【感想】わが殿 下

畠中恵 / 文春文庫
(10件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
2
3
3
1
0
  • わが殿のキャラクターが

    題名が「わが殿」なので、わが殿のキャラクターがもっと際立って描かれているのかなと思ったが、それほどでもない。人情もの 領国経営もの 経済史もの 色々な要素を取り混ぜて書いてはいるが、どの要素にも深くふみこんでいない という気がして食い足りないという感想を抱いてしまった。主人公を経済の視点で描いた「そろばん武士道」を読んでみようかしらん。続きを読む

    投稿日:2023.06.18

ブクログレビュー

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  • Yukirobbinson

    Yukirobbinson

    銅鉱山の拡大から始まった大野藩の新規事業は商社機能を持つ大野屋の設立から北前船による海運業、北方蝦夷の開拓へと広がっていき実質石高1万2千石から実質15万石へ。明治維新を迎えるも土井家に忠義を尽くし続けた内山家の大野屋は新時代を迎える。続きを読む

    投稿日:2023.10.21

  • tsucchy

    tsucchy

    名君と言われる土井利忠の藩政改革を支えた財政は、大野藩の特産品の取引で作られた。
    短期的施策と中長期の施策。通例、常識の枠を越えた投資。そして成功に導く実行力。今の日本にも゙欲しいねぇ。

    投稿日:2023.10.09

  • Thomas Hudson

    Thomas Hudson

    「米」本位制から脱却できなかったことが、武士の時代の終焉に繋がった。
    日本史の授業に出てくる「○▲改革」は緊縮財政ばかりで積極財政は稀なのだろうか。
    経済発展の段階というものを考えれば、現代の感覚で批判しても詮無い事だが。続きを読む

    投稿日:2023.09.22

  • mumuchan

    mumuchan

    お金のやりくりの話が多いから 読んでで自分まで財布の紐を締め直してしまう 
    七郎右衛門は幸せな人生だったなぁと。中々こんなにいい上司?には出会えない
    幸せ者だ。

    投稿日:2023.05.31

  • tuppence

    tuppence

    実在の大野藩の財政を立て直すべく奮闘する七郎右衛門。
    主君土井利忠の政策の断行や部下への思いやりあふれる魅力的な人柄への忠誠心。
    銅山で新たな坑道を探す挑戦、新しい学問所の開設。
    そんな七郎右衛門が周囲の嫉妬を受けてひどい目にもあったりするなんて、理不尽すぎる。
    不可抗力みたいな災難がふってきたりするし。でも、それに対する七郎右衛門の反応に悲壮感がないのは救いだった。
    幕末から明治にかけて、長い長い時間をかけての2人の戦いを読み終えて、ほーっと大きく息をはいていた。
    本当に、お疲れ様でした。
    テーマゆえではあるのだろうけど、七郎右衛門の妻の存在感が薄かったかな。
    続きを読む

    投稿日:2023.03.16

  • kitarouchan

    kitarouchan

    激動の幕末から明治の世へ、世の中の動きにつれやり方は変わっても七郎右衛門の心の基は変わりないように見える。殿のため藩のため、それだけを見据えて歩き続けている。弱気な時も迷う時もあったろうに芯のところには粘り強さというか頑固さというかしっかりとした物があったのだろう。

    そして、尊敬でき認めてくれる”わが殿”だったのですね…
    続きを読む

    投稿日:2023.02.28

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