編が面白かった。正直、興味半分で読み始めた感じだけど、各短編のクオリティが高くて、嬉しい驚き。選ばれたストーリーが掲載されているとはいえ、これだけのものを捧げ続けられるって、すごいですね。

    0
    投稿日: 2014.04.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    各ショートショートの内容は別にして、作者眉村卓の妻に対する愛情がにじみ出ていました。1778話目の空白部分は、何も書いてないのにグッとくるものがありました。夫婦とはお互いのことを隅から隅までわかる必要はなく、生きる根幹、目指す方向が同じであればいい。そんな理想的な夫婦になるのは難しい。

    0
    投稿日: 2013.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    草彅剛・竹内結子主演の『僕と妻の1778の物語』の映画の原作になったものです。眉村卓さんの病気の奥さんに綴った話に解説などを加え、その時の眉村卓さんの心情が読み取ることができます。人の死について改めて考えさせてくれる本です。

    0
    投稿日: 2013.08.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    静かに、でも確実に死に向かっていく妻と、その側で寄り添い、一日一話、お話を書き続けた夫の物語。 映画はぼろぼろ泣いた。でもこの本は、すごく冷静な語り口で、静かな日常を、でもいつ終わるか分からない非日常を生きる夫婦の姿が淡々と描かれていて、涙よりも筆者の深い愛情にじーんと胸が暖かくなった。5年にも渡る闘病生活は苦しかっただろうけど、いっぱい愛された奥さんは幸せだったんじゃないかな。

    0
    投稿日: 2012.11.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2012/10/30読了。 読んでいる自分はあくまで第三者。著者が、「病気になった妻の気持ちは、なった本人にしか分からない」というように、この夫婦間のことも、当人達にしか分からないものが沢山あるように感じた。

    0
    投稿日: 2012.10.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    じんわりとほの温かい。 1778話の最終回、ありがちだが、こみ上げるものがある。 また、後書が良い。 夫婦の在り方、というより、それぞれの各人を尊重する気持ち。 きっと、素敵なご夫婦だったことでしょう。

    0
    投稿日: 2012.08.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    眉村 卓にしか書けないショートショートと解説、エッセイ。夫婦の絆とか書くとすごくチープになってしまうが、病床の妻のためへ書く夫と、売り物になるくらいの通用する質を求められる妻の優しい厳しさが反響しあい、物語の出来不出来は関係なく、お互いが自分に出来ることを一日一日最善を尽くして、生活する姿に目頭が熱くなる。 小さな物語の質を求めるのではなく、この夫婦が過ごした数十年の思い出、晩年に振り返りながら、一緒に歩んできた人生を重ね合わせる姿は、小説にすることはできない。

    0
    投稿日: 2012.05.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ちょっと前に見た映画の予告でこの話を原案にした 映画がやっていて少し気になっていました。 そんな中ブックオフで105円で売っていたものだから購入。 余命1年少々と診断され5年後生存率ゼロと言われた妻のために 小説家である夫が毎日1話ずつ話を書き綴ったというものです。 なのでこの本はみじかーい1778話が全て収録されているのかと思いきや (冷静に考えればそんなわけないのですが) おそらく十数話しか載っておらず、ほとんどが妻との思い出や 看病生活を綴ったものとなっています。 読者は奥さん一人だけでも、出版されてもおかしくない一般受けする作品にする という制約の元書かれたとあって載っている作品はどれも面白く ほかの作品も読んでみたいと思わせてくれます。 そして何より奥さんへの愛が物凄く溢れていると思いました。 特に奥さんが亡くなってから書いた最終話に 「また一緒に暮らしましょう」という一節がありますが そんな風に思える夫婦生活を送りたいなぁと思いました。 それに5年生存率ゼロと言われたのに奇跡的にほぼ5年間生きたというのは やはりこの毎日の小説も一役かっているのではないかとも思いました。

    0
    投稿日: 2012.03.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私は大切な人が亡くなった経験がまだない。 人がいなくなるというのがわかった時に、何ができるんだろう? そんなことを考えさせられる、エッセイのような作品だった。 ショートショートとエッセイが合わさって、ちょっとどっちつかず?みたいな。 大切な人に対して、自分ができることを提供してみようか…

    0
    投稿日: 2012.02.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    個人的には、最期の日前後の三編(「一日一話の終わり」)が読めただけで、この本を読んで良かったなと思いました。迷いながらも書き続けた筆者には頭が下がる思いです。 癌の奥様へと書き続けたショートショート19編と、奥様の思い出を綴ったエッセイ集です。 自分も母を癌で亡くしていて、素人ながら文章を書くのが好きなので、こういう向き合い方もあったのだと考えさせられました。癌が分かったときには余命半年と言われて混乱しつつ、自分が日常生活を普通に送ることが親孝行だと考えて、母のことを気にかける時間を敢えて取らなかった(と、自分に言い聞かせていたけど、それが良かったのかどうか…)ことを今でも後悔しています。

    0
    投稿日: 2012.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画とはかなり異なった印象。 短編過ぎて、想像が掻き立てられない部分があった。 とはいえ、一日一話は、日常生活を断片的に描写しており、妻の病状とともに、影響を受け、明るくしようという思いが強くなってくるなど、本当に愛妻家だなと思いました! 最後に、夫婦について、以下のように書いてあり、驚きました。 人とが共に生きていく為には何も心の隅から隅まで知る必要はないのだ。生きる根幹、めざす方向が同じでありさえすれば、それでいいのである。

    0
    投稿日: 2011.09.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画は映画館でみました。 その中で出てきた他のショートストーリーが気になったので、図書館で借りてきました。 少ししか収録されていなかったのが残念でした。 他のも読みたいな。

    0
    投稿日: 2011.08.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    闘病中に小説家の夫が妻の為に一日一遍の短編小説を書き続けたというお話。 新書としてまとまっているが、結局はこれ自体で小説みたいに仕上がっている。また、当時書いた短編に著者が寸評を書いているのが興味深かった。 個人的には最後に収録されている、最後の短編小説「最終回」 に対する解説がこの本の趣旨だったのではないかと、変に疑ってみたりしています。

    0
    投稿日: 2011.08.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    作者の「ねらわれた学園」や「なぞの転校生」が大好きで、中学生の頃夢中になった記憶がある。このような形での奥様に対する最後のつくし方は、作家としての迫力を感じた。作家としての「仕事と家庭の両立」の究極の形かもしれない。

    0
    投稿日: 2011.06.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大腸がんを宣告された妻に小説家の夫は毎日、ショートストーリーを贈り続ける。夫婦は高校の同級生同士。妻は最初の読者。毎日の作品に微苦笑したり、それってエッセイだ・・と辛らつな批評をする。二人で寺参りをした時、祈願の札に「病気平癒」と書けといった夫に、妻は「文運長久」と記したこと、また葬式には「作家眉村卓夫人・村上悦子」にしてほしいと言ったエピソード・・。 共に歩む深い愛につながれた同士愛にこころ癒される。最後の作品の最後 「いかがでしたか?長い間、ありがとうございました。また一緒に暮らしましょう。」であった。

    0
    投稿日: 2011.06.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「なぞの転校生」や「ねらわれた学園」の作者である眉村卓さんの実話。 某テレビ番組で、心温まるエピソードとして紹介されていた。 奥さんが亡くなった日の最後の原稿はとても感動した。ここまで愛されているなんてうらやましいです。 1778篇の話は一部だったが、申し訳ないけどちょっと物足りない。ショートショートというと、星新一のような落ちがはっきりしているのが好きなので。 でも、最後の原稿を読むだけでも価値があると思う。

    0
    投稿日: 2011.06.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    妻がガン。5年後の生存確率はゼロ。妻の為だけに、1日1作のショートショートを書く。ノルマ原稿用紙3枚以上。 奥さんへのひたむきな愛情があふれていて、危ないとこだった。

    0
    投稿日: 2011.02.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校生の頃 眉村さんのSFにはまったことがあった。 時の旅人 とか面白かったのを覚えている。 だから 映画の原作はあまり読まないのだけど、気になったので読んでみた。 こんな夫婦になれればいいなぁと思った。 妻が 作家眉村 卓の妻であるということを誇りに思っていたらしいところが なんか感動した。

    0
    投稿日: 2011.02.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小説家である著者が、余命を宣告された妻に対して行ったことは、毎日1話の短編小説を書くというもの。 本書には、その短編小説が掲載されており、その小説から著者の心境が垣間見えます。 自分が同じ立場だったとき、どうするかを考えさせられた一冊でした。

    0
    投稿日: 2011.01.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画とは少し違うのかな? エッセイっていう感じで、とってもかるくよめて尚且つ流れがよく分かりました。 最近よく思うのは、結婚って、相手の生老病死も受け入れることなんだよなぁということ。

    0
    投稿日: 2011.01.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    構成がおもしろい。1つ1つのショートショートに、作者自身の書評が付されているといった感じ。 最終話、作者の「心の中」は、心にいる妻に伝わっているのだろう。

    0
    投稿日: 2011.01.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    中高生の頃、眉村氏の作品は色々と読みました。 この前本屋でコレの文庫版でしょうか?を見かけて奥様が亡くなられたんだ、と知りました。 奥さまが亡くなられるまで毎日一話創作されたお話は彼女のためだけに書かれたものではなかった、とありました。読んでいてこの本が一冊丸ごと亡くなられた奥様のために書かれた本であり、ラブレターだなあ、と思いました。 最後泣かされましたよ。

    0
    投稿日: 2011.01.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    癌を患った奥様のために、闘病の5年弱の間に毎日一話ショートショートをお書きになった、その作品の一部と眉村氏のエッセイが収録されている。 ショートショートを書く上で、日常とつながった、あくまで作り話の、クスリと笑えるような、内輪向けでなく本にできるようなクオリティを持った話、という制約を設けたそうだ。だが、そのショートショートもさることながら、途中に挟まれる眉村氏のエッセイが、奥様への深い愛情があふれていて素晴らしかった。 お話を書く合間に作られた俳句数句は、眉村氏の作話にぶつけられなかった思いが凝縮されていて涙をさそう。 亡くなる直前のショートショート数話は、もう読んでいるこちらも涙が出て言葉がなかった。 きっと奥様も、眉村氏に深い感謝を思いながら旅立たれたことと思う。

    0
    投稿日: 2011.01.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    眉村卓さんが 癌闘病中の奥様に毎日1話書き続けた物語1778話の中からの数編と、 奥様とご自身との様子を書かれた部分とからなる1冊。 これが映画化されるとどうなるんでしょうか。 楽しみです。

    0
    投稿日: 2010.05.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    癌で余名宣告を受けた妻のために、小説家の夫はなにかできることはないかと考えます。  何か自分にできることはないだろうか。  思いついたのは、毎日、短い話を書いて妻に読んでもらうことである。  文章の力は神をも動かすというが、もちろん私は、自分の書くものにそんな力があるとは信じていない。  ただ、癌の場合、毎日を新しい気持ちで過ごし、よく笑うようにすれば、からだの免疫力が増すーーーとも聞いた。 「千夜一夜物語」という言葉がふっと頭に浮かびました。 妻の不貞のために女性不信に陥った王は、夜伽をさせた娘を毎日一人ずつ殺していました。 王に召されたシェラザードは、毎夜、王を夢中にする話をし、凍てついた心を解かします。 眉村さんは、病に侵された妻を少しでも死という理不尽な結末から遠ざけるために、原稿用紙三枚以上の話を書き、妻に読ませました。 自力では読めないようになると、枕辺でその話を読んで聞かせる毎日を送りました。 五年間。千七百七十八日、一日も休まず、1778話の物語。 しかし、妻を見守る夫が紡ぐ物語は、妻をなぐさめるものであるにも関わらず、妻の容態の変化に少なからず左右されます。  終末がじわじわと近づいてくるという感覚の中で、きょう一日は最善を、きょう一日は最善をーーーと務めるには、何らかの意識操作が必要なのであろう。  私の場合それは、おしまいのときというものを、頭からぬぐい去ることであった。  暴走列車に乗っていて、衝突の瞬間まで衝突のことを考えない、というのに似ている。 毎日一話の物語が、実は、夫をいやす目的のものだったのではないかと思えてなりません。 人間の一生で遭遇する出来事の中で、配偶者を失うことはもっともストレスが高いものだそうです。 「妻をなぐさめ、笑わせるのだ」という使命感があって、5年間の「一日一話」を続ける。 その使命があるからこそ夫は、刻々と近づいてくる妻を失う瞬間に耐えられたのかもしれません。 1778話は、妻が亡くなった当日、書かれました。 「最終回」と題されたその物語は、  いかがでしたか?  長い間、ありがとうございました。  また一緒に暮らしましょう。 そう結ばれています。

    0
    投稿日: 2010.04.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    眉村卓さんのエッセイ+ショートショート。 この人、奥さんががんになってしまって。 その奥さんのために毎日ショートショートをひとつかくことにしたそうだ。 そのショートショートと闘病記が合わさっている。

    0
    投稿日: 2010.03.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    眉村さんの作品は、学校の図書室でジュブナイル小説を読んだ以来です。生前、恒日頃から、インテリジェンスのある奥様との生活を共にされて来たんだろうな、と感じました。1778話中、19話を掲載しているが、やはり1777話と1778話は胸の奥にしみ込むお話でした。映画化されるようですが、宣伝文句は「感動しました」のオンパレードになりそうで、そうなるとうんざりするな・・。

    0
    投稿日: 2010.02.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    余命幾ばくもない妻に毎日一話ずつ短話を作ると約束した筆者の実話。抜粋した19編を闘病記と結婚生活を振り返りながら収録。奥様を愛されているのが良くわかり最後は胸が痛かった

    0
    投稿日: 2008.10.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    エッセイとショートショート混合。癌で余命宣告された妻に、毎日一話の作品を書き、亡くなったその日、最後の1778話目が書かれた。素直に羨ましいと思う。私だったら書いてもらったら嬉しい。エッセイ、眉村卓氏自身の解説が読めるのが嬉しいが、もう少しショートショートの量も欲しかった。

    0
    投稿日: 2006.06.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TV『アンビリバボー』で観て知った。著者は、妻がガンで亡くなるまでの5年間、毎日ショートショートを書いては妻に見せ続けた。ショートショートというと、星新一のような大どんでん返しを期待する。が。妻の為に書かれているという前提もあり、イメージしていたものとはだいぶ違っていた。それでも著者が妻を想う気持ちはよく伝わってくるし、その根気強さには脱帽。

    0
    投稿日: 2005.05.23