
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『平場の月』から朝倉かすみが気になって、まずはこちらから。吉川英治文学新人賞受賞作。いやはや、面白かった。 「ゴドーを待ちながら」風に展開される連作短編集。1話から2話にかけて、おっこれは?という仕掛けあり、終盤にはまさかのハプニングあり。でも結末はやっぱりほっこりできて。 おまけの「おまえ、井上鏡子だろう」もかなり良かった。ただただ、中年を書くのがうますぎる。二十歳そこそこの小娘にそう思わせるなんて、凄い!の一言である。マスターの花輪春彦さん、すごく好きなキャラなので表紙が大変気に入りました。かなりステキな装丁センス。
0投稿日: 2025.12.15
powered by ブクログ秋に朝倉かすみ『平場の月』の映画が公開されるのでそれまでに読もうと思っていたのだけれど、同作者の今作も積読のままになっていたので、先に発表されているこちらから読むことにしました。 最初、文庫表紙のイラストが麒麟の田村に似ていたから物語の田村を何となくイメージしていたけれど、表題作である第一話「田村はまだか」を読み終える頃には全く違うイメージを抱いていた。読み終えて改めてこのイラストを見ると、多分スナック・バー「チャオ!」のマスター花輪春彦だろうと分かる。 連作短編集とは知らずに読み始めたけれど、第二話でそれがわかると、「チャオ!」に集まった面々のそれぞれの人生に思いを馳せられることを嬉しく思った。 まだ来ない田村を登場人物たちと待ちながら、どんな再会を果たせるのだろうとワクワクしながら読み進められた。 僕の記憶にも深く刻まれている、今はもうなくなってしまったBAR雫の夜を思い出しながら、人の来し方の機微を思わずにはいられない作品でした。
7投稿日: 2025.08.28
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田村を待ち続けながらそれぞれの人物の人生が短編で読める。 人生っていろんなことがあるよね、いつ誰が田村のようになってもおかしくないよね。 人生何があるか分からないよ、そんな印象でした。
3投稿日: 2025.07.07
powered by ブクログ言われると、あっ! その感情、心の隅にある〜 言われて再確認する。 そんな文章があちこちに!! 最後は感動です❢
1投稿日: 2025.04.07
powered by ブクログ同窓会を開きたくなる本です。 私は幹事で毎回大変ですが、また何年後かには開いて、本書を思い出すことでしょう。
0投稿日: 2024.11.15
powered by ブクログ昔、一回読んだことがあるような。。。 でも今だからこそ、とても心に残るフレーズが多かった。読みやすく、面白かった。 定山渓温泉で一気読み♨️
0投稿日: 2024.11.02
powered by ブクログまだ分からない。 分かるのと分からないフレーズ。 活字の羅列が羅列のまま。 いつ立ち登らせられるか。そのときの苦さと痛みはどれほどか。こわいような楽しみなような気持ちです。
0投稿日: 2024.10.05
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田村はまだか 札幌のススキの路地裏にあるバーに同窓会の三次会として集った5人の中年男女とバーのマスター。 5人は各人各様の人生を振り返りながら、われらがヒーロー田村を待っている。 ジャージに虎刈りの冴えない容貌の田村は、心に響く言葉で1人でつっぱって孤立していた少女を救った。その彼女は今は田村の妻で、田村は苦労した末に豆腐屋の主となった。 時は過ぎ、もう午前3時を回り5人の物思いと会話も尽きてきたが、田村は未だ来ない。 ”田村はまだか!” 第一話を読んだときに”これは当たり!”と思いました。が、読み進むうちに中年男女のぐだぐだに巻き込まれてしまい少しがっかり。”これもクライマックスに向かった著者の作戦かと思いましたが、最後までまとめきれないまま、凡庸な話で終わってしまいました。 それでも、竹蔵は★4つをつけます。それだけ、第一話は素晴らしかった。竹蔵も田村に会いたかった。 同窓会が多くなる年頃になりましたが、皆さんにとっての田村はいますか? 人間中年を過ぎればいろいろありますが、それをずばっと解決してくれる田村を竹蔵も待っています。 ”田村はまだか!” 竹蔵
0投稿日: 2024.09.25
powered by ブクログ<目次> 略 <内容> 40歳の小学校の同窓会。その2次会の会場となったすすき野のスナックに集まった5人の同窓生。小学校時代、ちょっと変だった「田村」。でもいじめられるわけでもなく、孤高の存在だった。その「田村」が2次会にやってくる…。待っている間に5人のエピソードが語られる。狂言回しはスナックの主。しかし「田村」はすぐそこで交通事故に遭って意識不明⁈最終話で怪我から回復した「田村」が現れて…。
0投稿日: 2024.07.20
powered by ブクログ同窓会で遅れてくる人を待つ、、、ありがちなシーンではあるけどそこにフォーカスした設定が面白いなと思いました。 一人一人の回想シーンではそれぞれ甘かったりほろ苦い思いを体験していますが、台詞の中のユーモアや体験を鋭い視点で描いているのが時にどきりとしておもしろくもありました。 オトナならではの日々のモヤモヤを言語化してくれるって気持ちが良いです。 私的には同窓会メンバーではないけどではないけど二瓶さんが好きです。ちなっちゃんの話もほろあまくて好きでした。
4投稿日: 2024.04.27
powered by ブクログ私にはまだまだ分からない世界だ!! やはり歳を重ねると、人生の深みが増すのかなぁ 田村を待ち続け「チャオ」で飲み続ける 6人の人生奮闘記。 小学校の同窓会で集まって、クラスの三次会で集まった池内、永田、坪田、千夏、祥子、そして彼らを見守るチャオオーナー花輪。 彼らの仕事での話や恋愛話、それぞれ重ーく終わりが見えないと思いきや、とある人が宝物のような言葉を遺していく。 そして永田の合いの手「田村はまだか」 このなんとも言えないストーリー展開が とても気持ちよくて、好きだ。 果たして田村は来るのか、彼らのこれからはー。 彼らと同年代になったら必ず読みたい1冊!! そして私も言いたい!!「田村はまだか」
1投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログ同じ場所にいる人たちの 心の中、頭の中を覗くような物語。 ▶︎読んでほしい人 同窓会へ行くかどうか迷ってる人 ▶︎きっかけ 一万円選書にリストアップされていたから。
7投稿日: 2024.03.02
powered by ブクログタイトルが面白くって購入しました。後ろの宣伝文のところにラストには怒涛の感動がと書いてありますが、感動というよりはほっこりでした。途中ちょっと飽きるところもありますが、面白いです。一言で言うなら群像劇。
0投稿日: 2024.01.27
powered by ブクログ一時話題になった本なので手に取ってみた。 もう40歳になって、小学校のクラス会が行われた。 5人の男女が三次会に流れたが、そこに来るはずの田村が来ない。 田村とほかの5人の思い出や現在が行き交い、そして怒涛の感動が待ち受けるはずの最終章へ。 読みやすかったし、面白くない訳ではなかったが、私には怒涛の感動とはならなかった。
0投稿日: 2023.12.26
powered by ブクログススキノのスナック「チャオ」で繰り広げられる連作短編。 小学校のクラス会の三次会。 彼らは同級生の田村を待っている。 その間にそれぞれの過去が展開されていく。 衝撃の後半。 2023.10.4
0投稿日: 2023.10.04
powered by ブクログ面白い。迷ったけど星5つ。 そもそも、タイトルと装丁と設定でもう、やられてしまっていた。 読んでガッカリしたらどうしようと思ったけど、そんなことはなく、次々と繰り出されるエピソードを、僕も田村を待ちながら読んだ。僕と同じように、多くの読者が田村を待ちながら読んだことだろう。 登場人物は全員、元こども。中年になった今を描写する言葉たちは辛辣で、決して順風満帆ではない現実を受け止める感情は、それは諦めだったり、達観だったり、未整理の感情だったりするけれど、それもこれも、「田村はまだか」というフレーズに集約されて、エピソードの最後には少しだけ救われていく。見事だ。 田村は来なかった、というエンディングだと予想していたが、裏切られた。予想外の重たい、しかし力強い結末で、作品全体が引き締まり、ただの愉快な小説ではなくなっているところも見事。 マスターの字がきたないところも、見事。
3投稿日: 2023.09.13
powered by ブクログ女性的で詩的な表現が私にはしっくり来ず、ところどころ立ち止まってしまった。繋がりの弱いオムニバスだったからか人物に思い入れを持つ前に読了。。
0投稿日: 2023.08.20
powered by ブクログバー「チャオ!」に集まった、40歳になった小学校6年の同級生たち5人。皆、田村が店に来るのを待っていた。そこで小学校の頃に問題児だった中村に、田村がかけた言葉を思い出していた。しかし、それぞれ40歳ともなり、仕事にも実生活にもうまく行っていないのだった。田村はまだか。 タイトルとリリー・フランキーみたいなおっさんの表紙で、つい手に取ってしまうこと請け合いの1冊。いやもう、一発でやられましたね。 内容の方は、仕事で本気を出していないんじゃないかという池内が田村を思い出すことではじまる。二章では全く違う視点になるので、もう田村はどうでもいいのかと思いきや、また戻ってくる。 全体に固有名詞が多く、現代かと思ったら小学生に飛び、中学校に飛ぶという過去の思い出を中心に進んでいく。前半ではその固有名詞の絨毯爆撃に、会話しているのかと思いきやト書き分で返答をするという部分に戸惑うが、それもじわじわと染み込んでいくようにペースが掴めていく。ネットの噂や都市伝説など、ちょっとした小ネタが挟み込まれ、クスっとくるのもいい。 そして田村はどうなったのか…。 おまけで入っている短編も同じような流れと展開だが、やっぱり固有名詞に振り回されているうちに終わってしまった。そういうスタイルの人なのだろう。短編よりも中編以上の作風が合うようだ。 期待よりも上回ってきた作品であった。
0投稿日: 2023.06.19
powered by ブクログ同窓会2次会の場面。登場人物達の半生が紹介される。とても気持ちいいのいい気分になった。 同級生のこと、自分のことを少し思い出した。
0投稿日: 2023.06.02
powered by ブクログAmazonのレビューにあったんですが… ラストには怒涛の感動が待ち受ける。 どこが? 吉川英治文学新人賞受賞作。 これで? まったく、こんな感じ。 途中で放棄したくなりましたが、最後にどんな展開になってくれるのかと多少の期待を持ったのが甘かった。 最後まで面白くない。
0投稿日: 2023.05.01
powered by ブクログ題名からして、何か気になる本 読み出したらワールドに引き込まれるように、あっという間に読み終わってしまった 壮大な舞台ではない こじんまりしたバーの中で、同窓会の後の5人とマスターが田村を待つ 待つ間に本名が明らかになっていくのが面白かった 田村は来ないんじゃないのか、、来なさすぎと思ってから、引き込まれ度が上がりました 二瓶さんのキャラが良かったです!
2投稿日: 2023.01.14
powered by ブクログ一万円選書の岩田 徹さんが紹介していた本 自分では手に取らなかったとおもう本に出遭えたことは 岩田さんに感謝しかない。 小学生のクラス会 三次会まで残った数人が 卒業ぶりに参加する予定の田村君が 交通事情により遅れてくるのを待っているという設定。 まずは田村君の人となり・・そして印象的な出来事を回想。 (マスターの想像や、話を聞きかじった同窓生の印象も面白い) 昔と現在を織り交ぜながら、今まで生きてきて、 それぞれの成長や問題、心の葛藤、喜び、現状など 一章ずつ一人ひとりをフォーカスしながら、 話が進んでいく。(マスターも含む) 「田村はまだか?」で毎回一章が締めくくられている感じも好き。 だけど、田村君が来ない最後の展開はあまりお好みじゃなかったかな。 ものがたりの締めくくりは清々しい感じに終わってよかったです。 小学校の同窓会やっているのかな。みんなどうしているのかな。
3投稿日: 2022.12.08
powered by ブクログこれは面白かった。40歳くらい大人たちが集まる、小学校の同窓会の3次会。最後まで残った5人が遠方から来る田村くんを待つ。待つ間、一人一人の物語が短編小説のように語られるのだが、その内容が「それを言ってしまうのか」という身も蓋もないもの。ある元保健教員は、「30過ぎて未婚。身の程を弁えて悟った態度を取る反面、まだまだ捨てたものではないという気持ちもあるが、それを生徒たちに見透かされ、気安く、あるいは見下されたような態度を取られているが、もしかすると、生徒たちと何かあるかもという希望にも似た気持ちを最後まで捨てきれない」と独白する。こういう個別の物語が、全体のテーマ?である「田村は、まだか」とうまくつながって、読んでいる方も、田村はまだかと思うようになる。同時に、田村がきてしまうと物語が終わってしまいそうでそれは避けたい。最後は意外なエンディングで、一本取られる感じ。他の作品も読んでみたい。
1投稿日: 2022.09.09
powered by ブクログ色々な名言が出てきた。 そしてこの6年1組の人たちは個性的では有るけれど人間味があり、スゴく良いメンバーだった事が分かる。 ともすると、いじめの対象になりそうな面々だけど、その表面的な事実では無く内面の良い所を尊重している。 そして子供の頃の話しをする時に澄んだ瞳を輝かせる。 田村のことを知らないマスターと一緒に田村のことを知っていく。 そして繋がってゆく過去。 面白い本だった。
0投稿日: 2022.09.05
powered by ブクログ言葉遣いがリアル。学生時代を過ごした札幌の映像が脳裏に蘇った。読書をする時、大概風貌の描写に一番近いような、見目のいい俳優さんをイメージしてしまうが、この作品ではイメージできなかった。自分はその年齢を過ぎていて、色々衰えていることを気にしている。が、もっと全然別の次元で「中年」が語られている。しみじみくる。何故か?「解説」がなかなか良かった。締めに読むに相応しい。 何年か後にまた読みたくなるんじゃないかと思う。「田村はまだか」の後の「おまえ、井上鏡子だろう」は、より現実的な気がした。
2投稿日: 2022.06.26
powered by ブクログこの歳になったからこそ楽しめる作品だった。 成人するまでの思い出や仲間、集まれる地元。 人生を豊かに感じれるかどうかは思い出次第。 いい思い出を作るために生きていると考えると生き方も変わってくるかもしれない。
2投稿日: 2022.05.30
powered by ブクログ「桐島部活やめるってよ」のように、クラス会を終えた男女が深夜まで飲みながらひたすら「田村」を待ち続ける。章ごとに1人1人の身の上が語られ、やっと田村から連絡が来たと思ったら、まさかの展開に。気心知れた中年の集まり、楽しそうで微笑ましい。やさぐれ感のある会話がリアル。
2投稿日: 2022.03.19
powered by ブクログ40歳、っていい歳頃だと思います。 ある程度生きて経験してきて、この先の自分の人生も知れている。 小学校時代とかにその子自体が特に意識していないけど周りからは印象深い特別な子ってなんかいますよね。
1投稿日: 2022.01.27
powered by ブクログ小学校のクラス会に40過ぎて行くんだな~。 やっぱ東京と地方は違うんだな。 小中で一緒っだった連中とは地元で行き合った時に立ち話するくらいかな。 までも、物語としては楽しめた。 作品紹介・あらすじ------------------------------ 深夜のバー。小学校のクラス会三次会。男女五人が、大雪で列車が遅れてクラス会に間に合わなかった同級生「田村」を待つ。各人の脳裏に浮かぶのは、過去に触れ合った印象深き人物たちのこと。それにつけても田村はまだか。来いよ、田村。そしてラストには怒涛の感動が待ち受ける。'09年、第30回吉川英治文学新人賞受賞作。傑作短編「おまえ、井上鏡子だろう」を特別収録。
15投稿日: 2022.01.08
powered by ブクログ男女5人が小学校の同級生「田村」をスナック「チャオ!」で待つ。 5人が話す「田村」の思い出、マスターも加わり彼らの回想も交じえながら時間は過ぎていく。 そして遂に「田村」は現れ・・・? という内容。 40歳の大人の心情は無骨でお洒落ではなくて生々しい。 それがとてもリアルで分かるんだけどね。こういった感じが好きか嫌いかで評価が分かれそう。 私は1回読んで充分でした。
0投稿日: 2022.01.08
powered by ブクログバーで同窓会をする。 田村を待ちながら、それぞれの生い立ちをみていき、 読めば読むほど、田村が無事なのか気になりました。
0投稿日: 2021.09.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
目次 ・田村はまだか ・パンダ全速力 ・グッナイ・ベイビー ・きみとぼくとかれの ・ミドリ同盟 ・話は明日にしてくれないか ・おまえ、井上鏡子だろう すすきのの片隅にあるバーで、クラス会に間に合わなかった同級生「田村」を待つ男女五人。 もうすでに相当酔っているが、彼らは田村を待つ。待ち続ける。 小学校時代の田村は決して人気者ではなかった。 貧乏で、男にだらしない母と二人暮らしの彼は、小学生にして既に孤高の存在としてクラスメイトに認識されていた。 「孤高の小学生」っていうのが、まず、いいじゃないですか。 彼の家庭環境は、傍から見ればかわいそうだが、本人はただそっとそこに存在していた。 伏し目がちではあるけれど、しっかりとそこに。 待っている五人も、40歳にもなれば人生いろいろで、でもどこか子ども時代の自分と向き合いながら、平凡な日々を積み重ねてきた。 だからなのだろう。 孤高の田村は、きっと平凡でも胸を張って生きてきたはずだとみんな信じている。 田村はまだか。 飛行機が千歳に到着して、今札幌に向かっている。 田村はまだか。 札幌駅に着いた頃じゃないか。 田村はまだか。 もうそろそろすすきのの近くに来ただろう。 土地勘があるので、私も一緒に計算してみる。 しかし田村、全然来ない。 どうした田村。 さすがに遅すぎるだろう。 最後のエピソードは、別になくてもよかったかな。 それよりも、池内(パンダ)が風船を渡せなかった男の子って、千夏の高校に通っていた島村なんじゃないか? どこにもそのようなことは書かれていなかったような気がするけれど、家庭環境が激似なところと、年齢的に。 誰のエピソードが特に好きってこともないけれど、全体的に好きな作品になった。 ただ、最後の「おまえ、井上鏡子だろう」は切なすぎるなあ。
1投稿日: 2021.08.27
powered by ブクログ発想が良い 状況設定が面白いし、多かれ少なかれみんなが思っていたり経験していそうなことをさりげない書きぶりで鋭く描いている。
0投稿日: 2021.08.02
powered by ブクログ要約すると、田村が同窓会に来なくて、バーで待ってる旧友達がちょっと思い出を振り返る連作短編集です。 要約しても何も面白くありませんでした。この作品で面白いのは、ストーリーではないからです。この作品で面白いのは、心の動きの機微であり、そのリアリティであり、その不純さも認める美しさであるからです。 人間を描くのが小説ならば、この作品こそが、小説。若き日の、純粋さの塊としての田村。そして、その田村を見た当時の自分の不純さを認める、いま一瞬、田村を待っているこの瞬間の純粋な目。 大好きな作品です。
2投稿日: 2021.03.24
powered by ブクログ朝倉かすみさんの「田村はまだか」を読みました。 タイトルに引き寄せられる。田村って誰よってなるもん。 小さなバー。小学校のクラス会の三次会が行われていて、そこに集う5人が同級生田村の到着を待っている。三次会というより、もはや田村が来るのを待つための会という感じ。 田村のひととなりや思い出、登場人物たちの過去などが徐々に語られていく。 心理や情景が、すごく現実味にあふれてる。心の持ちようや体の変化、40歳の男女の等身大ってこんなだよねって思った。わかっちゃうのです、40過ぎているから(笑)。 でも、田村や中村理香の小学生時代の発言については、ホントにこんなこと言う子いるかな?って感じだった。 読み終える頃にはみんなに親近感が湧いていた。それぞれいろいろ悩みつつもちゃんと生きている。みんな、知らずに田村の影響を受けていたのかもしれないね。 ラストがよかった。特に最後の1行。
1投稿日: 2021.03.04
powered by ブクログ読みやすくて、それなりに面白いですが、別に読まなくてもよかったんじゃ、、などと思ってしまいました。 暇つぶしに読むエッセイみたいな感じでなら読むかなって内容でした。 個人的にはミステリー小説みたいなものが好きなので、趣味が違ったというだけなのかもしれません。
0投稿日: 2020.04.05
powered by ブクログ一生懸命生きる、ただそれだけのことが一番難しくて、一番偉いんだと思う。それを小学生のころから体現していた田村はみんなの憧れとしていつも心のなかにあってみんなを励ましている。なにを経験したかじゃなくて、どう生きたか、どう受け止めたか、どう自分事として捉えたかで人としての大きさは変わってくるんじゃないか。現実を見据えてしっかりと生きていくべし。
2投稿日: 2020.03.09
powered by ブクログ同窓会の3次会、男女5人は荒天で交通機関が遅れた田村を待つ 40歳になった彼ら彼女らがそれぞれの思い出や現状について思いを馳せる連作短編 田村を語るときは純粋な気持ちになる そんな田村はどんな人なのか?そして田村は来るのか来ないのか? 僕も去年一昨年と中学高校それぞれの同窓会を40歳前後で体験したわけだけれども 今だからこそよく分かるこの感覚 決してもう若くはない 老いを感じる部分もある さりとて中年としてこれからの人生もまだまだ長いという年齢 あと、作中の台詞 「一生懸命やったほうがいいよ。どんな小さいことでもさ。一生懸命って、普段からやってないと、さあやろうと思ったときにできないからさ」 本気で一生懸命やったのって最後はいつだっけ? そんながむしゃらさは若い人の特権なのではなかろうか どんなに頑張っても80%、せいぜい90%程度しか力を入れていない気がする 「全速力で走れよ、きみ」 と言ってくれる人がいたらできたのかもしれない 「みどり同盟」のところもかなり身にしみる そう、緑色だよねー…… ま、僕はある意味それのおかげで今は落ち着いた生活ができているのでいいけどね マスターを含めて皆、「田村はまだか」と待ちわびる中 読んでいる自分も「田村はまだか」と思えてくる 田村、実際に会ってみたいと思わせる不思議な感覚がある
1投稿日: 2020.02.28
powered by ブクログ小学校のクラス会3次会さっぽろすすきの場末スナックで、道外からやってくる田村を待つ男女5人。40才になったクラスメート達と脱サラして開店したマスター、今と過去がなかなか哀愁漂ってます。
1投稿日: 2020.02.03
powered by ブクログ同窓会の3次会に集まった男女5人。 大雪のため遅れた同級生 田村 を待つ。 しかし、その田村は。。。
1投稿日: 2020.01.04
powered by ブクログ2019年12月19日読了。 一万円選書から。 北海道出身の作者、舞台も札幌なので感情移入しやすい。 小学校の同窓会の三次会、ススキノのスナックで卒業依頼会っていない田村を待つ同級生5人。 それぞれが、それぞれの人生を歩み、またそれぞれがそれぞれの事情を抱える。 田村を待つ間、5人の思い出と今までの人生が交錯する。 基本は同級生一人一人のエピソード毎に短編停車区切られている。 サクッと1日で読み切るくらいの文量と面白さ。 舞台となるスナック(限りなく私はバーだと思うが)みたいな店が私もほしい。
2投稿日: 2019.12.21
powered by ブクログ小学校のクラス会の3次会。40歳の男女5人が深夜のバーで待つ男。「田村はまだか!」繰り返される言葉。その合間に挟み込まれるそれぞれの今と過去。彼ら人生の奥深くで輝く田村と共に過ごした日々。辛さを見せないで笑っているけれど、大人だって泣きたい時もある。誰かにそっと、頭を撫でられて眠りたい夜もある。そんな、懐かしくて、切なくて、ぐっと胸の奥をわしづかみにされるような6つの群像劇。 いつしか、深夜のバーで5人と共に田村を待っているような気持ちになる。自分の小学生時代を思い出しながら・・・。 ラストはグッときた。二瓶さん、知ってたのかな・・・
2投稿日: 2019.12.21
powered by ブクログ日経新聞か何かの書評でこの本を知り、手に取った。「田村はまだか」という題名が秀逸だとの主張に興味をそそられたのが、きっかけだった。 内容から推測すると、おそらく初めから、またはかなり早い段階でこの本の題名を決めていたのだと思う。到着しない田村君を媒介としたストーリーが、淡々と進んでいく。書評でなく、本屋の本棚でこの本を見つけたとしても、やっぱり買ってたんだろうなぁ、きっと。
6投稿日: 2019.12.14
powered by ブクログ1万円選書でやってきた1冊。 田村という小学生の同級生をバーで待つ40代男女の視点から語られる短編集。 テンポとか人物を多角的な視点から語るところが魅力なのだと思うけれど、登場人物に特に感情移入することもなく、好きなキャラクターもいなく、好みではなかった。 会話とか相槌とか田村への言葉が少しくどく感じてしまって。
2投稿日: 2019.11.21
powered by ブクログ同級生が集まって二次会で田村を待つという状況での連作短編集。 登場人物がなかなかに魅力的じゃなくてとまどいました。アラフォーという若くも年寄りでもない中途半端な年齢のせいかな。 田村の子供時代の話が一番よかったし、なかなか現れない田村が結局一番魅力のある人物です。
3投稿日: 2019.09.16
powered by ブクログ【いわた書店選書】 2011年11月6日 最初に、バーのマスター(花輪)視点で、登場人物に、あだ名がつけられる。 そして1話、1話エピソードが現れるごとに、登場人物の本名が明らかになってくるというストーリー。 そのエピソードは、なかなか上手い。と思った。 映像化してもいい。 ただ、40代にしてはどの人も精神年齢が若いような気はした。
1投稿日: 2019.08.07
powered by ブクログ思い出の中の小学生の田村はいい男だったし、彼の過去を思い出すことでなんとなく自分を振り返っているアラフォーたちがちょっとほろ苦くて愛おしく、自分もいつの間にか田村の登場をまだかまだかと待ってしまいました。章ごとに5人の同級生の名前を明らかにしながらキャラに少しずつ色を付けていくなど、惹きつけ方も上手いと思います。なんとなく読み返したくなる、そんな大人の話でした。文庫特別収録の「おまえ、井上鏡子だろう」がまた痛い。でもなぜかこれも好きです。
0投稿日: 2019.06.14
powered by ブクログタイトルに惹かれ手に取った。 同級生達が集まって話しをしている。同級生というのはたまに会っても 何を話しても怒られないというか、何でも話してしまうところがある。夫とか妻とか親だとかそういうものから離れて個として自分の存在を表すことができるのでなんとなく心地いいのかもしれない。
2投稿日: 2019.05.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こんなに色々突きつけられて嫌な感じがしないのはなんだろう...。あけっぴろげでいてどこかある一線を越えられない何かが自身の奥底にある感じ、と言っても良いか...。 「つまらないひとは、退屈な人生を送ったほうがいいのよ。そのほうが安全なのよ」...。
2投稿日: 2019.01.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
年末年始に地元に帰省して、同じ学校に通っていた同級生たちと集う人もいるのではないでしょうか。 久しぶりに会うと、「大人っぽくなったね」「垢抜けた」とか、 「太った」とか「老けたね」とか、お互いに様々な感想を持つことになります。 仕事とか家庭環境の変化とか聞いて、刺激を受けたりすることもありますね。 学生時代のことをあまり思い出したくない場合は、同窓会なんて出席しないでしょう。 私自身は、同窓会にはご無沙汰しているタイプです。 小説「田村は、まだか」は、同窓会の後、三次会で、同級生だった「田村くん」を待っている人たちの物語。 田村くんがどんな人か。 なぜ、田村くんを待っているか。 が明らかにされた後、 田村くんを待っている人たち、一人ひとりがどんな人物かが分かる物語が展開されます。 彼らが自分たちのことを「昭和の子」だと口にする場面があり、 私も「昭和の子」なもので、ちょっとしみじみしちゃったりします。 平成も最後の年となり、自分たちのことを「平成の子」だと思っている人たちもいるのだろうと想像すると、 ちょっと、歳を重ねちゃったわね。なんて、思います。 田村くんを待っている人たちの物語はとても面白いですが、 スピンアウト的な作品 特別収録「おまえ、井上鏡子だろう」もお勧めです。 田村くんを待っている人たちの物語が、人と人のつながりを感じさせて、とても温かいので、 井上鏡子をめぐる物語が、ちょっと肌寒く感じられ、それが結構リアルな感じで、私は好きです。 「ああ、こういうことってありそうだな」と思います。
1投稿日: 2018.12.03
powered by ブクログ「一万円選書」で届いた第1冊目。 自分で記入したカルテをもとに選書をしていただいたので、さぞ”ドンピシャ”と思いきや、★3つ。期待が大きすぎたのか?(今まで「一万円選書」で良く選書されると紹介された作品を数冊読んでいるか、どれも★4つ以上の出来映えだったのだが・・・) また、なぜこの本が自分向けであるかもわからず、少しモヤモヤしている。 しかし、「自分用に選書されたもの」としてでなく、この本を読んだならば、そこそこ楽しめる本であることは間違いなし。 6作の連続短編小説という形式もユニークだ。
2投稿日: 2018.11.25
powered by ブクログ小学校のクラス会三次会で四十歳の五人の男女が田村を待つ。待つ面々は日頃パンダの着ぐるみだったり男子高の養護教諭だったりブログファンだったりする。酒に酔いまだかと囃し立てながら待たれる田村に人望よりも小突き回される苛められっ子を想像してしまった。不倫をし掛ける短編が嫌悪感より割り切ったような艶っぽさ。
1投稿日: 2018.10.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こちらも、初めまして、の作家さん。しばらく多いかもしれません。 NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 1万円選書のいわた書店。 番組に登場した本を、ご丁寧にまとめてくれてる人がいました! けど、コメント残す画面が見当たらず、また無言でリンク張り m(_ _)m https://rahmaway.hatenablog.com/entry/2018/05/04/111147 https://rahmaway.hatenablog.com/entry/2018/05/06/001648 で知った本です。 小学校の同窓会の3次会 田村君が遅れていて、まだ来ない。 章毎に語り口は変わるけど、ふと途切れると「田村はまだか?」と なかなか面白かったです。話の繋がりも見事です。 しかも、私もここ最近小学校の同窓会・飲み会が何度かありました。 同級生に田村君という問題児(?)がいました 大怪我したこともある。 痩せてないけど。 いつも早く来るから「田村はまだか」と言えないけれど…(^^;) 笑える
1投稿日: 2018.07.21
powered by ブクログ読みおわって残るのはすがすがしさ。いい大人の誰もが経験しているような回想も混じりその人たちの今も混じり、ドロドロした様子もなく、むしろ綺麗だとも思う。長い話ではないけれどこれからの歩みがかかれているようなぎゅっと詰まっているような気さえする。自分は何だろう。待つのか待たれているのか。よき。
1投稿日: 2018.06.24
powered by ブクログ本作についてはもう多くの人が語り尽くしているため、大まかな内容は省く。 それにつけても田村はまだかと口走りたくなるのはおそらく、小気味良い文体のためだろう。田村を語る彼らの輪に入るだけで、田村という人を知っている気持ちにもなる。 田村をひたすら待ち続ける彼らには、ただ田村が好きというよりも、もっと単純な感情があるように感じた。同窓会は田村が居ないと成り立たない。好きだから、思い出が強いから、そういうだけの理由ではない、もっと簡単で大切なもの。日常生活に支障を来すものではないが、同窓会には田村が必須なのだ。そんな同級生と出会えたことを、まだ関係が続くことを、同級生というものに関わって来なかった私は素直に羨ましく思う。 『おまえ井上鏡子だろう』はつい、言葉さえ交わさなかった同級生を思い返してしまう。そして日々の生活についどきりとしてしまう。何気なく新聞を見る度に、ふとこの話を思い返しそうだ。
1投稿日: 2018.05.13
powered by ブクログ〈待つのも、人生ー〉 快作である。タイトルも秀逸である。 田村は、まだか。 声に出したいタイトルである。 誰かを待ちながら、当該の人、目の前の人、自分のことを考える時間というものは、なんと幸せであろうか。
1投稿日: 2018.03.18
powered by ブクログ面白い、ということしか知らずに読み始めました。 長編かと思ったら、短編。かと思ったら連作短編でした。 私としては一番最初の話が一番よかったです。 それ以外は、色々と仕掛けなどがあるのはわかりますが、 ちょっと生々しいというか、ちょっと苦手なところもありました。
1投稿日: 2018.02.11
powered by ブクログタイトルに惹かれて手に取ったが、タイトルそのまま! そして気づくと口にしてしまう、「田村はまだか」。 誰にでもストーリーがあるのだなぁ…と思える内容。 「まだ」三十歳の自分にもこんなストーリーがついて欲しいものだ。
1投稿日: 2018.01.12
powered by ブクログスナック「チャオ」。5人の男女。彼らは同級生であり、40歳。みんな田村を待っている。「田村はまだか。」 田村をキーワードとして甦ってくるあの頃の自分、現在の自分。想い出はいつだって甘くて苦くて優しくて、そしてちょっぴりくやしい。 タイトルもそうだが、各章のネーミングが素晴らしい。 「田村はまだか」「パンダ全速力」「きみとぼくとかれの」「話は明日にしてくれないか」「おまえ、井上鏡子だろう」 各章ともとても楽しく読ませてもらったが、大団円での会合はありきたりに感じてしまって残念だった。(「ふぞろいの林檎たち」の最終回を思い出してしまった 笑)
1投稿日: 2017.09.03
powered by ブクログ一行目からひきつけられた。『~である。』の繰り返しが秀逸! 語り手が章ごとに変わっていくのもよい。それぞれの話にでてくる脇役が鎖のようにつながっているのもよい。 こういう形式すきなんだなー。 盛り上がりの部分がありがちすぎて残念。もっとゆるくシュールにすすんでほしかったかも……。
2投稿日: 2017.05.08
powered by ブクログなんとなく、つっかえつっかえ読んだ感じだった。設定自体は面白いんだけど、何となく馴染みがないかんじの文体だと感じてしまった。
1投稿日: 2017.03.30
powered by ブクログ同窓会の二次会、いや三次会か、そこに来るはずだけど諸事情で遅れている人物を皆でジリジリと待つ…、というその設定がまず上手い。 ジャケ買いならぬ帯買いしてしまうレヴェルだ。 そしてページを開いていくと、幸運にも期待は外されることがなく、まさしく何でもない等身大の人間模様というか、連作形式で綴られる群像が真っ向から読者に挑みかかってくるような。 カテゴリー分けすればもちろん娯楽小説の方になるんだろうが、人間の最大公約数たる心の芯にこれほど巧みに打ち込んでくる小説は同時に文学でもある。 力任せでなく、かといって遠慮が過ぎることもなく、ちょうどいい塩梅で琴線に触ってくる。 文章はちょっと際どいところを狙い過ぎたか、若干読み辛い部分はあるものの、総じて小気味良いテンポを刻みながら、最後まで勢い衰えることなく読ませてくれる。
1投稿日: 2017.03.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小学校同窓会の3次会。スナックで遅れてきている「田村」を待つ5人の40代男女5人とスナックのマスター…。 こっから、こういう小説書けるねんなぁって、まずはそこをびっくり。 登場人物誰もが俺の身近におる人であってもおかしくないし、いやむしろ俺自身であってもおかしくない、ごく普通のおっさんおばはんである。そして、ごく普通のおっさんおばはんにも、過去あるいは現在進行形で内包する物語があっておっさんおばはんになってきたわけである。 この小説楽しむ核心は「どこにでもいるおっさんおばはんにも物語がある」って実感があるかどうか。こめかみに湿布貼ったような生活疲れのおばはんにも、整髪料と歯周病の悪臭漂わせて目濁らせて通勤電車乗ってるおっさんにも、そいつらなりの物語を内包しているって、若い奴には分からんやろなぁ、まぁ分からんのが若さやねんけども。 難を言えば、田村の登場のさせかたがちょっとブレてるかなぁ。あのハプニングはとってつけたようなクライマックスになってしまってるし、物語はあのバーだけで収束させてほしかった。 サイドストーリーってのはこうあるべきって手本のような特別収録の短編も佳作。
1投稿日: 2017.01.14
powered by ブクログ2016.11.06読了。 今年9冊目。 岩田書店一万円選書の一冊。 同窓会二次会で田村を待つメンバーたち。 それぞれの目線で語られる田村や自分たちの話。 仕事や恋愛や家庭や内容は様々だけどけっこう面白かった。 そして田村は来るのか?のラストがなんとなく想像できてちょっと白けてしまった。 絶賛されているほどではないかなーと。
1投稿日: 2016.11.21
powered by ブクログ小学校の同窓会二次会で、遅れて参加する田村を待つ5人の男女。田村の思い出話とそれぞれ抱えている問題が語られる連作短編。 仕事、家庭、恋愛と語られる内容は違うが、なかなか興味深い話が続いた。バーのマスターが気になる発言をノートに記していく作業は、こちらの印象も強く残る効果があり面白い手法だ。
1投稿日: 2016.08.14
powered by ブクログのりちゃんからの本! 桐島部活やめるって。←だっけ?本の名前?有名なやつ!こんな風合いでした。 田村はラストまで出てこないが、田村をめぐるそれぞれのストーリーが語られる。というそんなストーリーです。 40になる同窓が集まっての会話など、とにかく耳が痛いような話もたくさん。 いつまでも まだ。という気持ちでいるが、若者から見たらすでにオバさん。それなのに、まだ、という気持ちを持ちつ付けるオバさん。とか。。。。。 わかるわかる。と、ふと納得してしまう自分と、四十路の主人公たちを投影してしまい、桐島部活・・・より、なんだか身近です。 舞台が札幌で界隈でストーリーが展開するのも、ものすごい身近。 こんな四十路を迎えそうです。。。。
0投稿日: 2016.08.01
powered by ブクログ目に見えるもの全部に、ぱっと、きれいな色がついたんだ。 ー田村 母 小学校のクラス会の三次会に 男女5人が同級生「田村」を待つ。 各人の脳裏にはそれぞれの 「田村」が浮かぶ。 「田村はまだか」 この台詞がまあ多い! 話が進めば進むほど 気持ちは男女5人と一緒に 「田村はまだか、田村はまだか。」 という気持ちになりました。 自分にも「田村」という存在 が現れたらいいなと思った。
1投稿日: 2016.06.29
powered by ブクログなかなか読みやすい文章ですらすら読めた。 自分は45歳ですが、登場人物のように40過ぎたら共感出来たりいろいろ思うところがありそうな作品でした。 面白かったです。
1投稿日: 2016.04.23
powered by ブクログ短編かと思いきや、繋がった話しだった。 なかなか来ない田村。 最後、来ない理由が割とありきたり…⁇かなぁと。 そんな感動はしなかったけど、読みやすかったので、星3つ。
1投稿日: 2016.04.17
powered by ブクログ40代で小学校の時の同窓会。 友達のひとりが悪天候のため大幅に遅刻してくるという。 それを待っている旧友たちの、日常小話(でもあんま笑えない)が回想として短編連作になっている。 最後は田村くん登場するが…… うーん。まあまあかなぁ
1投稿日: 2016.02.13
powered by ブクログ朝倉作品2作目。 小学校の同窓会の三次会。 あるバーに入り、同じく同級生だった田村の到着を待つ… 40代の女二人男三人… 田村を待つ間にそれぞれ五人エピソードが短編になっている。 読み進めていくと 五人と同じように「田村はまだか」と思わず言ってしまいそうになる。 なかなか面白かった。
1投稿日: 2015.12.27
powered by ブクログ数年ぶりに再読。 中年にさしかかろうとしてる 元同級生たち。 男女それぞれ皆 最初はバーのマスターが見た目から 名付けた渾名で始まるが 話ごとに一人ずつ素性が明かされていくのが 面白い。 彼らの人生に必ず登場する、 そして彼らを繋ぐ“田村” そしてその“田村”はなかなかやってこない。 途中、もはや“田村”はそもそも実在しない、 彼らが創り上げた架空の人間なのではないか とトンデモナイことも考えたり。 読み終わった貴方は 思わず口に出したくなること間違いなし、 「田村はまだか」と。
1投稿日: 2015.09.24
powered by ブクログ田村をみんなでひたすら待ちながら、過去の思い出に各々浸る話でございます。 貧乏で、いつももらい物のジャージで居て、それほどしゃべる訳でもイケメンでも無いのだけれども、なんだか皆の心の中に住み着いてしまっている田村。本当にこんなやつ居るのか田村! それにしても全然来ないぞ田村。何やってるんだ田村。もうページが無いぞ田村。他の奴の話しばっかりで田村が出て来ないぞ田村。田村が出て来ないで田村田村叫んでるやつがずっと田村田村言うとるぞ田村田村田。村田?いや田村。 これだけ待っていてくれるクラスメイトがいたらうれしかろう。何度も言うようですが僕は暗黒の青春時代だったので全くこんな事有り得ません。この年になると昔話を肴に飲んでみたい気もします。
1投稿日: 2015.09.21
powered by ブクログ短編かと思い読みだしたが繋がっていた。 そこに新鮮さと驚きを感じて、 ストーリーのセンスもいい! なにより田村はまだか と読みながら何回叫びたくなったか分からない。 面白かった!
2投稿日: 2015.06.12
powered by ブクログ5つの話から成る小説。題名にもなっている「田村はまだか」を読み終えた後に、表紙を見るとなんとも微笑ましい絵になっていることに気づく。 小中学校は年頃なのもあってか、いろんな噂が出るし悲しい思い出も誤解もあるし、今でもきちんと話してみたい人がたくさんいる。彼らのように全部消化したあと、集まれる仲間がいるのはとても貴重で素敵なこと。私も輪に入って「田村は、まだか」とニヤニヤしながら思い出話をアテに楽しみたい。
2投稿日: 2015.05.10
powered by ブクログ有名な不条理劇を思い出してしまい、待っている人は 来ないのだよなあ、という気分で読み始めたところ… 大人がだんだんと子どもの気持ちを取り戻していく、 ある種のファンタジーのような小説。 いつの間にか読んでいるこちらも「田村はまだか!」と 言っている爽やかさよ。 こうなったら田村に会うまでは読み終われない。 文庫に収録されたもう一つの短編は似て非なるビターな 裏面。合わせて一つの作品として楽しめる。
1投稿日: 2015.02.15
powered by ブクログ田村はまだか。読み終わると必ず言いたくなる。 田村を待ちながら、同級生達はそれぞれの人生物語を 振り返っていく。 とても不思議な感覚の小説。 最後の特別収録作品とやらはいらない。 田村の話の後に死を盛り込んだ話はナンセンス。 これが無かったら星はもう一つ増える。 それにしても、田村はまだか。
1投稿日: 2014.12.26
powered by ブクログ同窓会で「田村」を待つ間、彼の思い出で盛り上がる話。 「いい人」の定義は人それぞれでしょうが、自分に取ってはこの田村はまさに「いい人」。こんな人と友達になりたい。
1投稿日: 2014.12.26
powered by ブクログ何気ない同窓会の風景から、少しずつ しかし着実に深堀りしていく展開は、 新しくて面白いですね。 話がシリアスな面に進んでいくものの、どことなく漂う受け入れやすい空気。 読みやすく、それでもストーリーもしっかりとした展開は、 非常に作者の技を感じました。秀逸。
1投稿日: 2014.11.24
powered by ブクログ田村はまだか? 俺が田村だが? バーで田村を待つ小学校の同級生たち。 田村が来るまで彼ら彼女らの過去と今の話が場を繋げる。 結局どろどろなのよ人間関係は。 終盤が駆け足気味だったが各話でそれぞれの登場人物たちの背景が明かされていく展開は面白い。 タイトル買いした文庫本だったがいい買い物だった。 田村はまだか。 言われてみたいが現実の俺は同窓会に参加したことがそれほどない。 この話のように40歳にもなればあるのだろうか。 田村はまだか。
2投稿日: 2014.10.08いいたくなる
スナックで田村を待つ40歳の同級生たち… それぞれの人生を背負って田村を待つ人々。 自分の人生も振り返りたくなるような感覚をもって読み進めてしまう。 でも田村はまだか? そういいたくなる
0投稿日: 2014.07.06
powered by ブクログ「田村はまだか」朝倉かすみ◆同窓会の3次会、思い出話に花が咲くが、田村がまだ来ない。田村、田村はまだか。別々の人生を歩みながらも、誰かに当時の自分を知られていることは恥ずかしくも頼もしい。すこーし物足りない感じがしましたが、ずっと会ってない人たちをふと思い出しました。元気かなぁ。
1投稿日: 2014.04.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
40歳、でも実は、青春な話。なんだろう、この気持ちを鼓舞する独特な雰囲気。すごくいい。クラス会に間に合わなかった「田村」という男性を待つ3次会のバー。 40歳にもなれば、いろいろなことがある。暗い思い、葛藤、うらみねたみ、逃げ。でも、何か小学生の時のきれいな気持ちが根底にあって、暗くならない。むしろ光を感じる。人物のリンクがちらほらとあって、人生のリンクはこういうところに、そっと置かれているのだな、と思う。だらだらと、彼を待ちながらの会話には、どきっとする記憶が、そしてどきっとするやりとりが、突然表れる。だから、油断していられない。時々はっとさせられるんですね。同級生の連帯感というよりは、今の状況はどうであれ、いやなくらい平等な同じ立位置にいること。それらが、本著にリズム感と、フラッシュするような高揚感を与えているのでしょう。ただ彼を待つあいだの一夜の出来事で終わらず、クライマックスはあります。それが、ぐっと彼らの一夜を濃縮し、ストーリーはスピードをあげる。そして結びは、ほんわかあたたかなものです。満足な読書でした。
1投稿日: 2014.03.20おいおい、田村!何やってんだよぉ
何十年振りかの地元の同窓会 札幌の裏通りのBARで3次会から合流する田村を待つ5人の仲間 思い出されるあの頃と現実… 田村はまだ来ない 「田村はまだかー!!」
0投稿日: 2014.02.02
powered by ブクログ「好きだよ」 久し振りに読んだ現代小説。 小学校の時の空気がパッと蘇ってくる、鮮やかな文体で、 一気に読んだ。 「そうそう!こういう奴居た~」 って何度も笑ってしまった。 ちょっと変わり者でロンリーな田村が真っ直ぐに成長し、 40歳を迎え、様々な経験をした同級生たちを引き付ける。 アラサーの私。 同級生は結婚ラッシュ。 テキトーな大学に入り、男も女も 一般の安定企業に就職し、ずっと実家暮らしで 適齢期になったら結婚。 そんな人ばかり。 「悩みたくない」 「メンドーなことは避けたい」 一生懸命生きる人を馬鹿にするような態度が嫌で、 疎遠になってしまった。 40歳になったら、また、同窓会に行ってみようかな? そんな風に思えた作品。 それにしても、田村、格好いいねー
1投稿日: 2014.01.18
powered by ブクログクラス会の三次会。ススキノのスナック・バーでかつてのクラスメイト・田村を待つ面々。田村を待つ間にそれぞれの思い出や人生模様が描かれる。特別収録で『おまえ、井上鏡子だろう』も。 期待したのだが、イマイチの作品。
2投稿日: 2013.12.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
同窓会の三次会。札幌のBAR「チャオ」に集まった男女五人は遅れてやってくる田村久志を待っていた。待ってる時間にそれぞれが思い出す過去の回想シーンが絶妙な機微を描いている。
1投稿日: 2013.12.02
powered by ブクログススキノの小さなバー。小学校の同窓会の三次会。東京に引っ越した友人の田村が28年ぶりに来る予定だったが、天候不順のためにまだ来ない。そんな田村を5人の男女が待つ連作短編集。 残念…というか不思議だったのは1話目で匿名で登場した男女が、話が進むにつれて氏名が判り人となりが判ってくるのに、立っていたキャラクターが埋没してしまうこと。だから「コルレオーネの矮小版」な彼と坪田速雄が=で繋がらない。 しかし、メモしておきたいセンテンスが散りばめられてるのはちょっと魅力。
1投稿日: 2013.09.30
powered by ブクログ第30回(2009年)吉川英治文学新人賞受賞作。札幌すすきのの一角にあるバーで田村を待つ男女5人が青春時代の秘話を語る連作短編集。人称の使い分けやショートエピソードの並べ方など相当に趣向を凝らした作品だと思うが、肩に力を入れずに読むことができ著者のサービス精神が伺える。”おとなの本読み”にとって満喫できて深読みもできる一冊。おすすめ。作品中に風変わりな少女中村さんが登場するが、押見修造の漫画『惡の華』に出てくる仲村さんを連想した。同時期の作品だからシンクロニシティだ。 収録作:「田村はまだか」、「パンダ全速力」、「グッナイ・ベイビー」、「きみとぼくとかれの」、「ミドリ同盟」、「話は明日にしてくれないか」、「おまえ、井上鏡子だろう」
1投稿日: 2013.06.15
powered by ブクログ読了。田村をスナックで待つ同級生。それぞれが色々な想いを抱えて田村を待つ。自分と同年代の彼等に共感出来たり、出来なかったり…。サラッと流して読むにはいい1冊。
0投稿日: 2013.06.12
powered by ブクログなんかすごい大人の物語。別に、エロいとかではなく。 深夜のバーで「田村はまだか」と言いながら思い出話に花が咲く男女5人。小学校のクラス会三次会で文字通り同級生の田村を待っているのだ。読み手にも田村への期待が高まっていく。ほんとうまいんです。 田村登場にほっとする。
0投稿日: 2013.06.09
powered by ブクログ裏表紙の『ラストには怒濤の感動が待ち受ける傑作の誕生』と書いてあるのを鵜呑みにして、田村の同級生と共に田村を待っていたけれど、その登場はあまりに呆気なく、肩すかし。同級生たちのエピソードはそれなりに楽しめた。
1投稿日: 2013.06.01
powered by ブクログなんですかね、濃くはないのに、ちょっとくどいと感じてしまう。 回転寿司の~サラダ系軍艦みたいな。え解らない?おれもだよ! 本屋さんが平積み推ししているのがおもそろかったです。
0投稿日: 2013.04.15
powered by ブクログインパクト大の題名に惹かれ購入。 まさに同世代の私には、懐かしい話のオンパレード。 学生時代のエピソードって、なんでこんなにキラキラしてるんでしょう。 ニヤニヤしながら読みましたよ♪ それにしても、第一話の田村には惚れました(*^^*) だから待ち遠しくて仕方なかった〜。
2投稿日: 2013.04.08
powered by ブクログ面白かった。 余談で出てくる二瓶さんが素敵だ。 あと文庫版に付録でついていた短編『おまえ、井上鏡子だろう』がなかなかいい。 いかにも映画になりそうな小説なので、配役を勝手に考えてみた。 永田一太…筒井道隆 池内暁…唐沢寿明 二瓶さん…水谷豊 加持千夏…深津絵里 坪田隼雄…ユースケサンタマリア 伊吹祥子…飯島直子 マスター…リリーフランキー
2投稿日: 2013.03.05
powered by ブクログ幸せいっぱいの家庭で育った人には共感できない部分もあるかも。 自身とオーバーラップする感覚が少しでもあるとジンときます。
1投稿日: 2013.02.25
powered by ブクログまぁそれなりに面白くはあるが…ちょっと無理やり感がある。 それに、最後の田村はそこまでしなくてもいいと思うけどな~
1投稿日: 2013.02.08
powered by ブクログ読み終わってからずっと、心に余韻が残っている 第三話のグッナイ・ベイビーが好きだ 少年の十代は、身体も心も、素晴らしく大きな変化を遂げる 大人になってからの10年間と、少年から青年へと成長する10年間は全く違う 成長しようとするものは、眩しい 加持千夏がキッドの匂いを育ちゆく者のその過程と言っている その表現がとても好きだ この話は何度か読み直した その度に、もう自分がそこには戻る事ができない、胸の中で何かが小さな音を立てるような、そんな切ないような、ざわめくような、落ち着かない気持ちになってしまうのはなぜだろう? 自分もかつては、確かにそこにいたはずだから…? どうか、キッドのこれからが 誰かを幸せにできる、幸せな人生である事を願っている 第4話のブルースターが高校の時に付き合った癖毛の少年というのはキッドの事で、それぞれの話に繋がりがあり、読んでいて、本当に楽しかった 最後に二瓶正克が田村に きみ、いい男だね、ぼくにそっくりだといった言葉で、私にとってはグッドエンディングになった
1投稿日: 2013.01.10
powered by ブクログこの変さは何なのだろう? 言語化しづらいな。もしかしたら、タイトルを思い付いて、その語感に引き摺られて書いてしまったのか?とも考えられるが……。
1投稿日: 2012.12.17
powered by ブクログそろそろ来いよ、田村!!と思いつつ、田村を待つ面々の過程を味わう。 あの頃、世界の全てだった教室は、今になってみればとても小さいのだけど、もはや不可侵な空間。 思い出語りは、今を浄化する作用があるのかも。そして語りが進むにつれ、私も待っていた。 早く一緒に話そう、田村!
1投稿日: 2012.11.27
