
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「文学は僕の五感を刺激しまくった」 本文にでてくる文芸部の垣内くんの言葉です。 文芸部の先生と生徒の言葉の掛け合いがとても暖かく感じられて、ほっこりしました。 全然本の内容と関係がないことなのですが、この本のページを開くたび、金木犀や栗など匂いがして、秋の世界観を感じられました。 文学って嗅覚までも感じられるのか! 作者である瀬尾まいこさんの淡々と書かれているが暖かさも感じられる言葉一つひとつが自分の五感をくすぐったのかも知れません。 瀬尾まいこさんの他の作品も見たいと思いました。
26投稿日: 2022.11.14
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この本のタイトルと表紙絵から、どこで主人公が垣内君に傾倒していくのかが気になり読んだが全くそうはならず、少々残念な思いです。しかしながら主人公の、清音の適度ないい加減さと誠実さが心地よく、また垣内くんの真面目ながら変わった性格の二人の掛け合いが楽しい。二人には共通の暗い過去があるが、最後の3通の手紙の一通、死んだ同級生の母からの優しい手紙で救われる。不倫など寄り道をした主人公が地元で再び前を向いて生きる大きなきっかけとなりますね。 川端康成文学賞など、時折出てくる小説にも興味を持つなど楽しく読めた。 「雲行き」については、恋愛とは、心地よい瞬間の積み重ねでじっくり好きになれるのが本質的かつ精神的につながっていく風でよい関係に発展するだろうと感じた。
4投稿日: 2022.11.13
powered by ブクログ瀬尾まいこさんの本は本当に気軽に読みやすくて、面白い。特に大きな出来事がある訳ではないけど、日常の中で皆何かを抱えてて、どこにでもあるようなきっかけで少しずつ前向きになっていくホッとする物語が癖になります。
1投稿日: 2022.11.04
powered by ブクログ瀬尾まいこさんのほのぼのとしていて、ふわっと心が温まる感じが出ていた作品でした。 年齢を重ねるにつれ、寛容さを身につけ、自分が受け入れることの出来ないものが減ってくことを示したような作品であり、その起点となるのが人との出会いなのだなと思いました。 個人的には主人公の門出の際に送られてきた手紙に対し、どういう関係であったにしろ、感謝や敬愛の念を持っていたところが主人公の心のゆとりが感じられ、好きな場面でした。
16投稿日: 2022.10.29
powered by ブクログ垣内くんもよかったけれど、姉思いの弟くんも魅力的だった。 顔にローラーを転がしながら、コーヒーを飲みながら、心地よーーく読めた( ◠‿◠ ) 山本周五郎の「さぶ」をこれから読もうとしちゃっているのはわたしだけ??
4投稿日: 2022.10.27
powered by ブクログ読書の力はこれだけ大きいのか。垣内君が大人過ぎて惚れ惚れしてしまった。 お互いにスポーツ万能で辛い過去を持ちつつも、決してそれを明かすことは無い。「顧問と生徒」という、つかず離れずの関係が面白い。年齢もおそらく4~5歳しか離れていない二人は、むしろ部員同士という関係なのだろう。一年を通して、二人はお互いに尊敬しあう仲間になっていく。 この「部活仲間」という健全な関係が、主人公を取り巻く「姉と弟(家族)」「恋人(不倫相手)と自分」という関係と対比して描かれているので、余計に神聖なものに感じられた。 最後に部活らしく「走ろう、走るしかない!」という展開はとても爽やかな名シーンだった。文学への情熱、身体を動かしたい衝動、廃部のやるせなさや名残惜しさを思い切りぶつけているのだろう。 そして、主人公も立派な教師だと思う。一見、無気力な国語教師なのだが、体調不良の女子生徒に寄り添って本音を引き出しただけでなく、授業内容を生徒1人1人の個性を引き出すものへ柔軟に変更している。 自分の子供時代を思い出してみると、学校の図書室に普段は誰もいなかった。むしろ図書室で読書をしているだけで、「暗い」「仲間外れ」といった悪いイメージを貼られがちだった。実際は、広い世界との窓口であり、限りなく自分を成長させてくれるヒントとチャンスが転がっている場所なのだ。
15投稿日: 2022.10.25
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中学、高校とバレーボールに打ち込む熱血スポーツ少女だった女性は、高校時代のある日にある出来事がきっかけでバレーボールを辞めた。 バレーボールを軸に人生を組み立てていた彼女は全てに対しやる気を無くし、偶然出会ったパティシエの男性と不倫関係を続けていることだけを楽しみに日々を過ごしていた。 そして仕事もその男性に適当に言われたアドバイスに従って教職だけ取って、適当に講師の立場に収まった。 仕事にも職場の人間関係にもやる気が出ず、適当に過ごしているが、更にやる気が出ないことに文芸部の部活動顧問に任命されてしまう。 しかも部員は今年卒業の3年生男子一人のみ。 さあ、こんなやる気の出ない状況からどう話が進むのか! という始まりのお話。 正直、どこかで大きな事件があるとか、弁論大会に向けて頑張るとかそういうのは無いです。 ただただ、女性教師のやる気のなさと、不倫関係のやるせなさは続いていきます。 そのやるせなさは話が進むにつれて破局へと向かう。 私事での不調と呼応するように、彼女自身が少しづつ生徒の語りをきっかけにして読書というものの体験に惹かれていく。 なんかその過程が良かったです。 登場人物は皆、憎めない個性的だけど、やはり不倫している男性は面白い人物であってもダメですねー。 怖いのは、不倫で楽しみだけの関係と割り切っていても、いつか自分の感情を制御できなくなった時が怖い。 自分にはこの人しかいないと思ってしまったときに、それが終わりの合図になってしまうジレンマ。 煉獄で焼かれるような苦しみなんでしょう。 昔から不倫が戒められてきたのもわかる気がします。 あと、女性はスポコン時代は「正しさ」を信奉し 自分にも他人にも押し付けてきた。 それが他人も自分も苦しめ、人が離れる原因となっていた。 荒治療ではあるが、極端にだらしなくなり適当になることで 「正しさ」の押しつけをやめ、寛容になっていくさまを見て 正しく生きるとは何だろうと思った。 やはり読書というのは素晴らしいですね。 気に入った言葉 楽なものはつまらないとセットなのよ
0投稿日: 2022.10.23
powered by ブクログ先生、生徒。1人ずつしかいない部活。若いから、歳が近いから、だけなのか?この関係性、なんだかうらやましい。人物の置かれた環境や心情がすっとはいってくる。瀬尾さんの書き方が私の好みなのかも。 2025.10 2度目の読了。 ただまっすぐに。 間違ったことがないように。 真剣に。 そう生きてきたことが他人の人生を大きく狂わせてしまったのか…。 他人からの目。自分の中での葛藤。 少し広い視野を持って、少しゆるく物事を捉えるようになって、変わってゆくこと。そして過去を忘れず向き合うこと。 自分の人生を見ているようで、他人もそう生きているのかなと少し安心もした。
0投稿日: 2022.10.21
powered by ブクログ出てくる大人の精神年齢とか、 甘さが幼すぎて少し不快だったけど 読みやすかった〜 堀内くんと濃密で、大人になっても頭の片隅に残るであろう出来事を共有したのに 4語くらいしか交わさない あっさりとした別れもなんだかよかった。 中学の時の佐々木先生元気かな。 ありがとうって伝えたい!
0投稿日: 2022.10.16
powered by ブクログ色々と苦悩する主人公の心情に、共感するどころの話じゃなかった。別に冒険するわけでも、大恋愛するわけでもなく、淡々と日々が過ぎていく話で、別に劇的な展開があるわけじゃなかったけど、そのゆっくりと自分の生活や考え方に寄り添ってくる感じがグッとくる。瀬尾さんって言葉選びがとても素敵だし、優しい気持ちになれるこの作風がすごく好き。
0投稿日: 2022.10.12
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久しぶりに読んでも、主人公はやっぱり嫌いだけど、垣内くんと弟は好きだった。 穏やかな日常に思えて、高校生くらいは生きてるだけで大騒ぎだから、毎日楽しくて苦しい。もうあまり思い出す事もないけど、垣内くんのその後が気になる。 主人公にも不倫相手にも魅力が無さ過ぎて残念。前はもっと好きな気持ちで読めてたから、きっと受取手の問題。
0投稿日: 2022.10.02
powered by ブクログ過去のトラウマから抜け出せず生きる女性が、高校文芸部の垣内君や周りの人たちとの淡々とした交流によって 癒されていく物語 「春、戻る」を思い出した
0投稿日: 2022.10.02
powered by ブクログすらすらと読めるとても読みやすい作品 主人公と文学部唯一の部員垣内君の、お互いに詮索もしなければただ顧問と生徒を超える訳でもない、ただ文学によってつながっているだけという事実がとても良かった
0投稿日: 2022.09.29
powered by ブクログさらさらと読めて、優しい気持ちになれました。 主人公の清(きよ)の視点で語られていくお話。淡々とした語り口調で進められるので、サクサク読めました。文芸部の顧問になった清と唯一の部員の垣内くん。やる気のない先生の言葉もいったん受け止めて答えてくれる垣内くん!こんな人になりたいと思っている人物像がここにいました。 垣内くんが文学について語る言葉が素敵でした。 清が一歩踏み出す終わりで、優しい気持ちで読み終えることができました。
1投稿日: 2022.09.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
瀬尾まいこさんの本はおそらく初めて読んだのだと思うが、すっと読みやすい文体でするすると読み進めることができた。 一つちょっと引っ掛かったのが自殺に追い込んだかもしれない人に対する描写。所詮フィクションと言えばそれまでだし、自分が少し過敏になっているだけかもしれないけど、理解しにくい描写だった。 短編の雲行きがとてもよかった。母親の再婚相手と年頃の娘という微妙な関係性がよく伝わってきた。
0投稿日: 2022.09.23
powered by ブクログそれぞれの人柄が面白くて好き。自分の中にある「先生はこうあるべき」とは違った感じの先生像で新たな発見がある。こんな先生がいてもいいよねと。垣内君のポエムが好き。 不倫を肯定しているわけではないけど、最後にグサリと現実を突きつけているので、だよね、と一人納得。自暴自棄になるわけでもなく、現実をすんなりと受け入れられている感じが、自分的には新鮮に思えた。
0投稿日: 2022.09.13
powered by ブクログおそらく初期の作品だと思う。 不倫してる所がなんだかなあと。 最近、瀬尾さんの本で自分の参考にしようと思って読んでる。
0投稿日: 2022.09.12
powered by ブクログ宮部みゆきの模倣犯を読んだ後だったので、スーパーふんわりあっさり感じられた。 でも、それが心地よいんだよな〜 浅見さんクズ。
1投稿日: 2022.08.30
powered by ブクログ真っ直ぐすぎる心は、時に人を傷つけてしまう。 傷つけられた側も、傷つけた側も、心はボロボロになっていく。 そんなときは、更に傷つくか、傷が癒えるまで休むしかない。 ゆっくりと、しかし確実に、人として、教師として、成長していく姿を描いているのは好印象がもてた。 心が温かくなる一冊。
0投稿日: 2022.08.28
powered by ブクログ「のび太はタイムマシーンに乗って時代を超えて、どこでもドアで世界を回る。マゼランは船で、ライト兄弟は飛行機で新しい世界に飛んでいく。僕は本を開いてそれをする」
1投稿日: 2022.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんだろう。このふわっとした空気感。 主人公は、早川 清(きよ)、22歳。 常に正しくあることに重きを置いた中・高校生時代。 バレーボール部のキャプテンとして活躍。 ところが、身体はアレルギー体質で食べられない物のオンパレード。 ある時、清が正しいことを意見した後、部員が自殺。 自分を責めた清は、実家から離れ、思い描いていた道とは違う方向に進みます。 そして清は、正しさを手放すのと入れ替えに、強い体になっていきます。 隙のない正しさは、時に相手を打ちのめしますよね。 でも、部員の自殺は他に原因があったのでは? 大学を卒業後、清は不倫をしながら高校で国語の講師を務めることに。 正しくあることをやめて、いきなり不倫ですか?!? でも清は、すべてを分かった上で、不倫相手の浅見さんを上手に利用したような…。 なかなか、したたかです。 清のそばには、姉思いの弟・拓実くんがいて、さりげなく清を支えます。 「水清ければ魚棲まず。正しいことがすべてじゃないよ」 なんだかんだ、優しい男性たちに守られている清です。 そして物語のメインは、何と言っても、たった一人の文芸部員・垣内君。 放課後、運動場を見下ろす図書館で、顧問の清と垣内君が交わす言葉が素敵です。 「文系クラブって、メリハリがないのよねえ」 「僕は文芸部で毎日違う言葉をはぐくんでいる」 そして、文芸部廃部の案が出たことに憤る清に垣内君がかけた言葉は、 「そうやって正しさをアピールすると、体力を消耗します」 垣内君が中学の時はサッカー部の部長だったことを、 清は別の先生から知らされます。 運動部に情熱を燃やしていたことのある二人。 お互いを詮索することなく、図書館で、程よい距離を保って流れる静かな時間。 卒業式前の三年生を送る会で、みんなを前に垣内君は次のようなことを語りました。 「文学を通せば、何年も前に生きていた人と同じものを見、 見ず知らずの人に恋することができる。 そこにいならが、たいていのことができてしまう。 僕は本を開いて、時代や場所を越えていく」 垣内君は、「一年間ありがとうございました」と、高校を去っていきます。 清は、新しい勤務先のため、拓実に手伝ってもらって引越しをします。 オレンジ色の夕陽に感動した拓実が「こりゃ、神さまの仕業としか思えないな」と、 ここで初めて神様という言葉が登場します。 でも、私は思うのです。 図書館の神様とは、本そのもののことで、 本を開くと溢れ出てくる世界のことじゃないかな…と。
37投稿日: 2022.08.04
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図書館には学生時代から本当に救われてきた。 コロナ禍でも閉館の時はこの世の終わりかと思うくらい閉塞感にさいなまれた。 再開の時は司書さんにありがたいです、嬉しいですと伝えた。 どんな神様がいるのでしょう、と思って手に取った。 高校の国語教師として赴任した早川清が、文芸部の顧問となる。 顧問なのにやる気のないうだうだ不満を述べる清としっかり者で寛大な垣内君とのやり取りがなんともコミカル。 試験に受かった清をたしなめる様子はどっちが教師かわからず笑ってしまった。 川端康成の『抒情歌』『骨拾い』山本周五郎『さぶ』読まなくちゃ。 金魚すくいに血眼になるずるくてダメンズ不倫相手の浅見さんや、誰とも仲良くなれて花を長生きさせる能力のある弟の拓実くんが物語の良いスパイス。 私の大好きな海も近くにある。沖縄の太モズク久しぶりに食べたくなった。 国語の授業で『項羽と劉邦』にこじつけて「戦いに勝つにはどうしたらよいのか」文章を書かせるのは面白そう。 「文学を通せば、何年も前に生きてた人と同じものを見れるんだ。見ず知らずの女の人に恋することだってできる。自分の中のものを切り出してくることだってできる」という垣内君の言葉に拍手したい。 お手紙、とてもいいなあ。たまには書いてみようかなと思う。 登場人物には心に秘めた傷があるけど、潔さがあり陰湿さがない。他の瀬尾さんの作品を読んでみたくなった。 『雲行き』も頭痛持ちの女子中学生が主人公。「人を好きになるのって瞬間の積み重ねだ。」というセリフが素敵。
11投稿日: 2022.07.23
powered by ブクログ弟や垣内くんとの素敵な関係。そして浅見さんとの関係。。。最後の垣内くんの文芸部の発表が格好良かった。「僕は本を開いてそれをする。」
6投稿日: 2022.07.18
powered by ブクログ題名からして、何かミラクルが起きるのかと 思っていたが、特にそういうわけではなく。 高校講師の私と唯一の文芸部員垣内くんのやりとりが、 まったりしつつも何か好感が持てた。 この本も、心身が少し疲れているときに読んだ。 私的に夕食後のひとときにぴったりだった。 同収録の「雲行き」もまったりだけど、好きなテンションだった。 たまにはこういうまったりした雰囲気の本もいいなぁ。
3投稿日: 2022.07.14
powered by ブクログ清と垣内くんの関係性が羨ましいと思った。そして、物語中に出てくる文豪小説をぜひとも読みたい気持ちになった。 垣内くんの言葉がどれもとても良くて、こんな風に文学を知り学ぶ喜びを知り、繊細な言葉を綴る人になりたいと思った。特に最後の全校集会での文学部の発表。 「のび太はタイムマシーンに乗って時代を超えて、どこでもドアで世界を回る。マゼランは船で、ライト兄弟は飛行機で新しい世界に飛んでいく。僕は本を開いてそれをする」 痺れました。 「毎日、文学は僕の五感を刺激しまくった」 ともある。この彼の言葉が、私の五感を刺激しまくりました。笑 本好きはもちろん、読書を普段あまりしなかったり疎遠に感じている人こそこの本を読んでほしい。 先生の明日と明後日がいい天気であることを祈ってます。 こんな言葉、どれだけのセンスを持ってして浮かんでくるのだろう。 素敵すぎるので、忘れずにいつか絶対誰かへのお手紙やメッセージを送るときに使おうと思います。
3投稿日: 2022.07.11
powered by ブクログ主人公めんどくさい人だなあ、が最初の感想です。環境に恵まれてるねと冷めた目線になってしまったところが、自分のめんどくさいところでしょうか。 と、最終的に自分に返ってくるのが、垣内くんの言う文学の面白いところなのかもしれません。
1投稿日: 2022.06.18
powered by ブクログ加藤さんとの件、キヨが山本さんの事を明かしたあと、加藤さんが「そんな経験した事ないから何て答えたらいいか分からない」という。 バレーボールに順調に打ち込んできて山本さんの事件があって、その後、キヨの心の底にある物の重さに、正直想像もつかない。 浅見と、拓実と垣内くん…いろんな人との関わりの中でジワジワとカッコ良くはないけれど、キヨが少しずつ前に進めるようになれたのは、良かったというより、ほっとした。
12投稿日: 2022.06.15
powered by ブクログ清は良く言えばまっすぐ、悪く言えば依存体質な所がありだからこそ垣内のような存在は異端で新鮮だっただろうし初めて適切な距離感を保てた存在なんじゃないかと思う。誰に共感するわけでもないけれど個人的には拓実みたいな人に1番惹かれるし憧れるかな…読む限り弱い人間には感じないしむしろ強さしか感じなかった。 逆に浅見さんは清が思うほど良い人というか、優しさを感じれなかったので根本的に清と自分の価値観が大きく違うなと感じた。にしても文芸部は自分の母校とは無縁であり続けたけど実際の活動はどんな感じなのだろうか。
1投稿日: 2022.06.12
powered by ブクログ本に関心が無いのに高校教師?と思ってしまったが、文芸部のたった一人の部員、垣内くんとの関係ややりとりが面白い。垣内くんは高校生とは思えない落ちつきが、ありとても好感を持てる。主人公の弟の深い優しさもすごく心地よい。こんな兄弟いる??って感じるくらい。皆に守られて再生、成長していく点良かったです。
4投稿日: 2022.05.21
powered by ブクログ瀬尾まいこさんが好きです。 彼女の生み出す物語が、言葉が優しくて救われる。 この物語で神様がいたのは図書館だったけれど、きっと神様は一人ひとりの必然な場所にいてるんだと、きっといるんだと。 必然な場所で、その時に神様がいることに、いたことに気づける自分でいられるように。 焦らなくていいよ ゆっくりでいいよ そう言ってもらえたようで、ほっとしました。
2投稿日: 2022.05.20
powered by ブクログ先生と垣内くんのやりとり、距離感が良かった。生徒と先生というより友達どうしみたい。主人公が講師から、正式に教師になろうと思えた理由はなんだったのだろう。 話中に出てきた、川端康成や山田周五郎、夏目漱石の夢十夜が気になった。今後、確認してみようと思う。
1投稿日: 2022.05.09
powered by ブクログ読みやすく、優しい気持ちになれる本。 衝撃的な結末があるとかでは無いですが、主人公と垣内くんの関係性が絶妙で、とても良かったです。
2投稿日: 2022.05.02
powered by ブクログ久しぶりの瀬尾さんの本。 これは正しく瀬尾さんらしい本で気に入った。特に文学部の少年。こういう人は将来どんな人生を送るんだろう。
3投稿日: 2022.04.18
powered by ブクログ瀬尾まいこ 著 いや〜参りました。とんでもなく良かったですよ!この本(о´∀`о) 激動の人生を送り、深く人生を掘り起こし、心揺さぶるような感動巨編というわけでは決してない! でも、純粋に好きだって思う。 ミステリーでもないのに、読む手を止められず、どんどん読み進めてしまう。 呆れるわ、と笑いつつも自然に主人公に寄り添って感心したり戸惑ったりしてしまう。 作者、瀬尾まいこさんの作品のイメージは、 まず、清く正しく嫌な事があっても、爽やかでいて悪い人は登場しないというセオリーをやっぱり崩さない作家さんだなぁって思う。 私も自分のセオリーどおり読後に山本幸久さんの解説を読んだ。 開口一番「ぼくは垣内君の意見に賛同する」という文が飛び込んでくる! 本に向かって「そう!私も絶対、賛同する」って晴れやかに心の中で声をあげた(^。^) 『図書館の神様』と題する本作、厄介な体調不良を抱えながら”健全な魂は不健康な身体にこそ宿るのだ”と言わしめる(゚o゚;; まずその言葉に面食らった‼︎( ・∇・) そんな言葉聞いたことない、健康な身体に健康な精神は宿る…じゃなかったっけ~(・・? でも、その聞いたことのないような言葉に病気持ちの私は少し救われた気分になった^^; しかもバレボールに打ち込むことで、より元気チャージされて不健康とは程遠い体育会系ではないか⁉︎この話の展開から図書館の神様とはどういう事なのか…興味をそそられない訳がない。一体いつどこに図書館の神様は現れるのだ⁉︎ 「黙るべき時を知る人は言うべき時を知る」文中に垣内君の会話の中で出てくるんだけど…『言うべきときを知る者は、黙すべきときを知る』ってアルキメデスの言葉じゃなかったっけ?なんて思いつつも、要はそんなことはどうでもいいのだ、 その意味合いを自分の中で知っていて、いざその時を自分で成せることが大切なんだって、そんなことまで気づかせてくれる。 愛人の浅見や弟の拓実の登場人物はさほど関係ないかのように見えて、実は重要な存在として物語に上手くかかわってくる。その溶け込みかたや瀬尾まいこさんの描き方ってホントいいよなぁ、好きだなぁって思う。 (弟の拓実のキャラがまたいいのよ(^^) ところで、ブクログの方の本棚でも見つけてレビューを読んで、とても読みたくなり、自分の本棚にも登録している山本周五郎さんの『さぶ』という小説の話しが本作にも登場して、本文の内容が少し引用されている。 ますます、読みたくなった‼︎ 絶対私の好きな作品だ!直感で分かる(°▽°) 私は山本周五郎賞を受賞している作家さんの作品は何冊か読んだ事があって、山本周五郎賞をとっている作品はいつも素晴らしくて好きな作風で、 「流石、山本周五郎賞とるだけのことあるわ!」とほくそ笑んでる割に、肝心の山本周五郎本人の作品をあまり読んでないことに今更のように気付く(・・;)いやはや、是非にでもはやく手に取って読まねば、読みたいです。 文中に出てくる川端康成や夏目漱石然り… 中学や高校時代に偉大な文人の小説を読めば文学に携わってるような気がして、学校帰りのバスの中で、結構読んでいたけれど、その頃は、解説の中でも紹介されてた川端康成の小説に「あ〜こんなこと書いてた場面あったなぁ」と思いつつも、あの頃の自分はちょっと気味悪い、この文章何だか引くわ〜とも感じたこともあったから、読む年代や精神的な年齢やら時代にも感じ方や受け取り方は随分違うんだろうなぁって思う。 垣内君曰く「文学を通せば、何年も前に生きてた人と同じものを見れるんだ…、、」 確かにねぇ、のび太のようにタイムマシーンに乗って、その時代に今ならタイムトラベルしてみたい気もする(^-^)笑 “文学なんてみんなが好き勝手にやればいい。 だけど、すごい面白いんだ。”クールな図書委員の垣内君の熱を帯びた言葉に頷いた 図書館の神様、ここに現るか…。 過去の思い出に引きずられながら…あんまり乗り気でないことも、茶化したりふざけたり、結局真面目に考え真剣になることもあるけど、ふんわりしたような人生が心地よい気分にさせてくれる本作。 だけど、ラストに送られてきた三通の手紙 三通の手紙の中の最後の一通の手紙に 元々、涙脆い自分だからか…? 泣きたくもないのに、鼻の奥がつーんとしてきて…またしても、きっちり、涙が溢れてしまいましたよ(´;ω;`) 瀬尾まいこさん、やっぱり、ずるいよね…。
45投稿日: 2022.03.31
powered by ブクログ不倫相手と別れた時らへんから、もしかしたら垣内くんと…と少しでも考えた自分が下世話で恥ずかしくなった。サッパリした清と垣内くんの関係に、すごく青春というか、前向きになれるというか。運動部だけが青春ではないのだ。 図書館でこんなにワクワクする話は無いなと。それ以外の色々な事(バレー部時代、不倫相手とのあれこれ)の話は確かに無いと話にはならないが、それ以上に清と垣内君の会話が段々と楽しくリズミカルな漫才みたいになってきて、最後にはきちんと教師を目指すなんて、本当にそういうの良いなって素直に思った。
2投稿日: 2022.03.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前々からもう少し読みたいと思って積んどいた瀬尾まいこ本をやっと手にとって、読み始めたらあっという間に読了。積んでるうちに新刊出てるし……全然追いつかないぞ、頑張んなきゃ。 瀬尾まいこさんの本の中でも、『図書館の神様』は高校受験に向けた国語の問題(模試とか)でしばしばお目にかかり、読んでみたいなと思っていたタイトルだった。問題文として出てくるのはたいてい早川先生と垣内君の図書館のシーンなので、図書館で対話を重ねる二人を見守る神様のような存在がいるのかな?と妄想したりしてワクワクしながら読み始めたのだが、思っていたような「図書館ステキ」系物語ではなく、瀬尾まいこ作品の中では最初から驚きの展開だった。部活は思っていたほど盛り上がってなく、目に見える神様は現れず、そしてなんてったって早川先生が不倫してる! いやーもちろんありなんだけど、瀬尾まいこさんの本で先生が主人公だとどうしても著者と重ねてしまいがちで、先入観が入っちゃいますよね。 というわけで先入観をぶち壊されつつ読んだけど、デビュー2作目にしてすでに安定の瀬尾まいこでした。早川さんの人生では、高校生までのところが一番盛り上がっていて「お話」になりそうなのに、瀬尾まいこさんが描くのはこの時からそこじゃなかった。しかもその経緯を「秘めた過去」にしてだんだんバラしていくのですらなく、最初の10ページもかけないでモノローグでサラーっと語って終わっちゃった。そして本編が描くのは盛り上がらない文芸部の活動なのであった。あーでも面白かった。つぎ何読もうかなあ。 あ、川端康成と鼻血の関係は気になってググってしまった。やはりちょっと有名な話なんだなあ。鼻血出やすい人っていますよね。川端の近くにそういう人がいたんじゃないかな、と思った。
1投稿日: 2022.03.23
powered by ブクログオレンジ色の海を見たくなった。 自分以外の外の世界に触れる方法に、清は何を選んだんだろう。それが、生徒との関わりだとしたら、今の自分と同じかもしれない。生徒に世界を見せるだけじゃなく、生徒が見せてくれる世界にもっと関心を持ってみようと思う。
0投稿日: 2022.03.19
powered by ブクログ個人的に、高校時代の特別な思い出のある一冊なので、読むたびに友人の朗読が聞こえてくるような気がしてとても不思議な感覚だった。 浅見さんとの関係が今の自分の目の前の快楽と安心感に甘んじている点とすごくシンクロして苦しかった。
1投稿日: 2022.03.14
powered by ブクログ主人公の清(文芸部の顧問)と垣内くん(文芸部員)の立場が逆転しているような会話が面白かった。 垣内くんが大人のようにしっかりしている分、清の大雑把さが際立って、この関係性、いいなぁ。 本に全く興味がなかった清が、垣内くんと話すうちに物語の面白さにのめり込んでいく様子。垣内くんが。一人で読むのとクラブで読むのとでは違う面白さがあると気づいたこと。本好きにとっては共感ばかり。 清が、「自分以外の世界に触れる」自分なりの手段を見つけられるといいなと思う。
5投稿日: 2022.03.09
powered by ブクログ15/100 3度目の予防接種を済ませて一日ゆっくりとした時間に読み終えてしまった。 幸いにも発熱等の副反応もなく順調に読書が出来た。 作者のサラッとした作風はさして重くなく…だがしかし、図書館の神様は心の中に居座った! 本を読んでるのに本が読みたくなる! 当にその通りだった。 お勧めの一冊‼️
0投稿日: 2022.03.08
powered by ブクログこれの前にご本人の職である教師目線の「ありがとう、さようなら」を読んでいて、なかに他校の中学生が、図書館の神様を読んでいたファンだった、とあったので、高校教師の日常小説という意味ではいい順番で読めたな、とは思いつつも、こんな大人っぽい内容(不倫が出てきます)中学生が理解したのか、と少し驚いた。 垣内くん、ずいぶんと大人だなぁ。 別れ方も心に残ってしまう。
1投稿日: 2022.02.23
powered by ブクログ瀬尾まいこさん3作品目 小説を読んでるのに小説が読みたくなる作品 垣内くんに色んな文芸作品を学んでみたい まずは雪国を読まないと
0投稿日: 2022.01.29
powered by ブクログなんといっても垣内君の柔らかな人当たりがとても好きでした。いるだけで癒しを与えてくれるような。またその場所が図書室というのも最高です。温かな気持ちになりました。
0投稿日: 2022.01.25
powered by ブクログ瀬尾さんの小説は、義理の親子や本当の親子関係がいつまサバサバしていて読んでいてそんな親子が羨ましかったですネ。弟も浅見さんもさっぱりしていて、垣内君とのやり取りも素敵で川端康成や夏目漱石、山本周五郎も読んで見たいと思いました。
1投稿日: 2022.01.20
powered by ブクログ2021/01/12 垣内くんがとっても魅力的 浅見さんはずるい 川端康成と夏目漱石の本を読んでみようかな
0投稿日: 2022.01.12
powered by ブクログ垣内くん、すき。 私もいっしょに文芸部したい。 だれかを通して、あたらしいことを知るって、 どんどんすきになる!って、思い出しました。
1投稿日: 2022.01.02
powered by ブクログ最初の5行くらいで、一度読んだことがあることに気が付く。まぁ、内容もほとんど覚えていなさそうなさだったので、そのまま再読。 タイトルから期待している内容とは違う。 だが、期待を裏切りつつ面白い気もした。 学校にあまり良い思い出がないので、時々学生時代を思い出す内容もあり、もしかすると学生時代には最後まで読めずに断念したのかもしれないと思った。 今回は読了できた。優しい話を求めるならオススメ。
2投稿日: 2021.12.30
powered by ブクログ図書室に神様はいるか? 【感想】 ・読後感がよい。清と垣内くんの関わり方がいい。登場人物たちがさほど深刻にならないところもいい。 【一行目】 清。私の名前だ。 【内容】 ・高校の国語講師、清(キヨ)はかつて正しい人だったが今はパティシエと不倫中。 ・高校バレーボールの好選手だったがチームメイトの自殺をきっかけにそれもやめた。 ・深刻なアレルギー体質だったが正しい人でなくなったら緩和された。 ・心ならずもまったく興味のない文芸部顧問を押しつけられ、たった一人の部員垣内くんと友だち付き合いのような部活を続ける。 ▼図書館についての簡単なメモ 【浅見】清の恋人。妻がいるので不倫。清と恋愛関係に陥ったときにはまだその妻とはまだ婚約中だった。有名なケーキ店の主人。お菓子作り教室の講師だったことで知り合った。「やる時には何事も真剣にする」がモットーで自分は常に真剣だが他者にもそれを求める。ケーキ作り教室でもその調子なのでお気楽に来ている生徒は戸惑う。もっとも、恋愛については真剣とは言いがたいかもね。いや、フタマタも真剣にフタマタかけてるのかな。 【垣内】唯一の文芸部員。三年生。中学ではサッカー部だった。運動能力は高い。独特なトーンを持つ生徒。 【川端康成】出会ったときの垣内くんが読んでいた、鼻血の好きな小説家。 【清/きよ】早川清。主人公。清廉潔白でまっすぐで真剣な性格だった。高校の国語教師。身分は講師。文芸部顧問になった。国語も文学も好きではない「でもしか先生」。名前は『坊っちゃん』からかと思ったらいきなり違うと言われた。祖母の名前であり、自宅の忠犬の名前でもあったので三代目キヨ。バレーボールが好きだったゆえアタマは体育会系。深刻なアレルギー体質だったが正しい人でなくなっていくにつれアレルギー体質もゆるくなっていった。関係あるのかどうかはわからない。浅見と不倫中。 【教師】時間の感覚がない。 【健全な魂】《健全な魂は不健康な身体にこそ宿るのだ。》p.9 【高校】清が講師として勤務する高校は、清の地元からはかなり離れている。海が見える。冬は寒い。 【こころ】夏目漱石の小説。授業で朗読CDを聴かせたら加藤さんの気分が悪くなって保健室に行った。生々しかったから、と。偶然だが最近読んだ他の小説でも「こゝろ」が題材になっていた。 【さぶ】山本周五郎の小説。誰が主人公かわからないと垣内くんが言ったので清も読んでみた。彼女が読んだ最も長い作品。そして心の中に入ってきた。偶然だが最近読んだ他の小説でも山本周五郎の『赤ひげ診療譚』が取り上げられて登場人物の心を打った。山本周五郎はやはりすごいか。 【三年後】《一年先のことなんてよくわかんないけど、三年くらいの単位で考えると、わりとイメージしやすいでしょ》と垣内くん(p.80)。 【正義】第一回文芸部会議で清が議題にした。自分はすでに正義ではないと清は思った。垣内くんは《黙るべき時を知る人は、同時に言うべき時を知っている》という言葉を正義として定義づけた。個人的には正義は必ず悪でもあるとか思っているかな。単なる自分(たち)だけの価値観にすぎない。戦争もだいたい正義によって発生する。 【拓実/たくみ】清の弟。大学生。頻繁に清のとこに来るのはシスコンだからではなく海を見るためと思われる。海なし県出身で海への憧れがあるようだ。姉の不倫について気楽に軽口を飛ばす。寛大で優しくニュートラルな存在。誰とでもすく親しくなれる。 【日本十進分類法】略はNDC。垣内くんは今の高校生のニーズに合っていないと図書館の本の並びを変えようとする。教科別という分類は、学校教育が充実していてほとんどの国民が学校で長期間学んだ経験を持つ日本では学校図書館に限らずかなりわかりやすいと思う。司書の資格を持ってるのでそれなりに知ってはいるが、実のところぼくもNDCはいまいちと思ってた。海外の偉い人が考案した、当時のその国では妥当性のあったものを元にして、日本の偉い人たちが改良を重ねているが、今の本はこの体系では分類しきれていないと思う。イチから体系を見直した方がいいと思ってる。ただ、世界標準の規格があるという価値は認める。 【文芸部】部員は一人、垣内くんしかいない。顧問は清。活動場所は図書室。 【松井】体育講師。サッカー部顧問。 【南】近所のバスケットボールチームのキャプテン。七十歳過ぎ。 【山本えり子】高校で同じバレーボール部員だったが自殺した。清が反省会でミスを責めたからという可能性は絶対ないとは言いきれない。 【由布子/ゆうこ】浅見の妻。 ▼雲行きについての簡単なメモ 【井上】男子で唯一の手芸部員。いまだに早季子のことを水原と呼ぶ。同時にいられる人間は四人まで。それ以上になると呼吸困難に陥るらしい。早季子の頭痛を知っている唯一の他者。近い将来早季子とつきあうことになりそうだ。 【早季子】元水原早季子、現佐々木早季子。「ささきさきこ」って言いにくそう。雨が降ると頭痛がする。そして早季子の中では頭痛は誰にも言わず一人で乗りきらねばならないものらしい。 【早季子の母】いまは自分で天気を予報するのにこっている。特に科学的根拠はなく、カン。 【佐々木】母の再婚相手。早季子は「佐々木」と呼んでいる。
1投稿日: 2021.12.05
powered by ブクログ一気読み 瀬尾まいこさん独特の優しい気持ちになる読了感 国語教師が文芸部の顧問になり、唯一の部員の垣内君との関わりや 過去の傷、不倫相手との関係 劇的なことはないけど、体に染みる文章でした 私の好きな山本周五郎の『さぶ』が紹介されてて嬉しかった
3投稿日: 2021.12.05
powered by ブクログ自分の一言で、誰かが命を絶った。 キャプテンだった自分の一言で友達が死んだ。そんな過去を持つ教師の主人公、清(キヨ)。配属された部活動は文芸部。「部員が一人しかいない部活なんて廃部にしてしまえばいいのに・・・」 そこで出会った垣内くんの達観した様子と、その会話に清の心が洗われていく。 自分の中の当たり前は、誰かにとっての当たり前などではなく、それぞれがそれぞれの世界を生きて行くだけ。 そんな話。 おすすめです。 「面白くなろう、楽しくしよう。そう思ってるんだけど、そう思えば思うほど、僕はだんだんつまらない人になってしまう。難しいですね」
14投稿日: 2021.11.28
powered by ブクログ何をするにもまっすぐ。 部活のバレーにも誰よりも一生懸命。 だから上達もする。 だから、まじめにとりくまない人が許せない。 ヒロインの早川清は、そんな感じの女性。 しかし、その単純なまっすぐさが、人を追い詰める。 そして自分自身も。 清に厳しくダメ出しされた部員の山本さんが、翌日命を絶つ。 誰も清をかばってくれない。 それ以来、バレーの道に進むことをあきらめ、文学部を出て、高校の国語教師となる。 そして、赴任した海辺の町で、ケーキ職人の浅川さんと、不倫関係を続けている。 ここら辺が、元国語教員の妹尾さんらしいところ。 名前が清で、直情径行、人と衝突もする彼女は、坊ちゃんの主人公に重ねられている。 また、人を自殺に追い込んだと自分を責め、毎月月命日に墓参を欠かさない彼女は、こころの先生にも似ている。 どちらの漱石作品も、作中にきっちり登場する。 一年間の講師生活の中で、文芸部員の垣内君、体育の万年講師・松井、弟の拓実たちと関わりながら、清は少しずつ変わっていく。 この中でも最も魅力的なのはやはり垣内君ではないだろうか? 顧問の清より、はるかに老成しているのだ。 国語教師でありながら、まったく文学に興味がなかった清は、彼を通して川端も、漱石も、山本有三も、楽しみ方を見出していく。 物語は清が新しい人生に踏み出していくところで終わる。 清のこじれた人生が、そんなにすっきりきれいに解決するのか?と思わないこともない。 が。 友に死なれたこの本の「先生」は死なない。 坊ちゃんのように教師を辞めることもない。 漱石文学の呪縛を軽やかに越えていったとすれば、それはそれで面白く読めるのかもしれない。
2投稿日: 2021.11.28
powered by ブクログ最初は、清のキャラにイラついていたけど、 まわりの人達との暮らしの中で、 先生に育っていく(?)物語として、 楽しめました。 垣内君や拓実君が 少しできすぎな気もしますが…
8投稿日: 2021.11.28
powered by ブクログ2作品目の「雲行き」 辛い事の後には必ず良い事がある、とはよく言うけど「幸せの後には必ず悲しい出来事がある」という事も忘れてはいけない。 幸せな時はつい周りが見えなくなる。無意識に人を傷付けていたり悲しみに気付けなかったりする。幸せに胡座をかいた分、深い悲しみが訪れると私は解釈した。 私事だが今とても深い悲しみの中にいて、少し前までとても幸せを感じていた。周りの辛さに気付けていなかった。まだしばらくは反省をしていたいと思う。 瀬尾まいこさんは私とは違う視点をもった作家さんで、特にそれが会話で表現されるので、ずっと読んでいたくなる。
3投稿日: 2021.11.19
powered by ブクログこの作家を読むのは2作目になる。そしてバトンは渡されたと同様の爽やかな読後感があるのが人気のポイントだろうけど、何冊も読んでいくと鼻につくように思うこともある。また高校の先生になるとはこんな感じなのかなのあるある感あたりも面白いような、それがどうしたというような。気持ちが落ち着いてくる優しい小説だからワクワクな気持ちにはあまりならない。というところが魅力の小説。
2投稿日: 2021.11.18
powered by ブクログ学生時代の事件をきっかけに自分の生き方が180度変わってしまった清が、文芸部顧問になり部員の垣内くんと出会うことで自分を立て直していくお話。読後感がめちゃくちゃ良い。垣内くん、高校生にして素敵すぎる。弟の拓実の存在も、清にとっては救いだっただろうなぁ。拓実の彼女の「他の女の人を好きになるところが想像できない」ってセリフ、実は深い言葉なのでは、、。山本さんのお母さんからのお手紙に泣きそうになった。解説も面白かった。
1投稿日: 2021.11.06
powered by ブクログ清さん まっすぐなのかとおもいきや 不倫してたり 授業がいい加減だったりと 面白いです。 考え方が体育会系で「文学が好きなんです」っていう垣内くんに「まさか?」って言っちゃう そして 垣内くん! 文学作品は夏目漱石くらいしか読んでませんが 垣内くんのススメなら他の人のも読んでみたいとおもいました。
1投稿日: 2021.11.01
powered by ブクログ心が和むハートフルな作品でした。 表題作の「図書館の神様」そして「雲行き」この2編からなる作品で、2編ともとても心地よい作品でした。特に「雲行き」は、瀬尾さんの代表作でもある「そして、バトンは渡された」に通ずる部分があるなと感じました。
17投稿日: 2021.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
バレー部の事件から次第に清さも正しさも忘れていった清だけど、山本さんのお墓に定期的に行ったり清さや正しさは清の中に根付いていたんだなぁと感じた。 文芸部の顧問になったこと、垣内くんとの出会い、それと清の中にあった清さや正しさのおかげで前向きに歩き出せたのがよかった。 毎日違う言葉をはぐくんでいる。 そんな垣内くんの詩やスピーチ、素敵だった!
1投稿日: 2021.09.12
powered by ブクログ図書館本 川端康成の骨拾いとか、山本周五郎のさぶ、漱石の夢十夜を再読したくなる。 私にとっても図書館に神様がいるな。 神様はどんなところにもいて、力をくれる。
15投稿日: 2021.09.11
powered by ブクログ図書館でこの本のタイトルが目にとまり手にとりました。 あっという間に読んでしまいました。 「文学なんてみんなが好き勝手にやればいい」、「文学は五感を刺激しまくった」というフレーズが良かった。 型にはまらずそれぞれの楽しみ方でいいんですよね。気持ちが軽くなりました。
1投稿日: 2021.09.05
powered by ブクログ瀬尾さんの文章、すきです。 すうっと入っていく。 清が抱える様々な想いに共感しながら一気に読み切りました。
1投稿日: 2021.09.03
powered by ブクログシンプルなストーリーでとても読みやすいと思います。垣内くんの最後のスピーチ私もそう思うんです。どこにも行けない時にどこにでも行けるのが本かなと。 文学好きな人にはいいかもしれません(^-^)
1投稿日: 2021.08.31
powered by ブクログ瀬尾まいこさんの作品は料理の描写が素敵だ。フィクションを、現実に近づけてくれるアイテム、それが料理の描写だと思う。その表現が素敵だ。 不倫やら自殺やら、重い要素とあるけれど、そんなの気にならないくらいの日常描写、心の移り変わり。 垣内くんのもつ世界観は素晴らしい。運動部だけが素晴らしいんじゃない。文芸部だって、毎回違うことをしていて、言葉を育んでいる。運動部以上に。 典型的な運動部至上主義の古い教員も出てくるが、それも現実。でも私は垣内くんや主人公のように、やりたいことに打ち込めるなら運動部でも文芸部でもいいと思う。 そんな、心が洗われるような小説。読み終わってとても気持ちが良い。
1投稿日: 2021.08.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
バレーボールを続けてきた清に訪れたとある人の死という現実。 現実を受け止めきれなかった彼女が、大学を卒業し高校の講師として文芸部の顧問をすることに。 そこで、1人の部員と出会った。生徒との1年を通して、清の心情の変化を感じることができる。 まさに、図書館の中に宿る神様が教えてくれたことなのか。 瀬尾先生の作品にこれまたどっぷり浸ることができる作品。
1投稿日: 2021.08.19
powered by ブクログ図書館の神様、垣内くん、熱くなく、淡々と面白い意見に乗るキャラが素敵です。 同じクラスにいたら気になってしまいます。 お話自体は普通かな、と思いましたが、 さぶ、夢十夜など読んでみたくなりました。
2投稿日: 2021.08.05
powered by ブクログ投げやりな生き方をしていた新任教師が、成り行きで文芸部顧問に。 図書館で何かが始まる? 早川清(キヨ)は、もともと正しく生きることで身体のめちゃくちゃな不調を乗り越えてきた女の子。 高校でもバレーボーㇽに打ち込み、自分のスタイルを通していました。 その熱意のままに、ミスをしたメンバーを叱咤したところ、その子は突然自殺してしまう。 ‥これはきつい。すぐには立ち直りようが見当たらない。 強い否定の言葉は人をストップさせる力があると知らなかったのは、若気の至り。とはいえ、ここまでのことには普通はならないでしょう。 他にも何か悩みがあったのでは、とは考えられるけれど、これといって見つからないらしい。 清は目標を見失い、離れた土地へ進学、成り行きで高校の国語講師に。 さらに成り行きで文芸部の顧問になります。大して本を読むタイプでもないのに。 部員は、3年生の垣内君だけ。 彼は本好きで、文学が好きだとはっきり言える男。 落ち着いていて、どっちが先生かって感じだが。 淡々としている彼にも、中学時代の部活で苦い思いをした経験があったのだ… 清く正しく生きることをやめた清は、何となく不倫相手の浅見さんと別れきれずに続いています。 一方、清の弟の拓実は思いやりがある青年で、時々会いに来るのでした。 やる気なく何気なく続いていくような日常で、生まれてくる親しみと新たな経験。 人との出会いは、無意味なものではないんだなと。 後には、高校時代のことにも、ある救いが。 垣内君と清の間がさわやかで、恋愛ではないけれど通り一遍ではない人と人との間の絆が感じられます。 奇妙なスタートから始まり、じわじわと心を育んでいく‥ あたたかな読後感でした。
37投稿日: 2021.08.01
powered by ブクログ図書館で、たまたま「本日返却された書籍」のコーナーを見ていたら、そういえば誰かの本棚かレビューでこの作家「瀬尾まいこ」という名前があったなあと思い、軽く手に取り、借りてみた一冊。 まさに「図書館の神様」が教えてくれたような一冊だった。 清。私の名前だ。 で始まるこの物語。 さすが「坊ちゃん文学賞」大賞受賞者。 吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。 と書き出しの雰囲気が似ている。 すらすらと入っていける、センテンスの短い軽い文章。二時間半で読み終えた。 かと言って、表現に手を抜いているわけではない。 随所にキラリと光る表現や文章が見え隠れする。 重い小説を読み終えた後だったので、軽くて楽しそうでいいなあ、と読み始めたら、7P目でいきなり人が死んでしまったのにはびっくり。 こういうサプライズがさりげなく出てくるのが「いい小説」なのだ。 主人公の清先生(キヨという名前の女性です)。 高校三年までは何事にも手を抜かず、清く正しく一所懸命。 バレーボール一直線の体育会系だったが、ある出来事がきっかけで投げやりな人生観を持つようになる。 国語の講師だというのに、文学なんてまったく興味がなく、本など読みたくもない先生。 そんな清先生が、国語を教えているからという理由で文芸部の顧問をやらされる羽目に。 しかも部員は一人だけ。 全くやる気のない顧問と、部員が他にいないので部長である垣内君とのやり取りが実に愉快。 「部の予算はどうしましょう。先生何かほしい物ありますか?」 と垣内君に訊かれた顧問先生は、 「ほしい物? 車かなあ。今のは2ドアで不便だから、せめて4ドアの車がほしい」 などと答える、本当にやる気のない先生。 川端康成を読み耽る垣内君に対して、図書館に唯一あるマンガ「はだしのゲン」を読む先生。 でも、ふとしたことがきっかけで「文学」も捨てたもんじゃない、と気づく。 それと垣内君が文芸部に入った理由にも。 そうか、彼にもそんな過去があったのか、と。 少しずつ文学の面白さ、文芸部の存在意義に気づいた清先生は、部員一人の部など切り捨ててしまおうとする他の先生に一人敢然と立ち向かう。 P134:「文芸部はひまつぶしでもないし、垣内君はくすぶってもいません。一日だって同じことをしている日はありません。(中略)ただ単に勝つことだけを目標に、毎日同じような練習を繰り返しているような体育会系のクラブこそ存続を考えたらいかがでしょう」 と自分の中で何かが切れるのを感じ、思わず反論する場面。 読んでいて、笑いながら拍手喝采したが、 あれほど体育会系で、ひたすら根性や努力というような言葉が身に染み付いていたはずの清が目覚めた瞬間だ。 運動部だけが汗を流しているわけではない。文芸部だって心の汗を流しているのだ。 竹中直人のデビュー当時のギャグで「笑いながら怒るおじさん」というのがあるが、 泣きながら笑わせる、もしくは笑いを誘いながらも泣かせる小説を書くというのは結構むずかしい。 軽くさらりとした文章で、ある時は笑わせ、ある時はほろりとさせ、でもテーマはしっかりとぶれない。 最後に届いた三通の手紙。なかでも、思いがけない三番目の手紙が心を打つ。 読後感も爽やかで、ほのぼの感のある、こんな小説もいいものだ。 瀬尾まいこ。他の作品も読んでみよう。
14投稿日: 2021.07.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初は主人公、清(キヨ)が好きになれず、「こんな先生嫌やな...」と思いながら読み進めた。 仕事に対してやる気がない割に、文芸部の生徒に対して、文学が楽しいわけがないだの、スポーツの方が楽しいに決まってるだの、自分の正義を押し付ける。 そんな困ったことを言う先生に高校生の国語を教えられるなんてたまったもんじゃない。 ただ、先生という生き物もひとりの人間なんだな、と。 嫌なものは嫌だし、不倫だってするかもしれないし、みんながみんな熱血教師なわけがない。向いてる人ばかりが先生になってくれるわけではない。 遡れば、清が高校のバレー部でいろいろあったときの学校の先生たちもきっとなかなか頼りなかったんだろうな。 清の近くにいる男性たちがなかなかイケている。 清が顧問として接する文芸部員の垣内くんは特に最高。 「僕は一年間、ずっと夢中だった。毎日、図書室で僕はずっとどきどきしてた。ページを開くたび、文学について言葉を生み出すたび、僕はいつも幸せだった。冬にサイダーを飲んだり、夏に詩を書いたり。毎日、文学は僕の五感を刺激しまくった」 痺れた。 垣内くんにとって、自分以外の世界に触れる方法が「文芸」なのだと。 自分にとっての「それ」は何か。 考えさせられる。 瀬尾まいこさんのお話は、なんとも爽やかにかけていくから大好き。
1投稿日: 2021.07.26
powered by ブクログ清と垣内君の遣り取りが面白く、どちらが教師か分からない。不倫相手の浅見さんや弟くんとの関係が淡々と不思議な感じで展開する。あぁ、許されるのは簡単ではないが、時間が必要だよなぁ...。亡くした友を思い浮かべる。古典を読み返したくなる一冊。
10投稿日: 2021.07.26
powered by ブクログ高校時代の傷をかかえたまま、でも大学では好きなバレーボールに携わりたいと(あくまでも選手ではなくて)学校の先生になることにした清(きよ)。 高校の講師になったはいいが、バレー部ではなく、なぜか文芸部の顧問にされてしまった。 3年生の垣内くんが一人いる文系部。「どうして文系部なの?」「文学が好きだからです」 その意味が分からないっ!! 放課後、垣内くんと図書館で過ごし、 少なくとも真面目な体育系女子の清には思いがけないことがいっぱい。 そして、どんな辛いことがあっても触れ合うだけですべてが癒される恋人との関係は・・? ってお話でした。 垣内くんは決して運動音痴な文芸部ではなく、むしろ学外ではバスケをする子。 でも飄々としていて、文学について考えている。 それに触れて、教師である清が新しい考え方を知って成長していくのがよかったです。 先生だって最初から完璧な人間じゃないもんね。 あと、弟のキャラも好きだな~
1投稿日: 2021.07.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いやあ、やさぐれている。この国語教師、恐ろしくやさぐれています。そうなった経緯に多少同情の余地はあるのですけど、それにしてもその後の駄目っぷりは酷い。例えば北村薫「スキップ」の主人公の国語教師としての生き様を思い起こすと、同じ給料(あ、講師だから安いのか)でこの授業、同じ学費でこの先生に当たってしまう生徒はかなり可哀想です。 で、ざっくりと言ってしまえばこの教師が立ち直る話なのですが、その鍵となる垣内君の自然体な姿が良いですね。スーパーマンではないし、博愛の精神を発揮する訳でもない。ただただ文学が好きで、その姿に自然と主人公が感化されていく、その過程がじんわり来ます。そのくせ、主人公がトラウマを打ち明けるのは垣内君とは別の生徒で、しかも「ふうん」と流される辺りが、逆に現実味があって何とも面白いです。 でも最後はきっちり青春してますよ。自然に生きているだけで青春できる。高校生っていいなあ(極めてオッサン臭い感想に我ながら呆れている)。
13投稿日: 2021.06.16
powered by ブクログ清く正しく生きるのって憧れるけど、人間的にはどうしてもそうでなくなってしまう時がくる。それがその人の色んなきっかけで、そこで成長するもんなのかな。 さらりと読めました。 清と垣内くん距離感と掛け合いがすき
1投稿日: 2021.06.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
爽やかな読後感。 人との距離感がサラリとしていて気持ちがいい。「傷ついた心を回復していく再生の物語」と背表紙に書いてあったけどそんなに重くなくて、時間の経過で癒されていったりする部分もあって誰もが許されてもいいんだと思えた(犯罪とかは別次元の話)。 生徒の垣内くん、弟の拓実くんがどちらも絶対モテそうないい男なのも羨ましい。
1投稿日: 2021.06.12
powered by ブクログ国語の教員をしているので感情移入笑。自分が面白いと思っているものが伝わりやすいのはその通りで、私も自分がワクワクするかや新鮮に思えるかを大切にしている。教師の仕事って大変だけど青春の一番近くに居られる。清と一緒に私も仕事頑張ろうと思えた。すごく読みやすくて2日で読了できた。
1投稿日: 2021.05.16
powered by ブクログ登場人物は悲しいバックグラウンドをもちつつ、人との関わりを持とうとしている。 辛い体験について、細かなストーリーとしては描写されていないが、どれだけ苦しんだのかなどそこを含めて、読み手がイメージしやすく描かれている。 各々が葛藤を抱えつつ、日常を過ごす様が自分の周囲の人たちもそうなのかなぁと連想させた。 タイトルに図書館とあるが、他の方のレビューにもある通り内容とはあまりリンクしない印象だった。
1投稿日: 2021.05.08
powered by ブクログ『過去に囚われた文芸部、二人だけの成長物語』 似たようなことをきっかけに、運動部を辞めた生徒と先生。 文芸部の部員と顧問という関係の中、何気ない会話を通して淡々と物語は進んでいく。この空気感、ほっとできてよかった。
1投稿日: 2021.05.06
powered by ブクログ急に「図書館」にまつわる物語が読みたくなって読んでみたけど、あんまり図書館の話ではなかった。久々に瀬尾まいこさんを読んでみて、大きな展開はないのにとても読みやすいと感じた。文学の話を人としたいと思ったし、主人公の清ちゃんが笑って過ごせることを願ってる。文芸部員の垣内君と清ちゃんの弟がいいやつだった。 210426読了、図書館本。
1投稿日: 2021.04.26
powered by ブクログ図書館で。 ぶっちゃけ、図書館じゃないじゃん。図書室じゃん。そして神様って何?と読み終えて思いました。 正直、主人公が苦手。高校時代に不幸な出来事があったのはそれはそれとして。仮にも教師(講師らしいけど)という立場の人間が、生徒の部長君に甘えて頼る姿がツライ。まぁまだ22、3ぐらいで高校生とそれほど年齢は変わらないらしいけど、ちょっと媚びてるというか。多分、女子からはあの先生、キモいよね、とか言われてそう。 文芸が好きって子になんでスポーツしないのって言う上から目線的物の言い方も何様って感じだし、彼が好きと言っている物を腐す態度も正直、気に食わなかった。それと顧問とはいえ、部活中ってずっと一緒に居なきゃいけないものなんだろうか?本を読むのが嫌いなら別に彼女は彼女で他の仕事でもしてれば良いのに。 部長君が本を読んでいるときに無駄口叩くところも気に入らない。私が部長だったら素直に廃部にして帰宅部になり、家で本を読むな、ウン。部長君は人が出来ているなぁ。 という訳で精神年齢が非常に幼いヒロインの周りにはなぜか達観したような男ばかりで(笑)、非常にアンバランスだなぁと。恋人関係でも、夜中にいきなり怖い本読んだのって電話かかってきたら「困るんだけど」って私も言うと思うな。 正直、こんなやる気のない講師に教わる生徒が気の毒だなぁと思うし、部長君は何をもって彼女が教諭に向いていると思ったんだか非常に不思議。 教師というか学校に一番必要なものって、人は一人一人違う生き物で、違う考えがあり、そしてたとえその考えに共感できなくても、その人の意見と言うものを尊重しなくてはいけない、という事を生徒に教えることではないか、と最近とみに思います。自分と違う存在は無視していい、いじめていいという考えは、他者を違うと認める事が出来ないから発生する問題だと思うんですよね。 まぁそれを言ったら今の日本の社会が自分と異質な存在や、違う意見を認められる度量があるかと言われると、無いんですが。認めようとする努力は大事だよなぁ。そんなことを読んでいて思いました。
1投稿日: 2021.04.22
powered by ブクログなんだか主人公の清が好きになれないなぁ...とモヤモヤしながら読み進めてたのですが、読後感は温かく爽やかでした。 正論や単純明快なルールに従って生きるのは簡単だけど、清いばかりが全てではない。 自分と他人をうまく騙して適当に過ごすのは楽だけど、それでは生きる意味を見いだせない。 一歩を踏み出した清が、どうか幸せになれますように。海の描写も印象的でした。
13投稿日: 2021.04.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今回もやられた。何しろ出だしが『清。私の名前だ。』とこう来た。 え、誰?男、女?振り仮名はキヨって書いてあるけど、キヨシじゃないだろうなあ・・・などとページを手繰るスピードが加速します。 『幸福な食卓』でもそうでしたが、「つかみ」が本当にお上手です。 さて今回のお話は部活一本やりの高校生の主人公が、名前の通り清廉過ぎて、とあることで級友が自殺してしまい、以降、やりたいことも見つからず、ぐだぐだな大学生活を経て、ぐだぐだな不倫生活の最中に講師として赴いた高校で不慣れな文芸部なる部の顧問としてぐだぐだと生徒と過ごしていく中で彼女自身を回復していく、といったようなお話です。 <人の不完全への温かい眼差し> 瀬尾さんの作品は本作を含め3つ目ですが、人の弱さや不完全さに対して優しい眼差しを向けているように感じます。 級友を自殺に追い込んでしまった主人公の完璧主義。その後不倫からも抜けられない。そんな主人公の状態は決して褒められたものではないし、ましては肯定できるものではないかもしれません。だけど、人間とはそんなに強いものではないし、いちいち色んなことでヘコんだり悩んだりするものだし、時に奈落の底でもがいてなかなか上がってこれないことだってあると思います。 ひょっとして勘違いかもしれませんが、私は主人公の描写に筆者の弱さへの寛容さを感じました。 <自分ならどうフォローするかな> 主人公は、弟や文芸部唯一の部員の垣内君との何気ない日々から恢復の兆しを得ました。でも現実に何となく問題抱えていそうな人がいたら、自分は大人な対応できるのかな、とちょっと不安になりました。 評論家のように人を責めるのは簡単ですしそんなのは嫌ですが、かといって内情を知りもしないのに安易に価値判断はしづらい。かといって、遠巻きに見ているだけというのでは爪弾きにしているのと大して変わらない。「なんかあったら話聞くよ」って言って、結果話されないでおしまいって感じなのかな。 <まとめ> 題名から本とかの話が沢山出てくるのかなと手に取りましたが予想以上に重たい作品でした。しかし、文章の端々にユーモアを交えて語る瀬尾さんのスタイルは、読んでいて楽しい。人の弱さとか寛容とかについて考えさせる良い作品だと思います。希望の見える終わり方も好きです。ただ、主人公の、おとぼけな不倫相手の発言に対する心理描写は滅茶苦茶リアルです。そういう意味では中高生にはちょっと薦めづらいなあ。
2投稿日: 2021.03.22
powered by ブクログ瀬尾まいこさんらしい文章。読み終わるとほっこりします。辛かった高校生活。ずっと引きづっていたが講師になり文芸部の顧問になり考えが変わっていく。そして良い結果も付いてくるのでした。
2投稿日: 2021.03.19
powered by ブクログすらすら読める。 食べものがたくさんでてくるので瀬尾さんの本は読んでいるとお腹がすいてしまう。 学校生活していたあのころを思い出す。
2投稿日: 2021.03.09
powered by ブクログひとつ前に読んだ「皆勤の徒」が、めちゃめちゃ読みづらかったので、なにかスルスル読める本にしようと手に取った一冊。 文字は大きいし行間も広い。 うん。読みやすい。 つまらなくもない。 それにしても主人公はいい人たちに恵まれているなー。 垣内にしても弟にしてもスーパーすぎる。 人は人によっていい方向にも悪い方向にも進むんだなぁ、なんて思ったわ。
7投稿日: 2021.02.18
powered by ブクログ数時間で読了。面白かった。 主人公の早川清(きよ)と、文学部の垣内くん。 清は高校の講師だがどことなく冷めている。やりたくもない文学部の顧問になってしまい、最初は文句ばかりだったが、垣内くんと接するうちにだんだんと文学が好きになっていく。 清は高校時代の部活で失敗した経験を未だにひきずっていて、不倫もしていて、鬱々としている。垣内くんも中学時代のサッカー部で仲間を熱中症にさせてしまったことがある。 お互い胸の内は語らないのだが、毎日放課後の部活で顔を合わせるうちに何となく分かりあっていった気がした。 垣内くんが全校生徒の前でしたスピーチ。「文学なんてみんなが好き勝手にやればいい。だけと、すごい面白いんだ。」「毎日、文学は僕の五感を刺激しまくった。」「文学を通せば、何年も前に生きてた人と同じものを見れるんだ。」「とにかくそこにいながらにして、たいていのことができてしまう。」という言葉が良かった。
2投稿日: 2021.02.17
powered by ブクログブクログの学校小説5選で紹介されていたので、読みました。 女教師が不倫をしているのは、ちょっと学校小説としてはどうかと・・・ でもその先生 清と中学時代はサッカー部、高校は文芸部 という垣内君。 顧問と部長のふたりだけの文芸部で、このふたりの関係がとても素敵。 どちらが先生か分らなくなりそうですが、表には出ないけれどお互いが深いところでつながっている。 愛ではないけれど、先生と生徒、人として純粋に信頼しあっている。 最後は本当にシンプルな言葉だけれど、それゆえに胸が熱くなりました。
74投稿日: 2021.01.19
powered by ブクログ清の人生って結構ハードモードだと思う。 それなのに、このゆるさ。 ほんわかとした読後感。 喪失からの再生の話、というと堅苦しいけれど 実際はどんなに落ち込んでいても ささやかな所に復活の兆しはひそんでいるのかもしれない。 印象に残ったフレーズがある。 “するべき仕事があってよかった。早起きして、朝から本の整理をする。面倒だけど、爽快だった。本を入れ替える作業は、私の中に溜まっていたものも、新しくしていってくれた。するべきことがある。それは、私を早く元気にしてくれる。” この朝練をきっかけに清の心境にも変化が現れる。 「本の整理だけで?」とは思うものの、 人それぞれきっかけなんてドラマチックなものとは限らない。 垣内くんのキャラもいい。 清を尻目に淡々と文学の世界に浸っている。 彼は清よりお先に 『自分以外の世界を触れる方法』を知ってしまった。 “それ”を見つけた人は 長年の経験値なんてものを超越して、強く大きく見える。 “それ”を見つけるための七転八倒の時代を青春と呼ぶのだろうか。 それならば私もまだ青春真っ只中なのかもしれない。
6投稿日: 2021.01.13
powered by ブクログ普通、小説というのは、その作品を通して、作者がなにかを伝えてくるものだと思うのだが。 この作品は、面白い表現(関西系のサービス心?)はあるものの、なにを訴えたいのか分からない。 なんとなく読み終わって、「この作品って、なんだったんだろう?」という変な後味が残る。
2投稿日: 2020.12.03
powered by ブクログ他の瀬尾まいこ作品に比べると 身に詰まるような感動... というわけではないが 文学の入り口に立って、不器用に交流していく 先生と生徒のやりとりが微笑ましい。 中に出てくる作品がなんともおもしろそうで 瀬尾まいこ作品に出てくる料理がおいしそうなのと とても通ずるものがあるなぁと...
1投稿日: 2020.10.26
powered by ブクログ「文学は僕の五感を刺激しまくった」 この言葉が読書の楽しさ、この本の楽しさを表している。 私はこの本のようにサイダーを飲んだり、朝早くから本の整理をしたり、冬の校庭を走りまわったりはしなかったが、私自身の青春が思い出された。 真面目に生きてきた清が、あるきっかけで自分を見失って、不倫相手にすがっていく様も、どこか私自分を重ね合わせて見ていた(もちろん不倫はしていないが)。 瀬尾さんは、人物描写がうまい。 200ページ弱しかないが、人物の性格がうまく表れている。 清のちょっとした強引さとか。 「いい本を読んだな」と思えた。
1投稿日: 2020.10.07
powered by ブクログ大きな展開があるわけでもないが、淡々と美しい物語がこの一冊に綴られている。 垣内くんの 「文学を通せば、何年も前に生きてた人と同じものを見れるんだ。見ず知らずの女の人に恋することだってできる。自分の中のものを切り出してくれることだってできる。とにかくそこにいながらにして、たいていのことができてしまう。.....」 という言葉に、ハッとさせられた。この本を読んでる人全員の気持ちを彼が代弁してくれている気がした。
7投稿日: 2020.09.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とても読みやすく さらっと読めてしまう一冊 紆余曲折あるわけではないが じんわりと染みる作品 垣内くんと出会って 少しずつ変わっていく清 所々の表現がとても綺麗で 繰り返し唱えたくなるフレーズがあった 特にラストの親御さんからの手紙は とても気に入っている
7投稿日: 2020.09.08
powered by ブクログ主人公の清は、清く正しくまっすぐ生きてきてアレルギー体質、健全な魂は不健康な身体にこそ宿る日々だった。 そんな清が、ある事をきっかけに思い描いていた道から外れ、いい加減に投げやりになると、身体は少しだが強くなっていった。 私はこの作品の本筋に入る前の上記の部分が、なぜか一番印象に残っている。 全体的に清には共感しずらかったけれど、垣内君も弟の拓実も、清に優しくて素敵な男の子達だなぁと感じた。
5投稿日: 2020.09.06
powered by ブクログ20200831 瀬尾まいこさんの本は何冊か読みましたが、全体に漂う優しさにどうしようもなく惹かれてしまいます。 人と人がお互いを気遣いながら生活していくことの尊さに改めて気付くような作品。
1投稿日: 2020.08.31
powered by ブクログ仕事も1年間の期間限定、希望とは違う部活の顧問になって、妻子のいる男と交際…人を殺したかもしれないという負い目もあるにも関わらず、主人公の悲壮感のなさ。私には驚くほど、さっぱりしている。そのさっぱりさが、一つ一つのことを色々と根詰めて考えすぎていた自分を解してくれた気がした。 こんな生活も悪くないよね、自分の正しさだけがすべてじゃない、もっと別のところに、あるいはすぐそばに、自分の幸せや求めているものはあるのかもしれないと思えた。 人は、自分が勝手に決めている「正しさ」で、自分を縛っていることがあると思う。
1投稿日: 2020.08.19
powered by ブクログ心に闇を抱えながら日々を送る真面目な先生と生徒の作品。文学に触れることで自分と向き合えるようになっていく先生の姿が良い。
1投稿日: 2020.07.19
powered by ブクログ瀬尾まいこさんの作品はホント文章がきれいで読みやすい。関係性を描くのがとてもうまい。 解説が名文。
1投稿日: 2020.07.16
powered by ブクログ高校の文芸部員(部員1名)とその顧問の話。 垣内くんをはじめ、弟の拓実など良キャラが多い。友達になりたい。 最後の主張大会での、自分にとっての本はのび太のタイムマシーンやどこでもドア、マゼランの船、ライト兄弟の飛行機と同じものだという言葉。スポーツ万能の高校生男子がそれに気付いた事、周りに惑わされずに自分を貫いて部の活動をしている事がすごい。きっと素敵な大人になるんだろうな。 夏目漱石や川端康成などの文学作品を読みたくなった。
4投稿日: 2020.07.06
powered by ブクログ垣内くんのセリフが良い。文学散歩的な側面もある。 最後の主張会でのスピーチがカッコよすぎ。 ただ、瀬尾まいさんのやつ、登場人物が似通ってるので印象が重なってしまう…
1投稿日: 2020.07.01
powered by ブクログなんだろうこの感じ。 主人公が仮面を付けっぱなしで話が終わってしまった。 「私」という一人称で進む物語なのに、主人公の感情が上手く把握出来なかった。
5投稿日: 2020.06.19
powered by ブクログ面白かった。 なにかすごい展開があったり、驚くようなワクワクするようなストーリーではないけれど、ゆっくりじんわり心に浸透して満たされていくような内容だった。 「文学を通せば何年も前に生きた人と同じものを見れる。」 「そこにいながらにして、たいていのことはできてしまう。」 このセリフにめちゃくちゃ共感した。 読書好きの人なら分かると思う。 あと、川端康成とか夏目漱石とか久しぶりに読みたくなった。
3投稿日: 2020.06.15
