Reader Store
夏期限定トロピカルパフェ事件
夏期限定トロピカルパフェ事件
米澤穂信/東京創元社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

578件)
3.9
115
250
146
15
2
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     是非とも夏に読もうと決めていた。本格ミステリを堪能しつつ、スイーツ巡りが微笑ましいな、などとニヤニヤしていたら、うわぁそう来るのかと心がざわざわ。前作以上の周到な仕掛けにやられてしまった。  どうなる、このふたり。  どうなる、小市民の道。 *読了(2024年07月18日)

    26
    投稿日: 2025.11.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    これもアニメで大体の展開は知ってたんですけど、やっぱり小説で読むと別物だな。 最後に畳み掛ける時の小鳩くんの心情とかひねくれの中に確かに情がある感じがたまらなく好き。 関係をひとつ進めるためには、今の関係を終わらせないといけないんですよね。 それがどれだけ心地いいものだとしても。 いや、だからこそ。 お互いに見ようとしなかった諸々と向き合わなければならない。そういう痛みが確かに宿っている。 一生パフェ食べられないでいて欲しい。

    2
    投稿日: 2025.11.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    頭が良すぎる高校生男女2人のはだましあい といえば簡潔にまとめられているでしょうか? 私の周りにこのような人はいないと思いますが、実はうまく隠れているのかもしれません わかりやすく、読みやすい本でした

    14
    投稿日: 2025.11.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    小市民シリーズ二作目。夏を舞台にした半連作的なミステリで、甘味をモチーフに据えた日常の延長線上に論理の切れ味と人物同士の駆け引きが潜んでいる。主人公の小鳩常悟朗と小佐内ゆきは「小市民」を目指す互恵関係を結んでおり、前作ではその関係性をめぐる文学的な駆け引きが主題だったが、今作では冒頭でそれをはっきりと振り返り、第一章では倒叙ミステリの華やかさで読者を引き込む。物語の進路が、より推理的な方向へ舵を切られたのが少々意外で面白い。 第一章は前述の通り倒叙形式を採り、日常のささいな出来事から論理を立ち上げる端正な短編であると同時に、全体の方向性を示す導入としても機能している。第二章はやや作為的な印象を与えつつも、人間関係の描写や後半への布石として確かな役割を担う。書き下ろしの第三章以降は、これまでに仕掛けられた伏線が順に炸裂し、整然とした構造を伴って物語を加速させる。連作短編の形式とは外れて早々に一つの大きな物語に収斂していく仕掛けがリズムとしてハマっていて、夏休みの明るい情景の裏に心理的な不穏さが静かに濃くなる違和感を適切なタイミングで漂わせる。その情報開示の塩梅が巧みだ。 春期ではやや「何も起きていない」感覚が読後に残ったが、あのとき芽生えた漠然とした不安──「このままじゃまずいのでは……」という予感──が、本作で徐々に形を得ていくのが印象的だった。読み終えた今、すれ違う気持ちの悪さや焦燥感、そしてそれと対照的なほど明るく爽やかな光景が、ひとまとめに夏であり、青春そのものだったのだと気づかされる。

    0
    投稿日: 2025.11.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編ミステリーではあるが、小市民シリーズとして長編作品として見てもかなり面白い。 登場人物が好きで、掛け合いも面白いため最後まで退屈せずに読めた。 終章は少し悲しくなったとともに、続きが気になった。

    0
    投稿日: 2025.11.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前作を読んだ時にも感じたのですが、 本シリーズのヒロイン、小佐内さんを魅力的だと感じるのか、それとも否定的に感じてしまうのかで評価がだいぶ変わる気がします。 どうしてもその行動や話し方に違和感を覚えていたのですが、終章を読んで納得しました。 短編集かと思いきや、連作の長編になっていますね。 次作も読みたくなりました。

    38
    投稿日: 2025.10.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小市民シリーズ第2弾。 前作以上にたくさんの甘味が登場し、どれもこれも美味しそうでとてもお腹が空いてしまった。 小市民であるために互恵関係を結ぶ小鳩と小山内だが、きっかけさえあれば内に封印している狼と狐がすぐに顔を出し愉悦する。 己に潜む獣を飼い慣らせていない2人の衝突を描く終章は、小山内さんの淡々とした言葉の中に激しい憤りややるせなさを感じて悲しくなった。 やられたら倍返し精神は大好きなので個人的には小山内さんにはそのままでいて欲しい... 2人の目指す小市民像を見失った次作の展開に期待。 以下余談。 小山内=狼があまり腑に落ちなかったのだが(狼はガサツで凶暴なイメージだったので...)先日某テレビ番組で放映していた狼の狩りの様子にて獲物の傍を数日間ねちねち付け回し静かに弱点を観察して頃合に飛びかかる姿に大納得した。

    0
    投稿日: 2025.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小市民を目指して互恵関係を結んだ2人の夏の運命を左右するのは〈小佐内スイーツセレクション・夏〉。序盤は可愛らしい日常の謎解きなのに、物語が進むにつれて不穏になっていき読み手を不安にさせる…小山内さんが計算高すぎて怖い。米澤先生らしい、論理破綻のない自然な伏線回収とそして登場人物たちの心理描写が繊細で面白い。

    4
    投稿日: 2025.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    間違えて2作目から読んでしまうという凡ミス。ストーリー云々というよりも米澤穂信の日常ミステリを読むためにある物語という感じがした。多分に漏れず米澤穂信には古典部シリーズから入ったのだが、読んでいてそれと似たような心地よさがあった。こちらの方がダークで殺伐とした雰囲気があるかな。2作目から読んだので当然なんだけ「小市民」「狼」「狐」の話は説明サれているとはいえついていけなかった。そして僕はこのダークさがあまり好きではないなと感じた。

    0
    投稿日: 2025.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小市民シリーズ2巻目 前作よりも、ミステリー味が増しているように感じた。結末が予想外で驚かされた。 この本を読むのは中学生以来の2回目なのだが、読み直してみて、私が個人的に好きな小市民シリーズのさわやかさというのがあまり感じられず、どちらかといえばどろどろして不穏な感じが終始漂っていて、記憶が修正された。

    5
    投稿日: 2025.09.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    前作と似たような日常に事件が起きるという話になりますが、改めて小佐内さんの恐ろしさみたいなのが伝わってきて面白いです。 次も出てるようなので読んでみたいと思います。

    0
    投稿日: 2025.08.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小市民シリーズ第2段 小鳩君と小山内さんの夏休みのエピソード 読み始める序盤では、小山内さん、小鳩君に気があるの?一緒にスイーツ巡りに誘ったり、親がいない 自宅に招いたり。 短編なんだけど、実は長編で一つの物語という構成。 小山内さんが、中学校時代のしがらみで不良女子グループに拉致されてしまうが、小山内さんは小鳩君にSOSの内容の謎解きメールを送る。 こんな状況でも、謎解きにワクワクする小鳩君。 拉致事件に隠された謎も凄かったけど、結末に亜然とした。 秋編を読むのが楽しみだ。

    15
    投稿日: 2025.08.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ここまでいくか…という展開。アニメでも驚いたけれど、原作のクオリティあってこそ。短編と思いきや全部つながってる。早くその先が知りたい、とページをめくるスピードが上がった。

    1
    投稿日: 2025.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アニメ第一期の後半。前半がほのぼの日常系だっただけに、この夏期限定に入ってからの展開に驚愕したわけだけど、あらためて原作を読んでもやっぱり小佐内さんのキャラが強烈でとてもよかった。

    1
    投稿日: 2025.07.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    小市民シリーズはひと通り読み終えていますが、 アニメ化されたので再読中です。 夏期限定は隙を見せて誘拐させて復讐する小山内さんの本性わ描いた作品かな? 何度か読み返すとまた新しい理解があり楽しめると思います、

    1
    投稿日: 2025.06.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    長閑な夏休みのスイーツ巡りが不穏な雰囲気に包まれる展開に引き込まれる アニメの答え合わせとして読んだけれど緻密な伏線が味わえた

    1
    投稿日: 2025.06.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    アニメのおかげで 春の続きを読むことにしました 夏の一冊 アニメのおかげで あらすじは知っているからこそ こうして 小説の形で読むのは 面白いよね セリフではなく 絵で表現されたことをあえて 小説として言葉で表現し直してくれるのが また良いです まだまだ 続きがあるこのシリーズ ゆっくりと楽しく読んでいきます 音があるからこそ 絵があるからこその面白さと 音と絵がないからこその物語と 同じあらすじを 別の演出で楽しむ より世界が多層化し面白い世界へ

    0
    投稿日: 2025.06.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「シャルロットだけはぼくのもの」 美味しさのあまりに。 証拠を隠滅していったとしても、どこかに違和感が一つでも残ってしまえば簡単にバレてしまうのだな。 「シェイク・ハーフ」 慌てて書かれた文字。 せめて答えと共に渡してくれればいいものの、単体で差し出されたら何が何だか全く分からないだろう。 「激辛大盛」 呼び出された先では。 遠ざけたい気持ちは大きくあるだろうが、本人が抜けるつもりが無ければ助けても無駄になるだろうな。 「おいで、キャンディーをあげる」 誘拐事件の犯人とは。 個人的に恨み言があったとしても、超えてはならない一線はあるのだから穏便に済ませるべきだったろ。 「スイート・メモリー」 嘘つきの考えた策は。 楽しんでいたことすらも計画の一部であり、ただ掌の上で踊らされていたと知ったら嫌な気にもなるな。

    0
    投稿日: 2025.06.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人に受け入れられない部分を隠して過ごそうとしている2人だが、なかなか上手くいかない。 日常に起こりそうなちょっとした事件ではなく大きな事件でした。

    1
    投稿日: 2025.06.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前半は小佐内さんと小鳩くんが少々不思議ながらも、いいコンビで楽しく読んでいたけれど、後半は小佐内さんがある事件に巻き込まれたことから…。 秋期限定は上下巻あるようで楽しみ。 秋はスイーツ盛り沢山だからなのかな? それにしても、こんなにスイーツ充実した街って、なんて素敵なんだ。

    36
    投稿日: 2025.05.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前作の『春季限定いちごタルト事件』はミステリーとしても青春ものとしても今一つ物足りなかったが、この作品はその2つの面が上手く調和しており、何倍も面白かった。常悟郎の小山内さんの強烈なキャラクターが持ち味のほのぼのミステリー。しかし最終的には常悟郎と小山内さんの互恵関係が……!ネタバレにならないよう感想を書くのは難しい。うーん。

    0
    投稿日: 2025.05.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    米澤作品は日頃触れない言葉を紡いでくる。学生時代に辞書を引きながら英文を読んでいるような作業感も面白い。 本書はアニメでも「えっ!?」と驚いた話であった。 オチは知っていたが、文字でもこれだけ面白いのかと。また本屋に足を運んだ。『秋』を手に。

    0
    投稿日: 2025.05.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    内容については言わずもがな。 この作品、文章がとんでもなくないですか? 読んでる間、麻薬中毒患者みたいに(麻薬中毒になったことないけど)ひたすら文字を追いかけることが気持ちよかった。気持ちよすぎた。 センテンスを繋げることによって浮かび上がってくる意味が、すんなり入ってくる。言葉の組み方に無駄がないというか。 これを読んだ後にそのまま秋季へ突入。(まだ冬季や番外編は発売されてなかった頃に読みました) 文章に浸りすぎて、その後、他の作家さんの本がしばらく読めなかった(泣) なんか単調に感じてしまって。

    1
    投稿日: 2025.05.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小佐内さんの過去がチラチラ。見た目に反して格好良い!ただ最後の終わり方…!つ、続くんだよね!?小市民は誘拐されたりしないよね(笑)

    8
    投稿日: 2025.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    小市民シリーズ第2弾! 小佐内さん怖すぎる... 昔石和と何があったんだろう 最後決別しちゃってて、 買ってあるのにまだ続くよね...?! ってなってる スイーツセレクション羨ましいなー とか思ったり

    0
    投稿日: 2025.05.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    春季限定いちごタルト事件の大人しい小佐内さんの雰囲気も好きだったけど、本作のように謀略を練る活発な小佐内さんも面白い 各章で微妙に違和感を感じるところがあって、なんでこういう展開になってるんだろうと考えているうちに、ちゃんと伏線を回収してくれて非常に気持ち良い 結構ミステリーを読んでると一緒に考える要素がなくてとにかく答えに辿り着きたくなってしまうことが多いが、小市民シリーズは適度に気になる部分を置いておいてくれるからちょっと考えながら読めるというのがいいのかもしれない 本作では大量のスイーツが登場するけど、どれも美味しそうで甘いものが食べたくなってしまう... (特にシャルロット)

    16
    投稿日: 2025.04.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    またまたアニメが始まったから慌てて読み出したのだが、これは第一クールの内容だった。小佐内さんが誘拐事件に巻き込まれ、別れのパフェまでの話。お互いの安全弁としての小市民契約。その反面、自分を唯一曝け出せる関係。たしかに小鳩君は共感はしない。しかし、小佐内さんの涙は、自分でも自覚しなかった、ありのままの自分を受け入れて欲しかった顕なのかもしれない。

    53
    投稿日: 2025.04.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     なりたい自分を掲げておきながら、それを免罪符のようにし、そこに手の届かない自分を楽しんでることってあるよなあと。

    0
    投稿日: 2025.04.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小市民シリーズ二作目。 前作とは違ったダークな雰囲気もありつつ、間で素朴な謎解きも入ってくる読みやすい構成で好きな作品です。 一作目を読んでいる分、登場人物の個性もより分かりやすくなってきて最後まで楽しく読めました。 こんなに平和な作品なのに最後の展開もしっかり驚かされます。 あくまで青春ミステリーの範囲内で、ぶっ飛びすぎないオチをしっかり持ってこれるのは、やっぱり米澤穂信さんのセンスだなあ、と感動しました。

    6
    投稿日: 2025.04.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「春期限定いちごタルト事件」の続編。 おもしろかったです。 小佐内さんの文頭と末尾にごめんなさいを配置するごめんなさいサンドイッチはいろいろ応用できそう(笑) そして最後も「……ごめんね、小鳩くん……」 よく謝る子だなあと思った。 もともと狼なのか、狼になってしまったのか、中学の時に何があったのだろう? それこそ「わたし、気になります」です。 トロピカルパフェのすごさよ。

    4
    投稿日: 2025.03.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    春期限定いちごタルト事件に続く第二作目。 変わらず小市民を目指す二人だが、今作はどこか小山内さんの様子が異なり、小鳩くんは違和感を感じながらも小山内さんのワガママ(?)に付き合ってスイーツ制覇を目指す。 第一作目では日常の謎が多く、ほのぼのとした雰囲気で大きな危険もなかった。しかし今回は序盤から伏線が張り巡らされ、しっかり犯罪に巻き込まれ、危険な目にも合った上で、小山内ゆきという人間の底知れぬ恐ろしさが浮き彫りになった。小鳩くんの真相に近づいていく過程の推理が分かりやすく文章に落とし込まれ、その中でだんだんと明るみになっていく小山内さんの狂気性がゾクゾクとして面白かった。 小市民を目指すという互恵関係を解消した二人だが、これからどうなっていくのか気になるところである。

    0
    投稿日: 2025.03.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一番恐ろしく、警戒すべきは小佐内さんの存在。 身近でいっぱい甘いものを食べれるお店があるのは羨ましい。

    0
    投稿日: 2025.03.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    前作に引き続き、なんとなく違和感を抱きながら、読み進めた。 おいしそうなスィーツで隠されているが、やはり底辺には不穏な感じが漂っている。 お互いの本性を抑制する為に互恵関係を結んでいるはずなのに、2人で向かい合っていると、奥底に仕舞い込んだはずの本性が逆に刺激し合ってしまっているように見える。 小市民を目指すと言いながら、互いに全くそんなことは望んでいないことがわかる。 特に小山内さんは、己の復讐心を満足させる為には、自分を含め周りの誰のことも大切にできない。 本心がどこにあるのかわからないが、小鳩くんは向かい合っていて、どうなのだろう。 狐になるのは楽しいようだが、同時に苦い思いが込み上げてしまう。 相手が狼って、抑止力がなくて、結構しんどいだろうな。 左右に別れてしまった2人は、また近づけるのだろうか。 そろそろ中学時代の出来事も教えて欲しい。 2025/03/14 19:00

    2
    投稿日: 2025.03.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前作は「日常の可愛い謎」という印象だったが、今作は「ピリつく謎」という印象になった。 前作で小山内さんに不思議な人だ、掴めない人だというふうに感じていたが今作では少し怖く感じた。 最後に2人が話し合う場面では、高校生の頃の自分も抱いていた「何者かになりたい」という感覚に触れられているようで懐かしい気持ちになった。

    1
    投稿日: 2025.03.13
  • 狐と狼の知恵比べ

    前作でかぶっていた小市民の皮は捨て去られ、露わになったキツネとオオカミによる知恵比べ。 結局、小市民を目指してますという宣言は何だったのか? 嘘、偽善、どうせ小市民になりきるなんて器的に無理というある種の傲慢さ? 前作で語られた取り決めの中では、お互いの本性の発露を防ぐ防波堤として緩い依存関係が成立していた。 本作で片側から宣言される目的は、ひたすら功利でお互いを便利に使い合うための、外面上のカモフラージュにすぎなかったと。 前作より面白いと思ったが、同時にこの小説自体が内に相当な狼を隠しているなとも感じた。 ほのぼのとした日常系の予定調和の物語と思わせてのこれだもの。 学生生活はある種の小世界で、校外では全くの別の顔を持つ、断絶した世界。 その小世界の中に新たな内と外を作り、「小佐内スイーツセレクション・夏」という外装に包ませる。 読んでいて心地よく感じる箇所はいくつかあって、堂島健吾が小鳩くんを自身の泣き言を聞かせるために激辛タンメン屋に連れ出すシーン。 なぜわざわざ自分を聞き役に指名したのかとの小鳩の問いに、周りの友はいい奴すぎて励まされて終わりなるところを、お前なら同情もせず淡々と聞き流してくれるだろうと思ったからと平然と口にする健吾。「あんまりな言い草だ」と心でつぶやきつつ、怒りもわかず、妙に納得してしまう脱力さ加減が何ともおかしい。 と同時に、こんな文章も。 「健吾は正義漢なので余計なことに手を出すけれど、迷うより先に手が出る単純な積極性は見ていてそれなりに面白いのだ。そんな健吾が偽善なんてタームを持ち出して自分を縛っちゃいけない。その言葉は、もっと冷笑的なタイプの人間が口にしてこそ面白いのに。どうやら健吾の泣き言は終わったらしい。 そしてタンメン激辛大盛もできあがった。 白い丼が二つ、ぼくたちの前に置かれる。 『はいよ、タンメン激辛大盛お待ち!』」

    0
    投稿日: 2025.03.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    1作目に続きナチュラル謎メーカーの堂島健吾 今作では話を聞いてなかった小鳩が悪いとはいえ良い謎を提示してくる 物事のショートカットが上手いやつなんだな

    0
    投稿日: 2025.02.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小市民シリーズ、一作目があまりピンと来なかったんだけど、夏は面白かった! この調子で評判の冬まで読みたい。

    3
    投稿日: 2025.02.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    https://hiddenstairs.hatenablog.com/entry/2024/02/02/111037

    0
    投稿日: 2025.02.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小市民シリーズ2作目。 前作からおよそ1年後、高校2年生の夏休みを迎えた小鳩くんと小佐内さんのお話です。 途中までは、前作同様"日常の謎"を解決するライトな連作短編な感じでしたが、後半一気に物語が加速、緊迫感のある展開に。 そして終章では、小鳩くんの推理によって前半に散りばめられていた数々の伏線が回収され、一気に序章から後半の事件までの繋がりが見えてきます。 自分は読みながら終章の前になんとなく小佐内さんの思惑がわかってしまったのですが、たぶん再読だからかな? 初読から10年ほど経っているので内容はすっかり忘れているつもりで読んでいましたが、微かな記憶の断片が残っていたのかもしれません。 本来であれば終章で明かされる事件の真相にもっと驚けるところなんだろうなぁと思うと少しだけ残念でしたが、それでも、前作からキャラクターの魅力も事件のスケールもパワーアップした今作、全体としてはとても楽しく読むことができました。 今回のビターなラストから次にどう繋がっていくのか、3作目の栗きんとん事件も楽しみです。

    4
    投稿日: 2025.02.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    僭越ながら、春期限定~の☆3つから本作は☆4つに上げた。 小市民を目指す2人の主人公+もう一人の愉快なやり取りに加え、ミステリー要素が格段に上がったことが理由である。 既に冬期限定~まで刊行されていることを知ってから読み始めたものの、本作の終わり方には興味をそそられる。 連作短編の集合が長編になっていることも☆1つの上乗せになったと思う。 解説も復習に役立ち毎回読んでいる。 きっと秋期限定~でも☆が増える気がしており楽しみだ。

    2
    投稿日: 2025.01.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小市民は、日々を平穏に過ごす生活態度を獲得し、それを妨げるものに対しては断固として回避の立場を取る。 名探偵を気取らず、小市民の星を、いつかつかむのだ。 高校2年生小鳩君の運命を左右するのは何か。 小佐内スイーツセレクション夏の意味は。 バラバラに見えていた謎が、一つにつながる時、そこには更なる事件が隠れていました。 第2弾も、文句なしに面白いです。 続きが気になる作品です。

    1
    投稿日: 2025.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『春期限定…』ではあまりピンと来なかった小佐内さんの「狼」っぷりが発揮される回。想像以上の能力に驚きました。高校生活も半分を超え、2人の互恵関係にも変化が訪れます。秋と冬で無事に小市民になれるのか、続きが楽しみになりました。

    6
    投稿日: 2025.01.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『春季限定』と違って、章になってる。小佐内さんの「狼」の一面が見れて満足!章が進むに連れてサスペンス度が高まって楽しかった。

    0
    投稿日: 2025.01.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    2025.01.09読了。前作よりも読んでいてハラハラした。小佐内さんの内に秘める狼が想像以上で驚いた。復讐のために、誘拐事件を工作するだなんて。タバコを押し当てられそうしなるシーン怖すぎた。よかった…押し当てられなくて…。 小佐内スイーツセレクション・夏には非常に惹かれるものがあり、甘いもの好きな自分としてはぜひ参加したかった。しかし、裏には小鳩くんを謎解きを促す布石になっているとは梅雨知らず…。自作も楽しみ。

    1
    投稿日: 2025.01.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小市民シリーズ第2作。 ミステリーは面白かったけど小山内さんを好きになれない。そんなふうに思うの私だけかと思ったら他にもそういう感想の方がいて良かった。健吾の存在が作品の中では癒し。どう続くのか気になるがしばらく時を置きたい。

    0
    投稿日: 2025.01.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    春に比べて格段に面白くなってる! というか主人公二人のキャラの造形んところがすごく深みというか重みというかが増して良くなってる これなら愛せる!w そうかー たぶんこれあれやな米澤穂信初心者のわいの勝手過ぎる推測なんだが、一皮むけた的な時期の作品なんじゃね?これ そうかー これが米澤穂信さんかーと思ったね そんで連作短編の繋がりんところで春はまぁそんなでもなかったんだけど、今作は「うわすごっ」って思ったもんね そうだったのかーっていうね そこの驚きがちゃんとあった こりゃー秋が楽しみになってきたぞ

    75
    投稿日: 2025.01.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前作と同じ、ライトな日常の謎モノと思って読んだが、だんだんと雲行きが怪しくなっていくのがおもしろかった。 話としては「シャルロット〜」がとても面白く読めた。次作も読みたい。

    0
    投稿日: 2025.01.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    復讐を愛してやまない小山内さん series2作目 ----------------- 序章、まるで綿菓子のよう 01:シャルロットだけはぼくのもの 買ってきた3個のケーキのうち、ばれずに2個を食べたい 02:シェイク・ハーフ 「半?」のメモの謎。薬物。 03:激辛大盛 インターミッション、ミステリーでは無い 04:おいで、キャンディーをあげる ここからメインの犯罪始まる 終章、スイート・メモリー エピローグ、かと思ったらここで本格的な謎解き 小山内さんの本領発揮 ちょっとほろにがい結末

    0
    投稿日: 2024.12.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    春期限定から引き続き夏期限定も。 何となく二人の関係性も分かってきて、なんとも言えない駆け引きが面白い。 それにしてもスイーツが美味しそうで。 私も一緒にお店を回りたく思う…。

    0
    投稿日: 2024.12.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    やっと読み終わった。 アニメを観ていたから、どんどん読み進めてしまった。小山内さんのスイーツに目が無い所に キュンとした。

    0
    投稿日: 2024.12.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    <目次> 略 <内容> 小山内サンが誘拐されちゃった。でもそれは…。「小市民」を目指すものの、まったく違う方向に進んだ第2弾。夏のスィーツは甘くないのだ!

    0
    投稿日: 2024.12.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小佐内スィーツセレクションで、甘〜い夏が始まるのかと思っていたら、大変な事件が起きてしまった!なんで小佐内さん?って謎の部分もあった。 小鳩くんと小佐内さんの駆け引きというか、腹の探り合いは軽いものではなくて、終章に向かって、せつなくなってきた。

    22
    投稿日: 2024.12.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小市民シリーズ第2弾。スイーツとライトな謎解きをミックスしたお話と思いきや、後半は大きな爆弾が。小佐内さんをこのまま応援し続けてよいものか、物語をここまで複雑にする意味を見い出せないままに読了。シリーズ最終作から読んでしまった弊害をひしひしと感じる。 スイーツ巡りが個人的には好きだったので⭐️3つ。

    6
    投稿日: 2024.11.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小市民を目指す小鳩&小佐内の第2弾。 小佐内スイーツセレクション夏に関係して進んでいくお話しでした。 前回の春版のお話より謎解きが楽しかったです。 小鳩君もさすがだと思ったけど、小佐内さんもかなりの頭脳の持ち主で、びっくりしました。 そして小佐内スイーツセレクション、私の町に欲しいな〜

    1
    投稿日: 2024.11.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    感想 サクッと読めるお気軽推理ものといったところか。 あらすじ 小市民を目指す高校2年生の小鳩は、幼ないなりの小山内さんと利害関係のみで結びついていた。 夏休みに小山内さんのスイーツセレクションを完遂するべく、行動を共にする。日常に起こるちょっとしたことを推理する。 3つ目のケーキは何処へ? 堂島から残されたメモの謎解き 誘拐された小山内さんを探す。石和のグループが小山内に恨みを持って行った犯行だった。 最後に誘拐事件の真相が明かされる。

    9
    投稿日: 2024.11.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    シリーズ2作目。1作目は未読なので本書で内容を少し触れてくれてるのが嬉しい(1作目も読む予定)。序章とシャルロットまでは何かを感じさせながらも軽い読み心地なのにどんどん不穏な空気が増しいつの間にか黒い雲がもこもこ、綿菓子さながら。甘く楽しいスイーツ巡りもいいけど進む展開と事件にわくわくしてしまう。あれがここに繋がるのか…と驚くことたくさん。「狐」と「狼」とは?からだったので最後の2人のやり取りを読んで軽くぞっとするけど切なさやほろ苦さも感じる。2人に小市民であることは難しい。想像より面白く続きが楽しみ。

    1
    投稿日: 2024.10.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小市民たるもの、日々を平穏に過ごす生活態度を獲得せんと希求し、それを妨げる事々に対しては断固として回避の立場を取るべし。賢しらに名探偵を気取るなどもってのほか。諦念と儀礼的無関心を心の中で育んで、そしていつか掴むんだ、あの小市民の星を!(e-honより)

    0
    投稿日: 2024.10.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これは‥「春期限定いちごタルト事件」から想定外のオオオッ‥さまざまな感情いりまじる結末だった。パフェを見ると切なくなりそう。衝撃的すぎて、解説読んでやっと心が静まったけど、誰かと感想を分かち合いたくなります。 「シャルロットだけは僕のもの」好き。手に汗握りつつも半笑い! 〈小佐内スイーツセレクション・夏〉私も回りたい。

    2
    投稿日: 2024.10.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    途中で読むのをやめてしまっていたけれど、しっかり記憶があるうちに続けて読むべきだったと後悔。 前作の春季限定いちごタルト事件はあくまでも平凡な高校生活の中の小さな謎解き(最後はちょっとだけ平凡からはみ出た謎解き)だったけれど、今作はかなりがっつりとしたミステリーだった。 謎が解かれていく様が爽快である他に、登場人物の心情や2人の関係性にも注目することができた。 内容とは関係ないが、季節ごとのスイーツの名前がついている題名が可愛らしくて好き。

    0
    投稿日: 2024.10.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    論理的だというのが一番の感想。甘ったるいものがあまり感じられない。主人公たちがそういうことに冷めてるからしょうがない。

    0
    投稿日: 2024.10.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    高校2年生の夏。 前作『春季限定いちごタルト事件』からほぼ1年後。 3つ目のケーキの存在を消す時、「半」の意味を考える時、そりゃあもう生き生きしてたよ、小鳩君。 最後の小山内さんは圧巻だった。 互恵関係解消となったが、お互いが、この上なく自分をさらけ出せる相手だってわかってるのかな? 目指すべきは小市民ではないと思う。 「甘い甘い思い出が際限なく込み上げてきて、胸が焼けて、それでぼくはパフェだけは食べられない。」 めっちゃ青春。

    0
    投稿日: 2024.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    各所にちりばめられた小佐内さんの言動がラストでガーッと回収されて気持ちいい!! 文章中に謎解きの鍵がちゃんと隠されているところがいいところだと思う

    0
    投稿日: 2024.09.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     <小市民>シリーズの第2巻。表紙カバーの可愛らしい絵に騙されてはいけない。    小市民たるべく目立たず騒がれもせず、平穏な高校生活をおくるべく小鳩常悟朗と小佐内ゆきは助け合うはずだった。しかし、本書で描かれた事件により。二人の『小市民』というスローガンは、その役割を終えたのか?  二人の過去のトラウマとでもいうべき体験。それをどう決着をつけるのか次作を読みたいと思う。

    45
    投稿日: 2024.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今回のテーマは、「小佐内スイーツセレクション・夏」。リストを見るだけで、美味しそう!気持ちが高まる。 小市民を目指している2人だが、今回その理由と葛藤が明らかになる。

    7
    投稿日: 2024.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小市民シリーズ第二弾 いっぱいスイーツが出てきて美味しそうなお話です。 今回はラストがスッキリしなくて、次がどうなるか気になる終わり方。 気になるのでなるべく早くみたい!

    0
    投稿日: 2024.09.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    今回もまた日常系のゆるい推理か…楽しみだ…しかもシャルロッテをどうしても食べたいがために小佐内さんに勝負を仕掛けるとは、なんて無謀なんだ小鳩くん。面白い。 …なんて思っていたら、話は急展開していき、小佐内が誘拐されてしまう。前作もシリアス展開はあったけど、これほどではなかった。小佐内のことだから一瞬、自作自演か?とも思ったけど、そうでもないし、小鳩には居場所を知らせるであろうメッセージも送られてくるしで、後半は怒涛の展開だった。尻切れトンボに終わっていた堂島のドラッググループ追跡の話も、ちゃんと回収されて満足満足。 ただ、ちょっと命張り過ぎじゃないかな?深刻な危害を加えられてた可能性だってあったわけだし。自分の命をかけてまで、誘拐犯を懲らしめる小佐内は相変わらず、何者なのだ感が出ていて怖かった。やらなければやられるのだから小佐内だって苦肉の策だったのかもしれないけれど。 最後、小佐内と小鳩の会話が思わぬ方向に進んでしまい、びっくりした。コンビ解消?いやいや、そこまでしなくても。互いに本性を見せ合える相手というのは貴重なのに。もうそろそろ互恵関係等と言っていないで、友達だと認め合ってくれ。

    1
    投稿日: 2024.09.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「小市民」シリーズ第2弾。「小市民」を装う小鳩君と小山内さんが、日常のちょっとした謎解きから大事件に巻き込まれていく様子を描く。前作同様、ほんわかに幕を閉じるかと思いきや驚天動地、意外な展開で物語は終焉を迎える。前作ではやや感じ取れなかった二人の個性や、米澤氏らしいレトリックは本作で遺憾なく発揮されている。切なく甘酸っぱい(というより苦々しい)終わり方はなかなかの大胆。

    5
    投稿日: 2024.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小学生の頃、アンソロジーでシャルロットだけはぼくのものを初めて読んだ時に自分の中でひとつ世界が広がった瞬間がしました 漫画化もアニメ化も見たけどやっっぱり小説が最高すぎる…!小鳩くんの鬱陶しさを全面に浴びたい時に読みたくなる 甘いものが題材なのに周囲が物騒すぎる 全体的にみんな顔がしんでる、そういうとこ大好き…!!!!一生大切にする本

    3
    投稿日: 2024.09.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小賢しさを捨てたい小鳩くんと、執念深さを捨てたい小山内さんの二人が小市民を目指す『小市民シリーズ』二冊目。 高校生の日常の謎、といった趣から、最終章で急展開。読み終わってしばらく心を持っていかれてしまいました。 とはいえ伏線は最初から張られていたのに…。 ラストでやられた!と思いました。 最初に思ったのとは少し違いましたが、米澤穂信氏の青春ミステリを思う存分堪能できました。

    2
    投稿日: 2024.08.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    なんというか、目的や手段、合理性?に拘るあまりもっと大切な筈のものとさよならすることになってしまった小佐内さんと小鳩くん達二人が、何も声をかける事のできない読者としてはもどかしく、青いなぁ……と思いました。 小佐内さんはそれでも引き留めて欲しそうだったし、小鳩くんだって思わず感情が表に出てしまう程悲しい思いをしていたというのは見れば分かった筈なのに… 一緒にいる理由なんて二人で過ごすと心地よい、楽しくなったからで充分だと思うんだけどなぁ… きっと二人とも何か一緒にいる為の決定打を互いに委ね求めていたんですね。 もどかしいなと思いつつも、じゃあ自分が彼らと同じように誰かと別離の危機に陥ったとして、お前は相手に自発的に手を伸ばせるのかと問われると…。人のこと言えないなぁ。 それにしても、最初にこのお話を読んだ時は復讐大好き小佐内さんにばかり注目していて気付けませんでしたが、小佐内さんて思ったよりも素直で幼い子で、小鳩くんは自分自身の評価よりもずっと善人で普通に良い人なんだと読み返して思いました。

    2
    投稿日: 2024.08.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小市民シリーズ第二作。「春」ではキャラ作りと物語にやや無理がある感じがしていたのですが、本作ではその「キャラ作りに無理がある感じ」に登場人物自体が向き合っていく姿が描かれており、終わり方も含めて、おぉそう来たか、と。これは次も読まねばならぬ。

    2
    投稿日: 2024.08.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    想像していない展開になった。キャラに磨きがかかり、面白さが一気に増した。そして、想定しない展開で終わる。この先、どんな関係性となるか?次作に期待してしまう。

    2
    投稿日: 2024.08.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日常の謎が際立っていた1作目とは違って、今作はスケールの大きいストーリーだった。 可愛らしい女の子が自分の危機を察知して、主人公を使って救出させるように仕向ける…エグイヒロインだなぁ。 小佐内さんと小鳩くんは袂を分かったわけだけど、どんな形で次作に続いていくのかとっても気になるところ!

    1
    投稿日: 2024.08.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前作に比べ、事件性がパワーアップしていました。二人はこのまま小市民として暮らしていけるのか? そして作中に出てくるスイーツが美味しそう。

    7
    投稿日: 2024.08.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校二年生の夏休みを迎えた、小鳩くんと小佐内さん。 目ぼしいスイーツがずらりとリストアップされた〈小佐内スイーツセレクション・夏〉をもとに、仲睦まじく(?)甘いものめぐりをする二人だったが、またも謎に巻き込まれ——? 倒叙ミステリで描かれる「シャルロットだけはぼくのもの」はすごく可愛らしい犯行と本格ミステリの匙加減が最高でくせになる味わい。 「シェイク・ハーフ」「激辛大盛」「おいで、キャンディーをあげる」と続く夏の思い出は、ひとつひとつが独立した連作短編のよそおいなのだが、終章「スイート・メモリー」で全てが繋がり、物語は違った様相を呈することになる。 同じ中学出身の薬物乱用グループによる、小佐内ゆき誘拐拉致監禁事件。スイーツめぐりとはかけ離れたそんな物騒な事件の裏に隠された真相に小鳩くんがたどりついたとき、背筋が凍るような冷え冷えとした心地がした。小佐内ゆき、恐ろしい子……! 小市民を目指すというのは単なる隠れ蓑で、その実は二人とも謎解きや復讐に飢えたままだったんだな。それが判明したところで、互恵関係の意味がくるっと変わってくるのは鮮やかだった。 けれど事実をお互いに認識してしまったことでそれももう破綻、解消することになって、噓つきで傲慢な二人の学校生活はどうなるのか。たしかに歪んだ関係性だったが、むしろそこが尊いと思ってしまうのは私だけ?

    5
    投稿日: 2024.08.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編から大きな謎解きに突入する終盤から読む手が止まらずだった。 まさかそうなるとは。 トロピカルパフェの味、2人それぞれ どんな思い出になったんだろう。 続編がどう繋がっていくのか気になるので、 次は秋期限定、すぐ読もう。

    1
    投稿日: 2024.08.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    シリーズ第2弾。 小市民としての1年間を過ごし迎えた高2の夏休み。 休み中の企画として〈小佐内スイーツセレクション・夏〉制覇に付き合わされる小鳩常悟朗。 スイーツ関係の小ネタの詰まった短編集かと思えば、突如発生する小佐内さん誘拐事件。 常悟朗と友人堂島健吾の活躍で事件は無事解決するが、なんとその黒幕は。。 小佐内さん、常悟朗それぞれの異常性が存分に発揮された本事件。 特に小佐内さんの深謀遠慮たるや。 小市民でないがゆえに小市民たろうとするが、小市民たろうとするあまり小市民から逸脱してしまう2人。 それ故に本書では関係解消するが、今後やいかに

    0
    投稿日: 2024.08.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小山内さんの『復讐を愛する』のは、本当にずば抜けている気がする。 自分自身を利用し、周りの人達を巻き込んでしまう程の行動力と分析力。 小鳩くんの推理力もなかなかのもの。健吾が残した記号が何かを解いていき、そして小山内さんの『復讐』も解いていく。 物語の最初から伏線がいくつもあり、小山内さんが『復讐』に至るまでが 自分も謎解きしていってたものの、最後の最後で分からない部分があり、 最終章で一気に回収されたのでスッキリ。世界観に入り込めておもしろかった! スイーツマップは参考にしよう(笑)

    9
    投稿日: 2024.08.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前作ではややぼんやりしていた小鳩くんと小山内さんのキャラが、本作でくっきりしてきた気がする。 今後2人の互助関係がどうなるのか、とても気になる終わり方でした。 『小山内スイーツコレクション・夏』のスイーツ巡り、してみたいなぁ。

    10
    投稿日: 2024.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    軽い謎ばかりだなぁと思っていたら、最後の謎が重くて、おぉってなった。 しかも友達を助けて事件を起こしたのかな?と予想してたら、、、私は小佐内さんをわかってなかった。 次巻も読みたい。

    5
    投稿日: 2024.07.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小山内さんの本性が表れてきて面白くなってきた。話全体をスイーツで統一しているから緩い感じが出てるけど、いろいろと気にかかっていたことが回収されてスッキリ

    2
    投稿日: 2024.07.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これは私が知ってる学園ミステリの枠を超えすぎている………笑 春期限定ではなにやら結託した二人の過去に 克服したい何かがあるんだなぁと触れた程度。 夏期限定ではがっつり(特に小山内さんの)奇人さを目立たせてきました…。 小山内さんのスイーツセレクション、 わたしも食べ尽くしたい〜とほんわかな気持ちで 読んでいたらあれよあれよと事件に巻き込まれてしまい 気づけば真の小山内さんが暴露されてた。 えっっっこの人敵に回したら超怖いよ………… そして終章サブタイ「スイート・メモリー」 アニメオープニングはここに合わせてきてたのかぁぁぁ 震えました。怖い。どうなる二人。 ただ小鳩くんと小山内さんの互恵関係、 相性が決していいわけでないのに何故かかっちりハマる不思議な関係性が好きなので早く元の二人に戻ってほしいなぁぁと思いつつ。 秋期限定も買ってこないと……!!!

    1
    投稿日: 2024.07.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前作より更に良かった。 “復讐少女”小佐内ゆき、恐るべし。 小佐内さんの企みがすごすぎて、だけどそんなところもかわいくて♡ 違和感を抱きつつも小佐内さんに付き合ってしまう小鳩くんもいい! 高校生のこういう自分たちの世界だけでモゾモゾしているところや、大人もビックリな危険な日常が、最高に青春で懐かしい。 最後がまた、切ないというか、ビターな、強がっているような感じがいいよね。 次は秋!楽しみ!

    2
    投稿日: 2024.07.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    てっきり春季限定いちごタルト事件と似た雰囲気で終わるのかなと思いきや、最後そうくるの!?と予想に反した結末で良い意味で裏切られた気分 考えることはできても共感はできないって、自分に言われてるようでグサッときた せっかくなら春・夏・秋・冬と季節ごとに読もうかと思ったけど次が待ちきれないのでもう読んでしまおうと思う

    8
    投稿日: 2024.07.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小市民シリーズ第二弾 常悟朗とゆきは高校二年生になっていた。 高二の夏に2人はある事件に巻き込まれる。 この事件は偶然に起こったのか、それとも 必然的に仕組まれたのか、ぜひ読んで実感してください。作中にでてくるスイーツたちが事件を解決するかもしれません。ひと夏の甘い思い出に 酔いしれてください。

    41
    投稿日: 2024.07.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小市民シリーズ第二弾 小鳩くんが小佐内さんが作った小佐内スイーツセレクションのスイーツのベスト10を夏休みの間に全て食べるというのですがその小佐内スイーツセレクションが事件に繋がり・・・ まじで小佐内さんが可愛すぎる!!!

    19
    投稿日: 2024.07.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小市民シリーズ第2作。短編の集まりだが、1つの長編にもなっているという作者お得意の作品。1作目と比べて、キャラがわかっているからか、なかなかおもしろく読むことができた。気になる引きでもあり3作目どうなるか楽しみ。

    1
    投稿日: 2024.07.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「春季限定いちごタルト事件」に続く小市民シリーズ2作目。前作から1年後、高校2年の夏休みの話。 文庫版の刊行は2006年と、20年近く前だが、 2024年7月現在、アニメも放映中の作品。 (アニメでは、本作までが映像化されるとのこと) 全然、青春小説や恋愛小説ではなく、前作の日常の些細な事件を取り上げた連作短編でもない。 それぞれは短編として章立てされているが、その実、長編ミステリーとして1つの事件が描かれる。ミステリーとして、前作よりも面白さが増した印象で、キャラクターの魅力や構成の巧みさが光る。 今回の事件を経て、次作以降どうなっていくのか、 読むのが楽しみです。

    9
    投稿日: 2024.07.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小市民シリーズ第二段。 もはやゆるくて甘いミステリではなくなっている。 前作でちょっとだけ見えていた小山内さんの恐ろしさが全面に出ていて面白かったと思います。 正直前作はゆるすぎてあんまり好みじゃなかったけど秋が待ち遠しくなりました。

    31
    投稿日: 2024.07.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これを読んで、前作の「いちごタルト事件」はさわりだったんだと納得。 いよいよ二人の本性が出てきて、そうだっのかと後半は惹き込まれた。 それにしても綿密な計画を立てて実行に移す小山内さんの狼っぷりに冷や汗が出る。今後の秋期と冬期に期待。

    19
    投稿日: 2024.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    春季限定がはまったので連投です。ケーキを食べた隠蔽に緊張させられたり、シリアスな事件も起きたり、今回もしっかり楽しめました。二人は小市民になれるのでしょうか…アニメがますます楽しみ。

    45
    投稿日: 2024.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    完全に表紙のイメージでほんわかした内容を想像していましたが 思いのほかガチめの事件が起こっていましたwww スイーツ巡り楽しそうだな(にこにこ) していたわたしはどこへ(笑) こんなに本格的な(?)事件が起こるのね… 猫が行方不明とかそういうレベルじゃないのね…笑。 でも面白かったです! 他のシリーズも読みたいです!

    2
    投稿日: 2024.07.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    春季限定いちごタルト事件が面白く、すぐに続編を購入。 今回は予想できるかな〜と思いきや、解けそうで解けない謎が癖になる。最後の小山内と小鳩の掛け合いが好き。

    3
    投稿日: 2024.07.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    7月6日からのアニメが夏季限定まで!という情報を聞きつけ、読みました。 春季よりも、ミステリー要素がパワーアップしていて、「どんどん面白くなっていきます」という評判はその通りだと思いました。 小鳩くんも小佐内さんも、心の内や葛藤を隠してコミュニケーションする場面が多いので、映像化するにあたってそこをどう表現するのか注目してアニメを観たいなと思います。 スイーツ食べたい。

    5
    投稿日: 2024.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前作は1話ずつ日常の謎が舞い込む連作短編だったけれど、今作はもう日常の謎の域を超えていたと思う。何か裏がありそうな小山内さんの謎が物語全体を貫いていて、最後にそれが明かされる。ちょっと衝撃の展開になってしまったけれど、ますます続きが気になる。小山内さんのスイーツセレクションが素敵すぎて、ぜひお供したいな〜。

    7
    投稿日: 2024.07.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    文章量としては前作と変わらずライトだけど内容は少しヘビーに。ああ、やっぱり米澤穂信さんの作品だなと思わせる展開で私はとても好み。これは季節が進むほど面白くなってくるのではと期待が高まります。

    0
    投稿日: 2024.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    決して甘くはない2人の高校生のひと夏の物語。 切ない終わり方に次作への楽しみを感じる作品でとても楽しめた。

    0
    投稿日: 2024.06.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夏期でこう終わるとは思わなかった。いや、思いたくなかった。これは秋期を期待してしまうではないか。でも、読後の気持ちとしては、トロピカルパフェ食べたい。だと断言する。

    1
    投稿日: 2024.06.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    再読。小佐内スイーツセレクション・夏、私も食べたいな〜。トロピカルパフェも食べてみたい。 今回は高校二年生になった2人の夏休みのお話。短編だけど、最終章でつながってくるのがおもしろい。 「シャルロットだけはぼくのもの」が好きだった。まさに日常の謎。シャルロットはいくつあったのか?小鳩くんが小佐内さんに挑んで、やられてしまうのがまた良い。 このコンビは続いてほしいなぁ…と思いつつ、次は秋期を読むぞ。

    1
    投稿日: 2024.06.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    SL 2024.5.25-2024.6.1 小佐内ゆきの非情さとそれを解く小鳩常悟朗の明晰さ。前半のどかとも言える日常の謎解きかと思っていると後半二人の本性が現れる事件が起きて、のどかさとは縁遠い結末に。 次作で二人がどうなっているのか気になる。

    1
    投稿日: 2024.06.01