新刊・予約
ランキング
セール
特集・キャンペーン
ジャンル一覧
詳細検索
0
佐藤正午 / 岩波書店 (305件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
ABAKAHEMP
"生まれ変わり"はスープを飲んでもらうための単なる"出汁"
毒にも薬にもならないような駄法螺話に、聞き惚れ妙に感じ入ることがあるように、佐藤正午が目指すのもそうした話芸ならぬ文芸の道なのかもしれない。 "生まれ変わり"は本書の主題ではなく、スープを飲んでもら…うための単なる"出汁"にすぎないと彼は語っている。 「書きたかったのは、あり得ないことに直面した人たちが、それを受け入れるかどうか、その反応の濃淡」だと。 なるほど、当然としてそこにあることが当然とは思えなくなり、正しい現実がしっくりこず、だんだん心細くなるなるほどの感覚との齟齬。 「うんあるよ、もちろんある」 一方で自らの感覚を否定し現実に前のめりに受け入れようとする人たちも登場するが、彼らもやがてその現実に追放され、過去からは不意打ちのように記憶の書き換えを突きつけられる。 もっとも面白い読みどころはやはり、三角がひとりその夜の瑠璃とのシナリオを延々と空想するところだろう。 命の字が命に見えなくなったり、は行とま行の順番に違和感を覚えるなど、退屈だと思われる話かもしれないが、自分の感覚が現実とうまく調和しないという点で、本書の主題ともつながる重要なパートだと感じられた。続きを読む
投稿日:2018.12.10
報告する
yuki
映画の予告が良かったので
映画の予告や俳優さんが良かったので読みました。(映画は観てません)感動作なのだろうなとハードルを上げてしまったせいが全然感動できなかったです。誰も幸せにならないしちょっと不幸だし。。。有村架純さん演じ…る女性の性格が私には色々納得できない性格だなと思い(セリフが嫌い)有村さんが好きなのでなんだか混乱してしまいます。映画はどんな感じになっているのだろうと気になるのでもしテレビでやることがあれば観たいなと思いました。続きを読む
投稿日:2022.12.20
"powered by"
ウメ
すごくなんというか、センチメンタルで刺さった 読み方によってはホラーというかどろどろした感じも好きだからおもしろかったぞ 大切な人を亡くした経験があるからこそ月の満ち欠けのようにまた何回も会いにきて…ほしいなと願ってしまったし、私もまた月の満ち欠けのように何回も大事な人に会いに来れたらと夢見てしまった続きを読む
投稿日:2024.04.05
ゆぶね
このレビューはネタバレを含みます
小山内瑠璃のパーソナルは?小沼希美のパーソナルは?生まれ変わられた事によって歩むべきはずだった運命が変わってしまったと考えるのであれば、この小説は悲しいと思いました。
投稿日:2024.03.29
つーたか
人を想い続けると、こんなことが起こるのかも しれない。 最後のシーンが映画のシーンのように 情景がありありと浮かんだ。 想いが通じあってよかったと思えた。
投稿日:2024.03.23
blacksun3103
ただひたすらに愛する男を追う女が怖かった。何度か転生するけれど、会う前に事故死するあたりも因果を感じる。この世の理として許されないような不気味さ。 似ている漫画がある。亡くなってから10年後に小学生の少女にいきなりに転生してしまった妻の話。その妻は夫と娘と一緒にいたいと願いつつ、少女の母を気にかけたり、絶望していた夫や娘が幸せに生きられるよう気を配ったりしていたのだが。『月の満ち欠け』の瑠璃は、ただひたすらに己の男を追い、まわりを巻き込み、狂気じみている。それが怖い。
投稿日:2024.02.01
ノンストップヒデキ
読み進めていくうちに、繋がる繋がる。なるほど、そういうことだったのかと納得の連続。 「瑠璃」が繋がっている。 瑠璃さん…ずっと待ってたんだよ、と彼は言った。…穏やかな終わり方だった。 題名は、P…280…月のように…の所で。続きを読む
投稿日:2024.01.27
ゆれん
読みづらいということもないんだけど、話の軸(動機)自体が、ちょっと受け入れ難い。 個人的には、恋愛小説というより、ホラーに感じてしまった。。。
投稿日:2024.01.05
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。