【感想】なんとめでたいご臨終

小笠原文雄 / 小学館
(20件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
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3
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  • 緊急退院!この文言を知るだけでも価値あり!

     最近、終活やら生前葬が流行だと聞きます。勿論、死んだ後に迷惑をかけたくないとか、生きている内に感謝の気持ちを表したいとか、その思いは様々でしょう。でも、私個人は、生前葬の招待状を友人知人に出す気にはなれないなぁ。招待者は手ぶらでは来ないでしょうし、招待状をもらったら断るわけにもいかないだろうし。
     なんてことを考える歳に私もなってきたわけですが、そんなことよりも、この本に書かれていることの方が、よほど重要だと気づかされました。とにかく、初めて目にする文言、単語が満載であります。
     緊急入院とはいいますが、緊急退院なんて考えられます?でも、人は一度しか死ねないんだとの指摘には目からウロコが落ちました。希望死・満足死・納得死という考え方にも、初めて触れました。私のお袋さんも、現在90歳。まだまだ元気でありますが、見送るのも遠い将来の話ではありません。小笠原内科のような在宅医療クリニックが近くにあるかどうかわかりませんけれど、出来れば自宅で見送ってやりたいとは思います。
     また、その後私自身が一人暮らしになることは必然でありますが、一人でも自宅で旅立つことが可能であると、この本が示しています。
     数多くの在宅看取りの事例が書かれていますが、めでたくご臨終を迎えるにはどうしたらよいか、この本こそ、その処方箋であると思いました。折に触れ、読み返したいと思います。
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    投稿日:2021.02.01

ブクログレビュー

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  • 桜色の世界(sakurairoworld)

    桜色の世界(sakurairoworld)

    読む順が逆になりました。
    在宅ホスピスの小笠原医師が寄り添っていらしたいくつものケースです。

    最期まで家で笑って生きたいあなたへ
    こちらは、なんとめでたいご臨終の続編です。

    最期まで家で笑って生きたいあなたへを読んだ時も、なんとめでたいご臨終を読み終えても、こんなふうに逝けるだろうかと自身に重ねて考えています。
    病院は病気を治すところ、もうどうにも治らない病でも治そうと行為すらのが病院なんだと言うこととてもよくわかりました。
    そして、在宅が叶うんだと言うことも、この本を通してよく分かります。

    最後に費用が心配ですが、こちらもなんとめでたいご臨終で大丈夫とわかりますが、費用は最期まで家で笑って生きたいあなたへの方がいくつも取り上げており誰でも大丈夫と思えます。

    小笠原文雄先生に診て頂くには遠いので、自分の住んでいるところでも、小笠原医師のような医療をしてくださる方を探しておきたいそう思います。

    ピンピンコロリが出来ますように。
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    投稿日:2023.07.23

  • beiraine

    beiraine

    ある意味概念覆された。
    臨終と言うと病院のイメージしか無かったので・・・。
    俄然在宅医療に興味が湧いた。
    親、そして自分自身にも検討したい。

    投稿日:2022.09.02

  • aodoku

    aodoku

    何回でも読み返したい本。
    末期がんでもひとり暮らしでも家で希望死、満足死、納得死ができる。
    幸せだったとそっと息を引き取り亡くなり、遺族はピースで写真撮影「あぁこれこそなんとめでたいご臨終」
    病状が悪化すれば救急車を呼ぶのが当たり前だと思っていたので、目から鱗でした。私もぴんぴんころりんと亡くなりたい。
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    投稿日:2020.08.30

  • vivi634

    vivi634

    在宅ホスピス緩和ケアについての貴重な本。
    最期を迎えるとき、救急車を呼ぶと死なないよう処置をされてしまう。
    自分の望みを知り周囲がそれを知り、適切な外部サポートを受けることで、希望死・満足死・納得死が叶えられる。自宅で死にたい人必見の教科書。

    在宅での緩和ケア、在宅ホスピスにも種類があるというのも知らなかった。知っていれば選択する際にも調べ方が変わる。図書館に返却してしまったので、もう一度借りてメモを追記しよう。
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    投稿日:2020.03.26

  • kinutinesis

    kinutinesis

    幸せな死に方ができる人もいるんだなと思いました。
    こういう先生が身近にもっとたくさんいたらいいのに。

    なかなか現実には難しいかなぁ。

    投稿日:2020.03.18

  • murahiro9311

    murahiro9311

    【書評】旅立つ人も見送る人も「ありがとう」といえる在宅医療/評者・奥野修司(ノンフィクション作家)
    人生の最期を自宅で過ごした人たちの、奇跡ともいえるエピソードがぎゅっと詰まった本!人にはいずれ死が訪れる。そのとき不安がなく、笑って逝けるなら、死はちっとも怖くない。
    書き手は、そのことを在宅医療の現場で実践し続けている小笠原
    かつて小笠原さんの往診に同行させてもらったとき、死に逝く人と笑いころげながら話をするのを見て 唖然とした記憶がある。
    死は忌むべきもの、だから見送った家族は怒涛の涙を流した。
    ところが小笠原さんの看取りはそうじゃなかった。とりわけ僕の常識をふっ飛ばしたのは、 臨終直後のご遺体の前で、家族と一緒に笑顔で記念写真を撮ったとき⁉️ええっ、亡くなったばかりなのに笑顔でピース✌️
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    投稿日:2019.12.21

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