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ラヴクラフト全集1
ラヴクラフト全集1
H・P・ラヴクラフト、大西尹明/東京創元社
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総合評価

113件)
3.9
23
46
26
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    [インスマウスの影]  ラヴクラフトの中で一番好きなのをひとつ選べと言われたら、俺はこれ。遺跡や太古の都市なんかだといまいちピンとこないけど、まがりなりにも現代の町がこんな感じだったら、そりゃ気持ち悪いでしょう。「狂気の山脈にて」なんかよりも、俺はこっちのほうが全然いいけどなあ。紀行文的なスタイルも成功していると思うし。インスマウスっていう単語の、なんかヌメッとした魚類的な冷たい感じも抜群。もっともこれはこの短編から逆に刷り込まれた印象かもしれないけどね。 p.s.  改めて読み返してみると、いろいろと忘れていたことが多かった。インスマウスの町の沖の<悪魔の暗礁>にいたのが<ダゴン>だったとはね。しっかり<ダゴン秘密教団>とか出てきてるし、それに<ショグゴス>も。ラストで、主人公が実はインスマウスを呪われた町にした張本人のオーベッド・マーシュ船長と血が繋がっていることが明らかになるけど、ザドック・アレンに主人公がマーシュ船長と同じ目をしている言わせたり、主人公が<悪魔の暗礁>を見ていると誘いこまれそうになるとか、いろいろと伏線を張っていたのにも今回再読して気がついた。ダゴンの海底都市ヰ・ハ・ンスレイにたどり着いたものは不死になるというのも覚えてなかったなあ。  ただしラヴクラフトの作品一般に言えることだけど、今回もギルマン・ハウスから主人公が逃げ出したときに、蛙みたいな奴らが行進しながら追いかけてくるとか、<悪魔の暗礁>から連中の集団がやってくるとか、怪物を書いているにもかかわらず、そういう場面が何となく笑えちゃって怖いという感じはあまりしない。あえて言うならインスマウスから出ていこうとしたときに、バスが調子悪くなったというところと、ギルマン・ハウスの部屋の留め金が最近になって外されていることに気がつくところが不気味。 [壁の中の鼠]  うまい。ラヴクラフトもこんなうまい短編を書けるのね。動物ものだと思わせて、実は人食いサイコ野郎とは。 [死体安置所にて] [闇に囁くもの]

    0
    投稿日: 2025.09.02
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    カルト的人気を誇るラヴクラフトのクトゥルフ神話。幽霊や凶悪犯といったものとは違うなんとも形容し難き恐怖と狂気の物語。ハマる人はとことん惹き込まれるのも納得。 だが、100年近く昔の作品であり現代人の文章の感性だと読みにくいと感じる人も少なからずいると感じる作風であり万人受けする内容で無いのは確実。 しかし、だからこそ興味を持った方は一度手に取ってみて欲しい。 深淵に潜む旧支配者の狂気と恐怖をあなたに・・・

    0
    投稿日: 2025.05.13
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    インスマウスの影、名作言われるだけある。シンプルに本編も面白いのに、ラストの語り手の末路が本当ゾクゾクする。

    0
    投稿日: 2025.03.03
  • ぞわぞわ、ジワジワと迫ってくる恐ろしさでありました。

     初めてこの作者の小説を読みました。入門書としてはちょうどよいと、どなたかのレビューにあったものですから。  短篇集ではありますが、読みごたえがありました。怪奇小説というのは、単なるホラーともサスペンスともミステリーとも少々違う気がします。訳者のあとがきにあったとおり、恐怖という物は、当人の想像力の働きに由来する物で、読者の想像力がより一層試されるのでしょう。  私が一番好きなのは、いや好きというのも違う気がしますが、「壁のなかの鼠」かな。古典的怪奇小説をまだ読んだことない方は、1度手に取って見てはいかがでしょうか。

    0
    投稿日: 2025.03.01
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    怪奇・幻想小説の先駆者であり、クトゥルフ神話と呼ばれ世界中に熱烈なファンを持つ体系的作品群を生み出した、ラヴクラフトの代表作が詰まった短編集。生前に出版された唯一の中編『インスマウスの影』を筆頭に、ブラックユーモアの利いた『死体安置所にて』、ダークファンタジーの感もある『壁の中の鼠』、宇宙的恐怖(コズミックホラー)を体現する名作『闇に囁くもの』、とラヴクラフトの作風が網羅されている。ハマりそうな予感。

    1
    投稿日: 2024.07.17
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    クラスメイトが読んで欲しいと貸してくれたので拝読。 小難しくて読めてない話があるから教えてくれとの事。お任せ下され!と読み始めたのですが、100年近く前の作品なので確かに文章がかたい。にも関わらず凄い世界観で引き込まれました。 クトゥルフ神話の元祖らしく、かなりダークな世界。 クラスメイト曰く「ダンジョン&ドラゴンズ」等に影響を与え、ラヴクラフトさんの世界観を元にしたボードゲームも人気だとの事。 わかるなあ、これはクリーチャーと戦いたくなります。(後方支援で) 短編集なのでまたそれぞれに感想を書きますのでご興味ある方はお付き合い下さい。実際に読まないと分かりにくい世界観なので簡単に書きます。 【インスマウスの影】 ラヴクラフトの代表作らしいので少し長めに。 旅好きの主人公の僕が成人した記念に母親の出身地アーカムに向かおうとするのですが、手前のインスマウスという町に興味を持ってしまいます。 この町が所謂『忌み地』で地図にも載ってなけりゃ街の人はあんなとこ行くなよ!って空気ですし、バスが出てるのですが誰も近寄りたがらず運転手も魚顔で超絶陰気。 しかし僕は逆にどんどん興味を持ってしまいついにバスでインスマウスへ向かってしまいます。 このインスマウスが読んでいてお風呂に入りたくなるようなジメジメさです。 住民は皆陰気で魚っぽい独特の『インスマウス面』をしているとの事。TRPGなどをやられている方には有名な単語らしいですが、恐らく疲れ切って本を背負い帰宅している時の私の顔に近いのではと想像しましたが、住人は一切口を聞きません。 街は静まり返っているのに内側から釘打ちされて使われていない家からは走ったりきしんだりする謎の音が。 私なら音速で帰りますが主人公は街に一つだけあるホテルに泊まります。そして翌日に街で買い物に出た際によその街から配属された店員と会話をした事から僕は恐ろしい街の真実を知る事に。 街の人は『ダゴンの誓い』とかいうろくでもない誓いを立てさせられており(この単語もこの界隈では有名な単語らしいです)街の人が狂ったように「イア・ル・リェー!イア!イア!」と叫び出す所では笑ってしまいましたが笑い事ではない。 この時は流石の主人公もこいつはヤバい!と思い逃げ帰るのですが、その際に遂に遭遇してしまうクリーチャー。気持ち悪い!最高!! 一応無事に逃げ帰れた僕ですが、その後が…。 感想というよりあらすじになりましたが、寝る前に読んだせいかクリーチャーに追い回される夢を見ました。「イア!イア!」と叫べば良かった。 【壁の中の鼠】 イグザム修道院という館で起きた恐ろしい儀式の話。この修道院では館の主人と子供が5人、召使いが何人か殺される惨殺事件が起きています。当時犯人だとされていたのが主人公の祖先。やがて主人公が引き継ぐ事になるのですが、改装時にこの館の地下やべーぞ?となるわけです。 館の謎が古典ではあるのですがゾッとするもので鼠恐怖症になりそうでした。ここでもおかしな言葉が出てきます。「マグナ・バータ!マグナ・バータ!!」 【死体安置所にて】 葬儀屋のバーチの身に起きた怪異譚です。今までのクトゥルフ神話をベースにした話ではなく箸休め的な物語でした。(これが箸休めになる辺りが凄いんですが) うっかり墓穴に落ちたバーチが自身に優しくしてくれたおじいちゃんのご遺体が入った棺と、大嫌いな金持ちのご遺体が入った棺と共に夜を明かさなくてはならくなるお話。今ではこの程度では動じなくなってしまいましたが、幼少の頃にこれを読んだらトラウマになりそう。 【闇に囁くもの】 これが1番好きでした。またまたクトゥルフ神話を踏襲しつつ今度は宇宙にまで世界が広がります。 それこそRPGに出て来そうなクリーチャーが登場。 民俗学のアマチュア研究家で文学の教授である主人公が、ヘンリーという男と文通を始めた事からとんでもない研究を目にしてしまうまでのお話。 犬好きには辛い描写がありまして、やめて!ワンワンはもうやめてー!!と胃が縮こまる思いでしたが仕方ないと言えば仕方ない…。だって相手は怪物ですから。 このまま怖い話で終わるのかと思いきや、ぶっ飛んだ科学実験に展開。 これは後のSF作品に影響を与えたのではないでしょうか。四篇中最も嫌な終わり方です。勿論、褒め言葉です。 改めて古典を読んでみると新たな発見があって面白いですね。ちょうど、翻訳本を読める身体に戻そうキャンペーン実施中だったのですが、荒療治ですっかり翻訳本が平気になりました。 正直読みにくかったですが内容が内容なだけに翻訳も相当大変だったと思います。 クラスメイトのラヴクラフトがもう1冊手元にあるのですが、先に『ジェノサイド』に移ります。 返却期限が迫っていて、どちらが勝つか勝負です。

    31
    投稿日: 2024.01.21
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    4編の作品が集録されています あとがきにあるように「ラヴクラフトのリズム」に苦みましたが、徐々に慣れてきました。 100年近く前の作品とは思えない現代的なSF感があった「闇に囁くもの」は特に面白かった。 ラヴクラフト作品はイメージ力がある読者がハマるらしいのでお試し下さい

    8
    投稿日: 2023.07.26
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    怪奇小説の短編集。体系的な架空の設定がそれぞれの話に共通しており楽しい。 ------------ もし宗教勧誘されたら対抗してクトゥルフ神話の熱狂的信者のふりをすれば逃れやすいのではないかと思った。 「イア! イア! クトゥルフ・フタグン! フングルイ・ムグルウナフー・クトゥルフ・ル・リエー・ウガ=ナグル・フタグン!」 「その菌類庭園と無窓都市の暗黒世界は実は恐ろしいところではありません。(…)彼らは神話的なクトゥルフの時代が終わるそのずっと前にもう地球へ来ておりましたしアール・レー暗礁がまだ水面よりも上に出ていた頃のことを何でもよく覚えております。彼らは地球の内側にもいたことがあります―そこへ通じている抜け道があるのですがそれをまだ人間は知りません(…)そしてその地面の下に未知の生き物のいる偉大な世界がいくつもあります。例えば青光りのするク・ヌ・ヤン、赤光りのするヨトフ、それに光のない暗礁のヌ・カイからなのです―ほぉら、あの一定した形のない蟇蛙のような生き物でこれについてはプナトニック写本、「死靈秘宝(ネクロノミコン)」、およびコモーリアム神話群の中に述べられておりそれらの書類を保管していたのはアトランティス島の高僧クラーカッシュ・トンでした―(…)」 とか言い出せたら素敵ではないか?

    0
    投稿日: 2022.11.05
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    1985年以降購入して読んだが、詳細は覚えていない。 これまで聞いたことがないような擬音のカタカナ、”ほのめかす”という普段使わない訳、不気味な話には惹きつけられた。 今回電子版を購入したため、読むのが楽しみだ。(2021.9.7) ※売却済み

    0
    投稿日: 2021.09.07
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    ついに初めて読みました。 意外と普通な伝奇小説ふうでした。 小説読んでいて、初めてポーの一族的な重厚さを感じまして。 ずっと冷たい印象が続く感じもして。 訳がいいのかな。この方の訳のは他にあるのかな?この一巻だけ?

    0
    投稿日: 2021.04.15
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    クトゥルフ神話がめちゃくちゃ好きなわけではないが、オタクとしてその原作となるものは読んでおいた方が良いかなと思い。 ラヴクラフトの作品をひたすら読んで正気でいられる人いるんだろうか? だんだん読んでるこっち側も気が狂うような気持ちになってしまう。 「インスマウスの影」は途中から続きが気になりすぎてものすごいスピードで読んでしまった。 読了後もあのおどろおどろしい風景が頭から離れず、自分もああなったら…と怯えてしまった。 「闇に囁くもの」は何となく想定していた結論というか、嫌な予感がしていたのが当たったというか……まったく正常とは思えないところが作品としては面白い。 読んでると体力を使うのか、1話読み終えるとどっと疲れてしまった。 2以降も読みたい。

    0
    投稿日: 2020.10.18
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    個人的に読んでいて眠くなる文体だけど、何故か続きが気になって読んでしまう。 クトゥルフ系は読んでいてワクワクする。

    1
    投稿日: 2020.07.04
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    ラヴクラフトの短編集1。 4話収録されています。 「クトゥルフ神話」に関連する話が2話、「インスマウスの影」「闇に囁くもの」。 特に「闇に囁くもの」は、宇宙規模の壮大なスケールで、精神的にも不気味な物語でした。 雑誌の「ムー」などに載っていそうな、、、。 太陽系外惑星(冥王星を見る目が変わりそう!)などが出てきてちょっと宗教的な匂いもするし。 謎の囁き声、レコードに録音された話し声、一階から漏れ聞いた複数人の話し声、、、情景がとても不気味に表現されていて、本当に聞こえてきそうな不気味な感覚で怖かったです。 映画の「THE 4TH KIND」や「X-files」を思い出しました。 読む前は、「世にも奇妙な物語」感覚と思っていたのだけど、思ったよりホラーで不気味で、面白かったです。

    6
    投稿日: 2020.03.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ①インスマスの影 好奇心から怪奇な伝承が伝わる街を訪れてみたわたしは、そこで恐ろしい話を聞かされて――。 終盤で回収される伏線とメリーバッドなエンドに、普通のホラーにはない哀愁を感じた。異形を単なる敵やモンスターとして描写しない点がラヴクラフトらしさ。 ②壁の中の鼠 かつて陰惨な事件が起きた館を引き取り改修した、その犯人の子孫に当たるわたし。飼い猫がしきりに壁の奥を気にすることから、息子の友人らと共に探索に出かけると――。 這い寄る混沌の名が出ることから、これも神話の一端になるのか。終盤、流れで一気に読み終えると、その不条理な結末に二度読みしてしまった。 ③死体安置所にて 葬儀屋だった男が仕事を畳むことになった、ある災難とは――? 世にも奇妙な物語的というか、典型的な因果応報譚というか、ブラックユーモアな感がある。 ④闇に囁くもの 洪水が発生した地で見つかった奇妙な生物の死骸。それについての寄稿文を書いたわたしに手紙が届く。写真やレコードなどの資料と共に手紙をやり取りしていたが、手紙の主はやがて身の危険を訴えるようになり――。 後年の作品なので、名前だけだが神話生物が多数登場する。手紙のやり取りだけで読む者に恐怖をじわじわと感じさせる手法はさすが。 そして最後の一文にはゾクリとさせられた。手紙の主ははたしてどうなったのか。

    1
    投稿日: 2020.02.23
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    クトゥルーつながりで本家に立ち返る。 独特な言葉運びで執拗に描かれる不気味さ。やっぱりラヴクラフトは偏執的で不気味で面白い。「インスマウスの影」が最高です。また、夢にでてきそう。

    4
    投稿日: 2019.05.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

     SAN値がごりごり削られる。  収録は「インスマウスの影」「壁のなかの鼠」「死体安置所にて」「闇に囁くもの」の四作。クトゥルフ関係は「インスマウスの影」と「闇に囁くもの」。  改行少なくて文字がびっしり。翻訳ものらしく、遠回りな言い回しが多く一文が長くて意味が取りづらい。読めなくもないけどもうちょっと読みやすくできるだろうなとは思う。まあそしたらこの雰囲気は崩れちゃうのかもしれないけど。  ホラーとして普通にどれも面白かった。クトゥルフじゃなかったけど、「死体安置所にて」が一番好き。短くて読みやすいし、いいオチです。  適度にグロくて適度に気持ち悪い。登場人物たちがクトゥルフ関係の何かに接したときに感じるいいようもない恐怖心というか嫌悪感ってのが好きだなぁ。どうしてそう感じるのか、っていう問題じゃないあたりがとても。そういう存在なのだ、と定義されてる感がいい。ただまあ「闇に囁くもの」の主人公、ラストはちょっと軽率だったよ。だって、どう考えても最後の手紙書いたの、別人じゃん。その時点で殺されてるじゃん、エイクリーさん。その手紙の雰囲気だとか文体とか、思考の流れとか、そういうのを根拠にするんじゃなくて、もうちょっと確固とした信じるにたる何かを用意してほしかった。  抜粋、「インスマウスの影」より。 「(略)――イア! イア! クトゥルフ・フタグン! フングルイ・ムグルウナフー・クトゥルフ・ル・リエー・ウガ=ナグル・フタグン――」  まあ引っ張ってくるならここかなって。

    3
    投稿日: 2019.04.15
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    言わずと知れたホラーな味付けオカルトファンタジーの古典 マンガでいうと諸星大二郎 想像力がないというよりそれを喚起させる描写に対する好みの問題だが ホラーは苦手なので この作品も何が面白いのかさっぱりわからないが 丁度『メガテン』を遊んでいるので ラブクラフト世界が神話と祭り上げられるのは面白いと思う

    0
    投稿日: 2019.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    クトゥルフ神話の原典。古典ホラーで、典型的だけど印象深い仕組みのものが多かった。現代のスプラッタや人間の醜さ系の惨い強さとは違うので、安心して楽しめるタイプのホラーだと感じた。  TRPGで有名な、「イア、イア、クトゥルフ、フタグン!」などのクトゥルフへの祈祷文も登場する「インスマウスの影」の最後が好き。

    1
    投稿日: 2018.08.26
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    元々彼の人のことはTRPGの方で知ったのだが、元を知るとやはり人気になるだけの魅力があるのだと思った。 散々ひどい文章だと本を勧めてくれた知人には言われたものの、余程の悪文なのだろうと開いてみればまったく読みやすいではないか(とはいえ、あくまでも想像よりかなり良かっただけであって、多少引っかかる部分がないわけではなかった)。 罪と罰やレ・ミゼラブルなどのすぐれた小説を初めて読んだ時のように、ひたすらに貪り読んだのを今でも昨日のことのように覚えている。当時のわたしにとって、ラヴクラフトの書く物語はてんで未知の世界だったので余計に。 成長した今改めて読むと、当時ほどの感動はなくなっているもののやはり内容が好ましい。今でもふと、眠れない夜に明かりを灯して読みたくなる。想像力を触発されて余計に眠れなくなる。ラヴクラフトの魔力は本当に恐ろしい。

    1
    投稿日: 2018.07.05
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    それぞれ初めて読んだということはないけれど、全集としてとりあえず一通り読もうって企画。 改めて読むと、なんか描写というか文章が下手な人だったのねという印象。(^^; もしかすると、翻訳のせいかもしれないけれど、たまになにを言っているのかわかりづらい地の文があるんだよね。 読み直して思ったのは、旧神やら、いわゆるクリーチャーとの邂逅がおっかない話という印象があるんだけど、実際は話者の意識の変遷がおっかない話なのねってこと。 その視点で見ると、この本では「闇に蠢くもの」が特異な話なんだよなぁ。 現代のクトゥルフ神話の系列作品では、こっちの方が近い印象なんだけど。

    0
    投稿日: 2018.03.19
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    独特な世界観を持つ怪奇小説家、ラヴクラフト全集の第1巻です。 短編小説集でそれぞれの話の関連性は希薄ですが、旧支配者の存在や伝説は神話として共通しています。 ハラハラする悍ましい描写が多いのですが、訳者が言うように楽しむためには想像力を必要とするのがラヴクラフトであると思いました。 機械にはできない人間の想像・妄想があって、輝く物語です。 4話全て、頭の中で世界が広がりました。 第2巻にも期待します。

    0
    投稿日: 2018.02.24
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    中学生時代からラヴクラフトは愛読書でして、 元となった「ラヴクラフト傑作集1」は ボロボロになるまで読み込んでいました。 で、念願の全9巻の全集となり、この本も再読の再読。 ・インスマウスの影・・・安上がりの旅行のはずが、 ヘンに興味を持っちゃったために、とんでもない事件に 巻き込まれてしまう。名状し難き者から追いかけられる 恐怖。風景の描写が良い分、怖さが増す。 クライマックスの後で、驚愕の事実が! ・壁の中の鼠・・・ご先祖のルーツ建物で起こった事件。 禍々しい先祖の血は現代の人間にも・・・。 地下での状況がめちゃ怖い。 ・死体安置所にて・・・そんなことやっちゃあ亡霊に 恨まれるよなぁ~な、怪談。 ・闇に囁くもの・・・洪水で起きたある事件をきっかけに、 遣り取りされる手紙の内容の変貌にゾクゾク。 得体の知れないものの正体とは!?最後の3行が驚愕。

    0
    投稿日: 2017.11.25
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    ラブクラフトという名を知ったのはオカルト映画だったか、菊地秀行の小説だったか??高校生ぐらいまで、クトゥルー神話というのもギリシャ神話や古事記と同じ類だと思っていたような気もする…(^^;) ホームズやブラウン神父といったミステリの王道を再読してたので、ホラーの常識も今一度。

    0
    投稿日: 2017.11.12
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    再読。 定期的に読み返したくなる古典。 毎回、読むたびに映像を頭に浮かべようとするが難しい。 かといって難解か?というとそうでもないという奇妙な味わい。 ラブクラフト作品はシチュエーション、雰囲気を楽しんでいる。それだけで満足です。

    0
    投稿日: 2017.05.27
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    4篇の短編集。著者が生み出した「クトゥルフ神話」とはどんなものかと思い、ホラーは苦手ですが手に取りました。 忌み嫌われた街――“インスマウス”に好奇心で赴いた青年に舞い込んだ底知れぬ恐怖を描いた1作目の短編『インスマウスの影』。 得体のしれない何かから、じわりじわりと追い詰められていく恐怖と不気味さが読み手にも伝わり張り詰めた緊張が続きます。背筋がぞくりとする描写が続くも、先が読めない展開に一気読み。まさかそんな後日談が待ち受けているなんて…!と予想ななめ上のラストにしばらく放心しました。150頁弱の短編に凝縮された、闇を携えた恐怖とわずかに垣間見える長い長い歴史。読み応えは十分です。 この1作目で体力を削られなかなか2作目以降に進めず今に至ります。さらにはこの先に長く深く続くラヴ・クラフト作品群が控えていますが…どこまで手が伸ばせるかは未知数。。

    4
    投稿日: 2017.04.08
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    ・インスマウスの影 インスマウス面という描写が印象的。町から逃げ出すところが一番ハラハラした。この本中で一番面白かった。 ・壁のなかの鼠 不思議な寺院の話。厄介な人格が出てきたのか、何かに憑依されたのか。 ・死体安置所にて 足を切って棺桶に入れてた葬儀屋が死者に足を食われる話。あんまり不思議さはない。 ・闇に囁くもの 宇宙人の存在をほのめかす人物と手紙のやりとり。文章は長いものの、目立った展開がなく、最後まで静的な印象。結局何も起きてないと言うこともできる。

    0
    投稿日: 2016.12.27
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    文体がとっつきづらく読みづらい。呪われた家系って設定が好きなのかな。元ネタとしてもう少し読んでみる予定。

    0
    投稿日: 2016.11.10
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    アーカムから一日往復一便、バスが向かうインスマスの街は古色蒼然に荒れ果てた奇妙な街だった。街の噂を聞きつけて、貧乏旅の途中主人公はインスマスに向かうことにする。一体この街はどういった街なのか? 面妖な住人達が跋扈する中、主人公は恐怖の夜を迎える。(インスマスの影) 言い回しは少しく長いがくどくはなく、ねっとりとした恐怖の描写とは対照的に街区の描写は要点を押さえている辺りが好印象。

    0
    投稿日: 2016.05.28
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    小林泰三さんの著書「玩具修理者」の解説を読んでから“クトゥルー神話”とは何ぞや?と思い、手に取りました!知的好奇心ならぬ知的恐怖心とでも云いましょうか。考えれば考える程、恐怖心が掻き立てられる作品群。でも、やはり翻訳モノだから今一つ読みにくい・・良かったのは『闇に蠢くもの』かなぁ^^

    0
    投稿日: 2016.01.03
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     コズミックホラーの生みの親ラヴクラフト大先生の全集。生前に売れなかった理由が分からないんだが、多分文才はあっても商才はなかったとかその辺なんだろう。  とにかく読ませる文章を書かせたらこの人の右に出る人はいないと思う。私が中学生のときに読んでから今に至るまで、主に文体について影響を受けている作家の一人。もちろん私は先生の足元にも及ばないのですが。

    0
    投稿日: 2015.07.03
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    知った気になっている作家の代表的な一人だと思っているラヴクラフト。実際には短編をひとつふたつ読んだきりなので、あらためて読んでみようと思い立ちました。 最初からメジャーどころの「インスマウスの影」なので、取っつきやすかったです。 ほんと、SAN値が上がる話ばかりだわ。ほかのも読みます。

    1
    投稿日: 2015.06.18
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    有名になると、原典にあたらずして読んだ気になっちゃうものって結構あるわけで、私にとっての最右翼がこれ。先に「うちのメイドは不定形」とか変なの読んでたり。このままでは読まないまま死んでしまいそうだったので、心して読んでみました。ほらー、ナイアーラトテップじゃなくてニャルラトホテプなんですよ。でも、アザトホートだったり、アブドル・アルハズレッドだったり。後者の表記はさすがにそれじゃアラブ人名に見えないと思うのは、たぶん、70年代よりもずっと世界が狭くなった現代に生きてるからなんだろうけれどね。記名法におけるリアリズムというか。で、こまったことに、いろいろ聞き及んでいるので、これがホラーだったと言われても、直接に自分の感覚として怖くないんです。それこそ、第三者的に、読者にとって怖いかな?どうかな?みたいな感覚で接するはめになってしまった。そういうのは、損失なのかもですね。でも、たとえば古典なんか全部そうだし、しょうがないか。

    0
    投稿日: 2015.06.01
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    創元版全集の第1巻。 何度目かの再読になるが、いつ読んでも、何度読んでも面白い。何年かに1回は読み返したくなるのは、矢張り面白いからだろう。でも、ラヴクラフトって、面白い、上手い、とは思うが、怖いとはあんまり思わないんだよなぁ……。

    0
    投稿日: 2014.11.22
  • 深淵なる未知の世界を知るための第一歩(のはず)

    どうも最近ブーム再燃との事を耳にして購入。 思えば自分も約四半世紀前にTRPGをやったり、ネクロノミコンなる本を持っていましたが、肝心の氏の作品は未着手でした。 自分の勝手な想像では宗教的な絡みの強いホラーだと思っていましたが、案外SF寄りの設定で発狂じみていない内容である事が逆に驚き。 ただ本作は深淵な設定を楽しむ物と捉えてますので、一冊で理解できる物ではないのかと。 手紙のやり取りで進む「闇に~」が良作。 文通相手が得体の知れない物に立ち向かい、徐々に変化していく様を描くという手法が面白い。 怖くはありませんが。

    1
    投稿日: 2014.06.22
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    一時期、クトゥルフTRPGのリプレイや動画を観るのにハマっていた。それから念願の著作を読む機会を得た。 常々思ってはいたが、宇宙的恐怖はキリスト教文化に効く表現で日本人には理解しづらいのではないかという印象。ただそれでも日本で根強い人気があるのは、狂気が伝わる表現や未知のものへの好奇心なのだろうか。私はその点で薄気味悪い和製ホラーや海外のパニック恐怖よりも引き込まれて好みである。

    0
    投稿日: 2014.05.08
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    人間外が出てくるホラー小説。 SFとはまた違って、現代の中に 宇宙人が潜りこんでる的なお話しです。 個人的には『死体安置所にて』が シンプルなホラーで面白かった。

    0
    投稿日: 2014.05.03
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    なんとなく怪奇小説といえば真っ黒な表紙のラヴクラフト!程度の知識しかないままに古本屋で見つけて買ってきました。買ってからしばらく放置してたけど、読みだすとなかなかおもしろかったです。 小学生並の感想で申し訳ないが、やはり怪奇小説というだけあって雰囲気がすごかったです。 闇に轟くものは読んでいて不気味な雰囲気がとても伝わってきますね。 エイクリーの正体は一体何なのか、どこまでを信用してよいのか、一体向こうではどんなことが起こっているのか。手紙から伝わってくるだけではあるが、読んでいるこちらまでついつい引き込まれてしまう。 正直、他の作品は闇に轟くものを最後に読んでしまうと霞んでしまいましたw 順番的には最初に闇に轟くものを読むか、闇に轟くものと他作品は時間を空けて読めば良かったかもしれません。個人的にはそれほど闇に轟くものはのめり込みました。

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    投稿日: 2014.01.20
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    ・・・魔術師アレイスター・クロウリーの説くテーマをエンターテインメントとして生産する諸作品。  というケネス・グラントはアザトース、ヨグ・ソトース等とクロウリーの書中のタームの「なんとなくそっくり」なものを指摘している。

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    投稿日: 2014.01.17
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    2012.10.25 推薦者:ゲッタン(http://ayatsumugi.blog52.fc2.com/blog-entry-212.html)

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    投稿日: 2014.01.04
  • クトゥルフ入門

    小説、映画、ゲームなどにちょくちょく出てくるクトゥルフ神話の大本であるH・P・ラヴクラフト作のホラー小説群。 好きな作品の元ネタ探し、設定の確認するのもいいけど、単にホラー小説としてもおもしろい。 この1巻では「インスマウスの影」などがゲーム化されていたりして、よく知られている。

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    投稿日: 2013.12.27
  • クトゥルフ神話という世界

    ラヴクラフトが築き上げた「クトゥルフ(クトゥルー)神話」は、現在でもゲームやライトノベルなどのサブカルチャーに少なからぬ影響をもたらしているといいます。 本書はそのクトゥルフ神話を扱った作品を中心としているため、入門としてちょうどいいかもしれません。 ただし、怪奇作品の大家だけあってホラーの質が濃いです。クトゥルフ神話は架空の神話なのですが、出てくる神様(?)も書物(これも架空)も作り込まれていて、まるで世界のどこかに本当にこの神話を有する場所があるかのように思えてきます。 好きな作品の元ネタとして読むのも楽しいですが、特に作家・クリエイターを目指す方は一つの教養として(?)読んでおくべき作品かと。

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    投稿日: 2013.10.09
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    かの『クトゥルフ神話体系』の長【おさ】であり、恐怖小説家として名高い存在のラヴクラフト。その代表作を集めたシリーズの一集目は「クトゥルフ神話」の母体的作品であり傑作の呼び声の高い『インスマウスの影』『闇に囁くもの』、音と幻覚的感覚を読感で表現した意欲作『壁の中の鼠』、ブラックユーモアの怪奇譚『死体安置所にて』を収録。ラヴクラフト自らの血筋に対する嫌悪と恐怖、20世紀初頭という時代における保守的なアメリカ人の持つキリスト教以外の異教徒や有色人種に対する嫌悪感をSF的異世界と怪物の存在に重ね描いた怪奇幻想集。

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    投稿日: 2013.08.31
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    クトゥルフ神話創った人の書いた小説 具体的に化け物が出てきて襲ってくる話はないが、何かが潜んでいる不気味さを書いている。肝試しのような怖さ、読んだあとのスッキリとしないモヤモヤ感、良い感じです。

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    投稿日: 2013.05.27
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    ちょっと前にネットで流行ったクトゥルフシリーズのおおもと、原作となる小説の詰まった全集の1巻。これにはクトゥルフシリーズ以外にも、著者の処女作である通常の(?)ホラー小説が1話入っており、私はそれが一番のお気に入り。もっと沢山普通のホラーも書いてくれたら良かったのに。当時は流行らなかったのだろうか。クトゥルフTRPGに親しんだ人なら、面白く読めるはず。

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    投稿日: 2013.04.29
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    なんだこれ。超怖かった。 展開としては「インスマウスの影」「壁の中の鼠」「闇に囁くもの」は似ているんだけど、それでもそれぞれの作品から凄味を感じる。予測は立つんだけど読み切った時に「こわっ」って身震いする。クトゥルフ恐るべし。

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    投稿日: 2013.04.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    TRPGで存在を知って、興味を持ち、読んでみました。 神話の恐怖というのがいまいちどんなものかわからず読み始めたのですが、現実感があるようでなく、ないようである…怖いというより気持ち悪いと思いました。 怖がりなので怪奇ものは今まで読んだことがなかったのですが、想像する類の怖さはなくて、むしろあまりに壮大な恐怖を目の当たりにさせられる登場人物をみていると、ちょっと笑ってしまったり。 対面してないならからなんだろうなー。 インスマウスの影が、一番印象的でした。 お寿司を食べたくなくなりました。。 それにしても、発音できない音というのは、とっても居心地が悪いなあ。

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    投稿日: 2013.02.09
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    一度は読みたいラヴクラフト。ってことで手を出したけれど、期待してた通りに面白かった。不気味でじめっとした独特の世界観が好き。

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    投稿日: 2013.02.04
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    個人的に一番不気味だったのは「闇に囁くもの」ですかね。 文通で知り合ったような人間の本性というか、実態というのは、実際あってみないと分からないものですが、その変化というのも同様に分からないものなんだろうな、ということを思い、少しゾッとしました。 他の話はどれも面白かったのですが、いわゆる「コズミックホラー」を期待していた自分としては、少し物足りなかった感があります。 まあ、あとがきにも、乗れない人は乗れない的な事が書いてありましたし…。

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    投稿日: 2012.08.10
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    シャドウハーツから流れてここまで来るといっそ見上げたもんだと自賛中。事象そのものより空気や思考を文章化したようなこの作風はさて誰を思い出すのかと意識のすみっこで考えつつ全集読破を目指す現在

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    投稿日: 2012.07.23
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    薄気味悪い雰囲気。 匂いと、その声まで聞こえてくるようで、思わず引き込まれました。 表現も豊かで読み応え充分。

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    投稿日: 2012.06.29
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    じわじわくる恐怖感が印象的であった。 特に『インスマスの影』は衝撃的でした。 展開が読めるのだが、グイグイお話に引き込まれていくように感じた。

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    投稿日: 2012.05.28
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    インスマウスの影は実際に有りそうな臨場感を感じた。 今では車や電話・メールが普及しているが、この小説が書かれたころはバスや郵便である点が、この小説を臨場感あるものにしている。 また、宇宙人や怪獣・怪人が登場するなど、SF要素もあり、作者の世界観が面白いと思った。

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    投稿日: 2012.05.25
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    可愛らしい深夜アニメを見て懐かしくなり、再購入。 まだパラ読みだけれど、いちいち言葉が懐かしくにやにやしてしまう。

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    投稿日: 2012.05.13
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    ラヴクラフトの世界観にかんする吟味はやや甘いが、訳文としてはこの全集の中では最もしっかりしており、きちんとバロックの香りが出ている。

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    投稿日: 2012.04.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「インスマウスの影」:旅行のさなかに訪れたインスマウスというさびれた町。その町では魚顔をした人々とその嫌なにおいが充満している。このような街の雰囲気作りや人々の描写・人知を超えた生物の描写など はさすが、コズミックホラーの第一人者であった。 そして、オチとして、訪れた主人公自体がインスマウスの人物の血統であったというのも面白かった。 この物語の背景に筆者の自身の血統に対する嫌悪感や有色人種に対する偏見があるというのを読んだが、それがありありと感じられた。 「闇に囁くもの」:地球外生命体が地球に降り立ち、自身の目的を達成するために活動を続けており、その活動を妨げる物には容赦をしないというホラー。地球外生命体というと怪獣みたいなのを想像してしまい、あまり怖くかんじないのは、私が穢れや場が呪われる、といったホラー小説を読みすぎのせいなのでだろうか。

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    投稿日: 2012.04.04
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    「ラヴクラフト全集(1)」H.P.ラヴクラフト/ 大西 尹明 訳 ホラー。暗黒色、ダークブラック。 東京創元社のラヴクラフト全集第一集。 @電子書籍 51 冊目。 初めての、ラヴクラフトでした。 やっぱクトゥルー神話は抑えておかないと、と思って手に取ったはいいものの、文章がとっつきづらい… これは自分だけの感覚か、訳の問題なのかと思いましたが、もともとラヴクラフトの文章が装飾的で回りくどいらしいと知り、ちょっと安心。 「インスマウスの影」「壁の中の鼠」「死体安置所にて」「闇に囁くもの」の4編を収録。 とにかく全編にわたって暗いのなんの。書面は明るいのにね。 「インスマウスの影」で、主人公が狂気に堕ちて終わる幕引き(“イア!イア!”)が、ホラーでした。。 頑張って全集読み進めたいな。(そういえば乱歩も挫折中だ…)(3)

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    投稿日: 2012.02.19
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    大学の時に必死で集めて読みかけて何故か挫折した全集を再読。クトゥルー神話の元となった「インスマウスの影」収録。収録作全作とも語り部がどんどん事件に巻き込まれていく怖さは、今でも十分以上に通用する。訳に癖があり、引き込まれるがなかなか先に進めないジレンマがやや難。

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    投稿日: 2012.02.04
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    幻想、悪夢など 前もって知っていた知識とは異なる意外性に満ちた読後となった。 あとがきにも書かれていたが、 「闇に囁くもの」という話では、SFの要素があったり、 神話、民話、神秘主義を多く取り入れているのかと思ったら、 ラブクラフト自身が創作した神話だったり、地名だったり。 この世と良く似たパラレルワールド。 グロテスクな描写や狂気ではなく、 目の前にちらつかせる不気味な要素がひたすらに不安をかき立てていく。

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    投稿日: 2012.01.10
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    クトゥルフ神話は、日本人が書いてる小説やゲーム等々で知識はあったのですが、やはりラヴクラフトの作品を読んでみたいなー、と思っていたので初挑戦。 恐怖小説、コズミックホラー、楽しいです。何か大きな謎が明かされそうになるけれど、そこに手が届かず登場人物が破滅し、モヤモヤしたまま恐怖感だけ煽るゾクゾク感。これはハマりそうです。

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    投稿日: 2012.01.07
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    収録作は  ①インスマウスの影  ②壁のなかの鼠  ③死体安置所にて  ④闇に囁くもの ――で、なんというか「信頼できない語り手」手法的。 あー、これは騙されるなー、やられるなー、と予感しつつ、 わー、やっぱりー(^_^;)てな具合にハメられちゃったりして。 感触は別種のものだけど、夢野久作の一連の作品を連想しました。 ①が一番ショッキングかなー。

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    投稿日: 2011.12.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    クトゥルフ神話の元ネタ怪奇小説、やっと読み始められた。 訳者のせいなのか原文のせいなのか、 とにかくもってまわった言い方というか、非常に読みづらい文章。 翻訳サイトで自動翻訳したらこうなるよね、みたいな文章も多々あって苦笑。 でもそれを補ってあまりある濃さ、おもしろさだった。 以下、各短編感想。 <インスマウスの影> これってポニョってこれだよね? …と思わずにはいられない描写多数。 魚類きもい!半魚人コワイ!みたいなことが前提で書かれているが、 妖怪の類と魚類に慣れ親しんでる日本人としては本文中であおられてるほど怖くはない。 おまけに足音の擬音が「ぺたぺた」とか書かれてるものだから、なんだかかわいいなあとか思ってしまう。 それでも、インスマウス面の描写だとか、酔っぱらいじいさんが目の前で絶叫とか、そういう描写はちょっとぞっとする。 魚人から逃げ出して終わりかと思いきや、こういうオチは結構好きです。 前向きな感じ。(?) <壁のなかの鼠> ネコがなにもない空間をじっとみつめるのってちょっとアレだよね。ていう。 インスマウスが「香り」と恐怖を結びつけようとしたのだとしたら、こっちは「音」。 前フリがけっこう期待感を高められるいい感じだったので、 いざ蓋をあけたらわりとベタな話でがっかり、というか、いろいろ描写をぼかされていて物足りない。 想像をかき立てられる系なんだろうけど、そっち方向の想像は今割とありふれててなあ。 まあでも大量の魚より大量の鼠の方がこわい。 危険を感じるという意味で。 <死体安置所にて> ブラック・ユーモア、て紹介されてたけど…ユーモア? まあユーモアなんだろう。ユーモア怪談。 話がとにかく回りくどくて、これもっと短く効果的にまとめられる気がする。 まあはしょったら怪談の意味がないという話もあるか。 <闇にささやくもの> 神話的オカルトというよりSFオカルト。宇宙人襲来。えびボクサー。 バルタン星人だの仮面ライダー系怪人だのを見慣れてると、 多少の恐ろしげな宇宙人描写じゃどうってことないな…と思った。 現代人は恐ろしいな。 なんかとてもアメリカンな感じのする一篇だった。

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    投稿日: 2011.12.11
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    クラシックな怪奇な世界で素敵です。 怪奇小説の中ではポーに続き江戸川乱歩と並ぶ。 全集の1しか入手していないのだけど、 是非続きも購入したい。 装丁が変わらないうちに(これ大事)。 特徴としてはやはり怪奇と幻想の作家、 正気と狂気の不確かさ、 ですか。 人の認識なんて曖昧なもの。 強いて言えば『闇に囁くもの』の前提が、 ハードSF好きの私にすればやや陳腐、かも。 アインシュタイン後とは言え。

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    投稿日: 2011.12.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    <インスマウスの影> 情景描写がやたら長いため、ちょっと読むのが面倒になる。 有名な作品とはいえ、最初に持ってくるのがこれか。 <壁のなかの鼠> 遺伝的な潜在の狂気に囚われた、ということなのだろうか。 よくわからなかった。 <死体安置所にて> わかりやすくて面白かった。 ブラックユーモアというか普通に短編ホラーじゃなかろうか。 <闇に囁くもの> 面白かった。 真相が少しずつ明らかになっていくのはインスマウスも同じなのだけど、こちらの方が読みやすかった。 ラストも印象的。

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    投稿日: 2011.11.07
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     1974年初版で,今年までに55版を重ねている影の名作に,今さらながら初挑戦です。  影の名作なのですが,ラヴクラフトという名前や,彼の作り出した「クトゥルフ神話」「ネクロノミコン」という言葉は,知っている人はくわしく知っている,知らない人は聞いたこともない,と二極分化してます。言っちゃ難ですが,健全な人は知らない,不健全な人は知っている,というような雰囲気の本で,怪しげな本屋に並んでいたりするのを見かけます。私もご多分にもれず不健全な?人のようで,学生時代からラヴクラフトの名は知ってはいましたが,今日まで手に取る機会がないままきていました。  どんな小説か説明するのは難しいのですが,一言で言うなら「怪奇小説」です。創元推理文庫から出ていますが,推理小説ではありません。怪奇小説ですので,怪奇なもの,怪奇な事件を描いており,読むと怖い感じのする小説です。が,「ホラー小説」とはちょっと違う感じです。  作品の多くに共通しているのは,人間が現れる前に地上を支配していた「旧支配者」なる種族がいて,その種族が事件に何か関与しているらしいというところです。『全集1』に収録されている短編のうち「インスマウスの影」「闇に囁くもの」はその感じが強く,作品としてはまったく別個ですが地名などにも共通のものが見られます。「闇に囁くもの」を読むと,その「旧支配者」は宇宙を飛び越え,時空のかなたからやって来たのか?というSFチックなところもあり,単なるホラーというよりもやはり「怪奇小説」という呼び名が正しいように思われます。  恐怖が主要なテーマであるらしく,作品の中で描かれている事件の全貌がどうであったかは二の次になっている場合が多いです。要するに,事件が解決されてめでたしめでたしとか,事の真相が全て明らかにされてすっきりするとか,そういったことは期待しない方が良いです。例えば「インスマウスの影」では,謎のさびれた町を支配する〈ダゴン秘密教団〉の恐ろしい企みについてはついに明らかにされず,主人公は奇怪な姿に変貌した町の人々から逃げ回ることに終始します。人々の姿が具体的にどう奇怪なのかがなかなかはっきりと書かれず,ただ生臭い匂いがすることだけがはっきりと述べられていてそっちの方が印象に残ります。翻訳も英文に忠実なようで,日本語ではおよそ使わないような構文が多くあって,書かれていることを理解するのにやや骨が折れますが,人間の本能に刻み込まれた恐怖の根源を宇宙的な規模で描いたスケールの大きさがすごいと思いますので,興味を持たれた方は是非どうぞ。ただ,表紙を見てわかるように,読み終えて愉快な気分になる本ではありませんので,その辺はご承知おきください。  ちなみに私は,「死体安置所にて」のような,クトゥルフ神話とも宇宙的スケールともまるで無縁の,ちょっとしたブラック・ユーモアのある作品も結構好きでした。

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    投稿日: 2011.07.31
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    多くの人の恐怖心と興味を掴んでやまない“クトゥルフ”神話はここから始まった。「インスマウスの影」「闇に囁くもの」そしてブラックユーモアな「死体安置所にて」を収録した全集第1巻。文庫だけど全集。全集は全集。文字ポイントが小さくてぎっしりでも全集は全集! 時代がかったまどろっこしい訳文でも暗黒神話が私を呼んでいるのよ…! というわけで、インスマウス~だけ読むつもりがちゃんと全部読んでしまいました。 クトゥルフものはデモンベインと、あとライアーソフトのスチームパンクシリーズをやったくらいの知識しかないのですが、本家ラヴクラフトの作品を読んだところでやっぱりわかるわけがないというw そこはかとなく暗示される人間、いや地球上のどの生物とも異なる生物の恐怖、というものを描き出しているなと。すっごいぼかして書かれてるけど、それが狙いなんだという。なぜか思い出すのはすごいよ!マサルさんの「めそ」w 同時に、恐怖っていうのは興味や好奇心と絶対に表裏一体なんだ、とも感じるナド。とくに「闇に囁くもの」を読んでたらそう感じましたね。 じわじわと、そして、ぞわわ~とくる怖さなのですが、なにが私的に怖かったというと、恐怖を感じていた人間が一転して正常に戻ったけど、いきすぎて逆に狂気に陥っている、っていうことでした。インスマウスの影の主人公でも、闇に囁くもののエイクリーでも。それこそが一番忌避すべきもののような気がするのだ。 ランドルフの話が読みたいから今度は彼の話が入ってる方の全集をよもうかなーと思います。

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    投稿日: 2011.07.15
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    クトゥルフを知ったのはもう何年も前。 世界観の知識だけあっても本家を読んだことが無かったのだが。 『邪神宮』の影響で読み始めるにいたったわけです。 この作品に限らず、昔のホラーやミステリーは回りくどくて読むのが難しい。 しかし面白い。そしてぞっとする。 結局のところ。巡り合ったが最後、逃げられないんだなと。捕らえられて堕ちて行くしかないのかなと・・・ ところで『死体安置所にて』はブラックユーモアらしいが、どこで笑えば良かったのかが未だに分からない。何ギャップのせい?ひょえーって怖かっただけっ。

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    投稿日: 2011.07.06
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    子供のころ、少年向けにリライトされた『インスマウスの影』を読んだことがある。挿絵も入っていて、夢中になった記憶があるけれど、出だしはなんか、久々に『x-file』でも観ているような感じ。

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    投稿日: 2011.06.02
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    クトゥルフを題材にした作品を多く目にするので、1度本家を読んでおきたいと思った次第。  「インスマウスの影」  ・インスマウスで体験した恐怖の一夜。インスマウスを脱出するまでの恐怖と、その後、自分の血統に気づくオチの   部分が更に恐ろしい。  「壁のなかの鼠」  ・夢と現実の曖昧さの恐怖というべきか。ちょっとわかりにくかった。  「死体安置所にて」  ・因果応報…というかモラルを説いた話というべきか。ブラックユーモアな作品。  「闇に囁くもの」  ・コズミックホラーと呼ぶに相応しい作品。   怪物の恐怖を描いた作品であるのに、怪物が直接現れるわけではなく、伝聞と暗示でほのめかすだけな辺りが   不安を一層あおる構成になっていて上手いと思う。   最後のオチも現実と虚像の狭間でいかようにも解釈できる辺りがクトゥルフらしく思えた。

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    投稿日: 2011.05.07
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    ラヴクラフトの、民俗学的な或いはコスモロジカルな恐怖を湛えた怪奇小説集。 幾つかの小説中に、"神を畏れぬ者"という表現が出てくる。人間は古来より"神"という概念を留め金にして、自分たちの周囲に人間的で heimlich な宇宙観(コスモロジー)を構築して、安定的な世界解釈を行ってきたのだろう。ここに収められているのは、そんな馴染みあるコスモスの外部に逸脱してしまったような unheimlich で超宇宙的な趣のある作品たちだ。 「インスマウスの影」「壁のなかの鼠」外なる悪夢が、実は自分の内に巣食っていた、そしていつの間にかその"影"が物語を抜け出て読者にも憑依していきかねない、そんな展開が見事だった。うらさびれた街に嘗て起こった怪奇事件という出だしの、不穏な空気がいい。 「死体安置所にて」ブラックな笑いを生む掌編。見事な小噺。 「闇に囁くもの」SF的な趣もある恐怖小説。超科学的な宇宙間移動法が、余りに強烈だ。 

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    投稿日: 2011.03.27
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    H・P・ラヴクラフトという作家が昔いた。彼のその執拗なまでの描写と、過去の経験から基づく現実主義に基づいた構想による、『人間の許容範囲を超えた恐怖』を描くホラー作品がある。それが、クトゥルフ神話・・・で間違ってないと思う。 本作でクトゥルフ神話に該当するのは、冒頭を飾る「インスマウスの影」と最後を締めくくる「闇に囁くもの」、他二作品もラヴクラフトならではの恐怖描写が書かれている。 まずは1番目から読む、というのがモットーの私にとって最初に読んだのがこれなのだが、クトゥルフその物の話は全集2の「クトゥルーの鳴き声」から来ていると思って頂きたい。 インスマウスの影を読んでる途中で眠くなってしまい、もう忘れてしまったが凄い悪夢にうなされた記憶がある。やっぱり、中盤のザドック爺さんの語りの迫力に押されたからか。 闇に囁くもの、も、ホラー、ミステリーという観点から見ても傑作。雑誌掲載時には、挿絵でネタバレしてしまったという経緯があるらしいが、大丈夫、絵は一枚も入ってないよ! 語り部からの視点のみから描かれてゆく怪しいものどもとそれを追いかけようとする友人との対立、そして友人の変容する様・・・少し冗長な感もあって読み疲れするかもしれないけど、読み慣れれば怪しい世界に入りきる事間違いなし。

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    投稿日: 2011.03.17
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    非日常に迷い込むくだりはどの作品も好き。 ただ、想像力に乏しいためか、風呂敷のたたみ方に物足りなさを感じることが多い。 「未知なるカダスを夢に求めて」はファンタジー色が強くて楽しく読めた。 カーターが登場する話はどれも良い気がする。

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    投稿日: 2011.02.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文章は(翻訳ものだからという理由に関係なく)センテンスが長く、解りづらく、非常に読みにくい。描かれている情景が頭に浸透するまでしばしの時間を要するのだけれど、古代の神々という題材そのものが強烈で、青年期にこの作者に出会い大きな影響を受けた。 私的には「インスマウスの影」「狂気の山脈から」の二編がオススメ。

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    投稿日: 2010.12.21
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    五月なのは確かだけど、日にちは適当 シュブ=ニグラスが「異形の民の神」という感じですごく好き ラヴクラフトが気になる人はまずこれから! という感じでオススメ

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    投稿日: 2010.09.14
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    クトゥルー神話を知るには必読の本(もちろんこの本だけでなく全7巻+別巻上・下で)。最近のクトゥルー神話作品はこの全集を底本に使っていることが多い。もちろん、怪奇小説としても一級の面白さを誇る。

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    投稿日: 2010.08.01
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    蟹、蛸、貝、海老・・・ そういえばディズニーの「パイレーツオブカリビアン」のあの敵の海賊ってラヴクラフトのイメージですな。 あと「ポニョ」もみたまんまラヴクラフトだよな。

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    投稿日: 2010.07.22
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    始めの一作「インスマウスの影」のみ読了。 1920年代の廃墟化した街を舞台にしたホラー調の話。 始めは陰鬱で気持ち悪く、途中からは怖くなってしまうような描写もありました。 クトゥルフ神話の一部ということですが、近代を舞台にしており、日常と隣り合わせに神話の世界があるようでリアリティがあります。 今後どのような異世界の住人が出てくるか楽しみです。

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    投稿日: 2010.07.15
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    全集1の読みどころ ラヴクラフトの代表作『インスマウスの影』 『ラヴクラフト全集』の読みどころ 1930年代のパルプフィクション・ホラーの中から生まれ、みじかい活動期間でありながら、多数のフォロワーを今なお生み出しつづけている。 ラヴクラフトの面白さを、ぜひ知ってもらいたく選びました。 今すぐにでも彼の小説のガジェットを使って彼のフォロワーとなることができるのも、ハマリこめる理由の一つ。 初心者には特に、短編かつラヴクラフトらしい『ダゴン』がオススメ。

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    投稿日: 2010.06.30
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    全集と別巻全部揃えたけど、やっぱり第1巻が一番ラヴクラフトらしくてインパクトがあるんじゃないですかね。 そういえば昔、佐野史郎主演でインスマウスのドラマ化してたなぁ。いい感じに気持ち悪かった。

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    投稿日: 2010.06.10
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    ラヴクラフトに触れるならまずはここから! ……というには、若干ヘヴィな第一巻。 しかしラヴクラフトらしい狂気的な転落を味わうには持って来いと言える。 これを読んだが最後、M・インスマウスに憑依するぐらいなら 死んだほうがマシ!ってなりますよ(嘘。でも怖い。

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    投稿日: 2010.04.15
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    1巻から7巻まで読んでます。 高校生の時初めてよんでから 今でも、たまに読むラヴクラフト・・・ 背筋に緊張がはしる 極上の恐怖がたまらなく好き

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    投稿日: 2010.03.16
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    「インスマウスの影」「壁のなかの鼠」「死体安置所にて」「闇に囁くもの」の四編収録。  他のホラーを読んでいても題材に出てくる「クトゥルー」、やはりインパクトがあった作品は「インスマウスの影」ですね。なんかもう町の雰囲気が嫌で嫌で。噂話を聞いている段階から既に嫌でした(笑)。これは行きたくないよなあ。 ブラックな「死体安置所にて」も好きだなあ。怖いと言えば怖いのだけれど。少し笑わされる部分もあります。そりゃないよな……。

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    投稿日: 2010.01.31
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    再読してみて、ラヴクラフトは恐怖のほとんどを想像力で作り出していたんだなぁ、と改めて唸ってしまいました。想像力は怖いけど残酷ではないと思いました。そこが好き。

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    投稿日: 2010.01.15
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    収録タイトル ・インスマウスの影(1931) ・壁の中の鼠(1923) ・死体安置所にて(1925) ・闇に囁くもの(1930) 選出意図がよくわからないのですが「インスマウスの影」と「壁の中の鼠」はオチが似ているので、わざわざ並べて収録しなくてもいいのにと思う。地名を拾って繋ぐための並びなのでしょうか。

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    投稿日: 2009.11.09
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    怖いよこわいよ〜。 自分の想像力を試されるよ〜。 スティーヴン・キング怖い〜と思ってたけど 背筋が凍るのはラブクラフトですな。 あ〜、怖。

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    投稿日: 2009.11.04
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    第一巻は「インスマウスの影」「壁のなかの鼠」「死体安置所にて」「闇に囁くもの」の四本を収録。日本語訳が少し目が滑る気がするような…、一度では全てを理解することが出来なかったので再読中。物語の中に潜む邪神の影を感じながらゆっくりとページを捲るのは決して不快ではありません。

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    投稿日: 2009.10.14
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    クトゥルフ神話ときけばご存知の方はいらっしゃるでしょう そうクトゥルフ神話を創造した作家ラヴクラフトの全集です クトゥルフ神話に興味があり ツイッターで教えていただき読んだのですが 面白い! 短編集になっていて どれも想像を掻き立てられ、一体得体の知れぬものはどういうものなのか と恐怖を覚えます クトゥルフ神話というのは こういう短編集などにでてくるものなのかなぁとおもいました (まだ全集1巻しかよんだことないのでまだわからないんですが) どうしても翻訳なのでたまに??この表現は。。。?っていうところがありますが それでも面白いです クトゥルフ神話に興味がある方は読んでみてはいかがでしょうか

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    投稿日: 2009.09.27
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    終わりにむけてだんだんおかしくなってく加減がすごく楽しかったです。海産物に対する恐怖という点では気が合うと思うラヴクラフト。しかし翻訳はどうにかならなかったのですか。いあいあ。

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    投稿日: 2009.09.04
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    さすがホラーの大家、じわじわくる恐怖は一級品。 文章がとっつきにくいですが慣れれば早いです。 インスマウスの影が一番面白かった。

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    投稿日: 2009.07.18
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    その昔(?)国書刊行会版の黒い本で読んで以来の再読。あっちは「真・ク・リトルリトル神話」だったっけ。復刊はされているようだけど、同じ装丁ではないようですね。あの黒いのがいいのに。 やはり「インスマウスの影」がいい。じわじわとくる怖さがよいのだ。文章のとっつきの悪さも読みなれると味わいになる。イア!イア!クツゥフル・フタグン!蛙のような魚のような妙な「ものたち」がぴょんぴょん跳ねたりよろめくように歩いてくる。ぞわぞわする。 ちなみにこの本には 「インスマウスの影」 「壁の中の鼠」 「死体安置所にて」 「闇に囁くもの」 収録

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    投稿日: 2009.07.04
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    ついに買ってしまった。とりあえず1巻から3巻まで。 ぺらっと読んだ感じだと…訳が読み辛いです? 感想は読後に。

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    投稿日: 2009.06.29
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     20世紀最高の怪奇小説作家と謳われ各業界にも影響を与え続けている、ハワード・フィリップ・ラヴクラフトの作品を集めた話集。  ラヴクラフト作品のすごい所は多々ある作品のほとんどが一つの世界観で統一されており、ラヴクラフト本人が亡くなった後にも世界中の様々な人々に愛されており、他の作者による世界観を共有した話や関連商品等もいまだに数多く出されており、ラヴクラフトが誕生してからわずか100年あまりで『神話』の一つとして扱われていることである。  この第一巻にはラヴクラフトの最高傑作と称されている『インスマウスの影』が収録されている。この話は、怪しげな噂が後を絶たず近隣の住人からも避けられている町『インスマウス』になぜか興味を抱いてしまった青年の数奇な人生を描いた作品、最後にまち受ける結末には非常に驚かされた。この作品には映画化作品や日本製のドラマ等もあるらしいので見てみたいと感じた。  この話集にはこの他にも、いくつかの短編作品が収録されているが個人的に気に入っているのが『死体安置所にて』。他の話と違い神話らしい感じではないがブラックユーモアがきいていてとてもおもしろかった。  この本以外にもラヴクラフト関連の作品が数多く存在しているので今後はそれらも読んでみたいと思った。

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    投稿日: 2009.06.25
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    聖典です。 何度読んだかHPL・・すきすぎて震える。 コズミック・ホラーとジャンルわけされるラヴクラフト作品ですが 恐怖・という感情にジャンルは不要、とにかく読んでゾッとしたい のならば是非。 この全集の6巻のランドルフ・カーターシリーズだけはなんか 苦手なんですが・・

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    投稿日: 2009.06.02
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    ホラーはジャパニーズな方が好きなんですけど、基本かなと思って。 海外ものは翻訳文章のせいか、今ひとつ入り込めない…特にホラーとかは訳が回りくどすぎると色々薄れる。

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    投稿日: 2009.05.30
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    クトゥルフ神話というものを学ぶために元祖であるラブクラフトの作品を読むことに。全集1に収録されている「インスマウスの影」は傑作。

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    投稿日: 2009.02.15
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    クトゥルフ入門ということで。 ポーのような雰囲気だが、”B級感”があってそこが面白い。 2008年9月読了。

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    投稿日: 2008.09.17
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    中学生の頃、創元文庫のラヴクラフト傑作集を2冊ほど買った覚えが。 装いも新たにこの文庫、歳月を経て全集になってしまった。 全7巻+他社の作品を添削した作品を2冊の別冊にした計9冊のクトゥール神話。 新興宗教に入信するくらいならこれらの教本を実践した団体を造る方が有意に感じるのだが。 最近の風潮のホラーではなく、どちらかといえば、怪獣が闇に蠢くような、そんな作品群。 古い新しいとはまた違った次元のはなしですね。 視覚的にも相性がいいようで、いくつかの作品は映画化されてますねぇ。

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    投稿日: 2008.08.30
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    19年前に購入したもの。自分自身ひさびさにこの世界にはまっているので、読み返してみる予定。 再読中。 最近の版は1Pあたりの文字数が数文字少なく、フォントサイズも大きくなっているので読みやすくなっているようだ。 羨ましい。。。

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    投稿日: 2008.05.12
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    怪獣映画です。 ところで怪獣映画は「破壊したい願望」のあらわれだとよく言われます。 なぜ「破壊されたい願望」のあらわれだと言われないんでしょうか。

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    投稿日: 2008.05.09
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    「インスマウスの影」があまりに衝撃的で印象的だったために、これを読んだ後、私の中でラヴクラフトブームが起きました。 色々な人が色々な怪奇小説書いていますが、その中でもラヴクラフトの世界だけは異質というか、特別に思います。

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    投稿日: 2008.01.27
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    クトゥルー神話はがんばって全部読んだ、というわけではないんですが、手に取れた限りは読んでいるかと思う。怪物とかにはさして興味はないのですが、地底はいずる人間の天敵の物語を読んでいるとわくわくしてしまう。暗黒の神話体系も魅力的です。方向性が違うだけでポオと共通するものがあると私は信じているんですけど、間違ってる?? 十九世紀後半のアメリカのイメージが共通される部分にあると思っています。

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    投稿日: 2008.01.27