Reader Store
天使はモップを持って
天使はモップを持って
近藤史恵/文藝春秋
作品詳細ページへ戻る

総合評価

145件)
3.6
14
53
61
4
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まさにギャル!といういでたちながらビルの清掃を完璧にこなすキリコと、新入社員でキリコに振り回される大介。ふたりが会社で起こる不可解な事件を解決していきます。 でもスッキリ解決!というより人間の悲しい部分、偏見、嫉妬など、汚れた部分をそれぞれが持っていて、事件を起こした彼ら自身がそれを払拭できているのかどうかは分かりません。 共感出来たり出来なかったりですが、続きが気になりどんどん読みたくなります。一方主役のふたりが私の好きな近藤史恵さんの描く主人公とはちょっと雰囲気が違うのでシリーズを読むのは迷っています。

    0
    投稿日: 2025.10.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    近藤さんのライトミステリーは読みやすい。他のシリーズと同様なタッチでサクッと気軽に読めるけど、終わりはえ?と言った感じ。しかもあれ?と言った終わり方でシリーズ化されているとは。 続編読みたい!との熱は、シェフシリーズより抑えめ。

    3
    投稿日: 2025.05.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    近藤史恵さん読書キャンペーンがそろそろおわりそうです。『天使はモップを持って』、キリコちゃんシリーズの第1作目。キリコちゃんと新入社員の大介の出会いから、社内の色々なトラブルを、解決していく連作短編です。 どの短編もライトに読めるので、気楽に読みたい方にオススメでしょうかね。でも、近藤先生らしく、人間のもつ闇のようなココロ、粘着質な女性の内面と、男優位社会からぬけだせない男の弱さがチラホラブレンドされていますのでご注意を。 ワタシも女性ばかりの職場で20代を過ごしました。自分的には女性は優秀で、優しいなぁと思っていました。いい匂いするし。しかし、その女性先輩達はみな言っていましたね。 『女は怖いよ。裏ではドロドロだよ〜』って。 ふーむ。あなたも女性ですよね、ドロドロなんですか? っていつも思ってましたよ、私は。

    41
    投稿日: 2025.05.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    堂々の星3つといったところか。 非常に読み易く、サクサク読み進む。 しかし、その分読み終わった後には何も残らない。 読み終わったなぁという感情だけだ。 只々、本を読み終わったと思うだけだ。 本を読むとは人間の感情の動きや機微を味わい、また、物語に想いを馳せることに真意があるのでは無いか。 なんて、考えて本を読んでなどいないが。

    0
    投稿日: 2025.04.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最初の話の犯人が本当に意外というか、この人であって欲しくなかった気持ちがして、マイナスだったんだけど、他の話は近藤さんワールドで良かった。 最終話なんかしてやられたり、でしたね。うまいなあ、本当に。 ひよこのやつも、??って思うことがあって、まだまだ人の感情に理解が薄いと思いました うーむ

    0
    投稿日: 2025.02.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    感想 最終話は、結構話が飛んでいて、アレっと思ったけど、なんだか丸く収まって良かった。 あらすじ 梶本大介は新入社員。その会社にキリコという名物清掃員がいる。見た目はギャルだが、一人でビルの清掃を完璧にこなす。キリコと大介が、周囲で起こる事件を次々と解決していく。

    8
    投稿日: 2024.03.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

     近藤史恵「天使はモップを持って」、シリーズ№1、2003.3刊行、2006.6文庫。若くて美人のキリコというビルの清掃作業員の話。清掃・ゴミとミステリー。構想は面白いと思います。ただ、無理やりミステリー化してるのではないかと懸念しました。

    0
    投稿日: 2023.11.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    お掃除でわかることはたくさんある。 職場のお掃除の人も、「わたしたちのことは見えてない」って言ってたなぁ。 キリコちゃんはお掃除に誇りを持って、自信満々にお仕事してる。そして何気ないゴミや汚れから人のことを見てる。 わかってみると悲しい動機ばかりだった。会社だからそんなに殺人とかじゃないけど、悲しかった。 読み物としては面白かったけど、最後の章だけ、なんでこれつけたんだろ?隠さなくても相手がキリコちゃんなのはわかるのに、謎。 主人公はお母さんのこと結局大事にしてなかったし、こういうのででも丸く収まる、みたいのは好きじゃない。 再読だけど、続きはパス。また、読みたくなる日が来るまで。

    1
    投稿日: 2023.03.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    シリーズものの第一作。ミステリー。同じ作家の『ときどき旅に出るカフェ』と『マカロンはマカロン』を読んだことがあり、同じようなテイストのものを読みたくなり手にとりました。さらさらとあっというまに読めて、洒落ていて、人の心の暗い一面も描いてあるけれども、読後感は爽快。元気がでます。

    0
    投稿日: 2023.02.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    仕事でしんどかった時に買って読んだ本を再読。今はしんどくないけれど、キリコの明るさ、前向きさ、頑張る姿は若さ以上にキラキラしていて読んでいて楽しい。今回近藤先生のあとがき『掃除の極意とは、一割のテクニックと二割の便利な道具。そうして七割の「やる気」である。』が目から鱗だった。どうして掃除が好きになれないのか? それはやる気が七割も必要だからなのか……と。掃除とは終わったその瞬間から汚れ始める終わりのない作業。それはもはや修業なのだから好き嫌いで語ることじゃないのね。年末に読めてさらによかった!

    1
    投稿日: 2022.12.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    読みやすい。ストーリーがその都度終わるので気楽に読める。掃除って大切だなって思う。疲れない推理小説系作品。最後結婚してるのにバレないようにしてるのに安心したし、ほっこりした笑。

    0
    投稿日: 2022.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    軽めの日常ミステリー。 サクサク軽快に読めてお疲れ気味の最近には程よい読み心地でした。というわけで、いずれ続編に進みます。 バグダッドカフェ、見てみようかな。

    0
    投稿日: 2022.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    オフィスビルの清掃を、たった1人で完璧にこなす キリコが、オフィス内で起こるちょっとした事件を解決する日常ミステリー。 短編で読みやすく、ガッツリ読書は疲れる時におすすめです♪さらっと空いた時間にどうぞ(^ー^)

    7
    投稿日: 2022.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    シリーズ第1弾 オフィス内で起きる事件の謎を解いていく連作短編集。 書類の紛失やロッカールームでの盗難事件から殺人事件!?まで幅広い事件が起こり、最後まで楽しく読ませてもらいました! 「史上最悪のヒーロー」では大介のことを嫌いになりかけたけれど…まさかの展開で安心しました❁⃘*.゚ 続編もあるとのことなので、読み進めたいと思います。

    1
    投稿日: 2022.05.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    女性の多い職場で可愛がられる?いじられる?草食男子な新入社員。 強気でマイペースな掃除の女の子とは、正反対で良いコンビなのかも。 それぞれ短編になっていて、スポットがあたる人物もいたりして、わかりやすいかと思いきやミスリードされていて。 軽く読めるけど読み応えもありました。 掃除の人って、その建物で働く人からすると、いてもいないような存在なのかな。 いなくなって初めて気付くような。 綺麗なオフィスであることの有り難さ、当たり前に思ってはだめですね。 公共の施設でもそうですけど、誰かが掃除してくれてるから綺麗なんだってこと、忘れてはいけない。 掃除の仕事に熱意や誇りを持ってる彼女は、モップを持つ姿もきっと輝いている。 仕事に対する姿勢とか思いとか、とても素敵だなと思いました。 ラストの短編は、しっかりトリックにひっかかって驚かされました。 ま、終わりよければ全てよしです。

    4
    投稿日: 2022.01.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    さらさらっと読めてよかった 最後のお話だけちょっと叙述トリック使ってて毛色違ってて作風の広さがまたよき

    0
    投稿日: 2022.01.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    清掃作業員キリコのシリーズ第一作。 とある会社に新入社員として入社した梶本大介がある日社内で出逢ったのがおよそ清掃作業員に似つかわしくない姿のキリコ。 大介に起きた謎の事件をきっかけに親しくなった2人が社内で起こるちょっとした事件を解決していく物語。解決に当たっては,清掃作業員ならではのスキルが活かされるというより,日頃キリコがごみを回収する中で,ごみから浮かび上がる各社員の秘めた問題などがヒントになる。 今どきの会社なら,個人の捨てるごみにももっとセキュリティ意識が上がってると思うが,まぁそれは良いこととしよう。 しかし,自分が働いている会社のみの周りにこれほど悪意や愛憎が吹き荒れていたらと思うと怖い。うちの会社はそれほどのことはないと思うが,普通の会社にはよくあることなのか?

    0
    投稿日: 2021.09.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あなたは今日ゴミを捨てましたか?何を捨てたかを覚えていますか? さて、簡単そうでとても難しい問題です。”今日”を”昨日”と変えたなら、果たしてスラスラと答えることができる人はいるのでしょうか?私たちが生きていく中では、日々夥しいゴミを出さざるを得ません。ゴミの回収日にパンパンに膨らんだゴミ袋を頑張って閉じて、と繰り返す朝を思い浮かべる方も多いでしょう。この国では、ポイ捨ても減り、外国に比べて街も随分綺麗だと思います。でも、それはそれぞれの人が街を綺麗にしようという思いの結果なのでしょうか?未だ人里離れた山奥に粗大ゴミを不法投棄する例は後を絶たないとも聞きます。結局、”誰かに見られている”、その目が怖いが故に街は一見綺麗に守られている、もしかするとそれが現実なのかもしれません。一方で人の目に見られないゴミには、ルールに反したものを詰め込まれる例も多いようです。『掃除をしていると、見たくないものまで見えてきてしまう』というその現実。『ゴミの中からも、その人のプライベートが透けて見える』という私たちが出したゴミ。それは、『まだ、ゴミになっていないものには気を払っても、ゴミ箱に捨ててしまえば、もうその先は消えてしまったも同然だと思っている人が多い』という現実の行き着く先にあるものです。『ゴミ箱の中身は、無防備にその人をさらけ出す』と、思わず自分の出したゴミを再確認したくなるその言葉。さらには『心がすさんでくると、部屋やトイレは汚れてくるし、汚し方から、その人の精神状態が透けて見えることもある』という言葉には、思わずごくりと唾を飲み込まれる方もいるかもしれません。 この作品は、他人が出したゴミを整理し、オフィスを、トイレを日々綺麗にし続けるビルの清掃作業員が主人公となる物語。『掃除』をするその先に、人の色んな生き様が浮かび上がってくるのを見る物語です。 『ぴっかぴかなのは、小学一年生だけではない。可愛らしさの点では劣るが、社会人一年生だって、それなりにぴっかぴかだ』と新卒入社し『社内のオペレータールーム』に配属されたのは主人公の梶本大介。『まあ、梶本くん、のんびりやりなさい』と言うのが口癖の宮下課長、『仕事もできるし、おまけに親切だ』という富永先輩、そして『いつも三人で行動している』という三人の女性で全てというその部署で『ぼくの社会人生活ははじま』りました。そんな大介は『入社してから半月ぐらいが経った頃』に『奇妙な女の子と出会』います。『ぼくはいつもより一時間早く、会社に出た』というある日、『ロビーの横を通り過ぎたときに、ぼくは強烈な違和感に襲われた』というその運命の出会い。『業務用掃除機の強いモーター音が』し、『真ん中の大きな柱の陰から、ワゴンのような巨大な掃除機が現れた』というその光景。『押しているのは掃除のおばちゃんだろう』と思った大介の目に『半端な若さではない。十七、十八歳くらいだろうか。赤茶色にブリーチをした髪を高い位置できゅっとポニーテールにし、耳には三つも四つもピアスをぶら下げている』という女の子の姿が映りました。『まじまじと見つめる』大介に『おじさん、なあに。なにか用?』と声をかける女の子。『いや、なんでもないです』と逃げるように離れた大介は、『彼女はどうやら社内の名物』で『「キリコ」という名前』、『夕方以降に現れ、朝までひとりでこのビルの清掃を全部やっている』ことを知りました。そんなある日のこと、『机を整理していて気がついた。今日の午後に届けるはずの書類ができていない』と慌てる大介。『昨日中にあげて、大ちゃんの机の上に置いた』と同僚の二宮に言われるも見つけられない大介。『誰もが自分の机や、他の場所を探しはじめた』という大騒ぎ。結局、富永先輩が夜の八時半までかかって仕上げてくれたその書類。そして誰もいなくなった部屋に『失礼します!』と元気のいい声がして、キリコが清掃に入ってきました。ふと気がつくと大介の真後ろに立っていたキリコ。『あの、なにか…』と訊くも『ううん、別に』と、掃除機をかけ始めたキリコ。『だが、事件は一度では終わらなかった』とそれから五日後『またぼくの机の上から、書類袋が消えた』という展開。『とりあえず、少しおちつこう』と部屋を出て非常階段に座り込む大介。そんなところへ『これ、おじさんの?』とキリコが現れました。『まさになくなった書類と、フロッピー』を目にし『どどどど、どこでこれを!』と興奮する大介。しかし返そうとしないキリコは『今、返してもいいけど、そうすると、また書類がなくなることになるよ。それって、もっと困るんじゃない』と言います。そして『ぼくの耳元に唇を寄せて、ごにょごにょ』とあることを囁くキリコ。そんなキリコの囁きに従って向かった先で書類紛失事件のまさかの真相が明らかになっていきます…という最初の短編〈オペレータールームの怪〉。大介とキリコという主人公の位置付けを物語の中で巧みに描きながら”書類連続紛失事件”を鮮やかに解決していく、とても上手く構成された好編でした。 八つの短編それぞれで主人公の梶本大介とキリコが大活躍する様を描いていく連作短編の形式をとるこの作品。新入社員として入社したばかりの梶本大介視点で会社組織の中の様子が描かれていきます。そんな大介が勤める会社は『まあ、梶本くん、のんびりやりなさい』という宮下課長の口癖から感じられるように、どこか現代とは時間の流れが違うように感じる描写の数々。『袋に入っていたのは、まさになくなった書類と、フロッピー』、『セクハラも仕事の潤滑油くらいにしか考えていない』、そして『「今日の星占い」を書いた自作のペーパーを配ってくる』生命保険の営業のおばさん等々、えっ?何?という表現に溢れています。それもそのはず、この作品が刊行されたのは2002年と今から20年も前の時代のこと。オフィスの当たり前の日常を描いた作品だからこそ見えてくるその時代感は、なんとも異物感を感じざるを得ません。そのことを古臭いと指摘される方もいらっしゃるのもわかります。しかし、これは20年前のオフィスの様子を垣間見れる貴重な作品と思って読めば、そこには全く違う世界が見えてきます。古臭いと切り捨てるのではなく、近藤さんの代表作の一つとして、読み方を変えて楽しむ、そんな読書があってもいい、まずはそんな風に思いました。 そして、そんな大介の会社の中に清掃作業員として登場するのがキリコこと、峰川桐子でした。このキリコの設定についても先程提示した考え方同様に、あくまで20年前の作品であることをわかった上で読まないとミスリードになりかねない表現が頻出します。『ビル掃除のおばちゃんと言うには若すぎる十代後半』、『白いかっぽう着など着た掃除のおばちゃんを想像してもらっては困る』といった表現で紹介されるキリコ。このあたりは『差別的表現と受け取られかねない表現が…』と作品冒頭に注意書きがあるこの作品の時代感を感じる部分、この20年、たった20年で世の中がいかに変化したかを感じる部分でもあります。しかし、時代が変わっても、どんなオフィスであっても清掃が入らないオフィスはありません。そして、勤めていらっしゃる会社によって、その清掃に携わられる人のイメージも変わると思います。掃除をする人を『おばちゃん』と一括りにするのが時代を感じる一方で、キリコの清掃の際のスタイルは、そんな時代感をも超越していきます。『トンボの羽根みたいに薄い素材のワンピースを着ている。短いスカートから形のいい膝小僧をのぞかせて、勢いよくモップを動かしている』、『栗色のベロアのカットソーは胸元が大きく開いていて目のやり場に困る』、そして『きてれつなサンバイザーをかぶって、ショートパンツから長い脚を覗かせている。日焼けした肌と、くるくるとよく動く丸い目、ほうきとちりとりさえ持っていなかったら、ハワイやどこかのマリンリゾートが似合いそうな格好だ』といういでたちのキリコ。これが例え現代であってもあまりにかっ飛びすぎているキリコという強烈な存在。そんな清掃作業員のキリコは、一見軽いと感じるその印象からは別物の鋭い感覚を発揮して、数々のプチミステリーを解決していきます。 そんな主人公である大介とキリコが直面していく事件は見かけのどこか軽い雰囲気から一変して非常にディープで重いものです。”セクハラ”、”不倫”、”マルチ商法”、”摂食障害”、”夫の母親の介護”など重厚とも言える問題が短編ごとに主人公たちの前に『事件は次の日に起こった』と、唐突に巻き起こっていきます。そして、それを鮮やかに解決していく探偵のようなキリコと、時に助手のように、時にただの立会人のように登場する大介という役割を演じながら物語は進んでいきます。取り上げられる内容が如何に重くとも、大介とキリコの軽い設定もあって極めてライトにテンポ良く進んでいくその物語は、読後感もサッパリ、アッサリ、そしてスッキリといった印象で、気軽に手に取るにはもってこいというそんな作品でもあります。この辺りは、同じくプチミステリーとも言える近藤さんの「タルト・タタンの夢」と同じような印象だと思いました。 ビルの清掃作業員を主人公にするという、他に例を見ないこの作品。その理由を『ビル清掃の仕事をしていたことがある。小説家になったはいいけど、まだそれだけでは生活できなかった時期のことだ』と語る近藤史恵さん。まさに実体験を元に書かれたこの作品にはそんな『清掃』という普段あまり光の当たらない仕事に光が当たります。そしてその仕事の何たるかを童話を題材にこんな風に例える記述が登場しました。『掃除ばかりやらされていたシンデレラは、王子様のお眼鏡にかない、お城で着飾って暮らすことになった』という誰でも知っているシンデレラの物語。そんな物語に『けれども、シンデレラがやっていた仕事が泡のように消滅したわけではない』と指摘する近藤さん。『シンデレラがいなくても、日々を暮らせば家は汚れる。シンデレラの住むお城だってそうだ。お伽噺は、都合の悪いところはすべて見ない振りをしている』とまさかのシンデレラの物語に切り込むこの一文。シンデレラの物語はもちろん知っていますが、シンデレラの後任としてその仕事を引き継いだ人が確かにいるはず、というその指摘。普段私たちは華やかな舞台ばかり見て、その舞台を作り上げる仕事に目が行くことはありません。しかし、そんな裏で支えている無数の人たちの存在があってこそ、その舞台はいつまでも美しく輝き続けることができます。しかし、そんな仕事も、人によってその輝きは変わってきます。『キリコがいなくなって、会社は灰色になった』とキリコが仕事を休み出して、他の清掃員に交代したことで、如何にキリコが心を込めて隅々まで清掃を行っていたかがわかります。それを描いた〈ロッカールームのひよこ〉という短編では、いなくなって初めて気づくキリコという存在の大切さに気づいていく面々の姿が描かれていきます。これはもうなんでもそうでしょう。仕事というものは、どんな仕事であっても、人が全てです。どんな仕事であっても、最後は人という部分がそう簡単に変わることはありません。こな短編で、それまでに見えていたキリコの印象が大きく変わるのを感じるとともに、キリコのファンになっていく自分を感じました。 『でもね、掃除をやっていれば見えるものもあるのよ。だれも掃除をしている人なんて存在しないと思っているからね』と語るキリコが、そんな仕事の中にヒントを見つけて数々のミステリーを解決していくこの作品。それは、『掃除の天才で、キリコちゃんが歩いたあとには、1ミクロンの塵も落ちていない』と、常に真摯な姿勢で心を込めて掃除に向き合っていくキリコだからこそ、そこにヒントを見つけることができるのだと思いました。 気軽に、サッパリとした読後感が楽しめるこの作品。続編も引き続き読んでいきたい、そう感じた作品でした。

    80
    投稿日: 2021.05.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    古い話~と思ったら、もう20年も前なのか。 新しい価値観が生まれている現代でよかった。 ライトに読める短編集。

    0
    投稿日: 2020.12.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    さらっと読みたい時にはいい本。 この作者の作品にしては、ストーリーに引き込まれない。 ただ、やはり読みやすいしちょっとした比喩や描写、皮肉っぽい表現などは心地いい。 (井坂幸太郎などはたまに上から目線と言うか少し嫌味っぽい表現があるが) ただ、ラストの『史上最悪のヒーロー』は流石だと感心❕

    0
    投稿日: 2020.10.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    清掃員キリコが主人公の短編集。 読みやすくて女の子のキャラが立ってて、ラノベみたいな感じ。 NHKの30分枠ドラマでありそうな話だな〜と思いながら読んでたら、もうとっくにNHKの30分枠でドラマ化してたみたい。 著者の近藤史恵さんは、小説家デビュー後、ビル清掃の仕事をしてたことがあるそうな。 掃除は綺麗にする達成感があるけど、また汚れる、終わりのない仕事…まさにその通り。掃除嫌いな人って、結局その終わりのなさが嫌なんだよね。 キリコみたいに、楽しく、使命感と喜びを持って掃除できたらなぁ。

    1
    投稿日: 2020.06.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人が良いと考えることが気持ち悪い、ということもあるのだと感じました。人間心理をよく知っている作家さんだと思います。 お掃除のプロ・キリコちゃんのキャラがとても好きです。 仕事に誇りを持っているのは素敵なことです。

    0
    投稿日: 2019.08.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初読み作家さんでしたが、う〜ん、って感じでしたf^_^;おもしろくないわけではないんですが‥最近読んでいた短編集はわりと謎が軽かった気がしますが、これはガッツリ殺人事件とか起きちゃう。そのわりに動機が薄いというか、希薄というか。納得出来る動機にはわたしは思えませんでした。ラストのお話も思わせぶりで最後のドンデン返し!を狙ったんでしょうが、はぁそうですか、的なオチで~_~;シリーズ化されてるみたいですが、次巻を買うかは未定です。主人公のキリコのイメージはももクロの百田夏菜子ちゃんかな〜。

    0
    投稿日: 2019.06.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    会社を綺麗にする清掃員のキリコが、冴えた推理力で、いろいろな事柄を解明していく。 勤務中のキリコちゃんのオシャレっぷりがいいです。こんな清掃員が楽しそうに仕事をしていたら、会社に行くのも楽しくなりそう。

    1
    投稿日: 2018.08.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    掃除の描写が生き生きしていて、こちらの気持ちも清々しくなる。 会社の人たち、性格に問題ありな人多すぎない? 最後の展開は、ドキッとさせられたけど、そういうことね、と一安心した。 シリーズはどう続いていくんだろう。読み進めたい。

    0
    投稿日: 2018.06.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    近藤史恵さん、サクリファイスシリーズと凍える島は読んでいましたが、それらとはぜんぜん毛色の違う内容でこれはこれで面白く読みました。引き続きシリーズを読みます。

    0
    投稿日: 2018.03.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    シリーズもの。 最後の展開、そうなる前をもっと読みたいけれど 次作の時系列は1作目の続きなのか、戻るのか。。。 キリコの素性については明らかにならないままで。 掃除含む家事って、終わっても、次の日もまたあって キリコはそれが仕事で でも、自分の仕事も日々繰り返しで同じようなもの。 それでもくさらずに真面目に取り組む事と 業務をこなしてくれる人がいるからこそ回っている日常なのだな、と改めて。 社会人にとってスルースキルは重要だけれど どこかでパンクしてしまわないようにしたい。。。 主人公男性の、事件があっても、多分、嫌わずに、いままで通り接する性格偉い。。。 すかっとする前に、色々会社の人間関係の事とか思い出してしまって ちょっと読み進めるのが辛かった。

    0
    投稿日: 2018.02.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    若くして会社の清掃を一人で手掛けるキリコ。 社員の大介は、そんなキリコと仲良くなっていく。 そして、社内で起こる事件や謎をキリコと解いていく。 キリコの観察眼はとても鋭い。 ホノボノ系。 2018.1.27

    0
    投稿日: 2018.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    キリコちゃん良いなあ。 読んでると掃除が苦手な自分も汚いこの部屋をどうにかしたくなる。 次作を先に読んでたから、ラストの話も安心して読めてしまいました笑 続編読まなきゃと思うけど、真夜中よりこっちの方が面白かったなー。

    0
    投稿日: 2017.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    軽く読めて、気分スッキリ。 あらすじ(背表紙より) 深く刺さった、小さな棘のような悪意が、平和なオフィスに8つの事件をひきおこす。社会人一年生の大介にはさっぱり犯人の見当がつかないのだが―「歩いたあとには、1ミクロンの塵も落ちていない」という掃除の天才、そして、とても掃除スタッフには見えないほどお洒落な女の子・キリコが鋭い洞察力で真相をぴたりと当てる。

    0
    投稿日: 2017.06.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    清掃員と会社員の話。清掃員にしては若く可愛い女の子が会社中を全て掃除します。掃除する事によってどんなひとがゴミを捨てたか性格などもわかってしまうので、何かトラブルがあると、見当がつくのもはやいキリコさん。そんなキリコさんにひっぱられながらもだんだんと惹かれて行きます。掃除は苦手ですが、読んでると掃除している姿が楽しそうで、私もしようかなという気にすこしなってきます。

    0
    投稿日: 2017.03.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    オペレータールームに配属された新入社員の梶本大介。 この会社には一風変わったキリコという女性の清掃作業員がいた。 ミニスカートや、ピアスをいくつもつけた派手な外見。 それでいて彼女の掃除後には塵一つ残らないという一流の腕。 彼女は社内で起きた様々な謎を次々と解決していくが・・・。 ホームズ役のキリコとワトソン役の大介が、オフィスで起こる様々な事件をキリコの職業柄身についた洞察力と情報収集力で次々と解決していくという、テンポの良い流れに乗ってさくさく読めちゃうミステリ短編集です。 謎も小粒で一見ライトなのですが、その動機や背景にはシビアで重いものが隠されています。 女性社員活躍を阻む保守的な会社組織、不倫、セクハラ疑惑、摂食障害、マルチ商法などなど、見本市のごとく女性社員を巡るありとあらゆるトラブルが陳列されています。 女性が働く上でのトラブルが事件のカギとなっているのですが、キリコを通してあらわになる作者の女性たちへの視線は優しく、さりげないエールを贈ってくれているようで温かい気持ちになれました。 やはり会社組織って未だに男性中心の論理で動いているので、女性はその中で働いていると思うようにいかないことも多く忸怩たる思いを抱えたり諦めも感じることも多いんですよね。 すごくわかります。 その上、女性同士の僻み嫉みにさらされ、ままならない状況につき動かされて事件を起こしてしまったり歪みを他人にぶつけてしまうこともあるかもしれない。そんな気持ちもわかります。 でも作者は、単純明快な解決には至らないものの僅かでも希望の道筋を登場人物たちに用意してくれるのです。 受け止めてくれる安心感をもって読むことができました。

    1
    投稿日: 2016.11.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    キリコはオフィス清掃人のギャル(死語)。 会社勤めだと彼女の服装は突飛な感じがするけど、彼女の仕事ぶりと観察力はピカイチで、オフィス内で起こる事件に彼女の推理が光る。 起こる事件はビターなものが多いけど、キリコのテンションが明るいからか、悲壮感を感じずに読める。 まぁ正直にいうと、著者のオフィス勤めのイメージがなんか古いなと思ったり。でもこれが一昔前は普通だったんだろうなぁ。(初版2003年だし) 今でもかわいい女子に不倫を持ちかけたり、上にへつらい、下に八つ当たりする人はいるけどね、、、。 掃除の人の仕事って確かにピンキリで、申し訳程度に掃除機かけて行く人と、椅子を引いてかけてくれる人がいる! ゴミで人格までわかるのか。気を付けてたつもりだけど、変なものとか、メモとかもそのまま捨てないように今度から気を付けよう。

    2
    投稿日: 2016.09.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    モップシリーズは、これが最初なのかな。キリコちゃんが、大介と知り合っていく姿。そして、大介の最初の会社生活と併せて、いろんな事件が起きていく。そのお話し。だけど、ちょっと固いかな。2冊目のほうが、面白く読めた。

    0
    投稿日: 2016.09.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「モップの精」シリーズの第一作だそうです。 なかなかに面白かったです。話が極端に暗くもならず、それでいてほどほどにシリアスさも維持しているバランス感覚というか。ただただ明るく話に起伏がないのとかとりあえずラストはイヤミス展開ってのが結構多いもので・・・ 最後も綺麗にまとまって・・・って、あれ?これシリーズ第一作なんですよね?つづきってどうやるんだろう??

    0
    投稿日: 2016.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ドキドキわくわくとまではいかなかったけど、短編8本で読みやすく通勤などにはぴったり。 オフィスの中の謎解きを清掃員のキリコが主人公と解いていくかんじです。

    0
    投稿日: 2016.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    図書館で。 あまり怖くないミステリー。占いの結果で人を殺してしまうのはやりすぎだとは思うけどそれなりに楽しく読みました。人間は中々脆い生き物だ。 最後はちょっとドキドキする展開でしたがある意味ハッピーエンドなのかなぁ?個人的にはミニスカで掃除は効率が悪そうなので止めといた方が良いじゃない?とは思います。作業着って汚れても良いためにあるんだし。というわけで掃除中と終わった後でガラリと違う人物になるっていうのならもっと面白かったかも。 やりがいを持って掃除かぁ… 見習わなくてはイカンなあ、と思いました。簡単に言うとモノが多いんですよね、自分は。断捨離しないとな…

    0
    投稿日: 2016.02.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    全体的にサラサラと読めてしまった。オフィス内で起こる様々なトラブルをビル清掃を担当しているキリコが仕事を通じて得た知恵などを活かし、解決していくのが良い。日々、掃除をしていると色々なゴミが出ていて、ゴミから情報が見えてくるのに共感。本作では不思議な出来事の真相究明に繋がるという面もあり、一方、知らない方が良かった情報までも出てくるというのも感じる。どの出来事に置いても、迅速に物事をこなすキリコと少しマイペース気味の大介のコンビ事件解決に一役買っている。例年より念入りに掃除しようと思い起こさせる。

    0
    投稿日: 2015.12.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    2015/9/26 おもしろかった。 近藤史恵に外れナシやな。 キリコはかわいいし大介もかわいいし。 最後の章がニクい。 そうだろうとも。でもそうだったか。 キリコちょっといい子過ぎるやろ。 むかつくばあちゃんまでいい人にしてしまいそうな勢い。 続編が楽しみだ。

    0
    投稿日: 2015.09.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    新入社員大介は勤務先のビルの清掃員キリコと出会う。会社で起こる事件を清掃員ならではの視点で解決に導くキリコと大介。7編はオフィスの謎、最後のお話だけ少し趣が違って大介の家族のお話。日々気持ちよく過ごせるのは見えないところできれいにしてくれる人がいるから、清掃員の方々に感謝です!・・・で、キリコは結局何歳だったのかな?

    0
    投稿日: 2015.09.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2015.9.3 読了。 とても読みやすかったです。キリコちゃんと大介の距離が可愛くて微笑ましかったり、お付き合いしてないのに特別な存在っていいわぁ〜とか年甲斐もなく…w 内容は短編ですが、社内で起きる不思議な出来事をキリコの鋭い感性で解き明かしていきます。 難しい本で、ちょっと休憩。でも字が読みたいわぁと思ったら、この小説はいいかも。

    0
    投稿日: 2015.09.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    タルトタタンに続いて近藤史恵。 相変わらず読みやすい。 キリコちゃんも可愛い。 人が死ぬ話がひとつあったけど、それ以外は軽い話なところもよい。

    0
    投稿日: 2015.06.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    赤毛をポニーテールに結い上げ、小麦色の肌にミニスカート。 彼女の名前はキリコ。大介が入社した会社の敏腕の掃除請負人。 彼女が掃除をした後には塵ひとつ残っていないというプロ中のプロだ。 そのキリコが綺麗にするのご得意なのは掃除だけでなかった。 彼女は会社の中で起こる小さな事件や謎も鮮やかに解いていく……。 2015年6月19日読了。 オフィスで起こる事件ということで、人間のドロドロっとしたものが多いのですが、軽めの文体でさらっと読めました。 続巻が出ているので、まさか1作目の最終話であの展開になるとは思いませんでしたが(^^;;

    0
    投稿日: 2015.06.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    見た目はギャルだけど、掃除のプロのキリコが日常の謎を解決するお話し オフィスにかぎらず、掃除ってされていないと気づくけど されている事は意識的に見ないと気づかないもの そしてその掃除をする人の存在もね 日常系ミステリなんだけど、オフィス限定の謎かな?

    0
    投稿日: 2015.05.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    シリーズの途中の巻を読んでしまったが、オモシロかったので最初のを読む。ほほう、大輔との出会いから始まるシリーズだったのね。キリコちゃん、かわいいなー♪

    0
    投稿日: 2015.04.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    清掃の仕事をしていると、確かに他の人には見えないものが見える場合もあるのだろうなと思う。 ヒロインが清掃作業員をしていて、しかもそれがまだ若く可愛い女の子ということが目新しい設定だと思って読み始めた。 日常の謎を解いていくタイプの短編集ということで、ほっこりとした話が多いのかと勝手に思いこんでいたが、人も死ぬし、動物も死ぬ場面も出てくる。 読後感も、もやっとした話が多いし、設定が変わっている割には主人公たちを含め、その周囲の社員たちのキャラも魅力が感じられない。 最終話は唐突すぎる展開だし(そこに至るまでのあれこれの方が興味あったんだけど)。 評価は2に近いけど、文章が読みやすく、もやっとしながらも全部読んだので3ということで。 シリーズ化しているみたいだけど、続きを読むかどうかは微妙なところ。

    0
    投稿日: 2014.12.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    掃除の天才、キリコが主人公のお話。 あるオフィスの掃除を一手に引き受けているのは、10代のギャル、キリコ。 社会人1年生の大介はふとしたきっかけで彼女と仲良くなり、会社で起こる小さな事件を解決していくことになる。 殺人事件が起こるわけでもなく、大きな事件ではないのだけど、毎日小さな出来事は起きているわけで。 そこにフォーカスをあてるので、日常により密着していて自分にも起こり得るかなってところがおもしろい。 ほんと、会社(学校)はいろんなことが起こるよね。 キリコは特別な力をもっているわけでもない。 ただ掃除スキルがすごいわけですよ。縁の下の力持ち。 後半で、彼女が事情で仕事を休んで代わりの人が派遣されるのだけど、そこで初めて彼女が心をこめて、かなりの技術で掃除をしてきたのかに気づくのだよね。 なんでもそう。 なくなって初めて気付くことがある。 人がしたがらない仕事だけど、誰かがしなくてはならない。本当に感謝しないとね。 これもショートの連作集なので、キリコと大介の関係も楽しめる。なので、最後のストーリーは謎解きのようになっていて、おもしろい。 うすうすわかっているのだけどね。 うまくかわされている部分もあって、最後の最後にはほっとできるカンジかな。 続きがあるようなのでこれも読みたい!

    0
    投稿日: 2014.10.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    近藤史恵さんも大好きな作家のひとり。 サクリファイスのような作品ももちろん好きだけれど、ライトミステリーは大好き! 「キリコ」は清掃を仕事にしている今どきの女の子。 その姿からは彼女の仕事は想像できないけれど… キリコが清掃しているビルに勤める新入社員の大介。 二人が解決していく社内ミステリー。 ミステリーを解決しつつ二人の距離は縮まっていくのだが。 CLEAN8「史上最悪のヒーロー」ではキリコは姿を消し、大介は結婚していた。 えっ!大介、どうなってんのよ~!!と、突っ込みつつ寂しい気持ちで読み進めたら… そうだったねの… 近藤さんによると、この本のタイトル「天使」とはキリコのことではなく、「掃除をしよう」という気持ちのことなんだって。 この本の読んだら、私にも天使が降りてきた~(笑)

    6
    投稿日: 2014.10.06
  • ごみ一つからここまで解ってしまうとは、こわっ…

    いわゆる日常の謎解き系ですが 舞台がオフィスという事もあり少々軽快感に欠けてしまった感じが キュートなギャル風掃除人キリコが 掃除をしながらそこに残された痕跡を頼りに事件を解決していく姿は爽快 新人会社員大介が抱く淡い恋心の行方も気になります それにしてもラストにはやられたなぁ

    6
    投稿日: 2014.09.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    結構、状況設定は奇抜。 でも、パスパスっと事件を解決していくのは爽快。ラストは、ん? と思うけど嫌いじゃない。 イヤー、どちらかのカテゴリーで言うと好き!(^^)v

    0
    投稿日: 2014.08.13
  • モップ片手に掃除屋キリコがオフィスの事件を推理する

    これは面白く読めましたなあ、設定には?の部分がありますが、十代後半のミニスカートにポニーテールが似合う、キュートな女の子キリコが一人でオフィスビルのお掃除をしながら数々の事件を解決していく短編集。 キリコはお掃除が大好きで今日もせっせと床磨きに励んでいる。オフィスでおこる事件をデスクやトイレの使い方から人間の性格を判断し、ゴミの中から情報を得て、キリコが気になる大介とともに解決していく。キリコさんいい嫁さんになるんでしょうねえ。 続編も期待が持てます。

    1
    投稿日: 2014.07.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あることについて、私はまだとても傷ついているのだと気が付いた。 だから、『シンデレラ』のキリコの気持ちが同じようにわかる。 『彼女は傷ついたのだ。自分の仕事を貶められたことに。 自分が毎日一生懸命やっていたことを、ひどいことばで貶められたことに』 『どうして、女の子も男と同じように、考えて、頑張って生きているということに気づかない男がいるんだろう』 泣いた。

    4
    投稿日: 2014.06.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ビル清掃員のキリコちゃんと新入社員大介君の紡ぐライトミステリー。 このキリコちゃんがピカピカの今風ギャルでとっても元気。 お掃除していると色んなことに気がつくの。確かにごみ箱にいれた後のことをあまり気にする人はいない。部屋がピカピカになっていくとみんなが幸せな気持ちになって元気になるでしょう。そう思って清掃員になった素敵で聡明な女の子に脱帽です。 8篇の短編集で、スラスラ読めます。内容はきちんと読むと結構重いです。セクハラに始まる男女確執、オフィスでの人間関係が、したたかに生きる登場人物により描かれます。 最終話で雰囲気ががらりと変わりびっくりします。最後まで読むとホッとしますが、この章だけでも一話かけそうな内容だけに、駆け足になった感がありますね。 シリーズ物のようなので続きが楽しみです。

    0
    投稿日: 2014.06.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すっきりまとまっていて面白くそれでいて長くなく(笑)通勤の合間に読むのに調度良かったです。 キリコちゃんとの出会いから最後までいろいろな事を考えさせられ、清掃の作業をしてくれる方に感謝したくなる一冊でした。

    0
    投稿日: 2014.03.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    近藤史恵の「清掃人探偵キリコ」第1作。 オフィスビルを中心に展開するライトな日常ミステリですが、ビル清掃人の視点が面白いです。最終話で途中??状態に陥りましたが、最期まで読めば・・・(^_^;) すぐに続きが読みたくなる佳作だと思います。

    0
    投稿日: 2014.02.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自らの仕事や役割に誇りと自信を持っている人はとても清々しい。一見似つかわしくない格好のオフィス清掃員のキリコと新入社員の大介が、社内で起こるちょっとした事件やいざこざを、キリコの清掃員ならではの観察眼で解き明かしていく。とは言っても、人の心の嫉妬や妬み嫉みの醜さが浮き彫りになり後味のスッキリしない出来事も多い。ゴミは人の心を写す鏡のようなものであり、そこから見えてくる闇と、軽やかに掃除に励むキリコの爽やかさの対比が印象的。最終章のCLEAN8の引っ掛けはちょっとズルい気がしました。

    0
    投稿日: 2013.12.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    シリーズもの 短編なので、気軽に読める でも、内容はちょっと重い 清掃作業員が探偵役だなんて 確かに良い視点 無理に知ろうとしなくても 個人情報を知ってしまう立場 でも、ちょっと働き過ぎ

    0
    投稿日: 2013.11.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    清掃作業員キリコちゃん。オフィスのトラブルを裏方の目線から解決するする様がとても面白かったです。このシリーズを追っていきたいです。ただ最後の一篇があまりよく理解出来なかった・・・。

    0
    投稿日: 2013.09.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    深く刺さった、小さな棘のような悪意が、平和なオフィスに8つの事件をひきおこす。社会人一年生の大介にはさっぱり犯人の見当がつかないのだが-「歩いたあとには、1ミクロンの塵も落ちていない」という掃除の天才、そして、とても掃除スタッフには見えないほどお洒落な女の子・キリコが鋭い洞察力で真相をぴたりと当てる。

    0
    投稿日: 2013.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    NHKBSプレミアムでドラマ化され、気になって読んでみました。面白かったです。ひとつひとつが短いので一気に読めました。「見えない人」を可視化する試みにも思えます。ミステリ作品では、犯人が制服を着た「見えない人」――たとえば車内販売係、宅配便ドライバー、清掃人――であることも多いですが、この作品の清掃人・キリコはおしゃれなファッションに身を包み、トラブルの芽を摘み取ろうとしたり、犯罪の原因をつきとめようとします。シリーズ化されており、つづきも読みたいと思いました。

    0
    投稿日: 2013.06.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「清掃人探偵」という設定が面白い。清掃人だからこそ見えてくる(見えてしまう)ものって多々あるんですね。そういった諸々の中から物事の本質をきちんと見据えているキリコちゃんがカッコイイ。続編も楽しみです。最後の話にはびっくりしました(でも良かった)。

    1
    投稿日: 2013.06.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「清掃人探偵キリコ」シリーズの第1作。清掃業の仕事の経験の有る作者の短編推理小説集。社会人一年生の梶本大介は新人研修の後、オペレータールームに配属された。その大介の勤務するビルに奇妙な女の子が現れるようになった。ビル全体の全部屋の掃除を1人で請け負う清掃業者とは思えないような派手な格好をした赤茶色の髪をした10代後半の少女、嶺川桐子ことキリコ。気さくな性格で、社員たちと仲良くなったキリコが、オペレータールームの怪・ビルで発生する事件の真相・謎を鋭い洞察力でぴたりと当てる。 大介の作成した書類の紛失事件を、きっかけに掃除用具置き場の片隅に自室を作り暮らしているキリコと知り合い、以後何かと気にかけるようになるが、勤め先が同じでも勤務する時間帯のすれ違う二人が、協力し助け合う微笑ましい関係が、書き下ろしの最終章、『史上最悪のヒーロー』で、驚くべき展開になる。 大介目線で語られる日常ミステリー読みやすく面白い。刑事の絡む殺人事件も有るが、主力は人間関係の解き明かし。探偵役キリコ自身は謎のままなのがシリーズ化をみこしてのミステリーなのか?シリーズの先を読むのが楽しみ。

    2
    投稿日: 2013.06.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    新入社員大介とオフィス清掃員キリコが社内で起きた事件を解決するシリーズ第1弾。最後のお話の展開の早さに、えぇぇもう!?と残念に思ったけど、続編も読みたい。

    0
    投稿日: 2013.06.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    北乃きいのドラマをみた。最近のNHKのポップなドラマだな~って感じ。30分という短さがちょうどいい。

    0
    投稿日: 2013.05.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    近藤史恵と言えば、 私的には『サクリファイスシリーズ』だが、 それよりも前に書かれている作品。 こちらもシリーズ作品になっている。 ギャルのような清掃員っていうシチュエーションが かなりシュールな感じがしますが、 クールでカワイイという事なので、許すことにしましょう(笑)。 近頃TVドラマ化されているそうなんですが、 主人公役は北乃きい。 読んでいる最中、北乃きいの姿形がチラついてしまいました。

    0
    投稿日: 2013.05.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    オフィスの謎系の軽いミステリかと思ったが人間関係の深いところが描かれていて結構軽くない連作集だった。しかしこれ続編もあるがどうなってるんだろ。読んでみよう。

    0
    投稿日: 2013.03.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    同シリーズの次作を先に読んでから、こちらを読んだ。 確かにキリコが若々しくて元気に輝いているけれど、次作の時の方が描写に優れている様に感じて、魅力がイマイチ伝わり辛い。

    0
    投稿日: 2013.02.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    “掃除のおばちゃん”と代名詞が付いてしまう掃除のひと。でも主人公はキュートでおしゃれな若い女の子です。 彼女がいるのにいない様に軽く扱われてしまう掃除のひととなって、日常に起こる事件を解決していきます。 彼女の性格がすごくよくて最高です。すきだな。

    0
    投稿日: 2012.12.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    課長以外の先輩がみな女性という部門に配属された新入社員、大介と、十代の若さで個人でオフィス清掃を請け負っているキリコが社内の人間関係のトラブルを捨てられるゴミをヒントに解いてゆく短編連作。起きる事件は社内恋愛のごたごたや不倫やセクハラなど。一話で解決まで示す構成なのでちょっと短絡的にも感じたけれどなかなか面白かった。突然殺人事件が起きたり、極端なエピソードがあったりと、ラノベというかマンガっぽい。キリコの素性がわからないままだけれどシリーズになってるみたいなので、追々明かされるのかも。片付けが下手な者としては解説にあった「掃除の神様降臨」の話にはとても共感した。

    0
    投稿日: 2012.11.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    キリコシリーズの第1弾です。 私は初めて近藤史恵さんの小説を読みました。 ミステリだけど重い感じはなくて、会社で起こったちょっと不思議な出来事の謎を清掃員のキリコが会社員の大介と解くみたいな話です。 日常の謎という点では坂木司さんの小説っぽいかなって思いました。 全体的にさらっと読めるような軽くて楽しい小説でした。 清掃員というとやっぱりおばさんってイメージだったけどキリコちゃんはそんなイメージを覆すような感じで本当にかわいいです。 自分が勤めてる会社にそんな清掃員がいたらなんか楽しいですね。しかもキリコちゃんの掃除は完璧だから良いですね。 大介のちょっとへたれっぽいとこも私は好きです。 最後の話の史上最悪のヒーローは最初読んでて、あれ?ん?どゆこと?でもこれって…。やっぱり!って感じでした(笑) 終わり方が好きです。 続編もぜひ読みたいです。

    0
    投稿日: 2012.11.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    女の園のオペレータールームに配属となった大ちゃんが、社内の大小の事件に清掃員のキリコと挑む。 渋谷の女子高校生のように若くてオシャレにも気を抜かないキリコに振り回されつつ惹かれつつ話がすすむ。 それぞれの話が誰もが持ってる小さな悪意からの事件で切ない。 「心で思うのと、実際に手を下すことには、ものすごく遠い隔たりがある。」とキリコも言ってるけど。 最後の話が好き。ドキドキした~! 「女性って綺麗だと、得をするんだよね。それは本当なの。でも、綺麗だからって得るメリットって、要するに甘いお菓子なんじゃないかなって。 甘いお菓子をたくさん与えられる人がいたとしても、お菓子ばかりを食べているわけにはいかないの。自分でお菓子はセーブして、他の人と同じようにきちんと食事をしなきゃならないの。反対に、お菓子をもらえない人がいたとしても、きちんと食事をしていればお菓子なんか食べなくても全然平気ってこと。」 「ちょっとくらいのお菓子はだれだって手に入れられるのよ。」

    0
    投稿日: 2012.10.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    素敵掃除人キリコシリーズ第1弾。 このシリーズとっても好きなんだけど、個人的に大介の家庭の問題が最後の最後でいきなり表に出てきて流れぶった切る感じがちょっと気に入らない。パッと思い付いたみたいで。キリコちゃんが好きすぎて彼女を苦しめる存在が憎いだけかもだけど。 でもキリコちゃんが幸せならいいや♡

    0
    投稿日: 2012.09.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ライトな感じですんなり読めます。 たまにヘビーなこともありますが、後味は悪くないです。 ただ記憶に残るかといったら微妙です。

    0
    投稿日: 2012.09.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1編を除き殺人はないのに、いずれも読んでいて胸くそ悪くなる事件ばかり。しかし、それでも揺るがないキリコのまっすぐさに心うたれます。

    0
    投稿日: 2012.09.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    新入社員の大介の配属先は、ある社のオペレータールーム。女性社会の中、何事も経験と奮闘。その会社の敏腕清掃作業員・キリコちゃんは影の様に振る舞いながらも、存在感たっぷりで見えぬモノも見抜く頼もしさ。二人が織り成す社内ミステリーのポップでキュートな謎解き!キリコちゃんの女性心理の洞察力と、歯に衣を着せぬ言葉は、あっけらかんでスッキリさせられる。…オッと♪最後にそんな謎を掛けるか!?

    0
    投稿日: 2012.08.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    誤って3巻からよんだ、でも問題なかった 今のバイト先はたまに業者さんが入って清掃してくれる 彼らのテクニックには毎回驚かされている たまにしかしてもらわない分、翌日には絶対気づく 自分ではここまできれいにできないよなって思う 「学校の階段」でもあったけど掃除するといろんなことに気づくってさ、間違いないよね ゴミっていろいろ語るし、トイレを自分で少しだけでも掃除しようと思えるときと思えない時がある しかしこの悪人側の人たちがほんと、なんていうか 女性にしか書けないんじゃないかと思う 最初の人もピクルスの人もひよこの人も とてもとてもとてもとても、なんだかなぁ 最終章の展開に大満足 普通にだまされた、スッキリ^^

    0
    投稿日: 2012.08.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった。元気少女と振り回される青年のコンビはいいなー。ちょっと読んでいて反省する部分もあったり。ジーンとするところもあったり。

    0
    投稿日: 2012.07.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    女性清掃作業員・キリコがオフィスを騒がす様々な謎をたちまちクリーンにする・・・とあった。 連続短編でなぞを解いていく。 いったいキリコさんはおいくつなのでしょう??

    0
    投稿日: 2012.07.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    清掃員キリコ・シリーズ1冊目。これも気になってたんだーv   新入社員の梶原大介がその子を見かけたのは入社半年ごろの朝早く。ロビーの掃除をしている姿を見て目を疑った。20歳前くらいの若い女の子、しかも赤茶色の髪をポニーテイルにして耳には何個ものピアス、白いTシャツにカラフルなミニのスカートといういでたち。清掃のおばちゃんのイメージからかけ離れた彼女はしかし、たしかにこの大きなビル全てをしっかり綺麗に掃除する「お掃除のプロ」なのだった。彼女の名前はキリコ(本名は嶺川桐子)。でも彼女が変わっているのはその容姿だけじゃない。掃除をしながらも得た情報と洞察力で、社内のおかしな出来事の真相も見つけてしまうのだ。 大介の預かった書類が連続して紛失してしまった『オペレータールームの怪』、キリコとふたりで会社のワックスがけをしていた深夜に出入りの生命保険社員が階段から転落死していた『ピクルスが見ていた』、しっかり者で姉御肌の大介の同期女性社員がマルチまがい商法の勧誘にすんなり興味を示してしまう『心のしまい場所』、ダイエットブームの大介の職場に新たに配属になった2人の女性社員の抱える秘密…『ダイエット狂想曲』、キリコが1週間ほど休職している間に盗難が起きたロッカールームで弱って震えるひよこを何羽もみつける『ロッカールームのひよこ』、娘へのプレゼントだと部長が話していた特別注文のピンク色のパンダのぬいぐるみが翌朝お腹を裂かれて”惨殺”されていた『桃色のパンダ』、キリコへのいやがらせのように始業前にトイレが汚され段々と悪質になっていった『シンデレラ』。そして最終話『史上最悪のヒーロー』は…大介が家庭の事情で唐突に結婚し、キリコの姿がオフィスから消えて…。 8篇からなる連作お掃除ミステリー。 清掃作業員=「見えない人」(いるのだけれど郵便配達や新聞配達のように気に留められにくい人物)というのは、確かによい探偵にもなれそうです。誰にも見られないだろうと思われてるところから情報は得られるし、キリコほど社員と仲良くできてれば噂話を聞くことも可能。そういえば2時間ミステリドラマなんかで探偵が潜入捜査してますもんね(笑) ただし、キリコは別に探偵をしたくて清掃作業員になったわけじゃない。本当にお掃除という仕事に誇りを持っているから清掃作業員になった。 そこがキリコちゃんをかわいく素敵に魅せてくれてるポイント。若くてカラフルでクールでキュート。本人は否定したりしてたものの、これは大介が惚れるのも無理はないでしょうv 読んでいると、ちょっとだけお掃除心をくすぐられます…ちょっとだけ…(笑) 奇麗になるのは気持ちいいんだよねー面倒だけども! しかし、キリコちゃん。お掃除中にかわいい洋服汚れちゃわないのかなぁ… それとも「楽しいお仕事だからこそかわいくて動きやすい服で」がお掃除の極意だったりするのかなぁ…  最終話(書下ろし)の真相にはちょっとびっくり。まぁ!よくやった大介!(笑)

    0
    投稿日: 2012.06.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    オフィスを舞台に新入社員大介と、清掃員キリコが繰り広げるミステリー短編集。 マルチ商法やダイエット、セクハラなど、女性が関心を持ちやすいテーマが取り上げられているのも良いけど、何よりキリコが素敵キャラ。 渋谷にいそうな若くてお洒落な女の子。 勘はいいし度胸もある。 バグダッドカフェをみて、清掃員になったエピソードがいいなあ。 なんだか私も掃除が好きになりそう。 短編といえども、どれも人の奥底にある心理が浮き彫りにされていて、なんだか身につまされたり。 ただ、最後の話だけは展開が急すぎて驚き。 その展開の前にあったであろう、色んな話は続編にあるのかな?

    0
    投稿日: 2012.06.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ビルの清掃を一人で受け持つキリコとその会社の新入社員・大介が オフィスに起こる様々な謎を解き明かしていく。 清掃・掃除を通して見えてくる人間の本質や性格・悩みが興味深い。 確実に時間が流れているのもこういうシリーズでは珍しいかも。 オフィス勤めの経験がないので、会社内を覗き見られたような気分も。

    0
    投稿日: 2012.04.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    語り手の『ぼく』こと大介、ヒロインのキリコの人物像が曖昧だと思った。 短編・連作だから、なのだろうか? 続きが気になる、待ち遠しいというよりは、続きは…ま、いいか~、と思えてしまう。

    0
    投稿日: 2012.03.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ちょっと変わったコンビですね お掃除姉さんと新入社員って^_^ 楽しく読めます ドラマ化もいいんじゃないの、こう云うの

    0
    投稿日: 2012.03.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    再読。清掃人探偵キリコシリーズ第一弾。 シリーズ二作目を読んだら思いのほか面白かったので、一昨目も読みたくなった。 爽やかな気持ちになるシリーズ。

    0
    投稿日: 2012.03.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    シリーズ第一作。 ショートストーリーなので、読みやすかったです。 ちょっと伏線が分りにくい点もありますが、 キャラクターの魅力が作品全体を盛り上げています。 女性向けかと思います。

    0
    投稿日: 2012.03.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    お掃除をする素敵な彼女と若手社員が、社内の事件を探り当てていくという連作短編集。 こんな清掃員がいたら楽しいだろうな。 掃除も一つの大事な仕事。 誇りをもって取り組んでいる彼女が楽しそう! 最後は結婚?ちょっと意外な結末。 作者は小説家として食べていけない頃、ビル清掃の仕事をしたことがあるとか。その時もこんな楽しい心持だったのかな~と思いを馳せる。

    0
    投稿日: 2012.02.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    掃除が好きになるかも...。設定がひらめきというのか、家政婦は見たに通じるものが...。ただ、できたら出版社は揃えてほしかった。

    0
    投稿日: 2012.02.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    順番間違えたのに気付き3作目から1作目へ飛びましたっ(;^_^)キリコちゃんのほんわかした恋愛話?がいいですね〜。あっミステリーが本筋ですが...(;^_^)

    0
    投稿日: 2012.02.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    清掃人キリコの第一弾。 日常の小さな謎をキリコが解いていき心の重りも綺麗に取り除いてくれ心地よい。 でも、ラストの話は微妙かな。 え、なんで?とは思ったしまんまと騙されたけど、いる?そんな騙し。

    0
    投稿日: 2012.01.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ホームズばりの、唖然とするような、いわゆる「快刀乱麻」の謎解きは、この著者の特徴なのかしらん。その点は、今いちだけど、全体的な雰囲気は、いい感じ。イマドキ流行りの、とってもよみやすいライトノベルだし。中の上ってとこでしょうか。

    0
    投稿日: 2012.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あまり重苦しくないミステリと言うか、探偵役が掃除をしている若い女の子と言うのが取っ付きやすい、気がする。読み易い。 キリコと大介の関係があっさりしてる感もあったけど、恋愛小説ではないと思うし、これくらいが丁度良いのかも。

    0
    投稿日: 2012.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    新入社員の大介と探偵役のビル掃除員キリコの物語。日常ミステリだが肝心の謎が弱い!「社内の汚れも、事件も、きれいに解決」というコンセプトはよいだけに、もう少し頑張ってもらいたい。

    0
    投稿日: 2011.12.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白くてとにかく読みやすい。大掃除の合間にちらちら読んでました。動機はどこか暗い感じもあるけど、キリコがあまりに活発でちと80年代や90年代のヒロインという感じがよかった。

    0
    投稿日: 2011.12.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった。 軽いタッチの割に、深い動機もあったりして、 なかなか楽しめました。 キリコと大介の雰囲気がとてもよかった。

    0
    投稿日: 2011.12.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    清掃員とおしゃれな女の子。掃除と謎解き。 その組み合わせが面白い! http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-806.html

    0
    投稿日: 2011.12.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ビルの掃除を一回してみたいと思いました(笑) ビル清掃の可愛い女の子が探偵役という面白い設定の日常ミステリでした。女の人が書いた小説もよく読んでいるのだけど、何だか久しぶりに女性が書いた小説を読んだなぁと感じました。他の作品はまた雰囲気が違うのか、読んでみたいな。

    0
    投稿日: 2011.11.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    殺人事件もありますが、全体的には日常の謎を扱った作品が多いです。 人の少し暗い部分や嫌な部分が真相に関係のあることが多く、少しどろどろとした内容の話が多いですが、探偵役のキリコが明るいキャラなのでそこで中和してくれている感じがします。 話の語り手である大介は女性の多い部署に配属される新入社員という役柄なのですが、彼のいじられ具合や、彼の同僚のどこにでもいそうな女性の雰囲気の描き方も面白いです。

    0
    投稿日: 2011.10.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    近藤史恵の天使はモップを持ってを読みました。 主人公梶本大介はある会社の新入社員。 そして、その会社には奇抜な服装の掃除のお姉さんがいるのでした。 掃除のお姉さんの名前はキリコ、そして彼女は有能な掃除婦であるとともに、優秀な探偵だったのでした。 職場で起きている事件に対する謎解きはそれなりに面白く読んだのですが、登場人物の描き込みがちょっと淡泊で、生きている人間として感じられませんでした。 紙でできた人形劇を見ているような感じがしました。

    0
    投稿日: 2011.10.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すっごく好きなシリーズになりそうな予感。 女性清掃員のキリコ(18~19歳くらいの若いギャルなのにオフィスの清掃員)と新入社員の大介が、オフィスで起こる日常ミステリーを解決していくストーリー。 キリコのキャラがすごくいいね! 見た目はギャル風だけれど、清掃することに対するプロ意識が非常に高く、オフィスビルの中を一人で徹底的に掃除しているので皆に愛されているキリコ。 オフィスでの事件も(一件の殺人事件を除けば)些細なできごとで軽い感じで読めるけれど、ラストにはドキッとしました。 キリコちゃんと大介君、いい感じだと思っていたのに! に! に!!! 続きがすごく気になる感じだったので、次の作品も読むこと、決定です。 本文自体もすごくよかったのですが、あとがきにまたググググッと来ました。 「タイトルの『天使』とは、ただキリコちゃんのことではなく、『掃除をしよう』という気持ちのことなのだ」 そうかー。確かに掃除しようというやる気は、あるときにふと舞い降りてくるものだよなぁ。 うまいこと表現するなぁ。 本作を読まれる方は、ぜひともあとがきまでお楽しみください。

    0
    投稿日: 2011.08.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いわゆる「日常の謎」系のお話です。 だけどほんわかほのぼのって感じではなく、意外と各事件ドロドロな人間関係が見え隠れ。 でも私はそれも結構好きです(笑) 大介とキリコのキャラがとてもいいので、ドロドロでもそんなに後を引きません。 とにかく主人公の清掃員、キリコちゃんがとっても素敵です。 10代らしいのですが、そうは思えない洞察力。 そして仕事に誇りを持って楽しくやっている姿は、読んでて気持ちがいいです。 私はお掃除は嫌いだし苦手です。。。 でも家を綺麗にしておく事は、家族にとっても大事なんだよなぁと痛感。 家が汚いと本当に心が荒んでくるんですよね・・・ キレイになった時の心地よさを思い出させてくれる本です。 私は定期的にこのシリーズを読んでいった方がいいかもしれません(笑)

    0
    投稿日: 2011.08.23