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シューマンの指
シューマンの指
奥泉光/講談社
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総合評価

111件)
3.1
11
29
32
18
11
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    指を失ったはずのピアニストを巡るお話 以下、公式のあらすじ ---------------------- 音大のピアノ科を目指していた私は、後輩の天才ピアニスト永嶺修人が語るシューマンの音楽に傾倒していく。浪人が決まった春休みの夜、高校の音楽室で修人が演奏する「幻想曲」を偶然耳にした直後、プールで女子高生が殺された。その後、指を切断したはずの修人が海外でピアノを弾いていたという噂が……。 ---------------------- 主人公である里橋優の手記という形で大部分が描かれている 社会人になってから届いた昔の友人からの手紙 指を失ったはずの天才ピアニストMasato Nagaseが海外のコンサートでピアノを演奏し、指は治療を受けて復活したという そこから、永嶺修人(ながせ まさと)と私の出会いから交流、そして事件とその後までの回想 切り落とされた指が復活した謎 とある夜に校舎で行われた殺人事件 ミステリに幻想と狂気が含まれた物語 音楽と言うものの幻想性、神秘性 才能を持つ者と持たざる者 修人の過剰なまでのシューマンへの惑溺 そして、唐突に発生する殺人事件 二転三転する解釈 結局、一体何が真実なんだ? シューマンの音楽性に関してはまったく読み解けない というか、そもそも他の音楽ものの小説と同様、私に音楽的素養がないので理解できないのでしょうねぇ それにしても、本屋大賞のノミネート作で音楽要素を多く含む作品がいくつかあるけど 書店員さんに、音楽的な素養がある人も多いのだろうか?

    2
    投稿日: 2025.07.24
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    半分くらいまでひたすらシューマンとクラシックについての表現が続き、音楽に造詣が深くない私に取ってはピンとこず、この調子で最後までいくのか?と読み切る自信がなくなった。これってミステリーだよね、と確認して読み進め、半分を過ぎたところでやっと本題に入るストーリー。 著者のボキャブラリーをひけらかされているだけの印象で特に前半は苦痛だった。

    0
    投稿日: 2025.04.26
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    この小説で語られる「幻想曲の夜」が主題になっている。つまりシューマンの幻想曲ハ長調Op.15の「幻想」が肝なのだ。 奥泉氏の作品は、なかなか事件が起きないのが特徴的(例「雪の階」)だと思う。前半は散々、シューマンについて「勉強」させられる(小生はシューマン好きでもあるから苦にはならなかったけれど)ようだ。 音楽を素材に使った作品は、曲が頭に浮んでこないと、読者にはきついんだろうな。

    0
    投稿日: 2024.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自己満足文体。最終章を読むと、だからね、と僅かながら思うが、それを最後まで読まされる身としては辛い。音楽が文字から聞こえるタイプの話ではなく、ひたすらシューマン取り巻く蘊蓄。目が滑る。

    3
    投稿日: 2024.06.08
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    シューマン解説が大部分でお腹いっぱいになりかけたタイミングで物語内で事件発生。唐突感しかありませんでしたが、気になるので読み続けてしまいました。 物語の展開を期待して最後まで読みましたが、結局終始シューマンの楽曲解説が続き、内容は浅いものに感じました。

    0
    投稿日: 2023.12.28
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    封印を解くことと封印を施すこと、そのアンビバレントな両立が、物語としての危うさを補強しているのかも。ともかく広げた風呂敷は大きかった。

    0
    投稿日: 2023.12.24
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    Haruさんの記事より読むことに 終わり方にびっくり 附箋 ・シューマン《ピアノ協奏曲イ短調》Op.54  ・シューマンの管弦楽曲は、指揮者とオーケストラにとって一つの試金石 ・マタチッチが振ったリヒテルの演奏 ・アルフレッド・コルトーは、コンチェルトの冒頭をきわめて遅いテンポで弾く。 ・ダヴィッド同盟舞曲集Op.6 ・Sehr langsam シューマンが愛用した指示記号 ・四本足の家具調ステレオ ・トッカータOp.7 ・フモレスケOp.20 ・《リーダークライス》Op.39 Mondnacht ・吾妻先生は マル・ウォルドロン 菊地雅章 リュリ  ・二次試験 《交響的練習曲》Op.13 ・「音楽」にただ奉仕すること。ひたすら尽くすこと。 ・《ピアノソナタ第三番へ短調〈管弦楽のない協奏曲〉》Op.14 ・影踏み

    2
    投稿日: 2023.07.29
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    最後の数ページの衝撃が凄かった… 音楽のこと、シューマンのことをかなり知っていないと楽しんで読めないかもしれない 私の友達は途中で断念していた

    3
    投稿日: 2023.04.10
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    小中の音楽の授業ってなんであんなにつまらないのでしょう? 漫画や映画や小説で取り上げられる音楽家達は皆さん個性的で興味深く、その音楽にもついつい聴き入ってしまいます。 今回はシューマンについて詳しくなりました。ありがとうございます。 でも残念ながら小説としては星3つかな。

    4
    投稿日: 2023.02.03
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    この作家の本は初めて読んだが、面白かった。 シューマンの楽曲に関するいろいろ(うんちく)はほぼ飛ばし読みではあったが、ついついつられて音楽を探して聴いてしまった。あー、この曲もこの曲もシューマンだったのかと音楽に疎い私は恥ずかしくなりました。 完成された音楽を演奏するというのは、完全なものの一部だけが外に滲みててくるもの、みたいな感覚はなるほどなあと思った。ピアニスト(演奏者)は音楽への奉仕者、とか、音楽をやったことのない人間にはよくわからない世界である。私は楽譜も読めないし(ピアノはやってたけど、書いてあることを鍵盤に投影して音を出すという作業ができなかった。ほんとうに下手くそだった)頭の中で音楽が鳴ることもないで、よくわからないが・・・。 ぐいぐい読ませるストーリー展開だったが、途中で「風と樹の歌」か??という展開にまでいき、びっくりしつつ、最後で「はー、やっぱりそうきたか」というところで落ち着いた。だいたい、なくなった指が再生するなんてことは不可能だしな・・・。 文庫の装丁が素敵。血がついてたの、最後まで気がつかなかったけど、最後まで読むと、内容にぴったりの装丁。

    0
    投稿日: 2022.07.11
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    音楽小説が読みたくて借りてみた一冊。 指を怪我したはずの永嶺修人がピアニストとして復帰したと言う。 しかもその指は医療により再生されたと言う。 語り手を務めるのは、修人の高校時代の友人である「私」。 彼の指がいかにして負傷したか。 シューマンを愛した天才ピアノ弾き少年である修人と、音楽部に所属し、音大受験を目指す「私」が出会った高校時代に時は遡る。 夜の校舎。ある殺人事件が起こるのだが、その事件が彼が指を失う大きなきっかけの1つともなり、物語のキーともなっている。 シューマンはあまり聴いたことがなかったので、文中にも登場する「クライスレリアーナ」、「子供の情景」、「交響曲練習曲」等、私もこれを機に聴いてみた。 修人が語る音楽論、シューマン論など、音楽関連の描写にたっぷりページを割いており、音楽好きにも楽しく読めると思う。 作者の奥泉光さんは、初めての作家さんだけど、音楽経験者なのかもな。 中盤までは、修人少年を中心とした音楽小説然として物語は展開していくが、殺人事件が起こってからは、一気に不穏な空気に包まれていく。 ジャンルで言うと音楽ミステリーかな。 音楽要素も効果的だし、緊張感漂う展開に終始ドキドキさせれられる。 ネタバレになってしまうから多くは語れないけど、どんでん返しが仕込まれています。 しかし、個人的には最後のそれがない方が好みだったかも・・・。 ラストは好きじゃ無いけど、雰囲気と展開は好みです。 ということで、個人的採点は4に近い3です。 勝手にキャスティング 修人→吉沢亮くん 私→神木隆之介くん 堅一郎→ 堀井新太くん 吾妻先生→綾野剛くん (もし実写化されたとしたら、最後はちょっとアレンジして欲しい。)

    0
    投稿日: 2021.09.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    印象的には昭和の文学のような地の文の雰囲気がある。 ご友人のピアニストの方の協力もあったからか かなりの分量が挟み込まれている音楽談義が 非常に重く、クラシック音楽を知らない人には特に難解で その割にミステリ要素の部分には意外とそこまで 関わってこない。 シューマンの人となりが主なポイントになってくると思う。 元々ある程度の知識がある方、ピアノを習っていたことがあるとかシューマンが好きであるとか そういった方はかなり楽しめるのではなかろうか。 このシューマンに関する記述が出典があるのか オリジナルの創作なのか疑問に思う部分があった。 ソースを検索してみたが見つけられなかった。 ネタバレになるが まず殺人が起こるタイミングがかなり遅めであり 長々と主人公の語りが続く点、 主人公の名前が中々明かされない点から 修人がシューマンからくる実在しない人間オチだったら嫌だな、まるでオヤジギャグなネーミングだし と途中で思ってしまったもので まさかその通りの展開になってしまってがっかりした。 実は主人公が書いた小説である、といったパターンかなと思っていたのだが 幻想、狂気、というオチはミステリとしては残念。 だったらなんでもありではないかと思ってしまう。 手記の中で本人の告白があったが実はこうで、という ネタバラシかと思いきや 更に妹の手紙という回答編は唐突感もあったし 怒涛の展開、どんでん返しというよりは すぐに覆されて冷めてしまった。 殺人事件自体も唐突な印象だし トリックや動機を予想しながら楽しむような描写ではないので、自分の好きなミステリとは違ったようだ。

    0
    投稿日: 2021.08.02
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    こちらの作品のブクログ登録日は2015年2月7日ですが、レビューを書いていなかったので、本日(2021年7月31日)書きます。 著者、奥泉光さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 奥泉 光(おくいずみ ひかる、1956年2月6日 -)は、日本の小説家。近畿大学文芸学部教授。 作品の内容を、適当なところからコピペすると、次にとおり。 音大のピアノ科を目指していた私は、後輩の天才ピアニスト永嶺修人が語るシューマンの音楽に傾倒していく。浪人が決まった春休みの夜、高校の音楽室で修人が演奏する「幻想曲」を偶然耳にした直後、プールで女子高生が殺された。その後、指を切断したはずの修人が海外でピアノを弾いていたという噂が……。

    8
    投稿日: 2021.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中盤も過ぎてから、取ってつけたような殺人事件。何だコレ?と嫌な予感がしつつもシューマン論に引き摺られて読み進めたけど…妄想オチですかあ(涙)まあ、シューマンを充分堪能できたからいいか。シューマンがベートーヴェンの22番ソナタを好きだったてのも、ちょっと嬉しかったしな。 片山杜秀氏の解説(これももっと分かんなかったけど)によると、2010年に講談社の創業100年を祝う書き下ろしの一冊として刊行、シューマンの生誕200年でもあったそう。

    0
    投稿日: 2021.06.23
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    これ好みです。とっても面白かった。「イデアとしての音楽があれば実際の演奏には何の意味もないんだ」とする主人公の言にはまったく賛成できないけど。 で、読み終えてから気づいた。この作品って読者を選ぶよね。シューマンの作品に触れていない人には楽しめないのかもしれない。『死神の棋譜』を読んだ時辛かったのは、こちらの将棋に対するリテラシーが低かったからに違いなく、それと同じことが今回はシューマンなわけだ。うーん、こういう書き方もありの時代になったってことなのかな。

    0
    投稿日: 2021.05.10
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    音楽、耽美、ミステリー。うむー欲張り。 クラシックは別に嫌いではありません。ただ聞く機会を持たないだけで有ります。 指を呪術で復活させた天才ピアニストの話からスタートするので、どうなるの?と先行きを危ぶみましたが、ちゃんとミステリーだし、歪んだ青春もきらりと光るし、登場人物もしっかり妖しい。 ミステリーとしての制度よりも、全体に漂う雰囲気を評価したい。

    0
    投稿日: 2021.03.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    クラシック音楽専門書かと見紛う程、その詳細な内容の充実度に圧倒されるばかり。専門とする私には至極面白いし勉強になるしついて行けるけれど、全く専門外の人の中には小説の芯を見失う可能性もあるかもしれない。もちろん専門としなくとも十分丁寧かつ鋭敏に繰り広げられる物語はすべての人の心を離さないと思う。

    2
    投稿日: 2021.01.08
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    クラシック…あまり分からん… シューマンとか、ベートーヴェンは知ってるけど、名前だけ…なので、色々、その辺の話をされるとサッパリ(-_-) また、その前振りが長い…半分ぐらい… いつ誰が死ぬねん!と待ち侘びる。 えっ!ひょっとして、ミステリーちゃう⁉︎間違えた⁇ 慌てて、カバー裏のウラスジを読み返す…大丈夫や!誰か死ぬ!と再確認。 …ホッとして読み続ける…でも…まだや〜… 前半〜中盤:純文学 後半 :ミステリー って感じ。 後半、急展開で、その辺りは、良かったけど、前半〜中盤がひたすら長く疲れた〜(T_T)

    12
    投稿日: 2020.11.27
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    修人について語るときの、静謐でいて幻想的なレトリックが良い。その中でも、とくに魚を使った比喩が多い気がした。何かが表出するとき、水の中で泳ぐ魚が水面に向かって浮かび上がるイメージを通して表現されている箇所がいくつかあった。本作ではシューマン論に限らず音楽ついて語られることが多いが、作者にとって、音楽と魚の動きには似ていると感じる部分があるのかもしれない。と思った。

    0
    投稿日: 2020.08.20
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    普段読んでいるミステリ小説の感覚で入っては退屈になるかもしれません。こういう表現や文体が純文学なのかなと思いますが、華美な比喩表現や調べないと分からない言葉が多々あり、ついていくのでいっぱいいっぱいになってしまいました。 途中、永峯修人が夜の音楽室でピアノを弾くシーンでは、シューマンの音楽が聴きたくなったので読むのをやめYouTubeにアクセス。本に戻った直後、女性の悲鳴が聞こえてくるというミステリ要素が出てきます。ここまでで全ページの半分を費やしてます。

    2
    投稿日: 2020.08.07
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    芥川賞を獲った「純文学」の作家が、ミステリに転向した、なんて騒がれた作品だったような。 正直、ミステリーは苦手で、その楽しみ方もいまひとつわかっていない。 同じ事件についての解釈が何通りも語られていくのだけれど、結局、最後に出てくるのが「正解」でいいの?と当惑しているありさまだ。 だから、というわけでもないけれど、この作品は文体を楽しむ作品だ、と思って読んだ。 主人公、里橋優の高校時代の友人堅一郎が優に宛てた手紙、優自身の手記、そして最後は優の妹恵子が、優の高校時代の美術教師吾妻先生に宛てた手紙で構成される。 謎めいた美少年で、天才ピアニストである長嶺修人に導かれ、音楽の道に進んだ優の手記は、錯綜していて、追いかけるだけでも大変だ。 優が修人を追いかけてシューマンの生涯と音楽に迫っていく部分は、精緻な文体で音楽学の研究書を読んでいるかのよう。 しかもそれが、彼らが高校生だった時に起きた女生徒殺人事件にも関わっている。 犯人は誰か、優はなぜ音楽の道を捨てたのか、指のけがでピアノが弾けなくなったはずの修人がなぜツヴィカウでコンチェルトを弾いていたのか、そして今になってなぜ優は自らの指を切って失踪したのか。 「音楽はいつも、そこに、完全な形で存在するのに、どうして不完全な演奏で汚さなければいけないのか?」という修人の音楽観に、服従的な立場に居続けた優が、それを乗り越えていくところが感動的だった。 音楽は完全な形で存在するのだから、不完全な演奏であっても壊れるはずがない、と。 それにしても、何かこの作品、道具立てが萩尾望都の漫画とか、『ガラスの仮面』とか、昔のドラマや少女漫画の世界に近い匂いがする気がする。 デモーニッシュなものへの憧れとか、そういう類のもの。 不思議な読後感がある。

    0
    投稿日: 2020.03.01
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    面白かった。小品しか知らない「シューマン」という作曲家をこんなに愛する人がいるのか、シューマン論に打たれた。 その上、ミステリで、青春の追憶で、最後まで読まないではいられない、手法、物語の巧みさに、何度も読み返したくなる本だった。 図書館に返してしまったが、文庫になれば買ってもう一度読みたい。 作者のシューマン論は、音楽の雰囲気を楽しむだけの、ただの音楽好きの私には、こういった楽譜やコードについての分析はわからないままだけれど、それなりに音楽の世界についての知識を深めさせてくれた。 この物語は、読んだ後になって、納得できる部分が少なくない。 そしてシューマンの生き方や、音楽論の中に、作者の深い意図が隠されているという、素晴らしい構成になっている。 ドイツに留学した友人からの便りで始まる。 右手中指の先を失った長嶺修人が、シューマンを演奏するのを聞いたというのだ。その上指が揃っていたのを確かめたといってきた。 それを契機に語り手の回想が始まる。 まるでシューマンの生まれ変わりであるかのような長嶺修人は、すでに名のあるコンクールで優勝もし、公にも知られる存在だった。 長嶺修人が指を失った事件が起きる。 彼が美青年で天才であるに関わらず、あまり見栄えのしない彼女を連れていた。 そして、師事している先生とは男色関係にあると思われた。 彼と同じ高校で私は、彼に傾倒し、彼への関心はある意味で狂気を帯びていた。 長嶺修人のシューマンを三度聞いた、と何度も延べられる。 高校の音楽室で長嶺修人の弾く「幻想曲 作品17」を窓の外で立ち聞きする。 そのときプールで女学生が殺される。 後年、便りがあったように、無くなったはずの長嶺修人の指はどうなったのか、肉体再生の秘話なども披露されているが。 このプール脇の殺人のあとは、犯人当ての楽しみも生まれてくる。 「シューマンの音楽には、いつも違った世界が響いているような気がする」という意味の言葉を含め、長嶺修人と私の、一時期の濃密な交わりが詳細に記されていく。 それは、二人のピアニストがシューマンにとり憑かれた物語である。 回覧して、いつか本にしようとした5冊のノートの後、途切れていた記述は、6冊目になって私の最後の文章で埋められていく。 一度だけでなく読み返したい、優れた音楽小説でありミステリだった。 実に素晴らしい謎が、重層な物語になっている、これを作り出した、同じ作者のものもっと読んでみたいと思った。

    6
    投稿日: 2020.01.30
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    ミステリというより純文学?丁寧で繊細で美しい文だった。表現の仕方が好き。緩やかに繰り返し語られ日々の思い出も不穏さも、音楽に詳しくないからこそ魅力的に思えたし想いを馳せながら曲を聴いた。

    0
    投稿日: 2019.11.17
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    蘊蓄がわたしにはtoo nuchすぎて、途中から端折って読みました。 オチがあんまり好きじゃない。 つまり、あわなかったんだなぁ。 2019.3.16 44

    0
    投稿日: 2019.03.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    シューマンに対する知見が全くない僕でも、一種のシューマン論評を読んでるかのように魅力的な音楽性、フラジールな人物像を学んでいるという感覚。前半は特に。 これはミステリーになりうるのか?と思ったら急に殺人事件。後半はあれよあれよと畳み掛ける展開で一気に読み進めてしまった。 それでも音楽を文字で表現するときの幻想的形而上的言葉の紡ぎ方が心にじわっと染み込む感覚が好き。後、言葉のチョイスも深遠で幅広くて、比喩表現も巧みで好みな文章だった。 総じてストーリーとしてはどんでん返し系。こんだけ語り尽くした物語がまさか。。。って驚きは初めてでやられた!というか推理はもう諦めてた!

    3
    投稿日: 2018.06.29
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    天才ピアニスト少年、永嶺修人。右手の指を失ったはずの彼が30年後、再びピアノを弾いたと伝え聞いた語り手。再生した指の謎。そこからの語り手による高校時代の回想は、修人とのシューマン談義が延々と続き、正直、読むのが大変だった。後半、語り手の高校卒業の日の殺人事件から話は動く。全ての謎は語り手が閉じ込めてきた記憶が手記という形で蘇ってきた。受験でピアノを弾くシーン、語り手だけが修人のピアノや文章を通じて微妙な変化を感じたりするところがゾクゾクした。衝撃のラストの後のさらなる衝撃。そしてさらに…最後の最後までおもしろかった。歪んだ世界感が印象に残った。

    0
    投稿日: 2018.02.01
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    本題に入るまでがあまりにも長く、久しぶりに途中で投げ出したくなった。ミステリ特有の「なんとなく大事そう」なフレーズも分かりにくくて、かつオチも急展開過ぎてついていけなかった。苦手。唯一、装丁だけは好き。

    2
    投稿日: 2017.11.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やれやれ。すごい小説だとは思うものの、いろいろ性に合わなかった。シューマンの音楽の描写や、音楽の演奏についての考え方、BL展開...。私もシューマン好きなんだけど。 一点、殺人の夜に、音楽室でピアノが魅惑的に弾かれるシーンが魅力か、、

    0
    投稿日: 2017.05.11
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    読んでいるときの違和感が あ〜〜そーゆーことねぇぇぇ!!と結末で回収されたのはよいのだけど、要するに思ってたのと違うからこその違和感だったわけですね。 主題となるであろう 幻想的な晩の映像が怪しく美しく脳裏に思い描かれる。

    2
    投稿日: 2017.04.14
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    初奥泉作品。恩田陸の音楽モノを読んだ後ってことで、このタイミングで読んでみることにしました。純文学作家が書いたミステリ、っていう認識で読み始めて、途中までは”いやいや、普通に純文学やん”って思いながら頁を繰ってました。まああながち間違いでなく、実際三分の二くらいまでは、シューマンを軸にした音楽論みたいのが繰り広げられています。残りの三分の一で、指の謎が次第に解き明かされるんだけど、それに関しては『まあそんな感じですか』くらい。最終的には、それなりに楽しめました。

    0
    投稿日: 2017.02.24
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    クラシック音楽、とくにシューマンに関する記述がとても多い。 シューマンを語るために書かれた物語といってもいいくらいだ。 多くの参考文献を読み込み、吟味し、そのうえで書かれたものだろうと察せられる。 音楽は必ずしも「音」にならなくてもよいのだ。 修人が繰り返し述べる音楽論が、彼が持つ独特な価値観や性質として強い印象を残す。 好みが分かれる物語かもしれないけれど、興味深く読むことができた。 高校時代に起きた女子高生の殺人事件を追うミステリーとしても、音楽に造詣が深い物語としても、楽しめる一冊ではないだろうか。

    0
    投稿日: 2017.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろかったー。とりあえず通り一遍にしかシューマン聞いてなかったので、改めて聞こう。 ラスト近く、かなり耽美~な、てかBLつかジュネ?な展開で、あれま!と驚いたw いや、まあアリですが。 他の方のレビュー読んだらわりと不評が多いのですな。うーん。音楽については、興味はあってもさっぱり詳しくない私に特に違和感なかったんだけど。ミステリーについては、ぶっちゃけこれまで読んだ中でうなるようなうまいのて、ごくごくめったにしかないからw 別にこれが批判に値するとは思わなんだ。

    0
    投稿日: 2017.02.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この手の感じ、あまり好きじゃない。 音楽評論みたいで読みづらいなと思ってたら、 妄想の”お話”だったなんて。。。

    2
    投稿日: 2017.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    音大をめざす高校生が主人公。 結局音楽の道に進まなかった現在、過去を振り返って語る。 昨年の夏に読んだ『船に乗れ!』と同じ構造。 しかし、目には見えない音楽を目に見えるように、本からは聞こえない音楽を聴こえるように、感覚としてわかるような描写が魅力だった『船に乗れ!』とは違い、楽典の講義を受けているような(受けたことないけど)論理と言葉で音楽を語るこの作品は、読んでいて大変疲れました。 物語半ばに殺人事件の被害者が突然出現したけれど、だからと言ってミステリに引っ張られることもなく、音楽を軸に結ばれた仲間たちの話は淡々と続く。 残り50ページから殺人事件の真相を暴くことに筆が向かったように見えるけれど、やっぱりあくまでも主眼は音楽なんだと思う。 作者が書きたかったのは音楽家としてのシューマンであり、自我の分裂に悩む人間としてのシューマンだったのではないか。 そう思いながら解説を読むと、この読み方はまんざら外れてはいないらしい。 とはいえ、ミステリとしての体裁をとっている以上、ネタバレになりかねないことは書けないので、これ以上書くことはないんだなあ。 クラシック音楽、特にシューマンに興味のある人は読んだ方がいいと思うけど、ミステリと思って読んだらちょっと肩透かしかも。

    0
    投稿日: 2017.01.17
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    学校、夜のプール、合鍵のある更衣室、夜のピアノ、密会。 まるでピアノの音色が聴こえてくるような、そうして包囲されて悩ましくなる小説でした。「永嶺修人」と「私」。翻弄されながら読んで、いまだ自分なりに結論を見いだそうとしている段階です。 「永嶺修人」は、「私」の音楽そのものだったんだと思う。「私」の音楽がかき鳴らす悲鳴がああして苦しんで、陰惨さののちに輝きを取り戻して、ふるえるような体験をしたんだと思う。だから、夜のピアノを、音楽そのものを得た快楽を「永嶺修人」に見た。 淫蕩の前後、歌い上げるピアノ。淫靡で、狂おしい光景です。「私」の音楽への想い、彼への想い、ぐずぐずになって「ダヴィット同盟Ⅵ」は書き上がったんでしょう。 あの指は、精算、なのかな。それとも憧憬や懐古かもしれません。 音楽を思うままに掴めなかった、「私」のお話なのかも、と書きながら思いました。 それはそうとキスシーン、ぐっときました。

    0
    投稿日: 2016.11.08
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    最後まで読めなかった。 とにかく音楽のことがわかってないと理解ができない感じ。 音楽のことを知らない人を拒否する作品。

    0
    投稿日: 2016.09.28
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     音大を目指していた主人公。彼の通う高校に、天才ピアニストと名高い少年が入学してきた。    少年は指が切断されたのに、のちに海外でピアノを弾いていたという話から始まって、女子高校生がプールで殺されたりなので、ミステリーのカテゴリーにはいってるみたいだけど、実際には「シューマン論」だった。  うん。「シューマン論」としては、ものすごく面白かった。  で、入れ子の入れ子みたいなことなのだけど…。    どこまでを曖昧模糊にするかっていうのが、微妙。  つか、これを<ミステリー>にカテゴライズしないといけない、曖昧のままでおいてはおけない、というのがむしろに今の出版業界の苦悩が感じられるのだが…。  ともあれ、こういう類のもので、良作である証拠は読後<聞きたくなる>ということだと思う。    で、めっちゃ聞いた。  でもって、やっぱりピアノソナタ第2番、以外はあんまり好きじゃない。  ごめんね、シューマンww

    0
    投稿日: 2016.07.15
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    本屋大賞、2011年5位。このミスベスト10、2011年版5位。前読んだやつよりは格段に読み易いけど、それでもやっぱり読みにくい。全般に進みが悪い小説だけど最後の50ページぐらいは面白くなる。こういうのは評価難しいけど、自分的には読書をしてる全ての時間の楽しさを重視するので、しんどい箇所が多い本の評価はあんまりあがらない。全体的に文学的で、シューマンの音楽の説明部分が多いけど、「船に乗れ!」とかに比べると説明的でやや臨場感にかける。それでも、シューマンに対する興味は充分深まるし、自分もAmazon Primeでシューマンのピアノ曲をいろいろダウンロードしてしまった。ミステリーとしては小説の構成が何層にもなってて、何となく面白そうなんだけど、結局良くわからない。最後の手紙は無くてもミステリーとして完結してそうで、手紙の意味が良くわからんし、単にすべてをぶち壊してるだけに思える。ただ、それだと、冒頭の手紙のタバコの描写が良くわからんし。ちょっと、他の人のレビュー見て勉強します。

    0
    投稿日: 2016.07.06
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    オチにやられちゃいました、、、! 読み始めた最初はこんな最後だと思いませんでした。いやーやられた。 ミステリーっぽい青春小説みたいだなあ、なんて思いながら読み進めていて、オチがついたかなーと気を抜いたら更にもう一段ありました。 凄いこれ、読みやすい上に面白い。 短時間で読みきっちゃったんですけど、物語にぐんぐん引き込まれてあっという間でした。 ぜひ、ネタバレなして読んで欲しい本です。

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    投稿日: 2016.03.03
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    シューマンはそれなりに好きだし、ピアノも弾く。それでも彼らの熱弁っぷりにはついていけない所が多々あった。けれど、好きなものについて熱狂的に語る様はまるで自分を見ているようでちょっとおかしかった。 最初からミステリーだと分かっていたから「事件はいつ起こるのだろう」と思いながら読み進められたけれど、ミステリーと知らずに読んでいたら「なんだこれは?」と途中で挫折しそうだなとは思った。また、やたらと難しい言葉で言い表したりしていて、頭が不出来な私には時々「?」となる場面も多かった。 とまあ思うところはいろいろあるけれど、彼らの音楽に対する熱意や途中から見え隠れする不穏な雰囲気は嫌いではないかな。事件の真相が結局夢オチだったのか、それともまた別の真相があるかは分からないけれど、そのもやもや感もまたこの本の良さだと思う。

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    投稿日: 2016.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初奥泉。ミステリィとして読み始めたから、最初は読むのが苦痛でした。。特に魅力的な(?)事件も起きず、全く判らない音楽談義(主にシューマン)が永遠と続き・・とても退屈で、よく挫折しなかったものだ。しかし、徐々にではあるが面白く感じられるようになった。そして最後には『マジかっ!?』と、拍手を送りたい。帯に偽りなし!ホント純文学にして傑作ミステリィでした。

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    投稿日: 2016.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読了。(2015/09/28) ネタバレ注意!です。 主人公は一度音大に入学するも、医大に入り直して現在は勤務医をしている。年齢は50歳を超えたくらいなのだろうか? 二十年以上前に高校時代の友人、鹿内堅一郎がドイツから出してきた手紙を久しぶりに読んだ。 その手紙には、指を怪我してピアニスト生命を断たれたはずの永嶺まさとがコンサートでピアノを弾いていたと書いてあった。 鹿内が面会すると、永嶺は「怪我をした指は古代エジプトの秘法で再生した」と語ったという。 主人公は訝しむが、鹿内は当時すぐに病死してしまい会うことができず、事実の確認ができなかった。 主人公は当時を回想する。 高校三年生の時同じ高校に、十二歳で国際コンクールに入賞して天才ピアニストと評判だった永嶺修人が入学してきた。音楽室で知り合った二人は友人となり、主人公は修人が心酔するシューマンの話を度々聞くことになる。そして鹿内を交えて三人でシューマン縁の「ダヴィッド同盟」という会を作って音楽雑誌を発行しようと計画する。 音楽雑誌用の執筆ノートを作り、三人でそれぞれ意見を書き込んで回覧を繰り返した。 主人公が卒業した夜、忘れ物を取りに学校へ行くと音楽室からピアノの音が響いてくる。それは永嶺の弾くシューマンだった。 自分からピアノを弾こうとしない修人の初めての演奏を、偶然居合わせた美術教師の吾妻と共にじっと隠れて聴いていると、プールから女性の悲鳴が。 吾妻と共にプールに向かったが、女性は首を絞められて亡くなっていた。そうして、なぜかその場に鹿内まで立ち会っていた。 その後、末松佳美という他校の女子生徒がダヴィッド同盟に加わった。 この殺人事件は解決しないまま、主人公は浪人から音大生になり、相変わらず永嶺と鹿内とダビット同盟のノートを書いて回覧し続ける。 ある日佳美の家の別荘で行われた修人の誕生日で悲劇は起こってしまう。 説明しづらいですが。。。 読み応えのある小説でした。最初は全く詳しくないので音楽論についていけなくて読みにくかったのですが、段々と引き込まれていきました。主人公が修人の演奏を隠れて聴くところはなんとも素晴らしい場面でした。 心の中に音楽はあるのだという永嶺の主張のように、読んでいる間私の頭の中には空想ではあるけれど(該当の曲は聴いたことがないので)永嶺の弾く何かしらの音楽が流れていました。 で、こういう音楽の話がずっと続くのかと思いきや、いきなりの殺人事件! ここで皆目どう話が転がっていくのかわからなくなりました。 ミステリであるのだけれども、別の主題もあるのだろうし、ページめくるたびに頭がぐるぐる。 最後、現在の主人公がダヴィッド同盟の回覧ノートにエンドマークを書き込んだ時。 鍵盤に指が落とされたのを確かに見て、最後の音の余韻が静かに響いて消えていく瞬間に立ち会ったような気持ちになりました。 クライマックスに向かって進んで行くにつれて考えました。 この小説は一つの楽譜であり、読者の中でその音楽がずっと再生されている のではないかと。 そして小説の本当の最後。 現在の主人公の妹から美術教師・吾妻への手紙で一気に現実に引き戻されてしまいました。 ここでちょっと途方にくれるというか。 これはきっと現実なのだろうけれど。主人公の考える真実ではないし、主人公と同じ目線で読み続けてきた私にとってもまた困惑する内容の手紙でした。 うーん、これはどう受け取ったらいいのだろう、と最初は正直思ったけれど……。 ミステリは謎は謎のままとはできないでしょうし。 演奏が一度終わっているけれど、小説としてのラストも用意してあったといいうことなのかな。。。 何だか色々ラストについて書きましたが、間違いなく名作というか、五つ星!な小説でした 読めて幸せを感じられた本でした。

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    投稿日: 2015.10.02
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    冒頭の鹿内堅一郎から里橋優への手紙の謎が、最後の里橋の妹宮沢恵子から吾妻豊彦への手紙で見事に解き明かされるという、特異な構成の物語だが、Youtubeで出てくる曲を楽しみながら読んだ.優の手記が淡々と展開する中で、何故か腑に落ちない部分がずっとつきまとうが、最後のどんでん返しが秀逸だ.

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    投稿日: 2015.06.30
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    シューマン大好きの私にはすごく楽しんで読めました。 結末にはちょっとびっくりというか、そんなオチもありなのか…と思いましたが、個人的には好きです。 もう一度ピアノを、特にシューマンを弾きたくなりました。

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    投稿日: 2015.06.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    半分の150ページが事件前の少ない回想とシューマンの音楽についての考察と批評と説明に費やされている。 ちょっとクラシックが好き、くらいのレベルでは少年たちの話についていけない。 挫折しかかったところでやっと事件の描写に入ってくれて助かった。 …しかし女性に対する印象の悪さ。 結末を読むと、あぁなるほど、と思うけど、そこまでの衝撃はなかったかな。 ピアノへの情熱と愛は伝わったけど、結果妄想かい。

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    投稿日: 2015.06.01
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    15/05/10 最初のほうで「あれ?これ、もしかして前に読んだかも?」と思い、読み進めていくうちに「読んだわ、これぜったい前に読んでるわ」と確信したのに、結末がすっかり思い出せない。で、しゃあないともう一回読みました。そうだそうだ、「このなにその結末、、不快」な感想を持ったんだった。もう三回目は読まないように気をつけよう。

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    投稿日: 2015.05.10
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    なんだか不思議なお話でした。 前半部分は、クラシックに疎い私にとっては、全くピンとこない内容だった。クラシック好きな人だったら、面白いんだろうなぁ、と思いながらなんとか読み進めた。 それが、殺人事件が起こり、一気にミステリーへ。シューマンの調べを底に響かせて、思いもよらないクライマックスへ。 そこからさらに、主人公の妹の手紙によって、世界はガラリと様相を変える。 前半部分にも、たくさん伏線があったんだなぁ。確かに読みながら、違和感を覚えるきじゅつはたくさんあった。 誰かの目線で語られる世界と、他の者からみた世界が、こんなにも違うなんて。 音楽は目に見えないけど、確かにそこに存在する。世の中で、目に見えているものの、なんと限られたことか。

    0
    投稿日: 2015.03.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    奥泉氏については個人的笑いのツボ、どストライクのユーモアミステリ『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』についで2作目、芥川賞作家のミステリとして2011年度このミス第5位である。さらにタイトルから容易に連想されるが、音楽、とりわけクラシックとミステリの融合である。これは中山七里氏の岬洋介シリーズとかぶる世界観であり発刊日も2010年と同じ年。音楽を文字で表現する手法においても対比せざるをえないだろう、そのような予想の元に読了した。 以下かなりのネタバレとなります、この先の立ち入りはご注意ください! まず本書の構成は主人公一人称の独白スタイルである、30年以上前の青春時代を回想するという形式。ミステリ通ならばこの構成でなんらかの仕掛けを疑うかもしれない。自分もその疑惑を持ちつつページをめくったのだが、その疑惑は間もなく霧散してしまった。 冒頭において核心となる謎が提示される、指を失ったピアニストが遠く異国の地でピアノ演奏をしていたという事象。この謎と時を同じくして発生した殺人、過去を紐解き真実に迫ろうと記憶を手繰り、資料を洗いだしていくのだが、そこにまるごと音楽家シューマンが存在したのである。 主人公とシューマンに魅せられた天才ピアニストの友情、そして彼等がつむぐシューマンの音楽、序盤から中盤はこれがほとんどである。読者によっては難解すぎ退屈かもしれない、しかしながら自分にとっては、クラシック音楽素人でありながらも、その世界観に入り込むに容易く、シューマンの音楽、音楽論、人物像、それが勘違いであろうと己の脳内に確立されたのだ。もちろんページから音楽を聴くことはできない、作家と読者の相性もあろうが、これは作家奥泉光氏の「言葉」の威力に他ならない。彼の綴る言葉、会話、その計算された配列が綯い交ぜになることなくすんなり頭に入ってくる。既読の読者ならおわかりと思うが、章と章の合間の一行だけの会話、独白、文節の切り方などが頻繁に現れる。過去と現在を繋ぐ場面、背景の移り変わりなどで多様されるが、そのアクセントは自分の読書力に完全に当てはまった。この快感を味わいつつ世界観に埋没したのだ、そこで最後の物語の反転にも素直に驚き、ミステリ的感動も味わうことができた。 「クワコー」において奥泉氏が挑戦したのは「笑い」であった、真義はともかく自分はそう受け取った。笑いは読者の反応を見るには簡単である、笑わせればよい。自分は大笑いした。次作を読んで思うに、あの笑いの質が改めて思い起こされる。キャラクター、会話、出来事が渾然一体となって、完全に何が起きたのかがわかるのだ。そこにも奥泉氏の「言葉」の威力があり、自分との相性もあったかもしれない。色彩は全く違う作品であるが、表現という手腕においては共通のものを感じることができる、他の作家と比べても歴然たる同一性を感じることができた。 音楽とミステリの融合と銘打つも実際の演奏シーンは少ない、少ないながらもそのシーンにおいては作者の技量が満遍なく発揮されて、息を呑む密やかさ美しさがページに溢れていた。中山氏のシリーズとは音楽をベースにおきつつも作風は全くの別物であった。中山氏が音楽を通じての人間的成長、外側に広がっていく陽の側面なら、奥泉氏は人の内側に深く入り込んでいく陰の側面、結果人を滅ぼしかねない魔力を描いていた。描写という点では甲乙つけがたいと感じたが、読者は読み取るものは別物であろう。 結末については賛否があるようだ、自分は音楽に入り込みその予想ができなかった。同じ作風は別の作家にもあり枚挙にいとまない。しかしながら本当の真実は明かされじまいであり、虚構の中に灰色の影を仄かに照らすような終り方であった。どうやらこれも奥泉氏の作風のひとつであるようだ。また別のものも読んでみるしかないようだ。 そしてやはりシューマンを聴いてみなくては…

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    投稿日: 2015.02.19
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    2011年本屋大賞5位 高校の後輩:天才ピアニストが語るシューマンの世界に傾倒していく物語。そして天才ピアニストが弾くシューマンを聞いた直後、殺人事件が起きるというミステリー。 本の前半分がシューマンについて、非常に熱く語った内容となっている。 まるで大学の講義を聞いているようで、読むと眠くなってしまい、なかなか読み進めることができず…w (そう言えば、教授が研究対象への情熱が溢れすぎて置いてけぼりにされることってあったよなぁ) 半分を過ぎるころから漸くミステリーが始まり、クライマックスは少女マンガの世界が繰り広げられるという何かと忙しい作品。 本屋大賞に選ばれるってことは、本屋さんにはクラッシック好きな人が多いんだね、きっと。 それとも描写が美しいってことなんだろうか?

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    投稿日: 2014.10.21
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    クラシックの楽曲や演奏に対する詩的な賛美表現や 作曲家の薀蓄がページの大部分を占めており、 読中受ける感じとしては、ミステリー小説を読んでいるというより クラシック名曲ガイドの類を読んでいるのに近い。 物語的な起伏もそれほどなく、 事件といえば高校で起こった殺人事件くらい。 終盤になって、物語が急転直下を告げて 物語の土台がひっくり返る様はなかなかに見ものだが それを良しとするかついていけない感じを受けるかで 評価が変わってくる一冊だと思う。

    0
    投稿日: 2014.10.14
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    なんとも不思議な。最後まで読んで、やられたーと思う。  延々と音楽史だか音楽論だかが続く。全く音楽に疎い私は正直飽きた。でも最後まで読んで良かった。

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    投稿日: 2014.09.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    i am poor music intelligence. of cause, about Schumann, too. the tree of dead. http://www.jgg.jp/modules/kolumne/details.php?bid=71

    0
    投稿日: 2014.09.01
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    読了後、まっさきに感じた気持ち悪さ。 後味が悪いとは違う、気持ち悪さ。 決して批判的な意味ではなくって、 美しさと気持ち悪さが表裏一体、 ちらちらどちらも見え隠れするイメージ。 "分裂"するふたつはお話のキーにもなっているので ミステリー作品として要の事件のスタートよりも、 中ごろまでは音楽蘊蓄と青春譚がメイン。 シューマンの伝記をかいつまんで読むような内容は 楽しめたけど人によっては挫折しそうな配分。

    0
    投稿日: 2014.07.29
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    「ノヴァーリスの引用」以来、奥泉光の作品を読み続けてきた。ミステリー仕立てではあるけれど、ミステリーとして読んでしまうととても平凡な作品と感じてしまうだろうと思う。けれど、芸術というものの本質の追求がテーマである作品として読んだらどうだろうか。僕はこのミステリー仕立てそのものが、芸術の本質に迫ろうとした人間の限界のようなものを表現しているのではないかと思えてならない。

    0
    投稿日: 2014.06.14
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    【2014年3冊目】本の半分以上がシューマンのうんちくで、あまりクラシックに興味のない人は読む進めるのがつらいかも。後半だいぶ過ぎてからミステリ要素がでてくるのだけれども…。ミステリをたくさん読んでいる人からしたらあのラストはいただけない。というか、ミステリ要素が必要だったのかな?クラシック文学としてとてもきれいな文体が多かったので、それでまとめたらよかったんじゃないかと思ってしまい、残念でした。

    0
    投稿日: 2014.03.15
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    奥泉作品は、面白いものと「なんだかよくわからない」ものがある。 この作品はかなり面白い。 ラストのどんでん返しが効いていて、「ええっ?」と読み返す羽目になった。 ミステリとしては感心したし、シューマンに対する愛情(たぶん、作者の)が噴出していて、凄みのある作品だと思う。 が、好きではない。 余計な部分が多くて冗長にすぎるわけではないのだが、それほどシューマンやピアノに関心がないので、「このあたり、読むのが面倒だなあ」と思う部分が結構あった。 骨子となるストーリーがあって、肉付けがある。 ストーリー展開や人物造形、文体などが気に入っても、肉付けの部分を愉しめないと「好き」とは言えないのだな。 シューマン、音楽に対する深く強い思いを感じたけれど、それが鬱陶しくもあった。

    0
    投稿日: 2014.02.21
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    全体的に音楽の専門的な内容が多くて読みにくい印象を受けました。 途中から結末がなんとなく予想がつき、腑に落ちない部分もありました。

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    投稿日: 2014.01.28
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    音楽に対して無知な私にも、登場人物たちの音楽に対する熱が圧倒的な実感として感じられた。 途中妙に浮いてるなと思う点があったのだけれど、最後の種明かしであぁ成程。と納得。 分かる人にはかなり早い段階でからくりが分かったのではないだろうか。 いつか再読しよう。

    0
    投稿日: 2014.01.28
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    こうした小説を読んでいると、音そのものを聴きたくなる。そんなとき、YouTubu ですぐ聴くことができるってありがたい。 シューマンを聴く、と云うことは今までなかったように思うが、少し聴く機会が増えるかもしれない。

    1
    投稿日: 2014.01.20
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    前半から中盤までは、音楽論、シューマン論がずっと語られている。 なかなか物語が進まず、正直に言えば、読むのが少し辛かった。 終盤でようやくミステリらしさが垣間見える。 ラストは二転三転のどんでん返し。

    0
    投稿日: 2014.01.17
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    音楽の素養がないので、文章のほとんどが良く分からない。聞けばいいのかもしれないけど、たぶん理解できない。じゃあミステリが単体で楽しめるかというとそれも難しい

    0
    投稿日: 2013.12.14
  • しんどかった

    ミステリアスなタイトルとクラシック音楽が題材ということで、興味を持って読み始めたのですが…。うんちくと文脈の流れを削ぐ程の横文字の多さに、何度挫折しそうになった事か。 回想録?と疑問を持ちながら、途中から常人の文章ではないかもという気持ちが湧いて、何とか最後まで辿り着いた感じです。 後半は意外性もありましたが、何しろ、前半がしんどかったので盛り上がりに欠けた感が否めません。古典音楽に造詣が深ければもっと楽しめたのかしらとも思いますが、残念でした。

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    投稿日: 2013.11.10
  • クラシックの知識が浅いと苦労するかも・・・

    出だしはどうなるんだろう?というワクワクが感がありましたが、途中のシューマンのウンチクが苦痛で何度もくじけそうになりましたが、なんとか読了。こういう文章はちょっと苦手です。自分にもっとクラシックに関する知識があれば、また違った感想になると思うのですが・・・ 途中の苦痛に感じる部分がなければ、面白いのですが、途中で挫折しかけただけに面白さが半減してしまいました。 シューマン論、音楽論のところは飛ばして、もう1回読んだら感想は大きく変わりそうな気もしますが・・・

    1
    投稿日: 2013.11.01
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    ミステリーではありますが、あくまでもメインはシューマン論です。 自分はクラシックは全く分かりませんが。 クラシック好きな人にはオススメ? 一般教養としても、ミステリーとしてもまずまず楽しめました。 なにより表紙が好印象!

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    投稿日: 2013.10.25
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    9割はシューマンの楽曲解説。最後のほうでやっと、あーそうか。で、さらに、なるほどそういうことだったのか。

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    投稿日: 2013.10.21
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    シューマンを愛するピアニストの話。 前半はシューマン論や作曲の背景などにページが割かれており、勉強にはなるがつまらない。 ミステリ部分は後半の少ない部分だけで、最後の結末でどんでん返しがある。あっけにとられるほどのどんでん返しで、せっかくここまで読んだのに、と思わずにはいられなかった。 しかし、クラシック音楽がからんでいるからなのか上品な作品の雰囲気となっている。

    0
    投稿日: 2013.10.11
  • 意外性にあふれたクラシック音楽ミステリー

    クラシック音楽の世界を題材としたミステリー。 中盤まで事件らしい事件がほとんど起こらず、クラシック(特にシューマン)に関連した薀蓄ばかりのストーリーなのでやや退屈したが、一気にストーリーが動きだす後半以降はなかなか。 特に、ラストの二重にわたるドンデン返しは意外性だけでなく、序盤からの微妙な違和感の解消にもつながっており、「やられた!」と久しぶりに感心してしまった。

    2
    投稿日: 2013.10.05
  • シューマンの音楽の魅力を再発見できました

    どちらかといえば、あまり興味がなかった作曲家でした。しかし本書を読むことで今まで知らなかった曲を聞き始めてから、すっかり虜になりました。ピアノ曲「交響的練習曲」や「ダヴィッド同盟舞曲集」はこの本で知って、大好きになった曲集。ミステリーとしても、もちろん面白かったですが、今まで気づけなかったシューマンの魅力を知ることができたのが何よりの収穫。全編にわたる作者のシューマンに対する深い愛情に、すっかりやられた感じです。

    0
    投稿日: 2013.09.24
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    「桑潟幸一のスタイリッシュな生活」よりは遥かに好みだし、読み応えもありましたが、シューマンの分析&薀蓄がかなり多く飽きが来ました。よほどシューマンに興味がないと辛いんじゃないかな。音楽の演奏シーンは、他の作者の作品と比べちゃ何ですが、“某・ドビュッシー”シリーズの方が分かりやすいし感動的。どんでん返しの真相については多少予測はついたものの面白かったです。

    0
    投稿日: 2013.09.01
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    読んでからずいぶん時がたったので、おぼろげな記憶だ 確か前半は、物語というよりシューマン論と言ってもいいほど精密な音楽評論になっている こんなもの読んで、一般の読者がついてこれるだろうかと思った。 でも一冊読み終わってみれば、ミステリーとしても素晴らしく、賛否はあるものの、結末にいたる驚きの連続は読者の知性への挑戦として、素晴らしい出来ではあった ただここでは、僕が感じたことを書いてみたい それは「音楽評論」とは何かということだ ちょうどこの本を読んだのと前後して、元職場の先輩がくれた有名編集者の評論集を読んだ それは、ジャズからクラシックから、日々接する音楽に対して、日記風に感想を書き連ねている本だった オーディオ雑誌の連載をピックアップしたものらしい パラパラ読んだ限り、どちらにも驚くほど造詣が深いが、明らかにジャズ評論よりの人だと思った というのは、この編集者も意識していると思われるジャズ評論の泰斗、植草甚七を昔読んでいても思ったのだけど、伝統的なジャズ、あるいはポピュラーミュージックの批評という世界では、音楽そのものよりも、その来歴、人物史とかディスコグラフィーとかその年代の社会背景などへの言及が中心になっている 誰が誰といつどうして音楽史上はこう、というような世界 映画評論などもそうだし、もちろんクラシック音楽の評論だってその手のものはゴマンとある それを否定しているのではなくて、例えば本屋の音楽雑誌コーナーで立ち読みすればほぼ全部がそんな感じだから、消費側の巨大なマーケットと供給側の業界との橋渡しとしては、ふさわしい評論の在り方なんだと思う でも個人的にはそんな知識はあくまでサイドストーリーで、あんまりいらない 音楽そのものに近づきたい どのみち音楽は言葉では表せられないのだけれど それを何とか表現しようとすることも音楽評論の重要な意味だと思うのだ 音楽を聴いて立ち現れるこの心の情動を誰か正確に言い当ててくれないだろうか あるいは、このフレーズの音楽的な仕組みを詳細に教えてくれないだろうか また、音楽としての歴史的な系譜を単に人のつながりではなく緻密な和声分析などで明らかにしてくれないだろうか だったら楽譜を見ろと言われるかもしれないが、楽譜からも読み取れない何かが音楽にはあるはずだ その渇望にこたえてくれる評論は多くない しかしこの本はそれを感じさせてくれる稀有なひと時を与えてくれた 「船に乗れ!」や「のだめカンタービレ」以来だった そのような音楽評論の創始者が、そういえばシューマンだった ミステリーとしてというより(この結末はすごく好きだけど)、音楽小説として断然評価したい

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    投稿日: 2013.08.12
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    前半、中盤は修行。辛い辛い。 終盤で読みやすくなって来て ん?ん!で完了。 ま、完結はしたけど小説で これだけ苦しむのは嫌だな。

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    投稿日: 2013.08.05
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    ミステリの要素もあるけれど、それよりも音楽の小説、幻想的な青春小説として。 シューマン自身ではなく、その分身を物語の中心に据えることで、シューマンやシューマンの作品をいきいきと語った作品なのであるなあ。 演奏や曲の、迫力のある描写はさすが。 物語にでてきたシューマンの楽曲を順に聴いていこう。

    3
    投稿日: 2013.07.20
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    電子書籍で。このミスで上位にランクされていたので期待して読みました。前半というよりは、ほぼ7割方退屈な話しが続きます。所々に現れる『シューマン』の音楽に関しての記述。天才演奏者永峯とのやり取りを記述する主人公。しかし!最後の1割でやられました!ちょっと想像できなかった。確かにいましたよ。妹さんが。唐突だなあ…とは思ったけど、でもまさか最後にそこで登場するとは。面白いです。

    0
    投稿日: 2013.07.19
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    またしても奥泉光に完全にだまされた(←良い意味です。)まったくもお、うまいなあ。 それでもってまた「音楽」というものに対する見方が素晴らしく、納得の一冊でした。

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    投稿日: 2013.06.30
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    幻想曲、交響的練習曲等、曲を改めて聴き直しながら読んだ。前半の楽曲解説はくど過ぎ、最後のどんでん返しは不要。気持ちは分かる気がするが力み過ぎと感じた。

    0
    投稿日: 2013.06.23
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    当方ポップカルチャーに毒されており、クラシックとは無縁(縁があってコンサートに行く機会を何度か得ているが必ず爆睡)なので、シューマンはじめとしたクラシックへの蘊蓄が的を得ているのか全く見当もつかないが、知識があればもう少し楽しめたんだろうか? 結末含めてシューマンはじめとした作者の音楽への粘着的(?)愛がどれほど効果的に物語に絡んでいるのか、それが分からないので論評する立場にないような気がするが、そんなに酷い作品ではないと思う。 芥川賞作家という感じがしなかったのが当方にとって最大の驚きかも。 (受賞作は読んだが「あまり面白くなかったような気がする」程度の記憶しかないな。)

    0
    投稿日: 2013.06.12
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    面白くなかった。最初から、一つの学校に、そんな生徒いないだろうと、思ってたら、案の定のトリックやった。

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    投稿日: 2013.06.07
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    すべてにおいて「音」が流れている本。ただそれは、うっとりと心和むメロディーではなく、美しいのに狂気をはらむ旋律。 シューマンを聴きながら読むと、筆者が出したかっただろう雰囲気を味わえるかも。 いつもこの手(クラシックを全面に出す)の小説を読むと思うのだが、一緒にCDを出してほしい。 ミステリー的には、ふむぅって感じだけれど、シューマンには詳しくなれます。

    0
    投稿日: 2013.04.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    純文学でありながら、音楽小説でありミステリー小説でもある。 音楽に対する描写が難解で、前半は読み進めるのに時間がかかった。 クラシックに造詣の深い人達にとっては問題ないのかもしれないが。 ただし、後半ミステリー色が強くなってからは一気に読んだ。 壊れていく人間の危うさ。 記憶に頼るしかない存在の不確かさ。 精神疾患に依るミステリーはあまり好みではないのだが、解説を読む限り、シューマンがキーワードであるこの作品はこれこそが正解なのであろう。

    0
    投稿日: 2013.02.22
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    少し想像していた方向とは違っていた。 ある意味こう終わるのは自然かもしれないが、ところどころ納得がいかないところもある。 実際どうだったか、がもう少し書かれていたらよかった。 それと、音楽についての部分は読みにくいかもしれない。

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    投稿日: 2013.02.15
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    ミステリーと思って読むとあまり面白くない。だからといって音楽小説だと思っても、特に珍しいと言うことでもない。 話は一方的に進んでいくのだけれど、最後にようやく全体像がつかめる、予想もしなかった結末、と言うところはミステリーというよりサスペンスなのか。

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    投稿日: 2013.02.13
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    途中からというかはじめから不思議な感じがしていたが、帯に書いてあるように最終の20pについては予想外としか言いようがない。

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    投稿日: 2013.02.04
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    一種の叙述トリック作品なのかな…? ミステリー小説というよりは、人間ドキュメンタリーといった感じです。ミステリーのつもりで読むとちょっと拍子抜けします。 良くも悪くも裏切られた感じですが、人間の多様性って面白いな、なんて感じるある種のヒューマンドラマです。 一部BL的表現が入っているので引き当てた感たっぷりでしたが;; 全体的に好きなんですが、ラストが何となくすっきりせずもにょりました。。

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    投稿日: 2013.01.21
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    音楽についての造詣が深いか、本が好きな人でない限り前半で挫折しかねない程、前半は音楽談義が続き、専門用語が飛び交う。表現方法は美しいが、ここまで長いと辟易します。 やっと出てきた事件らしい事件からは多少読むスピードは早くなったが、その後も談義は続き、最後のオチでひっくり返す。このオチじゃないといいなぁ、と思っていたオチに更におまけまでついてしまった。それでも後半はそこそこだったので★2。

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    投稿日: 2013.01.13
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    まず感服したのが、シューマンへのオマージュ。 久しぶりにシューマンの楽譜を引っ張り出してしまったほどw 音楽……殊にシューマンに対する知識が乏しいと、楽曲然り音楽表現が多いので飽きてしまうかもしれないかな? でもYOUTUBE等でいろいろ聴きながら読み進めてみるというのもおもしろいのでは。 音を聞きたくなるミステリだなんて、興味深くおもしろいじゃない。 オチは「えっ?」てかんじ。 伏線がはってあるけど、そう、そうきましたか、という印象。 他の作品も読んでみたくなりました。

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    投稿日: 2013.01.08
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    指を切断したはずのピアニストが演奏していただとか惨劇だとかいうミステリーな触れ込みに惹かれて読んでみたけど、ほぼ音楽談義の文学作品といった感じで終盤までは退屈だった。 中盤~終盤の『私』と永嶺修人の言いあいやら指の切断事件あたりからミステリーな展開になってきて面白かった。 でも落ちは結局それかよ!って感じだった。

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    投稿日: 2013.01.06
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    魅力的な天才キャラクターが居たからこそ最後まで読み進められましたが最後のオチが…… 煙に巻かれた感が否めません

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    投稿日: 2013.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    導入部分どころか、半分くらいまではシューマン論が延々と続きます。 正直なところ、辟易していたうえに、文章は目が滑って読みづらく、 話の中盤でやっとミステリらしい事件が起きたかと思えば、 「このオチは無い!」と言いたくなるようなもの。 苦痛を伴いながら読んだシューマン論とオチは全く関係ありません。 この上なく壮大ながっかり感を味わった1冊です。

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    投稿日: 2013.01.01
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    あるひとつのトーンみたいなものが、作品を通底して流れていてそれがシューマンっていうことなのでしょうが、それが終盤になってパタパタとひっくり返っていくような感じがした。

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    投稿日: 2012.12.28
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    後半の展開にやられました。最後にもっとやられました。 ただ、音楽論めいた文章が多いので、クラシック音楽の知識がない方は読み進めるのがツラいかと… 個人的にはシューマンの音楽はこれまであまり聴いたことがなかったので、これを機に聴いてみようと思えるようになりました。

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    投稿日: 2012.12.22
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    ミステリーではない。 人が死に、犯人探しをするからミステリー、というわけではない。 純文学でもない。とんでもない。純文学の作家に失礼だ。 あえていえば、シューマンに異常に肩入れしたシューマン論。ただ、これが音楽専門家からどう評価されるのか判断するだけの知識は私にはない。 文庫本の帯に騙された。

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    投稿日: 2012.12.16
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    今まで読んだ小説の中で最低の一つ。 前半はだらだらとシューマンのうんちくが続く。 文章が非常にくどく、下手くそなので苦痛だ。ここで投げ出す人が多くても納得。作者に対する嫌悪感が一ページごとに増大していく。 後半に入り、うんちくが多少落ち着くと、ただの非常につまらない小説となり少しはましになる。 決してミステリーとして期待して読んではいけない。本書には謎もトリックもない。夢落ち以上にくだらない落ちが、この小説にはぴったりだと納得してしまった。

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    投稿日: 2012.12.15
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    読みしなから久々に新本格のかほり…と思いつつ。え?ええ?な展開にによによしました(笑)本屋大賞ってこんなタイプもノミネートするんだってちょっぴり感動しました(笑)

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    投稿日: 2012.12.13
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    前半は、登場人物の関係や事件についてがなかなか分からず、もったいぶり感がもどかしい。話の流れに乗りにくいと思います。 ミステリーを期待していくと、ラストの謎解き、どんでん返しが、「あれだけ語ってきたのにそのオチ…!」となるので、「さよなら、ドビュッシー」のようなものかと帯に期待していたらとがっかりしてしまいました。 シューマンには興味を持つので、曲を聴いてみることも。 半分、音楽論というかシューマン論。前半はとくに「これ、小説?」と思うほど、シューマンが語られます。苦手な人には、読みにくいかと。

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    投稿日: 2012.12.07
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    シューマンと言ってどれほどの人が彼の生涯を、音楽を、その内に秘められた想いを容易に思い浮かべることが出来るのだろうか。 物語の中で修人が痛烈に批判するショパンやチャイコフスキーといったいわゆる王道ではなく、音楽従事者ないしはクラシック音楽に造詣が深い人でないとなんとなくわかるようでわからない、そんなシューマンを題材にした天才ピアニストとピアニストを志す平凡な主人公の話。 ともするとくどく感じてしまうけれど、隅々まで余情たっぷりに語られている音楽論はそれ単体としてみればシューマンという音楽家を理解するにじゅうぶんであると思う。音楽をよくここまで言葉に落としこめるものなのだなあと関心してしまった。 平凡な人間は生まれついての素質のある天才的なものの前にはどうしようもなく、盲目的に惹かれてその世界に引きずりこまれ、それこそ奴隷のように平伏してしまいたくなるのか。物語全体に漂うどこか不安定で、だけど熱情的な文体がそう思わせる。 ミステリーという謳い文句がなければ結末に抱く印象もまた変わっていたのかなと思う。ミステリーだと思い込み構えて読み進めてしまったため(しかしミステリーの要素はあるだけに)変に肩透かしをくらってしまった気分。 純文学はあまり得意でないけれど、著者の文章は最後まで飽きることなく読めた。読後感は良いとは言い難い。ただ物語を通して感じていた違和感の正体がつかめた今、もう一度読み返したいと思う。シューマンの調べととともに、静かな夜に。

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    投稿日: 2012.12.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後の終わり方はなかなかおもしろいと思いましたが、導入の部分でなかなか入っていけない感じがしました。 天才ピアニストが2重人格で、本人はそのことに気づかず、ずっと友人として記述していて話は終わるけど、そのあとのおまけのように妹の手紙によってその真実が明かされるというのは、そういうことだったのか!!とびっくりさせられました。

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    投稿日: 2012.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    帯にある「純文学にして傑作ミステリ」の文字が泣いてる。ミステリを期待してはダメ。音楽論が延々と続くので、小説としてもハードル高め。純文学好きの人なら或いは・・・         以下ネタバレ 手法自体を否定する気はないが、オンかオフか分からない以上、組み立てようがない。こんなのをミステリにカテゴライズするのは冒涜。

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    投稿日: 2012.12.02
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    途中からおもしろい。音楽の専門用語がわからないけど、読んでるうちにミステリーになって、その強引さに笑えました。あと、文体は情熱的な言い回しが多く、恥ずかしいです。これがクラシック音楽に陶酔する主人公と友達のやり取りのためにわざとこうした表現で書いたのならすごいやり手な作者だと思います。

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    投稿日: 2012.11.29
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    どこまでが真実でどこまでが虚構か分からなく作品です。 指をなくしたはずのピアニストがどうして海外でピアノを弾いていたのか、という謎を追求するミステリーだと思っていたら、ちょっと違っていて残念でした。 名前には注意すべきです!!

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    投稿日: 2012.11.24
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    うーん、何とも評価が難しい。 前半はあれ程長く書き込む必要があるのだろうかと思える。 表現力を楽しむにはお誂え向きだが、、、、、、 160ページを超える頃になってようやくストーリーが進み出す。 そうなってくると面白い。 そもそもジャンル的には何なのだろう、、、、、、

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    投稿日: 2012.11.23