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一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ
一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ
佐藤多佳子/講談社
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総合評価

351件)
4.0
102
142
71
7
1
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    朝井リョウが好きな小説だったので読んでみた。 とても爽やかな青春小説。舞台は高校の陸上部。主人公も主人公の身近にいる登場人物も、とても嫌味のない素直な性格だからか、読んでいてずっと気持ちいい。ときにはクセの強いキャラクターも出てくるけれど、全体のアクセントとなって読む手がとまらない。 すっきりとした気持ちをしたい方にお勧めです。 2と3もあるようだけど、それぞれ高2と高3の物語かな。おもしろそうなので、続けて読みます。 (図書館の電子書籍で読む)

    0
    投稿日: 2025.11.14
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    学生時代にスポーツに打ち込んだ経験はないですが、おもしろいです。3部作ですが一気に読みたくなりました。

    0
    投稿日: 2025.11.04
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    なんだか一気に読んでしまいました。 主人公の気持ちがダダ漏れで、みんなほんとはいろいろ思って生きているんだなと。 才能がある人が周りにいると、考えなくてもいい事を考えて気を遣い、自分らしさが分からなくなってくる。そして、人に出会って、変わる。いいですね。 次も楽しみです!

    0
    投稿日: 2025.10.20
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    2007年本屋大賞受賞作 遡りで本屋大賞未読作品を読もうとしてます。 まだ始まったばかりなのでこの作品の楽しみ方も探し中といったところ。スポコンヒューマン系なので好きな部類かなぁと思ってます。

    143
    投稿日: 2025.10.17
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    新二がサッカーと決別し、幼馴染・連とともに陸上部に入るところから始まる物語。淡々とした日常の描写が、レースや葛藤の場面で強烈なコントラストを生む。語り口は軽く、会話がリズムを刻むようで読みやすい。恋愛やインターハイの行方は明かされず終わるが、それこそが「青春はまだ続く」という余韻を深めていると感じる。友情・挫折・挑戦を映す瑞々しい1巻。

    5
    投稿日: 2025.10.13
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    最初はイマイチ乗り切れなかったけど、だんだん主人公に愛着が湧くにつれて面白くなってきた。素直だし捻くれてない良い子だよね。

    0
    投稿日: 2025.10.09
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    面白い。とてもテンポ良く読める。陸上を通じた先輩や後輩、友達やライバルなど、様々な人間模様の中で、妬みや嫉妬、葛藤や不安など、一人ひとりが成長してゆく姿に感動する。

    0
    投稿日: 2025.10.08
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    陸上をテーマにした高校青春小説3部作の第1弾。 中学サッカーで挫折した主人公の新ニが新たに陸上というスポーツに出会い、成長していくストーリー。 口語が多くて読みやすく、感情も入って来やすい印象。 個人的には陸上とは無縁の人生ですが、新たにスポーツを始める時のワクワク感を思い起こされました。 もちろん初めは、トレーニングのキツさ、できない事も多々あるのだけども、一方で、新たな出会いや吸収することも多く、あの頃が1番楽しかったんだよなぁと。

    11
    投稿日: 2025.09.26
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    ザ青春の陸上がテーマのストーリーです。 まず読みながら、登場人物の顔やスタイルなど妄想しながら楽しんで読み進めていました。 何か懐かしい、、MDとか時代を感じて。笑 すごく、生きづらいとか心の中の葛藤とか、、新二と連が成長していく姿をほっこりしながら読んでいました。 続きも気になるので、また読みたいと思いました。

    0
    投稿日: 2025.09.25
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    ゴリゴリの王道青春小説! 朝井リョウさんイチオシの作品ということで購入。駅伝の作品はいくつか読んだことがありますが、短距離走をテーマにした作品は初!あの一瞬の出来事が一つの作品になっていることに驚き! おすすめポイントはやはり主人公の新二。サッカーでプロ注の兄を持ち、幼馴染に短距離の全国選手を持つ新二は憧れと嫉妬の板挟み状態。住む世界が違うと思う一方で勝ちたいとも思ってしまうこの心情にひたすら共感。気付けば新二を応援していました。 今作のみでも楽しめますが、今後の新二と連が気になるので続く『ヨウイ』と『ドン』も読もうと思います!

    7
    投稿日: 2025.09.21
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    なかなか,イイ感じ。ただまだ2冊あるから、評価し難い。ただ、もっと読みたい。次をすっと手に取ることができた。

    13
    投稿日: 2025.09.21
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    懐かしい… 懐かしすぎる… 確かこの本を一番最初に読んだのは、後輩が この本好きなんです って言ってたから、のはず 陸上、リレーの話っていうことくらいしか覚えてなかったからまるで初読みみたいに読めたけど、The 青春! という感じが物凄く良いです

    9
    投稿日: 2025.09.18
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    一人称視点が濃すぎて慣れなかった。客観的な視点を求めずに、主人公の揺れ動く内面追うテンポの良さを楽しむ必要がある。感情移入はおそらく無理だが、世界陸上きっかけに積読から読み始めたので、続く二巻で爽快な青春を楽しみたいと思う。

    14
    投稿日: 2025.09.17
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    友達におすすめされて読みました。 爽やかな青春小説で面白かったし、話し言葉で読みやすいです。これからの新二や連の成長が楽しみ。

    77
    投稿日: 2025.09.07
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    中学時代に読んだ、青春物語3作品のうちの1つです。バッテリー、風が強く吹いている、そして、「一瞬の風になれ」、キラキラした青春物語は、色褪せることなく、大人になった今でも覚えています。ついこの間も16歳の新星スプリンターのニュースがありましたね。すごさを分かるのは、この本を読んだおかげです。

    4
    投稿日: 2025.08.19
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    普段読まない青春小説だったが、楽しみながら読み進められた。 陸上経験のない新仁が元々恵まれ過ぎてる設定なのに違和感を感じた。今後連のライバルになっていく展開が楽しみ。読むと走りたくなってくる。

    10
    投稿日: 2025.08.05
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    一瞬の風になれ 2025.08.05 陸上をやってる人や熱い部活の青春を味わいたい人にはもってこい。私は中高で長距離走をしていたが、短距離走者と長距離走者の陸上に対する考え方や取られ方の違いを感じた。一本一本を大切に全力で走る短距離走に比べ長距離走は全体を通してどれだけ耐久するかが求められるからだ。競技によって感覚や必要とされる筋肉が大きく変わるのが陸上の良さでもあると再度実感。

    0
    投稿日: 2025.08.05
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    青春ド直球。久々にこんな爽やかな本読んだかも。 アニメ見てるみたいでした。 それぞれキャラも立ってるし、鷺谷高校の強者も良い。 主人公が意外と髪の毛ド派手だったりして、イメージと違ったのが意外。 緊張でお腹痛くなるのむちゃくちゃ共感笑

    0
    投稿日: 2025.08.01
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    青春小説の金字塔だと思う。 中学生の時に夢中になって読んだ。 「小説ってこんなに面白いのか!」と胸が震えたのを鮮明に覚えている。今思えば、本書が小説の面白さを知った原体験かもしれない。「走る」描写をここまで躍動感をもって表現できる著者の表現力は一級品。 若い時の焦燥感や恋のもどかしさなど青春のすべてが詰まってる。 青春時代に何かに打ち込んだ経験があるすべての人にお薦めしたい。

    0
    投稿日: 2025.07.18
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    とにかく読みやすくてすらすらよめた、でも同じ陸上系だと風が強く吹いているがよすぎてどうしても比べると劣るかなー、と思う三部作なので全部よんだらまた変わるかな、!

    0
    投稿日: 2025.07.01
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    的なスプリンターでもある幼馴染の連と一緒に陸上部に入るところから、物語が始まります。 物語のキーとなるのは「ヨンケイ」、いわゆる400mリレー。個々人の速さだけではなく、チームとしての速さも求められる競技、高校生にとっての花形ともなるインターハイを目指して、一つ一つの物語が丁寧に積み重ねられていきます。「努力の分だけ結果が出るわけじゃない。だけど何もしなかったらまったく結果は出ない」とは、そうだよなぁ、と。 ちょうど10年くらい前に読んだ覚えがありますが、その頃、日本代表が北京五輪(2008年)で銅(後日繰り上がって銀)、リオ五輪(2016年)で銀とリアルでも成績を残していて感慨深かったなぁ、とも。

    0
    投稿日: 2025.07.01
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    バトンを手をにすると、命がけの使命を下されたような気がした。これまでの人生で一番大事なものを持ったような気持ち。落としたりなくひたりしたら、自分自身がなくなってしまうほど大事なもの……。 俺、がんばるから。何度くたばっても不死鳥のように蘇るから。フォローしてくれて、ありがとう。信じてくれてありがとう。

    1
    投稿日: 2025.06.18
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    2006年当時大学生だった私は夢中になって読んだ。青春と友情が詰まった作品 本は図書館派の私が、これは手元に置いてまた読み返したいからと買った数少ない本。 2025年に再読。大人になり、作品の中の彼らよりも彼らの親に近い年齢になってしまった。青春も友情も、もう遠い物。あの時読んでいたからこその感動があったんだなあと思う。 今読んでももちろん十分に面白いけど。それよりも、当時の私がこの作品に出会えたことへの嬉しさが湧いた。読書はタイミングも大事。 陸上部、みんな良い子。今の私は女子部員の鳥沢さんがお気に入り。まっすぐで、はっきりしていて、とってもいい子だ。

    4
    投稿日: 2025.05.27
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    高校生の陸上部のお話で、ストーリーもわかりやすく進んでいき陸上競技を知らなくてもスラスラ読むとこが出来ました。こういうスポーツ系の話って競技中、つまり"走っている時間"に重きを置いて情景が描かれるものだと思っていたのですが、どちらかというとその前後が詳細に書かれていたため話にのめり込むことができました。それだけ走っている瞬間は一瞬のものだということが感じられました。 第二部も読もうと思います。

    0
    投稿日: 2025.04.26
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    サッカー一家の次男坊神谷新ニもサッカーに明け暮れる毎日を送っていたが上手くならない。サッカーで開花した兄を尊敬もし嫉妬もする。自己嫌悪に陥っている新ニは高校生になるとサッカーを辞めてしまう。陸上のギフトをもった蓮と一緒に陸上部に入ると4継(リレー)に喜びとやりがいを見出し始めるところで第1巻は終わり。

    0
    投稿日: 2025.03.20
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    陸上の経験がなくても分かりやすくて一緒に走っている気持ちになる。 自分の周りに天才がいると比べて諦めたり、どうせ自分はと思ってしまうが、新たに夢中になるものに出会えて努力できることも一つの才能だしかっこいいと思った。続編も楽しみ。

    9
    投稿日: 2025.03.14
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    面白かった!! 陸上をテーマにした物語は数あるものの、兄弟や友達の関係や、試合になった時の感覚など、映像で見るようにするする入ってきて、映画を見た感覚だった。 また二作目も読んでみよう。

    1
    投稿日: 2025.03.07
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    もう何度読んだか分からない。 色々気分が落ち込んでる時、余裕がない時でも、これを読むと入り込んで時間を忘れるし、よしっていう気持ちを取り戻せる。全く色褪せない不思議な本。 何歳になってもこの本を読み続けるんだろうな。

    2
    投稿日: 2025.02.15
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    なんか青春100%の小説が読みたくて… 主人公は高校1年生、陸上部。 中学ではサッカー部で、並みの選手だったが足は速かった。 幼なじみは天賦の才を持ちながらやる気なし。そんな幼なじみが好きだし尊敬してるけど負けたくない… まさにスポーツ小説の王道。 主人公の1人称で、サクサク読めるよ。 3年生になった主人公がどう化けるのか、早くみたい!

    0
    投稿日: 2025.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者、佐藤多佳子さん(1962~)の作品、ブクログ登録は2冊目。 本作の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。 ---引用開始 春野台高校陸上部、一年、神谷新二。スポーツ・テストで感じたあの疾走感…。ただ、走りたい。天才的なスプリンター、幼なじみの連と入ったこの部活。すげえ走りを俺にもいつか。デビュー戦はもうすぐだ。「おまえらが競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」。青春陸上小説、第一部、スタート。 ---引用終了 そして、本作の書き出しは、次のとおり。 ---引用開始  次の日曜日はクラブの遠征試合で駒沢公園まで行くから、「トーキョーに行くぞー」とメールを打ったら、「だるい距離だな」と連から返事がきた。だいたい、あいつは約束とか待ち合わせを異常に面倒臭がるから、来たけりゃぶらっとグラウンドに現れるだろうと思って、地図だけFAXしておいた。 ---引用終了

    40
    投稿日: 2024.12.05
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    処分予定の家族の書棚から救出。 出版当時ずいぶん話題になっていたのを思い出した。 部活(陸上競技)の話。

    0
    投稿日: 2024.12.04
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    陸上の話とは知っていたけど、短距離だとは思わなかった 長距離と勘違いしてたのは、三浦しをんの「風が強く吹いている」とごちゃまぜにしてたか? 詳細な感想は3巻の方でまとめて

    7
    投稿日: 2024.11.28
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    陸上短距離に打ち込む高校生神谷新二の語りで物語が進むので、男子高校生のノリ、ツッコミ、心境も楽しめる作品です。 努力だけでは追いつけないであろう世界にいる兄と友人を間近にしながらも、くさらずに頑張る姿に励まされます。

    0
    投稿日: 2024.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公の新二は中学までサッカーをやっていたが、天才的能力をもつ兄健ちゃんに引け目を感じ、高校からは陸上部に入る。陸上部では、400メートルリレーの選手として、幼馴染の蓮や根岸、守屋先輩などと良好な関係を築いていく。蓮も陸上選手としては、天才的な能力を持っており、新二は蓮を越えたいと憧れにも似た感情をいだいていく。顧問の三輪先生にも、球技でうまく結果を残せなかった足の速いやつは、陸上でとんでもなく化けると期待している。 そんな環境の中で、ライバル校と関東大会出場をかけて、しのぎを削る。

    12
    投稿日: 2024.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    友人のイチオシ本のため読んでみた!レモンスカッシュみたいな爽やかで弾ける高校陸上の物語。 一人称視点の口語体で進んでいくからガキンチョな文章ではあるけど、高校生らしい素直な感情がどこか懐かしさを覚える気がする。 いつでも「バトン落としてもいいから思い切って行け」って言ってくれる三輪先生めっちゃいい教師!! 最後守屋さんが感情を露わに悔しがるのがまた良かった。恋愛沙汰多いなとも思うけど、高校生ってそうだよなと思った。

    2
    投稿日: 2024.09.06
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    高校生の人物の口語体による語りにかなり抵抗感を覚えました。 同年代の時に読んでいればもう少し物語に入り込むことができたのかもしれません。 人物の葛藤を描くのにはやはり、それなりの語彙がいるのかと思ました。

    0
    投稿日: 2024.08.17
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    20240815 あいつが神妙に真剣に練習すると、ほんとにチームが引き締まる。エースってそうゆう存在なんだな。 おまえらがマジで競うようになったら、ウチはほんとにすげーチームになるよ。 チームワークについて考えさせられた。 ただ、続きを読むモチベーションは沸かなかったかなぁ。

    0
    投稿日: 2024.08.15
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    読書感想文の題材として勧めたい本。 主人公が第1視点として書かれていて、時々高校生みたいな言葉が使われて物語に入りやすい。 もっと家族との関わりとか連との関わりとかを見たい!次巻に期待

    0
    投稿日: 2024.08.15
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    2つ年上で才能があり、すでに活躍中のサッカー選手の兄・健一に幼い頃から憧れていた神谷新二。春野台高校への進学を機に長年続けていたサッカーをあきらめ、幼馴染で天才的スプリンターの一ノ瀬連とともに陸上部へ入部することに。足は早いが陸上ど素人の新二が、顧問の三輪先生やチームメイトらとともに持ち前の負けん気で厳しい練習に励み、陸上の楽しさに目覚めていく…。 1巻は秋の新人戦まで。青春スポーツものってやっぱりおもしろい。これから新二がどこまで速くなっていくのか、楽しみです〜。

    1
    投稿日: 2024.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても読みやすい。引き込まれる。陸上やったことないし、何かを吐くまで練習するなんてもう生涯ないだろうけど。運動音痴のわたしもワクワクする。いい作品だ。

    0
    投稿日: 2024.07.09
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    まさに青春! 主人公・新ニがサッカーをずっと続けていたサッカーをやめ陸上や仲間、ライバルとの出会いを描いた第一部の今作。 色々と思い通りにいかなかくて悩んだりする場面もありますが、一冊を通して爽快感がありました。 熱くなれるもの打ち込む姿や友達とぶつかり合いながらも前に進むもうとする姿が羨ましく思えました。 3部までありますが、続きを読むのが楽しみ!

    12
    投稿日: 2024.06.17
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    天才と呼ばれユースでも活躍するサッカー選手の兄。そんな兄に憧れ新二もサッカーを続けてきたが自分の限界を知り高校ではサッカー部には入らなかった。 そして親友の連と共に入部したのは陸上部。 その連の走りもまた天才的。 連の背中を追って必死にくらいついていく新二の姿がとってもいい。 2人のリレーの選手として成長していく姿がこれから楽しみだなぁ(っ ॑꒳ ॑c) 青春っていいね✨

    12
    投稿日: 2024.06.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2007年本屋大賞。高校の陸上部を舞台とした青春小説。アニメ、漫画っぽい小説。第一部はキャラクターに馴染めなかったが、第二部からは展開もあり、キャラに慣れ、のめり込めた。第三部のラストも爽快感がありよかった。陸上の空気感が伝わり本屋大賞も納得。 以下、ネタバレ(第一部から第三部で印象に残った箇所) 「口にする言葉が重みを持つのは、行動が伴っている時だけだ。」 「可能性――いつまでも捨てたくない言葉だ。でも、ずっとしがみついているわけにはいかない言葉だ。」 「色々な気持ちがある。色々な人へと向かう色々な気持ちがある。相手に差し出す気持ちがある。隠して見せない気持ちがある。相手に届こうと届くまいと、人に見えようと見えまいと、思う気持ちはかけがえがない。重い。美しい。俺は俺の思いを抱えていればいい。今はそれでいい。それだけでいい。」 「自分の能力みたいなのに幅があるじゃん。最低から最高までさ。その一番上が見えないのがいい。夢とかさ、なんか、そういうことなんだけど、ワクワクできるのがいい。やれるかもしれないって自分で思えるのがいい」 「これで良かったなんで自信はないけど、後悔はしてないよ」

    0
    投稿日: 2024.06.08
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    この疾走感! 久しぶりの気持ち良い読書でした。  主人公にも十分な実力があるんだけど兄、友人がなかなかのスポーツマンの為か自分の能力に自信が持てていない様子。  悔しさを滲ませつつも兄、友、部活のチームメイトを人一倍思いやる主人公。  青春を走り抜ける高校生の様子が生き生きと小説に畫かれています。

    14
    投稿日: 2024.06.03
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    高校生男子の心の声がそのまま口語的な文章で書かれていて少し読みにくさを感じた。 ストーリーとしては面白く、陸上部男子の心の葛藤(?)や人間関係など今後の展開が気になる。 また陸上選手としてもどのような成長を見せてくれるのかとても楽しみ。第二部も読みます。 ✏️劣等感を抱えたサッカー少年が高校進学後に陸上競技に転向し、奮闘しながら前向きに頑張る様子が描かれた青春陸上小説

    0
    投稿日: 2024.05.28
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    めちゃくちゃ口語体…!ここまで口語体の本はそんなに読んだことがなかったから、逆に読み慣れるまで違和感があった。サッカーだと天才である兄がいて、陸上だと、どんなにサボり魔でも自分よりも早い親友がいる。そんな立場で、今後どんな成長をして、どんな高校生活を送るのか楽しみ。やっぱり学校を舞台とした作品は良い。 同じ走ることをテーマにした本だと、瀬尾まいこさんの「あと少し、もう少し」と、三浦しをんさんの「風が強く吹いている」も本当にすごくよかったけど、あれは駅伝だし、リレーになるとまた感覚が違うのかな。

    0
    投稿日: 2024.05.09
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    同じ走るでも、サッカーと陸上ではまた違うんだなぁと知った。 もともと身体能力があっても、球技が苦手でもスプリントで伸びる可能性がある…人によって可能性が違うんだなと改めて思った。 この後、どう成長していくのか楽しみです♪

    2
    投稿日: 2024.04.20
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    全3巻もあるので積読してた作品。 まだ1巻だけど記憶のために記録。 でも異様に読みやすいので、とっとと3巻まで読んでしまうんじゃないかな。 高校に進学した新二は常に『誰かに憧れている男』。中学時代は兄の健ちゃん。高校に進学してからは幼なじみの連。 人生経験の少ない若者は、身近にロールモデルがいると生きやすくなる。 でも、選んだロールモデルが悪かった。兄はサッカーの天才。才能の違いをまざまざと見せつけられてしまう。どんなに練習しても埋まることのない兄との才能の差。 ところが、陸上ならば連に追いつけるのではと思わせてくれる第1巻でした。1巻の終わりが高1の9月末。この後の新二の成長と谷口さんとの恋の行方が気になります。

    12
    投稿日: 2024.04.19
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    全く違うキャラクターの新二と連が、お互いや陸上部メンバーと一緒に様々な出来事を経験をすることで成長していく姿を瑞々しく綴ったお話。3巻まで一気に読んでしまいました。

    0
    投稿日: 2024.04.14
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    陸上のスプリントをテーマにした青春小説。高校生男子の友情がテーマで萌えです。丁寧に3冊かけて描いてくれるみたいで期待してます。

    9
    投稿日: 2024.03.05
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    全3部感想。 高校陸上もの。 1部より2部、2部より3部の方が面白い理想的な3部作。 天才の兄、天才の親友に劣等感と憧れを抱きながらひたすら努力した主人公の成長が熱い。 総体まで描いても似たような展開になるだけで難しいのは分かるけれど、谷口とのその後までは描いて欲しかったなー。

    1
    投稿日: 2024.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私と同じくらいの年代の高校生の部活の話で読みやすく面白い内容でした。 ルールは詳しくないけど私でもわかりました 恋愛の話が出てきたので今後どうなるか楽しみです

    1
    投稿日: 2023.12.24
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    青春ですね。短距離走走れたらよかったのに。ハイな気分を味わいたかった。足が速いって、素敵だわ。努力も必要だけれど、生まれつきセンスがあるのは、ただただ羨ましい。☺

    7
    投稿日: 2023.10.21
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    高校生の心のうちをそのまま表したような文章で読みにくさを感じていたがラストで一気に面白くなり、続きが読みたくなった。 リレー用語がよくわからないので、出てくると調べると良いと思う。

    1
    投稿日: 2023.10.19
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    陸上に青春をかけた物語の序章。 若者らしいひねくれた心情を美味く表現しつつ爽やかさが感じられる。 口語体で書かれてるのがどうも受け付けなかったので★3つにしました。 本筋とは関係ないところで、年寄Jリーグの話が挟まれているのですが、ジェフユナイテッドがまだJ1にいたり、ジュビロ磐田が強豪だったりと、サッカー好きには歴史を感じるものでした。

    1
    投稿日: 2023.09.30
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    これぞ青春!と叫びたくなる本。 兄に親友と天才を持つ主人公。常に尊敬する兄と比べてどうしても卑下してしまうサッカー経験を抱えていた。そんな中、出会ったのが陸上。 純粋に競技を楽しむ事を覚えた主人公。今まで到底叶わない天才に諦めがあったけど、今度は追い抜いてやろうという新しい成長の意思が見える。 高校の最高の3年間。部活に打ち込んだ人にも打ち込んでない人にもオススメ!

    2
    投稿日: 2023.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    神谷新二 一年三組。身長175センチ、体重63キロ。春野台高校陸上部。 神谷健一 新二の兄。 サッカー関係者なら誰でも知っている高校生天才プレーヤー。サッカーで有名な海嶺高校で高校1年生からレギュラー。 一ノ瀬連 一年四組。新二の親友。身長175センチ、体重52キロ。春野台高校陸上部。 根岸康行 一年三組。猿に似た色黒。春野台高校陸上部。 長谷部。 春野台高校三年。陸上部部長。投擲の実力者。 三輪 春野台高校陸上部の顧問。三年の担任で社会の教諭。三十三歳独身。生徒から「みっちゃん」と呼ばれている。 鳥沢圭子 春野台高校陸上部。中距離。 谷口若葉 春野台高校陸上部。短距離。 守屋 春野台高校陸上部。二年。 島田 春野台高校陸上部。三年。 浦木 春野台高校陸上部。二年。 岡林 春野台高校陸上部。三年。 市川 春野台高校陸上部。短距離三年女子エース。 大塚 県立鷲谷高校陸上部監督。三輪恩師。 仙波一也 県立鷲谷高校陸上部。一年生では県下No 1。 本郷 馬面の他校の監督。 高梨正巳 県立鷲谷高校陸上部。

    1
    投稿日: 2023.08.21
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    本屋大賞制覇したい欲から手に。3部作で長すぎないかと感じたものの、高校生・青春・部活で爽やかに読み切れた。危うく幼い主人公を見る自分の目が親目線になっていることに青春モノを自分視点で素直に楽しめる時期が終わってしまったような寂しさがあった。

    4
    投稿日: 2023.08.10
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    歴代本屋大賞受賞作を読みたくて 陸上部の日常をそんな大きな出来事もなくたんたんと……第二部から面白くなっていくのでしょうか? あと2冊読むのしんどいなぁ……

    15
    投稿日: 2023.07.22
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    スポーツ、部活ものは共感しかありませんね。遠い記憶が呼び起こされます。 団体競技で青春したんだけども、大人になって、陸上やってたらどうなってたかなと想像したっけ。 個人競技でありながら、リレーはチームワークが必要。爽やかでもあり、青臭さもあり、そんな彼らが陸部で、リレーで、何かをつかみ取ることができるのか? 続きが楽しみです。

    29
    投稿日: 2023.05.18
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    運動部だった中学生の頃の自分に読ませたい。 「めんどくさい」「辛い」「負けたくない」「楽しい!」等、運動部時代のいろんな感情と青春を思い出した。 新二や連たち陸上選手のこれからの成長が楽しみな第一部「イチニツイテ」でした!

    5
    投稿日: 2023.05.08
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    なんかいいな、の一言につきる。 ちょっと非常識な友達でも信頼し才能を認め面倒見てしまったり、優秀な兄を尊敬しつつも自らを卑下することなく努力したり、気になる女の子がいたり、部活にただただ向きあっていたり・・・。 誰にでも経験できそうなことだけど、なかなか出来ないことだったりする。 そんな、なんかいいなが散りばめられている。

    0
    投稿日: 2023.04.03
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    とても面白かった。 私の好きな分野の物語です。 2007年の本屋大賞の青春スポーツ小説です。 第一部のイチニツイテは、高校1年のお話。 高校時代の部活をしていた時を思い出しながら読みました(陸上ではありませんが)。 家族の支え、仲間との絆、恋etc青春ですね。 みんな徐々に成長していっていますね。 2部はたぶん高校2年生になった話かな? 最後の結末はなんとなく分かるような気がしますが楽しみです。 早速、次2部を読みますよ〜。

    15
    投稿日: 2023.03.04
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    ヒジョーに読みやすい。 続きが気になってすぐに読み終わってしまった。 陸上の描写がものすごく細かいかと思いきや、 兄弟・同じ陸上のチームメイト・ライバル・恋… などなど主人公の周りの人とのつながりが濃く書かれている。そういった人たちと共に主人公が成長するので、陸上に詳しくない人でも十分に楽しめる。 全3巻多いな…と読む前は思っていたが、これは面白い。

    0
    投稿日: 2023.02.19
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    爽快感。才能あるって良いよね。連の感性好きだわ、大切なものがわかってるというかバランス感覚が優れてると言うか。スプリントも好きだけど他のものも大事にしたいと言う気持ち。彼女とか家族とSFの趣味とか。それはスポーツ専念すべしと言う周りとは合わなくなるけど、それも関係ない。自分の大切なものをキチンと見分けられるのは素敵なこと。バランスをもって取り組むのは良いこと。さいごはシンジがレンに勝って終わりなんだろな、と予想してみる。清々しいお話だわ。

    0
    投稿日: 2023.02.07
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    読みやすい青春小説なんですが、陸上のことや思春期特有の気持ちがうまく表現されていて甘酸っぱくなりました。おっさんが読む小説ではないのかもしれませんが、第2部、第3部まで読ませてもらって子どもに勧めたいです。

    0
    投稿日: 2023.02.05
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    以前から聞いたことはあったけど、読む機会に恵まれなかった。やっと読めた。 陸上をやったことのあるものからすれば、とても懐かしい空気。普段の一般的な生活の中では使うことのない、ヨンケイ、トッパー、投擲ブロック、跳躍ブロック、中長距離、アップ、流し…これらの言葉だけで懐かしい。 3着プラス2とか、陸上経験者じゃなきゃ、なんのことやらわからないだろう呪文のような言葉が懐かしい。

    0
    投稿日: 2023.01.27
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    ↓この舞台じゃなかった! ・舞台観劇の為に予習。 ・主人公目線の心情描写が非常に多く、舞台ではどのように演出されるのだろうかと思った。練習中や大会のシーンがかなり多くなり、大きく場面が変わるシーンが無さそう。単調になってしまいそう。 ・高校生なので黒髪にするのかと思っていたが、金髪というより沢庵色だそうで、そのままの髪色で演じられそう。沢庵色だから白色っぽくでなく、オレンジがかったハッキリとした色に染めるかもしれないけど。 ・第一巻は、1年のシーズンが終わった秋まで。舞台では3巻まで一気に演じられるのだろうか? ・サッカーは目指すところが高かったこともあり、辞めてしまった主人公だったが、短距離では才能があると認められ頭角を現していった。誰にでも適正はあるもので、それを見極められるかが大切だと思った。主人公に関しては結局、サッカーも短距離も普通の人よりも格段に能力があった事に間違いないけれど。比べる相手がプロになった兄というので大きすぎた。何に関しても他の人よりも得意だと言えるものがない自分にからすると羨まし過ぎる。高校から陸上初めてすぐにここまで行けたのは才能が大きいので。特に短距離は。 ・一巻読んだだけではこの作品の魅力があまり分からず、なぜこんなにも有名な作品なのだろうかと思った。

    0
    投稿日: 2023.01.16
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    高校生の時、自分の陸上熱を加速させてくれた小説。 再読は、あの頃の、過去の自分を思い出させてくれた気がする。 陸上部に入ったと言ったら知人からおすすめされた小説。夢中になって呼んだ記憶がある。読み返しても、その頃の魅力は残っていた。スラスラ読めるし、若々しさが、気持ち良い。読んでいると、駆け出したくなる。 短距離という、一瞬で終わる勝負、僕は長距離だったけど1回だけ、100mを走ったことがある。 その時のなんとも言えない疾走感を、今も忘れられないでいる。地区止まりの、大したことないただの陸上部員だった自分の、一瞬だけど色濃い思い出。 部活っていいなあ。青春だな。戻らないのが悲しかったり、あの時こうしておけばなぁなんて、少し浸ってしまうくらい、自分とも重なるこの小説。 でも、時間は戻らないから、今は続きを駆けたいと思う。

    10
    投稿日: 2023.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2007年(第4回)。1位。 陸上にかける若者の話。ホントは3冊あるんだけど・・・これだけでいいかなぁ、と。

    0
    投稿日: 2022.11.30
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    この小説を読んだのは2度目で、最初に読んだのは中学か高校か忘れたけど、久し振りに読んだ。私自身が中学で陸上部だったのもあり、情景がリアルに浮かんできてスラスラ読めた。 最初に読んだ時にはあまり考えなかったけれど、期待してくれる人がいること、目指したいと思える人がいること、共に頑張る仲間がいることは、とても幸運なことなんだと思う。

    0
    投稿日: 2022.11.12
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    青春小説の王道です。登場人物のキャラクターの輪郭もはっきりしているし、主人公の高校生らしい悩みや葛藤さえもさわやか。喜怒哀楽に振り回される自分に翻弄されつつ、それでも前に進もうとする姿が気持ちいいです。陸上をテーマにした作品は、どれも名作ぞろいですね。

    0
    投稿日: 2022.09.17
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    人と比べて一喜一憂してしまう思春期。そんな時に陸上と出会った新ニが、自分と向き合っていく青春物語から目が離せない。

    0
    投稿日: 2022.08.29
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    中学時代、悪さをして外出禁止になったときに父親がくれた本。 この本がキッカケで本を読むようになったし、立ち直ることができた、おそらくこれまでの人生で一番重要な本。

    1
    投稿日: 2022.06.28
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    青春!を感じる陸上物語。 大人になってから読むのもよいけど、やっぱり10代まっさかりのときに読むのが一番楽しめるのかも。 同世代には共感と刺激、大人世代からは応援の気持ちと懐かしさ、羨ましさ、そして変わらないわくわく感をくれるさわやかな一冊。 とても読みやすく、今のところ大事件も起きていない(かわいい事件はある笑)ので肩の力を抜いて読めるのもまたよし。 一人の一人の登場人物のキャラがたちすぎ?って人もいるくらい立ってるので、いい意味でちょっと漫画っぽいのも面白さの一要素。 主人公たちが少しずつ成長していくのを見守れるのはスポーツものの醍醐味の一つですね。 また、2006年の作品なのでMDといった懐かしいものたちがちょくちょく出て来るのも愛おしい笑 その頃に読んでたらよかったなって思える作品ですね。

    1
    投稿日: 2022.05.07
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    三部作の一作目 一冊ごとにキリのいいところで終わるのかなと思って続編を買ってなかったが、普通に第二部へ続く、って感じ。 全くいいところで終わってない 読みやすいけど深みがない 続編も探してあれば買う

    1
    投稿日: 2022.05.02
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    高校陸上部男子のさわやかな青春ストーリー。 青春スポーツ物は、バッテリーと武士道シックスティーンを読んだが、これが1番読みやすくて楽しい。 元陸上部部員なので、当時のことを思い出しながら読みました。主人公が4継の第一走者で、私もそうだったので、最後の試合の光景がよみがえってきて、普段の読書とは違う気持ちを味わうことができました。昨夜の夢に高校の友達がたくさん登場したのは多分この本を読んでいたから。 軽くてサラッと読めるので、続きも楽しみ。

    1
    投稿日: 2022.04.18
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    15年ぶりの再読。陸上短距離、天才的な才能を持つ一ノ瀬連とサッカーから転向した努力型の神谷新ニ。神奈川の春野台高校の陸上部に入部した2人の部活や友情、恋の物語。 陸上経験者として、五輪でもあまり触れられることのない陸上短距離のことが丁寧に描かれているのがうれしいです。陸上って単純に思われるけど、それなりに難しいんです。

    1
    投稿日: 2022.04.04
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    「歩く」の次は「走る」(^^)。 本屋大賞受賞作を読もうシリーズ。「流浪の月」文庫化までに間に合わなかった。仕方ない。出来るだけ早く本屋大賞コンプリートをしたい。 不思議なことに、とても激戦の本屋大賞なのに、この一位作品だけは歴代大賞の中で、映画にもドラマにもアニメにもなっていない!なぜなのか?佐藤多佳子さんは他の作品「しゃべれどもしゃべれども」も映画化を許可しているから「拒否症」ではない。いまのところ、「一瞬のー」がは酷い作品とは思えない。(←後で調べると08年深夜枠ジャニーズ主演で4夜連続ドラマになっていた。扱いは、大賞中で最も酷いと私は思う) 高校生の体育会系部活あるある世界を、見事に切り取っている。 私は柔道部に6年間在籍していたけど、ずっと不満に思っていたことがある。 「どうして部活は、野球とサッカーがあんなに持て囃されるんだ?」僻(ひが)みの様に聞こえるけど、彼らは予選の段階からテレビに出て、敗れて涙して、そういう姿さえも放映される。「ストーリー」が市民の頭にある。それ以外の体育会系部活の者は、近所のおばちゃんから「この前のインターハイ予選どうだった?」などと一度たりとも聞かれたりはしない(←聞いて欲しいわけではないけど)。 毎日毎日、どうしてあんなに黙々と練習をして日々を過ごしていたのだろう。この作品の主人公とは違って、俺たちなんか、インターハイはおろか、いつも地区大会止まりだったのに。 合宿練習のメニューは 150m×3を3セット(要は9回走る)、300m×1、腹筋3種×30回、背筋50回、手押し車50m×3、おんぶ走50m×3。‥‥もちろん、俺たちはこんなにやってなかったけど(量的にこの半分くらい)、なんか懐かしい。 部のメンバーの中に、おかしな先輩、尊敬できる凄い先輩、同級生に飛び抜けて才能のある奴、まとめ役が上手いやつ‥‥等々、そう言えば居た。今あいつらどうしているのだろう。 一冊まるまる、部活の話しか書いていない。世の中が注目するマラソンや駅伝の字も出ない。世の中が注目しない、高校の陸上の世界。「イチニツイテ」高校一年が終わる。そうやって高校3年間を走り抜けるのだろう。

    81
    投稿日: 2022.03.16
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    あまりに王道なのと三連作一気読みだろうと思うのとで、読めずにいた作品。サッカーで挫折した風に言うけど、そんなヤツに日陰に追いやられるヤツもいる。うまくいかないね、人生。

    2
    投稿日: 2022.02.22
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    久しぶりに読んだ1人称という書き方。最近読んでなかったので、慣れるまで時間が掛かった。 慣れると面白かった。走るのが好きでも、競技をしたことは無かったのでとても興味深かった。 次も読みます。

    6
    投稿日: 2022.01.10
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    爽やかな青春小説。読んでから、オリンピックのリレー見ればよかったと思った。 これからどんなふうに成長していくのかな?

    3
    投稿日: 2021.11.29
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    あらすじ サッカー一家に育った少年が、高校入学を機に陸上部に転向。 風変わりだが、抜群の才能を持つ親友や、走ることにひたすら熱い友人らとともに駆け抜ける、まさに風のような青春ストーリー。 感想 読んででどんどん頁が捲れ 青春って良いな〜とつくづく感じた小説でした。

    1
    投稿日: 2021.09.07
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    以前、漫画で途中まで読んですごく感動したので 小説で最後まで読み切りたい、と 図書館で借りてきたけれど、 漫画とはまた違った感覚で面白かった。

    2
    投稿日: 2021.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋大賞受賞作。色んなところで、朝井リョウさんが激推しされているのを知って、読んでみたいと思っていた。 元々自分も陸上部だったこともあって、作品の世界に入りやすく、楽しんで読めた。 朝井リョウさんがおっしゃられているのは、“本を読んでいると見ている景色が様変わりする瞬間があります。私にとってそのうちの一つが「おそらく、今後の人生のあらゆる局面で何度も何度も思い出すことになるだろう一行」に出会った瞬間なのですが、この小説の最後の一行を読んだ時に私は、高校生ながら、その一行を一生覚えているだろう、その一行に自分の人生は何度も照らされるだろう、まるで魔法の呪文のように、倒れかける私を何度も支えてくれる言葉になるだろうと”と、ありました。 私もその一行に早く出会いたい。 続きが楽しみです。

    10
    投稿日: 2021.09.01
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    この本は自分でも分からないくらい好き。 今回改めて読んで気づいたのだけど、 全部新一目線で語られている。 このことがより私を感情移入させるのだろうなと思う。

    1
    投稿日: 2021.08.30
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    学生時代に何かしら打ち込んだことがある人は、このお話は面白く感じるのではないかと思いました。子供から大人まで幅広い年齢層に受け入れられるとも感じました。 陸上競技を通して、何かに打ち込む熱い気持ち、友人との関係が描かれ、学生時代って良いなぁと思ってしまいました。この作品はシリーズになっているようなので、機会があれば続きを読んでみたいです。

    6
    投稿日: 2021.08.28
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    蓮の雰囲気好き〜!少年ジャンプを読んでいるかのような作品。ハイキューとかあそこらへんの 勧められて読んだんですが非常に読みやすい。ただ陸上のことは全然わからん笑あの主人公の兄みたいなの嫌やな〜そっとしといてほしい

    0
    投稿日: 2021.08.10
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    陸上部を舞台にした青春小説 天才肌と努力家の新一年生が部に新しい風をもたらす。 ありがちな設定のありがちな展開だけど、気負わず読めて、爽やかです。 あっさり読めるので3部作でもサクッと終わっちゃいそう。

    0
    投稿日: 2021.07.14
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    第一部。 夏にピッタリだと思って読み始めた。 高校の陸上部、400Mリレーのお話。 佐藤多佳子さんの読みやすい文章で、サクサク読める。 スポーツにあんまり興味がないんだけど、オリンピックの400Mリレーが俄然気になり出したよ…!

    1
    投稿日: 2021.07.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    天才の兄をもってずっと苦しんできた主人公が自分のやりたいことを見つけるところが面白かった。連も天才だけど、いいライバルとして居られるのがいいと思った。

    0
    投稿日: 2021.05.31
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    陸上部短距離の学生物語。恋やら何やらに気を取られながらも、部活に全力を注ぐ主人公に大きな魅力を感じた。ああー楽しいだろうなぁ、いいなぁと。

    0
    投稿日: 2021.05.21
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    ぜひ、陸上をやったことがない人にも読んでほしい。 作品上で書かれていることは本当にその場にいるような臨場感を与えてくれる。そして、かなり現実に近い。 あの頃の緊張やわくわくをおもいだします。

    6
    投稿日: 2021.05.10
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     あらすじ  主人公の神谷新ニは小さい頃からサッカーに夢中で努力もしてきたが今ひとつ成果がでず、同じくサッカーを続けている兄の才能を理想や劣等感と共に見続けていた。  その後高校に入学すると友達の連との50m走勝負をきっかけに走ることの気持ち良さを感じ陸上部に入部していく。      部活や高校生の感情を上手に描いてる。  自分と兄→サッカーの才能差、理想と挫折  自分と連→陸上の才能差、  

    0
    投稿日: 2021.03.24
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    『健ちゃんが楽しくて楽しくてたまらないサッカーが、俺はいつの頃からかちっとも楽しめなくなっていた』 スポーツ界、芸能界、そして政治の世界と、兄弟もしくは姉妹で同じ道に進んで活躍されている方が数多くいらっしゃいます。同じ親から生まれ、遺伝子的にもよく似た存在、そしてまた、小さい頃から同じ価値観の親の元で同じように育てられ、同じものを見て育った兄弟姉妹たちが、そこに同じような将来像を抱くのは自然なことなのかもしれません。しかし、その将来像が必ずしも彼ら両者にとって最善な道であるかどうかは分かりません。身近にそんな共通の将来像を抱く者がいればお互いに意識してしまいます。二人のうちの一方が、自分の進むべき道は違うのではないか、と軌道修正をして、彼にとって、より相応しい人生へと進んでいく、そういった流れがあってもおかしくはありません。しかし、彼らを取り巻く環境がそれを許さないとしたらどうでしょうか。『人間って二つしかないの。サッカーやる奴とやらない奴。親もそんなふうでさ。サッカーのこと以外頭にないって家族』というサッカー狂一家に育ったとしたら、それ以外の道を容易に選択することなどできるでしょうか。そして、この世にはそんな思いをしながら今も生きている人たちが一定数いるのではないか、そんな風にも思います。 どんな人生を歩むのが良いのか、それは、命の最後の瞬間に自分自身がどう思えるか次第、それは最後の最後まで分からないことです。そのまま続けるのも人生、続けないのも人生です。 そして、ここに続けないという後者の選択をした中学三年生の物語があります。続けないという後者を選択した弟。この物語は、そんな弟が『やっぱり俺はリレーが好きだ。バトンをつないで走るスピード感と連帯感は、すげえ快感だ』と自分の新しい人生を歩み始める瞬間を目にする物語。大切な仲間たちと共に走る人生を選んだ少年の物語です。 『試合は最低だった』、『ゲームは1-1のドロー。ウチの得点は矢代のPKだった。最低。いつも通りだ』とサッカーの試合を終えたのは主人公の神谷新二。『なっげえ反省会でやんのね』と声をかけるのは事前に試合の場所を伝えておいた一ノ瀬連。『わりいね。こってり絞られてました』と連の隣に座る新二。『俺さァ、またご近所になるかも』、『なんかさあ、母ちゃん、ミラノ行くかもだって』とため息をつくように語り出した連。『仕事がらみだけど、男だよ。買付に行った店のオーナーとできちまって』と言う連の母親は『服や雑貨のバイヤー』。『ばあちゃんと暮らすさ』という『おばあちゃんっ子』の連。『高校はどうすんのさ?』と訊くと『どっか近いとこ行くさ。俺のアタマで入れそうな適当なとこ』と答える連。『連は陸上で行けんじゃないの?高校。推薦でさ』と言う新二に『ヤだよ。そんなんでガッコ入ったら、やめれないじゃん、部活』と返す連。小学校の頃『将来の五輪金メダリスト』と言われたのに『つまんねえし』と辞めた体操クラブ。そして中学に入り『二年のこの夏には全国大会に出ていた。100mは決勝に残り、確か7位とかの成績』にも関わらず部活を辞めようか迷っている連。『おまえも走るの好きだな?よくも、あんだけ走れるもんだなって』、『ボールなんてなけりゃ、おまえ、もっと速いのに』ととんでもないことを言われて驚く新二。『思いっきり走るの、気持ちいいぞお』と言う『連の目にまっすぐな力』を感じた新二。そんな日の夜、『どうだった?試合』と『おれの顔を見るなり』聞く兄の健ちゃん。『しぶしぶ首をふる』新二に、『勝ったよ。おれね、すげえミドルが一発決まっちゃって。30mくらいあるヤツだよ』と笑顔で語る健ちゃん。『神谷健一は、得点感覚に優れた天才的なMF』で、新二は『俺は神だと思っている。ガキの頃から』という尊敬すべき兄。『大丈夫だよ。頑張ってりゃ、いつかは結果がついてくるって』と励ます兄の横から『新二も来年は受験生だな』としみじみと語りだす父。それをきっかけに新二の高校受験の話で沸く家族の食卓。他人事の気がして『寝るね』とその場を一方的に離れた新二。そして時が経ち、『なんか、俺、不当に恨まれてる気ィしたんだけど』と連に声をかけられる新二。昨日、健ちゃんに会ったという連。同じ高校に進学したことを連にも恨みをぶつけたらしい健ちゃん。『高校時代に国体に出たチームのDF』の父、『そろってコアなマリノス・サポーター』の父母という『サッカーのこと以外頭にないって家族』の『家族ぐるみの猛反対』を無視して決めた公立高校。そんな高校に一緒に進学した連の話題をきっかけにして、クラスメイトの根岸に『君もすげえ走れそうだなあ。陸上やらない?』と声をかけられた新二。そして『体育の最初の授業は、50mのタイム走だった』というその時間に『何か強烈な熱い風を胸に吹き込まれた気がした』という瞬間の訪れを感じた新二。そんな新二が連と共に陸上部に入部し、短距離種目で活躍していく姿が描かれていきます。 2007年の本屋大賞を受賞したこの作品。『サッカーのこと以外頭にないって家族』の中で育ったものの、高校では陸上部へと入部した神谷新二と友人の一ノ瀬連の部活での日々が描かれていくこの作品。陸上を取り上げた小説というと、瀬尾まいこさん「あと少し、もう少し」(既読)、三浦しをんさん「風が強く吹いている」(敢えて未読)等多々ありますが、それらで取り上げられるのは駅伝やマラソンといった長距離種目の世界です。一方で、この作品が焦点を当てるのは、100m、200m、そして400mリレーという短距離種目です。『駅伝も考えたんですよ。繋いでいく競技でもあり、箱根は、やはり好きで、毎年見ていますから。でもやはり、私にとっては、短距離のほうが魅力的だったんです』と語る佐藤多佳子さん。そんな佐藤さんが描くこの作品で印象的なのは、物語が、主人公である新二視点でずっと語られるというところだと思います。中学から高校という時代を生きる主人公。そんな彼らの会話は、気取ったところが全くありません。『高校はどうすんのさ?』、『どっか近いとこ行くさ。俺のアタマで入れそうな適当なとこ』と新二と連が中学卒業後の進路のことを話す場面。『ごめん。まだ帰れないんだ』、『何かあったの?』、『俺、好きなコができた』と連が新二に告げる場面。会話の中にカタカナが入るその会話に正直なところ最初はかなり違和感を感じました。しかし、読み進めていくといつしか気にならなくなる瞬間が訪れます。それは、中学から高校へと青春時代の始まりを生きる彼らの人生に自身がどんどん引き込まれていることに気づく瞬間でもありました。『このタクアンみたいな髪の奴が速いのか』と揶揄される新二。しかし、『俺、ほんとに本番に弱いんだ。必ず腹痛くなるし。ビビリだよ…平気なフリしてるけどさ』と、そんな『タクアンみたいな髪』の外見からは想像できない弱い一面を垣間見せる新二。その新二視点で展開する物語は、いつしか新二の真っ直ぐな感情に、読者がすっかり囚われていく、そんな新二の一途さを存分に感じることができるのがこの作品の一番の魅力だと思います。 そんな新二は、『インターハイでの活躍がJリーグのチームスカウトの目に止まり、色々と勧誘を受けた』という兄が身近にいることに複雑な感情を抱いていきます。『大丈夫だよ。頑張ってりゃ、いつかは結果がついてくるって』と励ます兄。しかし、弟は『健ちゃんはそうだろ。ずっとそうだったろ。俺だって、そう考えるしかないんだけどさ』と複雑な心境でその言葉を捉えます。『健ちゃんにとって、人間って二つしかないの。サッカーやる奴とやらない奴。親もそんなふうでさ』という家庭環境に苦しむ新二。親の言うことに従い、身近な兄の背中を追い続けるだけの新二。中学時代というのは、まだまだ親の意向に従う、家族の一員としての立場を何よりも重視する、そういった時代だと思います。『サッカー狂一家に生まれて当り前のようにサッカーづけの生活を』送ってきた新二。でも『ちっとも上達しなくて、才能がないのわかってても努力が足りないって無理に思うことにして』という感覚。そんな感覚に、青春時代の始まりに合わせ、やがて変化の瞬間が訪れます。『そういうのを高校でまた三年間続けるファイトがどうしてもなかった』という、どちらかというと消極的な変化の一歩。何事もそうですが、やり始める前とやり始めてからの思いが同じであるとは限りません。同じである方が、ある意味で偶然にさえ思います。『健ちゃんが楽しくて楽しくてたまらないサッカーが、俺はいつの頃からかちっとも楽しめなくなっていた』と、かつてのサッカーへの思いが自身の中で変化してしまっていることに気づく新二。ここで佐藤さんは、こんな表現で新二の心の内を描写します。『健ちゃんがいるからサッカーを続けられたし、健ちゃんがいるからサッカーをやめたくなった』というその表現。万巻の思いを感じさせる絶妙なまでのこの表現。しかし、親が、そして身近な兄弟が熱中するものであればあるほどに、それを否定するには強い勇気が必要です。勇気ある一歩を踏み出す気持ちが必要です。その勇気を持って、陸上という未知の世界に踏み出した新二。そこに広がっていたのは、やることなすこと全てが新鮮で、初めての経験となることばかりでした。陸上をやってこられた方には、当たり前の記述が並ぶのかもしれません。しかし、佐藤さんは、全くの初心者である新二視点で、そして陸上を知らない多くの読者の視点に立って、その初めて感じる新鮮な驚きの日々を丁寧に描いていきます。三巻からなる「一瞬の風になれ」の第一巻、それは新二が陸上の、そして走ることの面白さと楽しさに気づく物語、そんな始まりの物語なのだと思いました。 『人生なんて、すべて出会いよ。おもしれえもんよ。俺とおまえも出会ったわけだから、そこに何かが起こるんだよ』という新二と連の出会い。そして、そこから始まり、輝きを増していく彼らの高校一年の青春を描いたこの作品。『自信 ー 俺に一番足りないもの。少しでも持てたかな…』と思う新二が走るその先へと続いていく物語。 グラウンドを爽やかに駆け抜けていく高校生たちの青春の息吹をストレートに感じ、次巻もとても楽しみになる、そんな物語の幕開けを飾るにふさわしい作品でした。

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    投稿日: 2021.03.06
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    よーいドン!で本当に走り出したように、前のめりになりそうです。部活に燃える高校時代に戻りたくなりました。

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    投稿日: 2021.03.05
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    高校生の陸上部のお話 主人公は短距離の選手で、高校から陸上を始めた初心者だが素質はありそうで親友の天才くんに憧れている 熱くなる場面もあり、よかったです この後の展開も楽しみです

    8
    投稿日: 2021.02.28
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    佐藤多佳子さんの作品でこんなに長い作品は初めて読みます。 まだ第一部しか読み終わってないけど続きが気になります。 主人公と幼なじみとの関係や他校のライバルとの争い。。。 少年マンガで連載しても良いような話だと思うんですけど。。。 今後の展開に期待しています。

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    投稿日: 2021.02.19
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    10年以上ぶりに読む本。大好きだったってことだけ覚えてる。 スポーツ系、特に陸上の小説は好き。普通に暮らしてる1秒と走ってる1秒って全然違うんだろうな。 1度でいいから、速く走れる人になって、走ってる時の景色みてみたい。

    3
    投稿日: 2021.02.18
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    運動部とは?無縁の学生時代でしたが、本の中で陸上部の体験ができました!スプリンターの心情がよく描かれていて、さわやかでした。

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    投稿日: 2021.01.25