【感想】惑星カロン

初野晴 / 角川文庫
(33件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
5
16
8
0
0
  • 読者をひきつけて離さない。

    やはりこの「ハルチカシリーズ」は近年稀に見るミステリーの傑作だと思う。多様な登場人物のキャラクター設定、そこに持ち上がる何かしらの難題、そして至る所に張り巡らされている伏線、どれをとっても尋常じゃない文筆力を感じる。

    謎を解いていく段階でもスムーズに進んだと思えば二転三転ひっくり返されたりする。謎を考え出す力と分野を選ばず幅広い知識を持っている作者だ。

    さてこの「惑星カロン」では一番の謎を持つキャラ、草壁先生の過去が少しずつ明らかになってくる。このシリーズのファンならだれでも知りたいと思うことだが、それと同時にその謎の全貌が明らかになったときは物語の最後だろうと思うと知るのが怖いという心情もある。とりあえずこの作品が最後でなくてよかった。まだまだ「ハルチカシリーズ」を読みたいから。
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    投稿日:2018.01.13

ブクログレビュー

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  • Anony

    Anony

    感想
    新しい組織。今までできていたことができない。だけど新しい力が芽吹くチャンスでもある。彼らも新たな謎に取り組む。次の結末に向かって。

    投稿日:2024.04.18

  • memo

    memo

    四つの短編が上手く伏線を張り、最後の「惑星カロン」へ集約されていく/ 一冊の本として読むととても良くできていると思った/ 総銀のフルート、吹奏楽部合奏部軽音楽部で解く音楽暗号、旧校舎鍵解放事件の携帯文章予測変換、これらのエッセンスをすべて入れて惑星カロンが完成している/ 吹奏楽とまったく関係ないような人工知能のご高説も分かりやすくよく書けている/ 良かった/ 内容と関係ないが「……」のあとに句点を打たないのはなぜなのか/続きを読む

    投稿日:2023.11.14

  • 甘いパンよりしょっぱいパン

    甘いパンよりしょっぱいパン

    このレビューはネタバレを含みます

    穂村千夏
    清水南高校二年生。春太との複雑な三角関係に悩んでいる。

    上条春太
    清水南高校二年生。ホルン奏者。完璧な外見と明晰な頭脳を持ち主だが・・・

    草壁信二郎
    清水南高校の音楽教師。吹奏楽部顧問。謎多き二十七歳。

    マレン・セイ
    清水南高校二年生。中国系アメリカ人。サックス奏者。

    成島美代子
    清水南高校二年生。中学時代に普門館の経験を持つオーボエ奏者。

    芹澤直子
    清水南高校二年生。クラリネットのプロ奏者を目指す生徒。チカとかかわるうちに入部を決意。

    檜山界雄
    清水南高校一年生。芹澤の幼なじみ。あだ名はカイユ。

    後藤朱里
    清水南高校一年生。同級生の部員たちを牽引する元気娘。バストロンボーン奏者。

    山辺真琴
    高名な音楽家、故・山辺富士彦の孫娘。全国を放浪中、草壁信二郎に呼び出される。彼女も、また、謎多き二十七歳。

    上条南風
    上条春太の姉。上条家三姉妹の長女。

    岩崎浩二
    藤が咲高校二年生。全国レベルの吹奏楽部部長。

    名越俊也
    清水南高校二年生。演劇部の部長。過去、マレンを取り合って吹奏楽部と即興劇勝負をしたことがある。ブラックリスト十傑の一人。

    麻生美里
    清水南高校二年生。地学研究会の部長。ヘルメットを被る美少女。カイユの復学と吹奏楽部入部に関与。ブラックリスト十傑の一人

    日野原秀一
    清水南高校三年生。元生徒会長。生徒会執行部がマークしているブラックリスト十傑の監視役の引き継ぎをチカとハルタに行おうと画策中。

    マンボウ
    裏社会の住人。チカとハルタの前に立ち塞がる最大の敵、なんてことはない。かつての部下のことが夢に出て、ときどきうなされている。


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    投稿日:2023.10.11

  • 桜餅

    桜餅

    ハルチカシリーズ5作目。
    【チェリー二の祝宴】新しい楽器が欲しくて楽器屋を渡り歩いていたチカは、ある日「呪いのフルート」に出会う。この呪いの正体とは、一体何なのか…?

    【ヴァルプルギスの夜】藤が咲高校の部長が持ってきた相談は、高校のOBを名乗る人物から送られてくる音楽暗号。その暗号を解いた時、物語は思いもしない方向へと転換する。

    【理由ありの旧校舎】ある朝登校すると、学校は騒然としていた。人だかりのある方へ向かうと、そこでは密室事件ならぬ「旧校舎全開事件」が起こっていた…!旧校舎の窓という窓、ドアを全開にしたのは、誰が何の目的で?そしてどんな手段を使ったのか。

    【惑星カロン】フルート二重奏の神秘的な曲「惑星カロン」。地球からおよそ五十億キロ離れた星との交信をイメージされたこの曲を巡り、出会うはずのなかった人たちが巡り会う。

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    喧噪の文化祭が終わり3年生が引退、残った1、2年生の新体制を迎えた清水南高校吹奏楽部。上級生となった元気少女の穂村チカと残念美少年の上条ハルタに、またまた新たな難題が?チカが試奏する“呪いのフルート”の正体、あやしい人物からメールで届く音楽暗号、旧校舎で起きた密室の“鍵全開事件”、そして神秘の楽曲「惑星カロン」と人間消失の謎…。笑い、せつなさ、謎もますます増量の青春ミステリ、第5弾!
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    投稿日:2021.11.26

  • 花嵐

    花嵐

    ハルチカシリーズ第五弾。表題作である「惑星カロン」を読むまでは今作は全体的にパンチ弱めかなー?と思っていたが、最後に色々とぶっこんでくれたおかげで今回もとても面白く読めた。「ヴァルプルギスの夜」の謎解きも面白かったが、やはり一番気に入ったのは「惑星カロン」。話の中で草壁先生の過去のベールがまた一枚捲られたが、全ての謎が解き明かされる時が今から楽しみなようなちょっと寂しいようなそんな感慨を抱く。続きを読む

    投稿日:2021.07.07

  • ゆふぃ

    ゆふぃ

    久しぶりのハルチカシリーズ。プロローグで今までの流れがざっくり書いてあって助かった。全然覚えてなかったから。本編はどれもなかなか骨太で楽しめる。

    投稿日:2021.05.31

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