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沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-
沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-
山崎豊子/新潮社
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総合評価

232件)
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    半年以上放置していた『沈まぬ太陽』、ようやく完結。 前に読んだ時も思ったけど、規制産業にはやっぱり行きたくないなと思いました。既得権益で人間が腐りそう。 日本航空の体質は、今でもこの本とあまり変わらないという噂を聞いたことがあります。世の中そんなに悪い人ばかりなんですかね。

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    投稿日: 2008.11.11
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    第4巻でちょっと滞っていたものの、ラストは勢いにのせられ、睡眠をけずって一気読みしました。 いろいろな内紛、政界とのつながり、そしてまさかのラスト・・・え。そうくるか。救いはどこに。この後この企業はどこへ行くつもりなんだろう・・・事実を基に書かれたものなので、きれいな救いがないのが当然なのかもしれないけれど、愕然としつつも非常に興味深く読み進めた。大作でした!国見会長の清廉さはもっと報われてほしい。

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    投稿日: 2008.10.21
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    金持ちで体ばかりは丈夫な人が堕していく。そんな人間に取り付き、生きていかねばならない人々に、更に利用された男。その男が自分を責めすぎた挙句、手記を残し、 自分の憤慨のエネルギーを注いで自殺する。その呆気なさとは逆に、負に取り巻かれていく自分の不幸が見えず、執拗な保身によって、自分と他人を蝕んでいく人々。 正しき人もまた、その中に立っていることは難しく、国見会長までもが勇退をしなければならない。 山崎流泥沼が乗ってきた頃、大ドンデン返しを予見する読者は、違うツバメ返しにあう。えーっ!

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    投稿日: 2008.10.11
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    子息の描写まで差をつける、ある意味悪意には 辟易したが、後半は特に創作が多く含まれていたのではないだろうか。 特に行天氏の結末が、悪の末路的に描くよくあるドラマ的だ。 本書に抗議する側の意見とあわせて読めば、 この5冊が事実と一致させたわけではない 小説であるということで納得させることも可能であり、 4-5巻も結末を事実ベースで造るための エンターテインメント、物語として 再び捕らえることもできた。 ただし、黒側のモデルと想像されるひとには タマランと思うけど。

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    投稿日: 2008.10.01
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    だいぶ前に全五巻を読破したものを今更ながらレビューにしておきます。 この本の内容は「実話を基にしたフィクション」であるのにもかかわらず、余りにもリアルに描写されている航空会社の腐敗と政財官の癒着の現実にはほとほと呆れさせられました。 自分の信念を貫こうとしても、歓迎されるときとそうでないときがあるんですねぇ。社会ってつくづく恐ろしいものであると実感。 肚括っておこう。

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    投稿日: 2008.09.05
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    信念を貫いた男達の残酷なまでの最後を描いた会長室編。 国見は解任され、恩地は再びアフリカに飛ばされる。 政治と結びついた航空会社の力を前にして、個人の力など巨象の前の蟻に等しいのか。 それは第一巻から変わらぬテーマであり、最後まで解決されずに本物語は終わっている。 まるで『沈まぬ太陽』は今も刻一刻と続いているのだと言わんばかりに。

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    投稿日: 2008.08.26
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    矢野提供本。 私の大好きな山崎豊子さんの本です。 文章にひきこまれ、日本語の言葉の美しさに魅了されます! ぜひぜひ読んでみてくださいっ。

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    投稿日: 2008.07.22
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    超大作〜 分厚い文庫5巻で、一週間プチ廃人化して読み終えました。 でも睡眠・食事の時間が惜しいくらい面白かった。 会社の組合の委員長に無理やり推薦されたことがきっかけで、経営陣から目をつけられて、主人公はアフリカ・中近東と僻地をたらいまわしにされる。 1960年代頃から御巣鷹後までのJALを舞台にした半ノンフィクションだから、日本の企業体質に改めて失望すしたが、どんな組織にもいろんな人がいる、という当たり前のことを実感した。 3巻あたりの、主人公が御巣鷹山事故に向き合う件が、圧巻。例え家族を傷つけても信念を曲げないことが、主人公のかっこいいところだと思う。 すっかり主人公に感情移入しちゃうので、主人公が最後まで「一発逆転」しないことにもどかしさを感じた。でもそれが、人生。 あと、伏線っぽく一度登場しといて、結局それから一度も出てこない人が何人もいたのが気に入った。 実際の人生においては、ほとんどの人は通り過ぎていくだけだから、全ての登場人物が何らかの意味を持ってるというのは、実はすごく非現実的だと思うから。

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    投稿日: 2008.07.14
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    最終的に、勝てないところに これが面白い小説の域を出て リアルな世界を書いているのだということに気づく。

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    投稿日: 2008.06.15
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    今日、図書館で勉強しないで読みすすめてしまいました。 あまりに面白いのだもん。 会長室篇は、恩地氏ではなく主に国見会長の働きっぷりが中心でした。理想主義、人道主義を強い信念をもって独走し、孤立を極め、最後には最大の後ろ盾であった総理にも疎まれる存在となってしまう。。まさに人間の醜い利己的な欲と正道との熾烈な闘いでありました。結局、事実の隠蔽、共倒れという形で終わるわけですが・・・ 読了後は圧倒され、ぼーっと考え込んでしまうような本当に壮大なノンフィクション小説でした。 これだけのものを、問題作を形にするのは、どれだけ取材され、勉強されたのでしょうか。 すごい勇気と決意だと感動します。 山崎豊子さんは、真に一流の作家。

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    投稿日: 2008.06.12
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    週刊新潮連載時、週刊新潮がJAL機内から姿を消したというエピソードを持つ『沈まぬ太陽』。報復人事、御巣鷹山、利潤追求…、その人間模様と社会性、壮絶な事故の描写は他の追随を許さない生々しさがあります。『白い巨塔』の財前&里見助教授を彷彿とさせる恩地&行天の対決も怖い…。巻末の取材協力者と主要参考文献の一覧も圧巻です。

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    投稿日: 2008.04.21
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    やっと!読み終わりました。でもさ〜。もっといい終わり方をして欲しかった…。飛行機に乗るのが本当に怖くなりますね。近頃小さい事故のニュースをよく目にするし…。ちょうどこの事故を知らない世代が入社しているからかしらん?とか思うとぞっとします。どーしよー。近々飛行機に乗る機会があるんです(ノ_・、)

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    投稿日: 2008.03.02
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    2008.1.3 大企業でこんなことが罷り通っていたなんて・・・驚くばかりでした。欲望と金にまみれて。実際にはその後どうなったのでしょうか?気になるところです。

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    投稿日: 2008.01.04
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    夢中になるまでに時間がかかりましたが、読み進めていくうちに、これは読まなきゃいかん!と思う本でした。 もちろん小説ですので、全部が本当のことではないにしろ、小説内の某航空会社の体質が現実のニュースと絡み、なんともいえぬ腹ただしさを覚えました。

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    投稿日: 2007.12.23
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    読み終わってからちょっと時間が経っちゃったから、うろ覚えだけど。 えーなんでさ、と思う。 でも、最後の終わり方は、光の見える終わり方で、それが救いと言うか。 12/1の朝日新聞の天声人語にJALの8つに分かれた労働組合の話が載っていて、これもまた本当にあったことなのだと驚く。 山崎豊子ってすごいなぁ… (07/11/24)

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    投稿日: 2007.12.01
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    特捜部がどのように 真相を暴いていくのかを読みたい。 どこまで事実に基づくものなのか 悩ましいところです。

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    投稿日: 2007.11.10
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    最後の最後の一文がこの小説をあらわしているように思う。一番好きな一文です。 もう一回読み返したいけど、重くてなかなか読み返せない。 050713

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    投稿日: 2007.09.17
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     先輩に勧められて初めて手にした山崎豊子の本。これを読んで以来、飛行機が怖くてしょうがない。小さかったときに御巣鷹山のニュースをテレビで見たような気がするが、当時は理解しておらず、この本を読んで「あの事件が……」と思うと胸が痛くなった。犠牲者の方の、墜落直前に書かれた遺書が発見されたシーンでは、涙が止まらなかった。山崎豊子の取材力は本当にすごい。

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    投稿日: 2007.07.29
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    とにかく腹立たしかった。あれだけ真摯で誠実で純粋な恩地さん、国見さんに待ち受けていた最終的な運命。・・・何で?の一言しかない。唯一の救いは、針金課長のノートの展開だったな。あれで逆転できればいいけど。NYの動物園の「鏡の間」は印象的だった。とにかくすごい壮大な完結篇。また1から読みたいと思う。

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    投稿日: 2007.05.17
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    日航機墜落事故を小説的に再構築した作品。全五巻。利潤追求を第一とした経営を立て直すため、新会長に国見正之が就任。組織の建て直しを図るが、政・官・財が癒着する利権の闇にことごとく阻まれる。ここまでいくと人間の欲って醜い…。(07/4/29)

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    投稿日: 2007.04.30
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    2月? [内容] 国見会長が更迭され、恩地は再びアフリカへ、そして特捜の捜査が開始されたところで話は幕を閉じる。 [感想] 改めて正義というものを考えた。実際企業の内部というものは、当事者でしか知りえない。時にそれが市井の目に触れることがあるが、それはことが大きくなったときであろう。良心とはなにか。

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    投稿日: 2007.02.24
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    5/5 THE MOST DANGEROUS ANIMAL IN THE WORLD... カテゴリは『小説』にしてるけれども...

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    投稿日: 2006.12.29
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    最終的に報われなかった主人公とそれを取り巻く環境に残念な気持ちと憤りを覚えた。最終的に正直者がバカを見る格好となった感がある。 少し消化不良感は否めない

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    投稿日: 2006.11.28
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    このシリーズを読んで、この本に感銘を受けた人でないと絶対好きになれないような気がする。著者の切込みの素晴らしさに脱帽しました。良い本とはこういう物を言うのですね。腐った体制を知って言うセリフなのかと思うと日本には呆れる。もっと誇らしい我が日本にしたい。

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    投稿日: 2006.09.13
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    全巻読み終えた感想。 「腹立たしい。」 こんな企業があるんだー 今はどうなんだろう。 怖いなぁ。 人間の強欲さが、とても怖いと思いました。

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    投稿日: 2006.06.19
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    会長室の調査により、次々と明るみに出る不正と乱脈。国民航空は、いまや人の貌をした魑魅魍魎に食いつくされつつあった。会長の国見と恩地はひるまず闘いをつづけるが、政・官・財が癒着する利権の闇は、あまりに深く巧妙に張りめぐらされていた。不正疑惑は閣議決定により闇に葬られ、国見は突如更迭される―。勇気とは、そして良心とは何かを問う壮大なドラマ、いよいよ完結へ!。

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    投稿日: 2006.06.14
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    この小説が伝えたかったのは、何か。人間の業か。「もののけ姫」で宮崎監督が言いたかったのは親鸞聖人の思想だそうだ。「人間は生きているだけで罪。悪人も善人も関係無く、存在自体が罪」なのだ。それが、もののけ姫にある。「沈まぬ太陽」も同じではないだろうか。悪人正機説。よって☆5つ。

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    投稿日: 2006.05.06
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    勧善懲悪物が好きな私には残念な終わり方。でも航空会社の体質とかその他もろもろ勉強になりました。山崎豊子さんの取材力ってすごい。

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    投稿日: 2006.04.15
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    マスコミまで利用して国見崩しにかかる旧経営陣のやり方には、はらわたが煮えくり返る思いでした。国見会長が就任して、ようやく光が見えたというのに、最後の結末は、やり切れない思いでいっぱいになりました。

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    投稿日: 2006.01.15
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    5巻全部読んだあと、なんかどよーんとしたけど、 こういう本は1回は読んでおいてよかったと思った。 読み終わって、色んな事を考えてみました。

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    投稿日: 2005.10.30
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    最後は、なんとなく納得のいかない終り方だったような。行天たちのその後は?恩地は2年後、ちゃんと任期を満了し日本に帰って来られたのか。。気になります。

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    投稿日: 2005.10.26
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    大手航空会社に勤務するオンチ君が主人公で、「善人」のモデルとなっています。全5巻にわたって、善をまっとうすることが1つのテーマであり、テーゼになっています。オンチ君の反対のモデルがギョウテン君で、企業・社会を上手く生きていくために、正義を見てみぬふりをしたり、不正を行ったりします。こちらが大勢だったりもします。

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    投稿日: 2005.04.21