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オーデュボンの祈り
オーデュボンの祈り
伊坂幸太郎/新潮社
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総合評価

2597件)
4.0
789
986
565
87
23
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    伊坂幸太郎のデビュー作。伊坂ワールド全開といったとこで、とても個性的な人物がたくさん登場する。NO MUSIC NO LIFE

    0
    投稿日: 2013.09.10
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    今まで読んだ伊坂幸太郎の本の中では一番良かった。伊坂幸太郎らしい展開なんだけど、世界観も好みだった。

    0
    投稿日: 2013.09.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんて言っていいかわからないけれど、一言でいうとすごい作品だ。 決して派手ではなくて、すごく淡々と物語は進んで行くんだけれど、まずは江戸時代から外界から途絶された不思議な島に、伊藤がたどり着いているところからはじまる。 この奇妙な島には、しゃべる案山子と、不思議なひとたちが存在している。そして、この作品にも良心を持たない人物に違いない城山というサイコパスが登場している。 すべてが最後につながって、一人で微笑んでしまった。

    0
    投稿日: 2013.09.08
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    物凄く好きな世界観。カカシが喋ったり謎の殺し屋がいたり、もしかしたら子供じみた設定なのかもしれないけど、現実世界との行き来もあってか、それらの設定が全部に違和感を感じずにリアルに受け止められる。終わり方もスッキリしてて読み終わって気持ちが良い作品だった。

    0
    投稿日: 2013.09.07
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    薦められた伊坂幸太郎の著書、三冊目。 前半の何気ないフリが、最後にバズルのように繋がっていく作品。 ようやく著者の作品の良さが解った。

    0
    投稿日: 2013.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂幸太郎の小説は先が見えない。次に何が起きるのかわからない。途中のわけのわからないことが最後に一気に収束していく。 デビュー作の本作は、まさにその通り。伊坂幸太郎の魅力に溢れている。 登場人物は多いし、意味がわからないが引っかかる言動が、そこここにあって、でも、ラストはストンと腑に落ちて爽快に気分になる。 小説って面白いなあ、と思った。

    0
    投稿日: 2013.09.06
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    伊坂幸太郎さんの処女作。 コンビニ強盗をして捕まりパトカーで連行される伊藤さん。逃げ出して辿り着いた島は、外界と縁を切った島でした。そこには、喋る案山子の優午がいて、未来が分かると言う。。 夜の国のクーパーの世界観に近いお話だと思いました。あちらは、喋るネコでしたが。 案山子が島の中心にいて、島民の心の支柱となり、神様の様な存在となる。もし、この世界にそんな存在がいたら人は考えるのを放棄するのだろうなと思いました。それって、奴隷的な生き方の気もするし。 警察官の城山は、恐怖で、人を縛りつけるタイプ。案山子さんとは、真逆の存在。殺し屋の桜もそうかな。でも、一番分かりにくいタイプだと思う。 音楽のない世界と言うことで、死神の精度の千葉さんには厳しいかも。でも、次回作が、この島でも面白いかも。 伊藤と静香の再開も意外とあっさり。 未来が分かっても面白くないと言うけど、やっぱり知りたいこともある。

    0
    投稿日: 2013.09.06
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    『重力ピエロ』で伊坂幸太郎にはまったので、処女作を。私は作家の全ては処女作に詰まっていると考える性質なので。最初はイマイチ良くわかんなくて、うーん…って感じだったけど読み進めていくうちに段々面白くなってきた。リョコウバトの件では人間のエゴイズムを感じずにはいられなかった。ラストシーンは流石です。あと登場人物の作品間リンクが凄いので他の作品も読まなきゃって気にさせてくる伊坂幸太郎が憎い。2010/007

    0
    投稿日: 2013.09.04
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    初めて読んだ伊坂作品。市場のウサギさんをスターウォーズのジャバ・ザ・ハットのイメージで読んでました。奇妙な話ですが最後まで楽しめました。

    0
    投稿日: 2013.09.03
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    150年前から鎖国状態となっているという島に訪れ、非現実的なものと150年閉じた世界とは思えない現代的な文化が入り混じる半現実的な舞台で起きる出来事の話。 物語もその島の世界と外の世界で交互に進んで行き、だんだんと繋がっていくところに引き込まれていく。が、終りが読めるのが惜しいところ。 ラッシュライフが好きな人には薦める。

    1
    投稿日: 2013.09.03
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    伊坂幸太郎のデビュー作は現代社会の生活に疲れ、自暴自棄になりコンビニ強盗を冒した主人公が逃走中に言葉を話すカカシの居る島で目覚める所から物語は始まる。不思議な個性を持った島民達に囲まれ、ある出来事で交す会話の数々は、まさに読む絵画の「超現実派」であり、読み進むにつれて「写実主義」との対比となり、シュールな話はリアルな現代を生きる人の「心の中」を炙り出す快(怪)作。筆者が後の作品でモチーフにする「エッシャーの騙し絵」など『文字で読ませる絵画』のシークエンスは実に見事で、物語の独特な切り口とテンポは心地よい。

    1
    投稿日: 2013.08.31
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    これは!不思議な話でシュールでミステリーで。不思議と読後は爽快。そしてカカシの優午のことを思うと泣きそう。面白かった!

    0
    投稿日: 2013.08.30
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    •手品の種を知らなくても、手品は楽しめるだろう。 •正しい事が人を幸せにするとは限らない。それも事実だ。 •人間は慣れる動物である。そうして、飽きる動物である。だらだらと生きる。若者は時間を持て余し「何か面白いことはないかな」と愚痴る。諸悪の根源とは、そのあたりにあるのではないだろうか。 上記、印象的な言葉。 いい終わり方。伊藤はだから萩島に来たのか!それが、欠けていたんだ! なにか、のほほんとした。

    0
    投稿日: 2013.08.29
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    もう少しラストに何か欲しかった。話すカカシなど設定はおもしろかったけど、中途半端になってしまっているような感じが否めない。

    0
    投稿日: 2013.08.25
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    伊坂幸太郎のデビュー作。デビュー作とは不思議なものだ。 まだ確立されていない世界観故に、滑稽に見えるもの。 それが最高傑作と言わんばかりの傑作を築き上げてしまったが故に そこから逃れられずもがき苦しむもの。 どんな人にも訪れるデビューという瞬間。 輝かしいこともあれば、人知れずこっそりなんてパターンもある。 その誕生でもあり始まりの作品に触れることができるというのは ある意味、幸せなことなのかもしれない。 さて、次代を担う伊坂幸太郎という作家のデビュー作品を読んで。 よくできた設定、そして全てが繋がる様は爽快であった。 が、そこに行くまでの道のりが少し退屈というか苦痛にも感じた。 それはまだ伊坂幸太郎の世界観が確立されてないからかもしれない。 どうにも、現実という世界を強調してる中で無理やりファンタジーを 入れられると、それだけで興ざめしてしまうところがある。 喋る案山子、それだけでハードルはかなり高くなる。 未来が見える案山子が殺された、この事実をどう着地させるのかと 期待というよりも、不安の面持ちで読んでいたのは正直なところ。 案の定、納得できる展開というものは待っていなかった。 だがしかし、どこまでも清々しい景色がそこには広がっていた。

    0
    投稿日: 2013.08.25
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    コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島"には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?

    0
    投稿日: 2013.08.21
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    ラストに近付くにあたってパズルのピースがはまる感じは「おぉ!」って思ったけど世界観が好きになれなかった。

    0
    投稿日: 2013.08.17
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    まるで「不思議の国のアリスならぬ伊藤」という感じの世界です。反対のことばかり話す元画家、話をする案山子優午、人を殺すことが許されている美男子、いつもゴロゴロ寝そべっている少女。太りすぎた美人ウサギなどユニークな登場人物ばかりです。仙台の沖にあると思われる荻島という150年もの間、外部との接触を立ったという孤島での物語りはファンタジーなのでしょうが、あまりにも奇想天外なストーリーで、殺人事件の謎ときが進んでいくこと理解するのに疲れる本ではありました。

    2
    投稿日: 2013.08.16
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    物語のつむぎ方が 新鮮 である。 150年間ちかく 鎖国している島 萩島。 そこに 轟にさそわれて コンビニ強盗をした伊藤が つれられてきた。 伊藤は そこで日比野と会い、 未来が見える カカシと 出会うのだった。 カカシは、未来のことがわかるが  一切、それを かたらない。 しかし、過去に起こったことは カカシがすべてを語る。 殺人が 起こったときには カカシに聞けば 犯人が わかる。 桜という 詩を読む青年が きれいで 怜悧だ。 そして 間違ったことをした人を 殺すことが出来る。 島は 秩序が保たれていた。 島には 何かが足らなかった。 そして、カカシが 殺される。 未来がわかる カカシが なぜ殺されるのだろう。 そこから、伊藤は どうしてなんだろうと いろいろ 歩き続ける。 伊藤を追いかける 子供の頃の知り合いで、警察官の城山も、 萩島に やってくるのだった。 そして、なぜ カカシが 殺されたのかが 解明されるはずなのだが。

    0
    投稿日: 2013.08.16
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    摩訶不思議な日本のどこかにある島。そして、そこで暮らす住民たちとかかし・・・。 伊坂ワールドにすっかりハマってしまいました。

    0
    投稿日: 2013.08.14
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    久々伊坂作品。今更感は否めないデビュー作。 アメリカへと向かう飛行機内で読了。眠ることも忘れ、読みふけっていた。 いや、やっぱすごいわ。しゃべる案山子とか、それぞれのキャラクターが個性的すぎて。 これ、映像化してないですよね?したら、誰がそれぞれを演じるんだろうなぁ。気になります(^^)

    0
    投稿日: 2013.08.13
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    不思議な話。 うまく感想がかけない。 けど、んんん??って設定だったけど面白かった 登場人物の設定も意外性があって楽しめた

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    投稿日: 2013.08.06
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    しゃべるカカシ・優午が殺された。未来が見通せるはずなのになぜ…。 夢中になって読んだ。登場人物はかなり個性的。 名探偵は私たちのためにいる。なるほど確かにそうかも。

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    投稿日: 2013.08.06
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    案山子、預言者、孤島、固有の文化。日常に有りそうでない伊坂ワールド。 静香は満足できたのかしら。満足していてほしい。

    1
    投稿日: 2013.07.29
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    外界から遮断された荻島をめぐる話。未来が見えるカカシが殺されて混乱していく。全体的にのんびりと進んでいく。自然との共生、

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    投稿日: 2013.07.28
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    ストーリーは面白いんだけど、ファンタジーの要素が強すぎる。ファンタジーとサスペンスの融合ってあんま読んだことないな。

    0
    投稿日: 2013.07.26
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    ところどころが投げっぱなしの印象を受ける 納得できない設定がそのまま終わってしまった感じ 喋る案山子の説明が、脳の構造に似ているからかもってのが中途半端で納得できない あと、島に足りないものってなんで足りなかったのかね? 意図的に排除されたにしても、その理由は? とまぁ納得できない部分はありつつも ミステリの要素としては満足 その辺は一応フェアだな

    0
    投稿日: 2013.07.26
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    外界から遮断されている島でカカシが喋ったり殺人事件が起きたり、摩訶不思議であり得ないけど、なんだかあり得そうな物語で不思議な感じでした。 なんだかとっても不思議な空気感で不気味で怖いけど最後が気になって読み切りました。 情報も刺激も何も無い島でも残酷な殺人や卑劣な事件は起きる。やはり人間はどんな環境でも変な考え方をした人間は生み出されてしまうのかな、、、と落胆し。。 リョコウバトの鳥の様に人間の浅はかな、沢山いれば大量虐殺してもいい。という考え方からの絶滅動物の問題も考えさせられたし。。 園山さんの奥さんの話しは、とっても辛くて、園山さんの真意や振る舞い一つ一つがこんな意味を持っていたことに驚き、心が痛くて本当に涙しました。 読んでいくと一冊の本でこんなに色んな感情が出てきて五感をすごく刺激された気がしました。 優午が島民に与えたちょっとした役割というのが、少しずつ繋がっていって最後は大きな意味を持っていくことに壮大さを感じ伊坂幸太郎の凄さを感じました。

    0
    投稿日: 2013.07.18
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    伊坂幸太郎らしく現実を超えた世界のお話。 萩島に行きたいなぁ~ 喋るカカシがいなくても、草薙、百合さん、日比野、轟さん、小山田、田中さん、園山さん、桜、若葉ちゃん、、あと伊藤がいたらすごく面白いと思う。 優しい気持ちになれました。

    0
    投稿日: 2013.07.16
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    伊坂幸太郎の文章は綺麗かつ簡潔でいいなと思った。 でもこの作品はややオチが微妙。やはりその後の島の様子を見たかった。

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    投稿日: 2013.07.14
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    読み終わった後、すごく暖かい気持ちになりました。この島に行きたいです。 散りばめられた謎が明かされる過程の描き方は、さすが伊坂先生。 読んでいる最中にも「いいなぁ」と思わされる一文がたくさん出てきます。色んな人に読んでほしい本。

    2
    投稿日: 2013.07.11
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    「タリナイナニカ」を探し続けながら、人は生き続けているのかもしれない。「タリナイナニカ」はすぐそばにあるのかもしれない。

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    投稿日: 2013.07.08
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    伊坂作品はこれで4作目。 最初は苦手かなと思っていたのですが、読むたびに引き込まれてていきました。 特にこのオーデュボンの祈りはあちらこちらにちりばめられていた伏線がキレイにつながっていって最後はついほころんでしまうフィナーレでした。 そして萩島の愛すべき住人たち。 新感覚のミステリーです。 ミュージック!

    2
    投稿日: 2013.07.07
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    しゃべるカカシのミステリー。そしてじわじわと深い。独特の世界に想像力が刺激されます。やっぱり面白い! 散りばめられた挿話や短い台詞の中にも深い思想が感じられます。 しばらくたってからもう一度読みたい本。 友達に「なんかおもしろい本ない?」と聞かれたときに、 すすめたい一冊。

    1
    投稿日: 2013.07.06
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    現実世界と異世界の話が交互に出てくる。 他の井坂幸太郎作品に登場する、田中や案山子のユウゴもこの巻で登場。

    0
    投稿日: 2013.07.05
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    伊藤さんはひょんなことから(?) 島流しに遭ってしまい(?) たどり着いた島ではカカシが話をする(?) 伊藤は島に欠けているものを運んでくる運命の人なのか(?) カカシは未来を予測できる。 予測であって予言ではないらしい。。。 あくまで予測。 でも、 かなりの的中率らしい?! でも、 自分の死はわからなかったのかな?かな? 不思議な島の不思議なカカシの死についての小説。 最後、 島に足りなかったものがわかるのですが、その影響でおいらは「」を始めましたわ! と、 おいらのブログを読めばややわかるかな?かな? おいらもこの島でくらしてみたいなぁ。。。

    0
    投稿日: 2013.07.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂幸太郎のデビュー作。 私は、伊坂幸太郎の作品の中で1番好き。 読み終わる頃には、神様のようでもあり、人間らしい案山子や荻島に住む人、そして荻島自体が愛おしいと感じた。

    1
    投稿日: 2013.06.28
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    伊坂さんの作品は好きでよく読むんだけど、好きな作品とそうでもない作品とはっきり分かれちゃいます。 この作品はダメでした。 ★5つが3000以上ある事に驚いちゃった(;゚Д゚)!

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    投稿日: 2013.06.22
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    やっと読んだ。 伊坂さんのデビュー作。 やっぱり登場人物がひとりひとり個性的で魅力があって素敵。 ただあんな島が実際にあったら行きたくはない。笑 でも喋る案山子は見てみたいなあ。 あと決して良い人とは言い切れない桜が割りと好き。

    0
    投稿日: 2013.06.20
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    伊坂さん3冊目。 今まで読んだ作品もそうだったけど、登場人物が個性的で、話の行方よりも彼らがどうなるのかが気になって読み続けられた。 後半に進むにつれて、それぞれのエピソードが繋がっていく感じがとても好きです。全く予想してない展開が多かったかな。 島民が抱えてるものを、"島の外からきた"主人公という、第三者の視点で淡々と語られるからこそ、それぞれの人物像がしっかり浮き上がって、それが個性に繋がっているのでは。 最後の最後まで優牛はそれぞれに役割を与えていたのだなあ、と読み終えてニヤニヤしちゃいました。 もう一度読み直すには、長く感じられます。

    0
    投稿日: 2013.06.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    素敵な世界でした。著者の創造力にただただ感心しました。 複雑なストーリーが点在し、進むにつれ絡み合い結ばれていく感じが好きです。主人公が感じたように、一つ一つパズルのピースが埋まっていき、完成した“丘の上の風景”が目に浮かびます。 ファンタジーな世界に、(城山を除く)愛すべきキャラクター達。個人的には日比野がお気に入り。 主人公伊藤と同じく、段々と荻島の不思議に魅了されながら、気持ち良く読み終えました。 伊藤は自分の世界に戻るのか、静香とはどうなるのか。エピローグを読者に委ねるところさえ心地よいです。

    0
    投稿日: 2013.06.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    祈りっていうのは、受け入れることらしい。 思えば主人公をはじめとして、祈った人はみんな何かを受け入れている。 主人公の伊藤くんは「異邦人」のムルソー的要素があるなという感じ。 彼は祖母が「太陽の代わりになる」と言ったコンビニを強盗しようとした。「コンビニがまぶしかったから」なのかもしれない。 ムルソーが殺人を犯したのは「太陽がまぶしかったから」すなわち自分の視界が奪われたからだとする説がある。 「不条理な人間」にとって自身の目で世界を認識できなくなるのは重大な問題なのだ。 だから伊藤は会社を辞めたのではないか。 「目が悪くなったから」会社を辞める、という伊藤は誰からも理解されなかったが、「不条理な人間」の要素をもつ彼にとっては一大事だったのでは。 また彼はリアリティを重視し、「わからない」を多用する。自分の目で見たものは信用するから、話す案山子がいても受け入れる。 極め付けに、伊藤は最後自身の運命を受け入れた。 カミュによれば、ムルソーをはじめとする「不条理な人間」は運命を受け入れることによって運命に勝利する。自分が罪人であるという意識はないが、運命を「すべてよし」として罰を受け入れる。 だから運命は城山から伊藤を逃れさせたのではないか。 そして「不条理な人間」というのは得てして道徳観がないとされる。道徳というのは目に見えないし、「不条理な人間」にとっては目に見える範囲だけが世界だ。 一方で、私たち一般人は道徳を意識しないまま守っている。 これは社会秩序を守るためで、そのためには道徳を大衆の意識外に置くことが大切なのだそうだ。 伊藤は島の「道徳」と言えるさくらと出会い、目にしたことで、住人と違って「道徳」(さくら)を強く意識し、認識し、分析しようとしただろう。 逆に住人は道徳を「あってあたりまえのもの」と考える。 だからさくらと普通に会話できたのは伊藤だけなのかもしれない。 とごちゃごちゃ考えたけどいまいち説得力に欠ける。うーん。 ジョジョの作者も「自分が正しいか正しくないかわからない時、できることは祈ることだけなのかもしれない」と言っていた気がするけど そういや荒木さんも伊坂さんと同じく仙台出身だったのか。

    1
    投稿日: 2013.06.08
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    20130607読了。2回目です。なんか、不思議な話だなあって。結構だれ気味のはずなのにスラスラ読めるからすごいよな。文章が読みやすくて魅力的なんだろな。でも作り込みすぎて、入れ込みすぎた感があるよーな、、、

    0
    投稿日: 2013.06.07
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    もう何度も読んだ伊坂幸太郎さんの初期作品。結末がわかっていてもついつい面白くて読んでしまう。 伏線回収も鮮やかで、登場人物が皆淡々としつつ個性豊か。 探偵はいつも事件が起きてから謎解きをするだけ、桜は桜のルールで人を殺す、案山子の優牛は未来を知ることができるだけ、たくさんいすぎて安易に殺され絶滅したリョコウバト。 物語のエピソードは、実は奥行が深い。結構深い。

    1
    投稿日: 2013.06.07
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    案山子の優午をはじめ、魅力的な登場人物にあふれている作品。 一人一人の書き方が丁寧かつ場面転換をしながら、大きな物語として最後にそこに存在する。 何か欠けているものは、アルトサックスの音色であり、私たちが感じている(とされている)不確定な未来であると思った。

    0
    投稿日: 2013.06.05
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    ふっーやっと読めました・・・もうお腹が一杯! 伊坂幸太郎のデビュー作です。ミステリー作品に違いないのですが、なんとシュールな物語かと思い途中で読書をやめようかと思ったぐらいですが、段々と話に惹きこまれて最後まで読んでしましました。  独特な世界観を初めて体験し、読後感をしばらく酔っていました!  巻末の解説を書いた人は、解説などいらないと書いていましたが解説も含めて面白かった。

    2
    投稿日: 2013.06.05
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    個性的なキャラクターがたくさん登場していますが、 端々で作者のこだわりを感じ、にやにやさせられました。 特に“桜”という名の発音は斬新で「さく…さく、ら・・・」と家でぶつぶつ呟いてしまいした。 全体的にとてもよく練られた作品だと思うのですが、 それだけに「欠けているもの」が判明したときのガッカリ感は半端ではなかったです。 ラスト15ページは蛇足とさえ感じてしまいました。 もう少し実のある終わり方をしてほしかったなぁというのが正直な感想です。

    0
    投稿日: 2013.06.05
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    カカシを殺したのは誰なのか。 というフレーズがあるが、カカシが居なくなった事で起こる弊害に焦点は当たる。 初期の作品だから、爽快感は少ない。 相変わらず、おかしい人の描写はすごいな。。 城山はもっと登場させても良かったんでは? 非リアル感の空間で、リアルな善悪を目の当たりにする作品でした。 ちょっと長い。

    0
    投稿日: 2013.06.03
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    伊坂さん2冊め。 長編は苦手であり、かつ伊坂さんの1冊めで落胆したので途中で積むと思いましたが、1週間で読めました。 伏線を読み直すだけでなく、自分の胸にもう一度聞かせたい言葉が溢れてました。 ひさしぶりに2度読みたいと思う小説でした。

    0
    投稿日: 2013.05.28
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    伊坂作品で、一番好き。久しぶりに再読。未来の分かる案山子。殺人を許されている男。リョコウバト。不思議な要素が絶妙なバランスで存在する物語。未来は神様のレシピで決まる。未来が分からないから人は、可能性を信じる。自分にもあてはまる。

    0
    投稿日: 2013.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂幸太郎三冊目。 不思議な島に連れて来られた伊藤。 島の場所とか歴史背景なんかの説明がしっかりとあるのだけれども、 何でも知っている、しゃべるカカシの優午というものが立っている。 妙に現実味があるのに非現実的な世界にクラクラとしながらも、 島を歩く伊藤といっしょにワクワクしながら読むのが楽しかった。 しかし話の本筋はなかなか見えて来ず、中盤やきもきさせられた所もあった。 と、思わせておきながらいつの間にか伏線は散りばめられており、 最後にはしっかりと全ての伏線を回収していくのはさすがと思った。 静香の話につけては、まさか関係してくると思っていなかったので、最後の最後で驚かされたと同時にスッキリした。 さり気なく出てくるが、「名探偵の憂鬱」は、この話の根幹であり構想の元そのものなのだろうなと思った。

    1
    投稿日: 2013.05.25
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    大好きな作品。読みながら、自分だったらどうするかとか考えちゃう。少なくとも主人公みたいになんだかんだ冷静で受け入れちゃう役回りではないと思う。よくよく考えて見ると、すごい悲しい話、残酷な話が散らばってるのに、なぜかなんてことのない、当たり前のことのように自分が受け入れていてびっくりした。それを含め面白い。

    0
    投稿日: 2013.05.22
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    伊坂幸太郎さんの作品を初めて読みました。 読み始めてすぐ、どんどん作品の世界に引き込まれて、一気に読み終えてしまいました。 読んだあとに、これが伊坂幸太郎のデビュー作だと知り、また、彼の作品同士には登場人物がリンクしたりすることを知り、ますます伊坂幸太郎の他の作品も順を追って読みたいと思いました。 私はこの作品では個人的に、桜がお気に入りです♪

    0
    投稿日: 2013.05.20
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    伊坂幸太郎の作品では、ある作品の登場人物が他の作品に出てきたり、違う作品にエピソードが使われたりするので、そういう楽しみを味わいたくて古いものから順に再読。 この作品は5年近く振りだと思うけど、全然覚えてなかった。こうも覚えてないと初回と同じくらい楽しめる。なんで覚えてないのか?共感しなかったのかな…

    0
    投稿日: 2013.05.19
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    正直、あんまり面白いと思わなかった。他の人のレビューにあった、勧善懲悪。そういえば、ラッシュライフにも似たようなエピソードがあった。 権力者とか、金持ちが嫌いなのか?

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    投稿日: 2013.05.17
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    不思議な話。 シュールな話。 あとがきの解説のとおりだと思った。 最後まで読んで、オチないじゃん、って思ったけど、 それでもなんか気になる。惹きこまれる。 伊坂さんの本は、当たりはずれが多いのかなぁ。 魔王と重力ピエロ読んだときは、 面白くなさ過ぎて途中で断念しかけたけど、 面白いのと、面白くないというのは紙一重なのかも。 とにかく、この本はなんか読んでて先が気になって、 あっという間に読めました。

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    投稿日: 2013.05.15
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    本人の意思とは別に喋る案山子のいる未知の島に運ばれた主人公伊藤。まるで伊坂版オズの魔法使いではないか。 犬顔で人懐こい日比野、未来を知る案山子優午、ただ一人島外部と往来する轟、狂った画家園山、自然の理の如く人を殺す桜、太り過ぎて動くことが出来ないウサギ、一攫千金を夢見て荻島へやってきた曽根川。 登場人物は誰もが童話的でミステリアスである。 一見平和で牧歌的な荻島で起きる案山子の殺人とその後に起きる事件。仙台では城山の狂気が静香へ忍び寄る。島に欠けているもの。そして「オールデュポンの祈り」という本書のタイトル。一見バラバラな事象が次第につながって行く。 伊坂幸太郎の大人の童話の絶妙なテンポと奇抜なミステリーに、ページをめくる手も進んだ。

    0
    投稿日: 2013.05.15
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    色々なキャラクターが出てきてユニークなのだが、100年以上も外部と遮断してきた島に「欠けているもの」という重要なことの答えが、えっ、それ?ってかなりの拍子抜け…伊坂さんデビュー作品

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    投稿日: 2013.05.15
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    独特の世界観に引き込まれ、一気に読んでしまいました。 久々にこういった類の本を読んだ気がします。 日常生活から離れた世界で物語は進んでいき、次はどうなるのだろうかとワクワクさせられました。 でも不思議な感覚で。 大事にしたい本です。

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    投稿日: 2013.05.12
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    伊坂さんの作品で一番すきな本。 読み終えて温かい気持ちにもなったり いろいろなことを考えたり… ミステリーなのに深いと思った! あたしもしゃべる案山子と出会ってみたい。

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    投稿日: 2013.05.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これがデビュー作だったのですね。 言われる程、中途半端なendingではなかったですが 読んでいて、気持ちの良い話でもありません。

    1
    投稿日: 2013.05.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ジャンルとしてはミステリーなんだろうけれど、殺人事件もあるし、けれどハラハラしたりする感じじゃない。でもやっぱり謎解きがあるからミステリー。 閉鎖されている島のみんなが、それぞれに、推理しているけれど、 そもそもみんなの推理のもとになる仮定が、根底からひっくりかえるとしたら…。 人間はどこからが疑いで、どこからが確信となるのか。 何がルールで、何がルール違反なのか。 それを決めているのは、見えない「暗黙の了解」。 集団の心理。 今持っている常識が 本当に常識でいいのだろうかと かかしの優午のことを思いながら考えました。

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    投稿日: 2013.05.08
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    「百年法」繋がりで、今読んでます。 有りそうで、無い。けど、有ったら面白いかも、「荻島」が。 一つの本の中の、一つの言葉で 次の本に繋がっていく。 不思議な縁。

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    投稿日: 2013.05.07
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    前々から気になってた一冊。 未来が見えるカカシという一風変わったキャラクターが物語のカギを握る。 社会からはずれた孤島が舞台となっており、初めはその世界観に溶け込むのに苦労するが、慣れるとすらすらと読めてしまう。 他のキャラクターも個性的で印象に残りやすい。 ファンタジー色が強いが、読了感が充分にある。

    1
    投稿日: 2013.05.04
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    話のプロットや展開は、とても興味深いものであったけれど、文章の粗が目立つ気がした。処女作だから仕方ないのかもしれないけど。

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    投稿日: 2013.05.04
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    (俺のブログ2008-02-20投稿より) またまた伊坂幸太郎の小説(デビュー作)です。 図書館返却期限が火曜日だったので、33ツアーにも持ってって隙あらば読もうと思ってたところ、幸い(?)体調不良のため2日目はスキーせずに温泉にこもってたため読むことができました。 あんまり一箇所で休憩してると怪しいので(6時間も同じ温泉にいたので)、ちょっとずつ微妙に場所を移動しつつ読んでました。 推理小説なんだけどもう何でもありの世界なので先を読みようがない感じ。 だって被害者が喋るカカシなもんで。 それでも最終的にはいろいろと納得させられるのはさすがという感じ。 キャラクターがあまりに個性的な面々で何かジョジョを思わせる雰囲気が。。。 荒木飛呂彦に漫画化してもらいたい、そんな小説でした。

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    投稿日: 2013.05.01
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    下らないことしか書きません書けません。 ・P296「佳代子さんの願いを叶えないで、何がペンキ屋だ」 ・ペンキ屋の業務がゲシュタルト崩壊 ・城山クズ過ぎて引く ・小山田さんツンデレですか ・モノローグの比喩が村上春樹っぽい ・草薙さん夫婦かわいい ・解説の1行目に全力で頷いた ・後のことを全部放り出して終わった感じがする

    1
    投稿日: 2013.04.19
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    最終的にどこにむかっているか最後までわからない。何が気になるのかよくわからないけど、ひきこまれてついついのめりこんでしまう。この世界観に慣れられればこの小説は楽しめると思います。おもしろい小説でした。

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    投稿日: 2013.04.19
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    464 メヒコでげっと。オクラホマで夢中になって読む。 これやばい!おもしろすぎる!!!!! 正直にほんではあまり伊坂さんはまらなくて。おもしろいとは思うんだけど、それドまりだった。アメリカで読んだら、なんだろう、ジェットコースター的なおもしろさ!やめどころがわからない!!! 主人公は基本的に村の中をうろうろして話を聞いてってるだけなんだけど。RPGゲームみたいな。でもそれがもうれつにおもしろい。村人が個性豊かで。なんか変で。 村は海外と日本のあいだって感じの空気感。これがたまらなくいい。設定もすごい。鎖国中は開いてて、日本開国と同時に鎖国をはじめた、忘れられた島。すごい。すごいとしか言えない。これがデビュー作って何者。 帰ったらもっといろいろ読もーっと! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「全部を知っていなくてはいけないのと、楽しく暮らすというのは、次元の違う話だろ?」手品の種を知らなくても、手品は楽しめるだろう、とも言った。 「人生ってのはエスカレーターでさ。自分はとまっていても、いつのまにか進んでるんだ。乗った時から進んでいる。到着するところは決まっていてさ、勝手にそいつに向かっているんだ。だけど、みんな気がつかねえんだ。自分のいる場所だけはエスカレーターじゃないって思ってんだよ」それから、どうせエスカレーターは進むんだから、ぜいぜい息を切らして働くよりも、美味しいものを食っていたほうがよほどいい、と言った。 「働かないと食っていけない。働かなければ、エスカレーターに最後まで乗っていられないんだ。だから、仕事をする。」僕は反論した。 「エスカレーターなんてのは、どこで降りても大した違いはねえんだ」 「何が言いたいんだよ」と僕が怒ると、祖母は何食わぬ顔で「急いでいる人のためにエスカレーターの右端を空けておくってのは、ありゃ、なんの常識だい?」と空とぼけた。 現代人にとっての羅針盤とはもしかしたら時計なのかもしれない。否が応でも進むエスカレーターに乗りながらも、人はなお時間を気にしている。  「飛行機雲だね」と僕が言うと、彼女は怪しむ顔をした。「何それ」  「そう言わないのかい」  「あの雲は、正しい道を歩くように教えてくれているんだよ」  正しい道、とは胡散臭い言葉だ。  「優午が、そう言っていたの。あれが空に出たら、言われたことをきちんとやれって」  「なるほど」僕は言いながらも、優午の姿を頭に思い描く。今、この瞬間にあの雲を見て、何人もの島民が同じことを考えているのかもしれない。  僕たちは、あちらこちらの動物を殺して、そうして生きている。ただ、それを誰もが忘れている。忘れるように作られている。そういうシステムだ。  「一人の人間が生きていくのに、いったい何匹の、何頭の動物が死ぬんだ」桜の声は、答えを求めているようには聞こえなかった。  「考えたこともなかった」  「これからは考えろ」と、命令するように彼は言った。「動物を食って生きている。木の皮を削って生きている。何十、何百の犠牲の上に一人の人間が生きている。それでだ、そうしてまで生きる価値のある人間が何人いるか、わかるか」  僕は黙っている。  「ジャングルを這う蟻よりも価値のある人間は、何人だ」  「わからない」  「ゼロだ」 「ただ」と言った。「ただ、たんぽぽの花が咲くのに価値がなくても、あの花の無邪気な可愛らしさに変わりはありません。人の価値はないでしょうが、それはそれでむきになることでもないでしょう」

    1
    投稿日: 2013.04.18
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    最後にオセロの色が全部変わっていくような、パズルのピースがどんどんはまっていくような爽快感。ファンタジーみたいな設定とエグいくらいな残酷な描写と謎満載のミステリー。これがデビュー作なんて。 伏線を堪能しながら再読したい。

    1
    投稿日: 2013.04.16
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    伊坂幸太郎のデビュー作。 伊坂幸太郎がミステリー作家だと知らなかった。 読んでみると、ミステリーなのだろうが、どうも色合いが違う。 舞台が宮城の沖合いにある、誰からも知られず、何百年と孤立して存在している孤島、そして物語のカギを握っているキャストが、物言うカカシという非現実的な設定。 挑戦的な作品だとは思うし、それが鼻につく感じもない。 だが、面白いかと言われれば、それなり、としか言えない。

    1
    投稿日: 2013.04.15
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    不思議な、とても不思議な寓話のような物語。それでいて、空想的で非現実的かというとそうではなく、そこには城山のような読んでいて胸糞が悪くなるような人間も出てくれば、閉ざされた島の中でも様々な犯罪が発生して、それを私的に処刑する"桜"のような存在が描かれたりする。喋るカカシ「優午」とは一体何者なのか。島に欠けているものとは一体何なのか。突然閉ざされた島に連れてこられた伊藤があちこち歩き回りながら謎が明らかにされていく。まさに大人のお伽話のようなそんなお話。これがデビュー作とは恐れ入る。

    1
    投稿日: 2013.04.12
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    どうすればこんな話が思い付くのだろう?と笑ってしまった。 そのくらい話の展開に仰天した作品。 登場人物の科白には胸に響くものがある。 伊坂作品の好きなところ。

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    投稿日: 2013.04.05
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    私が読んだ初めての伊坂作品でした。祈りの連鎖。「悪が無くならないにしても、せめてこうあってほしい世界」が書かれていました。

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    投稿日: 2013.04.05
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    デビュー作とは思えないほど完成された物語だと思いました。これは読んで欲しいです。日常から離れ、あたかも自分があの島にいるような不思議な気持ちになります。本を閉じた時、そうかここはいつもの日常か…と間の抜けた気分を味わいました

    10
    投稿日: 2013.04.02
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    ミステリなのかファンタジーなのかよく分からない作品。 不思議な人々にしゃべるカカシ。なんとカカシの優午は未来が見えるという。そのカカシが殺されて…。島に足りないものを持って外からやってくるという島に伝わる伝説。伊藤は島に足りないものを見つけられるのか。 すべての謎に答えが用意されているのでトータルとしてはミステリなんだと思う。

    1
    投稿日: 2013.04.02
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    続きが気になって気になって、夜、眠たいのに眠れなくなる。たぶんわたしは深いところの話までは理解できてない。だけど回収される伏線がキレイで、なめらかで、うわあーーとなってしまいました。明らかに現実離れした世界なのに、そこにいるような感覚になった。伊坂作品しか読まないと言った友だち、それはさすがにもったいないと思うけど、でも確かに、虜になってしまうかも。順番に読んでみよう。

    8
    投稿日: 2013.03.30
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    伊坂さん作品を読むなら、まずはこれから読むべきだった・・・ ありえないようなファンタジックな世界なのに、綺麗に頭に浮かんできて、自分もその世界に入り込めてしまう。 苦手かも・・・と思っていた読み始めから、ここまで引き込まれてしまうとは思わなかった。

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    投稿日: 2013.03.29
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    二つの世界が一緒に存在する、不思議な話。 あ、そういう世界じゃなくて、話の筋としての、ね。 伏線が最高に効いています。 気になった方はぜひ読んで欲しい!!

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    投稿日: 2013.03.27
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    伊坂幸太郎、おそるべきデビュー作!! きまぐれ図書館のレビューはコチラ http://ameblo.jp/kimagure-library/entry-11466624697.html

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    投稿日: 2013.03.26
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    伊坂氏の処女作で案山子が喋るということで楽しみにして読んだ。 私の好きな独特のキャラクターは登場しなかったが、城山のようなどこまでも恐ろしい人物はこのときからすでに出てくるのかと思った。 エンディングがすごくいいなと感じた。

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    投稿日: 2013.03.20
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    鎖国状態の荻島という島が舞台のファンタジー…になるのかな。ミステリというのも違う気が… 伊坂さんの文章は相変わらず美しい。

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    投稿日: 2013.03.19
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    第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した伊坂幸太郎のデビュー作。 気の迷いからコンビニ強盗をして捕まった主人公の伊藤が、世間から忘れ去られた不思議な島「荻島」で話す案山子と出会い・・・。 いやはや、寝る時間も忘れてのめり込みました。やり残した仕事をようやく終えた先週の日曜日。少しずつ読み進めていた『オーデュボンの祈り』を、ささやかな楽しみとして少しだけ読もうかな、とページを開いたが最後。。ちょうど導入部分を終えて、中盤に差し掛かるところだったので、あれよあれよと止められず、明日仕事だぞ、と思いながらも、一気に最後まで行ってしまいましたね。 それにしても、まさかの世界観。賞も取っているミステリーだし、もっとありきたりな舞台設定で殺人事件かなんかが起こるのかと思いきや、半分ファンタジーだし。 命、特に動植物への命に対する作者の思いが伝わってきました。人と動物のどこに線引きがあるのか、と。それを際立たせる城山の残酷な描写は正直なところ苦手です。キツイところまではいかなくて良かった。 また、主人公がシステムエンジニアなので、微妙なニュアンスもあるあるな感じで。感情移入もしやすかったです。作者の伊坂氏も元システムエンジニアなんですね。 さあ、次は『ラッシュライフ』だな。作品の一部リンクしているとのこと。楽しみです。

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    投稿日: 2013.03.18
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    外部との接触が無い ちょっと非現実な島で起こる 未来が見えるかかしが殺されるというちょっと不思議なストーリー 喋るかかしがいたり、反対のことを言う男、人を殺しても逮捕されない桜という男 そして、島の一つだけ足りないもの ラストがとても好きで、なんだかサックスでビートルズが聴きたくなります

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    投稿日: 2013.03.11
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    かかしの住む島ーーーー それは、我々の住む世界から大きく脱した、価値観を異とする世界である。どこか特殊な人間と、神様じみたかかしの「世界」に、リアリティなどどこにも存在しない。 それでいて、かかしを含めた島民は妙に人間臭く、それぞれが腹に抱えたイチモツは重く、想いに鬼気迫るものを感じる。 現実世界の人間よりも、よほど人間らしいのではないかと思わせるほどに。 リアリティのない世界だからこそ語れる、突き詰めた現実、幸せ、掬われ、一方で報われない想い。 この本の裏側で、静かに語られるそれらのどれをとっても、 ひどくきな臭く幻想的で、それでいて、鮮やかだ。

    0
    投稿日: 2013.03.10
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    嘘しか言わない画家、罪を犯した者を殺す男、 未来を見通すカカシ、奇妙な人々が暮らす島のミステリ。 文章こそ文芸的だけど、 日本の法律やシガラミに縛られずに生活する島という設定や、 かなり際どいキャラ付けがされている辺りが ライトノベル風味のように感じました。 特にキャラクターが個性豊かで、 読みやすいファンタジーのような小説です。 わたしとしては、オチはうーん、という印象を持ったのですが 読み終えると気分がスッキリしました。 とても面白いです。

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    投稿日: 2013.03.08
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    伊坂幸太郎のデビュー作品。どういう感想や考えを持つかは各々違うと思いますが、私は「人間のエゴと自然の関係」が主なテーマだったのではないか?と思いました。 非常に不思議で個性的な人物たち(カカシも含む)が住む荻島ですが、未来を見通せ喋ることができる優午にその住人たちは役割を与えられ、掌で躍らされ、彼の人間へのささやかな復讐の駒とされていた。リョコウバトの虐殺などの自然への冒涜が、喋るカカシによってシニカルかつシュールに反撃されていたというのは、なかなか面白いなと感心しました。 桜や城山など、印象的な人物たちも多く登場し、独特な荻島という島で起こる話は、伊坂幸太郎ならではと感じました。

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    投稿日: 2013.03.06
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    もう四回目?五回目? 何度読んでもいい。 やっぱり桜もいいけど、日比野もいいと新たな発見。 だからきっとまた読むだろう。そして、また違ったキャラに共感を持ったり、発見があったりすると思う。

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    投稿日: 2013.03.03
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    おもしろくない。村上春樹の「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」の亜流を見てる気分。読んでてドキドキしない。

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    投稿日: 2013.03.02
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    かかしをめぐるファンタジー! 一度読み始めたら面白すぎて、一気読みしました。 さすが、伊坂幸太郎!!な、一冊。

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    投稿日: 2013.02.25
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    初めて読む伊坂作品。童話のような世界にリアルな世界が混じりあう雰囲気ある世界観が読んでいて心地よい。自分でも読みながら推理をしたりしたので楽しめた。ただ、城山のラストが少しあっけないように感じたのが残念。

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    投稿日: 2013.02.23
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    デビュー作とは思えない。 世界観が素晴らしいと思いました。 現実世界とは少し違うところで起こる話のような設定であり、キャラクターの登場数が多いのでなので慣れる時間が必要な部分などもあります。 伊坂幸太郎さんの作品は他の作品のキャラクターが登場することで有名だと思いますが、この作品で出てくるしゃべるカカシの優午もちらほら出てきたりするため、伊坂幸太郎ファンの方にもオススメの作品です。 僕は島のルールである桜にとても納得させられてしまいました。

    1
    投稿日: 2013.02.23
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    伊坂のデビュー作。最初っからこんな物語を書いていたとは。伊坂の書く世界は、非現実的な対象が多いけど、口をきく案山子は飛び抜けて異世界です。でも読者を置き去りにせずに、引き込ませる不思議なストーリーがある。その世界は、まず主人公である「僕」が居て、その周りの人達が居て、そして凶悪な悪者が居る。颯爽と終わるラストが良い。

    0
    投稿日: 2013.02.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊坂幸太郎のデビュー作。 伊坂作品の中でもファンタジー色満載の小説。 しゃべるかかしの話や、脚の悪い田中が のちの「グラスホッパー」で大きな役割を果たしている。 他の作品にもリンクしている登場人物がたくさん登場しているらしいので これから読むのが楽しみ。 伊坂作品に通じる、 「人は役割を単純に実行するだけ。 だが、それがつながって大きな事件を起こす」という歯車的な考え方が、このころからあったのだなと思う。 優午の依頼に従って、島の住民がした小さな一つ一つの行動がつながって、不可解な事件を起こす。 その連鎖が面白い。

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    投稿日: 2013.02.21
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    台詞や風景に映画っぽさが強くて楽しいが、表現や話の細部が粗く、やや雰囲気押しという印象。 でも一気読みさせるぐらいの推進力がありました。 (子供は祭で無音で踊っていたのか?はたいへん気になります)

    0
    投稿日: 2013.02.20
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    未来が分かる案山子は何を考えるのか。 伏線というものの新しい形を見た。人の行動は意思なのか、そうではないのか。カオス理論とは。 案山子の考えが分かったときに、みんなはどう感じるだろう。泣けるだろうか、がっかりするだろうか、怒るだろうか。 全編に漂う詩的な雰囲気がとても素敵で大好きです。 最高傑作だと思うなー。 こんな作品を最初に書いてしまったら、その後なんにも書けなくなりそうなのに。

    0
    投稿日: 2013.02.20
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    再読。 世界観が素敵。しゃべるカカシのいる閉ざされた島が、そしてその住人たちがとにかく素敵。 内容は、ピタゴラスイッチ的に伏線が回収されていって気持ちよく読める。ゆっくりと考えながら読むのではなく、ストーリーに乗ってページをめくっていくと幸せ。

    1
    投稿日: 2013.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人類の存亡を掛けるとかやたら大きな話ではなく、ファンタジーもありながらもどちらかというと世俗レベルにおいて、壮大なるバタフライ効果感を味わわせてくれる。 最後はもっともっと大きなどんでん返しがあるのではと期待し過ぎた。

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    投稿日: 2013.02.16
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    誰にも知られていない仙台市沖の島に、ひょんなことから来てしまう主人公。島には未来のことがわかる案山子がいる。盛り上がってくるのは、8割くらい読んでから。スロースターター過ぎる小説。

    0
    投稿日: 2013.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結構読むのに時間がかかってしまったのですが 伊坂小説によくありがちな終盤一気読みで読了です。 デビュー作だけあって伊坂幸太郎の小説を書くモチベーションの 根幹にあるものが描かれているような気がしました。 例えば主人公が「勧善懲悪」や「天網恢恢疎にして漏らさず」という言葉が 好きだと語る。なぜなら現実の世界はほとんどそうではないからだと。 しかしこの小説には「桜」というキャラクターがいる。 このキャラクターによって勧善懲悪を成し遂げる。 そこに何かエネルギーのようなものを感じました。 「桜」というキャラクターは私はかなり好きです。 特にサスペンスだと思って読んでいなかったのですが やはり「島に足りないもの」は何かといろいろ考えていたのですが 結果的に全然的外れなものでした。 色々なところが不明瞭で荒削りな感じですが読後感はいいです。

    0
    投稿日: 2013.02.12
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