
総合評価
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powered by ブクログ秘密がないはずの家族に、秘密ばかりあふれている。 お互いにお互いを勘違いしていたり、隠し事をしているのに、それでもなんでもないふりをして明るい家族を演じきる。 読んでいて苦しいくらい重たかったけれど、最後まで読んだら、なんだかすっきりした。映画も見たい。
0投稿日: 2010.11.16
powered by ブクログ院の友人に勧められて読んでみた。最初の三ページで吐き気がするくらい濃厚で、目眩がするくらい歪んでいて、最後まで読むのが苦痛だった。。彼女は達観してるから、乾いた感想なのかな。コウとマナの視点から、家族はそこにあるものではなく、よくも悪くもみんなが守るから、それが現実に根を張ってなくても、空中でバーチャルに成り立って、そこに美しい、みんなの理想の庭園を作ることだって、それを一瞬で壊すことだってできてしまう、強い様な脆すぎるような、、そんなものなんだって、読み取った気がする。 これで終わりじゃもったいないから、対岸の彼女も読んでみる!うえー
0投稿日: 2010.11.03
powered by ブクログこの人の本、本当に面白い。はたから見たら普通の家族の何でもない日常を描いてるんだけど、みんなそれぞれに秘密を持っていて。。派手なことは起きないけど、ひたひたと怖さ悲しさ寂しさが襲ってきます。最後の方、お母さんが痛々しくてたまらなかった。。
0投稿日: 2010.10.25
powered by ブクログ今、一番好きな作家かもしれない。こんなにドロドロした心の内側をさらっと描ける作家が他にいるだろうか。その構成力と文章力には舌を巻く。うまい。 『チョロQ』で号泣してしまう私は、やっぱり病んでいるんだと思う。でも、ピンク色とみず色がぴょこぴょこぴょこぴょこ……。愛らしくて切ない。自分の子どもたちのマジでかわいかった頃の、完璧な光景を、何のタメライもなく愛人に話して聞かせる男。これが泣かずにいられるだろうか。 表題作の、行き場のない苛立ちは一番共感できた。登場人物の中だと私はやはり母・絵里子に近いのかな。守られることのない約束を取り決め、テンション高く家族を仕切る、痛々しい様もひっくるめて。 この中で一番「大人」なのは、一番年下のコウだ。それがまた、ひどく切ない。
1投稿日: 2010.10.19
powered by ブクログあっちゃんがうちに来た時読んでて、あらすじ聞いて気になってた本です。 「何事もつつみ隠さず」がモットーの家族。 でもほんとはみんなドロドロの秘密をもってて、白々しくも仲良し家族を演じてる。 ミーナが言ったように、まさに学芸会。 この家族がぎりぎりのところで成り立っているのも、逆にこんなに歪になってしまったのも、やっぱりママの執念の成せる技なのかな。 それにしても、野猿はないよねー。 わたしがマナだったらちょっと死にたくなるな。 コウがママやマナに話すところがすきだったな。もちろん最終章も。 なんかツボだった。 あと、パパが動物園ではしゃぐ子ども達をみててその幸せを完璧だと思ったってとこのくだりがよかった。
0投稿日: 2010.10.18
powered by ブクログ一見幸せそうな家族のお話し。 秘密がないのが実は秘密をかくすことなのだね・・・ 読み終わった後、ちょっと悲しくなる。 我が家は違うよな!と確認したくなる。
0投稿日: 2010.10.14
powered by ブクログちくしょぉ‼男なんか‼男なんか‼と思いました お婆ちゃんの章が好きです 親の心 子知らず きっといつか伝わる... うん うん
0投稿日: 2010.10.01
powered by ブクログ再読。「何ごとも包み隠さず、隠し事はしない」という約束で結ばれた家族のパラドックス。先日読み終えたばかりの湊かなえの「夜行観覧車」と比較すると、同じ壊れた家族関係を描いていても、角田さんの方が人間の弱さを愛しているように思える。そして、やはり、女のほうが秘密が大きいなあ。映画も観てみたい。
0投稿日: 2010.09.23
powered by ブクログ家族四人と、祖母、そして父の不倫相手の家庭教師。 それぞれの視点で丁寧に描かれていて、とてもおもしろかった。 同じ出来事に対しても、立場によって見え方や感じ方が全然違う。 私たちは自分の周りに起こる出来事を、自分に都合のいい、自分なりの角度からだけ見ているんだろうなぁ。 だから、この小説のように、それぞれの思いを第三者として全て見ることができるのは、おもしろかった。 あの「家政婦は見た」の覗き見のような感じ~(笑) でも、家族四人みんなが"秘密"を持っていても、 私はこの物語から、暗さや悲しさは感じない。 壊れそうでも、危うくても、家族でいる状態ってのは特別な事なんだなぁと思う。 だって、何となく居心地が悪くても、四人で暮らす家に皆帰ってきてるから。 何かを隠していたとしても、おもしろい時には笑って、助け合って、 家族ってそうやって成立するのだろう。 個人的には先日読んだ直木賞の「対岸の彼女」より、この作品の方が好きだ。
0投稿日: 2010.09.11
powered by ブクログ大阪にある空中庭園の話かと思って、手に取ったが、ちょっとズレた秘密を持つ京橋家の物語。 正直、軽過ぎて、話にならない感じ。
0投稿日: 2010.09.05
powered by ブクログなんとなくイメージが群馬だったんだけど、東京郊外らしい。 語り手の6人とも「家族」という逃れられない関係に絡めとられている。読み終わって思うのはその関係の強さだ。 石田衣良の解説では「壊れてしまった家族」「恐ろしい秘密」という言葉が使われているが、この家族が壊れているとは全く思わない。秘密だってよくある秘密ではないのか? 秘密があれど、愛憎があれど、それでも続いていくのが家族というものだと私は思う。
0投稿日: 2010.09.03
powered by ブクログ登場人物たちが個性的。すごい家族だ… 普通の家族にみえて、実はそうじゃない、影のある部分が 興味深く読み進めることができた。
0投稿日: 2010.08.29
powered by ブクログ第3回婦人公論文芸賞受賞 周囲からは普通の家族に見える。家族は一見穏やかに日常を暮らしているのだが、それぞれに問題を抱えている。それぞれが独白の形で短編を構成し、お話はすすむ。実は問題が表に出ないだけなのだ、なんと臨場感のある内容になっているのだろう。どこの家庭でもこれほどではないにしろ、多少は何かしらの問題は抱えているものだ。 きれいな形で終わらせず、何一つ結論らしきものを示さずにお話は終わる。どんな状況でもこの家族は、どうにか形をたもっていくのだろう。家族はこうでなければいけないなどと、勝手に形を作り上げていること自体、土台無理な話なのだ(笑
0投稿日: 2010.08.24
powered by ブクログ本当はバラバラな家族なのに、家では仲のよい家族ごっこを演じて毎日をやり過ごしている、というお話(だと思う)。 各章で家族それぞれが本当の自分を語っているけれど、なぜか一人称が気になった。娘と家庭教師の若い女は「あたし」。母は「私」、祖母は「アタシ」。息子と父は同じく「ぼく」。父親が「ぼく」というのは幼児性を表しているのだろうか。ほかも意味深い。 また、母と祖母の親子関係のところがいちばん凄みがあったように思う。それに引き換え、父の姿はぼんやりとした感じ。角田さんはやっぱり女性のエグイところまで描きだす力がある人だなーと思った。
0投稿日: 2010.08.12
powered by ブクログ2010/02/12 何事も包み隠さずがモットーの京橋家。でも本当はみんな秘密をもっている。父タカシ、母絵里子、祖母、高校生マナ、中学生コウ、父の愛人ミーナの6人の視で描かれている。
0投稿日: 2010.08.12
powered by ブクログ密林れびゅーでは、京橋家の壊れ(各メンバーのバラバラ自由行動)ぶりに注目する人が多かった模様。でも家族ってさあ、根本的にそういうものなのでは。分散と結集のエネルギーが常に作用し合う、不安定で根源的な集団。
0投稿日: 2010.08.06
powered by ブクログ276P 初出:単行本2002年11月 文藝春秋刊 初刷:2005年7月10日 印刷:凸版印刷 製本:加藤製本 カバー・池田進吾(67) 最後の一文:「月はぼくらのバスを追うように、さっきよち近い位置で黄色い光を放っている。」
0投稿日: 2010.08.02
powered by ブクログ家族のことが、好きですか?郊外のダンチで暮らす京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。でも、本当はみんなが秘密をもっていて…。ひとりひとりが閉ざす透明なドアから見た風景を描く連作家族小説。
0投稿日: 2010.07.13
powered by ブクログ家族って何がきっかけで壊れていくんだろう。そして家族でいることを続けさせるものは何なのか。壊れたまま家族でいるということに意味は、未来はあるのか。読んでいても、読んだ後も疑問ばかりが頭に浮かぶ。答えなんてないんだろうな。
0投稿日: 2010.07.08
powered by ブクログ一見、幸せに見える家族+一人の物語。 幸せに見えてもおのおのが秘密をもっており、他人から見た自分って、本当の真実とは違うんだろうなと思わされる怖い作品。またその逆もしかり。 最後「光と、闇と」で全てが丸く収まるわけでないけど、生きていくってそんなことの繰り返しだと思う。 角田光代さんの作品を続けて読んで思ったこと。 直木賞以降の作品は本当に自分にあっているかもしれない。
0投稿日: 2010.07.07
powered by ブクログ家族であっても、ひとりひとりの人生がありそこには夫婦であっても立ち入れない境界があるのだと私は思う。 私自身そういう部分を持っており夫婦だから完全なものではなく、不完全かというと不完全ではないが何かで結びついている。 それが愛なのか子どもたちなのか親なのか色々と絡み合う要素はあると思う。でも、それが何なのか?捜し答えがでるのだろうか?
0投稿日: 2010.06.27
powered by ブクログうちの家族には絶対秘密ないから…って 断言できるママさんにお勧め。 私も家庭持ちだけれど… どーなんでしょうねぇ…どーなんでしょうねぇ。(笑)
0投稿日: 2010.05.26
powered by ブクログ家族はもっとも近い存在だからこそ、隠し事も増える。 これってどの家族も「言えない事」「言わない事」を抱えてるんじゃないかな。 昔、角田光代を読んでつまらなかったので敬遠していた。 今回はまだ読めた(途中で放り出すことはかろうじて無かった…)。
0投稿日: 2010.05.24
powered by ブクログ何が一番いいたいのか、分からなかった。 順調にみえる家族が実は裏では。。みたいな話。 でもみんな偏っている。って思った。家族だってこんなにもろいんだよ。ってことが言いたかったのかな。 人に対する信頼、感謝を忘れてはいけない。やっぱり幸せの形を無理に造ってもうまくはいかない。 変なミエよりどう素直に誠実に人に接するかが大切なんだろうと思う
0投稿日: 2010.05.09
powered by ブクログ婦人公論文芸賞受賞とBOOK OFFで角田光代コーナーに惹かれ始めて作者の本を読みました。小泉今日子主演で映画化し、同作家の「八日目の蝉」はNHK総合で檀れいが演じましたがどちらもまだみていません。普通の隠し事がない一家が実は学芸会のように皆が演じていて、ちゃらんぽらんな旦那は映画では板尾創路ではまり役かなぁと思われます。
0投稿日: 2010.05.02
powered by ブクログ第3回婦人公論文芸賞受賞作。多分2読目? 〝何事も包み隠さず〟っていうモットーの、 一見〝普通〟の一家の光と影。 明るい文体で軽めに読める&楽しめる。 けど、実際に書いていることは明るくはない。 現実世界には表と裏があって、 人の想いも様々なんだなぁって改めて思う。☆彡 (2007.05メモ→2010.04ブクログ)
0投稿日: 2010.04.15
powered by ブクログ2010/4/10 読了(2010-023) 郊外のダンチで暮らす京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。でも、本当はみんなが秘密をもっていて…。ひとりひとりが閉ざす透明なドアから見た風景を描く連作家族小説。
0投稿日: 2010.04.11
powered by ブクログひとりひとりが秘密を抱えていて、「家族の中での自分」を演じていて、 ではどうして私達は「家族」でいなければいけないのだろう。 どうして何があっても、この家に帰ってきてしまうのだろう。 私は面白いくらいに秘密を抱えているこの家族を見ていて、ずっとその疑問を抱えていた。でも答えは最後のページにそっと描かれていた。 そんなふうに、一瞬でも一緒にいて温かくなる瞬間があるから、私達は毎日飽きもせずともに食卓を囲み、同じ屋根の下で眠るのだ。例えそれぞれがどんな秘密を持ち合わせていても。
0投稿日: 2010.04.04
powered by ブクログはじめての角田光代さん。 なかなかおもしろい(笑えるという意味で)文章でした^^ 何人かの視点によって、進んでいくある一家の話。 一家っていっても、それはほとんど崩壊していて、ちょっと怖かった。 一人ひとりの抱える秘密っていうのが、なんていうか……すごかったです。 おかしかったのは、どの話も、一人称になってる人が一番まともに見えるってとこでした。違う人の視点になると、たまらなく駄目で頼りなくて馬鹿な人に見えるのに。とくにお父さん 読んでる間、ぐるぐるしてました。 今度は、明るい彼女の本を読んでみたい。
0投稿日: 2010.04.03
powered by ブクログ~内容(「BOOK」データベースより)~ 家族のことが、好きですか?郊外のダンチで暮らす京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。でも、ひとりひとりが閉ざす透明なドアから見える風景は…。連作家族小説の傑作。 ~~~~~~~~~~~~~~~~
0投稿日: 2010.04.02
powered by ブクログぎりぎりきわどく危なっかしい四人家族のそれぞれ、母方のおばあちゃん、父親の愛人。 6つの視点の連作短編集。 筋を追うだけでなく、みんなの気持ちのひだの書き込みが凄いと思う。 凝った背景まできっちり手書きで、手を抜かない漫画家みたいだ。 アホでいい気なお父さんのお話「チョロQ」が笑えた。あとは不安を煽るような。 って、これも映画になってたんですね・・・。
0投稿日: 2010.03.31
powered by ブクログ父、母、姉、弟の4人家族。ちょっと離れた所におばあちゃんが住んでいる、ごく一般的な家庭。家族であって、家族ではない他人事のようなストーリー。家族の小さな秘密、個人の発見、ちょっと宙に浮いている家族関係。家族とは、の問いが著者から投げかけられている。 いや、ま。個人が存在して家族があるんだもん。年齢も違うし、そりゃ色々あるよね、家族にだって・・・。
0投稿日: 2010.03.31
powered by ブクログ可も無く不可も無く通りすぎた作品 2003年、婦人公論文芸賞受賞作品。 直木賞候補にもあがった作品。 著者は私と同じ年齢。 そして、この作品の主人公(?)も私と同じ37歳。 「何ごともつつみかくさず」がモットーの家族には 本当は秘密だらけだったという話。 このお話は、章ごとに家族それぞれが語っているので、私なりに彼らごとに感想を… (だから、途中で読み、閉じ、また後で…と読めた)
0投稿日: 2010.03.28
powered by ブクログ家族それぞれの視点からすでに壊れた家族の、でも壊れていない家族の姿を描く。女性らしい鋭い内容(というかグロテスク?)な部分もあるけれど、むしろそれが真実なのかもしれないと思わせる。壊れた家族の姿だけれど、きっと家族なんてそんなもので、むしろまともな姿なのかもしれない。
0投稿日: 2010.03.26
powered by ブクログ「秘密はなしね」の家族 でも やはり 嘘、隠し事は 増える はずかしいから 人生の恥だから うーん 難しいね 人生
0投稿日: 2010.03.26
powered by ブクログ何事も包み隠さずがモットーの京橋家 本当は隠し事だらけ ても、家族だからって何事も包み隠さずってのが、 不自然な家族関係を作ってたりするもの。 家族でも言わなくていい事、知らなくていい事はあると思う。 血がつながってる母と娘だから決定的に分かり合えない関係ってのは辛い
0投稿日: 2010.03.25
powered by ブクログ期待が大きすぎたためか、まあまあ評価。 流行の書き方なのか「ゆれる」 に似ている。 実写のほうも見てみたい。
0投稿日: 2010.03.24
powered by ブクログなかなかおもしろかった。 「何ごともつつみかくさず」がモットーの京橋家。 でもそれぞれが秘密を持っていて、その秘密によって今の京橋家ができている。 読み進めていくごとに、京橋家の真実がわかっていく。 6人の視点からすすんでいくんだけど、そこがまたいい。 人によっての、まったく別の物語、なんだけど、全部から見るとちゃんと一つの物語になってるの。 女の人は共感しやすいかもしれない。 ママとおばあちゃん関連の話の迫力が、すごい。 角田さんをはじめて知ったのはたぶんL25の最初のページでのインタビューだったかな。 それからよもうよもうと思ってたんだけどなかなか手がつけられなかった。 これから他の作品も読んでみようと思ってる^^
0投稿日: 2010.03.15
powered by ブクログ家族ってなんだろう。私たちは家庭に何を望んでいるんだろう。 私たちは家族である前にひとりの人間なんだと改めて感じた。みんなそれぞれ人生がある。隠し事だって簡単なんだ。他人なんだな。 そういう事実が心地よかった。嘘っぽくなくてよかった。共感した。浮気してるタカぴょん(父)は最低だと思うけど。
0投稿日: 2010.02.27
powered by ブクログ登場人物に私と同じ名前の女の子がいて、 日常の中でなかなか出合うことのない名前のせいか、妙に親近感が。 家族であれ、恋人であれ、どんなに確固とした関係が築けていたとしても、 それでもやはり秘密にしたいこと、言えないことはある。 でも、家族が家族であるために、恋人関係が恋人関係であるために、 みんな秘密を隠しながら暮らしているのでは。 以前までは、相手のことをたくさん知りたいと思っていた。 包み隠さずいろんなことを話して、嘘偽りない関係を望んでいた。 でも今は、違う。 相手のことを全て知ってしまったら、逆に一緒にいられなくなってしまうのかもしれない、 という気持ちがどこかある。 悲しいことだけれど、どこか当然のような気もする。
0投稿日: 2010.01.11
powered by ブクログちょっと重かった。ちょっと暗かった。でも、語り手が変わる度に、同じ風景がガラッと変わって見えることの不思議さ、巧みさに引き込まれました。特に、母子のそれぞれが全く違う想いを互いの関係に抱いていること、第3者から見るとそれがまた全然違って見えるということにドキッとしました。
0投稿日: 2010.01.08
powered by ブクログ子供ってどんな子になるのか分からない そういう意味でも 親が計画みたく実行するのって 限度があると思うんだよな。 でも「こんな家族は厭だ」っていうことから 「良い」家族を作ろうって思うのは いろんな分野にも通じるところがあると思う。 よくしよう もっと いいものにしよう そういった意味で。 でもそれは うまくいかないのは 人間だから なんだろうね そこがまた、面白おかしいところなんだと思う。 そうするのも人(他人) そうするのも人(自分) 全員の思惑をこういう風に見てると 一種のサスペンスな感じが面白いね。 それでまた 自分の家族も 自分が作り上げていくだろう家族… 物語の中で収まらないところがアトをひく。
0投稿日: 2010.01.04
powered by ブクログ寝れない夜あけがたに起きて一気に読んでしまった。 うーん。家族ってこんなものか。心当たりのある個所がたくさんあってちょっと怖くなった。隠し事をしないことで一番大切な何かを守っている。みんなオートロックのドアのかぎを大切に隠している。守っている何かは家族のようでそれは一番に自分で。 どの家族にもこんなふうに、あるんだろうな。
0投稿日: 2009.12.16
powered by ブクログうん!なんか!連作短編が一番すき! 内容は結構シビアだったりするのに、とんとん読めてしまいました。 ドラマティックなことは何一つないはずなのに、ページをめくる手は止まりません。何でだろ、とっても読みやすかった。 それぞれの一人称でそれぞれの話を読むと、見えたり見えなかったりするものがたくさんあって、すごく興味深い。 母娘の関係が一番もどかしい。 絵里子は自分の家族の前では『母』でしかなく見えるのに、母親といるとどう頑張っても『娘』である自分を隠せていない。 で、あーいつになっても大人は子供でもあるんだな、だれかの。と思いました。 星の王子様を思い出しました。
0投稿日: 2009.12.16
powered by ブクログ角田光代という人は、こういう小説を書く人だったのか。本のタイトルからしても、もっと、ほのぼの系の作風を勝手に想像していたのだけれど、かなり予想と違っていた。 読んだばかりの「星々の舟」と、構成がとてもよく似ていることに驚いた。二卵性双生児のような、この二冊を読み比べてみるというのは、すごく面白い。 どちらも、一つの家族を、それぞれ違った立場と視点から切り取っているというところは共通している。その、見え方の差異を示すことによって、家族というものが潜在的に持っている哀しさを浮き上がらせているというところも、よく似ている。 「星々の舟」が「ツラい」としたら、この「空中庭園」は「せつない」。この、「空中庭園」の場合は、目に見える表面的な部分は明るいがために、より一層、その底の、見えない部分にゾクッとするような冷たい暗さが横たわっていて、それがやたらとせつなかった。 それも、最初は表側の部分しか見えなかったのが、だんだんと語り手がバトンを渡して、次々と心情を吐露していく度に、一つの立体の違う角度が見えてきて、最後に真の全体像が見えてくるようになっていて、この、ミステリー仕立てな構造もスゴかった。 毛玉だらけの黒いオーバーを着た不機嫌な絵里子と、十代のとき親が買ってくれたダッフルコートを未だに着ているぼくは、二人そろってださくて、貧乏くさくて、ちっぽけでみじめでみみっちかった。けれどこの光景は、そのぼくらがつくったんだ。ぼくらがいなかったら無だったんだ。ピンク色の女の子もみず色の男の子もマレーバクもこの一瞬の完璧さも。すごくないか、それって。(p.79) 近頃マナはよく、私の過去を知ろうとする。ママがあたしくらいのとき、だの、ママが妊娠したとき、だのといった話題をよくもちかけてくる。そのたび私は嘘をつく。私の抱えていた空洞や絶望を、あの子たちに教えることはできない。この世のなかにそんなものが在ること自体、伝えてはいけない。(p.112) 秘密をできるかぎりもたないようにしようというとりきめをつくったのは私だった。私の家庭は母のつくったあのみじめな家とはちがう、私のつくりあげた家庭に、かくすべき恥ずかしいことも、悪いことも、みっともないことも存在しない。だからなんでも言い合おうと、私はくりかえし提案したのだった。けれどここにいる私の夫は、私の母とまるきりおなじに、自分の抱えるかくすべきものをわざわざ披露しようとしている。彼が守ろうとしているのは秘密をもたないという私たちのルールではない。自分自身だ。(p.135) 秒針は音もなくすすみ、部屋はしずまりかえっている。廊下へ続くドアは開け放たれているが、そこからなんの物音も聞こえてこない。マナもコウも夫もあらわれない。 しずまりかえった部屋のなかに、雨音がしのびこむように聞こえてくる。水滴のはりついたガラス戸の向こうで、色もかたちも様々な大小の花が、水滴を受けそれは見事に咲き乱れている。(p.138) この子はいつもそんなふうに笑ってるんだ。そんな子が、泣いてアタシに食ってかかってきて、ようやくあれこれ気づいたんだから、アタシののん気にもほどがある。ずいぶんつらい思いをさせちまった。戻れるなら戻ってやりなおしたいって幾度も考えた。けど、どこに戻ったらうまくやりなおせるのか、考えてるといつもわからなくなってしまう。(p.150) 家族というのはまさにこういうものだとあたしはずっと思っていた。電車に乗り合わせるようなもの。こちらには選択権のない偶然でいっしょになって、よどんだ空気のなか、いらいらして、うんざりして、何が起きているのかまったくわからないまま、それでもある期間そこに居続けなければならないもの。信じるとか、疑うとか、善人とか、そんなこと、だからまったく関係ない。(p.183) 逆オートロック。さっき聞いたコウの言葉を思い出す。外部の人間には閉ざされたオートロック式のドアが、自由に出入りできる家のなかに存在している。コウはそう言っていたけれど、その鍵は、外部に対して閉ざされているのではない。身内の侵入を防いで閉ざされているのだ。だから今、テーブルを囲んでここには五つのドアがある。頑丈な鍵のかかったおそろいのドア。五つのドアそれぞれの向こう側に、きっとグロテスクでみっともない、しかしはたから見たらずいぶんみみっちい秘密がわんさとひしめいて、これから先ずっと繁殖しつつひしめき続けるのだろう。(p.223)
0投稿日: 2009.12.13
powered by ブクログ郊外の団地で暮らす京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。でも、本当はみんなが秘密を持っており、それぞれが違う方向へ。異質でありながらも家族であるしかない、普通の家族に見える一過の光と影…ひとりひとりが閉ざす透明なドアから見える風景を描いた連作家族小説。第三回婦人公論文芸賞受賞。解説・石田衣良(裏表紙より) 家族に誰もが秘密があるというのだけれど、お母さんの秘密というのが「???」だった。心の中の闇は確かに秘密というのかもしれないけど、他の家族と違い彼女の秘密の行動がなかったのが納得できなかった。
0投稿日: 2009.12.09
powered by ブクログ一見幸せそうな一家のそれぞれが抱える闇をオムニバスで描いた本。一話ずつ家族一人一人にフィーチャーし、短編を全部読んでいくと、最初は完璧な家族に見えていた一家の破綻ぷりがよくわかるように構成されている。この作者は、普通の人間が抱えている闇、毒の部分を描かせたら本当に上手い。中でも一番衝撃を受けたのは、一家の母とそのまた母親との確執。実の母子だからこそ生じるドロドロした関係性はあまりにも生々しくて胸が痛くなりました…。わかりすぎて何度も読み返せない本。でも、一度は皆読んで欲しい。
0投稿日: 2009.11.15
powered by ブクログ各家族の視点からの怒涛のような本音が、数珠繋ぎのようになって物語の根幹をなしていく。 読了感としては…いまいち。
0投稿日: 2009.11.11
powered by ブクログ【たったひとつだけ、私は家族に隠していることがある。】 前にブクログに登録したつもりだったけど漏れていたっぽい。。 家族のそれぞれのリレー形式の小説。 なかなかおもしろかった。話の広がりがもう少しほしいところか。
0投稿日: 2009.11.09
powered by ブクログ負の連鎖。 確実に崩壊に向かっている「家庭」。 踏み止まる事は可能なのか? 薄ら寒いラストの余韻は、好きな感じ。 家族のその後を・・・いや、絵里子のその後を覗いてみたい。
0投稿日: 2009.11.04
powered by ブクログ郊外の"ダンチ"に住む京橋家 (家族構成:父・母・姉・弟)のモットーは "家庭内に秘密をつくらないこと”。 だけどもちろん、それぞれが秘密を抱えていて。 父親の浮気相手でもあり、弟の家庭教師でもある女性と 母親の母親を加えた、計6人それぞれの視点から書かれた 短編集。 自分の夢見る"幸せな家庭"を維持するための 母親の執念。 常に浮気をしているうえに、未だに実の親に 仕送りをもらっているダメダメ父。 そんな家庭に家庭教師という立場で入り込み、 観察する愛人。 読みすすめていくと、どうにも救いのない話のような 気がするのだけど 最終章の、弟の視点から書かれた話を読むと 危ういながらもバランスをとっていて、 バラバラなように見えながら、 家族の根っこはつながっているのかな、と 感じた作品でした。
0投稿日: 2009.10.23
powered by ブクログ★感想★ 簡単に言うと、ある家族の表と裏のお話。 表面上は嘘や隠し事をぜずになんでも話をしようという事をモットーにしている家族の、各々の視点から見た家族のあり方。 恩田陸さん同様、文章の書き方が好きな一人。 ★あらすじ★ 家族のことが、好きですか?郊外のダンチで暮らす京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。でも、ひとりひとりが閉ざす透明なドアから見える風景は…。連作家族小説の傑作
0投稿日: 2009.09.03
powered by ブクログ次のページを開いていくのが楽しかった。 でもみんなこんな影を抱えながら生きているのかなあ。そう思うと家族さえも虚しく感じちゃう。
0投稿日: 2009.08.18
powered by ブクログ「何事も包みかくさない」家族の話。 でもそんなことってありえなくって、みんなそれぞれ家族にいえないヒミツを持っているのです。 時に重大な、またかわいくもさりげない。 それが当たり前で、そのほうがいいんだよね。 秘密がない、言えない事が一つもない家族なんて不自然そのもので。 それがあるからないからいいも悪いもないなって、読んだあとに思った。 言わないからいいことだって、知らなくってもいいこと、近しいからあるのかな?なんて色々とぐるぐると考えてしまったり。。。
0投稿日: 2009.08.15
powered by ブクログやはり、角田光代はすごいなと思う。僕はボキャブラリーが乏しいので、この凄さをうまく説明できない のがもどかしい。文章技法がすごいとかストーリーの展開がうまいとかそういう事ではなくて(そういう ことは職業作家なのだから当たり前だし)読者の気持ちを引きつける力の強さというか、深みが凄い。 衝撃度が高く、爆発的な面白さがあるわけではない。地味だけれど確実に心に染みていく作品。 作品の中にはっとするような「気づき」の瞬間がある。それがジワジワと広がり、読者の心に浸透して いく。読後の充実感はそんな「気づき」が生むものなのだろうか。 【空中庭園】は郊外のダンチで暮らす平凡な家庭の物語だ。家族のモットーは「何ごとも包隠さず」。 でも本当はみんなが秘密を持っていて、一致団結を掲げながらもそれぞれが違う方を向いて生きている。 「家族」という集合体は「人間」という個の集まりでしかない。個人的な意見だが「家族だから」とか 「親子だから」という理由だけで強制的に同じ方角に右に倣えをさせるのは、乱暴な理屈だと思う。 個の尊重があってはじめて絆が生まれる。親子だから、家族だから絆があるわけではない。絆を築くには どんな環境であれプロセスが必要なのだ。 僕は【空中庭園】の中で、家族が本当の絆を気付いていくプロセスを見たような気がした。 家族の知らない個人としての世界がそれぞれにある。家族でいる時間よりも外で自分の世界を生きる 時間のほうが年を追うごとに長くなるのは当然で、その時間こそが自分の個を形成する時間なのだ。 無理に取り繕って「私たち家族はこんなに仲がいいのよ」とアピールしたところでそこにはなにもない。 すれ違っていても、それぞれが心の拠り所とするところを「家庭」「家族」というところにできるか どうかが、理想の家族作りであると思う。【空中庭園】では表向きは仲良し家族がそれぞれに閉ざした 心を抱えながら最後には分かり合える瞬間を迎える。そのきっかけは言葉や態度ではない。 同じものを、同じ空間の中で感じたとき、少しだけ分かり合えたのだ。 どこにでもありそうな、平凡な家庭の物語。僕はこの作品で気付いたことを大切にしていきたいと思う。 【空中庭園】は03年、第3回婦人公論文芸賞・受賞作である。
0投稿日: 2009.08.08
powered by ブクログ080513(a 080526) 080628(a 080811) 080831(a 080919) 081009(a 081102) 081009(a 081102) 090228(a 090315) 090228(a 090318) 090404(a 090511) 090806(s 090816) 091110(a 091123) 100207(c 100214) 100413(a 100429) 100512(a 100615) 100625(a 100909) 100817(a 100919) 100831(a 101012) 101001(a)
0投稿日: 2009.08.06
powered by ブクログ普通の家族ってなんだろう。お父さんとお母さんがいて、ふたりはなかよしで優しくて、子供は反抗することも知らず、両親を愛していて。まあそんな机上の空論が成り立たないことは、だれでも知っている。そのだれでも知っていることをあたかもだれも知らなかったように書いたのが、本書。 片親だから不幸、という言い方をずっとされてきた自分自身としては、その傲慢さはどこから生まれるのかがわからない。確かに、ちょっと偏っている分だけちょっと大人びていたかもしれない。だけれど、自制心がなかったらどうなっているだろう? もしあのときの万引きで警察に捕まっていたら? 家だけじゃなくて、学校でもタパコを吸っていたら? 当たり前? じゃあ、あの男に腹が立って殴りかかっていたら? 締め技をかけて落ちた状態で放置して置いたら? ほら、ちょっと考えただけで、それが運悪く前科になっている可能性はある。でも、それは片親だったせいなのか? そんなことはない。たとえば、普通の家庭に育っても締め技の得意な柔道部員が、怒りに任せて人の呼吸をいっとき止めてしまった怖くて逃げ出したとしたら、同じことじゃないか。 家庭内不和、なんて言葉自体がおかしいのだ。だれしも、だれかに育てられた人間であって、その他人同士が理想をかなえようったってそうはいかない。理想とは、不満から生まれているのだから。だれひとり、同じ不満なんて持っていない。だから、同じ方向へ右向け右、なんてできるはずない。理想を押し付けて、かなわなくて、だれしも妥協して生きていく。もちろん、思い違いだってある。明かさなくてもいいこともある。でも、人間はおろかなもので判断を誤ったりもする。すれ違う。感情は別方向へ向かう。それが表に出れば家庭内不和と呼ばれ、表に出ないのが家庭内和なのだろう。 当然のことを当然のように書く。このことに意味があるとしたら、角田光代が書いたというその一点だろう。きっと、わざわざ提示することで人は考え、人は安心するのだから。
0投稿日: 2009.08.05
powered by ブクログ一見、平和そうな暖かそうな家庭。 「隠し事はなし」がモットー。 けれど、秘密は結構ある。 読み進めるにつれて、 なんなの、この生々しさ!と、びっくり。 別に自分は関係ないのに(どこかの家庭のお話を傍観しているだけなのに) なんだか話がリアルにじわじわと自分の中へ染み込み、ぐちゃぐっちゃになる。 解説には暗い話と書かれているけど、 全然そんな風に思わなかった。 ある地域のある団地のある家での、ある一つの家族の話。 小さいけれど複雑で人間臭い。
0投稿日: 2009.07.09
powered by ブクログとても面白かった。 映画も良かったが、本当にこの世界観にすっかり入ってしまい どのキャラクターとも自分を重ね合わせながら読めるところがすばらしいと感じた
0投稿日: 2009.06.15
powered by ブクログとある家族を様々な人間目線で描いた短編集。角田さん作品の中で好きな順位上位に入る作品でした。 まずみんなばらばらの年齢、性別で書き分けられているのが、違和感なく自然でどれを読んでもそれぞれに感情移入したし、一見幸せに見える家族の「でも」を上手く……少し怖くなるくらいにリアルに書かれていて、そこが良かったです。「普通じゃない普通」の話が好きなのかなあ。 話の中で、何かが1つでも明るみに出て解決されるのかと思いきや、そんなことはなくて。このまま、壊れないようにバランスを保ちながら、この家族はこうして生活していくんだろうなあ、と思いました。でも、家族って実はそんなものなのかもしれない。みんながそれぞれ、言えない秘密を持ちながら、それでも1番近しい存在であり続けている。平和そうに見えていても、蓋を開ければ色々見えてきてしまうのかもしれない。それを誰もが開けないだけで。 (09.6.9読了)
0投稿日: 2009.06.10
powered by ブクログ初めて読む角田光代の本。この家族はまさしく空中庭園である。何事にも包み隠さないのがモットーだが現実はそう甘くない。家族皆秘め事を持っている。その秘密が軽くなく、どこか影をひそめる重いものばかり。この原因は何なのであろう。それぞれの視点から描かれていくので、誰がまともなのかも全くわからない。しかし、他人からの視点で人物像が変わるのはすごい。ミナがいった学芸会という言葉が妙にしっくりときた。彼らにとっては、当り前のことだが、私からみてもおかしい。慣れとは恐ろしいものである。
0投稿日: 2009.06.07
powered by ブクログ何事も包み隠さずをモットーとする京橋家。 でもその裏でそれぞれがとんでもない秘密を抱えていて、その様子が4人の家族と祖母、そしてこの一家に関わるある人物の視点で描かれた連作短編集です。 幸せそうに見える家族ですが、それはすごく不安定な所で成り立っているもの。 家族の誰かが抱えている秘密のどれか一つでもばれてしまえば、その安定は簡単に崩れてしまいます。 このあやうい感じが先を読まずにはいられませんでした。 それぞれのキャラクターが違う人物の視点から見ると全く別の物に見えるから面白い。 長女から見たお母さんは、すごく明るくて前向きな人。 お父さんから見たお母さんは、会話のかみ合わない鈍感な女。 そして、お母さんから見たおばあちゃんは、ただ憎いだけの存在。 でも、おばあちゃんから見たお母さんはそれなりにいい娘…というように。 登場人物の内面がすごく丁寧に描かれているのも引き付けられる原因の一つですね。 さらに、このまま脚本に使えそうな台詞達もリアリティたっぷり。 出だしからぐっと掴まれて最後まで引っ張っていかれた小説です。
0投稿日: 2009.06.03
powered by ブクログ家族の中で隠し事をしない、 という約束のあるはずの一家だが、 実は、各々は家族に言えない秘密を隠し持ってる。 たぶんそれは、どこの家族にも言えることなのだろう。 同じ時期の同じ事柄を、六人が別の角度から語り、 しかも受け取り方感じ方が六人とも違い、 その微妙なズレが静かな怖さを醸し出している。
0投稿日: 2009.06.01
powered by ブクログ「家族には隠しごとをせず、なんでも話す!」をモットーにしているある家庭の話。 とは言え、みな家族には言えない秘密を持っていて、それが、語り手が私、母、父、弟、祖母と変わって初めてわかる、というのが面白い。
1投稿日: 2009.05.24
powered by ブクログずーっと読みたくてなぜかタイミングを逃していましたがやっと読破。 …後味悪い! でも面白くないわけではないです。 オムニバス形式という点で最近読んだ「死神の精度」「終末のフール」を連想しましたが、救われ度が全然違う。この2作品の方が置かれている状態は悲惨なんだけどね。 でも面白いです。今毎日新聞で連載中の小説にも期待。
0投稿日: 2009.05.19
powered by ブクログマナという、どうにも頭悪そうな高校生の話から始まるこの小説。 自分がラブホテルで仕込まれて出来た子供なのだ・・と。 ところが、そこをザザっと読んで 次の章へいくと・・・ 今度は、そのマナの父が一人称で描かれている。 しかも、 どうしようもない女にだらしのない、しがない中年の男の話。 しかし、これがこれが、なのに、どうして女たちは、 この男に心と身体を許してしまうのだろう? などなどと考えながら読み入っていくワタシ・・・・ なんと、次の章は、マナの母の一人称から始まる・・・ そう。 これは、1つの、普通の家族が「ダンチ」で ごくごくシアワセに暮らしているであろう 普通の光景を、多面体から描かれているもので 一人ひとりが、隠し事をしない。 と、いいながらも、1つの家族を続けるには、「秘密」も必要なのか?と 実はドロッドロした人間性を こういう別の人間の角度から見ると、不思議と面白く思えてしまう そんなマジック。 解説の石田衣良氏によると、こういう6人の六面体で全体像を結ぶ。 というのは、作家なら誰でも考えるのだそうだ。 しかし実作は少なく、とても難しいのだそうだ。 中学生から老人までの六面体。 1つ1つの角度から、違った方面へと向かっていく面白さと それを結ぶ全体像の面白さ。 絶妙でした。
0投稿日: 2009.05.15
powered by ブクログ角田光代という名前からもっと固い話を想像していましたが、意外と軽かったです。 転落する人生とか崩壊する家庭とか、映像だったら絶対見たくないパターンですが、なぜか小説だと面白いです。
0投稿日: 2009.05.10
powered by ブクログう、と唸ってしまう作品でした。 さすが角田光代。彼女の凄さはこんなところに。 世の中って、人間社会ってこんな感じかもなと思わせる話。 この家族とそれぞれの人は、全然歪んでなんかいなくて普通だと思う。 ミーナが主人公の章で、家族って満員電車みたいなものだと思う、 という箇所があってその表現の仕方に妙に納得してしまった。 主人公がいて、その人の価値観で物語が進む作品が多いけど こんな風に多角的に表現されている話の方がリアリティがあって 好きかもしれない。
0投稿日: 2009.05.10
powered by ブクログ家族、というものは それだけで「密室空間」の「そこでしか通用しないルール」 の宝庫であって、あやしいものである。
0投稿日: 2009.04.26
powered by ブクログ「ダンチ」に住む家族に焦点を合わせ、彼らと彼らをとりまく人々による、各章ごとに一人称話し手の変わる連作短編。 「家族内に秘密を作らない」というモットーの家族の元、彼らの持つ秘密を各自の視点で、本音で、その光と影の部分を映し出していく。 _______________ なかなか好きな雰囲気の作品。 家族の不自然さをそれぞれの視線から描いていて 当たり前のようで ちょっと違う。 ストーリーの動きじゃなくて 空気感がすごく伝わる好きな感じでした。
0投稿日: 2009.04.02
powered by ブクログ私はこのヒトの話は暗いけどスッキリしてて希望が持てるなって思うんですが 母は重くてヤダ!っていってました。
0投稿日: 2009.03.25
powered by ブクログ情報科教員MTのBlog (『空中庭園』を読了!!) http://blog.livedoor.jp/will_pwr/archives/51218393.html
0投稿日: 2009.03.09
powered by ブクログ家族の秘密に関する連作集。なんだか苦しい小説だなあ。分からなくもないけどお父さん最低だね。 ダンダン暴かれていく感じが嫌だなあ。
0投稿日: 2009.03.05
powered by ブクログ角田光代さんの小説は「八日目の蝉」「対岸の彼女」「森に眠る魚」「三月の招待状」に続いて5冊目です。 「空中庭園」は2001年の作品でこの中では最も古い作品です。 読みやすかったです。 構成も分かりやすいです。 登場人物は6人で、父母姉弟の4人家族と祖母、そして父の愛人の6人が出てきます。 6章ありますが、6人がそれぞれの目線で物語を語ります。 一見平凡な隠し事のない家庭の裏側を残酷なほどリアルに描いています。 「ラブリー・ホーム」 姉のマナは高校生です。 この町には「ディスカバリー・センター」というのがあり、中高生の半分は放課後ここに行き、高校を出て将来見通しのない子どもはここでアルバイトをするということです。 大型ショッピングセンターのようです。 母親の帰りが遅いからといってマナが尾行したりするところは笑えます。 「チョロQ」 父親は不倫相手が二人います。 同級生だった飯塚という女とは20年近くも続いています。 つまり、結婚していていた期間ずっと不倫しているわけです。 もうひとりの愛人のミーナは息子のコウの家庭教師として家庭に入り込んできます。 これは父親の意図したところでないのが、面白いところです。 「空中庭園」 母親の話です。 母親は祖母のおしゃべりに閉口しています。 思ったことを思った瞬間に全て口に出していたら、常識的には大変ですが、この祖母(母親の実母)はそういう人です。 ディスカバリー・センターのおかげで祖母への殺意が萎えたというところが可笑しいです。 ずっと嘘をつくことで、自分が嘘のように生きてきたと思えるようになる、というのはそうかも知れないと思いました。 この母親は中学校時代に学校に行っていません。 そのときに祖母は「あの子をあんなふうにしたのは私です、全て私のせいです」と言って泣きます。 そうすれば、周りはあなたのせいでないと慰めます。 それで本人は救われますが、母は追いつめられてしまいます。 吐き出すことで自分は楽になりますが、母は祖母を嫌悪することになります。 「家庭を持つ資格のない女だ」と感じるようになります。 この親子関係の相克は凄まじいです。 「キルト」 祖母の話です。 万引きしたコウは祖母に連絡してきます。 祖母と孫の関係は親子とは違うものがあります。 これに父親の愛人ミーナも絡みます。 「鍵つきドア」 父親の愛人のミーナの話です。 ミーナは27歳です。 祖母や父親に対して恐ろしいような厳しい眼を持っています。 「私は家族を作らない」と決意しています。 ミーナには暗い過去があります。 「光の、闇の」 弟のコウは中学生です。 学校ではいじめられっ子のようです。 文化祭準備の時期にはいじめっ子たちが別のことに夢中になり、ちょっかいを出すことを忘れるので、自分は普通の生徒のように校内を歩くことが出来るといいます。 この家庭は完全に壊れてしまっていますが、角田光代さんの作品の恐ろしさはこれが自分の家庭でもあるかも知れないと思わせるところなのでしょう。 ぞーっとしました。 この作品は映画化されているということですので、是非映画を見てみたいです。 ただ、こういう6人の目線からの視点で映画を作るのは難しいと思います。 角田光代さんは2009年2月の「週刊ブックレビュー」に出演されました。 落ち着いた話し方でした。 作品やエッセイの内容のイメージからは、かけ離れている感じもしましたが、作品の緻密な構成を思うとさもありなんとも感じました。 他の小説やエッセイを読んでいきたいです。
0投稿日: 2009.02.22
powered by ブクログ『秘密を作らない』というルールの元に、一見理想的に思える家族。 父・母・娘・息子・祖母、そして父の愛人の視点で物語が進んでいきます。 明るいタッチの中で、家族が抱える秘密が描かれてます。 ただ…一言で言うと私の好みじゃなかったなぁー
0投稿日: 2009.02.20
powered by ブクログ家族って深くかかわり合うからこそ、 誤解やぶつかり合いも起こり易い。 それぞれの優しい思いや愛情がうまく伝わらず、 それどころか憎んだり負の感情を抱いたり。 家族それぞれの視点からうまく書かれている話。 でも、ちとコワイ。 いや、かなりコワイ。
0投稿日: 2009.02.11
powered by ブクログ一見何事もなく幸せそうで、ひとつにまとまって見える家族。けど、当然ながら、各々の人生があって秘密もある。
0投稿日: 2009.02.06
powered by ブクログ冒頭の ―私はラブホテルで仕込まれた子供であるらしい。 に惹かれて。 軽く読める話かなーと思ったら重かったです。 内容が暗いというか、こうゲル状でした。 思ってたのと違ったのと、好きな雰囲気の話でなかったので。 ハイダメージ。
0投稿日: 2009.02.02
powered by ブクログ■内容 家族のことが、好きですか? 郊外のダンチで暮らす京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。でも、ひとりひとりが閉ざす透明なドアから見える風景は…。連作家族小説の傑作。 ■memo 出版社時代、会社の喫煙所で読んだ。無感覚に無感動に読み進めた。つまらなくはなかったが面白くなかった。でも、読み直さなくても分かることは今の私が読んだら、そうとう打ちのめされるだろうということ。家族が身近なものになったからだと思う。
0投稿日: 2009.02.02
powered by ブクログ友達にすすめられたので かってみたー うーんぬ ストーリーとしては、 団地の一部屋にすむ家族4人の それぞれの目線で生活他の家族をみていく みたいな感じなんだけど、‥‥ わたしは、主人公が何人もいると あんまり話に入り込めないみたい。 キャラクターとか個性的で おもしろいんだけど、 うーんぬ、 でも、もうすこし、 なんかちゃんとした答えみたいなのはっきりしてたら よかったなー
0投稿日: 2009.01.16
powered by ブクログうー 暗い・・・暗すぎた・・・ 「空中庭園」が一番悲しい。 お母さん悲しすぎるよ。 救いがないよー家族なのにー 実際にはこんな変な家族 おらんと思うけどなあ・・・ 理想で押し付けた未来は 決して幸せとは限りませんね。
0投稿日: 2009.01.13
powered by ブクログ郊外のニュータウンの団地に住む4人家族。家族のモットーは「何事も包み隠さず」と言う事なのだが、それぞれに秘密を隠し持っている。
0投稿日: 2008.12.28
powered by ブクログ秘密のない家庭など空恐ろしい。 お互いに秘密を秘密として認めることが、一つ屋根の下に暮らすルールなのではないかと思う。 全てをさらけ出すことが幸せだなんてとうてい思えない。 思春期に突入した我が子は分からないことだらけの謎だらけ。 思うように育たないと頭では理解していても、受け止めるのは難しい。 加えて、いろんなことが分かるようになった子供たちの目にうつる、 自分と云う一人の人間とはいったいどういうものなのだろうかと思うと… 酷く気弱になってしまいそうで怖い。 母親も所詮、ちっぽけな人間である。 偉そうにあれこれと指図したり、口をだしても 「だったらあんたの人生はどうなんだ!」と言われたならば… そこにはもううつむく自分しかいないのである。
0投稿日: 2008.12.04
powered by ブクログ各短編で主人公が変わりながら一つの物語となっています。 一つの家族の形を内と外から淡々と描かれます。 一見、明るい家族のように描きながらも。 目を反らせない現実を直視して描写する強さ。 誰もが見て見ぬふりをする部分は必ずあるのに。 敢えて淡々と書くことで際立たせていました。 猟奇的とは大袈裟すぎて言えないまでも。 読み終わった後、尾を引く気持ち悪さ。 感情に流されることなく描かれているからこそ怖い。 どの登場人物にも感情移入しづらい。 家族っていいことだけじゃないと。 暗にそう言われているような気がした。 現代のホラーとは少し違うかもしれへんけど。 対岸の彼女が好きやった僕には少しきつかった。
0投稿日: 2008.11.08
powered by ブクログ郊外のダンチで暮らすある家族。モットーは「何事もつつみ隠さず」。本当はみんなが秘密を持っており異質でありながらも家族であるしかない。連作家族小説。 ちょっと家族が壊れすぎ。壊れすぎていて逆にリアリティを感じられませんでした。 しかし解説にあるように根底を流れているどろどろとした「母子密着」の問題はよく描けていました。 「吐き出してしまうことでラクになろうとする」母。「ほめられたことはおろか存在を認められたこともなく 否定しかない」母子関係から抜け出すために計画妊娠によって家を出る・・このへんの凄絶さは現代の歪んだ母娘関係を充分に表現しています。 「何事もつつみ隠さず」なんてできるわけないんだよなー。
0投稿日: 2008.11.04
powered by ブクログ面白いけど私には合わない内容だったかも。 なぜかわからないけど鬱になりました。 うん、本当なんでだろう。
0投稿日: 2008.10.22
powered by ブクログなんか ちょっと 暗い感じがしました。 あまり 好きじゃないなぁーなんて思っていたけど、 この物語のシーンを いろいろと よく思い出しては また、読んでもいいかも、なんて思ってしまってます。
0投稿日: 2008.10.05
powered by ブクログショッピングセンターの位置づけが、地方都市に暮らすわたしには、 とてもリアル。 家の中で、わたしたちは家族だけれど、 家の外のことは、実は分からないことだらけ。 みんなが小さな世界を持っている。 でも、それでいいんだと思った。
0投稿日: 2008.09.19
powered by ブクログ一つの街でも、誰が見るかによって 全然描かれ方が違うものなんだなぁ。 語り手によって、作者が口調を変えるのも、見事でした。 どの章もなんの不自然さもない。 次の章に進むにつれて、 今度は誰が話すのかなーって思いながらよみました。 ただ基本単調なので、 個人的にはもっと動きがある本が好みです。 『ちっちゃい子どもってとことん無力なんだ。 親がどんなに馬鹿でダメでも、それしか頼る人間がいなかったら、 全身全霊で愛すんだ、愛することで愛されようとする』
0投稿日: 2008.09.15
powered by ブクログ空虚な、でも外から見たらとても平和で誰もそれを乱そうとしない家族。 それぞれが持っている自分の鍵。 軽い文体ながら、実は結構重い内容である。
0投稿日: 2008.09.13
powered by ブクログ家族って何かを知りたくて、この小説を書いた (角田光代) 家族は大切に!とおもう 普通でも何でもいいから、幸せになりたいよね。 けいた 家族は最後の砦だ。 さとこ
0投稿日: 2008.09.05
powered by ブクログ客観的に読む進むことができず、なんとコメントしていいか分からない。 ある家族を中心とした人物のそれぞれの物語。 キーワードは、 団地、秘密、嫌悪、光、大型ショッピングモールの存在 女性の持つ、陰湿な部分を隠さず書いた小説。 最初手に取ったときに感じたあの本の軽さと、読み進めていくときのあの徒労感。 アンバランスななにかに自分まで巻き込まれていくような感じがした。 角田光代初挑戦であったが、完敗した気分。 何年後かにまた読み返したい。
0投稿日: 2008.08.28
powered by ブクログ家族一人一人が秘密を隠しながら一つ屋根の下で生活している。 決して小説の中の、フィクションとは言い切れない。 極めて現実的で、読後自分の肉親への見方が多少変わってしまうかもしれない作品。
0投稿日: 2008.08.12
powered by ブクログ角田光代さんとは相性が悪いのかなあ、と思う。 最初の章の女子高生のマナちゃん視点に共感して買ったのだけれど。語り手が変わる感じがすこし苦手だったかも。 あと5年したらもういちど読みたいなあ。
0投稿日: 2008.08.06
powered by ブクログ「隠し事はしない」という家族の限界。 それがじわじわと浮かび上がってきます。 5話目で一応の完結を見せるのですが、 エピローグ的な6話目でちょっと救われます。
0投稿日: 2008.08.03
powered by ブクログ家族だからといって気持ちがわかるわけじゃなく、近いからこそ見えにくいものかもしれないと思える作品でした。
0投稿日: 2008.07.24
powered by ブクログ郊外のダンチで暮らす京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。でも、本当はみんなが秘密を持っており、それぞれが違う方向へ。異質でありながらも家族であるしかない、普通の家族に見える一家の光と影……ひとりひとりが閉ざす透明なドアから見える風景を描いた連作家族小説。
0投稿日: 2008.07.15
powered by ブクログ「家族で秘密を持たない」という家訓の中に生きる家族と周りの人の連作短編集。 秘密を持たないでいることこそ、秘密を隠す最大の武器なのか。 秘密を持たないでいる人は、世の中にいないのかもしれません。
0投稿日: 2008.06.28
powered by ブクログ2008/6/2 友人から借りて読んだ一冊。 娘、息子、父親、その愛人、母親、祖母。 同じ時間を共有して暮らしている6人が、 お互いにどんな感情を抱き、 表面をどのように取り繕って生活しているのか、 それぞれの視点から書かれていた。 世界観は日常的なのだが、 角田光代さんは登場人物をおもしろく描く。 さすがに2人の男性部分は少し薄いが、 4人の女性の迫力はそれぞれ凄いものがある。 特におもしろかったのは、父親、母親、愛人の3人の話。 ふらふらと愛人との関係を続けつつ、 4人の女性から陰で容赦なくこき下ろされるダメな父親。 祖母の影に引きずられながら、 2人の子供を愛し、家族の居住空間を愛する母親。 明るく無邪気な女を演じつつ、 底の方で非常に冷めた一面をもつ愛人。 暗いな、ひねくれてるなと思いつつも、 人の秘密を覗く感じが面白く、 ページを繰る手が止まらない。そんな話。
0投稿日: 2008.06.02
powered by ブクログくすっと笑える。 http://coco6calcio.blog96.fc2.com/blog-entry-96.html
0投稿日: 2008.05.27
