
総合評価
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powered by ブクログ小市民シリーズ、とうとう冬期! 冒頭から小鳩くんが交通事故にあって意識不明の重体に。衝撃の始まりです。 小鳩くん轢き逃げ事件をきっかけに、小鳩くんと小佐内さんが出会うきっかけとなった事件を小鳩くんが苦い思いと共に回想します。 過去の轢き逃げ事件と現在の轢き逃げ事件をふわふわと行ったり来たり。 なぜふわふわとした読み心地になるのかしらと考えてみて、小鳩くんがたくさん寝るからかなと。 どこか単調な入院生活と深い眠りが、夢うつつのような雰囲気を醸し出している、気がする。 2つの轢き逃げ事件の結末と、小市民を目指した2人の行く先を、見届けることができてよかったな。
11投稿日: 2024.11.25
powered by ブクログ米澤穂信氏は,若人に人生の悲哀を語らせることで,読後に或る種のカタルシスを生成する独自の文学的スタイルを構築した.直木賞受賞後,多くの実験作品を世に出してきたが,作家としての骨子から出た枝葉末節な印象が否めなかった.本作読了後,まさに昇華とはこのような心持ちかと目頭が熱くなることをどうしても抑えられなかった.春期から20年,(4年前に短編集が刊行されはしたが)前作秋期から15年,ようやく代表作の一つである小市民シリーズが,まさに原点に立ち戻ったテーマで,見事な構成の元完結した.ようやく何を憚ることなく申し上げられる.“米澤穂信先生,直木賞御受賞,誠にお目出度う御座います.先生と同じ時代に生き,著書を拝読できることを幸甚に存じます.”
1投稿日: 2024.11.25
powered by ブクログようやく冬期が読めてそれだけでうれしい。 なんとなく読んでるうちにこんな感じだったなーと思い出すところもあって、秋期読んでから10年以上も経っていたとは… いきなり衝撃的で強制的な安楽椅子探偵?となってしまった小鳩くんにびっくりしたけど、過去の二人の出会いの事件と重ねる感じで話は進み、好奇心と自己顕示欲からの後悔と羞恥心などこのシリーズらしい青さと痛みと苦さを伴いつつ楽しく読めました。 終始病室だったので、スイーツ食べる描写が少なかったのは残念ですが。 小鳩くんと小佐内さんの関係性も離れがたくこれから先も続きそうでよかったよかった。 京都はおいしいスイーツ山盛りあるからね、存分に楽しんでほしいと思う。
1投稿日: 2024.11.24
powered by ブクログ同じ場所で起きた過去と現在の事件を巡る小鳩君の推理。 読者目線ではどちらの事件についても初めて知る訳で、それらがどのように関連しているのかいないのか?交互に語られる事で次第に明らかになっていく真相にワクワクさせられた。 思えば小市民になるきっかけとも言える出来事と、小市民の終わりを告げる現在を同時に描くというのがとても斬新に感じられた。 勿論、小鳩君と小佐内さんのコンビも相変わらず微笑ましく、卒業したら2人の関係はどうなって行くのか、きっとまだまだコンビが続いて行くのではないかと自分の中で想像していた。 とにかく大好きなシリーズでした。
1投稿日: 2024.11.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小市民シリーズ完結。なぜ、小鳩と小佐内が小市民でいることを誓い合ったのか、今まで気になっていたことがついに明かされる。小鳩が折に触れ、賢しらに謎を解き明かそうとした結果、良くないことが起きた…風なことを言っていたと思うのだが、まさにそのとおりの出来事だった。これ以上犯人捜しをしなくていいとの友達の言葉は、遠慮があって言っていた訳ではなかったのね。そんなの分かりにくいし、本当に首を突っ込まれたくなかったら事情を話して…とも思うけれど、そこまで親しくない相手に家族の事情まで話さないか…。 さて、事故に遭った小鳩は、見舞いに来ているであろう小佐内と何故か会えず、小佐内からのメモ用紙があるだけ。何とも不思議な状況だ。いつもなら、外に出て現場検証したりする小鳩が、ずっとベッドの上という新鮮な状況。 2人が協力して轢き逃げ事件の犯人を暴き出すことは難しいのでは?と思ったが、ボンボンショコラにまさか盗聴器を仕込んでいたとは。流石は小佐内。そのおかげでラスト、怒涛の展開となる。 それにしても、小鳩はいつ危ない目に遭っていてもおかしくなかった。日坂(姉)の職業的倫理観が残っていたから、何とか無事に済んでいたのだろうか。 家族がバラバラになってしまった原因の張本人を目の前にし、何とか理性を保っていた日坂はある意味凄いと思う。小鳩は事故に遭った上、過去の出来事の清算も払わされそうになって悲惨だったな。 もういっそのこと、振り切って小市民を止めたらいいんじゃないかと思ってしまった。
2投稿日: 2024.11.11
powered by ブクログ小鳩君と小山内さんに中学時代に何があったかも分かり、当時と現在の事故の謎解きもそれぞれ面白く、読み応えのある一冊でした。
8投稿日: 2024.11.11
powered by ブクログ春夏秋冬ときておそらく完結編にあたる本作。いやー、期待以上の面白さでした。過去と現在が交互に進んでいき、先の読めなさにページをめくる手が止まりませんでした。小山内さんはどこまでも小山内さんで、小鳩くんはどこまでも小鳩くんでした。出番は少なかったけれど、ナイスアシストの堂島くんもよかった!「次善」小山内さんのことばがすごく印象に残りました。京都の美味しいスイーツを食べながらあーだこーだやる2人がまた見たいな
1投稿日: 2024.11.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3年前のひき逃げと小鳩のひき逃げがつながり、小鳩の3年前からの心の成長が見られて面白かったです。3年前の事件で挫折や思い直し小市民を目指すきっかけになったはずで、春季限定からまた読み返したくなりました。 大晦日の夜、トイレから戻ってきたところで看護師がベッドの横に立ってるシーン、鳥肌が立ちました。 最後小佐内さんと小鳩のやり取り、ほんとに微笑ましくていいラストでした。
3投稿日: 2024.11.08
powered by ブクログやっと読めた冬期限定は初っ端から小鳩くんが轢き逃げに遭い驚きから始まった。ずっと気になってた、小鳩くんと小山内さんが小市民を目指すきっかけとなった理由がやっとわかり納得。悪意があったわけじゃない、でも純粋でもなかった2人は打ちのめされた気分だったかな…と切なくもなる。現実の小鳩くんの入院生活で多々気になることがあったので回収された全てにスッキリ。冬の空気が伝わるような静寂や静謐さを滲ませた雰囲気、過去と現在や謎の繋がり、2人のやり取り、面白かった。大学生になった2人の活躍がいつか見られたら嬉しい。
1投稿日: 2024.10.28
powered by ブクログいちごタルト事件から何年たったのだろう。 遂にシリーズの最後を迎えた。 小鳩と小佐内さんの出会いや二人が小市民を目指す理由も明かされて、集大成に相応しい内容だったと思う。 二人の互恵関係は続くのかそれともそれ以上の関係になるのか、ラスト余韻浸る事ができてよかった。
32投稿日: 2024.10.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
終わっちゃった。終わりたくないから大事に読みたかったのに、気になって読んでしまって、終わっちゃったなぁ…。「わたしの次善」、かあ。再会はあるのだろうか。
1投稿日: 2024.10.28
powered by ブクログ『小市民』シリーズの完結編ですね。 高校三年生の二学期も終わりかけたある日、小鳩君と小山内さんは、放課後河川敷横の堤防道路を歩いていた、小山内さんの手には鯛焼きが(いつものスイーツ)。すると、車が突っ込んで来た。小鳩君は、とっさに、小山内さんに体当たりする。小山内さんは、鯛焼きを飛ばされ、自分も弾かれて、小鳩君をにらみつけるが。車は小鳩君をはねて、ひき逃げしていく。 小鳩君は、五時間近く意識不明で、気が付いたら病院のベッドに横たわっていた。重症で退院まで、二ヶ月、松葉杖が取れるまで長ければ半年の宣告をうける。 小鳩君は、病室で、似たような事件を三年前にも関わりを持っていた事を思い出した。 クラスメイトが、ひき逃げにあい、その犯人を探っていたのだ。 中学三年生の時の小鳩君は、謎解きを得意として、全面にそれを打ち出していた。実は、この時に、小山内さんとの出会いがあり、ふたりが協力して、謎解きをする、最初の事件となる。 自分の事件は、病院に釘付けになっているので、推理するだけだが、小山内さんは無事で、密かに捜索しているメッセージを、見舞いがてら置いていくのだが ……………? 過去と現在の、謎解きのミラクルが面白い。 小山内さんとの出会いが描かれて、「小市民」の言われも気付かされる。 米澤穂信さんの小説は、人物の心模様を、端的な言葉で的確に表現されているのが、愉しい。人間模様も心理描写を交えながら展開していく。文学的な香りも味わえるので、日常の謎ミステリーながら、深い味わいがあるので、大好きな作家さんですね。 「小市民」シリーズは、これで完結編と書きましたが、今までは、小鳩君中心でしたが、小山内さんが主人公の物語が欲しいですね。 小鳩君は、受験が出来なくなって、留年になりますから、『巴里マカロンの謎』のような番外編を期待したいですね。
57投稿日: 2024.10.23
powered by ブクログ小市民を志す小鳩君はある日轢き逃げに遭い、病院に搬送された。目を覚ました彼は、朦朧としながら自分が右足の骨を折っていることを聞かされる。(e-honより)
1投稿日: 2024.10.22
powered by ブクログ今シリーズの5作目。 これまでの4作品もとても面白く、いつもまんまと騙されながら読み進めていたが、今作はより一層面白いと言える作品となった。 現在の小鳩視点と3年前の回想が行ったり来たりする構成がとても良かった。これまでの作品内で仄めかされていた中学生時代の小鳩の苦い経験について知ることができ、2人の出会いについても少しずつ明らかになる。本当に面白かった。特に中盤以降は先が気になり、時間を忘れるほどに読み進めてしまっていた。 一つ後悔があるとすれば、順番を勘違いして『巴里マカロンの謎』より先に本作を読んでしまったこと笑 きっと順番が違えど楽しめると思うけれど。
2投稿日: 2024.10.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小市民シリーズ、四季すべて出揃いの最終作。 本作では、小鳩君がひき逃げ事件に出会って入院するところから始まる。奇しくもそのひき逃げは中学生の時に小鳩小山内の小市民互恵関係が成立した事件に、発生場所を含めて非常に類似していた。 本作だけで十分に上出来のミステリーなんだが、シリーズ集大成ということもあって過去作の出来事がちょいちょい挿さっている。それらを結構忘れているなぁと、やっぱ15年は長い、読み直しておいた方が良かったか?それとも、今からもっぺん読み直しても良いか。とんでもなく長いシリーズ物でもないから。 犯罪でもない事件の、所謂日常系の謎解きなんて小説だから面白いんであって、謎を解かれた当事者は、余計なことをしやがってと思っているのかなぁ、と前から思っている部分もあったが、この作品ではそのジレンマもテーマとして取り上げていて、単なる青春ものにおさまらないビターさを付加している。米澤穂信にミステリー作家の良識を感じるゆえん。 大学編、成人編と続くのか、本当にけじめをつけるのか…シリーズとしてはどっちでもきれいに収まるようない気がする。その辺の構成も見事。
2投稿日: 2024.10.20
powered by ブクログ一気に読めるほど楽しく読めた。小市民シリーズの完結?として寂しくもある。また、続きがあれば嬉しいと思った。
1投稿日: 2024.10.16
powered by ブクログシリーズ化されており前作を読んでいましたが、小市民のフレーズでぼんやりと思い出してきました。時系列が複雑でこれはデジャブ?と思ってしまう箇所があり、何度も読み返すページがありました。その部分を含め事件解決に向かっていく様子が面白かったです。
1投稿日: 2024.10.09
powered by ブクログ衝撃の始まりである。小鳩くんと小山内さんが歩いているところに車が突っ込んできて、小鳩くんは大怪我をして入院してしまったのだ。遡ること三年前、同じ場所で同級生の日坂君が突っ込んできた車にぶつかって怪我をきている。その時小山内さんもとばっちりを受けていたのだった。犯人を見つけるべく調べ始めた二人だが、なぜか日坂君には迷惑がられる。そして結局は犯人を突き止められないまま今に至り、同じように事故に遭ったのだ。動けないまま三年前のこと、今回のこと、思いつくままにあれこれ推理を巡らし、眠っている間に小山内さんが置いていったらしいお見舞いのボンボンショコラを食べ、メモを見ながらまた考える間に小山内さんは小山内さんで調べを進め疑惑を深めていったのだ。散々なな体験をした高校三年の冬だったが、最悪の結果にはならず、今後の希望につながるラストで、大学生活もまた楽しみだ。
1投稿日: 2024.10.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2024年。小市民シリーズ、これで終わりなのかな。 受験を控えた高3の冬。小鳩くんは車に轢かれた。一緒に歩いていた小山内さんをかばった感じで。入院。大学受験もあきらめなければ。小鳩くんは回想する。中学校での事件を。似たようなひき逃げ事件。そう、彼らがなぜ小市民をめざしたのか、互恵関係を築いたのかがやっと明らかになる。良かれと思ってしたことが、相手には迷惑なこともある。小山内さんは犯人を捜す&小鳩くんのお見舞いに毎日行くが寝てるから話せないので、カードを置く。ボンボンショコラは1個/日食べるように。 もろもろの伏線が回収され、小鳩くんひき逃げ犯人とその動機を知る。わかるけど、小山内さんが言う通り、情状酌量の余地はない。しかし、小鳩くんは自分の中のエゴに戦き、警察に聞かれたら言おう・・・と思うのであった。 小山内さんが好きな店の春夏秋のスイーツを食べたい、と小鳩くんは思い、小山内さんに告げる。 小山内さんは京都の大学を受ける。教えてやらないけれど、次善の小鳩くんにはヒントをあげると言う。 長くなったが、まだまだ続編を望んでいる。 このミス2025 2位。
1投稿日: 2024.10.07
powered by ブクログ小鳩君は年末近くに事故に合い、幸い一命はとりとめたものの、受験は諦めないといけないことを知る。事故の状況が小佐内さんと知り合った中三の事故と似ていると思う。その回想と、現在が短く入れ替わる構成で話が進むので、少しずつ読むのに向いていた。小市民にならんとした中学の事件はどんなものだったのか、小佐内さんとの出会いや、昔の様子、今の事件の犯人は?昔と似ているけど、繋がりはあるのか?などなど、疑問が細かく沢山沸く作りで、ネチネチした細かい描写多いけど、飽きずに読めました。 大学生の2人、短編書いていただけないかな。
4投稿日: 2024.10.06
powered by ブクログえーこれで終わっちゃうのー?寂しいな。最後のエンディングもしんみりしてしまった。 冒頭から小鳩くんが事故にあって、しかも受験生で色々可哀想なところからスタートしてドキドキした。それと中学の頃の回想とが交わって徐々に謎が解けていって、最後これどうなるんだろう??って感じが良かったです。 ちょっとそんな偶然ある〜!?な展開もあったけど、小鳩くんがいかに小市民になろうと思ったのかのエピソードが描かれてて良かったな。 二人の京都大学生編も楽しみにしてます!!!ので!是非!!
3投稿日: 2024.10.04
powered by ブクログシリーズ続編。 まさか続きが読めるとは。嬉しい。 過去の事件と現在進行形でおきている事件。交互に話は進んでいきどちらの展開も気になってどんどん読めてしまう。 小鳩くんと小山内さんの中学生時代のこともわかる。中学生ならではの独りよがりに後悔してる感じがすごく伝わってくる。
5投稿日: 2024.10.01
powered by ブクログ過去と現在の事件が同時進行で描写されていきながらも読みづらくなく、数々の伏線が最後に鮮やかに回収されていくのが面白かった。
2投稿日: 2024.09.28
powered by ブクログ20年の時を経てついに小市民シリーズ完結。(だよね?)小鳩くんがひき逃げ事故に遭った現在と、小山内さんとの出会いとなった同級生のひき逃げ事故を追う過去の2つの時代が行き来する。
0投稿日: 2024.09.26
powered by ブクログとても面白く読めました。 過去と現在の轢き逃げ事件がどのように絡まっていくのか、興味深く読めました。 今までのシリーズで謎だったことが、いくつか分かりました。これで終わりなのが寂しくて堪りません。小鳩君と小佐内さんにまた会いたいです。
4投稿日: 2024.09.25
powered by ブクログ小市民シリーズの最終巻、待ちにまった最終巻である。そしてこの夏に「小市民」としてアニメ化されており、1クールで春期、夏期とシリーズの半分が放映された。シリーズの謎、伏線を全て回収する最終巻、約20年を費やしてのシリーズ完結まで、色々思うことをツラツラ述べていこうと思う。 最終巻「ボンボンショコラ事件」 小鳩、小山内高校3年の冬、クリスマスから大晦日までのわずか1週間ほどのタイムスケジュールであった。冒頭でいきなりの事件!小鳩クンがひき逃げに遭ってしまい、大腿骨骨折の重傷を負う。そして入院を余儀なくされる。ひき逃げ事件は二人にとってもトラウマ的な中学3年時に遭遇したひき逃げ事件を想起させる。退屈この上ない小鳩クンは過去のひき逃げ事件を回想する。そして小鳩クン被害者のひき逃げ事件の進捗が遅々として進みつつも過去と繋がっていく流れであった。 シリーズを通して伏せられていた、なぜ小鳩、小山内が互恵関係を結んで小市民を目指す所以となったのか?この回答が中学3年時のひき逃げ事件によって明かされていく、その進展と結末が語られていく中で、さすがに若かりし故の小鳩クンの自己中心的、自己実現はかなりイタイ、ウザッタイ。結果から得られる苦渋は、かくて小市民を目指すに十分に納得感を得ることができる。 入院中故小鳩、小山内が絡むシーンは少なめであり、二人の掛け合いは過去作に比べ少々物足りない感があるが、小山内が残すお見舞いの品々等から、小鳩クン被害のひき逃げは、なんとなく予測できる仕掛けであった。 かくて現代のひき逃げに関しては。狼小山内の復讐の技が冴える展開で収束した。そして大晦日の夜、除夜の鐘が打ち鳴らされる中で、二人の今後が匂わされるラストであった。これは大学生になった二人が京都の街を背景に新たな物語が始まりそうでもあり、また四季の事件で高校3年をキレイにまとめきった完全なるラスト、とも言えそうである。2004年刊行の春期いちごタルトから20年をかけてのシリーズ、個人的には約15年追いかけたシリーズである。どちらともとれない終幕は個人的にはベストだったと思う。 アニメ「小市民」 米澤作品のアニメ化としては、京アニ制作の神作品「古典部」が2012年にオンエアーされている。リアルタイムで視聴しており完成度は一般的に確認できるものに追随する。個人的には京アニ作品の中でもベスト3のランクづけである。(とはいえ京アニ作品をすべからく視聴してるわけではないので、あくまで狭い範囲での個人感想である) 今作の制作はラパントラックなる制作会社であった、会社概要については全くの未知であるが1クールを見終えての感想は、背景の美麗さ、ストーリー構成、カット割り、担当声優の演技、様々な点から見ても夏アニメの覇権といえる作品であったと評価する。 「古典部」においては謎解きの演出などに様々な試みが試されていたように思う、今作においては主役二人の会話シーンにおいて背景の移り変わりなどが効果的に展開され、声優二人の技術も相まってであろうが非常に心地よくも印象に残ることが多かった。ストーリーの流れは春期いちごタルトと夏期トロピカルカフェであるが、中盤に「伯林あげぱん」を挟んでくるあたりに脚本の作者米澤氏へのリスペクトを感じた。そして何よりも最終2話の構成が最高であった。 夏期トロピカルパフェにおける、狼小山内(ハードボイルド担当)の全ての目論見が狐小鳩によって露見していく会話劇である。二人は喫茶店で向き合って座っているが、誘拐事件の回想シーン、背景の切り替えなど視聴者を飽きさせない絶妙な演出で小山内の企みが明らかになっていく。そして原作未読勢にとっては衝撃の展開、二人の関係解消へとなだれ込む。あくまで二人の主観は互恵関係であるが、周りから見れば男女交際、恋人関係であろう。その関係が終わる、原作トロピカルパフェの衝撃はここに集約されていた。 さらに二人それぞれに新たな関係、出会いが発生し、2期へ繋がる終わり方であった。2期秋季限定栗きんとん、冬季限定ボンボンショコラは、2025年4月よりオンエアーの予定である。栗きんとんでは主役級の新聞部の1年生、いきなり小鳩クンに告ってきた仲丸さん、2期が非常に楽しみとなる終わり方であった。座して待ちたいと思う。 小説「小市民シリーズ」 2004年刊行の春期いちごタルトから、約20年をかけてのシリーズ完結であった。個人的にいちごタルトはブクログ上で2011年に登録されていた、トロピカルも栗きんとんも同じ日であった。ブクログを始める前より読了していたため、2000年代後半の読了であったと思う。その間に作者米澤氏は様々な作品を手掛け、直木賞作家となった。いちごタルトの頃からボンボンショコラの結末をどのように思い描いていたのかは不明であるが、キャラクター、時代背景の変化により相乗的に変化していかざるをえないもの、などなど1作目の頃から変化していくのが当然とも思える。 そんな中でこのシリーズにおいて作者の意図、伝えたかったものを推し量るのなら、青春モノと言える背景の中で、小鳩クンにおいては、個性故の生きずらさ、社会への不適合を感じている若者の自己嫌悪を、同族である小山内さんに合わせて見ることで、互いに自己を消化し受け入れ、自己憐憫から自己肯定へ昇華させていく、成長物語ととらえた。米澤氏の他の青春ミステリ、「古典部」「図書委員」それぞれ根底に あるものは少しずつ違うと思う、個人的に初めての米澤氏のシリーズであったため思い入れは強い。 いったんはシリーズ完結ととらえておこうと思う、来年のアニメ2期が楽しみである。
7投稿日: 2024.09.25
powered by ブクログ図書館の本54 1巻目のいちごタルト事件を読了してから読んだ。 1巻目に比べると、けっこう事件性が重めな分、推理も壮大になっていて面白かった。 最後の方で伏線を綺麗に回収していく様が、気持ちよく、「あのとき確かにそうだったな、、」と振り返るのが楽しい。 小佐内さんとの関係性も唯一無二な特別感があって、好きなコンビ。
0投稿日: 2024.09.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最終巻にして【日常の謎】から飛び出してひき逃げ犯と対峙するとは。 小佐内さんの「わたしの次善」発言はとても良かったし、願わくば大学生編も読みたい。 京都のスイーツ迷路が気になるよ!
1投稿日: 2024.09.21
powered by ブクログ小市民を志す小鳩君と小佐内さんの物語。シリーズ4作目、小嶋くんに最大の事件が起きる。 小学生の頃に読み始めた小市民シリーズ。彼らの季節が一巡するまでに、私は社会人になってしまった。当時は二人のことを頭の切れるお兄さんお姉さんだと思って読んでいたのが、今は彼らの未熟さが分かってしまって、少しだけ切ない。トリックも、途中で見破ってしまった。それでも、一気読みしてしまう面白さは、当時のままだった。
1投稿日: 2024.09.19
powered by ブクログ一時代の振り返りだし、黒歴史の総括でもあるし、でもきっとこれもまた懐かしく思い出す穏やかな未来が皆に訪れますように
1投稿日: 2024.09.19
powered by ブクログいきなり小鳩くんが轢き逃げ事故に巻き込まれるところから始まる今回の物語。 まずはなんで小鳩くんが…そんな事故に遭わなければいけないのか。 3年前の轢き逃げ事故と似ていることから、小鳩くんと小山内さんとの過去に遡る。 何人か登場人物が出てくるのだが、誰が小鳩くんを轢き逃げしたのか…。 過去を辿っていく部分と、現在、事故に巻き込まれた小鳩くんの入院生活の中で見出された複数の伏線。 それが合致した時に殺されてしまう危機に直面するとは、読んでる側も緊張が走って一気に読んでしまいました。 推理するにもすべて外れていたので、もう一度読み直したいぐらい(笑) 推理小説をさまざま読んでいますが、複雑にならず世界観も想像しやすい。 小市民シリーズは本当に読みやすく楽しく推理ができました。 終わってしまうのがもったいない。続けてほしい…。
4投稿日: 2024.09.19
powered by ブクログ題名が冬期限定なのはいかがなものかと。当然ながら春期もあるはずと思いながら読み進めたところシリーズものだったとは。しかも完結編(笑) 3年前の事件とリンクしながら、小佐内さんとのやり取りが何とも小気味良く、緩急も素晴らしかった。あちこちに分かりやすい伏線を張りつつも程よく裏切られる快感は最高だった。ラストのこれまでの総集編的な畳み掛けはこのシリーズを追いかけていた人にとっては感動ものだっただろうなぁ。もどかしい‼️ ボンボンショコラ、すごい存在感。ふたりの距離感もクセになる面白さだった。
6投稿日: 2024.09.19
powered by ブクログ轢逃げの被害者となる小鳩くん。状況は3年前と酷似していた。あの時は推理できなかったが今回は犯人に辿り着けるか。 過去の出会いから描かれていて最終巻らしくまとめられていた。過去と現在のリンクが主題のため、ミステリ部分は薄い。車がどこに消えたのかが主題だが、正確に解かれたかというと疑問。 まぁ青春小説としては面白かった。
1投稿日: 2024.09.16
powered by ブクログ小市民シリーズ最終巻、読むのが勿体なくて、でも読みたくて、ついに読んだ。 過去の事件が気になっていたので、知れて良かった。2人の関係がどう変わってきたかの復習と、今からどうなっていくのかを暗示させるラスト、余韻が残って、しっとりとした気持ちになった。 友人関係や恋愛関係とは違う、2人だけの関係は素敵だけれど、青春独特の儚さがあり、この作品の特徴になっていると思う。 読んで良かった。
7投稿日: 2024.09.08
powered by ブクログ冒頭から衝撃的。 ある冬の日、小鳩は轢き逃げに遭い入院生活を余儀なくされる。 小鳩は病室で三年前の事件を回想し、小左内は轢き逃げ犯を捜す。 この巻でやっと二人が小市民を目指すきっかけについて知る事ができる。 小市民を目指す現在とは違い、狐だった頃の彼の言動は確かに恥ずべきものかもしれない。 自身の愚かさを認めるには相応の勇気がいる。 と、私は思っているので、読むほどに居た堪れないし胸が痛くなる一方だった。 やってしまったことは取り消せないもんね。 もう物語終盤ではかなり泣きました。 最初から最後までビターな四部作の最終作。 時と共に人は成長し変化するけれど、二人の関係はこの先も続くと信じてる。 あと、個人的に《わたしの次善》って彼女なりの愛情表現だと思った。
6投稿日: 2024.09.08
powered by ブクログ「巴里マカロンの謎」が出た時にその存在を知って、私が<小市民>シリーズを追いかけだしたのが2020年。 そこから4年経って、これでもけっこう間が開いた感じがするが、初版で読んでいる人には秋から冬の間が15年って、これは相当に待たされたわけね。 “四部作掉尾を飾る冬の巻”は、常悟朗が轢き逃げに遭って病院に送り込まれたところからスタート。病院のベッドで考えるのは、自分が轢かれた事件のことではなく、過去に同じ場所で起きた轢き逃げ事件の、その犯人捜しをした経緯。 常悟朗と小山内さんが知り合った顛末が描かれ、その頃から二人はそれぞれにらしかったというところも分かって、興味深く読める一方、<小市民>たることを目指す前の二人の、常悟朗は虚栄のため、小山内さんは復讐のために犯人捜しをする姿はなんとなくいじましく、やや微妙な感じも。 それでも、過去と今回の、それぞれの事件の顛末が明かされ繋がっていく終盤は流石の展開。ペーソスを漂わせたラストがいいね。 ベリーショートの髪型、とても好みなので、看護師さん、とても気になってた。
66投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログ配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10279388
0投稿日: 2024.09.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
4.5くらい。面白かった。 水のところは、なんか飲め飲め言うしすぐ寝ちゃうし怪しいなあと思ってたら案の定。 周りの登場人物への観察が面白い。両親は、「」付きの台詞喋らんかったな……。 指摘で、個室は与えるけど、勉強道具を置いて携帯は新しいのを作り直さないのってどうなのというのがあったが、言われてみればという感じ。小鳩の性格からして、携帯無くても大丈夫そうだけど、命狙われたわけだし、欲しくはなるよなあと思った。メタ的には情報制限のためだろうけど。 個室になったのも両親の計らい(小鳩視点だと両親が僕のために個室をとってくれた、とあるが)じゃなくて犯人のせいかも?大部屋希望してもいっぱいなら差額無しで個室になるので。 日坂君の人間関係の色々は、めちゃくちゃ邪推すると性的指向についてかなあと思った。恋愛に乗り気じゃなかったし。 なんとなく。さすがにそれに踏み込むのはまずい。踏み込むなと言ってるわけだし。 病室で命を狙われるのはミザリーみ。そして裏窓み。 中学時代に何があったのかわかったのは面白かった。あんなことやって、なんで叩かれたのかわからず、そしてわかってからもまた高校で知恵働きする小鳩。そんな自分に付き合っていくしかない。 小鳩の自分を変えたい気持ちと変われない自分への気持ちが良いな。これからは、もう少し賢く行動出来るよ~。
1投稿日: 2024.09.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。 最初から事故る小鳩くん。 入院生活はままならずヤキモキ。小佐内さんはなかなか現れないし、ただただお見舞いの品が増えていく。 終盤に向けて、不穏で不安な日々。しかし漸くの小佐内さんとの再会と、過去の重石が軽くなったのはよいことだと思いたい。 日坂くんはホントによかった。 暴かれて心地よい人はいない。けれど心配の言葉だけでもうれしいものだよ。
1投稿日: 2024.09.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小市民シリーズの最新作にして、常太朗とゆきの高校生活最後にして最大の事件を描いた物語。 探偵役である常太朗が車の事故に遭い外に出ることが出来なくなった状態で、今回の事故の真相と状況が酷似している3年前の日坂祥太郎のひき逃げ事件の謎が交錯していくという物。 正直に言うとこの物語は読みたくなかったです。彼らの物語が終わってしまうから。ずっと彼らの物語を追っていたかったから。しかし、新しい局面に突入した彼らを見たくなり、読んでみることにしました。 結論、読んで良かったです。常太朗の過去のトラウマに精算をつけるため、ゆきは自分は何も関係ないのに襲われた事への復讐といういつもの「小市民」である彼らのいつものを読ませてもらいとても面白かったです。犯人の正体は結構分かりやすく、途中で気づける人は直ぐに気づけると思うので是非やってみてください。実はずっと監視させられていたという事実はとても恐ろしかったですが。そして春夏秋冬を経て、多くの事を経験した彼らが築いてきた関係性が集大成として常太朗のトラウマを解決するのが伏線回収としてとても美しいと思いました。約3年間集中して読んできてとても良かったです。 アニメでは春期と夏期が放送されるので是非ここまでアニメを制作・放送して欲しいと思いました。
40投稿日: 2024.09.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久しぶりの小市民シリーズで懐かしさを感じながら読んでました。やはり古典部シリーズより好きですね。 メイン?の過去の犯人の謎解き部分は、まああっさりしたものだったけども、今の事件に繋がる展開はドキドキしましたね。 ベーリーショートが伏線とは気づかなかったな。
5投稿日: 2024.08.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初に読んでから10年くらい!(短編もあったけどね!)待って良かった〜!!!大団円じゃない?内容はちょっと物騒ではあるけど ここが……ここに!!!!となった 小市民初長編だし、読みたい人はシリーズで読んでほしい 最後らへん映画のエンドロール流れとる…!と錯覚しちゃったもんね
1投稿日: 2024.08.31
powered by ブクログ小鳩くんと小山内さんの小市民シリーズ大好きです。 今回は、衝撃的なお話でしたが2人の小市民を目指す高校生活もこれで終わりを迎えるんだなぁ〜と思うと寂しくなります。 もう一度最初の春期限定から読み直したいです。 そして、ぜひ大学生の2人の話も書いてほしいです。
6投稿日: 2024.08.27
powered by ブクログあらすじに「小鳩君最大の事件」とある通り、スケールが大きい事件だった。 高三の現在と中三の過去を行ったり来たりするけど、時系列が分かりづらくなることもなく、きっちり描き分けられていて読みやすい。 小鳩君が眠ると過去の回想に移る流れが多かったが、小鳩君がすぐ眠くなってしまうことさえ伏線になるとは…! 小鳩君自身が危険に晒されるシーンもあったけど、小佐内さんがいてくれることの心強さがすごかった。ホントいいバディだよな〜
2投稿日: 2024.08.26
powered by ブクログ小市民シリーズの最終作。第1作から暗示されていた物語にも終止符が打たれ、きちんとした着地を迎えて一安心。読みやすくキャラもいいシリーズだったので、終わるのが寂しく感じるというのは、すごく好みだったということだろう。
1投稿日: 2024.08.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小鳩くんが轢き逃げに遭い、3年前の日坂くんの轢き逃げ事件と重ね合わせ真実に近づく。小市民を目指す二人の序章から終焉までが鮮やかに繋がる。最後は春夏秋と回想。お互いを必要とする気持ちもよく伝わって◎。
34投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログ小市民シリーズの完結作? 以下、公式のあらすじ --------------------- 高校生活の終わり。 小市民の時代の終わり。 小鳩君を轢き、密室状況から消え失せた車はどこへ? シリーズ最大の事件を描き 四部作掉尾を飾る冬の巻! 小市民を志す小鳩君はある日轢き逃げに遭い、病院に搬送された。目を覚ました彼は、朦朧としながら自分が右足の骨を折っていることを聞かされる。翌日、手術後に警察の聴取を受け、昏々と眠る小鳩君の枕元には、同じく小市民を志す小佐内さんからの「犯人をゆるさない」というメッセージが残されていた。小佐内さんは、どうやら犯人捜しをしているらしい……。冬の巻ついに刊行。 --------------------- ひき逃げに遭った小鳩くん 入院中に、今回の事件と、中学生の頃に同級生のひき逃げ事件の犯人を探った事の振り返りが交互に描かれる これまで、語られることのなかった、小山内さんと小鳩くんが小市民を目指すきっかけとなった出来事 小鳩くんが手痛い目を見た過去の話とは? そして、小鳩くんをひき逃げした犯人は? シリーズを追っかけてきたけど、これで最後なのだとしたら不完全燃焼な気がする 小鳩くんの過去はともかく、小山内さんの謎が明らかになっていないなぁ 作中では、中学生のときのひき逃げ事件で、小山内さんが狙われていた可能性の推理を否定していたけど、実際に狙われてたんじゃねーの?とか思ってしまう 今回の事件も無理があると思うけど、無理があるという点も含めて作中で指摘されているからまぁいいか 二人の互恵関係は今後どうなるのでしょうね? 少なくとも小鳩くんは大学に行くなら1年は後になる 小山内さんが地元の大学を選ぶか、同じく浪人するかでなければ離れる事になるわけで ってか、そもそもこの二人は本当に互恵関係が成り立っているのか疑問ではある 小鳩くんは結局推理しちゃってるし、小山内さんも何やかんやで事件に巻き込まれたり首を突っ込んだりで復讐してるしなぁ まぁ、ある意味でお互いの存在が歯止めになっている面もあるけど、二人が一緒だからこそ周囲への被害が大きくなっているようにも思えるんだが…… これで終わりという事で本当によいのだろうか?
6投稿日: 2024.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
受験を間近に控えるさなか、小鳩は轢き逃げにあい、病院に搬送された。 全治半年と診断され、大学受験ができなくなることを知る。 轢き逃げ事件が起きた場所は数年前に小鳩のクラスメイトである日坂が轢き逃げにあった場所でもあった。 過去の同様の事件を回想しながら、今回の事件の推理を進めていく。 今回の事件では過去のひき逃げ事件で小鳩の推理により、家族関係を壊されてしまった日坂姉(看護師)によるものだった。過去のひき逃げ事件の調査により、小鳩が小市民を志すきっかけになったこと、その事件の際に小佐内さんと出会ったこと、小佐内さんとの関係を互恵関係≒お互いにメリットを受け取りあう関係と理解していることなどは新しい発見だった。
8投稿日: 2024.08.15
powered by ブクログ小鳩くんが轢き逃げ事件に遭って入院 川沿いの一本道なのに、犯人の車を特定できない、という事件は、彼と小佐内さんの出会いの契機となった過去の事件と酷似していて… 「古典部」のシリーズにはマラソン大会でひたすら走りつつ事件を回想し推理する、というものがあった。本作は病院のベッドの中で、小佐内さんの差し入れをもぐもぐしつつ、過去の事件を回想していく。キャラや展開や会話のスピード感ではなく、魅力的な謎で読ませる。シリーズがライトノベル的と言われたのは今は昔。 川沿いがある意味巨大な密室になってるのが面白い。で、もちろん後半しっかり「そう来たかー」となった。満足。
2投稿日: 2024.08.15
powered by ブクログ小市民シリーズ、これで完結なのかな。小鳩くんが轢き逃げに遭うという大事件が発生。命に別状はないものの大腿骨折という重傷でベッドから動けず、目前に控えた大学受験も閉ざされてしまう。そんな中で彼は三年前にも起きた轢き逃げ事件のことを回想する。小鳩くんと小佐内さんの出会いも描かれる長編ミステリです。 三年前の、虚栄心に満ちた小鳩くんと復讐心に突き動かされる小佐内さん。かつての二人の姿は予想通りというか何というか……なのですが。苛烈な印象のある二人も、それぞれに打ちのめされて「小市民」を目指すようになった経緯が少し切ないです。だけど二人とも、もともと人の痛みがわからない人間ではないんですよね。まあたしかに鬱陶しくはあるけれど(苦笑)。 同じ場所で起こった二件の轢き逃げ事件、そして同様に密室状態から消えた犯人の車。この謎で充分わくわくして読みましたが、それ以上にまさかあんなことまでが……! 終盤の展開には愕然。そしてやはり小佐内さんの「ゆるさない」は恐ろしいです。でもまああれくらいは当然の報いとして賛同できるか。
3投稿日: 2024.08.14
powered by ブクログシリーズ最終章ついに読み終わりました。 早く先を読みたい気持ちが止まらずあっという間に読了。 2人の出会いを知れ、ラストもこの先が気になるような書き方で全てが面白かった。
3投稿日: 2024.08.13
powered by ブクログ「小市民」シリーズ(長編としては)15年ぶりの新作とのこと。 小佐内さんや小鳩常悟朗も高3となり受験を間近に控える中、常悟朗が車に轢き逃げされて入院する。 3年前、2人が出会うきっかけとなった事件と酷似する状況に、常悟朗は病院のベッドに寝ながら3年前に解ききれなかった謎や、その時の自分の考え足らずな行動が起こした結末に思いを致す。 シリーズ4作目にして明かされる2人の出会い。 3年前の事件と今回の事件とが同時進行し、終盤に2つの事件が合流して一気に解決へと向かう。 9キロの一本道の密室という設定も斬新だが、本書の裏の主題は3年間の互恵関係を経た2人の繫がりだろう。 今回の受験が絶望的となった常悟朗は離別を前提に3年間で食べ(られ)なかったスイーツを語り、小佐内さんは1年後自分が住む京都での再会を示唆する。 常悟朗を「わたしの次善」と呼ぶ小佐内さん。 2人の再会はあるのか。続編は?
2投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あぁ、完結。 今回は中学校時代、二人の出会いから「小市民」を目指すに至った事件の回想を挟みながら。なんとも苦い思い出。 それでも、最悪の結末でなくてよかった。 小山内さんの出した結論もよかった。寂しいけど、満足。
4投稿日: 2024.08.11
powered by ブクログSL 2024.8.7-2024.8.9 小市民シリーズ最終章。 小鳩くんが轢き逃げにあった。 ベットの上で身動きできない小鳩くん視点で、 中学時代に小鳩くんと小佐内さんが出会った事件と、現在の状況が語られていく。そこここに伏線が散りばめられているのはやっぱりうまいなー 小鳩くんと小佐内さんが、恋愛関係ではないけど信頼できて、他ではあまり見られない男女の関係というのもいいな。
3投稿日: 2024.08.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小市民シリーズ、四部作ついに完結。 完結まで長かった… 小山内さんを苦手としていた私ですが、今回はかなり面白かったです。 小鳩くんの今後と2人の関係が気になります。
1投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログシリーズ最終章。 話としては面白く、何度も前のページに戻ってセリフや状況を確認してしまった。米澤穂信らしい伏線回収もあり楽しめたが、最終章として2人の今後や結末にもう少しフォカースを当てて欲しかったという気持ちも。
2投稿日: 2024.08.03
powered by ブクログ待ちに待った『冬期限定…』がついに刊行されました。 春期から始まったこのシリーズは、小市民を志す小鳩君と小山内さんの高1の春から始まったもので、高3の冬、このシリーズを終える(と作者は明言してはいないと思うけど)のだから、それはもう華々しい事件を解決するのだろうと思ったら、小鳩君がひき逃げされ、病院から動けない約10日の話なのだった。 しかも、主に書かれているのは、小鳩君と小山内さんが初めて会った、中学生時代の事件のこと。 それがこの事件とオーバーラップするとはいえ、本当にこれでいいの? いいんです。きっぱり。 初めて会った中学生のころから、この二人の阿吽の呼吸に驚かされるとともに、根幹がぶれていないのに、ちゃんと成長の跡がわかることにも感心しました。 小鳩君はやっぱり自意識過剰でヒーロー願望強すぎるし、小山内さんは復讐するのに手心は加えません。 中学生なのに。 中学生だから。 この事件で反省した二人は、高校で小市民を志すことで互恵関係を結ぶのですが、やっぱり本来持って生まれた性癖をなおすことができない…というのが今までの流れでしたが、ここまで読んできたら、ちゃんと成長しているよ、君たち。 このシリーズの好きなところは、何と言っても簡単に恋愛関係に陥らないところです。 高校生の男女がタッグを組んだら、それはもう恋愛の始まりみたいな陳腐な関係にならない。 そこにこだわる私の方こそ中二病なのかもしれないが。 でも、もう、かたくなに恋愛を拒否はしていないんだね小山内さんのほうは。 今までは自分の復讐のために動いていた小山内さんが、今回は自分も無関係ではないとはいえ、小鳩君の復讐のためにかなりきわどいことをやってのけた。 それは、やってることは同じかもしれないけれど、意味が中学生の時とは違うということ。 小鳩君は鈍いけどね。 小鳩君のことを「次善」という小山内さん。 いやいや、「最適解」だと思いますよ。
3投稿日: 2024.08.03
powered by ブクログ正直に言うと、推理小説を読むのをもうやめよう、と思った事がある。意識的にミステリを避けていた事がある。一部の当たりを抜かすとあとはもう、犯人当てクイズみたいに見えたからだ。 さて、小市民シリーズの最新作だ。 俺やっぱりミステリが好きだ。好きでよかった。米澤の作品は単なる犯人当て、犯人探しゲームでなくて作品に生きる人々の息遣いが、はっきりとした輪郭が、存在感が伝わってくる。 そう言えば、推理小説を読み始めたのは2009年頃で、2010年頃に米澤穂信の作品を手にしたのだった。 新作、待ってましたよ。面白かったです。この小市民たちの物語をずっと追っていきたい。
2投稿日: 2024.08.03
powered by ブクログ序章:小市民空を飛ぶ 第一部:狐の深き眠り 置手紙によると小佐内さんは/わが中学時代の罪/ わたしたち本当に出会うべきだったのかな/ 小鳩くんと小佐内さん/秘密さがしにうってつけの日/ 第二部:狼は忘れない 痛くもない腹/乾いた花に、どうぞお水を/ 幸運のお星さま/好ましくない人物/ 黄金だと思っていた時代の終わり/報い 終章:小市民は空を飛ばない 冬季限定~~ という表題ながら汗をかきながら読み終わりクーラーのない部屋で、斜め裏の家の新築の音を聞きながらレビューを書いているこの不思議 君たちが小市民になるにはまだまだ修行が足りないよ。ボーーーっとしてられる修業がね (^^♪
3投稿日: 2024.08.01
powered by ブクログひとまず完結の小市民シリーズ 常悟朗と小佐内さんが初めて出会った中3の ある事件を元に物語が始まります。 病院のベットで過去を思い出す常悟朗の 推理に注目です。 ボンボンショコラの謎もスッキリしました。 続編希望です。
44投稿日: 2024.07.31
powered by ブクログ主人公小鳩君が友人の小山内さんと歩いているところを車にはねられて手術を受けるところからはじまる。 けっこうな事故だったようで、小鳩君は大腿骨骨折とかでしばし入院。受験を間近に控えていたのに、それも無理という過酷な運命を告げられる。 入院中の探偵が、身動きできないなかで推理をするって、ミステリの伝統的なパターンだよなぁ、なんて思ってしまったが。『時の娘』とか、思い出した。 重症で動けない中、病室のベッドで小鳩君は3年前、同じ場所でクラスメートがひき逃げにあったことを思い出す。 あの事件は、どういう顛末をたどったのか。 記憶をもとにノートにつづられる過去と、現在の事故が錯綜する。 なぜか小鳩君が熟睡する深夜のみにお見舞いに来て、メッセージやプレゼントを置いていく小山内さん。 「わたしたち、どうしてあえないんだろうね」 メッセージは伏線だったんだなぁ。 この小市民シリーズと米澤氏のたしかデビュー作『氷菓』からはじまる古典部シリーズは、もともと似たところがあった。 高校生たちが主人公というところ。 低体温でいるようで、どこか自分の中のなにかを押し込めようとしているところ。 思春期のイタさを感じるところがあったんだよね。 古典部シリーズでは、主人公の奉太郎がどうして省エネに行動するようになったのか、その背景が語られる作品が数年前に出てたっけ。 本書は、小鳩君がどうして小市民を志すようになったのか。 その顛末が語られる、いうなればシリーズ全体の謎解き篇だ。 中学時代の小鳩君は事故の話を聞き、名探偵としてひき逃げ犯人を捕まえてやりたいと思った。 その過程で、小山内さんとも出会った。 でも、記憶をたどるうち、善意でやったことが相手を傷つけることもある、ということを知った。 そのこと自体にひどく傷つきつつも、でも自分のやったことがどうして相手を傷つけたのか、そのときはわからなかった小鳩君。 高校3年生となり、彼は自分が事故にあった顛末によって、どうして自分が相手を傷つけたのか、3年前を振り返りながら理解に至ったんだね。 少年時代を終えて、彼は一歩大人になったのだ。 物語として続いてほしいきはするけれど、でもこれは一つの物語の終焉ではあっただろう。 面白かったね。
4投稿日: 2024.07.31
powered by ブクログ小市民シリーズが私を魅了するのは小鳩君と小佐内さんの謎解きよりも語り部の小鳩君の思考回路とその語り口だろうと思う。 よく言えば論理的で隙が無くミスを突かれることがなさそうな、悪く言えばしつこく回りくどく理屈っぽすぎる語り口。 実際に対面して彼の思考内容を口伝えでまともに聞き取っていたら多分もっと簡潔に言ってくれと頼みたくなると思うのだけれど、なんと言っても文字の上の表現。 自分の頭の中で彼の言葉に溺れるのはなんとも心地良い。
5投稿日: 2024.07.30
powered by ブクログ受験目前の高3の冬に轢き逃げに遭ってしまった小鳩くん。小市民を目指す発端となり、小佐内さんとの出逢いにもなった3年前の轢き逃げ事件を回想しながら犯人を探す二人。 ずっと謎だった二人が小市民を目指す理由がわかって納得。 小鳩くんは最初から最後までほぼ病院のベッドの上なのに、回想と小佐内さんの暗躍でとても楽しく読めました。ボンボンショコラには騙されました。小佐内さんすごいw 春期から冬期まで短編集も含めて美味しいスイーツ満載でどれもこれも食べたくなっています。京都編もあればいいなぁ...
7投稿日: 2024.07.28
powered by ブクログ米澤穂信の冬期限定ボンボンショコラ事件を読みました。 小鳩くんと小山内さんの小市民シリーズの最新刊でした。 二人が小山内さんのリクエストでたい焼きを買って食べながら歩いているところに車が突っ込んできます。 小鳩くんは小山内さんを突き飛ばして小山内さんを事故から救いましたが、自分は車にはねられて重症を負ってしまいます。 幸運にも一命をとりとめた小鳩くんはベッドの上で3年前の同じような事件を思い出しながらノートにその事件の経緯を記録していきます。 小山内さんは何度か見舞いに来てくれたようで、メッセージカードとボンボンショコラや狼のぬいぐるみ、ドライフラワーなどをおいていきましたが、小鳩くんは寝ていて小山内さんに会えませんでした。 3年前の事件は犯人が捕まって解決しているのですが、事故当事者の日坂くんは小鳩くんの行動に感謝するどころか恨みを持っているように感じられました。 小鳩くんがなぜ小市民を目指すようになったのかということも含めて面白く読みました。
4投稿日: 2024.07.27
powered by ブクログ春夏秋冬ひと段落。 あとはミステリーズ・紙魚の手帳掲載の作品を文庫化を待つのみ 書き下ろし1話追加で出して貰えるのを期待してます。
10投稿日: 2024.07.25
powered by ブクログついに完結。これまでの集大成。すばらしい。 寂しいけど、卒業だから仕方ない。これからの2人も見守っていきたいなあ。
3投稿日: 2024.07.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高校3年生になり,受験を控えた小鳩くんと小山内さんは堤防を歩いていて事故に遭う.轢き逃げ犯人は見つからず小鳩くんは重体で入院.この事は3年前の同じ堤防で起こった轢き逃げ事件を思い出させた.そしてその事件がそもそも二人の出会うきっかけだったという,現在と過去を行ったり来たりしながらちょっと危険なラストへ. 次は京都篇になるといいなぁ.
1投稿日: 2024.07.22
powered by ブクログ大学受験を控えた高校3年の冬。川沿いの堤防道路で轢き逃げに遭い、病院に搬送された小鳩君。病室で昏々と眠る小鳩君の枕元には、小市民として“互恵関係”を結ぶ小佐内さんからの「犯人をゆるさない」というメッセージが残されていた。迫る車に気づいた小鳩君が小佐内さんを間一髪のところで突き飛ばしたため、小佐内さんは無傷で済んだのだ。一方、小鳩君は3年前にも同じ道で轢き逃げ事件があった事を思い出す。轢かれたのは中3当時のクラスメートだった… 今回の小鳩君は病室で寝たきりの“寝台探偵”。回想を交えて過去と現在の轢き逃げ事件の顛末が交互に描かれ、それぞれをパラレルに解決していく構成。両者が影響し合いながら徐々にリンクして解決に向かっていくプロットはリーダビリティが高く、終盤の急展開は手に汗握る。過去事件の方は疑問点が比較的すっきり解決した一方で、現在事件の方は犯行プロセスの蓋然性が乏しいように感じた。良かれと思ってやった事が、相手にとってはそうで無いこともある…という事を改めて学んだ。 覚悟と行動力を持つ小佐内さんと、観察力とひらめきを持つ小鳩君。二人の馴れ初めを描いた中学時代の“エピソードゼロ”は、〈小市民〉シリーズファンには読み逃せない物語。春夏秋冬を一巡した〈小市民〉シリーズ。この後どうなるのか?大学生(浪人生?)になって以降の物語も読んでみたい。 週刊文春ミステリーベスト10 2位 このミステリーがすごい! 2位 本格ミステリ・ベスト10 9位 SRの会ミステリーベスト10 1位 ミステリが読みたい! 2位 〈小市民〉シリーズ 1.春季限定いちごタルト事件 2.夏季限定トロピカルパフェ事件 3.秋季限定栗きんとん事件 4.巴里マカロンの謎 5.冬季限定ボンボンショコラ事件
24投稿日: 2024.07.20
powered by ブクログ小市民シリーズ最終作。 高3の冬、小鳩くんは車にはねられ重傷を負う。 小鳩くんが病床で振り返る、3年前に小佐内さんと出会った"最初の事件"。 過去と現在の事件を通し、2人が小市民を目指したきっかけが明らかに。 いやー、最終作に相応しい、全く小市民的ではない、超絶面白ミステリでした。 巨大な密室とか、安楽椅子探偵ならぬ重傷探偵とか(笑い事ではないんですが)、ミステリ要素も充分なのに、やっぱり小鳩くんと小佐内さんは相変わらずでした(笑) 今年、一気に読めたのも幸運でした。
2投稿日: 2024.07.19
powered by ブクログ小鳩くんが過去を振り返る形式。 小山内さんとの互恵関係が始まった事件をやっと読める嬉しさがありました。 病室の描写もほとんどなくベッドの上で動けないシチュエーションで、こんなにおもしろいのはすごい…!
2投稿日: 2024.07.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
病室でのラストシーンで「春期限定〜」からのいろいろな出来事が蘇ってきて、読み終わってしまった寂しさとじんわりした温かさに包まれながら読了。 小佐内さんと麻生野さんの間に過去なにがあったのか明らかにされていないし、小鳩くん入院中に暗躍していた小佐内さんや堂島くん視点の話も読みたい。京都の甘いもの巡りもしてほしい。続編を期待しています。
2投稿日: 2024.07.17
powered by ブクログ番外編も含め5作続いた小市民シリーズの(おそらく)完結編。エピソード0も盛り込まれており、一作目を読んだ時から気になっていた小市民になると決めた主人公二人の過去を知れたのが良かった。 現在進行形の物語では二人で協調する場面が少なくそこは少し残念ではあったが、一方では全体に漂う物悲しさ(冬らしさも感じる)が好みでもあった。果たして二人にはどんな未来が待っているのか。 またいつか、二人の新たな物語を読める日が来ますように。今は現在放送中のアニメを堪能させていただきます。
3投稿日: 2024.07.17
powered by ブクログ小市民シリーズの最終話にして小鳩君と小佐内さんの互恵関係の始まりの物語でもある。 小鳩くんが車にはねられるというショッキングな出来事から始まる。 その轢き逃げ犯を探そうにも、怪我のため病院から一歩も外に出ることができないため、なすすべがない。ということで、今回は小鳩君のアームチェア探偵が確定。でも、その一方で小佐内さんも大活躍していた!? 思うように身動きが取れないベッドの上で、奇しくも中学時代に起こった同じ轢き逃げ事件へと小鳩君の思いは飛ぶ。現在と過去の轢き逃げ事件は一見関係がなさそうだが奇妙なところで繋がり始める。 中学時代の出来事が原因で高校に入るにあたり小市民を目指そうとした二人。希望どおり小市民になれたかどうかわからないが、少しは前向きに進もうと思えたのだろうか。 そして、二人の京都編が語られることを切に希望する。
2投稿日: 2024.07.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
遂にシリーズ完結……! 「春期限定」を読み始めたのが半年くらい前だったので、すごくあっという間だった。 小鳩くんと小山内さんの掛け合いが好きなので、各章の最後に見つかる封筒だけが2人のやり取り(しかもほぼ一方通行。でもそうじゃなかったらしいね。)だけだったのはかなりもどかしかった! しかし最第11章手前で2人が出会えて、そこから推理が一気に解かれていくのは爽快感とはまた違った感情になった。この感覚は多分前にも経験していて、たぶんゲーム「レイトン教授と最後の時間旅行」「レイトン教授と悪魔の箱」の最後のナゾに進むあの一連の流れが近い気がする。この章を読み始めたら最後までセーブは出来ません、いいですか?って。だからこそ、一文一文読むのに時間をかけた。そして終章! 解説にもあったけど、すごく美しかった。私にはできないな、と。あんなふうにふたり過ごした日々を微睡みながら語れない。いいなあ、しあわせだなあ。きっと京都で再会してほしいなあ。
2投稿日: 2024.07.14
powered by ブクログ大好きなシリーズがとうとう完結してしまいました! 冬季限定で完結かなぁ? また短編出さないかなぁとか思っちゃいます。 米澤穂信さんの作品で初めて読んだのがこのシリーズで、なんとなくタイトルに惹かれて手に取ったのが懐かしいです。 1作目の「春季限定いちごタルト事件」は連作短編で読みやすいので、まだ未読の方は是非!
15投稿日: 2024.07.10
powered by ブクログ完結編ということだが、このシリーズ初読み。 著者の描く学生は好きだ。 漫画やアニメなどにもなっているが、むしろ小説の中だけでそれぞれが描くイメージで存在して欲しい。 3年前の事件とのリンク、いくつかの違和感を感じつつもさらに謎が深まり・・・ 完結編ということだが、大学編がありそうな予感の終わり方。 次善とはこんなときに使うのもありなのか。 若い時に使ってみたかった(笑)
8投稿日: 2024.07.09
powered by ブクログ小鳩君が轢き逃げにあったところから始まり、小鳩君と小佐内さんの出会いと二人が始めて捜査した事件、それと類似するような今回の事件というこれまで読んできた『小市民』シリーズの集大成ともいうべき内容で面白かった。でも「これで終わりかぁ。まだ二人の物語を読みたい。」という一抹の寂しさもあった。
1投稿日: 2024.07.06
powered by ブクログなかなか重い話でしたが、小市民シリーズの最後を飾るのにぴったり。最高の最終巻でした。 時を戻して春からまだ読みたいぐらい。 アニメがめちゃ楽しみです。
2投稿日: 2024.07.05
powered by ブクログ前作から15年は長すぎた。 はっきり言って、米澤穂信の本の中で 一番好きなシリーズだ。 今回もすごく面白かった。本当に今作で 終わりなのだろうか?すごく残念だ。
2投稿日: 2024.07.04
powered by ブクログ小市民シリーズの完結作!前回の秋季限定から15年www長すぎた。小鳩が車に轢かれて入院、そして、小山内さんが見舞いに来ては寝ている件。様々な要因ですれ違い、そして明らかになっていく事件。最後の方で京都に来て!番外編でも良いので今後の2人の行く末を読みたいと思った。
2投稿日: 2024.07.03
powered by ブクログ〈小市民〉シリーズ本編の完結作。短編集はまだ出ると思うけど、終わってしまってすごく寂しい。淡々と話が進んでいると見せかけて、しっかり驚かされた。ストーリーも謎解きもすごく良かった。
1投稿日: 2024.07.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久しぶりの小市民シリーズとても楽しめた。 入院中の小鳩くんが、自分に起きた事件と過去に起きた事件を振り返る話で、ファンにとってとても気になる中学時代の話もあり、2人の初対面のやり取りもありとても興味深かった。 手紙だけでやり取りする2人はどこかミステリアスなのにロマンチックで、過去を悔恨しながら振り返る小鳩くんは切なかった。 散りばめられた謎も、引っ掛かりつつもラストに発覚する事実にそうだったのかと驚く。見事だ。 互恵関係からその先の関係に変化するこの先の2人も見たい。切実に見たい。 でもそれは暫くは頭の中だけで我慢させなきゃならなさそうだ。
3投稿日: 2024.07.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シリーズ最終巻… 小鳩くんがいきなり事故に遭い、入院! という状況でスタートする今作。 轢き逃げ犯を「絶対ゆるさない」と書き置きを残した小佐内さんとは、物語の終盤になるまで一度も会えず。 その間、過去に起こった轢き逃げ事件を解決しようとする二人の姿が描かれる。 思うように動けない小鳩くんは 中学時代のその事件を病院のベッドの上で回想するのだけど、 それは小鳩くんにとっては少しビターな思い出のようで。。 若い頃の小鳩くんを思い(今も若いけど)切ない気持ちに。 今の彼があるのは、この経験を経ての結果なのかも。 反して小佐内さんはあまり変わってはいなかった! なんとなく、なんとなく、 「おしまい」とは言い切れない、物語のエンディングに ニヤリ。
17投稿日: 2024.07.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小鳩くん、大人になったなぁ… 二人が出会うきっかけとなった事件の顛末はホロ苦く、しかし二人の物語としてはあっさりとした甘みで、後味よく終わってホッとした。 冬季の後に春季を読み返すと、また違った印象になりそう… 京都甘味巡り、有ると良いな!
2投稿日: 2024.06.27
powered by ブクログつい先日発売されたこの本。私のパートナーが20年待ち続けた!と言いながら買っていて、でも読む時間がない…と言うので私が勝手に読んでしまいました(笑) 後でパートナーが望めばあらすじをざっくり話してあげようかと思います。望まなければ秘密のまま。 冬期まで来たけれど最後まで読むとあれですね、なんか、続くんじゃないの?と思いそうな(著者に期待してはならないのかもしれませんが)終わり方。 なぜ?それは読んでのお楽しみ。 小鳩くんと小佐内さんの初タッグの思い出も明らかになる今作。読んでいて本当に面白かったです。
1投稿日: 2024.06.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
米澤作品にしては、今後の2人の関係が前向きで、 よいシリーズの締めになったのではないでしょうか それにしても小鳩くんは不幸だな
1投稿日: 2024.06.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
待ちに待った冬季限定、小市民シリーズの最終章。と、いきなり小鳩くんが車に轢かれて入院。かなりの重症で受験もできない展開にはびっくり。 そこからは3年前の似た事件であり小佐内さんとの出会いの話と、現在の病院での生活が交互に。 どう関係してくるのかと思っていたが、最後には2つの事件の真実が明らかになる。 小佐内さんは相変わらず、盗聴器とか普通に出てくるところが古典部と違い物騒で笑ってしまう。そうそう、こうだった。 3年前小佐内さんが川辺の道を上がってきた理由は結局なんだったんだろうかね。
1投稿日: 2024.06.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小市民シリーズ。 過去を振り返る小鳩くんの黒歴史が痛い。 成長すると過去の自分の至らなさに気づくことになるが、気づくだけまし。 それにしても…… 他人ごとではない。相手だけが気づいている、覚えているというのはけっこう怖いことである。気づかずに人を傷つけていることもあれば、傷つけたことを忘れてしまっていることもあるから。
9投稿日: 2024.06.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やっぱり、どこかすっきりとせず、もやっとする。わかってても読んでしまう、不思議な魅力。 小鳩くんが交通事故で重傷を負い、その入院生活中に、今回の事故と同じ場所で起きた3年前の交通事故を思い返す形で物語が進む。 3年前の事故にどう小鳩くんと小佐内さんが関わったのか、いわゆる黒歴史が回想される。 いつも、読後スッキリとはしないことはわかっているけれど、読んでしまう。 3年前の事故への2人の関わり方は、被害者たちにとって、嬉しくないものだった。周りが見えなくなって、どこまで踏み込んでいるのかわからなくなっていて、最終的には良くない結末に至った。そして現在の事故へ… いままでの3作の記憶があんまりなかったけど、それでも楽しめた。 病室にいながら3年前の事故の話と、現在の事故の推理が徐々に進んでいき、そのリンク具合がちょうどよくて気持ちいい。 京都編、あってほしいなぁ〜
1投稿日: 2024.06.21
powered by ブクログ轢き逃げされ重傷を負った小鳩君。その現場は3年前にも轢き逃げがあり、それは2人が小市民を目指すキッカケになった事件だった。小山内さんとベッド上の小鳩君の連携プレー、張り巡らされた伏線、全てがおもしろかった! ラスト、2人が病室で言葉を交わすシーンがとても良い余韻を残してくれます。
1投稿日: 2024.06.19
powered by ブクログ小市民シリーズ完結? 秋期から15年。私事だが15年も経てば社会人になり、読書習慣も無くなってしまい当時に比べて読書量は減っていましたが、たまたま本屋で見かけて速攻で購入し貪る様に読みました。 米澤さんの作家としての力量が当時に比べ相当レベルアップをしておりました。 過去と現在のひき逃げ事件を巡る小山内さんとの出会いから過去の苦い想い出、推理パートから謎解きまでプロットも心理描写もシニカルな会話も全て完璧。 読書の楽しさを思い出させてくれてありがとう。
1投稿日: 2024.06.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久々の小市民シリーズ。冬まできたので最終巻なのが寂しいです。 まさか、事故で受験出来なくなるとは… 安楽椅子ならぬ、寝台探偵を遺憾なく発揮した小鳩が凄かったです。 曖昧だった小山内さんと小鳩との関係も少し前進したみたいで、ほっこりしました。何だかんだ言って、カップルに近い存在でしたしね。 大学生編も読みたいです!
4投稿日: 2024.06.17
powered by ブクログ満を持して! 待っていた人への期待を裏切らない! 春期から続けて読みましたが 全く違和感が無かった (あったとしたら携帯の進化くらい) 優しく、冷たく、人間的で、どこか他人事 でも最後は自分の事のように 心に残る
2投稿日: 2024.06.16
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冬期限定 ボンボンショコラ事件 著者:米澤穂信 発行:2024年4月26日 東京創元社 おととし(2022年)の秋、『秋期限定栗きんとん事件』っていうライトノベル風のミステリーをブックオフのサイトで見つけて購入。名古屋出身者には気になる「栗きんとん」の言葉に惹かれた。読んでみると、舞台は岐阜県の架空のまち木良市、そこにある船戸高校。著者も岐阜県出身だった。その小説が「小市民シリーズ」三部作の三作目だったため、ミステリーをほとんど読まない僕なれど、第1『春期限定いちごタルト事件』、第2作『夏期限定トロピカルパフェ事件』も読んでコンプリートしたつもりだったが、15年ぶりの新作が今年出たとの情報。山荘のあるまちの図書館で借りて読んだ(大阪では順番回ってこない)。 第1作はライトミステリー扱いをされていたらしいが、2作からは本格ミステリーとの評価になり、2022年には「黒牢城」で直木賞を受賞している。一緒に受賞したのは、なんと、今では大物時代小説作家扱いすらされる今村翔吾だった。 つまり、小市民シリーズとしては、この作品は直木賞受賞後初作品ということになる。さすがに15年前よりは文章がうまく、格調高くなっている。一番面白かった。春、夏、秋、冬となったわけだから、もうないはずだけど、分からない。本の始まり部分には「四季四部作の掉尾を飾る」と書いてあるし、巻末の解説にもフィナーレと書いてある。だが、分からない。 船戸高校3年生の小鳩(男子)と、小佐内(女子)のお話。二人は中学時代からの仲で、一度、別れた時期もあったが、付き合っている。そんな二人が伊奈波川沿いの道路(堤防の天端)を歩いていたら、ひき逃げ事故に遭った。段差のない歩道(路側帯)が南行き方向のまち側にのみあるため、そこを歩いていた二人。小佐内は車道に遠い所、小鳩が車道ぎりぎりを歩く。さらに小佐内の左側は雪が積もっていたので寄れなかった。本来なら(雪がなければ)2人で横に並んでも余裕があり、車道ぎりぎりにはならない。そこに、反対方向から来た車が車線を越えて突っ込んできた。小佐内を庇ってまち側に突き落とすような形になったが、小佐内は無事で小鳩が重症(意識不明の重体)に。 3年前、彼らが中3の時にも、同じ場所で小鳩のクラスメートである日坂祥太郎がひき逃げ事故にあった。小鳩も小佐内もそれを思い出していた。物語は、小鳩の入院生活を描きつつ、3年前に二人が日坂ひき逃げ事件の真相に迫ろうとしたことを回想していく。実は、小鳩と小佐内はそれまで知らない仲だった。ひき逃げ犯を探そうとして、図書館で知り合ったのだった。なお、小佐内はその時、事故現場にいた目撃者の一人だった。 中学時代の事故は、少し謎を残したままだが犯人は逮捕された。若いアルバイト店員だった。しかし、3年後の今回の事件となにかつながりそうな雰囲気を描きつつ、物語が展開していく。今回のひき逃げ犯は、読者として一番ノーマークだった人間だった。ミステリーの王道をいく小説。さらに、最後には3年前の事故の謎も明らかにしていく。 面白かった。もっと読みたい。 とりあえず、直木賞の「黒牢城」を読まないと。
1投稿日: 2024.06.15
powered by ブクログ詰め物がある一口型のチョコレート。ボンボンショコラを調べると、そのような形状のお菓子らしい。外枠の現在と内側の過去、物語の構造と酷似しており、この二層構造が口の中で溶けて推理の快楽と人物の苦悩が舌に残る。そして、最後の一粒はどんな味がするのか、おかわりを求めたくなるラストだった。
1投稿日: 2024.06.13
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久々の小市民シリーズ! 今回は小鳩くんと小佐内さんの出会いと小市民を目指す理由にもなった出来事について触れられた。最初は昔の事件の真相を追っていたのに、気がついたら現在の事件の謎解きが始まってて一気に引き込まれた。そしていつもより寝るのが1時間遅くなった。 最後の解説?で小鳩くんは期間限定ではなく次善の存在として…という解釈がエモかった。大学生編もぜひ書いてほしい…!
1投稿日: 2024.06.12
powered by ブクログ読み終わりたくなかった小市民シリーズ。スピンオフでもいいから続編出してほしい。いきなり轢き逃げに遭う小鳩くんが、小山内さんと出会うきっかけとなった轢き逃げ事件を回想しながら、今回の事件との類似点を探っていく構成。中学生小鳩くんの純粋さが眩しかった。傲慢ではあるけれども子どもらしいし、誰もが抱いたことのある感情だと思う。ラストシーンは物悲しくも綺麗で、最後に相応しい。登場したスイーツが鯛焼きとボンボンショコラだけだったのが少し物足りなさを感じたが、総じて大満足の最終巻だった。
4投稿日: 2024.06.10
powered by ブクログここまでシリーズ読んできたのでもちろん信頼している面白さを期待していて、間違いない面白さだった! シリーズとしての伏線回収とこの巻の事件としての伏線回収が同時並行で進んでいくの面白かったし気持ちよかった〜! そして2人の関係性の描き方も絶妙な終わらせ方だった、、、もっと明確なものをくれ……と願わずにいられないけどでもこれくらいで仄めかされるのも大好きです……。
7投稿日: 2024.06.10
powered by ブクログいよいよ「小市民シリーズ」も冬の巻に突入。春期では正統な「青春ミステリー」だと思って読み始め、回を重ねる毎に「狼さん」の恐ろしさに気付いていった訳だが、僕はシリーズをまとめ読みした結果、今回の「ボンボンショコラ事件」が余りにもシリアスで、小鳩常悟朗という人物の根幹に気付いていなかったんだなぁと少しセンチメンタルな気分になった。 小鳩君と小山内さんが「小市民」を目指すきっかけになった中学生時代の問題かいよいよ明かされていき、小鳩君がどれだけの後悔を持って高校生生活を暮らして来たのかがわかる。ある意味でトラウマで、結局結末や真相に辿り着けなかった自分自身への情けなさや友人の為に行動していたにも関わらずその友人から突き放されてしまった喪失感など、一人の中学生の運命を変えてしまうには充分だ。 今作では小鳩君が事故に遭い、病床から物語がスタートする。事故に遭って動けない小鳩君。身体が動かせない中、過去、同じ場所で事故に遭った日坂君の事件を思い出していく。 過去、自身が小市民である事のきっかけになった事件であり、小鳩常悟朗が正しく「失敗」した事件である。 読み進めていく中で、何故、日坂君の事故の真相を追求してはいけないのか、日坂は「やめてくれ」というが、小鳩の追求心や自惚れ、自己満足の部分も強く、結局、謎を解き明かそうと行動してしまう。その過程で知り合った小山内さん。彼女も頼りになる人物がいない中、小鳩と出会い行動を共にする。 物語が病床の小鳩君の現在と回想が交互に進んでいく。それぞれの真相やトリックも面白く、とある手掛かりは確かに違和感を感じていたが、そういう事か。と納得してしまった。 過去のシリーズとは違い、事件が本格的で少し暗い感じになっているのも良い点だと思う。 小鳩君と小山内さんの関係はきっと続くはずで、少なからずお互いがお互いを必要としている事に気づき始めているだろう。大学生シリーズにしても良いし、小鳩が探偵になっても面白そうだと思う。とにかくこの二人の物語はまだまだ続いて欲しい。 最後の小山内さんのセリフが素敵だ(笑)
5投稿日: 2024.06.09
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「常悟朗、ごめんね、わたし、あなたが苦手なんじゃなかったみたい。 わたし、あなたが昔のわたしに似すぎててしんどかったんだ。 分かるよ、わたしもわたしが嫌いだから。 でも、そうだ、ねぇ、常悟朗。 たまに写真を撮るといいよ。 ゆきちゃんに撮ってもらえるともっといい。 君はもっと自分自身の感情にも目を向けるべきだと思う。 あとね、これはわたしも大人になるまで実感できなかったんだけど。 孤独ってね、1度手放すとそんなに簡単にやってこないんだよ。 あなたが大学生になった時、きっとたくさん変わって、それでも変わらない2人が迎えてくれる。 怖くないよ。」 自分の力は信じられるのに自分自身を信じきれない常悟朗が痛いくらいに自分と重なって泣きそうになった。 ミステリーとしてもほんとに、とっても面白かったんだけど、わたしにとってはもっともっと深いところに語りかけてくるシリーズだった。 最後までずっと痛かったな。 でも私にとってすごく大切な作品になったと思う。 今読めて嬉しい。 心から、これからの彼らの人生がもう少し明るく、柔らかいものになることを願っています。 常悟朗がいつか、自分が満たされていることにちゃんと気づける大人になれますように。 誰かを満たしてあげるために、彼が彼の能力を発揮できる場所が見つかりますように。
3投稿日: 2024.06.06
