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小松左京 / 角川文庫 (7件のレビュー)
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総合評価:
nannryou
日本SFはあまり読まないのですが・・・。
この作品を読むと損してるなあと思います。1977年にこの内容とは恐れ入ります。子供の頃に読むべきでしょうね。科学というものはこういう作品を世に出すところから急速に進展していくものでしょう。あとがきに書…いてある戦争については二度とその惨禍を起こさないようにすべきでしょうね。戦前世代も鬼籍に入った側が多い今、この時代のSFというものも一つの日本の時代を示す文化的金字塔として読むべきなのかもしれません。星は当然の5つ。続きを読む
投稿日:2020.01.30
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kumasank
今読んだも新鮮な名作四篇。表題作は1番かっこいい日本SFだと思う。あと小松左京の文章力はすごいと思う。
投稿日:2023.10.07
ばあチャル
SFというより哲学小説、とても興深い作品。作者は渾身の力を込めている。 「岬にて」 孤島の岬で人生の終盤を迎える人々の姿に、宇宙とのつながりを見られるのか。 「ゴルディアスの結び目」 恐ろしいほど…ねじれてしまった心の闇、その固く複雑な結び目をほどくにはどうするのか、 時間をかけてほどいていくのか、刃物で断ち切ってしまうのか。 そこも宇宙のひとつなら、行ってみるしかない。 「すぺるむ・さぴえんすの冒険」 全地球の人々の生命を犠牲にすれば、絶対一人に授けるという「宇宙とは何かの悟り」 どちらを選ぶのか、するとどうなっていくのか。 「あなろぐ・らう”」 人間に備わっていると思われる「実在意識」はどこから来たのか? 宇宙からなのか。 茫漠広大な宇宙の中の銀河系の中ののひとつ太陽系にある地球がいずれ滅びるとき。 この最後の章のカップルの様子と景色の描写が美しい。 しばらくおいて再読することにしたい。続きを読む
投稿日:2022.01.28
鴻上
哲学的話もあり、何回も読んでも捉えるのが難しい。が、そこも含めて良い。小松左京はもっと評価・注目されるべき作家である。
投稿日:2021.08.30
八幡山書店
日本を代表するSF作家ということで、職場のおじさんが貸してくれた短編集。 ジャンルとしてはSFホラー。 悪魔に取り憑かれた少女の周りで起こる怪奇現象を解明するために、彼女の心理内部にサイコタ…゙イブ、潜入し探る中で、ホラーと量子力学の宇宙の関係性に気がついていくという流れ。 レオナルドディカプリオ主演(渡辺謙共演)のインセプションという映画があったが、サイコダイブという点で似ているかな。 SFではあるが、ホラーと宇宙を繋げるというかなりの荒技に圧倒され、逆に疲れた…笑 しかしこれが1970年代の作品というのがかなり驚きだった。当時はまだブラックホールの構造などそれほど話題になってなかっただろう。 自分は宇宙論が好きなので、ある程度の予備知識があったから、何となく読めたが、そうでない人にはオススメできない作品です笑。続きを読む
投稿日:2020.10.17
diver0620
このレビューはネタバレを含みます
中学の頃夢中になって読んでいた小松SF。表題作なんてサイコ・ダイブする話のはしりなのでは? ホラーと量子理論による宇宙観をむすびつけるという荒技に圧倒されます。現在は観測されるまでになったブラックホールですが、作者のように宇宙論と人間を結びつけて描くSF作家はもはやいないでしょう。 若かりし頃のいろんな情熱とともに記憶やら感情が呼び起こされて、最近元気が無くなってきた自分に喝を入れたくなります。
投稿日:2019.12.30
toca
八重洲BCの1Fワゴンにて発見。それっぽい帯だったけど、これも書店限定の復刊なんだろうか? 小松左京はご多分に漏れず若い頃に読んだが、最近はとんとご無沙汰だった。久しぶりに読んだけどやっぱりいいなぁ………。 収録作の中では『岬にて』が好きだ。続きを読む
投稿日:2019.04.03
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