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容疑者Xの献身
容疑者Xの献身
東野圭吾/文藝春秋
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総合評価

2581件)
4.4
1384
755
253
34
5
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    ずっとハラハラしていて面白かった。  そして最後は大どんでん返し。いろいろなところに伏線が巡らされていて、最初から最後まで楽しめる良い小説だった。

    0
    投稿日: 2026.03.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    色んな人からオススメされて読んでみたらあっという間に読み終えた。こんな一気読みしたのは久しぶり。 トリックは明かされるまでわからなかったし、とてつもない愛に感服した。石神の気持ちを尊重したいけど話さなければと話す湯川の気持ちが苦しかった。苦しいのに感動した。読んでよかった。ガリレオシリーズ一作も見たことないけど見てみようかな。

    0
    投稿日: 2026.03.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白いと前々から聞いていて気にはなってたけど、想像以上だった。読み出したら止まらなくて、一気読み。 自分を犠牲にしてまで、誰かの幸せを願うことなんて出来るのだろうか。ましてや殺人を犯してまで。 まさに「献身」というタイトルに相応しい。 最後に湯川によって真相が語られるまで、全く気づかなかったのでトリックの部分も衝撃だった。 靖子が自首することによって、唯一の石神の望み(母娘の幸せ)も叶わなくなってしまい、悲しい最後になってしまった。 ラストの石神の感情は計り知れないし、靖子の自首に至る考えも理解できるので胸が痛くなった。 美里も罪の意識に耐えられなかったんだろうな。 結局、石神が1人で罪を被って母娘が何もなかったように生活していこうとしても、罪悪感からは逃れられず最終的には自首することになったんだろう。 映画版も見たことがないので、是非見ていたい。

    0
    投稿日: 2026.03.19
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    今まで積読になっていて読んでいなかったことを後悔。続きが気になる展開と、天才同士の掛け合いに目が離せない。どんどん読み進め、ラストのシーンは衝撃で、どうしようもないやるせなさでいっぱいだった。自分が花岡靖子だったらどうしてただろう…同じく石神を絶望させる行動をとるだろうなと思った

    10
    投稿日: 2026.03.19
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    実は原作は読んだことがなかった。映画同様素晴らしい。有名すぎるが故にこれを読んでミステリーや東野圭吾にハマる人もたくさんいそうだが、こんなクオリティの作品を一番最初に読んでしまったら、感動のハードルぶち上がりでかえって苦労するんじゃないかとさえ思った。 アガペーとでもいうのだろうか、愛する人のためなら殺人だって厭わない、と思えるほどの愛に共感できる人はどれくらいいるのだろうか。 ひょっとしたら自分の心のどこかに、今は穏やかな日常に隠れているだけで、石神と同じような感情が潜んでいるのかもしれないと考えた人も実は多いんじゃないかな、と思う。私自身自分はどうなんだろう、と少し恐ろしくなった。 ただ一つ気になったのは、公衆電話に行く石上を靖子の張り込み中の刑事は目撃しなかったのだろうか?張り込みがいないか警戒するシーンも描かれてはいたものの、あれほど頻繁だと一度も見つからないのは少し不自然だし、刑事は不審に思わなかったのだろうか、と思った。 胸に残った一節 「人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある。」

    0
    投稿日: 2026.03.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ガリレオシリーズ3作目 もう傑作よ。 ラスト80p分で涙ポロポロ。 トリックの内容もさることながら、とくに描かれる人間模様が美しすぎる作品。 お互いを認め合えるような天才二人の対立構造、そしてなにより石神が全身全霊をもって親愛なる隣人を守ろうとする構成が素晴らしい。 靖子が工藤に好感をもってしまう事や娘の美里が男性と親しくしている母に不信感や哀愁を覚え、罪の意識に苛まれる事のリアリティが作中の悲しさを強め、石神の尋常でない献身をより濃く見せていた。 自分は最初の方から指紋のついた自転車がわざと置いてあることからその死体が別人の可能性を感じていたが、富樫の死体の処理や身元の割れ方からその説では矛盾を感じていた。 だからこそラストの犯行の判明ではその緻密さと無駄のなさに驚かされた。 映画版も観ようかな。

    5
    投稿日: 2026.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    神作すぎる 視点が変わりながら描かれているのがすばらしい 東野圭吾の最高傑作と言われるのも納得 石神と湯川が織り成す涙必須の物語は本当に素晴らしいものだった

    1
    投稿日: 2026.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    裕福ではなくても助け合って生きている母娘、一度は人生に終止符を打とうとしたがささやかな幸せを見つけて生きている数学教師、まだ人生を諦めきれていないホームレス。 皆、何かを抱えながら懸命に生きている。 そしてその中で、自分の足で立とうともせず他人の人生に乗りかかろうとしてばかりのクズ男。 このクズ男1人のために、周りの人間の人生が破壊されていく様がとても悔しかったです。 本来助けなければいけない人達のことは見捨て、苦しんでいた側の人間を追い詰め、逮捕する警察にもなんともいえない気持ちになりました。 どんな理由があろうが殺人は殺人で、許されないのも罰せられるものなのもわかる。 わかるだけに、数学教師の気持ちを考えるととても切ない気持ちになりました。

    2
    投稿日: 2026.03.15
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    ガリレオシリーズ3 映画化されすでに視聴済みではあったが拝読したらまた違って楽しめた、堤さんでは男前すぎではあるが仕方ないのもわかるかな映像でみた場合本書の石神では感情移入できない、ただ脳内の石神の方が献身という意味では感情移入でき、目頭が熱くなった

    1
    投稿日: 2026.03.15
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    文句なしに面白い。間違いなく名作。どうしてこれまで手に取らなかったのか、自分の神経を疑う。 論理的思考を擬人化したような石神の、論理的には説明しきれない深い愛情に胸を打たれた。 湯川との友情(という一言で言い表したくはないが)によっても石神の人間らしい一面を見ていただけに、終盤の石神の感情が痛いほどに伝わってくる。 単なる謎解きだけではなく、人間関係の描写も巧みで楽しめるので、読んでいる最中はとにかく続きが気になって仕方なかった。

    1
    投稿日: 2026.03.14
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    Geminiにおすすめの恋愛小説を聞いて、 紹介された。面白がって読んでみた。 なるほど、間違いなく愛でした。 ラストが本当に驚きと愛の深さと、悲しさと。 読み終わってからの余韻がすごい。 思わぬ視点から、良い本をオススメしてくれて感謝。ミステリーとしても面白かった。 ちなみに、ガリレオシリーズ未読でも楽しめた!

    1
    投稿日: 2026.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    天才数学者が完全犯罪を幇助する。その複雑かつ意外な手法に驚愕することに加え、「なぜそこまでするのか?」の裏にある好意だけでは語りきれない深い情愛。最後に哀しく脆い人間としての石神、そして靖子が無惨にも表出するのが印象的。

    0
    投稿日: 2026.03.12
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    良かった 映画も面白かったけど 原作はもっと面白い 「容疑者Xの献身」 タイトル通りだなぁ ラストはちょっと泣ける( ; ; )

    11
    投稿日: 2026.03.07
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    読書が苦手でいつもドラマや映画から作品を知る私が、ミステリ小説の面白しさを初めて知った本でした。映画とは違った犯人のおそろしさからくるゾクッとした感覚とその表裏一体にある人間としてのあたたかさや優しさがたまりませんでした。

    1
    投稿日: 2026.03.06
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    ガリレオシリーズが大好きですが、今回は純愛や友情がしっかりと盛り込まれた作品となってます。 湯川も石神も理系のいわゆる論理的で人間味のないイメージですが湯川の石神に対する友情や石神の純愛は2人のイメージの奥底に大きな優しさや温かさが感じられる箇所が多々ありました。 後半石神の工藤に対してジェラシーや殺意があるのかなと思わせつつ靖子のパートナーとして相応しい人物か見極めてたところや、最後靖子の為に行った行為が全くムダになった時の叫びににた大泣きに切なくなりました。

    1
    投稿日: 2026.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    石神が花岡のために自分が一番貢献できる方法で警察を欺いたが、花岡の性格的にそのままいくはずなかったというのが辛いし、そのような性格だったからこそ石神は好きになったんだろうなと思うと救いがなさすぎる。一番最後で今までの人生で誰にも言われなかっただろう『一緒に』という言葉を一番嫌な形で聞くことになったからこその『どうして?』なのだと思うとさらに悲しい。映画版では最後に花岡が自首して石神は花岡の犯行を否定しているというのが心に来る。東野圭吾さんは人を思うが故の救いのないラストを書くのが上手い。

    2
    投稿日: 2026.03.05
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    面白かった、やっぱりガリレオシリーズは面白い。 湯川が石神に対して情が入っているのもまたいい。 こんなにも純愛なミステリーをかける東野先生の文才が本当に好き

    1
    投稿日: 2026.03.04
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    昔2回ほど読んだことのある本。久しぶりに東野圭吾さんの作品を読み返したく、Kindleで買ってまた読んでみた。 心が震えて感動する結末。こんなに純愛なミステリーってなかなかない。石神先生の、母娘に対する愛情がピュアで、それを庇ってまで2人を守ろうとする姿勢に心打たれる。 やっぱり東野圭吾さんはとても良い…ネトフリでガリレオシリーズを見返そうと思う。

    2
    投稿日: 2026.03.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    献身しすぎている。盲点をつかれたとはこのこと。何を工夫したのかと逡巡したが到底考えつかない。ただ福山雅治がチラつく笑

    1
    投稿日: 2026.03.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    めっちゃ面白かった。有名なのわかる。 東野圭吾さんの話をほとんど読んだことがないんだけど、推理はもちろんのこと物語として書くのが上手なのかな。全然違ったら申し訳ないけどこの本を読んだ私の感想はそれだった。登場人物は、パン屋さんで働く母と娘、その隣人かつ容疑者Xと、湯川先生はじめ警察の人たち。シリーズがどこから始まっているのかも知らないけど、湯川先生の旧友が犯人であり、その対決が見どころになっていたっぽい。初めに読んだのミスったかなー。

    1
    投稿日: 2026.03.02
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    恥ずかしながら東野圭吾の本を読んだ事がなく、名前は知っていて昔のガリレオ先生のドラマがそのシリーズである事を後から知りました。 いやー、面白いですね。ミステリーものどういった犯行で誰が犯人なのかというものだと思いますが、最初から犯人がわかっているミステリーものはまた違うミステリーの楽しみがあるなと感じました。 以下は私がこういったものを見るたびに考える事であり、哲学的な事です。かなり思想が強めになってますので、読む方はご注意ください。 こういった虐待などを受けている人たちが警察や相談所に頼んでも救われなく、最終的には殺すという決断でしか救われない場合の事です。 殺人は罪であるのは承知していますが、死ぬべき人が死ぬ事で救われる命があるという観点で言えば、そう言った人を殺す事は致し方ないのではないかと考えてしまいます。物理的な死は犯罪として刑罰が下されますが、精神的な死はどうなのでしょうか。常日頃から罵詈雑言などで心が死んでしまった場合、それも殺人なのではないのでしょうか。精神的な死は物理的な死とは違い、目に見えず判断しづらい部分が大きいと思います。また、警察や相談所などはそういった精神的な問題に関しては、なぁなぁになる部分が多々あるのかと思います。ストーカー被害など、物理的に傷を負っていなくても精神的に傷を負っている、傷害罪と同じぐらい重い罪だと思います。しかし法上では、ストーカー規制法の方が軽い。これでは救われる命も救われないのではないか。現にどのくらいのストーカー行為やDVがあるのかはわかりません。また私はこうした行為を行った事も受けた事もありません。ですので、人を殺すほどの決断をした方の気持ちは分かりません。ですが、した事も受けた事もない第三者から見ると正当なものなのではないのかと考えてしまいます。今まで与えられてきた傷を一回で与え返した結果、相手が動かなくなる。これはお互いおあいこなのではないでしょうか?やられてもやり返さないのが大人だなんだと言いますが、なぜ被害者側が自重して苦しまなければいけないのでしょうか。加害者側が明らかに悪く、それ相応の罰を受けるべきなのではないでしょうか。加害者がやった事を被害者がやり返す事で誰が怒る事ができるのでしょうか。加害者側が1を生まなければ、そもそも事は起きないのに。と私は考えます。 この本では最後の判決まで決断は出ていません。懲役がついたのか正当防衛だったのか、結末はわかりません。ですが、私は彼女は無罪だと主張したい。殺人という罪だけを見るのではなく、自分の人生を加害者から守った結果起きた犯罪で、被害者が加害者から自分を守るために行った正当な行為であると思います。

    1
    投稿日: 2026.03.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    罪を庇うことで相手を余すところなく救うことなど不可能なのでしょう。 誰も幸せになれない。 それでも救いたいと思うのが、愛なのでしょうか。

    1
    投稿日: 2026.03.02
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    日本推理小説史上の事件です。まさに金字塔。 老若男女、普段本読まない人にもお勧めできるリーダビリティーと面白さ。ついでに感動する。

    1
    投稿日: 2026.03.01
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    何度読んでも、衝撃のラストに心を揺さぶられる。 タイトルからも悲しい雰囲気が漂う思考のミステリだった。

    1
    投稿日: 2026.03.01
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    私、この映画が大好きなんです。 TVで放映されていると必ず観てしまいます。もう何度観たことか。でも、何回見ても切なくて切なくて泣いてしまうのですよね。なんといっても堤真一さんの演技が素晴らし過ぎる!あの堤真一さんが、あんなに冴えない感じになるなんて!挙げ句の果てには体も小さく見えてしまうから不思議。 原作もいつか読もう、いつか読もうと思いつつ何年も過ぎてしまったのですが、とうとう読みました。 さすが直木賞!原作も素晴らしかったです。やはり原作を読むと映像では分からない心情が吐露されていて、石神も靖子も私の想像以上に、うわ、そんなことまで考えたちゃってたんだ‥‥なんて箇所もありました。さらには、湯川の苦しい気持ちも描かれていてそこも切なかったなぁ。 そして一番驚いたのは本書は雑誌に掲載されていた頃は『容疑者X』だったこと!『容疑者Xの献身』に改題されて本当に良かった!“献身”あってこそです! あーーー映画も原作もとっても良かった。文句なしの★5です(^^)

    111
    投稿日: 2026.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めての東野圭吾作品。 ミステリー要素だけでなく、登場人物たちの人間的な物語もあって、これが超人気作家の作品…!となった。他の作品も読みたい。 石神がなぜ、靖子に惹かれたのか、また、本当にストーカーなのか…?と思わせてからのどんでん返しに感動した。トリックも面白かった。 人が人を殺める、というミステリーの性質上、ハッピーエンドというわけにはいかないが、孤独で一時は生きることを諦めかけていた石神に対して、友情だとか感謝だとかを想う人間がいるのだということが感じられる終わり方で、切なくも感動した。

    1
    投稿日: 2026.02.27
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    ガリレオシリーズ初めて読みました。 映画?テレビ?でみたことはあったのですが、なはり小説は圧倒的なおもしろさ。さすが東野圭吾さん。 シリーズものとしては前にも話があるとおもうのですが、こちらがスタートの一冊でもまったく問題なし。

    2
    投稿日: 2026.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    SixTONESの田中樹さんが恩師に勧められた本と知り、気になって読んでみた。石神が母娘のために警察を惑わせる仕掛けをしたり、2人に的確な指示をしたりと2人のためなら何でもやる自己犠牲の姿勢が恐ろしかった。また、湯川の「思い込みはいつだって敵だ。見えるものも見えなくしてしまうからな」という発言はとても印象的だった。初めて東野圭吾さんの作品を読んだが、その他のガリレオシリーズも読んでみたいと思った。

    1
    投稿日: 2026.02.26
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    す、すごすぎる作品!(語彙消失) 数学の天才と天才物理学者、合理的で論理的な2人の非合理が物語を唯一無二にしています。 前作、前々作の予知夢、探偵ガリレオでは湯川准教授は飄々と淡々と軽い感じのイメージですが本作ではガラッと変わっていて人間らしい新しい面が見られたことも嬉しく思います。 これから読まれる方におかれましては、2人の天才すら予測不能な変数をお楽しみいただければと思います。

    12
    投稿日: 2026.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本作を読んで最も私の心を動かしたのは、石神が罪を被った本当の理由です。彼はただ靖子を恋愛感情で愛していたから身代わりになったのではありません。絶望の淵にあり、まさに自殺しようとしていた自分に「生きる目的」や「存在意義」を与えてくれた彼女たちへ、命を救われたことへの究極の恩返しをしたのだということに深く感動しました。 この石神の思いは、私が日常で親孝行をしたり、友人の相談に乗ったりと、優しくしてくれた人やお世話になった人へ「自分なりの恩返しをしたい」と思う気持ちと根底では似ているのかもしれません。しかし同時に、石神のように「一方的に罪を被り、相手の幸せだけを願う」という過酷な自己犠牲は、かえって相手の心に重い十字架を背負わせ、不幸せな人生にしてしまうという残酷な真理もこの本から学びました。 人間は「自分はここにいていい、存在していいんだ」という存在価値を見失ってしまうと、本当に死んでしまう生き物なのだと思います。だからこそ、孤独に陥る前に人を仲間として信頼し、つながりを持つことが何より大切です。もし石神が、もっと早く湯川と再会し「友人」と呼べる関係を築けていたなら、彼が自殺を考えることも、このような悲劇も起きなかったのではないかと胸が痛みます。 この物語を通じて、私はこれからの日常で、人の言葉や行動をただ端的に捉えるのではなく、「その裏にどんな意味や意図があって、ああいう行動や言葉を発したのか」を深く想像する視点を持ちたいと強く思いました。人間観察をする上で、そして周囲の人との絆を大切にする上で、この気づきをずっと忘れないようにしたいです。

    3
    投稿日: 2026.02.21
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    サスペンスが普通に進んでいくと思ってた矢先の急展開に最後まで止まらなくなり駆け抜けてしまった。 何気ない一言、何気ない仕草。

    2
    投稿日: 2026.02.21
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    物語の構成や推理、惹きつけられるし全体的に良かったんですけど、私には最後、切なさや悲しみの方が強く残ってしまいました。 この後皆んなそれぞれがどんな思いで生きていかなきゃいけないんだろう、と。

    2
    投稿日: 2026.02.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    •はじめは被害者が悪すぎて、母と娘がかわいそうに思えていたが、工藤という男が登場してからどんどん母親が娘を1番に考えてないのがわかって、どうしようもない気持ちになった、、 •石神のトリックが予想を遥かに超えていたこと、ラストの切なさは半端ない、、石神の手紙が悲しすぎる、、

    1
    投稿日: 2026.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもろい。普通に騙されたし、全然トリックに気づけなかった。自分もいつから騙されてたの気になって読み返してしまった。 天才にしか思いつかないトリックに、もう一人の天才であり旧友でもある湯川が気づいてしまう。真相を信じたくない湯川。彼の感情が心に刺さる。 石神の最大の誤算は、湯川が刑事の知り合いだったこと。これがなければ完全犯罪だった。それにしても献身度合いがヤバすぎる話だった。

    0
    投稿日: 2026.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    少し前にテレビで放映されているのを見かけて、あぁ久しぶりに読みたいなと思っていた。 図書館の文庫棚をあてもなく眺めていたら目が合ったので借りてきた。 やっぱこれはエンタメとしてまごうことなき名作だわ。 アパートの隣室に住み、近くの弁当屋で働くシングルマザー花岡靖子に密かな恋心を寄せる高校の数学教師、石神。 物語早々、靖子が不意に押し掛けてきた別れた夫をいざこざの中で殺めてしまう場面が訪れる。 助けの手を差しのべる石神。 頼る靖子とその娘。 どう事件を隠匿するのか!? 古畑任三郎パターンの倒叙ミステリ。 ガリレオシリーズの出世作(のはず)だが、それほど湯川が前面に出るわけではない。 天才湯川にして一目置く石神の旧友というサイドで旧交を温めるように寄り添いつつ、痛みを伴う推理を巡らす。 もう1人の友人、警察サイドの草薙には胸の内を明かさずに。。 エンタメ色が強い東野さんなので、そりゃ流麗で詩情豊かな心情描写というわけではないけれど、構図のいびつさと「献身」の報われなさ加減に終始胸が痛む。 靖子サイドから見たときのまるで弱みを握られたかのような薄気味悪さもわかる。 でもやはり、不器用で無骨だが真摯な石神にどうしても肩入れしてしまう。 立板に水のごとく自然にそつなく言いよる工藤、色めき立つ靖子。 そんなロマンスの芽をよそにじりじりと迫る捜査の手と友からのさり気ない探り。 どういう結末なんだったっけと、だれることなく最後の最後まで引っ張られた。 劇場版を観たわけではないので、あちらではどんな脚本で描かれているのか気になった。

    48
    投稿日: 2026.02.14
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    最高傑作と言われていることに納得。 文句なしの★5です。 トリックが分かったときには「そこまで出来るのか⋯」と驚きました。 初見で予想できてた人いるのかな?

    1
    投稿日: 2026.02.13
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    何度読んでも号泣する一冊…… 同じくINTJの私はこの献身の正体を知っています——誰よりも深くて、切なくて、献身的な愛…… 石みたいな、一見無愛想な人ですが、神です 願いは、花が岡の一辺に満開すること

    12
    投稿日: 2026.02.12
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    久しぶりに、心を揺さぶられました。なんて作品だ、フィクションなのに、こんなにも心が締めつけられて苦しいなんて。

    1
    投稿日: 2026.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    殺人の動機、関わった3人の思いを知っているだけに、これからどうガリレオ教授に追い詰められるのだろうかと心拍上昇しながら、心が不穏になりながら読んでいる。2/3 以前関わっていた人物が現れ、お互いの心の揺れ、葛藤が出てきた。それに伴って計画が綻びそうな今にも崩れそうな雰囲気がビシビシと出てきた。いつバレるのかというスリルと共に、さらに心が不穏になりながらページを進めている。 2/6 「彼(彼女)が幸せなら、それで良い」 よく目にするセリフだが、ここまで愛する人を想い、行動できる人はいるだろうか。そして如何にしても消すことができない「罪の意識」…ラストが切ない。 ※ガリレオシリーズ、ドラマは見ていたけど原作はこれが初めて。ハマりそう!2/11

    1
    投稿日: 2026.02.11
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    初めて触れた東野圭吾の作品。友人からの薦めで読んだのだが、読み終えた後大きな充足感を得られた作品であった。 ミステリーであり、かつ多様な形の愛について考えさせられる。新年1冊目に素晴らしい作品に出会えた。

    2
    投稿日: 2026.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    見返りを求めない愛こそ本物だと教えてくれた本。 自分そして他人を犠牲にしてまでも守りたいと思える人に出会えたことが、石神にとっての幸せだったのかな。 トリック自体もかなり手が込んでいて、シンプルに面白い。あっぱれ。

    1
    投稿日: 2026.02.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後めちゃくちゃ泣いた。 本当の愛ってこういうことなんだな、と思うとともに、その愛を罪悪感のせいで踏みにじったヒロイン(?)に切なさと虚しさがこみ上げた。半分湯川先生のせいだけど。

    1
    投稿日: 2026.02.10
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    最初から没頭。 犯人側の最初の行動があり、後から別の視点で解き明かされて真相がわかっていくのも面白かった

    1
    投稿日: 2026.02.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初は普通の夫婦だったが夫のほうが会社を横領で首になり、その後性格がガラリと変わってしまい離婚してしまった。その後男は何度も妻のところにストーカー行為らしきことを繰り返し、クラブで働いている女性から男はマンションを特定し、マンションへ訪れたが、妻とその子供が夫をコタツのコードでころしてしまった。隣の部屋の石神という数学教師が助けの手を差し伸べてくれた。その彼はころしてしまった女に好意を抱き警察から捕まらないように手助けをした。湯上は石神の同じ大学生でどちらも分野が違うが天才であった。その湯上は友達の警察とその事件について話したりしていたが終始仲間割れしそうであったが最終的には団結できていた。また、工藤という男が現れ石神は嫉妬をしていたため、家のポストに手紙を入れて近づくなと言ったりもしていた。最終的に石神はいつも弁当屋へ行く道に通るホームレスの男を殺し女だけの為に別の殺人事件を犯してしまった。湯上はそのことを見抜き女に話したところ自分だけが幸せにはなれないと言って私も罪を償うと言ったところ石神は酷くわめいた。これまでの策略が全てバレてしまったためだと思われる。

    1
    投稿日: 2026.02.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ガリレオシリーズ3作目。 十数年以上も前に読んだ本を再読。内容はほとんど忘れていたので、真っ新な気持ちであっと言う間に完読。 石神も、花岡も、湯川も報われない結末が切ない。全員が納得することはできない、全員が何もなかったかのように幸せになることは出来なくても、石神の気持ちを考えたら、トリックを見破った湯川には、花岡に真相を話して欲しくなかったという気持ちもある。だけど湯川からしたら、黙ってはいられないという気持ちも分かる。自分だけ幸せになんかなれない、全てを告白し、自分も罪を償いたいという花岡の気持ちも分かるだけに、本当に切ないラストだった。 【天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に密かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したのとを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。】 2026.2.09

    1
    投稿日: 2026.02.09
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    この作品を読む前には是非ガリレオシリーズを読むことを推奨する。この作品中でガリレオがはじめて見せる憂慮や単独行動が、大層大きな意味を持つことが分かるだろう。 この事件の種明かしは確かに衝撃的で感銘を受ける。そして、そこまでの伏線の張り方や警察の捜査の撹乱のされ具合は、物の見事に感じる。 しかし、最後に語られる幇助の動機や娘の行動が、どうも私の腑に落ちなかったので-1

    1
    投稿日: 2026.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    誰も幸せになれない結末がとても悲しい。 石神が手を貸さずに靖子が最初から自首していれば石神と技師は犠牲になることはなかったとは思うが、石神にとっては花岡母娘を庇って幸せに生きてもらうことが生き甲斐だったのだと考えると切ない。 彼の深い愛情の上では、自分が殺人を犯して捕まることなど造作もなかったのだろう。

    1
    投稿日: 2026.02.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何回か映画を観ているのに、それでも圧倒されるトリックの大胆で献身的なこと。結末はわかっているのに、涙がすこし出てしまう。たぶん石神が組み立てた完璧だったはず式の誤算は湯川が絡んだことで、でもそもそも石神が愛に目覚めなければ不必要だった式なわけで。その愛がなければ今がなかった石神にとって、それはあんまりにも皮肉であり救いである気がする。この結末も石神にとって全てが無に帰した一方で、やっぱり救われた部分もあるんじゃないかな。と、ぐるぐる考えてみるけれど、いつまで経ってもわからない。映画を先に観ていたせいだけど、石神の「どうして」が堤真一の声でよみがえって死んだ。間違いのない名作。

    2
    投稿日: 2026.02.04
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    献身。切なすぎる... 実写ドラマや本作の映画を未視聴なので、 先入観なく物語に入り込めた。 湯川=福山雅治はあまりにも有名で存じていたので、 湯川パートの度に福山雅治が脳にずっといた。

    3
    投稿日: 2026.02.03
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    献身って言葉はまさにこういうことなんだなと思いました。でもね、私も湯川先生と同じ気持ち。石神さんは自分の価値をもっと評価してほしかったよ。

    6
    投稿日: 2026.02.03
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    ミステリー作品は、犯人が分かる瞬間が1番の見所だと見限っていたが、本書はそれにとどまらない。 合理性を取るか、感情を優先するか、それぞれの立場で悩む場面に共感してしまう。

    1
    投稿日: 2026.02.03
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    映画を以前観ていて内容自体や言葉の使い方は同様だったが、小説の方がよりその思考が入っているからこそ面白く、深い味わいを得ることができた。

    2
    投稿日: 2026.02.02
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    無理すぎる、最後が。こっちまで泣き叫びたかった。 天才的に頭がいい石神と、偶然にも刑事の友人でもあり石神とも友人であった同じく天才な湯川。石神の些細な変化と台詞からとんでもない謎解きをした。石神にしか思いつかないトリックと湯川にしかできない気づき。天才たちの攻防戦だった。最後の靖子の行動は娘を想ってのこともあったのだろう。。胸が痛すぎる。。

    1
    投稿日: 2026.02.01
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    映画が大好きで何度も見ていて、 本は初めて読んだ。 映画のシーンが頭に浮かんだ。 本の中のガリレオは、ドラマや映画のガリレオよりも男前な話し方をする人だった。 小説の方が話が作り込まれているのだろうなと思いながら読み進めたんだけど、 映画の再現度が高くて驚いた。 小説をかなり忠実に再現してた。 ストーリーは完全に頭に入っているのに、楽しくてほとんど一気読みだった。 深い愛の話。

    1
    投稿日: 2026.02.01
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    直木賞受賞作であることは知っていたが、ここまで衝撃的で深い感動を覚える作品だとは思っていなかった。 想像もつかないトリックに度肝を抜かれると同時に、愛する人のためにここまでできるのかという思いが胸に溢れた。 読後もしばらく、石神ロスに悩まされそうだ。

    28
    投稿日: 2026.01.29
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    最後泣けた…ミステリー小説で泣くことがあるなんて思わなかった。湯川と石神の深い絆、めちゃくちゃ良かった。しっかり騙されて楽しめた。 わたし映画の半券引き出しにしまう派なんだけど……

    5
    投稿日: 2026.01.29
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    直木賞受賞の珠玉の一冊。 とある男の焼死体が河原で発見された。そこに隠された真実と愛の形とは。。 天才物理学者である湯川と天才数学者である石神だからこそ明かされる衝撃の展開は目を疑うものであった。。

    2
    投稿日: 2026.01.28
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    遅ればせながら、東野圭吾デビュー 有名な作品なので、名前だけは知ってました。 根暗?というかあまり人と関わりを持たないおじさんが主人公なだけあり、登場人物が少なくて整理がしやすかった。天才的なトリックを思いつく一方で、そこまで考えれるなら最初から自主してた方がいいでしょとも思っちゃったなぁ

    2
    投稿日: 2026.01.28
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    湯川と石神のやり取りが天才同士の戦いって感じでとても面白かったです。ミステリー小説を読んで初めて泣きました。

    1
    投稿日: 2026.01.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まさに献身。生きる価値を勝手に決めて、犠牲にするホームレスを選んだところはいただけないけど、堅物な天才数学者が不器用ながらもとことん突き詰めた献身の姿勢に人間臭さが詰まっていて面白かった。 思い返すと、犯行前後の時間軸ってどうなってたっけってどこかで気になりつつも、そこまで気にならずに読み進められてしまった。そこに巧さがあるのだろうなあ。

    2
    投稿日: 2026.01.26
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    映画を先に観て展開はすべてわかっていたけど、それでも引き込まれる文章。タイトルからして良い。苦しくなるけど、また読みたい。泣いた。

    5
    投稿日: 2026.01.25
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    2025年9月13日の土曜プレミアムにて映像を先に視聴し,本でも読んでおきたいなと思って購入. 確かに小説の石神とドラマの石神(堤真一)は,ちょっと違う印象だったが,どちらで見ても違和感なく楽しめた.

    3
    投稿日: 2026.01.25
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    壮絶な展開に驚愕です。有名な小説なのであらすじを知っていながら読み進めたので、途中までは若干退屈でしたが、湯川と石神の頭脳戦、石神の作った鉄壁のトリック、それを実行する精神力、そして何よりも、恋する靖子にその見返りを求めないある意味究極の愛情。作者目線で動く草薙刑事の懸命な捜査にも深く共感します。 元々真犯人を最初にバラしておいて、捜査する刑事たちの過程を楽しむ王道の展開かと思いきや、作者は犯行日付に関する重大な事実を読者に隠しており、それを最終盤で暴露するところで鮮やかに騙されていたことを読者は知ることになります。最終18から19は一気読み必須です。 公衆電話からの着信は通話が成立しているので後で調べられると虚偽がバレるなど、細やかなことです。 作者のこの時代の他の作品を読みたくなりました。

    9
    投稿日: 2026.01.25
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    映画から入ったので何が起こるかわかっていて読んだんですが、これは天才ですね。 直木賞納得です。 いくつもの巧妙なトリックに感銘を受けました。もっと早く出会ってたら僕の読書人生変わってたかもしれない。 言わずもがな別の作品も手に取ると思います。

    2
    投稿日: 2026.01.24
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    東野圭吾初読み。泣いた。実写の映画を観たのでストーリーもトリックも知っていたが、それでも面白かったし、泣いてしまった。ただ、映画とラストシーンの順番がおそらく異なり(うろ覚えだが)、最後の最後、石神が号泣して終わるというのは驚くと同時に、不思議な余韻を残した。映画は感動的に終わっていたような記憶がある。もう一度映画を観たくなった。

    2
    投稿日: 2026.01.24
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    面白かったけど…。 個人的に心情描写とか多めの激重ミステリーか、The推理小説が好きなので、これはちょっと合わなかった。確かに内容は面白かったし、オチもおおってなったけど、書き方があまりすきじゃなかった。

    16
    投稿日: 2026.01.24
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    東野圭吾、映像化作品はこれまでさんざん観ていたけれど、読んだのは、初めてか…。本作も映画化したものは、何度か観ていたけれど、昨年デビュー40周年の企画でベスト1に選ばれていたので、なんとなく、読んでみることに。そして、これまで読んでいなかったことを激しく後悔。人気は伊達ではなかった。ストーリーもトリックも分かっているのに、この満足感。今年は月に1冊は読む。ということを決心しました。

    1
    投稿日: 2026.01.22
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    苦しい‥悲しい‥切ない‥。 そして面白すぎた‥。 映画を先に見ていたので大体の内容や結末はわかっていたが、それでも本当に面白かった。 こんなにも誰か、1人のことを愛することができるのか。 こんなにも守ろうと必死になることができるのか。 自分がどんなに犠牲になっても。 石神の愛は本当に本当に強いものだった。 大好きで、愛していて、『この人を守る』という気持ちが人一倍強かった。 異常だ、と思われるかもしれない。 確かにここまで出来るのは異常だ。 でも、石神は純粋に、純粋に恋をしていた。 この事件のトリックを考えた石神は本当に頭が良いし、それを紐解いていく湯川も本当に天才だ。 その2人のやり取りもどこか切なく、苦しい気持ちにもなった。 こんな事件がなかったら2人はもっと楽しい時間を過ごせていたかと思うと‥。 何よりトリックが完璧だった。 こんなこと思い付くなんて天才だし、怖い。 そして最後、石神のあの叫び。 あれは石神の今までの人生全ての気持ちが声に出たんじゃないかなと思った。 苦しみ、悲しみ、妬み、喜び、安堵‥。 一瞬にして色んな思いが込み上げてきたんじゃないかな。 素晴らしいお話だった。 涙なしでは読めなかった。 2026.1.22(木)

    58
    投稿日: 2026.01.22
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    過去に映画をみていたので、ストーリーは知っていたけど、小説で読むとまた違う面白さがあった。福山さんの「最愛」が聴きたくなった。

    9
    投稿日: 2026.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初は、恋愛感情だけで殺人の隠蔽をするものだろうかと疑問だったが、読み進めていくうちに納得した。 石上は花岡に命を救われていた。 天才の考えるトリックが秀逸で面白く、最後までハラハラさせられた。 そして、花岡靖子が自白する。 なんとも言えない読後感に襲われた。 靖子も事件の真相を知って、本当の愛を知ったのではないか。

    5
    投稿日: 2026.01.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「愛」と言うべきか、「依存」と言うべきか…「結局生きてる人間が一番怖い」というフレーズが頭に過ったラストの描写。 石神のストーカー行為もカモフラージュの為かと疑ったが、的が外れた…。 直木賞取った作品と言うことでずっと本棚で暖めておいたけど、感情移入せずに評価する審査員の事を考えると、度肝を抜かれた!!! 読後、映画も鑑賞したが「死体を処理するシーン」を何故省略した!?雪山登山は何のため?など、色んな読み取り方があるんだなーと思った(^-^)

    3
    投稿日: 2026.01.18
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    ガリレオシリーズの初めての長編です。 短編の良さももちろんありますが、長編の方が個人的には好きです。トリックや人間関係より念密に練られているなと思いました。 天才同士の駆け引きが絶妙で、最後の最後まで気を抜けず、ドキドキしながら読みました。

    2
    投稿日: 2026.01.16
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    論理と合理性を極限まで突き詰めた人物が、ある感情によって揺らいでいく構造が非常に印象的だった。 冷静で完璧に見える思考の裏にある、人間的な弱さや切実さが、物語を進めるほどに浮かび上がってくる。 この作品は単なるミステリーではなく、「正しさ」や「献身」とは何かを問いかけてくる。 誰かのために行った行為が、必ずしも救いになるとは限らない点が重く、読み終えた後に静かな余韻が残った。 理屈では割り切れない感情の存在を、これほど美しく、残酷に描いた作品は多くないと思う。

    3
    投稿日: 2026.01.16
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    【評価】 ★★★★★★★ 【感想】 おそらく誰もが目にしたことはあるであろう東野圭吾氏の代表作。 高次元の知能戦や重すぎる愛ゆえの悲しい結末など、見どころ満載で一度開くと止められない。 ミステリー小説の原点かつ頂点。疑問を疑問で終わらせない、まさに完璧といえる一冊。 読後の満足感は読んだ人だけの特権です。

    20
    投稿日: 2026.01.15
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    読後の余韻に正直言葉が出てこない あまりにも悲しく、儚く、残酷であるが人間の業であったり、愛情であったり表現出来る言葉見つからない、しかし著書から受けるメッセージは「愛」であった。 最近映像化されている小説を映画から観るか、先に読むか?自分の中で色々考えていた。 考え始めたのは「国宝」であった、原作を読んで映画を観ると、勿論映像ならでの煌びやかさ、美しさ映画ならではで、楽しめるが原作の重厚感や全体像が描ききれずに少し残念な気がした。  著書「容疑者Xの献身」は数年前に映画を観て感慨深く余韻が残った事を覚えている。 原作を読み終えて考えても、映画の出来は配役も含めて素晴らしい出来であったと強く思う!  しかしここで感じることは、個人的に映画もいいが「読書」の方が自分に合ってるな!と再確認する。 どうしても観る(受け)と読む(攻め)の違いに感じてしまうが、どちらも大切にしようと再確認! 著書に関しては、冒頭に戻るが読んで良かった! 東野ワールド全開、物語も犯人が解って進む、追う側追われる側、罠を仕掛ける側と暴く側、巧妙なやり取りや、駆け引き、伏線と回収そして最後にやっぱりトリックの解明、圧巻としか言いようがない、登場人物の心の動きや動揺等、人間ドラマとして素晴らしいが、やっぱりミステリーとしての名作を堪能させて頂いた。 本当に読んで良かった!

    9
    投稿日: 2026.01.11
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    U-NEXTで冒頭だけ読んだら馴染みのある街がたくさん出てきて気になり購入。いろんな形の愛とか、生きる意味とかの話だった。これを機に映画も観てみようと思った。

    8
    投稿日: 2026.01.10
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    この作品は、[献身]と言う言葉をどう捉えるかで作品の深みや登場人物の心情が、読み手で変わる作品です。私には泣ける物語でした。

    2
    投稿日: 2026.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2026年1冊目。今年の目標に読書を掲げ、本腰入れた。 何年ぶりかの読書だが、読む手が止まらず、楽しめた。 石神の思いはもちろん、美里と工藤と小代子の不憫さも胸が痛む。 技師の展望もあったことでしょう、歯車は残酷。

    2
    投稿日: 2026.01.07
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    読書が苦手な自分が、一番最初に読み切った小説です。先ずは有名な作品から読んでみようと思い、東野圭吾の情報なんか全く知らない状態で読んだところ、凄まじく面白かったです。情景やトリックが全て緻密に書いていて読み易く、なおかつ思いもしない展開に感銘を受けました。 読書嫌いだった自分を小説の世界に誘ってくれた、想い出深い作品です。

    4
    投稿日: 2026.01.03
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    なんとも言えない悲しい物語 愛する人を守るためにそこまでするか〜というね。 石神と湯川の腹を割っているような、でもどこか探り合いのような緊張感のある会話は読み応えあり。 ラストは何とも言えない気持ちになりました。誰が悪いでもないような。いや、悪いのはアイツか。 初めての東野圭吾作品でしたが、私が言うまでもなく面白い小説です。

    0
    投稿日: 2025.12.26
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    名作だと思います。かなり昔に読みました。当時もとても話題になっていたと記憶しています。ミステリーとしても人間ドラマとしても様々な角度から楽しむことができる1冊だと思います。何十年たっても色褪せないそんな不朽の名作であると思います。

    0
    投稿日: 2025.12.25
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    石神、花岡親子、湯川、刑事の5人の行動と会話のひとつひとつから緊張感が伝わって、読んでいるこちら側もはらはらドキドキしました。 最後の2ページで思いがけない結末が繰り広げられ、思わず泣いてしまいました。 2025年ももう終わりますが、今年読んで良かった本のトップ3に入ります!

    1
    投稿日: 2025.12.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごいすごいと噂には聞いていた『容疑者X献身』やっと読みました。 途中から石神が庇うんだろうなと勘付いたけどまさかのラスト。靖子は石神のために絶対に自首してはいけなかったけど、自首しないで生きていく方が辛すぎるんじゃないか??石神はそこまでは読めなかったか〜。 東野圭吾の本は、人の愛情とサスペンスをうまーく混ぜて小説に落とし込むからすごい。石神は靖子と娘を本当に美しい女神たちだと思っていたんだろうな。 そしてその女神を石神は生きる意味とし、救われていた。人間には生きる意味を見つけて騙し騙し生きていく器用さが必要だと思う。石神は天才ゆえ、不器用な部分も多かったんだと思うが、やっとその先を見つけた。刑務所で数学に没頭し、靖子たちが幸せでいてくれればこれ以上何も必要なかったんだろうな。

    3
    投稿日: 2025.12.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幸せは、他人が計算して与えるものではなく、本人が納得して選ぶもの 石神にとって、靖子と美里の何がそこまでさせるのか知りたいあの日あのタイミングが良かっただけではなくて?愛する人、生きる理由を守りたいのは分かるけど、石神の行動は「守る」ことから1番程遠いことをしていると思う 石神は最悪の状態を考慮して常に計画を進めていたが、結果は最悪の状態よりも最悪になってしまった

    1
    投稿日: 2025.12.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。 2025年 42冊目 感想(ネタバレを少し含む) 石神の天才的なトリックと親友の犯行に気づく湯川の葛藤がとても面白い。靖子も可哀想だけど、石神の好意に気付いていながら他の男と絡むのはちょっとなと感じた。東野圭吾さんの作品はKindleだとこの作品しかないから追加が来ると嬉しいな。電子書籍反対派なのかな。

    0
    投稿日: 2025.12.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    先に、ずっと前、映画を観た あらためて読んでみた 柴崎コウはでない 堤真一じゃかっこ良すぎる 雪山のシーンはない それ以外の映画での再現性は完璧

    1
    投稿日: 2025.12.18
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    重く切ない愛を感じた作品です。考えもしなかったようなトリックに驚かされました。映画も見てみようと思います。

    11
    投稿日: 2025.12.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めての東野圭吾。名作たるゆえんが分かった…! 文章は端的で無駄がなく読みやすい。構成やトリックも巧妙。それだけじゃなく登場人物に人間味があって、感情を揺さぶられたし、切なくて美しい話だった。 愛する人のためにここまでできる人が、この世にはいるのかな。解決したと思われていても、実は真実が明かされていない事件って意外とあったりするのかな。

    1
    投稿日: 2025.12.17
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    恋ではなく、これが愛なんだなぁと思えた作品。 ある種狂気的な面を持っているとも捉えられる石神の行動に対して、なぜか恐怖心を抱けなかった。 科学的に謎を解明していくのがメインのガリレオシリーズにおいて、本作品は「愛」にフォーカスが当てられている。もちろん、謎も解き明かしてはゆくが、時終えたあとのスカッと感はない。ただただ、胸が苦しくなる。

    2
    投稿日: 2025.12.16
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    おもしれーーーー!!! と読了後、思わず天を仰ぎ叫んだ。 天才数学者である石神の、人生を懸けた完全犯罪、そしてその結末が描かれた本書。 「人はここまで人を愛せるのか」 という草薙の台詞が、じんわりと沁みる。 トリックは、当然私などには予測もつかないもので驚愕させられたが、私が最も感動したのはここではない。 これは、実際に読んで確かめて欲しい。 ただ1つ言えることは、 この本の根底には「愛」が流れている。 それだけである。

    2
    投稿日: 2025.12.13
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    深い献身の愛が、こんなにも切ない結末になってしまうとは。数学者の石神は、天才で論理思考だけど、恋愛に関しては一途で真っ直ぐでピュアな人。なぜだか靖子に対しての応対は重たく感じなかった。普通は、殺人事件が起きて、犯人を探すストーリーだが、この小説は、一番最初に犯人がわかってしまう。そこから始まるストーリー、展開が新鮮で面白かった。 娘さん、どうなったんだろ

    15
    投稿日: 2025.12.12
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    とても読みやすくサクッと読んでしまいました! ほぼ?一方的な愛! しかし少し気になるのは…娘さんがどうなったのか?どうなっていくのか?とかそこら辺ですね〜

    1
    投稿日: 2025.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    事件の真相が最後まで分からなくて、分かった時にアッとなったし、タイトルの献身っていう言葉がぴったりの作品だなって思った。 登場人物がみんな幸せになれなそうでやるせなさを感じた。

    0
    投稿日: 2025.12.10
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    ガチ神。ミステリー小説界において、東野圭吾の右に出る者はいないと断言できる作品です。何回読んでも面白い。

    1
    投稿日: 2025.12.09
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    皆さんは、普段何気なく使う『献身』という言葉の意味について、少し深く考えてみた経験はおありだろうか。 Wikipediaにはこう書いてある。 「自分の利益を顧みずに、他者または物事のために自己の力を尽くすこと」 このように非常に美しい言葉なのだが、この行為は道徳的な観念と、果たしてどこまで合致するものなのだろうか。 自分や他者の感受性をノイズとして排除し、感情を自身の中で極端なまでに抑制する、知的で合理的な、きわめて賢い人物。 きっと皆さんの周りにも、そういう方が何人かは、いるのではないだろうか。 この作品の主人公・石神は、まさにそのような人物である。 そしてこの系統の人間の常として、彼は若い時代からずっと理系学問、つまり数学に尽くしてきた。 「数学しか取り柄がない」という彼自身の言葉は決して謙遜でも誇張でもない。逆に、この言葉にはどこか矜持のようなものさえ感じられるのだ。 彼は文字通り数学にその身を捧げてきた人物なのだから。 さてそのような、冷徹とさえ言えそうな理知的な人物が、感受性の極致とも言えそうな、特定の他者に対する『愛』という感情をきわめて強く胸に抱いたとする。 その後の彼の内面では、果たしてどのような葛藤や、矛盾した想念が渦巻くことだろう。そしてそれは彼をどう行動させ、どのような結末に向かわせるのだろうか。 著者の東野圭吾さんは、このような壮大な思考実験を敢行し、ひとつの事件という枠組みの中で、客観的視点から物語を展開し、見事に結論を導いてみせる。 この作品を読み始めて初めに思ったことは、主要な登場人物のほぼ全員がそれぞれ固有の理念や魅力を備えている、ということだった。 それは僕に、追われる側も追う側も両方とも応援したいという、矛盾した感情を生じさせた。 そして、こんな甘い感情を彼らに抱いてしまう僕は、きっと刑事には向いていないと思った。 さてそのようなことはさておき、本題に入ろう。 ネタバレ要素が多分に含まれるので、この小説や、それを基にした映画、ドラマに興味のある方は、ブラウザバックをお勧めしたい。 石神は愛する女性、花岡靖子と、その娘、美里の罪を隠匿するために、きわめて複雑かつ巧妙な策を練り上げる。 これは彼の献身の主な対象が、数学から靖子へと、速やかに移行したことを意味するのではないだろうか。 だがそんな彼も、旧友である物理学者・湯川が、まさか草薙刑事の友達でもあったことまでには考えが及ばなかった。 刑事たちの目をはぐらかすことには成功するものの、論理的洞察力のきわめて優れた湯川に次第に追い詰められていく石神。 しかし、万一のそのような事態の噴出も見越していた彼は第二の献身に移る。そのための手段も予め完全に用意してあった。 彼は靖子への献身を完璧に遂行することを最終目標として、自分自身をこの事件から絶対に逃れられないようにするため、恐るべき手段を取ったのだ。 その仕掛けはきわめて非道徳的なものであり、それゆえに自他の両者に対して破壊的でもある。 思えば序盤、石神が靖子に『私の論理的思考に任せてください』と言った時から、この破滅的なシナリオは完成されていたのかもしれない。 かなり大袈裟な話になるが、この地球上で、論理的思考を駆使して科学を発展させてきた人類は、その過程で、世界を壊滅させる危険性をはらんだ道具をいくつも入手してしまった。 そしてその破壊的活動は、今も世界のどこかで粛々と行われている。そういうことも鑑みると、人が論理的・創造的であるということは、破滅的であることと表裏一体なのかもしれない。 ともあれ、靖子への愛が冷めたかのような三つの書簡の中に、ひっそりと挟まれた手紙の一文は、きわめて尊い何かを物語っている。 愛する人の幸せのためなら自分の身を犠牲にすることも厭わないその姿勢は、ただ単に『献身』と呼ばれるものより、もっと深いものを含んでいるような気がしてならない。 石神は知的な人物で、感情を軽視していた。だがそんな彼も、愛という感情には逆らうことができなかった。それは論理や知性で片付けられないものだからだ。 そして一旦それに支配されたが最後、もっとも一直線に献身的に対象に突進することができるのは、案外この手の類の人たちなのかもしれない。 たとえそれが、どんなに破滅的なものであったとしても。 ラストの彼の慟哭は、人間の表層的な知性や感性といった部分より、もっと深いところから発せられているように感じた。 石神の魂の叫びは、きっとあなたの心も震わせるはずだ。

    70
    投稿日: 2025.12.08
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    映画は観たことがあって、既に内容は分かっていたものの、やはり最後のシーンは涙してしまう。 あまりにも良すぎる傑作‼︎

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    投稿日: 2025.12.07
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    天才ガリレオシリーズの大傑作。天才物理学者vs数学者の攻防が面白い。 終盤明かされる、犯人の取った行動には鳥肌。 理系の最高峰の対決なのに、犯人に気づくことになった理由があまりにも人間味があり胸を打った。   ミステリ不慣れな方にも間違いなくオススメできる名作。

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    投稿日: 2025.12.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ずーっと読みたかった名作!!! 全く読めない展開だった。そしてこの話何より切なすぎませんか?? 殺された冨樫以外みんな元々は悪い人じゃないのに誰も幸せになれないお話な気がする。 さすが東野圭吾、相変わらず一気読みできる素晴らしい作品だった!

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    投稿日: 2025.12.04
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    東野圭吾ミステリー不朽の名作。 二人の天才が生み出す謎と頭脳戦の物語。 語り尽くされたであろうサスペンスの圧倒的傑作。 サスペンスの醍醐味である「犯人探し」とはまた違ったベクトルで進んでいく物語、読者にのみ突き刺さる巧妙なミスリード、張り巡らされた伏線、これはミステリーか、それとも頭脳戦か。 その答が分かるとき、きっと貴方に耐え難い衝撃を与えることと思います。 映画化もされた名作、サスペンス好きで読んでないという方がもしいれば、手に取ってみることを強くお勧めします。

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    投稿日: 2025.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    皆さんおっしゃる通り、切ない。 石神は刑務所にいても数学に打ち込むことができ、母娘が幸せであれば、もうそれだけで石神にはハッピーエンドだったのでしょう。 靖子はいったんは工藤から贈られた指輪をはめてみて、石神の言うとおりに生きようと決断しかかります。 しかし、娘のリストカットがその決断を覆させました。「このままでは娘が壊れる」と考えたのでしょう。 美里は石神を信頼しており、自分たちの罪をかぶって石神が自首した(第2の殺人は知らない)ことが耐えられなかった。また、工藤と母の関係も受け入れられなかった。美里目線ではそのようなことだったのでしょうね。 さすがの石神も娘の心情までは読み切れなかったということでしょうか…。 湯川は石神のことを「純な男」と言いましたが、まさにその愛は純愛でした。 ミステリーであり、純文学。 素晴らしい作品でした。 なお、家内もこの本を以前読んでおり、「切ないね」と言ったら、「あそこまでする~?」というガッカリな感想が返ってきました…w。

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    投稿日: 2025.12.01