
総合評価
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powered by ブクログすごく素敵なお話でした。 ふらふらしている自分をそっと支えてくれるような、今自分がどこに立っているのかやさしく教えてくれるような本でした。
0投稿日: 2013.12.26
powered by ブクログ2013.10.30読了。 半身浴のお供にとーってもよい一冊でした。 なんだかスッキリした気持ちで、お風呂からでてくることができた。 瀬尾さんの本は、気持ちがいい。 ピクニックに出掛けたくなるような爽やかな空気を感じる。 「雑草には弱いところもあるはず」 そんな垣内くんの言葉が胸に残る 都合のいいように、強いから大丈夫、優しいから大丈夫と気にかける対象を省いてしまうのは、簡単なこと。 けど、強そうに見える人の弱いところもみることができるような、懐の深い人になれたらなぁ。
0投稿日: 2013.10.30
powered by ブクログやさしいやりとり。 が印象的。 垣内くんは本当に男前だと思う。 青春って、今からでも間に合うのかな。
0投稿日: 2013.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文芸部の一人部員といい、不倫相手といい、シスコン弟といい、サッカー部顧問といい、なんだか女性に優しいふんわりしたタイプの男にやたらと囲まれてる女性のお話だなぁと思った。 文芸や図書館を題材にしてるけど、実は傷ついた女性が優しい男に囲まれて、人生を取り戻していく復活劇を描いている感じ。主人公は男に囲まれていないと生きていけないタイプには見えないが、実はそういう書いていない部分を見せたかったのかなぁ、とそういう風にも読めた。 巻末の短編は…あくまでおまけだな。特に感想なし。 この頃の瀬尾さん、まだ突き抜けてない感じがするが、どのへんから化けていくのか楽しみ
0投稿日: 2013.10.20
powered by ブクログきちんとした性格で、自分の正しさを人にも強要していた清は、同級生の自殺によって、そんな自分をやめてしまう。他人と距離を置き、自分に都合の良い世界でなんとなく生きていた清は、図書館での文芸部の活動を通し、自分を取り戻していこうとする。
0投稿日: 2013.09.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館、という言葉と本の薄さ(実際に読んだら意外と時間がかかったけど笑)に惹かれて図書館で借りてみた。 瀬尾まいこさんの本は中学生の時に一回読んでるんじゃないかなと思ったけどあんまり覚えていないので確かではない。この本は読みやすかった。でも主人公の清にはあんまり共感できなかったな。 不倫をダラダラ続けているのもあんまり好きじゃないし、いつまでも過去のことを引きずりすぎているかなと思う。 あと不倫相手の浅見さんは嫌な性格だ。優しくしてればいいってもんじゃないと思う。奥さんにも失礼だし、清にも失礼。ちゃんとけじめつけなよって思った。 でも弟の拓実と垣内くんはいいキャラクターだった。最後の最後まで垣内君は謎だったし、拓実はお姉ちゃん想いの優しい人だと思った。いつまでも過去に囚われているのも良くないけど、だからといって過去を忘れてはいけないし自分がしたことは責任を持つべきなのかなと思った。
0投稿日: 2013.09.17
powered by ブクログ書店でタイトル買い。平易な文章ですらすら読める。 何か劇的なことが起きる訳ではなく、淡々と描かれる日常。 正直私はこの主人公のような人物に思春期の体育で苦しめられた側なので、逆の立場として当時を苦く思い出した。大人になると、「たかが体育の時間くらいで馬鹿じゃないの」と言える。 いや、当時も口には出さなかったが、どこかでそう思っていた。でもあの頃は学校が自分の世界の大半を占めているから、なかなか気持ちの上で割り切れないんだよな。 本になど全く興味のなかった清が、文芸部の顧問になり、垣内くんと交流する過程で自然に文学に触れていく様がいい。読書というのは周囲からするととても閉じられた趣味なんだけど、でも読んでいる自身にとってはひとつの大きな「経験」をしている時間なんだよな。 さらりと読め、読後感も爽やか。でも最後に届く手紙は、最後の一通だけでよかったなあ。
1投稿日: 2013.09.09
powered by ブクログ何となく優しいお話が読みたくなって、読みそびれていたこれを。 いいなあ、瀬尾さん。ほんのり明るい気持ちになる。「先生」と呼ばれる人だって、未熟で、みっともなくもがいていて、でも、だからこそいいのだと思える。
0投稿日: 2013.08.28
powered by ブクログ昔から暇さえあれば本ばっかり読んでいたわたしに、弟だったか友だちだったか、「本ってそんなに面白い?」と聞かれた事があった。本の何が面白いのか、何がそこまでわたしを惹きつけるのか、上手く言葉に出来ず、そして自分でもよく分かっていなかったから、なんの面白味もなくただ「面白いよ」しか言えなかった。 『文学は僕の五感を刺激しまくった』──垣内君はあの頃のわたしが答えられなかった事を言葉にしてくれた。わたしは、わたしたちは、本を開いて世界を回り、新しい世界へと飛んでいくのだ。だから本は面白い。
1投稿日: 2013.08.01
powered by ブクログ文学を挟みつつ、さっぱりとした人間関係の描写に すらすらと読めた。 瀬尾まいこさんの他の作品も読んでみたい。
0投稿日: 2013.05.19
powered by ブクログ本屋さんで平積みになっているのを見て買いました。面白かったです。日常が丁寧に描かれていて、登場人物それぞれに寄り添いながら読むことができました。本当の、というか本来の「日常」のお話です。いつのまにか主人公が変化しているのは、特別なことが起きたせいではなく、日常をしっかりと積み重ねたから。そう思えました。
0投稿日: 2013.05.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ちくま文庫のフェア帯になっていたので購入。 瀬尾まいこさんらしい感じの本。ゆったり訥々としてる。 話は、日常の爽やかな部分と陰の部分が、まろやかにミックスされている。別の人が書いたら、暗い話とかやるせない話とかになるんじゃないかと思うのだけど、 全体的にはほのぼのと、あっちにいったりこっちにいったりしながらすすみ、最後には前向きになれる安心感。 途中の、彼氏と弟にロールキャベツを作っているシーンが好きです。 あと、図書館男子、さわやか〜☆
0投稿日: 2013.05.05
powered by ブクログ瀬尾まいこさんの描く登場人物は、大抵ちょっと変わっていて・・・ ありそうでなさそうで、なさそうでありそうなストーリー展開。 最後ほんわかした気分のハッピーエンドで終わるところが、とてもいい♪
0投稿日: 2013.04.27
powered by ブクログ図書館のオネーサンに薦められたので読んでみた。「幸福な食卓」が結構よかっただけに、ちょっと期待ハズレかな。ちょっと浮世離れした3人の男達を通じた再生物語ってのは20代女性にはウケルのかもしれないが。 垣内君と拓実はまあいいとして、浅見の得体の知れない気味の悪さに寒気がする。最終的に関係は切れて、一応の再出発はしたんだろうが、それでも「素敵な男性」と言及する清の感性は理解不能で、ラストで話がぶち壊しとなり、「なんじゃこりゃ?」という読後感が残ってしまった。
0投稿日: 2013.04.15
powered by ブクログキッチリ屋の清が、友達の自殺以降 未来をあきらめ 不倫をして、非常勤講師になる。 そして 文芸部の顧問(垣内クン一人の部活)になって なんだかんだで 自分を取り戻していく話。 垣内クンと清の関係がいい。 あっさりしているのに、お互いにチャンと相手をわかっている。 先生と生徒って関係じゃなくて、人間と人間なの。 文学の話も おもしろかった。 というか、私 文学史にのってるような有名な話って ほとんど まともに読んだことないわーww 「夢十夜」興味あり。
0投稿日: 2013.04.01
powered by ブクログ清さん国語教師としてはどうかと思うけど 人としてはなかなか面白いだろうな。 私は本から何かを学ぼうとは全く思わない。 でも私の人生において本はなくてはならないもの。 面白い本を読めたらそれでいい。
0投稿日: 2013.03.16
powered by ブクログ心に傷を負った人の再生の物語。…っていうと安っぽいかな? でも、瀬尾さん作品はそんなのが多くて、そのせいか読後感さわやかになる。 私も国文科卒で本好きだからたくさん読んでるけど、漱石も川端もよんだことない。 読んでたらもっとこの小説を楽しめたんだろうと思う。 「さぶ」読んでみようかな。 短編の「雲行き」は正直よくわかんなかった。 やっぱ短編にがて。
0投稿日: 2013.03.08
powered by ブクログバレー部の顧問になりたくて 高校の講師になったものの希望が通らず 文芸部の顧問になった主人公・清と 唯一の部員である垣内君との交流を描いた話 短い上に清が不倫してたり 弟がちょこちょこ出てきたりするので 量的には垣内君はそんなに がっつり出てこないんだけど その分ひとつひとつのシーンが 印象的なんですよね 垣内君かっこいいわ… 特に最後の演説には小説の醍醐味が 何たるかという事が端的に述べられております お互いに過去だったり現状だったりを 語る事はなくて一定の距離を 保っているところが良かった 清が教師じゃなくて講師っていう ある種曖昧な立ち位置だったのも 良かったんだと思う 垣内君は過去に何があったかは 具体的には明かされないんだけど 何があったかではなくて それがあった事で今の彼の優しさだったり 感性の鋭さが創られたという事を 伝える事に焦点を絞ったのかな、と 瀬尾さんの作品って雰囲気は穏やかだけど 主人公は結構性格キツくて 意外とギャップあるなと思う でも読んだ印象が爽やかなのは やっぱすごいなと思う 同時収録の短編・雲行きも良かった
0投稿日: 2013.03.01
powered by ブクログ重いことのはずなのに、何だかさばさばしてます。 そしてほっこりします。 登場人物もみんな素敵で、憎めない人ばかり。 浅見さんとか、実際に知り合いにいたら、最低っ!て思ってしまいそうだけど、本で見るとチャーミングな素敵な人に思えるから不思議。 そして、これぞ文学みたいな本が読みたくなります。 特に夏目漱石の夢十夜は、中学生の頃、先生がプリントで配って、同じような授業したのを思い出しました。 先生も教科書でやりたくないのがあったのかもと思うと面白かったです。
0投稿日: 2013.02.26
powered by ブクログ刊行順が逆になってしまうが、【天国はまだ遠く】が好きだったので今作も読んでみることにした。 期待通り、それ以上。 瀬尾さんの描く人間の儚さ、心強さが素敵。 何が起こるわけでもないが、ほっこりして堪らなくなるのが特徴。 自分もその空間に存在しているような気持ちになれるなんて、本を読む上で一番大事なことではなかろうか。 瀬尾さんの他作品も是非手にしていきたい
0投稿日: 2013.02.24
powered by ブクログ2013.2.22 中古本 久しぶりに再読。 やっぱり、しみじみといい。瀬戸さんの小説は。 正しいことが全てじゃない。 正しいとか正しくないとか、人それぞれ。 垣内君もカッコいいけど、弟君がめちゃくちゃ優しくて惚れる。
0投稿日: 2013.02.23
powered by ブクログ文芸部の顧問になった主人公が、唯一の文芸部員とあれやこれや活動する中で、だんだんと影響されて成長していく話。 ふたりのやり取りが軽妙で面白く、心理的な距離感が絶妙。 作品を通じた、どこかまったりした空気も好印象。
0投稿日: 2013.02.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
過去がきっかけで無気力な毎日を過ごしている(しかも不倫中の)新人教師と、つかみどころのない男子文芸部員とのかかわりを主軸に淡々とstoryが展開していきます。文学という一見退屈そうな主題なのに、ぐいぐいひっぱりこまれました。漱石が読みたくなることうけあいです。そして最後の場面。『神様のいる場所はたくさんあり、わたしをすくってくれるものもそこにある』と感じ、前向きになる主人公。よくある恋愛もののハッピーエンドのすっきり感はないけど、人生ってそんな捨てたもんじゃないよね~なんだか楽しいことがおこりそうだよね~、とほっこりできます。 ★ 読了感;優 ★
0投稿日: 2013.01.16
powered by ブクログ元バレーボール部熱血キャプテンの教師と元サッカー少年の生徒が文芸部の顧問と部長(といっても部員は一人)。 ともに心に陰を抱きつつ、互いにたんたんと過ごしていく毎日。 でも、そこから生まれてくる大切な感情。 教師を目指す人には、是非読んでもらいたい一冊。
0投稿日: 2013.01.12
powered by ブクログ垣内くんが素敵です。 こんな人に近くにいて欲しい。 弟の拓実くんも好きですね。 脳内イメージは岡田将生くんです。 夏目漱石とかは 学校の教材くらいでしか読んだことがないので この作品を読んで興味を持ちました。 大きな展開はないけど なんか落ち着く作品。 でもきっと読書好きの人は みんな結構好きなんじゃないかなー と思う作品。 一緒に収録されている『雲行き』も 短いけど良かった。 人を好きになるのって瞬間の積み重ねだ って言葉がすごく好きです。
0投稿日: 2013.01.07
powered by ブクログなんだか心温まる……!!日本文学好きだし、本も好きだし、国語の先生というのも親近感だし、最初から最後までふふふって楽しみながら(笑)読めた。主人公の早川清も人柄がすごくよくて、バレーボールを辞めたときから固まってしまったくさびがだんだんほぐれていくのがすごく心地よかった。
0投稿日: 2012.12.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読です。初めて読んだ瀬尾まいこさんの作品でした。 垣内君と清の掛け合いがおもしろいです。思わず読みながら噴き出してしまうことも・・・(笑)作中に出てくる文学作品を読んでみたくなりました。 清は過去のある出来事のせいで日々を投げやりに過ごしていました。でも文芸部で出会った垣内君との交流、弟の拓実の優しさ、浅見さんと過ごした時間と別れによって、清の心はだんだん救われていき、変わっていきます。 垣内君がユーモアがあって優しくて、かっこいいです・・・最後の主張大会での堂々とした発表・・・惚れました!他人にどう言われようが関係なく、垣内君は文学から多くのものを吸収し、充実した高校生活を送っていたと思うし、青春していたと思います。 あと、弟の拓実の底なしの優しさに清は本当に救われていると思いました。瀬尾さんの作品を読んでいると家族の支えの大切さにについて考えずにはいられません。 瀬尾さんの作品の中で大好きな作品で、自分にとって本を読むってこういうことなんだ、と改めて思わせてくれる大事な作品です。
6投稿日: 2012.12.09
powered by ブクログ水清ければ魚棲まずだよ。 きっぱりさっぱりするのは楽じゃん。 そうしてれば正しいって思えるし、実際間違いを起こさない。 だけどさ、正しいことが全てじゃないし、姉ちゃんが正しいって思うことが、いつも世の中の正しさと一致するわけでもないからね。 全体的には、少し軽すぎる、幼い本だという印象も受けましたが、この言葉は響きました。しかし、主人公は幼なすぎる。垣内くんは中途半端。そんな印象。 短編の雲行きのほうが好きかな。
1投稿日: 2012.12.05
powered by ブクログ図書館・図書室ネタの本をちょっと読んでみようかと。おもしろかった。垣内くんの文芸部トークが楽しい。「夢十夜」「さぶ」は中高校生に読んで欲しい本だな、たしかに。一緒に収録されている短編「雲行き」のメタファがなかなか切れ味がいい。
0投稿日: 2012.12.02
powered by ブクログのび太はタイムマシーンに乗って時代を超えて、どこでもドアでせかいをまわる。マゼランは船で、ライト兄弟は飛行機で新しい世界に飛んでいく。僕は本を開いてそれをするー。 文学を通して私は何だってできる。垣内くんのおかげで、本がますます好きになった。
4投稿日: 2012.12.01
powered by ブクログ海を見ます。 その海は、どんより曇っていて、天気は崩れるのか、それとも良くなるのか?そんな感じの ちょっと重い海。 物語の始まりは、そんな感じ。 海を見ます。 できればその海は、どこまでも青く、しかも空は晴れ渡って、雲ひとつない晴天の海。 読後感はそんな感じ。 爽快な本です。
1投稿日: 2012.11.05
powered by ブクログあぁ、また瀬尾さんの学校が舞台の作品に、じわりじわりと飲み込まれてしまいました。 青春をぶつけた部活動。 ミーティングで思わずきついことをぶつけてしまい、翌日注意されたチームメイトが自殺。 原因は自分だったのでは?。 その後、地元を離れ大学に進学。 納得できないまま過ごしてきた時間の中で何か夢中になるものはないかと、たまたまお菓子作り教室へ通い、講師の男性と出会い不倫関係に。 卒業し、赴任先の学校では国語を受け持ち、部活は文芸部。 地味な活動の中、部長の垣内君との心の距離が縮まり、主人公も自然と一歩づつ知らず知らずのうちに楽しみながら教師生活を送ることができ、不倫から手を引き、垣内君卒業&新しい学校へのスタートを迎えることとなり、節目で物語が終わりまた瀬尾さん作品の良さを感じました。
4投稿日: 2012.10.31
powered by ブクログ何となく緩い時間が流れる小説。決してドラマがないわけではないのに、そう感じられてしまうのは、登場人物たちの性格の為なのか、学校の図書室が主要な舞台である為なのか。 高校の講師で文芸部の顧問である先生と、たった一人の文芸部員(男子)のふれあいを中心とした物語である。この高校生が、妙に大人びでいるようで心の奥に情熱を隠しているようで、なかなか魅力的。主人公である先生も、心の中に結晶のように固まった寂しさを隠しているのだけど、それを上手に表現できないような、否定しているうちに自分でも本当かどうかわからなくなってしまったような女性である。 高校の先生だった立場から読んでみると、妙にリアルなところと、そんなバカな!と言いたくなるところがあっておもしろい。作者は中学校の先生だったそうで、そう言われてみれば、中学校の先生が、高校ってこうだろうなって考える学校の雰囲気を思わせる。また、主人公である先生も、さすがにここまでの人はなかなかいないかなって個人的には思っているけど、もしかしたら本当はこんなものなのかもしれないなって、思わされるだけの説得力と魅力のある人物である。 一番おもしろかったのは、国語の授業の部分で、高校の授業としてはかなりちゃらんぽらんなんだけど、時々ずしんと胸に響いてくるところがある。夏目漱石の扱いなど、ちょっと虚を突かれたような気持ちにもなったし、それがちゃんと小説の中で他の要素と結びついていて興味深かった。 読んでいるときにはなんだかふわふわとして頼りない感じがしたのだけど、読み終わると、細かいフレーズも含めて、なんだかいろいろなことが頭の中に残っている。ちょっと不思議だ。登場人物の魅力、本の魅力、学校の魅力、特に何かに出会う場所としての図書室の魅力が、読んでいるうちに心に染み着いてきてしまった感じがする。 ところで、この小説の舞台になっている高校は、千葉県の外房にあるKW高校だとイメージして読んでいた。学校の中身の様子は全く違うのだけど(あそこの学校では、部活に関するあんな議論が先生の中であるということはない)、地理的な条件とか建物の雰囲気とかが似ているように思った。作者が関西の人だというから、おそらく僕の見当違いなのだと思うけど、主人公たちの見る海は、僕の中でどうしても外房の海である。
1投稿日: 2012.10.27
powered by ブクログちょっと解りにくかったけど・・・ どうしようもなく、いたたまれない寂しさ、とか、感覚的な部分は”共感”できる。 自分を救うもの、あるいは自分を生かすものが何か?という問い。
0投稿日: 2012.10.17
powered by ブクログ思い描いていた未来をあきらめて赴任した高校で、驚いたことに“私”は文芸部の顧問になった。…「垣内君って、どうして文芸部なの?」「文学が好きだからです」「まさか」!…清く正しくまっすぐな青春を送ってきた“私”には、思いがけないことばかり。不思議な出会いから、傷ついた心を回復していく再生の物語。
0投稿日: 2012.10.02
powered by ブクログ単調に読んでたけど、結末までいくと、なんとなくいい気持ちになった。教師と生徒の関係は確かに「通過点」でしかないんだろうな。 短篇の方が面白かった。
1投稿日: 2012.09.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
瀬尾まいこさんの本はみんな読みやすくて大好きです。 この本は高校生の時に放課後の図書室で読みました。 帰りに全力疾走して帰った記憶があります笑
1投稿日: 2012.09.12
powered by ブクログ裏表紙 思い描いていた未来をあきらめて赴任した高校で、驚いたことに“私”は文芸部の顧問になった。・・・「垣内君って、どうして文芸部なの?」「文芸が好きだからです」「まさか」!・・・清く正しくまっすぐな青春を送ってきた“私”には、思いがけないことばかり。不思議な出会いから、傷ついた心を回復していく再生の物語。ほかに、単行本未収録の短編「雲行き」を収録。 「文学なんてみんなが好き勝手やればいい、だけどすごく面白いんだ。」ストーリー内で垣内君が言うセリフ 確かにそうだ、文学に決まりなんてない。みんな好きな本を書いて、好きな本を読む。そこに自由な文学の世界が広がっている。
0投稿日: 2012.09.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館とか本屋、とタイトルがついてる本に弱い。 だからこの本も表紙とタイトルにつられて選んだ。垣内くん、好きだな~。運動も出来るけど、文化系クラブに入ってる男の子ってカッコいいと思う。運動部より文化部はどこでも下に見られがちだけど、運動することがそんなにエラいことか、っていうのは単に運動が苦手な私のひがみかもしれないけど。
0投稿日: 2012.07.07
powered by ブクログ一人で頑張るのはえらいって自分では思っちゃうんだけど、本当は一人じゃ強くなれないんだよなぁ。 誰かと一緒に協力して何かをする方が強くなれるんだなぁ。 そんなことを感じました。 がむしゃらに頑張って、でも頑張ることに疲れちゃったなっていうときに、読みたい本です。
1投稿日: 2012.06.23
powered by ブクログ自分の思い描いたものとは違う人生を始めた高校教師”早川清”。彼女は赴任した高校の文芸部顧問になり、たった一人の部員”垣内君”と向き合うことになる。 彼女には、高校時代の部活で後輩を自殺に追いやったという過去があり、そのせいで自分が描いた人生とは違う人生を歩み始めたばかりだった。 垣内君も中学時代のサッカー部で友人に怪我を負わせたことから、高校でたった一人の文芸部に在籍する。 このお互いに過去の出来事に”現在”を縛られる生き方をする二人が出会う。 垣内君のどこか飄々とした言動に触れながら、清は、少しずつ自分の中に潜在化している”らしさ”を取り戻していく。 詳細は、ブログ「読書Walker」でhttp://walker411.blog.fc2.com/blog-entry-155.html
1投稿日: 2012.06.19
powered by ブクログ軽く読める この小さな物語展開に 大いに元気づけられたりした ちなみに垣内くんみたいな生徒はわたしの周りにはいませんでした
0投稿日: 2012.06.11
powered by ブクログ瀬尾まいこの図書館の神様を読みました。 女子バレーボール命で高校生活を送っていたキヨは、試合に負けたときに叱責したバレー部員が自殺してしまったことから、バレーボールをやめてしまいます。 大学を卒業して臨時講師をすることになったキヨは、お菓子教室講師の浅見さんと不倫をしていて、講師の仕事もおざなりです。 そんなキヨは部員が一人だけの文芸部の顧問にされてしまいます。 ずっと体育会系だったキヨは小説などを読んだことはありませんが、文芸部員の垣内君と図書館で過ごしていくうちに文学の魅力を知っていくのでした。 キヨの人生が再生されていく物語が淡々と語られていきます。
0投稿日: 2012.05.26
powered by ブクログふん!久しぶりに読書で興奮! 私の五感も刺激されっぱなし。最後少し泣けたし。やっぱ瀬尾さんは優しくてじんわりする。 それにしても垣内くんがブクログやってたら、本棚の中すごく渋そう。フォローしちゃう。
1投稿日: 2012.05.12
powered by ブクログ主人公の清は、元来の性格か、自分が信じた道(バレーボール)に明け暮れた青春を送ったためか、少し偏った感覚を有している。 でもそれは多かれ少なかれ誰にでもある偏り。私も然り。 今の清のゆるゆるさ加減に、私の心が許されて緩んでく感じがした。 唯一の文芸部員である垣内君に人生相談しちゃったりして、それじゃあ、どちらが年上なのか、ひいてはどちらがセンセイなのか判らない。 いつも冷静で芯がしっかりしていて丁寧な言葉で話す垣内君は(中学生時代にサッカー部でキャプテンをしていただけあり、健康的な肉体も持つ)なかなか魅力的な高校生。 ただ惜しむらくは、私自身が、感情移入しきれなかったことかなぁ。
0投稿日: 2012.04.20
powered by ブクログとにかく、「図書館の神様」である垣内くんが素敵すぎる!高校生にして、この達観ぶり! 垣内くんにしろ、主人公の弟の拓実くんにしろ、瀬尾さんの作品ではヒロインより年下の男の子が飛びぬけて魅力的です。 やっぱり先生をなさっていて、生き生きした生徒たちに囲まれているからなのかなぁ?
1投稿日: 2012.04.19
powered by ブクログ私のことか!と思った。 真っ直ぐに真剣に取り組んで、それ以外のやり方を知らないまま、取り返しのつかないことが起きる。自分の正しさが良いことで、それ以外の向きあい方が理解できない清。 そんな清がなぜか文芸部顧問になる。目標をもち、それに向かって努力することのない文芸部。 怠けている気分になったんだろうなあ。若い力を無駄にしてるよ、と思ったのだろうなあ。 でもちがった。清は無理してたんだ。だから今がちゃらんぽらんで罪悪感を感じてた。そんな必要ないのに。 好きに生きてるつもりで実際は罪悪感まみれなんてもったいなさすぎる。 頭痛は、アピールしなきゃ!とか実績!とか考えすぎるからですよ、ってのがしっくりきた。 適当というのは適度、なのだ。こころから夢十夜に変えるところもポイントははずしてない。 それでよい、と自分に話しかけよう。 力を抜くのは力を発揮するために必要。 幸せになるために生きる。 さいごのNDCをわやくちゃにするのは嫌だけど。そう思ってる人がいるのは忘れちゃいけないね。
0投稿日: 2012.04.17
powered by ブクログかたかった主人公が、少しずつ変化していく。 あからさまに変わっていくのではなく、読者も気づかないほど少しずつ。 気がついたら、丸く、あったかい部分が表面に出てきて、1歩だけ前に進んだ。それに気づき、あったかい気持ちにになれる。 そんなストーリーだった。 主人公の周りの人間たちも、とてもかわいいキャラクターをしている。 特に大人びた垣内くんは素敵だったな。
0投稿日: 2012.04.01
powered by ブクログ今まで読んだ瀬尾さんの作品の中ではめずらしく(?)、重い過去を抱えた主人公・清の成長が垣間見え、読み進むにつれ段々と好きになった。また、清を取り巻く男性陣たちが素敵で羨ましい。大人びた中にも、少年らしい希望に満ちた垣内君はもちろんのこと、拓海のような人懐っこい弟が欲しくなった。
0投稿日: 2012.03.25
powered by ブクログ瀬尾さんの書く小説には必ず素敵な人が登場する。 今回は垣内君。 実際にこんな人いたら惚れる。 弟も風変わりだけど良い。 物柔らかな文体で素敵な考え方がちらり。 押しつけがましくなく,新たな視点を与えてくれる。 瀬尾さん好きです。
0投稿日: 2012.03.10
powered by ブクログあー面白かったー。200ページくらいのライトな作品なのであっという間に読了。文芸部、今だから入りたいなと思うなぁ。主人公の早川先生はなかなかだらしなくて、よい。部員の垣内君との距離感とか移り変わる季節感とか、好き。何より本がたくさんある場面が多いというだけで気持ちがいい。「5月のなめらかな風」ってう表現が特に気に入りました。 ここのところ結構な打率で読むモノに純文学が登場する。そろそろ読めというお告げか。
0投稿日: 2012.03.10
powered by ブクログ淡々としているようでいて 主人公も垣内くんも 重いものを抱えている。 読後はなんとなく明るくほんのり幸せになった。
0投稿日: 2012.03.07
powered by ブクログ終盤になるとおもしろく読めた。 "黙るべき時を知る人は、同時に言うべき時を知っている"っていう言葉が心にささりました。
1投稿日: 2012.02.13
powered by ブクログ瀬尾さんの本はいつ読んでもしっくりくる。ほっこりした気持ち。最後の10ページ位で一気に涙腺刺激された。
1投稿日: 2012.02.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
過去の挫折から、やる気のない生活を送る高校の国語講師キヨ。私生活では「浅見さん」と不倫しながら、「垣内君」という部員一人の文芸部の顧問をすることになる。 まったりとした空気感で、でも少しずつ何かが変わっていく毎日。 なんだかだめな主人公に、だめなのになぜか素敵な男の人を描くのがうまい人だと思う。 サイダーのシーンが良かった。
0投稿日: 2012.01.25
powered by ブクログ学生時代運動系部活に所属し、スポーツに熱中していた主人公だが、部員が自殺をした。自殺の原因は自分かもしれない・・・ そんなことから故郷を離れ、講師として働き始めた主人公が 文化系部活動部の顧問になる事に。 そこにはたった一人の部員がいた。 部員とのやり取り、家族の支え、恋人との関係。 それらの全てに少しづつ癒されながら自分を取り戻していく物語。 暗いテーマが根底にあるのだけれど、さらりとしたやさしさが ずっと流れていて、さわやかな読了感。 2012-01
5投稿日: 2012.01.13
powered by ブクログただただ垣内くんがカッコ良くて、それだけで満点つけたくなりました。良い意味で。 文学について垣内くんが話すシーン、心がふるえました。 清の性格やふるまいも、垣内くんとほんとに良いコンビだし、見ていて気持ちよいです。
1投稿日: 2012.01.05
powered by ブクログ瀬尾さんの、ラストに青春して、ちょっと寂しいけど日常に戻る展開が好き。出会いがあって別れが来て、また新しい出会いがある。学校の先生って、それを一番実感できる職業なのかもしれない。
1投稿日: 2012.01.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
瀬尾まいこさんの本は初です。 図書館の神様と雲行きの短編2話。 図書館の神様は爽やかで、すっきりしてて、人と人との距離感がほどよくて心地良かったです。人との出会いで変わっていくことができる。そのあたりをゆったりした気持ちで読む本。 最近、疲れていたけどス~と入ってきた。 学校の図書室がすっごく懐かしく感じたな~。 雲行きは・・・正直、印象にあまり残らず。
0投稿日: 2011.12.30
powered by ブクログ優しい人がたくさん出てくる話。心にしっくりくるいい話だったのだけど、何がどうかと説明しようとすると難しいなぁ。読んだ後、人に優しく出来るかも・・・。一瞬かもしれないけど。
1投稿日: 2011.12.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すごく良かった。 主人公の清さんと、文芸部唯一の部員、垣内くんの距離感。 解説で、山本幸久さんのおっしゃるとおり、 「ふたりのあいだには文学があるだけです。」 文学だけで繋がった先生と生徒の関係。いいなぁ。憧れるなぁ。 この付かず離れず、友達以上恋人未満、 「僕が君の事について知っていることといえば、君が紅茶に砂糖を 三つ入れるって事だけさ」(森山直太朗の歌より)、それでいて、 根っこでは繋がっているような間柄。良いなぁ。 また、垣内君がすばらしい。 わたしがイメージする「本を読む喜び。文学を知る喜び。言葉を得る喜び。」 みたいなものを理解している人。そのまんま。イメージのまま。 独特の言葉遣い、雰囲気。良いなぁ。 全体として、この世界観は絲山秋子さんの『袋小路の男』と少し 似ている気がした。そして、こういう世界観がわたしはとても好き。
1投稿日: 2011.11.20
powered by ブクログ気持ちがほっこりする。垣内君の言い回しが素敵。清のおっちょこちょいだけど芯がしっかりあるキャラも好き。「文学したい」と思いました!
1投稿日: 2011.10.25
powered by ブクログ淡々と話は進んでいきますが、それが、暗に伝えられていることを浮き上がらせてくれていると思います。 清と垣内くん以外の登場人物のキャラもまた魅力的。 それにしても、垣内くんみたいな男の子って、いるんですかね?(笑) いや、自分も男ですが、垣内くん位の年の頃って、もっとバカだった気が…それはボクだけですかね(笑・笑)。
1投稿日: 2011.09.30
powered by ブクログ凄く淡白な文章。とても読みやすい反面、起こっている事実にあまり重みが感じられない。 そしてどこかリアリティが無く感じてしまう。
0投稿日: 2011.09.29
powered by ブクログ垣内君かっこよすぎます。 まさに図書館の神様が舞い降りてきたかのよう。 「真剣になっている証拠だからかわいいと思ってもらえますよ。」 いやーベタですねえ。 相手をきちんと受け止めきってます。 こういう台詞を言えるぐらいの余裕を持ちたい。 「しんどいのにがんばれると困るし、気を遣いますから。僕は相手の内面を読みとる能力が低いので、そうやってアピールしてもらえると助かります。」 いやー正直で素直ですねえ。 こういうふうに純粋な自分でありたいです。 「正義がどうかはわかりませんが、『黙るべき時を知る人は、同時に言うべき時を知っている』という言葉を、ある書物で見つけました。その時僕はなんだかとても疲れていて、この言葉に衝撃を受けてしまいました。そうだったのかって思い知りました。今は僕はこれを正義ということにいたします。」 素直な上に、賢いです。 見つけたところではなく、今はこれを正義ということにするところ。 「何ですか。その、『私は受からなくてもよかったのよねえ』という感じのふざけた態度は。そんなことでは嫌われますよ。」 なんで、嫌われずに、こんなツッコミができるのでしょうか? 愛情が感じるんですが、どこにあるんでしょうかね? これは有吉先生的毒舌? 良く観察しているからでしょうかね、いや、本当は違うのに、態度はこうだと言っているからですね。 いい人ですねえ。 おまけに詩に朝練。 最高です。 読まれる方のために、内容は書きません。 読んでください。 結局、 自分以外の世界に触れる方法 の話であり、 たくさんの神様を見つける方法 の話です。 明日と明後日がいい天気でありますように。 明日と明後日限定のところがまたいい。
1投稿日: 2011.09.24
powered by ブクログ面白い!! この人は発見かも!って思いました。 内容は元々真面目だった女の人が不真面目に生きていくってお話。 でも真面目な人はやっぱり真面目にしか生きれない。 素敵なキャラが出てきた。 主人公は高校の教師ではなく、講師。 その講師で行ってる高校の文芸部の部員がステキです。 名言連発!! あと不真面目生活から抜け出す時の主人公の考え方が「目から鱗」でした。 なんだか、教わった気がします。 ありがとう!!! また、読んでみよう。落ち着いたら!
1投稿日: 2011.09.22
powered by ブクログ気持ちよく健全な物語という印象。個人的にはもうちょっと薄暗い話が好きだけど、読むと健全になれるような気がしていい。身体にいいことをしたような読後感。たまにはこういうのもいいな。
0投稿日: 2011.08.22
powered by ブクログ主人公が周りの人々との関わりを通して教師としても、彼女自身としても成長していく姿や、垣内君の最後の発表が印象的だった。青春といえる爽やかな作品。
2投稿日: 2011.08.22
powered by ブクログキャラ付けはわかりやすく、文章もとても読みやすい。読後非常にさわやかで「サイダー」のような小説。主人公の弱さが鼻につかなければ楽しめる。「雲行き」も同じく良い読後感。
1投稿日: 2011.08.18
powered by ブクログ中学生の時に司書さんに勧められて読んだ本 今ではあまり内容を覚えてないから、もう一度読んでみたい
0投稿日: 2011.08.13
powered by ブクログ瀬尾まいこさんらしく、とてもやさしく読みやすい物語でした。 読んでみたい本、読み返したい本がたくさんできました。
1投稿日: 2011.08.01
powered by ブクログきよ、という名に惹かれて読む。 大好きな友達と同じ名前。字は違うけど綺麗な名前だよね。 瀬尾作品の中では好きな作品でないかなぁ。弟のキャラは好き。 作品がもうちょっと明るくても良かった。 『強運の持ち主』みたいなのが好き。
0投稿日: 2011.07.28
powered by ブクログこの人の作品は初めて。トラウマをせおって、必死にふんばって立っているヒロイン、清(きよ)の様子は、小川糸作品に出てくる、失意の縁から再生をはかる女性像に似ていると思いました。 高校教師という立場もあってか、頑なに自己完結的で、限られた人だけとつきあっている、困ったほどに内向きの主人公。 成長の過程がどこにあるのかと思いましたが、それの鍵は、彼女が顧問をする文芸部員の高校生が握っていました。 人を大きくさせる存在は、なにも目上の人物に限らないのだなと読んでいて思います。 体育会系で、どちらかというと文系活動を軽んじていたような節のあるヒロインですし、部員も特に顧問に理解させたいと努力しているわけではありません。 本好きの部員と行動しているうちに、清が少しずつ文学に近づいていく様子が、ゆっくりと描かれていました。 体調を崩して薬を飲み、神様に祈っても、実際に治してくれるのは神様ではなく薬だ、とクールに物事を見ていながらも、わかっていながら不倫をずるずると続ける、一人の人間としてのゆらぎも淡々と織り込まれています。 読んでいて納得できてしまう、大人のずるさと心地よさ。 ほかに、明るく屈託のない清の弟も登場しますが、一番魅力的なのは、部員の垣内君。 こっそり部費でサイダーを買い、夏だとすぐにぬるくなるからと、隠しておいて冬に顧問と飲むなんて、なんて素敵なんでしょう。 彼も中学ではスポーツ部に所属し、やはり清のようにトラウマ的な過去を背負っていますが、彼女よりもずっとしなやかに生きられています。 清を一番成長させたのは、やはり彼でしょう。 不倫も解消し、新しい赴任先も決まって、心機一転のところで物語は終わります。 大きなドラマはありませんでしたが、それでも確実に、人と出会い、交流することで、少しずつ人間は変わっていくものだということを、教えてくれる作品。 作中に、いろいろと文人の名作が登場するのも、本好きにとっては嬉しい点です。 この人たちの後日談があったら読みたいなあ、と思える、つまりは爽やかな未来が期待できる、読了感のいい作品でした。
1投稿日: 2011.07.22
powered by ブクログとても面白かったです。 瀬尾まいこさんのご本は初めて読みました。 設定が複雑なお話だと思いましたが、垣内君のブレないキャラクターにとても安心しながら読み進めることができました。 よい本でした。
1投稿日: 2011.07.16
powered by ブクログタイトルに惹かれて読んだのですが、普通によい話でした。ラストはさわやかな終わり方なので、読後感はよいと思いますが、ん~、なんといったらよいのか、感覚?フィーリング?的に合わない人もいるかも知れませんね・・
0投稿日: 2011.07.16
powered by ブクログ心の中が綺麗事じゃないところがいい。 主人公含め登場人物の考え方が少し冷たかったりどろついてたりする正直さが。 でもまああくまでも「少し」で、学校っていう空気を存分に活かした爽やかさがあった。 ただすごく物語的。現実感はないタイプの話だけど自分に当て嵌められる 最初適当すぎる主人公に好感を持てなかったけど、主人公は結局教師に向いてる人だと思う。 向いてるっていっても生徒の為になるって意味ではなく、この人の性格に教師っていう生き方・職業が合ってるってこと。 それに、このくらいざっとした性格じゃないと教師なんてやってらんないのかもしれないとも思う。あと物事の捉え方的な意味で。
1投稿日: 2011.06.22
powered by ブクログ内容紹介 主人公は、清く正しい青春をバレーボールに捧げてきた、その名も清(きよ)。あることがきっかけで、夢をあきらめて教師になるべく、海の見える中学校に赴任する(教員採用試験に受かっておらず、臨時雇いではあるが)。そこで、思いがけず文芸部の顧問となった清に訪れた変化とは……。「卵の緒」で坊っちゃん文学賞を受賞した瀬尾まいこの、デビュー第2作。大幅にファンを増やした評判作の、待望の文庫化。単行本未収録の幻の短篇「雲行き」も収録。 なんだか温かい気持ちになります。 図書館の神様ってどうだろう??? それが謎なのがよかったり??
1投稿日: 2011.06.19
powered by ブクログ“正しく”生きてきた私。でもその“正しさ”って・・・? ただ1人の文芸部の部長・垣内くんと顧問のはずの私。 二人の核心には触れないながらも、交わされる会話。 大人な垣内君(そういう意味では弟・拓実も結構大人!)と 大人なはずの私や浅見さん。 淡々と流れる時間の中で、変わっていく二人の気持ちがなんだかいいです。
1投稿日: 2011.06.07
powered by ブクログさらっと読めました。 主人公の清を……あんまり好きになれなかったけど………。 『文学は僕の五感を刺激しまくった』 ↑読書好きの人なら、垣内くんのこの言葉に共感できるはず。
2投稿日: 2011.05.24
powered by ブクログなんか自分には合わなくなった。瀬尾シリーズ コメントもしづらいです。あまり印象にはのこらなかったのが残念。 図書館がタイトルについているけど・・・タイトルに騙された気分。
0投稿日: 2011.05.17
powered by ブクログ作者は現役の「国語」教師だという、「学校」内部の人ということだ。 「生徒の書いたものは単純に面白かった。・・・、どこかで聞いたようなありきたりの使い古された言葉が並べてあるものもあった。だけど、きっとどれも十代のこの瞬間にしか書けないものなんだと思うと、とても貴重に思えた。」「うまい下手にかかわらず、知っている人の書く言葉はちゃんと心に響く。」「親しい人が書く言葉はどんなものでも面白い。」 作者が職場で生徒と接している上での実感だろう。 ところで、「学校」という空間の実相は、こんなサラサラした文体で描き出されるものではない。「学校」とりわけ「部活動」さらに限定するなら「運動部・体育会」という極めてニッポン的なあの磁場を、それに見合った陰湿な文体で、誰か描き切ってほしい。
6投稿日: 2011.05.14
powered by ブクログ表題作に★四つ。文学作品どころか「はだしのゲン」が第一部で終わっていることさえ知らない(図書館に無知な)主人公には、一瞬、怒りを通り越して軽蔑すら抱くが、なかなか爽やかな物語である。「森崎書店の日々」(ただし映画しか見ていない)にちょっと似ているか。 同時収録の話は★2~3.
1投稿日: 2011.05.03
powered by ブクログいつも正しくあることに重きをおき バレーボールに青春を捧げ、 18歳まで清く正しくまっすぐな青春を生きてきた 早川清(キヨ)。 しかしある事件から 思い描いていた未来を諦めて 国語講師として赴任した高校で、 驚いたことに文芸部の顧問になった…。 部員は3年生の男子の垣内君ただ一人。 スポーツ万能なのに 文学が好きな垣内君の秘密とは…。 不思議な出会いから、傷ついた心を回復していく再生の物語。 いやぁ〜このまったりとして 心地いい読後感。 大好きな作家です♪ 瀬尾まいこの持ち味である あたたかい眼差しで、 淡々とした日常を描いただけの話なんやけど、 誠実で優しい文章が 疲れた心にスーッと沁み入ってきます。 バレーボール部の顧問になることが目的で講師になったのに、 活気もなければたいした目標もない 退屈な部活の顧問になってしまって 頭を抱える清。 そんなことにはかまわず、 毎日一心不乱に 図書室で川端康成を読み続ける垣内君。 本気で文学をやりたいと思う高校生がいることに 清は度肝を抜かれる。 最初は図書室唯一のマンガ本「はだしのゲン」を読んだり 海を眺めて 退屈な文芸部の時間を潰していた清が、 垣内君と過ごす かけがえのない時間の中で 正しいことが全てではないということに気づき、 講師ではなく 本職としての教員を目指していく…。 お互いの持つ傷には 決して触れない 二人の距離感が絶妙で ちょっとズレた二人の会話にも 心が和みます。 甘くてプルプルした プリン。 透明で餡が透けて見える くず餅。 メロンが沢山載った ショートケーキ。 パスタで結んだ 朝からじっくり煮込んだロールキャベツ。 鮭とほうれん草とキノコの 生クリームスパゲティ。 などなど 瀬尾さんの作品ではお馴染みの 食事のシーンも たくさん出てきて楽しい(^O^) 男前過ぎる(心根がね) 垣内君を始めとして、 清と不倫中の ケーキ教室の先生、浅見さん 清の弟でシスコンの大学生・拓実 28歳で毎年教員採用試験に落ち続けている 体育講師の松井、 など登場人物も相変わらず魅力的で すんなり物語に入っていけます。 心に傷を抱えて生きる人や 文学の楽しさを知らない人にこそ 読んで欲しい 本当に清々しい 再生の物語です♪
4投稿日: 2011.04.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
バレーボールに全てを捧げてきた主人公が、そのバレーを失い、希望を失くしたまま高校の講師になるのですが、その原因となっている事件があって、それはいつの間にか彼女のせいのようになってしまっているけど、その真実は、彼女にも誰にもわからないんです。 事件の小さい大きいに関わらず、「えっ?私のせい?私が悪いの?」ってこと、ありますよね? そういうつもりがなくて起きたことがらに、釈明しようとしても言い訳に取られてしまったり、あるいは全くの濡れ衣だったり、逆恨みだったり。 腑に落ちないながらもその現実を受け入れざるを得ない状況。 この物語には、ゆっくりゆっくり時間をかけて、彼女の腑に落ちない気持ち、傷付いた心が、がなだらかに均されていくようすが描かれています。 図書館で出会う文芸部の垣内君はもちろん、故郷から毎週、彼女の部屋にやってくる弟が、良いんです。 ある事件のせいで実家の家族ともうまくいかなくなった彼女を心配して、でもそれを口に出さずに、ただ、その町が好きで遊びに来ているようにふるまう弟の優しさがとても温かいです。
3投稿日: 2011.04.15
powered by ブクログあらすじに「不思議な出会いから、傷ついた心を回復していく再生の物語」とあるが、その通りだと思った。バレーボール一筋だったがある事情により諦め、高校教師をすることになった主人公と、彼女が顧問となった文芸部でひたすら文学する垣内君の二人のやりとりがメイン。派手さはなく、事件もなく、主人公はやる気がない。放課後は図書室で、文芸部の活動として垣内君が文学するのを眺めたりちょっかい出したりする。のんびり時間が過ぎていく。それがいい。
0投稿日: 2011.04.02
powered by ブクログくせのない文章となんてことない話。 でも、登場する人々の人となりが手に取るように分かる。くどさや堅苦しさもなくさらりと。 とてもよい。
3投稿日: 2011.03.27
powered by ブクログ高校生のころは 学校の先生って すごく大人な人って感じがした。 22歳の講師である先生と18歳の高校3年生って そんなに 違わないのだ。 似たような 経験の持ち主だから 心が通じていて 二人とも何かを感じ、前へ進んでいく。 優しい人になりたい。
0投稿日: 2011.03.24
powered by ブクログ■「これって青春?」「どうやらそのようですね」 思い描いていた未来をあきらめて赴任した高校で、驚いたことに“私”は文芸部の顧問になった。…「垣内君って、どうして文芸部なの?」「文学が好きだからです」「まさか」!…清く正しくまっすぐな青春を送ってきた“私”には、思いがけないことばかり。不思議な出会いから、傷ついた心を回復していく再生の物語。ほかに、単行本未収録の短篇「雲行き」を収録。
0投稿日: 2011.03.22
powered by ブクログ他人を傷つけたということで臆病になった教師と、生徒の物語? この著者らしい暖かさを持っているものの。今まで自分が読んだこの人の作品のなかではかなり淡白な描かれ方をしているように思う。
0投稿日: 2011.03.21
powered by ブクログラストの垣内くんは素晴らしくカッコイイ! 中高生の女子はこんな男の子にきゅんきゅんしちゃうにちがいない。こういう男の子がいたら絶対離しちゃダメよ!っておばさんの私は諭してしまいそう。全体的に人物造形が作り物っぽいのは少し気になった。
0投稿日: 2011.03.07
powered by ブクログ悪くはないのだけれども、読み終えた時に猛烈に何かが足りないような、そんな感覚にとらわれた。登場人物たちは、みなどこか現実感に乏しくて、だったら幻想的な雰囲気を醸し出したした小説なのかと言えば、そんなこともなくって。 唯一存在感を発揮していたのは、主人公清(きよ)が顧問となった文芸部の垣内君。こんな少年がいたらいいなぁ、と思えるような魅力的なキャラだった。
0投稿日: 2011.03.02
powered by ブクログなるほど。『温室デイズ』を読んだときはまだこの著者の本が初めてだったので、十分おもしろいと感じたが、この完成度を味わっていたら確かに物足りなさを覚えただろう。 そのくらいおもしろかった。 基本的には主人公、清の再生の物語だと思った。 昔は正しさをふりかざしてガチガチに熱血して生きていたけど、ふとしたことからぐだぐだと崩れてしまった日常。そんな清が始めは前向きでなかった文芸部の顧問として一人の生徒と過ごしていく中で、次第に昔とはまた一味違った調和を取り戻していく。 その過程で繰り広げられる、ちょっとずれた感じの会話だったりエピソードがとても楽しい。最後にカタルシスもあり読後感もよい。
5投稿日: 2010.11.27
powered by ブクログバレーボール一筋だったのに突如目標を失って、講師をしている清(きよ)、その弟、不倫相手、勤務先の文芸部の少年の世界。 清く正しい青少年はスポーツをすべきって論はありだと思うけど、読書に励むのも面白いよな、と再確認。 最後の文芸部の発表が本好きの気持ちを代弁。
0投稿日: 2010.11.21
powered by ブクログこの作文用紙には、川端康成と山本周五郎について書いてあるんだけど、そんなこと聞きたくないだろう? からはじまる垣内くんの最後の発表は、本好きの気持ちをきれいに表してくれてて、本の素晴らしさを再確認できた。たまに思い出したように読む。
0投稿日: 2010.11.19
powered by ブクログ垣内君は高校生なのに大人びてるし、文学で語れる高校生ってカッコイイ!弟君も浅見さんも気の利くいい人だし、井上も佐々木も短編のくせにいい奴らだった! みんな知的変態だ!
0投稿日: 2010.10.30
powered by ブクログ「毎日筋トレして、走り込んで、パスして、後はレシーブ練習サーブ練習などなど。バレー部の方が、毎日同じことの繰り返しじゃないですか。文芸部は何一つ同じことをしていない。僕は毎日違得言葉をはぐぐんでいる」 「黙るべき時を知る人は言うべき時を知る」 「雑草は強いといいますが、どうしてでしょう。 彼らだって弱いところがあるはずです。 『踏んでもすぐ立ち直る』『愛情をかけなくても強く生きる』 かわいそうです。見ていられません。 聞いていられません。 僕は彼らの弱い心を見つけられる大人になりたいです。」 「先生の明日と明後日がいい天気であることを祈ってます」 とても面白かった。垣内君が魅力的。
0投稿日: 2010.10.07
powered by ブクログまずタイトルで想像していたのとは まったく異なるお話。 なんだかとっても続きが気になる。 いつまでも読んでいたくなるような話。 垣内くんのキャラもいいけど、 私は清の弟も好きだなぁ。
0投稿日: 2010.10.04
powered by ブクログ帯のコピーにも似てるけど、 素っ気ないように見えて深く結びついた関係と、 強く依存しているように見えていとも簡単にほどけるような関係の コントラストを描いた作品なのかな。 目に見えない人との関係は、考えても分かる訳ないんだなーって思った。 心の距離測れたらいいけどそんなんムリ。"思い込み"って障壁はでかいな。 そういう分からない部分を埋めるために結婚とか契約があるのかな。 それなら不倫関係が簡単に途切れるのも納得。 最後の場面で清は手紙をもらったとき浅見さんのことも 垣内君のことも"素敵な男性"って言ってたけど 浅見さんの素敵さってのはどんなことだったのかな。 そう言い切っちゃう気持ちがちょっとわからなかった。 あと、垣内君の六甲のおいしい水みたいに澄み切った混じりけのない 高すぎるスペックが、あまりにも現実離れし過ぎな気がした。 13章の垣内くんカッコ良すぎる。惚れるわー。
0投稿日: 2010.10.04
powered by ブクログ何度読んでも爽やかになる。 主人公である清さんが変わることによって、周りの状況も変わっていく。 自分の気持ちの持ちようでこんなにも変わる。 それが書かれているから、こんなに爽やかな気持ちになるのか。 瀬尾さんは初めて読んだけど、読みやすい。 特に垣内くんの言葉が丁寧に綴られていてよかった。 最後のスピーチと手紙、いいと思う。
0投稿日: 2010.10.01
powered by ブクログ面白かったなァ~ 自分の記憶から、きっちり放課後の教室を引っ張り出されてしまいました。 さすが先生なだけあります!
0投稿日: 2010.09.29
