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殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一)
殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一)
池波正太郎/講談社
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総合評価

9件)
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  • 半世紀も前のテレビドラマ

    半世紀も前のテレビドラマ「必殺シリーズ」の原作の記念すべき第一作目である。主人公梅安のイメージはテレビドラマの主役を張った緒形拳のイメージそのものである。単純な勧善懲悪 正義の味方モノではなく、後ろ暗いところ 失敗するところなど、今読んでも人間味あふれる傑作である。

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    投稿日: 2025.09.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    仕掛人・藤枝梅安シリーズの実質の1巻というところでしょうか。 短篇集になります。 自分はコミック版を読んで、面白いと思って梅安先生にハマったわけですが、やっぱり面白いです。 自分が読んだコミック版だと梅安先生は延髄に刺してるだけだったのですが、こちらでは心臓一突きが多かったです。 あと、顔に濡れ半紙かけたり。 殺した相手は梅安先生の身内だった「おんなごろし」、梅安先生の過去の殺しが発端の「殺しの四人」、彦次郎さんが梅安先生に命をかけてついていくようになった話の「秋風二人旅」、いろいろとぶん投げる「後は知らない」、彦次郎さんに来た依頼だったが依頼主を殺す「梅安晦日蕎麦」の5本が収録されています。 この中で「後は知らない」がショートショートというぐらいに短いです。 いろんな物事ぶん投げますので。 どれもこれも面白かったです。「秋風二人旅」と「梅安晦日蕎麦」はドキドキワクワクしながら読み進めました。 時代小説なんですが、非常に読みやすいです。 昔の小説や時代小説ってどうにも読みにくいっていう印象があったのですが、ライトノベル並となると言い過ぎですが、読みやすかったです。 なので、スラスラ読めて、物語も頭で想像しやすく、楽しかったです。 想像するのはコミック版の梅安先生と彦次郎さんなわけですが。

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    投稿日: 2015.06.23
  • 目に浮かぶ筆力がスゴイ

     さすが池波様。色あせない面白さとはこのような事を言うのでしょう。  私自身、初めての「必殺」はテレビで見た年代なのですが、この本を読むとテレビで感じた面白さが、既に文章の中に織り込まれているのがよく分かります。 その面白さをテレビスタッフがよく再現したともいえますが、池波様が「ビジュアル」を意識して書いたのではないでしょうか?。けっしてテレビ向けに書いたと云う事ではなく、目に浮かぶようなシーンを文章で伝えるその筆力。感服です!

    5
    投稿日: 2015.06.04
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    鬼平でお馴染み、池波正太郎の悪漢小説。斬新な殺人術、仕掛人という造語で昔は人気を博したそうだ。今読むとハードボイルドなバディ(男性コンビ)ものとしても紹介できそう。 登場人物の背景として、やたらとご飯を食べるところが出てくる。ひとりものでもすぐ真似できそうなのが多くて嬉しい。 90年頃にテレビドラマ化された際は、梅安を白血病から復帰した渡辺謙が演じ、鬼気迫るものがあったのを覚えている。

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    投稿日: 2014.06.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    時代小説。「仕掛人・藤枝梅安」シリーズ第1弾。短編5作。 「おんなごろし」「殺しの四人」「秋風二人旅」「後は知らない」「梅安晦日蕎麦」 鍼医者の梅安と楊枝屋の彦次郎は、蔓からの依頼を受けて人を暗殺する仕掛人である。 「おんなごろし」では、梅安が実の妹を手にかけることとなる。 「殺しの四人」で梅安を敵に思う者を、「秋風二人旅」では彦次郎の妻子の敵を・・と、二人が助け合って仕掛けることになる。 「剣客商売」シリーズを読み終えたので、こちらと「鬼平犯科帳」のシリーズに手を出してみた。 どちらも1巻だけだが、こちらの方が私は好みかもしれない。 でも「剣客商売」が今のところ一番読み応えがありました。 このシリーズも飽きるまで読み進めたいと思います。

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    投稿日: 2013.05.30
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    池波正太郎が執筆途中で亡くなったため、途中「絶筆」になっている。 すっごく気に入ってただけに最後まで読めず、物凄く残念な作品だ 鍼を打つことを生業としながら、陰では悪党を始末するシゴトを請け負う梅庵。 最初のうちは頼まれた仕事を請けて殺す、というものだったが だんだんとシゴトを持ってくる依頼人の大元締めを殺すという、危ない領域に入ってくる。 のっぴきならない方向に展開してゆく物語、先行きに目を離せなくなってくる。

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    投稿日: 2011.06.22
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    仕掛け人・藤枝梅安の第一作目。 梅安の鮮やかな殺しの手口や冷静な思考に、するすると読み進めることが出来ました。表題にもなっている、仕掛け人四人が登場する話は特に面白かったです。 池波先生の本は初めて読みましたが、以前に池波先生のご本に出てくる料理を再現する本を読んだことがありました。確かにおいしそうな料理がところどころに出てくるなあと確認できました。

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    投稿日: 2010.08.13
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    この世に生きていては毒になる奴を消す。それが殺しの定法だ。ハリの名医が表看板だが、極悪人の殺しを請負って、闇から闇へと葬る非情な裏稼業。吹矢の名手彦次郎を相棒に、仕掛人・藤枝梅安必殺の殺し針が急所に突きささる。梅安・彦次郎コンビの人間味を追究しつつ、闇の活躍を痛快に描いた短編連作。 【感想】 http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/50564944.html

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    投稿日: 2006.06.19
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    闇の裏家業を生業にしていた梅安さんと彦さんが互いに足を洗おう、と決めているにもかかわらず、お互いがお互いのためにいろいろ事件に巻き込まれていくところがなんとも知れない面白さがあります。しがらみと買って簡単に捨てられないんだナァ…とか。とにかく、お酒が美味そうなんです。エエ、とにかく。

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    投稿日: 2004.09.22