86―エイティシックス―

安里アサト, しらび, I-IV / 電撃文庫
(20件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
8
5
3
0
0
  • 人種差別をラノベらしい読みやすさで描いた作品

    このライトノベルがすごい2018の文庫部門2位の作品です。

    あらすじは以下のような感じ。
    サンマグノリア共和国ではギアーデ帝国により生み出さた完全自立無人戦闘機械レギオンにより攻撃を受けていた。それに技術などで劣るサンマグノリア共和国が作成したのが無人兵器ジャガーノートであった。
    しかし、このジャガーノートにはある事実があった。それは差別された人種を86と呼び、人ではなく、家畜と考え、ジャガーノートの部品の1つとして載せているということであった。

    その現実を許せない、生真面目なエリート軍人のお嬢様レーナとシンという主人公を中心にした86の部隊スピアヘッド部隊の出会いから物語は始まる。


    あらすじからも分かるように差別などをテーマにしているだけあってかなり重い部分がある作品です。
    もちろんライトノベルらしい仲間たちの軽いやり取りなどもあるのですが、それと同居して、人種差別をテーマにした重厚な物語が非常にひきつけられ魅力的です。人種差別とは86と呼ぶことがそうなのか?それとも・・・。
    そのような人種差別について深く考えられた作品は非常に考えさせられるものがありました。
    また、そのような中で主人公達の固い意志などが非常にかっこよく魅力的でした。
    また、それに影響をうけるようにヒロインのレーナが変わっていくところもよく描かれていると思います。そして、彼女が決断し、変わっていく様子などが見ていて気持ちいいです。
    そして、最後に待つどんでん返しなども非常によかったです。満足いく終わり方だったように思えます。

    10代のようなライトノベルの中心的な年齢だけでなく、幅広い年齢層が楽しめる作品だったのではないかと思います。
    人種差別をテーマにしているだけあって内容的にもどんな人にもオススメできるかなと思います。

    作者によると順調にいけば本作品は13巻ぐらいまで続くのではないかということでしたが(このライトノベルがすごい2018参照)、この1冊だけでもある種完結しているので、興味ある方はまずこの1巻を是非読んでみて下さい。
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    投稿日:2017.12.15

  • 非日常を書く

    戦争及び差別という重いテーマで書かれているが、英雄譚のようにすることで、読みやすくなっている。
    差別する側と差別される側、それぞれ思いや思惑はあるだろうが、差別する方にも善人はおり、全てが差別を肯定しているわけではないことが、改めて分かる。
    大阪夏の陣の豊臣側等の、滅びの美学が好きな方には、最後のエピソードは苦手だと思われるが、まあ、架空の話なんだからそんなことがあっても良いと思う。だがしかし、一将、功成って万骨枯る。という訳ではないが、彼らの幸せ(かどうかは分からないが)の下には、叶わなかった願いも数多くある(架空の話だが)。まあ、作中人物の説を借りたら、絶望ばかり見せられていたが、最後の最後で裏面の希望を見ただけのことなのだろう。
    まあ、量産機を技術でカバーする話とか少し違うが某機動戦士的な〇8小隊(あまり伏せ字の意味がないが)とかが好きな方にはオススメです。
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    投稿日:2018.02.03

ブクログレビュー

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  • zhize

    zhize

    出版当初にちょっと気になってたので、読んでみた。
    期待以上に面白かった。

    近未来ディストピアSFで戦争もの。
    設定がなかなかハードで、先に進むことに最悪な状態が更新されていく、絶望感で物語がドライブする。

    エンディングのキレも良い。この先はいらないんじゃないかな。
    なので、続きをよむかどうかは未定。
    続きを読む

    投稿日:2019.05.10

  • くろの

    くろの

    すごく面白くて一気読みした。終盤以降泣いて、ラストシーンでもっと泣いた。上手い言葉が出て来ないが、読めてとてもよかった。急ぎ既刊全て購入したい。

    投稿日:2019.02.23

  • suzuzun

    suzuzun

    今年は月一冊くらいのペースでライトノベルも読んでみようと思って、本屋で平積みされていたこの本を買ってみました。続編は読まなくていいかなって思いながら読んでたけど、この終わり方されちゃ読みたくなるよ。

    投稿日:2019.01.08

  • 不破譲

    不破譲

    最初読みづらいなと思ってましたが、この硬い文体と世界観がマッチしてるんだと気づき、中盤以降はスラスラ読める程度に慣れました。

    退いても死ぬ、進んでも死ぬという状況でとる行動が美しい。

    投稿日:2018.11.28

  • Mu

    Mu

    うん確かに、これは大賞だわ。

    第23回電撃小説大賞「大賞」受賞作。
    国家の政策により人以下に落とされ戦場で戦わされる少年少女達とその政策に憤り彼らの力になろうとする後方支援官の少女の物語。

    遠く離れた場所で顔を会わせることもない彼らが仲間の死や軋轢を経て次第に交流を深めていく様がなんともいい。
    管制官のレーナは一見気弱な感じで確かに弱い部分もありながらそれでも最後まで諦めないところがいいね。
    最後の戦闘である意味キレタ彼女の啖呵にはグッとくるものがあった。
    それとともに戦闘が終わったあとにふと漏らした「おいていかないで」の言葉が切ない。

    そして短いその後の歴史描写のあとに訪れるラストの、その最後の一文を読んだあとの余韻がまたすごい。
    これはすぐに続きが読みたくなるね。
    そんな読者の心情を察し切った物語は、なんとも心憎いばかり。
    これがデヴュー作という作者に脱帽。
    続きを読む

    投稿日:2018.06.04

  • 水原玲

    水原玲

    くそう、私はこの話好きだ、めっちゃ好きだ! この国のあり方は幾ら何でもありえないけど、ページをめくる手が止まらない。ラストひとつ手前で泣き、最後の最後で本当に泣いた。出来過ぎ、蛇足、と言う人もいるかもしれないが、本当に、良かった、と思えた。それで満足だ。続きを読む

    投稿日:2018.01.08

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