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死体は語る
死体は語る
上野正彦/文藝春秋
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総合評価

105件)
3.7
22
33
39
3
1
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    元監察医が記す様々な事件。物量がとにかく多いので読み応えがある、一般人にはなかなか知ることのできない話なので大変面白い。純粋な法医学と事件の紹介としてなら★4つ。 …のだが、自称「遺体に寄り添う」「弱者に寄り添う」筆者の姿勢がどうにもなー…。いや1929年昭和4年生まれの男性、単行本が出たのが1989年、ならまあそうだろうなと諦めてはいるが、女性や同性愛者に対する態度がひどすぎる。 まず冒頭で「趣味と実益も兼ねて産婦人科でも」とか、この年代の男性の、女性への性加害を俺って面白いでしょアピールだと勘違いしてる無神経ぶりに眉を顰めた。 知恵遅れ(原文ママ)の幼女の将来を悲観して熱湯をかけて殺した母親を「悪事」「自分本位で身勝手で、命を命と思わない」と断罪した一方で、同じく将来を悲観し知恵遅れの40過ぎの娘を絞殺して後追いしようとしたが死にきれす、だが執行猶予中に首を吊った老母については「やすらかな死に顔」云々と詩情的な描写で同情していて、いやなんなんこれ。同じじゃない? きょうだいが女か男かの差? 解説も含めてイイハナシダナーされている、無精子症の男性と愛人関係になって他所で種を仕込んであなたの子供です、した女に対する過剰な哀れみと対して本妻への冷たさっぷり。よその種ということも忘れて親子になってた?(ヾノ・∀・`)ナイナイ忘れるかそんなこと。本妻の間にはできなかった子供ができた喜び云々…いや馬鹿じゃないの? 糠喜びさせたまま逝かせた「悪事」こそあれ、なにを褒めることがあるのか。一番気の毒なのは旦那が死んだ後に出てきた愛人と自称跡継ぎの対応に時間と体力と精神を削られた本妻ですわ。 かと思えば、進路相談員に性的暴行を受けた挙げ句に口封じに殺された15歳の少女の事件に関しては、犯人像まで当たっていて「法医学の本領がいかんなく発揮された」で済ませる。おいおい。 女性の死体…と思いきやニューハーフでした! びっくりしました? と遺体でふざけたびっくりを仕掛けた相手に対して、遺体を何だと思っていると怒るかと思ったら、この先生も当然のように同性愛者をゲテモノのように扱う。遺体の尊厳とやらはどこいった? 単行本が出た当時の1989年はともかく、この文庫が出た2001年にこのままでいいとお出ししてくるのはいくら昔の人だからと擁護しても(そもそもそれは擁護か?)いくらなんでも偏見がひどい。偏見がひどいのはまだしも、これでいて自分を遺体に対して真摯に向き合っていると認識しているのが読んでいてしんどい。 子供、老人には同情的、男性にも同情的、これが若い女性相手となると途端に侮りだすふしがあるのがいかにも昭和の男性視点で、「崩壊」の段が特に顕著だった。3兄弟の長男を亡くし、元々精神的に脆いところがあった母親は不安定になる、その状態で仕事が忙しくて飲み会も仕事のうちと家庭を顧みない父親。結果的にその父親を見限り自殺・心中した家族たち。「お互いが容認し合えば」「家庭のあり方から出直さなければ」と言うが、この件においてはどう「容認しあ」えばこの家庭は救われたのか、不安定な妻と子供二人を置いて仕事に飲み会に勤しんでいた夫を棚に上げ「妻の精神病が原因ではないか」とほのめかす、大芝居を打って父親を騙してまで心中した姉弟、遺書の凄まじさ、ここからは父親に対する絶望しか読み取れなかったが、幼い子供をそこまでの境地に追いやった父親に対して一連の行き違いを「些細なこと」と表現するのには首を捻った。 ものすごく長く批判的なことを書いたが、昭和男の男尊女卑に目をつぶれば面白いです。ベストセラーになっただけのことはある。ただ、死者の声に耳を傾け…とか言ってるのに思想が偏りまくっているのはやっぱり気になりました。

    0
    投稿日: 2026.01.31
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    法医学監察医の上野先生だからこそ書けるノンフィクション作品 人体に関する知らない知識が盛り沢山で日本の歴史的事件にも携わっておられたんですね。 命を助けて繋ぐ医師は私達の眼によく触れますが 上野先生の様に亡き人の声に耳を傾ける事ができるのは,法医学監察医ならでは。 正にプロフェッショナルなお仕事です!

    0
    投稿日: 2025.12.18
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    本当に専門的な知識が沢山載ってました。 難しすぎて私にはまだ早いみたいなので数年後にまたリベンジしたいです。

    0
    投稿日: 2025.12.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上野先生、私の一番好きな作家さん(先生)かも…! 死者の人権を守るための行政解剖。 法医学監察医の先生の語る、ノンフィクション。 文章も読みやすく、あたたかなお人柄が伝わります。

    0
    投稿日: 2025.11.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    昔法医学系の本を読みあさったことがあって、こちらもハードカバーの段階で読ませて頂きました。 法医学、面白い。 全然知らない世界の話だけど、本当に読みやすくて分かりやすい。 また、法医学系の本読みたい。

    0
    投稿日: 2025.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本当に面白かった! 法医学の本だと知らず、いろいろな死因を考察するミステリーかと思って購入した笑 けどアンナチュラルがすごく好きな私は、労働基準法に関する死因の究明の話も、親子鑑定という話も、とにかくたくさんの話が面白く感じたし、私自身は解剖する必要のない死に方ができればな、と思う笑 わからない事やより詳しく気になる事をchatGPTに聞いてまとめていたら読み終えるのに結構時間がかかったけど、めちゃくちゃ勉強になったし本当に読んでよかった!2も見かけたら買う! けど一つ気になったのが、親子鑑定に出てくる愛人が提出した確実に人間と鑑定できた肉片と骨は一体誰のものだったのか、言及されずに話が終わるのがモヤモヤした。 あと当たり前やけど、人って必ず絶対いつか死ぬって決まってて、それはもちろん私も絶対そうなんやと現実的に自覚するとすごく怖く感じて寝つきが悪くなっちゃった笑

    0
    投稿日: 2025.09.29
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    死人に口なしというが、死人の通訳が監察医の仕事なのだと思った 溺死の話など、知らない世界を知ることができてよかった

    0
    投稿日: 2025.08.23
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    監察医制度は死体の、ひいては生きている人間たちのストーリーを浮かび上がらせ、真実に迫る大事なシステムであるとわかった。

    0
    投稿日: 2025.03.05
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    単なる殺人事件や変死体の解説だけでなく、社会問題や筆者の意見にも言及しており、読み応えがあった。少し昔の本だからか、現在の感覚とは少しずれているようなところもあったように記憶しているが、このような事件を経て少しずつ法律や社会が変わっていったんだなと社会の変遷の一部を垣間見ることができて興味深かった。「心正しからざれば、剣また正しからず」という筆者の座右の銘に感銘を受けた。私も肝に銘じようと思う。

    1
    投稿日: 2025.03.01
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    以前から読みたかった本。 ベストセラーになるのも頷ける面白さと読みやすさだった。 三面記事的な内容でかなりライト。もう少し重苦しい作風を期待してたのでちょっと物足りない。 作者の情熱や誠実さ、誇りは随所に感じられて好感が持てる。 書かれた時代を考えると致し方ないとはいえ、かなり価値観が古い。それだけ隔世の感があるにも関わらず、死に対する不思議な魅力や探究心は変わらない。 死者の人権擁護というフレーズが繰り返し出てくる。残念ながら死者に人権はないという現実は当時も同じだっただろう。孤軍奮闘に近い強い信念が感じられる。 監察医制度を全国各県にと願う思いがいまだに達成されていないのが残念でならない。

    0
    投稿日: 2025.02.18
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    メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1881515301696901171?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

    0
    投稿日: 2025.01.21
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    人間の体のことや病気のことを知れるとともに、生身の人間の怖さも知れる本。3ページほどの短編がたくさん載っていて読みやすい

    0
    投稿日: 2025.01.01
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    死とは何かと問われても、よく説明はできないが、自分が生まれる前の状態、つまり虚無の世界であろうと思う 有機物から無機物へ、死はナッシング以外の何ものでもない

    0
    投稿日: 2024.12.14
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    感想の中には内容が古い、時代錯誤のような意見もあるけど30年以上前の本なので当たり前だと思う。 死因十人十色。これが全てノンフィクションなんだなとしみじみ思う。 当たり前だけど片腕だけでも得られる情報は多く、生前を全く知らなくても死体だけで分かることがある。死体からしか得られないことも多々あるんだろうなと感じた。 「死者の人権を擁護するため」というフレーズが印象的だった。 監察医という仕事にどれだけ誇りややりがいがあったとしても人間が死に、死体ありきの仕事。綺麗事では片付けられないこともあったと思う。 相続など人が死んでから起こる問題もある。 感謝こそされど恨まれることももしかしたらあるのかなと思うとやるせない。 リアルなノンフィクションだからこそ色々考えることができて面白い一冊でした。

    0
    投稿日: 2024.11.28
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    少し怖いのかと思ってたけど全然普通だった。 むしろひたすら淡々と事例紹介されてる感じで一つの話もすごく短いから読みやすいっちゃ読みやすいけど所謂小説みたいに盛り上がりとかがあるものではないから途中ちょっとだけ飽きがくる… でもミステリでもそうだけど、死体が出る事件事故が発生した時、残された生者からの情報収集や捜査が主として書かれがちだけど当然死体の方もしっかり調べた上でだもんね。あまり書かれないだけでめちゃくちゃ重要な仕事なんだよなぁと今更ながらしみじみ。 生者は嘘をつくけど死者は嘘をつかない。故に死体の所見から事件が解決した例はただただすごいなと感心した。 私の場合だけど、検死をする医者ときいても「死体を調べる仕事」くらいにしか言葉が出ないから、本書にもあるようにもう少し認知度が広まって重要視されるようになったら真相が謎の事件事故の解決にもっと繋がるんじゃないかな。

    0
    投稿日: 2024.11.28
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    監察医制度のこと、死んだ人の人権を守ることの大切さなど、考えたことのない世界が知れて興味深かった。それにしても、そういう事例が集約されてるからだと思うが、昔の事件の惨たらしいこと、、

    0
    投稿日: 2024.11.26
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    自分の仕事に近く内容に興味がある本でした。人間をみる著者のあたたかな眼差しが感じられ、時代は進むけれど大切にしていきたい事が自分と同じだと感じた。何年かぶりにまた手にとった本でした。

    0
    投稿日: 2024.11.26
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    この本面白かったわ、って言ったら不謹慎かな。 死体がこんなに雄弁だと思わなかった。 事実は小説よりも奇なりというが、本当にこんな事が起きるのかと驚かされる。 それに監察医も医師であるということに、今更ながら気づいた。 知らず知らず「医者は生者しか診ない」と思い込んでいた。 これはちょっと恥かもしれない…。 確かにそうだよな、だって法“医学”だもんね。 それにしても元監察医の筆者が綴る経験は、どれも興味深くて人間(人体?)の勉強になる。 溺死の研究や脳死と植物状態の違いなんて、もはや学問だと思う。

    1
    投稿日: 2024.11.16
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    古い作品なので んっ?その表現って大丈夫? というところはありますがなかなか興味深い話が多く面白かったです。

    0
    投稿日: 2024.11.07
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    なかなかインパクトのあるタイトルの本ですが、中身は怖くないし、本当に面白いです。どのエピソードも興味深く読めました。 私は「死体は語る2」も購入、読書予定です!

    0
    投稿日: 2024.10.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    殺人事件を扱うミステリよりある意味面白いと言ったら語弊があるかもしれないが、実際にこんなことがあったのかと思うと興味深い話が多かった。 テレビでも紹介されたなというのも思い出しつつ。 まだDNA鑑定のない時代の話なので、今にしてみれば時代遅れの話や価値観も出てくるけれども、それを抜きにしても興味深いと思わせてくれるのは、上野先生の文章の読みやすさ、それと先生の想いが一貫して作中に散りばめられているからだろう。 それに、今に繋がる発見も啓発もしてくださっているのも分かるので。 歴史的事件にも関わっていて、とにかく先生すげえ……と小並感漂う感想しか抱けなくなっていくという。 それにしても、一番驚いたのは、監察医制度の件。 全県ではなかったのか……? 今もこの点は改善されていなさそう。 「死後にも名医にかかれ」作中でも言われていたことだが、死者の名誉を守る監察医制度の充実が待たれる。 いつになるのだろうか。

    1
    投稿日: 2024.09.25
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    事実は小説より奇なりというがやはり実際に起こった出来事を題材にしている法医学の検死事例ということでリアルで面白い。人の数だけ、死体の数だけ人生がある。その一つ一つに向き合い、死者の声なき訴えを形にしていく。生きている人間がいくら偽装工作しても死体は真実を語るということは、少なかず死んでいった魂たちにとって救いになっていることだろう。

    7
    投稿日: 2024.08.02
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    元監察医によるベストセラー。 35年前に書かれたものなので今読むと倫理的にどうなんだろうと思う箇所もちょいちょいある笑 「死者の人権を守る」「死者にも医師を選択する権利がある」という視点には驚かされると共に、著者の強い信条を感じた。 死後解剖を拒否する遺族がいることは知っているが、ただ単に死者の尊厳を保つ為の拒否ならば、それは本当に死者のためを想った発言ではないということを遺族は理解しなければならない。 執筆された当時でも監察医制度は五大都市でしか施行されていなかったみたいだが、現在でもそれは変わってない。「監察医制度を全国的制度に」という著者の願いはなかなか実現されそうにないようだ。 見逃されそのまま闇に葬られた不自然死もいまだに数多くあるのだろう。

    8
    投稿日: 2024.03.20
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    変死体を扱って三十余年の元監察医が綴る、法医学ノンフィクションの大ベストセラー。 元監察医の上野正彦さんによる、法医学ノンフィクション・エッセイ本です。 ドラマ化もされたと書いてあったので調べてみた所、そのまま『監察医・篠宮葉月 死体は語る』というタイトルで2001年からドラマシリーズが放送されていたみたいですね。 私の手元にある文庫本で19版目、何度も重版されたベストセラーだけあって、それこそドラマや小説の中でしか知らなかった監察医という仕事が、くっきり輪郭を持った気がします。 偽装殺人や親子鑑定、外から見ただけでは分からない、死体に秘められた真実を明らかにする監察医という仕事。ときには割り切れないような事実や事情に直面することがあっても、誇りをもってその職業と向き合っている姿がとても格好いい。 語られる事件に添えられたコメントも、人情味のある人柄があらわれています。 ちなみに、単行本の初版が1989年発行なので時代的に仕方ないのですが、現代の感覚で読むと、ちょっとハラスメント意識やら性的指向、性的マイノリティに対する意識など若干気になるかもしれません。 法医学部分についても、DNA鑑定がなかった頃だったり、現状とは違う部分も多いのかなと思うので、最近の法医学を扱った本などもあれば読んでみたいですね。

    20
    投稿日: 2023.05.17
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    法医学、監察医をテーマにしたドラマを見たことがきっかけで興味を持って読んでみました。 夜、眠れなったらどうしようと思いましたが、そんなことはありませんでした。 昔昔の出来事からニュースで知ってるぞという大きな事件まで、死因を導き出すための『死者との対話』、そこから浮かび上がる人間模様が綴られています。死因というものは一般人が思うよりもかなり重要なものらしい。 死者の人権を守る、社会的最小単位である家庭のあり方を見直す、という言葉が繰り返し出てきますが、元々は役所の厚生福祉や保健などの衛生業務にかかわる人が読むための情報誌での連載だったそう。なるほど。

    0
    投稿日: 2023.02.16
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    身近にそんな状況でも起こらない限り、調べることはないだろう。 解剖の種類、監察医制度。 自分が原因不明で亡くなる時、きちんとした専門家に触って欲しいと思う。

    0
    投稿日: 2022.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    単行本として本書が世に出たのは1989年、文庫化されたのは2001年。 多くの重版を重ねてきた本書、読めば納得のノンフィクション作品でした。 法医学、監察医、臨床医、検死、司法解剖、行政解剖...言葉としては見聞きしたことはありますが、無知故に違いは何か?と問われればわからないと答えるしかなかった。 故意に死体を傷つける事(死体損壊)が罪になる事は知っていましたが、死体解剖保存法なる法律のことなど、全く知りませんでした。 監察医としての実体験。 偽装殺人、自殺を装った他殺、またその逆、一見すると見落としてしまう死の本当の原因。 死体と向き合い、そこの残された僅かな痕跡から故人がどのように亡くなったのかを法医学に基づき解き明かす。 作られたミステリーではなく、これがノンフィクション。 説明 内容紹介 あなたにも死者のメッセージが聞こえますか? 法医学入門のバイブルとなった大ベストセラー。 偽装殺人、他殺を装った自殺、猟奇事件…。どんなに誤魔化そうとしても、もの言わぬ死体は、背後に潜む人間の憎しみや苦悩を雄弁に語りだす。その死者の声を聞き、丹念に検死をし、解剖することによって、なぜ死に至ったかを調べていくのが、監察医の仕事である。 浅沼稲次郎刺殺事件、ホテルニュージャパン火災事件、日航機羽田沖墜落事故等の現場に立会い、変死体を扱って三十余年の元監察医が綴る、ミステリアスな事件の数数。 テレビドラマ『監察医 篠宮葉月 死体は語る』シリーズの原作にもなった、話題の書。 解説・夏樹静子 内容(「BOOK」データベースより) 偽装殺人、他殺を装った自殺…。どんなに誤魔化そうとしても、もの言わぬ死体は、背後に潜む人間の憎しみや苦悩を雄弁に語りだす。浅沼稲次郎刺殺事件、日航機羽田沖墜落事故等の現場に立会い、変死体を扱って三十余年の元監察医が綴る、ミステリアスな事件の数数。ドラマ化もされた法医学入門の大ベストセラー。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 上野/正彦 1929(昭和4)年、茨城県生まれ。東邦医科大学卒業後、日本大学医学部法医学教室に入る。59年、東京都監察医務院の監察医となる。84年から同院長となり、89年退官。以後、法医学評論家として執筆活動を始め、89年、初の著書『死体は語る』が、60万部を超える大ベストセラーとなる。その他、専門書、学術論文多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    25
    投稿日: 2022.10.22
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       確かに内容は時代的に古い部分は多々あるが、作品の根幹である、死者の人権を擁護することは今の時代にも通ずる重要なことであり、それがさまざまな事例を通して伝えられていて非常に読み応えのある作品だった。

    0
    投稿日: 2022.09.30
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    上野さんの「死体が教えてくれたこと」で監察医というお仕事を知り(ドラマのなかの世界だと思っていた。)著者の代表作である本書も手に取りました。歯が痛ければ歯医者、お腹が痛ければ内科に診てもらうように、死んだら臨床医ではなく監察医に診てもらうべきだということがよくわかる事例がたくさん紹介されていました。出版から30年以上経ちますが、残念ながら監察医制度は縮小の一途です。自殺とされた人も監察医制度がある地域だったら実は他殺だったことがわかるかも知れない。死者の人権という考え方を初めて考えさせられました。

    0
    投稿日: 2022.09.25
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    タイトルに惹かれて購入。 事件や死因を科学的に解いており、興味深い内容だった。 昭和〜平成初め頃の価値観を知ることができ、今とは違う部分も多々あり面白かった。

    0
    投稿日: 2022.07.25
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    面白い。特に序盤は死に方自体が珍しく、読み応えがある。 医者らしく非常にニュートラルな目線で書かれているのだけど、やはり時代かLGBTなんかへの理解や、生活習慣病、飲酒にかんする考え方なんかは古いなぁと思う。 そのうち奥付に例の「差別的な表現が含まれていますが〜」がのりそう。

    0
    投稿日: 2022.06.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1989年に書かれた本。 現在から見るとテキトーというか、緩いというかそんな部分もあった。 けど、逆に現代と似たような問題点が未だに解決してない点もあり興味深かった。 LGBTQについても書かれてたが、現代とは違う価値観なので時代を感じた(今やと間違いなく炎上する内容) エホバの輸血禁止のように宗教と医療も興味深かった。 あと、下記エピソードが1番衝撃を受けた! 「安楽死」は現代にも似たような内容の事件があったので衝撃的だった。 重い障害を持った子の母親が将来を悲観し殺害し、自分も自殺未遂。 この本、30年以上も前に書かれた本やけど未だに同じような事件が起きるとは!(むしろこれから、老老介護でさらに増えそう) ここで書かれてた「福祉とは安心である」社会になってほしーなーと思う(今の日本だと希望なんてないけど)

    0
    投稿日: 2022.04.18
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    久々に1冊本を読んでよかったな〜って思った! 死後も名医にかかれ その通り。死んでも死者の声に耳を傾け尊厳を大事にする姿勢とか死者の声が今を生きているものに活かされるのね。 死体は語るタイトルもすごく好き

    0
    投稿日: 2022.04.03
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    いかんせん事例が古すぎました。 監察医業界?の本質はほぼおんなじだと思いますが。 刊行当初に読んでたらハマるほど面白かったと思います。 唯物史観っぼい感じがしました。うまく説明できませんが。

    0
    投稿日: 2022.02.28
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    私には物足りず、 文書の書き方も読んでいてピンときませんでした。 個人の感想です。2022/1/18

    0
    投稿日: 2022.01.18
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    DNA鑑定が存在しなかった頃の古い作品。今作者は監察医を取り上げられたTVドラマをどのように見ているだろう。昔の公害薬害事件の甚大さに驚く。東京、横浜、名古屋、大阪、神戸でしか監察医制度がないのは今も変わらないのであれば、隠れた事件は相当ありそうだ。老人の自殺は独身世帯より同居世帯で多いというのも何とも言えない。

    2
    投稿日: 2021.10.18
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    面白かったが、いかんせん情報が古い。文中の有名な事件も今となっては大昔の出来事で、知らない人も多いかもしれない。続編も出版されているようなのでそちらを読みたい。

    0
    投稿日: 2021.08.14
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    2021年2冊目。 読了後のあとがきで、30年も前に書かれたベストセラーだったと知り、びっくりしました。 ところどころ古びた言い回しや、現代ではタブー視されり、表現があるのも頷けますね。 しかし、興味深い話ばかりで、どんどん読み進めてしまいました。 昨今ではドラマ等でも取り上げられている監察医。 専門的な解説が多いけれどとてもわかりやすく、ショッキングな描写に関しても、医師として丁寧に仕事に向き合っていることが伝わってきました。 医師は生きる者だけではなく、亡き者の人権も守るべき存在なんですね。

    1
    投稿日: 2021.03.24
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    「法医学は未来のための学問」某ドラマの台詞をきっかけに興味を持ち、読み始めた。 死者の人権について、今まで一度も考えたことがなかった。けれどこの本の中で繰り返し使われていたこの言葉を、今後も忘れないでいたいと思う。死んだ人は戻ってこない。死んだ理由が解明されたところで。と、本書を読む前の私なら思っていた。けれどそうではなく、戻ってこないからこそ解明する必要がある。解き明かした事実の積み重ねが、生きている人たちに還元される。死を無駄にしないことに繋がるのだと、理解した。

    1
    投稿日: 2021.02.01
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    2020年7月1日読了。 ・ "生きている人の言葉には嘘がある。 しかし、もの言わぬ死体は決して嘘を言わない。 丹念に検死をし、解剖することによって、なぜ死に至ったかを、死体自らが語ってくれる" ・ 2万体以上の異状死体(不自然死や変死)を検死・解剖し、死因の特定や、警察官の検視に医学的に協力をし、社会の秩序を保ち、公衆衛生の向上や予防医学に30年余りも監察医として尽力してこられた著者の自叙伝的ノンフィクション作品。 ・ 死というものに少なからず興味があり、法医学界の第一人者のベストセラーであるこの本を手に取った。 ・ 読んでまず思った事は、監察医という職業の過酷さである。 一般人の我々からすれば、どんなに生前の姿を残したまま綺麗に亡くなられた遺体であっても、死体というだけで恐怖を感じてしまい近付きがたいものである。 しかし監察医が検死する死体は、寿命を全うしたり、病院に入院しながら病気で亡くなった通常の遺体ではなく、変死や死因の特定出来ないような異状死体なのだ。 例えば、 腐敗が進行しウジ虫が群がり顔の一部が白骨化していたり、 表皮は剥がれ落ち、腐敗ガスの発生で体がパンパンに膨れ上がっている溺死体であったり、 性別すら判断出来ないほど黒焦げの炭と化した焼死体であったり、 体の一部しか無いバラバラ死体だったりと、 想像を絶するものばかり。 ・ 心情的な面でも、 障害者の子を持つ親が、自分が死んでしまった後の子供の行く末を心配し無理心中を図ったり、 幼な子を亡くし泣き崩れる母親、 母親が死んだ事に気付かず乳を吸い続ける赤ちゃん、 家族から重荷として疎外され、孤独に耐えられず死を選ぶしかなかった老人など 見るに忍びない現場も多い。 ・ そんな過酷な監察医という仕事に長年携わり、死者の声を聞き、生前の人権を擁護するとともに、多くの解剖結果から健康であるための方法を医学の進歩のために還元してきた著者の偉大さを感じた。 ・ それと自分の死生観は著者と同じでした。 ・ "死とは何かと問われても、よく説明はできないが、自分が生まれる前の状態、つまり虚無の世界であろうと思う。有機物から無機物へ、死はナッシング以外のなにものでもない"

    1
    投稿日: 2020.07.03
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    法医学者の著者の経験を通じて、人生観なりモノの考え方を綴った本。インパクトのあるタイトルだけど、グロい描写などはない(個人差があるかもしれない) 「死者の人権と尊厳を守る」のが法医学。 犯罪だと調査したらすぐ分かりそうなものが、調査という舞台に上がらずに処理されてしまうケースで隠れていることが多いのかなと感じた。 警察・医者・役所などの現場の人の感じた違和感を、法医学者がデータドリブンで裏付けするって感じ。 割と前の本なので、法医学を取り巻く状況や法律はもう少しアップデートされているのかもしれない。 俗っぽい読み方をしているので、著者の意図した捉え方ではないと思うが、前半に割合多かったの実際の事例ベースの章が、ミステリや犯罪モノのような出来事が実際にあったのか… という読み物として興味深かった。 文庫版あとがきにも書いてあるが、当時は痴情のもつれケースが多いのも時代を表していそう。 生活反応という、生物が生きている間のみ起こる反応がある、というのも初めて知った。例えば、死後に刺されても血が出ないなど。

    3
    投稿日: 2020.06.28
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    小説やドラマなどでは遺体の死因を特定する人の背景にはスポットライトがあまり当てられない印象だが、この本は実際に監察医としてキャリアを積んだ方のエッセイということで興味を持った。監察医制度というものをこの本を読んで初めて知ったので、監察医制度の知名度向上という点からも有意義であると感じた。 実際の業務についても小説が一本書けそうなエピソードが数多く掲載され、読みやすい文体で書かれているので読んでいて感心することが多かった。 著者にとっては内科は「重箱の外側を触って中身が赤飯か牡丹餅かを当てるようなもので、見方によってはかなりいいかげん」であり、外科は「もっと大雑把で、悪いところを切り取って捨ててしまう」ところが合わなかったと書いてあり、そういう見方もあるのかと驚いた。出版されてから時間がたっているので、現在の法医学がどうなっているのか知りたくなった。

    6
    投稿日: 2020.04.13
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    どんなに誤魔化そうとしても、物言わぬ死体は背後に潜む人間の憎しみや苦悩を雄弁に語りだす。変死体を扱って30余年の元監察医が綴るミステリアスな事件。法医学の入門書、バイブルとなった大ベストセラー。

    0
    投稿日: 2020.04.08
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    タイトルはシュールだが、決してホラーではないし、小説でもない。著者は東京都の監察医を務める先生である。不自然な死体を検視し、時に行政解剖を行う監察医制度が、五大都市(東京、横浜、名古屋、大阪、神戸)にしかないことにまず驚いた。著者は予算上、全国にあまねく本制度を導入することは困難だと語るが、それにしても犯罪かどうかを認定するために非常に重要な制度が、たった五つの大都市にしか施行されていないことに、釈然としないものが残った。 著者は監察医の意義として、死者の人権擁護を語る。監察医制度が五大都市でしか機能していないのであれば、他の都市で死んだ者は、五大都市で死んだ者と比較して、死者の人権が守られていないということになる。某国の愚かな首相は「憲法で定める『基本的人権』は、生存するものにのみ適用される」という大した根拠もない法解釈を勝手に披露するかもしれないが、監察医の視点から死者の人権を擁護しようとする著者の見解のほうが、明らかに合理性がある。 といっても、本書は決して固い内容ではない。否、書いてあることは非常に崇高であるが、著者の軽妙な語り口が固さを感じさせない。監察医か、少なくとも法医学を志しでもしなければ、一生現実には出会うことがないであろう不自然な死体とその裏に隠された真実は、著者の語り口の軽さに乗せられてすっと読み進んでしまう。タイトルの『死体は語る』にしても、一見シュールに思えて、著者の洒脱な文体の一部となっている。その結果、不自然な死を遂げた死体にまつわるエピソードを扱ってはいるが、堅苦しさのないエッセイとなっているのである。 監察医ゆえ、時に専門的な用語も登場するけれども、検死の所見や行政解剖で得たわずかな手がかりから、ただ死体を眺めただけでは決して判ることのない真実が導き出されるプロセスは新鮮な驚きに満ちている。エッセイでありながら、ミステリーの趣をも備えているのだ。すなわち死者の専門家たる監察医が、目の前の死者に静かに耳を傾けるとき、「死体は語り」かけるのである。死者の言葉を聞くための条件はただ一つ……一流の法医学者であることだ。 生きている者たちは、程度の差こそあれ偽善者であり、嘘をつく。中には犯罪に手を染める者もいるだろう。一たび法を犯した生者は、おのが罪の隠ぺいに躍起になる。そうしたときにありのままを語ってくれるのは、もはや死者しかいないのかもしれない。そうであるならば、五大都市でしか施行されていない監察医制度は、本来的に制度としての欠陥を内包しているように思う。死者が検死や解剖を通して語り掛ける言葉こそ、何よりも真実に近い、大事なダイイングメッセージだからである。

    5
    投稿日: 2020.04.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    客観的な話というより主観的な語りが多くいまいち。 LGBTのかたに対しての扱いが不愉快だった。 仮にも医者ならそこは人間として平等に扱っているという姿勢を記載して欲しかった それが無理なら書かなくてよかったなと…

    1
    投稿日: 2019.10.12
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    監察医制度という言葉を聞いたことがあるだろうか? 死体解剖保存法第8条に基づき、東京、横浜、名古屋、大阪、神戸の5大都市において施行されている制度。検視のみでは死因がわからない場合、行政解剖というものを行う。病死か犯罪死か、自殺か災害死かを明らかにするために。 (少し昔の本なので、現在も同様か調べないとわからない。) 本書は、監察医であった著者の経験と人生観を綴ったエッセイだ。 とても、面白い話のオンパレード。一本の髪の毛で個人を特定できる場合があること。それも1821年に亡くなったナポレオンの髪の毛でその死因を推察できたりするようなお話や、遠洋漁業をしているマグロ漁船が漁獲したヨシキリザメの腹を裂いたら、胃の中から人間の右腕が出てきた話とか、監察医に調査依頼が来るものは、想像を絶する場合もあるのだ。死亡時刻判定で遺産相続人が、変わってしまう出来事も興味深い。 外国テレビドラマのCSI科学捜査班のように、死因がわからないものは必ず解剖して死因が究明されるかと思っていたが、そんなことができるのは、日本では5大都市だけ。本当は語り掛けたいと思っている死体が、語ることなく火葬されているケースも多々あるのでしょう。 著者も、この制度を全国に広めるべきとの見解を語っている。死者の人権を守るために。

    2
    投稿日: 2019.09.29
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    著書の中でも、ご遺体のセンセーショナル具合で言えばトップクラスの事例が多い印象の一冊。ちょっとしたミステリー小説並みに、大学助教授と教え子の不倫で遺体が見つからなかった謎についての話、カップルの自殺や心中に絡む話、など。列車脱線事故やホテル火災による数十名の死者を出した事件、なんかは時代を感じさせる部分もあった。 家族鑑定、など、言葉自体は私たちでも知っているものであっても「夫の死後に、隠し子を連れて現れた女性と財産分与を巡って家族鑑定をすることになった。双方が出してきた証拠物件も結果が分かれ、どれが信ぴょう性のあるものとして考えるべきか」など実際の事例での話の経緯含めて読むと考えさせられるエピソードも多かった。遺族への賠償金のために死亡診断書が表す意味の重みを感じた。

    1
    投稿日: 2019.05.24
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    興味のある分野だったので勉強になった。 30年以上前に描かれたということなので、若干現在とは違う考え方だなぁと思うところがあったが、上野さんの考えているような世の中になってきた部分も多々ありで考えさせられた。 何度か同じ文章が繰り返されてるような気がする…

    1
    投稿日: 2019.04.29
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    小説だと思って読みましたが、エッセイみたいな感じでした。 解剖のお仕事が好きな著者の思いが文章からあふれていますね。 死体から得られるメッセージを理解し、謎を読み解く。。。その熱い想いにとても感銘を受けました。 死体解剖のお話をしているのに、なんだか清々しい!

    1
    投稿日: 2018.09.22
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    語るのは「死者」じゃない「死体」なんだな(あとがきにあるけど)。生きている間だけでなく、死んでからも名医にかかる、なんて目から鱗。 犯罪を暴くだけではなく、本当の自分を知ってもらうためには、だまされず、まちがいなく、何がおこったのか、最期の最後まで自分の声を真摯に聞いてくれる医者と巡り合うことが重要なのだろう。 そして、それが謎解きではなく、何がおこったか、からそれがおこらないようにつなげていってくれる、そんな存在である人に。

    1
    投稿日: 2018.09.03
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    死体は語る。上野正彦先生の著書。見る人が見れば死体は全てを語る。自殺か他殺か、病死か事故死か。全ての人が幸せな最期を迎えられるような素敵な社会であってほしいと改めて思いました。

    1
    投稿日: 2018.09.03
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    一見事故や病死に見えても、解剖をすることによって隠された真相が見えてくる。逆に、事件と思われた死が実は事故や病死だったり。ネズミモチや検土杖のエピソードはTVで見たことがありました。死者の訴えに耳を傾ける、監察医という職業に誇りと愛情を持っていることが随所に感じられました。私が事件に巻き込まれて異常死したら上野先生に検死してもらいたいと思った。

    1
    投稿日: 2018.08.12
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    法医学者の上野正彦の処女作。 平成元年著だから若干古いものの、昭和時代にあった殺人事件の死体について語っており、逆に新鮮だった。

    1
    投稿日: 2018.04.16
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    とても勉強になった。検死の件ももちろんだが、それを通して人生観や思いが伝わり、何度も読み返したいと思った。だがたまに話がずれることもあり、なんの話かわかりにくい時もあった。他の著書も読みたい。

    2
    投稿日: 2017.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    先日、テレビ、キンスマで北村弁護士のスペシャルのときに 上野先生のことを知り、読んでみました。 そしてブクログに登録したときに、あまりの著書の多さに驚きました。 (いくら2万体ほどの検死をして、経験豊富でも、 このテーマで同じような内容にならないものなんでしょうか) 随分古いですが、単行本も文庫本も版を重ね、長い間ジワジワと売れて続けているみたいです。 タイトルや表紙のイラストはおどろおどろしいですが 上野先生の熱心で温かく、亡くなった方への労りが感じられる内容でした。 予想外の死因が突き止められたり 自殺だと思えたものが殺人、あるいはその逆だったり。 監察医制度が導入されている地域が限られているので、本当の死因がわからないまま処理されてしまうケースが 多いのだなと改めて思いました。 (以前、海堂尊氏の小説、エッセイを読んで、その問題点には少し接したことがありました)

    0
    投稿日: 2017.03.01
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    だいぶ昔若い頃に読んで、久しぶりに読み返す 先生の真摯で優しさに満ちた姿勢に感激 司法解剖については、ドラマのCSIやクリミナルマインドで言ってたとおりだー、という感じ

    0
    投稿日: 2017.02.23
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    大変興味深いお話ばかりでした。専門的な知識をかいつまめたばかりか、コラム的な要素も強く、さまざま考えさせられました。どうしても古い話になってしまうので、このくらい読み物として完成度が高い法医学の本がまた新しく出ればいいのになあ。

    0
    投稿日: 2017.02.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2016/11/14 死んだら終わりではなく、死んでから始まる監察医のエッセイ? 読みやすい まさに事実はなんとやらだ。 ノンフィクションの迫力と文体の読みやすさ

    0
    投稿日: 2016.11.14
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    帯文: ”著者「金スマ」出演で大反響” ”法医学入門のバイブルとなった大ベストセラー” ”死者への敬意と、生者へのいたわりが読む者の胸にあたたかく伝わってくる――夏樹静子氏(解説より)” 目次: Ⅰ死者との対話、人を食った話、検土杖、親子鑑定・・・Ⅱ小さなアピール、終焉、相続人、不信・・・Ⅲネズミモチ、木口小平、検視と検死、愛の頬ずり・・・Ⅳ命の残照、嘘、すばらしき提言、責任・・・あとがき、文庫版あとがき、解説・夏樹静子

    0
    投稿日: 2016.10.04
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    死体はそれだけでミステリなんだな、と。 監察医というものの重要さは理解していたつもりだが、考えていたよりも、それは生活に影響を及ぼすものなんだ、と実感できた。 要は、保険金や労災…現実だな。

    2
    投稿日: 2015.08.22
  • 死体は嘘をつかない

    監察医であった著者が書き記した、法医学エッセイ。目の前にいる死者は自殺なのか、他殺なのか、または病死なのか。彼の言葉で言う「死者の人権」を守るため、本当の死因を探っていきます。 犯罪・事件の真実が解き明かされていく様子は、まさにミステリー小説さながら。死体が残すわずかな痕跡を手がかりに、生者の嘘を暴いていきます。 著者が出会う事件は、死体の観察だけに留まりません。時には警察から「埋められた死体を見つけたい」という依頼までがやってきます。実は、警察犬は腐敗臭の訓練を受けておらず、仮に数年かけて臭いを覚えさせても、死体が土中に30cm程埋められていると分からないんだそう。結局はバイプを土に打ち込み人間の鼻で捜査するのが確実、なんてこぼれ話も飛び出します。 20年以上前に書かれたものなので、情報が古くなってしまっている箇所もあるけれど、彼の豊富な経験から語られる法医学の面白さは変わりません。人間が人間であるために、死者の人権は大切。ちょっぴり怖いけれど思わず読みふけってしまう、そんな不思議な1冊です。

    7
    投稿日: 2015.07.17
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    内容は興味深く、良いものであったが、「死体の教科書」と類似している。(死体は語るが先) どちらか読めば充分。

    0
    投稿日: 2015.05.09
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    元東京都監察医の上野先生は、これまでに20000体以上もの検死体にかかわってきた。 昔、未解決事件や行方不明者を捜査するスペシャル番組に、出演されていましたね。 上野先生は初対面の人から、「死体を検死したり解剖して、気持ち悪くないですか?」と質問されるそうだ。 即座に、「生きている人の方が恐ろしい。」と、応える。 生きている人は平気で嘘をつくが、死体は監察医が問い掛ければ、真実を伝えてくれる。 確かに、暴れず、おとなしく、素直ですからね。 監察医制度が導入されている地域は5都市で、東京23区・大阪市・名古屋市・横浜市・神戸市のみ。 全国的に制度を導入することは予算上、無理だが、このような態勢を確立できるよう願いを込めて、文筆活動を続けている。 この制度のおかげで、生命保険の問題や交通事故、労災問題でのトラブルを正当に解決できる。 死者の声を聞く監察医という仕事に興趣が尽きない。

    8
    投稿日: 2015.04.11
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    悪を許さない姿勢に拍手。検死の意義が理解できた。やはり男女の関係のもつれから殺人に至るケースが多いことがわかった。愛憎は表裏一体なんだな。1000年後くらいに脳の一部を取り出せれば生前の出来事が見れるなんて技術が誕生したら検死も楽になるのかな。

    0
    投稿日: 2015.03.28
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    同著者の続編「死体は切なく語る」を先に読んでしまっていたので、新たな発見などはなかった。 同じテイストで同じ立ち位置で、題材すら同じ話もあった。 続編が望まれただけあって、前述の作品よりほんの少しだけ濃度が高い気がした。専門用語も少しだけ多い。 こちらを先に読んでいたら、前述の作品は薄味過ぎてしゃばしゃばだったかも。 それにしても、毎日毎日変死体が都内だけでも何十件と運び込まれるというのは、別世界のようで、およそ現実味がない。 メディアの規制により、人の死は、普段直接目にすることもないが、現実はそんな認識をはるかに凌駕していて、やはりこの世は死と隣り合わせなのだと思う。 2014.4.14読了

    0
    投稿日: 2014.06.02
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    監察医の書いた1989年のエッセイ。随分古く再読となる。ミステリーの種になるような日常から離れた話題が多いが、筆者の視点が優しくまじめで、制度に対する憂いが、ノンフィクションであったことに引き戻す。14.3.22

    0
    投稿日: 2014.03.22
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    監察医の筆者が、検死や解剖に関する色々について、雑誌に連載した文章をまとめた本。 死体を調べることで浮かび上がる事件の真相や人間模様、そして監察医が必要な理由・・・といった話が主だが、昨今のドラマや漫画でよく接する話題のせいか、あまり新鮮な驚きというのは無かった。 過去のベストセラーとのことで、この本がむしろそういうテーマの走りなのだろうか。 そういうバックグラウンドなしに読んだらさぞ面白かったんだろうと想像し、残念な気持ちになった。

    0
    投稿日: 2013.08.15
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    元監察医の様々な死体から読み取る死因。これを読むと普段読んでいるミステリーがいっそう楽しめると思う。

    0
    投稿日: 2013.01.19
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    東京都の監察医、時事通信社の『厚生福祉』連載、S60〜 都内1日20件〜、たまにある珍しいことじゃなく、大変な日常なのですね。

    0
    投稿日: 2012.08.25
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     著者は監察医といって変死体の死因を明らかにする、数少ないその道の専門医なのである。たくさんの死と向き合う職業は他にもあるだろうが、変死体を日常的に目にする職業は他にはそうそうない。医者という職業の中でも特別なのではないだろうか。だからこそ、常人には感じられない感覚が研ぎ澄まされ、常人には知ることができない物事の真実が見えてくるのだ。

    0
    投稿日: 2011.12.26
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    「死体は語る」というタイトルだけど、もちろん死体そのものがペラペラ喋るわけではない。 著者の上野正彦氏は元監察医で、その愛でもって死体を切り刻んでいき、死体が本当に打ち明けたかったことを探り出していく。 すごい仕事だ。

    0
    投稿日: 2011.09.08
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    元東京都監察医務院院長、法医学、司法解剖の大物があまりに気兼ねなく語るエッセイ。 数々の災害、自殺、殺人事件の思い出話を淡々と語っているのだが、その言葉の厳選され方に心を打つものがある。 検視、検死、解剖、その流れの中で明らかにされてゆく事件の経緯。人の心。そして、世の不条理。 文字通り、死体は語るのであった。 そして何より、そのどれもを明快に語る筆者の文才が秀逸であった。

    0
    投稿日: 2011.07.28
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    元監察医の記憶に残った、遺体にまつわるエピソード集。200ページの中に40話程度と、さっくり読めるようになっている。手術してるシーンを見て食欲が失せる方はやめておいたほうがいいかも…。

    0
    投稿日: 2011.07.08
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    看護学を専攻している先輩リケジョのおすすめ。 高校時代薬学への進学なども考えていたが、これを読んでもっと人にフォーカスをあてたい、と思い、看護学へ進んだきっかけとなった本です。

    0
    投稿日: 2011.05.31
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    再読だが相変わらず面白くて一気に読んでしまった。 以前読んだのは多分高校生の頃で、そのときは単純に面白かった。 今は、お母さんを亡くした乳飲み子の話や、お父さんを亡くした家族の話など、自分に重ねてしまったりして、じわりと恐ろしく悲しくなったりした。

    0
    投稿日: 2011.05.27
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    とにかくおもしろい!死体から声なき言葉を聞き、最期の瞬間に辿り着く。体の中から精神をひもといてく姿は実に興味深い

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    投稿日: 2011.04.05
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    自分が絶対目にしない光景。 しかもその光景で、いろんな経験に基づいた話があって、 自分の経験とか、大したことじゃないけど、気付いたことを気付いたって思って、考えてみてるってのを書いてある本ってホント面白い! いや、この人の話はすごい話なんだけど

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    投稿日: 2011.01.18
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    著者は30数年間、監察医ひとすじで、定年退職を迎える。 「監察医」とは、病死ではない異常死体を検死することを専門にする医者。生きている患者を治療することはない。著者曰く、モノ言わぬ死者から、コトバを語らせる職業だ。 悪く言えば、死体を切り刻む仕事。しかし、その目的は死者の人権を守ることだ。死因を明確にすることで、死者も遺族も救われる。 そんな信念を持った著者が、携わった数々の検死について、時にユーモアを交えて振り返る。

    0
    投稿日: 2010.09.21
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     著者が監察医として取り扱った、様々な異状死体について書かれたノンフィクション。  この本は大ベストセラーで、法医学を学ぶ人間は誰もが一度は読む本だそう。1日に出る異状死体の多さは以前にドラマか何かで聞いたことがあり驚いた覚えがあるのだが、今回は監察医制度というものが確立されていない地域が多く、今は東京や大阪等5都市でしか機能しておらず、地域差があるということを初めて知った。今作で語られているように、こんなにも死者から多様なメッセージが発せられているというのに、それを読みとる人間も制度もこんなにも不足しているなんて。真実が知られることなく埋葬された遺体が一体どれくらいあるというのだろう。でもやっぱり、生半可な覚悟じゃできる仕事じゃないよなぁ。

    0
    投稿日: 2010.06.17
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    シリーズでずっと読んでいます。どれも面白い。 死体を見る事で、生きている人間への愛を叫ぶような文章です。 犯罪を犯してはいけない、犯罪を見逃してはいけない、自殺なんて全く美しいもんじゃない、完全犯罪など成立しない。 淡々とした文章で、生きなさいと暗に熱く言われているような気がします。 監察医の少なさから、実は検死はほんの一部しか行われていない事実を頭に置いて読むと、何とも複雑な気分になります。

    0
    投稿日: 2010.03.08
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    元検死官の著者が物言わぬ死体から様々な事柄を読みとっていくノンフィクション。推理小説のモデルを示されているようで、もの凄く興味深く読ませてもらった。まさに「死体は嘘をつかない」というところか。法医学に全てを捧げた著者の経験に裏打ちされたプロ意識が読んでいて強く感じられた。無惨な死体の羅列を読んでいると想像力貧困で助かったと思ってしまうが、それから真実を読みとっていくその姿勢は尊敬に値すると思う。興味深い本を読ませていただきました。

    0
    投稿日: 2010.02.01
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    「事件の現場」的なものを期待すると肩すかしを食います。 連載記事だったせいか、個別のエピソードは短く、詳しくもありません。 本書は、あまたの事件に携わり、死を身近で見てきた監察医・上野氏の 生きている者に対するメッセージです。 そしてそのメッセージは、当たり前のように生きている私たちに、 不幸な事件を他人事と興味本位で見てしまいがちな私たちに、 人間の生と死について改めて考えさせるという意味で 非常に価値があると思います。 1点、残念なことを挙げるとしたら、 それがいつ頃の事件だったのかの記載がなかったことです。 各事件や当事者の背景には、その時々の社会状況が色濃く 反映されていると思います。事件に携わった著者の視点にも 影響しているでしょう。 筆者と世代が違うだけに、いつ頃の事件かを知り、 当時の日本の経済状況、社会状況、倫理観などを考えたり それを今と比べたりできれば、筆者のメッセージを より深く理解できたのではないかと思いました。

    0
    投稿日: 2010.01.26
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    上野先生の代表作ですね。これは文庫版ですが、私はハードカバーで所有。平易で淡々とした文章がむしろ心に響いてくる。長年監察医として第一線で働き、声なき声を聞き続けた先生の話は、とても興味深いです。

    0
    投稿日: 2009.10.03
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    「死」それも、個人的にはなんの関わりもない「他人の死」に関して、あれこれ言うのはどうかとも思うけれど、事件に際しての「解剖・検死」の重要性を伝えるための本としての役割。 そして本にすることにより「死者の無念」をより多くの人に知ってもらうため、犯罪への抑制力も加味されているような気がする。 大変な仕事なんだろうけれど、中学生の頃にこれを読んでいたら監察医を目指したいと考えたと思う。

    0
    投稿日: 2009.08.17
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    検死の第一人者の筆者によるエッセイと創作短編。 食事時にはおすすめしません。 こういう方がいると、安心して死ねますね。 先生 文章うますぎです。

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    投稿日: 2009.02.01
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     元・東京都監察医務院の監察医である作者の本。  実際にあった事件等を交えて書かれており、今まで世間では名前だけしか知られていなかった監察医の詳細がかかれてます。作者自身の死者に対する思いが、とても素晴らしいと思いました。  個人的にオススメの項目は、“モナリザ”。あのモナリザは男だった!?という話を、監察医の視点で描きます。  そして、無言で死んでゆく人たちの声を聞ける役職の方々、全てに敬意を表したいと思います。

    0
    投稿日: 2009.01.24
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    これは、フィクションではなく、ノンフィクションです。ミステリー作品ではありません。 元監察医で監察医務院長も勤められた、法医学者である著者の、有名な著作の一つです。 ハードカバーでは、なんと、増刷が80回以上!!それだけ、幅広く読まれているようです。 監察医務院を退官後に、検死・司法解剖などで関わってきた「死体」について、淡々と綴られています。 読者を怖がらせようという意図が無いのと、事実をサラッと書かれているので、文章を読んでいて怖くなることはあまりありません。 また、専門書ではないので、法医学の知識が全くなくても読書に差し支えることはありません。 現場検分で検死だけではわからなかったことが、司法解剖することによって浮かび上がる事実。 猟奇殺人と思われていたのが病死だったり、自殺偽装されていた他殺を見抜いたり、他殺を装った自殺だったり・・・ 『司法解剖は「死体の人権を守る」ために必要』 本書の中で、繰り返し出てくる言葉です。 死体を生きているものとして扱い、その残されたものを汲み取り、事件の真相をさぐる。 その結果、事件の真相があきらかになっただけでなく、生命保険の適用内容が変わってきたり、遺族に思いが伝わったり。 法医学は予防の学問だそうで、闇に葬られそうな様々なものを明らかにすることで、社会秩序を裏から支えているのだそうです。 監察医制度はとても大事な制度なのに、大都市以外ではなかなか整備されていない状況とのこと。 犯罪抑止の観点からも、日本中にしっかり整備されるようになって欲しいです。 内容的には、過去の事件の内容なので時代が古いのですが、それほど気になりませんでした。 話の本質は、十分伝わってきたような感じがしたので。 来年から、裁判員制度が施行されます。 こうした監察医の仕事や司法解剖などを少しでも理解することで、より裁判に臨みやすくなるのかも、と感じたのでした。 【参考】 裁判員制度(最高裁) http://www.saibanin.courts.go.jp/ Q&Aに「死体の写真を見ることがあるのか」という質問がありました。 必要に応じて写真を見る可能性もあるそうですが、裁判員に負担の無い様に取り計らってくれるようです。

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    投稿日: 2008.10.24
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    44のコラムから成り立っている本。ほとんどのコラムの中で死者を語っている。 一貫して強調されているのは、「死者の人権」。死んだら人権もなにもないと考えがちだが、なぜ自分が死ななければならなかったか。遺族は死の原因を正確に把握したい。(保険も含めて)そういった願いを実現するのが、法医学の立場なのだろう。

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    投稿日: 2008.09.20
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    司法解剖による、古典文学の検証。 芥川龍之介の『藪の中』目当てで購入。 こういう見方でたのしめるって、いい。

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    投稿日: 2008.09.17
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    結構夢中で読んだ。人間の死に関わる監察医の仕事だけでなく、そこでの作者の体験をたくさん書かれていて非常に興味深い作品だった。

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    投稿日: 2008.08.27
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    二時間サスペンスの下敷きになるような実話が盛りだくさん。 男女関係でなぞの死を遂げるのって、多いんだね、やはり。

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    投稿日: 2008.08.11
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    医療系に進む気のない私でも推理小説を読むようにすいすい楽しめました。 ドロドロな人間関係もさらっと書いてあるところにぞくっとした。

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    投稿日: 2008.05.04
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    監察医に興味があるのなら、この本を読むべし、と言いますか。 基本的な事が書かれています。 グロイ写真などは一切掲載されていませんので、ご安心を。ただ、描写がちょっとリアルです。想像力豊かな人であれば、容易に想像出来るでしょう。 刑事ドラマで、いかに監察医らしき医者が登場してきますが、少し違うようです。 ミステリーや推理小説を好きな方は是非こちらも。

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    投稿日: 2007.12.04
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    シリーズ(?)第1冊め。読んだのは実はわりと後。手に入らなかったのだ。 面白いと言っては不謹慎なのかもしれないが、興味深く楽しめる本。 「死者の名医は必要だ」うん、必要だと思う。

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    投稿日: 2007.10.02
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    大変読みやすく分かりやすかったです。監察医制度によりいかに死者の人権が守られるか。また死者についての考え方について学ぶことが出来た。死後も名医にかかろう!

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    投稿日: 2007.08.20
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    実際に起きた事件を題材にしてるので内容が重たくなりがちかな、と思っていたけれど短編集なのですんなり読めました。医学的な内容も含まれているので「なるほど」と感じたり。

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    投稿日: 2007.07.18
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    法医学の読み物としてかなりお勧め。 法医学だけではなく倫理的な話もちょこちょこ入ってくるが。 溺れる理論や腐敗の話は面白い。 自殺者の心理は切ない。 「死者の人権」という言葉が重く響いた。 他にも同著者の本が二冊あるので、そちらも楽しみに読もうと思う。

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    投稿日: 2007.04.27
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    解剖医、上野正彦著。 医者の中でも普段私達が関わることが極端に少ない解剖医の仕事について書かれている。 犯人に辿りつくヒントとなる、死体が発するメッセージが確かにここにある。

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    投稿日: 2007.03.30
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    監察医としての経験と知識を集めた話で、死体を見ながら人生を考えています。 この本、もう15年以上前に出版された本ですが、著者の考え方に古臭さがないところがいいです。

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    投稿日: 2006.11.08
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    初めて読んだ時は衝撃的でした。 医師のスルドイ目と的確な判断力が大変すばらしい。 文章も人を引き付ける魅力があります。

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    投稿日: 2006.06.08