
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
加賀藩に仕えた猪山家の家計簿を詳細に分析した著作。 「武士は食わねど高楊枝」というように武士には「貧乏」というイメージがある。で、実際はどうだったのか・・・というのを具体的な数字で調べ上げている。その結果分かるのは、「やはり武士は貧乏だ」という事。交際費や冠婚葬祭費、女中や給仕を雇う人件費など武士という身分と威厳を保つための「身分費用」が大きな負担になっていた事が分かる。 江戸時代は、武士は身分は高いが貧乏で百姓や町人は身分は低いがお金持ち(全てがというわけでは無い)であり、「絶対的勝者」を作らない社会だった。貴族が全てを手にしていたフランスなどとは全く違う。これが江戸時代という、奇跡的な平和を維持できた理由の1つだろうと筆者は分析する。 「家計簿」を通じて当時の武士の生活が生き生きと甦ってくる。 家計に関する悩みを抱えつつ、必死にやりくりして生きてきたんだなぁと思う。
0投稿日: 2012.11.04
powered by ブクログ★2012年SIST読書マラソン推薦図書★ ★図書館だよりNo.43田中先生紹介図書★ 所在:展示架 資料ID:10402066 本を読んで読書マラソンに参加しよう! 開催期間10/27~12/7 (記録カードの提出締切12/13)
0投稿日: 2012.10.25
powered by ブクログ加賀藩士、猪山家の数百年にも及ぶ家計簿から見える、武士の生活を知ることが出来る。其処から江戸時代の武士の生活だけでなく、生活様式が今そこで行われているかのように体験できるし、生活が苦しかったとしても、祝儀などの行事ごとを大事にしていた事がよく理解できた。同時に成之氏の言葉で、明治維新を行い西洋の発想を積極的に取り入れようとするおかみに対し言った言葉で、上の御沙汰を常にうかがうだけでなく、それが明確でないなら、自分で考え判断すると言うのは、今に当てはまる様な気がする。お上の行動に明確な意図が見えないのならば、国民は自分たちで判断し行動しなければならないと言う事でもあるんじゃないかなと思う
0投稿日: 2012.10.24
powered by ブクログ幕末から明治維新までの武士の生活を加賀藩の武士が残した古文書から復元し、考察するもの。 表題が「家計簿」となっているが、経済面だけではなく、当時の武士・士族の考え方、風習まで記しており、より幅広い範囲での考察が可能である。 特に明治維新に入り、なぜ武士(士族)が大きな反乱なく、四民平等を受け容れたのか。武士の経済的な基盤を理解することで謎解きできる。 江戸時代が約200年安定した政治基盤を持てたのも、「位は取るが実をとらず、位は取らないが実をとる」といった封建制とはいいながら、勝者が全てを取る、ヨーロッパスタイルではなかったことが要因ではないかと改めて実感。 また、「石高」、「知行」などの実態の運用状況もなかなか分かり難いところであるが、それも実例に基づき分かり易く説明されており、その意味でも重宝。 著者あとがきより引用、 猪山家の人々から、大切なことを教えてもらったように思う。 大きな社会変動のある時代には、「今の組織の外に出ても、必要とされる技術や能力をもっているか」が人の死活をわける。 以下引用~ ・行政に不可欠な「算術」のできる人材がいつも不足しがちであったのである。武士とくに上級武士は、算術を賤しいものと考える傾向があり、算術に熱心ではなかった。 ・加賀前田家は「算術」を非常に大切にした家である。・・・海軍は数字のかたまりである。明治維新後、日本が海軍を建設したとき、海軍の中心をなしたのは、薩摩と旧幕府そして差がであったが、のちには加賀もこれに割り込んだ。 ・厳密な儒教社会からみれば、日本の婿養子制度はおよそ考えられない「乱倫」の風習である。 ・武士と百姓町人の家計簿を比べたとき、最も違いがあらわれるのは交際費である。(身分費用) ・考えてみれば、江戸時代は「圧倒的な勝ち組」を作らないような社会であった。武士は威張っているけれど、しばしば自分の召使よりも金を持っていない。 ・教育して官僚・軍人にして身を立たせる。とくに、明治初年の士族はこの教育エネルギーが絶頂に達していた。
1投稿日: 2012.10.13
powered by ブクログ節約の様子、明治維新での生き残り戦略、武士が体裁を保つための出費、離縁を考慮した財布の分別などなど、生々しい。 でも、一般市民の生活を知ることができる、少し変わった歴史本ということで、面白く読めた。
0投稿日: 2012.08.23
powered by ブクログ著者の磯田さんは大学で教鞭をとる歴史学者である。しかし、作家としてもやっていけるだけの筆力をもっている。ぼくはこれより先に『龍馬史』を読んでそう思った。ところで、資料は求める人のところにやってくるとはよく言ったもので、磯田さんはずっと探していた家計簿のほぼ理想的なものを古書店の目録で発見する。15万円である。科研費をたくさんもらっている人にはなんでもない金額だろうが、一介のサラリーマンが一度にこれだけのお金を出すのはそう簡単でもない。磯田さんはその書店に、銀行からおろしたての16万をポケットにねじ込んで、いそいそと向かう。昔、日本史の江口圭介さんがアヘン関係文書を古書店で見つけたときもこんな気持ちだっただろう。ところで、その家計簿というのは加賀藩の「御算用者もの」つまり、加賀藩の経理の一人になるものであった。家計簿や手紙の類は、天保13年(1842)から明治12年(1879)まで途中1年2ヶ月抜けているだけで、37年2ヶ月の間書き続けられているのである。歴史学者としてはうれしくてたまらないだろう。その算用者がなぜ自分の家の家計簿を残しているかというと、それはそのころその算用者、猪山家が多額の借金をかかえ、財産を処分し、必死の思いでやりくりをしなければならなくなったことと関係がある。映画では、ここの部分は親の贅沢のせいのように描いてあるが、本書によれば、猪山家が、将軍家に嫁いだ加賀藩のお姫様のそろばん役をおおせつかったことによる。ともかく、家計をきりつめるため、支出を記録し、支出は饅頭一個でも書いたことで、当時の武士の家計が手に取るようにわかるのである。また、当時の武士が借金をする場合、町人はもとより、親戚から高利で借りていたとか、いくら切りつめても切りつめられなかったのが交際費だったとか、当時の武士の領地持ちが、領地のことをほとんど知らなかったことが、のち明治になったときに、武士の両主権をすんなり廃止できたとかもわかるのである。猪山家は明治になってからも、経理ができるということで明治政府の海軍に召し抱えられる。武士らしくない武士が時代の変わり目でも力強く生き延びていったのである。とにかく、何度でも読んでみたくなる楽しい本である。堺雅人と仲間由紀恵の映画もおすすめ。
0投稿日: 2012.08.12
powered by ブクログサマータイム中にビジネス書を読もうと思ったけど、つい歴史小説に手が伸びてしまった。と思いきや、これはビジネス書っぽい。もしくはマネー本っぽい。しかもこんなに生活臭漂う幕末から維新への変遷をかかれた本は読んだことない。
0投稿日: 2012.08.05
powered by ブクログ歴史に疎い私でも、武士の生活を垣間見ることができました。武士の生活も大変なのね。。。映画観たいなぁっと思って読んでみたのですが、この本をどのように映画化したのか映画を観るのが楽しみになりました。
2投稿日: 2012.07.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
武士の親戚づきあいはとても大変だったと思う。 冠婚葬祭などの交際費にお金をかけ、それが家計簿を 逼迫していたのか。 武士として家来を雇わなくてはならなかったり、 世間の目もあるから通過儀礼を安くすまわけにはいかないし、 武士はつらいよ
0投稿日: 2012.07.14
powered by ブクログ江戸・幕末~明治にかけて、加賀藩に仕えた御用算者である猪山家が作成した家計簿を元に、ある一家の歴史と、武士の暮らしを分析している。数字から明らかにされる武士の暮らしぶりが、興味深い一冊。
0投稿日: 2012.04.28
powered by ブクログ先行き不透明な平成の世。 実に、思わせられることが多分にある一冊。 過去を懐かしみ、今を嘆くだけの者に未来はない。そう歴史が教えてくれる。 しかし、『ラストサムライ』なんて映画があったが、武士の衰退が、この様な政府体制、経済事情があったとは初めて知った。 明治維新に文明開化に託けて、新政府を樹立した輩は、お手盛りで高給を貰う仕組みを作って、散々に利を得るという、官僚が税金から自分の懐を肥やすシステムを好き勝手につくり、それを国民がチェックできない日本の病理は、この頃に始まっていたのな。 勉強になりました。
0投稿日: 2012.03.21
powered by ブクログ作者が、神田神保町の古書店で入手した「金沢藩楮山家文書 入拂帳・給禄証書・明治期書状他 天保~明治」。 そこには、天保13(1842)年7月から明治12(1879)年5月までの約37年間、武士一家の家計簿が残されていた。 江戸から明治へと時代が大きく変化するなか、当時を生きる人々には金融破綻・地価下落・リストラ・教育問題など多くの困難な問題が直面した。幕末藩士が明治士族になるまで、またそうした困難な問題や課題を乗り切ろうと知恵を絞り、家を維持していった記録が、作者の詳細な分析により、分かりやすく紐解かれている。 同名で映画化もされ、DVDとしても発売されている。
0投稿日: 2012.03.19
powered by ブクログ面白い!歴史的な資料をひもといているだけなのに、幕末の武士の暮らしぶりが生き生きと浮かんでくる。時代の激動に流されていく武家一族の運命を描いた大河ホームドラマという趣きだ。
0投稿日: 2012.03.10
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金沢藩士の御算用者(会計係)の古文書から、武士がどのような生活を送っていたのか金銭の面から見た本。 武士という身分だけで生じる出費があり、それが家計をかなり圧迫していたらしい。 本文に 『明治維新は武士の特権を剥奪した。これに抵抗したものもいたが、ほとんどはおとなしく従っている。』 というのも上の理由からだとするとなるほどなぁと納得。 歴史関係は苦手だけど、面白く読めた。
0投稿日: 2012.02.16
powered by ブクログ大好きな堺雅人さんがこの映画に出ると知り、とりあえず手に取りました。 歴史は大嫌いで学校で習ったこともほとんど覚えていませんが、 以下の点で、単なる歴史資料の読解本を超えた面白さがありました。 ・当時の人々が抱く、幸せ像・日常のちょっとした心の動きなどがイメージできる - 教科書や歴史本ではなかなかこういったエピソードを知ることはできません。 しかも手紙やメモ書きなどの資料に基づいているのでリアリティがあります。 ・「数字」に基づいた、確かな感覚 - 当時の家計簿・項目(衣類、季節行事の出費など・・)のそのままの表や、 いまの感覚に直した換算表もあり、知識・教養として身につきます。 ・著者の「あとがき」は必見 - 最後のたった2ページですが、すべてが、非常に含みのある言葉だと思います。 学生のときに読んでいれば歴史への取り組み方が違っていたかも。 猪山家のように、時代に柔軟に身を任せつつも、時流を読む力・どこでも通用する 能力を地道に磨く努力を怠らないでいたい、と思いました。 とりあえず、簿記でも勉強しようか・・・?なんて思い立ってみたり。 映画化が、とても楽しみです。
0投稿日: 2012.02.14
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加賀藩の御算用者の猪山家の家計簿を発見したことから始まる。時代劇は物語や映画・テレビなどではよく見かけるが、実は「ふところ具合」の研究はそれほど進んでいないという。 御算用者、今でいう会計係である猪山家であるから入払帳は実に細かに書かれている。家禄による収入から、日々の出金、特に多い支出の親戚づきあい。武士を保つためにはお金がかかる。当然借金も多額であった。 家計簿ともに見つかった書簡を通して、江戸末期から明治にかけて武士という立場のなんとも不安定ななか、それでも生きた人々の日常が見えてくる。 芸は身を助けるというが、いつの世も同じなんだな。
0投稿日: 2012.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
意味不明な数式の羅列から宇宙の始まりを熱く語る人もいれば、家計簿から当時に生きる人々の生活をありありと描き出す人もいる。やはりプロはすごいというのが感想。同時に自分の家計簿が流出したらどうなるのかと、空恐ろしくもなるが… 物語は、ある一組の家計簿が古書店の目録に載ったことからはじまる。時は幕末、加賀前田家に仕えた御用算者猪山直之が残した詳細な家計簿。日々の収入支出の記録は、当時の武士の生活を浮き彫りにするだけでなく、激動の明治維新の姿もありありと描き出してくれる。 正直なところ読み始めは歴史小説の時代考証で語られているような内容に過ぎないのでは、と侮っていたが、それは誤った認識だった。研究者の執念というべきか、一つの資料を皮切りに、どんどん深く切り込んでいく。村田蔵六とのかかわりが出てくるところでは、ちょっとぞくぞくした。
0投稿日: 2012.01.28
powered by ブクログ帳簿から読み取った武士の暮らしについて書いてる本。 武士の出費ってほんっとに多いみたいでびっくりした。 親戚付き合いとか、交際費の出費が半端ないです。 帳簿でこれだけいろいろわかるのだなーと感心しました。 読み物としてはかなり面白いとおもいます。
0投稿日: 2012.01.20
powered by ブクログ「「加賀藩御算用者」の幕末維新」というタイトルにも表されているとおり、 現在の金沢の加賀藩藩士が残した”武士の家計簿”を解説した一冊なんです。 神田神保町の古書店で「金沢藩士猪山家文書」という古文書を手に入れた著者は、 そこに記されていた武士の家計簿と書簡や日記を解読することによって、 幕末から明治にかけての武家の生活の様子をひも解いて行きます。 そこから浮かび上がってきた幕末から明治、大正にかけての武家の生活は、 江戸時代の身分制度の意外な一面や当時の教育問題など、 今まで知られていなかった武家社会の意外な一面を知ることになります。 金融破綻、リストラ、地価高騰など、 現代でも起こっている事象が幕末の動乱時期にも発生していたということを知り、 教科書で習ったことだけが歴史のすべてではないんだなと改めてそう思いました。 「金1両=約30万円、銀1匁=約4,000円」などという貨幣価値が表されていて、 それを頭に入れながら読み進めて行くことで、 当時の武士の収入や支出の様子がすんなりと頭に入ってきます。 猪山家は元々は下級武士でしたが、 身分が世襲制となっていた江戸時代の武家社会においては、 算術に秀でているということが身分に関係なく出世して行ける要素だったとか。 そういう視点からも歴史を考える上でとても新鮮な感覚で読み進めて行くことが出来ます。 その”武士”という身分を支えるために必要となっていた行事は、 武士としての収入を得るために欠かせないことながら支出が大きく、 武士としての収入以上に家計を圧迫していたということなども興味深いなと思います。 身分を維持するための支出や現在の単身赴任にあたる”江戸詰め”のための支出によって、 猪山家は膨大な借金をかかえることになります。 しかし、一念発起してその借金を返済するだけではなく、 仕事に専念し子どもの教育に力を注ぐことによって蓄財を増やして行く様子がとても面白いんです。 娘の年中行事で本来お膳に出すべき鯛を絵で済ませてしまったり、 机や筆までも売り払って借金返済に充てたりと、 古文書から解読された当時の猪山家の様子には驚かされることばかり。 それだけに読み進めて行くうちに江戸時代の猪山家がとても身近に感じられてきました。 歴史の勉強にも経済の勉強にもなる一冊。 もちろんノンフィクション小説的にも楽しめる一冊です。
0投稿日: 2012.01.05
powered by ブクログ歴史の勉強で扱うのはどうしても歴史の表舞台ばかりです。でも、その時代の人たちがどんな生活をしていたのか、それについてはあまり知られていないというのが本当のところではないでしょうか。 では何を見れば分かるのか。よくあるのは日記や手紙ですが、この本では家計簿に目を付けたところが新しい。知られざる武家の暮らし、しかも江戸から明治に移り変わる様子が手に取るように分かります。 例えば、当時の武士は親戚づきあいに相当なお金がかかっていたことが分かります。天保14年の例では、22の儀礼行事があり、費用も76.09匁がかかっています。もちろん、余裕があって浪費をしていたのではありません。借金をしながら、それでもなおこうしたつきあいをやめることができなかったわけです。(その理由は、この本を読めば分かります。) それから、私自身はあまり不思議に感じたことがなかったのですが、p.38「なぜ明治維新は武士の領主権を廃止できたのか」という問題提起も目から鱗でした。 それにしても、改めて記録って大切ですね。もしかすると猪山家にとっては知られたくない秘密もあったかもしれませんが、記録がなければ分からないことばかりです。今のデジタルで、後世に確実な記録を伝えることができるのでしょうか。
0投稿日: 2011.12.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2011.12.14~21 読了 下級武士の苦しい生活実態が活写されている。特に貧しくなる原因である”身分費用”を節約できない理由はもしものときに親類縁者に頼らざるを得ないため、ということも説得力がある。全ては今の身分を子孫を残すためで、それが最大の人生目的だったということだ。明治維新前後の対比も興味深い。下級武士が引き起こした維新が、結果的に武士階級の80%以上も無職に追いやったことは何とも皮肉な話だ。生産性ゼロ社会から能力社会への急転換!その改革エネルギーに改めて感心する。幕末の天才軍略家・大村益次郎と一藩の会計係・猪山成之の接点も維新混乱期ならではのエピソード。
0投稿日: 2011.12.14
powered by ブクログ映画原作本。 幕末から明治初期にかけての武士の暮らしぶり、考え方がわかる1冊。 読みやすかったです。
0投稿日: 2011.12.07
powered by ブクログこれを原作に映画を作るとは…やっぱり驚きだ。でも、裏を返せば、生活の様子が家計簿からありありと見てとれるということだと思う。 武士が武士でいるためには何も腰に刀を差せばよい、というモノではない!武士とは大変な職業なんだなぁ。借金苦の武士が国を運営してたら、まぁ国だって財政難になるような気もする。
0投稿日: 2011.12.07
powered by ブクログ刀を腰にさし、特権階級であった武士。 彼らは一体どのようにして生活をして、どのように過ごしていたのか。 確かに謎に思った事はありますし、えらくプライドが高い人達、という 認識がありましたが…これを読んで、身分って邪魔な、という認識に。 お金を借りた場合の利子のパーセントもすごいですが 利子を払うのでいっぱいいっぱい。 見栄張り、ではなくて、見栄をはるしかない身分。 中世ヨーロッパとあまり変わりないです。 いや、まだあちらの方が生きていける?? 武士は計算が出来ない方がいい、というのにびっくりです。 計算できる方がいやしい、とされるのは良いとしても それをしないと色々困るというのに…馬鹿ですか?と聞きたいです。 ここから、今の政治ができていると考えると 納得、な感じはありますが。 彼らが払うしかなかったお金、切り詰められるお金。 こうしてみると、下級武士というのは、町民よりも かなり大変な生活だったのだな、と。 お買い物の表なんかもついていて、しかも現代価格にされているので どれもこれも、ものすごく高い気がします。
0投稿日: 2011.12.06
powered by ブクログ○由緒や家柄は藩内でのみ通用する価値である。藩という組織が消滅すれば、もう意味がなくなる。しかし、猪山家の会計技術は藩という組織の外でも通用する技術であった。(p176) ○正直なところ、私には、これからこの社会がどのようになっていくのか、不安で不安で仕方がなく、猪山家文書という虫食いだらけの古紙の山を前にして、「明治の人は、どうしていたのか」と問いかけずにはいられなかったのである。(p217) ★家計簿にこんなドラマが隠れているとは。著者だからこそ拾い上げられたのだろう。
0投稿日: 2011.11.24
powered by ブクログ加賀藩に仕えていた算用武家が残した、 家内の家計簿から伺う当時の生活や時世。 筆者の史料に対する高揚感が伝わってきました。
0投稿日: 2011.10.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ある武士の一族の暮らしを生き生きと描いた好著です。武家の妻の離婚率や地主の実態等々、ページをめくるたびにたくさんの新発見がありました。苦しい時代をみんな頑張って生き抜いて来たのだと思うと元気が出ます。
0投稿日: 2011.10.20
powered by ブクログ加賀前田家について、そこにいた士族の観点から知ることが出来たことと、士族の生活について詳しく知ることが出来た。
0投稿日: 2011.10.17
powered by ブクログ古本屋で温州みかんの段ボール箱に入っていたのは、加賀藩士猪山家の37年間にわたる細密な出納帳だった。ただの家計簿ではない。「御算用者」という会社で言えば経理と資財を合わせたような職務に代々ついていた、いわば会計のプロが残した家計簿だったのだ。磯田道史『武士の家計簿』は、「国史研究史上、初めての発見」というこの貴重な史料をもとに、武士の暮らしぶりを超具体的に紹介してくれる一冊だ。 家計簿を付け始めた当初、一家の収入は米にして五十石。1石が27万円程度として現代感覚にすると年収1350万円相当だったという。ところが借金は年収の倍もあった。武士としての体面を保つために多額の交際費が必要不可欠だったからだ。祝儀交際費の支出機会は年200回以上、額面で年収の三分の一にも上っている。明治維新によってこの「身分費用」がなくなったことは、武士にとって特権を失う以上にありがたいことだったのでは、という著者の推測も肯ける。 さて猪山家、さすが会計のプロだけあって、いよいよクビがまわらなくなる寸前に家財の一切を売り払って借金を整理したようだ。家計簿には嫁入り道具の着物はおろか、欠けた茶碗までいくらで売ったと生々しく記録されている。その後も苦しい台所が続くが、幸いにも猪山家は親子三代にわたって計数能力に恵まれ、徐々に藩政に重用されるようになる。一介の下級武士から、藩主の家族の秘書役へ、そして家計簿三代目(猪山家としては九代目)の成之は加賀百万石の兵站を預かる立場へと出世。さらにロジスティックの腕を見込まれて新政府軍にヘッドハントされ、誕生したばかりの日本海軍のソロバンをはじくことに。明治7年の彼は現代で言えば3500万円相当の収入を得ていたそうだ。 という具合にこの本、歴史読み物としてのトリビア的楽しみもさりながら、筆とソロバンを両手に激動の幕末を生き延びた会計一家・猪山家の成り上がりストーリーとしても格別のおもしろさ。森田芳光監督で昨年末、映画になったのも納得だ。無味乾燥な数字から無類の物語を抽出した著者の仕事に感謝したい。
2投稿日: 2011.09.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
幕末から大正を生きた猪山家の書簡や家計簿を追いかけると見えてきた、怒濤の時代を駆けた一家の命運。大変興味深いものがありました。 時代が変わる、エポック期の人々はどのようなことを思い、どのような行動を取ったのか。その一つの答えが本書にあります。やはり幾つかのターニングポイントがあり、そこでトリガーの引き金を引いた、その様な喩えの行動があります。それを切っ掛けに次々と連鎖反応を起こす様は驚愕そのものです。 やはり猪野家のトリガーの引き金となったのは、財産整理でしょう。家財道具は勿論、家にあるありとあらゆるものを売却し、借金の返済に充てるという乾渾一擲の一大決心。これが奏功し、波乱万丈の人生の幕開けとなるわけですが、当人はまさかこれが後の人生に及ぼす影響が一体どれほどのものになるかは当時からすれば分かるはずもなく、そこが人生の妙味であり残酷さでもあります。 複雑系。人生はまさにそれであり、そういったことを考えさせる内容です。 平たく言えば伝記になるんでしょうが、決定的に違う点は、猪山家は後世に名を残す程の偉人ではない、ということでしょう。一般市民の感覚も持っていながら、最初的には大出世するサクセスストーリー。細部にわたる記録が残っていることで、当時の人々(特に士族)の生活がありありと浮き彫りになっています。 武士は名誉を、商人はお金を持つことで権力のバランスを取っていたことが如実に伝わってきて、そのへんの描写は新渡戸稲造の『武士道』よりも迫真で面白いです。 本書は映画にもなっているので観てみようと思います。
0投稿日: 2011.09.07
powered by ブクログ映画「武士の家計簿」の原作。 原作はちょっと難しいかも。 私は経理マンなのでとても勉強になった。 今も昔も経理屋の軸は変わらない。
0投稿日: 2011.08.16
powered by ブクログひとつの血族の 経済活動の履歴から、 激動の時代の在り様や、 人々の心の変遷をつまびらかにして、 現代との共通点と相違点を浮き彫りにしよう、 という本(きっとね)。 ぼく自身、 社会システムが人々の行動を規定する、 と考えている人間なので、 こういうアプローチの仕方は非常に興味深い。 家禄が現在ではなく過去を査定したものであったために、 武家が先祖を異常に大切にすること(勝手な解釈かも)や、 お祝いの鯛を絵にしてまでも髪置を祝おうとする様は、 まさにパノプティコン(言いたいだけ)的な社会システムによる、 行動規定の結果ではないか、と鼻息荒く考えたのである。 また第三章から、 若干物語の体を成してくるので、 異常に面白く読める。 観てないのでわからないが、 このあたりを映画では中軸に据えているのではないかな。 今はまさに、 明治維新もかくやな激動の時代なので、 本著をそのひとつの指標とすることができると思う。 ちなみに、 この本を読んで恐ろしいと思う点は、 ストーカーが相手のレシートを見ながら、 どんな生活をしているのか想像することに、 少しく共感を覚えてしまいそうなところである。
0投稿日: 2011.08.03
powered by ブクログいやあ、面白いです、文句なしに。人を洗うときは銀行口座を洗えというけど、カネの使い方が一番人間出るからねえ。この著者のほかの作品も読んでみよっと。
0投稿日: 2011.07.25
powered by ブクログ映画になったのでどんなものかと思ったら、新書だったとは意外! 実在した加賀藩士の家計簿が詳細に・・・ ドラマや小説にはない現実感がいい。昔と今はつながっている。
0投稿日: 2011.07.04
powered by ブクログ江戸時代後半に加賀藩に武士仕えていた猪山家の家計簿である「金沢藩士猪山家文書」の約37年分が、ほぼ完璧な姿で残されていた。その文書を古書店より入手し研究した筆者が、江戸時代の武士の経済状況や、武士の子ども時代、葬儀、結婚、幕末の動乱における武士の選択などを考察した本。算術が盛んであった加賀藩で会計のプロとして仕えていた猪山家の几帳面な家計簿を背景に浮かび上がる、意外な江戸時代の武士の暮らしぶりとその一族の物語。(2011.1.18)
0投稿日: 2011.07.02
powered by ブクログ江戸末期、加賀藩の経理(御算用者)を担務した猪山家は、借財整理をきっかけとしてプライベートでも詳細な家計簿をつけていた。 「金沢藩猪山家文書 入はらい帳・給禄証書・明治期書状他 天保〜明治 一函 十五万円」を神田の古書店で見つけた筆者は、その分析により、当時の武士の生活ぶりや、猪山家が幕末から明治維新にかけて直面する苦難を活き活きと描き出していく。 本書の前半は主に家計簿から猪山家の経済状態を、後半は主に書状から明治維新にかけての猪山家や親族の栄枯盛衰を描くが、やはり特に前半が興味深い。家計簿に記載されたお小遣いの額や買い物の内容から、女性の地位が、嫁いでから母になりばばさまになるに従い向上していくことがわかるなど、武士の家庭の有様が身近に感じられる。 2010年、森田芳光監督により主に本書前半を中心に映画化。見損ねたのがちょっと残念。
0投稿日: 2011.06.27
powered by ブクログ映画化されているので、小説だと思っている人も多いと思います。でも、新書です。金沢藩でいわゆる経理を担当していた猪山家の「家計簿」を元に、幕末から明治へと移り変わる激動の時代を武士がどのように生きたのかを説明しています。 凋落する武士も数多くいた中で、猪山家は生き残ります。強かったから生き残ったわけではなく、変化に対応し、自分たちが強い部分を必死に伸ばそうとしたからこそ、生き残ったのではないでしょうか。
0投稿日: 2011.06.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
武士ってお付き合いが大変なんだなぁと。 今まで知ることの無かった、家計簿という切り口から、武士の生活と、明治にかけた武士の変遷が興味深かった。 ところでこれは映画化されたんだよね? どんな作品だったんだろ。
0投稿日: 2011.06.21
powered by ブクログ昨年公開された映画の原作本。映画は見ていないのだが、本書はノンフィクションであり、映画の方は、本書の中のエピソードをドラマ化した、という感じなのだと思う。 いずれにしろ、映画化で話題にならなかったら出会えなかった本だったと思うのだが、読んでよかった。とてもおもしろかった。 幕末の頃の加賀藩でご算用者を務めた猪山家一族が主役。几帳面な主人が事細かにお金の出入りを記録した、いわば「家計簿」を、歴史学者の著者が発見したところから話が始まる。 この一次資料を読み解きつつ、時代背景も絡めて、非常にわかりやすく、幕末・明治維新を乗り切ってゆく、ある士族一家の歴史が語られている。 金銭出納の無味乾燥な(そもそも素人が見たら、ミミズがのたくっているようで、きっと「読めない」であろう)資料をつぶさに繙いていく著者のすごさにまずは敬服する。 内容については: ・加賀藩では算術が盛んで、算用者が重用された。猪山家は陪臣(家臣の家臣)の出であったが、算用を武器に出世した。 ・維新前後の激動期、兵站にも計算が必須であった。 ・字もきれいで計算もできる算用者は、生きた演算装置かつプリンターの役目を果たした。 ・武士は、俸禄米を東日本では「金」、西日本では「銀」に交換して受け取っていたが、日常生活で使用されていたのは「文」であり、両替が必要だった。相場にも金融にも目を光らせていたため、明治の銀行員には意外と旧武士が多い。銀1匁は85文くらいであった。 ・猪山家は教育熱心で、子どもの頭を算盤で殴り、算盤が壊れて玉が飛び散ることもあった(!)らしい。 というあたりが特におもしろかった。 本書は2003年初版発行で、バブル崩壊を受けて書かれており、先行きに不安感が強かった著者は、「明治の人はどうしていたのか」という思いで猪山家文書を研究したのだという。猪山家は、家業である算術を拠り所に、維新を生き延びる。著者によって明らかにされた1つの家族の物語には、いつの時代にも通じる普遍的な希望があるように思われる。
0投稿日: 2011.06.17
powered by ブクログ幕末から大政奉還を経て明治維新に至る激動の時代を、「家計簿」というタイムカプセルが明かしてくれる。この古文書を見つけたときの著者の興奮はいかばかりだっただろう。それを丹念に読み解いて、歴史の流れの中でていねいに意味づけしていく本書。ほんとうにおもしろくて、目から鱗がポロポロでした。「身分費用」ゆえに武士の家計が否応なく窮乏を強いられること、そのために下級武士では商人や農民との婚姻もひんぱんだったこと、算術というものが近世社会では必須の技術になり、それがいわば「官僚」というものの出発点となったこと。 ……こうやって必死に書き留めておかないとまたすぐ忘れちゃうとおもうのですが、とにかくいろいろ学ぶところが大きかったです。映画も見てみよう。
0投稿日: 2011.06.06
powered by ブクログ非常におもしろかった。猪山家の日常が生き生きと私の目の前によみがえってきた。 数字とはかくも雄弁に、人々の営みを語ってくれるものかと、あらためて感心した。
0投稿日: 2011.05.26
powered by ブクログ[ 内容 ] 「金沢藩士猪山家文書」という武家文書に、精巧な「家計簿」が例を見ない完全な姿で遺されていた。 国史研究史上、初めての発見と言ってよい。 タイム・カプセルの蓋を開けてみれば、金融破綻、地価下落、リストラ、教育問題…など、猪山家は現代の我々が直面する問題を全て経験ずみだった! 活き活きと復元された武士の暮らしを通じて、江戸時代に対する通念が覆され、全く違った「日本の近代」が見えてくる。 [ 目次 ] 第1章 加賀百万石の算盤係 第2章 猪山家の経済状態 第3章 武士の子ども時代 第4章 葬儀、結婚、そして幕末の動乱へ 第5章 文明開化のなかの「士族」 第6章 猪山家の経済的選択 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
0投稿日: 2011.05.21
powered by ブクログ映画を見てから購入。自分が学生の頃やってた資料を読み解いていく作業を思い出し、ワクワクしながら読み進めることができた。
0投稿日: 2011.04.27
powered by ブクログ映画「武士の家計簿」原作 小説ではありませんが、江戸時代を生きた武士の生活が、詳細な家計簿によって浮き彫りになり、物語を読んでいるような気分になりました。 当時の裏事情も満載です。
0投稿日: 2011.04.23
powered by ブクログ著者が古書店で見つけた、猪山(いのやま)家という加賀藩(金沢)の武家の1842〜1879年の家計簿や手紙を解読し、当時の激動の時代をこの猪山家が何を考え、どう乗り切ったのかを記した本。 一つの家の三代にわたる大河ドラマで当時の武家の暮らし、習慣などがはっきりと説明されている。猪山家の生き様は現代の我々の生き方にも通じる。良書。
0投稿日: 2011.03.17
powered by ブクログ…当初の、あまりの貧乏生活に泣きそうになった…… 武士の中では特殊な『実力社会』にいたからこそ、明治以降も繁栄することが出来たんだろぉなぁ… もちろんソレだけじゃなく、個人の性格の良さも一因ではあろうけどもww 個人的に文明開化くらいの直之の手紙が可愛くって可愛くってww その時代を生きた人の生の声って本当に貴重だ!!
0投稿日: 2011.03.09
powered by ブクログ加賀藩の士族、猪山家の家計簿から、江戸、明治にかけての武士の生活の様子がありありと浮かんでくる。武士は、その特権的な階級によって暴利を貪り横着していたというようなよくある言説とは裏腹に、その実「身分的収入」より「身分的費用」のほうが大きく借金を余儀なくされ、家計も火の車という家が珍しくなかったという。これは、人権費や江戸詰のほか、親族ほか関係者との交際費、冠婚葬祭などに支出が莫大な費用になってしまっていたからである。にもかかわらず、それに応じた俸禄の付与がなかったのである。こうした状況を憂慮した猪山家の当主直之は一大決心をして借金整理をすることにしたのである。これが功を奏した。もともと猪山家は代々財務処理のエキスパートとして登用されてきたのである。現代でいう公認会計士といったところだ。昔はソロバン係というと賤職とされていたが、時代の変遷によってその重要性が増し、維新後官僚として重要な地位に着くことができた。昔からの武士は維新後往生したが、芸を身を助くとはよくいったもので、猪山家は裕福になることができたのである。しかし、当時から官僚が自分達の都合のよいように制度をつくるという構造がみられる。極めて傾斜的に配分が行われていたことが、猪山家の急激な給与増加(維新後官職に登用されてから)からみてとれる。近世日本の封建制は西洋と比較してもかなり緩いものであったこともわかった。領主が領土領民のことをよく知らないということが普通であったし、なにより身分費用からの解放という意味で士族の解体というのは、大きなメリットがあったためさしたる抵抗がなくすんなりいったのであろうという仮説が大変興味深かった。ともあれ、どのような時代においても必要とされる技術をもっていることが肝要であることを再確認した。非常によい書物でした。
0投稿日: 2011.03.08
powered by ブクログ幕末から明治維新のあたりの知識があれば、きっとずいぶん興味深いと感じるのだと思う。 しかし、なにせ歴史が苦手というかわかっていないので、内容的についていけない部分が多々あり。 結局、まさに「武士の家計簿」を「家政婦が見た」的にのぞき見て、こんなふうにお金使ってたんだ・・・武士と言っても財政はかなり厳しいのね、という興味本位な読み方になってしまいました。幕末の武士の家計、生活がこれだけわかるのもすごいけど、そもそもこんなに綿密な家計簿を何十年もつけていたマメさに脱帽。
0投稿日: 2011.03.04
powered by ブクログこれは面白かったです!江戸時代から大正時代にかけて、こんな風に生きていった家族が本当にいたのね、と実感しました。
0投稿日: 2011.02.22
powered by ブクログ私は今の人たちに武士を見習え!そういう本だと思っていました。そうではありませんでした。幕末から明治にかけての武士の生活を家計簿を元にわかりやすく解説。面白かった!
0投稿日: 2011.02.20
powered by ブクログ加賀百万石のエリート官僚。 でも月々のお小遣いは6000円! 「武士は食わねど高楊枝」 江戸時代の武士というと、貧しい暮らしぶりだったというイメージがある。 しかし実際はどうだったのか。 実は、武士の懐具合に関する研究というのはあまり進んでいなかった。 彼らはどのような生活を送っていたのだろうか。 この本の著者が、古書店で偶然に発見した「猪山家文書」に残された詳細な家計簿によって、ようやく分かりはじめてきている。 借金の清算に奔走し、本や着物を売り払い、祝いの鯛は絵で代用。 幕末維新期を生きた武士一家の生活が、いきいきとよみがえる。 堺雅人・仲間由紀恵による主演で映画化。現在公開中。
0投稿日: 2011.02.20
powered by ブクログ面白かった!!(*^_^*)お金の出し入れの記録が、江戸から明治にかけての歴史を語っている、という視点が特に新鮮で。この本をまとめたのは、まだ若い学者さんなのだけど、この人の大学の授業は面白いんじゃないかな。そもそも、武士は出納帳をつけるものだったのか、どうか。ドンブリ勘定が武士の「階層文化」ならそれはそれで興味深い、といったふうに、この先生は、資料から、その時代に生きた人々の日常を探る毎日を送られているだろうな、と思うと私も楽しくなってしまう。武士の「身分費用」の話、借金はどこから?(意外と身内から、が多いんだよね。しかも、高利子だし。)また、特に明治維新後、政府に任官できた者とできなかった者の収入の違い(年収にして、一千万以上と100万円代、もしくはゼロ)なんて話は辛かったけど。時代が変わっていく中で、猪山家の人々がどんな風に生きていったか、意識を変えていったか、が見てきたようによくわかる。映画「武士の家計簿」も観たけど、こちらの方がずっと面白いです。(*^_^*)
0投稿日: 2011.02.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本を読んで、家計簿をつけ初めてみました。 家計簿から、親子愛や夫婦愛、家族の温かさが 感じられるのは、なんだか不思議です。 作者の磯田 道史さんの力もたいしたものだと思いました。 映画はまだみていませんが、堺さんを 主人公にしたキャストも楽しみです☆
0投稿日: 2011.02.03
powered by ブクログ薄い本なのにちょっと読むのに時間がかかりました。 でも読むのがつまらなかったわけではなくて、なかなか面白かったです。 ノンフィクションで幕末の頃の武士の一家の残した家計簿を読み解いた内容なんですが、なかなか山あり谷ありの内容で興味深く面白く読めました。 家計簿って最近はやりのライフログの原点なのかもしれないですねー。 ものすごい節約からスタートするんですが、がちがちに節約ばかりしているようで、病気の時や教育にはしっかりお金を投入してるし、武士として必要なおつきあいにももちろんちゃんと出費してる。使うべき時とそうでないときをきちんと振り分けて節約してるんですね。ただ切り詰めてるだけじゃなくて。 こういうものをきちんと記録して残しておくだけのまじめさと几帳面さがこの一家に幕末の勝ち組(日露戦争までの話ですが)にさせたのだなあと(頭のいいご一家だったようですが)。色々考えさせられる一冊でした。非常おすすめ。 映画が見たくなりました(見てません)
0投稿日: 2011.01.30
powered by ブクログ家計簿から武士の生きざまを読み解く。面白い視点です。当時の金銭感覚を現代に置き直す作業はなかなか大変だけど。
0投稿日: 2011.01.28
powered by ブクログ出版時から興味を持っていたが、映画化で日の目を浴びたタイミングで読了。37年間もの記録を残していたことがすごいが、御算用者の家だからこれだけ詳細に残っており、幕末、明治と乗り切ることができたであろうが、多くの武家はもっと窮乏を極めていたのではないかと思った。
0投稿日: 2011.01.24
powered by ブクログ映画を観てからの購入、読書。 もちろん映画ではかなりフィクションが交えてあるとはいえ、エッセンスを良く汲み取った脚本になっていたと思います。もちろん、切り取り方で話しの作り方は幾通りもあったでしょう。例えば海軍での子孫、縁戚者の悲劇を盛り込んでいたらまた別の解釈になっていたはず。(本書を先に読んでから映画を観たら映画の評価がまた変わったでしょうね) ただ、映画は大きな幹はうまくとらえていたのでは、と思います。その他、映画には盛り込めなかった様々なことが面白くあっというまに読み終わりました。
0投稿日: 2011.01.22
powered by ブクログ映画になっているような話題本はあまり読まないが、この本は違った。 なぜなら私の祖先が代々金沢出身だからだ。どんな暮らしをしていたのだろう? 年収の2倍という借金をしながら会計係をしていたお侍が、家計簿を付けて財政を立て直す古文書による記録。 家族の手紙や日記もあり、心温まる内容だ。借金の目録表の中に曾祖父の名字を発見。「あれ?」と驚く。 同じ名前もあるかもしれないと思って、市立図書館で古文書の名簿をネットで調べたらこの名字の人をひとり発見。80ページくまなく捜したが他に同じ名字はいない。再びびっくりして、階下の母に知らせに行く。 それにしても同僚に年利18%で金を貸すとは、曾々おじいちゃんはせこいではないか。あんまりだ。ま、こちらも同じように貧乏をして助け合っていたのだろう。 でもこの映画の主人公は努力して頑張り、スパルタで育てた子孫は明治になって偉くなって金持ちになった。曾祖父の子孫の私はせこいのだけを受け継いだ。
1投稿日: 2011.01.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画化されるずっと前に読んだ。 もともと教科書を想定していたらしいので,内容は易しくない。 雰囲気だけなら映画を観ればいいのかも。
0投稿日: 2011.01.20
powered by ブクログ年末年始に読んで、ものすごく面白かった一冊。 これだけの記録を残したことも凄いが、その記録と磯田氏の出会いが素晴しい。 幕末の武士の生活がどれだけ大変なものだったかが分かりやすく、また数字だけでなく人物の描写もとてもよく分析されていて面白かった。 ベストセラーというのが頷ける。 映画を早く見たい。
0投稿日: 2011.01.17
powered by ブクログ映画がものすごく気になってるけど見に行けそうにないので原作に手を出してみる。 この本から映画ってすごいなー。
0投稿日: 2011.01.17
powered by ブクログチャンバラだけが時代劇じゃないですね。と言っても小説ではありませんが私は好きです。これを読んでから映画を見ましたが個人的には本のがオススメ。
0投稿日: 2011.01.17
powered by ブクログ2011/01/10 武士の家計簿に注目したところが新しくておもしろかった。 でも、手紙だの日記だのを丁寧に保存してるその几帳面さもすごいね。 なんだか背筋が伸びる。
0投稿日: 2011.01.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画を見て、知人からも勧められたので購入して読みました。 加賀藩のご算用者を勤める猪山家の家計簿を解析した本です。 大藩とはいえ一藩士の家計簿が見つかり、しかもご算用者らしく家のお金がつぶさに書かれていたことは大変珍しいことなのだそうです。 面白かったのは、家計簿から当時の生活が克明に浮かび上がるだけではなく、武士にありがちな借金の理由、それをどう返していったのかでした。 計算が生業である猪山家が借金相手に駆け引きを持ち込むところはまさしく真剣勝負でした。 刀ではなく算盤と筆で武士の家格を守った猪山家。 幕末から明治への転換期には多くの武士の家禄を取り上げられましたが、算術馬鹿とさげすまれたこともある家が算盤の腕で家を守りきったのは時代の流れだったのでしょう。 映画は原作を少しアレンジしていましたけれども、映画を見てからこの本を読むとより流れがわかりやすく、読むのを挫折してしまった人にも読みやすくなるかと思いました。
0投稿日: 2011.01.10
powered by ブクログ■明治維新という時代の流れの中でも、自分にできる仕事を見つけて全力を注いだ結果、いい生活ができるのだと感じた。 ■現状に不満を言うのではなく、現状でできることを探すことが大事。
0投稿日: 2011.01.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2011.01.04.渋谷シネパレス DVDがまだ出てないので、覚え書きのためとりあえずこれで登録。 慣れない時代劇のテンポにうとうとしかけたところもあったけれど、中盤の借金を返そうと奮闘するところが面白かった。 可愛らしくかつ芯の強い奥さん役を演じた仲間由紀恵が、なかなかはまってた^^
0投稿日: 2011.01.06
powered by ブクログ幕末期のとある武士の家計簿をひもとき,それを解説するドキュメント。 単なる家計簿,内容になんのドラマもないが,そこに示される現実には圧倒される。
0投稿日: 2011.01.06
powered by ブクログ地味で真っ当なドキュメントだが、意外なくらいドラマチックで面白い。数字は迫力があるなあ。お父さんの小遣いがやたら安いのは泣ける。いつの時代もお父さんは大変である。 猪山家の節約ぶりが、なんだか妙に爽やかだ。
0投稿日: 2011.01.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
メモ 加賀藩御算用者猪山家(算盤係)。信之→直之→成之 天保13年(1842)から明治12年(1879)の家計簿(猪山左内家)。 江戸初期以来、猪山家は前田家の家臣菊池氏の家臣(陪臣)。質素。 享保16年(1731)、御算用者として直臣に登用。家計は厳しい。 算盤は世襲が難しいため人材不足、様々な人材から登用された。 身分的中間層論。 行政能力を持った官僚。武士は領地と無縁だったので年貢の取り立てなどの事務を行った→知行取と蔵米取がいたが封建制とはいえない?。 (薩摩藩などを除く) 信之は将軍家娘と藩主の婚礼に関わる。 =江戸前田家上屋敷の赤門(東大)の由来。 姫の算盤係になり、孫の代まで勤める。 江戸詰などには手当もあったが、給与は先祖の手柄や家柄に基づくので、職によっては借金を重ねるなど家計は火の車。直之は中納言様御次執筆役(藩主の書記官)。借金が増えたので財産(衣類以外では茶道具、絵画が多い)の売却と家計簿をつけ始めた。 支出は交際費が多い(とりわけ親族)→時代を追うごとに増加。 「地位非一貫性」=武士は身分が高いが困窮、商人は逆。 夫婦で財産分離、女性も財産があった。 →死別、離婚が多いから。 信之の孫成之の子ども時代、葬儀、結婚の出費の内訳。 幕末、猪山家の地位上昇。成之、兵站の事務に。 実務者が不足した新政府で大村益次郎の下、軍務官会計方に就任。 その後、東京に移住、海軍に出仕。 明治時代の士族の命運と猪山家の経済 猪山家には家計簿のほか、当時の書簡が残るため様子が判明。 直之の文明開化への認識。 成之の子らも海軍にはいるが、猪山家は大正時代に没落。 (感想) 幕末から明治以降の猪山家の暮らしや経済状況、認識が分かり興味深くすらすら読めました。武士は公債費の比重が多かったなど、暮らし向きが分かり面白かったです。単なる世襲ではなく、時代の変化に飲み込まれず算盤で成りあがった猪山家のように努力することが大事だなと感じました。
0投稿日: 2011.01.04
powered by ブクログ筆者を知ったのはNHKの「直伝・和の極意 古地図で巡る龍馬の旅」です。この本を知ったのはNHKの「爆笑問題のニッポンの教養」(「江戸時代のTwitter」編)でした。古文書を読み解き、歴史の真実に迫る筆者にとても好感が持てました。 この本は加賀藩士である猪山家の家計簿や書簡、日記をもとに幕末から明治にかけての激動の時代を生き抜いた武士の実態に迫るというものです。以前から武士の家計簿を探していた筆者が猪山家の家計簿に出会い、解読作業を始めて本にまとめるまでの筆者の興奮が伝わってきて、一気に読んでしまいました。 江戸時代の武士の生活や家計、家族のつながりなどを家計簿を通して紐解いていきます。当時の武士は家計が火の車だったことは意外でした。出世するほどに江戸詰による経費や交際費が嵩むのです。それは武士の給与が家柄や先祖の功績によって決められていたことに由縁します。 明治維新という大変革の時代で武士がどうなったのかは歴史の表舞台には出てきません。官職に付けたものはごく一握りでした。 猪山家は加賀藩で御算用者(会計、算術のプロ)として大出世を果たしており、明治政府においても海軍に登用されました。官職についた者はかなりの収入があり、猪山家は生活に困窮することはなかったのです。 明治維新の激動の中で猪山家は会計や算術のプロとして生きる道が用意されていました。このことを通じて、長けた技術や技能を身につけること、教育の大切さを知ることが出来ます。
0投稿日: 2011.01.01
powered by ブクログ解説を読んでいるうちに、まるで小説を読むかのごとく登場人物たちの人生がなまなまと伝わってきました。 家計簿ひとつでここまで読み取れる筆者の学識あってこそなのでしょう。 幕末が好きなものにとっては、また違って観点から歴史を見ることができて興味深かったです。
0投稿日: 2011.01.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
非常に興味深い武士の日常生活。幕末から明治にかけての一家のあり方から時代の流れが読め、非常に面白い。たかが家計簿だが色んな人間模様が見えてくる。映画も楽しみ。
0投稿日: 2010.12.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私は歴史家として、激動を生きたこの家族の物語を書き終え、人にも自分にも、このことだけは確信をもって静かにいえる。恐れず、まっとうなことをすれば、よいのである……。 「金沢藩士猪山家文書」という武家文書に、精巧な「家計簿」が例を見ない完全な姿で遺されていた。国史研究上、初めての発見と言ってよい。タイム・カプセルの蓋を開けてみれば、金融破綻、地価下落、リストラ、教育問題……など、猪山家は現代の我々が直面する問題を全て経験ずみだった!活き活きと復元された武士の暮らしを通じて、江戸時代に対する通念が覆され、全く違った「日本の近代」が見えてくる。 いや、「日本の近代」じゃなくて、「日本の近世」じゃないの?江戸時代なら。って突っ込みはどうでもいいとして。 堺雅人主演で映画化され、折角だからと手にとって見ました。 うん、まあこんなもんかな?って感じです。 前面に押し出されているほどには、武士とか江戸時代に対してイメージが変わったりとかはしないですし。 ただ、なんだろう?文章にえらく癖がある。 学者特有ってほどではなく、読みにくいってほどでもないけれど、なんとなくところどころ引っ掛かる。 それに慣れれば、すすっと読めます。 メンドーな数字の箇所は飛ばせばいいですし。 それでも内容分かりますから。 ただ、あとがきはいらないかな。 家計簿とか、猪山家の内実だけで終わった方が綺麗だったと思います。 もし興味があるようで、時間があるのならば、読んでみてもいいかもしれない。 ちなみに、映画は途中までは出演者たちの演技力でおもしろかったですが、最後が『えっ!』という終わり方をしています。 最後を除けば、なかなかおもしろい映画かな?
0投稿日: 2010.12.23
powered by ブクログ「武士の家計簿」の映画の予告をみて、会計という凄腕を持った武士の生き方が知りたかった。娯楽性の強い映画より、本の方が正確だと思ったので読んでみた。 江戸末期から明治にかけて、武士がどのように生きたかがすごくわかる。猪山家は、会計という得意技をもって生計を立てていた。猪山家ではこの会計でもって、明治には直之が海軍に入ることで最終的にはお金に困らない家になった。そのためにどのように考え実行したか、歴史の記録としてもよくわかる。 また、この本は、猪山家の話を中心に、江戸から明治への大変革に生きた武士のありようだ、現代にオーバーラップするストーリーでもある。
0投稿日: 2010.12.21
powered by ブクログ印象に残ったエピソード。 ・武士は石高で俸禄を貰っていたが、実際に領地に行くことは少なく、これが維新で土地との切り離しがすんなり行った理由と考えられること。 ・女性は夫とは別に独自の資産形成をしていた。何故なら、当時も離婚、再婚が多く、これに備えるためだった。 ・
0投稿日: 2010.12.21
powered by ブクログ加賀藩の算盤係だった猪山家の残した古文書から見つかったのは幕末から明治にかけての37年間の家計簿・・・・ 史実に基づいた猪山家の生活の様子・・・・ 家計がひっ迫していた猪山家でどのような節約生活が送られていたか、婚儀、葬儀、出産、教育などでかかった費用が記された数字かもわかる江戸末期の生活・・・・武士としての生活から俸禄がもらえない一般庶民としての生活を強いられた加賀藩の武士の生活がよく解ります。 現在の私たちの生活と比べながら、教育やリストラ、単身赴任・・・時代は変わっても人間の生活は変わらないことを実感しました。 面白かったです。
0投稿日: 2010.12.20
powered by ブクログ「金沢藩士猪山家文書」という武家文書に含まれた、精巧な「武士の家計簿」。そこから読み取れるのは、教科書には載っていない、その時代の武家のリアルな日常だった。 これまで教科書や歴史書の向こうで、非現実的に感じられていた過去の時代が、今現在と変わらない、人々がリアルに生きていた時代なのだと、当たり前だけれども強く感じた。
0投稿日: 2010.12.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
資料は一級品。映画化前に読破。 作品の紹介 「金沢藩士猪山家文書」という武家文書に、精巧な「家計簿」が例を見ない完全な姿で遺されていた。国史研究史上、初めての発見と言ってよい。タイム・カプセルの蓋を開けてみれば、金融破綻、地価下落、リストラ、教育問題...など、猪山家は現代の我々が直面する問題を全て経験ずみだった!活き活きと復元された武士の暮らしを通じて、江戸時代に対する通念が覆され、全く違った「日本の近代」が見えてくる。
0投稿日: 2010.12.18
powered by ブクログ映画を見てから、この原作を読みました。 新書が映画化されるなんて珍しい、と評判となっているものです。 冒頭で、著者が、神田の古本屋でたまたま見つけた資料が、加賀猪山家の家計簿であったという劇的なエピソードが語られます。 それを読み説いて、当時の猪山家の思い切った節約倹約生活を解説したのがこの本。 映画を見た後なので、わかりやすく納得できますが、基本は家計簿なので、原作から読んだら多少退屈だったろうと思います。 家計簿の中に、季節の行事や近所づき合い、子供の祝い事などによる出費を見て、当時の様子をひも解く著者。 これが映画のベースになっているのですね。 映画はたしかにシンプルながらもおもしろい流れになっていましたが、ある程度の脚色があってこそだと気付きました。 ちらしにもなっている、息子の祝い事の膳に絵の鯛を出したというエピソードは、実際には息子ではなく娘の祝い膳でした。 嫡男となる息子の時には、しっかり本物の鯛を出していたようです。 その辺は、ちょっと原作と違っていますね。 子供は何人もいたようですが、登場したのは息子一人だけだったし。 新書だからか、話題の映画なのに、原作はあまり話題になっていないような気がします。 確かに、読んでそうおもしろいものではありませんが、それでも興味深く読みました。 どの時代でも、つましい暮らしをしている人たちは、やりくりに苦労して一生懸命なんだと、なんだか身につまされる思いがしました。
0投稿日: 2010.12.17
powered by ブクログ余裕がない自分を解放するために考えるべき事 - 読んだものまとめブログ http://t.co/vglWB66 via @sadadad54
1投稿日: 2010.12.16
powered by ブクログ通帳は自分の人生の一番の日記であると聞いたことがある。 本書はまさにそれを地でいっていて、当時の家計簿からある武家のひとつの時代を詳細に追おうとしている。 著者の解説、読みも秀逸で、江戸時代から明治初期までの武家の波乱万丈の人生がありありと文章を通して伝わってくる。
0投稿日: 2010.12.16
powered by ブクログ映画化で話題の本。 主演の俳優さんがお勧めされていたので読んでみた。 これは面白い。 こんなこまごまと家計簿を武士がつけていたというのを想像するだけで可笑しい。 猪山直之さんに会ってみたかったなぁ。
0投稿日: 2010.12.15
powered by ブクログ映画「武士の家計簿」の原作本。 主役は猪山家という加賀藩の武士。猪山家は身分の高いで家系ではなかったが、、菊池家という藩士に代々つかえることにより、武士にはめずらしく読み書きソロバンができる家系であった。そろばんという武士らしからぬ技術を持っっていたことにより、前田家直参の家来となり、出世街道を走ることとなった。 当時、武士は身分制と世襲制を重んじられるなかで、唯一ソロバン関係の職種だけは比較的身分にとらわなれい人材登用がされており、猪山家はそのルートにうまくのったのである。 しかし、当時、武士はその身分の体裁を守るため、多額の負債をかかえていることが多く、猪山家も年収の約2倍の借金をかかえていた。 そこで猪山家はこのままでは家系が破綻すると危機感を持ち、一切の体裁を欠き捨て、家財道具を売り払い借金をすべて返済することにしたのである。借金返済のため家計簿を作成することを決意し、家計簿をつけることにより、返済ができたのである。 武士は当時担保がないため、親戚、身内間で借金をすることが多かったが、この借金整理によって、再び家運が好転することになる。 猪山家を見て言えることは、現代と同じように、家計を好転させるコツは借金返済と、現状の把握(家計簿つけ)であるということだ。 特に、今以上に出世が難しかった時代において、その出世におごることなく現状を見据え、体裁を欠き捨て、借金返済に主眼を置くところは、さすが代々そろばんを預かってきた家計といえる。 私達も江戸時代から受け継がれてきたベストな方法を原点に立ち返って見習うべきだと思う。ローンを組んでまでそれが必要かどうかを。
0投稿日: 2010.12.12
powered by ブクログ映画『武士の家計簿』を見る前に読もうと思い手に取った。 幕末の金沢藩士がつけた家計簿から、当時の武士の暮らしや実情を読み解いた本。 出版当時ベストセラーになったとか。知らなかった! 武士は出世してもお給料より支出が増えて、家計が苦しくなるとか、 商家との関係とか、知らなかった武士の姿が見えて面白かった。 映画では、ホームドラマとして描かれているので、全然別物だけれど、 新書にしては読みやすくて、楽しめた。
0投稿日: 2010.12.12
powered by ブクログ「金沢藩士猪山家文書」には、まだまだこの作品に描かれていないことがたくさんあるはず。今後もっと深く示していただくことを期待したい。続編を待望する!
0投稿日: 2010.12.11
powered by ブクログ今いる組織の外に出ても、必要とされる技術や能力を持っているか、が社会変動の時代には人の死活をわける。
0投稿日: 2010.12.11
powered by ブクログTVで映画を知って見てみたいと思っていたら、偶然、書店で発見。購入してきました。 長い間置いておいてしまいましたが、やっと読み終えることができました。 加賀藩(今の石川県)で「御算用者」という会計・経理を担当していた猪山家の「家計簿」を通して、幕末~明治の動乱を透かし見ようという作品です。 今まであまり知ることの出来なかった、動乱を生き抜いた士族の生活の様子がうかがえ、とても面白かったです。 明治期に入ってからは、猪山家の人々と歴史上の人物が関わってくる機会が増えてきて、「こうやって、どこかで繋がっているんだなぁ」と、不思議な縁を感じることができました。
0投稿日: 2010.12.04
powered by ブクログ幕末、明治維新にかけて生き残っていく武士の姿が家計簿から見えてきて面白かった。今の不況の時代に見習うべきものがあると思う。映画も楽しみです。
0投稿日: 2010.12.04
powered by ブクログ【きっかけ】 テレビのCMで、映画化をしった。加賀藩ということで気になっていた。 金沢の機械メーカーの専務さんとの会話で、金沢で話題の映画という。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E5%A3%AB%E3%81%AE%E5%AE%B6%E8%A8%88%E7%B0%BF そして、原作があり、それも「新書」という。 出だしは、イマイチ盛り上がりにかけましたが、後半からぐぐっと盛り上がりました。 今年は、「龍馬伝」に「坂の上の雲」と幕末明治維新が話題。 その時代の武士の生活の変化がおもしろい。 主人公の「猪山直之」の孫は、「坂の上の雲」の秋山真之と同期とか。 猪山邸は片町2丁目、お墓は寺町の極楽寺(忍者寺の駐車場になっている)にあるという。 【名言】 218/あとがき 著者が猪山家の人々から教えてもらったこと ★大きな社会変動がある時代には、 「今いる組織の外に出ても、必要とされる技術や能力をもっているか」が 人の死活を分ける。 かつて家柄を誇った士族たちの多くは、過去を懐かしみ、現状に不平を いい、将来を不安がった。 彼らに未来はきていない。 栄光の加賀藩とともに美しく沈んでいったのである。 一方、自分の現状を嘆くより、自分の現行をなげき、社会に役立つ技術 を身につけようとした士族には、未来が来た。 【ポイント】 74/武士と百姓町人の家計簿の違い→交際費の支出がずば抜けて多い。 貧乏しているのに、武家らしい儀礼は親類を集めて必ず執り行い、食膳には なけなしの金で買った「鯛」が顔を見せる。 75/「武士身分としての格式を保つために支出を強いられる費用」 ←「身分費用」 82/武士にとって親族関係は重要 ←武士の金融は親族関係に大きく依存していた。 武家社会には、「連座制」が存在していたので、親族は運命共同体に ならざるを得なかった。 92/武家女性は生涯にわたって実家との絆が強い。 嫁に行って10年たっても、実家からお小遣いをもらっていた。 財産は、妻と夫でしっかり分けられていた。 ←いつ離婚してもよいように・・ ←江戸時代の結婚は長続きしなかった。(短寿命の死別、離婚が多かった) 99/猪山家では、7/15のお盆には、キリコを15個、3mの棹にぶら下げて、 家来に担がせ、寺町の極楽寺の墓所に参った。 115/猪山家の屋敷があったのは、片町2丁目24番地、昭和21年創業の純喫茶 「ぼたん」、犀川大橋をわたってすぐの神明宮が猪山家の氏神。 119/袴は世襲の武士=武家をあらわすもので、苗字や刀よりも重要な身分の シンボルだった。武士であっても、足軽や同心のような一代限り下っ端 には許されない衣服であり、袴は「憧れの衣装」であった。 155/長男の「猪山成之」は大村益次郎に仕えた。九段の靖国神社にある大村 益次郎の銅像を建立したのは、この「成之」 179/なぜ士族は地主化しなかったか? (フランスは激しい革命があっても、貴族の地主経営はなくならなかった。) 日本で旧支配層が地主経営するには?莫大な資金力と?広大な土地が 必要となり、華族の北海道開拓などてしか成立しなかった。 195/天皇と旧藩主への意識 当時、忠誠のベクトルは天皇よりも、依然として旧藩主に強く向けられていた。
0投稿日: 2010.11.27
powered by ブクログ幕末の天保13年(1842年)から明治12年(1879年)にいたるまでのある武士の一家の家計簿一式が、ほぼ完全な形で見つかった。得意の算術を生かして、加賀藩の御算用者から海軍の会計責任者へと転身した「金沢藩士猪山家」の古文書をもとに、当時の武士の生活の様子が事細かに復元されていく。 「真実はディテールに宿る」という言葉がこれほど真実っぽく感じられる本はあまりないのではないだろうか。なにしろ描写が細かい。会計士だった猪山家の代々の当主は、あらゆる出費を几帳面に記録し続けた。そのおかげで、当時の暮らしぶりが手に取るようにわかる。 明治維新で、公務員に任官できた武士と、できなかった没落士族の収入の格差に愕然とする。 士農工商の一番上に祭り上げられてはいたものの、実は身分を維持するための費用がかさんで借金まみれだったという武士の悲哀はさておき、少ないとはいえ家禄を保障された彼らの感覚は、おそらく「働かなくても食い扶持は与えられるもの」という社会主義的な感覚に近いものだったはず。 それがある日を境に、いっぺんに失われた。いきなり資本主義の競争社会に巻き込まれた旧共産圏の人たちが戸惑いをみせたように、土地も生産手段も技術ももたない武士が路頭に迷うのは当然といえば当然であった。 ちなみに、本書の初版発行は2003年4月。私がもっているのは2010年10月の第42刷。一見地味なテーマなのにすばらしい。歴史マニアは多いっていいますが、これほどどは。
0投稿日: 2010.11.23
powered by ブクログ金に固執するのは格好悪いけど、金にいい加減だと家族が不幸になる。そして、とにかく学問は大事だ。なんの為に勉強しなければいけないかと子供に聞かれたら、美味しいご飯を食べる為と答えよう。
0投稿日: 2010.11.20
powered by ブクログ映画が公開されることになったので、読んでみた作品。 基本的には古文書として見つかった猪山家の家計簿を基に、当時の武士の暮らしを推測していく。 そこで見られる武士ならではの金銭感覚や生活を、現代の感覚に合わして説明しているため、読みやすい作品となっている。 幕末という動乱を乗り越えるために、猪山家がどのように試行錯誤を行ってきたか。その生きる術は、現代を生きる私たちにも通じるものがあるのではないだろうか。 金融危機・リストラ・教育格差・政府の破綻など、さまざまな問題を抱える現代の危機をどのように乗り越えるか、考えるヒントとなるのかもしれない。
0投稿日: 2010.11.02
powered by ブクログ幕末の武士ってほんと大変だったんだと改めて認識。 それにしても、思い切った家計の再生術。 見習うことがおおいです。 あと、いつの時代も起業というのは大変なんだなーとちょっと思いました。
0投稿日: 2010.10.26
powered by ブクログ江戸末期~大正にかけてのある武士の古文書(家計簿)をから当時の武士の生活を再現。 社会構造が180度変わった中で勝ち組と負け組を分けたのは 「社会構造が代わっても通用する”何か”を持っているか」 これって常日頃から自分が心に止めていること 「自分のスキルは今の会社じゃなくても通用するスキルか」 と合致する。 当たり前といえばあたりまえだけど、なかなかできない。これからも精進せねば・・・
0投稿日: 2010.10.24
powered by ブクログ武士の生活がこんなに大変だったとわ。古文書の研究なのに物語が見えてくるようだ。非常におもしろかったです。
0投稿日: 2010.10.16
powered by ブクログ江戸時代後期から明治にかけて、激動の時代を生き抜いた加賀藩の下級武士・猪山家の生活を、奇跡的に残った37年間分に渡る完全な家計簿から読み解いた歴史書。 武士の俸禄は実際にどのような形で支給されていたのか、何に支出していたのか、親戚付き合いや冠婚葬祭はどのように行われていたのか・・・。家計簿から読み解かれる下級武士のそれは、イメージとはかなり違うものだった。 一家の収入・支出の詳細な分析もさることながら、それを読み物としても楽しめる形でまとめあげた著者の努力には頭が下がる。久々の良書。
0投稿日: 2010.10.10
powered by ブクログ幕末維新期を暮らした猪山家が残した家計簿から、武士の日常生活や、それが明治になってどう変化していったかを探る試みのなされた本。具体的数値や表の部分は飛ばし読みしても大丈夫だし、真面目に読んでみても面白い。武士や明治維新というものを新しい観点からみられる良作。
0投稿日: 2010.10.06
powered by ブクログ以前BSのBOOK-TVで紹介されたので、興味を持って読みました。 新書にしては、時代小説のようにあっという間に読了しました。 いままでに無かった本です。
0投稿日: 2010.10.05
powered by ブクログ幕末、経理の才幹を認められ、生き抜いていく武士の家系を家計簿から読み解いていく非常に興味深い本だった。映画になったと知って読んでみた。武士っていろいろ体裁を取り繕うのが大変だったのね。
1投稿日: 2010.10.04
powered by ブクログだいぶん昔に伊藤洋一氏が本書をポッドキャストで紹介していて、気になりつつ縁がなかったのか読んでませんでした。ふたたび伊藤氏が映画化を紹介していて、ようやく手にして読みはじめました。すると、面白さに一気に読了しました。 奇跡的に残されていた江戸時代末期〜明治時代初頭の「武士の家計簿」は、当時の士族「猪山家」の生きざまをリアルに描き出す。この「家計簿」がどれだけ緻密なものかというと、P71に示されている「猪山家の損益計算書」が作成できるくらい。祝いに鯛を買ったとか、その鯛を買うために借金をしたとか、脇差しや振袖を売って借金を返したとか、こと細かに書かれていた。 「家計簿」は、行動の記録である。逆に、当時のそれらの行動の背景となる心情のようなものは記録されていない。しかし筆者は、この「家計簿」と他の古文書および時代考証をもとに、幕末の士族の「身分費用」による困窮ぶり、猪山家の債務整理への決意、 変革の時代を生き残るための知恵を、鮮やかに再現する。 今年は大河ドラマ「坂本龍馬」もあり幕末ブームでした。本書は、時代の大河と、その裏舞台である「庶民の生活」を分かりやすく教えてくれる素晴らしい本です。
0投稿日: 2010.10.03
